JP2003046735A - 画像読み取り装置における焦点合わせ方法 - Google Patents

画像読み取り装置における焦点合わせ方法

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JP2003046735A
JP2003046735A JP2001235010A JP2001235010A JP2003046735A JP 2003046735 A JP2003046735 A JP 2003046735A JP 2001235010 A JP2001235010 A JP 2001235010A JP 2001235010 A JP2001235010 A JP 2001235010A JP 2003046735 A JP2003046735 A JP 2003046735A
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linear sensor
lens
main scanning
receiving surface
subject
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JP2001235010A
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Toshiaki Oshima
利明 大嶋
Kenichiro Amamiya
健一郎 雨宮
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアセンサの受光面にレンズで被写体を結
像させて走査する画像読み取り装置において焦点合わせ
を短時間で行う方法を提供する。 【解決手段】 画像読み取り装置においてリニアセンサ
20の受光面21とレンズ29,30との相対位置を固
定する。このような画像読み取り装置で、まず、同一主
走査線上の互いに一部重複して隣り合う2領域の原稿像
をそれぞれ走査することで2つの主走査データを取得
し、次にそれら2つの主走査データを比較することで原
稿像上の共役点が互いに一致する画素の数Wを検出す
る。続いて、合焦時に原稿像上の共役点が互いに一致す
る画素の数Sと前記画素の数Wとの差及びレンズ29,
30の画角に基づき、主走査データ取得時における2領
域の重複部分CRの幅が合焦時における2領域の重複部
分C0の幅に一致するように原稿像に対するリニアセン
サ20の受光面21及びレンズ29,30の相対位置の
調節量を特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取り装置
における焦点合わせ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿等の被写体に記録された像を
読み取るための装置としてイメージスキャナ、複写機、
ファクシミリ等の画像読み取り装置が知られている。こ
れら画像読み取り装置の一種として、リニアセンサの受
光面にレンズで被写体を結像させて走査する形式のもの
がある。このような画像読み取り装置では、被写体に対
するリニアセンサの受光面及びレンズの相対位置を調節
して焦点合わせを行うことがある。例えばフラットベッ
ド型イメージスキャナにおいて紙等の光反射性原稿(以
下、反射原稿という。)の走査時にはその反射原稿を原
稿台に直接載置し、フィルム等の光透過性原稿(以下、
透過原稿という。)の走査時にはホルダにより透過原稿
を原稿台から所定距離を隔てて位置決めすると、原稿に
対するリニアセンサの受光面及びレンズの相対位置が原
稿ごとに変化するため、各原稿の走査時に上記焦点合わ
せを実施することでリニアセンサの受光面に原稿像を鮮
明に結像させることができるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像読み取
り装置で従来から採用されている焦点合わせ方法の1つ
にコントラスト方式がある。このコントラスト方式は、
被写体に対するリニアセンサの受光面及びレンズの相対
位置が合焦位置に一致したときリニアセンサの出力信号
の高周波成分が最大振幅となることを利用する。具体的
には、リニアセンサの受光面及びレンズを被写体に対し
相対移動させつつリニアセンサで被写体を走査して高周
波成分の振幅を検出し、高周波成分が最大振幅となる移
動位置をその検出結果に基づき取得する。より詳細に
は、合焦位置前後の複数の移動位置で被写体走査及び振
幅検出を繰り返し実施し、その結果検出された各振幅値
を比較して振幅が最大となる位置を探し出している。そ
のため、焦点合わせにかかる時間が不可避的に長くなっ
てしまう。
【0004】本発明は、上記問題に鑑みて創作されたも
のであって、その目的は、リニアセンサの受光面にレン
ズで被写体を結像させて走査する画像読み取り装置にお
いて焦点合わせを短時間で行う方法を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、焦点合わせを短時間で
行う画像読み取り装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明によ
ると、リニアセンサの受光面にレンズで被写体を結像さ
せて走査する画像読み取り装置において焦点合わせをす
るために、同一主走査線上の互いに一部重複して隣り合
