JP3332366B2 - 気体の固有光学特性を測定する装置および方法 - Google Patents

気体の固有光学特性を測定する装置および方法

Info

Publication number
JP3332366B2
JP3332366B2 JP2000532683A JP2000532683A JP3332366B2 JP 3332366 B2 JP3332366 B2 JP 3332366B2 JP 2000532683 A JP2000532683 A JP 2000532683A JP 2000532683 A JP2000532683 A JP 2000532683A JP 3332366 B2 JP3332366 B2 JP 3332366B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
frequency
gas
heterodyne
beams
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000532683A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002504670A (ja
Inventor
ヘンリー アレン ヒル,
Original Assignee
ザイゴ コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ザイゴ コーポレイション filed Critical ザイゴ コーポレイション
Publication of JP2002504670A publication Critical patent/JP2002504670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3332366B2 publication Critical patent/JP3332366B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/41Refractivity; Phase-affecting properties, e.g. optical path length
    • G01N21/45Refractivity; Phase-affecting properties, e.g. optical path length using interferometric methods; using Schlieren methods
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/02001Interferometers characterised by controlling or generating intrinsic radiation properties
    • G01B9/02002Interferometers characterised by controlling or generating intrinsic radiation properties using two or more frequencies
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/02001Interferometers characterised by controlling or generating intrinsic radiation properties
    • G01B9/02007Two or more frequencies or sources used for interferometric measurement
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/02015Interferometers characterised by the beam path configuration
    • G01B9/02027Two or more interferometric channels or interferometers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/02055Reduction or prevention of errors; Testing; Calibration
    • G01B9/0207Error reduction by correction of the measurement signal based on independently determined error sources, e.g. using a reference interferometer
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B2290/00Aspects of interferometers not specifically covered by any group under G01B9/02
    • G01B2290/45Multiple detectors for detecting interferometer signals
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B2290/00Aspects of interferometers not specifically covered by any group under G01B9/02
    • G01B2290/70Using polarization in the interferometer

