JP2000060729A - 瞬間電気給湯機 - Google Patents

瞬間電気給湯機

Info

Publication number
JP2000060729A
JP2000060729A JP10235620A JP23562098A JP2000060729A JP 2000060729 A JP2000060729 A JP 2000060729A JP 10235620 A JP10235620 A JP 10235620A JP 23562098 A JP23562098 A JP 23562098A JP 2000060729 A JP2000060729 A JP 2000060729A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
passage
heating
water heater
heater according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10235620A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ishida
浩 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Vacuum Bottle Co Ltd filed Critical Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority to JP10235620A priority Critical patent/JP2000060729A/ja
Publication of JP2000060729A publication Critical patent/JP2000060729A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水タンクからポンプにより注出される水を注
出途中において瞬間的に所定温度まで加熱することによ
り、所望の温度のお湯を常時瞬間出湯できるようにす
る。 【解決手段】 所定量の水Wが収容され、給湯機本体1
に対して取り外し自在とされた水タンク2と、該水タン
ク2の水Wを前記給湯機本体1の適所に設けられた注出
口11に導く導水通路12と、該導水通路12に介設さ
れた給水ポンプ13とを備えた瞬間電気給湯機におい
て、前記導水通路12の途中に設けられ、該導水通路1
2を流れる水を所定温度に加熱する加熱手段14を付設
して、水タンク2に収容された水Wが導水通路12を通
って注出口11に流れる過程において加熱手段14によ
り所定温度に加熱され、注出口11から出湯されるよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、瞬間的に所定温
度のお湯を出湯することのできる瞬間電気給湯機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、5リットルクラスの大容量の電気
ポットも提供されるようになってきているが、例えば職
場やコンビニエンスストア等のように消費量の大きな場
所では湯量が不足する。
【0003】そこで、上記のような不具合を解消するも
のとして、ヒータ等により加温された状態(例えば、5
0℃に加温された状態)のお湯を貯湯する大容量の貯湯
用容器からポンプにより吐出口に注出されるお湯を、吐
出経路の途中において電磁誘導コイルにより加熱して所
定温度のお湯を出湯できるようにしたものが提案されて
いる(例えば、特開平9−75219号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知例
の給湯機の場合、貯湯用容器内のお湯が減った時に、新
たに必要量の水を補給すると、貯湯用容器内のお湯の温
度が大きく低下してしまい、お湯の温度を元に戻すまで
に時間がかかってしまうという問題がある、また、容器
内のお湯の温度を保つためには、ヒータによる加熱を継
続しておく必要があるところから、消費電力が大きくな
り、省エネルギー化に逆行することとなる。さらに、貯
湯用容器に水を補給する際には、なんらかの容器で水を
運んで、貯湯用容器内に注ぎ込むという作業が必要とな
る。
【0005】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、水タンクからポンプにより注出される水を注出途
中において瞬間的に所定温度まで加熱することにより、
所望の温度のお湯を常時瞬間出湯できるようにすること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
瞬間電気給湯機では、上記課題を解決するための手段と
して、所定量の水が収容され、給湯機本体に対して取り
外し自在とされた水タンクと、該水タンクの水を前記給
湯機本体の適所に設けられた注出口に導く導水通路と、
該導水通路に介設された給水ポンプとを備えた瞬間電気
給湯機において、前記導水通路の途中に設けられ、該導
水通路を流れる水を所定温度に加熱する加熱手段を付設
している。
【0007】上記のように構成したことにより、水タン
クに収容された水が導水通路を通って注出口に流れる過
程において加熱手段により所定温度に加熱され、注出口
から出湯されることとなる。従って、前述の公知例のよ
うにヒータによる加熱を常時行わなくとも、所望の温度
のお湯を常時瞬間出湯できる。
【0008】また、水タンクが取り外し自在とされてい
るため、水タンクが空になった際には、水タンクを取り
外して水の補給を行えばよく、水の補給作業が容易とな
る。
【0009】請求項2の発明にかかる瞬間電気給湯機に
おけるように、前記加熱手段を、前記導水通路の途中に
形成され、通路長の長い加熱通路を構成する磁性体材料
からなる加熱通路構成部材と、該加熱通路構成部材に高
周波電磁誘導を発生させる電磁誘導コイルとによって構
成した場合、導水通路の一部を構成する加熱通路構成部
材自体が電磁誘導により生ずる渦電流の抵抗熱により発
熱することとなり、水への熱伝達効率が良好となる。
【0010】請求項3あるいは請求項4の発明にかかる
瞬間電気給湯機におけるように、前記加熱通路構成部材
を、入口側から出口側に向かって連続する渦巻状の加熱
通路を形成する1本のスパイラルパイプにより構成する
か、あるいは入口側から出口側に向かって連続する蛇行
状の加熱通路を有する容器により構成した場合、コンパ
クトな構成で加熱通路の通路長を長くできるとともに、
加熱手段の厚さ寸法を小さくすることができる。
【0011】請求項5の発明にかかる瞬間電気給湯機に
おけるように、前記加熱通路構成部材を、入口側に位置
する入口側ヘッダーと、出口側に位置する出口側ヘッダ
ーと、前記両ヘッダー間を連通すべく仮想円筒状に配列
された加熱通路となる多数の細管とにより構成した場
合、コンパクトな構成で加熱効率を上げることができ
る。
【0012】請求項6、請求項7あるいは請求項8の発
明にかかる瞬間電気給湯機におけるように、前記加熱通
路構成部材を、入口側から出口側に向かって仮想円筒上
を軸方向に蛇行して連続する加熱通路を形成する1本の
パイプにより構成するか、内筒と外筒との間に入口側か
ら出口側に向かって連続する螺旋状の加熱通路を形成す
る円筒体により構成するか、あるいは内筒と外筒との間
に加熱通路を形成する円筒体により構成した場合、コン
パクトな構成で加熱通路の通路長を長くできる。
【0013】請求項9の発明にかかる瞬間電気給湯機に
おけるように、前記加熱通路の通路断面積を、その入口
から出口に向かって流れる水を所定温度に上昇させ得る
流速が得られる大きさに設定した場合、加熱通路を流れ
る水の流速を適正に保持できることとなり、簡単な構成
で所望の湯温を得ることができる。
【0014】請求項10の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記電磁誘導コイルを、内筒の内周側
および前記外筒の外周側に配設した場合、加熱通路を有
する円筒体の内外から電磁誘導による加熱を行えること
となり、加熱効率が向上する。
【0015】請求項11の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記円筒体の内部空間を利用して電装
部品を収納した場合、円筒体内の余剰空間を有効に利用
することができる。
【0016】請求項12の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記加熱手段を、非磁性体材料からな
る内筒と外筒との間に環状の加熱通路を形成する円筒体
と、前記加熱通路に内装される磁性体材料からなる発熱
体と、該発熱体に高周波電磁誘導を発生させる電磁誘導
コイルとによって構成した場合、加熱通路に内装された
発熱体に電磁誘導コイルにより渦電流が生じて、該渦電
流の抵抗熱により発熱体が発熱することとなり、加熱通
路を流れる水を効率よく加熱することができる。
【0017】請求項13あるいは請求項14の発明にか
かる瞬間電気給湯機におけるように、前記発熱体を、ニ
ッケル等からなる金属発泡体により構成し、あるいは蛇
腹形状の金属薄板を円筒形状に成形したものにより構成
した場合、発熱体と水との接触面積が大幅に増大するこ
ととなり、加熱効率が向上する。
【0018】請求項15の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記導水通路における前記加熱手段よ
り下流側に、水蒸気を排出する蒸気排出通路を分岐形成
した場合、高温のお湯を出湯する際において発生する水
蒸気が、導水通路から分岐する蒸気排出通路を介して排
出されることとなり、注出口からお湯と水蒸気とが一緒
