JPH11164157A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11164157A
JPH11164157A JP9330565A JP33056597A JPH11164157A JP H11164157 A JPH11164157 A JP H11164157A JP 9330565 A JP9330565 A JP 9330565A JP 33056597 A JP33056597 A JP 33056597A JP H11164157 A JPH11164157 A JP H11164157A
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Japan
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JP9330565A
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English (en)
Inventor
Fuminori Moro
文則 毛呂
Kenjiro Ishii
健二朗 石井
Masahide Wakayama
雅英 若山
Yoshiyuki Hashimoto
好之 橋本
Yoshinori Maruyama
吉紀 丸山
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上向きに載置された原稿を上方から読み取る
画像読取装置において、その高さに違いがある原稿面を
カラーで読み取るときの色ずれを防止する画像読取装置
を提供する。 【解決手段】 原稿台上に載置された原稿の原稿面の画
像を読み取るCCDラインセンサ8と、画像読み取り中
に、検出した原稿面の高さに応じた色ずれ補正データを
記憶したメモリ26と、前記CCDセンサ8により読み
取った画像から原稿面の高さを算出するCPU27と、
求めた原稿面の高さに応じて、前記メモリ26から色ず
れ補正データをCPU27を介して抽出し、色ずれ補正
を行う色ずれ・画像歪補正部22と、を有する画像読取
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に関
し、特に原稿を上向きに載置して上方から原稿画像をカ
ラーで読み取るカラー画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像読取装置は、近年、非常に高
精度のものが市販され、その出力結果は、写真品質に極
めて近いレベルにまで達しようとしている。
【0003】このようなカラー画像読取装置における問
題に一つに、カラー画像を読み取るための撮影波長の違
いによる色ずれがある。なお、ここで撮影波長とは、撮
像手段が受光する光の波長である。
【0004】このような色ずれは、一般的に撮像手段の
撮影面に画像を合焦するためのレンズに起因しており、
その原因は、主に、撮影波長が異なることによって合焦
点が違う軸上色収差(縦色収差とも称する)と、撮影倍
率を変えることにより各色(撮影波長)ごとのずれ量が
変化する倍率色収差(横色収差とも称する)である。こ
こで、この軸上色収差と倍率色収差について簡単に説明
する。まず、軸上色収差は、図12に示すように、白色
光の軸上光束が凸レンズに入射すると、分散により、色
によって結像する位置が異なるために発生する。この結
像位置は波長の短いほど屈折率が大きいので、軸上に
青、緑、赤の順に結像点が異なる。このため、光軸上の
色ずれとなることから軸上色収差または縦色収差と称さ
れる。
【0005】倍率色収差は、図13に示すように、各色
での焦点距離の違いから色ごとに結像倍率が異なり、少
しずつずれたところに分散して結像するために生じる。
このため光軸方向に対して、垂直な方向に色ずれとなっ
て現れる。これを倍率色収差と称するが、色ずれの方向
から横色収差と称されることもある。
【0006】ところで、従来のカラー画像読取装置にお
いて、このような色収差に起因する色ずれは、例えば通
常のカラー複写機の場合(例えば特開平8−18672
5号公報)は、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー
(B)の各色の読み取った出力を画素ごとに比較して、
読み取った画素における色が黒であるか否かを判別し、
黒の場合には黒トナー一色によって用紙上に画像形成す
