JP3065111B2 - 熱転写層バインダーおよび熱転写インクリボン - Google Patents
熱転写層バインダーおよび熱転写インクリボンInfo
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- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/382—Contact thermal transfer or sublimation processes
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写層バインダーお
よびそれを用いた熱転写インクリボンに関するものであ
る。
よびそれを用いた熱転写インクリボンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、昇華熱転写方式による画像記録は
インクリボンと記録紙を用いて行なわれているが、具体
的には、基材上に、昇華性染料,バインダーなどを含む
熱転写層を有してなるインクリボンの熱転写層面と、基
体シート上に染料受容層を有してなる記録紙の受容層面
とを、互に合せて接触させた状態において、画像信号に
基づいて温度などが制御されたサーマルヘッドやレーザ
ーにより前記インクリボンに熱エネルギーを与えて熱転
写層の染料を昇華させ、その熱転写層から昇華した染料
を前記記録紙の受容層に転写させることにより行なわれ
る。
インクリボンと記録紙を用いて行なわれているが、具体
的には、基材上に、昇華性染料,バインダーなどを含む
熱転写層を有してなるインクリボンの熱転写層面と、基
体シート上に染料受容層を有してなる記録紙の受容層面
とを、互に合せて接触させた状態において、画像信号に
基づいて温度などが制御されたサーマルヘッドやレーザ
ーにより前記インクリボンに熱エネルギーを与えて熱転
写層の染料を昇華させ、その熱転写層から昇華した染料
を前記記録紙の受容層に転写させることにより行なわれ
る。
【0003】この昇華熱転写方式においては、テレビ,
CRTカラーディスプレイ,カラーファクシミリ,磁気
カメラ等により得られる画像信号の変化に応じてインク
リボンの熱転写層に与えられる熱エネルギーの量を変化
させて、熱転写層から昇華・転写される染料の量を変
え、それによって記録紙の受容層上に良好な階調を有す
る画像記録を得ることができる。また、熱転写に際し、
イエロー,マゼンタ,シアン三原色のうち各々1色の染
料を熱転写層中に含む3種のインクリボンを用いて、記
録紙の同一受容層面に各色を重ねて転写すれば、フルカ
ラーの画像記録をも行なうことができる。
CRTカラーディスプレイ,カラーファクシミリ,磁気
カメラ等により得られる画像信号の変化に応じてインク
リボンの熱転写層に与えられる熱エネルギーの量を変化
させて、熱転写層から昇華・転写される染料の量を変
え、それによって記録紙の受容層上に良好な階調を有す
る画像記録を得ることができる。また、熱転写に際し、
イエロー,マゼンタ,シアン三原色のうち各々1色の染
料を熱転写層中に含む3種のインクリボンを用いて、記
録紙の同一受容層面に各色を重ねて転写すれば、フルカ
ラーの画像記録をも行なうことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
昇華熱転写法において使用されるインクリボンの熱転写
層は、保存性や記録濃度に問題を有するものが多い。す
なわち、従来のインクリボンは熱転写層に含有されてい
る染料の浸出や結晶化等が起こり易いために保存性が低
く、これらが記録濃度を低下させたり、記録濃度斑を発
生させたりする原因となっていた。このような染料の浸
出や結晶化を防止するために、熱転写層のバインダーと
して染料との相溶性の高いエステル系樹脂あるいはアミ
ド系樹脂を使用する方法が試みられている(特開昭63
−34191号公報、特開昭61−188193号公
報)が、この方法では保存性は改良されるが、一方では
熱転写層を加熱した時、染料が昇華発散しにくいため
に、充分な記録濃度が得られないという問題がある。
昇華熱転写法において使用されるインクリボンの熱転写
層は、保存性や記録濃度に問題を有するものが多い。す
なわち、従来のインクリボンは熱転写層に含有されてい
る染料の浸出や結晶化等が起こり易いために保存性が低
く、これらが記録濃度を低下させたり、記録濃度斑を発
生させたりする原因となっていた。このような染料の浸
出や結晶化を防止するために、熱転写層のバインダーと
して染料との相溶性の高いエステル系樹脂あるいはアミ
ド系樹脂を使用する方法が試みられている(特開昭63
−34191号公報、特開昭61−188193号公
報)が、この方法では保存性は改良されるが、一方では
熱転写層を加熱した時、染料が昇華発散しにくいため
に、充分な記録濃度が得られないという問題がある。
【0005】また、最近では熱転写層のバインダーとし
て、特定のポリビニルアセトアセタール樹脂を使用する
方法が提案されている(特開昭63−151484号公
報)が、この方法によってもインクリボンの保存性と記
録濃度の向上は必ずしも充分なものではなかった。
て、特定のポリビニルアセトアセタール樹脂を使用する
方法が提案されている(特開昭63−151484号公
報)が、この方法によってもインクリボンの保存性と記
録濃度の向上は必ずしも充分なものではなかった。
【0006】この従来使用されているポリビニルアセト
アセタール樹脂は、ポリビニルアルコールをアセトアル
デヒドを用いてアセトアセタール化反応を行なうことに
よって得られるが、ポリビニルアルコールをアセトアセ
タール化する方法としては、ポリビニルアルコール水溶
液にアセトアルデヒド、酸触媒を添加してアセトアセタ
ール化反応を行ない、反応の進行に応じて水性の反応系
内に該樹脂を析出させる水媒法が行なわれている。(特
開昭63−151484号公報、特開昭64−103号
公報、特開平1−318007号公報、特開平1−31
8008号公報、特開平1−319506号公報、特開
平2−261807号公報)この水媒法により得られる
ポリビニルアセトアセタール樹脂はアセトアセタール化