に注出されるスプラッシュ現象を回避することができ
る。
【0019】請求項16の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記蒸気排出通路の分岐部に、容積拡
大部を形成した場合、水蒸気とお湯の分離が容易とな
る。
【0020】請求項17の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記導水通路の適所に、水を浄化する
浄水手段を設けた場合、出湯されるお湯が浄水手段によ
り浄化されたものとなる。
【0021】請求項18の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記導水通路を介して出湯される湯温
を検知する湯温検知手段と、複数の出湯温度を設定する
給湯温度設定手段と、前記湯温検知手段により検知され
た湯温が前記設定手段により設定された給湯温度となる
ように前記導水通路を介して出湯される出湯量あるいは
(および)前記加熱手段による加熱量を制御する制御手
段とを付設した場合、出湯量あるいは(および)加熱手
段の加熱量を制御することにより、設定された温度のお
湯を出湯することができる。
【0022】請求項19の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記加熱手段に供給される前の水温を
検出する水温検出手段と、該水温検出手段により検出さ
れた水温に基づいて前記制御手段による出湯量あるいは
(および)加熱量の制御を補正する補正手段とを付設し
た場合、水温の変化に対応させた出湯量あるいは(およ
び)加熱手段の加熱量を制御することができる。
【0023】請求項20の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記給湯機本体に、前記水タンクの取
付時に該水タンクの給水口が臨まされ、該水タンクから
流出した水を一時的に貯溜し且つ前記導水通路が接続さ
れる貯水部を設けるとともに、前記給水口に、前記水タ
ンクの取付時に自動的に開弁される給水弁を設けた場
合、水タンクの着脱に連動して水タンクから貯水部への
水の補給・補給停止ができる。
【0024】請求項21の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記貯水部の下方に位置する導水通路
に、前記給水ポンプを介設した場合、貯水部の下方に形
成される空間を利用した給水ポンプをレイアウトできる
こととなり、装置全体がコンパクトとなる。
【0025】請求項22の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記貯水部の水位より前記加熱通路の
最上部が少なくとも下方に位置するように構成した場
合、出湯停止時における加熱通路から下流側のお湯が貯
水部へ逆流するということがなくなる。
【0026】請求項23の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記貯水部の水位より前記加熱通路の
最上部が少なくとも上方に位置するように構成した場
合、出湯停止時に加熱通路より下流側にお湯が残存する
ことがなくなり、次回の出湯時に温度の低いお湯が出る
ということがなくなる。
【0027】請求項24の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記給湯機本体の適所に、出湯ボタン
を備えた操作パネルを設けるとともに、該出湯ボタンの
操作により、前記加熱手段への通電を開始し、その後所
定時間経過後に前記給水ポンプを始動させるようにした
場合、加熱手段において所定温度まで水の温度が上昇す
るのを待って給水ポンプによる出湯が得られることとな
り、出湯時においては常時高い温度のお湯が得られるこ
ととなる。
【0028】請求項25の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記出湯ボタンの操作時から出湯され
るまでの時間を表示する出湯表示手段を付設した場合、
出湯ボタンを操作してから出湯までの時間をユーザが確
認できることとなり、便利である。
【0029】請求項26の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記水タンクの取付状態を検知する取
付状態検知手段と、該取付状態検知手段により水タンク
の取付状態が検知されたときからの経過時間を表示する
経過時間表示手段とを付設した場合、水タンクを取り付
けてからの経過時間をユーザが確認できることとなり、
便利である。
【0030】請求項27の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記水タンクの取付状態を検知する取
付状態検知手段と、該取付状態検知手段により水タンク
の取付状態が検知されたときからの経過時間が所定時間
を超えたときに警報を出力する警報手段とを付設した場
合、水タンクを取り付けてからの経過時間が所定時間を
超えると、警報が発せられることとなり、水タンク内の
水の取り換えをユーザに促すことができる。
【0031】請求項28の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記加熱手段の最低部および最上部に
入口および出口をそれぞれ設けた場合、加熱手段を出る
お湯の温度が高くなるとともに、お湯の流れがスムーズ
となる。
【0032】請求項29の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記導水通路における最下部には、ド
レン排出用コックを備えたドレン排出通路を接続した場
合、導水通路中の残水をドレン排出通路を介して外部へ
排出することができることとなり、導水通路を常時清潔
に保持することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0034】第1の実施の形態 図1ないし図6には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる瞬間電気給湯機の構成が示されている。
【0035】この瞬間電気給湯機は、図1に示すよう
に、前面上部に庇状の給湯部1aを有する給湯機本体1
を備えており、該給湯機本体1の内部は、所定量(例え
ば、10リットル)の水Wを収容する水タンク2が取り
外し自在にセットされる上部空間4と、後に詳述する制
御基板等をが配置される下部空間5とに仕切り壁3によ
り区画されている。
【0036】前記給湯機本体上部空間4には、前記水タ
ンク2を支持する水平な支持部6aを有する支持板6が
設けられている。該支持板6の底部一側(即ち、背面
側)には、前記水タンク2の一側に設けられた給水口部
2aが臨まされ、水タンク2から流出した水Wを一時的
に貯溜する貯水部7が設けられている。該貯水部7は、
前記仕切り壁3に対してビス8により固定されている。
つまり、水タンク2は、前記貯水部7に給水口部2aを
臨ませた状態で前記支持板6上にセットされることとな
っているのである。前記支持板6における水タンク支持
部6aには、水タンク2の取付状態を検知するための取
付状態検知手段として作用するセットセンサー61が設
けられている。該セットセンサー61は、水タンク2の
セット時に信号を後述する制御手段に出力するものとさ
れている。なお、該上部空間4の上方は開放されている
が、開閉自在な蓋体により覆蓋するようにしてもよい。
【0037】また、前記支持板6における水タンク支持
部6aの前面側には、前記給湯部1a内まで上方に立ち
上げられた縦壁部6bが延設されており、該縦壁部6b
の上端には、前記給湯部1a内を上部空間9と下部空間
10とに区画する水平な隔壁部6cが延設されている。
【0038】前記貯水部7の底部には、前記水タンク2
の水Wを前記給湯部1aに設けられた注出口11に導く
導水通路12が接続されており、該導水通路12は、前
記上部空間4において前記支持板6の支持部6aと仕切
り壁3との間、支持板6の縦壁部6bと給湯機本体1の
外壁との間および給湯部下部空間10に配置されてい
る。この導水通路12の入口側(即ち、前記貯水部7の
下部側空間)には、給水ポンプ13が前記仕切り壁3に
支持された状態で介設されている。該給水ポンプ13
は、回転数可変タイプ(換言すれば、吐出量可変タイ
プ)とされており、後述する制御手段により回転数が制
御されることとなっている。
【0039】前記導水通路12の途中には、該導水通路
12を流れる水Wを所定温度に加熱する加熱手段14が
設けられている、該加熱手段14は、前記導水通路12
の途中に形成され、通路長の長い加熱通路17を構成す
る磁性体材料からなる加熱通路構成部材15と、該加熱
通路構成部材15に高周波電磁誘導を発生させる電磁誘
導コイル16とによって構成されている。
【0040】本実施の形態においては、図3に示すよう
に、前記加熱通路構成部材15として、ステンレスパイ
プからなる渦巻形状のスパイラルパイプが採用されてお
り、該スパイラルパイプ15の外周端を加熱通路17の
入口17aとし、中心端を加熱通路17の出口17bと
している。このようにすることにより、加熱通路17の
通路長を長くすることができる。符号18はスパイラル
パイプ15を固定するとともに、電磁誘導コイル16に
よる磁束を遮断するための十字状の固定板である。
【0041】前記スパイラルパイプ15は、前記仕切り
壁3の一部を隆起させて形成された隆起部3a上に載置
された状態で配置されており、該隆起部3aには、前記
スパイラルパイプ15と対応する開口19が形成されて
おり、前記電磁誘導コイル16は、前記開口19の口縁
に固定された絶縁板として作用するセラミックプレート