ることにより、色ずれを目立たなくすようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような従
来のカラー複写機による色ずれの防止方法では、黒画像
に対しては有効であるが黒以外の色のカラー画像の場合
には、色ずれが残ってしまうという問題がある。
【0008】また、色ごとに結像位置が異なる倍率色収
差は、従来のような単純な画素ごとの黒判別だけでは防
止できないといった問題もある。これは、読み取り対象
としているある原稿上の1つの点に対して、倍率色収差
があるとそれを読み取ったときのR,G,Bの各画素位
置が倍率により異なってしまうために、黒判別を行う画
素としては異なる画素として認識されることがあり、黒
判別自体の誤判別がおこることに起因している。特に原
稿を上向きにして読み取る読取装置では、原稿の読み取
り面の高さによってレンズの合焦点を調整するために撮
影倍率を変えるため、この倍率色収差に起因した色ずれ
は高精細なカラー画像を得ようとした場合に問題とな
る。
【0009】そこで、本発明の目的は、上向きに載置さ
れた原稿の画像を上方から読み取る画像読取装置におい
て、原稿面の高さによらず、カラー読み取り時の色ずれ
を正確に補正して、色ずれをなくすことができる画像読
取装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の本発明は、原稿を原稿台上に上向きに
載置し、該原稿の画像を上方からカラーで読み取るカラ
ー画像読取装置において、前記原稿台上に載置された原
稿の原稿面の高さを測定する測高手段と、前記測高手段
によって得られた原稿面の高さに応じて合焦動作を行い
ながら前記原稿台上に載置された原稿面の画像を読み取
る撮像手段と、前記撮像手段によって撮像するときに発
生する色ずれを補正するための色ずれ補正データを記憶
した記憶手段と、前記測高手段によって得られた原稿面
の高さに基づき、前記記憶手段に記憶されている色ずれ
補正データにより、読み取り画像の色ずれを補正する画
像処理手段と、を有することを特徴とするカラー画像読
取装置である。
【0011】この発明は、画像のカラー読み取りの際に
発生する色ずれを、予め記憶させた色ずれ補正データを
元に、原稿面の高さに応じて補正を行うことにより色ず
れのないカラー画像を得るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
本発明の一実施の形態を説明する。
【0013】図1は、本発明を適用したブック原稿読み
取り装置の全体構成を説明するための斜視図である。こ
のブック原稿読み取り装置(以下単に装置と略記する)
10は、左右それぞれ個別に上下動可能な原稿台1に、
ブック原稿を見開いた状態で載置して、照明部3により
原稿面が照明され、撮像カメラ部2において光学系7を
介してCCDラインセンサ8により画像を読み取る。こ
の画像読み取りに際して、ミラー5に写ったブック原稿
の側面形状が、撮像カメラ部2内のレンズ7を介してC
CDラインセンサ8によって読み取られて、原稿面の高
さが検出される。そして、検出された原稿面の高さに基
づき撮像カメラ部2におけるピント合わせや読み取った
画像の歪みを補正し、歪みのないブック原稿画像を得る
ものである。
【0014】この装置10の原稿台1上には、ブック原
稿を見開いた状態を保つために両手でブック原稿の両辺
を押さえたときでも原稿読み取り動作を開始できるよう
にスタートキー6が設けられている。また、各種設定を
行うための操作パネル4が原稿台1の奥に設けられてい
る。
【0015】撮像カメラ部2内部に設けられているCC
Dラインセンサ8は、画像に対して、装置手前から奥の
方にフォトセンサ(画素)が並ぶように配置(図1中矢
印A方向、主走査方向)されており、モータによって左
右方向(図1中矢印B方向、(画像に対しては図中B´
で示す副走査方向))に移動する。また、ここで用いら
れているCCDラインセンサ8はカラー画像読み取りの
ために、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー
(B)の3色読み取り可能な3ラインCCDセンサであ
る。なお、カラー画像読み取りのためには、このような
3ラインCCDセンサを用いる代わりに、1つのCCD
ラインセンサを用いて、このCCDラインセンサの前に
3色(R,G,B)の色フィルターを挿入し、それぞれ
の色フィルターによって各1回ずつ、合計3回スキャン
することによりカラー読み取りを行ってもよい。
【0016】ブック原稿50は、図2に示すように、ブ