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(発明の分野) 本発明は一般に、気体の固有光学特性を測定および監視
するための方法および装置に関するものである。より特
定すると、本発明は、気体の逆分散力の干渉計測定法的
計測に関し、そして非制御乱流気体が存在する場合の高
精度変位量計測学的方法に有用な光学装置に関する。
【0002】(従来技術の背景) 干渉計測定技術は、精度測定を必要とする多様な仕事へ
の広い適用可能性を有している。長さ、変位量、幾何学
的特性、表面構造および振動の正確な測定は共通応用例
であり、ここで、これら技術が重要な役割を演じてお
り、同技術は、より高い精度への絶えず増す要求のため
に、成長および進化を続けている。しかし、他の計測学
的方法については、現実主義がしばしば介入し、理論的
には可能となることがあることを達成するのを困難にし
ている。
【0003】干渉計測定変位量計測学的方法の絶対精度
を制約する1つの支配的因子は、周囲空気の屈折率の不
確定性であり、Appl.Opt.,第24巻、808
〜815(1985)のW.T. Estler著「H
igh−Accuracy Displacement
Interferometry in Air」;1
980年8月15日発行の、C.L.Farrand、
V.F. FosterおよびW.H.Graceの米
国特許第4,215,938号;Appl.Opt.,
26(13)、2676〜2682(1987)の、
N.Bobroff著「Residual Error
s in Laser Interferometry
from Air Turbulence and
Non−Linearity」;ならびにMeasur
ement Science & Tech. 4
(9),907〜926(1993)の、N.Bobr
off著「Recent Advances in D
isplacement Measuring Int
erferometry」を参照のこと。
【0004】上述の引例で注目しているように、空気中
の干渉計測定変位量計測は、環境的不確定性を被ってお
り、特に、空気圧、温度、および、湿度の変動と空気組
成の変動を被り、また、空気中の乱流の影響を受けてい
る。かかる因子は、変位量を測定するために利用した光
の波長を変化させる。通常の状態では、空気の屈折率
は、1×10-5から1×10-4のオーダーで変動を有し
て、およそ1.0003である。多くの応用例では、空
気の屈折率は、0.1 ppm(parts per
million)から0.003 ppmより低い相対
精度で認識されねばならないが、これら2つ相対精度
は、1メートルの干渉計測定変位量計測につき、100
nmと3 nmの変位測定精度に、それぞれに、対応
している。
【0005】屈折率揺動を検出する1つの方法は、測定
路に沿って圧力変動および温度変動を測定し、かつ、測
定路の屈折率への影響を算出することである。この計算
を実施するための数学的等式は、J.Res.NBS
86(1),27〜32(1981)の、F.E.Jo
nes著「The Refractivity Of
Air」と題する論文に開示されている。この技術の実
現は、Estler著の引例に挙げた論文に解説されて
いる。残念ながら、この技術は近似値しか提示しておら
ず、厄介なうえに、空気密度の、遅いグローバルな揺動
しか補正しない。
【0006】環境的不確定性を補正する前段のパラグラ
フに記載したタイプの1つの先行技術は、個々のセンサ
ーを利用して、気圧、温度、および、湿度を測定し、次
いで、これらの測定値を利用して、測定した変位量を補
正することを基本としている。Hewlett−Pac
kardから販売されている自動補正装置、Model
5510 Opt 010はこの技術を採用してい
る。この技術は、センサーの誤差と、空気の組成(例え
ば、CO2パーセント含有量)の変化から生じる誤差の
せいで、部分的にしか満足のゆくものではなく、産業ガ
ス、すなわち、フレオンおよび溶剤の存在はこの技術で
は無視される。
【0007】空気の効果を補正するための別なタイプの
技術は、空気の屈折率の測定を基本としている。このタ
イプの処置手順は、本明細書中後記では、屈折技術と称
している。高精度距離測定干渉計測定法における用途に
関する屈折技術を利用した場合に経験するより深刻な制
約の1つは、基本的レベルで生じる。気体の屈折度は、
温度や圧力などの環境条件に何よりもまず依存する気体
の密度に、直接比例する。従って、屈折度測定装置の位
置で測定した屈折度の値を、距離測定干渉計の測定路な
どの第2位置に相対化させるには、前者の位置における
環境条件に相対的な後者の位置における環境条件は、3
00 ppmから10 ppmより低い相対精度で認識
しなければならず、この場合、後者の位置における屈折
率についての所要の相対精度は、先に言及した相対精度
に従って、0.1 ppmから0.003 ppmより
も低い。高精度距離測定干渉測定法における用途に関す
るこの深刻な制約は、一般に、屈折技術として分類され
たあらゆる技術について存在することになる。
【0008】環境的不確定性を補正するための先行技術
の屈折技術は、C.L. Farr、V.F. Fos
ter、および、W.H. Graceの米国特許(同
書)を基本としている。この技術は剛性封入体を組み入
れており、その長さは、正確に認識され、環境条件とは
無関係であると共に、経時的に一定でなければならな
い。この封入体の光路長の変動は、遠隔制御式バルブに
より封入体が空にされ得るようにすると共に、雰囲気空
気で再度充填され得るようにするにつれて、測定され
る。封入体内の空気の屈折度は、光路長の測定した変動
に比例する。この技術は、封入体内の空気の特性が測定
路中の空気の特性を適切に表わしておらず、従って、系
統的誤差を招くという事実のために、部分的にしか満足
のゆくものではなかった。穿孔を設けた封入体を用いて
も、先に言及した屈折技術の制約に加えて、封入体の内
部の空気の特性と、その外部の空気の特性との間には、
深刻な系統的差異が存在することが、分かっていた。
【0009】固定長光学基準路を組み入れた他の先行技
術の屈折技術は、G.E.Sommargrenに付与
した、共有に係る、1987年8月11日発行の米国特
許第4,685,803号、および、1988年3月2
9日発行の米国特許第4,733,967号に見られ
る。上記2つの引例に挙げたSommargren特許
に開示されている発明の主たる利点は、測定路の長さは
極端な精度で分かっている必要がなく、測定期間中の測
定路長のわずかな変動が許容でき、屈折率セル周囲の空
気が雰囲気環境を真に表し得るということである。しか
し、2つの引例に挙げたSommargren特許は、
気体の屈折度を測定し、それゆえ、高精度距離測定干渉
計測定法における用途に関する屈折技術の引用した制約
の遭遇することとなる。
【0010】恐らく、環境条件の空気の屈折率への影響
に関する最も困難な測定は、非制御温度および非制御圧
力での、未知または可変の長さの測定路にわたる指数揺
動の測定である。かかる状況は、地球物理学的調査およ
び測定学的調査においては頻繁に生じるが、このせい
で、大気は明らかに非制御状態にあり、屈折率は、空気
密度と空気組成の変動のために、劇的に変化している。
この問題点は、Appl.Opt.23(19),33
88−3394(1984)、H.Matsumoto
およびK.Tsukahara著の「Effects
of The Atmospheric Phase
Fluctuation on Long−Dista
nce Measurement」と題する論文と、A
ppl.Opt.23(23),4383−4389
(1984)、G.N.Gibson、J.Heyma
n、J.Lugten、W.Fitelsonおよび
C.H.Townes著、「Optical Path
Length Fluctuation in Th
e Atmosphere」と題する論文とに記載され
ている。
【0011】非制御大気と変動する屈折率とに関する別
な具体的状況は、集積回路のマイクロリソグラフィー製
造術で採用されているような、高精度距離測定干渉計測
定法である。例えば、N.Bobroff著の2つの引
例に挙げた論文を参照のこと。空気乱流のせいである指
数揺動の補正は、典型的には、大きさが0.1 ppm
のオーダーに基づいており、補正された測定路長におけ
る空気乱流を部分的に原因とする指数揺動のせいである
残留誤差は、高精度変位量干渉計測定において0.00
3 ppmのオーダーより低いか、または、その値のオ
ーダーの相対精度を備えていなければならず、この場
合、相対精度は、1メートルの干渉計測定変位量計測に
ついて、3 nmの変位量測定精度に対応している。こ
の高レベルの精度は、周波数安定したレーザ源と、高分
解能位相検出とに関与している。
【0012】路にわたって指数揺動を検出する1つの直
接的方法が、1993年6月8日に発行された、J.
L. Hall、P.J. Martin、M.L.
Eickhoff、および、M.P. Winters
に付与された、「Highly Accurate I
n−Situ Determination of t
he Refractivity of an Amb
ient Atmosphere」と題する米国特許第
5,218,426号に教示されている。Hallらの
システムは、雰囲気大気に曝され、かつ、光をそこに向
けて方向付けて、雰囲気大気の屈折度への従属性を有す
る光学干渉しまパターンを形成する屈折計の使用を含ん
でいる。しまパターンは、平行入力ビームを角度につい
てシーケンシャルに走査しながら、伝播光を検出するこ
とにより、または、発散入力ビームで照射した干渉計の
角出口空間を結像する(複数素子検出器上に)ことによ
り、のいずれかの方法により、角度の関数として測定さ
れる。Hallらの装置の測定路は、実質的には、2つ
の直円錐の組み合わせであるが、距離測定干渉計の測定
路は、一組の直円柱から実質的に構成されている。その
結果として、Hallらの装置は、大気乱流のため、距
離測定干渉計の光路長の揺動を測定するのには適してい
ない。
【0013】路にわたる指数揺動を検出するための別な
より直接的な方法は、複数波長距離測定によるものであ
る。基本原理は、以下のように理解され得る。干渉計お
よびレーザーレーダーは、大半は外気中で、基準と物体
との間の光路長を測定する。光路長は、屈折率と、測定
ビームが縦走する物理的経路との積分結果である。波長
と共に屈折率は変化するが、物理的経路が波長とは無関
係であるという点では、機器が少なくとも2つの波長を
採用している場合は、物理的経路の長さを屈折率の貢献
から分離することは、概ね可能である。波長に伴う指数
変動は、当該分野では分散として公知であり、従って、
この技術は本明細書後記においては分散技術と称する。
【0014】分散技術は、2つの異なる波長における光
路の差を測定し、次いで、屈折率の各特性を利用して、
2つの異なる波長における光路の測定結果の差から、屈
折率の路長への影響を算出する。分散技術は2つの深刻
な制約を受ける。より基本的な制約は、分散技術が、定
義上は、屈折率の波長に関する第1の導関数の特性を利
用する技術であるという事実から生じる。第2の制約
は、屈折率の特性が所要の精度まで入手可能でなければ
ならないという事実から生じる。
【0015】分散技術の第1の導関数特性は、干渉計測
定位相計測が距離測定干渉計と相対的に1ないし2を越
えるオーダーの大きさで行われなければならないという
点で、相対精度を向上させる。分散技術の第1の導関数
特性はまた、屈折率の特性が屈折技術と相対的に1ない
し2を越えるオーダーの大きさで分かっていなければな
らないという点まで、相対精度を向上させる。屈折率に
関して入手可能な情報は、屈折技術の特定の適用につい
ては十分な相対精度で分かっている訳ではなくて、結果
的には、分散技術のより数少ない適用についてすら、十
分な相対精度で分かってはいない。
【0016】屈折率測定についての分散技術は長い歴史
を有しており、レーザーの導入はそれより先行してい
る。「非制御大気中の長経路干渉計測定法(Long−
Path Interferometry throu
gh an Uncontrolled Atmosp
here)」と題するK.E. Erickson著、
J. Opt. Soc. Am. 52(7)巻、7
81頁から787頁(1962年刊)の論文は、地球物
理学測定の技術の実行可能性の基本原理を解説し、その
分析を提示している。追加的理論的提案は、「揺動する
大気屈折率の光学距離測定の補正(Correctio
n of Optical Distance Mea
surements for the Fluctua
ting Atmospheric Index of
Refraction)」と題するP.L. Ben
derおよびJ.C. Owens著、J. Geo.
Res. 70(10)巻、2461頁から2462
頁(1965年刊)の論文に見られる。
【0017】指数補正の分散技術に基づく商業用距離測
定レーザーレーダーは、1970年代に登場した。「大
気屈折率を補正する2レーザー光学距離測定機器(Tw
o−Laser Optical Distance−
Measuring Instrument That
Corrects for the Atmosph
eric Index of Refractio
n)」と題する、K.B. Earnshawおよび
E.N. Hernandez著、Appl. Op
t. 11(4)巻、749頁から754頁(1972
年刊)の論文は、5 kmから10 kmの測定経路に
わたる動作についてマイクロウエーブ変調式HeNeレ
ーザーおよびHeCdレーザーを採用している機器を開
示している。この機器の更なる詳細は、「大気屈折率を
補正する2レーザー(4416Aおよび6328A)光
学距離測定機器のフィールドテスト(Field Te
sts of a Two−Laser (4416A
および6328A) Optical Distanc
e−Measuring Instrument Co
rrecting for the Atmosphe
ric Index of Refraction)」
と題する、E.N. HernandezおよびK.
B. Earnshaw著、J. Geo. Res.
77(35)巻、6994頁から6998頁(1972
年刊)の論文に見られる。分散技術の適用のさらなる例
は、「線トレースによる1元式色レーザーおよび2元式
色レーザーの距離補正(Distance Corre
ctions for Single−and Dua
l−Color Lasers by Ray Tra
cing)」と題する、E. BergおよびJ.A.
Carter著、J. Geo. Res.85(B
11)巻、6513頁から6520頁(1980年刊)
の論文に論じられている。
【0018】地球物理学的測定用機器は強度変調レーザ
ーレーダーを採用するのが典型的であるが、光干渉位相
検出は、より短い距離についてはより有利であること
が、当該分野で認識されている。R. B. Zipi
nおよびJ. T. Zaluskyに1972年3月
に発行された「精度次元測定を得るための装置および方
法(Apparatus for And Metho
d Of Obtaining Precision
Dimensional Measurement
s)」と題する米国特許第3,647,302号には、
複数波長を採用して、温度、圧力、および、湿度などの
雰囲気条件の変動を補正する干渉計測定変位量計測シス
テムが開示されている。この機器は、可動物体を用いた
操作、すなわち、可変物理的路長を利用した操作のため
に特に設計されている。Zipinらの技術が3種の異
なる波長を採用し、かつ、波長依存屈折率が分かってい
ると仮定して、測定路に沿った環境条件の変化を補正し
ているという点で、このZipinらの技術は分散技術
ではない。分散技術は、波長に関する屈折率の第1導関
数の特性を利用する技術として説明されているが、Zi
pinらの技術は、波長に関する屈折率の第2導関数の
特性を利用する技術と説明可能であり、従って、本明細
書後記では、第2導関数屈折技術と称する。
【0019】地球物理学的実験における第2導関数屈折
率技術の適用の例は、「地球物理学実験用の複数波長距
離測定機器(A Multi−Wavelength
Distance−Measuring Instru
ment for Geophysical Expe
riments)」と題する、L. E. Slate
rおよびG. R. Huggett著、J. Ge
o. Res.81(35)巻、6299頁から630
6頁(1976年刊)の論文に見られる。
【0020】第2導関数屈折率技術は2つの深刻な制約
に合う。より基本的制約は、第2導関数屈折率技術が、
定義上は、屈折率の波長に関する第2導関数の特性を利
用する技術であるという事実から生じる。第2の制約
は、屈折率の特性が所要の相対精度まで入手可能でなけ
ればならないという事実から生じる。第2導関数屈折率
技術の第2導関数特性は、干渉計測定位相計測が分散技
術に相対的に1ないし2を越えるオーダーの大きさで行
なわれなければならないレベルで相対精度を向上させ
る。第2導関数屈折率技術の第2の導関数特性はまた、
屈折率の諸特性が分散技術と相対的に1ないし2を越え
るオーダーの大きさで分かっていなければならないとい
うレベルまで、相対精度を向上させる。屈折率に関して
入手可能な情報は、屈折技術の特定の適用については分
散技術のより数少ない適用に対して十分な相対精度で分
かっている訳ではなく、結果的に、第2の導関数屈折率
技術のより少ない一組の適用に対してさえ、十分な相対
精度では分かっていない。
【0021】先に引例に挙げた基本的制約を伴う分散技
術を採用したシステムの詳細な例は、Y. Zhu、
H. Matsumoto、および、T. O’ish
iにより、「空気屈折率の変化を測定するための長アー
ム2色干渉計(Long−Arm Two−Color
Interferometer For Measu
ring The Change Of Air Re
fractive Index)」と題するSPIE,
1319,Optics in complex sy
stems、538頁から539頁(1990年刊)の
論文に解説されている。Zhuらのシステムは、106
4 nm波長のYAGレーザーおよび632 nmのH
eNeレーザーを直角位相検出と一緒に採用している。
実質的には、同一の機器が、それより先のZhuら著、
「長経路距離干渉計のための大気位相および強度揺動の
測定(Measurement Of Atmosph
eric Phase and Intensity
Turbulence for Long−Path
Distance Interferometer)」
と題する、光波検知技術に関する第3回学会予稿、Ap
pl. Phys. Soc. of Jpn. 39
巻(1989年刊)の論文に日本語で解説されている。
【0022】分散技術を利用したマイクロリソグラフィ
ーのための高精度干渉計測定における近年の試みは、1
990年8月にA. Ishidaに発行された米国特
許第4,948,254号に表わされている。類似する
装置は、Ishida著の「空気揺動誘導型誤差を除去
するために第2の高調波光を利用した2波長変位量測定
干渉計(Two Wavelength Displa
cement−Measuring Interfer
ometer Using Second−Harmo
nic Light to Eliminate Ai
r−Turbulence−Induced Erro
rs)」と題する、Jpn. J. Appl. Ph
ys.28(3)巻、L473頁から475頁(198
9年刊)の論文に解説されている。この論文では、揺動
が屈折率に引き起こす誤差を2波長分散検出により減じ
る、変位量測定干渉計が開示されている。Ar+レーザ
ー源は、当該分野でBBOとして公知の周波数倍加結晶
により、両方の波長を同時に供与する。BBO倍加結晶
の利用の結果として、基本的位相ロック状態にある2つ
の波長を生じ、従って、分散測定の安定性と精度とを多
いに改善している。先に引例に挙げた分散技術の基本的
制約に加えて、位相検出および信号処理手段は、物体の
動きが、正確に検出するのが困難である急速な位相の変
動を生じる結果となる動的測定には、好適ではない。
【0023】1995年4月にS. A. Lisに発
行した「空気乱流補正を利用した干渉計測定法計測シス
テム(Interferometric Measur
ing System with Air Turbu
lence Compensation)」と題する米
国特許第5,404,222号においては、指数揺動を
検出および補正するための分散技術を採用した2波長干
渉計が、開示されている。類似装置が、Lis著の「I
C製造用の空気乱流補正型干渉計(An Air Tu
rbulence Compensated Inte
rferometer for IC Manufac
turing)」と題する、SPIE 2440(19
95年刊)の論文に解説されている。S. A. Li
sによる米国特許第5,404,222号についての改
良例は、1996年7月に発行された米国特許第5,5
37,209号に開示されている。Jpn.J.App
l.Phys.(同書)でIshidaが教示している
事柄に関するこのシステムの主要な新機軸は、位相検出
手段の精度を改善するための、第2のBBO倍加結晶の
追加である。追加のBBO結晶は、厳密に2つの差の要
因となっている波長を有する2つのビームに光学干渉す
ることを、可能にする。結果として生じる干渉信号は、
分散に直接的に依存しているが段階運動とは実質的に無
関係である位相を有している。しかしながら、引例に挙
げたLisの特許は全て、分散技術を基本としており、
それゆえに、先に引例に挙げた分散技術の基本的制約を
有している。
【0024】どのような分散技術の相対精度も、測定路
における気体の分散と逆分散力との両方が分かるレベル
までの精度に直接的に依存しており、この場合は、逆分
散力は、第1波長において測定した気体の屈折度の、第
2波長と第3波長の間の気体の屈折度の分散に対する比
として、定義されている。第1波長は、関連する距離測
定干渉計において利用されているのと同一波長であるの
が、好ましい。分散の測定で使用した第2波長または第
3波長は、屈折度の測定で使用した第1波長と同一であ
り得る。逆分散力は、距離測定干渉計の測定路における
気体の分散の測定した値から、距離測定干渉計などの測
定路における気体の屈折度を算出するために、採用され
ている。
【0025】逆分散力は、気体の組成に依存しているば
かりか、特定の逆分散力が定義される対称となる3つの
波長に依存している。分散技術の主たる利点は、高精度
距離測定干渉計において正常に遭遇する環境条件につい
ては、逆分散力が温度および圧力などの環境諸条件に無
関係であるということである。しかしながら、気体の組
成が未知であり得る大半の状況下では、気体の組成は、
結局は、未知の態様で変化することがあり、また、屈折
度の分散、および/または、気体構成要素の屈折度は利
用可能ではなく、或いは、所与の適用に必要な精度まで
分かっている訳ではない。必要な相対精度まで、気体の
組成について分かっていないか、または、逆分散力につ
いて分かっていないか、いずれにしても、分散技術の利
用に深刻な制約を付すことになり得る。
【0026】屈折度と、それに対応する逆分散力との利
用可能性に関する後者の点に関連して、水蒸気の例につ
いて逆分散力が分かっているレベルまでの精度を斟酌し
てみられたい。「空気の屈折率(The Refrac
tive Index of Air)」と題する、M
etrologia 2(2)巻、71頁から80頁
(1966年刊)のB. Edlenの著作中に見られ
る水蒸気の屈折度についての広範に利用されている各等
式、またはAppl.Opt.28(5)巻の825頁
から826頁(1989年刊)でK. P. Birc
hおよびM. J. Downsが報告している改良結
果は、水蒸気についての逆分散力を算出するために使用
され得る。BirchおよびDownsの発見は、Me
trologia 29巻315頁から316頁(19
92年刊)においてJ. BeersおよびT. Do
ironが検証している。水蒸気の屈折率についてこれ
らの2つの引例に挙げた出典のいずれかを利用して、逆
分散力が算出可能となるレベルまでの相対精度は、0.
1%のオーダーであり、その場合、逆分散力を算出する
際に利用される第1波長、第2波長、および、第3波長
はスペクトルの可視部分であり、第1および第2波長は
等しく、第2波長および第3波長は、それぞれ、2:1
の比率である。CO2に関する事情は、およそ3の因数
分だけ良好であるにすぎない。
【0027】水蒸気およびCO2の屈折率について現在
分かっている事柄は、周囲空気についておよそ0.00
3 ppmの相対精度まで分散干渉計測定法を利用した
場合には、絶対長測定を実施するのに十分な程に正確で
はないということが、前段のパラグラフで与えられた例
から明瞭である。それらはまた、より乱流環境の大気乱
流補正についても十分に正確に分からないことがある。
汚染気体に関するそれぞれの逆分散力に関する状況は、
分散干渉計測定法の採用にあたってより深刻な問題を提
示し得る(N. Bobroff著、Meas.Sc
i.Technol.4巻の907頁から926頁(1
993年刊)を対照のこと)。
【0028】前述のことから、先行技術は、気体の屈折
率の揺動を含めた屈折率の測定および補正を行う実践的
な高速高精度の方法と、それに対応する手段とを提供し
てはいないことが、明らかである。先行技術の制約は、
下記の未解決の技術的難題から主として生じる。その難
題とは、(1)屈折技術は、距離測定干渉計の測定路に
おける気体の屈折度などを直接的には測定せず、その結
果、2つの別個の場所における環境条件の詳細な高度に
正確な知識を必要とすること、(2)分散技術は、距離
測定干渉計の測定経路における気体の屈折度を直接的に
は測定せず、その結果、測定路における気体の構成要素
の知識と、気体の構成要素の逆分散力の知識とを必要と
すること、(3)気体の組成は、乱流気体または非乱流
気体のいずれの状態であれ、分散技術について十分な精
度で分かっている訳ではない可能性があること、(4)
気体の組成は、相対的な短時間スケールで相当に変化し
ている可能性があること、(5)組成測定のデータ処理
経年(deta age)が長すぎる可能性があるこ
と、また、(6)気体の構成要素の屈折度および逆分散
力が十分な精度で分かっている訳ではない可能性がある
こと、である。
【0029】結果的に、気体の屈折率を測定する先行技
術は、或る適用については有用であるが、距離測定干渉
計測定法における空気の補正のための分散干渉計測定に
必要な高精度で気体の逆分散力の決定を必要とする適用
については、出願人の知っている先行技術のいずれとし
て、商業的に成功可能な形態の技術的実施を提示しては
いない。
【0030】従って、本発明の目的は、気体の固有光学
特性、(特に、気体のその逆分散力)を測定および監視
するための方法および装置を提供することである。
【0031】本発明の別な目的は、気体の逆分散力を測
定および監視するための方法および装置を提供すること
であり、その場合、当該方法および装置は、温度および
圧力などの環境条件の測定および監視を必要とはしな
い。
【0032】本発明の別な目的は、気体の逆分散力を測
定および監視するための方法および装置を提供すること
であり、その場合、当該方法および装置は、気体の組成
の知識を必要とはしない。
【0033】本発明の別な目的は、気体の逆分散力を測
定および監視するための方法および装置を提供すること
であり、その場合、当該方法および装置は、気体の組成
の変化に関して広い暫定周波数範囲にわたって作動可能
である。
【0034】本発明の別な目的は、気体の逆分散力を測
定および監視するための方法および装置を提供すること
であり、その場合、当該方法および装置は、気体の構成
要素について、屈折度の知識と、屈折度の分散の知識と
を必要とはしない。
【0035】本発明の別な目的は、気体の逆分散力を測
定および監視するための方法および装置を提供すること
であり、その場合、当該方法および装置は使用し得る
が、位相ロック状態にある異なる波長の2つ以上の光ビ
ームの使用を必要とはしない。
【0036】本発明の別な目的は、気体の逆分散力を測
定および監視するための方法および装置を提供すること
であり、その場合、逆分散力の干渉計測定法計測および
監視における測定路の長さは、気体の逆分散力の算出に
あたっては実質的には使用されない。
【0037】本発明の別な目的は、気体の逆分散力を測
定および監視するための方法および装置を提供すること
であり、その場合、逆分散力の干渉計測定法計測および
監視において使用される光ビームの周波数は、気体の逆
分散力の算出にあたっては実質的には使用されない。
【0038】本発明の他の目的は、部分的に明瞭とな
り、本明細書後記で部分的に明示される。従って、本発
明は、図面と関連して読めば、以下に続く詳細な説明に
おいて具体化される構造、工程、所要素の組み合わせ、
および部品の配置をプロセスする方法ならびに装置を含
む。
【0039】(発明の要旨) 本発明は、一般に、気体の選択的固有光学特性について
の情報が電子光学度量衡学における用途とその他の適用
とについて測定および監視可能となるようにする装置お
よび方法に関するものである。より特定すると、本発明
は、相対屈折度、相対分散、および、逆分散力の測定を
提供するように働き、相対屈折度、相対分散、および、
逆分散力は、気体温度および気体圧力などの環境条件と
は実質的に無関係である。これらの測定を実施するにあ
たり、気体は乱流である可能性があり、気体組成は分か
っていないかもしれず、気体組成は経時変化可能であり
得、また、気体の構成要素についての屈折度と屈折度の
分散とが分かっている必要はない。当該発明装置が生成
する情報は、干渉計測定距離計測機器(DMI)におい
て使用して、測定レッグの屈折率に関連する誤差、とり
わけ、急速な段階追従速度により誘導された環境効果と
乱流とによってもたらされた測定レッグの屈折率変化に
特に関連する誤差を補正するのに、特に好適である。
【0040】本発明の幾つかの実施態様が既に実施され
ており、これらは、最終測定における幾分の精度の必要
と、最終測定量の判定にあたって利用された光ビームの
波長の変化に対する、最終測定量の幾分の感度の必要と
に取り組んでいる、3つのグループに分かれる。多様な
実施態様が共通の特性を共有しているが、これらは、個
々の目標を達成するのに、いくつかの細部が異なってい
る。
【0041】一般に、本発明の装置は、基準レッグおよ
び測定レッグを有している干渉計手段を備えている。構
成要素のレッグの各々は、所定の物理経路長を有してお
り、一つの基準レッグは、真空が好ましいが、所定の媒
体によって占有されるような形状および構成にされ、第
2の基準レッグは、実質的にゼロの物理長を有するよう
な形状にされ、測定レッグは、固有の光学特性が測定お
よび監視されることになる気体によって占有されるよう
な形状および構成にされている。好ましい形態では、干
渉計手段は、基準レッグのうちの1つとして働く閉鎖内
部チャンバーと、内部チャンバーを包囲した、測定レッ
グとして働く外部チャンバーとを有している、同心セル
を備えている。内部チャンバーは、実質的に空にされ
て、真空を設け、外部チャンバーは、典型的な干渉計測
定DMI適用においては空気である周囲包囲物に対して
開放状態である。同心セルは、直円柱の形態であって、
波長選択性ミラーを被せた端部セクションがセルの長軸
線に垂直に固定されているのが好ましい。
【0042】異なる波長を有している少なくとも2つの
光ビームを生成する手段が含まれている。好ましい実施
態様では、光源は1組の光ビームを生成し、この1組の
光ビームは少なくとも2つの光ビームを含んでおり、こ
の組の光ビームの各ビームは、異なる波長を有してい
る。1組の光ビームのビームの波長の間のおおよその関
係、おおよその関係は分かっている。
【0043】1組の周波数シフトされた光ビームは1組
の光ビームから生成されるが、これは、この組の光ビー
ムの各ビームの2個の直交偏光成分の間の周波数差を導
入することにより行われて、1組の周波数シフトされた
光ビームのいずれの2個のビームも、同一周波数差を有
してはいない。多数の実施態様において、周波数の比率
は、それぞれの相対精度に対する分かっているおおよそ
の関係と同一であり、すなわち、波長の比率のそれぞれ
の相対精度と同一であり、この場合、波長の比率のそれ
ぞれの相対精度のそれぞれの相対精度は、気体のそれぞ
れの分散力を気体のそれぞれの逆分散力の測定に要する
相対精度で乗算した結果よりも低いオーダーの大きさで
ある。実施態様のうちの或る例では、おおよその関係は
一連の比率として表わされて、各比率は、例えば1/2
などの低いオーダーのゼロ以外の整数の、それぞれの相
対精度に対する比率、すなわち、その一連の比率のそれ
ぞれの相対精度を含んでいるが、その場合、その一連の
比率のそれぞれの相対精度のそれぞれの相対精度は、気
体のそれぞれの分散力を、それぞれの逆分散力の測定に
要した相対精度で乗算した結果よりも低いオーダーの大
きさのものである。他の実施態様では、波長の比率のそ
れぞれの相対精度が波長の比率の所望のそれぞれの相対
精度には適していない場合、各波長の比率を監視し、か
つ、波長の比率のそれぞれの相対精度を制御するための
フィードバックと、波長の比率の所望のそれぞれの相対
精度からの波長の比率のそれぞれの相対精度の不所望な
逸脱の影響を受けた後段の算出結果を補正するための情
報とを提供するか、その両方の何らかの組み合わせを提
供するか、いずれかを実行するための手段が設けられて
いる。
【0044】周波数シフトされた光ビームの各々の少な
くとも1部は、好適な光学手段により干渉計手段に導入
されており、その結果、各光ビーム部分は、所定の媒体
の基準レッグ、および/または、実質的にゼロの物理長
の基準レッグのいずれかと、所定の経路に沿った気体と
を通って、すなわち、所定の媒体の基準レッグの所定の
経路と、実質的に同一の物理経路長を有している気体の
所定の経路とを通って進行する。その後、光ビーム部分
は射出ビームとして干渉計手段から現れて、測定レッグ
における気体を通る光路長についての情報、1つの基準
レッグ、第1の基準レッグにおける所定の媒体(真空が
好ましい)を通る光路長についての情報、および/また
は、実質的にゼロの物理長を有する基準レッグ、第2の
基準レッグを通る光路長についての情報を含んでいる。
好ましい形態では、光ビーム部分を干渉計手段に導入す
るための光学手段は、1つの波長に対応する光ビーム部
分の一つを同心セルの波長選択性端部ミラーの一方を通
して導入し、かつ、波長の別なものに対応する光ビーム
部分の別なものを同心セルの端部セクションの他方の波
長選択性ミラーを通して導入するような、形状および構
成にされている。実施態様のうちの1つでは、3組の光
ビーム部分が生成され、1つの波長における1部分は同
心セルの一方端に導入され、別な波長の2部分は同心セ
ルの他方端に導入されている。
【0045】また別な実施態様においては、光学手段
は、光ビーム部分が同心セルを通って進行する時に、そ
れら光ビーム部分のうちの或るものを複数回だけ通過さ
せるような形状にされている。
【0046】射出ビームを受光して混合光学信号を生成
するための組み合わせ手段が設けられており、この混合
光学信号は、第1の基準レッグおよび測定レッグから
の、かつ/または、第2基準レッグおよび測定レッグか
らの各光ビーム部分の射出ビーム間の位相差に対応する
情報を含んでいる。次いで、異なるビーム波長における
気体の屈折度に対応する情報の組み合わせと、異なるビ
ーム波長における気体の屈折率に対応する情報の組み合
わせと、ビーム波長に対応する情報の組み合わせとを含
んでいる電気干渉信号を生成するように作動する光検出
器により、混合光信号が検知される。
【0047】次いで、気体の選択的固有光学特性を決定
するように作動する電子手段により、電気干渉信号が分
析される。電子手段は、必要な計算を実施するように周
知の方法で好適にプログラミングされたマイクロプロセ
ッサまたは汎用コンピュータの形態を呈し得る。電子手
段は、気体の固有の光学特性、逆分散力Γを以下のよう
に決定するように構成されており、
【0048】
【数7】 ここでは、λ1、λ2、および、λ3は波長であり、n1
2、および、n3は屈折率であり、この場合、分母は
[n3(λ3)−n1(λ1)]または[n2(λ2)−n1
(λ1)]により置換可能である。電子手段はまた、気
体の固有光学特性、逆分散力Γを以下のように決定する
ように構成され得る。
【0049】
【数8】 ここでは、iおよびjは波長に対応する整数である。電
子手段は、気体の他の固有光学特性、異なるビーム波長
における気体の相対屈折度および気体の相対分散を決定
するように、さらに構成され得、この場合、気体の相対
屈折度は以下のような形態を採り、
【0050】
【数9】 また、この場合、気体の相対分散は以下の形態を採り、
【0051】
【数10】 ここでは、i、j、r、および、sは波長に対応する整
数であり、i≠j、r≠sであり、少なくともiまたは
jのいずれかがrまたはsのいずれかと異なっている。
【0052】好ましい形態では、電気干渉信号は、気体
の屈折度に対応する位相情報と、気体の屈折率に対応す
る位相情報と、ビーム波長に対応する位相情報とを含む
ヘテロダイン信号を含み、当該装置は、各ヘテロダイン
信号を混合して、すなわち、乗算して、気体の屈折率の
分散に対応する位相情報を含む少なくとも1個のスーパ
ーヘテロダイン信号を生成するための手段を更に備えて
おり、気体の屈折率の分散は、気体の屈折率から、また
は、気体の屈折度から、のいずれかから得られる。ヘテ
ロダイン信号およびスーパーヘテロダイン信号の位相曖
昧性を解消するための手段も、含まれている。光ビーム
部分が多様な実施態様の干渉計手段を通って進行する時
に、光ビーム部分が経験した光路の細部に依存して、追
加の、または、異なるエレクトロニクスが設けられてお
り、これらは、一実施態様では、最終データ処理より前
に、修正したヘテロダイン信号の生成を必要とする。
【0053】開示されている当該発明の方法は、記載さ
れている好ましい装置を利用して実現され得るが、他の
周知の装置を利用しても実施可能であることは、明白で
ある。これに加えて、ホモダイン信号を利用する装置が
採用可能であることが示されている。
【0054】本発明の構造および動作は、それらの他の
目的および利点と共に、図面と関連づけて詳細な説明を
読解することにより、最良の理解を得られるが、図面で
は、本発明の各部は、それらが明示される図面全部を通
して、それらを同定するために使用されている参照番号
が割り当てられている。
【0055】(発明の詳細な説明) 本発明は、例えば、干渉計距離測定機器におけるよう
に、気体の固有の光学特性、とりわけ、その逆分散力
を、迅速に測定し得ると共に、後続のフロー下流側応用
または同時応用で使用し得えて、測定経路における気体
の屈折率を補正することにより、特に、急速な段階最大
追従速度により測定レッグで誘導される、変化する環境
条件または空気乱流のために、距離測定機器測定期間の
際または測定期間の間に起こる屈折率変化を補正するこ
とにより精度を向上させることを目的とした装置および
方法に関するものである。
【0056】本発明の装置の、多数の異なる実施態様
を、図示および説明する。細部によっては異なっている
が、それ以外は、開示された実施態様は、多くの共通要
素を共有し、末端用途の適用とこれらの光源に必要な制
御の程度とに依存して、本質的に3つのグループに入
る。後で分かるが、各グループに入る開示された実施態
様はまた、これらの干渉計光路をどのように実装する
か、および/または、特定の情報信号をどのように電子
処理するかという細部が異なる。記載されるべき各グル
ープの実施態様は、3つの実施態様と、それらの変形例
を含む。
【0057】第1グループは、末端用途の適用が気体の
固有光学特性を決定する特定の態様の選択に実質的に影
響を及ぼさない応用例であって、かつ、採用した光源の
安定性が十分であり、かつ、採用光源が発生する光ビー
ムの波長の比率が、最終的な末端用途の適用が出力デー
タに課す所要精度に適う相対精度で、既知の比率の値に
符合する応用例について意図している。
【0058】第2グループは、末端用途の適用が気体の
固有光学特性を決定する特定の態様の選択に本質的には
影響を及ばさない用途であって、かつ、採用した光源の
安定性が十分であって、適用光源によって生成された光
ビームの波長の比率が、第1グループの対応する要件に
適うのに必ずしも十分ではないが、最終的な末端用途の
適用が出力データに課す要求精度に適うのには十分な相
対精度で、既知の比率の値に符合する用途には、特に好
適である。
【0059】第3グループは、光源の安定性を監視し、
採用した光源が生成する光ビームの波長の比率を測定し
て、精度についての性能要件を満たすようにすることが
必要である用途には、特に好適である。第3グループ
は、末端用途の適用を考慮にいれることが、気体の固有
光学特性を決定する特定の方法の選択には本質的に影響
を及ぼさないか、または、本質的に影響を及ぼすか、そ
れぞれいずれかに分かれる第1グループと第2グループ
の末端用途の適用範疇のいずれにおける用途についても
更に好適である。これらグループの各々について、ホモ
ダイン信号、ヘテロダイン信号、および/または、スー
パーヘテロダイン信号を分析する際に起こり得る位相曖
昧性および位相オフセットを処理する装置を開示すると
共に、本発明の段階的工程を実現するための方法を開示
する。
【0060】気体の固有光学特性、とりわけ、その逆分
散力を測定するための、第1グループに由来する本発明
の装置の好ましい一実施態様を図式で描図する図1a〜
1fをここで参照すると、このグループについては、末
端用途の適用は気体の固有光学特性を決定する特定の態
様に実質的には影響を及ぼさず、採用光源の安定性は十
分であり、かつ、採用光源が生成する光ビームの波長の
比率は、最終的な末端用途の適用が出力データに課す要
求精度に適うのに十分な相対精度で、既知の比率の値に
符合する。この装置は広範な放射線源について適用さ
れ、以下の説明は、光測定システムに関する例示のため
と解釈される。
【0061】図1aを参照し、そして本発明の第1の好
ましい実施態様の好ましい方法によれば、光源1から発
する光ビーム7は、変調装置3を通過して、光ビーム9
となる。変調装置3はドライバ5により励起される。光
源1は、好ましくは偏光し、波長λ1を有する干渉性放
射のレーザまたは同様の光源であるのが好ましい。変調
装置3は、例えば、音響光学装置、または、音響光学装
置とビーム7の偏光成分を選択的に変調するためのさら
なる光学系との組み合わせであり得る。変調装置3は、
ビーム7の1つの線形偏光成分の発振周波数を、直交す
る線形偏光成分に関して量f1をシフトするのが好まし
く、各成分の偏光の方向は、本明細書中ではxまたはy
と指定される。第1の実施態様の以下の説明では、本発
明の精神または範囲から逸脱することなく、ビーム9の
x偏光成分は、ビーム9のy偏光成分に関して、発振周
波数が量f1だけシフトされる。
【0062】次の工程では、光源2から発した光ビーム
8は、変調装置4を通過して光ビーム10となる。変調
装置4はドライバ6により励起され、これらはそれぞれ
変調装置3およびドライバ5に類似している。光源2
は、光源1と同様に、偏光した、干渉性放射のレーザま
たは同様の光源であるのが好ましいが、好ましくは、異
なる波長λ2であり、この場合、波長の比率(λ1
λ2)は既知の近似比値l1/l2、すなわち、
【0063】
【数11】 であり、ここでは、l1およびl2は整数および非整数の
値を取り得る。ビーム10のx偏光成分は、ビーム10
のy偏光成分に関して、量f2だけシフトされた発振周
波数を有する。さらに、ビーム9およびビーム10のx
成分の周波数シフトの方向は、同一である。
【0064】1種以上の波長を発する単一レーザ源によ
り、もしくは、2種以上の波長の光ビームを発生可能
な、光周波数倍加手段と組み合せられた単一レーザ源、
または、それと等価な光源構造により、ビーム9および
ビーム10が代替的に提供され得ることを、当業者なら
理解するだろう。周波数シフトf1およびf2の一方また
は両方が、レーザ源自体のゼーマン分裂または同様の現
象特性の結果であり得ることも、当業者なら理解するだ
ろう。
【0065】図1aを参照すると、ビーム9はミラー5
3により反射されて、ビーム11となり、ビーム10は
ミラー54により反射されて、ビーム12となる。ビー
ム11は示差平面ミラー干渉計69に入射し、ビーム1
2は示差平面ミラー干渉計70に入射する。測定セル9
0に備えられる外部ミラーを有する示差平面ミラー干渉
計60および70は、ビーム11のx成分とy成分との
間の位相シフト
【外1】 、およびビーム12のx成分とy成分との間の位相シフ
【外2】 を導入するための干渉計手段を備えている。
【0066】測定セル90は、直円柱の形態の、1組の
入れ子になった同心状チャンバーとして好適に形成さ
れ、その内側チャンバーは真空状態まで排気され、外側
は気体で満たされ、その気体の固有の光学特性が監視さ
れる。
【0067】示差平面ミラー干渉計は、2つの外部平面
ミラーの間の光路変化を測定する。図1bに示されるよ
うに、示差平面ミラー干渉計69は、4個の射出ビーム
(exit beam)/戻りビーム17、25、11
7、および、125を有する。ビーム11の1つの周波
数成分、すなわち、第1周波数成分から発するビーム1
7およびビーム25は、1つの測定レッグについてのビ
ームを含み、そしてビーム11の第2周波数成分から発
するビーム117およびビーム125は、第2測定レッ
グについてのビームを含む。ビーム11の第1周波数成
分が唯一のプロジェニター(projenitor)で
あるビームは破線で図1bに示され、そしてビーム11
の第2周波数成分が唯一のプロジェニターであるビーム
は、点線で図1bに示される。
【0068】示差平面ミラー干渉計70は、図1cに示
すように、4個の射出ビーム/戻りビーム18、26、
118、および126を有する。ビーム12の1つの第
1周波数成分から発するビーム18および26は、1つ
の測定レッグ含み、そしてビーム12の第2周波数成分
から発するビーム118および126は、第2測定レッ
グを含む。ビーム12の第1周波数成分が唯一のプロジ
ェニターであるビームは破線により図1cに示され、ビ
ーム12の第2周波数成分が唯一のプロジェニターであ
るビームは、点線で図1cに示される。
【0069】ビーム17、25、117、および、12
5は、図1dに例示したが、測定セル90に入射し、こ
の結果、ビーム27および127を生じる(図1bを参
照のこと)。ビーム11の第1周波数成分が唯一のプロ
ジェニターであるビームは破線で図1dに示され、ビー
ム11の第2周波数成分が唯一のプロジェニターである
ビームは点線で図1dに示される。ビーム27およびビ
ーム127は、波長λ1における、逆分散力を決定する
ことになる気体を通る光路長についての情報と、真空を
通る光路長についての情報とを、それぞれ含む。
【0070】ビーム18、26、118、および、12
6は、図11eに例示したが、測定セル90に入射し、
この結果、ビーム28およびビーム128を生じる(図
1cを参照のこと)。ビーム12の第1周波数成分が唯
一のプロジェニターであるビームは破線で図1eに示さ
れ、ビーム12の第2周波数成分が唯一のプロジェニタ
ーであるビームは点線で図1eに示されている。ビーム
28およびビーム128は、波長λ2における、気体を
通る光路長についての情報と、真空を通る光路長につい
ての情報とを、それぞれに含む。
【0071】図1bを参照すると、ビーム27はミラー
63Bにより反射され、その一部は、好ましくは非偏光
型のビームスプリッタ63Aにより反射され、ビーム1
29の一成分になる。ビーム127の一部は、ビームス
プリッタ63Aにより伝達され、ビーム129の第2成
分になる。ビーム129は混合ビームとして、示差平面
ミラー干渉計69を出るが、この時、ビーム129の第
1成分および第2成分は、異なる周波数の同一線形偏光
を有する。
【0072】ビーム28はミラー64Bにより反射さ
れ、その一部は、好ましくは非偏光ビームスプリッタで
ある、ビームスプリッタ64Aにより反射されて、位相
シフトしたビーム130の第1成分になる。ビーム12
8の一部はビームスプリッタ64Aにより伝達され、位
相シフトしたビーム130の第2成分になる。位相シフ
トしたビーム130は、混合ビームとして示差平面ミラ
ー干渉計70を出るが、この時、ビーム130の第1成
分および第2成分は、異なる周波数の同一線形偏光を有
する。
【0073】位相シフト
【外3】 、および位相シフト
【外4】 の大きさは、以下の公式に従って、図1dおよび図1e
に示される測定路97および基準路98の往復の物理長
に関連する。
【0074】
【数12】 ここでは、njiは、波数kj=(2π)/λjに対応する
測定路97の経路iにおける気体の屈折率であり、基準
路98における屈折率は1に設定されており、LG,i
よびLV,iは、それぞれ測定路97および基準路98の
経路iの往復の物理長である。
【0075】等式(2)は、2つの異なる波長について
の経路が実質的に共拡張的である事例、すなわち、第1
の実施態様における本発明の機能を最も単純な態様で例
示するために示した事例で有効である。図1bおよび図
1cにおける例示は、同じ理由のためp=2についての
ものである。当業者にとって、2つの異なる波長につい
ての経路が実質的に共拡張的ではない事例へと一般化す
ること、また、p≠2である事例へと一般化すること
は、分かり易い手順である。
【0076】等式(2)において、距離測定干渉計にお
いて非直線性を生じる周期的誤差(Bobroffの引
例に挙げた論文を参照のこと)は省かれている。無視で
きるレベルまで周期的誤差を減じためか、または、周期
的誤差の存在を補正するために、当業者に周知の技術が
使用され得、すなわち、干渉計において分離したビーム
および/または、各光ビーム源から干渉計までの光ビー
ムについての搬送システムにおいて分離したビームを使
用するような技術のことである[M. Tanaka、
T. Yamagami、および、K. Nakaya
ma、「Linear Interpolation
of Periodic Error in a He
terodyne Laser Interferom
eter at Subnanometer Leve
ls」、IEEE Trans. Instrum.
and Meas. 38(2)、552〜554頁、
1989]。
【0077】図1aに示したような次の工程段では、位
相シフトしたビーム129および130は、それぞれ、
光検出器85および86に衝突し、好ましくは、光電検
出により、それぞれに2つの干渉信号、すなわち、ヘテ
