JP3332714B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3332714B2
JP3332714B2 JP07827496A JP7827496A JP3332714B2 JP 3332714 B2 JP3332714 B2 JP 3332714B2 JP 07827496 A JP07827496 A JP 07827496A JP 7827496 A JP7827496 A JP 7827496A JP 3332714 B2 JP3332714 B2 JP 3332714B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画素毎に原稿から
の光を光電変換素子で受光し、画像データに光電変換し
て原稿の画像を読み取る画像読取装置に関し、詳細に
は、光電変換素子の原稿からの距離や入射光に対する傾
きを容易に調整することのできる画像読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CCD(Charge Coupled Device )等の
光電変換素子を用いた画像読取装置、例えば、複写機、
スキャナ及びファクシミリ装置等は、原稿面に照射され
た光の反射光を縮小光学系統を用いて光電変換素子に導
入して、光電変換素子により光電変換して、原稿の画像
を読み取っている。
【0003】このような画像読取装置においては、原稿
の画像を適切に読み取るためには、光電変換素子の位置
調整や角度調整が必要となる。すなわち、光電変換素子
の位置が光電変換素子で読み取った画像と原稿の画像が
等倍となる等倍位置に設定されていないと、原稿の画素
位置と光電変換素子の画素位置とが一致せず、精度よく
原稿の画像を読み取ることができない。
【0004】そこで、従来、この等倍度の調整を容易に
するために、主走査方向所定位置の色彩が異にされたテ
スト原稿から少なくとも1主走査線分の画像信号を記憶
する記憶手段と、該記憶手段の画像信号から少なくとも
レベル変化点を表示するとともに、予め定めた基準値に
対応する表示画面所定位置にマークを表示する表示手段
とを備えた画像形成装置の等倍度表示装置(特開平3−
154477号公報参照)が提案されている。この画像
形成装置の等倍度表示装置によれば、テスト原稿を読み
取ったときの画像信号のレベル変化点と基準値を示すマ
ークを表示手段に表示して、マークとレベル変化点が一
致するように撮像手段の位置調整を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像形成装置の等倍度表示装置にあっては、
テスト原稿を読み取ったときの画像信号のレベル変化点
と基準値を示すマークを表示手段に表示して、マークと
レベル変化点が一致するように撮像手段の位置調整を行
うようになっていたため、表示手段の狭い表示画面内で
マークとレベル変化点を一致させるのは、困難であり、
精度よく等倍度を調整することができないという問題が
あった。また、画像読取装置の等倍度を調整するため
に、この特別の等倍度表示装置を取り付ける必要があ
り、作業性が悪いとともに、コストが高くつくという問
題があった。
【0006】そこで、請求項1記載の発明は、光電変換
素子で光電変換した際の信号レベルが異なる2種類の画
像が1画素毎に交互に記載された所定のテスト原稿を光
電変換素子で光電変換した奇数番目と偶数番目の画像デ
ータは、光電変換素子の等倍度が適切に調整されている
と、それぞれ常に同じ信号レベルを有しているが、等倍
度がずれていると、等倍度のずれに応じて、1主走査線
の間に上記信号レベルが順次変化することに着目して、
テスト原稿を読み取った画像データの奇数番目と偶数番
目の信号レベルを比較して、奇数番目の信号レベルと偶
数番目の信号レベルの大小関係が逆転する回数を算出
し、この回数を表示出力することにより、等倍度のずれ
量を数値として適切に把握できるようにして、特別な測
定器具を用いることなく、精度よく光電変換素子の位置
調整を行って、等倍度を精度よく調整することのできる
画像読取装置を提供することを目的としている。
【0007】
【0008】請求項記載の発明は、テスト原稿を光電
変換素子で読み取った画像データの奇数番目と偶数番目
の信号レベルをそれぞれ線画として表示することによ
り、等倍度のずれ量を視覚により映像としてより一層適
切に把握できるようにして、より一層精度よく光電変換
素子の位置調整を行って、等倍度をより一層精度よく調