う2領域の像をそれぞれ走査することで得る2つの主走
査データを比較した結果に基づいて、重複して走査する
幅が所定の基準幅になる位置に前記被写体に対する前記
リニアセンサの受光面及び前記レンズの相対位置を調節
する。この請求項1に係る発明によると、一主走査線上
の互いに一部重複して隣り合う2領域の像についてそれ
ぞれ1度ずつ走査すれば、それらの走査により得られる
2つの主走査データに基づき被写体に対するリニアセン
サの受光面及びレンズの相対位置を合焦位置に調節する
ことができる。したがって、請求項1に係る発明によれ
ば、焦点合わせを短時間で行うことができる。尚、本明
細書において合焦とは、焦点合わせにより鮮鋭な画像が
リニアセンサの受光面に結像されることをいうものとす
る。
【0006】請求項2に係る発明によると、前記リニア
センサの受光面と前記レンズとの相対位置を固定して前
記被写体に対する前記リニアセンサの受光面及び前記レ
ンズの相対位置を調節することで、レンズの光学倍率を
変えることなく焦点合わせすることができる。
【0007】請求項3に係る発明によると、第一段階
で、同一主走査線上の互いに一部重複して隣り合う2領
域の像をそれぞれ走査することで2つの主走査データを
得、第二段階で、前記第一段階で得る2つの主走査デー
タを比較することで被写体上の共役点が互いに一致する
画素の数Wを検出し、第三段階で、合焦時に被写体上の
共役点が互いに一致する画素の数Sと前記画素の数Wと
の差及び前記レンズの画角に基づいて前記被写体に対す
る前記リニアセンサの受光面及び前記レンズの相対位置
の調節量を特定する。この請求項3に係る発明では、例
えば相対位置の調節により画素数Wと画素数Sとの差が
0となるようその調節量を特定すれば、焦点合わせを精
確に行うことができる。
【0008】前記請求項3に係る発明の前記第三段階で
は、請求項4に係る発明のように、D=k(W−S)/
tanθ(但しk及びθは定数)により、前記被写体に
対し前記リニアセンサの受光面及び前記レンズを接近さ
せる距離Dを簡単に得ることができる。
【0009】請求項5に係る発明によると、リニアセン
サは光電変換により被写体像の濃淡に応じた主走査デー
タを出力し、レンズは、同一主走査線上の互いに一部重
複して隣り合う2領域の像をそれぞれ前記リニアセンサ
の受光面に重畳して結像させ、焦点合わせ部は、同一主
走査線上の前記2領域の像をそれぞれ走査することで得
る2つの主走査データを比較した結果に基づいて、重複
して走査する幅が所定の基準幅になる位置に前記被写体
に対する前記リニアセンサの受光面及び前記レンズの相
対位置を調節し、副走査駆動部は前記主走査線を前記主
走査線と垂直な方向に移動させる。この請求項5に係る
発明によると、一主走査線上の互いに一部重複して隣り
合う2領域の像についてそれぞれ一度ずつ走査すれば、
それらの走査により得る2つの主走査データに基づき被
写体に対するリニアセンサの受光面及びレンズの相対位
置を合焦位置に調節することができる。したがって、請
求項5に係る発明によれば、焦点合わせを短時間で行う
画像読み取り装置を提供することができる。
【0010】請求項6に係る発明によると、前記焦点合
わせ部が前記リニアセンサの受光面と前記レンズとの相
対位置を固定して前記被写体に対する前記リニアセンサ
の受光面及び前記レンズの相対位置を調節することで、
レンズの光学倍率を変えることなく焦点合わせすること
ができる。
【0011】請求項7に係る発明によると、前記焦点合
わせ部は、2つの主走査データを比較することで被写体
上の共役点が互いに一致する画素の数Wを検出する手段
と、合焦時に被写体上の共役点が互いに一致する画素の
数Sと前記画素の数Wとの差及び前記レンズの画角に基
づいて前記被写体に対する前記リニアセンサの受光面及
び前記レンズの相対位置の調節量を特定する手段とを有
する。この請求項7に係る発明によれば、焦点合わせ部
において例えば相対位置の調節により画素数Wと画素数
Sとの差が0となるようその調節量を特定することで、
焦点合わせを精確に行うことができる。
【0012】前記請求項7に係る発明の前記焦点合わせ
部は、請求項8に係る発明のように、D=k(W−S)
/tanθ(但しk及びθは定数)により得られる距離
Dだけ前記被写体に対し前記リニアセンサの受光面及び
前記レンズを接近させることが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を示す一実施
例を図面に基づいて説明する。図2は、本発明の一実施
例による画像読み取り装置としてのイメージスキャナ1
0を示している。イメージスキャナ10は、リニアセン
サ20、被写体としての原稿に記録された原稿像をリニ
アセンサ20に結像させるレンズ29,30、主走査線
を副走査方向に移動させる副走査駆動部40、主走査線
上の原稿像に対するリニアセンサ20及びレンズ29,
30の相対位置を調節する調節部50、リニアセンサ2
0を駆動する主走査駆動部102、リニアセンサ20の
出力信号を処理する処理部100、制御部110等を備
えている。
【0014】以下、図3に示すように概ね箱形を呈する
筐体12の上面に原稿台14を備えた所謂フラットベッ
ド型イメージスキャナ10を中心に説明する。原稿台1
4はガラス板等の透明板で形成され、その盤面上に反射