ックの綴じ目部分を装置10に示されているセンターマ
ーク12に合うように載置され、そして、CCDライン
センサ8が副走査方向に移動して原稿面からの反射光を
受光して画像の読み取りが行われる。このとき照明部3
内のランプ(光源)により原稿面が照明されており、こ
の光源にはフリッカなどの光量変動のない照明装置が用
いられている。
【0017】また、ミラー5の上部には、CCDライン
センサ8の副走査方向に沿って、外光の影響によるシェ
ーディングの除去に用いるシェーディング検出板9が設
けられている。このシェーディング検出板9は、その濃
度が一定の白色板である。シェーディング検出板9を読
み取った際のCCDラインセンサ8の信号からフリッカ
などの外光による副走査方向の濃度変動が認識され、こ
の濃度変動にしたがって画像出力を自動補正すること
で、フリッカなどの外光による影響を除去している。
【0018】この装置による画像読み取り動作は、ま
ず、CCDラインセンサ8が予備スキャンとして、ホー
ムポジションから移動して原稿面を読み取り、原稿面の
濃淡を判別するとともに、ミラー5に映しだされた画像
から原稿面の高さを求める。そして本スキャンとしてC
CDラインセンサ8が移動して、予備スキャンによって
得られた正確な原稿面の高さにより本スキャン中の各ス
キャン位置における原稿面の高さに適切な焦点合わせが
行われて、画像読み取りがなされる。このとき、後述す
るように、カラー画像の補正データにより色ずれが補正
される。
【0019】ここで、原稿面の高さを検出する原理につ
いて説明する。図3は原稿面の読み取り状態を示す概略
図であり、同図(A)は側断面図、同図(B)は読み取
り画像を示す図である。図示するように、原稿面の読み
取り時においては、原稿台1上に載置されたブック原稿
50に対し、それより広い範囲がCCDラインセンサ8
によって読み取られる。このときミラー5には、ブック
原稿の端部の鏡像dが、ブック原稿50の像aの延長線
状に連続して映し出されている。このとき、原稿面の像
aおよび原稿端部のミラー5上の像dは、原稿面が照明
部3内のランプにより照らし出されているため明るくな
っており、その他の原稿台1上の原稿のない部分bおよ
びミラー5の原稿端部が映っていない部分cなどは暗く
なっている。
【0020】このような画像を前記したように予備スキ
ャン時にCCDラインセンサ8によって読み取り、ミラ
ー5に映っている画像のうち明るくなっている部分の主
走査方向の画素数(1〜n)から原稿面の高さが検出さ
れる。
【0021】図4は、この装置10の制御系を説明する
ためのブロック図である。
【0022】CCDラインセンサ8が読み取った画像
は、A/Dコンバータ21でデジタルデータに変換され
る。そして、その出力は、予備スキャン時においては、
エッジ検出部(測高用)23、原稿サイズ検出部24、
および指検出部25にそれぞれ与えられる。一方、本ス
キャン時においては、色ずれ・画像歪補正部22を経
て、外部に出力される。この外部へ出力されたデータ
は、例えばプリンタに接続されて用紙上に画像出力され
たり、また、パソコンなどに画像データとして記憶され
る。
【0023】本装置全体の制御を司るCPU27は、エ
ッジ検出部23の出力から原稿の高さ分布を、原稿サイ
ズ検出部24の出力から原稿サイズを、さらに指検出部
25の出力から原稿を押さえている指や手の位置をそれ
ぞれ演算し、これらのデータから原稿面の高さデータ、
自動合焦(AF)制御用データ、画像の歪補正係数およ
び色ずれ補正係数を算出して、メモリ26にそれぞれの
データを記憶する。また、CPU27は、スタートキー
6や操作パネル4の状態をチェックし、ランプ制御部2
8を通して照明部3のランプのON・OFFや光量を制
御する。さらに、CPU27は、スキャン制御部29に
対してCCDラインセンサ8の副走査方向の移動を指示
する。そして、本スキャン時においては、前記した予備
スキャン時に求めた各種データをメモリ26から読み出
し、レンズ駆動部30を制御してAF動作を制御した
り、色ずれ・画像歪補正部22に係数を出力して、色ず
れの補正と、原稿の曲り・縮みなどの補正やシェーディ
ング補正を行う。したがって、このCPU27と色ずれ
・画像歪補正部22が、予め決められたプログラムによ
って動作することにより本発明の色ずれを補正する画像
処理手段として機能することとなる。
【0024】また、CPU27には外部の装置(プリン
タやパソコン)40と信号の受け渡しを行うインターフ
