JP3626907B2 - 干渉測定方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は一般に、気体の固有光学特性を測定および監視する方法および装置に関するものである。より具体的には、本発明は、気体の逆分散力の干渉法測定および、無制御の乱流気体の存在下で高精度変位計測学において有用である光学装置とに関連する。
【0002】
(発明の背景)
干渉測定技術は、精度測定を必要とする多様な仕事について広範な適用可能性を有する。長さ、変位量、幾何学的特性、表面構造、および、振動の正確な測定は、これらの技術が重要な役割を果たす一般の用途であるが、より高い精度の高まる要求のために、成長および進化を続けている。しかし、他の計測学に関しては、実用性がしばしば障壁となって、理論的には可能となり得るものの達成を困難にする。
【0003】
干渉測定変位計測学の絶対精度を制限する1つの支配的要因は、周囲空気の屈折率の不確定性であり、W.T.Estler著、「空気中における高精度変位干渉測定法」、応用光学24号の808頁から815頁(1985年)、C.L.Farrand、V.F.Foster、および、W.H.Graceらの、1980年8月15日発行の米国特許第4,215,938号、N.Bobroff著、「空気乱流に由来する、レーザ干渉測定における残留誤差と非線形性」、応用光学26号(13)の2676頁から2682頁(1987年)、および、N.Bobroff著、「変位測定干渉測定法における最近の進歩」、測定科学&技術4号(9)の907頁から926頁(1993年)を参照されたい。
【0004】
上記の引例に挙げた参考文献で注目されているように、空気中における干渉法変位測定は、環境不確定性、特に、空気圧、温度、および、湿度といった、空気組成の変化;空気中の乱流の影響をも受ける。このような要因は、変位量を測定するために使用される光の波長を変える。通常条件下では、空気の屈折率はおよそ1.0003であり、1×10−5から1×10−4の次数の変化を伴う。多くの応用例では、空気の屈折率は、0.1ppm(parts per million)から0.003ppmよりも低い相対精度で公知であるべきであり、これら2つの相対精度は、1メートル干渉法変位測定の場合、それぞれ、100nmおよび3nmの変位測定精度に対応する。
【0005】
屈折率変動を検出する1つの方法は、測定経路に沿った圧力および温度の変化を測定し、かつ、経路の屈折率への影響を算出することである。この計算を実施するための数学的方程式は、F.E.Jones著の「空気の屈折度」と題する、NES研究季刊誌86号(1)の27頁から32頁(1981年)の論文に開示される。この技術の実施例は、Estlerによる引用文献中に記載されている。残念ながら、近似値しか提供しないこの技術は、扱いにくく、空気密度における遅い全体的な変動について補正するにすぎない。
【0006】
環境不確定性を補正するための前述の段落に記載されるタイプの1つの先行技術は、気圧、温度、および、湿度を測定するために個々のセンサーを使用すること、次いで、測定された変位量を補正するためにこれら測定値を使用することに基づいている。Hewlett−Packard製の市場で入手できるAutomatic Compensator、Model 5510 Opt 010はこの技術を利用する。この技術は、センサーの誤差のせいで、また、百分率のCO含有量などの空気組成の変動から生じる誤差のせいで、部分的に満足がゆくにすぎず、産業ゲージ、すなわち、フレオンおよび溶媒の存在は、この技術では無視される。
【0007】
空気の影響を補正するための別なタイプの技術は、空気の屈折度の測定に基づく。このタイプの処置手順は、本明細書の以下で、屈折度技術として言及する。高精度距離測定干渉法における用途に関する屈折度技術を用いた場合に遭遇するより深刻な制限の1つは、基本的レベルで生じる。気体の屈折度は、温度および圧力などの環境条件に、一次的に依存する気体の密度に直接比例する。従って、屈折度測定装置の場所で測定された屈折度の値を、距離測定干渉計の測定経路などの第2場所に関連させるために、先の場所における環境条件に関する後の場所における環境条件は、300ppmから10ppmよりも低い相対精度で公知であるべきであり、後者の場所における屈折率について必要とされる相対精度は、先に引用された相対精度に従って、0.1ppmから0.003ppmより低い。高精度距離測定干渉法における使用に関するこの深刻な制限は、一般に、屈折度技術として分類される全ての技術について、存在する。
【0008】
環境不確定性を補正する先行技術の屈折度技術は、引用に挙がったC.L.Farrand、V.F.Foster、および、W.H.Graceらの米国特許を基本とする。この技術は剛性封入体を組み入れ、その長さは、環境条件および経時定数とは無関係に、正確にわかっていなければならない。この封入体の光路長の変化は、遠隔制御式バルブによって封入体が排気され、かつ、周囲空気で再充満され得ると、測定される。封入体中の空気の屈折度は、光路長の測定した変化に比例する。この技術は、封入体中の空気の特性が測定経路中の空気の特性を適切に表していないという事実のために部分的に満足がゆくにすぎず、したがって、系統的誤差を導く。穿孔を設けた封入体を用いたとしても、先に引用した屈折度技術の制限に加えて、封入体の内外の空気の特性の間に、深刻な系統的差が存在することが、分かっている。
【0009】
固定長光学基準経路を組み入れた、他の先行技術の屈折度技術は、共通所有される、G.E.Sommargrenによる、1987年8月11日発行の米国特許第4,685,803号と、1988年3月29日発行の米国特許第4,733,967号に見られる。2つの引用したSommargren特許に開示される各発明の主たる利点は、測定経路の長さが極端な精度で公知である必要がなく、測定期間中の測定経路長のわずかな変化は耐え得ること、また、屈折率セル周囲の空気が周囲環境を真に表し得ることである。しかし、2つの引用したSommargren特許は気体の屈折度を測定し、それゆえに、高精度距離測定干渉法における使用に関して、屈折度技術の引用した制限に遭遇する。
【0010】
恐らく、空気の屈折率に関する環境条件の効果に関する大半の困難な測定は、無制御温度および圧力で、非公知の長さの、または、可変長さの測定経路にわたる指数変動の測定である。このような状況は、幾何物理学的および計測学的長さにおいて頻繁に生じるが、これについては、雰囲気は明らかに無制御であり、屈折率は、空気密度と空気組成の変動のために、劇的に変化している。この問題は、H.MatsumotoおよびK.Tsukahara共著、「長距離測定に関する大気位相乱流の効果」と題する、応用光学23号(19)の3388頁から3394頁(1984年)の論文中と、G.N.Gibson、J.Heyman、J.Lugten、W.Fitelson、および、C.H.Townesら著の、「大気中の光路長乱流」と題する、応用光学23号(23)の4383頁から4389頁(1984年)の論文中とに記載される。
【0011】
無制御雰囲気および変化する屈折率に関する、別な具体的状況は、集積回路のマイクロリソグラフィー製造で採用されるものなど、高精度距離測定干渉法である。例えば、N.Bobroffによる、2つの引用した論文を参照されたい。空気乱流のせいである指数変動の補正は、0.1ppmのオーダーの大きさであるのが典型的であり、補正した測定路長における空気乱流が一部原因となる指数変動のせいである残留誤差は、高精度変位干渉法において、0.003ppmのオーダーよりも低いか、または、そのオーダーの相対精度を伴わなければならず、相対精度は、1メートル干渉法変位測定については、3nmの変位測定精度に対応する。このハイレベルの精度は、周波数安定型レーザ源および高分解能位相検出に関与する。
【0012】
経路にわたる指数変動を検出するための1つの直接的方法は、J.L.Hall、P.J.Martin、M.L.Eickhoff、および、M.P.Wintersに1993年6月8日発行した、「周囲大気の屈折度の高精度インサイチュ決定」と題する、米国特許第5,218,426号に教示される。Hallらのシステムは、周囲大気に晒され、かつ、光がそこに方向づけられて、周囲雰囲気の屈折度への従属性を有する光学干渉縞パターンを形成するための、屈折計の使用を含む。縞パターンは、透過光を検出しながら、適性角度で平行入力ビームを連続走査することにより、または、分岐入力ビームを照射した干渉計の角出口空間を(複数要素検出装置で)画像化することにより、角度の関数として測定される。Hallらの装置の測定経路は、実質的には、2つの直円円錐の組み合わせであるが、距離測定干渉計の測定経路は実質的に1組の直円シリンダから成る。その結果、Hallらの装置は、大気乱流に起因して、距離測定干渉計の光路長における変動測定には、適さない。
【0013】
経路にわたる指数変動を検出するための、別なより直接的な方法は、複数波長距離測定によるものである。基本原理は、以下のように理解し得る。干渉計およびレーザーレーダーは、屋外空気中であることが最も多いが、基準と物体との間の光路長を測定する。光路長は、屈折率と、測定ビームが縦走する物理的経路との積分による積である。屈折率は波長とともに変化するが、物理長は波長とは無関係であるという点で、機器が少なくとも2つの波長を使用する場合は、屈折率の各寄与分から物理的経路長を分離することは、一般に可能である。波長にともなう率の変動は、当該技術では、分散として周知であり、従って、この技術は、本明細書の以下で、分散技術として言及する。
【0014】
分散技術は、2つの異なる波長における光路の差を測定し、次いで、屈折率の特性を利用して、2つの異なる波長における光路の測定差から、経路長への屈折率の影響を算出する。分散技術は2つの深刻な制限に出くわす。より基本的制限は、分散技術が、定義により、屈折率の波長に関する第1導関数の特性を利用する技術である、という事実から生じる。第2の制限は、屈折率の特性が所要の精度について利用可能でなければならないという事実から生じる。
【0015】
分散技術の第1の導関数特性は、1〜2のオーダーの大きさだけ、距離測定干渉計に関連して、干渉法位相測定が行われなければならない時の相対精度を増大させる。分散技術の第1の導関数特性はまた、屈折率の各特性が、1〜2のオーダーの大きさだけ、屈折度技術に関連して公知でなけらばならない程度の相対精度も増大させる。屈折率について得られる情報は、屈折度技術の或る応用例についての十分な相対精度で公知ではなく、結果として、分散技術の、より数少ない応用例については、十分な相対精度で公知ではない。
【0016】
屈折率測定についての分散技術は、長い歴史を有し、レーザの導入より以前である。K.E.Erickson著の「無制御大気を通る長い経路の干渉測定法」と題する、光学研究会年会報52号(7)の781頁から787頁(1962年)の論文は、基本原理を説明すると共に、幾何物理学的測定についての技術の実行可能性の分析を提示する。追加の理論的提案は、P.L.BenderおよびJ.C.Owens共著の、「変動する大気の屈折率の変動についての、光学距離測定値の補正」と題する、幾何学研究会報70(10)の2461頁から2462頁(1965年)の論文中に見られる。
【0017】
指数補償の分散技術に基づく商業用距離測定レーザレーダーは、1970年代に登場した。K.B.EarnshawおよびE.N.Hernandez共著の、「大気の屈折率を補正する、2レーザ光学距離測定機器」と題する、応用光学11号(4)の749頁から754頁(1972年)の論文は、5kmから10kmの測定経路にわたる動作のための、マイクロ波変調式HeNeレーザおよびHeCdレーザを採用した機器を開示している。この機器の更なる詳細は、E.N.HernandezおよびR.S.Earnshaw共著の「大気屈折率を補正する、2レーザ(4416Aおよび6328A)光学距離測定機器」と題する、幾何学研究会報77号(35)の6994頁から6998頁(1972年)の論文に見られる。分散技術の応用の更なる具体例は、E.BergおよびJ.A.Carter共著の、「光ビームトレースによる、一元式および二元式カラーレーザの距離補正」と題する、幾何学研究会報85(B11)の6513頁から6520頁(1980年)の論文で論じられている。
【0018】
幾何物理学的測定用機器類は強度変調レーザレーダーを採用するのが典型的であるが、光学干渉位相検出は、より短い距離に一層有利であると、当該技術で理解されている。R.B.ZipinおよびJ.T.Zaluskyらに1972年3月に発行された、「精度次元測定を得る装置およびその方法」と題する、米国特許第3,647,302号において、温度、圧力、および、湿度などの周囲条件の変化を補償するために複数波長を採用した干渉法変位測定システムが、開示される。この機器は、可動物体を用いた、すなわち、可変物理経路長を用いた動作のために特に設計されている。Zipinらの技術は3つの異なる波長を採用して、測定経路に沿って環境条件の変化を補正するように、波長依存屈折率を知っていることを前提とする点で、Zipinらの技術は、分散技術ではない。分散技術は、波長に関する屈折率の第1導関数の特性を利用する技術として説明されているが、Zipinらの技術は、波長に関する屈折率の第2導関数の特性を利用した技術として説明可能であり、従って、本明細書の以下では、第2導関数屈折率技術に言及する。
【0019】
幾何物理学的実験における第2導関数屈折率の応用の具体例は、L.E.SlaterおよびG.R.Huggett共著の、「幾何物理学的実験のための、複数波長距離測定機器」と題する、幾何学研究会報81号(35)の6299頁から6306頁(1976年)の論文中に見られる。
【0020】
第2導関数屈折率技術は、2つの深刻な制限に遭遇する。より基本的な制限は、第2導関数屈折率技術は、定義によると、屈折率の波長に関して第2導関数の特性を利用する技術であるという事実から生じる。第2の制限は、屈折率の特性が、所要の相対精度について利用可能でなければならないという事実から生じる。第2導関数屈折率技術の第2導関数特性は、干渉法位相測定が、1〜2のオーダーの大きさだけ、分散技術に関して行われなければならない時の相対精度を増大させる。第2導関数屈折率技術の第2導関数特性はまた、屈折率の特性が、1〜2のオーダーの大きさだけ、分散技術に関してわかっていなけらばならない程度の相対精度も増大させる。屈折率について利用できる情報は、屈折度技術の或る適用例について、十分な相対精度で公知ではなく、分散技術のより数の少ない応用例に対しても、また、結果的には、第2導関数屈折率技術のより少数組の応用例についてさえ、公知ではない。
【0021】
先に引用した基本制限を伴う分散技術を採用したシステムの詳細な具体例は、Y.Zhu、H.Matsumoto、および、T.O’ishiらが、「空気屈折率の変化を測定するためのロングアーム2色干渉計」SPIE、1319、複素システムにおける光学系の538頁から539頁(1990年)において解説している。Zhuらのシステムは、1064nm波長YAGレーザおよび632nmHeNeレーザを、直角位相検出と共に採用する。実質的に同一の機器が、Zhuらの、「長経路距離干渉計のための、大気位相および強度乱流の測定」と題する、光波検知技術に関する第3回会議議事録、日本応用物理学会39号(1989年)の、より早期の論文において、日本語で解説されている。
【0022】
分散技術を利用したマイクロリソグラフィーのための高精度干渉測定法における近年の試みは、1990年8月にA.Ishidaに発行された米国特許第4,948,254号に示されている。類似の装置は、Ishida著、「空気乱流が誘導する誤差を除去するために第2調和光を利用した、2波長変位測定干渉計」と題した、日本物理学会報28号(3)のL473頁から475頁(1989年)の論文において、解説されている。この論文では、2波長分散検出により、屈折率の変動が引き起こす誤差を減じる、変位測定干渉計が開示される。Arレーザ源は、当該技術ではBBOとして公知である周波数倍化結晶により、両方の波長を同時に提供する。BBO倍化結晶の使用により、基本的に位相ロックした2波長を生じる結果となり、従って、分散測定の安定性と精度を多いに改善する。先に引例に挙がった分散技術の基本的制限に加えて、位相検出および信号処理手段は、ダイナミック測定には適しておらず、この場合、物体の動きは、精度を検出するのが困難である位相の急速な変化を生じる結果となる。
【0023】
1995年4月にS.A.Lisに発行された「空気乱流補償を備えた干渉法測定システム」と題した米国特許第5,404,222号では、指数変動を検出および補償するための分散技術を採用した2波長干渉計が開示される。類似の装置は、「IC製造のための空気乱流補償式干渉計」と題した、SPIE 2440(1995)の論文中でLisが解説している。S.A.Lisによる米国特許第5,404,222号についての改良は、1996年7月発行の、米国特許第5,537,209号に開示される。日本応用物理学会(引用書中)においてIshidaが教示するシステムに関するこのシステムの主たる新機軸は、第2のBBO倍化結晶を追加して、位相検出手段の精度を改善した点である。追加BBO結晶は、厳格には2つの異なる因子である波長を有する2つのビームに光干渉することを、可能にする。結果として生じる干渉信号は、分散に直接依存するが、段階運動とは実質的に無関係である位相を有する。しかし、Lisの引例に挙がった特許は全て、分散技術に基づいており、それゆえに、先に引例に挙げた分散技術の基本的制限を有する。
【0024】
どのような分散技術の相対精度も、測定路における気体の分散と、逆分散力の両方が分かる程度の精度で、直接決まるが、逆分散力は、第1波長において測定される気体の屈折度の、第2波長と第3波長の間の気体の屈折度の分散に対する比として、定義される。第1波長は、関連する距離測定干渉計において使用されるのと同一波長であるのが好ましい。分散の測定で使用される第2波長または第3波長は、屈折度の測定で使用される第1波長と同一であり得る。逆分散力は、距離測定干渉計の測定路における気体の分散の測定値から、距離測定干渉計などの測定経路における気体の屈折度を算出するために利用される。
【0025】