原稿又は透過原稿が載置される。反射原稿は、原稿台1
4の周縁部に設けられた原稿ガイド16により原稿台1
4の盤面上に位置決めされる。透過原稿は図示しないホ
ルダにより原稿台14の盤面上に隙間を空けて位置決め
される。
【0015】副走査駆動部40は筐体12内に設けられ
ている。この副走査駆動部40は、第一キャリッジ24
と第一キャリッジ駆動装置27(図2参照)とから構成
される。第一キャリッジ24は筐体12にスライド自在
に係止され、第一キャリッジ駆動装置27により原稿台
14の盤面に対し平行な副走査方向(図3においてaで
示す方向)に往復移動させられる。第一キャリッジ駆動
装置27は、例えば第一キャリッジ24に係止されたベ
ルトとこのベルトを回転させる制御の容易なステッピン
グモータ等の駆動源を備える。
【0016】調節部50は第一キャリッジ24内に設け
られている。この調節部50は、第二キャリッジ25と
第二キャリッジ駆動装置28(図2参照)とから構成さ
れる。第二キャリッジ25は第一キャリッジ24にスラ
イド自在に係止され、第二キャリッジ駆動装置28によ
り第一キャリッジ24に対し相対的に副走査方向に往復
移動させられる。本実施例では、後述する2つの光路の
光軸が共に動かないように第二キャリッジ25を移動さ
せる。第二キャリッジ駆動装置28は、例えばステッピ
ングモータ等の駆動源を備える。
【0017】図4に示すようにリニアセンサ20は、複
数の光電変換素子が同図にbで示す副走査方向軸に対し
垂直かつ原稿台14の盤面に平行に直線状に並ぶ姿勢で
第二キャリッジ25内に設けられている。このリニアセ
ンサ20の光電変換素子の配列方向が主走査方向であ
る。光電変換素子の一例はフォトダイオードである。リ
ニアセンサ20としては、可視光、赤外光、紫外光等、
所定の波長領域の光を光電変換して得られる電荷を一定
時間蓄積し、受光量に応じた電気信号をCCD、MOS
トランジスタスイッチ等を用いて出力するレンズ縮小形
のリニアイメージセンサが使用される。カラー出力方式
についてはオンチップ方式を採用し、リニアセンサ20
の受光面21にカラーフィルタアレイをオンチップで形
成した3ライン又は6ラインのリニアセンサ20を使用
している。このリニアセンサ20はそのカラーフィルタ
アレイの配列状態に応じた電気信号を出力する。カラー
フィルタアレイとしては、例えばラインごとにR(Re
d)、G(Green)、B(Blue)のいずれかの原色フィル
タを使用する。尚、モノクロ出力のイメージスキャナに
ついても当然に本発明を適用できる。
【0018】図4に示すレンズ29,30は光学的性質
が互いに同一である。レンズ29,30は共に、リニア
センサ20の受光面21に対し相対移動不能に第二キャ
リッジ25内に設けられている。本実施例においてレン
ズ29,30は、リニアセンサ20の垂直二等分線Vを
対称軸として互いに線対称な位置に各々の光軸O,Pが
互いに平行となる姿勢で設けられ、主走査方向軸に平行
な方向で並んでいる。
【0019】図3に示すように、第一キャリッジ24の
内部には反射原稿用光源35及び複数のミラー31,3
2,33,34が第二キャリッジ25の移動を妨げない
位置に固設されている。反射原稿用光源35は蛍光管ラ
ンプ等の管照明から構成され、主走査方向に延びる姿勢
で設けられている。反射原稿用光源35の照射光は原稿
台14上の反射原稿に照射される。また、筐体12には
図2及び図3に二点鎖線で示すように透過原稿用光源3
8が着脱可能である。この透過原稿用光源38は透過原
稿の走査時に原稿台14の上方位置に装着される。本実
施例の透過原稿用光源38は、図示しない蛍光管ランプ
等の管照明と、図示しない反射板及び拡散板から構成さ
れる面光源であり、管照明の照射光は拡散板により原稿
台14上の透過原稿にほぼ面均一に照射される。
【0020】図3、図4及び図5に破線で示すように、
反射原稿用光源35により照射された反射原稿の反射光
像及び透過原稿用光源38により照射された透過原稿の
透過光像は複数のミラー31〜34で順次反射され、レ
ンズ29,30の各々によりリニアセンサ20の受光面
21に結像される。ここでレンズ29は、図4に示すよ
うに主走査線のうちそのほぼ中心から一端部に延びる領
域Aの原稿像をリニアセンサ20の全幅に結像させる。
一方、レンズ30は、図5に示すように主走査線のうち
そのほぼ中心から他端部に延びる領域Bの原稿像をリニ
アセンサ20の全幅に結像させる。このようにイメージ
スキャナ10では、レンズ29を経る第一光路とレンズ
30を経る第二光路とが形成される。レンズ29,30
は、互いに同一な光学的性質を有し、かつ各光軸O,P
を互いに平行にして主走査方向軸に平行な方向に並んで
いるので、領域A,Bの原稿像を互いに同じ倍率で歪み
なくリニアセンサ20に結像させることができる。
【0021】以上の構成により、第一キャリッジ24を
移動させることでリニアセンサ20及びレンズ29,3
0を原稿台14に対し平行に運搬して主走査線を副走査
方向に移動させることができる。また、第一キャリッジ
24に対し第二キャリッジ25を相対移動させること
で、主走査線上の原稿像に対するリニアセンサ20の受
光面21及び各レンズ29,30の各光路上における相
対位置Xを変化させることができる。図6に示すように
リニアセンサ20の受光面21及び各レンズ29,30