20,20に挟持された状態で取り付けられている。こ
のように構成すると、導水通路12の一部を構成するス
パイラルパイプ15自体が、電磁誘導により生ずる渦電
流の抵抗熱により発熱することとなり、水Wへの熱伝達
効率が良好となる。符号21は前記スパイラルパイプ1
5の出口側の湯温を検知する湯温検知手段として作用す
る温度センサー、22は電磁誘導コイル16の磁気が下
方の下部空間5に及ぶのを遮断するフェライトコアであ
る。
【0042】また、前記導水通路12における前記加熱
手段14より下流側(具体的には、前記給湯部1a内に
位置する前記注出口11の直上流位置)には、水蒸気S
を排出する蒸気排出通路23が分岐形成されており、該
蒸気排出通路23の分岐部には、前記隔壁部6cに形成
された開口25を貫通して上部空間9に臨む容積拡大部
24が形成されている。この蒸気排出通路23の出口2
3aは、前記給湯部1aの上面に開口されている。この
ように構成すると、高温のお湯を出湯する際において発
生する水蒸気Sが、導水通路12から分岐する蒸気排出
通路23を介して排出されることとなり、注出口11か
らお湯と水蒸気とが一緒に注出されるスプラッシュ現象
を回避することができる。しかも、蒸気排出通路23の
分岐部に容積拡大部24が形成されているため、水蒸気
とお湯の分離が容易となる。
【0043】前記水タンク2は、例えばポリエチレン等
の合成樹脂からなる透明なタンクとされており、その上
部には、手指を入れる穴26aを有する把持部26が一
体に形成されている。該把持部26を持って図1に示す
セット状態から上方に持ち上げることにより給湯機本体
1の上部空間4から外部に取り出すことができるように
なっている。
【0044】前記水タンク2の給水口部2aには、下向
き円筒状の給水口27が一体に形成されている。該給水
口27は、水タンク2に水Wを補給する際の補給口とな
るものであり、水タンク2を給湯機本体1の上部空間4
から取り出した後、給水口27を上向きにして水補給が
なされる。
【0045】前記給水口27には、タンクキャップ28
が螺着脱自在に取り付けられており、該タンクキャップ
28の中央部には、下向き円筒状のノズル29が一体に
形成されている。該ノズル29内には、その上端を開閉
する給水弁30がスプリング31(図4参照)により閉
弁方向に付勢された状態で上下動自在に設けられてい
る。該給水弁30は、前記ノズル29内に架設された軸
受32に対して上下動自在に支持される弁棒部30a
と、該弁棒部30aの上端に設けられ、前記ノズル29
の上端を開閉する傘状の弁部30bとからなっている。
符号33は前記軸受32に形成された通水穴である。
【0046】一方、前記貯水部7の内底部には、前記水
タンク2のセット時において前記ノズル29内に挿入さ
れて前記給水弁30の弁棒部30aをスプリング31の
付勢力に抗して押し上げる(換言すれば、給水弁30を
開弁する)開弁操作部材34が突設されている。
【0047】上記のように構成すれば、水タンク2のセ
ット時においては、図4に示すように、弁開閉部材34
により給水弁30の弁棒部30aがスプリング31の付
勢力に抗して上方に押し上げられ、給水弁30の弁部3
0bがノズル29を開放する。すると、水タンク2内の
水Wがノズル29を介して貯水部7内に流下するが、貯
水部7内の水位Lがノズル29の下端にまで上昇する
と、水タンク2内への空気流入が阻止されることとな
り、水タンク2からの水Wの流下が停止される。そし
て、給水ポンプ13の作動により貯水部7内の水位Lが
降下すると、水タンク2から水Wが補給される。つま
り、貯水部7内の水位は、水タンク2内に水Wが存在し
ている間は常時一定水位L(即ち、ノズル29の下端ま
での水位)を維持されることとなるのである。
【0048】ところで、本実施の形態においては、前記
貯水部7の水位Lより前記加熱手段14における加熱通
路17の最上位が上方に位置せしめられている。このよ
うにすると、出湯停止時においては加熱通路17より下
流側の導水通路12にお湯が残存することがなくなる。
従って、次回の出湯時に、残存したお湯が出湯されると
いうことがなくなり、出湯開始直後のぬるいお湯の出湯
が回避される。なお、加熱通路17が空になっている
と、空焚きのおそれがあるが、出湯開始時に給水ポンプ
13を少しだけ作動させ、その後加熱手段14における
電磁誘導コイル16への通電を開始させるようにすれば
よい。
【0049】また、前記貯水部7内には、図4に示すよ
うに、該貯水部7内の水位の変化から水タンク2内の水
がなくなったことを検知するフロートスイッチ35が設
けられている。該フロートスイッチ35は、ドーナツ状
のフロート35aと、該フロート35aが外側に遊嵌さ
れ、その上昇限位置をストッパー35bにより規制した
上で上下方向にガイドする透磁性のあるガイド筒35c
と、該ガイド筒35c内に設けられたリードスイッチ3
5dと、前記フロート35aの下端部内周に設けられ、
前記リードスイッチ35dをON/OFFさせるマグネ
ット35eとからなり、前記貯水部7内の水位が、例え
ば図4に示す水位Lから図5に示す水位L0まで低下し
たことを検知して水タンク2が空になっていることを報
知する空報知信号を出力する。
【0050】前記報知信号は、後述する制御手段を介し
て給水ポンプ13および後述する操作パネル45におけ
る給水指示用発光ダイオード53にそれぞれ入力され、
給水ポンプ13を停止させるとともに、給水指示用発光
ダイオード53を点灯させる。このことにより、給水ポ
ンプ13のキャビテーションを防止することができると
ともに、水タンク2への速やかな水補給が促される。
【0051】さらに、前記貯水部7における導水通路1
2が接続される水出口36には、水Wを浄化する浄水手
段37が付設されている。該浄水手段37としては、活
性炭あるいは選択性透過膜からなる中空糸等を用いたも
のが採用される。このようにすると、導水通路12に流
入する水W中に含まれるカルキ、トリハロメタン等が浄
水手段37により除去されることとなり、注出口11か
ら出湯される湯が清浄化されることとなる。なお、この
浄水手段37は、導水通路12における出口部(例え
ば、容積拡大部24)に設置してもよいが、この場合、
活性炭として耐熱性のものを使用する必要がある。
【0052】さらにまた、前記貯水部7には、該貯水部
7に貯水された水Wの温度(即ち、水温)を検出する水
温検出手段として作用する水温センサー62が設けられ
ている。該水温センサー62からの温度情報信号は後述
する制御手段に出力される。
【0053】前記給湯機本体1内における下部空間5に
は、前述した制御手段として作用する制御基板38およ
び冷却ファン39が配設されている。
【0054】前記制御基板38には、制御手段として作
用するマイクロコンピュータユニット40(図6参照)
が内蔵されるとともに、前記電磁誘導コイル16への電
源供給を司るIGBT41や整流用ダイオードブリッジ
42等の電子部品および該電子部品を冷却するためのヒ
ートシンク43が設けられている。前記冷却ファン39
は、前記ヒートシンク43からの放熱を促進するために
設けられている。符号44は空気吸込口である。
【0055】また、前記給湯機本体1の給湯部1aの前
面には、図2に示すように、操作パネル45が設けられ
ており、該操作パネル45には、出湯を開始するために
給水ポンプ13を始動させる出湯ボタン46、出湯され
るお湯の温度(例えば、60℃、80℃および高温:例
えば100℃)を設定する出湯温度設定手段として作用
する湯温選択ボタン47,48,49、該湯温選択ボタ
ン47,48,49のON操作時に点灯する発光ダイオ
ード50,51,52、前記フロートスイッチ35から
の空報知信号により点灯される給水指示用発光ダイオー
ド53および液晶表示部63が設けられている。
【0056】また、前記給湯機本体1の前面には、水タ
ンク2内の水位を透視できる透明な水量表示用の覗窓5
4が設けられている。
【0057】前記操作パネル45、給水ポンプ13、フ
ロートスイッチ35、冷却ファン39、温度センサー2
1、電磁誘導コイル16、セットセンサー61および水
温センサー62は、前記制御基板38に対して図6に示
すように結線されている。符号55は電源コード、56
は温度ヒューズ、57は回路保護用の温度ヒューズ、6
4は警報手段として作用する警報ブザーである。
【0058】前記マイクロコンピュータユニット(以
下、マイコンと略称する)40は、操作パネル45にお
ける出湯ボタン46、湯温選択ボタン47,48,49
からの信号、温度センサー21および水温センサー62
からの温度情報信号、フロートスイッチ35からの空報
知信号およびセットセンサー61からのセット情報信号
に基づいて、前記電磁誘導コイル16、給水ポンプ1
3、冷却ファン39へ運転制御信号を出力するととも
に、前記発光ダイオード47,48,49および給水指
示用発光ダイオード53に対して点灯指示信号を出力す
るとともに、液晶表示部63に対して表示指示信号を出
力することとなっている。
【0059】上記のように構成された瞬間電気給湯機に
おいては、次のような作用が得られる。
【0060】満タン状態の水タンク2を給湯機本体1内
にセットすると、水タンク2内の水Wが貯水部7に溜ま
る。この状態で出湯ボタン46を押圧操作すると、給水
ポンプ13、電磁誘導コイル16および冷却ファン39
の運転が開始される。
【0061】すると、貯水部7に溜められた水Wは、給
水ポンプ13の圧送力により導水通路12を通って注出
口11に向かって流れるが、その途中において電磁誘導
コイル16による電磁誘導によって渦電流が生ぜしめら
れ、該渦電流の抵抗熱により発熱しているスパイラルパ
イプ15内を通る過程で温度上昇せしめられて所定温度