整することのできる画像読取装置を提供することを目的
としている。
【0009】
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像読取装置は、原稿からの光を、前記原稿から所定距離
離れた位置に入射光に対して所定角度で配設された光電
変換素子で、画素毎に画像データに光電変換して前記原
稿の画像を読み取る画像読取装置において、前記光電変
換素子で光電変換した画像データを少なくとも1主走査
線分記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データ記
憶手段に記憶されている前記画像データの隣接する奇数
番目の画像データと偶数番目の画像データの信号レベル
を比較する信号レベル比較手段と、前記信号レベル比較
手段の比較結果を所定の出力形式で出力する出力手段
と、を備え、前記光電変換素子で光電変換した際の信号
レベルが異なる2種類の画像が1画素毎に交互に記載さ
れた所定のテスト原稿を前記光電変換素子で光電変換し
て、前記画像データ記憶手段に記憶し、前記信号レベル
比較手段が、前記隣接する奇数番目の画像データと偶数
番目の画像データの信号レベルを比較して、奇数番目の
画像データと偶数番目の画像データの信号レベルの大小
関係が逆転する回数を算出し、前記出力手段が、前記信
号レベル比較手段の算出した前記大小関係が逆転する回
数を表示出力することにより、上記目的を達成してい
る。
【0012】ここで、テスト原稿は、光電変換素子で光
電変換した際の信号レベルが異なる2種類の画像が1画
素毎に交互に記載されている。したがって、このテスト
原稿の画像を光電変換素子で光電変換した奇数番目と偶
数番目の画像データは、光電変換素子の等倍度が適切に
調整されていると、それぞれ常に同じ信号レベルである
が、等倍度がずれていると、等倍度のずれに応じて、1
主走査線の間にその信号レベルが順次変化する。
【0013】上記構成によれば、光電変換素子で光電変
換した際の信号レベルが異なる2種類の画像が1画素毎
に交互に記載されたテスト原稿を光電変換素子で変換し
た少なくとも1主走査線分の画像データの隣接する奇数
番目の画像データと偶数番目の画像データの信号レベル
を比較して、奇数番目の画像データと偶数番目の画像デ
ータの信号レベルの大小関係が逆転する回数を算出し、
その回数を表示出力するので、等倍度のずれ量を数値と
して適切に把握することができ、特別な測定器具を用い
ることなく、精度よく光電変換素子の位置調整を行うこ
とができる。その結果、光電変換素子の等倍度を安価
に、かつ、精度よく調整することができる。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】請求項記載の発明の画像読取装置は、原
稿からの光を、前記原稿から所定距離離れた位置に入射
光に対して所定角度で配設された光電変換素子で、画素
毎に画像データに光電変換して前記原稿の画像を読み取
る画像読取装置において、前記光電変換素子で光電変換
した画像データを少なくとも1主走査線分記憶する画像
データ記憶手段と、所定のドット数で画像を表示する表
示手段と、を備え、前記光電変換素子で光電変換した際
の信号レベルが異なる2種類の画像が1画素毎に交互に
記載された所定のテスト原稿を前記光電変換素子で光電
変換して、前記画像データ記憶手段に記憶し、当該画像
データ記憶手段に記憶した前記テスト原稿の奇数番目の
画像データの信号レベルと偶数番目の画像データの信号
レベルをそれぞれ前記表示手段に線画として表示出力す
ることにより、上記目的を達成している。
【0018】上記構成によれば、テスト原稿を光電変換
素子で読み取った画像データの奇数番目と偶数番目の信
号レベルをそれぞれ線画として表示するので、等倍度の
ずれ量を視覚により映像としてより一層適切に把握する
ことができ、より一層精度よく光電変換素子の位置調整
を行って、等倍度をより一層精度よく調整することがで
きる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に
述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0027】図1〜図7は、本発明の画像読取装置の一
実施の形態を適用した画像読取装置を示す図であり、図
1は、本発明の画像読取装置の一実施の形態を適用した
画像読取装置のブロック図である。
【0028】図1において、画像読取装置1は、光源
2、光受光素子(光電変換素子)3、画像データ処理部