ロダイン信号s1およびs2を生じる。信号s1は波長λ1
に対応しており、信号s2は波長λ2に対応している、信
号sjは、下記の形式を有し、
【0078】
【数13】 この場合、時間依存独立変数αj(t)は以下の方程式
により与えられる。
【0079】
【数14】 ヘテロダイン信号s1およびs2は、それぞれ、ディジタ
ル様式が好ましいが、ディジタル様式かアナログ様式の
いずれかで、それぞれ電子信号103および104とし
て、分析のために電子プロセッサ109に伝達される。
【0080】ドライバ5および6の位相は電気信号、す
なわち、それぞれ基準信号101および102により、
ディジタル様式が好ましいが、ディジタル様式かアナロ
グ様式のいずれかで電子プロセッサ109に伝達され
る。
【0081】ヘテロダイン信号s1およびs2を電子処理
するための好ましい方法は、l1およびl2が低位整数で
はない事例については本明細書中に提示されている。l
1およびl2が低位整数であり、かつ、末端用途の適用が
出力データに課す必要精度に適うのに十分な相対精度を
有する周知の比率(l1/l2)に各波長の比率が符合し
た事例については、ヘテロダイン信号s1およびs2を電
子処理するための好ましい処置手順は、本発明の第1の
好ましい実施態様の例について後で明示するものと同一
である。
【0082】信号s1およびs2の位相
【外5】 および
【外6】 はそれぞれ、スーパーヘテロダイン受信装置技術の適用
によって獲得するのが好ましいが、この場合、信号s1
およびs2の周波数はf1およびf2よりも実質的に低い
周波数までシフトされるが、ここでは、各条件は高精度
位相測定については一般的には最も好ましい。ここで図
1fを参照すると、電子プロセッサ109は、好ましく
は周波数f0において信号s0生成する安定した局部発
振装置1090を備え、典型的にはf0は、f1およびf
2の両方よりも実質的に低い。電子プロセッサ109は
画像阻止ミキサー1091Aおよび1091Bを更に備
えており、ディジタル処理が好ましいが、アナログ処理
またはディジタル処理のいずれかとして、基準信号10
1および102それぞれと、信号s0とから、周波数f1
−f0およびf2−f0において、各々が1元サイドバン
ドを有する2つの混合信号を生じる。1元サイドバンド
信号は、同調したフィルタが追従する2個の信号を混合
して不所望な画像サイドバンドを廃棄する周知の技術な
どの他の処置手順によっても生成可能であることが、当
業者には明白である。画像サイドバンド、すなわち、よ
り高周波数のサイドバンドが、本発明の範囲または精神
から逸脱することなく保存のために選択され得ることが
当業者には明白となるだろう。1元サイドバンド信号は
下記の形式を有しており、
【0083】
【数15】 ここでは、
【外7】 および
【外8】 は位相オフセット誤差である。
【0084】電子プロセッサ109は、ディジタル処理
が好ましいが、アナログ処理またはディジタル処理のい
ずれかとして、ヘテロダイン信号s1およびsI2をいっ
しょに電子的乗算処理するための電子プロセッサ109
2Aを更に備えており、以下の数学的形式を有するスー
パーヘテロダイン信号S1×I1を生じる。
【0085】
【数16】 スーパーヘテロダイン信号S1×I1は抑圧搬送波を有す
る2つのサイドバンドを含んでおり、下記のように書き
直せる。
【0086】
【数17】 ここでは、
【0087】
【数18】 である。それゆえ、スーパーヘテロダイン信号S1×I1
は等しい振幅の2個のサイドバンドS+ 1×I1およびS- 1
×I1を含み、一方のサイドバンドは周波数ν1および位
【外9】 を有し、第2のサイドバンドは周波数Fおよび位相Φ1
×I1を有する。
【0088】次の工程では、サイドバンドS+ 1×I1およ
びS- 1×I1は、高域フィルタリングまたは低域フィルタ
リング、または周波数が分離された2個の信号を分離す
るための任意の類似の技術により、電子プロセッサ10
93Aを用いて分離される。低いほうの周波数サイドバ
ンドS- 1×I1の周波数Fは、高いほうの周波数サイドバ
ンドS+ 1×I1の周波数ν1よりも遥かにずっと小さくな
り得る。電子プロセッサ109はさらに、電子プロセッ
サ1094Aを備え、ディジタル方式ヒルバート変成位
相検出装置などの時間に基づく位相検出[R. E.
Best、「Phase−locked Loops:
Theory, Design, and appli
cations」第2版、McGraw−Hill(N
ew York) 1993年刊のセクション4.1.
1.;A. V. OpperheimおよびR.W.
Schafer著、Discrete−Time S
ignal Processing誌(Prentic
e Hall) 1989年刊の「非連続式ヒルバート
変成(Discrete Hilbert Trans
forms)」の第10章]などと基準信号s0を利用
して、位相Φ1×I1を決定する。
【0089】電子プロセッサ109は、ディジタル処理
が好ましいが、アナログ処理またはディジタル処理のい
ずれかとして、ヘテロダイン信号s2およびsI2を一緒
に電子的に乗算処理して、下記の数学的様式を有するス
ーパーヘテロダイン信号S2×I2を生じる電子プロセッ
サ1092Bをさらに備える。
【0090】
【数19】 スーパーヘテロダイン信号S2×I2はまた、抑圧搬送波
を有する2つのサイドバンドを含んでおり、下記のよう
に書き直せる。
【0091】
【数20】 ここで、
【0092】
【数21】 それゆえに、スーパーヘテロダイン信号S2×I2は等し
い振幅の2つのサイドバンドS+ 2×I2およびS- 2×I2
含み、一方のサイドバンドは周波数ν2および位相
【外10】 を有し、第2のサイドバンドは、周波数Fおよび位相Φ
2×I2を有する。
【0093】次の工程では、サイドバンドS+ 2×I2およ
びS- 2×I2は、高域フィルタリングおよび低域フィルタ
リングまたは周波数が分離された2個の信号を分離する
ための任意の類似の技術により、電子プロセッサ109
3Bによって分離される。電子プロセッサ1093Aの
議論で注目したように、プロセッサ1903Bの分離タ
スクをかなり簡略化すると、低いほうの周波数サイドバ
ンドS- 2×I2の周波数Fは高いほうの周波数サイドバン
ドS+ 2×I2の周波数ν2よりも遥かにずっと小さくなり
得る。電子プロセッサ109はさらに、プロセッサ10
94Bを備え、ディジタル式ヒルバート変成位相検出装
置(Bestの同一出典参照のこと)などの時間に基づ
く位相検出と、基準信号s0とを利用して位相Φ2×I2
決定する。
【0094】その後、位相Φ1×I1およびΦ2×I2は、そ
れぞれ電子プロセッサ1095Aおよび1095Bにお
いてl1およびl2により乗算される。次に、位相(l
1/p)Φ1×I1および(l2/p)Φ2×I2は、好ましく
はディジタル処理であるが、アナログ処理またはディジ
タル処理により、電子プロセッサ1096Aにおいて一
緒に加算され、電子プロセッサ1097Aにおいて互い
に他方から減算されて、位相
【外11】 およびΦIGをそれぞれ獲得するが、
【外12】 およびΦIGの下付き文字1Gは、第1グループの実施態
様に属している実施態様に関して得られた位相を示して
いる。形式的には下記の通りである。
【0095】
【数22】 等式(21)および等式(22)によると、
【外13】 およびΦIGは測定セル90の反射表面95または96の
いずれ傾斜にも高感度ではなく示差平面ミラー干渉計の
使用の結果として、干渉計ビーム分散キューブと関連す
る光学構成要素において発生し得る熱擾乱および機械的
擾乱には感度が低いということに、留意されたい。
【0096】真空から構成される測定路97について
は、位相ΦIGは、測定セル90における1つのミラーま
たは両方のミラーの動き、すなわち、ミラー分離を変更
させる動きのため、ドップラーシフトとは実質的に無関
係な定数であるべきである。これは、実際には、電気信
号s1およびs2が経験するグループ遅延の差に原因があ
る事例ではあり得ない。グループ遅延は、エンベロープ
遅延と呼ばれることが多いが、1波束の周波数の遅延の
ことを述べており、特定周波数におけるグループ遅延
は、特定周波数における位相曲線の負の傾きと定義され
る[H.J. BlinchikoffおよびA.I.
Zverev、Filtering in the
Time and Frequency Domain
s、Section 2,6、1976年刊(Wile
y、New York)を参照のこと]。位相ΦIGが真
空から構成される測定路についての定数でないのであれ
ば、当業者に公知の技術は、この定数からの位相ΦIG
逸脱を補正するために採用され得る(Blinchik
offおよびZverevの同一出典を参照のこと)。
特定のグループ遅延の補正は、一般に、特定のグループ
遅延を処理する処理要素の前段または後段に、或いは、
部分的に前または部分的に後に導入され得る。
【0097】測定路が真空を含む、可動となるように配
置されたミラー92の異なる並進速度の関数としてΦIG
を測定することにより、ΦIGにおけるグループ遅延効果
が検出可能なだけではなく、決定可能であることに注目
することは、重要である。ΦIGにおけるグループ遅延効
果は、後続のアナログ信号処理および/または下流側の
アナログ−ディジタル変換のためのアナログ信号として
信号s1およびs2を伝送する処理とは対照的に、ディジ
タル信号処理が後に続く、検出器85および86それぞ
れにおける光電検出器への実行可能に近い信号s1およ
びs2のアナログ−ディジタル変換を実施することによ
り、相当に低減し得ることに留意することも、重要であ
る。
【0098】基準信号は、基準信号101および102
の代替物であるが、これらもまた、非偏光式ビームスプ
リッタであることが好ましいビームスプリッタを用いて
ビーム9およびビーム10の一部を分割し、ビーム9の
分割分離部分とビーム10の分割分離部分とを混合し、
混合部分を検出してヘテロダイン基準信号を生成するこ
とにより、光学ピックオフ手段および検出器(図示せ
ず)を使って生成可能である。
【0099】下記のように定義される気体の逆分散力Γ
は、
【0100】
【数23】 下記の公式により他の量に関して表現可能であり、
【0101】
【数24】 ここでは、LGおよびLVはそれぞれ測定路97および基
準路98の物理的路長の平均である。
【0102】
【数25】 比率(λ2/λ1)は等式(26)および等式(27)か
らK/χについて表され得、次の結果を伴う。
【0103】
【数26】 下記の条件
【0104】
【数27−1】 の元で演算を行なうと、位相ΦIGおよび
【0105】
【数27−2】 の比率は下記の近似値を有する。
【0106】
【数28】 それゆえに、比率(λ2/λ1)は、気体の分散力の半分
(1/(2Γ))よりも低い値を逆分散力Γの測定に要
する相対精度εで乗算した結果のオーダーの大きさか、
それよりも大きい相対精度まで公知の比率(l1/l2
と同一である事例については、等式(24)はより簡単
な形式まで縮小される。
【0107】
【数29】 長さLGとLVの差(LG−LV)のみが、Γの算出におけ
る補正項中の因子として入り、この時、因子(1/
G)は(n1−1)および(n2−n11Gの両方に共通
することに、留意されたい。量(LG−LV)は、示差平
面ミラー干渉計の設計および使用、および、測定セル9
0の設計の結果として、波長λ1およびλ2の大きさより
も小さくされ得る。従って、量LGおよびLVは、Γの算
出のために明白にに測定する必要はないが、差(LG
V)のみが、ε(n1−1)のオーダーのLGに関連す
る精度まで要求される。また、波数χは、補正項χ(L
G−LV)、すなわち、LGとLVが実質的に等しい結果と
してχ(LG−LV)《(l1/p)Φ1×I1である補正項
における因子としてのみ、Γの算出中に入ることにも、
留意されたい。従って、Γの算出における量χに必要な
相対的精度は、ε(n1−1)LG/(LG−LV)、すな
わち、Γについて得られる相対的精度よりも実質的に大
きいのが一般的である量のオーダーである。
【0108】等式(33)は、逆分散力Γを算出するた
めに第1の実施態様で使用される等式である。等式とし
て表現される等式(25)から方程式(33)へと導く
波長λ1およびλ2についての条件は、下記の通りであ
る。
【0109】
【数30】 比率(l1/l2)が低位非ゼロ整数、すなわち、
【0110】
【数31】 として表現される場合に発生する特殊な関心の事例が存
在し、これは、略調和関係にある波長λ1およびλ2に対
応している。この事例については、光源1および光源2
が位相ロック状態にされている可能性がある。等式(3
4)は、光源1および光源2の位相ロック要件に関して
見た場合は、実際には弱い条件である。距離測定干渉計
においておよそ1×10-9の相対的距離測定精度に対応
する、例えば、逆分散力についてのε≒3×10-6の所
望の精度、
【0111】
【数32】 について考慮してみられたい。その具体例として、波長
λ1およびλ2の代わりに、それぞれに、光源周波数ν1
およびν2に関して書かれた等式(34)により表わさ
れる条件は、下記のとおりである。
【0112】
【数33】 スペクトルの可視部分における光源波長については、等
式(36)は下記の条件へと移行する。
【0113】
【数34−1】 等式(37)で表される結果は、位相ロック条件と比べ
て、光源1および2の周波数については相当により低い
制限的条件であることは明瞭である。
【0114】次の工程では、電子処理手段109は、気
体成分の知識が無くても、環境条件の知識が無くても、
また、気体成分の屈折度の特性の知識が無くても、波長
を変えるビームが経験する測定路が共拡張的である限り
は、測定路97における気体の柱状密度の揺動または気
体の乱流とは実質的に無関係に、等式(23)、(2
4)および(33)に従ったΓの算出についてのデジタ
ル形式またはアナログ形式のいずれかで、電子信号10
5としてΦ1×I1およびΦ1Gをコンピュータ110に伝
達する。
【0115】等式(24)および等式(33)を利用し
たΓの算出は、Γの決定における所要の相対精度により
決定される所与のレベルまで、Φ1×I1および(1/
1)Φ1Gにおける位相冗長度の解を要求し得る。第1
の好ましい実施態様では、Φ1×I1および(1/l1)Φ
1Gを含む等価な波長は、波長λ1およびλ2のいずれか一
方よりも相当大きく、その結果として、Φ1×I1および
(1/l1)Φ1Gにおける位相冗長度の解について実行
される手順において、かなりの単純化を生じる。Φ1×
I1および(1/l1)Φ1Gについての等価な波長
【0116】
【数34−2】 は、それぞれに、以下の通りである。
【0117】
【数35】
【0118】
【数36】 λ1=0.633μmの例である
【0119】
【数37】 については、等式(38)および等式(39)により与
えられる等価な波長は、以下の通りである。
【0120】
【数38−1】 幾つかの手順のいずれもが、等式(38)および等式
(39)に表されるようなそれらの等価な波長を与える
と、Φ1×I1および(1/l1)Φ1Gにおける位相冗長度
を解くために容易に採用され得る。Φ1×I1における位
相冗長度を解くために採用され得る1つの手順は、一連
の測定セルの使用に基づき、この場合、一連の測定セル
の測定路と基準路についての物理長は(往復物理長では
ない)、幾何学的プログレッションを形成する。この連
続体における最小物理長すなわち第1物理長は、Φ1×
I1の初期値がわかっている相対精度により除算されて
【0121】
【数38−2】 に近似する。この連続体における第2測定セルの物理長
は、第1測定セルを利用してΦ1×I1が測定される相対
精度により除算される、第1測定セルの長さに近似す
る。これは幾何学的プログレッション手順であり、得ら
れる物理長は幾何学的プログレッションを形成するが、
これは、一連の測定セルの数が1ずつ増分された場合
に、Γを測定するために使用される測定セルの長さを超
過するまで継続する。Φ1×I1およびp=2の既知の相
対精度についての初期値としての10-3の値について、
一連の第1測定セルの典型的な物理長は、10cmのオ
ーダーに属し、一連の第2測定セルについての典型的な
物理長は、10mのオーダーに属する。(1/l1)Φ
1Gにおける位相冗長度は、
【0122】
【数38−3】 であるので、Φ1×I1の位相冗長度を解くために使用さ
れるのと同一の一連の測定セルを利用して、解かれる。
【0123】第2手順は、一連の既知の波長の光源(図
1a〜1fには示されない)の使用および、これら波長
について、Φ1×I1および(1/l1)Φ1Gを測定するこ
とに基づく。位相冗長度の解に必要となる、既知の波長
の数は、等式(38)および(39)により表わされる
ような、比較的大きい等価な波長の直接的結果として、
小さいセットから構成されるのが、一般的である。
【0124】Φ1×I1および(1/l1)Φ1Gにおける位
相冗長度を解くための別の手順は、基準路98が測定路
97に存在するような気体から排気状態(真空ポンプお
よび必要な気体取扱システムが図1a〜1eには示され
ていない)まで変化するにつれて、Φ1×I1および(1
/l1)Φ1Gにおける変化を観察して、Φ1×I1および
(1/l1)Φ1Gにおける位相冗長度を解くことであ
る。非ゼロ値から真空までの気体圧の変化に部分的に基
づく屈折度と屈折度の分散についての絶対値を測定する
際に通常遭遇する問題は、等式(38)および等式(3
9)により表されるような、比較的大きな等価な波長の
ために、第1の好ましい実施態様には存在しない。
【0125】等式(33)に存在し、等式(2)、
(5)および(29)に定義されている、(ζ1
【外14】 )およびZに関与するオフセット項は、χが経時的に可
変である場合には、Γおよびχの決定に際して所要の相
対精度により決定される所与のレベルの精度まで、決定
および監視を要求し得る項であり、χについて必要な相
対精度はまた、部分的には(LG−LV)の大きさにより
決定される。(ζ1
【外15】
【0126】およびZの決定についての1つの手順は、
1個のミラーR91(図1dおよび図1eには示してい
ない)が波長λ1についての反射表面となるように被膜
されるミラー91の表面93に対応する表面R93を有
しており、かつ、波長λ2についての反射表面になるよ
うに被膜されるミラー91の表面95に対応する第2表
面R95を有している、測定セル90の置換と、得られ
るΦ1×I1およびΦ1Gの値の測定に基づいている。得ら
れるΦ1×I1およびΦ1Gの値を、それぞれ、(Φ1×I1
Rおよび(Φ1GRとする。量(ζ1
【外16】 )およびZは、それぞれ等式(2)、(13)および
(25)と比較して、下記の公式により(Φ1×I1R
よび(Φ1GRに、それぞれに関連づけられる。
【0127】
【数39】 (ζ1
【外17】 )およびZへの非電子的寄与は、示差平面ミラー干渉計
69、示差平面ミラー干渉計群70、および、測定セル
90で起こる相当なレベルの補正のために、経時的に実
質的に一定となるべきである。ζ1およびZへの電子的
寄与は、純粋に電子的な手段(図示せず)により監視さ
れ得る。
【0128】第2の逆分散力Γ2はまた、以下の通りで
ある気体について定義され得る。
【0129】
【数40】 しかしながら、下記の理由から、Γ2はΓから直接得ら
れ得る。
【0130】
【数41】 それゆえに、Γ2に関する第1の好ましい実施態様の説
明は、Γに関する第1の好ましい実施態様の説明と、実
質的に同一である。
【0131】Γにより表される気体の固有の特性は、比
率(n1−1)/(n2−1)などの別な形式で獲得さ
れ、かつ、後で下流側で実質的に使用され得る。この比
率(n1−1)/(n2−1)は、下記の公式により、測
定された量に関して書き表され得る。
【0132】
【数42】 比率(n1−1)/(n2−1)はまた、下記の方程式に
より、Γ、またはΓおよびΓ2に関しても表され得る。
【0133】
【数43】 等式(47)の結果として、比率(n1−1)/(n2
1)を測定および監視に関する第1の実施態様の説明
は、ΓおよびΓ2に関する第1の好ましい実施態様の説
明と実質的に同一である。
【0134】相対分散(ni−nj)/(nr−ns)の測
定を必要とする上記応用例については、相対分散は、相
対分散の分子および分母の両方の決定について等式(3
3)を利用して決定され得ることが、当業者には明白で
ある。相対精度については、i≠jであり、r≠sであ
り、少なくともiまたはjはrまたはsのいずれかと異
なっている。
【0135】逆分散力Γ3も、下記の公式に従って、3
つの異なる波長λ1、λ2、および、λ3における屈折率
に関して定義可能であることが、当業者なら正当に評価
するだろう。
【0136】
【数44】 ここで、n3は、本発明の精神および範囲から逸脱する
ことなく、λ3における屈折率である。
【0137】位相
【外18】 および
【外19】 は、最終的な末端用途の適用の出力が出力データに課す
要求精度に適うのに十分な相対精度まで、アナログ技術
またはディジタル技術を利用して直接的に測定され得る
ことが、当業者に更に評価される。直接位相測定を利用
した場合、スーパーヘテロダイン受信装置技術は第1の
実施態様と、先に注目したような後続の実施態様とにお
いては、第1の実施態様の範囲および精神から逸脱する
ことなく、省くことができる。
【0138】ビーム129およびビーム130は図1a
には示され、2つの異なる検出器、(それぞれ検出器8
5および検出器86)で検出される。ビーム129およ
び130は、信号プロセッサ109の適切な改変によ
り、1個の検出器で検出され得ることが、当業者に理解
される。1個の検出器の使用は一般に、2個の別個の検
出器を利用した場合に生じるグループ遅延差と比較し
て、低減されたグループ遅延差を生じる。
【0139】第1の実施態様についてプロセッサ109
5Aおよび1095Bにより実施される乗算からなるデ
ータ処理工程が、それらの代わりに、除算から構成され
得、その場合、本発明の第1の実施態様の精神および範
囲から逸脱せずに、l1による乗算はl2による除算と置
換され、その逆も真であることも、当業者に理解され
る。
【0140】第1の実施態様の説明は、図1a〜1eに
例示した干渉計の構成は、示差平面ミラー干渉計として
当該分野で公知であることを示す。示差平面ミラー干渉
計の他の形態、および平面鏡干渉計または角度補正干渉
計、もしくは、「Differential Inte
rferometer arrangements f
or distance and angle mea
surements: Principles, Ad
vantages, and Application
s」と題する、C. Zanoni、VDI Beri
chte Nr. 749、93〜106頁(198
9)の論文に記載されているような類似の装置など、他
の干渉計の形態が、本発明の精神または範囲から逸脱せ
ずに、本発明の第1の実施態様の装置に組み込みまれ得
る。
【0141】図1bは、図1aに示した示差平面ミラー
干渉計69の一実施態様を概略的形態で、描く。これは
以下の方法で作動する。ビーム11は、好ましくは偏光
ビームスプリッタであるビームスプリッタ55Aに入射
し、ビーム11の一部はビーム13として伝達される。
ビーム11の第2部分はビームスプリッタ55Aにより
反射され、その後、ミラー55Bにより反射され、次い
で、半波位相遅延プレート79Aによりビーム113と
して伝達されるが、半波位相遅延プレート79Aは、ビ
ーム11の反射部分の偏光の平面を90゜だけ回転させ
る。ビーム13およびビーム113は同一偏光を有して
いるが、異なる周波数を有している。ビーム13と、ビ
ーム13が唯一のプロジェニターであるビームとは、図
1bおよび図1dにおいては、点線で示され、ビーム1
13、および113が唯一のプロジェニターであるビー
ムは、図1bおよび図1dにおいて、破線で示されてい
る。ビームスプリッタ55Aおよびミラー55Bの機能
は、従来型偏光技術を利用して、ビーム11の2つの周
波数成分を空間的に分離することである。
【0142】ビーム13および113は、偏光被膜73
を有する、偏光ビームスプリッタ71に入り、それぞれ
ビーム15および115として伝達される。ビーム15
および115は、4分の1波位相遅延プレート77を通
過し、それぞれ円形に偏光されたビーム17および11
7へと変換される。ビーム17および117は、測定セ
ル90内のミラーによりそれら自体へ逆反射され、4分
の1波遅延プレート77を逆通過し、元の入射ビーム1
5および115に対して直交偏光状態である線形偏光ビ
ームへと逆変換される。これらビームは、偏光被膜73
により反射され、それぞれビーム19および119にな
る。ビーム19および119は逆反射体75により反射
され、それぞれビーム21およびビーム121になる。
ビーム21およびビーム121は偏光被膜73により反
射され、それぞれビーム23および123になる。ビー
ム23および123は4分の1波位相遅延プレート77
を通過して、それぞれに、円偏光ビーム25および12
5へと変換される。ビーム25および125は測定セル
90内部のミラーがそれら自体に逆反射し、4分の1波
遅延プレート77を逆通過し、元の入射ビーム15およ
び115と同一の線形偏光ビームへと、逆変換される。
これらのビームは偏光被膜73により伝達され、それぞ
れビーム27および127になる。ビーム27およびビ
ーム127は、逆分散力Γが決定されることになる気体
を通る光路長についての波長λ1における情報と、真空
を通る光路長についての波長λ1における情報とを、そ
れぞれに含む。
【0143】ビーム27はミラー63Bにより反射さ
れ、次いで、その一部が、好ましくは非偏光型であるビ
ームスプリッタ63Aにより、ビーム129の第1成分
として反射される。ビーム127はビームスプリッタ6
3Aに入射し、この時、ビーム127の一部はビーム1
29の第2成分として伝達され、ビーム129の第1成
分および第2成分は同一線形偏光を有しているが、異な
る周波数を有している。
【0144】図1cは、図1aに示される示差平面ミラ
ー干渉計70の一実施態様を、概略形式で描く。これは
以下の方法で作動する。ビーム12は、好ましくは偏光
ビームスプリッタであるビームスプリッタ56Aに入射
して、このときビーム12の一部はビーム14として伝
達される。ビーム12の第2部分はビームスプリッタ5
6Aにより反射され、その後ミラー56Bにより反射さ
れ、次いで、半波位相遅延プレート80Aによりビーム
114として伝達され、半波位相遅延プレート80は、
ビーム12の反射部分の偏光の平面を90゜だけ回転さ
せる。ビーム14、およびビーム114は、同一偏光を
有するが、異なる周波数を有する。ビーム14、および
ビーム14が唯一のプロジェニターであるビームは、図
1cおよび1eでは点線で示され、ビーム114、およ
びビーム114を唯一のプロジェニターとするビーム
は、図1cおよび1eでは破線で示される。ビームスプ
リッタ56Aおよびミラー56Bの機能は、部分的に
は、従来の偏光技術を利用して、ビーム12の2つの周
波数成分を空間的に分離することである。
【0145】ビーム14および114は、偏光被膜74
を有する偏光ビームスプリッタ72に入り、それぞれ
に、ビーム16および116として伝達される。ビーム
16および116は4分の1波位相遅延プレート78を
通過し、それぞれ円偏光ビーム18および118へと変
換される。ビーム18および118は測定セル90内の
ミラーによりそれら自体に逆反射され、4分の1波遅延
プレート78を逆通過し、元の入射ビーム16および1
16に直交偏光する線形偏光ビームへと逆変換される。
これらビームは偏光被膜74により反射されて、それぞ
れ、ビーム20および120になる。ビーム20および
120は逆反射体76により反射されて、それぞれにビ
ーム22および122になる。ビーム22および122
は偏光被膜74により反射されて、それぞれビーム24
および124になる。ビーム24および124は4分の
1波位相遅延プレート78を通過し、それぞれ円偏光ビ
ーム26および126へと変換される。ビーム26およ
びビーム126は測定セル90内部のミラーによってそ
れら自体に逆反射され、4分の1波遅延プレート78を
逆通過し、元の入射ビーム16および116と同一の線
形偏光ビームへと逆変換される。これらビームは偏光被
膜74により伝達されて、それぞれビーム28およびビ
ーム128になる。ビーム28およびビーム128は、
波長λ2において、逆分散力Γが決定されることになる
気体を通る光路長についての情報と、真空を通る光路長
についての情報とをそれぞれ含んでいる。
【0146】ビーム28はミラー64Bにより反射さ
れ、次いで、その一部が、好ましくは非偏光タイプであ
るビームスプリッタ64Aによって、ビーム130の第
1成分として反射される。ビーム128はビームスプリ
ッタ64Aに入射し、このときビーム128の一部はビ
ーム130の第2成分として伝達され、ビーム130の
第1成分および第2成分は同一線形偏光を有するが、異
なる周波数を有する。
【0147】ここで図1aから図1eと図1gについて
参照するが、各図は一緒に理解されると、気体の固有光
学特性、とりわけ、気体の逆分散力を測定するための本
発明の第1の好ましい実施態様の変形を図式で描写して
おり、ここでは、末端用途の適用が、気体の固有光学特
性を判定する特定の様式の選択に実質的に影響を及ぼさ
ず、また、採用した光源の安定性は十分であり、採用し
た光源が生成する光ビームの波長は、最終的な末 端用
途の適用が出力データに課す要求精度に適うのに十分な
だけの相対精度に対して調和関係にある。各波長が略調
和関係にある条件は、比率(l1/l2)が、低いオーダ
ーの非ゼロ整数(p1/p2)の比率として表現可能であ
る第1の実施態様の特殊事例に対応している(等式(3
5)を参照のこと)。
【0148】第1の実施態様の変形について、光ビーム
9および光ビーム10の光源の説明と、光ビーム9およ
び光ビーム10の説明とは、本発明の第1の実施態様に
ついて与えた、光ビーム9および10の光源の説明と、
光ビームおよび10の説明と同一であるが、但し、最終
的な末端用途の適用が出力データに課す要求精度に適う
のに十分な相対精度に対して、各波長が調和関係にある
べきであるという追加要件を含む。第1の実施態様の変
形についての装置の説明は、第1の実施態様について与
えた説明の対応部分と同一である。
【0149】位相
【外20】 および位相
【外21】 に含まれる分散情報は、好ましくはスーパーヘテロダイ
ン信号を介して、第1の実施態様の変形において獲得さ
れ、この場合、スーパーヘテロダイン信号の周波数は、
1およびf2よりも遥かに低い周波数にあり、ここで
は、より正確な位相測定を行なうこともことも一般に可
能である。図1gを参照すると、第1の実施態様の変形
の好ましい方法に従って、電子処理手段109Aは、好
ましくは下記の形式を有する2つの修正ヘテロダイン信
【0150】
【数45】 を生じるように、ヘテロダイン信号s1およびs2の時間
依存引数α1(t)およびα2(t)をそれぞれに、係数
1およびp2でそれぞれに電子的乗算するための手段、
すなわち、ミキサー1092Cよびミキサー1092D
を備える。
【0151】
【数46】 この乗算は、信号平方化処理(signal squa
ring)とその後に続く電子フィルタリング等の、当
該技術で広く公知の従来型周波数乗算技術のうちのいず
れか1つで、好ましくはデジタル処理で達成し得る。
【0152】図1gを再度参照すると、電子処理手段1
09Aは、下記の数学的形式を有するスーパーヘテロダ
イン信号
【0153】
【数47】 を生じるように、修正したヘテロダイン信号
【0154】
【数48】 をディジタル処理が好ましいが、アナログ処理かディジ
タル処理のいずれかで、一緒に電子的に乗算するための
手段、すなわち、ミキサー1092Eを備えているの
が、好ましい。
【0155】
【数49】 スーパーヘテロダイン信号
【0156】
【数50】 は、抑圧搬送波を含んだ2つのサイドバンドから成り、
次ぎのように書き直せる。
【0157】
【数51】 スーパーヘテロダイン信号
【0158】
【数52】 は、それゆえに、等しい振幅の2つのサイドバンド
【0159】
【数53】 から構成され、一方のサイドバンドは周波数
【0160】
【数54】 および位相
【0161】
【数55】 を有しており、第2のサイドバンドは周波数
【0162】
【数56】 および位相
【0163】
【数57】 を有している。
【0164】電子プロセッサ109Aは、位相
【0165】
【数58】 を判定するためのプロセッサ1094Dと、位相
【0166】
【数59】 を判定するための電子プロセッサ1094Eとを更に備
えており、これらの両方は、ディジタル方式ヒルバート
変成位相検出装置(Bestの前掲を参照のこと)など
の時間に基づく位相検出と、基準信号101および基準
信号102とを使用している。電子プロセッサ109A
は、基準信号101を用いた位相感応性検出、または、
ヘテロダイン信号の位相の判定を行なうための類似の技
術により、
【外22】 を判定するための電子プロセッサ1094Cを更に備え
ている。次の工程では、
【0167】
【数60】 は、アナログ方式またはディジタル方式のいずれかで、
Γの算出のためにコンピュータ110に伝送されるが、
この場合、位相オフセット
【0168】
【数61】 は以下のように定義される。
【0169】
【数62】 位相
【0170】
【数63】 と、位相オフセット
【0171】
【数64】 とは、
【外23】 および
【外24】 がゼロに等しく、l1=p1、かつ、l2=p2であれば、
第1の実施態様のΦ1×1R
【外25】 Φ1G、ξ、およびZのそれぞれに形式上に等価である。
それゆえに、第1の実施態様のこの変形の残余の説明は
第1の実施態様について与えた説明の対応部分と同一で
ある。
【0172】第1の実施態様の変形の主たる利点は、第
1の実施態様のものと関連した簡略な電子処理にある
が、かなり異なる周波数を有しているヘテロダイン信号
および/または修正したヘテロダイン信号が経験するグ
ループ遅延の差のせいで、周波数感応性の位相オフセッ
ト誤差を増長させ得る危険を伴っている。第1の実施態
様の変形についてのグループ遅延の影響の議論は、第1
の実施態様について与えた説明の対応部分と同一であ
る。
【0173】代替のデータ処理が、本発明の精神および
範囲から逸脱せずに、第1の好ましい実施態様の変形に
ついて斟酌し得ることを、当業者は理解する。例えば、
ヘテロダイン信号s1およびs2の時間依存引数α
1(t)およびα2(t)をそれぞれを、係数p2および
1でそれぞれに電子的除算することにより修正したヘ
テロダイン信号を生成して、下記の形式を有する2つの
修正したヘテロダイン信号
【0174】
【数65】 を生じることは有益であることが証明され得る。
【0175】
【数66】 この除算は、位相ロックしたループの使用や、引数が2
で除算されている信号の各ゼロ交差ごとに符号を変える
矩形波信号の生成などの、当該技術で広く公知の従来型
周波数分割技術のいずれか1つにより達成可能である。
修正したヘテロダイン信号
【0176】
【数67】 に基づく第1の実施態様の変形の後段の説明は、各等式
においてp1をp2と置換する、または、その逆の置換を
行なえば、修正したヘテロダイン信号
【0177】
【数68】 に基づいた第1の実施態様の変形について与えた説明の
対応部分と同一である。
【0178】本発明の精神および範囲から逸脱せずに第
1の実施態様の変形について斟酌し得る別な代替のデー
タ処理は、先に提示されたような修正したヘテロダイン
信号
【0179】
【数69】 の乗算よりはむしろ、これら信号を加算処理することで
あり、結果として下記のような表現をもたらす。
【0180】
【数70−1】 スーパーヘテロダイン信号は、二乗検波などの当該技術
で広く公知の従来型技術、または、信号整流により、
【0181】
【数70−2】 から得られる(Dandlikerら著の前掲、Red
manおよびWallの前掲を参照のこと)。更に、
【0182】
【数71】 の別の代替の信号は、位相感応性検出の使用により、
(s1+s2p+qの二項展開において適切な項を選択す
ることによって生成可能となる。
【0183】ここで、第1の好ましい実施態様の第1変
形の変形である、気体の逆分散力または気体の他の固有
光学特性を測定するための、本発明の第1の好ましい実
施態様の第2変形を図式で描写した図1hおよび図1i
に言及する。第1の実施態様の第2変形と第1の実施態
様の第1変形の間の主たる差異は、入力光ビームを生成
する手段と、ヘテロダイン信号を生成する手段とに、主
として存在している。
【0184】図1hに例示した光ビーム7の光源の説明
および光ビーム7の説明は、第1の実施態様の第1変形
の光ビーム7の光源について与えた説明および光ビーム
7について与えた説明と同一である。第1の実施態様の
第2変形の光ビーム11の説明は、光ビーム11が比偏
光式ビームスプリッタ51により伝達されるビーム7の
一部から得られるものであるが、ビーム7から得られた
光ビーム11について第1の実施態様の第1変形におい
て与えた説明の対応部分と同一である。
【0185】図1hに例示したように、ビーム7の第2
部分は非偏光式ビームスプリッタ51により反射され、
非線形結晶86を通過し、ミラー52により反射され、
そして、その一部が光学フィルタ81Aにより伝達され
て、光ビーム8を形成している。非線形結晶66は、例
えば、β−BaB24(BBO)などであり、第2高調
波生成すなわちSHGにより、非線形結晶66を通過す
るビーム7の第2部分の一部の周波数を倍加するよう
に、整列状態になっている。光学フィルタ81Aにより
伝達されたその部分は、非線形結晶66を通過するビー
ム7の第2部分の周波数倍増部分である。その結果、ビ
ーム7の波長のビーム8の波長に対する比率は2/1で
ある。第1の実施態様の第2変形についてのビーム8か
ら得られる光ビーム12の説明は、第1の実施態様の第
1変形のビーム8から得られる光ビーム12について与
えられる説明の対応部分と同一である。代替例として、
非線形結晶は、ビーム7の光源のために使用されるレー
ザの空洞内に設置可能であり、ビーム8に対応する第2
ビームはレーザの空洞の内部でSHGにより生成され
る。
【0186】出力ビーム129および130をそれぞれ
に形成するための、干渉計69および干渉計70をそれ
ぞれに通る第1の実施態様の第2変形のビーム11およ
びビーム12の伝搬の説明は、出力ビーム129および
130をそれぞれ形成するための、干渉計69および7
0をそれぞれに通る第1の実施態様の第1変形のビーム
11およびビーム12の伝搬について与えた説明の対応
部分と同一である。測定セル90が装備した外部ミラー
を備えている示差平面ミラー干渉計69および70は、
ビーム11のx成分とy成分との間の位相シフト
【外26】 およびビーム12のx成分とy成分との間の位相シフト
【外27】 を導入するための干渉計測定手段を備えており、この場
合、
【外28】 および
【外29】 は、第1の実施態様の
【外30】 および
【外31】 についての等式(2)と同じ等式によって与えられる。
【0187】図1hに示したような次の工程では、位相
シフトしたビーム129の一部は、非偏光式ビームスプ
リッタ65Aにより反射され、ミラー65Bにより反射
され、非線形結晶67を通過して、光ビーム131を形
成する。ビーム131は、2対の成分から構成され、一
方対の成分はビーム129の周波数と同一周波数を有し
ており、第2対の成分はビーム129の成分の周波数の
2倍の周波数を有している。非線形結晶67は、例えば
BBOであるが、非線形結晶67に入るビーム129の
上記部分の一部の周波数をSHGにより倍加するように
整列状態になって、ビーム131の第2対の成分を形成
する。ビーム131の第1対の成分は、非線形結晶67
に入るビーム129の上記部分の残余の部分であり、そ
れは周波数倍加されていない。測定セル90が装備した
外部ミラーを備えた示差平面ミラー干渉計69および非
線形結晶67とは、ビーム131の第2対の成分のうち
のx成分とy成分との間に位相シフト
【外32】 を導入するための干渉計測定手段を備えている。位相
【外33】 は、実質的には、ビーム129の位相
【外34】 の2倍であり、下記の公式により与えられるが、
【0188】
【数72】 ここでは、位相オフセットξD1は、測定路97または基
準路98には関連していない位相
【外35】 への全ての寄与を含んでいる。
【0189】図1hに描いたような後続の工程では、位
相シフトしたビーム129の第2部分は、非偏光式ビー
ムスプリッタ65Aにより伝達され、検出器85に衝突
し、ビーム131の第2対の成分は光学フィルタ81B
により伝達され、ビーム131の第1対の成分および第
2対の成分の周波数は光学フィルタ81Bの帯域の外側
および内側のそれぞれに位置して、検出器1085に衝
突し、位相シフトしたビーム130は検出器86に衝突
して、好ましくは光電検波により3つの電気干渉信号、
すなわち、ヘテロダイン信号s1、sD1、およびs2をそ
れぞれに生じる結果となる。信号s1およびsD1は波長
λ1における光路情報に対応し、信号s2は波長λ2にお
ける光路情報に対応する。
【0190】信号s1およびs2は、第1の実施態様の第
1変形の形式s1およびs2それぞれと同一の形式を有し
ており、sD1は下記の形式を有しており、
【0191】
【数73】 である。ヘテロダイン信号s1、sD1、およびs2は、デ
ィジタル方式が好ましいが、それぞれ電子信号103、
1103、および104として、分析用の電子プロセッ
サ1109に伝達される。
【0192】図1iを参照すると、電子プロセッサ11
09は電子プロセッサ1094Cを備えており、位相感
応性検出における基準信号として働く信号101を用い
て、第1の実施態様について説明したのと同一である位
相シフト
【外36】 を判定する。電子プロセッサ1109は、アナログ処理
またはディジタル処理のいずれかにより、ヘテロダイン
信号sD1およびs2を一緒に電子的乗算して、スーパー
ヘテロダイン信号SD1×2を生じる手段1092Eを更
に備えている。スーパーヘテロダインSD1×2は、
【0193】
【数74】 の形式を有している。スーパーヘテロダイン信号SD1×
2は抑圧搬送波を有した2つのサイドバンドから成り、
下記のように書き表せるが、
【0194】
【数75】 次の工程では、等式(71)の位相Φ1Gは、位相判定に
おいて等式(70)の周波数Fを利用して、電子プロセ
ッサ1109の電子プロセッサ1094Eにより判定さ
れるが、この処理の説明は、第1の実施態様の第1変形
の位相Φ1Gの判定について与えた説明の対応部分と同一
である。
【0195】等式(23)により定義した気体の逆分散
力Γについての等式は、下記の公式により、第1の実施
態様の第2変形の各量に関して表し得る。
【0196】
【数76】 本発明の第1の実施態様の第2変形の残りの説明は、本
発明の第1の実施態様の第1変形について与えた説明の
対応部分と同一である。
【0197】第2高調波生成は、本発明の範囲および精
神から逸脱せずに、本明細書中に後で記載される第1の
実施態様の第3変形のような第1の実施態様の第1の変
形の他の変形に組み入れ可能である。第1の実施態様の
第3変形(図中に示していない)では、SHGは光源と
ヘテロダイン信号検出スキームの両方で使用される。第
1の実施態様の第3変形と第2変形の間の主たる差異
は、主として、干渉計の基準路および測定路の定義およ
び使用、ならびに、気体について判定されるそれぞれの
固有特性に存している。
【0198】第1の実施態様の第3変形についての入力
ビームは、3つの周波数成分、すなわち、単一周波数レ
ーザビームの一部から構成される第1の低周波数成分、
例えば音響光学変調装置などにより単一周波数レーザビ
ームの別な部分から生成した第2の低周波数の周波数シ
フトした成分、および単一周波数レーザビームのさらに
別な部分からSHGにより生成した第3の高周波数成分
から構成されている。レーザ源の説明は、第1の実施態
様の第2変形のレーザ源について与えた説明の対応部分
と同一である。
【0199】3つの周波数成分は、各成分の光源から干
渉計へ、実質的に共拡張性のビーム成分として伝送され
る。干渉計において、入力ビームは、偏光式ビームスプ
リッタ、非偏光式ビームスプリッタ、および2色ビーム
スプリッタの組み合わせにより、3つの入力ビームへと
分割される。これら3つの入力ビームの第1入力ビーム
は、入力ビームの低周波数成分と、低周波数の周波数シ
フトされた成分との各々の部分を含んでおり、また、第
2入力ビームおよび第3入力ビームの各々は、入力ビー
ムの低周波数の周波数シフトした成分と、入力ビームの
高周波数成分との各々の他の部分を含んでいる。
【0200】位相シフト
【外37】 は、第1の実施態様の第3変形の干渉計により、基準出
力ビームと測定出力ビームとの間に、第1入力ビームに
対応して導入される。第1の実施態様の第3変形につい
ての位相シフト
【外38】 の導入および検出の説明は、第1の実施態様の第2変形
の位相シフト
【外39】 の導入および検出の説明について与えた説明の対応部分
と同一である。
【0201】位相Φ2Gは、第1の実施態様の第3変形に
ついて判定されるが、位相Φ2Gは、第2グループの好ま
しい実施態様に関して後で説明される位相Φ2Gに対応し
ている。第2入力ビームは干渉計に入り、中間第2出力
ビームとして干渉計を出るが、この場合、第2入力ビー
ムの両方の周波数成分についての光路は、干渉計におい
て、また、気体を含んでいる測定路にわたり、実質的に
共拡張的である。第3入力ビームは干渉計に入り、中間
第3出力ビームとして干渉計を出るが、この場合、第3
入力ビームの両方の周波数成分についての光路は、干渉
計において、また、真空路を含む測定路にわたり、実質
的に共拡張的である。気体中の第2入力ビームの経路の
物理長は、名目上は、真空中の第3入力ビームの経路の
物理長と同一である。干渉計における第2入力ビームお
よび第3入力ビームについての光路は、気体中および真
空中における各経路のそれぞれの部分を例外として、実
質的に同一である。
【0202】次の工程では、中間第2出力ビームおよび
中間第3出力ビームは、各々が、非線形結晶を通過し
て、第2出力ビームおよび第3出力ビームを形成する。
第2出力ビームと第3出力ビームの各々は、中間第2出
力ビームおよび中間第3出力ビームそれぞれの低周波数
の周波数シフトした成分の各々の、SHGにより周波数
倍加処理した周波数倍増部ならびに中間第2出力ビーム
および中間第3出力ビームそれぞれの周波数倍加処理さ
れていない、より高周波数の成分の各々の部分とを含ん
でいる。
【0203】第2干渉電気信号および第3干渉電気信号
は、第2出力ビームおよび第3出力ビームそれぞれの、
周波数倍加処理し、周波数シフトした成分と、それぞれ
の周波数倍加処理していない、より高周波数の成分との
光電検出により生成される。第2干渉電気信号および第
3干渉電気信号の位相Φ2Gの差、気体中の光路の各部の
光路長の分散についての情報を含んでいる。
【0204】位相Φ2Gの差は、第2グループの好ましい
各実施態様に関して後で説明するような、気体の逆分散
力を判定するために、
【外40】 に関連する気体の屈折度の測定と共に使用される。
【0205】本発明の第1の実施態様の第3変形の残り
の説明は、第1の実施態様の第2変形について与えた説
明の対応部分、および第2グループの好ましい実施態様
に由来する各実施態様について与えた説明の対応部分と
同一である。
【0206】第1の実施態様の第3変形の第3入力ビー
ムについての真空路の長さが、Φ2Gの特性を実質的に変
更せずに、また、本発明の範囲および精神から逸脱する
ことなく、ゼロの値まで低減可能であることを、当業者
は理解する。
【0207】ここで、図2aから図2dについて参照す
るが、これら各図は、気体の固有光学特性を、とりわ
け、気体の逆分散力を測定するための第1グループの好
ましい実施態様に由来する、本発明の第2の好ましい実
施態様を図式で描写しており、この場合、末端用途の適
用は気体の固有光学特性を判定する特定の様式の選択に
実質的に影響を及ぼさず、また、採用した光源の安定性
は十分であり、かつ、採用した光源が発生する光ビーム
の波長の比率は、最終的な末端用途の適用が出力データ
に課す要求精度に適うのには十分である相対精度まで、
既知の比率の値に符号する。第2の実施態様は、第1の
実施態様およびその変形で使用される示差平面ミラー干
渉計の構成とは異なる示差平面ミラー干渉計の構成を採
用している。第2の実施態様における示差平面ミラー干
渉計の構成は、第2波長についての測定路を通る複数通
過の回数とは異なる、或る波長における測定路を通る多
数回の複数通過を生じるという効果を有しているが、こ
の時、2種の波長についての各測定路は実質的に共拡張
的である。
【0208】第2の実施態様についての光ビーム9およ
び光ビーム10の光源の説明ならびに光ビーム9および
光ビーム10の説明とは、第1の好ましい実施態様につ
いて与えた光ビーム9および光ビーム10の光源の説
明、ならびに、光ビーム9および光ビーム10の説明と
同一である。
【0209】図2aを参照すると、ビーム9はミラー5
3により反射されて、ビーム11となる。ビーム10の
一部は、非偏光型であるのが好ましいビームスプリッタ
54Aにより、ビーム12として反射され、ビーム10
の第2部分はビームスプリッタ54Aにより伝達され
て、引き続きミラー54Bにより反射されて、ビーム2
12になる。ビーム11は示差平面ミラー干渉計69に
入射し、ビーム12およびビーム212は2つの示差平
面ミラー干渉計から構成される示差平面ミラー干渉計グ
ループ70に入射する。測定セル90が装備した外部ミ
ラーを有する示差平面ミラー干渉計69および示差平面
ミラー干渉計グループ70は、ビーム11のx成分とy
成分との間に位相シフト
【外41】 を導入し、ビーム12のx成分とy成分との間に位相シ
フト
【外42】 を導入し、ビーム212のx成分とy成分との間に位相
シフト
【外43】 を導入するための干渉計手段を備えている。
【0210】示差平面ミラー干渉計69および示差平面
ミラー干渉計69におけるビームの伝搬との説明は、図
1bに示した第1実施態様の示差平面ミラー干渉計69
と、示差平面ミラー干渉計69におけるビームの伝搬と
の説明の対応部分について与えた説明と同一である。
【0211】図2bに示したような示差平面ミラー干渉
計グループ170のうちの1つの示差平面ミラー干渉計
は、2つの射出ビーム/戻りビーム18および118を
有している。ビーム12の1つの周波数成分、すなわ
ち、第1周波数成分から派生しているビーム18は、1
つの測定レッグについてのビームを含んでおり、ビーム
12の第2周波数成分から派生しているビーム118
は、第2測定レッグについてのビームを含んでいる。ビ
ーム12の第1周波数成分が唯一のプロジェニターであ
るビームは、図2bに破線で示され、ビーム12の第2