の位置を仮想的に固定した系で相対位置Xの変化を視た
場合、その相対位置Xの変化は原稿像の位置の変化
0,X1,X2等として現れる。以下では便宜上、上記
系で捉えた原稿像の位置を相対位置Xとして説明する。
例えば、上記系においてリニアセンサ20の受光面21
及び各レンズ29,30に対し原稿像が離間する又は接
近することを相対位置Xが離間する又は接近することと
して記載する。
【0022】図6に示すように主走査線の上記領域A及
びBの幅はそれぞれ相対位置Xに応じて変動する。ま
た、図4及び図5に示すように領域Aと領域Bとは主走
査方向中央部で相対位置Xに応じた幅で重複し、特許請
求の範囲に記載の「互いに一部重複して隣り合う2領
域」の一例を構成する。イメージスキャナ10ではリニ
アセンサ20の受光面21に対するレンズ29,30の
相対位置が不変であることにより、図6に示すように前
記各相対位置Xにおける重複部分Cが一意に決まる。重
複部分Cの幅は相対位置Xが接近するにつれ小さくなる
が、本実施例では合焦位置X0よりも接近側の相対位置
Xの変位限界X1にあっても重複部分Cが形成されるよ
うにイメージスキャナ10が構成されている。
【0023】イメージスキャナ10では、レンズ29を
経る第一光路とレンズ30を経る第二光路のいずれか一
方を切り換えドラム60により択一的に開通させる。こ
の切り換えドラム60は図3、図4及び図5に示すよう
に概ね円筒形状であり、円筒軸線Qまわりに回転自在に
第二キャリッジ25に搭載されている。切り換えドラム
60の外周面には、開通窓70,71,72,73及び
遮光部80,81,82,83がそれぞれ所定位置に形
成されている。この切り換えドラム60はドラム駆動装
置90(図2参照)により、円筒軸線Qを中心に90度
の位相差で第一回転位置と第二回転位置とに間欠回転さ
せられる。ドラム駆動装置90は例えば制御の容易なス
テッピングモータ等の駆動源等を備える。ここで第一回
転位置は例えば図4に示すように、切り換えドラム60
の開通窓70及び71で第一光路を開通させ、遮光部8
2又は83で第二光路を遮断する位置である。第二回転
位置は例えば図5に示すように、切り換えドラム60の
開通窓72及び73で第二光路を開通させ、遮光部80
又は81で第一光路を遮断する位置である。このように
本実施例では、切り換えドラム60で光路を切り換える
ことで、主走査線上の領域A,Bの原稿像を互いに時間
をずらして重畳してリニアセンサ20に結像させる。
【0024】図2に示すように主走査駆動部102は、
リニアセンサ20を駆動するために必要なシフトパル
ス、転送パルス等の駆動パルスを生成しリニアセンサ2
0に出力する電子回路である。この主走査駆動部102
は例えば同期信号発生器、駆動用タイミングジェネレー
タ等から構成される。
【0025】処理部100は、アナログ信号処理回路1
04、A/D変換器106及びディジタル信号処理部1
08から構成されている。
【0026】アナログ信号処理回路104は、リニアセ
ンサ20から出力されたアナログの電気信号に対して増
幅、ノイズ低減処理等のアナログ信号処理を施し、処理
された信号をA/D変換器106に出力する。A/D変
換器106は、アナログ信号処理回路104から出力さ
れたアナログの電気信号を所定階調のディジタルの画像
信号に量子化し、その画像信号をディジタル信号処理部
108に出力する。
【0027】ディジタル信号処理部108は、A/D変
換器106から出力された画像信号に対してシェーディ
ング補正、ガンマ補正、画素補間等の各種の処理を施
し、イメージスキャナ10に接続される画像処理装置1
50へ転送する画像データを生成する。本実施例におい
てディジタル信号処理部108は、切り換えドラム60
の第一又は第二回転位置で主走査線上の領域A又はBの
原稿像がリニアセンサ20で走査されその領域A又はB
の原稿像の濃淡に相関する信号がA/D変換器106か
ら出力されるごとに上記各種の処理を実行し第一主走査
データ又は第二主走査データを生成する。図7(b)及
び(c)に示すように第一及び第二主走査データは、同
図(a)に示すような一主走査線の領域A,Bの原稿像
の濃淡を画素ごとに所定段階の階調値で表す画像データ
である。ディジタル信号処理部108はそれら第一及び
第二主走査データを互いに連結しないで、あるいは互い
に連結した後に出力することができる。
【0028】図2に示すように制御部110は、CPU
130、RAM132及びROM134を有する。CP
U130はROM134に記憶されている各種のコンピ
ュータプログラムを実行することで、リニアセンサ20
の作動制御(すなわち主走査駆動部102の作動制
御)、第一キャリッジ24の移動制御(すなわち副走査
駆動部40の作動制御)、第二キャリッジ25の移動制
御(すなわち調節部50の作動制御)、切り換えドラム
60の回転作動の制御(すなわちドラム駆動装置90の
作動制御)、反射原稿用光源35及び透過原稿用光源3
8の点滅並びに光量の制御、処理部100の作動制御
等、イメージスキャナ10全体の制御を行う。RAM1
32は、ディジタル信号処理部108で生成される各主
走査データやディジタル信号処理部108で処理中にあ
る画像信号等を一時的に記憶する。
【0029】制御部110は、筐体12に設けられたイ
ンターフェイス(I/F)140を介しパーソナルコン
ピュータ等の画像処理装置150に接続可能とされてい