4、CPU(Central Processing Unit)5、信号レベ
ル比較部6、画像データ記憶部7及び操作表示部8等を
備えており、上記画像データ処理部4、CPU(Centra
l Processing Unit)5、信号レベル比較部6、画像デ
ータ記憶部7及び操作表示部8は、バス9により接続さ
れている。この画像読取装置1は、例えば、ファクシミ
リ装置等に適用される。
【0029】光源2は、原稿10の原稿面に光を照射
し、原稿面で反射された反射光は、図示しないレンズや
ミラー等の縮小光学系により縮小されて、光受光素子3
に入射される。
【0030】光受光素子3は、例えば、CCD(Charge
Coupled Device )等が利用され、少なくとも主走査方
向に最大原稿の1主走査線分(ライン分)以上の長さに
わたって配設されている。光受光素子3は、原稿10か
らの1主走査線分の反射光を複数の画素に分割して、光
電変換し、画像データとして画像データ処理部4に出力
する。
【0031】画像データ処理部4は、光受光素子3から
入力される画像データをディジタル変換して、ディジタ
ルの画像データとして画像データ記憶部7に出力する。
【0032】画像データ記憶部7は、例えば、RAM
(Random Access Memory)等で形成され、少なくとも1
主走査線分の画像データを記憶する。
【0033】CPU5は、ROMやRAM等を内蔵し、
ROM内のプログラムに基づいてRAMをワークメモリ
として使用して画像読取装置1の各部を制御し、画像読
取装置1としての基本処理を行うとともに、後述する信
号レベル比較・出力処理を行う。
【0034】信号レベル比較部6は、CPU5の制御下
で動作して、光受光素子3の位置調整時や角度調整時
に、光受光素子3で光電変換したテスト原稿11の画像
の画像データの信号レベルを比較する。テスト原稿11
は、図3及び図5に示すように、光受光素子3で光電変
換した際にその信号レベルが1画素毎に交互に異なる2
種類の画像(例えば、白黒画像)が記載された原稿であ
る。信号レベル比較部6は、光受光素子3の位置調整時
(等倍度の調整時)には、テスト原稿11を読み取った
画像データの信号レベルを相隣接する画素の画像データ
(奇数番目と偶数番目の画素の画像データ)の信号レベ
ルと比較して、比較結果をCPU5に出力し、光受光素
子3の入射光に対する傾きを調整する際(角度調整時)
には、テスト原稿11を光受光素子3で読み取った画像
データの信号レベルを、テスト原稿11の先端と後端の
画像の信号レベルを識別するための予め設定されている
基準の信号レベルと比較して、比較結果をCPU5に出
力する。
【0035】操作表示部(出力手段、表示手段)8は、
種々の操作キーを備えるとともに、ディスプレイを備
え、操作キーからは、画像読取装置1に原稿の読み取り
動作等の各種動作を行わせるためのキー操作が行われ、
特に、光受光素子3の位置調整や角度調整を行う調整モ
ードの選択が行われる。また、操作表示部8のディスプ
レイ(表示手段)には、画像読取装置1からオペレータ
に通知する各種情報、特に、上記調整モードにおいて信
号レベル比較部6の比較結果が、各種表示形式で表示出
力する。ディスプレイは、例えば、LCD(Liquid Cry
stal Display)等で形成されており、所定の表示ドット
数を有している。
【0036】次に、作用を説明する。画像読取装置1
は、光受光素子3の位置調整及び角度調整を特別の測定
機器を使用することなく、簡単に、かつ、精度よく行え
るところにその特徴がある。
【0037】以下、この光受光素子3の位置調整及び角
度調整について、図2〜図7に基づいて、説明する。
【0038】画像読取装置1のCPU5は、図2に示す
ように、テスト原稿11が読取部の読取位置にセットさ
れ、操作表示部8のキー操作により調整モードに設定さ
れ、テスト開始の所定のキー操作が行われると(ステッ
プS1)、テスト原稿の画像を読み取らせ、光受光素子
3で光電変換した画像データを画像データ処理部4でデ
ィジタル変換して、1主走査線分の画像データを画像デ
ータ記憶部7に一旦記憶させる(ステップS2)。そし
て、テスト原稿11は、例えば、読取部の最大原稿幅と
最大原稿長の大きさを有している。
【0039】したがって、このテスト原稿11を光受光
素子3で読み取ったとき、光受光素子3の等倍度が10
0%で、光受光素子3の角度ずれがなく正規の角度で配
設されていると、図3に示すように、テスト原稿11の
白黒の画像で反射された光が光受光素子3の各画素に正