周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは、図
2bに点線で示される。
【0212】図2bに示したような示差平面ミラー干渉
計グループ170の第2示差平面ミラー干渉計は、2つ
の射出ビーム/戻りビーム218および318を有して
いる。ビーム212の1つの周波数成分、すなわち、第
1周波数成分から派生するビーム218は、第1測定レ
ッグについてのビームを含んでおり、ビーム212の第
2周波数成分から派生するビーム318は、第2測定レ
ッグについてのビームを含んでいる。ビーム212の第
1周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは、
図2bにおいては一点鎖線で示されており、ビーム21
2の第2周波数成分が唯一のプロジェニターであるビー
ムは、図2bにおいて二点鎖線により示されている。
【0213】ビーム17、25、117、および125
は、図1bおよび図1dにおける第1の実施態様につい
て例示したのと同一の測定セル90に入射して、ビーム
27およびビーム127を生じる結果となる。ビーム2
7およびビーム127は、逆分散力が判定されることに
なる気体を通る光路長についてと、真空を通る光路長に
ついてとの、波長λ1における情報をそれぞれに含んで
いる。
【0214】同様に、ビーム18およびビーム118
は、図2cに例示した測定セル90に入射して、これ
が、ビーム20およびビーム120を生じる結果となる
(図2bと比較のこと)。ビーム12の第1周波数成分
が唯一のプロジェニターであるビームは図2cに破線で
示されており、ビーム12の第2周波数成分が唯一のプ
ロジェニターであるビームは図2cに点線で示されてい
る。同様に、ビーム218およびビーム318は、図2
cに示したように、測定セル90に入射し、これがビー
ム220および320を生じる結果となる(図2bと比
較のこと)。ビーム212の第1周波数成分が唯一のプ
ロジェニターであるビームは、図2cに一点鎖線で示さ
れており、ビーム212の内2周波数成分が唯一のプロ
ジェニターであるビームは図2cに二点鎖線で示されて
いる。ビーム20およびビーム220は、逆分散力が判
定されることになる気体を通る光路長についての波長λ
2における情報を含み、そしてビーム120およびビー
ム320は、真空を通る光路長についての波長λ2にお
ける情報を含んでいる。
【0215】ビーム27およびビーム127は結合し
て、第1の実施態様の対応部分について説明したのと同
一のビーム129を形成する。ビーム129は混合ビー
ムとして示差平面ミラー干渉計69を出るが、ビーム1
29の第1成分および第2成分は同一線形偏光を有して
いる。
【0216】図2bを参照すると、ビーム20はミラー
64Bにより反射され、その一部は非偏光式ビームスプ
リッタであるのが好ましいビームスプリッタ64Aによ
り反射されて、ビーム122の第1成分になる。ビーム
120の一部はビームスプリッタ64Aにより伝達され
て、ビーム122の第2成分になる。ビーム122は混
合ビームであり、この時、ビーム122の第1成分およ
び第2成分は、同一線形偏光を有している。ビーム22
0はミラー64Dにより反射され、その一部は非偏光式
ビームスプリッタであるのが好ましいビームスプリッタ
64Cにより反射されて、ビーム322の第1成分とな
る。ビーム320の一部はビームスプリッタ64Cによ
り伝達されて、ビーム322の第2成分となる。ビーム
322は混合ビームであり、ビーム322の第1成分お
よび第2成分は同一線形偏光を有している。ビーム12
2およびビーム322は、示差平面ミラー干渉計グルー
プ170を出る。
【0217】位相シフト
【外44】 および
【外45】 の大きさは、p1=2p2の事例についての下記の式に従
って、測定路97および基準路98(図1dおよび図2
cと比較のこと)の往復物理長に関連している。
【0218】
【数77】 位相オフセットζjは、測定路97または基準路98に
は関連していない位相シフト
【外46】 への全ての寄与を含んでいる。等式(77)は、2つの
異なる波長についての経路が実質的に共拡張的である事
例については有効であり、ここでは、第2の実施態様に
おける本発明の機能を最も簡略化した様式で例示するた
めに、1つの事例が選択されている。
【0219】距離測定干渉計測定において非線形性を生
じる周期誤差(Bobroff著の引例に挙げた論文を
参照のこと)は、等式(77)では省かれている。当業
者に公知の技術は、無視できるレベルまで周期誤差を減
じるか、周期誤差の存在を補償するか、いずれかを採用
可能であり、すなわち、干渉計における分離ビーム、お
よび/または、各光ビーム源から干渉計までの光ビーム
のための搬送システムにおける分離ビームを利用する等
の技術が採用可能である(Tanaka、Yamaga
mi、およびNakayama著の前掲を参照のこ
と)。
【0220】当業者には、2つの異なる波長についての
経路が実質的に共拡張的ではない事例への一般化と、p
1≠2p2の場合の事例への一般化は、分かり易い手順で
ある。図2aから図2cにおいて、示差平面ミラー干渉
計69、示差平面ミラー干渉計グループ70、およびセ
ル90はp1=2およびp2=1の状態で構成されてお
り、第2の実施態様の装置の機能を最も簡単な様式で例
示している。
【0221】図2aに示したような次の工程では、ビー
ム129、ビーム122、およびビーム322は光検出
器85、186、および386にそれぞれに衝突して、
好ましくは光電検波により、3つの干渉信号、すなわ
ち、ヘテロダイン信号s1、s3、およびs4をそれぞれ
に生じる結果となる。信号s1は波長λ1に対応し、信号
3およびs4は波長λ2に対応している。信号sjは、
【0222】
【数78】 の形式を有し、ここでは、時間依存引数αj(t)は、
【0223】
【数79】 により与えられている。ヘテロダイン信号s1、s3、お
よびs4は電気信号103、204、および404とし
てそれぞれにプロセッサ209へ、好ましくはディジタ
ル方式で、分析を目的として送達される。
【0224】ヘテロダイン信号s1、s3、およびs4
電子処理するための好ましい方法は、本明細書中では、
1およびl2が低位の整数ではない事例について提示さ
れている。l1およびl2が低位の整数であって、波長の
比率が、末端用途の適用が出力データに課す要求精度に
適うのに十分な相対精度で、比率(l1/l2)に一致す
る事例については、ヘテロダイン信号s1、s3、および
4を電子処理するための好ましい手順は、本発明の第
2の好ましい実施態様の変形について後で明示する手順
と同一である。
【0225】信号s1、s3、およびs4の位相
【外47】 および
【外48】 は、それぞれに、s1、s3、およびs4の周波数がf1
よびf2よりも実質的に低い周波数へとシフトされるス
ーパーヘテロダイン受信装置技術の適用により好ましく
は獲得されるが、ここでは、各条件は高精度位相測定に
は一般により好ましい。
【0226】ここで図2dを参照すると、電子プロセッ
サ209は英数字を付した要素から構成されているのが
好ましいが、この場合、英数字のうちの数字成分は要素
の機能を示しており、図1fに描かれた第1の実施態様
の電子処理要素について説明したのと、同一数字成分/
機能関係にある。電子プロセッサ209によりヘテロダ
イン信号s1、s3、およびs4を処理する際の工程の説
明は、電子プロセッサ109により第1の実施態様のヘ
テロダイン信号s1およびs2の処理を行なう際の工程の
説明の、各要素の英数字の数字成分に従う対応部分と同
一である。ヘテロダイン信号s1、s3、およびs4のプ
ロセッサ209による処理は、3つのサイドバンド位相
Φ1×I1、Φ3×I2、およびΦ4×I2生じるが、ここで
は、
【0227】
【数80】 であり、
【外49】 および
【外50】 は位相オフセット誤差である(等式(5)を参照のこ
と)。
【0228】図2dを再度参照すると、電子プロセッサ
209は、Φ3×I2、およびΦ4×I2を一緒に加算処理す
るための電子プロセッサ1096Bを備えている。次い
で、位相Φ1×I1、および結果として生じた位相和(Φ3
×I2+Φ4×I2)は、それぞれ電子プロセッサ1095
Cおよび1095Dにおいて、l1/p1および(l2
2)(1/2)によって、それぞれ乗算処理され、位
相(l1/p1)Φ1×I1および(l2/p2)(Φ3×I2
Φ4×I2)/2を生じる結果となる。位相(l1/p1
Φ1×I1および(l2/p2)(Φ3×I2+Φ4×I2)/2
は、次に、アナログ処理またはデジタル処理(好ましく
はディジタル処理)により、電子プロセッサ1096C
において一緒に加算処理され、そして電子プロセッサ1
097Bにおいて互いから減算処理され、位相
【外51】 およびΦ1Gをそれぞれに生じる。形式的には、以下のよ
うになる。
【0229】
【数81】 等式(81)および等式(82)から、
【外52】 およびΦ1Gは測定セル90の反射表面95または反射表
面96のいずれの傾斜にも高感応的ではなく、示差平面
ミラー干渉計の使用の結果として、干渉計ビームスプリ
ットキューブと、それに関連する光学構成要素とにおい
て発生し得る熱擾乱および機械的擾乱に高感応的でない
ことに、注目しなければならない。位相Φ1×I1
【外53】 およびΦ1Gは、好ましくはディジタル方式の信号105
として、コンピュータ10に伝送される。
【0230】等式(23)により規定される気体の逆分
散力Γは、下記の式により第2の実施態様において得ら
れた他の量に関連づけて表現可能である。
【0231】
【数82】 ここでは、χおよびKは等式(26)および等式(2
7)により与えられるが、
【0232】
【数83】 であり、第2オーダーの補正項は省かれている。補正項
は測定路に沿った屈折率の変動のせいであると共に、測
定路および基準路における経路iの物理長の、それぞれ
の平均物理長との差のせいである。これに加えて、等式
(84)は、これら2つの異なる波長についての各経路
が実質的に共拡張的である事例については有効であり、
ここでは、第2の実施態様における本発明の機能を最も
簡略な様式で例示するように、1つの事例が選択され
る。当業者には、異なる波長についての経路が実質的に
は共拡張的ではない事例まで一般化することは、分かり
易い手順である。
【0233】第2の実施態様の残りの説明は、第1の実
施態様について与えた説明の対応部分と同一である。
【0234】ここで図2aから図2cおよび図2eにつ
いて参照するが、これら各図は一緒に理解されて、気体
の固有光学特性を、とりわけ、気体の逆分散力を測定す
るための本発明の第2の好ましい実施態様の変形を図式
で描写しており、この場合、末端用途の適用は気体の固
有光学特性を判定する特定の様式の選択に実質的には影
響を及ぼさず、また、採用した光源の安定性は十分であ
り、かつ、採用した光源が発生する光ビームの波長は、
最終的な末端用途の適用が出力データに課す要求精度に
適うのには十分である相対精度まで、調和的に関係して
いる。波長が略調和的に互いに関係している状態は、比
率(l1/l2)が低位の非ゼロ整数比率(p1/p2)と
して表現可能である第1の実施態様の特殊事例に対応し
ている(等式(35)と比較のこと)。
【0235】第2の実施態様の変形についての光ビーム
9および光ビーム10の光源の説明と、光ビーム9およ
び光ビーム10の説明とは、各波長が最終的な末端用途
の適用が出力データに課す要求精度に適うのに十分なだ
けの相対精度に調和的に関連しているという追加要件が
あれば、第1の実施態様について与えた光ビーム9およ
び光ビーム10の光源の説明、ならびに、光ビーム9お
よび光ビーム10の説明と同一である。図2aから図2
cに描いた第2の実施態様の変形についての装置の説明
は、p1=2およびp2=1である事例について第2の実
施態様について与えた説明の対応部分と同一である。
【0236】ここで図2eを参照すると、電子プロセッ
サ209Aは、ディジタル処理が好ましいが、アナログ
処置またはディジタル処理のいずれかとして、ヘテロダ
イン信号s1およびs3を一緒に電子的に乗算処理するた
めの電子プロセッサ1092Hを好ましくは備えてお
り、下記の数学的形式を有しているスーパーヘテロダイ
ン信号S1×3を生じる。
【0237】
【数84】 スーパーヘテロダイン信号S1×3は次のように書き換え
可能である。
【0238】
【数85】 ここで
【0239】
【数86】 スーパーヘテロダインS1×3は、それゆえ、等しい振幅
の2つのサイドバンドS+ 1×3およびS- 1×3から構成さ
れており、一方のサイドバンドは周波数ν1×3および位
【外54】 を有しており、第2のサイドバンドは周波数Fおよび位
相Φ1×3を有している。
【0240】次の工程では、サイドバンドS+ 1×3およ
びS- 1×3は電子プロセッサ1093Gにより、広域フ
ィルタリングおよび低域フィルタリング、もしくは、周
波数で分離される2つの信号を分離させるための同様の
技術により分離される。スーパーヘテロダイン信号のよ
り低い方の周波数サイドバンドの周波数Fは、第1の実
施態様の議論の対応部分で説明したように、プロセッサ
1093Gの分離作業をかなり簡略化していて、スーパ
ーヘテロダイン信号のより高い方の周波数サイドバンド
の周波数νよりも遥かにずっと小さくなり得る。電子プ
ロセッサ209Aは、ディジタル式ヒルバート変成位相
検出装置(R.E.Bestの前掲、Oppenhei
mおよびSchaferの前掲を参照のこと)などの時
間に基づく位相検出と、ドライバー5およびドライバー
6の位相とを利用して、位相
【外55】 および位相Φ1×3を判定するための電子プロセッサ10
94Hを更に備える。
【0241】電子プロセッサ209Aは電子プロセッサ
1092Iを更に備えており、後者のプロセッサは、デ
ィジタル処理が好ましいが、アナログ処理またはディジ
タル処理のいずれかとして、ヘテロダイン信号s1およ
びs4を一緒に電子的に乗算処理して、下記の数学的形
式を有しているスーパーヘテロダイン信号S1×4を生じ
る。
【0242】
【数87】 スーパーヘテロダイン信号S1×4はまた、抑圧搬送波を
有した2つのサイドバンドを含んでおり、以下のように
書き換え可能である。
【0243】
【数88】 スーパーヘテロダイン信号S1×4は、それゆえに、等
しい振幅の2つのサイドバンドS+ 1×4およびS- 1×4
含んでおり、一方のサイドバンドは周波数νおよび位相
【外56】 の有しており、第2のサイドバンドは周波数Fおよび位
相Φ1×4を有している。
【0244】次の工程では、サイドバンドS+ 1×4およ
びS- 1×4は電子プロセッサ1093Hにより、広域フ
ィルタリングおよび低域フィルタリング、もしくは、周
波数で分離される2つの信号を分離させるための任意の
同様の技術により分離される。電子プロセッサ1093
Gの議論で注目したように、スーパーヘテロダイン信号
1×4のより低い方の周波数サイドバンドの周波数F
は、プロセッサ1093Hの分離作業をかなり簡略化し
ていて、スーパーヘテロダイン信号S1×4のより高い方
の周波数サイドバンドの周波数よりも遥かにずっと小さ
くなり得る。電子プロセッサ209Aは、ディジタル式
ヒルバート変成位相検出装置(Bestの前掲、Opp
enheimおよびSchaferの前掲を参照のこ
と)などの時間に基づく位相検出と、ドライバー5およ
びドライバー6の位相とを利用して、位相
【外57】 および位相Φ1×4を判定するための電子プロセッサ10
94Iを更に備えている。
【0245】この後、位相
【外58】 および位相
【外59】 は電子プロセッサ1096Dにおいてアナログ処理また
はディジタル処理により一緒に加算処理され、位相Φ1
×3および位相Φ1×4は電子プロセッサ1097Cにお
いて、ディジタル処理が好ましいが、アナログ処理また
はディジタル処理により互いから減算処理されて、位相
【外60】 および位相2Φ1Gをそれぞれに生じる。形式的には、
【0246】
【数89】 である。等式(101)および等式(102)から、位
【外61】 および位相Φ1Gは反射表面95または96のいずれの傾
斜にも高感応的ではなく、示差平面ミラー干渉計の使用
の結果として、干渉計ビームスプリットキューブと、そ
れに関連する光学構成要素とにおいて発生し得る熱擾乱
および機械的擾乱に高感応的でないことに、注目しなけ
ればならない。
【0247】電子プロセッサ209Aは、図2eに示さ
れるように、時間に基づく位相感応性検出を基準信号1
01などと一緒に使用して、ヘテロダイン信号s1から
位相
【外62】 を判定するための電子プロセッサ1094Cを備えてい
る。位相
【外63】 およびΦ1Gは、好ましくはディジタル方式で、Γの算出
を目的として、信号105としてコンピュータ110に
伝達される。
【0248】等式(23)により規定されている気体の
逆分散力Γは、等式(26)、等式(27)、等式(8
3)、等式(84)、等式(85)、および等式(8
6)により、下記の関係を利用して、第2の実施態様の
変形において得られる他の量に関連して表わされ得る。
【0249】
【数90】 第2の実施態様の変形の残りの議論は、第2の実施態様
について与えた説明の対応部分と同一である。
【0250】第2の実施態様の変形の主たる利点は、実
質的には同一の周波数における位相Φ1×3およびΦ1×4
の判定などの重要な電子処理工程の実行についてのオプ
ションであり、各周波数は、相当に異なる周波数を有し
ているヘテロダイン信号および/または修正したヘテロ
ダイン信号が経験するグループの遅延のせいで周波数感
応性位相オフセットを増大させる可能性があるという危
険なしに、第1の実施態様およびその変形の電子処理
と、第2の実施態様の電子処理とに関連した簡略化され
た電子処理を利用して、実質的には同一であるヘテロダ
イン信号s1、s3、およびs4の各周波数と比較して低
い。第2の実施態様の変形についてのグループ遅延の効
果の議論は、第2の実施態様について与えた説明の対応
部分と同一である。
【0251】ここで図3aから図3dを参照すると、各
図は、気体の逆分散力、または、気体の他の固有光学特
性、とりわけ気体の逆分散力を測定するための第1グル
ープの好ましい実施態様に由来する、本発明の第3の好
ましい実施態様を図式で描写しており、この場合、末端
用途の適用は気体の固有光学特性を判定する特定の様式
の選択に実質的に影響を及ぼさず、また、採用した光源
の安定性は十分であり、かつ、採用した光源が発生する
光ビームの波長の比率は、最終的な末端用途の適用が出
力データに課す要求精度に適うのには十分である相対精
度まで、既知の比率の値に符号する。第3の実施態様
は、第1の実施態様および第2の実施態様ならびにそれ
らの変形で使用される示差平面ミラー干渉計の構成とは
異なっている示差平面ミラー干渉計の構成を使用する。
第3の実施態様における示差平面ミラー干渉計の構成
は、第2の実施態様およびその変形についてと同様に、
第2波長についての測定路を通る複数通過の回数に関連
して、或る波長において測定路を通る、異なる回数の複
数通過を生じるという効果を有している。第3の実施態
様と、第1の実施態様および第2の実施態様との間の主
たる差異は、示差平面ミラー干渉計の比較的より複雑な
システムと、信号プロセッサにおける一般に個数を減じ
た要素とに存する。
【0252】第3の実施態様についての光ビーム9およ
び光ビーム10の光源の説明と、光ビーム9および光ビ
ーム10の説明とは、本発明の第1の好ましい実施態様
について与えた光ビーム9および光ビーム10の光源の
説明、ならびに、光ビーム9および光ビーム10の説明
と同一である。
【0253】図3aに例示したように、ビーム9はミラ
ー53により反射されて、ビーム11となり、ビーム1
0はミラー54に反射されてビーム12になる。ビーム
11は示差平面ミラー干渉計169に入射し、ビーム1
2は示差平面ミラー干渉計70に入射するが、第3の実
施態様の示差平面ミラー干渉計70は第1の好ましい実
施態様について図1aおよび図1cに描いた示差平面ミ
ラー干渉計70と同一である。ビーム11の第1周波数
成分が唯一のプロジェニターであるビームは図3bおよ
び図3cに破線で示され、ビーム11の第2周波数成分
が唯一のプロジェニターとなるビームは、図3bおよび
図3cに点線で示される。示差平面ミラー干渉計169
および示差平面ミラー干渉計70は、測定セル90が備
えた外部ミラーを装備するが、ビーム11のx成分とy
成分の間の位相シフト
【外64】 およびビーム12のx成分とy成分の間の位相シフト
【外65】 を導入するための、干渉測定法手段を備えている。
【0254】示差平面ミラー干渉計169は、8つの射
出ビーム/戻りビーム、すなわち、図3bに示したよう
な4つの射出ビーム/戻りビーム217、225、31
7、および325と、図3cに示したような4つの射出
ビーム/戻りビーム233、241、333、および3
41を有している。ビーム11の1つの周波数成分から
派生しているビーム217、225、233、および2
41は1つの測定レッグを含んでおり、ビーム11の第
2周波数成分から派生しているビーム317、325、
333、および341は、第2測定レッグを含んでい
る。ビーム217、225、233、241、317、
325、333、および341は、図3bおよび図3c
に例示したように、測定セル90に入射し、この結果、
ビーム243およびビーム343を生じる。測定セル9
0におけるビーム217、225、233、および24
1の伝搬の説明は、第1の好ましい実施態様についての
測定セル90において、ビーム17、25、33、およ
び41それぞれの伝搬について与えた説明の対応部分と
同一である。同様に、測定セル90におけるビーム31
7、325、333、および341の伝搬の説明は、第
1の好ましい実施態様についての測定セル90におい
て、ビーム17、25、33、および41それぞれの伝
搬について与えた説明の対応部分と同一である。ビーム
243およびビーム343は、波長λ1における、逆分
散力Γが判定されることになる気体を通る光路長につい
ての情報と、真空を通る光路長についての情報とをそれ
ぞれに含んでいる。
【0255】示差平面ミラー干渉計70の説明と、示差
平面ミラー干渉計70におけるビームの伝搬の説明は、
図1bに示した第1実施態様の示差平面ミラー干渉計7
0の説明と、示差平面ミラー干渉計70におけるビーム
の伝搬の説明の対応部分について与えた説明と同一であ
る。
【0256】ビーム18、26、118、および126
は測定セル90に入射し、これは、図1cおよび図1e
における第1の実施態様について例示したのと同一であ
るビーム28およびビーム128を生じる結果となる。
ビーム28およびビーム128は、逆分散力が判定され
ることになる気体を通る光路長についてと、真空を取る
光路長についての、波長λ2における情報をそれぞれに
含む。
【0257】位相シフト
【外66】 および
【外67】 の大きさは、下記の式に従えば、図1dおよび図1eに
示されたのと同一の測定路97または基準路98の経路
iの往復物理長Liに関連する。
【0258】
【数91】 ここで、図3b、図3c、および図1cにおける例示
は、第3の実施態様を参照する際に採用したように、第
3の好ましい実施態様における本発明の機能を最も簡単
な様式で例示するように、p1=4およびp2=2につい
てのものである。
【0259】距離測定干渉計測定において非線形性を生
じる周期誤差(Bobroff著の引例に挙げた論文を
参照のこと)は、等式(104)では省かれている。当
業者に公知の技術は、無視できるレベルまで周期誤差を
減じるか、周期誤差の存在を補償するか、いずれかのた
めに採用可能であり、すなわち、干渉計における分離ビ
ーム、および/または、各光ビーム源から干渉計までの
光ビームのための搬送システムにおける分離ビームを利
用する等の技術が採用可能である(Tanaka、Ya
magami、およびNakayama著の前掲を参照
のこと)。
【0260】図3bおよび図3cに描かれた示差平面ミ
ラー干渉計169の操作は、入力ビーム11の2つの周
波数成分を分離するために使用される手段と、混合出力
ビーム345を生じるために使用される手段とを例外と
して、示差平面ミラー干渉計69について説明した操作
と同一である。図3bを参照すると、ビーム11の第1
部分は、偏光式ビームスプリッタであるのが好ましいビ
ームスプリッタ55Aにより反射され、ミラー55Bに
より反射され、半波位相遅延プレート79Aにより伝達
され、偏光式ビームスプリッタであるのが好ましいビー
ムスプリッタ61Cにより伝達され、ファラデー回転子
179Bにより伝達され、更に、半波位相遅延プレート
79Dにより伝達されて、ビーム313になる。ファラ
デー回転子179Bおよび半波位相遅延プレート79D
は伝搬ビームの偏光の平面を±45゜および−/+45
゜だけ、それぞれに回転させるが、その時、伝達ビーム
の偏光の平面の正味回転は生じない。
【0261】ビーム11の第2部分はビームスプリッタ
55Aにより伝達され、偏光式ビームスプリッタである
のが好ましいビームスプリッタ61Aにより伝達され、
ファラデー回転子179Aにより伝達され、半波位相遅
延プレート79Cにより伝達され、ビーム213にな
る。ファラデー回転子179Aおよび半波位相遅延プレ
ート79Cは伝搬ビームの偏光の平面を±45゜および
−/+45゜だけ、それぞれに回転させるが、この時、
伝搬ビームの偏光の平面の正味回転は生じない。半波位
相遅延プレート79は伝搬ビームの偏光の平面を90゜
だけ回転させ、ビーム213およびビーム313が同一
偏光を有し、しかし、異なる周波数を有しているように
する。ファラデー回転子179Aおよび179Bならび
に半波位相遅延プレート79Cおよび79Dの目的は、
ビーム213およびビーム313の特性には実質的にど
のような効果も有していないが、ビーム243およびビ
ーム343の偏光を90゜だけ回転させて、ビーム11
の経路からビーム243およびビーム343の効率的な
空間分離を達成するようにすることである。
【0262】図3cを参照すると、ビーム243は半波
位相遅延プレート79Cおよびファラデー回転子179
Aにより伝達され、ビームスプリッタ61Aにより反射
され、ビームスプリッタ61Bにより伝達され、次に、
ミラー63により反射されて、位相シフトしたビーム3
45の第1成分になる。半波位相遅延プレート79Cお
よびファラデー回転子179Aは、各々が、ビーム24
3の偏光を45゜だけ回転させて、位相シフトしたビー
ム345の第1成分がビーム243の偏光に直交偏光状
態になるようにする。好ましくは、ビームスプレッタ6
1Aは、偏光式ビームスプレットであり、そして、好ま
しくは、ビームスプレッタ61Bは、非偏光式ビームス
プレッタである。ビーム343は半波位相遅延プレート
79Dおよびファラデー回転子179Bにより伝達さ
れ、ビームスプリッタ61Cにより反射され、ミラー6
1Dにより反射され、ビームスプリッタ61Bにより反
射され、更に、ミラー63により反射されて、位相シフ
トしたビーム345の第2成分となる。半波位相遅延プ
レート79Dおよびファラデー回転子179Bは各々
が、ビーム343の偏光を45゜だけ回転させて、位相
シフトしたビーム345の第2成分がビーム343の偏
光に直交偏光状態になるようにする。ビームスプリッタ
ー61Cは偏光式ビームスプリッタであるのが、好まし
い。位相シフトしたビーム345は混合ビームであり、
位相シフトしたビーム345の第1成分および第2成分
は同一偏光を有しているが、異なる周波数を有してい
る。
【0263】ビーム28およびビーム128は、第1の
実施態様の対応部分について説明したのと同一である、
ビーム130を形成するように結合される。ビーム13
0は混合ビームとして示差平面ミラー干渉計70を出る
が、この時、ビーム130の第1成分と第2成分とは同
一線形偏光を有している。
【0264】図3aに示したような次の工程では、位相
シフトしたビーム345および130は光検出器185
および86にそれぞれに衝突し、好ましくは光電検出に
より、2つの干渉信号、すなわち、ヘテロダイン信号s
5およびs2それぞれを生じる結果となる。信号s5は波
長λ1に対応し、信号s2は波長λ2に対応する。信号sj
は、j=1およびj=2である代わりに、それぞれにj
=5およびj=2であることを除けば、等式(4)が表
している形式の時間依存引数αj(t)と一緒に、等式
(3)により表された形式を有している。ヘテロダイン
信号s5およびs2は、分析のための電子プロセッサ30
9に、電子信号203および104としてそれぞれに、
ディジタル方式かアナログ方式のいずれかで伝達され
る。
【0265】ヘテロダイン信号s5およびs2を電子的に
処理するための好ましい方法は、l1およびl2が低位の
整数ではない場合の事例について、本明細書中に提示さ
れている。l1およびl2が低位の整数であって、波長の
比率が、末端用途の適用が出力データに課す要求精度に
適うのに十分な相対精度で、比率(l1/l2)に一致す
る事例については、ヘテロダイン信号s5およびs2を電
子処理するための好ましい手順は、本発明の第3の好ま
しい実施態様の変形について後で明示する手順と同一で
ある。
【0266】信号s5およびs2の位相
【外68】 および
【外69】 は、それぞれに信号s5およびs2の周波数がf1および
2よりも実質的に低い周波数へとシフトされるスーパ
ーヘテロダイン受信技術の適用により獲得されるのが好
ましいが、ここでは、各条件は高精度位相測定には一般
により好ましい。
【0267】ここで図3dを参照すると、電子プロセッ
サ309は英数字を付した要素から構成されているのが
好ましいが、この場合、英数字のうちの数字成分は要素
の機能を示しており、図1fに描かれた第1の実施態様
の電子処理要素について説明したのと、同一数字成分/
機能関係にある。電子プロセッサ309によりヘテロダ
イン信号s5およびs2を処理する際の工程の説明は、電
子プロセッサ109により第1の実施態様のヘテロダイ
ン信号s1およびs2の処理を行なう際の工程の説明の、
各要素の英数字の数字成分に従って、対応部分と同一で
ある。ヘテロダイン信号s5およびs2の電子プロセッサ
309による処理は、2つのサイドバンド位相Φ5×I1
およびΦ2×I2を生じ、ここで、
【0268】
【数92】 であり、
【外70】 および
【外71】 は位相オフセット誤差である(等式(5)を参照のこ
と)。
【0269】図3dを再度参照すると、位相Φ5×I1
よびΦ2×I2は、それぞれ電子プロセッサ1095Eお
よび1095Bにおいて、それぞれ(l1/p1)および
(l2/p2)によって、それぞれに乗算処理され、位相
(l1/p1)Φ5×I1および(l2/p2)Φ2×I2を生じ
る結果となる。位相(l1/p1)Φ5×I1および(l2
2)Φ2×I2は、次に、アナログ処理またはディジタル
処理により、電子プロセッサ1096Eにおいて一緒に
加算処理され、そして電子プロセッサ1097Dにおい
て互いから減算処理され、位相
【外72】 およびΦ1Gをそれぞれに生じる。形式的には、以下のよ
うになる。
【0270】
【数93】 等式(106)および等式(107)から、
【外73】 およびΦ1Gは測定セル90の反射表面95または反射表
面96のいずれの傾斜にも高感応的ではなく、示差平面
ミラー干渉計の使用の結果として、干渉計ビームスプリ
ットキューブと、それに関連する光学構成要素とにおい
て発生し得る熱擾乱および機械的擾乱に高感応的でない
ことに、注目しなければならない。
【0271】等式(23)により規定される気体の逆分
散力Γは、下記の式により第3の実施態様において得ら
れる他の量に関連づけて表現可能である。
【0272】
【数94】 ここでは、χおよびKは等式(26)および等式(2
7)によりそれぞれに与えられるが、ξおよびZは次の
式により与えられる。
【0273】
【数95】 等式(109)は、これら2つの異なる波長についての
各経路が実質的に共拡張的である事例については有効で
あり、ここでは、第2の実施態様における本発明の機能
を最も簡略な様式で例示するように、1つの事例が選択
されている。当業者には、2つの異なる波長についての
経路が実質的には共拡張的ではない事例まで一般化する
ことは、分かり易い手順である。
【0274】第3の実施態様の残りの説明は、第1の実
施態様および第2の実施態様について与えた説明の対応
部分と同一である。
【0275】ここで図3aから図3cおよび図3eにつ
いて参照するが、これら各図は一緒に理解されて、気体
の固有光学特性を、とりわけ、気体の逆分散力を測定す
るための本発明の第3の好ましい実施態様の変形を図式
で描写しており、この場合、末端用途の適用は気体の固
有光学特性を判定する特定の様式の選択に実質的には影
響を及ぼさず、また、採用した光源の安定性は十分であ
り、かつ、採用した光源が発生する光ビームの波長は、
最終的な末端用途の適用が出力データに課す要求精度に
適うのには十分である相対精度まで、調和的に関係して
いる。波長が略調和的に互いに関係している状態は、比
率(l1/l2)が低位の非ゼロ整数(p1/p2)として
表現可能である第1の実施態様の特殊事例に対応してい
る(等式(35)を参照のこと)。
【0276】第3の実施態様の変形例についての光ビー
ム9および光ビーム10の光源の説明と、光ビーム9お
よび光ビーム10の説明とは、波長が最終的な最終用途
の適用が出力データに課す要求精度に適うのに十分なだ
けの相対精度に調和的に関連しているという追加要件が
あれば、第1の実施態様について与えた光ビーム9およ
び光ビーム10の光源の説明、ならびに、光ビーム9お
よび光ビーム10の説明と同一である。図3aから図3
cに描いた第3の実施態様の変形例についての装置の説
明は、p1=4およびp2=2である事例について第3の
実施態様について与えた説明の対応部分と同一である。
【0277】ここで図3eを参照すると、好ましくは、
電子処理手段309Aは、2個のヘテロダイン信号s5
およびs2を電子的に混合するための手段1092Kを
備えており、下記の数学的形態を有しているスーパーヘ
テロダイン信号S5×2を生じる。
【0278】
【数96】 スーパーヘテロダイン信号S5×2は抑圧搬送波を有して
いる2つのサイドバンドから構成されており、次のよう
に書き換え可能である。
【0279】
【数97】 スーパーヘテロダインS5×2は、それゆえ、等しい振幅
の2つのサイドバンドS+ 5×2およびS- 5×2から構成さ
れており、一方のサイドバンドは周波数νおよび位相
【外74】 を有しており、第2のサイドバンドは周波数FおよびΦ
1Gを有している。
【0280】次の工程では、サイドバンドS+ 5×2およ
びS- 5×2は電子プロセッサ1093Jにより、高域フ
ィルタリングおよび低域フィルタリング、もしくは、周
波数が分離した2つの信号を分離させるための任意の同
様の技術により分離される。スーパーヘテロダイン信号
の低いほうの周波数サイドバンドの周波数Fは、第1の
実施態様の議論の対応部で説明したように、プロセッサ
1093Iの分離作業をかなり簡略化していて、スーパ
ーヘテロダイン信号の高いほうの周波数サイドバンドの
周波数νよりも遥かにずっと小さくなり得る。電子プロ
セッサ209Aは、ディジタル式Hilbert変成位
相検出装置(R.E. Bestの同一出典、Oppe
nheimおよびSchaferの同一出典を参照のこ
と)などの時間に基づく位相検出と、ドライバ5および
ドライバ6の位相とを利用して、位相
【外75】 および位相Φ1Gをそれぞれに決定するための電子プロセ
ッサ1094Lおよび1094Mを更に備えている。
【0281】電子プロセッサ309Aは、図3eに示さ
れるように、時間に基づく位相感応性検出を基準信号1
01などと一緒に利用して、ヘテロダイン信号s5から
位相
【外76】 を決定するための電子プロセッサ1094Kを備えてい
る。位相
【外77】 およびΦ1Gは、ディジタル方式が好ましいが、ディジタ
ル方式かアナログ方式で、Γの算出のために、信号10
5としてコンピュータ110に伝送される。
【0282】等式(23)により規定されている気体の
逆分散力Γは、等式(108)、(109)、(11
0)および(111)に対応する公式により、下記の関
係を利用して、第3の実施態様の変形例において得られ
る他の量に関連して表わされ得る。
【0283】
【数98】 第3の実施態様の変形例の残余の議論は、本発明の第3
の実施態様について与えた説明の対応部分と同一であ
る。
【0284】第3の実施態様の変形例の主たる利点は、
相当に異なる周波数を有しているヘテロダイン信号およ
び/または改変したヘテロダイン信号が経験するグルー
プ遅延差のせいである周波数感応性位相オフセット誤差
を増加させる可能性があるという危険なしに、第1の実
施態様およびその一例の電子処理と、第2の実施態様の
電子処理とに関連した簡略化された電子処理を利用し
て、実質的には同一である信号s5およびs2の混合など
の重要な電子処理段階的工程の実行についてのオプショ
ンである。第3の実施態様の変形例についてのグループ
遅延の効果の議論は、第3の実施態様について与えた説
明の対応部分と同一である。
【0285】本発明の好ましい実施態様の第2グループ
は、引き続く下流側使用についてのΓなどの固有光学特
性の決定についての好ましいモードを表しており、この
場合、引き続く下流側使用の特性は、固有光学特性を決
定する特定の態様の選択に影響する。かかる特性を利用
した下流側用途の一例は距離計測式干渉計測定において
見られるが、その場合、測定路の気体の柱状密度の代わ
りとして(n2−n1)の測定値を得るために、また、測
定路において存在している気体の補正を行なうために
(n2−n1)という測定値を利用して、分散干渉計測定
が採用される。
【0286】第1グループの好ましい実施態様と第2グ
ループの好ましい実施態様との間の、例えば、Γに関す
る相違は、等式(23)に従ったΓの計算で使用するた
めに分母(n2−n1)を得る特定の態様をとっている。
第1グループの好ましい実施態様については、それぞれ
の分母(n2−n11Gの測定値は、2つの屈折度(n2
−1)および(n1−1)の差として得られる(等式2
を参照のこと)。第2グループの好ましい実施態様につ
いては、それぞれの分母(n2−n12Gは、2つの測定
した屈折率n2およびn1の差として得られる。測定路に
おける気体柱状密度の代用(n2−n1)として獲得する
ために分散干渉計測定が採用される距離計測干渉計測定
においては、代用(n2−n1DMIも2つの測定した屈
折率n2およびn1の差として得られる。その結果とし
て、(n2−n1DMIと(n2−n12Gの測定比は(n2
−n1)の低いほうの空間周波数成分についての波長λ2
およびλ1の測定値の誤差とは実質的に無関係である
が、(n2−n1DMIと(n2−n11Gの測定比は、一
般に、(n2−n1)の空間周波数成分のスペクトルのい
ずれの部分についての波長λ2およびλ1の測定値の誤差
とも無関係である。(n2−n1)のより低い方の空間周
波数成分についてのλ2およびλ1の測定値の誤差に対す
る(n2−n1DMIと(n2−n12Gの測定比の実質的
にゼロの感度は、第4の好ましい実施態様の説明で更に
論じられ、マイクロリソグラフィーで必要となるような
精度距離計測干渉計測定における重要な利点へと導き得
る。
【0287】ここで、図4a〜図4fについて言及する
が、これら各図は、気体の固有光学特性(特に、気体の
逆分散力Γ)を測定するための第2グループの好ましい
実施態様に由来する、本発明の第4の好ましい実施態様
を図式で描写しており、この場合、最終用途の適用は気
体の固有光学特性を決定する特定の態様の選択に影響を
及ぼし、また、採用した光源の安定性は十分であり、か
つ、採用した光源が発生する光ビームの波長の比率は、
最終的な最終用途の適用が出力データに課す要求精度に
適うのには十分である相対精度で、既知の比の値に一致
する。第4の実施態様における示差平面ミラー干渉計の
構成は、Γの計算について等式(23)の分子として使
用するための屈折度(n1−1)の測定と、分母として
使用するための2つの測定屈折率n2およびn1の差とし
ての(n2−n1)の測定値に等価な(n2−n12Gの測
定とを許容する。
【0288】第4の実施態様についての光ビーム9およ
び光ビーム10の光源の説明と、光ビーム9および光ビ
ーム10の説明とは、第1の好ましい実施態様について
与えた光ビーム9および光ビーム10の光源の説明、な
らびに、光ビーム9および光ビーム10の説明と同一で
ある。
【0289】図4aを参照すると、ビーム9はミラー5
3により反射されて、ビーム11となる。ビーム10は
ミラー54により、ビーム212として反射される。ビ
ーム11は示差平面ミラー干渉計グループ269に入射
し、ビーム212は示差平面ミラー干渉計グループ27
0に入射する。測定セル90が装備した外部ミラーを有
する示差平面ミラー干渉計グループ269および示差平
面ミラー干渉計グループ270は、ビーム11のx成分
とy成分との第1部分の間に位相シフト
【外78】 を導入し、ビーム11のx成分とy成分との第2部分の
間に位相シフト
【外79】 を導入し、更に、ビーム212のx成分とy成分との間
に位相シフト
【外80】 を導入するための干渉計手段を備えている。
【0290】図4bを参照すると、ビーム11の一部は
偏光型であるのが好ましいビームスプリッタ55Aによ
りビーム13として伝達され、ビーム11の第2部分
は、ビームスプリッタ55Aにより反射され、これは、
非偏光型であるのが好ましいビームスプリッタ55Cに
衝突する。ビーム11の第2部分の第1部分はビームス
プリッタ55Cにより反射され、次いで、半波位相遅延
プレート79によりビーム113として伝達される。ビ
ーム11の第2部分の第2部分は、ビームスプリッタ5
5Cにより伝達され、ミラー55Dにより反射され、半
波位相遅延プレート79によりビーム1113として伝
達される。半波位相遅延プレート79は、ビーム11の
第2部分の第1部分および第2部分の偏光の平面を90
゜だけ回転させるように配向されて、ビーム13、11
3、および、1113は同一偏光を有している。しかし
ながら、ビーム13はビーム113およびビーム111
3の周波数とは異なる周波数を有しており、ビーム11
3およびビーム1113の周波数は同一である。ビーム
11の第1周波数成分が唯一のプロジェニターであるビ
ームは破線により図4bに示されており、ビーム11の
第2周波数成分が唯一のプロジェニターであるビーム
は、図4bに点線または一点鎖線のいずれかで示されて
いる。
【0291】示差平面ミラー干渉計グループ269は、
多数の、第1の実施態様の示差平面ミラー干渉計69と
同一要素を備えており、2つの示差平面ミラー干渉計に
おける同一参照番号を付した要素は同一機能を果たす。
示差平面ミラー干渉計グループ269について図4bに
示したビームの多くが、示差平面ミラー干渉計69につ
いて図1bに示したビームと同一特性を有しており、2
つの示差平面ミラー干渉計における同一参照番号を付し
たビームは、同一特性を有している。更に、(1000
+N)の番号を有している、示差平面ミラー干渉計26
9について図4bに示したビームは、真空路98におい
て対応する基準路の長さがゼロの名目値を有していると
いう点を例外として、示差平面ミラー干渉計69につい
て図1bに示した番号Nを有するビームと同一特性を有
している(図4dと比較のこと)。示差平面ミラー干渉
計269および測定セル90(図4bを参照のこと)に
より生成されたビーム27、ビーム127、および、ビ
ーム1127は、逆分散力を決定することになる気体を
通る光路長についての、真空を通る光路長についての、
およびゼロ長の光路長についての、波長λ1における情
報をそれぞれに含んでいる。
【0292】図4bを参照すると、ビーム27の第1部
分は、非偏光型であるのが好ましいビームスプリッタ6
3Cにより伝達され、ミラー63Bにより反射され、ビ
ーム27の第1部分の一部は、非偏光型であるのが好ま
しいビームスプリッタ63Aにより反射され、ビーム1
29の1成分となる。ビーム127の一部はビームスプ
リッタ63Aにより伝達されて、ビーム129の第2成
分となる。ビーム129は混合ビームとして示差平面ミ
ラー干渉計グループ269を出るが、ビーム129の第
1成分および第2成分は、異なる周波数を有した同一線
形偏光を有している。ビーム27の第2部分はビームス
プリッタ63Cにより反射され、ビーム27の第2部分
の一部は、非偏光型であるのが好ましいビームスプリッ
タ63Dにより反射されて、ビーム1129の1成分と
なる。ビーム1127の一部はビームスプリッタ63D
により伝達されて、ビーム1129の第2成分となる。
ビーム1129は混合ビームとして示差平面ミラー干渉
計グループ269を出るが、この時、ビーム1129の
第1成分および第2成分は、異なる周波数を備えた同一
線形偏光を有している。
【0293】図4cに示した示差平面ミラー干渉計27
0は、多くの、第1の実施態様の示差平面ミラー干渉計
70と同一要素を備えており、2つの示差平面ミラー干
渉計の同一番号を付した要素は、同一機能を果たす。示
差平面ミラー干渉計270について図4cに示したビー
ムの多くは示差平面ミラー干渉計70について図1cに
示したビームと同一特性を有しており、2つの示差平面
ミラー干渉計における同一参照番号を付したビームは、
同一特性を有している。更に、(1000+N)の番号
を有している、示差平面ミラー干渉計270について図
4cに示したビームは、真空路98において対応する基
準路の長さがゼロの名目値を有しているという点を例外
として、示差平面ミラー干渉計70について図1cに示
した番号Nを有するビームと同一特性を有している。示
差平面ミラー干渉計270および測定セル90により生
成されたビーム28、および、ビーム1128は、逆分
散力を決定することになる気体を通る光路長について
の、また、ゼロ長の光路長を備える基準路についての、
波長λ2における情報をそれぞれに含んでいる。
【0294】図4cを参照すると、ビーム28はミラー
64Bにより反射され、ビーム28の一部は、非偏光型
であるのが好ましいビームスプリッタ64Aにより反射
され、ビーム1130の1成分となる。ビーム1128
の一部はビームスプリッタ64Aにより伝達されて、ビ
ーム1130の第2成分となる。ビーム1130は混合
ビームとして示差平面ミラー干渉計270を出るが、ビ
ーム1130の第1成分および第2成分は、異なる周波
数を有した同一線形偏光を有している。
【0295】位相シフト
【外81】 および
【外82】 の大きさは、下記の公式に従って、図4dに示されたよ
うな測定路97、基準路98の経路iの往復(roun
d−trip)物理長Liに、または、ゼロ物理長の基
準路に関連する。
【0296】
【数99】 ここでは、基準路98における屈折率は1に設定されて
いる。図4bおよび図4cにおける例示は、第4の実施
態様における本発明の機能を最も簡単な態様で例示する
ように、p=2についてのものである。当業者には、p
≠2の場合の事例への一般化は分かり易い手順である。
【0297】距離計測干渉計測定において非線形性を生
じる周期誤差(Bobroff著の引例に挙げた論文を
参照のこと)は、等式(121)では省かれている。当
業者に公知の技術は、無視できるレベルまで周期誤差を
減じるか、周期誤差の存在を補正するか、のいずれかの
ために採用可能である(干渉計における分離ビーム、お
よび/または、各光ビーム源から干渉計までの光ビーム
のための搬送システムにおける分離ビームを利用する等
の技術)(Tanaka、Yamagami、および、
Nakayama著の同一出典)。
【0298】図4aに示したような次の工程では、ビー
ム129、ビーム1129、および、ビーム1130は
光検出器85、1085、および、1186にそれぞれ
に衝突して、好ましくは光電検波により、3つの干渉信
号であるヘテロダイン信号s1、s6、および、s7をそ
れぞれ生じる結果となる。信号s1および信号s6は波長
λ1に対応し、信号s7は波長λ2に対応している。信号
j
【0299】
【数100】 の形態を有しており、ここでは、時間依存独立変数αj
(t)は
【0300】
【数101】 により与えられている。ヘテロダイン信号s1、s6、お
よび、s7は電子信号103、1103、および、11
04としてそれぞれに、分析用電子プロセッサ409
へ、ディジタル方式かアナログ方式のいずれか(ディジ
タル方式が好ましい)で、伝送される。
【0301】ドライバ5およびドライバ6の位相は、好
ましくは、ディジタル方式で、電気信号、それぞれ基準
信号101および102それぞれにより、電子プロセッ
サ409に伝達される。
【0302】ヘテロダイン信号s1、s6、および、s7
を電子処理するための好ましい方法は、本明細書中で
は、l1およびl2が低オーダー整数ではない事例につい
て提示されている。l1およびl2が低オーダー整数であ
って、波長の比率が、最終用途の適用が出力データに課
す要求精度に適うのに十分な相対精度で、既知の比率
(l1/l2)に一致する事例については、ヘテロダイン
信号s1、s6、および、s7を電子処理するための好ま
しい手順は、本発明の第4の好ましい実施態様の変形例
について後で明示する手順と同一である。
【0303】信号s1、s6、およびs7の位相
【外83】 および、
【外84】 は、それぞれに、s1、s6、および、s7の周波数がそ
れぞれの周波数f1およびf2(等式(123)を参照の
こと)よりも実質的に低い周波数へとシフトされるスー
パーヘテロダイン受信装置技術の適用により獲得される
のが好ましいが、ここでは、条件は高精度位相測定には
一般により好ましい。
【0304】ここで図4fを参照すると、電子プロセッ
サ409は英数字を付した要素を含むのが好ましいが、
この場合、英数字のうちの数字成分は要素の機能を示し
ており、図1fに描かれた第1の実施態様の電子処理要
素について説明したのと、同一数字成分/機能関係にあ
る。第4の実施態様のヘテロダイン信号s1およびs
6は、各々が第1の実施態様の信号s1と同一シーケンス
の電子処理段階工程により処理され、第4の実施態様の
7は第1の実施態様の信号s2と同一シーケンスの電子
処理段階工程により処理される。図4fに示したような
分析の結果は以下の位相であり、
【0305】
【数102】 であり、ここで、
【外85】 および
【外86】 は等式(5)により規定されている。
【0306】この後、位相Φ6×I1、および、Φ7×
I2は、電子プロセッサ1095Fおよび1095Gにお
いてそれぞれ、(l1/p)および(l2/p)によっ
て、それぞれに乗算処理さる。次に、位相(l1/p)
Φ6×I1および(l2×p)Φ7×I2は、電子プロセッサ
1096Fにおいて一緒に加算処理され、アナログ処理
またはディジタル処理(ディジタル処理が好ましい)に
より、電子プロセッサ1097Eにおいて互いから減算
され、位相
【外87】 およびΦ2Gをそれぞれに生じる。形式的には、以下のよ
うになる。
【0307】
【数103】 数式(125)および数式(126)から、
【外88】 およびΦ2Gは測定セル90の反射表面95または反射表
面96のいずれの傾斜にも高感応的ではなく、示差平面