のお湯となり、注出口11から出湯される。所定量のお
湯が出湯されると、出湯ボタン46に対する押圧力を解
除すると、給水ポンプ13、電磁誘導コイル16および
冷却ファン39の運転が停止される。
【0062】ところで、この瞬間電気給湯機により出湯
されるお湯の温度は、ユーザの使用目的により異なる。
即ち、緑茶、紅茶、コーヒーあるいはカップラーメンな
どに使用する場合、お湯の温度は異なるのである。その
場合、使用目的に合わせて湯温選択ボタン47,48,
49のいずれかをON操作する。例えば、60℃の湯温
選択ボタン47をON操作した場合、給水ポンプ13を
予め実験により求められた第1の設定回転数Nで運転す
れば、給水ポンプ13の吐出量が設定回転数Nに対応す
るものとなり、導水通路12(換言すれば、スパイラル
パイプ15)を流れる水Wの流量が多くなる。従って、
注出口11から60℃のお湯が出湯されることとなる。
また、80℃の湯温選択ボタン48をON操作した場
合、給水ポンプ13を前記第1の設定回転数Nより少な
い第2の設定回転数N−αで運転すれば、給水ポンプ1
3の吐出量が第2の設定回転数N−αに対応するものと
なり、導水通路12(換言すれば、スパイラルパイプ1
5)を流れる水Wの流量が減る。従って、注出口11か
ら80℃のお湯が出湯されることとなる。さらに、高温
(例えば、100℃)の湯温選択ボタン49をON操作
した場合、給水ポンプ13を前記第2の設定回転数N−
αより少ない第3の設定回転数N−βで運転すれば、給
水ポンプ13の吐出量が第3の設定回転数N−βに対応
するものとなり、導水通路12(換言すれば、スパイラ
ルパイプ15)を流れる水Wの流量がさらに減る。従っ
て、注出口11から高温(例えば、100℃)のお湯が
出湯されることとなる。
【0063】この場合、電磁誘導コイル16による加熱
量は一定とされるが、出湯されるお湯の温度を変える制
御としては、前記した給水ポンプ13の回転数制御によ
る場合以外にも、電磁誘導コイル16の出力制御による
場合、あるいは給水ポンプ13の回転数制御と電磁誘導
コイル16の出力制御とによる場合もある。
【0064】また、本実施の形態においては、水温セン
サー62からの温度情報信号が制御手段として作用する
制御基板38におけるマイコン40に入力され、該水温
の変化に対応させて前記給水ポンプ13の回転数制御あ
るいは電磁誘導コイル16の出力制御を補正するように
している。従って、水温の変化に対応させた出湯量ある
いは(および)加熱手段14の加熱量を制御することが
できる。なお、出湯量の制御は、給水ポンプ13の回転
数制御の他に、導水通路12の適宜位置に流量制御弁を
介設し、該流量制御弁による流量制御によっても行うこ
とができる。
【0065】上記のようにして、出湯する度に、貯水部
7に水タンク2から水Wの補給がなされるが、水タンク
2内の水がなくなると、貯水部7の水位Lが低下してく
る。そして、水位Lが水位L0(図5参照)まで低下す
ると、フロートスイッチ35が作動して水タンク2が空
になっていることを報知する空報知信号が出力される。
該空報知信号は、前記マイコン40を介して給水ポンプ
13および給水指示用発光ダイオード53にそれぞれ入
力され、給水ポンプ13を停止させるとともに、給水指
示用発光ダイオード53を点灯させる。該給水指示用発
光ダイオード53の点灯により、ユーザに水タンク2へ
の給水が必要なことを報知する。そこで、ユーザは、水
タンク2を給湯機本体1から取り外して給水を行う。
【0066】また、水タンク2がセットされたことをセ
ットセンサー61が検知すると、該検知信号が制御基板
38のマイコン40に入力され、当該セットからの経過
時間が液晶表示部63に表示されるとともに、当該経過
時間が所定時間を超えた場合には、警報ブザー64が吹
鳴して、ユーザに水タンク2内の水Wの交換を促すこと
となる。従って、水タンク2内の水Wが古くなり過ぎる
ということがなくなる。
【0067】さらに、本実施の形態においては、操作パ
ネル45における出湯ボタン46を操作してから、実際
に注出口11から出湯されるまでの時間も液晶表示部6
3に表示される。
【0068】第2の実施の形態 図7ないし図9には、本願発明の第2の実施の形態にか
かる瞬間電気給湯機の構成が示されている。
【0069】この場合、加熱通路構成部材15は、円形
の磁性体材料(例えば、ステンレス)からなる容器58
内に磁性体材料(例えば、ステンレス)からなる多数の
仕切板59,59・・を設けて構成されており、入口1
7aから出口17bに至るジグザグな加熱通路17を形
成して、加熱通路17の通路長を稼ぐようにしている。
そして、前記容器58の上下には、絶縁板(例えば、セ
ラミックプレート)20,20を介して電磁誘導コイル
16,16が配設されている。符号60は容器58の蓋
板である。その他の構成および作用効果は第1の実施の
形態におけると同様なので説明を省略する。
【0070】第3の実施の形態 図10には、本願発明の第3の実施の形態にかかる瞬間
電気給湯機における加熱通路構成部材が示されている。
【0071】この場合、加熱通路構成部材15は、直方
体形状の磁性体材料(例えば、ステンレス)からなる容
器58内に磁性体材料(例えば、ステンレス)からなる
多数の仕切板59,59・・を設けて構成されており、
入口17aから出口17bに至るジグザグな加熱通路1
7を形成して、加熱通路17の通路長を稼ぐようにして
いる。そして、前記容器58の外周には、絶縁板(例え
ば、セラミックプレート)20,20を介在させて電磁
誘導コイル16が巻き付けられている。符号60は容器
58の蓋板である。その他の構成および作用効果は第1
の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0072】第4の実施の形態 図11ないし図14には、本願発明の第4の実施の形態
にかかる瞬間電気給湯機が示されている。
【0073】この場合、加熱通路構成部材15は、内筒
66と外筒67との間に入口側から出口側に向かって連
続する螺旋状の加熱通路17を形成する円筒体65によ
り構成されており、該円筒体65の軸心が水平となる姿
勢で仕切り壁3に対して支持されている。前記内筒66
の外周には、図13(イ)に示すように、螺旋状に連続
する仕切部材68が溶接により固定されており、図13
(ロ)に示すように、内筒66に対して外筒67を嵌挿
した後全周溶接することにより、該仕切部材68により
螺旋状の加熱通路17が形成された円筒体65が構成さ
れることとなっているのである(図13参照)。つま
り、螺旋状の加熱通路17により通路長を稼ぐようにし
ているのである。
【0074】また、電磁誘導コイル16は、前記円筒体
65の外周に被嵌される円筒形状の合成樹脂製のコア6
9に対して巻き付けられている。なお、内筒66の内周
側にも電磁誘導コイル16を配設してもよい。
【0075】前記コア69の一端(例えば、入口側端
部)には、閉塞部材70が一体に形成されており、該閉
塞部材70の中心部には、前記仕切り壁3に対して加熱
手段14を支持するための支持部材71を固定するため
の突部72が一体に形成されている。上記のようにして
取り付けられた加熱手段14における加熱通路17の最
上位は、前記貯水部7における水位Lより下方とされて
いる。このようにすれば、出湯停止時における加熱通路
17から貯水部7へのお湯の逆流を防止することができ
る。符号73は前記支持部材71の下端を固定すべく前
記仕切り壁3に突設されたボス、74は円筒体65の他
端側を仕切り壁3に固定するための支持部材である。
【0076】さらに、この場合、温度センサー21は、
前記内筒66の内周面に当接するようにしてセンサー取
付具75を介して取り付けられている。つまり、円筒体
65の内部空間を利用して電装部品(例えば、温度セン
サー21)を収納するようにしているのである。このよ
うにすれば、円筒体65内の余剰空間を有効利用するこ
とができる。符号76はフェライト、77はフェライト
コアである。
【0077】さらにまた、本実施の形態においては、導
水通路12において加熱通路17の下流側における適宜
位置には、導水通路12を介して出湯されるお湯の流量
を制御する流量制御バルブ78が介設されている。該流
量制御バルブ78を「低」、「中」および「高」に切り
換えることにより、お湯の流量が「大」、「中」および
「小」に切り換わることとなっている(図12参照)。
つまり、出湯量制御によりお湯の温度を制御することが
できるようになっているのである。
【0078】その他の構成および作用効果は第1の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0079】第5の実施の形態 図15および図16には、本願発明の第5の実施の形態
にかかる瞬間電気給湯機が示されている。
【0080】この場合、加熱通路構成部材15は、有底
の内筒66と有底の外筒67との間に加熱通路17を形
成する有底の円筒体65により構成されており、該円筒
体65の軸心が鉛直となる姿勢で仕切り壁3に対して支
持されている。
【0081】また、前記内筒66内には、内周側電磁誘
導コイル16Aを巻き付けられた内筒用コア69Aが内
挿される一方、前記外筒67外には、外周側電磁誘導コ
イル16Bを巻き付けられた外筒用コア69Bが外挿さ
れている。つまり、円筒体65は、内周側および外周側
から電磁誘導コイル16A,16Bにより加熱されるこ
ととなっているのである。このようにすると、加熱通路
17を流れる水の加熱効率が向上することとなる。
【0082】導水通路12の最下部には、ドレン排出用
コック86を備えたドレン排出通路85が接続されてい
る。前記ドレン排出用コック86には、ドレンパイプ8