確に入射し、テスト原稿11の白黒の画像を、位置ずれ
することなく、光受光素子3で正確に読み取ることがで
きる。
【0040】その結果、光受光素子3でテスト原稿11
を読み取って画像データ記憶部7に記憶された画像デー
タは、その1画素おきの画像データ、例えば、奇数デー
タが白画像を読み取った画像データとなり、偶数データ
が黒画素を読み取った画像データとなる。したがって、
光受光素子3の等倍度が100%で、光受光素子3の角
度ずれがないと、画像データ記憶部7に記憶されたテス
ト原稿11の画像データは、その奇数データが、例え
ば、白画素を読み取ったときの画像データであると、図
4に示すように、その信号レベルが一定して、高い信号
レベルを示して、その偶数データが、例えば、黒画素を
読み取ったときの画像データであると、その信号レベル
が一定して、低い信号レベルを示して、奇数番目の画像
データ(以下、奇数データという。)と偶数番目の画像
データ(以下、偶数データという。)の信号レベルが、
図4に示すように、主走査方向において交差することが
ない。
【0041】ところが、光受光素子3の取り付け位置に
位置ずれがあり、等倍度が100%からずれていると、
図5に示すように、テスト原稿11の白黒の画像が光受
光素子3の各画素に正確に入射せず、等倍度のずれ量に
応じて、テスト原稿11の白黒の画像が光受光素子3に
順次位置ずれして入射し、光受光素子3は、この位置ず
れして入射する入射光を光電変換することとなる。
【0042】その結果、光受光素子3でテスト原稿11
を読み取って画像データ記憶部7に記憶された画像デー
タは、図5に示すように、その1画素おきの画像デー
タ、例えば、奇数データがテスト原稿11の白画像から
光受光素子3の位置ずれ量に応じて順次黒画像へと位置
ずれする画像を読み取った画像データとなり、偶数デー
タがテスト原稿11の黒画像から光受光素子3の位置ず
れ量に応じて順次白画像へと位置ずれする画像を読み取
った画像データとなる。したがって、光受光素子3の等
倍度が100%からずれていると、画像データ記憶部7
に記憶されたテスト原稿11の画像データは、その奇数
データが、例えば、白画素を読み取ったときの画像デー
タであると、図6に示すように、その信号レベルが高い
信号レベルから低い信号レベルに変化し、また、高い信
号レベルに変化するというレベル変化を、光受光素子3
の位置ずれ量に応じて繰り返し、その偶数データが、例
えば、黒画素を読み取ったときの画像データであると、
その信号レベルが低い信号レベルから高い信号レベルに
変化し、また、低い信号レベルに変化するというレベル
変化を、光受光素子3の位置ずれ量に応じて繰り返す。
そして、この奇数データと偶数データの信号レベルの変
化に応じて、奇数データと偶数データの信号レベルが、
図6に示すように、光受光素子3の位置ずれ量に応じた
回数だけ、交差する、すなわち、大小関係が逆転する
ととなる。
【0043】そこで、画像読取装置1は、この光受光素
子3の位置ずれ量に応じて、奇数データと偶数データの
信号レベルの交差回数を、光受光素子3の光電変換した
奇数番目と偶数番目の画像データの信号レベルを比較す
ることにより、算出して、操作表示部8のディスプレイ
に表示出力し、光受光素子3のずれ量を的確に把握でき
るようにしている。
【0044】すなわち、画像読取装置1のCPU5は、
上記テスト原稿11を読み取って、1主走査線分の画像
データを画像データ記憶部7に記憶させると、奇数ビッ
ト(奇数データ)と偶数ビット(偶数データ)のそれぞ
れの先端ビットを読み出して、信号レベル比較部6に奇
数ビットと偶数ビットの信号レベル(出力レベル)を比
較させ(ステップS3)、奇数ビットが偶数ビットより
も大きいかどうかチェックする(ステップS4)。
【0045】ステップS4で、奇数ビットの信号レベル
が偶数ビットの信号レベルよりも大きいときには、CP
U5は、奇数ビットと偶数ビットそれぞれの読み込みビ
ットを2ビット分インクリメントして(ステップS
5)、インクリメントしたビットが後端ビットである
か、すなわち、1主走査線分比較処理を行ったかどうか
チェックし(ステップS6)、後端ビットでないときに
は、インクリメントした各奇数ビットと偶数ビットの信
号レベルを比較して、偶数ビットの信号レベルが奇数ビ
ットの信号レベルと同じかそれ以上大きいかをチェック
する(ステップS7)。
【0046】ステップS7で、奇数ビットの信号レベル
の方が偶数ビットの信号レベルよりも大きいときには、
CPU5は、奇数ビットの信号レベルと偶数ビットの信