度が86.5重量%以下のものであり、その原因は上述
のように反応の進行に応じて徐々に樹脂が析出し、未反
応アセトアルデヒドが反応し難くなるため、アセトアセ
タール化反応が樹脂の析出した時点より進行することが
なく、最終的に高アセタール化物は得られないためであ
る。
アセタール樹脂は、ポリビニルアルコールをアセトアル
デヒドを用いてアセトアセタール化反応を行なうことに
よって得られるが、ポリビニルアルコールをアセトアセ
タール化する方法としては、ポリビニルアルコール水溶
液にアセトアルデヒド、酸触媒を添加してアセトアセタ
ール化反応を行ない、反応の進行に応じて水性の反応系
内に該樹脂を析出させる水媒法が行なわれている。(特
開昭63−151484号公報、特開昭64−103号
公報、特開平1−318007号公報、特開平1−31
8008号公報、特開平1−319506号公報、特開
平2−261807号公報)この水媒法により得られる
ポリビニルアセトアセタール樹脂はアセトアセタール化
度が86.5重量%以下のものであり、その原因は上述
のように反応の進行に応じて徐々に樹脂が析出し、未反
応アセトアルデヒドが反応し難くなるため、アセトアセ
タール化反応が樹脂の析出した時点より進行することが
なく、最終的に高アセタール化物は得られないためであ
る。
【0007】本発明者等は、かかる課題を解決すべく種
々検討した結果、熱転写層のバインダーに、アセトアセ
タール化度が高く、かつ特定の立体異性構造比率を有す
るポリビニルアセトアセタール樹脂を使用することによ
り、保存性および記録濃度が共に優れた熱転写インクリ
ボンを得ることができることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
々検討した結果、熱転写層のバインダーに、アセトアセ
タール化度が高く、かつ特定の立体異性構造比率を有す
るポリビニルアセトアセタール樹脂を使用することによ
り、保存性および記録濃度が共に優れた熱転写インクリ
ボンを得ることができることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ア
セトアセタール化度が87重量%以上で、かつアセトア
セタール化部分におけるシス型ビニルアセトアセタール
部分/トランス型ビニルアセトアセタール部分の重量比
が1〜4であるポリビニルアセトアセタール樹脂からな
ることを特徴とする熱転写層バインダー、および基材上
に、昇華性染料および前記の熱転写層バインダーを含有
する熱転写層を有することを特徴とする熱転写インクリ
ボンである。
セトアセタール化度が87重量%以上で、かつアセトア
セタール化部分におけるシス型ビニルアセトアセタール
部分/トランス型ビニルアセトアセタール部分の重量比
が1〜4であるポリビニルアセトアセタール樹脂からな
ることを特徴とする熱転写層バインダー、および基材上
に、昇華性染料および前記の熱転写層バインダーを含有
する熱転写層を有することを特徴とする熱転写インクリ
ボンである。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本
発明の熱転写層バインダーについて説明する。本発明の
熱転写層バインダーに用いられるバインダー用樹脂は、
ポリビニルアセトアセタール樹脂であって、従来の理論
的アセタール化度の限界である86.5重量%[ピー・
ジェイ・フローリー(P.J.Flory),ジャーナ
ル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(J.
Am.Chem.Soc.),Vol.61,1518
頁(1939年)]を超え、アセトアセタール化度が8
7重量%以上、好ましくは89重量%以上と高度にアセ
タール化されたものである。該樹脂中のアセトアセター
ル単位が87重量%未満では画像の記録濃度が低下する
ことがある。
発明の熱転写層バインダーについて説明する。本発明の
熱転写層バインダーに用いられるバインダー用樹脂は、
ポリビニルアセトアセタール樹脂であって、従来の理論
的アセタール化度の限界である86.5重量%[ピー・
ジェイ・フローリー(P.J.Flory),ジャーナ
ル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(J.
Am.Chem.Soc.),Vol.61,1518
頁(1939年)]を超え、アセトアセタール化度が8
7重量%以上、好ましくは89重量%以上と高度にアセ
タール化されたものである。該樹脂中のアセトアセター
ル単位が87重量%未満では画像の記録濃度が低下する
ことがある。
【0010】本発明において、ポリビニルアセトアセタ
ール樹脂のアセトアセタール化された部分以外の部分
は、原料のポリビニルアルコール樹脂(以下、PVAと
略記する)に由来するビニルアルコール単位の部分、脂
肪酸ビニルエステル単位の部分などであり、更にその原
料のPVAが脂肪酸ビニルエステルと共重合可能な他の
単量体と、脂肪酸ビニルエステルとの共重合体のケン化
物であるとき、あるいはPVAの後変性物などであると
きは、上記の2種の単位の部分に加えて、この共重合さ
れた他の単量体あるいは後変性に由来する単位の部分も
包含される。
ール樹脂のアセトアセタール化された部分以外の部分
は、原料のポリビニルアルコール樹脂(以下、PVAと
略記する)に由来するビニルアルコール単位の部分、脂
肪酸ビニルエステル単位の部分などであり、更にその原
料のPVAが脂肪酸ビニルエステルと共重合可能な他の
単量体と、脂肪酸ビニルエステルとの共重合体のケン化
物であるとき、あるいはPVAの後変性物などであると
きは、上記の2種の単位の部分に加えて、この共重合さ
れた他の単量体あるいは後変性に由来する単位の部分も
包含される。
【0011】ビニルアルコール単位の部分は12重量%
以下、好ましくは5〜10重量%であり、また脂肪酸ビ
ニルエステル単位の部分は3重量%以下程度の少量存在
しても支障はない。更に、上記の共重合による他の単量
体および後変性に由来する単位の部分は8重量%以下、
好ましくは5重量%以下である。
以下、好ましくは5〜10重量%であり、また脂肪酸ビ
ニルエステル単位の部分は3重量%以下程度の少量存在