逆分散力は、気体の組成で決まるのと同様に、特定逆分散力が規定される対称となる3つの波長で決まる。分散技術の主たる利点は、逆分散力が、高精度距離測定干渉計で遭遇するのが通常である環境条件についての温度および圧力などの環境条件とは無関係であることである。しかし、多くの状況で、気体の組成は未知である可能性があり、気体組成は、未知の方法で経時変化し得て、気体成分の屈折度および/または気体成分の屈折度の分散は利用不能か、または、所与の適用に必要な精度まで分かっている。気体組成の知識の欠如、または、必要な相対精度に対する逆分散力の知識の欠如のいずれかが、分散技術の有用性について深刻な制限を課す。
【0026】
屈折度の利用可能性と、それに対応する逆分散力に関する後者の点については、逆分散力が水蒸気の具体例について分かっている程度まで精度を考慮にいれること。「空気の屈折率」と題する、度量衡学2号(2)の71頁から80頁(1966年)の、B.Edlenの著作中に見られる水蒸気の屈折度について、広く使用される方程式、または、K.P.BirchおよびM.J.Downsが、応用光学28号(5)の825頁から826頁(1989年)で報告する改良結果は、水蒸気について逆分散力を算出するために使用し得る。BirchおよびDownsの発見は、度量衡学29号の315頁から316頁(1992年)で、J.BeersおよびT.Doironが検証している。水蒸気の屈折度についてこれら2つの引用源のいずれか一方を利用して逆分散力を算出し得る程度の相対精度は、0.1%の級数に属し、逆分散力を算出する際に使用される第1、第2、および第3波長はスペクトルの可視部分に存在し、第1および第2波長は等しく、また、第2および第3波長は、それぞれに、2:1の比で存在する。COに関する状況は、およそ3の因数分だけ、良好であるにすぎない。
【0027】
水蒸気およびCOの屈折度についてその時点での知識は、およそ0.003ppmの相対精度まで、周囲空気中で分散干渉測定法を利用して絶対長測定を行うのに十分なだけ正確ではないことは、前段で与えた具体例から明瞭である。これらはまた、より一層の乱流環境の雰囲気乱流補償に十分なだけ正確にも、分かり得ない。汚染気体に相対するそれぞれの逆分散力に関する状況は、分散干渉測定法の使用におけるより深刻な問題さえ提示し得る[N.Bobroff著、測定科学技術4の907頁から926頁(1993年)を参照のこと]。
【0028】
前述の内容から、先行技術は、気体の屈折率の変動を含め、屈折率を測定および補償する、実際的な高速高精度の方法および対応する手段を提供してはいないことが明瞭である。先行技術の制限は、先の未解決の技術的難点から主として生じるが、(1)屈折度技術は、距離測定干渉計の測定路における気体の屈折度などを直接的には測定せず、結果として、2つの別個の場所における環境条件の詳細かつ高精度の知識を必要とすること、(2)分散技術は、距離測定干渉計の測定路における気体の屈折度を直接的には測定せず、結果として、測定路における気体の組成の知識と、気体組成の逆分散力の知識を必要とすること、(3)気体組成は、乱流気体または非乱流気体のいずれにおいても、分散技術について十分な精度では分かり得ないこと、(4)気体の組成は、相対的な短時間尺度で、相当に変化し得ること、(5)組成判定のデータの寿命が長すぎる可能性があること、(6)気体組成の屈折度および逆分散力が、十分な精度で分かり得ないこと、が挙げられる。
【0029】
結果的に、気体の屈折率を測定する先行技術はいくつかの適用例については有用であるが、本件出願人に分かっているものはなにも、距離測定干渉法における空気の補償のための分散干渉法において必要な高精度で、気体の逆分散力の判定を必要とする応用例を提示していない。
【0030】
従って、本発明の目的は、気体の固有光学特性を、特に、その逆分散力を測定および監視する方法および装置を提供することである。
【0031】
本発明の別な目的は、気体の逆分散力を測定および監視する方法および装置を提供することであり、この場合、この方法および装置は、温度および圧力などの環境条件の測定および監視を必要としない。
【0032】
本発明の別な目的は、気体の逆分散力を測定および監視する方法および装置を提供することであり、この場合、この方法および装置は、気体組成の知識を必要とはしない。
【0033】
本発明の別な目的は、気体の逆分散力を測定および監視する方法および装置を提供することであり、この場合、この方法および装置は、気体組成の変化に関して、広い自制の周波数範囲にわたり動作する。
【0034】
本発明の別な目的は、気体の逆分散力を測定および監視する方法および装置を提供することであり、この場合、この方法および装置は、気体の組成についての屈折度および屈折度の分散の知識を必要とはしない。
【0035】
本発明の別な目的は、気体の逆分散力を測定および監視する方法および装置を提供することであり、この場合、この方法および装置は、位相ロックした異なる波長の2つ以上の光ビームを使用し得るが、それらの使用を必要とはしない。
【0036】
本発明の別な目的は、気体の逆分散力を測定および監視する方法および装置を提供することであり、この場合、干渉計測定および逆分散力の監視における測定路の長さは、気体の逆分散力の算出では、実質的に使用されない。
【0037】
本発明の別な目的は、気体の逆分散力を測定および監視する方法および手段を提供することであり、この場合、干渉計測定および逆分散力の監視で使用される光ビームの周波数は、気体の逆分散力の算出では、実質的に使用されない。
【0038】
本発明の他の目的は、部分的に明瞭であり、本明細書の後の部分で部分的に明らかとなる。従って、本発明は、図面と関連付けて読めば、後に続く詳細な説明中で具体化される部分の構造、工程、要素の組み合わせ、および、配置を保有する方法および装置を備える。
【0039】
(発明の要旨)
本発明は一般に、気体の固有光学特性についての情報が、光電度量衡的応用例およびその他の応用例における使用のために測定および監視し得る、装置および方法に関するものである。より特定すると、本発明は、相対的分散および逆分散力の測定を提供するように作用して、相対分散および逆分散力は、気体温度および気体圧力などの環境条件とは実質的に無関係である。これらの測定を行う際には、気体は乱流状態であり得るし、気体組成は未知であり得るし、気体組成は経時可変であり得るし、気体の組成についての屈折度および屈折度の分散の知識は必要ない。本発明の装置が生成する情報は、干渉法距離測定機器(DMI)で使用して、測定レッグにおける屈折率に関する誤差を、とりわけ、急速な段階の旋回率により誘導される環境効果および乱流によりもたらされる測定レッグの屈折率変化に関する誤差を補償するのに、特に好適である。
【0040】
本発明のいくつかの実施態様が案出されており、これらは、最終測定における、より高い精度またはより低い精度の必要を処理する2つの範疇へとおおよそ入る。多様な実施態様は共通な特性を共有するが、これらは、個々の目標を達成するには、いくつかの細部が異なっている。
【0041】
一般に、本発明の装置は、基準レッグおよび測定レッグを有する干渉計手段を備える。構成要素レッグの各々は、所定の物理経路長を有し、基準レッグは、所定の媒体が占有し、好ましくは真空が占有するように構成および配置され、測定レッグは、固有光学特性が測定および監視されることになる気体が占有するように構成および配置される。好ましい形態では、干渉計手段は、基準レッグとして働く閉鎖した内部チャンバーと、内部チャンバーを包囲して、測定レッグとして働く外部チャンバーとを有する同心セルを備える。内部チャンバーは実質的に排気されて真空になり、外部チャンバーは、典型的なDMI応用例では空気である、周囲包囲物に対して開放状態にある。同心セルは直円シリンダの形態を呈し、その端部セクションは、セルの縦走方向軸に垂直に固定された波長選択ミラーが被覆される。
【0042】
異なる波長を有する少なくとも2つの光ビームを発生する手段が、含まれる。好ましい実施態様では、光源は1組の光ビームを生成し、その組の光ビームは、少なくとも2つの光ビームから成り、その組の光ビームの各ビームは異なる波長を有し、その組の光ビームの各ビームの波長は、互いに略調和関係を有する。略調和関係は公知であり、一連の比として表現され、各比は、例えば1/2などの低次非ゼロ整数の、気体の分散力よりも低い大きさの級数の相対精度に対する比から成り、気体の分散力は、逆分散力を、逆分散力の測定に要する相対精度で乗算したものの逆関数である。
【0043】
1組の周波数シフトした光ビームは、その組の光ビームの各ビームの2つの直交偏波成分の間の周波数差を導入することにより、その組の光ビームから生成されて、その組の周波数シフトした光ビームのどの2つのビームも、同一周波数差を有する。多数の実施態様において、波長の比は、相対精度まで、一連の低次非ゼロ整数として表現可能であり、略調和関係の相対精度は、気体の分散力に、気体の逆分散力の測定に要する相対精度を乗算したものよりも低い大きさの級数に属する。他の実施態様では、略調和関係の相対精度は所望の相対精度には不適切であり、略調和関係の相対精度を監視し、かつ、略調和関係の相対精度を制御するようにフィードバックを供与するか、所望の相対精度からの、略調和関係の相対精度の望ましくない逸脱により影響を受ける後続の計算を補正するための情報を供与するか、または、その両方の何らかの組み合わせを提供するか、いずれかである、手段が設けられる。
【0044】
周波数シフトした光ビームの各々の少なくとも一部は、好適な光学手段により干渉計手段に導入されて、各光ビーム部分は所定媒体および気体を通って、実質的に同一物理経路長の所定経路に沿って移動する。結局、光ビーム部分は射出ビームとして干渉計手段から現れるが、基準レッグにおける所定の媒体(好ましくは真空)を通る光経路長についての情報と、測定レッグにおける気体を取る光経路長についての情報とを含む。好ましい形態では、干渉計手段へ光ビーム部分を導入する光学手段は、同心セルの波長選択端部ミラーの一方を通して、一方の波長に対応して、光ビーム部分の1つを導入し、更に、同心セルの端部セクションの他方の波長選択ミラーを通して、波長の別なものに対応して、光ビーム部分の別なものを導入する。実施態様の1つでは、3組の光ビーム部分が生成され、一方の波長におけるものは同心セルの一方端に導入され、別な波長における2つが同心セルの他方端に導入される。
【0045】
また別な実施態様では、光学手段は、光ビーム部分の或るものが同心セルを通って移動すると、それらの光ビーム部分を複数回通過させるように構成される。
【0046】
射出ビームを受けて、基準レッグと測定レッグから各光ビーム部分の射出ビームの間の位相差に対応する情報を含む混合光信号を生成する組み合わせ手段が設けられる。混合光信号は、次いで、異なるビーム波長における気体の屈折度に対応する情報を含む電気干渉信号を発生するように作動する光検出装置で検知される。
【0047】
次に、電気干渉信号は、気体の選択固有光学特性を判定するように作動する電子手段により分析される。電子手段は、周知の方法で好適にプログラミングされて、必要な計算を実施するためのマイクロプロセッサまたは汎用コンピュータの形態を呈し得る。電子手段は、異なるビーム波長における相対屈折度を判定するように構成されるが、ここでは、相対屈折度は下記の形式を備え、
【0048】
【数2】
Figure 0003626907
この場合、iおよびjは、各波長に対応し、かつ、互いに異なる整数である。この情報から、気体の逆分散力Γが、判定し得る。
【0049】
好ましい形態では、電気干渉信号は、気体の屈折度に対応する位相情報を包含するヘテロダイン信号を含み、この装置は、ヘテロダイン信号を加算して、気体の屈折度の分散に対応する位相情報を包含する少なくとも1つのスーパーへテロダイン信号を生成する手段を、更に含む。ヘテロダイン信号とスーパーへテロダイン信号の位相あいまい度を解くための手段も、含まれる。光ビーム部分が多様な実施態様の干渉手段を通って移動するにつれて、光ビーム部分が経験した光学経路の詳細に依存して、一実施態様においては、最終データ処理の前に、修正ヘテロダイン信号の生成を必要とする、追加のエレクトロニクスまたは異なるエレクトロニクスが、設けられる。
【0050】
記載された好ましい装置を利用して、本発明の開示された方法を実行し得るが、これはまた、他の周知の装置を利用して実施し得ることが、明瞭である。更に、ホモダイン信号を利用する装置を採用し得ることが、示される。
【0051】
本発明の構造および動作は、他の目的およびそれらの利点とともに、図面と関連させて詳細な説明を読むことにより最も良く理解し得る。ここで、本発明の部分は、それらが示される図面の全てにおいてそれらを同定するために使用される、指定された参照番号を有する。
【0052】
(発明の詳細な説明)
本発明は、例えば、干渉計距離測定機器におけるように、気体の固有の光学特性、とりわけ、その逆分散力を、迅速に測定し得て、かつ、引き続いての下流または同時適用例で使用し得る、急速な段階追従速度により測定レッグで誘導される、変化する環境条件または空気乱流のために、測定期間の間際または測定期間の間に起こる屈折率変化を補正することにより精度を向上させるための装置および方法に関するものである。
【0053】
本発明の装置の、多数の異なる実施態様を、図示および説明する。細部によっては異なっているが、それ以外は、開示された実施態様は多くの共通要素を共有し、そして光源の必要とされる制御の程度に依存して、本質的に2つの広い範疇内に入る。認識されるように、各々の広い範疇内の開示実施態様はまた、それらの干渉計光路をどのように実行するか、および/または、特定の情報信号をどのように電子処理するかという細部が異なる。記載されるべき第1の広域グループは、3つおよび変形の第1実施態様の変形を含む。このグループは、採用光源の安定性が十分であり、かつ、採用光源が発生する光ビームの波長が相対的精度に調和的に(harmonically)関連して、最終目的用途適用により、出力データに課される所要精度に適う応用を得ることを意図する。第2グループの実施態様はまた、3つおよび1つの変形例を含み、そしてこれらは、光源の安定性をモニターし、かつ、適用光源によって生成された光ビームの波長を測定して、精度に関する性能要件を満たすようにすることが必要である用途に、特に好適である。両グループについて、ホモダイン信号、ヘテロダイン信号、および/または、スーパーヘテロダイン信号を分析する際に起こり得る位相あいまい度を処理する装置を開示すると共に、発明の工程を実現するための方法を開示する。
【0054】
気体の固有の光学特性、とりわけ、その逆分散力を測定するための、本発明の装置の好ましい一実施態様を図式で描図する図1aから図1fを、ここで参照する。本装置は広範な放射線源についての応用を有するが、以下の説明は、光測定システムに関する例示のためと解釈される。図1aを参照し、そして本発明の第1の好ましい実施態様の好ましい方法によれば、光源1から発する光ビーム7は、変調装置3を通過して、光ビーム9となる。変調装置3は駆動装置5により励起される。光源1は、好ましくは偏光し、波長λを有するコヒーレント光のレーザまたは同様の光源であるのが、好ましい。変調装置3は、例えば、音響光学装置、または、音響光学装置とビーム7の偏光成分を選択的に変調するためのさらなる光学系との組み合わせであり得る。変調装置3は、ビーム7の1つの線形偏光成分の発振周波数を、直交する線形偏光成分に関して量fをシフトするのが好ましく、各成分の偏光の方向は、本明細書中ではxまたはyと指定される。第1の好ましい実施態様の以下の説明では、本発明の精神または範囲から逸脱することなく、ビーム9のx偏光成分は、ビーム9のy偏光成分に関して、発振周波数が量fだけシフトされる。
【0055】
次の工程では、光源2から発した光ビーム8は、変調装置4を通過して光ビーム10となる。変調装置4は駆動装置6により励起されるが、これらは変調装置3および駆動装置5にそれぞれに類似する。光源2は、光源1と同様に、偏光した、コヒーレント光のレーザまたは同様の光源であるのが好ましいが、好ましくは、異なる波長λで、λに関して公知の調和関係(approximate harmonic relationship)、すなわち下記の方程式を有する。
【0056】
【数3】
Figure 0003626907
ビーム10のx偏光成分は、ビーム10のy偏光成分に関して、量fシフトされた発振周波数を有する。これに加えて、ビーム9およびビーム10のx成分の周波数シフトの方向は、同一である。
【0057】
1を超える波長を発する単一レーザ源により、もしくは、2つ以上の波長の光ビームを発生可能な、光周波数倍加手段と組み合わさった単一レーザ源、または、それと均等な光源構造により、ビーム9およびビーム10を代替的に供与し得ることを、当業者に理解される。周波数シフトfおよびfの一方または両方が、レーザ源自体のゼーマン分裂または同様の現象特性の結果であり得ることを、当業者に理解される。
【0058】
次の工程では、ビーム9は、引き続いてミラー53により反射されて、ビーム11となる。ビーム10の一部は、好ましくは非偏光型のビーム分裂装置54Aにより反射されてビーム12として、ビーム10の第2の部分は、ビーム分裂装置54Aにより伝達され、そして続いてミラー54Bにより反射されて、ビーム212となる。ビーム11は示差平面ミラー干渉計69に入射し、ビーム12およびビーム212は、2つの示差平面ミラー干渉計からなる示差平面ミラー干渉計グループ70に入射する。示差平面ミラー干渉計69、および、測定セル90に備えられる外部ミラーを有する示差平面ミラー干渉計グループ70は、ビーム11のx成分とy成分の間の位相シフト
外1
Figure 0003626907
、ビーム12のx成分とy成分の間の位相シフト
外2
Figure 0003626907
、ビーム212のx成分とy成分の間の位相シフト
外3
Figure 0003626907
を導入するための干渉計手段を備える。
【0059】
測定セル90は、直円柱の形態の、1組の入れ子になった同心状チャンバーとして好適に形成され、その内側チャンバーは真空状態まで排気され、外側は気体で満たされ、その気体の固有の光学特性が監視される。
【0060】
示差平面ミラー干渉計は、2つの外部平面ミラーの間の光路変化を測定する。これに加えて、同干渉計は、干渉計ビーム分裂キューブおよび関連する光学構成要素で発生し得る熱乱流および機械乱流に対して感受性ではない。図1bに示されるような示差平面ミラー干渉計69は、8個の射出ビーム/戻りビーム17、25、33、41、117、125、133、および141を有する。ビーム11の1つの周波数成分、すなわち、第1周波数成分から発するビーム17、25、33、および41は、1つの測定レッグについてのビームを含み、そしてビーム11の第2周波数成分から発するビーム117、125、133、および141は、第2測定レッグについてのビームを含む。ビーム11の第1周波数成分が唯一のプロジェニター(projenitor)であるビームは破線で図1bに示され、そしてビーム11の第2周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは、点線で図1bに示される。