ェース41が接続されていて、画像データの受け渡しの
ための制御信号の受け渡しをしている。このインターフ
ェース41は双方向通信が可能なものであり、例えばシ
リアルインターフェース、パラレルインターフェース、
イーサネットやLANなどの通信用インターフェースな
どが用いられる。
【0025】上記メモリ26には、原稿面の高さデータ
(測高データ)など前記した予備スキャン時に算出され
たデータの他に、原稿の高さと位置(撮像レンズ7の光
軸からの距離)に応じた色ずれ補正データが記憶されて
いる。この色ずれ補正データは、各装置に固有のデータ
であって、組み立て、調整時に記憶される。そして、測
高データが得られれば、原稿の幾何学的な歪みを補正す
るための歪み補正係数を演算すると共に、この色ずれ補
正データをメモリ26から抽出して色ずれの補正のため
の係数が算出される。
【0026】以下、色ずれ補正のための画像処理につい
て説明する。
【0027】このブック原稿読取装置における色ずれの
主な原因は、前述した倍率色収差である。倍率色収差は
前述したとおりであるが、ここで、さらに、ブック原稿
読取装置における倍率色収差に起因する色ずれについて
説明する。
【0028】ブック原稿読取装置では、前記のように原
稿面の高さを検出してその高さに応じて合焦動作(A
F)を行っている。これは、撮像面(原稿面)と結像面
(CCD面)の距離が原稿の高さによって変化するた
め、この距離の変化に合わせてレンズを動かし合焦動作
を行っているものである。したがって、このレンズの合
焦動作に伴いレンズの共役長が変化して撮影倍率が変化
することとなる。これを撮影倍率が異なると称している
がズームレンズなどによる倍率変化とは異なる。
【0029】図5は、このような撮影倍率が異なること
による色ずれを説明するための概略図である。図示する
ように光軸Zからある一定距離Pだけ離れた点を考えた
場合、図5(A)と図5(B)に示すように、原稿面と
CCD面の間の距離(共役長)が変化して撮影倍率が変
化すると、CCD面でR、G、Bの光線の結像位置がそ
れぞれ異なることとなる。これは倍率色収差のためで、
倍率色収差がなければこのような倍率を変えたことによ
って各色の結像位置が変わることはない。
【0030】この各色ごとの結像位置の違いは、撮影倍
率mと光軸からの撮影対象となる点の間での距離Pによ
って決まる関数として表すことができ、例えばRとGと
のずれをα、GとBとのずれをβとすると、 α=f0 (m,P) …(1), β=g0 (m,P) …(2) となる。
【0031】そして、撮影倍率mは原稿面の高さ、すな
わち測高データによって決まるため、この測高データに
よる原稿高さをhとすると、 α=f(h,P) …(3), β=g(h,P) …(4) となる。
【0032】本実施形態では、上記(3)および(4)
式で表されるαおよびβの値を色ずれ補正データとして
記憶しておく。なお、具体的には色ずれはこのような倍
率色収差に起因したものの他、光学系全体の極僅かな歪
みなどによる色ずれもあるため、各装置ごとに原稿高さ
ごとの各読み取り点ごとにαおよびβを求めて記憶して
おくことが望ましい。もちろんこのような光学系全体の
歪みなどが無視できるレベルであれば上記関数を実際の
装置により求めて、それだけを記憶しておいてもよい。
【0033】色ずれの補正は、メモリ26に記憶されて
いる上記色ずれ補正データを、原稿面の高さ(測高デー
タ)ごとに読み出されて行われる。
【0034】図6はある倍率のときの、ある原稿面上の
1点を読み取ったときのR、G、B各色の画素位置(結
像位置)とそのときの出力を示す図面である。また、図
7に、図6において最も出力が小さくなっている部分
(結像点)のR、G、B各色のCCDラインセンサ上の
画素位置を示す。
【0035】ここで、グリーン(G)センサを基準とし
て考えると、図7に示すようにGセンサ上での結像画素
位置はn1 、Rセンサの結像画素位置はn2 、Gセンサ
上での結像画素位置はn3 となる。したがって、RとG
との差αはα=n1 −n2 、GとBとの差βはβ=n3
−n1 となる。
【0036】そして、このαおよびβは前記の色ずれ補
正データから、原稿面の高さ(測高データ)が求まれば
抽出することができるので、抽出したαおよびβの値を
元にGを基準として、その差分の間引きまたは水増しを
行うことにより色ずれが補正される。
【0037】具体的には、図8に示すように、Rセンサ
での画素位置n1 はα分水増しした位置に補正し、Bセ