しても支障はない。更に、上記の共重合による他の単量
体および後変性に由来する単位の部分は8重量%以下、
好ましくは5重量%以下である。
【0012】本発明で用いるポリビニルアセトアセター
ル樹脂の平均重合度は、特に制限はないが、通常200
〜4000、特に300〜3000の範囲が好ましい。
平均重合度が200未満では熱転写層を保形し、該熱転
写層をインクリボンの基材に固着させる力が弱く、また
4000を超えると有機溶剤に対する溶解性が低下した
り、アセタール化反応時の反応液の粘度が高くなるため
反応系の濃度を下げるなどの対応が必要となり、該樹脂
の生産性を低下させることがある。
ル樹脂の平均重合度は、特に制限はないが、通常200
〜4000、特に300〜3000の範囲が好ましい。
平均重合度が200未満では熱転写層を保形し、該熱転
写層をインクリボンの基材に固着させる力が弱く、また
4000を超えると有機溶剤に対する溶解性が低下した
り、アセタール化反応時の反応液の粘度が高くなるため
反応系の濃度を下げるなどの対応が必要となり、該樹脂
の生産性を低下させることがある。
【0013】本発明の熱転写層バインダーに用いられる
ポリビニルアセトアセタール樹脂において、そのアセト
アセタール化された部分は、2種の立体異性構造を有す
るアセトアセタール部分、即ちシス型ビニルアセトアセ
タール部分(以下、シス型アセタール部分と記す)およ
びトランス型ビニルアセトアセタール部分(以下、トラ
ンス型アセタール部分と記す)により構成されている。
そして、ポリビニルアセトアセタール樹脂のシス型アセ
タール部分/トランス型アセタール部分の重量比は1〜
4、好ましくは1〜3である。重量比が4を超えると耐
熱性が低下するので好ましくない。
ポリビニルアセトアセタール樹脂において、そのアセト
アセタール化された部分は、2種の立体異性構造を有す
るアセトアセタール部分、即ちシス型ビニルアセトアセ
タール部分(以下、シス型アセタール部分と記す)およ
びトランス型ビニルアセトアセタール部分(以下、トラ
ンス型アセタール部分と記す)により構成されている。
そして、ポリビニルアセトアセタール樹脂のシス型アセ
タール部分/トランス型アセタール部分の重量比は1〜
4、好ましくは1〜3である。重量比が4を超えると耐
熱性が低下するので好ましくない。
【0014】上記のシス型アセタール部分およびトラン
ス型アセタール部分の重量比の測定は、核磁気共鳴(N
MR)スペクトルによって行なうことができる。例え
ば、13C−NMR測定スペクトル上の98ppm付近に
はシス型アセタール部分に含まれるCH基のシグナルが
検出され、92ppm付近にはトランス型アセタール部
のCH基のシグナルが検出される。それぞれのシグナル
の差はCH基の含有量の差であるから、アセトアセター
ル化部分のシス型アセタール部分とトランス型アセター
ル部分の重量比は、13C−NMR測定スペクトル上のシ
グナル比、すなわち面積比で表わされる。
ス型アセタール部分の重量比の測定は、核磁気共鳴(N
MR)スペクトルによって行なうことができる。例え
ば、13C−NMR測定スペクトル上の98ppm付近に
はシス型アセタール部分に含まれるCH基のシグナルが
検出され、92ppm付近にはトランス型アセタール部
のCH基のシグナルが検出される。それぞれのシグナル
の差はCH基の含有量の差であるから、アセトアセター
ル化部分のシス型アセタール部分とトランス型アセター
ル部分の重量比は、13C−NMR測定スペクトル上のシ
グナル比、すなわち面積比で表わされる。
【0015】以下に、重量比を具体的に求める方法を説
明する。図2は、本発明の実施例1のポリビニルアセト
アセタール樹脂の13C−NMRスペクトルの部分拡大図
であり、シス型アセタール部分とトランス型アセタール
部分を示すものである。同図2において、シス型アセタ
ール部分/トランス型アセタール部分の重量比は、シス
型シグナルとトランス型シグナルの面積比で表され、具
体的には、それぞれのシグナルを三角形とみなし、シグ
ナルの高さをH,底辺の長さをLとすると、 シス型シグナル面積 :Ac =1/2・Hc ・Lc トランス型シグナル面積 :At =1/2・Ht ・Lt となり、 から求めた値である。
明する。図2は、本発明の実施例1のポリビニルアセト
アセタール樹脂の13C−NMRスペクトルの部分拡大図
であり、シス型アセタール部分とトランス型アセタール
部分を示すものである。同図2において、シス型アセタ
ール部分/トランス型アセタール部分の重量比は、シス
型シグナルとトランス型シグナルの面積比で表され、具
体的には、それぞれのシグナルを三角形とみなし、シグ
ナルの高さをH,底辺の長さをLとすると、 シス型シグナル面積 :Ac =1/2・Hc ・Lc トランス型シグナル面積 :At =1/2・Ht ・Lt となり、 から求めた値である。
【0016】次に、本発明で用いるポリビニルアセトア
セタール樹脂の製造方法について説明する。本発明で熱
転写層バインダーとして用いるポリビニルアセトアセタ
ール樹脂は、PVAをアセトアルデヒドを用いて特定の
反応条件下でアセトアセタール化反応を行なうことによ
って得ることができる。
セタール樹脂の製造方法について説明する。本発明で熱
転写層バインダーとして用いるポリビニルアセトアセタ
ール樹脂は、PVAをアセトアルデヒドを用いて特定の
反応条件下でアセトアセタール化反応を行なうことによ
って得ることができる。
【0017】PVAをアセトアセタール化する方法とし
ては、アルコール等の有機溶剤中にPVAを分散させた
後、塩酸や硫酸等の酸触媒の存在下にアセトアルデヒド
を添加してアセトアセタール化反応を行なって得られる
ポリビニルアセトアセタール溶液に、水を添加して該樹
脂を析出させる溶媒法、あるいはPVA水溶液にアセト
アルデヒド、酸触媒を添加してアセトアセタール化反応
を行ない、反応の進行に応じて有機溶媒を添加して反応
系内を均一に保つ均一法のいずれも可能であるが、本発
明の様なピー・ジェイ・フローリー(P.J.Flor
y)の理論的アセタール化度の限界(86.5重量%)
を超えた高アセタール化物を得るためには均一系で反応
が進行する溶媒法が最適である。なお、均一法は溶媒法