ミラー干渉計の使用の結果として、干渉計ビームスプリ
ットキューブと、それに関連する光学構成要素とにおい
て発生し得る熱擾乱および機械的擾乱に非感応性である
ことに、注目しなければならない。
【0308】屈折度(n1−1)、分散(n2
12G、および、波数k1は、下記の公式により第4の
実施態様に関して得られた他の量に関連して表され得
る。
【0309】
【数104】 ここでは、χおよびKは等式(26)および等式(2
7)によりそれぞれに与えられ、およびZは次の式によ
り与えられる。
【0310】
【数105】 等式(128)は、これら2つの異なる波長についての
経路が実質的に共拡張的である事例については有効であ
り、ここでは、第2の実施態様における本発明の機能を
最も簡略な態様で例示するように、1つの事例が選択さ
れている。当業者には、2つの異なる波長についての経
路が実質的には共拡張的ではない事例まで一般化するこ
とは、分かり易い手順である。
【0311】比率(λ1/λ2)は等式(30)に与えら
れたのと同一結果をもたらして、(K/χ)に関して等
式(26)および等式(27)から表わし得る。以下の
条件で演算する場合は、
【0312】
【数106】 位相Φ2Gおよび位相
【外89】 は下記の近似値を有する。
【0313】
【数107】 それゆえ、比率(λ1/λ2)が気体の屈折率の分散(n
2−n1)を逆分散力Γの測定に要する相対精度εで乗算
した値よりも1オーダーまたはそれ以上小さな相対精度
まで、既知の比率(l1/l2)と同一である事例につい
ては、等式(128)はより簡単な形態まで縮小する。
【0314】
【数108】 等式として表される等式(134)へ導く波長λ1およ
びλ2に関する条件は、
【0315】
【数109】 である。
【0316】等式(135)は、等式(34)が表して
いる第1グループの好ましい実施態様についての対応す
る制約と比較して、既知の比率(l2/l1)からの、波
長の比率の容認可能な逸れに関するより厳しい制約を表
している。より厳しい制約についての根拠は等式(3
2)および等式(133)を吟味すれば自明であり、こ
の場合、第1グループの好ましい実施態様により得られ
たΓは、第4の実施態様、すなわち、第2グループの好
ましい実施態様の代表によって得られたΓに関する(K
/χ)の誤差に対して、以下の比率に等しい因子分だ
け、影響を受けにくい:
【0317】
【数110】 従って、第1グループの好ましい実施態様は、(K/
χ)の誤差に対する最終用途の感応性に関する逆分散力
Γの決定のための第4の実施態様に関連する、好ましい
グループの実施態様である。
【0318】第2グループの好ましい実施態様に対する
導入パラグラフでは、最終用途の適用が距離計測干渉計
測定におけるものであって、測定路における気体の柱状
密度の代用として(n2−n1)の測定値を得るために分
散干渉計計測が採用され、また、測定路に存在する気体
の補正を行なうために(n2−n1)の測定値を使って、
分散干渉計計測が採用され、第4の実施態様はΓの決定
についての第1グループの好ましい実施態様の実施態様
にも優って、好ましいことに注目した。先の言葉の根拠
は、等式(32)および等式(133)が表している特
性から起こる。(K/χ)における誤差に対する(n2
−n1DMIおよび(n2−n11Gの比率の感応性は、等
式(136)によって表されているのと同一である。比
較すると、第4の実施態様により得られたような(n2
−n1DMIおよび(n2−n12Gの、(K/χ)におけ
る誤差に対する感度は、実質的には同一である。その結
果、第4の実施態様によって得られるような、(n2
1DMIおよび(n2−n12Gの比率の、(K/χ)に
おける誤差に対する正味感度は、(n2−n1DMIおよ
び(n2−n11Gの比率の、(K/χ)における誤差に
対する対応する感度と比較して、実質的に低下され得
る。第4の実施態様によって得られたような、(n2
1DMIおよび(n2−n12Gの比率の、(K/χ)に
おける誤差に対する正味感度が、(n2−n1DMIおよ
び(n2−n11Gの比率の、(K/χ)における誤差に
対する対応する感度よりも低い値まで低下する程度ま
で、第2グループの好ましい実施態様は、Γの決定につ
いての好ましい実施態様である。
【0319】第4の実施態様により得られるような(n
2−n1DMIおよび(n2−n12Gの比率の、(K/
χ)における誤差に対する低下した正味感度の程度は、
(n2−n1DMIおよび(n2−n12Gが空間的に相関
関係づけられる程度に依存しており、すなわち、相関関
係が大きい程、正味感度の低下は大きい。(n2−n1
のより低い空間周波数成分については、(n2−n1
DMIと(n2−n12Gの間の相互相関関係係数は実質的
に1となる。空間周波数について、その値を超えると、
(n2−n1DMIと(n2−n12Gの間の相互相関関係
係数が最大値1からかなり外れてしまうような空間周波
数は、距離測定/分散干渉計測定の装置と、第4の実施
態様の装置との空間分離度の関数である。
【0320】第4の実施態様について等式(135)に
表されたような波長λ1およびλ2についての条件は、距
離計測干渉計測定の最終用途の適用についての(n2
1DMIと(n2−n12Gの間の相互相関関係係数を1
から減算したものに関連する因子により緩和され、この
場合、分散干渉計測定は、測定路における気体の柱状密
度の代用として(n2−n1)の測定値を得るため採用さ
れ、(n2−n1)の測定された値は、測定路に存在する
気体の補正を行なうために使用されることが、当業者に
は自明である。
【0321】次の工程では、電子処理手段409は、異
なる波長のビームが経験する測定路が共拡張性である限
りは、測定路97における気体の柱状密度の揺動または
気体の乱流とは実質的に無関係に、気体成分が分かって
いなくても、環境条件が分かっていなくても、また、気
体成分の屈折度の特性が分かっていなくても、電子信号
105として、好ましくはディジタル方式で、等式(2
3)および(127)、(128)、および(12
9)、ならびに必要ならば、k1の計算に従って、Γの
計算のために、Φ1×I1、Φ6×I1
【外90】 およびΦ2Gをコンピュータ110に伝送する。
【0322】第4の実施態様の残余の説明は、本発明の
第1の実施態様について与えた説明の対応部と同一であ
る。
【0323】ここで図4aから図4eおよび図4gにつ
いて言及するが、これら各図は一緒に理解されて、気体
の固有光学特性(特に、気体の逆分散力)を測定するた
めの本発明の第4の好ましい実施態様の変形例を図式で
描写しており、この場合、最終用途の適用が、気体の固
有光学特性を決定する特定の態様の選択に影響を及ぼ
し、また、採用した光源の安定性は十分であり、かつ、
採用した光源が発生する光ビームの波長は、最終的な最
終用途の適用が出力データに課す要求精度に適うのには
十分である相対精度まで、調和的に関係している。波長
がおおよそ調和的に関係している状態は、比率(l1
2)が低位(low order)非ゼロ整数比(p1
/p2)として表現可能である第4の実施態様の特殊事
例に対応している(等式(35)と比較のこと)。
【0324】第4の実施態様の変形例についての光ビー
ム9および光ビーム10の光源の説明と、光ビーム9お
よび光ビーム10の説明とは、波長が最終的な最終用途
の適用が出力データに課す要求精度に適うのに十分なだ
けの相対精度まで調和的に関連しているという追加要件
があれば、第1の実施態様について与えた光ビーム9お
よび光ビーム10の光源の説明、ならびに、光ビーム9
および光ビーム10の説明と同一である。図4aから図
4eに描いた第4の実施態様の変形例についての装置の
説明は、第4の実施態様について与えた説明の対応部分
と同一である。
【0325】位相
【外91】 および、
【外92】 に含まれる位相情報は、好ましくはスーパーヘテロダイ
ン信号の生成により、第4の実施態様の変形例において
得られるが、この場合、スーパーヘテロダイン信号の周
波数は、より正確な位相測定が概ね可能となる、f1
よびf2よりも遥かに低い周波数のレベルにある。
【0326】ここで図4gを参照し、第4の実施態様の
変形例の好ましい方法によれば、電子プロセッサ409
Aは英数字を付した要素を含むのが好ましいが、この場
合、英数字のうちの数字成分は要素の機能を示してお
り、図1fに描かれた第1の実施態様の電子処理要素に
ついて説明したのと、同一数字成分/機能関係にある。
図4gに描画されているように、第4の実施態様の変形
例のヘテロダイン信号s1およびs6は、各々が第1の実
施態様の変形例の信号s1と同一シーケンスの電子処理
段階工程により処理され、第4の実施態様の変形例のs
6およびs7は第1の実施態様の変形例の信号s2と同一
シーケンスの電子処理段階工程により処理され、その
時、s6について2つの別個のシーケンスの電子処理段
階工程が存在している。その分析の結果は以下である:
【0327】
【数111】
【0328】
【数112】 は等式(53)および等式(55)により、それぞれ
に、与えられる。
【0329】次の工程では、
【0330】
【数113】 が、屈折度(n1−1)、分散(n2−n12G、Γ、お
よび/または、k1の計算のために、好ましくはディジ
タル方式でコンピュータ110に伝送される。第4の実
施態様の変形例の各量
【0331】
【数114】 は、
【外93】 および
【外94】 がゼロに設定され、l1=p1およびl2=p2である
第4の実施態様の
【外95】 および、Zに形式的に等価である。従って、屈折度(n
1−1)、分散(n2−n12G、およびk1は、この段
落で引用された関係と、等式(26)および等式(2
7)によりそれぞれに与えられるχおよびKと、ゼロに
設定した
【外96】 および
【外97】 と、l1=p1、および、l2=p2とを利用して、等式
(127)、(128)および(129)をそれぞれに
用いた第4の実施態様の変形例により測定した各量に関
連して表され得る。第4の実施態様の変形例の残余の説
明は、第4の実施態様について与えた説明の対応部と同
一である。
【0332】ここで図5aから図5dについて言及する
が、これら各図は、気体の固有光学特性(特に、気体の
逆分散力Γ)を測定するための第2グループの好ましい
実施態様に由来する、本発明の第5の好ましい実施態様
を図式で描写しており、この場合、最終用途の適用は気
体の固有光学特性を決定する特定の態様の選択に影響を
及ぼし、また、採用した光源の安定性は十分であり、か
つ、採用した光源が発生する光ビームの波長の比率は、
最終的な最終用途の適用が出力データに課す要求精度に
適うのには十分である相対精度で、既知の比率の値に一
致する。第5の実施態様における示差平面ミラー干渉計
の構成は、Γの計算について等式(23)の、分子とし
て使用するための屈折度(n1−1)の測定と、分母と
して使用するための2つの測定屈折率n2およびn1の差
としての(n2−n1)の測定値に等しい(n2−n12G
の測定とを許容する。
【0333】第5の実施態様についての光ビーム9およ
び光ビーム10の光源の説明と、光ビーム9および光ビ
ーム10の説明とは、第2の好ましい実施態様について
与えた光ビーム9および光ビーム10の光源の説明、な
らびに、光ビーム9および光ビーム10の説明と同一で
ある。
【0334】図5aを参照すると、ビーム9はミラー5
3により反射されて、ビーム11となる。ビーム10の
一部は、非偏光型であるのが好ましいビームスプリッタ
54Aにより、ビーム12として反射される。ビーム1
0の第2部分はビームスプリッタ54Aにより伝達され
て、その後、ミラー54Bにより反射されて、ビーム2
12になる。ビーム11は示差平面ミラー干渉計グルー
プ269に入射し、ビーム12およびビーム212は2
つの示差平面ミラー干渉計を含む示差平面ミラー干渉計
グループ370に入射する。測定セル90が装備した外
部ミラーを有する示差平面ミラー干渉計269および示
差平面ミラー干渉計グループ370は、ビーム11のx
成分とy成分との第1部分の間に位相シフト
【外98】 を導入し、ビーム11のx成分とy成分との第2部分の
間に位相シフト
【外99】 を導入し、ビーム12のx成分とy成分との間に位相シ
フト
【外100】 を導入し、ビーム212のx成分とy成分との間に位相
シフト
【外101】 を導入するための干渉計測定手段を備えている。
【0335】示差平面ミラー干渉計グループ269と、
示差平面ミラー干渉計グループ269におけるビームの
伝播との説明は、図4bに示した第4実施態様の示差平
面ミラー干渉計グループ269と、示差平面ミラー干渉
計グループ269におけるビームの伝播との説明の対応
部について与えた説明と同一である。
【0336】示差平面ミラー干渉計グループ370は、
多数の、第2の実施態様の示差平面ミラー干渉計グルー
プ170と同一要素を備えており、2つの示差平面ミラ
ー干渉計グループにおける同一参照番号を付した要素は
同一機能を果たす。示差平面ミラー干渉計グループ37
0について図5bに示したビームの多くが、示差平面ミ
ラー干渉計グループ170について図2bに示したビー
ムと同一特性を有しており、2つの示差平面ミラー干渉
計グループにおける同一参照番号を付したビームは、同
一特性を有している。更に、(1000+N)の番号を
有している、示差平面ミラー干渉計グループ370つい
て図5bに示したビームは、真空路98において対応す
る基準路の長さがゼロの名目値を有しているという点を
例外として、示差平面ミラー干渉計グループ170につ
いて図2bに示した番号Nを有するビームと同一特性を
有している(図5cと比較のこと)。示差平面ミラー干
渉計グループ370および測定セル90(図5bと比較
のこと)により生成されたビーム20、220、112
0、および、1320は、逆分散力を決定することにな
る気体を通る光路長についての、また、ゼロ長の光路長
についての、波長λ2における情報をそれぞれに含んで
いる。
【0337】図5bに示したような示差平面ミラー干渉
計グループ370のうちの1つの示差平面ミラー干渉計
は、2つの射出ビーム/戻りビーム18および1118
を有している。ビーム12の1つの周波数成分である第
1周波数成分から派生しているビーム18は、1つの測
定レッグについてのビームを含んでおり、ビーム12の
第2周波数成分から派生しているビーム1118は、第
2測定レッグについてのビームを含んでいる。ビーム1
2の第1周波数成分が唯一のプロジェニターであるビー
ムは、図5bに破線で示され、ビーム12の第2周波数
成分が唯一のプロジェニターであるビームは、第5bに
点線で示される。
【0338】図5bに示したような示差平面ミラー干渉
計グループ370の第2示差平面ミラー干渉計は、2つ
の射出ビーム/戻りビーム218および1318を有し
ている。ビーム212の1つの周波数成分である第1周
波数成分から派生するビーム218は、1つの測定レッ
グについてのビームを含んでおり、ビーム212の第2
周波数成分から派生するビーム1318は、第2測定レ
ッグについてのビームを含んでいる。ビーム212の第
1周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは、
図5bにおいては一点鎖線で示されており、ビーム21
2の第2周波数成分が唯一のプロジェニターであるビー
ムは、図5bにおいて二点鎖線により示されている。
【0339】図5bを参照すると、ビーム20はミラー
64Bにより反射され、その一部は非偏光式ビームスプ
リッタであるのが好ましいビームスプリッタ64Fによ
り反射されて、ビーム1122の第1成分になる。ビー
ム1120の一部はビームスプリッタ64Fにより伝達
されて、ビーム1122の第2成分になる。ビーム11
22は混合ビームであり、この時、ビーム1122の第
1成分および第2成分は、同一線形偏光を有している。
ビーム220はミラー64Dにより反射され、その一部
は非偏光式ビームスプリッタであるのが好ましいビーム
スプリッタ64Gにより反射されて、ビーム1322の
第1成分となる。ビーム1320の一部はビームスプリ
ッタ64Gにより伝達されて、ビーム1322の第2成
分となる。ビーム1322は混合ビームであり、ビーム
1322の第1成分および第2成分は同一線形偏光を有
している。ビーム1122およびビーム1322は、示
差平面ミラー干渉計グループ370を出る。
【0340】位相シフト
【外102】 および、
【外103】 の大きさは、p1=2p2の事例について、下記の公式に
従って、図4dに示したような測定路97および基準路
98の往復物理長に関連し、または、ゼロ物理長の基準
路に関連している。
【0341】
【数115】 位相オフセットζjは、測定路97または基準路98に
は関連していない位相シフト
【外104】 への全ての寄与を含んでいる。当業者には、p1≠2p2
である場合の事例へと一般化することは、分かり易い手
順である。示差平面ミラー干渉計グループ269(図4
bと比較のこと)、および、測定セル90と一緒に、図
5bに示した示差平面ミラー干渉計グループ370は、
第5の実施態様の装置の機能を最も簡略化した態様で例
示するために、p1=2およびp2=1の条件で構成され
ている。
【0342】距離計測干渉計測定において非線形性を生
じる周期誤差(Bobroff著の引例に挙げた論文を
対照のこと)は、等式(139)では省かれている。当
業者に公知の技術は、無視できるレベルまで周期誤差を
減じるか、周期誤差の存在を補正するか、のいずれかの
ために採用可能である(干渉計における分離ビーム、お
よび/または、各光ビーム源から干渉計までの光ビーム
のための搬送システムにおける分離ビームを利用する等
の技術)(Tanaka、Yamagami、および、
Nakayama著の同一出典参照)。
【0343】図5aに示したような次の工程では、位相
シフトしたビーム129、ビーム129、ビーム112
2および、ビーム1322は光検出器85、1085、
1186、および、1286にそれぞれに衝突して、好
ましく光電検波により、4つの干渉信号であるヘテロダ
イン信号s1、s6、s8、および、s9をそれぞれに生じ
る結果となる。信号s1および信号s6は波長λ1に対応
し、信号s8およびs9は波長λ2に対応している。信号
j
【0344】
【数116】 の形態を有しており、ここでは、時間依存独立変数αj
(t)は
【0345】
【数117】 により与えられている。ヘテロダイン信号s1、s6、s
8、および、s9は電子信号103、1103、120
4、および、1404としてそれぞれに、分析用電子プ
ロセッサ509へ、ディジタル方式かアナログ方式のい
ずれかで、伝送される。
【0346】ドライバ5およびドライバ6の位相は、デ
ィジタル方式かアナログ方式のいずれか(ディジタル方
式が好ましい)で、電気信号である基準信号101およ
び102それぞれにより、電子プロセッサ509に伝送
される。
【0347】ヘテロダイン信号s1、s6、s8、およ
び、s9を電子処理するための好ましい方法は、本明細
書中では、l1およびl2が低オーダー整数ではない事例
について提示されている。l1およびl2が低オーダー整
数であって、波長の比率が、最終用途の適用が出力デー
タに課す要求精度に適うのに十分な相対精度で、比率
(l1/l2)に一致する事例については、ヘテロダイン
信号s1、s6、s8、および、s9を電子処理するための
好ましい手順は、本発明の第5の好ましい実施態様の変
形例について後で明示する手順と同一である。
【0348】信号s1、s6、s8、および、s9の位相
【外105】 および、
【外106】 は、それぞれに、信号s1、s6、s8、および、s9の周
波数がf1およびf2(等式(141)と比較のこと)よ
りも実質的に低い周波数へとシフトされるスーパーヘテ
ロダイン受信装置技術の適用により獲得されるのが好ま
しいが、ここでは、条件は高精度位相測定には一般によ
り好ましい。
【0349】ここで図5dを参照すると、電子プロセッ
サ509は英数字を付した要素を含むのが好ましいが、
この場合、英数字のうちの数字成分は要素の機能を示し
ており、図1fに描かれた第1の実施態様の電子処理要
素について説明したのと、同一数字成分/機能関係にあ
る。電子プロセッサ509によりヘテロダイン信号
1、s6、s8、および、s9を処理する際の工程の説明
は、電子プロセッサ109により第1の実施態様のヘテ
ロダイン信号s1およびs2を処理する際の工程の説明
の、要素の英数字の数字成分に従った対応部分と同一で
ある。ヘテロダイン信号s1、s6、s8、および、s9
電子プロセッサ509による処理は、4つのサイドバン
ド位相Φ1×I1、Φ6×I1、Φ8×I2、および、Φ9×I2
生じ、
【0350】
【数118】 であり、ここで、
【外107】 および
【外108】 は等式(5)により規定されている。
【0351】図5dを再度参照すると、電子プロセッサ
509は、Φ8×I2およびΦ9×I2を一緒に加算処理する
ための電子プロセッサ1096Gを備えている。次に、
位相Φ6×I1および得られた位相合計(Φ8×I2+Φ9×
I2)は、電子プロセッサ1095Hおよび1095Iに
おいてそれぞれに、l1/p1および(l2/p2)(1/
2)によって、それぞれに乗算処理され、位相(l1
1)Φ4×I1および(l2/p2)(Φ8×I2+Φ9×I2
/2を生じる結果となる。位相(l1/p1)Φ1×I1
よび(l2/p2)(Φ8×I2+Φ9×I2)/2は、次に、
アナログ処理またはディジタル処理(ディジタル処理が
好ましい)により、電子プロセッサ1096Hにおいて
一緒に加算処理され、電子プロセッサ1096Fにおい
て互いから減算処理され、位相
【外109】 およびΦ2Gをそれぞれに生じる。形式的には、以下のよ
うになる。
【0352】
【数119】 数式(143)および数式(144)から、
【外110】 およびΦ2Gは測定セル90の反射表面95または反射表
面96のいずれの傾斜にも高感応的ではなく、示差平面
ミラー干渉計の使用の結果として、干渉計ビームスプリ
ットキューブと、それに関連する光学構成要素とにおい
て発生し得る熱擾乱および機械的擾乱に非感応性である
ことに、注目しなければならない。
【0353】屈折度(n1−1)、分散(n2
12G、および、波数k1は、下記の公式により第5の
実施例により得られた他の量に関連して表し得る。
【0354】
【数120】 ここでは、χおよびKは、それぞれ等式(26)および
等式(27)により与えられ、第2のオーダー補正項は
省かれている。補正項は測定路に沿った屈折率の変動の
せいであると共に、測定路および基準路における経路i
の物理長と個々の平均物理長との差のせいである。さら
に、等式(146)は、これら2つの異なる波長につい
ての各経路が実質的に共拡張的である事例については有
効であり、ここでは、第5の実施態様における本発明の
機能を最も簡略な態様で例示するように、1つの事例が
選択されている。当業者には、2つの異なる波長につい
ての経路が実質的には共拡張的ではない事例まで一般化
することは、分かり易い手順である。
【0355】次の工程では、電子処理手段509は、異
なる波長のビームが経験する測定路が共拡張性である程
度まで、測定路97における気体の柱状密度の揺動また
は気体の乱流とは実質的に無関係に、気体成分が分かっ
ていなくても、環境条件が分かっていなくても、気体成
分の屈折度の特性が分かっていなくても、等式(2
3)、(145)、(146)および(147)に従っ
て、Γの算定と、必要ならば、k1の計算とについて、
電子信号105として、ディジタル方式またはアナログ
方式で、Φ1×I1、Φ6×I1
【外111】 およびΦ2Gをコンピュータ110に伝送する。
【0356】第5の実施態様の残余の説明は、本発明の
第2の実施態様についての説明の対応部と同一である。
【0357】ここで図5a〜5cおよび図5eについて
参照すると、これら各図は一緒に、気体の固有光学特
性、とりわけ、気体の逆分散力を測定するための本発明
の第5の好ましい実施態様の変形例を図式で描写してお
り、この場合、末端用途の適用が気体の固有光学特性を
判定する特定の態様の選択に影響を及ぼし、また、採用
した光源の安定性は十分であり、かつ、採用した光源が
発生する光ビームの波長は、最終的な末端用途の適用が
出力データに課す要求精度に適うのには十分である相対
精度まで調和的に関係している。波長が略調和的に互い
に関係している状態は、比率(l1/l2)が低位非ゼロ
整数比(p1/p2)の比率として表現可能である第5の
実施態様の特殊事例に対応している(等式(35)を参
照のこと)。
【0358】光ビーム9および光ビーム10の説明、お
よび第5の実施態様の本例についての光ビーム9および
光ビーム10の光源の説明は、各波長が最終的な末端用
途の適用が出力データに課す要求精度に適うのに十分な
だけの相対精度まで調和的に関連しているという追加要
件があれば、第1の実施態様について与えた光ビーム9
および光ビーム10の光源の説明、ならびに、光ビーム
9および光ビーム10の説明と同一である。図5a〜5
cに描いた第5の実施態様の変形についての装置の説明
は、第5の実施態様について与えた説明の対応部分と同
一である。
【0359】それぞれ信号s1、s6、s8、および、s9
の位相
【外112】 および、
【外113】 に含まれる情報は、好ましくはスーパーヘテロダイン信
号の生成により、第5の実施態様の変形において得られ
るが、この場合、スーパーヘテロダイン信号の周波数
は、より正確な位相測定が一般に可能となる、f1およ
びf2よりも遥かに低い周波数である。
【0360】ここで図5eを参照し、第5の実施態様の
変形の好ましい方法によれば、電子プロセッサ509A
は英数字を付した要素から構成されているのが好ましい
が、この場合、英数字のうちの数字成分は各要素の機能
を示しており、図1fに描かれた第1の実施態様の電子
処理要素について説明したのと、同一数字成分/機能関
係にある。図5eに描画されているように、第5の実施
態様の本変形のヘテロダイン信号s1およびs6は、各々
が第2の実施態様の変形の信号s1と同一シーケンスの
電子処理工程により処理され、第5の実施態様の本例の
ヘテロダイン信号s8およびs9は第2の実施態様の変形
例の信号s3およびs4と同一シーケンスの電子処理工程
により処理される。その分析の結果は位相
【外114】 およびΦ2Gであり、その場合、
【0361】
【数121】 である。等式(150)および(151)から、
【外115】 およびΦ2Gは反射表面95または96のいずれの傾斜に
も高感応的ではなく、示差平面ミラー干渉計の使用の結
果として、干渉計ビームスプリットキューブと、それに
関連する光学構成要素とにおいて発生し得る熱擾乱およ
び機械的擾乱の影響は受けないことに、注目しなければ
ならない。
【0362】次の工程段では、
【外116】 およびΦ2Gが、屈折度、分散、Γ、および/または、k
1の計算のために、好ましくはディジタル方式でコンピ
ュータ110に伝達される。第5の実施態様の変形例の
各量
【外117】 Φ2G、およびZは、
【外118】 および
【外119】 がゼロに設定され、l1=p1およびl2=p2である第5
の実施態様のΦ1×I1、Φ6×I1
【外120】 Φ2G、ξ、および、Zに形式的に等価である。従って、
Γ、屈折度(n1−1)、分散(n2−n12G、およ
び、k1は、それぞれ等式(23)、(145)、(1
46)および(147)による第5の実施態様の変更例
により測定された量に関連して表され得、その場合、位
相オフセットξおよびZは、それぞれ等式(148)お
よび(149)に対応する等式により規定され、χおよ
びKは、それぞれ等式(26)および(27)より与え
られ、この時、
【外121】 および
【外122】 はゼロに設定され、l1=p1、および、l2=p2であ
る。第5の実施態様の変形の残余の説明は、第5の実施
態様について与えた説明の対応部と同一である。
【0363】ここで図6a〜6eについて参照すると、
これら各図は、気体の固有光学特性、とりわけ、気体の
逆分散力Γを測定するための第2グループの好ましい実
施態様に由来する、本発明の第6の好ましい実施態様を
図式で描写しており、この場合、末端用途の適用は気体
の固有光学特性を判定する特定の態様の選択に影響を及
ぼし、また、採用した光源の安定性は十分であり、か
つ、採用した光源が発生する光ビームの波長の比率は、
最終的な末端用途の適用が出力データに課す要求精度に
適うのには十分である相対精度で、既知の比率の値に符
合する。第6の実施態様における示差平面ミラー干渉計
の構成は、Γの計算について等式(23)の分子として
使用するための屈折度(n1−1)の測定と、分母とし
て使用するための2つの測定屈折率n2およびn1の差と
しての(n2−n1)の測定値に等価な(n2−n12G
測定とを可能にする。
【0364】第6の実施態様についての光ビーム9およ
び10の光源の説明と、光ビーム9および光ビーム10
の説明とは、第1の好ましい実施態様について与えた光
ビーム9および光ビーム10の光源の説明、ならびに、
光ビーム9および光ビーム10の説明と同一である。
【0365】図6aを参照すると、ビーム9はミラー5
3により反射されて、ビーム11となり、ビーム10は
ミラー54により反射されて、ビーム212になる。ビ
ーム11は示差平面ミラー干渉計群369に入射し、ビ
ーム212は示差平面ミラー干渉計270に入射する。
測定セル90が装備した外部ミラーを有する示差平面ミ
ラー干渉計群369および示差平面ミラー干渉計270
は、ビーム11のx成分とy成分との第1部分の間に位
相シフト
【外123】 を導入し、ビーム11のx成分とy成分との第2部分の
間に位相シフト
【外124】 を導入し、ビーム212のx成分とy成分との間に位相
シフト
【外125】 を導入するための干渉計測定手段を備える。
【0366】示差平面ミラー干渉計群369は、多数
の、第3の実施態様の示差平面ミラー干渉計169と同
一要素を備えており、2つの示差平面ミラー干渉計にお
ける同一参照番号を付した要素は同一機能を果たす。示
差平面ミラー干渉計群369について図6bおよび6c
に示したビームの多くが、示差平面ミラー干渉計169
について図3bおよび3cに示したビームと同一特性を
有しており、2つの示差平面ミラー干渉計における同一
参照番号を付したビームは、同一特性を有している。更
に、(1000+N)の番号を有している、示差平面ミ
ラー干渉計群369ついて図6bおよび6cに示したビ
ームは、真空路98において対応する基準路の長さがゼ
ロの名目値を有しているという点を例外として、示差平
面ミラー干渉計169について図3bおよび3cに示し
た番号Nを有するビームと同一特性を有している(図6
dを参照のこと)。示差平面ミラー干渉群369および
測定セル90(図6cを参照のこと)により生成された
ビーム243、343、および、1343は、逆分散力
を判定することになる気体を通る光路長についての、真
空を通る光路長についての、また、ゼロ長の光路長につ
いての、波長λ1における情報をそれぞれに含んでい
る。
【0367】示差平面ミラー干渉計270および示差平
面ミラー干渉計270におけるビームの伝播の説明は、
図4cに示した第4の実施態様の示差平面ミラー干渉計
270と、示差平面ミラー干渉計270におけるビーム
の伝播との説明の対応部について与えた説明と同一であ
る。
【0368】ビーム11の第1部分は、偏光式ビームス
プリッタであるのが好ましいビームスプリッタ55Cに
より伝達される。ビーム11の第1部分の一部が、次い
で、偏光式ビームスプリッタであるのが好ましいビーム
スプリッタ61Aにより伝達され、ファラデー回転子1
79Aにより伝達され、次いで、半波位相遅延プレート
79Cにより伝達されて、ビーム213になる。ファラ
デー回転子179Aおよび半波位相遅延プレート79C
は伝播ビームの偏光の平面をそれぞれ±45゜および−
/+45゜だけ回転させて、伝達ビームの偏光の平面の
正味の回転は生じない。ビーム11の第2部分はビーム
スプリッタ55Cにより反射される。ビーム11の第2
部分の第1部分は、偏光式ビームスプリッタであるのが
好ましいビームスプリッタ55Dにより反射され、半波
位相遅延プレート79Aにより伝達され、偏光式ビーム
スプリッタであるのが好ましいビームスプリッタ61C
により伝達され、ファラデー回転子179Bにより伝達
され、更に、半波位相遅延プレート79Dにより伝達さ
れ、ビーム313になる。ビーム11の第2部分の第2
部分は、ビームスプリッタ55Dにより伝達され、ミラ
ー55Eにより反射され、半波位相遅延プレート79B
により伝達され、次いで、偏光式ビームスプリッタであ
るのが好ましいビームスプリッタ61Hにより伝達さ
れ、ファラデー回転子179Cにより伝達され、次い
で、半波位相遅延プレート79Eにより伝達されて、ビ
ーム1313になる。半波位相遅延プレート79Aよび
79Bは伝達ビームの偏光の平面を90゜だけ回転させ
て、その結果、ビーム213、313、および1313
が同一偏光を有し、しかし、ビーム213がビーム31
3および1313とは異なる周波数を有しているように
すると同時に、ビーム313および1313が同一周波
数を有しているようにする。ファラデー回転子179
A、179B、および179C、ならびに、半波位相遅
延プレート79C、79D、および79Eの目的は、ビ
ーム213、ビーム313、およびビーム1313の特
性には実質的にどのような効果も有していが、ビーム2
43、343、および1343の偏光を90゜だけ回転
させて、ビーム11の経路からビーム243、343、
および1343の効率的な空間分離を達成するようにす
ることである(図6cを参照のこと)。
【0369】図6cを参照すると、半波位相遅延プレー
ト79Cおよびファラデー回転子179Aにより伝達さ
れるビーム243の一部は、ビームスプリッタ61Aに
より反射される。ビーム243のその部分の第1部分
は、非偏光型であるのが好ましいビームスプリッタ61
Eにより反射され、ミラー61Fにより反射される。ビ
ーム243の当該部分の第1部分は、非偏光型であるの
が好ましいビームスプリッタ61Bにより反射されて、
位相シフトしたビーム345の第1成分になる。半波位
相遅延プレート79Cおよびファラデー回転子179A
は、各々が、ビーム243の偏光を45゜だけ回転させ
て、位相シフトしたビーム345の第1成分がビーム2
43の偏光に直交偏光状態になるようにする。ビームス
プリッタ61Aは偏光式ビームスプリッタであるのが好
ましい。半波位相遅延プレート79Dおよびファラデー
回転子179Bにより伝達されたビーム343の一部
は、ビームスプリッタ61Cにより反射される。ミラー
61Dにより反射されたビーム343の当該部分の一部
はビームスプリッタ61Bにより伝達され、位相シフト
したビーム345の第2成分となる。半波位相遅延プレ
ート79Dおよびファラデー回転子179Bは各々が、
ビーム343の偏光を45゜だけ回転させて、位相シフ
トしたビーム345の第2成分がビーム343の偏光に
直交偏光状態になるようにする。ビームスプリッタ−6
1Cは偏光式ビームスプリッタであるのが、好ましい。
位相シフトしたビーム345は混合ビームであり、位相
シフトしたビーム345の第1成分および第2成分は同
一偏光を有しているが、異なる周波数を有している。
【0370】ビーム243の当該部分の第2部分は、ビ
ームスプリッタ61Eにより伝達される。ビーム243
の当該部分の第2部分の一部は、非偏光型であるのが好
ましいビームスプリッタ61Gにより反射されて、位相
シフトしたビーム1345の第1成分となる。半波位相
遅延プレート79Eおよびファラデー回転子179Cに
より伝達されたビーム1343の一部は、ビームスプリ
ッタ61Hにより反射される。ミラー61Hにより反射
されたビーム1343の当該部分の一部はビームスプリ
ッタ61Gにより伝達されて、位相シフトしたビーム1
345の第2成分になる。半波位相遅延プレート79E
およびファラデー回転子179Cは各々が、ビーム13
43の偏光を45゜だけ回転させて、位相シフトしたビ
ーム1345の第2成分がビーム1343の偏光に直交
偏光状態になるようにする。ビームスプリッタ61Hは
偏光式ビームスプリッタであるのが好ましい。位相シフ
トしたビーム1345は混合ビームであり、位相シフト
したビーム1345の第1成分および第2成分は、同一
偏光を有しているが、異なる周波数を有している。
【0371】位相シフト
【外126】 および、
【外127】 の大きさは、p1=2p2の事例について、下記の公式に
従って、図4dおよび図6dに示したような測定路97
および基準路98の往復物理長に関連し、または、ゼロ
物理長の基準路に関連しているが、基準路98の屈折率
は1に設定されている。
【0372】
【数122】 位相オフセットeは、測定路97または基準路98には
関連していない位相シフト
【外128】 への全ての寄与を含んでいる。当業者には、p1≠2p2
である場合の事例へと一般化することは、分かり易い手
順である。示差平面ミラー干渉計群369(図6bおよ
び図6cを参照のこと)、および、測定セル90と一緒
に、図4cに示した示差平面ミラー干渉計群270は、
第6の実施態様の装置の機能を最も簡略化した態様で例
示するために、p1=2およびp2=1で構成されてい
る。
【0373】距離計測干渉測定において非線形性を生じ
る周期誤差(Bobroff著の引例を参照のこと)
は、等式(137)では省かれている。当業者に公知の
技術は、無視できるレベルまで周期誤差を減じるか、周
期誤差の存在を補正するするために使用され得、すなわ
ち、干渉計における分離ビーム、および/または、各光
ビーム源から干渉計までの光ビームのための送達システ
ムにおける分離ビームを利用する等の技術が使用可能で
ある(Tanaka、Yamagami、および、Na
kayama著の同一出典参照)。
【0374】図6aに示したような次の工程では、位相
シフトしたビーム345、1345、および1130
は、それぞれ光検出器185、1285、および108
6に衝突して、好ましくは光電検波により、3つの干渉
信号、すなわち、ヘテロダイン信号s5、s10、およ
び、s7をそれぞれに生じる結果となる。信号s5および
信号s10は波長λ1に対応し、信号s7は波長λ2に対応
している。信号sj
【0375】
【数123】 の形態を有しており、ここでは、時間依存引数α
j(t)は
【0376】
【数124】 により与えられている。ヘテロダイン信号s5、s10
および、s7は、それぞれ電子信号203、1203、
および、1104として分析用電子プロセッサ609
へ、ディジタル方式が好ましいが、ディジタル方式かア
ナログ方式のいずれかで、伝達される。
【0377】ドライバ5およびドライバ6の位相は、デ
ィジタル方式またはアナログ方式のいずれかで、電気信
号、すなわち、基準信号101および102それぞれに
より、電子プロセッサ609に伝達される。
【0378】ヘテロダイン信号s5、s10、および、s7
を電子処理するための好ましい方法は、本明細書中で
は、l1およびl2が低オーダー整数ではない事例につい
て提示されている。l1およびl2が低オーダー整数であ
って、波長の比率が、末端用途の適用が出力データに課
す要求精度に適うのに十分な相対精度で、比率(l1
2)に一致する事例については、ヘテロダイン信号
5、s10、および、s7を電子処理するための好ましい
手順は、本発明の第6の好ましい実施態様の変形例につ
いて後で明示する手順と同一である。
【0379】信号s5、s10、および、s7の位相
【外129】 および、
【外130】 は、それぞれに、s5、s10、および、s7の周波数が周
波数f1およびf2(等式(154)と比較のこと)より
も実質的に低い周波数へとシフトされるスーパーヘテロ
ダイン受信装置技術の適用により獲得されるのが好まし
いが、ここでは、各条件は高精度位相測定には一般によ
り好ましい。
【0380】ここで図6eを参照すると、電子プロセッ
サ609は英数字を付した要素から構成されているのが
好ましいが、この場合、英数字のうちの数字成分は各要
素の機能を示しており、図1fに描かれた第1の実施態
様の電子処理要素について説明したのと、同一数字成分
/機能関係にある。ヘテロダイン信号s5、s10、およ
び、s7の電子プロセッサ609による処理の段階工程
の説明は、電子プロセッサ109により第1の実施態様
の信号s1およびs2の処理における段階工程の説明の、
各要素の英数字の数字成分に従って対応部分と同一であ
る。電子プロセッサ609によるヘテロダイン信号
5、s10、および、s7の処理は、3つのサイドバンド
位相、すなわち、Φ5×I1、Φ10×I1、および、Φ
7×I2、生じるが、ここでは、
【0381】
【数125】 であり、
【外131】 および
【外132】 は等式(5)により規定されている。
【0382】この後、位相Φ10×I1、および、Φ7×I2
は、電子プロセッサ1095Jおよび1095Kにおい
てそれぞれに、(l1/p1)および(l2/p2)によっ
て、それぞれに乗算処理さる。次に、位相(l1/p1
Φ5×I1および(l2/p2)Φ10×I2は、電子プロセッ
サ1096Jにおいて一緒に加算処理され、ディジタル
処理が好ましいが、アナログ処理またはディジタル処理
により、電子プロセッサ1097Hにおいて互いから減
算され、位相
【外133】 およびΦ2Gをそれぞれに生じる。形式的には、以下のよ
うになる。
【0383】
【数126】 数式(156)および数式(157)から、
【外134】 およびΦ2Gは測定セル90の反射表面95または反射表
面96のいずれの傾斜にも高感応的ではなく、示差平面
ミラー干渉計の使用の結果として、干渉計ビームスプリ
ットキューブと、それに関連する光学構成要素とにおい
て発生し得る熱擾乱および機械的擾乱の影響は受けない
ことに、注目しなければならない。
【0384】屈折度(n1−1)、分散(n2
12G、および、波数k1は、下記の公式により第6の
実施例に関して得られた他の量に関連して表せる。
【0385】
【数127】 ここでは、χおよびKは等式(26)および等式(2
7)によりそれぞれに与えられる。
【0386】次の工程段では、電子処理手段609は、
互いに異なる波長のビームが経験する測定路が共拡張性
である限りは、測定路97における気体の柱状密度の揺
動または気体の乱流とは実質的に無関係に、気体成分が
分かっていなくても、環境条件が分かっていなくても、
また、気体成分の屈折度の特性が分かっていなくても、
等式(23)、(158)、(159)、および、(1
60)に従って、Γの算定と、必要ならば、k1の計算
とについて、電子信号105として、ディジタル方式が
好ましいが、ディジタル方式またはアナログ方式で、Φ
5×I1、Φ10×I1
【外135】 および、Φ2Gをコンピュータ110に伝送する。
【0387】第6の実施態様の残余の説明は、本発明の
第3の実施態様についての説明の対応部と同一である。
【0388】ここで図6aから図6dおよび図6fにつ
いて言及するが、これら各図は一緒に理解されて、気体
の固有光学特性を、とりわけ、気体の逆分散力を測定す
るための本発明の第5の好ましい実施態様の変形例を図
式で描写しており、この場合、末端用途の適用が気体の
固有光学特性を判定する特定の態様の選択に影響を及ぼ
し、また、採用した光源の安定性は十分であり、かつ、
採用した光源が発生する光ビームの波長は、最終的な末
端用途の適用が出力データに課す要求精度に適うのには
十分である相対精度まで調和的に関係している。波長が
略調和的に互いに関係している状態は、比率(l1
2)が低位非ゼロ整数比(p1/p2)の比として表現
可能である第6の実施態様の特殊事例に対応している
(等式(35)と比較のこと)。
【0389】第6の実施態様の本例についての光ビーム
9および光ビーム10の光源の説明と、光ビーム9およ
び光ビーム10の説明とは、各波長が最終的な末端用途
の適用が出力データに課す要求精度に適うのに十分なだ
けの相対精度まで調和的に関連しているという追加要件
があれば、第1の実施態様について与えた光ビーム9お
よび光ビーム10の光源の説明、ならびに、光ビーム9
および光ビーム10の説明と同一である。図6aから図
6dに描いた第6の実施態様の本例についての装置の説
明は、第6の実施態様について与えた説明の対応部分と
同一である。
【0390】信号s5、s10、および、s7それぞれの位
【外136】 および
【外137】 に含まれる情報は、好ましくはスーパーヘテロダイン信
号の生成により、第6の実施態様の上記例において得ら
れるが、この場合、スーパーヘテロダイン信号の周波数
は、より正確な位相測定が概ね可能となる、f1および
2よりも遥かに低い周波数のレベルにある。
【0391】ここで図6fを参照し、第6の実施態様の
本例の好ましい方法によれば、電子プロセッサ609A
は英数字を付した要素から構成されているのが好ましい
が、この場合、英数字のうちの数字成分は各要素の機能
を示しており、図1fに描かれた第1の実施態様の電子
処理要素について説明したのと、同一数字成分/機能関
係にある。図6fに描画されているように、第6の実施
態様の本例のヘテロダイン信号s5およびs10は、各々
が第3の実施態様の変形例の信号s5と同一シーケンス
の電子処理段階工程により処理され、第6の実施態様の
本例のヘテロダイン信号s7は第3の実施態様の変形例
の信号s2と同一シーケンスの電子処理段階工程により
処理される。その分析の結果は位相
【外138】 および、Φ2Gであり、その場合、
【0392】
【数128】 である。数式(163)および(164)から、
【外139】 およびは反射表面95または反射表面96のいずれの傾
斜にも高感応的ではなく、示差平面ミラー干渉計の使用
の結果として、干渉計ビームスプリットキューブと、そ
れに関連する光学構成要素とにおいて発生し得る熱擾乱
および機械的擾乱の影響は受けないことに、注目しなけ
ればならない。
【0393】次の工程段では、
【外140】 および、Φ2Gが、屈折度、分散、Γ、および/または、
1の計算のために、好ましくはディジタル方式でコン
ピュータ110に伝送される。第6の実施態様の変形例
の各量
【外141】 Φ2G、ξ、および、Zは、
【外142】 および
【外143】 がゼロに設定され、かつ、l1=p1およびl2=p2であ
る第6の実施態様のΦ5×I1、Φ10×I1
【外144】 Φ2G、ξ、および、Zに形式的に等価である。従って、
Γ、屈折度(n1−1)、分散(n2−n12G、およ
び、k1は、等式(23)、(158)、(159)、
および、(160)のそれぞれによる第6の実施態様の
変更例により測定された量に関連して表され、その場
合、位相オフセットξおよびZは、等式(161)およ
び(162)に対応する等式によりそれぞれに規定さ
れ、χおよびKは等式(26)および等式(27)のそ
れぞれにより与えられ、この時、
【外145】 および
【外146】 はゼロに設定され、l1=p1、および、l2=p2であ
る。第6の実施態様の本例の残余の説明は、第6の実施
態様について与えた説明の対応部と同一である。
【0394】本発明の第3グループの好ましい実施態様
は、後段の下流側使用についてのΓなどの固有光学特性
の判定についての好ましいモードを表しており、ここで
は、後段の下流側使用の特性は、固有光学特性を判定す
る特定の態様の選択に影響を及ぼすこともあり、また、
及ぼさないこともあり、また、採用した光源の安定性は
十分ではなく、かつ、採用した光源が発生する光ビーム
の波長は、最終的な末端用途の適用が出力データに課す
要求精度に適うのには十分である相対精度で既知の比率
値に符合しない。第3グループは第7、第8、および、
第9の好ましい実施態様と、それらの変形例とを含んで
いる。
【0395】ここで図7aから図7cに言及するが、各
図は第3グループに由来する本発明の第7の実施態様を
図式で描写している。第7の実施態様についての光ビー
ム9および光ビーム10の光源の説明と、光ビーム9お
よび光ビーム10の説明とは、第1の好ましい実施態様
について与えた光ビーム9および光ビーム10の光源の
説明、ならびに、光ビーム9および光ビーム10の説明
と同一である。
【0396】図7aを参照すると、ビーム9はミラー5
3により反射されて、ビーム11となり、ビーム10は
ミラー54によりビーム12として反射される。ビーム
11は示差平面ミラー干渉計グループ269に入射し、
ビーム12は、示差平面ミラー干渉計グループ470に
入射する。測定セル90が外部ミラーを装備している示
差平面ミラー干渉計グループ269および470は、ビ
ーム11のx成分とy成分との第1部分の間に位相シフ
【外147】 を導入し、ビーム11のx成分とy成分との第2部分の
間に位相シフト
【外148】 を導入し、ビーム12のx成分とy成分との第1部分の
間に位相シフト
【外149】 を導入し、ビーム12のx成分とy成分との第2部分の
間に位相シフト
【外150】 を導入するための干渉計測定手段を備えている。
【0397】示差平面ミラー干渉計グループ269は、
第4の実施態様の示差平面ミラー干渉計グループ269
と同一である。示差平面ミラー干渉計グループ470
は、第1の実施態様の示差平面ミラー干渉計70と、図
7bに描かれた第4の実施態様の示差平面ミラー干渉計
270とを備えている。図7bを参照すると、ビーム1
2の一部は、偏光型であるのが好ましいビームスプリッ
タ56Aによりビーム14として伝達される。ビーム1
2の第2部分はスプリッタ56Aにより反射される。ビ
ーム12の第2部分の第1部分は、非偏光型であるのが
好ましいビームスプリッタ56Eにより伝達され、ミラ
ー56Bにより反射され、半波位相遅延プレート80A
によりビーム114として伝達される。ビーム12の第
2部分の第2部分は、ビームスプリッタ56Eにより反
射され、半波位相遅延プレート80Cによりビーム11
14として伝達される。半波位相遅延プレート80Aお
よび80Cの機能は、ビーム114およびビーム111
4の偏光の平面を、それぞれ、90゜だけ回転させて、
ビーム14、ビーム114、および、ビーム1114が
同一偏光を有しているようにすることである。測定セル
90に関連する示差平面ミラー干渉計グループ470の
外部ビーム18、118、1118、26、126、お
よび、1126の各経路は、図7cに図式で示されてい
る。
【0398】位相シフト
【外151】 および
【外152】 の大きさは、下記の公式に従えば、図4dおよび図7c
に示されたような測定路97、基準路98の往復物理長
に、または、ゼロ物理長の基準路に関連する。
【0399】
【数129】 ここでは、基準路98における屈折率は1に設定されて
いる。図4bおよび図7bにおける例示は、第7の実施
態様おける本発明の機能を最も簡単な態様で例示するよ
うに、p=2についてのものである。当業者には、p≠
2の場合の事例への一般化は分かり易い手順である。
【0400】距離計測干渉計測定において非線形性を生
じる周期誤差(Bobroff著の引例に挙げた論文を
対照のこと)は、等式(165)では省かれている。当
業者に公知の技術は、無視できるレベルまで周期誤差を
減じるか、周期誤差の存在を補償するか、いずれかを目