号レベルの交差がないと判断して、ステップS5に戻っ
て、奇数ビット及び偶数ビットそれぞれの読み込みビッ
トを2ビット分インクリメントして、上記同様に比較処
理を行う(ステップS5〜ステップS7)。
【0047】上記処理を順次行って、ステップS7で、
偶数ビットの信号レベルが奇数ビットの信号レベルと同
じかそれ以上大きいときには、CPU5は、奇数ビット
の信号レベルと偶数ビットの信号レベルの交差が発生し
たと判断して、奇数ビットと偶数ビットの信号レベルの
交差回数をカウントする交点カウンタAを「1」だけイ
ンクリメントし(ステップS8)、奇数ビット及び偶数
ビットそれぞれの読み込みビットを2ビット分インクリ
メントして(ステップS9)、後端ビットであるかどう
かチェックする(ステップS10)。
【0048】ステップS10で、後端ビットでないとき
には、CPU5は、奇数ビットの信号レベルが偶数ビッ
トの信号レベルより大きいかチェックし(ステップS1
1)、ステップS11で、NOのときには、ステップS
9に戻って、奇数ビット及び偶数ビットそれぞれの読み
込みビットを2ビット分インクリメントして(ステップ
S9)、上記同様に比較処理を行う(ステップS9〜ス
テップS11)。
【0049】ステップS11で、奇数ビットの信号レベ
ルが偶数ビットの信号レベルより大きいと、CPU5
は、奇数ビットの信号レベルと偶数ビットの信号レベル
の交差が発生したと判断して、交点カウンタAを1だけ
インクリメントし(ステップS12)、ステップS5に
移行して、上記同様に、奇数ビット及び偶数ビットそれ
ぞれの読み込みビットを2ビット分インクリメントして
(ステップS5)、比較処理を行う(ステップS5〜ス
テップS7)。
【0050】上記比較処理を順次行い、ステップS6あ
るいはステップS10で、後端ビットになると、CPU
5は、1主走査線分の比較処理を完了したと判断して、
交点カウンタAのカウント値を操作表示部8のディスプ
レイに表示出力し(ステップS13)、調整モード処理
を終了する。
【0051】上記ステップS4で、NOの場合、すなわ
ち、偶数ビットの信号レベルが奇数ビットの信号レベル
より大きいか同じであるときには、CPU5は、ステッ
プS9に移行して、上記同様に比較処理を行い(ステッ
プS9〜ステップS12、ステップS5〜ステップS
8)、後端ビットまで比較処理を行うと、交点カウンタ
Aのカウント値を操作表示部8のディスプレイに表示し
て(ステップS13)、比較処理を終了する(ステップ
S13)。
【0052】また、上記比較処理を順次行って、上記ス
テップS7あるいはステップS11で、比較処理の最初
からNOが続き、奇数ビットの信号レベルと偶数ビット
の信号レベルの逆転が発生することなく、ステップS6
あるいはステップS10で後端ビットになると、CPU
5は、交点カウンタAのインクリメントを行うことな
く、交点カウンタAのカウント値、すなわち、交差回数
が「0」であることを、操作表示部8のディスプレイに
表示出力して、調整モード処理を終了する(ステップS
13)。
【0053】したがって、光受光素子3の位置が等倍度
100%からずれていると、そのずれ量に応じた奇数ビ
ットの信号レベルと偶数ビットの信号レベルの交差が発
生して、この交差回数を操作表示部8のディスプレイに
表示出力することができ、画像読取装置1のオペレータ
は、光受光素子3に位置ずれがどの程度発生しているか
を認識することができるとともに、この交差回数が減少
する方向に光受光素子3を移動調整することにより、適
切に光受光素子3の位置調整を行うことができる。その
結果、奇数ビットと偶数ビットの信号レベルの交差回数
が「0」になるように光受光素子3の位置調整を行うこ
とにより、光受光素子3を等倍度の位置に精度よく位置
調整することができ、従来のように、特別な測定機器を
用いることなく、安価で、簡単かつ精度よく光受光素子
3の位置調整を行うことができる。
【0054】なお、上記の場合、操作表示部8のディス
プレイに、奇数ビットの信号レベルと偶数ビットの信号
レベルの交差回数を表示するものに限るものではなく、
例えば、図4及び図6に示したように、奇数ビットの信
号レベルと偶数ビットの信号レベルを、それぞれ表示す
るようにしてもよい。このように、信号レベルを表示す
ると、光受光素子3の位置ずれを視覚により映像として
視認することができ、より一層光受光素子3の位置ずれ
を精度よく表示することができる。その結果、光受光素
子3を等倍度の位置により一層簡単かつ精度よく位置調