【0061】
示差平面ミラー干渉計グループ70の1つの示差平面ミラー干渉計は、4個の射出ビーム/戻りビーム18、26、118、および126を有する。1つの周波数成分、すなわち、ビーム12の第1周波数成分から発するビーム18および26は、1つの測定レッグについてのビームを含み、そしてビーム12の第2周波数成分から発するビーム118および126は、第2測定レッグについてのビームを含む。ビーム12の第1周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは破線により図1cに示され、ビーム12の第2周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは、点線で図1cに示される。示差平面ミラー干渉計グループ70の第2示差平面ミラー干渉計は、4個の射出ビーム/戻りビーム218、226、318、および326を有する。ビーム212の1つの周波数成分、すなわち、第1周波数成分から発するビーム218および226は、1つの測定レッグについてのビームを含み、そしてビーム212の第2周波数成分から発するビーム318および326は、第2測定レッグについてのビームを含む。ビーム212の第1周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは一点鎖線からなる線で図1cに示され、ビーム212の第2周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは、二点鎖線からなる線で図1cに示される。
【0062】
ビーム17、25、33、41、117、125、133、および141は、ビーム43および143を結果として生じる、図1dに例示された測定セル90に入射する。ビーム11の第1周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは破線で図1dに示され、そしてビーム11の第2周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは、点線で図1dに示される。ビーム43および143は、波長λにおける、逆分散力が測定されることになる気体を通る光路長についての情報と、真空を通る光路長についての情報を、それぞれ、含む。同様に、ビーム18、26、118、および126は、ビーム28および128を生じる結果となる、図1eに例示される測定セル90に入射する。ビーム12の第1周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは破線で図1eに示され、そしてビーム12の第2周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは点線で図1eに示される。同様に、ビーム218、226、318、および、326は、ビーム228および328を生じる結果となる、図1eに示されるような測定セル90に入射する。ビーム212の第1周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは、一点鎖線からなる線で図1eに示され、ビーム212の第2周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは、二点鎖線からなる線で図1eに示される。ビーム28および228は、波長λにおける、逆分散力が測定される気体を通る光路長についての情報を含み、そしてビーム128および328は、波長λにおける、真空を通る光路長の情報を含む。
【0063】
ビーム43はミラー63Bが反射し、その一部は、好ましくは非偏光ビームスプリッタ63Aが反射して、ビーム45の一成分になる。ビーム143の一部は、ビームスプリッタ63Aが伝達して、ビーム45の第2成分になる。ビーム45は混合ビームであり、ビーム45の第1成分および第2成分は、同一線形偏光を有する。ビーム45は示差平面ミラー干渉計69を出る。
【0064】
ビーム28はミラー58Bが反射し、その一部は、好ましくは非偏光ビームスプリッタである、ビームスプリッタ58Aが反射して、ビーム30の第1成分になる。ビーム128の一部はビームスプリッタ58Aが伝達して、ビーム30の第2成分になる。ビーム30は混合ビームであり、ビーム30の第1成分および第2成分は、同一線形偏光を有する。
【0065】
ビーム228はミラー58Dが反射し、その一部は、好ましくは非偏光ビームスプリッタである、ビームスプリッタ58Cが反射して、ビーム230の第1成分になる。ビーム328の一部はビームスプリッタ58Cが伝達して、ビーム230の第2成分になる。ビーム230は混合ビームであり、ビーム230の第1成分および第2成分は、同一線形偏光を有する。ビーム30および230は示差平面ミラー干渉計グループ70を出る。
【0066】
位相シフト
外4
Figure 0003626907

外5
Figure 0003626907
、および
外6
Figure 0003626907
の大きさは、p=2pの場合についての下記の式に従って、図1dおよび図1eに示される測定路97または基準路98の経路iの往復の物理的長さLに関連する。
【0067】
【数4】
Figure 0003626907
ここでは、角波数κは下記の式により与えられるが、
【0068】
【数5】
Figure 0003626907
jiは、波数κに対応する測定路97の経路iにおける気体の屈折率(indices of refraction)であり、基準路98における屈折率(index of refraction)は1に設定されている。位相オフセットζlは、測定路97または基準路98には関連していない位相シフト
外7
Figure 0003626907
への全ての寄与分を含む。当業者にとっては、p≠2pである場合の事例の一般化は、簡単な手順である。係数pおよびpが方程式(1)における略調和関係を規定するために使用される同一参照番号の係数p1およびp2と同一であるのが好ましいということは、注目に値する。図1bおよび図1cにおいて、示差平面ミラー干渉計69および示差平面ミラー干渉計グループ70は、測定セル90と共に、第1の好ましい実施態様の装置の機能を最も簡単な態様で例示するように、p=4およびp=2となるように構成される。
【0069】
図1aに示されるような次の工程では、ビーム45、30、および230は光検出器85、86、および286にそれぞれ衝突して、3つの干渉信号、すなわち、ヘテロダイン信号s、s、およびsをそれぞれに、好ましくは、光電検出により、生じる結果となる。信号sは波長λに対応し、信号sおよびsは波長λに対応する。信号sは以下の様式を有し、
【0070】
【数6】
Figure 0003626907
この場合、時間依存項α(t)は以下の方程式により与えられる。
【0071】
【数7】
Figure 0003626907
ヘテロダイン信号s、s、およびsは、それぞれに、電子信号103、104、および304として、分析を目的として電子プロセッサ108に伝送される。
【0072】
ここで図1fを参照すると、電子プロセッサ108は、ヘテロダイン信号sおよびsを一緒に電子的に加算してスーパーヘテロダイン信号S、すなわち、第1スーパーヘテロダイン信号を生成するための電子プロセッサ1081を備えているのが好ましいが、この信号は以下の数学的形式を有する。
【0073】
【数8】
Figure 0003626907
第1スーパーヘテロダイン信号Sは以下のように書き直し得て、
【0074】
【数9】
Figure 0003626907
ここでは、
【0075】
【数10】
Figure 0003626907
である。第1スーパーヘテロダイン信号Sは、それゆえに、振幅[(A+A/2)]cosΦを有する周波数fの下記のキャリア信号Cから構成されるが、
【0076】
【数11】
Figure 0003626907
これは、ゼロ周波数のエンベロープ信号に無視し得る二次項となり得るものをプラスしたものにより変調される。
【0077】
方程式(7)の右側の第2項は、(A−A/2)およびΦにおける二次項として入る項である。振幅因子(A−A/2)は、電子プロセッサ1081およびそれぞれの検出器86および286の設計により、小型にされる。更に、位相Φは一般に極めて小さく、示差平面ミラー干渉計グループ70は、関連する測定路と基準路が実質的に同一である、2つの示差平面ミラー干渉計から構成される。方程式(2)と方程式(9)を組み合わせると、位相Φは以下のように記し得る。
【0078】
【数12】
Figure 0003626907
Φは反射表面95または96いずれの変位または傾斜のいずれにも、すなわち、示差平面ミラー干渉計の機能には感受性ではなく、測定路97における気体の平均温度または平均温度の変化、あるいは、その温度勾配または圧力勾配、すなわち、示差平面ミラー干渉計において共線となる中央線を有する、sと関連する90における経路と、sと関連する90における経路の結果には感受性ではなく、測定路97における気体の組成には感受性ではないことに、方程式(11)から留意されたい。位相Φへの主要貢献分は、気体の温度および圧力の空間座標に関する、測定路97における空気乱流による二次導関数である。後者の2つの貢献分の大きさは、高精度距離測定干渉法などの用途については、極めて小さくなり、すなわち、≪1 rad.となるのが一般的である。
【0079】
図1fを参照すると、電子プロセッサ108は、1081からのヘテロダイン信号sとキャリア信号Cを一緒に電子的加算して第2レベルのスーパーヘテロダイン信号S、すなわち第2スーパーヘテロダイン信号を生成するための電子プロセッサ1083をさらに備えるが、この信号は以下の数学的形式を有する。
【0080】
【数13】
Figure 0003626907
第2スーパーへテロダイン信号Sは、以下のように書き直せる。
【0081】
【数14】
Figure 0003626907
ここで、
【0082】
【数15】
Figure 0003626907
および
【0083】
【数16】
Figure 0003626907
それゆえ、第2スーパーヘテロダイン信号Sは、周波数Fと、振幅係数A、A、およびAの適切な調節により、また、上述のようにΦをゼロに近似させ続けることにより、かつ、M項の抽出における適切な位相の使用により、一連の無視し得る二次項となり得るものとのエンベロープ信号Mにより変調される周波数νのキャリア信号Cから構成される。
【0084】
もう一度、図1fを参照すると、電子プロセッサ108はプロセッサ1085を備えて、整流およびフィルタリング、信号平方処理、または任意の同様の技術を利用して振幅変調を抽出し、かつ、キャリアを復調して、キャリア信号Cからエンベロープ信号Mを分離するのが、好ましい。電子プロセッサ108はプロセッサ1086を更に備えて、時間ベースの位相検出などを利用して、変調位相Φを判定する。電子プロセッサ108は、位相シフト
外8
Figure 0003626907
を判定するためのプロセッサ1082を追加で備える。
【0085】
【数17】
Figure 0003626907
上記のように規定される気体の逆分散力Гは、以下の公式で表し得る。
【0086】
【数18】
Figure 0003626907
ここでは、LおよびLは、それぞれに、測定路97と基準路98の平均物理長であり、各項は以下のとおりである。
【0087】
【数19】
Figure 0003626907
方程式(21)で導入される量Κおよび量χは、それぞれに、真空スーパーヘテロダイン波数および真空キャリア波数と称される。この用語法は、本発明の第4、第5、および第6の好ましい実施態様とそれらの変形に関して結果的に発生する位相方程式により支持される。
【0088】
略調和比は、下記の結果
【0089】
【数20】
Figure 0003626907
を有する方程式(22)および方程式(23)からΚおよびχの項において表され得る。
【0090】
【数21】
Figure 0003626907
上記の条件下で動作すると、変調位相Φおよびキャリア位相
外9
Figure 0003626907
の比は下記の値を有する。
【0091】
【数22】
Figure 0003626907
それゆえ、略調和関係(λ/λ)が、例えば1/2などの低位非ゼロ整数の、気体の分散率1/Γ未満の桁の相対精度に対する比に、逆分散力Γの測定に所望される相対精度εを乗算したものとして表し得る場合については、方程式(21)は以下のより簡単な形式に縮小する。
【0092】
【数23】
Figure 0003626907
長さLとLの差(L−L)のみが、Γの算出における補正項中の因子として入ることに、留意されたい。量(L−L)は、示差平面ミラー干渉計の使用の設計、および、測定セルの設計の結果として、波長λ1およびλ2の大きさよりも小さくされ得る。従って、量LおよびLは、Γの算出のためにはっきりと測定する必要なないが、差(L−L)のみが、ε(n−1)のオーダーのLGと相対的な精度まで要求される。また、真空キャリア波数χは、補正項(L−L)χ、すなわち、LとLが実質的に等しい結果として(L−L)χ≪
外10
Figure 0003626907
である補正項における因子としてのみ、Γの算出中に入ることにも、留意されたい。従って、Γの算出における量χに必要な相対的精度は、ε(n−1)L/(L−L)、すなわち、Γについて得られる相対的精度よりも実質的に大きいのが一般的である量のオーダーである。
【0093】
方程式(29)は、逆分散力Γを算出するために第1の好ましい実施態様で使用される方程式である。方程式として表現される方程式(21)から方程式(29)へと導く波長λおよびλについての条件は、下記の通りである。
【0094】
【数24】
Figure 0003626907
方程式(30)は、光源1および光源2が第1の好ましい実施態様については位相ロックする必要がないという結論の根拠となる。方程式(30)は、実際には、光源1および光源2の位相ロック要件に関して見た場合は、弱い条件である。距離測定干渉計においておよそ1×10−9の相対的距離測定精度に対応して、一例として、逆分散力についての
【0095】
【数25】
Figure 0003626907
の所望の精度、すなわち、
【0096】
【数26】
Figure 0003626907
を考慮してみられたい。その具体例として、波長λおよびλの代わりに、それぞれに、光源周波数νおよびνに関して書かれた方程式(30)により表わされる条件は、下記のとおりである。
【0097】
【数27】
Figure 0003626907
スペクトルの可視部分における光源波長については、また、pおよびpについての低位整数については、方程式(31)は下記の条件へと移行する。
【0098】
【数28】
Figure 0003626907
方程式(32)で表される結果は、位相ロック条件と比べて、光源1および2の周波数についての相当より低い制限的条件であることは明瞭である。
【0099】
次の工程では、電子処理手段108は、方程式(29)に従ったΓの算出についてのデジタル形式またはアナログ形式のいずれかで、電子信号105として
外11
Figure 0003626907
およびΦをコンピュータ109に伝送する。
【0100】
方程式(29)を利用したΓの算出は、
外12
Figure 0003626907
およびΦにおける位相冗長度の解を要求する。第1の好ましい実施態様では、
外13
Figure 0003626907
およびΦを含む均等な波長は、波長λおよびλのいずれか一方よりも相当大きく、その結果として、
外14
Figure 0003626907
およびΦにおける位相冗長度の解について実行される手順において、かなりの単純化を生じる。
外15
Figure 0003626907
およびΦについての均等な波長
外16
Figure 0003626907
および
外17
Figure 0003626907
は、それぞれに、以下の通りである。
【0101】
【数29】
Figure 0003626907
λ=0.633μm、
【0102】
【数30】
Figure 0003626907
の具体例としては、方程式(33)および方程式(34)により与えられる均等な波長は、以下の通りである。
【0103】
【数31】
Figure 0003626907
幾つかの手順のいずれもが、方程式(35)および方程式(36)に表されるようなそれらの均等な波長を与えると、
外18
Figure 0003626907
およびΦにおける位相冗長度を解くために容易に採用され得る。
外19
Figure 0003626907
およびΦにおける位相冗長度を解くために採用され得る1つの手順は、一連の測定セルの使用に基づき、この場合、測定セルのこの連続体の測定路と基準路についての物理長は、幾何学的プログレッションを形成する。この連続体における最小物理長すなわち第1物理長は、
外20
Figure 0003626907
の初期値がわかっている相対的精度により除算される(
外21
Figure 0003626907
/p)に近似する。この連続体における第2測定セルの物理長は、第1測定セルを利用して
外22
Figure 0003626907
が測定される相対精度により除算される、第1測定セルの長さに近似する。これは幾何学的プログレッション手順であり、結果として生じる物理長は幾何学的プログレッションを形成するが、これは、この連続体における測定セルの数が1ずつ増分された場合に、Γを測定するために使用される測定セルの長さを超過するまで継続する。この連続体における第1測定セルについての典型的物理長は、0.5mmのオーダーに属し、この連続体における第2測定セルについての典型的物理長は、50mmのオーダーに属し、必要ならば、この連続体における第3測定セルについての典型的物理長は、5000mmのオーダーに属する。
【0104】
第2手順は、一連の既知の波長の光源(図1aから図1fには示されない)の使用と、これら波長について
外23
Figure 0003626907
およびΦを測定することに基づく。位相冗長度の解に必要となる、既知の波長の数は、方程式(35)および方程式(36)により表わされるような、比較的大きい均等な波長の直接的結果として、小さいセットから構成されるのが、一般的である。
【0105】
外24
Figure 0003626907