る。制御部110は画像処理装置150からの読み取り
指令信号に基づき、ROM134のコンピュータプログ
ラムのうち原稿の読み取りに関するものを実行する。
【0030】以上、イメージスキャナ10の構成を説明
した。以下、イメージスキャナ10の使用方法及び作動
を説明する。以下の説明では、イメージスキャナ10が
画像処理装置150としてのパーソナルコンピュータ
(PC)に接続されているものとする。
【0031】イメージスキャナ10のユーザは、まず、
反射原稿又は透過原稿を原稿台14上に載置する。本実
施例では、前記変位限界X1と合焦位置X0よりも離間側
の変位限界X2との間にある任意の相対位置Xにおいて
も重複部分Cの全領域に亘って原稿が存在するように、
原稿台14上の主走査方向中央部に原稿が位置決めされ
る。次にユーザは、PC150への入力操作によりイメ
ージスキャナ10に対して原稿の読み取りを指令する。
その指令に応答してイメージスキャナ10は以下のよう
に作動する。
【0032】まず図8に示すように、ステップS1(以
下、単にS1という。他のステップについても同様であ
る。)で焦点合わせを実施する。この焦点合わせの詳細
が焦点合わせルーチンとして図9に示されている。本実
施例の焦点合わせルーチンにおいてディジタル信号処理
部108は第一主走査データ及び第二主走査データを互
いに連結しないで個別に出力する。
【0033】焦点合わせルーチンではまずS11で、第
二キャリッジ25を定位させた状態で第一キャリッジ2
4を副走査方向の所定位置に移動させる。本実施例で
は、原稿台14上に位置決めされた原稿の副走査方向端
部に主走査線が位置するように第一キャリッジ24を移
動させる。次にS12において切り換えドラム60を第
一回転位置に回転させた状態で反射原稿用光源35又は
透過原稿用光源38を点灯させ第一光路を形成し、第一
キャリッジ24の移動位置に対応する主走査線の領域A
をリニアセンサ20で走査する。すなわち、図1に示す
ある相対位置XRにおいて領域Aを走査する。続いてS
13でリニアセンサ20からの出力信号を処理部100
で処理して第一主走査データを生成しRAM132に記
憶する。
【0034】次にS14で切り換えドラム60を第二回
転位置に回転させることで、反射原稿用光源35又は透
過原稿用光源38の点灯により形成される光路を第一光
路から第二光路に切り換え、続くS15において前記S
12で走査した領域Aと同じ主走査線の残部領域Bをリ
ニアセンサ20で走査する。すなわち、上記相対位置X
Rにおいて領域Bを走査する。続いてS16でリニアセ
ンサ20からの出力信号を処理部100で処理して第二
主走査データを生成しRAM132に記憶する。
【0035】その後S17、S18及びS19におい
て、RAM132に記憶されている第一主走査データと
第二主走査データとに基づき第二キャリッジ25を移動
させて相対位置XRを合焦位置X0に一致させる。相対位
置XRと合焦位置X0とが一致するということは、図1に
示す相対位置XRでの重複部分CRの幅が合焦位置X0
の重複部分C0の幅に一致することに他ならない。
【0036】具体的にS17ではCPU130によりR
AM132の第一主走査データと第二主走査データとを
比較することで、現時点の相対位置XRで領域A,Bの
重複部分Cが結像されたリニアセンサ20の画素の数W
を検出する。ここで「重複部分Cが結像されるリニアセ
ンサ20の画素の数」は、第一及び第二主走査データに
ついての「原稿(像)上の共役点が互いに一致する画素
の数」の一例である。このS17の詳細が主走査データ
比較ルーチンとして図10に示されている。
【0037】主走査データ比較ルーチンではまずS31
で、第一主走査データ及び第二主走査データの各々につ
いて比較画素範囲α及びβを暫定的に設定する。本実施
例では、図6に示すように相対位置Xが前記変位限界X
2にあるときに重複部分Cが結像される画素範囲γ,ε
よりも広く、かつ互いに同数の画素を含むように比較画
素範囲α,βを設定する。イメージスキャナ10ではリ
ニアセンサ20の両端画素のうち垂直二等分線Vに対し
レンズ29側に位置する一端画素に領域Aの重複部分C
側端部が常に結像されるので、比較画素範囲αはそのリ
ニアセンサ20の一端画素を一方の境界画素として設定
される。比較画素範囲αについては、かかる境界画素と
は反対側の境界画素をN番として当該画素から離間する
につれ大となる番号を各画素に割り当てる。一方、リニ
アセンサ20の両端画素のうち垂直二等分線Vに対しレ
ンズ30側に位置する他端画素には領域Bの重複部分C
側端部が常に結像されるので、比較画素範囲βはそのリ
ニアセンサ20の他端画素を一方の境界画素として設定
される。比較画素範囲βについては、かかる境界画素を
N番として当該画素から離間するにつれ大となる番号を
各画素に割り当てる。
【0038】次にS32で、図11(a)に示すよう
に、比較画素範囲α内の階調値データと比較画素範囲β
内の階調値データとを同一番号が割り当てられた画素の
組(以下、画素組ともいう。)ごとに対比し、それら比
較画素範囲α内データと比較画素範囲β内データとが互
いに一致するか否かを判定する。本実施例では領域A,
Bが同倍率でリニアセンサ20に結像されることから、
比較画素範囲α内データと比較画素範囲β内データとが