的として採用可能であり、すなわち、干渉計における分
離ビーム、および/または、各光ビーム源から干渉計ま
での光ビームのための搬送システムにおける分離ビーム
を利用する等の技術が採用可能である(Tanaka、
Yamagami、および、Nakayama著の同一
出典参照)。
【0401】図7aに示したような次の工程段では、ビ
ーム129、ビーム1129、ビーム130、および、
ビーム1130は光検出器85、1085、86、およ
び、1086にそれぞれに衝突して、好ましくは光電検
波により、4つの干渉信号、すなわち、ヘテロダイン信
号s1、s6、s2、および、s7をそれぞれに生じる結果
となる。信号s1および信号s6は波長λ1に対応し、信
号s2およびs7は波長λ2に対応している。信号sj
【0402】
【数130】 の形態を有しており、ここでは、時間依存引数α
j(t)は
【0403】
【数131】 により与えられている。ヘテロダイン信号s1、s6、s
2、および、s7は電子信号103、1103、104、
および、1104としてそれぞれに、分析用プロセッサ
709へ、好ましくはディジタル方式で伝送される。
【0404】ドライバ5およびドライバ6の位相は、デ
ィジタル方式かアナログ方式のいずれかで、電気信号、
すなわち、基準信号101および102それぞれによ
り、電子プロセッサ709に伝達される。
【0405】ヘテロダイン信号s1、s6、s2、およ
び、s7を電子処理するための好ましい方法は、本明細
書中では、l1およびl2が低位(low order)
整数ではない事例について提示されている。l1および
2が低位整数である場合の事例については、ヘテロダ
イン信号s1、s6、s2、および、s7を電子処理するた
めの好ましい手順は、本発明の第7の好ましい実施態様
の変形例について後で明示する手順と同一である。
【0406】ここで図7aを参照すると、電子プロセッ
サ709は、図1fおよび図4fにそれぞれに描かれて
いるように、電子プロセッサ109および409を備え
ているが、明らかな重複は省かれている。より正式に
は、電子プロセッサ709は、集合論で採用されるよう
に、電子プロセッサ109および409の各要素の連合
体である。従って、第7の実施態様のヘテロダイン信号
1、s6、および、s7は、各々が、第4の実施態様の
信号s1、s6、および、s7として、同一シーケンスの
電子処理段階工程により処理されており、第7の実施態
様の信号s1およびs2は、第1の実施態様の信号s1
よびs2として、同一シーケンスの電子処理段階工程に
より処理されている。その分析の結果は次のような位相
である。
【0407】
【数132】 屈折度(n1−1)、分析(n2−n11Gおよび(n2
12G、波数k1およびk2は、下記の公式による他の
量に関連して表せる。
【0408】
【数133】 ここでは、χおよびKは等式(26)および等式(2
7)によりそれぞれに与えられる。
【0409】次の工程段では、電子処理手段709は、
互いに異なる波長のビームが経験する測定路が共拡張性
である限りは、測定路97における気体の柱状密度の揺
動または気体の乱流とは実質的に無関係に、気体成分が
分かっていなくても、環境条件が分かっていなくても、
また、気体成分の屈折度の特性が分かっていなくても、
電子信号105として、ディジタル方式が好ましいが、
ディジタル方式かアナログ方式のいずれかで、等式(2
3)、(169)、(170)または(171)、(1
72)、および、(173)に従って、Γ、K/χの計
算と、必要ならば、k1の計算について、位相Φ1×I1
Φ6×I1
【外153】 Φ1G、および、Φ2Gをコンピュータ110に伝送する。
【0410】第7の実施態様の残余の説明は、本発明の
第1の実施態様および第4の実施態様にについて与えた
説明の対応部と同一である。
【0411】ここで図7aから図7cについて言及する
が、これら各図は一緒に理解されて、図7aの電子プロ
セッサ709が電子プロセッサ709Aと置換されてい
るが、本発明の第7の好ましい実施態様の変形例を図形
式で描画しており、ここでは、光ビームの各波長は略調
和関係にあり、採用した光源が発生する光ビームの波長
の略調和比率は、採用した光源の所要の精度に適うのに
十分な相対精度では既知の調和比に符号しておらず、か
つ/または、採用した光源の安定性は、最終的な末端用
途の適用が出力データに課す所要の精度に適うほどには
十分ではない。各波長が略調和関係にある条件は、比率
(l1/l2)が低位非ゼロ整数の比(p1/p2)として
表現可能である第7の実施態様の特殊事例に対応してい
る(等式(35)と比較のこと)。
【0412】第7の実施態様の本例についての光ビーム
9および光ビーム10の光源の説明と、光ビーム9およ
び光ビーム10の説明とは、各波長が最終的な末端用途
の適用が出力データに課す要求精度に適うのに十分なだ
けの相対精度までは既知の調和比に符号していないが、
略調和的に関連しているという追加要件があれば、第1
の実施態様について与えた光ビーム9および光ビーム1
0の光源の説明、ならびに、光ビーム9および光ビーム
10の説明と同一である。図7aから図7cに描いた第
7の実施態様の本例についての装置の説明は、第7の実
施態様について与えた説明の対応部分と同一である。
【0413】ここで、電子プロセッサ709が電子プロ
セッサ709Aと置換されている図7aを参照すると、
電子プロセッサ709Aは、明白な重複を省いて、図1
gおよび図4gそれぞれに描かれているような電子プロ
セッサ109Aおよび409Aを備えている。より正式
には、電子プロセッサ709Aは、集合論で採用されて
いるように、電子プロセッサ109Aおよび409Aの
各要素の連合体である。従って、第7の実施態様の本例
のヘテロダイン信号s1、s6およびs7は、各々が第4
の実施態様の変形例の信号s1、s6およびs7として、
同一シーケンスの電子処理段階工程により処理されてお
り、第7の実施態様の変形例の信号s1およびs2は第1
の実施態様の変形例の信号s1およびs2として、同一シ
ーケンスの電子処理段階工程により処理されている。そ
の分析の結果は位相
【0414】
【数134】 である。次の工程段では、
【0415】
【数135】 がΓ、(K/χ)、および/または、必要ならば、k1
の計算のために、ディジタル方式が好ましいが、ディジ
タル方式かアナログ方式のいずれかで、コンピュータ1
10に伝送される。量
【0416】
【数136】 は、第7の実施態様のΦ1×I1、Φ6×I1
【外154】 ξ1、Z1、ξ2、および、Z2にそれぞれに、形式的に等
価であり、この時、
【外155】 および
【外156】 はゼロに設定されており、かつ、l1=p1およびl2
2である。その結果、屈折度(n1−1)、分散(n2
−n11G、分散(n2−n12G、k1、および、k
2は、
【外157】 および
【外158】 はゼロに設定されており、かつ、l1=p1およびl2
2である状態で、等式(169)、(170)、(1
71)、(172)、および、(173)に従って、第
7の実施態様の上記例により測定された各量に関して表
される。従って、ΓおよびK/χの計算と、必要なら
ば、k1の計算は、
【外159】 および
【外160】 がゼロに設定されており、かつ、l1=p1およびl2
2である状態で、等式(23)、(169)、(17
0)または(171)、(172)、および、(17
3)に従って、互いに異なる波長のビームが経験する測
定路が共拡張性である限りは、測定経路97における気
体の柱状密度の揺動または気体の乱流とは実質的に無関
係に、気体成分が分かっていなくても、環境条件が分か
っていなくても、また、気体成分の屈折度の特性が分か
っていなくても、実施される。第7の実施態様の本例の
残余の説明は、第7の実施態様について与えた説明の対
応部と同一である。
【0417】第7の実施態様の上記例の主たる利点は、
かなり異なる周波数を有しているヘテロダイン信号およ
び/または修正したヘテロダイン信号が経験したグルー
プ遅延の差のせいである周波数感応性位相オフセット誤
差を増大させる可能性があるという危険があるけれど
も、第7の実施態様の処理と関連した簡略な電子処理に
存する。第7の実施態様の上記例についてのグループ遅
延の効果の議論は、第7の実施態様について与えた説明
の対応部分と同一である。
【0418】ここで図8aから図8cに言及するが、各
図は第3グループに由来する本発明の第8の実施態様を
図式で描写している。第8の実施態様についての光ビー
ム9および光ビーム10の光源の説明と、光ビーム9お
よび光ビーム10の説明とは、第1の好ましい実施態様
について与えた光ビーム9および光ビーム10の光源の
説明、ならびに、光ビーム9および光ビーム10の説明
と同一である。
【0419】図8aを参照すると、ビーム9はミラー5
3により反射されて、ビーム11となる。ビーム10の
第1部分は、非偏光型であるのが好ましいビームスプリ
ッタ54Aによりビーム12として反射され、ビームス
プリッタ54Aにより伝達されたビーム10の第2部分
はミラー54Bによりビーム212として反射される。
ビーム11は示差平面ミラー干渉計グループ269に入
射し、ビーム12およびビーム212は、示差平面ミラ
ー干渉計グループ570に入射する。測定セル90が外
部ミラーを装備している示差平面ミラー干渉計グループ
269および570は、ビーム11のx成分とy成分と
の第1部分の間に位相シフト
【外161】 を導入し、ビーム11のx成分とy成分との第2部分の
間に位相シフト
【外162】 を導入し、ビーム12のx成分とy成分との間に位相シ
フト
【外163】 を導入し、ビーム212のx成分とy成分との間に位相
シフト
【外164】 を導入するための干渉計測定手段を備えている。
【0420】示差平面ミラー干渉計グループ269は、
第5の実施態様の示差平面ミラー干渉計グループ269
と同一である。示差平面ミラー干渉計グループ570
は、第2の実施態様の示差平面ミラー干渉計170と、
第5の実施態様の示差平面ミラー干渉計370と、図8
bに描かれたような、非偏光型のものであるのが好まし
い、ビームスプリッタ56Gおよび56Hとを備えてい
る。測定セル90と関連する示差平面ミラー干渉計グル
ープ570の外部ビーム18、118、1118、21
8、318、および、1328の各経路は、図8cに図
式で示されている。
【0421】位相シフト
【外165】 および、
【外166】 の大きさは、p1=2p2の事例について、下記の公式に
従って、図5cおよび図8cに示したような測定路97
および基準路98の往復物理長に関連し、または、ゼロ
物理長の基準路に関連しているが、
【0422】
【数137】 この時、基準路98における屈折率は1に設定されてい
る。位相オフセットζjは、測定路97または基準路9
8には関連していない位相シフト
【外167】 への全ての寄与を含んでいる。当業者には、p1≠2p
2である場合の事例へと一般化することは、分かり易い
手順である。示差平面ミラー干渉計グループ269(図
4bと比較のこと)、および、測定セル90と一緒に、
図8bに示した示差平面ミラー干渉計グループ570
は、第8の実施態様の装置の機能を最も簡略化した態様
で例示するために、p1=2およびp2=1の条件で構
成されている。
【0423】距離計測干渉計測定において非線形性を生
じる周期誤差(Bobroff著の引例に挙げた論文を
対照のこと)は、等式(179)では省かれている。当
業者に公知の技術は、無視できるレベルまで周期誤差を
減じるか、周期誤差の存在を補償するか、いずれかを目
的として採用可能であり、すなわち、干渉計における分
離ビーム、および/または、各光ビーム源から干渉計ま
での光ビームのための搬送システムにおける分離ビーム
を利用する等の技術が採用可能である(Tanaka、
Yamagami、および、Nakayama著の同一
出典参照)。
【0424】図8aに示したような次の工程段では、ビ
ーム129、ビーム1129、ビーム122、ビーム1
122、ビーム322、および、ビーム1322は光検
出器85、1085、186、1186、286、およ
び、1286にそれぞれに衝突して、好ましくは光電検
波により、6つの干渉信号、すなわち、ヘテロダイン信
号s1、s6、s3、s4、s8、および、s9をそれぞれに
生じる結果となる。信号s1および信号s6は波長λ1
対応し、信号s3、s4、s8およびs9は波長λ2に対応
している。信号sj
【0425】
【数138】 の形態を有しており、ここでは、時間依存引数α
j(t)は
【0426】
【数139】 により与えられている。ヘテロダイン信号s1、s6、s
3、s4、s8、および、s9は電子信号103、110
3、204、404、1204、および、1404とし
てそれぞれに、分析用プロセッサ809へ、好ましくは
ディジタル方式で伝送される。
【0427】ドライバ5およびドライバ6の位相は、デ
ィジタル方式かアナログ方式のいずれかで、電気信号、
すなわち、基準信号101および102それぞれによ
り、電子プロセッサ809に伝達される。
【0428】ヘテロダイン信号s1、s6、s3、s4、s
8、および、s9を電子処理するための好ましい方法は、
本明細書中では、l1およびl2が低位整数ではない事例
について提示されている。l1およびl2が低位整数であ
る場合の事例については、ヘテロダイン信号s1、s6
3、s4、s8、および、s9を電子処理するための好ま
しい手順は、本発明の第8の好ましい実施態様の変形例
について後で明示する手順と同一である。
【0429】ここで図8aを参照すると、電子プロセッ
サ809は、図2dおよび図5dにそれぞれに描かれて
いるように、電子プロセッサ209および509を備え
ているが、明らかな重複は省かれている。より正式に
は、電子プロセッサ809は、集合論で採用されるよう
に、電子プロセッサ209および509の各要素の連合
体である。従って、第8の実施態様のヘテロダイン信号
1、s6、s8、および、s9は、各々が、第5の実施態
様の信号s1、s6、s8、および、s9として、同一シー
ケンスの電子処理段階工程により処理されており、第8
の実施態様の信号s1、s3、およびs4は、第2の実施
態様の信号s1、s3、および、s4として、同一シーケ
ンスの電子処理段階工程により処理されている。その分
析の結果は次のような位相である。
【0430】
【数140】 屈折度(n1−1)、分散(n2−n11Gおよび(n2
12G、波数k1およびk2は、下記の公式による他の
量に関連して表せる。
【0431】
【数141】 ここでは、χおよびKは等式(26)および(27)に
よりそれぞれに与えられる。
【0432】次の工程段では、電子処理手段809は、
互いに異なる波長のビームが経験する測定路が共拡張性
である限りは、測定路97における気体の柱状密度の揺
動または気体の乱流とは実質的に無関係に、気体成分が
分かっていなくても、環境条件が分かっていなくても、
また、気体成分の屈折度の特性が分かっていなくても、
電子信号105として、ディジタル方式が好ましいが、
ディジタル方式かアナログ方式のいずれかで、等式(2
3)、(183)、(184)または(185)、(1
86)、および、(187)に従って、Γ、K/χの計
算と、必要ならば、k1の計算について、位相Φ
1×I1、Φ6×I1
【外168】 および、Φ2Gをコンピュータ110に伝送する。
【0433】第8の実施態様の残余の説明は、本発明の
第2の実施態様および第5の実施態様にについて与えた
説明の対応部と同一である。
【0434】ここで図8aから図8cについて言及する
が、これら各図は一緒に理解されて、図8aの電子プロ
セッサ809が電子プロセッサ809Aと置換されてい
るが、本発明の第8の好ましい実施態様の変形例を図形
式で描画しており、ここでは、光ビームの各波長は略調
和関係にあり、採用した光源が発生する光ビームの波長
の略調和比は、採用した光源の所要の精度に適うのに十
分な相対精度では既知の調和比に符号しておらず、かつ
/または、採用した光源の安定性は、最終的な末端用途
の適用が出力データに課す所要の精度に適うほどには十
分ではない。各波長が略調和関係にある条件は、比率
(l1/l2)が低位非ゼロ整数の比率(p1/p2)とし
て表現可能である第8の実施態様の特殊事例に対応して
いる(等式(35)と比較のこと)。
【0435】第8の実施態様の本例についての光ビーム
9および光ビーム10の光源の説明と、光ビーム9およ
び光ビーム10の説明とは、各波長が最終的な末端用途
の適用が出力データに課す要求精度に適うのに十分なだ
けの相対精度までは既知の調和比に符号していないが、
略調和的に関連しているという追加要件であれば、第1
の実施態様について与えた光ビーム9および光ビーム1
0の光源の説明、ならびに、光ビーム9および光ビーム
10の説明と同一である。図8aから図8cに描いた第
8の実施態様の本例についての装置の説明は、第8の実
施態様について与えた説明の対応部分と同一である。
【0436】ここで、電子プロセッサ809が電子プロ
セッサ809Aと置換されている図8aを参照すると、
電子プロセッサ809Aは、明白な重複を省いて、図2
eおよび図5eそえぞれに描かれているような電子プロ
セッサ209Aおよび509Aを備えている。より正式
には、電子プロセッサ809Aは、集合論で採用されて
いるように、電子プロセッサ209Aおよび509Aの
各要素の連合体である。従って、第8の実施態様の本例
のヘテロダイン信号s1、s6、s8およびs9は、各々が
第5の実施態様の変形例の信号s1、s6、s8およびs9
として、同一シーケンスの電子処理段階工程により処理
されており、第8の実施態様の変形例の信号s1、s3
よびs4は第2の実施態様の変形例の信号s1、s3、お
よびs4として、同一シーケンスの電子処理段階工程に
より処理されている。その分析の結果は位相
【0437】
【数142】 次の工程段では、
【外169】 および、Φ2GがΓ、(K/χ)、および/または、必要
ならば、k1の計算のために、好ましくはディジタル方
式で、コンピュータ110に伝送される。量
【外170】 Φ2G、ξ1、Z1、ξ2、および、Z2は、第8の実施態様
のΦ1×I1、Φ6×I1
【外171】 Φ2G、ξ1、Z1、ξ2、および、Z2それぞれに、形式的
に等価であり、この時、
【外172】 および
【外173】 はゼロに設定されており、かつ、l1=p1およびl2
2である。その結果、屈折度(n1−1)、分散(n2
−n11G、分散(n2−n12G、k1、および、k
2は、
【外174】 および
【外175】 はゼロに設定されており、かつ、l1=p1およびl2
2である状態で、等式(183)、(184)、(1
85)、(186)、および、(187)に従って、第
8の実施態様の上記例により測定された各量に関して表
される。従って、ΓおよびK/χの計算と、必要なら
ば、k1の計算は、
【外176】 および
【外177】 がゼロに設定されており、かつ、l1=p1およびl2
2である状態で、等式(23)、(183)、(18
4)または(185)、(186)、および、(18
7)に従って、互いに異なる波長のビームが経験する測
定路が共拡張性である限りは、測定経路97における気
体の柱状密度の揺動または気体の乱流とは実質的に無関
係に、気体成分が分かっていなくても、環境条件が分か
っていなくても、また、気体成分の屈折度の特性が分か
っていなくても、実施される。第8の実施態様の本例の
残余の説明は、第8の実施態様について与えた説明の対
応部と同一である。
【0438】第8の実施態様に関連する第8の実施態様
の上記例に主たる利点は、第2の実施態様に関連した第
2の実施態様の変更例の利点に関して説明した利点と同
一である。
【0439】ここで図9に言及するが、各図は第3グル
ープに由来する本発明の第の実施態様を図式で描写して
いる。第9の実施態様についての光ビーム9および光ビ
ーム10の光源の説明と、光ビーム9および光ビーム1
0の説明とは、第1の好ましい実施態様について与えた
光ビーム9および光ビーム10の光源の説明、ならび
に、光ビーム9および光ビーム10の説明と同一であ
る。
【0440】図9を参照すると、ビーム9はミラー53
により反射されて、ビーム11となり、ビーム10はミ
ラー54によりビーム12として反射される。ビーム1
1は示差平面ミラー干渉計グループ369に入射し、ビ
ーム12は、示差平面ミラー干渉計グループ470に入
射する。測定セル90が外部ミラーを装備している示差
平面ミラー干渉計グループ369および470は、ビー
ム11のx成分とy成分との第1部分の間に位相シフト
【外178】 を導入し、ビーム11のx成分とy成分との第2部分の
間に位相シフト
【外179】 を導入し、ビーム12のx成分とy成分との第1部分の
間に位相シフト
【外180】 を導入し、ビーム12のx成分とy成分との第2部分の
間に位相シフト
【外181】 を導入するための干渉計測定手段を備えている。
【0441】示差平面ミラー干渉計グループ369は、
第6の実施態様の示差平面ミラー干渉計グループ369
と同一であり、示差平面ミラー干渉計グループ470
は、第7の実施態様の示差平面ミラー干渉計470と、
第7の実施態様の示差平面ミラー干渉計470と同一で
ある。
【0442】位相シフト
【外182】 および、
【外183】 の大きさは、p1=2p2の事例について、下記の公式に
従って、図6dおよび図7cに示したような測定路97
および基準路98の往復物理長に関連し、または、ゼロ
物理長の基準路に関連しているが、
【0443】
【数143】 この時、基準路98における屈折率は1に設定されてい
る。位相オフセットζjは、測定路97または基準路9
8には関連していない位相シフト
【外184】 への全ての寄与を含んでいる。当業者には、p1≠2p2
である場合の事例へと一般化することは、分かり易い手
順である。示差平面ミラー干渉計グループ369(図6
bおよび図6cと比較のこと)、および、示差平面ミラ
ー干渉計グループ470(図7bと対比のこと)は、測
定セル90と一緒に、第9の実施態様の装置の機能を最
も簡略化した態様で例示するために、p12およびp2
=1の条件で構成されている。
【0444】距離計測干渉計測定において非線形性を生
じる周期誤差(Bobroff著の引例に挙げた論文を
対照のこと)は、等式(193)では省かれている。当
業者に公知の技術は、無視できるレベルまで周期誤差を
減じるか、周期誤差の存在を補償するか、いずれかを目
的として採用可能であり、すなわち、干渉計における分
離ビーム、および/または、各光ビーム源から干渉計ま
での光ビームのための搬送システムにおける分離ビーム
を利用する等の技術が採用可能である(Tanaka、
Yamagami、および、Nakayama著の同一
出典参照)。
【0445】図9に示したような次の工程段では、ビー
ム345、ビーム1345、ビーム130、ビーム11
30は光検出器185、1285、86、および、10
86にそれぞれに衝突して、好ましくは光電検波によ
り、4つの干渉信号、すなわち、ヘテロダイン信号
5、s10、s2、および、s7をそれぞれに生じる結果
となる。信号s5および信号s10は波長λ1に対応し、信
号s2およびs7は波長λ2に対応している。信号sj
【0446】
【数144】 の形態を有しており、ここでは、時間依存引数α
j(t)は
【0447】
【数145】 により与えられている。ヘテロダイン信号s5、s10
2、および、s7は電子信号203、1203、10
4、および、1104としてそれぞれに、分析用プロセ
ッサ909へ、ディジタル方式が好ましいが、ディジタ
ル方式かアナログ方式のいずれかで伝送される。
【0448】ドライバ5およびドライバ6の位相は、デ
ィジタル方式かアナログ方式のいずれかで、電気信号、
すなわち、基準信号101および102それぞれによ
り、電子プロセッサ909に伝達される。
【0449】ヘテロダイン信号s5、s10、s2、およ
び、s7を電子処理するための好ましい方法は、本明細
書中では、l1およびl2が低位整数ではない事例につい
て提示されている。l1およびl2が低位整数である場合
の事例については、ヘテロダイン信号s5、s10、s2
および、s7を電子処理するための好ましい手順は、本
発明の第8の好ましい実施態様の変形例について後で明
示する手順と同一である。
【0450】ここで図9を参照すると、電子プロセッサ
909は、ヘテロダイン信号s5、s10、s2、および、
7を処理する電子プロセッサ309および609を備
えている。従って、第9の実施態様のヘテロダイン信号
5、s10、および、s7は、各々が、第6の実施態様の
信号s5、s10、および、s7として、同一シーケンスの
電子処理段階工程により処理されており、第9の実施態
様の信号s5およびs2は、第3の実施態様の信号s5
よびs2として、同一シーケンスの電子処理段階工程に
より処理されている。その分析の結果は次のような位相
である。
【0451】
【数146】 屈折度(n1−1)、分散(n2−n11Gおよび(n2
12G、波数k1およびk2は、下記の公式による他の
量に関連して表せる。
【0452】
【数147】 ここでは、χおよびKは等式(26)および(27)に
よりそれぞれに与えられる。
【0453】次の工程段では、電子処理手段909は、
互いに異なる波長のビームが経験する測定路が共拡張性
である限りは、測定路97における気体の柱状密度の揺
動または気体の乱流とは実質的に無関係に、気体成分が
分かっていなくても、環境条件が分かっていなくても、
また、気体成分の屈折度の特性が分かっていなくても、
電子信号105として、ディジタル方式が好ましいが、
ディジタル方式かアナログ方式のいずれかで、等式(2
3)、(197)、(198)または(199)、(2
00)、および、(201)に従って、Γ、K/χの計
算と、必要ならば、k1の計算について、位相Φ
5×I1、Φ10×I1
【外185】 Φ1G、および、Φ2Gをコンピュータ110に伝送する。
【0454】第9の実施態様の残余の説明は、本発明の
第3の実施態様および第6の実施態様にについて与えた
説明の対応部と同一である。
【0455】ここで図9について言及するが、図9の電
子プロセッサ909が電子プロセッサ909Aと置換さ
れているが、本発明の第9の好ましい実施態様の変形例
を図形式で描画しており、ここでは、光ビームの各波長
は略調和関係にあり、採用した光源が発生する光ビーム
の波長の略調和比は、採用した光源の所要の精度に適う
のに十分な相対精度では既知の調和比に符号しておら
ず、かつ/または、採用した光源の安定性は、最終的な
末端用途の適用が出力データに課す所要の精度に適うほ
どには十分ではない。各波長が略調和関係にある条件
は、比率(l1/l2)が低位非ゼロ整数の比(p1
2)として表現可能である第9の実施態様の特殊事例
に対応している(等式(35)と比較のこと)。
【0456】第9の実施態様の本例についての光ビーム
9および光ビーム10の光源の説明と、光ビーム9およ
び光ビーム10の説明とは、各波長が最終的な末端用途
の適用が出力データに課す要求精度に適うのに十分なだ
けの相対精度までは既知の調和比に符号していないが、
略調和的に関連しているという追加要件があれば、第1
の実施態様について与えた光ビーム9および光ビーム1
0の光源の説明、ならびに、光ビーム9および光ビーム
10の説明と同一である。図9に描いた第9の実施態様
の本例についての装置の説明は、第9の実施態様につい
て与えた説明の対応部分と同一である。
【0457】ここで、電子プロセッサ909が電子プロ
セッサ909Aと置換されてる図9を参照すると、電子
プロセッサ909Aは、ヘテロダイン信号s5、s10
2、および、s7を処理する電子プロセッサ309Aお
よび609Aの電子プロセッサを備えている。従って、
第9の実施態様の本例のヘテロダイン信号信号s5、s
10、および、s7は、各々が第6の実施態様の変形例の
信号信号s5、s10、および、s7として、同一シーケン
スの電子処理段階工程により処理されており、第9の実
施態様の変形例の信号s5およびs2は第3の実施態様の
変形例の信号s5およびs2として、同一シーケンスの電
子処理段階工程により処理されている。その分析の結果
は位相量
【外186】 および、Φ2Gであり、ここでは
【0458】
【数148】 である。
【0459】 次の工程段では、
【外187】 および、Φ2Gが、Γ、(K/χ)、および/または、必
要ならば、k1の計算のために、好ましくはディジタル
方式で、コンピュータ110に伝送される。第9の実施
態様の変形例の量
【外188】 Φ2G、ξ1、Z1、ξ2、および、Z2は、第9の実施態様
のΦ5×I1、Φ10×I1
【外189】 Φ2G、ξ1、Z1、ξ2、および、Z2それぞれに、形式的
に等価であり、この時、
【外190】 および
【外191】 はゼロに設定されており、かつ、l1=p1およびl2
2である。その結果、屈折度(n11)、分散(n2
11G、分散(n2−n12G、k1、および、k2は、
【外192】 および
【外193】 はゼロに設定されており、かつ、l1=p1およびl2
2である状態で、等式(197)、(198)、(1
99)、(200)、および、(201)に従って、第
9の実施態様の上記例により測定された各量に関して表
される。従って、ΓおよびK/χの計算と、必要なら
ば、k1の計算は、
【外194】 および
【外195】 がゼロに設定されており、かつ、l1=p1およびl2
2である状態で、等式(23)、(197)、(19
8)または(199)、(200)、および、(20
1)に従って、互いに異なる波長のビームが経験する測
定路が共拡張性である限りは、測定経路97における気
体の柱状密度の揺動または気体の乱流とは実質的に無関
係に、気体成分が分かっていなくても、環境条件が分か
っていなくても、また、気体成分の屈折度の特性が分か
っていなくても、実施される。第9の実施態様の本例の
残余の説明は、第9の実施態様について与えた説明の対
応部と同一である。
【0460】第9の実施態様に関連する第9の実施態様
の上記例の主たる利点は、第3の実施態様に関連した第
3の実施態様の変更例の利点に関して説明した利点と同
一である。
【0461】各実施態様の或るものでは、干渉計を通る
通過の回数が異なる光学ビームについて異なっている場
合には、光学ビームが経験する光学遅延の差が存在す
る。かかる遅延の差は、測定セル90の両方のミラーが
静止状態にあるので、無視できる影響を生じるのが一般
的であり、気体乱流が小さい振幅の低周波数効果を生じ
るのは、当業者には自明である。
【0462】本明細書中に開示された本発明の第1の実
施態様、第2の実施態様、第3の実施態様、第4の実施
態様、第5の実施態様、第6の実施態様、第7の実施態
様、第8の実施態様、第9の実施態様、ならびに、それ
らの変更例は、ヘテロダイン信号が経験するグループ遅
延の相対差に対して低下した感度で位相Φ1GおよびΦ2G
を生成するのが典型的であり、所与の実施態様、また
は、その変更例についてのヘテロダイン信号の各々は、
第1の実施態様、第4の実施態様、第7の実施態様、な
らびに、それらの変更例に関連して、実質的に同一周波
数スペクトルを有しているのが、当業者には明白であ
る。
【0463】好ましい実施態様と、それらの変更例と
の、ビーム9および/またはビーム10のx偏光成分お
よびy偏光成分の両方が、本発明の範囲および精神から
逸脱せずに周波数シフトされており、f1はビーム9の
x偏光成分およびy偏光成分の各周波数の差のままであ
り、f2はビーム10のx偏光成分およびy偏光成分の
各周波数の差のままである。干渉計およびレーザ源の改
良した隔離は、ビームのx偏光成分およびy偏光成分の
両方を周波数シフトすることにより概ね可能となり、改
良した隔離の程度は、周波数シフトを生成するために使
用した手段に依存している。
【0464】ビーム9およびビーム10のいずれか一方
または両方の2つの周波数成分は、周波数シフトを導入
するための手段の後に続くいずれの時点でも、また、記
載した好ましい実施態様およびそれらの変更例のそれぞ
れの干渉計を入れる前のいずれの時点でも、本発明の範
囲および精神から逸脱せずに、空間的に分離可能である
ことも、当業者なら正当に評価するだろう。2つのビー
ムのいずれかの2つの周波数成分が、それぞれの干渉計
から相当な距離について空間的に分離されている場合
は、第1の実施態様で説明したような代替の基準ビーム
を採用することが必要になり得る。
【0465】図1aから図1e、図1h、図2aから図
2c、図3aから図3c、図4aから図4e、図5aか
ら図5c、図6aから図6d、図7aから図7c、図8
aから図8c、および、図9における例示は、本発明の
9つの好ましい実施態様と、それらの変形例とを描いて
おり、ここでは、1つの実施態様についての、または、
1つの実施態様の実施例についての全ての光学ビーム
は、単一平面上に存する。本発明の範囲または精神から
逸脱せずに、複数平面を利用した修正案が9つの実施態
様およびそれらの変形例ののうちの1つ以上について実
施し得るのは、明らかである。
【0466】本発明の9つの好ましい実施態様と、それ
らの変形例とは測定セル90を有しており、これら測定
セルでは、λ1およびλ2についての測定路は同一物理
長を有しており、λ1およびλ2についての基準路は同
一物理長を有している。特許請求の範囲に規定されたよ
うな本発明の範囲および精神から逸脱せずに、λ1およ
びλ2についての測定路は、異なる物理長を有し得るこ
と、また、λ1およびλ2についての基準路は、異なる
物理長を有し得ることを、当業者なら正当に評価するだ
ろう。特許請求の範囲に規定されたような本発明の範囲
および精神から逸脱せずに、λ1およびλ2についての
測定路は、互いから物理的に変位可能であり、λ1およ
びλ2についての基準路は、互いから物理的に変位可能
であることを、当業者なら、更に正当に評価するだろ
う。
【0467】本発明の9つの好ましい実施態様と、それ
らの変更例とは、全て、ヘテロダイン検出の採用を目的
として構成されている。特許請求の範囲に規定されたよ
うな本発明の範囲および精神から逸脱せずに、ホモダイ
ン検出は、9つの実施態様と、それらの変形例の各々に
おいて採用され得ることを、当業者なら正当に評価する
だろう。「ホモダイン干渉計測知恵受信装置および方法
(Homodyne Interferometric
Receiver and Method)」という
名称の、1997年9月2日にP. de Groot
の名の下に公布された本件と共通所有されている米国特
許第5,663,793号に開示されているようなホモ
ダイン受信装置が採用される。逆分散力Γの計算は、例
えば、第1の好ましい実施態様のホモダインバージョン
などにおいてホモダイン位相
【外196】 および
【外197】 から直接得られるが、ホモダイン位相
【外198】 および
【外199】 は、第1の好ましい実施態様の位相
【外200】 および
【外201】 に対応している。
【0468】本発明の第3組の好ましい実施態様と、そ
れらの変形例は、逆分散力Γの計算にあたって、比率
(K/χ)を測定し、(K/χ)の測定値を利用する。
(K/χ)の測定値はフィードバックシステムの誤差信
号として使用可能であって、等式(34)または(13
5)のいずれかにより表される条件が、特許請求の範囲
に規定されたような本発明の範囲および精神から逸脱せ
ずに、満たされることを、当業者なら正当に評価するだ
ろう。フィードバックシステムにおける(K/χ)の測
定値は、光源1または光源2のいずれかに伝送され、例
えば、注入電流を制御することにより、かつ/または、
ダイオードレーザの温度、または、外部空洞ダイオード
レーザの空洞周波数を制御することにより、光源1また
は光源2のいずれかのそれぞれの波長を制御するために
使用される。
【0469】特許請求の範囲に規定されるような本発明
の範囲または精神から逸脱せずに、好ましい実施態様
と、それらの変形例において開示されているように、2
つ以上の互いに異なる波長に対応する光ビームが測定セ
ルの両端とは対照的に、その同一端に入り、そこから出
るように示差平面ミラー干渉計および測定セルを構成し
得ることを、当業者なら正当に理解するだろう。
【0470】ここで図10を参照するが、図10は、気
体の固有の光学特性、とりわけ、気体の逆分散力を測定
するための発明の方法を実施するための多様な段階工程
を,ブロック1600から1626を介在させて描いて
いる、包括的フローチャートである。図10に描かれた
本発明の方法は、本明細書前段で開示されている発明の
相しHを利用して実施され得るが、開示されたもの以外
の装置を利用しても実現可能であることも、当業者には
自明である。例えば、好ましい実施態様で使用されてい
るものなどの同心状測定セル構成をしようする必要は無
いが、むしろ、所要の基準レッグおよび測定レッグが存
在している限りにおいて、より従来型の干渉計測定構成
を採用し得ることが、明白である。これに加えて、ホモ
ダインアプローチか、または、ヘテロダイン技術が有利
に採用されるアプローチのいずれかを採用し得ること
も、明瞭である。更に認識されるだろうが、図10にお
ける多くの工程段は、汎用コンピュータか、好適なプロ
グラミング可能マイクロプロセッサで作動する適切なソ
フトウエアを介在させて実施可能であるが、必要に応じ
て、システムの他の素子を制御するためには、上述の2
者のいずれが使用されてもかまわない。
【0471】図10でわかるように、前述のように、既
知の近似比を有しているのが好ましい、互いに異なる波
長を有している2つ以上の光ビームを提供することによ
り、ブロック1600で開始する。ブロック1602で
は、光ビームは複数成分に分離されるが、各成分は、ブ
ロック1604において、偏光すなわち空間エンコーデ
ィングか、または、周波数シフトのいずれか一方、また
は、その両方を利用して変化させられるのが、好まし
い。そうでない場合は、光ビームは変化しないままで、
ブロック1606を通過させ得る。
【0472】ブロック1622およびブロック1624
において示されているように、光ビームの各波長の関係
は監視可能であり、それらの波長が先に論じた制限から
外れている場合には、波長間の関係の、波長間の望まし
い関係からの逸脱を補償するための補正手段を適用し得
る。その逸脱が、光ビーム源の波長を制御するためにフ
ィードバックを提供するために利用可能であるか、或い
は、補正が確立されて、逸脱の影響を受けている後段の
計算処理で利用され得るか、いずれかであるが、この両
方のアプローチの何らかの組み合わせが実現可能であ
る。
【0473】ブロック1600で光ビームを生成するの
と平行して、または、ビーム生成と同時に、ブロック1
626に示したように、2つのレッグを有する干渉計を
設けて、一方のレッグは真空で占有されるのが好ましく
(基準レッグ)、他方のレッグは、その固有の光学特性
を測定することになる気体で占有されるのが好ましい。
【0474】ブロック1606およびブロック1608
が示しているように、先に生成した光ビーム成分は干渉
計レッグに導入された結果、各成分は、その指定された
レッグの物理長を通って進行する再に経験する光路長に
基づいて位相がシフトされる。共通して関連して対を成
す成分についての物理長は、同一であるのが好ましい。
【0475】ビームは、ブロック1608から出た後
で、ブロック1610で結合して、混合光学信号を生成
する。これら混合光学信号は、次いで、ブロック161
2に伝送されるが、ここでは、電気信号に対応する光検
出手段により、好ましくはヘテロダインが生成され、こ
れら電気信号は光ビーム成分間の相対位相についての情
報を含んでいる。電気信号は、先に周波数シフトする処
理により生じた、ヘテロダイン信号であるのが好まし
い。
【0476】ブロック1614では、電気信号は、ブロ
ック1616から1620へと伝達され得る、あるい
は、好ましくは、スーパーヘテロダイン信号処理技術に
より伝達され得る相対位相情報を抽出するためにダイレ
クトに分析され得る。代替案として、元のビームと、ビ
ームが実質的に進行する光路との間の波長関係に依存し
て、スーパーヘテロダイン信号処理の前に、修正したヘ
テロダイン信号が生成される。
【0477】ブロック1616では、ホモダイン信号、
ヘテロダイン信号、および/または、スーパーヘテロダ
イン信号のどのような位相曖昧性も、好ましくは、好ま
しい装置の説明と関連して先に作成した計算手段により
解消される。
【0478】ブロック1618では、相対分散力を含ん
でいる固有の光学特性が算出されて、先に決定したよう
に補正が適用され、後段の下流側適用に備えて、また
は、データフォーマットの必要に応えて、出力信号が生
成される。
【0479】本発明の教示の範囲から逸脱せずに、当業
者は発明の装置および方法に他の変更を行ない得る。そ
れゆえ、図示し、説明してきた実施態様は例示であっ
て、限定的意味合いは無いものと理解するべきである。 [図面の簡単な説明]
【図1a】図1aから図1fは一括すると、図式様式
で、本発明の現在の好ましい第1の実施態様を例示して
おり、図1aは、光源1、変調装置3、光源2、変調装
置4、示差平面ミラー干渉計69および70、測定セル
90、検出装置85および86などの図示した各要素間
の光路と、ドライバ5、変調装置3、ドライバ6、変調
装置4、検出装置85および286、電子処理装置10
9、および、コンピュータ110などの図示した各要素
間の電気信号の経路とを示した図である。
【図1b】図1bは、示差平面ミラー干渉計69を例示
する。
【図1c】図1cは、示差平面ミラー干渉計70を例示
する。
【図1d】図1dは、示差平面ミラー干渉計69のため
に外部ミラーを装備した測定セル90を例示する。
【図1e】図1eは、示差平面ミラー干渉計70のため
の外部ミラーを装備した測定セル90を例示する。
【図1f】処理エレクトロニクス109のブロック図で
ある。
【図1g】図1aから図1eおよび図1gは、一緒に、
図形式で、本発明の第1の実施態様の現存の好ましい第
1の例を例示している。図1gは、処理エレクトロニク
ス109Aのブロック図である。
【図1h】図1hは、本発明の第1の実施態様の現存の
好ましい第2の変形の構成要素、光路、および、電気信
号経路を例示する図である。
【図1i】図1iは、本発明の第1の実施態様の第2の
変形で使用される処理エレクトロニクス1109のブロ
ック図である。
【図2a】図2a〜2dは、一緒に、本発明の現存の好
ましい第2の実施態様を例示する図である。図2aは、
光学路を示すと共に、図示した要素、すなわち、光源
1、変調装置3、光源2、変調装置4、示差平面ミラー
干渉計69、示差平面ミラー干渉計群170、測定セル
90、ならびに、検出装置85、186、および、28
6の間の電気信号の経路と、図示した要素、すなわち、
ドライバ5、変調装置3、ドライバ6、変調装置4、検
出装置85、186、および、286、電子プロセッサ
209、ならびに、コンピュータ110の間の電気信号
の経路とを示す図である。
【図2b】図2bは、示差平面ミラー干渉計群170を
例示する。
【図2c】図2cは、示差平面ミラー干渉計群170の
ために外部ミラーを装備した測定セル90を例示する。
【図2d】図2dは、処理エレクトロニクス209のブ
ロック図である。
【図2e】図2a〜2cおよび2eは、一緒に、本発明
の第2の実施態様の現存の好ましい例を例示する。図2
eは、処理エレクトロニクス209Aを示すブロック図
である。
【図3a】図3aから図3dは、一緒に、本発明の現存
の好ましい第3の実施態様を例示する。図3aは、光学
路を示すと共に、図示した要素、すなわち、光源1、変
調装置3、光源2、変調装置4、示差平面ミラー干渉計
169および70、測定セル90、ならびに、検出装置
185および86の間の電気信号の経路と、図示した要
素、すなわち、ドライバ5、変調装置3、ドライバ6、
変調装置4、検出装置185および86、電子プロセッ
サ309、ならびに、コンピュータ110の間の電気信
号の経路とを示す図である。
【図3b】図3bは、光ビーム11が示差平面ミラー干
渉計169に入った場合について、示差平面ミラー干渉
計169を例示する。
【図3c】図3cは、光ビーム345が示差平面ミラー
干渉計169を出た場合について、示差平面ミラー干渉
計169を例示する。
【図3d】図3dは、処理エレクトロニクス309を示
すブロック図である。。
【図3e】図3a〜3cおよび3eは、一緒に理解する
と、本発明の第3の実施態様の現在好ましい例を例示す
る図である。図3eは、処理エレクトロニクス309A
を示すブロック図である。
【図4a】図4a〜4fは、一緒に、本発明の現在好ま
しい第4の実施態様を例示する。図4aは、光学路を示
すと共に、図示した要素、すなわち、光源1、変調装置
3、光源2、変調装置4、示動平面鏡干渉計269、示
差平面ミラー干渉計270、測定セル90、ならびに、
検出装置85、1085、および、1086の電気信号
の経路と、図示した要素、すなわち、ドライバ5、変調
装置3、ドライバ6、変調装置4、検出装置85、10
85、および、1086、電子プロセッサ409、なら
びに、コンピュータ110の間の電気信号の経路とを示
す図である。
【図4b】図4bは、示差平面ミラー干渉計群269を
例示する。
【図4c】図4cは、示差平面ミラー干渉計270を例
示する。
【図4d】図4dは、示差平面ミラー干渉計群269の
ために外部ミラーを装備した測定セル90を例示する。
【図4e】図4eは、示差平面ミラー干渉計270のた
めの外部ミラーを装備した測定セル90を例示する。
【図4f】図4fは、処理エレクトロニクス409を示
すブロック図である。
【図4g】図4aから図4eおよび4gは、一緒に理解
すると、本発明の第4の実施態様の現存の好ましい例を
例示する。図4gは、処理エレクトロニクス409Aを
示すブロック図である。
【図5a】図5a〜5dは、一緒に、本発明の現在好ま
しい第5の実施態様を例示する。図5aは、光学路を示
すと共に、図示した要素、すなわち、光源1、変調装置
3、光源2、変調装置4、示差平面ミラー干渉計群26
9および370、測定セル90、ならびに、検出装置8
5、1085、および、1286の間の電気信号の経路
と、図示した要素、すなわち、ドライバ5、変調装置
3、ドライバ6、変調装置4、検出装置85、108
5、1086、および、1286、電子プロセッサ50
9、ならびに、コンピュータ110の間の電気信号の経
路とを示す図である。
【図5h】図5bは、示差平面ミラー干渉計370を例
示する。
【図5c】図5cは、示差平面ミラー干渉計370のた
めに外部ミラーを装備した測定セル90を例示する。
【図5d】図5dは、処理エレクトロニクス509を示
すブロック図である。
【図5e】図5a〜5cおよび5eは、一緒に、本発明
の第5の実施態様の現在好ましい例を例示する。図5e
は、処理エレクトロニクス509Aを示すブロック図で
ある。
【図6a】図6a〜6eは、一緒に理解すると、本発明
の現在好ましい第6の実施態様を例示する図である。図
6aは、光学路を示すと共に、図示した要素、すなわ
ち、光源1、変調装置3、光源2、変調装置4、示差平
面ミラー干渉計369、示差平面ミラー干渉計270、
測定セル90、ならびに、検出装置185、1285、
および、1086の間の電気信号の経路と、図示した要
素、すなわち、ドライバ5、変調装置3、ドライバ6、
変調装置4、検出装置185、1285、および、10
86、電子プロセッサ609、ならびに、コンピュータ
110の間の電気信号の経路とを示す図である。
【図6b】図6bは、光ビーム11が示差平面ミラー干
渉計群369に入った場合について、示差平面ミラー干
渉計群369を例示する。
【図6c】図6cは、光ビーム345および1345が
示差平面ミラー干渉計群369を出た場合についての、
示差平面ミラー干渉計369を例示する。
【図6d】図6dは、示差平面ミラー干渉計群369の
ために外部ミラーを装備した測定セル90を例示する。
【図6e】図6eは、処理エレクトロニクス609を示
すブロック図である。
【図6f】図6aから図6dおよび図6fは、一緒に、
本発明の第6の実施態様の現在好ましい例を例示する。
図6fは、処理エレクトロニクス609Aを示すブロッ
ク図である。
【図7a】図7aから図7cは、一緒に、本発明の現在
好ましい第7の実施態様を例示する。図7aは、光学路
を示すと共に、図示した要素、すなわち、光源1、変調
装置3、光源2、変調装置4、示差平面ミラー干渉計群
269および470、測定セル90、ならびに、検出装
置85、1085、86、および、1086の間の電気
信号の経路と、図示した要素、すなわち、ドライバ5、
変調装置3、ドライバ6、変調装置4、検出装置85、
1085、86、および、1086、電子プロセッサ7
09、ならびに、コンピュータ110の間の電気信号の
経路とを示す図である。
【図7b】図7bは、示差平面ミラー干渉計群470を
例示する。
【図7c】図7cは、示差平面ミラー干渉計群470の
ために外部ミラーを装備した測定セル90を例示する。
【図8a】図8aから図8cは、一緒に、本発明の現在
好ましい第8の実施態様を例示する。図8aは、光学路
を示すと共に、図示した要素、すなわち、光源1、変調
装置3、光源2、変調装置4、示差平面ミラー干渉計群
269および570、測定セル90、ならびに、検出装
置85、1085、186、286、1186、およ
び、1286の間の電気信号の経路と、図示した要素、
すなわち、ドライバ5、変調装置3、ドライバ6、変調
装置4、検出装置85、1085、186、286、1
186、および、1286、電子プロセッサ809、な
らびに、コンピュータ110の間の電気信号の経路とを
示す図である。
【図8b】図8bは、示差平面ミラー干渉計群570を
例示する。
【図8c】図8cは、示差平面ミラー干渉計群570の
ために外部ミラーを装備した測定セル90を例示する。
【図9】図9は、本発明の現在好ましい第9の実施態様
を例示する図であり、光学路を示すと共に、図示した要
素、すなわち、光源1、変調装置3、光源2、変調装置
4、示差平面ミラー干渉計群369および470、測定
セル90、ならびに、検出装置185、1285、8
6、および、1086の間の電気信号の経路と、図示し
た要素、すなわち、ドライバ5、変調装置3、ドライバ
6、変調装置4、検出装置185、1285、86、お
よび、1086、電子プロセッサ909、ならびに、コ
ンピュータ110の間の電気信号の経路とを示す図であ
る。
【図10】図10は、本発明に従った方法を実施するに
あたって実行される多様な工程段を描いた、高レベルフ
ローチャートである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−90175(JP,A) 特開 平9−318310(JP,A) 特開 平7−225114(JP,A) 特開 昭62−233704(JP,A) 米国特許4685803(US,A) 米国特許44733967(US,A) 米国特許44813783(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 G01J 4/00 - 4/04 G01J 9/00 - 9/02 JOIS、WPI/L、EPAT、PA TOLIS