ンサでの画素位置n3 はβ分間引きした位置に補正する
ことで色ずれがなくなる。
【0038】実際の動作に際しては、この水増しする画
素数や間引きする画素数はその位置(主走査方向の画素
位置と副走査方向の位置)と共に色ずれ補正係数として
メモリ26に記憶され、本スキャン中に色ずれ補正係数
が読み出されて、色ずれ・画像歪補正部22において画
素位置ごとに補正処理が行われる。
【0039】以上は、色ずれ量が1画素以上離れている
場合であるが、撮影倍率によっては色ずれ量が僅かで1
画素の間隔内で生じることもある。以下、このように色
ずれ量が1画素内の場合の色ずれ補正について説明す
る。
【0040】図9は、このような1画素間隔に満たない
色ずれの場合のRセンサとGセンサの出力値であり、図
10はこの出力値を画素ごとに多値化(デジタル化)し
たものである。
【0041】これらの図から分かるように、RとGの各
センサによる最高出力となっている位置が僅かにずれて
いる。このときのずれ量は、前記同様にαであり、この
αは原稿高さが求まれば色ずれ補正データから抽出され
る。
【0042】色ずれの補正処理のために、RとGの差分
αを、 α=p×a …(5) (ただし、0<p<1であり、aは画素の大きさを示
す)とする。
【0043】そして各画素ごとの出力値(デジタル値)
をこの(5)式を用いて増減する。ここでもGの出力値
を基準として補正すると、まず、補正中心画素(図10
における中央の画素n)について補正前のRの画素の出
力値(デジタル値)をy、補正後の出力値(デジタル
値)をY、補正前の補正中心画素の1つ前の画素(図1
0における画素n−1)をxとすると、 Y=px+(1−p)y …(6) として求める。ここで、pの値は前記(5)式より求め
た値である。
【0044】次に、補正中心画素の1つ前の画素(図1
0における画素n−1)の補正値Yn-1 を、 Yn-1 =(1−p)x+Y′ …(7) (ただしY′は一つ前の画素を補正中心画素としたとき
の上記(6)式によって得られたYの値である)として
求める。
【0045】これにより図10の「Rの補正後の出力
値」として示したように、Rの色ずれがGを基準として
補正される。なお、GとBの補正についてもこれと同様
に、ずれ量βを元にして補正することができる。
【0046】以上のようにして求められた色ずれ補正の
値は、前記同様実際の動作に際しては、この各画素の位
置(主走査方向の画素位置と副走査方向の位置)と共に
色ずれ補正係数としてメモリ26に記憶され、本スキャ
ン中に色ずれ補正係数が読み出されて、色ずれ・画素歪
補正部22において画素位置ごとに補正処理が行われ
る。
【0047】次に、この装置による画像読み取り動作の
手順について説明する。
【0048】図11は上記のように構成されたブック原
稿読取装置におけるCPU27の処理手順を示すフロー
チャートである。まず、装置の電源が投入され(S
1)、初期化を行う(S2)。そして、原稿が原稿台1
上に載置されてスタートキー6が押される(ONされ
る)まで待機し(S3)、スタートキー6がONされる
と、スキャン動作を開始すべくランプを点灯する(S
4)。そして、予備スキャンを実行する(S5)。
【0049】予備スキャン終了後、読み取ったデータの
検証を行い(S6)、異常の有無を判断して(S7)、
異常があれば警告を発して(S20)、ランプを消灯し
(S13)、待機状態であるステップS3に戻る。
【0050】予備スキャン終了後、異常がなければ予備
スキャンよって得られた原稿面の高さデータを元に、A
F制御用データの演算(S8)、画像歪(曲り、縮みな
ど)補正係数の演算(S9)、および前記の色ずれ補正
係数の演算(S10)を実行する。
【0051】そして本スキャン(副走査方向への移動)
を開始する(S11)。本スキャンが開始されると、副
走査方向のスキャン位置ごとに、前記ステップS8によ
って得られたAF制御データによりレンズ7の合焦動作
(AF制御)を行い、続いてシェーディング検出板9を
読み取った濃度からシェーディング補正を行い、画像歪
係数により画像の歪みを補正して、さらに色ずれ補正処
理を行って、以後本スキャンが終了するまでこの動作を
繰り返して順次画像の読み取りを行う。そして、本スキ
ャンが終了すると(S12)、ランプを消灯し(S1
3)、待機状態であるステップS3に戻る。
【0052】以上により原稿面上の高さに応じて色ずれ
補正が行われたきれいな画像が得られる。