互いの全範囲で階調値を同じにするということは、比較
画素範囲α,βが共に、重複部分Cが過不足なく結像さ
れた画素範囲であることを意味する。このS32では具
体的には、まず各画素組について比較画素範囲α内画素
の階調値から比較画素範囲β内画素の階調値を減算す
る。そして、その減算値がすべての画素組について0又
は設定誤差の範囲内となる場合には比較画素範囲α内デ
ータと比較画素範囲β内データとが一致すると判定す
る。一方、1つの画素組でも減算値が0とならない場合
又は設定誤差を越える場合には比較画素範囲α内データ
と比較画素範囲β内データとは一致しないと判定する。
尚、各画素組について各比較画素範囲α,β内画素の階
調値の比をとり、その比の値に基づき各比較画素範囲
α,β内画素データの一致の可否を判定してもよい。
【0039】S32で比較画素範囲α内データと比較画
素範囲β内データとが一致しないと判定された場合には
S33において比較画素範囲αを、現時点で最小のN番
が割り当てられている画素を除いて再設定し、その再設
定された範囲αにおいてN+1番が割り当てられている
画素を新たにN番として当該画素から離間するにつれ大
となる番号を各画素に割り当て直す。またS33では比
較画素範囲βを、現時点で最大の番号が割り当てられて
いる画素を除いて再設定する。そして、あらためてS3
2を実行する。これらS33及び再度のS32による一
連の処理は図11(b)に示すように、比較画素範囲α
内データに対し比較画素範囲β内データを1画素分相対
的にずらして対比させることと等価である。
【0040】これに対し、S32で比較画素範囲α内デ
ータと比較画素範囲β内データとが一致すると判定され
た場合にはS34において、図11(c)に示す如く現
時点で各比較画素範囲α,βを構成する画素の数を上記
重複部分Cが結像された画素の数Wとして取得する。
【0041】次にS18ではCPU130により、
(i)上記S17で検出された画素数Wと、(ii)合焦
時に領域AとBの重複部分Cが結像される画素の数S
と、(iii)レンズの画角とに基づき、現時点での相対
位置XRを合焦位置X0に一致させるのに必要な相対位置
Xの調節量を特定する。ここで画素数Sは、例えばイメ
ージスキャナ10の製造時に設定されるものである。本
実施例のS18では相対位置Xの調節量として現時点の
相対位置XRと合焦位置X0との離間距離Dを算出する。
【0042】ここで離間距離Dの算出原理について図1
及び図12を参照しつつ説明する。イメージスキャナ1
0ではレンズ29,30が垂直二等分線Vを対称軸とし
て線対称に設けられているので、相対位置XRでの重複
部分CRの幅と合焦位置X0での重複部分C0の幅との差
(CR−C0)は、垂直二等分線Vに平行で重複部分CR
の一端部200(ここでは垂直二等分線Vに対しレンズ
30側の端部)を通る直線Mと重複部分C0の両端部の
うち一端部200に近い側の端部202との距離dの2
倍で表すことができる。また、例えば図1に示すように
重複部分CRに対応する画素数Wと重複部分C0に対応す
る画素数Sとの画素数差(W−S)は、上記差(CR
0)の半値、すなわち距離dに各相対位置Xに固有の
係数を乗じた値で表すことができる。本実施例では前記
変位限界X1とX2とで規定される相対位置Xの変位範囲
が各光路長よりも十分に短いため、上記係数として各相
対位置Xに依存しない定数1/k(kは任意の正の数)
を近似的に用いる。要するに、距離dは下記(式1)で
表すことができる。 d=k(W−S) ・・・ (式1) さらに、重複部分CRの一端部200と重複部分C0の一
端部202とを結ぶ直線L(ここでは、垂直二等分線V
に対しレンズ29側のリニアセンサ20の一端画素とそ
れら重複部分CR,C0の一端部200,202とを直線
でつらねる光線に相当する)は上記直線Mに対し角度θ
で交差する。この角度θはレンズ29,30の画角によ
り一義的に決まる定数である。したがって、離間距離
D、距離d及び角度θは下記(式2)を満たす。 D=d/tanθ ・・・ (式2) 以上より、離間距離Dは下記(式3)により算出するこ
とができる。 D=k(W−S)/tanθ ・・・ (式3)
【0043】上記(式3)により求められる離間距離D
の値は、図1に示すように合焦位置X0に対し相対位置
Rが離間側にある場合に正の値をとり、一方、合焦位
置X0に対し相対位置XRが接近側にある場合には負の値
をとる。また離間距離Dの値が0であることは画素数W
と画素数Sとが互いに同数であることを意味し、さらに
それは重複部分CRの幅と重複部分C0の幅とが一致して
いることを意味する。
【0044】尚、ここまで離間距離Dを(式3)により
算出するものとして説明したが、例えば画素数W及びS
と離間距離Dとの関係を表すマップを利用して離間距離
Dを特定するようにしてもよい。
【0045】そしてS19では、相対位置Xが現時点で
の相対位置XRから上記S18で特定した離間距離Dだ
け接近するように、換言すればその離間距離Dが0とな
るように、筐体12内で定位する第一キャリッジ24に
対し第二キャリッジ25を相対移動させる。尚、離間距
離Dの値が負である場合、「離間距離Dだけ接近する」
とは「離間距離Dの絶対値に相当する距離だけ相対位置
Rが離間する」ということと等価である。このような
第二キャリッジ25の相対移動により相対位置Xが調節