およびΦにおける位相冗長度を解くための別な手順は、基準路98が測定路97に存在するような気体から排気状態(真空ポンプおよび必要な気体取扱システムが図1aから図1fには示されていない)まで変化するにつれて、
外25
Figure 0003626907
およびΦにおける変化を観察して、
外26
Figure 0003626907
およびΦにおける位相冗長度を解くことである。非ゼロ値から真空まで気体圧を変化させる処理に部分的に基づく屈折率と屈折率の分散についての絶対値を測定する際に通常遭遇する問題は、方程式(35)および方程式(36)により表されるような、比較的大きな均等な波長のために、第1の好ましい実施態様には存在しない。
【0106】
第2の逆分散力Γはまた、以下の通りである気体について定義され得る。
【0107】
【数32】
Figure 0003626907
しかしながら、下記の理由から、ΓはΓから直接得られ得る。
【0108】
【数33】
Figure 0003626907
それゆえに、Γに関する第1の好ましい実施態様の説明は、Γに関する第1の好ましい実施態様の説明と、実質的に同一である。
【0109】
Γにより表される気体の固有の特性は、比(n−1)/(n−1)などの別な形式で下流側で獲得され、かつ、実質的に使用され得る。この比(n−1)/(n−1)は、下記の式により測定された量に関して書き表され得る。
【0110】
【数34】
Figure 0003626907
比(n−1)/(n−1)はまた、下記の方程式により、Γ、もしくは、ΓおよびΓに関しても表され得る。
【0111】
【数35】
Figure 0003626907
方程式(40)の結果として、比(n−1)/(n−1)に関する第1の好ましい実施態様の説明は、ΓおよびΓに関する第1の好ましい実施態様の説明と実質的に同一である。
【0112】
図1bは、図1aに示される示差平面ミラー干渉計69の一実施態様を概略形式で描く。これは、以下の方法で作動する。ビーム11は、好ましくは偏光ビームスプリッタであるビームスプリッタ55Aに入射し、ビーム11の一部はビーム13として伝達される。ビーム11の第2部分は、ビームスプリッタ55Aが反射し、その後、ミラー55Bが反射し、次いで、ビーム113として、半波位相遅延プレート79が伝達し、この半波位相遅延プレート79は、ビーム11の反射部分の偏光の平面を90゜だけ回転させる。ビーム13および113は同一偏光を有するが、依然異なる周波数を有する。ビーム13およびビーム13が唯一のプロジェニターであるビームは、図1bおよび図1dで破線で示され、ビーム113およびビーム113を唯一のプロジェニターとするビームは、図1bおよび図1dで点線で示される。ビームスプリッタ55Aおよびミラー55Bの機能は、従来の偏光技術を利用して、ビーム11の2つの周波数成分を空間的に分離することである。
【0113】
ビーム13およびビーム113は、偏光コーティング73を有する、偏光ビームスプリッタ71に入り、ビーム15およびビーム115として、それぞれに、伝達される。ビーム15およびビーム115は、4分の1波位相遅延プレート77を通過し、円形に偏光されるビーム17および117へと、それぞれに、変換される。ビーム17および117は、測定セル90内部でミラーによりそれら自体へ逆反射され、4分の1波遅延プレート77を逆通過し、元の入射ビーム15および115に直交偏光する線形偏光ビームへと逆変換される。これらビームは、偏光コーティング73が反射して、それぞれに、ビーム19および119になる。ビーム19および119は逆反射体75が反射し、それぞれに、ビーム21および121になる。ビーム21および121は偏光コーティング73が反射して、それぞれに、ビーム23および123になる。ビーム23および123は4分の1波位相遅延プレート77を通過して、それぞれに、円偏光ビーム25および125へと変換される。ビーム25および125は測定セル90内部のミラーがそれら自体に逆反射し、4分の1波遅延プレート77を逆通過し、元の入射ビーム15および115と同一の線形偏光ビームへと、逆変換する。これらのビームは偏光コーティング73が伝達して、それぞれに、ビーム27および127になる。ビーム27はミラー57Aおよび57Bが反射し、ビーム127はミラー59Cおよび59Dが反射して、それぞれに、ビーム29および129になる。
【0114】
ビーム29および129は偏波ビームスプリッタ71に入り、偏波コーティング73を有する偏波ビームスプリッタ71によって、それぞれビーム31およびビーム131として伝達される。ビーム31および131は4分の1波位相遅延プレート77を通過し、円偏波ビーム33および133へと、それぞれに変換する。ビーム33および133は測定セル90内部のミラーによりそれら自体へと逆反射し、4分の1波遅延プレート77を逆通過し、元の入射ビーム31および131に対して直交偏波する線形偏波ビームへと、逆変換する。これらビームは偏波コーティング73により反射して、それぞれに、ビーム35および135となる。ビーム35および135は逆反射体75により反射して、それぞれに、ビーム37および137になる。ビーム37および137は偏波コーティング73により反射して、それぞれに、ビーム39および139になる。ビーム39および139は4分の1波位相遅延プレート77を通過し、円偏波ビーム41および141へと、それぞれに変換する。ビーム41および141は測定セル90内部のミラーによってそれら自体に逆反射し、4分の1波遅延プレート77を逆通過し、元の入射ビーム15および115と同一の線形偏波ビームへと逆変換する。これらビームは偏波コーティング73によって伝達され、それぞれに、ビーム43および143になる。ビーム43および143は、波長λにおける、逆分散力Γが判定される気体を通る光路長についての情報と、真空を通る光路長についての情報を、それぞれに、包含する。
【0115】
ビーム43はミラー63Bが反射し、次いで、一部は、好ましくは非偏波タイプのビームスプリッタ63Aが、ビーム45の第1成分として反射する。ビーム143はビームスプリッタ63Aに入射し、ビーム143の一部はビーム45の第2成分として伝達され、ビーム45の第1成分および第2成分は、同一線形偏波を有するが、依然として異なる周波数を有する。
【0116】
図1cは、図1aに示される示差平面ミラー干渉計グループ70の一実施態様を、概略形式で描く。これは以下の方法で作動する。ビーム12は、好ましくは偏波ビームスプリッタであるビームスプリッタ56Aに入射して、このときビーム12の一部はビーム14として伝達される。ビーム12の第2部分はビームスプリッタ56Aが反射し、ミラー56Bがその後に反射し、次いで、半波位相遅延プレート80がビーム114として伝達し、半波位相遅延プレート80は、ビーム12の反射部分の偏波の平面を90゜だけ回転させる。ビーム14、およびビーム114は、同一偏波を有するが、依然として異なる周波数を有する。ビーム14、およびビーム14が唯一のプロジェニターであるビームは、図1cおよび図1eでは破線で示され、ビーム114およびビーム114を唯一のプロジェニターとするビームは、図1cおよび図1eでは点線で示される。ビームスプリッタ56Aおよびミラー56Bの、部分的な機能は、従来の偏波技術を利用して、ビーム12の2つの周波数成分を空間的に分離することである。
【0117】
ビーム14およびビーム114は、偏波コーティング74を有する偏波ビームスプリッタ72に入り、それぞれに、ビーム16および116として伝達される。ビーム16およびビーム116は4分の1波位相遅延プレート78を通過し、円偏波ビーム18および118へと、それぞれに変換する。ビーム18および118は測定セル90内部のミラーからそれら自体に逆反射し、4分の1波遅延プレート78を逆通過し、元の入射ビーム16および116に直交偏波する線形偏波ビームへと逆変換する。これらビームは偏波コーティング74により反射して、それぞれに、ビーム20および120になる。ビーム20および120は逆反射体76により反射して、それぞれにビーム22および122になる。ビーム22および122は偏波コーティング74により反射して、それぞれに、ビーム24および124になる。ビーム24および124は4分の1波位相遅延プレート78を通過し、円偏波ビーム26および126へと、それぞれに変換する。ビーム26および126は測定セル90内部のミラーによってそれら自体に逆反射し、4分の1波遅延プレート78を逆通過し、元の入射ビーム16および116と同一の線形偏波ビームへと逆変換する。これらビームは偏波コーティング74により伝達されて、それぞれに、ビーム28および128になる。ビーム28および128は、波長λにおいて、逆分散力Γが判定される気体を通る光路長についての情報と、真空を通る光路長についての情報とをそれぞれに含む。
【0118】
ビーム28はミラー58Bによって反射し、次いで、一部は、好ましくは非偏波タイプであるビームスプリッタ58Aによって、ビーム30の第1成分として反射する。ビーム128はビームスプリッタ58Aに入射し、このときビーム128の一部はビーム30の第2成分として伝達され、ビーム30の第1成分および第2成分は同一線形偏波を有するが、依然として異なる周波数を有する。
【0119】
ビーム212はビームスプリッタ56Aに入射し、ビーム212の一部はビーム214として伝達される。ビーム212の第2部分はビームスプリッタ56Aによって反射し、その後ミラー56Bによって反射し、次いで、半波位相遅延プレート80がビーム314として伝達し、半波位相遅延プレート80はビーム212の反射部分の偏波の平面を90゜だけ回転させる。ビーム214および314は、同一偏波を有するが、依然として異なる周波数を有する。ビーム214、およびビーム214が唯一のプロジェニターとなるビームは、図1cおよび図1eでは一点鎖線で示され、ビーム314、およびビーム314を唯一のプロジェニターとするビームは、図1cおよび図1eに二点鎖線で示される。ビームスプリッタ56Aおよびミラー56Bの部分的機能は、従来型偏波技術を利用して、ビーム212の2つの周波数成分を空間的に分離することである。
【0120】
ビーム214および314は、偏波コーティング74を有する偏波ビームスプリッタ72に入り、それぞれに、ビーム216および316として伝達される。ビーム216および316は4分の1波位相遅延プレート78を通過し、円偏波ビーム218および318へと、それぞれに変換する。ビーム218および318は測定セル90内部のミラーによってそれら自体に逆反射し、4分の1波遅延プレート78を逆通過し、元の入射ビーム216および316に直交偏波する線形偏波ビームへと逆変換する。これらビームは偏波コーティング74により反射して、それぞれに、ビーム220および320になる。ビーム220および320は逆反射体76により反射して、それぞれに、ビーム222および322になる。ビーム222および322は偏波コーティング74により反射して、それぞれに、ビーム224および324になる。ビーム224および324は4分の1波位相遅延プレート78を通過し、円偏波ビーム226および326へと、ぞれぞれに変換する。ビーム226および326は測定セル90内のミラーによってそれら自体に逆反射し、4分の1波遅延プレート78を逆通過し、元の入射ビーム216および316と同一の線形偏波ビームへと逆変換する。これらビームは偏波コーティング74により伝達されて、それぞれに、ビーム228および328になる。ビーム228および328は、波長λにおいて、逆分散力Γが測定されることになる気体を通る光路長についての情報と、真空を通る光路長についての情報を、それぞれに含む。
【0121】
ビーム228はミラー58Dによって反射し、次いで、一部は、好ましくは非偏波タイプであるビームスプリッタ58Cにより、ビーム230の第1成分として反射する。ビーム328はビームスプリッタ58Cに入射し、このときビーム328の一部はビーム230の第2成分として伝達され、ビーム230の第1成分および第2成分は同一線形偏波を有するが、依然として異なる周波数を有する。
【0122】
図2aから図2bは、気体の逆分散力または他の固有の光学特性を測定するための、本発明の第1の好ましい実施態様の変形例を、概略形式で描く。第1の好ましい実施態様の変形例についての、光ビーム9および10の光源と、光ビーム9および10との説明は、第1の好ましい実施態様について与えられた、光ビーム9および10の光源と、光ビーム9および10との説明と同一である。
【0123】
図2aに例示されるように、ビーム9はミラー53により反射して、ビーム11となる。ビーム11は示差平面ミラー干渉計69に入射する。ビーム10の一部は、好ましくは非偏波タイプのビームスプリッタ54Aにより、ビーム12として反射して、ビーム10の一部はビームスプリッタ54Aによって伝達され、その後にミラー54Bが反射して、ビーム212となる。ビーム12および212は、2つの示差平面ミラー干渉計から構成される示差平面ミラー干渉計グループ170に入射する。ビーム12の第1周波数成分が唯一のプロジェニターとなるビームは、図2bでは破線で示され、ビーム12の第2周波数成分が唯一のプロジェニターとなるビームは、図2bに点線で示される。ビーム212の第1周波数成分が唯一のプロジェニターとなるビームは、図2bに一点鎖線で示され、ビーム212の第2周波数成分が唯一のプロジェニターとなるビームは、図2bに二点鎖線で示される。示差平面ミラー干渉計69および示差平面ミラー干渉計グループ170は、測定セル90により備えられる外部ミラーを装備するが、ビーム11のx成分とy成分の間の位相シフト
外27
Figure 0003626907
、およびビーム10のx成分とy成分の間の位相シフト(
外28
Figure 0003626907
)/2を導入するための、干渉測定法手段を備える。
【0124】
示差平面ミラー干渉計69は、第1の好ましい実施態様の示差平面ミラー干渉計69と同一である。示差平面ミラー干渉計グループ170における光学ビームの経路は、これまでの、第1の好ましい実施態様の示差平面ミラー干渉計グループ70における光学ビームの経路と同一であり、かつ、図2bに例示されるように、ビーム28、228、128、および328の発生を含む。第1の好ましい実施態様の変形例では、ビーム28、228、128、および328は光学的に組み合わさって、ビーム32を発生する。ビーム32は、検出装置186により検出される混合ビームであり、ビーム32は、同一偏波を有するが、異なる周波数を有する2つの成分から成る。光電検出によって行われるのが好ましいが、検出装置186において混合ビーム32から生成されるヘテロダイン信号は、電子信号1104として、電子プロセッサ1108に伝達される。
【0125】
ビーム32は、以下の工程で、ビーム28、228、128、および328から生成される。ビーム28はミラー60Bによって反射し、一部はその後に、好ましくは50/50非偏波ビームスプリッタであるミラー60Aにより反射して、ビーム30Aの一部を形成する。ビーム228の一部はビームスプリッタ60Aにより伝達され、ビーム30Aの第2部分を形成し、ビームの第1部分および第2部分は同一の偏波と同一の周波数を有する。ビーム28および228の振幅が同一である限りにおいて、ビームスプリッタ60Aが50/50ビームスプリッタである限りにおいて、およびビーム28および228についての光路長が同一である限りにおいて、実質的にビーム28と228の全てが、構造的干渉のために、ビーム30A中に存在する。
【0126】
ビーム128はミラー60Dによって反射し、一部はその後、好ましくは50/50非偏波ビームスプリッタであるミラー60Cにより反射して、ビーム130Aの一部を形成する。ビーム328の一部はビームスプリッタ60Cにより伝達されて、ビーム130Aの第2部分を形成し、ビーム130Aの第1部分と第2部分は、同一偏波と同一周波数を有する。ビーム128および328の振幅が同一である限りにおいて、ビームスプリッタ60Cが50/50ビームスプリッタである限りにおいて、およびビーム128および328についての光路長が同一である限りにおいて、実質的にビーム128と328の全ては、構造的干渉のために、ビーム130A中に存在する。ビーム30Aおよび130Aもまた、同一偏波と異なる周波数を有する。ビーム30Aおよび130Aは、波長λにおいて、気体を通る光路長についてと、真空を通る光路長について、それぞれに情報を含む。
【0127】
次ぎの工程では、ビーム30Aはミラー62Bによって反射し、次いで、ビーム30Aの一部は、好ましくは非偏波ビームスプリッタであるビームスプリッタ62Aによって反射し、ビーム32の第1成分となる。ビーム130Aの一部はビームスプリッタ62Aにより伝達されて、ビーム32の第2成分となる。ビーム32は混合ビームであり、ビーム32の第1成分および第2成分は、同一偏波と異なる周波数を有する。図2aに示されるような次の工程では、ビーム32は光検出装置186に衝突し、好ましくは光電検出により、2つの干渉信号、すなわち、ヘテロダイン信号sおよびsを結果として生じる。信号sおよびsは波長λに対応し、光検出装置186において加算されて、第1の好ましい実施態様の電子プロセッサ1081で生成される信号Sと同一の、スーパーへテロダイン信号Sを形成する。プロセッサ1108と108は、1081のみが異なっている。
【0128】
第1実施態様の変形例の説明の残りは、第1実施態様の対応局面についての説明と同一である。
【0129】
気体の逆分散力または他の固有の光学特性を測定するための、本発明の第2の好ましい実施態様を図式形式で描く、図3aから図3dを、ここで参照する。第2の実施態様についての、光ビーム9および10の光源と、光ビーム9および10との説明は、本発明の第1の好ましい実施態様について与えた、光ビーム9および10の光源と、光ビーム9および10との説明と同一である。
【0130】
図3aに例示されるように、ビーム9はミラー53により反射してビーム11となり、ビーム10はミラー54により反射してビーム12となる。ビーム11は示差平面ミラー干渉計269に入射し、ビーム12は示差平面ミラー干渉計270に入射する。ビーム11の第1周波数成分が唯一のプロジェニターとなるビームは、図3bに破線で示され、ビーム11の第2周波数成分が唯一のプロジェニターとなるビームは図3bに点線で示される。ビーム12の第1周波数成分が唯一のプロジェニターとなるビームは、図3cで破線で示され、ビーム12の第2周波数成分が唯一のプロジェニターとなるビームは、図3cに点線で示される。示差平面ミラー干渉計269および270は、測定セル90により備えられる外部ミラーを装備するが、ビーム11のx成分とy成分の間の位相シフト