整することができる。
【0055】次に、光受光素子3の角度調整について説
明する。光受光素子3の角度調整においては、画像読取
装置1の読取最大幅及び読取最大長に合わせて、テスト
原稿11をセットして、テスト原稿11を上記同様にし
て読み取り、光受光素子3で光電変換した画像データを
画像データ処理部4でディジタル変換した後、画像デー
タ記憶部7に記憶させる。テスト原稿11が正規位置に
正確にセットされ、光受光素子3に角度ずれがなく、位
置ずれがない場合に、当該テスト原稿11の先端及び後
端の画素の画像の光受光素子3への入射画素位置は、予
め分かっており、この入射画素位置の情報が予めCPU
5のROM等に格納されている。そして、CPU5は、
後述するように、角度調整モードに設定されると、この
入射画素位置の情報を読み出して、操作表示部8のディ
スプレイの表示ドット数に対応させて変換して、テスト
原稿11の先端位置と後端位置を所定の表示形式(例え
ば、矢印表示等)で表示出力させる。
【0056】そして、テスト原稿11の先端及び後端の
画像は、予め分かっており、また、これらのテスト原稿
11の先端及び後端の画像を判別(認識)するための基
準信号レベルが、CPU5のROMあるいは信号レベル
比較部6に予め格納されている。
【0057】すなわち、光受光素子3に角度ずれがある
と、テスト原稿11を読み取ったときの1主走査線分の
奇数データと偶数データは、図7に示すように、その先
端ビットが、光受光素子3の角度ずれがないときの正規
位置から始まらず、光受光素子3の角度ずれ量に応じた
画素分だけ(図7では、この画素分をディスプレイの表
示ドット数に合わせて変換されている。)位置ずれた位
置から開始し、また、主走査方向後端ビットが、光受光
素子3の角度ずれ量に応じた画素分だけ位置ずれた状態
で終了する。
【0058】そこで、CPU5は、操作表示部8のキー
操作により角度調整モードに設定されると、テスト原稿
11を光受光素子3により読み取らせ、光受光素子3の
光電変換した画像データを画像データ処理部4でディジ
タル変換させて画像データ記憶部7に記憶させる。CP
U5は、この画像データ記憶部7に記憶されているテス
ト原稿11の画像データの信号レベルを、信号レベル比
較部6により、予め設定されている上記基準信号レベル
と順次比較させ、その信号レベル差を数値に変換して、
操作表示部8のディスプレイに表示出力させる。
【0059】したがって、光受光素子3の角度調整をす
る際、この操作表示部8のディスプレイに表示される信
号レベル差が「0」になるように、角度調整することに
より、特別の測定機器を用いることなく、安価に、か
つ、精度よく光受光素子3の角度調整を行うことができ
る。
【0060】なお、この場合、操作表示部8のディスプ
レイに表示する内容としては、信号レベル差を表示する
ものに限るものではなく、例えば、図7に示したよう
に、奇数ビットの信号レベルと偶数ビットの信号レベル
のレベル値を線画として表示出力してもよく、また、こ
れらの線画とともに、上記正規画素位置を矢印等で表示
させるようにしてもよい。
【0061】このようにすると、テスト原稿11を光受
光素子3で読み取ったときの信号レベルの立ち上がりあ
るいは立ち下がり位置を上記正規画素位置に合わせるよ
うに、光受光素子3の角度調整を行うことにより、光受
光素子3を正規の角度に容易に調整することができる。
【0062】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0063】例えば、上記実施の形態においては、角度
調整においても、位置調整の場合と同じテスト原稿11
を使用しているが、角度調整においては、上記テスト原
稿11に限るものではなく、例えば、真っ白のテスト原
稿11であってもよい。要は、角度調整時のテスト原稿
としては、光受光素子3で光電変換した際に所定の信号
レベルの画像データを提供するものであればよい。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像読取装置によ
れば、光電変換素子で光電変換した際の信号レベルが異
なる2種類の画像が1画素毎に交互に記載されたテスト
原稿を読み取った画像データの奇数番目と偶数番目の信
号レベルを比較して、奇数番目の信号レベルと偶数番目
の信号レベルの大小関係が逆転する回数を算出し、この
回数を表示出力するので、等倍度のずれ量を数値として
適切に把握することができ、特別な測定器具を用いるこ
となく、精度よく光電変換素子の位置調整を行うことが