7が接続されている。符号88は開閉蓋である。このよ
うに構成したことにより、開閉蓋88を開き、図15に
鎖線で示すように、ドレンパイプ87を引き出した状態
で、ドレン排出用コック86を開作動すると、導水通路
12の残水を外部へ排出することができることとなり、
導水通路12を常時清潔に保持できる。
【0083】その他の構成および作用効果は第1の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0084】第6の実施の形態 図17および図18には、本願発明の第6の実施の形態
にかかる瞬間電気給湯機における加熱手段の構成が示さ
れている。
【0085】この場合、加熱手段14を構成する加熱通
路構成部材15は、入口側に位置する入口側ヘッダー7
9と、出口側に位置する出口側ヘッダー80と、前記両
ヘッダー79,80間を連通すべく仮想円筒状に配列さ
れた多数のステンレス製の細管81,81・・とにより
構成されている。該細管81,81・・内が加熱通路1
7,17・・とされている。つまり、加熱通路17,1
7・・により全体としての通路長を稼ぐようにしている
のである。
【0086】また、電磁誘導コイル16は、前記細管8
1,81・・の外周に嵌挿される半割り円筒状のコア8
2,82(図18参照)に巻き付けられている。なお、
細管81,81・・の内周側にも電磁誘導コイル16を
配設してもよい。
【0087】上記のように構成したことにより、導水通
路12を流れる水Wは、細管81,81・・内を流れる
間に電磁誘導コイル16により加熱されることとなる。
【0088】その他の構成および作用効果は第1の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0089】第7の実施の形態 図19には、本願発明の第7の実施の形態にかかる瞬間
電気給湯機における加熱手段の構成が示されている。
【0090】この場合、加熱手段14を構成する加熱通
路構成部材15は、入口側から出口側に向かって仮想円
筒上を軸方向に蛇行して連続する1本のパイプにより構
成されている。つまり、加熱通路構成部材である蛇行状
のパイプ15内を加熱通路17とすることにより、通路
長を稼ぐようにしているのである。符号84はリング状
の固定具である。電磁誘導コイル16は、第6の実施の
形態におけると同様に、パイプ15の外周に嵌挿される
半割り円筒状のコア82,82(図18参照)に巻き付
けられる。なお、パイプ15の内周側にも電磁誘導コイ
ル16を配設してもよい。
【0091】上記のように構成したことにより、導水通
路12を流れる水Wは、パイプ15内を流れる間に電磁
誘導コイル16により加熱されることとなる。
【0092】その他の構成および作用効果は第1の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0093】第8の実施の形態 図20には、本願発明の第8の実施の形態にかかる瞬間
電気給湯機が示されている。
【0094】この場合、加熱通路構成部材15は、有底
の内筒66と有底の外筒67との間に加熱通路17を形
成する有底の円筒体65により構成されており、該円筒
体65の軸心が鉛直となる姿勢で仕切り壁3に対して支
持されている。該加熱通路17の通路断面積は、その入
口17aから出口17bに向かって流れる水Wを所定温
度に上昇させ得る流速が得られる大きさに設定されてい
る。例えば、内筒66と外筒67との間隔を2mmに設
定している。このようにすると、加熱通路17を流れる
水Wの流速を適正に保持できることとなり、簡単な構成
で所望の湯温を得ることができる。
【0095】また、前記外筒67外には、電磁誘導コイ
ル16を巻き付けられたコア69が外挿されている。な
お、内筒66の内周側にも電磁誘導コイル16を配設し
てもよい。
【0096】また、導水通路12の最下部には、ドレン
排出用コック86を備えたドレン排出通路85が接続さ
れている。前記ドレン排出用コック86には、ドレンパ
イプ87が接続されている。符号88は開閉蓋である。
このように構成したことにより、導水通路12内を清掃
したいときには、開閉蓋88を開き、図20に鎖線で示
すように、ドレンパイプ87を引き出した状態で、ドレ
ン排出用コック86を開作動すると、導水通路12の残
水を外部へ排出することができることとなり、導水通路
12を常時清潔に保持できる。
【0097】その他の構成および作用効果は第1の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0098】第9の実施の形態 図21ないし図23には、本願発明の第9の実施の形態
にかかる瞬間電気給湯機が示されている。
【0099】この場合、加熱手段14は、非磁性体材料
(例えば、耐熱合成樹脂)からなる内筒90と外筒91
との間に環状の加熱通路17を形成する円筒体89と、
前記加熱通路17に内装される磁性体材料からなる発熱
体92と、該発熱体92に高周波電磁誘導を発生させる
電磁誘導コイル16とによって構成されており、前記円
筒体89は、軸心が水平となる姿勢で仕切り壁3に対し
て支持されている。符号93は入口側ヘッダー、94は
出口側ヘッダーである。
【0100】前記発熱体92は、ニッケル等からなる金
属発泡体により構成されており、例えば、図23(イ)
に示すように軸心と平行な切欠を有する略円筒形状ある
いは図23(ロ)に示すように半割り形状のものが使用
される。
【0101】このように構成すると、加熱通路17に内
装された発熱体92に電磁誘導コイル16により渦電流
が生じて、該渦電流の抵抗熱により発熱体92が発熱す
る。そして、加熱通路17を流れる水Wは、発熱体92
を構成する金属発泡体の多孔通路を流れることとなり、
発熱体92と水Wとの接触面積が大幅に増大する。従っ
て、加熱通路17を流れる水Wを効率よく加熱すること
ができるのである。
【0102】その他の構成および作用効果は第1の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0103】第10の実施の形態 図24には、本願発明の第10の実施の形態にかかる瞬
間電気給湯機が示されている。
【0104】この場合、加熱手段14は、非磁性体材料
(例えば、耐熱合成樹脂)からなる内筒90と外筒91
との間に環状の加熱通路17を形成する円筒体89と、
前記加熱通路17に内装される磁性体材料からなる発熱
体92と、該発熱体92に高周波電磁誘導を発生させる
電磁誘導コイル16とによって構成されており、前記円
筒体89は、軸心が水平となる姿勢で仕切り壁3に対し
て支持されている。符号93は入口側ヘッダー、94は
出口側ヘッダーである。
【0105】前記発熱体92は、図24(イ)に示す蛇
腹形状の金属薄板92′を、図24(ロ)に示すような
円筒形状に成形したものにより構成されている。
【0106】このように構成すると、加熱通路17に内
装された発熱体92に電磁誘導コイル16により渦電流
が生じて、該渦電流の抵抗熱により発熱体92が発熱す
る。そして、加熱通路17を流れる水Wは、発熱体92
を構成する蛇腹形状の金属薄板により形成される多数の
通路を流れることとなり、発熱体92と水Wとの接触面
積が大幅に増大する。従って、加熱通路17を流れる水
Wを効率よく加熱することができるのである。
【0107】その他の構成および作用効果は第1の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0108】上記第1ないし第8の実施の形態において
は、加熱手段として加熱通路構成部材と電磁誘導コイル
とを用いているが、加熱通路構成部材とシーズヒータあ
るいはマイカヒータとを採用することもできる。
【0109】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、所定量の水が
収容され、給湯機本体に対して取り外し自在とされた水
タンクと、該水タンクの水を前記給湯機本体の適所に設
けられた注出口に導く導水通路と、該導水通路に介設さ
れた給水ポンプとを備えた瞬間電気給湯機において、前
記導水通路の途中に設けられ、該導水通路を流れる水を
所定温度に加熱する加熱手段を付設して、水タンクに収
容された水が導水通路を通って注出口に流れる過程にお
いて加熱手段により所定温度に加熱され、注出口から出
湯されるようにしたので、公知例のようにヒータによる
加熱を常時行わなくとも、所望の温度のお湯を常時瞬間
出湯できるという効果がある。
【0110】また、水タンクが取り外し自在とされてい
るため、水タンクが空になった際には、水タンクを取り
外して水の補給を行えばよく、水の補給作業が容易とな
る。
【0111】請求項2の発明におけるように、前記加熱
手段を、前記導水通路の途中に形成され、通路長の長い
加熱通路を構成する磁性体材料からなる加熱通路構成部
材と、該加熱通路構成部材に高周波電磁誘導を発生させ
る電磁誘導コイルとによって構成した場合、導水通路の
一部を構成する加熱通路構成部材自体が電磁誘導により
生ずる渦電流の抵抗熱により発熱することとなり、水へ
の熱伝達効率が良好となる。
【0112】請求項3あるいは請求項4の発明にかかる
瞬間電気給湯機におけるように、前記加熱通路構成部材
を、入口側から出口側に向かって連続する渦巻状の加熱
通路を形成する1本のスパイラルパイプにより構成する
か、あるいは入口側から出口側に向かって連続する蛇行
状の加熱通路を有する容器により構成した場合、コンパ
クトな構成で加熱通路の通路長を長くできるとともに、
加熱手段の厚さ寸法を小さくすることができる。
【0113】請求項5の発明にかかる瞬間電気給湯機に
おけるように、前記加熱通路構成部材を、入口側に位置
する入口側ヘッダーと、出口側に位置する出口側ヘッダ