外29
Figure 0003626907
と、ビーム12のx成分とy成分の間の位相シフト
外30
Figure 0003626907
を導入するための干渉測定法手段を備える。
【0131】
示差平面ミラー干渉計269は、図3bに示されるように、4個の射出ビーム/戻りビーム17、25、117、および125を有する。ビーム11の1つの周波数成分から派生するビーム17および25は、1つの測定レッグを含み、ビーム11の第2周波数成分から派生するビーム117および125は、第2の測定レッグを含む。示差平面ミラー干渉計270は、図3cに示されるように、4個の射出ビーム/戻りビーム18、26、118、および126を有する。ビーム12の1つの周波数成分から派生するビーム18および26は1つの測定レッグを含み、ビーム12の第2周波数成分から派生するビーム118および126は、第2の測定レッグを含む。
【0132】
ビーム17,25、117、および125は、図1dに詳細に記載されるのと同一の測定セル90に入射し、これは、ビーム27および127を結果として生じる。ビーム27および127は、波長λにおける、逆分散力Γが測定されることになる気体を通る光路長についての情報と、真空を通る光路長の情報とを、それぞれに含む。ビーム18、26、118、および126は、図1eに詳細に記載されるのと同一の測定セル90に入射し、これは、ビーム28および128を結果として生じる。ビーム28および128は、波長λにおける、気体を通る光路長についてと、真空を通る光路長についての情報を、それぞれに含む。
【0133】
位相シフト
外31
Figure 0003626907
および
外32
Figure 0003626907
の大きさは、下記の式に従って、図1dおよび図1eに示される測定路97または基準路98の経路iの往復物理長Lに相関する。
【0134】
【数36】
Figure 0003626907
ここでは、図3bおよび図3cにおける例示は、第2の好ましい実施態様における本発明の機能を最も簡単な態様で例示するように、p=4についてのものである。
【0135】
ビーム27はミラー63Bによって反射し、次いで、一部は、好ましくは非偏波ビームスプリッタであるビームスプリッタ63Aが反射して、位相シフトされたビーム29Aの第1成分になる。ビーム127の一部はビームスプリッタ63Aにより伝達されて、位相シフトされたビーム29Aの第2成分になる。位相シフトされたビーム29Aは混合ビームであり、ビーム29Aの第1成分および第2成分は、同一偏波を有するが、異なる周波数を有する。
【0136】
ビーム28はミラー58Bによって反射し、次いで、一部は、非偏波ビームスプリッタであるのが好ましい、ビームスプリッタ58Aにより反射して、位相シフトされたビーム30の第1成分になる。ビーム128の一部はビームスプリッタ58Aにより伝達されて、位相シフトされたビーム30の第2成分になる。位相シフトされたビーム30は混合ビームであり、ビーム30の第1成分および第2成分は、同一偏波を有するが、異なる周波数を有する。
【0137】
図3aに示されるような次の工程では、位相シフトされたビーム29Aおよび30は、それぞれに光検出器185および86に衝突し、好ましくは光電検出により、2つの干渉信号、すなわち、ヘテロダイン信号sおよびsをそれぞれに生じる結果となる。信号sは波長λに対応し、信号sは波長λに対応する。信号sは、方程式(4)が表す形式を有するが、時間依存引数αt(t)は方程式(5)が与える。ヘテロダイン信号sおよびsは、ディジタル形式またはアナログ形式のいずれかで、それぞれに、電子信号203および104として、分析を目的として、電子プロセッサ208に伝達される。
【0138】
ここで図3dを参照すると、電子処理手段208は、下記の形式を有する2つの修正ヘテロダイン信号
【0139】
【数37】
Figure 0003626907
および
【0140】
【数38】
Figure 0003626907
を生成するように、ヘテロダイン信号sおよびsの時間依存引数α(t)およびα(t)をそれぞれに、係数pおよびpでそれぞれに電子的乗算するための手段281を備えるのが、好ましい。
【0141】
【数39】
Figure 0003626907
この乗算は、信号平方化処理(signal squaring)とその後に続く電子フィルタリング等の、当該技術で広く公知の周波数乗算技術のうちのいずれかで、達成し得る。かかる電子乗算技術は、本発明の分析技術の本件の簡単な説明においては無視し得る、信号強度にオフセットと修正を導入し得るものと、当業者ならば理解するだろう。係数pおよびpは、方程式(1)における略調和関係を限定するために使用される同一参照記号の係数pおよびpと同一であるのが好ましいことは、注目に値する。
【0142】
再び第3d図を参照すると、電子処理手段108Aは、下記の数学的形式を有するスーパーへテロダイン信号
【0143】
【数40】
Figure 0003626907
を生成するように、2つの修正ヘテロダイン信号
【0144】
【数41】
Figure 0003626907
および
【0145】
【数42】
Figure 0003626907
一緒に電子的に加算するための手段108bを備えているのが、好ましい。
【0146】
【数43】
Figure 0003626907
これは、次ぎのように書き直せる。
【0147】
【数44】
Figure 0003626907
ここでは、
【0148】
【数45】
Figure 0003626907
【0149】
【数46】
Figure 0003626907
であり、また、
【0150】
【数47】
Figure 0003626907
である。それゆえ、スーパーへテロダイン信号
【0151】
【数48】
Figure 0003626907
は、周波数
【0152】
【数49】
Figure 0003626907
のエンベロープ信号
【0153】
【数50】
Figure 0003626907
により変調された周波数
【0154】
【数51】
Figure 0003626907
のキャリア信号
【0155】
【数52】
Figure 0003626907
である。ヘテロダイン信号
【0156】
【数53】
Figure 0003626907
および
【0157】
【数54】
Figure 0003626907
が異なる振幅を備えている場合は、結果として生じる数学的表現はより複雑となるが、それにもかかわらず、エンベロープ信号により変調されたキャリア信号に関して説明し得るものと、当業者なら正当に評価するだろう。本件開示では簡略にするために、修正ヘテロダイン信号
【0158】
【数55】
Figure 0003626907
および
【0159】
【数56】
Figure 0003626907
は同一振幅を有しているものと、仮定する。
【0160】
本発明の第2実施態様の残余の説明は、本発明の第1実施態様の対応する工程について与えられる説明と同一である。
【0161】
代替のデータ処理は、本発明の精神および範囲から逸脱せずに、第2の好ましい実施態様について考慮し得るものと、当業者ならば正当に評価するだろう。例えば、修正ヘテロダイン信号
【0162】
【数57】
Figure 0003626907
および
【0163】
【数58】
Figure 0003626907
を一緒に乗算することは、上述のように加算するよりもむしろ有益であることが分かっており、下記の表現を生じる。
【0164】
【数59】
Figure 0003626907
代替の信号
【0165】
【数60】
Figure 0003626907
は、位相高感度検出の使用により、(s+sp+qの2項展開において適切な項を選択することにより、生成し得る。代替の信号
【0166】
【数61】
Figure 0003626907
は、次いで、周波数
【0167】
【数62】
Figure 0003626907
および周波数
【0168】
【数63】
Figure 0003626907
を有する2つの信号の積よりはむしろ、それらの和から成る。かかる処理技術は、図3aにおける検出装置185および86を1つの検出装置と置換するのに有用であるのが分かっている場合などは、有利であることがわかる。
【0169】
ここで、気体の逆分散力または他の光学特性を測定するための、本発明の第3の好ましい実施態様を図形式で描く図4aから図4dを参照する。第3実施態様についての、光ビーム9および10の光源と、光ビーム9および10との説明は、本発明の第1の好ましい実施態様について与えた、光ビーム9および10の光源と、光ビーム9および10との説明と同一である。
【0170】
図4aに例示されるように、ビーム9はミラー53に反射して、ビーム11となり、ビーム10はミラー54に反射して、ビーム12となる。ビーム11は示差平面ミラー干渉計369に入射し、ビーム12は示差平面ミラー干渉計270に入射する。ビーム11の第1周波数成分が単独のプロジェニター(progenitor)であるビームは、図4bおよび図4cに破線で示され、ビーム11の第2周波数成分が唯一のプロジェニターであるビームは、図4bおよび図4cに点線で示される。示差平面ミラー干渉計269および270は、外部ミラーが測定セル90を装備するが、ビーム11のx成分とy成分の間の位相シフト
外33
Figure 0003626907
と、ビーム12のx成分とy成分の間の位相シフト
外34
Figure 0003626907
を導入するための干渉測定法手段を備える。
【0171】
示差平面ミラー干渉計369は8個の射出ビーム/戻りビーム、図4bに示されるような4個の射出ビーム/戻りビーム417、425、517、および525、また、図4cに示されるような4個の射出ビーム/戻りビーム433、441、533、および541を有する。ビーム11の1つの周波数成分から派生するビーム417、425、433、および441は1つの測定レッグを含み、ビーム11の第2周波数成分から派生するビーム517、525、533、および541は、第2の測定レッグを含む。ビーム417、425、433、441、517、525、533、および541は、図4bおよび図4cに詳細に説明されるように、測定セル90に入射し、これは、結果として、ビーム443および543を生じる。ビーム443および543は、波長λにおける、逆分散力Γが判定されることになる気体を取る光路長についての情報と、真空を通る光路長についての情報とを、それぞれに含む。
【0172】
示差平面ミラー干渉計270は、図3cに示されるような第2の好ましい実施態様についてと同一の、4個の射出ビーム/戻りビーム18、26、118、および126を有する。ビーム12の1つの周波数成分から派生するビーム18および26は1つの測定レッグを含み、ビーム12の第2周波数成分から派生するビーム118および126は、第2測定レッグを含む。ビーム18、26、118、および126は測定セル90に入射し、これは、結果としてビーム28および128を生じる。ビーム28および128は、波長λにおける、気体を通る光路長についてと、真空を通る光路長についての情報を、それぞれに含む。
【0173】
位相シフト
外35
Figure 0003626907
および
外36
Figure 0003626907
の大きさは、下記の公式に従えば、図1dおよび図1eに示される測定路97または基準路98の経路iの往復物理長Lに関連する。
【0174】
【数64】
Figure 0003626907
ここで、図4b、図4c、および図4dにおける例示は、第3の好ましい実施態様における本発明の機能を最も簡単な態様で例示するように、p=8およびp=4についてのものである。係数pおよびpは、方程式(1)における略調和関係を限定するために使用される、同一参照記号の係数pおよびpと同一であるのが、好ましい。
【0175】
ビーム443は、半波位相遅延プレート179Cおよびファラデー回転子179Aが伝達し、ビームスプリッタ61Aが反射し、ビームスプリッタ61Bが伝達し、次に、ミラー63が反射して、位相シフトされたビーム445の第1成分になる。半波位相遅延プレート179Cおよびファラデー回転子179Aは各々が、ビーム443の偏光を45゜だけ回転させて、位相シフトされたビーム445の第1成分がビーム443の偏光に対して直交偏光されるようにする。ビームスプリッタ61Aは、偏光ビームスプリッタであるのが好ましく、ビームスプリッタ61Bは非偏光ビームスプリッタであるのが好ましい。ビーム543は半波位相遅延プレート179Dおよびファラデー回転子179Bが伝達し、ビームスプリッタ61Cが反射し、ミラー61Dが反射し、ビームスプリッタ61Bが反射し、次に、ミラー63が反射して、位相シフトされたビーム445の第2成分になる。半波位相遅延プレート179Dおよびファラデー回転子179Bは各々が、ビーム543の偏光を45゜だけ回転させて、位相シフトされたビーム445の第2成分がビーム543の偏光に対して直交偏光されるようにする。ビームスプリッタ61Cは、偏光ビームスプリッタであるのが、好ましい。位相シフトされたビーム445は混合ビームであり、位相シフトされたビーム445の第1成分および第2成分は、同一偏光を有するが、異なる周波数を有する。
【0176】
ビーム28はミラー58Bが反射し、次に、一部は、好ましくは非偏光ビームスプリッタであるビームスプリッタ58Aが反射して、位相シフトされたビーム30の第1成分になる。ビーム128の一部はビームスプリッタ58Aが伝達して、位相シフトされたビーム30の第2成分になる。位相シフトされたビーム30は混合ビームであり、位相シフトされたビーム30の第1成分および第2成分は、同一偏光を有するが、異なる周波数を有する。
【0177】
図4aに示されたような次の工程では、位相シフトされたビーム445および30は、それぞれに光検出器485および86に衝突して、結果として、好ましくは光電検出により、2つの干渉信号、すなわち、ヘテロダイン信号sおよびsをそれぞれに生じる。信号sは波長λに対応し、信号sは波長λに対応する。信号sは方程式(4)により表される形式を有し、時間依存引数α(t)は方程式(5)により与えられる。ヘテロダイン信号sおよびsは、ディジタル形式またはアナログ形式のいずれかで、電子信号403および104として、分析を目的として電子プロセッサ408に電圧される。
【0178】
再び図4dを参照すると、電子処理手段408は、下記の数学的形式を有するスーパーへテロダイン信号Sを生成するために、2つのヘテロダイン信号sおよびsを一緒に電子的に加算するための手段1084を備えるのが、好ましい。
【0179】
【数65】
Figure 0003626907
これは次のように書き直せる。
【0180】
【数66】
Figure 0003626907
ここでは、
【0181】
【数67】
Figure 0003626907
【0182】
【数68】
Figure 0003626907
であり、また、
【0183】
【数69】
Figure 0003626907
である。スーパーへテロダイン信号Sは、それゆえに、周波数Fのエンベロープ信号Mにより変調された周波数vのキャリア信号Cである。ヘテロダイン信号sおよびsが異なる振幅を備える場合は、結果として生じる数学的表現はより複雑であり、それにもかかわらず、エンベロープ信号により変調されるキャリア信号に関して記され得ることを、当業者なら正当に評価するだろう。本件開示においては簡略にするために、ヘテロダイン信号sおよびsは同一振幅を有するものと、仮定する。
【0184】
示差平面ミラー干渉計369の動作は、入力ビーム11の2つの周波数成分を分離するために使用される手段と、混合出力ビーム445を生成するために使用される手段とを例外として、示差平面ミラー干渉計69について記載された動作と同一である。図4bを参照すると、ビーム11の一部は、偏光ビームスプリッタであるのが好ましい、ビームスプリッタ55Aが反射し、ミラー55Bが反射し、半波位相遅延プレート79が伝達し、好ましくは偏光ビームスプリッタであるビームスプリッタ61Cが伝達し、ファラデー回転子179Bが伝達し、半波位相遅延プレート179Dが伝達して、ビーム513となる。ファラデー回転子179Bおよび半波位相遅延プレート179Dは、伝達されたビームの偏光の平面を、それぞれに、±45゜および
【0185】
【数70】
Figure 0003626907
だけ回転させ、伝達されたビームの偏光の平面の正味回転量は生じない。ビーム11の一部はビームスプリッタ55Aが伝達し、好ましくは偏光ビームスプリッタであるビームスプリッタ61Aが伝達し、ファラデー回転子179Aが伝達し、半波位相遅延プレート179Cが伝達して、ビーム413になる。ファラデー回転子179Aおよび半波位相遅延プレート179Cは、伝達されたビームの偏光の平面を、それぞれに、±45゜および
【0186】
【数71】
Figure 0003626907
だけ回転させ、伝達されたビームの偏光の平面の正味回転量は生じない。半波位相遅延プレート79は伝達されたビームの偏光の平面を90゜だけ回転させて、ビーム413および513が同一偏光を有するが、異なる周波数を有するようにする。このファラデー回転子179Aおよび179B、ならびに、半波位相遅延プレート179Cおよび179Dの目的は、ビーム413および513の特性には実質的にどのような効果も有さないが、ビーム11の経路からのビーム443および543の有効空間分離を達成するように、先に記載されたように、ビーム443および543の偏光を90゜だけ回転させることである。
【0187】
第3実施態様の残余の説明は、本発明の第1実施態様の対応する工程について与えた説明と同一である。
【0188】
本発明の第2の3つの好ましい実施態様とそれらの変形例、図5aから図5d、図6aから図6b、図7aから図7b、更に、図8aから図8bに例示された本発明の、好ましい第4の好ましい実施態様、第4の好ましい実施態様の変形例、第5の好ましい実施態様、および、第6の好ましい実施態様は、それぞれに、全てが、第1の3つの好ましい実施態様およびそれらの変形例、好ましい第1の好ましい実施態様、第1の好ましい実施態様の変形例、本発明の、第2の好ましい実施態様、および、第3の好ましい実施態様について方程式(30)に明示された条件を満たさない場合、すなわち、
【0189】
【数72】
Figure 0003626907
この条件の場合の、逆分散力を測定するための実施態様である。
方程式(61)に明示された条件下では、略調和比は、比(Κ/χ)であるのが好ましいが、屈折−分散定数の判定における所要の精度を達成するために、既に説明した量に加えて、第1の3つの好ましい実施態様とそれらの変形例について、方程式(21)に従って分かっているか、または、測定するか、いずれかでなければならない。