と比較して工程が複雑で製造コストが高く、実用的では
ない面がある。
ては、アルコール等の有機溶剤中にPVAを分散させた
後、塩酸や硫酸等の酸触媒の存在下にアセトアルデヒド
を添加してアセトアセタール化反応を行なって得られる
ポリビニルアセトアセタール溶液に、水を添加して該樹
脂を析出させる溶媒法、あるいはPVA水溶液にアセト
アルデヒド、酸触媒を添加してアセトアセタール化反応
を行ない、反応の進行に応じて有機溶媒を添加して反応
系内を均一に保つ均一法のいずれも可能であるが、本発
明の様なピー・ジェイ・フローリー(P.J.Flor
y)の理論的アセタール化度の限界(86.5重量%)
を超えた高アセタール化物を得るためには均一系で反応
が進行する溶媒法が最適である。なお、均一法は溶媒法
と比較して工程が複雑で製造コストが高く、実用的では
ない面がある。
【0018】具体的には、PVA100重量部、アセト
アルデヒド120〜500重量部、酸触媒1〜7重量部
及び媒体を含む系で、3〜10時間アセトアセタール化
反応を行なうことにより製造することができる。
アルデヒド120〜500重量部、酸触媒1〜7重量部
及び媒体を含む系で、3〜10時間アセトアセタール化
反応を行なうことにより製造することができる。
【0019】本発明におけるポリビニルアセトアセター
ル樹脂の製造方法は、PVAに対して多量のアセトアル
デヒドと所定量の酸触媒を用いて反応を行い、かつ10
時間以内の反応時間で87重量%以上の所望のアセトア
セタール化度まで反応を進めたのち、反応を停止するこ
とに特徴がある。
ル樹脂の製造方法は、PVAに対して多量のアセトアル
デヒドと所定量の酸触媒を用いて反応を行い、かつ10
時間以内の反応時間で87重量%以上の所望のアセトア
セタール化度まで反応を進めたのち、反応を停止するこ
とに特徴がある。
【0020】本発明において用いられる原料PVAには
特に制限はなく広範囲のものを用いることができ、例え
ば酢酸ビニル、蟻酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどの
脂肪酸ビニルエステルの1種又は2種以上の重合体を完
全にあるいは部分的にケン化して得られるものが挙げら
れる。また、脂肪酸ビニルエステルと、その脂肪酸ビニ
ルエステルと共重合可能な他の単量体を本発明に支障の
ない範囲で共重合して得られる共重合体のケン化物、あ
るいはPVAを後変性して得られる後変性物などを原料
PVAとして用いることができる。更に、本発明で用い
る原料PVAは平均重合度、ケン化度あるいは構成単位
の異なる2種以上のPVAをアセトアセタール化反応系
に共存させる方法により組合せて用いることも可能であ
る。経済的には酢酸ビニル系重合体をケン化して得られ
るPVA系重合体が好適に使用される。
特に制限はなく広範囲のものを用いることができ、例え
ば酢酸ビニル、蟻酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどの
脂肪酸ビニルエステルの1種又は2種以上の重合体を完
全にあるいは部分的にケン化して得られるものが挙げら
れる。また、脂肪酸ビニルエステルと、その脂肪酸ビニ
ルエステルと共重合可能な他の単量体を本発明に支障の
ない範囲で共重合して得られる共重合体のケン化物、あ
るいはPVAを後変性して得られる後変性物などを原料
PVAとして用いることができる。更に、本発明で用い
る原料PVAは平均重合度、ケン化度あるいは構成単位
の異なる2種以上のPVAをアセトアセタール化反応系
に共存させる方法により組合せて用いることも可能であ
る。経済的には酢酸ビニル系重合体をケン化して得られ
るPVA系重合体が好適に使用される。
【0021】また、原料のアセトアルデヒドは特に制限
はなく通常のものを用いることができ、品位は特に制限
されず、工業用の製品で充分である。
はなく通常のものを用いることができ、品位は特に制限
されず、工業用の製品で充分である。
【0022】アセトアルデヒドの使用量は、PVA10
0重量部に対して120〜500重量部、好ましくは2
00〜350重量部の範囲が望ましく、120重量部以
下ではアセトアルデヒドの量が少ないためにアセトアセ
タール化度が87重量%以上の製品を得ることができ
ず、500重量部を越えると反応速度が大巾に増大し、
シス型アセタール部分/トランス型アセタール部分の重
量比およびアセトアセタール化度のコントロールが難か
しく、所望する性状のポリビニルアセトアセタール樹脂
が得にくくなる。
0重量部に対して120〜500重量部、好ましくは2
00〜350重量部の範囲が望ましく、120重量部以
下ではアセトアルデヒドの量が少ないためにアセトアセ
タール化度が87重量%以上の製品を得ることができ
ず、500重量部を越えると反応速度が大巾に増大し、
シス型アセタール部分/トランス型アセタール部分の重
量比およびアセトアセタール化度のコントロールが難か
しく、所望する性状のポリビニルアセトアセタール樹脂
が得にくくなる。
【0023】本発明においてアセトアセタール化反応は
酸触媒の存在下に行なわれるが、酸触媒としては無機酸
が用いられ、例えば塩酸、硫酸、硝酸などが挙げられる
が、中でも塩酸が好ましい。酸触媒は、例えば35%塩
酸のように希釈されたものを用いるのが均一混合しやす
く、また取扱の点からも好ましい。
酸触媒の存在下に行なわれるが、酸触媒としては無機酸
が用いられ、例えば塩酸、硫酸、硝酸などが挙げられる
が、中でも塩酸が好ましい。酸触媒は、例えば35%塩
酸のように希釈されたものを用いるのが均一混合しやす
く、また取扱の点からも好ましい。
【0024】酸触媒の使用量は、PVA100重量部に
対して純分で1〜7重量部、好ましくは3〜6重量部の
範囲が望ましく、1重量部未満ではアセトアセタール化
反応速度が遅く、所望するアセトアセタール化度の樹脂
が得られず、また7重量部を超えると反応速度が速くな
り、所望するシス型アセタール部分/トランス型アセタ
ール部分の重量比およびアセトアセタール化度の樹脂が
得にくくなる。
対して純分で1〜7重量部、好ましくは3〜6重量部の
範囲が望ましく、1重量部未満ではアセトアセタール化