ーと、前記両ヘッダー間を連通すべく仮想円筒状に配列
された加熱通路となる多数の細管とにより構成した場
合、コンパクトな構成で加熱効率を上げることができ
る。
【0114】請求項6、請求項7あるいは請求項8の発
明にかかる瞬間電気給湯機におけるように、前記加熱通
路構成部材を、入口側から出口側に向かって仮想円筒上
を軸方向に蛇行して連続する加熱通路を形成する1本の
パイプにより構成するか、内筒と外筒との間に入口側か
ら出口側に向かって連続する螺旋状の加熱通路を形成す
る円筒体により構成するか、あるいは内筒と外筒との間
に加熱通路を形成する円筒体により構成した場合、コン
パクトな構成で加熱通路の通路長を長くできる。 請求
項9の発明にかかる瞬間電気給湯機におけるように、前
記加熱通路の通路断面積を、その入口から出口に向かっ
て流れる水を所定温度に上昇させ得る流速が得られる大
きさに設定した場合、加熱通路を流れる水の流速を適正
に保持できることとなり、簡単な構成で所望の湯温を得
ることができる。
【0115】請求項10の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記電磁誘導コイルを、内筒の内周側
および前記外筒の外周側に配設した場合、加熱通路を有
する円筒体の内外から電磁誘導による加熱を行えること
となり、加熱効率が向上する。
【0116】請求項11の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記円筒体の内部空間を利用して電装
部品を収納した場合、円筒体内の余剰空間を有効に利用
することができる。
【0117】請求項12の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記加熱手段を、非磁性体材料からな
る内筒と外筒との間に環状の加熱通路を形成する円筒体
と、前記加熱通路に内装される磁性体材料からなる発熱
体と、該発熱体に高周波電磁誘導を発生させる電磁誘導
コイルとによって構成した場合、加熱通路に内装された
発熱体に電磁誘導コイルにより渦電流が生じて、該渦電
流の抵抗熱により発熱体が発熱することとなり、加熱通
路を流れる水を効率よく加熱することができる。
【0118】請求項13あるいは請求項14の発明にか
かる瞬間電気給湯機におけるように、前記発熱体を、ニ
ッケル等からなる金属発泡体により構成し、あるいは蛇
腹形状の金属薄板を円筒形状に成形したものにより構成
した場合、発熱体と水との接触面積が大幅に増大するこ
ととなり、加熱効率が向上する。
【0119】請求項15の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記導水通路における前記加熱手段よ
り下流側に、水蒸気を排出する蒸気排出通路を分岐形成
した場合、高温のお湯を出湯する際において発生する水
蒸気が、導水通路から分岐する蒸気排出通路を介して排
出されることとなり、注出口からお湯と水蒸気とが一緒
に注出されるスプラッシュ現象を回避することができ
る。
【0120】請求項16の発明におけるように、前記蒸
気排出通路の分岐部に、容積拡大部を形成した場合、水
蒸気とお湯の分離が容易となる。
【0121】請求項17の発明におけるように、前記導
水通路の適所に、水を浄化する浄水手段を設けた場合、
出湯されるお湯が浄水手段により浄化されたものとな
る。
【0122】請求項18の発明におけるように、前記導
水通路を介して出湯される湯温を検知する湯温検知手段
と、複数の出湯温度を設定する給湯温度設定手段と、前
記湯温検知手段により検知された湯温が前記設定手段に
より設定された給湯温度となるように前記導水通路を介
して出湯される出湯量あるいは(および)前記加熱手段
による加熱量を制御する制御手段とを付設した場合、出
湯量あるいは(および)加熱手段の加熱量を制御するこ
とにより、設定された温度のお湯を出湯することができ
る。
【0123】請求項19の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記加熱手段に供給される前の水温を
検出する水温検出手段と、該水温検出手段により検出さ
れた水温に基づいて前記制御手段による出湯量あるいは
(および)加熱量の制御を補正する補正手段とを付設し
た場合、水温の変化に対応させた出湯量あるいは(およ
び)加熱手段の加熱量を制御することができる。
【0124】請求項20の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記給湯機本体に、前記水タンクの取
付時に該水タンクの給水口が臨まされ、該水タンクから
流出した水を一時的に貯溜し且つ前記導水通路が接続さ
れる貯水部を設けるとともに、前記給水口に、前記水タ
ンクの取付時に自動的に開弁される給水弁を設けた場
合、水タンクの着脱に連動して水タンクから貯水部への
水の補給・補給停止ができる。
【0125】請求項21の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記貯水部の下方に位置する導水通路
に、前記給水ポンプを介設した場合、貯水部の下方に形
成される空間を利用した給水ポンプをレイアウトできる
こととなり、装置全体がコンパクトとなる。
【0126】請求項22の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記貯水部の水位より前記加熱通路の
最上部が少なくとも下方に位置するように構成した場
合、出湯停止時における加熱通路から下流側のお湯が貯
水部へ逆流するということがなくなる。
【0127】請求項23の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記貯水部の水位より前記加熱通路の
最上部が少なくとも上方に位置するように構成した場
合、出湯停止時に加熱通路より下流側にお湯が残存する
ことがなくなり、次回の出湯時に温度の低いお湯が出る
ということがなくなる。
【0128】請求項24の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記給湯機本体の適所に、出湯ボタン
を備えた操作パネルを設けるとともに、該出湯ボタンの
操作により、前記加熱手段への通電を開始し、その後所
定時間経過後に前記給水ポンプを始動させるようにした
場合、加熱手段において所定温度まで水の温度が上昇す
るのを待って給水ポンプによる出湯が得られることとな
り、出湯時においては常時高い温度のお湯が得られるこ
ととなる。
【0129】請求項25の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記出湯ボタンの操作時から出湯され
るまでの時間を表示する出湯表示手段を付設した場合、
出湯ボタンを操作してから出湯までの時間をユーザが確
認できることとなり、便利である。
【0130】請求項26の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記水タンクの取付状態を検知する取
付状態検知手段と、該取付状態検知手段により水タンク
の取付状態が検知されたときからの経過時間を表示する
経過時間表示手段とを付設した場合、水タンクを取り付
けてからの経過時間をユーザが確認できることとなり、
便利である。
【0131】請求項27の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記水タンクの取付状態を検知する取
付状態検知手段と、該取付状態検知手段により水タンク
の取付状態が検知されたときからの経過時間が所定時間
を超えたときに警報を出力する警報手段とを付設した場
合、水タンクを取り付けてからの経過時間が所定時間を
超えると、警報が発せられることとなり、水タンク内の
水の取り換えをユーザに促すことができる。
【0132】請求項28の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記加熱手段の最低部および最上部に
入口および出口をそれぞれ設けた場合、加熱手段を出る
お湯の温度が高くなるとともに、お湯の流れがスムーズ
となる。
【0133】請求項29の発明にかかる瞬間電気給湯機
におけるように、前記導水通路における最下部には、ド
レン排出用コックを備えたドレン排出通路を接続した場
合、導水通路中の残水をドレン排出通路を介して外部へ
排出することができることとなり、導水通路を常時清潔
に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる瞬間電気
給湯機の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる瞬間電気
給湯機の前面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる瞬間電気
給湯機における加熱通路構成部材の拡大斜視図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる瞬間電気
給湯機における水タンクセット時の給水口部および貯水
部の拡大断面図である。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる瞬間電気
給湯機における水タンク取り外し時の給水口部および貯
水部の拡大断面図である。
【図6】本願発明の第1の実施の形態にかかる瞬間電気
給湯機における電気的要素の結線図である。
【図7】本願発明の第2の実施の形態にかかる瞬間電気
給湯機の縦断面図である。
【図8】本願発明の第2の実施の形態にかかる瞬間電気
給湯機における加熱通路構成部材の蓋板を取り外した状
態を示す拡大平面図である。