【0190】
第1の3つの好ましい実施態様およびそれらの変形例の各々は、所与の実施態様の測定セルを変更することにより、逆分散力Γを測定するための装置および方法から、比(Κ/χ)を測定するための装置および方法に変換可能であり、気体を通る測定路が実質的にゼロの物理長、すなわち、以下の説明に示される特性を有するようにする。従って、第2の3つの好ましい実施態様の各々と、それらの変更例は、第1の3つの好ましい実施態様およびそれらの変更例のうちの1つからの未修正装置および方法、ならびに、修正装置および方法から構成され、修正された装置および方法は、修正された測定セルを利用する、未修正の装置および方法から構成される。
【0191】
本発明の第4の好ましい実施態様を図形式で描いた図5aから図5dについて、ここで参照する。第4の好ましい実施態様についての、光ビーム9および10の光源と、光ビーム9および10の説明は、本発明の第1の好ましい実施態様について与えた、光ビーム9および10の光源と、光ビーム9および10の説明は同一であるが、但し、方程式(30)により表される波長λおよびλに関する条件は、方程式(61)に明示される条件と置換される点を例外とする。
【0192】
比(Κ/χ)を測定するための第4の好ましい実施態様における要件のせいで、第4の好ましい実施態様は、部分的に、大1の好ましい実施態様と同一装置および方法と、比(Κ/χ)の判定のための追加手段とから構成される。比(Κ/χ)の判定のための追加手段は、測定セルを例外として、第1の好ましい実施態様の装置および方法と同一である。結果的に、比(Κ/χ)の判定のための、図5aから図5dに示された装置の多数の要素は、比(Κ/χ)の判定のための装置について言及している場合の接尾参照記号「b」は別として、第3の好ましい実施態様の逆分散力Γの判定のための装置としての類似動作を実施する。(Κ/χ)
第4の好ましい実施態様の測定セル90bは、図5bおよび図5cに示される。測定セル90bの説明は、表面95bおよび96b上のコーティングに関する場合を例外として、測定セル90についての説明と同一である。図5bを参照すると、表面95bは、高効率ビーム17b、25b、33b、および41bを利用した場合に反射するように、また、高効率ビーム117b、125b、133b、および141bを用いた場合に伝達するように、被膜される。図5cを参照すると、表面96bは、高効率ビーム18b、26b、218b、および226bを用いた場合に反射するように、また、高効率ビーム118b、126b、318b、および326bを利用した場合に伝達するように、被膜される。
【0193】
測定セル90bおよび90の違いは方程式(2)の修正をもたらし、その結果、位相シフト
外37
Figure 0003626907
および、
外38
Figure 0003626907
の大きさは、基準路98の経路iの往復物理長Liと、下記の公式にしたがって、図5bおよび図5cに示されるように、ゼロ長の測定路に関連する。
【0194】
【数73】
Figure 0003626907
後続の各工程では、第1のスーパーへテロダイン信号S1bと、第2のスーパーへテロダイン信号S2bとは、電子プロセッサ1081b、1083b、および1084bが生成し、電子プロセッサ1081、1083、および1084と同一の、第4の好ましい実施態様の、ヘテロダイン信号s1b、s2b、およびs3bに関して類似の動作を実施する電子プロセッサ1081b、1083b、および1084bは、第1の好ましい実施態様のヘテロダイン信号s、s、およびsについて機能する。第2のスーパーへテロダイン信号S2bは、周波数Fのエンベロープ信号M2bにより変調された周波数vのキャリア信号C2bから構成されるが、ここでは、
【0195】
【数74】
Figure 0003626907
であり、また、
【0196】
【数75】
Figure 0003626907
である。
【0197】
量Κおよび量χはキャリア位相
外39
Figure 0003626907
および、下記の公式に従った変調位相Φ2bに関連し、
【0198】
【数76】
Figure 0003626907
ここで、
【0199】
【数77】
Figure 0003626907
である。方程式(69)および方程式(70)は、乗法因子(1/L)および位相オフセット項の範囲内で、χおよびΚはキャリア位相
外40
Figure 0003626907
および変調位相Φ2bにそれぞれに等しいことを示し、これは、真空スーパーへテロダイン波数および真空キャリア波数として、それぞれに、Κおよびχに対する、第1の好ましい実施態様の説明で言及するための基本である。
【0200】
比(Κ/χ)は、方程式(68)および方程式(69)を用いて、下記の公式により表わし得る。
【0201】
【数78】
Figure 0003626907
それゆえに、比(Κ/χ)は、(Κ/χ)について必要となるような同一精度までLを正確に測定する必要が無く、実質的に
外41
Figure 0003626907
でΦ2bを除算することにより得られる。Φ2bは元より、
外42
Figure 0003626907
の位相冗長度は、第4の好ましい実施態様の一部として組み入れられた第1の好ましい実施態様の未改変装置および方法において、
外43
Figure 0003626907
およびΦの位相冗長度を除去するために使用される同一手順の一部と判断され得る。
外44
Figure 0003626907
に関与するそれぞれの波長はλおよびλのオーダーであるが、位相冗長度
外45
Figure 0003626907
およびΦ2bを判定するための手順は一般に、(n−1)以下の相対的精度でλ、λ、およびLが分かっている場合には、
外46
Figure 0003626907
およびΦの位相冗長度を除去するために使用される手順に存在するものを越える追加の複雑さを導入しない。
【0202】
逆分散力Γは、実質的に、方程式(21)を用いて得られる。第4の好ましい実施態様の残りの説明は、第1の好ましい実施態様の対応する局面に対して与えたものと同じである。
【0203】
気体の逆分散力を測定するための、本発明の第4の好ましい実施態様の変形例を図で示した図6aから図6bを、ここで参照する。第4の実施態様の変形例に対する、光ビーム9および10の光源と、光ビーム9および10との説明は、本発明の第4の好ましい実施態様についての光ビーム9および10の光源の説明と同じである。その結果、比(Κ/χ)は、屈折−分散定数の判定における所要の確度を達成するために、第4の好ましい実施態様におけるのと同じように、第4の好ましい実施形態の変形例で測定されなければならない。
【0204】
比(Κ/χ)を測定するための第4の好ましい実施態様の変形例における要件のせいで、第4の実施態様の変形例は、部分的に、第1の好ましい実施態様の変形例に対する同じ装置および方法と、比(Κ/χ)の判定のための追加手段とから、構成される。比(Κ/χ)の判定のための追加手段は、測定セルを除くと、第1の好ましい実施態様の変形例の装置および方法と同じである。結果的に、比(Κ/χ)の判定のための、図6aから図6bに示された装置の多数のエレメントは、比(Κ/χ)の判定のための装置を参照する場合の接尾語「b」は別として、第1の好ましい実施態様の変形例の逆分散力Γの判定のための装置と類似の動作を行う。
【0205】
第4の好ましい実施態様の変形例の測定セル90bは、第4の好ましい実施態様の測定セル90bと同じである。結果的に、第4の好ましい実施態様の変形例の残りの説明は、第4の好ましい実施態様の対応する局面に対して与えた説明と同じである。
【0206】
逆分散力Γを測定するための、本発明の第5の好ましい実施態様を図で示す図7aから図7bを、ここで参照する。第5の実施態様についての、光ビーム9および10の光源と、光ビーム9および10との説明は、本発明の第4の好ましい実施態様について与えた光ビーム9および10の光源と、光ビーム9および10の説明と同じである。結果として,比(Κ/χ)は、逆分散力Γの判定における所要の確度を達成するために、好ましい第5の実施態様において測定されなければならない。
【0207】
比(Κ/χ)を測定するための第5の好ましい実施態様における要件のせいで、第5の実施態様は、部分的に、第2の好ましい実施態様の同じ装置および方法と、比(Κ/χ)の判定のための追加手段とから構成される。比(Κ/χ)の判定のための追加手段は、測定セルを例くと、第2の好ましい実施態様の装置および方法と同じである。測定セル90bは、第4の好ましい実施態様の測定セル90bと同じである。結果として、比(Κ/χ)の判定のための、図7aから図7bに示される装置の多数のエレメントは、比(Κ/χ)の判定のための装置を参照する時の接尾語「b」は別として、第2の好ましい実施態様の逆分散力Γの判定のための装置と類似の動作を行う。
【0208】
第5の好ましい実施態様の測定セル90bと、第2の好ましい実施態様の測定セル90の違いは、方程式(41)の修正を生じ、結果として、位相シフト
外47
Figure 0003626907

外48
Figure 0003626907
の大きさは、下記の公式に従って、基準路98の経路iの往復物理長Lと、ゼロ長の測定路とに関連する。
【0209】
【数79】
Figure 0003626907
後続の各工程では、スーパーヘテロダイン信号
【0210】
【数80】
Figure 0003626907
は電子プロセッサ281bおよび1084bによって発生し、電子プロセッサ281bおよび1084bは、電子プロセッサ281および1084が第2の好ましい実施態様のヘテロダイン信号sおよびsに行うのと同じように、第5の好ましい実施態様のヘテロダイン信号s1bおよびs2bに類似の動作を行う。スーパーへテロダイン信号
【0211】
【数81】
Figure 0003626907
は、周波数
【0212】
【数82】
Figure 0003626907
のエンベロープ信号
【0213】
【数83】
Figure 0003626907
により変調される周波数
【0214】
【数84】
Figure 0003626907
のキャリア信号
【0215】
【数85】
Figure 0003626907
から成り、ここで、
【0216】
【数86】
Figure 0003626907
であり、また、
【0217】
【数87】
Figure 0003626907
である。
【0218】
量Κおよび量χは、下記の公式に従って、キャリア位相
【0219】
【数88】
Figure 0003626907
および変調位相
【0220】
【数89】
Figure 0003626907
に関連する。
【0221】
【数90】
Figure 0003626907
ここでは、
【0222】
【数91】
Figure 0003626907
である。比(Κ/χ)は、方程式(81)および方程式(82)から得られる。
【0223】
【数92】
Figure 0003626907
逆分散力Γは、実質的には、方程式(21)を用いて得られる。第5の好ましい実施態様の残りの説明は、第2の好ましい実施態様の対応局面について与えた説明と同じである。
【0224】
逆分散力Γを測定するための、本発明の第6の好ましい実施態様を図で示す図8aから図8bを、ここで参照する。第6の好ましい実施態様に対するビーム9およびビーム10の光源と、ビーム9およびビーム10との説明は、本発明の第4の好ましい実施態様について与えた、光ビーム9および10の光源と、光ビーム9および10との説明と同じである。結果として、比(Κ/χ)は、逆分散力Γの判定において所要の確度を達成するために、好ましい第6実施態様において測定されなければならない。
【0225】
比(Κ/χ)を測定するための第6の好ましい実施態様における要件のせいで、第6の実施態様は、部分的に、第3の好ましい実施態様と同じ装置および方法と、比(Κ/χ)の判定のための追加手段とから構成される。比(Κ/χ)の判定のための追加手段は、測定セルを除くと、第3の好ましい実施態様の装置および方法と同じである。測定セル90bは、第4の好ましい実施態様の測定セル90bと同じである。結果的に、比(Κ/χ)の判定のための、図8aから図8bに示される装置の多数のエレメントは、比(Κ/χ)の判定のための装置を参照する時の接尾語「b」は別として、第2の好ましい実施態様の逆分散力Γの判定のための装置と類似の動作を行う。
【0226】
第6の好ましい実施態様の測定セル90bと、第3の好ましい実施態様の測定セル90の違いは、方程式(52)の修正を生じ、その結果、位相シフト
外49
Figure 0003626907

外50
Figure 0003626907
の大きさは、下記の公式に従って、基準路98の経路iの往復物理長Lと、ゼロ長の測定路とに関連する。
【0227】
【数93】
Figure 0003626907
後続の各工程において、スーパーへテロダイン信号S2bは電子プロセッサ1084bによって発生し、電子プロセッサ1084bは、電子プロセッサ1084が第3の好ましい実施態様のヘテロダイン信号sおよびsに行うのと同じように、第6の好ましい実施態様のヘテロダイン信号s1bおよびs2bに対して類似の動作を行う。スーパーへテロダイン信号S2bは、周波数Fのエンベロープ信号M2bにより変調された周波数vのキャリア信号C2bから成り、ここで、
【0228】
【数94】
Figure 0003626907
および、
【0229】
【数95】
Figure 0003626907
である。
【0230】
量Κおよび量χは、下記の公式に従って、位相
外51
Figure 0003626907
と変調位相Φ2bとに関連し、
【0231】
【数96】
Figure 0003626907
ここでは、
【0232】
【数97】
Figure 0003626907
である。比(Κ/χ)は、次のように、方程式(93)および方程式(94)から得られる。
【0233】
【数98】
Figure 0003626907
逆分散力Γは、後で、方程式(21)を用いて得られる。第6の好ましい実施態様の残りの説明は、第3の好ましい実施態様の対応局面に対して与えた説明と同じである。
【0234】
図1aから図1e、図2aから図2b、図3aから図3c、図4aから図4c、図5aから図5c、図6a、図7a、および、図8aは、本発明の6つの好ましい実施態様とそれらの2つの変形例を示し、そこでは、実施態様についての光学ビームの全ては、単一平面に在る。明らかに、多数の平面を利用した改変が、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、6つの好ましい実施態様とそれらの2つの変形例のうちの1つ以上のものについて行われ得る。
【0235】
本発明の6つの好ましい実施態様とそれらの2つの変形例は、測定セル90または90bを有するが、そこでは、λおよびλについての測定路は同一物理長を有し、λおよびλについての基準路は同一物理長を有する。特許請求の範囲に規定される本発明の範囲および精神から逸脱することなく、λおよびλについての測定路が異なる物理長を有し、λおよびλについての基準路が異なる物理長を有し得ることを、当業者は理解する。さらに、特許請求の範囲に規定される本発明の範囲および精神から逸脱することなく、λおよびλについての測定路が互いから物理的に変位し、λおよびλについての基準路が互いから物理的に変位し得ることを、当業者は理解する。
【0236】
本発明の6つの好ましい実施態様と、それらの2つの変形例は全て、ヘテロダイン検出の使用を目的として、構成される。特許請求の範囲に規定される本発明の範囲および精神から逸脱することなく、6つの好ましい実施態様とそれらの2つの変形例の各々において、ホモダイン検出が使用され得ることを、当業者は理解する。ホモダイン受信器は、1997年9月2日にP.de Grootに発行された、「ホモダイン干渉測定受信器および方法」という名称の、本件と同一人に譲渡される米国特許第5,663,793号に開示されるものなどが、使用される。逆分散力Γの算出は、例えば、第1の好ましい実施態様のホモダインバージョンにおいては、ホモダイン位相
外52
Figure 0003626907
よび
外53
Figure 0003626907
から直接得られるが、ホモダイン位相
外54
Figure 0003626907
および
外55
Figure 0003626907
は、第1の好ましい実施態様の位相
外56
Figure 0003626907
および
外57
Figure 0003626907
と、方程式(39)および方程式(40)のホモダインバージョンと対応する。この計算は、Φなどのスーパーへテロダイン位相の類似であるホモダイン位相の生成に関与しないのが、好ましい。
【0237】
本発明の第2組の好ましい実施態様と、それらの変形例は、比(Κ/χ)を測定し、逆分散力Γの算出において(Κ/χ)の測定値を使用する。特許請求の範囲に規定される本発明の範囲および精神から逸脱することなく、方程式(30)で表される条件を満たすように、(Κ/χ)の測定値は、フィードバックシステムにおける誤差信号として使用され得ることを、当業者は理解する。フィードバックシステムにおける(Κ/χ)の測定値は、光源1または光源2のいずれかに送信されて、例えば、ダイオードレーザの注入電流および/または温度、もしくは、外部共振器ダイオードレーザの共振周波数を制御することにより、光源1または光源2のいずれかのそれぞれの波長を制御するために使用される。
【0238】
特許請求の範囲に規定される本発明の範囲または精神から逸脱することなく、比(Κ/χ)を測定するための、第2組の好ましい実施態様およびそれらの変更例の手段と、第1組の好ましい実施態様およびそれらの変更例の手段との組み合わせは、第2組の好ましい実施態様およびそれらの変更例において使用される組み合わせとは異なり、逆分散力Γを判定するために使用し得ることを、当業者は理解する。
【0239】
第2組の好ましい実施態様およびそれらの変更例の測定セル90および90bの諸機能は、特許請求の範囲に規定される本発明の範囲または精神から逸脱することなく、1組の要素91および92のみから構成される1つの測定セルへと組み合わせ得ることを、当業者は理解する。
【0240】
特許請求の範囲に規定される本発明の範囲または精神から逸脱することなく、2つ以上の異なる波長に対応する光ビームが、好ましい実施態様およびそれらの変更例において開示されるような両端と対比して、測定セルの同一端に入力および出力することが可能となるように、示差平面ミラー干渉計および測定セルを構成し得ることも、当業者は理解する。