され合焦位置X0に精確に一致する。以上で焦点合わせ
ルーチンが終了する。
【0046】以上の説明から明らかなように本実施例で
は、焦点合わせルーチンのS11〜S16が請求項3に
記載の「第一段階」の一例を構成し、S17が請求項3
に記載の「第二段階」の一例を構成し、S18が請求項
3及び請求項4に記載の「第三段階」の一例を構成して
いる。また、調節部50と制御部110とが特許請求の
範囲に記載の「焦点合わせ部」の一例を構成し、制御部
110が請求項7に記載の「画素の数Wを検出する手
段」の一例と「被写体に対するリニアセンサの受光面及
びレンズの相対位置の調節量を特定する手段」の一例を
構成している。
【0047】S1の焦点合わせが完了した後は続くS2
で、原稿台14上の原稿の走査を実施する。具体的に
は、第一キャリッジ24に対し第二キャリッジ25を定
位させ第一キャリッジ24を移動させつつ、切り換えド
ラム60の各回転位置で副走査方向の任意の位置にある
主走査線上の各領域A,Bを走査する。さらにその走査
の結果リニアセンサ20から出力された電気信号を処理
部100で処理して第一主走査データ及び第二主走査デ
ータを各々生成する。そして同一主走査線について第一
及び第二主走査データが生成されるごとに、ディジタル
信号処理部108でそれら主走査データを互いに連結し
画像処理装置150に転送する。画像処理装置150に
転送された各主走査線についての画像データはその画像
処理装置150の処理により互いに連結され、その結果
原稿像全体の光学的濃淡情報を表す画像データが取得さ
れる。
【0048】このようにイメージスキャナ10では、各
原稿の走査に先立って一主走査線上の領域A,Bの原稿
像について各々1度ずつ走査するだけで、前記相対位置
Xを合焦位置X0に適正に一致させることができる。し
たがって、イメージスキャナ10によれば焦点合わせに
要する時間を短縮することができ、ひいては原稿像の走
査全体にかかる時間をも短縮することができる。
【0049】以上、本発明の一実施例について詳述した
が、これはあくまでも例示であって、本発明はそのよう
な実施例の記載によって何ら限定的に解釈されるもので
はない。
【0050】例えば、特許請求の範囲に記載の「重複し
て走査する幅が所定の基準幅になる位置に被写体に対す
るリニアセンサの受光面及びレンズの相対位置を調節す
る」方法は、上述の実施例のような互いに一部重複して
隣り合う2領域のその重複部分が結像される画素の数に
基づき相対位置を調節する方法のみに限定して解釈され
るべきではない。すなわち特許請求の範囲に記載の上記
方法は、相対位置の調節の結果として重複して走査する
幅が所定の基準幅になればよく、例えば2つの主走査デ
ータにおいて濃度(階調値)が同一の特異点を示す画素
を抽出しそれら画素が互いに一致するように相対位置を
調節する方法や、2つの主走査データで表される濃度分
布を高次関数で近似しその関数を対比して相対位置の調
節量を特定する方法等であってもよい。
【0051】また上述の実施例では、主走査線上の互い
に一部重複している2領域A,Bの原稿像をリニアセン
サ20の受光面21に重畳して結像させるために切り換
えドラム60の回転作動を利用しているが、例えばレン
ズの移動やミラーの移動を利用してもよい。
【0052】さらに、上述のイメージスキャナ10では
一光路につき1つのレンズを配置しているが、一光路上
に互いに異なる倍率のレンズを複数配置し低倍率のレン
ズで結像される像の一部を高倍率のレンズで結像させる
構成を採用してもよい。
【0053】さらにまた、上述の実施例ではフラットベ
ッド型のイメージスキャナに本発明を適用した場合を説
明したが、本発明はフラットベッド型に限らずシートフ
ィード型のイメージスキャナにも適用できる。その場合
には、特許請求の範囲に記載の副走査駆動部の一例とし
てオートシートフィーダを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるイメージスキャナにお
いて主走査線上の原稿像に対するリニアセンサの受光面
及びレンズの相対位置の1つXRとその相対位置の合焦
時における位置X0とを比較して示す模式図である。
【図2】本発明の一実施例によるイメージスキャナを示
すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例によるイメージスキャナを概
略的に示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例によるイメージスキャナにお
いて主走査線上の原稿像が2つのレンズのうちの一方に
よりリニアセンサに結像させられる様子を説明するため
の模式図である。
【図5】本発明の一実施例によるイメージスキャナにお
いて主走査線上の原稿像が2つのレンズのうちの他方に
よりリニアセンサに結像させられる様子を説明するため
の模式図である。
【図6】本発明の一実施例によるイメージスキャナにお
いて主走査線上の原稿像に対するリニアセンサの受光面
及びレンズの相対位置が変化する様子を説明するための
模式図である。
【図7】本発明の一実施例によるイメージスキャナにお
いて走査する主走査線上の原稿像の濃淡の一例を示すグ
ラフ(a)と、(a)に示す主走査線上の原稿像を走査
して得られる第一主走査データ(b)及び第二主走査デ
ータ(c)を示すグラフである。