【図9】本願発明の第2の実施の形態にかかる瞬間電気
給湯機における加熱通路構成部材の拡大断面図である。
【図10】本願発明の第3の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機における加熱通路構成部材の拡大分解斜視図で
ある。
【図11】本願発明の第4の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機の縦断面図である。
【図12】本願発明の第4の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機における流量制御バルブ部分の正面図である。
【図13】本願発明の第4の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機における加熱通路構成部材を示し、(イ)は内
筒の拡大側面図、(ロ)は拡大断面図である。
【図14】本願発明の第4の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機における加熱手段の拡大分解斜視図である。
【図15】本願発明の第5の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機の縦断面図である。
【図16】本願発明の第5の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機における加熱手段の拡大断面図である。
【図17】本願発明の第6の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機における加熱手段の拡大断面図である。
【図18】本願発明の第6の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機における加熱手段を示し、(イ)はコアの拡大
斜視図、(ロ)は加熱通路構成部材の拡大斜視図であ
る。
【図19】本願発明の第7の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機における加熱通路構成部材の拡大斜視図であ
る。
【図20】本願発明の第6の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機の縦断面図である。
【図21】本願発明の第7の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機の縦断面図である。
【図22】本願発明の第7の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機における加熱手段の拡大断面図である。
【図23】本願発明の第7の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機における発熱体を示し、(イ)は切欠を有する
略円筒形状のものを、(ロ)は半割り形状のものを示し
ている。
【図24】本願発明の第8の実施の形態にかかる瞬間電
気給湯機における発熱体を示し、(イ)は発熱体の原形
を、(ロ)は発熱体の完成品を示している。
【符号の説明】
1は給湯機本体、1aは給湯部、2は水タンク、11は
注出口、12は導水通路、13は給水ポンプ、14は加
熱手段、15は加熱通路構成部材、16、16A,16
Bは電磁誘導コイル、17は加熱通路、17aは入口、
17bは出口、21は湯温検知手段(温度センサー)、
23は蒸気排出通路、24は容積拡大部、37は浄水手
段、40は制御手段(マイクロコンピュータユニッ
ト)、47,48,49は出湯温度設定手段(湯温選択
ボタン)、58は容器、61は取付状態検知手段(セッ
トセンサー)、62は水温検出手段(水温センサー)、
63は液晶表示部、64は警報手段(警報ブザー)、6
5は円筒体、66は内筒、67は外筒、79は入口側ヘ
ッダー、80は出口側ヘッダー、81は細管、85はド
レン排出通路、86はドレン排出用コック、89は円筒
体、90は内筒、91は外筒、92は発熱体、92′は
発熱体の原形、Wは水、Sは水蒸気。
フロントページの続き Fターム(参考) 4B055 AA32 AA34 BA56 CA01 CA71 CA75 CB02 CB04 CB09 CB13 CB27 CB30 CC01 CC04 CC28 CC52 CC58 CD01 CD02 CD31 CD35 CD42 CD51 CD52 CD61 DA01 DA08 DB14 EA03 FA04 FB03 FC06 GB09 GB12 GB31 GB43 GC12 GC31 GC34 GC36

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量の水が収容され、給湯機本体に対
    して取り外し自在とされた水タンクと、該水タンクの水
    を前記給湯機本体の適所に設けられた注出口に導く導水
    通路と、該導水通路に介設された給水ポンプと、前記導
    水通路の途中に設けられ、該導水通路を流れる水を所定
    温度に加熱する加熱手段とを備えたことを特徴とする瞬
    間電気給湯機。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段を、前記導水通路の途中に
    形成され、通路長の長い加熱通路を構成する磁性体材料
    からなる加熱通路構成部材と、該加熱通路構成部材に高
    周波電磁誘導を発生させる電磁誘導コイルとによって構
    成したことを特徴とする前記請求項1記載の瞬間電気給
    湯機。
  3. 【請求項3】 前記加熱通路構成部材を、入口側から出
    口側に向かって連続する渦巻状の加熱通路を形成する1
    本のスパイラルパイプにより構成したことを特徴とする
    前記請求項2記載の瞬間電気給湯機。
  4. 【請求項4】 前記加熱通路構成部材を、入口側から出
    口側に向かって連続する蛇行状の加熱通路を有する容器
    により構成したことを特徴とする前記請求項2記載の瞬
    間電気給湯機。
  5. 【請求項5】 前記加熱通路構成部材を、入口側に位置
    する入口側ヘッダーと、出口側に位置する出口側ヘッダ
    ーと、前記両ヘッダー間を連通すべく仮想円筒状に配列
    された加熱通路となる多数の細管とにより構成したこと
    を特徴とする前記請求項2記載の瞬間電気給湯機。
  6. 【請求項6】 前記加熱通路構成部材を、入口側から出
    口側に向かって仮想円筒上を軸方向に蛇行して連続する
    加熱通路を形成する1本のパイプにより構成したことを
    特徴とする前記請求項2記載の瞬間電気給湯機。
  7. 【請求項7】 前記加熱通路構成部材を、内筒と外筒と
    の間に入口側から出口側に向かって連続する螺旋状の加
    熱通路を形成する円筒体により構成したことを特徴とす
    る前記請求項2記載の瞬間電気給湯機。
  8. 【請求項8】 前記加熱通路構成部材を、内筒と外筒と
    の間に環状の加熱通路を形成する円筒体により構成した
    ことを特徴とする前記請求項2記載の瞬間電気給湯機。
  9. 【請求項9】 前記加熱通路の通路断面積を、その入口
    から出口に向かって流れる水を所定温度に上昇させ得る
    流速が得られる大きさに設定したことを特徴とする前記
    請求項8記載の瞬間電気給湯機。
  10. 【請求項10】 前記電磁誘導コイルを、内筒の内周側
    および前記外筒の外周側に配設したことを特徴とする前
    記請求項7ないし請求項9のいずれか一項記載の瞬間電
    気給湯機。
  11. 【請求項11】 前記円筒体の内部空間を利用して電装
    部品を収納したことを特徴とする前記請求項7ないし請
    求項9のいずれか一項記載の瞬間電気給湯機。
  12. 【請求項12】 前記加熱手段を、非磁性体材料からな
    る内筒と外筒との間に環状の加熱通路を形成する円筒体
    と、前記加熱通路に内装される磁性体材料からなる発熱
    体と、該発熱体に高周波電磁誘導を発生させる電磁誘導
    コイルとによって構成したことを特徴とする前記請求項
    1記載の瞬間電気給湯機。
  13. 【請求項13】 前記発熱体を、ニッケル等からなる金
    属発泡体により構成したことを特徴とする前記請求項1
    2記載の瞬間電気給湯機。
  14. 【請求項14】 前記発熱体を、蛇腹形状の金属薄板を
    円筒形状に成形したものにより構成したことを特徴とす
    る前記請求項12記載の瞬間電気給湯機。
  15. 【請求項15】 前記導水通路における前記加熱手段よ
    り下流側には、水蒸気を排出する蒸気排出通路を分岐形
    成したことを特徴とする前記請求項1ないし請求項14
    のいずれか一項記載の瞬間電気給湯機。
  16. 【請求項16】 前記蒸気排出通路の分岐部には、容積
    拡大部を形成したことを特徴とする前記請求項15記載
    の瞬間電気給湯機。
  17. 【請求項17】 前記導水通路の適所には、水を浄化す
    る浄水手段を設けたことを特徴とする前記請求項1ない
    し請求項16のいずれか一項記載の瞬間電気給湯機。
  18. 【請求項18】 前記導水通路を介して出湯される湯温
    を検出する湯温検出手段と、複数の出湯温度を設定する
    出湯温度設定手段と、前記湯温検出手段により検知され
    た湯温が前記設定手段により設定された給湯温度となる
    ように前記導水通路を介して出湯される出湯量あるいは
    (および)前記加熱手段による加熱量を制御する制御手
    段とを付設したことを特徴とする前記請求項1ないし請