【0241】
気体の固有の光学特性を、特に、その逆分散力を測定するための発明の方法を実施するための多用な工程を、ブロック600から626を介して示す、一般化したフローチャートである図9を、ここで参照する。図9に示された発明の方法は、先に開示された本発明の装置を使用して実行され得るが、開示された装置以外の装置を用いても実現し得ることも、当業者なら理解する。例えば、好ましい実施態様において使用される同心測定セル配置を使用する必要はなく、むしろ、所要の基準レッグおよび測定レッグが存在する限り、より多くの従来型干渉測定配置を使用し得ることは、明らかである。これに加えて、ホモダインアプローチか、または、ヘテロダイン技術が有効に使用されるアプローチのいずれかを使用し得ることも、明らかである。さらに認識されるように、図9における多くの工程は、汎用コンピュータまたは好適にプログラミングされたマイクロプロセッサで走る適切なソフトウエアを介して実行され得、それらのいずれか一方は、必要に応じてシステムの他の要素を制御するために使用され得る。
【0242】
図9に示されるように、先に説明した適切な調和関係を好ましくは有する、異なる波長を有する2つ以上の光ビームを供給することにより、ブロック600で開始される。ブロック602では、光ビームは、ブロック604で偏光または空間コード化処理、もしくは、周波数シフト処理のいずれか、またはその両方により好ましくは変化され、成分へと分離される。そうでなければ、光ビームは単純に変化されないままで、ブロック606へと通過し得る。
【0243】
ブロック622および624に示されるように、光ビームの各波長の関係はモニタ可能で、それらの波長が上述の制限範囲内に無い場合は、補正測定を使用して、波長の所望の関係からの波長の関係の逸脱から補償し得る。光ビーム源の波長を制御するように、フィードバックを供与するために逸脱を使用し得るか、または、逸脱により影響を受ける後続の計算で、補正を確立および使用し得るか、もしくは、両方のアプローチの何らかの組み合わせを実現し得るか、いずれかである。
【0244】
ブロック600で光ビームを発生するのと平行して、または、それと同時に、ブロック626に示されるように、2つのレッグを有する干渉計も設けて、一方は好ましくは真空(基準レッグ)で満たされ、他方は、固有の光学特性が測定されることになる気体により占有される。
【0245】
ブロック606および608により示されるように、先に生成した光ビーム成分は、干渉計レッグに導入され、各成分はその位相が、その指定されたレッグの物理長を通って移動する際に経験する光路長に基づいて、シフトされる。共通して関連する一対の成分についての物理長は、同一であるのが、好ましい。
【0246】
ビームは、ブロック608から現れた後で、ブロック610で組み合わさって、混合光信号を発生する。次に、これら混合光学信号はブロック612へ送信されるが、ここでは、光検出により、好ましくはヘテロダインである、対応電気信号を生成し、これら電気信号は、各光ビーム成分間の相対位相についての情報を含む。電気信号は、先の周波数シフト処理によりもたらされたヘテロダイン信号であるのが、好ましい。
【0247】
ブロック614では、電気信号は、後でブロック616から620に通し得る相対位相情報を抽出するために分析され得るか、または、スーパーへテロダイン信号をその目的で生成するのが、好ましい。あるいは、元のビームと、それらが後で移動した光路との間の波長関係に依存して、スーパーへテロダイン信号を作る前に、修正ヘテロダイン信号を生成する。
【0248】
ブロック616では、ホモダイン信号、ヘテロダイン信号、および/または、スーパーヘテロダイン信号における位相アンビギュイティ(ambiguities)は、好ましい装置の説明に関して、先に詳述した手段と計算とにより、好ましくは解決される。
【0249】
ブロック618では、相対分散力を含む固有の光学特性を算出し、先に決定したように、補正を適用し、後続の下流側適用またはデータフォーマット要件について、出力信号を生成する。
【0250】
当業者であれば、本発明の教示の範囲から逸脱せずに、本発明の装置および方法に他の変更を行い得る。それゆえ、図示され、説明されてきた実施態様は、例示であって、限定的ではないことを、意図する。
【図面の簡単な説明】
【図1a】図1aから図1fは、まとめて考えると、本発明の目下好ましい第1の実施態様を図形式で例示し、
図1aは、示された各要素間の、すなわち、光源1、変調装置3、光源2、変調装置4、平面ミラー干渉計69、平面ミラー干渉計グループ70、測定セル90、検出装置85、86、および286の間の光路と、示された各要素間の、すなわち、駆動装置5、変調装置3、駆動装置6、変調装置4、検出装置85、86、および286、電子プロセッサ108、ならびにコンピュータ109の間の電子信号の経路とを示す図である。
【図1b】図1aから図1fは、まとめて考えると、本発明の目下好ましい第1の実施態様を図形式で例示し、
図1bは、平面ミラー干渉計69を例示する図である。
【図1c】図1aから図1fは、まとめて考えると、本発明の目下好ましい第1の実施態様を図形式で例示し、
図1cは、平面ミラー干渉計グループ70を例示する図である。
【図1d】図1aから図1fは、まとめて考えると、本発明の目下好ましい第1の実施態様を図形式で例示し、
図1dは、平面ミラー干渉計69のための外部ミラーを装備した測定セル90を例示する図である。
【図1e】図1aから図1fは、まとめて考えると、本発明の目下好ましい第1の実施態様を図形式で例示し、
図1eは、平面ミラー干渉計グループ70のための外部ミラーを装備した測定セル90を例示する図である。
【図1f】図1aから図1fは、まとめて考えると、本発明の目下好ましい第1の実施態様を図形式で例示し、
図1fは、処理エレクトロニクス108のブロック図を示す図である。
【図2a】図2aから図2bは共に考えると、本発明の第1の実施態様の目下好ましい変形例を図形式で例示し、
図2aは、示された各要素間の、すなわち、光源1、変調装置3、光源2、変調装置4、平面ミラー干渉計69、平面ミラー干渉計170、測定セル90、検出装置85および186の間の光路と、示された各要素間の、すなわち、駆動装置5、変調装置3、駆動装置6、変調装置4、検出装置85および186、電子プロセッサ1108、ならびにコンピュータ109の間の電気信号の経路とを示す。
【図2b】図2aから図2bは共に考えると、本発明の第1の実施態様の目下好ましい変形例を図形式で例示し、
図2bは、平面ミラー干渉計170を例示する。
【図3a】図3aから図3dは共に考えると、本発明の目下好ましい第2の実施態様を図形式で例示し、
図3aは、示された各要素間の、すなわち、光源1、変調装置3、光源2、変調装置4、平面ミラー干渉計269、平面ミラー干渉計270、測定セル90、ならびに検出装置85および86の間の光路と、示された要素間の、すなわち、駆動装置5、変調装置3、駆動装置6、変調装置4、検出装置85および86、電子プロセッサ208、ならびにコンピュータ109の間の電気信号の経路とを示す図である。
【図3b】図3aから図3dは共に考えると、本発明の目下好ましい第2の実施態様を図形式で例示し、
図3bは、平面ミラー干渉計269を例示する。
【図3c】図3aから図3dは共に考えると、本発明の目下好ましい第2の実施態様を図形式で例示し、
図3cは、平面ミラー干渉計270を例示する。
【図3d】図3aから図3dは共に考えると、本発明の目下好ましい第2の実施態様を図形式で例示し、
図3dは、処理エレクトロニクス208のブロック図を示す図である。
【図4a】図4aから図4dは共に考えると、本発明の目下好ましい第3の実施態様を図形式で例示し、
図4aは、示された各要素間の、すなわち、光源1、変調装置3、光源2、変調装置4、平面ミラー干渉計369、平面ミラー干渉計270、測定セル90、ならびに検出装置485および86の間の光路と、示された各要素間の、すなわち、駆動装置5、変調装置3、駆動装置6、変調装置4、検出装置485および86、電子プロセッサ408、ならびにコンピュータ109の間の電気信号の経路を示す図である。
【図4b】図4aから図4dは共に考えると、本発明の目下好ましい第3の実施態様を図形式で例示し、
図4bは、平面ミラー干渉計369に入る光ビーム11の事例について、平面ミラー干渉計369を例示する。
【図4c】図4aから図4dは共に考えると、本発明の目下好ましい第3の実施態様を図形式で例示し、
図4cは、平面ミラー干渉計369を出る光ビーム445の事例について、平面ミラー干渉計369を例示する。
【図4d】図4aから図4dは共に考えると、本発明の目下好ましい第3の実施態様を図形式で例示し、
図4dは、処理エレクトロニクス408のブロック図を示す図である。
【図5a】図5aから図5dは共に考えると、本発明の目下好ましい第4の実施態様を図形式で例示し、
図5aは、第1の好ましい実施態様についてと同一の装置の一部に含まれる逆分散力の測定用装置の光路および電子路と、比Κ/χの測定用装置の光路および電子路と、比Κ/χの測定用装置について言及する場合の接尾語「b」は別として、第1の好ましい実施態様の逆分散力の測定用装置として、類似の動作を実施する、比Κ/χの測定用装置の多数の要素とを示す図である。
【図5b】図5aから図5dは共に考えると、本発明の目下好ましい第4の実施態様を図形式で例示し、
図5bは、平面ミラー干渉計69bについて、外部ミラーを装備した測定セル90bを例示する。
【図5c】図5aから図5dは共に考えると、本発明の目下好ましい第4の実施態様を図形式で例示し、
図5cは、平面ミラー干渉計グループ70bについて、外部ミラーをを装備した測定セル90bを例示する。
【図5d】図5aから図5dは共に考えると、本発明の目下好ましい第4の実施態様を図形式で例示し、
図5dは、処理エレクトロニクス108bのブロック図を示す図である。
【図6a】図6aから図6bは共に考えると、本発明の目下好ましい第4の実施態様の変形例を図形式で例示し、
図6aは、第1の好ましい実施態様の変形例についてと同一の装置の一部に含まれる逆分散力の測定用装置の光路および電子路と、比Κ/χの測定用装置の光路および電子路と、比Κ/χの測定用装置について言及する場合の接尾語「b」は別として、第1の好ましい実施態様の変形例の逆分散力の測定用装置として、類似の動作を実施する、比Κ/χの測定用装置の多数の要素とを示す。
【図6b】図6aから図6bは共に考えると、本発明の目下好ましい第4の実施態様の変形例を図形式で例示し、
図6bは、処理エレクトロニクス1108bのブロック図を示す図である。
【図7a】図7aから図7bは共に考えると、本発明の目下好ましい第5の実施態様を図形式で例示し、
図7aは、第2の好ましい実施態様についてと同一の装置の一部に含まれる逆分散力の測定用装置の光路および電子路と、比Κ/χの測定用装置の光路および電子路と、比Κ/χの測定用装置について言及する場合の接尾語「b」は別として、第2の好ましい実施態様の逆分散力の測定用装置として、類似の動作を実施する、比Κ/χの測定用装置の多数の要素とを示す。
【図7b】図7aから図7bは共に考えると、本発明の目下好ましい第5の実施態様を図形式で例示し、
図7bは、処理エレクトロニクス208bのブロック図を示す図である。
【図8a】図8aから図8bは共に考えると、本発明の目下好ましい第6の実施態様を図形式で例示し、
図8aは、第3の好ましい実施態様についてと同一の装置の一部に含まれる逆分散力の測定用装置の光路および電子路と、比Κ/χの測定用装置の光路および電子路と、比Κ/χの測定用装置について言及する場合の接尾語「b」は別として、第3の好ましい実施態様の逆分散力の測定用装置として、類似の動作を実施する、比Κ/χの測定用装置の多数の要素とを示す。
【図8b】図8aから図8bは共に考えると、本発明の目下好ましい第6の実施態様を図形式で例示し、
図8bは、処理エレクトロニクス408bのブロック図を示す図である。
【図9】図9は、本発明に従った方法を実施する際に実行される種々の工程を描く、ハイレベルフローチャートである。

Claims (49)

  1. 気体の選択的固有光学特性を監視するための干渉測定システムにおいて使用される装置であって、
    該干渉測定システムは、
    異なる波長を有する第1の光ビーム(7)および第2の光ビーム(8)を少なくとも発する1つ以上の光源と、
    基準レッグおよび測定レッグをそれぞれ備えている第1の干渉計(69)および第2の干渉計(70)であって、該基準レッグは所定の媒体により占有されるように構成および配置され、該測定レッグは該気体により占有されるように構成および配置された、第1の干渉計および第2の干渉計と、
    該第1および第2の光ビームの各々の少なくとも一部を該第1および第2の干渉計にそれぞれ導入して、各ビーム部分が該気体を通って所定の経路に沿って進行するようにして、かつ該第1および第2の光ビームの少なくとも一方の別な部分が該所定の媒体を通って所定の経路に沿って進行するようにした導入手段であって、該各ビーム部分と該別なビーム部分は、該基準レッグにおいて該所定の媒体を通るそれぞれの光路長についての情報と、該測定レッグにおいて該気体を通る光路長についての情報とを含む複数の射出ビームとして該第1および第2の干渉計から現れる、導入手段と
    を備え、
    該装置は、
    該複数の射出ビームを結合させることにより、複数の混合光学信号を生成する結合手段であって、該複数の混合光学信号のそれぞれは、該複数の射出ビームのうちの少なくとも2つを結合することによって生成され、該基準レッグおよび該測定レッグの該所定経路のうち対応するものからの該少なくとも2つの射出ビームの間の位相差に対応する情報を含む、結合手段と、
    該混合光学信号を検出し、かつ該気体の該選択的固有光学特性に対応する情報を含んでいる電気干渉信号を生成する検出手段と
    を備えている、装置。
  2. ビーム波長のうちの一方に対応する前記複数の射出ビームのうちの2つの出射ビームは、前記気体および前記所定の媒体を通って、それぞれに進行しており、前記結合手段により結合させられると、該一方の波長における該気体の屈折度についての情報を含む混合光学信号を提供することを特徴とする、請求項1に記載装置。
  3. 前記導入手段は、前記第1および第2の光ビームの各々の部分が前記所定の媒体を通って所定の経路に沿って進行するように更に構成されていることを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載装置。
  4. 前記電気干渉信号を分析し、前記気体の前記選択的固有光学特性を判定する電子手段(108)を特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載装置。
  5. 請求項4に記載の装置であって、前記電子手段(108)が、以下のいずれか1つ以上を判定するように構成されることを特徴とする、装置:
    (a)前記気体の逆分散力、すなわちΓ;
    (b)各光ビーム波長に対応する前記気体の屈折度;および
    (c)異なるビーム波長における相対屈折度であって、該相対屈折度は
    Figure 0003626907
    の形態であり、ここで、iおよびjは波長に対応する整数であり、かつ互いに異なる。
  6. 前記電子手段(108)は、前記気体の前記選択的固有光学特性を表す出力信号を提供するように構成されている、請求項4または5に記載装置。
  7. 記所定の媒体は真空を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載装置。
  8. 前記第1および第2の干渉計は同心セルを備えており、該同心セルは、前記基準レッグとして作用する閉鎖した内部チャンバーと、前記測定レッグとして作用する、該内部チャンバーを包囲している外部チャンバーとを備えていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載装置。
  9. 前記内部チャンバーは実質的に真空引きされて、従って、前記所定の媒体が真空であり、前記外部チャンバーは周囲環境に向けて開放されることを特徴とする、請求項7または8に記載装置。
  10. 前記周囲環境は空気を含んでいることを特徴とする、請求項9に記載装置。
  11. 前記同心セルは端部セクションを備えた直円柱の形態を呈し、該端部セクションの各々は、前記第1および第2の干渉計の一部として波長選択ミラーを備えていることを特徴とする、請求項8〜10のいずれかに記載装置。
  12. 前記導入手段は、前記同心セルの前記端部セクションの1つに、1つの波長に対応する前記第1および第2の光ビームの部分のうちの1つを導入し、かつ、該同心セルの該端部セクションの他方に、別の波長に対応する該第1および第2の光ビームの部分のうちの別なものを導入するように構成および配置されていることを特徴とする、請求項11に記載装置。
  13. 前記1つ以上の光源は、前記第1および第2の光ビームの各々の直交偏光成分を生成するための手段を備えていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載装置。
  14. 前記第1および第2の光ビームを、共通波長の対の直交偏光成分に分離する手段を特徴とする、請求項13に記載装置。
  15. 前記第1および第2の干渉計のいずれかにおける前記直交偏光した対の成分を空間的に分離する手段を特徴とする、請求項14に記載装置。
  16. 前記第1および第2の光ビームの前記波長は互いに略調和関係を有しており、該略調和関係は一連の比率として表され、各比率は低位非ゼロ整数の比率から成ることを特徴とする、請求項1〜15のいずれかに記載の装置。
  17. 前記光源が、前記ビーム波長のうちの1つを有している光ビームを提供する少なくとも1つの光源と、該1つの光源に関連する、該光ビームの周波数を倍加させて、他の波長の他のビームを提供する周波数倍加手段とを備えていることを特徴とする、請求項1〜16のいずれかに記載装置。
  18. 前記第1および第2の光ビームの各々の前記直交偏光成分間の周波数差を導入して、1組の周波数シフトした光ビームを生成し、2つの周波数シフトした光ビームが同一周波数差を有していないようにする手段を特徴とする、請求項13または14に記載装置。