できる。その結果、光電変換素子の等倍度を安価に、か
つ、精度よく調整することができる。
【0065】
【0066】請求項記載の発明の画像読取装置によれ
ば、テスト原稿を光電変換素子で読み取った画像データ
の奇数番目と偶数番目の信号レベルをそれぞれ線画とし
て表示するので、等倍度のずれ量を視覚により映像とし
てより一層適切に把握することができ、より一層精度よ
く光電変換素子の位置調整を行って、等倍度をより一層
精度よく調整することができる。
【0067】
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の一実施の形態を適用し
た画像読取装置の要部ブロック構成図。
【図2】図1の画像読取装置による位置調整処理を示す
フローチャート。
【図3】光受光素子の位置調整が適切な場合のテスト原
稿の画像と光受光素子の各読取画素との対応関係を示す
図。
【図4】光受光素子の位置調整が適切な場合のテスト原
稿を光受光素子で読み取った場合の1主走査線分の画像
データの奇数ビットデータと偶数ビットデータの信号レ
ベルを示す図。
【図5】光受光素子の位置調整が不適切な場合のテスト
原稿の画像と光受光素子の各読取画素との対応関係を示
す図。
【図6】光受光素子の位置調整が不適切な場合のテスト
原稿を光受光素子で読み取った場合の1主走査線分の画
像データの奇数ビットデータと偶数ビットデータの信号
レベルを示す図。
【図7】光受光素子の角度調整が不適切な場合のテスト
原稿を光受光素子で読み取った場合の1主走査線分の画
像データの奇数ビットデータと偶数ビットデータの信号
レベルを示す図。
【符号の説明】
1 画像読取装置 2 光源 3 光受光素子 4 画像データ処理部 5 CPU 6 信号レベル比較部 7 画像データ記憶部 8 操作表示部 9 バス 10 原稿 11 テスト原稿

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿からの光を、前記原稿から所定距離離
    れた位置に入射光に対して所定角度で配設された光電変
    換素子で、画素毎に画像データに光電変換して前記原稿
    の画像を読み取る画像読取装置において、前記光電変換
    素子で光電変換した画像データを少なくとも1主走査線
    分記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データ記憶
    手段に記憶されている前記画像データの隣接する奇数番
    目の画像データと偶数番目の画像データの信号レベルを
    比較する信号レベル比較手段と、前記信号レベル比較手
    段の比較結果を所定の出力形式で出力する出力手段と、
    を備え、前記光電変換素子で光電変換した際の信号レベ
    ルが異なる2種類の画像が1画素毎に交互に記載された
    所定のテスト原稿を前記光電変換素子で光電変換して、
    前記画像データ記憶手段に記憶し、前記信号レベル比較
    手段は、前記隣接する奇数番目の画像データと偶数番目
    の画像データの信号レベルを比較して、奇数番目の画像
    データと偶数番目の画像データの信号レベルの大小関係
    が逆転する回数を算出し、前記出力手段は、前記信号レ
    ベル比較手段の算出した前記大小関係が逆転する回数を
    表示出力することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】原稿からの光を、前記原稿から所定距離離
    れた位置に入射光に対して所定角度で配設された光電変
    換素子で、画素毎に画像データに光電変換して前記原稿
    の画像を読み取る画像読取装置において、前記光電変換
    素子で光電変換した画像データを少なくとも1主走査線
    分記憶する画像データ記憶手段と、所定のドット数で画
    像を表示する表示手段と、を備え、前記光電変換素子で
    光電変換した際の信号レベルが異なる2種類の画像が1
    画素毎に交互に記載された所定のテスト原稿を前記光電
    変換素子で光電変換して、前記画像データ記憶手段に記
    憶し、当該画像データ記憶手段に記憶した前記テスト原
    稿の奇数番目の画像データの信号レベルと偶数番目の画
    像データの信号レベルをそれぞれ前記表示手段に線画と
    して表示出力することを特徴とする画像読取装置。
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