反応速度が遅く、所望するアセトアセタール化度の樹脂
が得られず、また7重量部を超えると反応速度が速くな
り、所望するシス型アセタール部分/トランス型アセタ
ール部分の重量比およびアセトアセタール化度の樹脂が
得にくくなる。
【0025】本発明のアセトアセタール化反応は媒体中
で行なわれるが、媒体としては、例えばアルコール類、
エステル類、ケトン類、芳香族類などの有機溶剤を1種
又は2種以上組合わせて使用することができる。
で行なわれるが、媒体としては、例えばアルコール類、
エステル類、ケトン類、芳香族類などの有機溶剤を1種
又は2種以上組合わせて使用することができる。
【0026】使用する媒体の割合は、採用するアセトア
セタール化反応の方法、使用される媒体やPVAの平均
重合度などにより適値が異なるが、通常PVA100重
量部に対して250〜5000重量部、好ましくは30
0〜2500重量部、更に好ましくは450〜700重
量部である。
セタール化反応の方法、使用される媒体やPVAの平均
重合度などにより適値が異なるが、通常PVA100重
量部に対して250〜5000重量部、好ましくは30
0〜2500重量部、更に好ましくは450〜700重
量部である。
【0027】本発明において、反応時間は3〜10時
間、好ましくは5〜7時間が望ましく、3時間未満では
反応が充分に進行せず所望するアセトアセタール化度の
樹脂が得られないのみならず、アセトアセタール化反応
系内のPVAのアセトアセタール化度が不均一となりや
すく好ましくない。また、10時間を越えるとシス型ア
セタール部分/トランス型アセタール部分の重量比が変
り、本発明の重量比1〜4の範囲外となる。
間、好ましくは5〜7時間が望ましく、3時間未満では
反応が充分に進行せず所望するアセトアセタール化度の
樹脂が得られないのみならず、アセトアセタール化反応
系内のPVAのアセトアセタール化度が不均一となりや
すく好ましくない。また、10時間を越えるとシス型ア
セタール部分/トランス型アセタール部分の重量比が変
り、本発明の重量比1〜4の範囲外となる。
【0028】なお、アセトアセタール化の反応時間は、
反応系にPVA、アセトアルデヒド及び酸触媒の三者が
共存を開始した時点を基準とし、その時点からアセトア
セタール化反応を停止するために反応系の酸触媒を中和
して触媒としての機能を消滅させるまでの時間をいう。
酸触媒の中和には、アルカリ金属、アルカリ土類金属等
の水酸化物等を使用することができるが、これらは中和
により塩を形成し、この塩が樹脂中にとりこまれると、
樹脂の有機溶剤溶液の透明度が低下する場合がある。し
たがって、これらの問題を防止するためには、中和剤と
してエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド等のエポキシドの使用が好ましい。これ
らエポキシドの中和時の添加量は酸触媒1モルに対して
2モル以上が好ましい。
反応系にPVA、アセトアルデヒド及び酸触媒の三者が
共存を開始した時点を基準とし、その時点からアセトア
セタール化反応を停止するために反応系の酸触媒を中和
して触媒としての機能を消滅させるまでの時間をいう。
酸触媒の中和には、アルカリ金属、アルカリ土類金属等
の水酸化物等を使用することができるが、これらは中和
により塩を形成し、この塩が樹脂中にとりこまれると、
樹脂の有機溶剤溶液の透明度が低下する場合がある。し
たがって、これらの問題を防止するためには、中和剤と
してエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド等のエポキシドの使用が好ましい。これ
らエポキシドの中和時の添加量は酸触媒1モルに対して
2モル以上が好ましい。
【0029】本発明において、アセトアセタール化の反
応温度(液温)は、特に制限はなく、速い反応速度を要
する時は高い温度とするように、所望の反応速度に対応
して選択することができるが、特に20〜70℃程度の
範囲が好ましく、その中でも40〜65℃が望ましい。
応温度(液温)は、特に制限はなく、速い反応速度を要
する時は高い温度とするように、所望の反応速度に対応
して選択することができるが、特に20〜70℃程度の
範囲が好ましく、その中でも40〜65℃が望ましい。
【0030】酸触媒を中和して反応を終了した反応液又
はスラリーは、必要に応じて、析出、水洗、濾過、乾燥
などの工程を経てポリビニルアセトアセタール樹脂を粉
粒状で得ることができる。
はスラリーは、必要に応じて、析出、水洗、濾過、乾燥
などの工程を経てポリビニルアセトアセタール樹脂を粉
粒状で得ることができる。
【0031】なお、上記のアセトアセタール化反応を行
ってポリビニルアセトアセタール樹脂を得るには特別な
装置を要することもなく、ポリビニルアセタール樹脂の
製造に用いられる通常の装置を使用することができる。
ってポリビニルアセトアセタール樹脂を得るには特別な
装置を要することもなく、ポリビニルアセタール樹脂の
製造に用いられる通常の装置を使用することができる。
【0032】以上の方法により製造されたポリビニルア
セトアセタール樹脂は、アセトアセタール化度が87重
量%以上であり、かつアセトアセタール化部分における
シス型アセタール部分/トランス型アセタール部分の重
量比が1〜4の範囲にある高度にアセタール化されたも
のである。
セトアセタール樹脂は、アセトアセタール化度が87重
量%以上であり、かつアセトアセタール化部分における
シス型アセタール部分/トランス型アセタール部分の重
量比が1〜4の範囲にある高度にアセタール化されたも
のである。
【0033】また、本発明の熱転写層バインダーには、
必要に応じて各種添加剤等を添加することができると共
に、バインダー樹脂として公知のポリビニルアセタール
系樹脂、例えばアセトアセタール・ブチルアセタール混
合ポリビニルアセタール、ホルムアセタール・アセトア
セタール・ブチルアセタール混合ポリビニルアセター
ル、ポリビニルブチルアセタール等あるいはそれらの組
み合わされた樹脂を添加することができる。これら樹脂
の添加量は、30重量%以下、好ましくは15重量%以
下が望ましい。
必要に応じて各種添加剤等を添加することができると共