  19. 前記周波数シフトした光ビームのうちの各ビームを2つ以上のビームに分割して、前記1組の周波数シフトした光ビームから、少なくとも3つの周波数シフトした光ビームの拡張した1組を生成し、該拡張した1組の周波数シフトした光ビームにおける各波長についての周波数シフトした光ビームの数が、前記略調和関係に従って逆比例関係になるようにした光学手段を特徴とする、請求項18に記載装置。
  20. 前記第1および第2の干渉計は、前記拡張した1組のうちの各ビームの前記直交偏光成分間に位相シフトを導入して、1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームとして前記複数の射出ビームを生成し、そして前記拡張した1組の該ビームを整列させ、かつ、方向付け、位相シフトし、周波数シフトした光ビームの各サブセットにより縦走される前記結合した測定経路と基準経路とが実質的に同一となるようにし、この場合、該位相シフトし、周波数シフトした光ビームのサブセットは、同一周波数を有して いる該位相シフトし、周波数シフトした光ビームのビームを含んでおり、位相シフトし、周波数シフトした光ビームのサブセットの任意の2つのビームにより縦走される該測定経路および該基準経路は、実質的に相互に重畳しないことを特徴とする、請求項19に記載装置。
  21. 請求項20に記載の装置であって、該装置は以下:
    (a)前記位相シフトし、周波数シフトした光ビームのうちの任意のビームの前記測定レッグおよび前記基準レッグについての物理的経路長は、実質的に同一であり;
    (b)前記拡張した1組の周波数シフトした光ビームの各ビームに導入される前記位相シフトの大きさは、該測定レッグおよび該基準レッグを介する前記各ビームの通過回数と、該測定レッグおよび該基準レッグの物理長と、ならびに該測定レッグにおける前記気体と該基準レッグにおける前記所定の媒体との屈折度の差との積に比例し、位相シフトし、周波数シフトした光ビームの各サブセットについての該測定レッグにおける該気体の屈折度は互いに異なっており、該気体の屈折度は波長の関数であり;そして
    (c)前記結合手段は前記1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームの各ビームの前記2つの異なる周波数成分を混合して、少なくとも3つの混合出力ビームから成る1組の混合出力ビームとして前記混合光学信号を生成し、該1組の混合出力ビームの各ビームは、該1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームのうちの1つのビームから派生している、
    ことを特徴とする装置。
  22. 前記検出手段は、前記1組の混合出力ビームの強度から、1組の少なくとも3つのヘテロダイン信号として前記電気干渉信号を生成するための光検出器を備えており、該1組の少なくとも3つのヘテロダイン信号は、前記拡張した1組の周波数シフトした光ビームのうちのビームの前記直交偏光成分間の前記周波数差に関連するヘテロダイン周波数における発振を特徴とし、該1組の少なくとも3つのヘテロダイン信号は1組のヘテロダイン位相を更に特徴とし、該1組の少なくとも3つのヘテロダイン信号は1組の、ヘテロダイン信号のサブセットから成り、ヘテロダイン信号のサブセットは、位相シフトし、周波数シフトした光ビームのサブセットから生成されたヘテロダイン信号であることを特徴とする、請求項21に記載装置。
  23. 各サブセットのヘテロダイン信号の前記ヘテロダイン信号を加算して、1組のスーパーへテロダイン信号を生成するための手段を特徴とし、該1組のスーパーへテロダイン信号の各スーパーへテロダイン信号は、該スーパーへテロダイン信号を生成するために加算された該サブセットのヘテロダイン信号のヘテロダイン周波数に等しいスーパーへテロダイン周波数と、該スーパーへテロダイン信号を生成するために加算された該サブセットのヘテロダイン信号のヘテロダイン位相の平均に等しいスーパーへテロダイン位相とを有している信号から成り、該スーパーへテロダイン位相は、前記1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームの前記測定レッグにおける前記気体の屈折度と、前記基準レッグにおける前記所定の媒体の屈折度に起因する差を例外として、実質的にゼロである、請求項22に記載装置。
  24. 前記電子手段は、前記1組のスーパーへテロダイン信号のうちの2つの信号を抽出して、該信号を混合し、第2レベルのスーパーへテロダイン信号を生成する抽出手段を備えており、該第2レベルのスーパーへテロダイン信号は、該第2レベルのスーパーへテロダイン信号を生成するために混合された該スーパーへテロダイン信号の前記スーパーへテロダイン周波数の和および差にそれぞれ等しい周波数、すなわち、和の周波数および差の周波数を有し、かつ、該第2レベルのスーパーへテロダイン信号を生成するために混合された該スーパーへテロダイン信号の前記スーパーへテロダイン位相の和および差にそれぞれ等しい位相、すなわち、和の位相および差の位相を有している2つのサイドバンド、すなわち和のサイドバンドと差のサイドバンドから成り、該差の位相は、前記1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームの前記測定レッグにおける前記気体の屈折度と、前記基準レッグにおける前記所定の媒体の屈折度との分散に起因する差を例外として、実質的にゼロであることを特徴とする、請求項23に記載装置。
  25. 前記電子手段は、前記和の位相および前記差の位相と、前記スーパーへテロダイン位相のうちの一方とに基づいて動作し、前記気体の逆分散力を判定することを特徴とする、請求項24に記載装置。
  26. 前記結合手段は、少なくとも2つの混合出力ビームの1組の混合出力ビームとして前記混合光学信号を生成するように構成および配置されており、各混合出力ビームは、位相シフトし、周波数シフトした光ビームの1つのサブセットから生成されることを特徴とする、請求項21〜24のいずれかに記載装置。
  27. 前記1つ以上の光源の波長の略調和比を測定し、かつ、前記選択的固有光学特性を判定するにあたって行なわれる計算を補正するための信号を提供する電子処理手段を特徴とする、請求項16に記載装置。
  28. 前記第1および第2の干渉計は、前記1組の周波数シフトした光ビームの各ビームの前記直交偏光成分間に位相シフトを導入して、1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームを生成すると共に、該1組の周波数シフトした光ビームの該ビームを整列させ、かつ、方向付け、該1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームの各ビームにより縦走される前記測定レッグおよび前記基準レッグが実質的に同一となるようにすることを特徴とする、請求項18〜26のいずれかに記載装置。
  29. 前記位相シフトし、周波数シフトした光ビームのどのビームの前記測定レッグおよび前記基準レッグについての前記物理的経路長も実質的に同一であることを特徴とする、請求項20〜28のいずれかに記載装置。
  30. 前記1組の周波数シフトした光ビームおよび/または前記拡張した組の周波数シフトした光ビームの各ビームに導入される前記位相シフトの大きさは、前記測定レッグおよび前記基準レッグを介する通過回数と、該測定レッグおよび該基準レッグの物理長と、該測定レッグにおける前記気体の屈折度と該基準レッグにおける前記所定の媒体の屈折度との差の積に比例し、位相シフトし、周波数シフトした光ビームの各ビームについての該測定レッグにおける該気体の屈折度は互いに異なっており、該気体の屈折度は波長の関数であることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  31. 前記結合手段は前記1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームの各ビームの前記2つの異なる周波数成分を混合して、少なくとも2つの混合出力ビームから成る1組の混合出力ビームとして前記混合光学信号を生成し、該1組の混合出力ビームの各ビームは、該1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームの1つかつ唯一のビームから派生していることを特徴とし、前記検出手段は、前記1組の混合出力ビームの強度から、1組のヘテロダイン信号として前記電気干渉信号を生成する光検出器を備えており、該1組のヘテロダイン信号は、少なくとも2つのヘテロダイン信号から成り、かつ、前記1組の周波数シフトした光ビームのビームの前記直交偏光成分間の前記周波数差に関連するヘテロダイン周波数における発振を有し、該1組のヘテロダイン信号はまた、前記測定レッグにおける前記気体の屈折度に関連する差を例外として、前記光ビーム波長間の前記略調和関係に実質的に逆比例関係にある1組のヘテロダイン位相を有することをさらに特徴とする、請求項30に記載装置。
  32. 前記1組のヘテロダイン信号を処理して、1組の修正したヘテロダイン信号を生成する手段を特徴とし、該1組の修正したヘテロダイン信号は修正したヘテロダイン周波数を有し、該修正したヘテロダイン周波数は、前記光ビーム波長間の前記略調和関係に従って前記ヘテロダイン周波数と調和関係にあり、かつ該1組の修正したヘテロダイン信号は修正したヘテロダイン位相を有し、該修正したヘテロダイン位相は、該光ビーム波長間の該略調和関係に従って前記ヘテロダイン位相と調和関係にあり、該1組の修正したヘテロダイン信号の該1組の修正したヘテロダイン位相は、前記1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームの前記測定レッグにおける前記気体の屈折度と、前記基準レッグにおける前記所定の媒体の屈折度に起因する差を例外として、実質的に等しい、請求項31に記載装置。
  33. 前記修正したヘテロダイン信号のうちの2つを混合して、前記1対の修正したヘテロダイン信号の前記修正したヘテロダイン周波数の和および差にそれぞれ 等しい周波数、すなわち、和の周波数および差の周波数を有し、かつ該1対の修正したヘテロダイン信号の前記修正したヘテロダイン位相の和および差にそれぞれ等しい位相、すなわち、和の位相および差の位相を有している2つのサイドバンド、すなわち、和のサイドバンドおよび差のサイドバンドから成るスーパーへテロダイン信号を生成する電子手段を特徴とし、該差の位相は、前記1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームの前記測定レッグにおける前記気体の屈折度と、前記基準レッグにおける前記所定の媒体の屈折度との分散に起因する差を例外として、実質的にゼロであり、該電子手段が、該差の位相および該1対の修正されたヘテロダイン信号のうちの1つの該修正されたヘテロダイン位相を分析して、該測定レッグにおける該気体の逆分散力を判定するための手段を含むことをさらに特徴とする、請求項32に記載装置。
  34. 前記第1および第2の干渉計は、前記1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームについて前記測定レッグおよび前記基準レッグを複数回通過させる手段を備えており、該1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームのビームについての複数の通過の回数は、該1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームのビームの波長に比例しており、該1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームのどのビームの前記測定レッグおよび前記基準レッグの物理長も、実質的に同一であることを特徴とする、請求項28〜33のいずれかに記載装置。
  35. 前記1組の周波数シフトした光ビームの各ビームに導入される前記位相シフトの大きさは、前記測定レッグおよび前記基準レッグを介する通過の回数と、該測定レッグおよび該基準レッグの物理長と、該測定レッグにおける前記気体の屈折度と該基準レッグにおける前記所定の媒体の屈折度との差との積に比例し、前記位相シフトし、周波数シフトした光ビームの各ビームについての該測定レッグにおける該気体の屈折度は互いに異なっており、該気体の屈折度は波長の関数であることを特徴とする、請求項34に記載装置。
  36. 前記結合手段は前記1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームの各ビームの前記2つの異なる周波数成分を混合して、少なくとも2つの混合出力ビームから成る1組の混合出力ビームとして混合光学信号を生成し、該1組の混合出力ビームの各ビームは、該1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームのうちの1つかつ唯一の光ビームから派生していることを特徴とする、請求項30〜35のいずれかに記載装置。
  37. 前記検出手段は、前記1組の混合出力ビームの強度から、1組のヘテロダイン信号として前記電気干渉信号を生成するための光検出器を備えており、該1組のヘテロダイン信号は、少なくとも2つのヘテロダイン信号から成り、かつ、前記1組の周波数シフトした光ビームの前記ビームの前記直交偏光成分間の前記周波数差に関連するヘテロダイン周波数における発振を有し、該1組のヘテロダイン信号はまた1組のヘテロダイン位相を有し、該1組のヘテロダイン位相は、前記測定レッグにおける前記気体の屈折度と、前記基準レッグにおける前記所定の媒体の屈折度とに関連する差を例外として、実質的に等しいことを特徴とする、請求項36に記載装置。
  38. 前記ヘテロダイン信号のうちの2つを混合して、該1対のヘテロダイン信号の前記ヘテロダイン周波数の和および差にそれぞれ等しい周波数、すなわち、和の周波数および差の周波数を有し、かつ、該1対のヘテロダイン信号の前記ヘテロダイン位相の和および差にそれぞれ等しい位相、すなわち、和の位相および差の位相を有している2つのサイドバンド、すなわち、和のサイドバンドおよび差のサイドバンドから成るスーパーへテロダイン信号を生成する電子手段を特徴とし、該差の位相は、前記1組の位相シフトし、周波数シフトした光ビームの前記測定レッグにおける前記気体の屈折度と、前記基準レッグにおける前記所定の媒体の屈折度との分散に起因する差を例外として、実質的にゼロである、請求項32または37に記載装置。
  39. 前記一連の比率として表される前記略調和関係の前記相対精度は、前記気体の分散力を該気体の逆分散力の測定に要する相対精度で乗算した結果よりも低位の大きさを有していることを特徴とする、請求項16、24、25、27および38のいずれかに記載装置。
  40. 前記電子手段は、前記差の位相と、前記1対のヘテロダイン信号のうちの1つの前記ヘテロダイン位相とを分析して、前記測定レッグにおける前記気体の逆分散力を判定する分析手段を備えていることを特徴とする、請求項39に記載装置。
  41. 前記1連の比率として表される前記略調和関係の前記相対精度を監視するための監視手段を特徴とする、請求項16、24、25、27および38のいずれかに記載装置。
  42. 前記監視手段に応答してフィードバック信号を提供し、前記第1および第2の光ビームの1つ以上の光源を制御して、前記略調和関係の前記相対精度が、前記気体の分散力を該気体の逆分散力の測定に要する相対精度で乗算した結果よりも低位の大きさを有しているようにする手段を特徴とする、請求項41に記載装置。
  43. 前記電子手段は、前記差の位相と、前記1対のヘテロダイン信号のうちの1つの前記ヘテロダイン位相とを分析して、前記測定レッグにおける前記気体の逆分散力を判定するための手段を備えていることを特徴とする、請求項38、41および42に記載装置。
  44. 前記監視手段に応答して、前記電子手段により判定されるように、前記測定レッグにおける前記気体の前記選択的固有光学特性または前記逆分散力のいずれかを補正するための手段を特徴とする、請求項41〜43のいずれかに記載装置。
  45. 前記電子手段は、前記差の位相と、前記1対のヘテロダイン信号のうちの1つの前記ヘテロダイン位相とを分析して、前記測定レッグにおける前記気体の逆分散力を判定する手段を備えていることを特徴とする、請求項44に記載装置。
  46. 前記電気干渉信号は、前記気体の屈折度に対応する位相情報を含むヘテロダイン信号を含むことを特徴とし、かつ前記ヘテロダイン信号を混合して、該気体の屈折度の分散に対応する位相情報を含んでいる少なくとも1つのスーパーへテロダイン信号を生成するための手段を更に特徴とする、請求項1〜45のいずれかに記載装置。
  47. 前記ヘテロダイン信号および前記スーパーへテロダイン信号の位相曖昧性を解消するための手段を特徴とする、請求項46に記載装置。
  48. 気体の選択的固有光学特性を監視するための干渉測定手順において使用される方法であって、
    該干渉測定手順は、
    異なる波長を有している第1の光ビーム(7)および第2の光ビーム(8)を少なくとも生成することと、
    第1の干渉計(69)および第2の干渉計(70)のそれぞれに該第1および第2の光ビームの各々の少なくとも一部をそれぞれ導入することであって、該第1および第2の干渉計は、各々が所定の物理的経路長を有する基準レッグおよび測定レッグを備えており、該基準レッグは所定の媒体により占有されるように構成および配置され、該測定レッグは該気体により占有されるように構成および配置され、該第1および第2のビームの一部が、該基準レッグにおける該所定の媒体を通るそれぞれの光路長についての情報と、該測定レッグにおける該気体を通るそれぞれの光路長についての情報とを含んでいる複数の射出ビームとして、該第1および第2の干渉計から現れるようにしたことと
    を包含し、
    該方法は、
    該複数の射出ビームを結合させることにより、複数の混合光学信号を生成することであって、該複数の混合光学信号のそれぞれは、該複数の射出ビームのうちの少なくとも2つを結合することによって生成され、該基準レッグおよび該測定レッグの該所定経路のうち対応するものからの該少なくとも2つの射出ビームの間の位相差に対応する情報を含む、ことと、
    該混合光学信号を検出し、かつ該気体の該選択的固有光学特性に対応する情報を含んでいる電気干渉信号を生成することと
    を包含する、方法。
  49. 請求項1〜47のいずれかに記載の装置を使用して実行されることを特徴とする、請求項48に記載方法。
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