【0053】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、画像のカ
ラー読み取りの際に発生する色ずれを予め記憶させた色
ずれ補正データを元に、原稿面の高さに応じて補正する
こととしたので、高さが変化する原稿をカラーで読み取
ったときに色ずれのない高画質の画像を得ることが可能
となる。また、画像処理により色ずれの補正を行ってい
るため、色収差を取り除くための高価な複合レンズを用
いることなく色ずれの補正ができるようになるので、装
置コストを低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したブック原稿読み取り装置の
全体構成を示す斜視図である。
【図2】 上記装置に読み取り対象物であるブック原稿
を載置した状態を示す正面図である。
【図3】 上記装置の原稿面の高さ検出を説明するため
の図面である。
【図4】 上記装置の制御系のブロック図である。
【図5】 倍率色収差を説明するための図面である。
【図6】 原稿面上のある位置における読み取り画素と
CCDラインセンサ出力の関係を示す図面である。
【図7】 上記図6における出力が最も下がったところ
のレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の各セ
ンサにおける画素位置を示す図面である。
【図8】 上記装置における色ずれ補正の一例を示す図
面である。
【図9】 原稿面上のある位置における読み取り画素
と、CCDラインセンサのレッド(R)とグリーン
(G)のアナログ出力との関係を示す図面である。
【図10】 CCDラインセンサのレッド(R)とグリ
ーン(G)のデジタル出力との関係、および上記装置に
おける色ずれ補正の他の一例を示す図面である。
【図11】 上記装置における原稿読み取り動作の処理
手順を示すフローチャートである。
【図12】 軸上色収差の概略を説明するための図面で
ある。
【図13】 倍率色収差の概略を説明するための図面で
ある。
【符号の説明】
1…原稿台、 2…撮像カメラ部、 3…照明部、 5…ミラー、 7…レンズ、 8…CCDラインセンサ、 10…ブック原稿読み取り装置、 26…メモリ、 27…CPU。
フロントページの続き (72)発明者 若山 雅英 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 橋本 好之 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 丸山 吉紀 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を原稿台上に上向きに載置し、該原
    稿の画像を上方からカラーで読み取るカラー画像読取装
    置において、 前記原稿台上に載置された原稿の原稿面の高さを測定す
    る測高手段と、 前記測高手段によって得られた原稿面の高さに応じて合
    焦動作を行いながら前記原稿台上に載置された原稿面の
    画像を読み取る撮像手段と、 前記撮像手段によって撮像するときに発生する色ずれを
    補正するための色ずれ補正データを記憶した記憶手段
    と、 前記測高手段によって得られた原稿面の高さに基づき、
    前記記憶手段に記憶されている色ずれ補正データによ
    り、読み取り画像の色ずれを補正する画像処理手段と、
    を有することを特徴とするカラー画像読取装置。
JP9330565A 1997-12-01 1997-12-01 画像読取装置 Withdrawn JPH11164157A (ja)

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JP9330565A JPH11164157A (ja) 1997-12-01 1997-12-01 画像読取装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012099918A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理装置およびそれに用いられる画像読取装置
JP2013005190A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Pfu Ltd 画像読取装置、画像処理方法、および、プログラム

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