に、バインダー樹脂として公知のポリビニルアセタール
系樹脂、例えばアセトアセタール・ブチルアセタール混
合ポリビニルアセタール、ホルムアセタール・アセトア
セタール・ブチルアセタール混合ポリビニルアセター
ル、ポリビニルブチルアセタール等あるいはそれらの組
み合わされた樹脂を添加することができる。これら樹脂
の添加量は、30重量%以下、好ましくは15重量%以
下が望ましい。
【0034】次に、上記のポリビニルアセトアセタール
樹脂からなる本発明の熱転写層バインダーを用いて基材
上に熱転写層を形成し、熱転写インクリボンを作製する
方法について説明する。
樹脂からなる本発明の熱転写層バインダーを用いて基材
上に熱転写層を形成し、熱転写インクリボンを作製する
方法について説明する。
【0035】前記の熱転写層バインダーを含有する熱転
写層は、昇華性染料と熱転写層バインダーおよび各種添
加剤等を有機溶剤に溶解分散した染料組成物を、基材上
に塗布、乾燥することにより形成することが出来る。
写層は、昇華性染料と熱転写層バインダーおよび各種添
加剤等を有機溶剤に溶解分散した染料組成物を、基材上
に塗布、乾燥することにより形成することが出来る。
【0036】昇華性染料としては、特に制限することな
く広範囲のものが用いられ、例えばアントラキノン系,
アゾ系,メチン系染料などが挙げられる。また、必要に
応じて、使用される各種添加剤としては、シリコン系,
弗素系,アミド系化合物などの離型材、各種界面活性剤
などの分散剤、セルロース誘導体などの乾燥促進剤、各
種消泡剤などが挙げられる。
く広範囲のものが用いられ、例えばアントラキノン系,
アゾ系,メチン系染料などが挙げられる。また、必要に
応じて、使用される各種添加剤としては、シリコン系,
弗素系,アミド系化合物などの離型材、各種界面活性剤
などの分散剤、セルロース誘導体などの乾燥促進剤、各
種消泡剤などが挙げられる。
【0037】有機溶剤としては、低級アルコール類、エ
ステル類、ケトン類、芳香族類、脂肪族炭化水素類、あ
るいはこれらの2種以上の混合溶剤を使用することが出
来る。
ステル類、ケトン類、芳香族類、脂肪族炭化水素類、あ
るいはこれらの2種以上の混合溶剤を使用することが出
来る。
【0038】基材としては、特に制限することなく広範
囲のものが用いられるが、例えば厚さ3〜20μm程度
のポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、トリアセテ
ートなどのフィルムが好適に使用される。
囲のものが用いられるが、例えば厚さ3〜20μm程度
のポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、トリアセテ
ートなどのフィルムが好適に使用される。
【0039】上記の染料組成物を、印刷,コーティング
などの公知の方法と装置を用いて、基材上に塗布、乾燥
して熱転写層を形成することにより、熱転写インクリボ
ンを得ることができる。
などの公知の方法と装置を用いて、基材上に塗布、乾燥
して熱転写層を形成することにより、熱転写インクリボ
ンを得ることができる。
【0040】得られる熱転写層は厚さ約0.5〜5μm
程度が好ましい。また、該熱転写層中に含有される熱転
写層バインダーの割合は該熱転写層に対して3〜80重
量%、好ましくは20〜50重量%程度であり、また染
料に対して約3〜200重量%、好ましくは50〜15
0重量%程度である。
程度が好ましい。また、該熱転写層中に含有される熱転
写層バインダーの割合は該熱転写層に対して3〜80重
量%、好ましくは20〜50重量%程度であり、また染
料に対して約3〜200重量%、好ましくは50〜15
0重量%程度である。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例に基づい
て説明する。尚、以下特に記載のない限り「部」および
「%」は各々重量部および重量%を表わす。
て説明する。尚、以下特に記載のない限り「部」および
「%」は各々重量部および重量%を表わす。
【0042】実施例1 (ポリビニルアセトアセタール樹脂の製造)撹拌機、還
流冷却器及び温度計を設けた反応器内に、メタノール5
20部、35%塩酸15部を仕込み、PVA(平均重合
度2430、残存酢酸ビニル量2.9%)100部を撹
拌しながら添加した。次いで、これにアセトアルデヒド
125部を添加し、温度60℃で6時間反応を行ない、
ポリビニルアセトアセタールのメタノール溶液を得た。
この溶液を冷却し、エチレンオキサイドで中和した後、
撹拌しながら水を添加して析出操作を行ない、水洗・乾
燥し白色粉粒状のポリビニルアセトアセタール樹脂を得
た。
流冷却器及び温度計を設けた反応器内に、メタノール5
20部、35%塩酸15部を仕込み、PVA(平均重合
度2430、残存酢酸ビニル量2.9%)100部を撹
拌しながら添加した。次いで、これにアセトアルデヒド
125部を添加し、温度60℃で6時間反応を行ない、
ポリビニルアセトアセタールのメタノール溶液を得た。
この溶液を冷却し、エチレンオキサイドで中和した後、
撹拌しながら水を添加して析出操作を行ない、水洗・乾
燥し白色粉粒状のポリビニルアセトアセタール樹脂を得
た。
【0043】得られた樹脂の平均組成はアセトアセター
ル部分90.2%、ビニルアルコール部分8.5%、酢
酸ビニル部分1.3%であり、平均重合度は2410で
あった。また、該樹脂をエタノールとトルエンの等重量
混合溶剤に溶解した5%溶液の20℃における粘度は1
58センチポイズであった。また、得られたポリビニル
アセトアセタール樹脂の13C−NMRスペクトルを図1
に示す。NMRにより測定したシス型アセタール部分/
トランス型アセタール部分の重量比は2.7であり、ガ
ラス転移温度(Tg)は113℃であった。
ル部分90.2%、ビニルアルコール部分8.5%、酢
酸ビニル部分1.3%であり、平均重合度は2410で
あった。また、該樹脂をエタノールとトルエンの等重量
混合溶剤に溶解した5%溶液の20℃における粘度は1
58センチポイズであった。また、得られたポリビニル
アセトアセタール樹脂の13C−NMRスペクトルを図1
に示す。NMRにより測定したシス型アセタール部分/