Claims (49)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体の選択的固有光学特性を監視するた
    めの干渉測定装置であって、該干渉測定装置は、 異なる波長を有する第1の光ビーム(7)および第2の
    光ビーム(8)を少なくとも発する1つ以上の光源と、 基準レッグおよび測定レッグをそれぞれ備えている第1
    の干渉計(69)および第2の干渉計(70)であっ
    て、該基準レッグは所定の媒体により占有されるように
    構成および配置され、該測定レッグは該気体により占有
    されるように構成および配置された、第1の干渉計およ
    び第2の干渉計と、 該第1および第2の光ビームの各々の少なくとも一部を
    該第1および第2の干渉計にそれぞれ導入して、各ビー
    ム部分が該気体を通って所定の経路に沿って進行するよ
    うにして、かつ該第1および第2の光ビームの少なくと
    も一方の別な部分が該所定の媒体を通って所定の経路に
    沿って進行するようにした手段であって、該各ビーム部
    分と該別なビーム部分は、該基準レッグにおいて該所定
    の媒体を通るそれぞれの光路長についての情報と、該測
    定レッグにおいて該気体を通る光路長についての情報と
    を含む複数の射出ビームとして該第1および第2の干渉
    計から現れる、導入する手段と、 該複数の射出ビームを結合させて、該基準レッグおよび
    該測定レッグの該所定経路の対応するものから出た該複
    数の射出ビームの各々の間の位相差に対応する情報を含
    んでいる混合光学信号を生成する結合手段と、 該混合光学信号を検出し、かつ該気体の該選択的固有光
    学特性に対応する情報を含んでいる電気干渉信号を生成
    する検出手段とを特徴とする、干渉測定装置。
  2. 【請求項2】 ビーム波長のうちの一方に対応する前記
    複数の射出ビームのうちの2つの出射ビームは、前記気
    体および前記所定の媒体を通って、それぞれに進行して
    おり、前記結合手段により結合させられると、該一方の
    波長における該気体の屈折度についての情報を含む混合
    光学信号を提供することを特徴とする、請求項1に記載
    の干渉測定装置。
  3. 【請求項3】 前記導入する手段は、前記第1および第
    2の光ビームの各々の部分が前記所定の媒体を通って所
    定の経路に沿って進行するように更に構成されているこ
    とを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の
    干渉測定装置。
  4. 【請求項4】 前記電気干渉信号を分析し、前記気体の
    前記選択的固有光学特性を判定する電子手段(108)
    を特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の干渉測
    定装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の干渉測定装置であっ
    て、前記電子手段(108)が、以下のいずれか1つ以
    上を判定するように構成されることを特徴とする、干渉
    測定装置: (a)前記気体の逆分散力、すなわちΓ; (b)各光ビーム波長に対応する前記気体の屈折度;お
    よび (c)異なるビーム波長における相対屈折度であって、
    該相対屈折度は 【数3】 の形態であり、ここで、iおよびjは波長に対応する整
    数であり、かつ互いに異なる。
  6. 【請求項6】 前記電子手段(108)は、下流側適用
    について、前記気体の前記選択的固有光学特性を表す出
    力信号を提供するように構成されている、請求項4また
    は5に記載の干渉測定装置。
  7. 【請求項7】 前記所定の媒体は真空を含むことを特徴
    とする、請求項1〜6のいずれかに記載の干渉測定装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第1および第2の干渉計は同心セル
    を備えており、該同心セルは、前記基準レッグとして作
    用する閉鎖した内部チャンバーと、前記測定レッグとし
    て作用する、該内部チャンバーを包囲している外部チャ
    ンバーとを備えていることを特徴とする、請求項1〜7
    のいずれかに記載の干渉測定装置。
  9. 【請求項9】 前記内部チャンバーは実質的に真空引き
    されて、従って、前記所定の媒体が真空であり、前記外
    部チャンバーは周囲環境に向けて開放されることを特徴
    とする、請求項7または8に記載の干渉測定装置。
  10. 【請求項10】 前記周囲環境は空気を含んでいること
    を特徴とする、請求項9に記載の干渉測定装置。
  11. 【請求項11】 前記同心セルは端部セクションを備え
    た直円柱の形態を呈し、該端部セクションの各々は、前
    記第1および第2の干渉計の一部として波長選択ミラー
    を備えていることを特徴とする、請求項8〜10のいず
    れかに記載の干渉測定装置。
  12. 【請求項12】 前記導入手段は、前記同心セルの前記
    端部セクションの1つに、1つの波長に対応する前記第
    1および第2の光ビームの部分のうちの1つを導入し、
    かつ、該同心セルの該端部セクションの他方に、別の波
    長に対応する該第1および第2の光ビームの部分のうち
    の別なものを導入するように構成および配置されている
    ことを特徴とする、請求項11に記載の干渉測定装置。
  13. 【請求項13】 前記1つ以上の光源は、前記第1およ
    び第2の光ビームの各々の直交偏光成分を生成するため
    の手段を備えていることを特徴とする、請求項1〜12
    のいずれかに記載の干渉測定装置。
  14. 【請求項14】 前記第1および第2の光ビームを、共
    通波長の対の直交偏光成分に分離する手段を特徴とす
    る、請求項13に記載の干渉測定装置。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2の干渉計のいずれ
    かにおける後続の下流側使用のために、前記直交偏光し
    た対の成分を空間的に分離する手段を特徴とする、請求
    項14に記載の干渉測定装置。
  16. 【請求項16】 前記第1および第2の光ビームの前記
    波長は互いに略調和関係を有しており、該略調和関係は
    一連の比率として表され、各比率は低位非ゼロ整数の比
    率から成ることを特徴とする、請求項1〜15のいずれ
    かに記載の干渉測定装置。
  17. 【請求項17】 前記光源が、前記ビーム波長のうちの
    1つを有している光ビームを提供する少なくとも1つの
    光源と、該1つの光源に関連する、該光ビームの周波数
    を倍加させて、他の波長の他のビームを提供する周波数
    倍加手段とを備えていることを特徴とする、請求項1〜
    16のいずれかに記載の干渉測定装置。
  18. 【請求項18】 前記第1および第2の光ビームの各々
    の前記直交偏光成分間の周波数差を導入して、1組の周
    波数シフトした光ビームを生成し、2つの周波数シフト
    した光ビームが同一周波数差を有していないようにする
    手段を特徴とする、請求項13または14に記載の干渉
    測定装置。
  19. 【請求項19】 前記周波数シフトした光ビームのうち
    の各ビームを1つ以上のビームに分割して、該1組の周
    波数シフトした光ビームから、少なくとも3つの周波数
    シフトした光ビームの拡張した1組を生成し、該拡張し
    た1組の周波数シフトした光ビームにおける各波長につ
    いての周波数シフトした光ビームの数が、前記略調和関
    係に従って逆比例関係になるようにした光学手段を特徴
    とする、請求項18に記載の干渉測定装置。
  20. 【請求項20】 前記第1および第2の干渉計手段は、
    前記拡張した1組のうちの各ビームの前記直交偏光成分
    間に位相シフトを導入して、1組の位相シフトし、周波
    数シフトした光ビームとして前記複数の射出ビームを生
    成し、そして前記拡張した1組の該ビームを整列させ、
    かつ、方向付け、位相シフトし、周波数シフトした光ビ
    ームの各サブセットにより縦走される前記結合した測定
    経路と基準経路とが実質的に同一となるようにし、この
    場合、該位相シフトし、周波数シフトした光ビームのサ
    ブセットは、同一周波数を有している該位相シフトし、
    周波数シフトした光ビームのビームを含んでおり、位相
    シフトし、周波数シフトした光ビームのサブセットの任
    意の2つのビームにより縦走される該測定経路および該
    基準経路は、実質的に相互に重畳しないことを特徴とす
    る、請求項19に記載の干渉測定装置。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の干渉測定装置であ
    って、該装置は以下: (a)前記位相シフトし、周波数シフトした光ビームの
    うちの任意のビームの前記測定レッグおよび前記基準レ
    ッグについての物理的経路長は、実質的に同一であり; (b)前記拡張した1組の周波数シフトした光ビームの
    各ビームに導入される前記位相シフトの大きさは、該測
    定レッグおよび該基準レッグを介する前記各ビームの通
    過回数と、該測定レッグおよび該基準レッグの物理長
    と、ならびに該測定レッグにおける前記気体と該基準レ
    ッグにおける前記所定の媒体との屈折度の差との積に比
    例し、位相シフトし、周波数シフトした光ビームの各サ
    ブセットについての該測定レッグにおける該気体の屈折
    度は互いに異なっており、該気体の屈折度は波長の関数
    であり;そして (c)前記結合手段は前記1組の位相シフトし、周波数
    シフトした光ビームの各ビームの前記2つの異なる周波
    数成分を混合して、少なくとも3つの混合出力ビームか
    ら成る1組の混合出力ビームとして前記混合光学信号を
    生成し、該1組の混合出力ビームの各ビームは、該1組
    の位相シフトし、周波数シフトした光ビームのうちの1
    つのビームから派生している、 ことを特徴とする干渉測定装置。
  22. 【請求項22】 前記検出手段は、前記1組の混合出力
    ビームの強度から、1組の少なくとも3つのヘテロダイ
    ン信号として前記電気干渉信号を生成するための光検出
    器を備えており、該1組の少なくとも3つのヘテロダイ
    ン信号は、前記拡張した1組の周波数シフトした光ビー
    ムのうちのビームの前記直交偏光成分間の前記周波数差
    に関連するヘテロダイン周波数における発振を特徴と
    し、該1組の少なくとも3つのヘテロダイン信号は1組
    のヘテロダイン位相を更に特徴とし、該1組の少なくと
    も3つのヘテロダイン信号は1組の、ヘテロダイン信号
    のサブセットから成り、ヘテロダイン信号のサブセット
    は、位相シフトし、周波数シフトした光ビームのサブセ
    ットから生成されたヘテロダイン信号であることを特徴
    とする、請求項21に記載の干渉測定装置。
  23. 【請求項23】 各サブセットのヘテロダイン信号の前
    記ヘテロダイン信号を加算して、1組のスーパーヘテロ
    ダイン信号を生成するための手段を特徴とし、該1組の
    スーパーヘテロダイン信号の各スーパーヘテロダイン信
    号は、該スーパーヘテロダイン信号を生成するために加
    算された該サブセットのヘテロダイン信号のヘテロダイ
    ン周波数に等しいスーパーヘテロダイン周波数と、該ス
    ーパーヘテロダイン信号を生成するために加算された該
    サブセットのヘテロダイン信号のヘテロダイン位相の平
    均に等しいスーパーヘテロダイン位相とを有している信
    号から成り、該スーパーヘテロダイン位相は、前記1組
    の位相シフトし、周波数シフトした光ビームの前記測定
    レッグにおける前記気体の屈折度と、前記基準レッグに
    おける前記所定の媒体の屈折度に起因する差を例外とし
    て、実質的にゼロである、請求項22に記載の干渉測定
    装置。
  24. 【請求項24】 前記電子手段は、前記1組のスーパー
    ヘテロダイン信号のうちの2つの信号を抽出して、該信
    号を混合し、第2レベルのスーパーヘテロダイン信号を
    生成する抽出手段を備えており、該第2レベルのスーパ
    ーヘテロダイン信号は、該第2レベルのスーパーヘテロ
    ダイン信号を生成するために混合された該スーパーヘテ
    ロダイン信号の前記スーパーヘテロダイン周波数の和お
    よび差にそれぞれ等しい周波数、すなわち、和の周波数
    および差の周波数を有し、かつ、該第2レベルのスーパ
    ーヘテロダイン信号を生成するために混合された該スー
    パーヘテロダイン信号の前記スーパーヘテロダイン位相
    の和および差にそれぞれ等しい位相、すなわち、和の位
    相および差の位相を有している2つのサイドバンド、す
    なわち和のサイドバンドと差のサイドバンドから成り、
    該差の位相は、前記1組の位相シフトし、周波数シフト
    した光ビームの前記測定レッグにおける前記気体の屈折
    度と、前記基準レッグにおける前記所定の媒体の屈折度
    との分散に起因する差を例外として、実質的にゼロであ
    ることを特徴とする、請求項23に記載の干渉測定装
    置。
  25. 【請求項25】 前記電子手段は、前記和の位相および
    前記差の位相と、前記スーパーヘテロダイン位相のうち
    の一方とに基づいて動作し、前記気体の逆分散力を判定
    することを特徴とする、請求項24に記載の干渉測定装
    置。
  26. 【請求項26】 前記結合手段は、少なくとも2つの混
    合出力ビームの1組の混合出力ビームとして前記混合光
    学信号を生成するように構成および配置されており、各
    混合出力ビームは、位相シフトし、周波数シフトした光
    ビームの1つのサブセットから生成されることを特徴と
    する、請求項21〜24のいずれかに記載の干渉測定装
    置。
  27. 【請求項27】 前記1つ以上の光源の波長の略調和比
    を測定し、かつ、前記選択的固有光学特性を判定するに
    あたって行なわれる計算を補正するための信号を提供す
    る電子処理手段を特徴とする、請求項16に記載の干渉
    測定装置。
  28. 【請求項28】 前記第1および第2の干渉計は、前記
    1組の周波数シフトした光ビームの各ビームの前記直交
    偏光成分間に位相シフトを導入して、1組の位相シフト
    し、周波数シフトした光ビームを生成すると共に、該1
    組の周波数シフトした光ビームの該ビームを整列させ、
    かつ、方向付け、該1組の位相シフトし、周波数シフト
    した光ビームの各ビームにより縦走される前記測定レッ
    グおよび前記基準レッグが実質的に同一となるようにす
    ることを特徴とする、請求項18〜26のいずれかに記
    載の干渉測定装置。
  29. 【請求項29】 前記位相シフトし、周波数シフトした
    光ビームのどのビームの前記測定レッグおよび前記基準
    レッグについての前記物理的経路長も実質的に同一であ
    ることを特徴とする、請求項20〜28のいずれかに記
    載の干渉測定装置。
  30. 【請求項30】 前記1組の周波数シフトした光ビーム
    および/または前記拡張した組の周波数シフトした光ビ
    ームの各ビームに導入される前記位相シフトの大きさ
    は、前記測定レッグおよび前記基準レッグを介する通過
    回数と、該測定レッグおよび該基準レッグの物理長と、
    該測定レッグにおける前記気体の屈折度と該基準レッグ
    における前記所定の媒体の屈折度との差の積に比例し、
    位相シフトし、周波数シフトした光ビームの各ビームに
    ついての該測定レッグにおける該気体の屈折度は互いに
    異なっており、該気体の屈折度は波長の関数であること
    を特徴とする、請求項29に記載の干渉測定装置。
  31. 【請求項31】 前記結合手段は前記1組の位相シフト
    し、周波数シフトした光ビームの各ビームの前記2つの
    異なる周波数成分を混合して、少なくとも2つの混合出
    力ビームから成る1組の混合出力ビームとして前記混合
    光学信号を生成し、該1組の混合出力ビームの各ビーム
    は、該1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビーム
    の1つかつ唯一のビームから派生していることを特徴と
    し、前記検出手段は、前記1組の混合出力ビームの強度
    から、1組のヘテロダイン信号として前記電気干渉信号
    を生成する光検出器を備えており、該1組のヘテロダイ
    ン信号は、少なくとも2つのヘテロダイン信号から成
    り、かつ、前記1組の周波数シフトした光ビームのビー
    ムの前記直交偏光成分間の前記周波数差に関連するヘテ
    ロダイン周波数における発振を有し、該1組のヘテロダ
    イン信号はまた、前記測定レッグにおける前記気体の屈
    折度に関連する差を例外として、前記光ビーム波長間の
    前記略調和関係に実質的に逆比例関係にある1組のヘテ
    ロダイン位相を有することをさらに特徴とする、請求項
    30に記載の干渉測定装置。
  32. 【請求項32】 前記1組のヘテロダイン信号を処理し
    て、1組の修正したヘテロダイン信号を生成する手段を
    特徴とし、該1組の修正したヘテロダイン信号は修正し
    たヘテロダイン周波数を有し、該修正したヘテロダイン
    周波数は、前記光ヒーム波長間の前記略調和関係に従っ
    て前記ヘテロダイン周波数と調和関係にあり、かつ該1
    組の修正したヘテロダイン信号は修正したヘテロダイン
    位相を有し、該修正したヘテロダイン位相は、該光ビー
    ム波長間の該略調和関係に従って前記ヘテロダイン位相
    と調和関係にあり、該1組の修正したヘテロダイン信号
    の該1組の修正したヘテロダイン位相は、前記1組の位
    相シフトし、周波数シフトした光ビームの前記測定レッ
    グにおける前記気体の屈折度と、前記基準レッグにおけ
    る前記所定の媒体の屈折度に起因する差を例外として、
    実質的に等しい、請求項31に記載の干渉測定装置。
  33. 【請求項33】 前記修正したヘテロダイン信号のうち
    の2つを混合して、前記1対の修正したヘテロダイン信
    号の前記修正したヘテロダイン周波数の和および差にそ
    れぞれ等しい周波数、すなわち、和の周波数および差の
    周波数を有し、かつ該1対の修正したヘテロダイン信号
    の前記修正したヘテロダイン位相の和および差にそれぞ
    れ等しい位相、すなわち、和の位相および差の位相を有
    している2つのサイドバンド、すなわち、和のサイドバ
    ンドおよび差のサイドバンドから成るスーパーヘテロダ
    イン信号を生成する電子手段を特徴とし、該差の位相
    は、前記1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビー
    ムの前記測定レッグにおける前記気体の屈折度と、前記
    基準レッグにおける前記所定の媒体の屈折度との分散に
    起因する差を例外として、実質的にゼロであり、該電子
    手段が、該差の位相および該1対の修正されたヘテロダ
    イン信号のうちの1つの該修正されたヘテロダイン位相
    を分析して、該測定レッグにおける該気体の逆分散力を
    判定するための手段を含むことをさらに特徴とする、請
    求項32に記載の干渉測定装置。
  34. 【請求項34】 前記第1および第2の干渉計は、前記
    1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームについ
    て前記測定レッグおよび前記基準レッグを複数回通過さ
    せる手段を備えており、該1組の位相シフトし、周波数
    シフトした光ビームのビームについての複数の通過の回
    数は、該1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビー
    ムのビームの波長に比例しており、該1組の位相シフト
    し、周波数シフトした光ビームのどのビームの前記測定
    レッグおよび前記基準レッグの物理長も、実質的に同一
    であることを特徴とする、請求項28〜33のいずれか
    に記載の干渉測定装置。
  35. 【請求項35】 前記1組の周波数シフトした光ビーム
    の各ビームに導入される前記位相シフトの大きさは、前
    記測定レッグおよび前記基準レッグを介する通過の回数
    と、該測定レッグおよび該基準レッグの物理長と、該測
    定レッグにおける前記気体の屈折度と該基準レッグにお
    ける前記所定の媒体の屈折度との差との積に比例し、前
    記位相シフトし、周波数シフトした光ビームの各ビーム
    についての該測定レッグにおける該気体の屈折度は互い
    に異なっており、該気体の屈折度は波長の関数であるこ
    とを特徴とする、請求項34に記載の干渉測定装置。
  36. 【請求項36】 前記結合手段は前記1組の位相シフト
    し、周波数シフトした光ビームの各ビームの前記2つの
    異なる周波数成分を混合して、少なくとも2つの混合出
    力ビームから成る1組の混合出力ビームとして混合光学
    信号を生成し、該1組の混合出力ビームの各ビームは、
    該1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームのう
    ちの1つかつ唯一の光ビームから派生していることを特
    徴とする、請求項30〜35のいずれかに記載の干渉測
    定装置。
  37. 【請求項37】 前記検出手段は、前記1組の混合出力
    ビームの強度から、1組のヘテロダイン信号として前記
    電気干渉信号を生成するための光検出器を備えており、
    該1組のヘテロダイン信号は、少なくとも2つのヘテロ
    ダイン信号から成り、かつ、前記1組の周波数シフトし
    た光ビームの前記ビームの前記直交偏光成分間の前記周
    波数差に関連するヘテロダイン周波数における発振を有
    し、該1組のヘテロダイン信号はまた1組のヘテロダイ
    ン位相を有し、該1組のヘテロダイン位相は、前記測定
    レッグにおける前記気体の屈折度と、前記基準レッグに
    おける前記所定の媒体の屈折度とに関連する差を例外と
    して、実質的に等しいことを特徴とする、請求項36に
    記載の干渉測定装置。
  38. 【請求項38】 前記ヘテロダイン信号のうちの2つを
    混合して、該1対のヘテロダイン信号の前記ヘテロダイ
    ン周波数の和および差にそれぞれ等しい周波数、すなわ
    ち、和の周波数および差の周波数を有し、かつ、該1対
    のヘテロダイン信号の前記ヘテロダイン位相の和および
    差にそれぞれ等しい位相、すなわち、和の位相および差
    の位相を有している2つのサイドバンド、すなわち、和
    のサイドバンドおよび差のサイドバンドから成るスーパ
    ーヘテロダイン信号を生成する電子手段を特徴とし、該
    差の位相は、前記1組の位相シフトし、周波数シフトし
    た光ビームの前記測定レッグにおける前記気体の屈折度
    と、前記基準レッグにおける前記所定の媒体の屈折度と
    の分散に起因する差を例外として、実質的にゼロであ
    る、請求項32または37に記載の干渉測定装置。
  39. 【請求項39】 前記一連の比率として表される前記略
    調和関係の前記相対精度は、前記気体の分散力を該気体
    の逆分散力の測定に要する相対精度で乗算した結果より
    も低位の大きさを有していることを特徴とする、請求項
    16、24、25、27および38のいずれかに記載の
    干渉測定装置。
  40. 【請求項40】 前記電子手段は、前記差の位相と、前
    記1対のヘテロダイン信号のうちの1つの前記ヘテロダ
    イン位相とを分析して、前記測定レッグにおける前記気
    体の逆分散力を判定する分析手段を備えていることを特
    徴とする、請求項39に記載の干渉測定装置。
  41. 【請求項41】 前記1連の比率として表される前記略
    調和関係の前記相対精度を監視するための監視手段を特
    徴とする、請求項16、24、25、27および38の
    いずれかに記載の干渉測定装置。
  42. 【請求項42】 前記監視手段に応答してフィードバッ
    ク信号を提供し、前記第1および第2の光ビームの1つ
    以上の光源を制御して、前記略調和関係の前記相対精度
    が、前記気体の分散力を該気体の逆分散力の測定に要す
    る相対精度で乗算した結果よりも低位の大きさを有して
    いるようにする手段を特徴とする、請求項41に記載の
    干渉測定装置。
  43. 【請求項43】 前記電子手段は、前記差の位相と、前
    記1対のヘテロダイン信号のうちの1つの前記ヘテロダ
    イン位相とを分析して、前記測定レッグにおける前記気
    体の逆分散力を判定するための手段を備えていることを
    特徴とする、請求項38、41および42に記載の干渉
    測定装置。
  44. 【請求項44】 前記監視手段に応答して、前記電子手
    段により判定されるように、前記測定レッグにおける前
    記気体の前記選択的固有光学特性または前記逆分散力の
    いずれかを補正するための手段を特徴とする、請求項4
    1〜43のいずれかに記載の干渉測定装置。
  45. 【請求項45】 前記電子手段は、前記差の位相と、前
    記1対のヘテロダイン信号のうちの1つの前記ヘテロダ
    イン位相とを分析して、前記測定レッグにおける前記気
    体の逆分散力を判定する手段を備えていることを特徴と
    する、請求項44に記載の干渉測定装置。
  46. 【請求項46】 前記電気干渉信号は、前記気体の屈折
    度に対応する位相情報を含むヘテロダイン信号を含むこ
    とを特徴とし、かつ前記ヘテロダイン信号を混合して、
    該気体の屈折度の分散に対応する位相情報を含んでいる
    少なくとも1つのスーパーヘテロダイン信号を生成する
    ための手段を更に特徴とする、請求項1〜45のいずれ
    かに記載の干渉測定装置。
  47. 【請求項47】 前記ヘテロダイン信号および前記スー
    パーヘテロダイン信号の位相曖昧性を解消するための手
    段を特徴とする、請求項46に記載の干渉測定装置。
  48. 【請求項48】 気体の選択的固有光学特性を監視する
    ための干渉計測定方法であって、該干渉計測定方法は、 異なる波長を有している第1の光ビーム(7)および第
    2の光ビーム(8)を少なくとも生成する工程と、 第1の干渉計(69)および第2の干渉計(70)のそ
    れぞれに該第1および第2の光ビームの各々の少なくと
    も一部をそれぞれ導入する工程であって、該第1および
    第2の干渉計は、各々が所定の物理的経路長を有する基
    準レッグおよび測定レッグを備えており、該基準レッグ
    は所定の媒体により占有されるように構成および配置さ
    れ、該測定レッグは該気体により占有されるように構成
    および配置され、該第1および第2のビームの一部が、
    該基準レッグにおける該所定の媒体を通るそれぞれの光
    路長についての情報と、該測定レッグにおける該気体を
    通るそれぞれの光路長についての情報とを含んでいる複
    数の射出ビームとして、該第1および第2の干渉計から
    現れるようにした工程を包含し、 該方法は、 該複数の射出ビームを結合して、該基準レッグおよび該
    測定レッグの所定の経路の対応するものから出た該複数
    の射出ビームの各々の間の位相差に対応する情報を含ん
    でいる混合光学信号を生成する工程と、 該混合光学信号を検出し、該気体の該選択的固有光学特
    性に対応する情報を含んでいる電気干渉信号を生成する
    工程とを特徴とする、干渉計測定方法。
  49. 【請求項49】 請求項1〜47のいずれかに記載の装
    置を使用して実行されることを特徴とする、請求項48
    に記載の干渉測定方法。
JP2000532683A 1998-02-23 1999-01-16 気体の固有光学特性を測定する装置および方法 Expired - Fee Related JP3332366B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US7559598P 1998-02-23 1998-02-23
US60/075,595 1998-02-23
US17644298A 1998-10-21 1998-10-21
US09/176,442 1998-10-21
PCT/US1999/001041 WO1999042786A1 (en) 1998-02-23 1999-01-16 Apparatus and methods for measuring intrinsic optical properties of a gas