    求項17のいずれか一項記載の瞬間電気給湯機。
  19. 【請求項19】 前記加熱手段に供給される前の水温を
    検出する水温検出手段と、該水温検出手段により検出さ
    れた水温に基づいて前記制御手段による出湯量あるいは
    (および)加熱量の制御を補正する補正手段とを付設し
    たことを特徴とする前記請求項18記載の瞬間電気給湯
    機。
  20. 【請求項20】 前記給湯機本体には、前記水タンクの
    取付時に該水タンクの給水口が臨まされ、該水タンクか
    ら流出した水を一時的に貯溜し且つ前記導水通路が接続
    される貯水部を設けるとともに、前記給水口には、前記
    水タンクの取付時に自動的に開弁される給水弁を設けた
    ことを特徴とする前記請求項1ないし請求項19のいず
    れか一項記載の瞬間電気給湯機。
  21. 【請求項21】 前記貯水部の下方に位置する導水通路
    には、前記給水ポンプを介設したことを特徴とする前記
    請求項20記載の瞬間電気給湯機。
  22. 【請求項22】 前記貯水部の水位より前記加熱通路の
    最上部が少なくとも下方に位置するように構成したこと
    を特徴とする前記請求項20および請求項21のいずれ
    か一項記載の瞬間電気給湯機。
  23. 【請求項23】 前記貯水部の水位より前記加熱通路の
    最上部が少なくとも上方に位置するように構成したこと
    を特徴とする前記請求項20および請求項21のいずれ
    か一項記載の瞬間電気給湯機。
  24. 【請求項24】 前記給湯機本体の適所には、出湯ボタ
    ンを備えた操作パネルを設けるとともに、該出湯ボタン
    の操作により、前記加熱手段への通電を開始し、その後
    所定時間経過後に前記給水ポンプを始動させるようにし
    たことを特徴とする前記請求項1ないし請求項23のい
    ずれか一項記載の瞬間電気給湯機。
  25. 【請求項25】 前記出湯ボタンの操作時から出湯され
    るまでの時間を表示する出湯表示手段を付設したことを
    特徴とする前記請求項24記載の瞬間電気給湯機。
  26. 【請求項26】 前記水タンクの取付状態を検知する取
    付状態検知手段と、該取付状態検知手段により水タンク
    の取付状態が検知されたときからの経過時間を表示する
    経過時間表示手段とを付設したことを特徴とする前記請
    求項1ないし請求項25のいずれか一項記載の瞬間電気
    給湯機。
  27. 【請求項27】 前記水タンクの取付状態を検知する取
    付状態検知手段と、該取付状態検知手段により水タンク
    の取付状態が検知されたときからの経過時間が所定時間
    を超えたときに警報を出力する警報手段とを付設したこ
    とを特徴とする前記請求項1ないし請求項26のいずれ
    か一項記載の瞬間電気給湯機。
  28. 【請求項28】 前記加熱手段の最低部および最上部に
    入口および出口をそれぞれ設けたことを特徴とする前記
    請求項1ないし請求項27のいずれか一項記載の瞬間電
    気給湯機。
  29. 【請求項29】 前記導水通路における最下部には、ド
    レン排出用コックを備えたドレン排出通路を接続したこ
    とを特徴とする前記請求項1ないし請求項28のいずれ
    か一項記載の瞬間電気給湯機。
JP10235620A 1998-08-21 1998-08-21 瞬間電気給湯機 Pending JP2000060729A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10235620A JP2000060729A (ja) 1998-08-21 1998-08-21 瞬間電気給湯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10235620A JP2000060729A (ja) 1998-08-21 1998-08-21 瞬間電気給湯機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000060729A true JP2000060729A (ja) 2000-02-29

Family

ID=16988716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10235620A Pending JP2000060729A (ja) 1998-08-21 1998-08-21 瞬間電気給湯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000060729A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008129663A1 (ja) * 2007-04-17 2010-07-22 三菱電機株式会社 電気熱変換器
JP2011033237A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Inax Corp 吐水システム
WO2013083904A1 (fr) 2011-12-07 2013-06-13 Seb S.A. Dispositif de chauffage pour amener du liquide a l'ebullition et appareil de preparation de boisson comportant un tel dispositif
CN111657743A (zh) * 2020-06-30 2020-09-15 周林斌 一种水加热器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008129663A1 (ja) * 2007-04-17 2010-07-22 三菱電機株式会社 電気熱変換器
JP2011033237A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Inax Corp 吐水システム
WO2013083904A1 (fr) 2011-12-07 2013-06-13 Seb S.A. Dispositif de chauffage pour amener du liquide a l'ebullition et appareil de preparation de boisson comportant un tel dispositif
JP2015505783A (ja) * 2011-12-07 2015-02-26 セブ ソシエテ アノニム 液体を沸騰に至らしめる加熱装置およびその装置を備える飲料調製器具
EP2787868B1 (fr) 2011-12-07 2017-02-15 Seb S.A. Dispositif de chauffage pour amener du liquide a l'ebullition et appareil de preparation de boisson comportant un tel dispositif
CN111657743A (zh) * 2020-06-30 2020-09-15 周林斌 一种水加热器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2672847C2 (ru) Устройство и способ нагревания воды в машине для приготовления и разлива напитков
US5285718A (en) Combination beverage brewer with cold water supply
RU2536221C2 (ru) Нагревательное устройство
JPH08140836A (ja) 電気炊飯器
RU2470104C2 (ru) Парогенератор с секцией для подогрева воды
JP2000060729A (ja) 瞬間電気給湯機
JP2010247838A (ja) 飲料水供給装置
US4915793A (en) Water treatment apparatus
US7567750B2 (en) Instantaneous water heater with a heating tube
JP2000060728A (ja) 瞬間電気給湯機
JPH1194203A (ja) 蒸気製造装置
JPH1146981A (ja) 飲料ディスペンサ
JP2004138381A (ja) 加熱調理器
JP7252590B2 (ja) フライヤー
JP3767014B2 (ja) 給湯器
EP0139395A2 (en) Improvements relating to water-heating boilers
AU2020297015B2 (en) Continuous-flow electromagnetic-induction fluid heater in a vending machine for preparing beverages
JP3698146B2 (ja) コーヒーメーカー
JPH05296634A (ja) 温・冷水機
JPH09170815A (ja) 蓄熱システム
JP2006300445A (ja) 電気瞬間湯沸し器
JP3596538B2 (ja) 電気湯沸かし器
JP2000253998A (ja) 電気給湯機
JP2003204877A (ja) 電気湯沸かし器
KR20210157607A (ko) 순간가열식 온수기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060926