トランス型アセタール部分の重量比は2.7であり、ガ
ラス転移温度(Tg)は113℃であった。
【0044】測定方法 (1)ポリビニルアセトアセタール樹脂のビニルアルコ
ー部分、酢酸ビニル部分及びアセトアセタール部分の測
定はJIS K−6728に準拠して行った。 (2)ガラス転移温度(Tg)は示差熱分析機「SEI
KO I SSC5000,DSC200」により測定
した(昇温速度10℃/min)。 (3)13C−NMRの測定は以下の条件で行ない、アセ
トアセタール部分のシス型アセタール部分/トランス型
アセタール部分の重量比を求めた。
ー部分、酢酸ビニル部分及びアセトアセタール部分の測
定はJIS K−6728に準拠して行った。 (2)ガラス転移温度(Tg)は示差熱分析機「SEI
KO I SSC5000,DSC200」により測定
した(昇温速度10℃/min)。 (3)13C−NMRの測定は以下の条件で行ない、アセ
トアセタール部分のシス型アセタール部分/トランス型
アセタール部分の重量比を求めた。
【0045】 装 置:JEOL FX−90A(日本電子社製) Lock:C6 D6 モード:NNE Ref.:ODCB(o−ジクロロベンゼン) ACGTM:1.6sec
濃 度:10wt% PD:1.0sec 積算回数:40000 温 度:100℃
濃 度:10wt% PD:1.0sec 積算回数:40000 温 度:100℃
【0046】(インクリボンの製造) 得られたポリビニルアセトアセタール樹脂を下記染料組
成物におけるバインダーとして用いて、下記の配合組成
からなる染料組成物を得た。
成物におけるバインダーとして用いて、下記の配合組成
からなる染料組成物を得た。
【0047】染料組成物の配合組成バインダー 3部 昇華性染料 5部 (スミプラスレッドFB) メチルエチルケトン 62部 トルエン 30部 この染料組成物を6μm厚のポリエステルフィルムの片
面に、乾燥後の膜厚が1μmとなるようにワイヤーバー
コーティングにより塗布し、乾燥してインクリボンを製
造した。
面に、乾燥後の膜厚が1μmとなるようにワイヤーバー
コーティングにより塗布し、乾燥してインクリボンを製
造した。
【0048】(記録紙の作製)前記のようにして得られ
たインクリボンの性能を記録紙に熱転写を行なって評価
するために、表面に染料受容層を有する記録紙を次のよ
うにして得た。すなわち、下記配合の染料受容層形成用
組成物を、基体シートであるポリプロピレン合成紙(王
子油化社製、ユポ FPG 150)の片面に、乾燥後
の塗布層厚が150μmとなるようにワイヤーバーコー
ティングにより塗布乾燥して受容層を形成し、記録紙を
作製した。
たインクリボンの性能を記録紙に熱転写を行なって評価
するために、表面に染料受容層を有する記録紙を次のよ
うにして得た。すなわち、下記配合の染料受容層形成用
組成物を、基体シートであるポリプロピレン合成紙(王
子油化社製、ユポ FPG 150)の片面に、乾燥後
の塗布層厚が150μmとなるようにワイヤーバーコー
ティングにより塗布乾燥して受容層を形成し、記録紙を
作製した。
【0049】 染料受容層形成用組成物の配合組成 飽和ポリエステル樹脂 10部 (東洋紡績社製、バイロン#200) アミノ変性シリコーンオイル 0.125部 (信越シリコーン社製、KF−393) エポキシ変性シリコーンオイル 0.125部 (信越シリコーン社製、X−22−343) トルエン 70部 メチルエチルケトン 10部 シクロヘキサノン 20部
【0050】(インクリボンの評価)(1)保存性 前述のようにして得たインクリボンを温度40℃、相対
湿度80%の環境中に放置し、インクリボンの表面を観
察し、熱転写層の昇華性染料の結晶化が認められるまで
の日数を調べた。その結果を表1に示す。 (2)記録濃度 前述のようにして得たインクリボンと記録紙を用いて、
インクリボンの熱転写層と記録紙の受像層とが互に接す
るように重ね、サーマルヘッド(京セラ(株)製、KM
T−85−6MPD2、部分グレーズの薄膜型ヘッド)
を備えた熱転写プリンターを用いて下記の条件により、
熱転写を行った。
湿度80%の環境中に放置し、インクリボンの表面を観
察し、熱転写層の昇華性染料の結晶化が認められるまで
の日数を調べた。その結果を表1に示す。 (2)記録濃度 前述のようにして得たインクリボンと記録紙を用いて、
インクリボンの熱転写層と記録紙の受像層とが互に接す
るように重ね、サーマルヘッド(京セラ(株)製、KM
T−85−6MPD2、部分グレーズの薄膜型ヘッド)
を備えた熱転写プリンターを用いて下記の条件により、
熱転写を行った。
【0051】熱転写直後、記録紙上に転写形成された画
像の通電パルス幅14msecに相当する箇所の濃度を
反射濃度計(マクベス濃度計 RD−918)を用いて
測定した。その結果を表1に示す。
像の通電パルス幅14msecに相当する箇所の濃度を
反射濃度計(マクベス濃度計 RD−918)を用いて
測定した。その結果を表1に示す。
【0052】熱転写条件: ヘッド印可電圧:11.2V パルス幅 :1.0〜16.0msec 印字速度 :33.3msec/line 密 度 :6本/mm プラテン硬度 :70° プラテン径 :25mm 線 圧 :4Kg/10cm 送り速度 :5.0mm/秒
【0053】実施例2〜11および比較例1〜6 表1に示すように製造条件を変えた以外は実施例1と同
様にしてポリビニルアセトアセタール樹脂を得た。得ら
れた樹脂の性状を表1および表2に示す。また、実施例
1と同様にして、これらのポリビニルアセトアセタール
樹脂を用いたインクリボンを製造し、その保存性および
記録濃度を測定した。その結果を表1および表2に示
す。
様にしてポリビニルアセトアセタール樹脂を得た。得ら
れた樹脂の性状を表1および表2に示す。また、実施例
1と同様にして、これらのポリビニルアセトアセタール
樹脂を用いたインクリボンを製造し、その保存性および
記録濃度を測定した。その結果を表1および表2に示
す。
【0054】比較例7 反応器内に純水1268部を入れ、これに実施例1と同
様のPVAを100部加えて完全に溶解した後、該水溶
液の液温を20℃に保持し、これに35%塩酸295部
を加え、液温を10℃まで下げ、アセトアルデヒド81
部を徐々に添加して白色粉末を析出させた。その後、反
応系を35℃に6時間保った後、水洗中和してポリビニ
ルアセトアセタール樹脂を得た。得られた樹脂の性状を
表2に示す。また、実施例1と同様にして、これらのポ
リビニルアセトアセタール樹脂を用いたインクリボンを
製造し、その保存性および記録濃度を測定した。その結
果を表2に示す。
様のPVAを100部加えて完全に溶解した後、該水溶
液の液温を20℃に保持し、これに35%塩酸295部
を加え、液温を10℃まで下げ、アセトアルデヒド81
部を徐々に添加して白色粉末を析出させた。その後、反
応系を35℃に6時間保った後、水洗中和してポリビニ
ルアセトアセタール樹脂を得た。得られた樹脂の性状を
表2に示す。また、実施例1と同様にして、これらのポ
リビニルアセトアセタール樹脂を用いたインクリボンを
製造し、その保存性および記録濃度を測定した。その結
果を表2に示す。
【0055】比較例8 実施例1におけるインクリボンの製造に用いる前記染料
組成物の配合において、バインダー3部の代わりに、ポ
リエステル系樹脂(SFプライマーNo.750、大日
本インキ(株)製、有効成分30%)10部およびイソ
シアネート系硬化剤(有効成分20%)0.5部を用い
た以外は、実施例1と同様の方法によりインクリボンを
製造し、その保存性および記録濃度を測定した。その結
果を表2に示す。
組成物の配合において、バインダー3部の代わりに、ポ
リエステル系樹脂(SFプライマーNo.750、大日
本インキ(株)製、有効成分30%)10部およびイソ
シアネート系硬化剤(有効成分20%)0.5部を用い
た以外は、実施例1と同様の方法によりインクリボンを
製造し、その保存性および記録濃度を測定した。その結
果を表2に示す。
【0056】比較例9 実施例1におけるインクリボンの製造に用いる前記染料
組成物の配合において、バインダー3部の代わりに、ポ
リアミド系樹脂(ミルベックス1000、ヘンケル白水
(株)製、軟化温度130〜150℃)3部を用いた以
外は、実施例1と同様の方法によりインクリボンを製造
し、その保存性および記録濃度を測定した。その結果を
表2に示す。
組成物の配合において、バインダー3部の代わりに、ポ
リアミド系樹脂(ミルベックス1000、ヘンケル白水
(株)製、軟化温度130〜150℃)3部を用いた以
外は、実施例1と同様の方法によりインクリボンを製造
し、その保存性および記録濃度を測定した。その結果を
表2に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】以上、表1および表2に示す結果から明ら
かな様に、本発明の熱転写層バインダーを用いて得られ
た各実施例のインクリボンは、比較例と比べて、保存性
に優れ、しかも記録濃度が優れていることが認められ
る。
かな様に、本発明の熱転写層バインダーを用いて得られ
た各実施例のインクリボンは、比較例と比べて、保存性
に優れ、しかも記録濃度が優れていることが認められ
る。
【0060】また、各実施例においては、染料組成物を
得るに際して染料の分散性は良好であり、また基材上に
形成された熱転写層は保形性および固着性が共に優れて
いた。
得るに際して染料の分散性は良好であり、また基材上に
形成された熱転写層は保形性および固着性が共に優れて
いた。
【0061】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のアセトアセ
タール化度が高く、かつ特定の立体異性構造比率を有す
るポリビニルアセトアセタール樹脂からなる熱転写層バ
インダーを用いた熱転写層を有する熱転写インクリボン
は、保存中に熱転写層中の染料が表面に浸出したり、結
晶化することがなく保存性に優れ、しかもサーマルヘッ
ドなどにより加熱された時の染料の昇華発散を阻害せ
ず、優れた記録濃度の画像記録を実現することができ
る。
タール化度が高く、かつ特定の立体異性構造比率を有す
るポリビニルアセトアセタール樹脂からなる熱転写層バ
インダーを用いた熱転写層を有する熱転写インクリボン
は、保存中に熱転写層中の染料が表面に浸出したり、結
晶化することがなく保存性に優れ、しかもサーマルヘッ
ドなどにより加熱された時の染料の昇華発散を阻害せ
ず、優れた記録濃度の画像記録を実現することができ
る。
【0062】更には、染料組成物を得るに際し、染料の
分散性を高め、かつ熱転写層の保形性、固着性を向上さ
せる利点をも有する。
分散性を高め、かつ熱転写層の保形性、固着性を向上さ
せる利点をも有する。
【図1】実施例1のポリビニルアセトアセタール樹脂の
13C−NMRスペクトルである。
13C−NMRスペクトルである。
【図2】図1の実施例1のポリビニルアセトアセタール
樹脂の13C−NMRスペクトルの部分拡大図である。
樹脂の13C−NMRスペクトルの部分拡大図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西島 昭夫 群馬県渋川市中村1135番地 電気化学工 業株式会社 渋川工場内 (56)参考文献 特開 平4−39306(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 8/28 C08F 16/00 - 16/38
Claims (3)
- 【請求項1】 アセトアセタール化度が87重量%以上
で、かつアセトアセタール化部分におけるシス型ビニル
アセトアセタール部分/トランス型ビニルアセトアセタ
ール部分の重量比が1〜4であるポリビニルアセトアセ
タール樹脂からなることを特徴とする熱転写層バインダ
ー。 - 【請求項2】 酸触媒の存在下、ポリビニルアルコール
樹脂とアセトアルデヒドを有機溶剤中でアセトアセター
ル化反応して得られるポリビニルアセトアセタール樹脂
からなることを特徴とする請求項1記載の熱転写層バイ
ンダー。 - 【請求項3】 基材上に、昇華性染料および請求項1ま
たは2記載の熱転写層バインダーを含有する熱転写層を
有することを特徴とする熱転写インクリボン。
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