【図8】本発明の一実施例によるイメージスキャナの原
稿読み取り時における作動を説明するためのフローチャ
ートである。
【図9】図8におけるS1の内容を焦点合わせルーチン
として示すフローチャートである。
【図10】図9におけるS17の内容を主走査データ比
較ルーチンとして示すフローチャートである。
【図11】図10に示す主走査データ比較ルーチンにお
いて第一主走査データと第二主走査データとを比較し画
素数Wを検出する方法を説明するための模式図である。
【図12】図1における要部の拡大図である。
【符号の説明】
10 イメージスキャナ 20 リニアセンサ 24 第一キャリッジ 25 第二キャリッジ 27 第一キャリッジ駆動装置 28 第二キャリッジ駆動装置 29,30 レンズ 40 副走査駆動部 50 調節部 100 処理部 102 主走査駆動部 110 制御部 130 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H051 AA00 CB20 CB21 5B047 AA01 BA02 BB02 BC14 5C072 AA01 DA21 DA23 EA04 RA12 XA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リニアセンサの受光面にレンズで被写体
    を結像させて走査する画像読み取り装置における焦点合
    わせ方法であって、 同一主走査線上の互いに一部重複して隣り合う2領域の
    像をそれぞれ走査することで得る2つの主走査データを
    比較した結果に基づいて、重複して走査する幅が所定の
    基準幅になる位置に前記被写体に対する前記リニアセン
    サの受光面及び前記レンズの相対位置を調節することを
    特徴とする画像読み取り装置における焦点合わせ方法。
  2. 【請求項2】 前記リニアセンサの受光面と前記レンズ
    との相対位置を固定して前記被写体に対する前記リニア
    センサの受光面及び前記レンズの相対位置を調節するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置におけ
    る焦点合わせ方法。
  3. 【請求項3】 同一主走査線上の互いに一部重複して隣
    り合う2領域の像をそれぞれ走査することで2つの主走
    査データを得る第一段階と、 前記第一段階で得る2つの主走査データを比較すること
    で被写体上の共役点が互いに一致する画素の数Wを検出
    する第二段階と、 合焦時に被写体上の共役点が互いに一致する画素の数S
    と前記画素の数Wとの差及び前記レンズの画角に基づい
    て前記被写体に対する前記リニアセンサの受光面及び前
    記レンズの相対位置の調節量を特定する第三段階と、 を含むことを特徴とする請求項2記載の画像読み取り装
    置における焦点合わせ方法。
  4. 【請求項4】 前記第三段階において、 D=k(W−S)/tanθ (但しk及びθは定数)により前記被写体に対し前記リ
    ニアセンサの受光面及び前記レンズを接近させる距離D
    を得ることを特徴とする請求項3記載の焦点合わせ方
    法。
  5. 【請求項5】 光電変換により被写体像の濃淡に応じた
    主走査データを出力するリニアセンサと、 同一主走査線上の互いに一部重複して隣り合う2領域の
    像をそれぞれ前記リニアセンサの受光面に重畳して結像
    させるレンズと、 同一主走査線上の前記2領域の像をそれぞれ走査するこ
    とで得る2つの主走査データを比較した結果に基づい
    て、重複して走査する幅が所定の基準幅になる位置に前
    記被写体に対する前記リニアセンサの受光面及び前記レ
    ンズの相対位置を調節する焦点合わせ部と、 前記主走査線を前記主走査線と垂直な方向に移動させる
    副走査駆動部と、 を備えることを特徴とする画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記焦点合わせ部は、前記リニアセンサ
    の受光面と前記レンズとの相対位置を固定して前記被写
    体に対する前記リニアセンサの受光面及び前記レンズの
    相対位置を調節することを特徴とする請求項5記載の画
    像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 前記焦点合わせ部は、2つの主走査デー
    タを比較することで被写体上の共役点が互いに一致する
    画素の数Wを検出する手段と、合焦時に被写体上の共役
    点が互いに一致する画素の数Sと前記画素の数Wとの差
    及び前記レンズの画角に基づいて前記被写体に対する前
    記リニアセンサの受光面及び前記レンズの相対位置の調
    節量を特定する手段とを有することを特徴とする請求項
    6記載の画像読み取り装置。
  8. 【請求項8】 前記焦点合わせ部は、 D=k(W−S)/tanθ (但しk及びθは定数)により得られる距離Dだけ前記
    被写体に対し前記リニアセンサの受光面及び前記レンズ
    を接近させることを特徴とする請求項7記載の画像読み
    取り装置。
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