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002504670A JP2002504670A (ja) 2002-02-12
JP3332366B2 true JP3332366B2 (ja) 2002-10-07

Family

ID=26757049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000532683A Expired - Fee Related JP3332366B2 (ja) 1998-02-23 1999-01-16 気体の固有光学特性を測定する装置および方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1058810B1 (ja)
JP (1) JP3332366B2 (ja)
KR (1) KR100418727B1 (ja)
TW (1) TW444123B (ja)
WO (1) WO1999042786A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1668312B1 (en) 2003-09-30 2017-03-22 Cymer, LLC Gas discharge mopa laser spectral analysis module

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4552457A (en) 1983-02-01 1985-11-12 Giallorenzi Thomas G Fiber optic interferometer using two wavelengths or variable wavelength
US4685803A (en) * 1986-01-23 1987-08-11 Zygo Corporation Method and apparatus for the measurement of the refractive index of a gas
JPH0198902A (ja) 1987-10-12 1989-04-17 Res Dev Corp Of Japan 光波干渉測長装置
US4813783A (en) * 1987-11-03 1989-03-21 Carl-Zeiss-Stiftung Interferometer system for making length or angle measurements
GB8920366D0 (en) * 1989-09-08 1989-10-25 Downs Michael J Optical measuring instruments
EP0645616A4 (en) * 1992-12-25 1996-03-27 Vladimir Prokopievich Drachev DISPERSIONS INTERFEROMETER.
JP3219349B2 (ja) * 1993-06-30 2001-10-15 キヤノン株式会社 波長コンペンセータ、該波長コンペンセータを用いたレーザ干渉測定装置、該レーザ干渉測定装置を有するステージ装置、該ステージ装置を有する露光システム、および該露光システムを用いたデバイスの製造方法
WO1998008214A1 (en) * 1996-08-20 1998-02-26 Zygo Corporation Superheterodyne interferometer and method for compensating the refractive index of air using electronic frequency multiplication
WO1999018424A1 (en) 1997-10-02 1999-04-15 Zygo Corporation Interferometric method and apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
EP1058810A4 (en) 2002-01-02
WO1999042786A1 (en) 1999-08-26
JP2002504670A (ja) 2002-02-12
EP1058810B1 (en) 2013-07-03
KR100418727B1 (ko) 2004-02-18
EP1058810A1 (en) 2000-12-13
TW444123B (en) 2001-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6124931A (en) Apparatus and methods for measuring intrinsic optical properties of a gas
KR100328007B1 (ko) 다중패스 간섭법을 사용하여 공기의 굴절률을 측정하는 슈퍼헤테 로다인 방법 및 장치
US5838485A (en) Superheterodyne interferometer and method for compensating the refractive index of air using electronic frequency multiplication
Bobroff Recent advances in displacement measuring interferometry
Badami et al. A frequency domain method for the measurement of nonlinearity in heterodyne interferometry
JP3332367B2 (ja) 空気の屈折率および光路長の影響を測定するための干渉測定器および方法
US7251039B1 (en) Low non-linear error displacement measuring interferometer
JPS61207903A (ja) ヘテロダイン干渉計システム
Stone et al. A simple technique for observing periodic nonlinearities in Michelson interferometers
Lu et al. Measuring large step heights by variable synthetic wavelength interferometry
JPH03180704A (ja) レーザ干渉計
US8576404B2 (en) Optical interferometer
JP2903486B2 (ja) 分散干渉計
JP3332365B2 (ja) 複数経路干渉測定を使用して空気の屈折率および光路長効果を測定するための装置および方法
JP3332366B2 (ja) 気体の固有光学特性を測定する装置および方法
JP3626907B2 (ja) 干渉測定方法および装置
JPS62233704A (ja) 差動平面鏡干渉計システム
EP0920600B1 (en) Superheterodyne interferometer and method for compensating the refractive index of air using electronic frequency multiplication
Peters et al. MSTAR: an absolute metrology sensor with sub-micron accuracy for space-based applications
EP0920599B1 (en) Measuring the effects of the refractive index of a gas using different multiple path interferometry ( superhetrodyne )
JPH06241718A (ja) 屈折率変動を補正した干渉測長装置
Lay et al. Absolute distance measurement with the MSTAR sensor
Haupt et al. High-precision optical metrology system for the SMART-2 mission as precursor for the DARWIN satellite constellation
Lay et al. MSTAR: an absolute metrology system with submicrometer accuracy
Zhou et al. Developing Atomic Resolution Measurements using a Tunable Diode Laser-based Interferometer

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020708

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080726

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090726

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100726

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110726

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110726

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120726

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120726

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130726

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees