JP3332288B2 - 昇華熱転写インクリボンの製造方法 - Google Patents
昇華熱転写インクリボンの製造方法Info
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Description
ンの製造方法に関するものである。
インクリボンと記録紙を用いて行われており、更に詳し
くは、基材上に昇華性染料、バインダー等を含む熱転写
層を有してなるインクリボンの熱転写層面と、基体シー
ト上に染料受容層を有してなる記録紙の受容層面とを、
互いに合わせて接触させた状態において、画像信号に基
づいて温度等が制御されたサーマルヘッドやレーザーに
より前記インクリボンに熱エネルギーを与えて熱転写層
の染料を昇華させ、その熱転写層から昇華した染料を前
記記録紙の受容層に転写させることにより行われる。
ビ、CRTカラーディスプレー、カラーファクシミリ、
磁気カメラ等により得られる画像信号の変化に応じてイ
ンクリボンの熱転写層に与えられる熱エネルギーの量を
変化させて、熱転写層から昇華・転写される染料の量を
変え、それによって記録紙の受容層上に良好な階調を有
する画像記録を得ることができる。また、熱転写に際
し、イエロー、マゼンタ、シアン三原色のうち各々1色
の染料を熱転写層中に含む3種のインクリボンを用い
て、記録紙の同一受容層面に各色を重ねて転写すれば、
フルカラーの画像記録をも行うことができる。
リビニルブチルアセタール樹脂、ポリビニルアセトアセ
タール樹脂等が使用され、特に染料との相溶性、記録濃
度の点でポリビニルアセトアセタール樹脂が優れてい
る。
れる受容層には、通常、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体等の塩化ビニル系共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ
カーボネート樹脂等が、熱転写時のインクリボンとの融
着防止用のシリコンオイル等の離型剤等とともに使用さ
れており、特に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を使用
したものは耐光性、耐候性、耐暗退色性が優れたものと
なっている。
受容層はシリコンオイル等の離型剤を含有するために記
録紙表面の筆記性が悪く、油性マジックインク等をはじ
いてしまうという問題があった。
コンオイル等の離型剤を配合した場合には、インクリボ
ンの保存中に離型剤が昇華性染料とともに、経時的に熱
転写層と接するインクリボンのバックコート面に転写し
て初期の離型性、記録濃度を持続できないといった問題
があった。
物を、ポリビニルアセタール樹脂1重量部に対して0.
05〜1重量部の範囲で共重合した樹脂を熱転写層用バ
インダーとして用いたインクリボンが報告されている
が、この場合には受容紙との離型性には優れるが、保存
性が悪いという問題があった(特開平2−141289
号公報)。
々検討した結果、熱転写層のバインダーに特定量のオル
ガノシロキサンで変性されたポリビニルアセタール系樹
脂を使用することにより、離型剤を含まない受容層を有
する記録紙との熱転写時の離型性及びインクリボンの保
存性が共に優れた昇華熱転写インクリボンを得ることが
できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
アネート基、エポキシ基及びアミノ基の群より選ばれた
少なくとも1種類の官能基を、側鎖、片末端及び両末端
のいずれかに有するオルガノシロキサンとポリビニルア
セタール系樹脂とを、ポリビニルアセタール系樹脂10
0重量部に対してオルガノシロキサン0.1〜4.5重
量部の割合で有機溶媒中で反応させて共重合体を得る工
程、該共重合体および昇華性染料を有機溶媒に溶解して
染料組成物を得る工程、該染料組成物を基材上に塗布し
た後、乾燥して熱転写層を形成する工程を有することを
特徴とする昇華熱転写インクリボンの製造方法である。
発明の熱転写層用バインダーについて説明する。本発明
の熱転写層用バインダーに用いられるバインダー用樹脂
は、イソシアネート基、エポキシ基及びアミノ基の群よ
り選ばれた少なくとも1種類の官能基を、側鎖、片末端
及び両末端のいずれかに有するオルガノシロキサンとポ
リビニルアセタール系樹脂とを、ポリビニルアセタール
系樹脂100重量部に対してオルガノシロキサン0.1
〜4.5重量部の割合で反応させてなる共重合体(以
下、シリコン変性ポリビニルアセタール系樹脂と記
す。)であって、オルガノシロキサンの含有量はポリビ
ニルアセタール系樹脂に対して0.1〜4.5重量%、
好ましくは0.5〜3.0重量%が望ましい。オルガノ
シロキサンの含有量が4.5重量%を越えるとインクリ
ボンとしての保存性が悪くなり、昇華性染料が結晶化し
て画像の記録濃度が低下し、0.1重量%未満では熱転
写時に受容層に離型剤を含まない記録紙との離型性が不
足する。
るポリビニルアセタール系樹脂の種類には、例えばポリ
ビニルホルムアセタール、ポリビニルアセトアセター
ル、ポリビニルブチルアセタール樹脂等の単独アセター
ル樹脂、アセトアセタール・ブチルアセタール混合ポリ
ビニルアセタール、ホルムアセタール・アセトアセター
ル・ブチルアセタール混合ポリビニルアセタール等ある
いはそれらの組み合わされたもの等が挙げられ、これら
を単独または混合して用いることもできるが、昇華性染
料との相溶性や記録濃度の点でポリビニルアセトアセタ
ール樹脂が好ましい。
化度は特に限定されるものではないが、一般には昇華性
染料との相溶性や画像の記録濃度の点から60重量%以
上であることが望ましく、好ましくは75重量%以上、
更に好ましくは85重量%以上と高度にアセタール化さ
れたものが使用される。
化された部分以外の部分は、原料のポリビニルアルコー
ル樹脂(以下、PVAと略記する)に由来するビニルア
ルコール単位の部分、脂肪酸ビニルエステル単位の部分
等であり、更にその原料のPVAが脂肪酸ビニルエステ
ルとの共重合可能な他の単量体と、脂肪酸ビニルエステ
ルとの共重合体のケン化物であるとき、あるいはPVA
の後変性物であるときは、上記の2種の単位の部分に加
えてこの共重合された他の単量体、あるいは後変性に基
づく単位の部分も包含される。
脂の平均重合度は、特に制限はないが、通常200〜4
000、特に300〜3000の範囲が好ましい。平均
重合度が200未満では熱転写層を保形し、該熱転写層
をインクリボンの基材に固着させる力が弱く、また40
00を越えると有機溶剤に対する溶解性が低下したり、
アセタール化反応時の反応液の粘度が高くなるため反応
系の濃度を下げるなどの対応が必要となり、該樹脂の生
産性を低下させることがある。
アルコール等の有機溶媒中にPVAを分散させた後、
塩酸や硫酸等の酸触媒下にアルデヒドを添加してアセタ
ール化反応を行なって得られるポリビニルアセタール溶
液に、水を添加して該樹脂を析出させる溶媒法、あるい
はPVA水溶液にアルデヒド、酸触媒を添加してアセ
タール化反応を行ない、反応の進行に応じて水性の反応
系内に該樹脂を析出させる水媒法、更にはPVA水溶
液にアルデヒド、酸触媒を添加してアセタール化反応を
行ない、反応の進行に応じて有機溶媒を添加して反応系
内を均一に保つ均一法のいずれも可能である。
の原料であるオルガノシロキサンは、イソシアネート
基、エポキシ基及びアミノ基の群より選ばれた少なくと
も1種類の官能基を、側鎖、片末端及び両末端のいずれ
かに有するオルガノシロキサンであり、例えば下記一般
式(1)〜(3)で例示されるもの等が挙げられる。
ルキレン基、n,mは1〜200の整数、
もの、及び後反応により上述の官能基を付与させたもの
のいずれを用いてもよい。
ニルアセタール系樹脂の製造方法について説明する。本
発明で用いるシリコン変性ポリビニルアセタール系樹脂
は、イソシアネート基、エポキシ基及びアミノ基の群よ
り選ばれた少なくとも1種類の官能基を、側鎖、片末端
及び両末端のいずれかに有するオルガノシロキサンとポ
リビニルアセタール系樹脂との共重合体からなる。
樹脂は、上述のオルガノシロキサンの官能基の部分とポ
リビニルアセタール系樹脂のビニルアルコール単位の部
分及び/またはPVAの後変性等に由来するカルボキシ
ル基の部分と反応して得ることができる。
とオルガノシロキサンの使用量は、ポリビニルアセター
ル系樹脂100重量部に対して、オルガノシロキサン
0.1〜4.5重量部である。
ル系樹脂を有機溶剤中に溶解した後、オルガノシロキサ
ンを全量一括または除々に反応系内に滴下して所定時間
攪拌混合して反応させた後、ろ過させる方法が好まし
い。
ガノシロキサンとの反応に使用する有機溶剤としては、
低級アルコール類、エステル類、ケトン類、芳香族類お
よび脂肪族炭化水素類の中の1種、あるいはこれらの2
種以上の混合溶剤を使用する事が出来る。
ガノシロキサンとの反応には、必要に応じてジブチル−
錫−ラウレート、ジブチル−錫−マレート、ジオクチル
−錫−ラウレート等の有機錫等の触媒を添加して反応速
度を調整することもできる。
後、昇華性染料と混合しても良いし、一般のポリビニル
アセタール系樹脂を得るのと同様に、析出、洗浄及び乾
燥工程を経て粉末化したものを有機溶剤中に再溶解後、
昇華性染料と混合しても良いが、生産性、コスト等の面
から前者の方法が好ましい。
シリコン変性ポリビニルアセタール系樹脂からなるか、
あるいは必要に応じて公知のポリビニルアセタール系樹
脂、その他の熱可塑性樹脂等を添加したものからなる。
セタール系樹脂を含有する熱転写層用バインダーを用い
て基材上に熱転写層を形成し、昇華熱転写インクリボン
を作成する方法について説明する。前記のバインダーを
含有する熱転写層は、昇華性染料とバインダー及び各種
添加剤を有機溶剤に溶解分散した染料組成物を、基材上
に塗布、乾燥することにより形成することが出来る。
広範囲のものが用いられ、例えばアントラキノン系、ア
ゾ系、メチン系染料などが挙げられる。また、必要に応
じて、使用される各種添加剤としては、各種界面活性剤
などの分散剤、セルロース誘導体などの乾燥促進剤、各
種消泡剤などが挙げられる。
囲のものが用いられるが、例えば厚さ3〜20μm程度
のポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、トリアセテ
ートなどのフィルムが好適に使用される。
などの公知の方法と装置を用いて、基材上に塗布、乾燥
して熱転写層を形成することにより、昇華熱転写インク
リボンを得ることが出来る。
程度が好ましい。また、該熱転写層中に含有されるバイ
ンダーの割合は該熱転写層に対して3〜80重量%、好
ましくは20〜50重量%程度であり、また染料に対し
て約3〜200重量%、好ましくは50〜150重量%
である。
尚、特に記載のない限り「部」及び「%」は、各々重量
部及び重量%を表わす。
ンの製造) 攪拌機、還流冷却器及び温度計をつけた反応器内にトル
エン108部、片末端水酸基変性シリコンオイル(信越
化学工業社製、X−22−170B、水酸基当量220
0)100部及びジブチル−錫−ラウレート1部を仕込
み、次いで、2,6−トリレンジイソシアネート(TD
I)8部を添加し、温度60℃で4時間反応を行った
後、冷却して、片末端イソシアネート基(A)変性オル
ガノシロキサン溶液を得た。
造) 攪拌機、還流冷却器及び温度計をつけた反応器内にトル
エン450部を仕込み、ポリビニルアセトアセタール樹
脂(重合度2430、アセトアセタール部分90.0
%、ビニルアルコール部分8.5%、酢酸ビニル部分
1.5%)100部を攪拌しながら添加し、温度60℃
で2時間かけて溶解した。次いで、これにジブチル−錫
−ラウレート1部、片末端イソシアネート基(A)変性
オルガノシロキサン溶液5部を添加し、温度60℃で4
時間反応を行った後、この溶液をメチルエチルケトン4
50部で稀釈、冷却して、シリコン変性ポリビニルアセ
トアセタール樹脂溶液を得た。
ンの製造) 攪拌機、還流冷却器及び温度計をつけた反応器内にトル
エン170部、両末端水酸基変性シリコンオイル(信越
化学工業社製、X−22−160AS、水酸基当量25
0)100部及びジブチル−錫−ラウレート1部を仕込
み、次いで、2,6−トリレンジイソシアネート(TD
I)70部を添加し、温度60℃で4時間反応を行った
後、冷却して、両末端イソシアネート基(A)変性オル
ガノシロキサン溶液を得た。
造)オルガノシロキサン として両末端イソシアネート基
(A)変性オルガノシロキサン溶液を使用し、ポリビニ
ルアセトアセタール樹脂に表2に示す組成のものを使用
した以外は実施例1と同様にして、シリコン変性ポリビ
ニルアセトアセタール樹脂溶液を得た。
の製造) 攪拌機、還流冷却器及び温度計をつけた反応器内にトル
エン108部、側鎖水酸基変性シリコンオイル(信越化
学工業社製、X−22−4015、水酸基当量210
0)100部及びジブチル−錫−ラウレート1部を仕込
み、次いで、2,6−トリレンジイソシアネート(TD
I)8部を添加し、温度60℃で4時間反応を行った
後、冷却して、側鎖イソシアネート基(A)変性オルガ
ノシロキサン溶液を得た。
造)オルガノシロキサン として側鎖イソシアネート基(A)
変性オルガノシロキサン溶液を使用し、ポリビニルアセ
トアセタール樹脂に表2に示す組成のものを使用した以
外は実施例1と同様にして、シリコン変性ポリビニルア
セトアセタール樹脂溶液を得た。
ンの製造) 攪拌機、還流冷却器及び温度計をつけた反応器内にトル
エン108部、側鎖水酸基変性シリコンオイル(信越化
学工業社製、X−22−4015、水酸基当量210
0)100部及びジブチル−錫−ラウレート1部を仕込
み、次いで、ヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)8部を添加し、温度60℃で4時間反応を行った
後、冷却して、片末端イソシアネート基(B)変性オル
ガノシロキサン溶液を得た。
造)オルガノシロキサン として片末端イソシアネート基
(B)変性オルガノシロキサン溶液を使用し、ポリビニ
ルアセトアセタール樹脂に表2に示す組成のものを使用
した以外は実施例1と同様にして、シリコン変性ポリビ
ニルアセトアセタール樹脂溶液を得た。
工業社製、X−22−161AS(アミノ基当量45
0)を使用した。 (シリコン変性ポリビニルアセトアセタール樹脂の製
造)オルガノシロキサン として両末端アミノ基変性オルガノ
シロキサンを使用し、ポリビニルアセトアセタール樹脂
に表2に示す組成のものを使用した以外は実施例1と同
様にして、シリコン変性ポリビニルアセトアセタール樹
脂を得た。
信越化学工業社製、X−22−173B(エポキシ基当
量2500)を使用した。 (シリコン変性ポリビニルアセトアセタール樹脂の製
造)オルガノシロキサン として片末端エポキシ基(A)変性
オルガノシロキサンを使用し、ポリビニルアセトアセタ
ール樹脂に表2に示す組成のものを使用した以外は実施
例1と同様にして、シリコン変性ポリビニルアセトアセ
タール樹脂を得た。
越化学工業社製、KF−102(エポキシ基当量400
0)を使用した。 (シリコン変性ポリビニルアセトアセタール樹脂の製
造)オルガノシロキサン として側鎖エポキシ基(B)変性オ
ルガノシロキサンを使用し、ポリビニルアセトアセター
ル樹脂に表2に示す組成のものを使用した以外は実施例
1と同様にして、シリコン変性ポリビニルアセトアセタ
ール樹脂を得た。
ート基(A)変性オルガノシロキサンを使用量を変えて
使用し、ポリビニルアセトアセタール樹脂に表2に示す
組成のものを使用した以外は実施例1と同様にして、シ
リコン変性ポリビニルアセトアセタール樹脂を得た。
エン450部、メチルエチルケトン450部を仕込み、
表2に示すポリビニルアセトアセタール樹脂1000部
を攪拌しながら添加し、温度60℃で2時間かけて溶解
した。次いで、これに官能基を含有しないオルガノシロ
キサンとして、シリコンオイルKF−96(信越化学工
業社製)を2.5部添加し、温度60℃で4時間混合を
行った後、この溶液を冷却して、シリコン混合ポリビニ
ルアセトアセタール樹脂溶液を得た。
したオルガノシロキサンおよびポリビニルアセトアセタ
ール樹脂を表1および表2に示す。また、表3に得られ
たシリコン変性ポリビニルアセトアセタール樹脂のオル
ガノシロキサン含有量を示す。
ール部分、酢酸ビニル部分及びアセトアセタール部分の
測定はJIS K−6728に準拠して行なった。 (2)得られたシリコン変性ポリビニルアセトアセター
ル樹脂のオルガノシロキサン含有量(オルガノシロキサ
ン変性量)の測定は、試料を白金ルツボ中で灰化後フッ
酸処理を行い、その減量分をSiO2 として定量した。
その結果を表3に示す。
を下記染料組成物におけるバインダー樹脂として用い
て、下記の配合組成からなる染料組成物を得た。
フィルムの片面に、乾燥後の膜厚が1μmとなるように
ワイヤーバーコーティングにより塗布し、乾燥してイン
クリボンを製造した。
に熱転写を行って評価するために、表面に染料受容層を
有する記録紙を次のようにして得た。すなわち、下記配
合の染料受容層形成用組成物を、基体シートであるポリ
プロピレン合成紙(王子油化合成紙社製、ユポFPG1
50)の片面に、乾燥後の塗布層厚が5μmとなるよう
にワイヤーバーコーティングにより塗布乾燥して受容層
を形成し、記録紙を作製した。
ビデオプリンターVPM−G500(ソニー社製)に
て、12階調のステアステップ印画を行い、インクリボ
ンと記録紙が融着せずに印画操作終了できるかどうかを
確認した。
る。 ×:印画後の受容紙表面に多く融着跡が認められる。
(温度50℃、相対湿度80%、120Hr)後、
(1)と同様の操作を行って記録濃度の測定、及びイン
クリボン表面の状態を観察した。これら評価結果を表3
に示す。
す。
得られたシリコン変性ポリビニルアセトアセタール樹脂
中のオルガノシロキサン含有量を表わし、ポリビニルア
セトアセタール樹脂に対する割合を示す。
に、本発明の熱転写層用バインダーを用いて得られた各
実施例のインクリボンは、比較例と比べて、離型性に優
れ、しかも保存性が優れていることが認められる。ま
た、各実施例においては、染料組成物を得るに際して染
料の分散性は良好であり、また基材上に形成された熱転
写層は保形性及び固着性が共に優れていた。
ルガノシロキサンで変性されたポリビニルアセタール系
樹脂を含有する熱転写層用バインダーを用いた昇華熱転
写用インクリボンは、離型剤を受容層中に含有しない記
録紙との印画時の離型性に優れるだけでなく、保存中に
熱転写層中の染料が表面に浸出したり、結晶化すること
がなく保存性に優れ、しかもサーマルヘッドなどにより
加熱された時の染料の昇華発散を阻害せず、優れた記録
濃度の画像記録を実現することが出来る。
Claims (1)
- 【請求項1】 イソシアネート基、エポキシ基及びアミ
ノ基の群より選ばれた少なくとも1種類の官能基を、側
鎖、片末端及び両末端のいずれかに有するオルガノシロ
キサンとポリビニルアセタール系樹脂とを、ポリビニル
アセタール系樹脂100重量部に対してオルガノシロキ
サン0.1〜4.5重量部の割合で有機溶媒中で反応さ
せて共重合体を得る工程、該共重合体および昇華性染料
を有機溶媒に溶解して染料組成物を得る工程、該染料組
成物を基材上に塗布した後、乾燥して熱転写層を形成す
る工程を有することを特徴とする昇華熱転写インクリボ
ンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10620194A JP3332288B2 (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 昇華熱転写インクリボンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10620194A JP3332288B2 (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 昇華熱転写インクリボンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07290847A JPH07290847A (ja) | 1995-11-07 |
JP3332288B2 true JP3332288B2 (ja) | 2002-10-07 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10620194A Expired - Lifetime JP3332288B2 (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 昇華熱転写インクリボンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (2)
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JP5056433B2 (ja) | 2008-01-21 | 2012-10-24 | ソニー株式会社 | 感熱転写体、感熱転写体セット及び記録方法 |
-
1994
- 1994-04-22 JP JP10620194A patent/JP3332288B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH07290847A (ja) | 1995-11-07 |
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