JP3332168B2 - 縦型ボート及びその製造方法 - Google Patents

縦型ボート及びその製造方法

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JP3332168B2
JP3332168B2 JP34106092A JP34106092A JP3332168B2 JP 3332168 B2 JP3332168 B2 JP 3332168B2 JP 34106092 A JP34106092 A JP 34106092A JP 34106092 A JP34106092 A JP 34106092A JP 3332168 B2 JP3332168 B2 JP 3332168B2
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秀夫 中西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の支持部材を縦
方向に配列して、それらの支持部材に所定の間隔で形成
された複数のスリットにそれぞれ複数の半導体ウエハを
積載するための縦型ボート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハの酸化・拡散処理工程で
は、多数の半導体ウエハをウエハ用ボートに積載して、
そのままウエハ用ボートを拡散炉内部に搬入して、そこ
で所望の熱処理を行う。
【0003】拡散炉の種類に応じて縦型ボートを使用し
たり、横型ボートを使用したりしている。
【0004】従来の縦型ボートは、複数のウエハを水平
又はそれよりも少し傾斜した状態に支持するために複数
(例えば4本)の棒形状の支持部材が縦方向に配列され
ている。それらの支持部材には所定の間隔で複数のスリ
ットが形成されている。それらの複数のスリットにそれ
ぞれ複数の半導体ウエハを積載する。
【0005】従来の縦型ボートは、通常、全ての支持部
材が同一断面形状の棒材であった。例えば、断面形状は
円形や四角形などであった。このような断面形状の棒材
に形成されたスリットは、その奥底がウエハの外周に沿
ったアーク形状となっていて、ウエハに接触する面が小
さく、かつウエハの外周に沿っていた。換言すれば、ス
リットによって形成された支持面のウエハ円周方向の幅
が小さかった。
【0006】一方、大型のウエハの荷重応力を緩和させ
る手段として実開昭62ー128633号のように円弧
状板を支持棒に固定した形状が提案されているが、面精
度を出すのが困難で高価となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ボートは、支持部材が
棒形状であっても板形状であっても支持部材によってウ
エハを支持した状態で熱処理時に高温にさらされる。す
ると、従来の縦型ボートは、ウエハ外周縁部を支持する
ものであるため、特にウエハが大きな寸法のものになる
につれて、ウエハはその重量で撓み量が増大する。その
結果、ウエハが変形したりスリップしたりして、いわゆ
る結晶転移が発生し、製品歩留まりに悪い影響を及ぼ
す。
【0008】さらに、支持部材の支持面がウエハの外周
縁部のみと接触していると、特定の支持部材に荷重応力
が集中する。そのため、特にウエハが大きな寸法のもの
になるにつれて、スリップの発生頻度が増加する。
【0009】ウエハをボートに出し入れするために、ウ
エハの挿入始端側に位置する1対の支持部材の間隔をウ
エハの外径よりも大きくしていた。そのため、ウエハを
ボートの所定位置に積載した状態で、ウエハの挿入始端
側に位置する支持部材の前方端と、ウエハの中心と、ウ
エハの挿入方向とのなす角度が90度を僅かに(例えば
数度)越す構造にするのがせいぜいであるが、その様な
ものであると、ウエハの重心がウエハの挿入始端側に位
置する対向する2つの支持部材の前方端間又はその近傍
に位置することになり、ウエハの挿入始端側に位置する
支持部材に荷重負担が偏ってしまう。例えば、ウエハの
挿入始端側に位置する1対の支持部材に70〜90%の
荷重応力が負荷される。
【0010】また、熱処理時にボートの支持部材の支持
部分とウエハとの温度差による熱応力も複合的に加わっ
て、特にウエハが大きな寸法のものになるにつれて、ス
リップの発生頻度が増加する。
【0011】ウエハを熱処理するに際しては、拡散炉か
らの熱の伝達は輻射あるいは伝熱によるが、棒形状の支
持部材に所定の間隔で形成された複数のスリット(溝)
のところからのウエハへの伝熱もあり、局部的なウエハ
内部の温度分布の要因となっている。ウエハ自重及び熱
的温度分布による熱応力が、ウエハの挿入始端側に位置
する対向する1対の支持部材でのウエハのスリップ転移
の原因となり、ウエハの熱処理歩留を低下させていた。
【0012】この発明は、このような従来技術の欠点を
解消して、大きな寸法のウエハを積載して熱処理をして
もスリップが生じないとともに、ウエハの撓み量を小さ
くできる縦型ボートを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の解決手段を例示
すると、請求項に記載の縦型ボートと、請求項に記
載の縦型ボートの製造方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態によれ
ば、複数の支持部材を縦方向に配列して、それらの支持
部材に所定の間隔で形成された複数のスリットにそれぞ
れ複数の半導体ウエハを配置するための縦型ボートにお
いて、支持部材の支持部分に支持突起を設けて、該支持
突起がウエハの外周縁部を超えて中央寄りの所定領域に
配置されている。
【0015】本発明の別の実施形態によれば、複数の支
持部材を縦方向に配列して、それらの支持部材に所定の
間隔で形成された複数のスリットにそれぞれ複数の半導
体ウエハを配置するための縦型ボートの製造方法におい
て、わん曲した板(たとえばパイプに近い形状やそれに
少し似た「J」字、「U」字、「C」字のような断面形
状を有する板の形状あるいは「へ」や「く」の字、
「L」字、「V」字、「Y」字のように角度たとえば4
5°〜150°を有する板)の幅方向に板の両側端面の
間で(つまり両側に達しないように)板の幅の約2/3
以上にわたって第1スリットを形成し、その後、板の一
方の側端面(つまり片側から)から第1スリットに達す
るように第2スリットを形成することにより、その第2
スリットのところに狭い面積の支持突起を形成する。他
方の側端面の部分は支柱として機能する。
【0016】
【発明の効果】この発明の縦型ボートによれば、ウエハ
の撓み、反り、スリップ発生を低減する効果がある。と
くにスリップ発生の抑制効果は非常に大きい。この発明
の縦型ボートを使用すれば、製品の歩留及び信頼性の向
上と、熱処理工程の時間短縮が実現できる。さらに詳細
に述べると、支持突起がウエハの外周縁部を超えてウエ
ハの中央寄りの部分を支持するので、熱処理時に被熱処
理物であるウエハの外周縁部に支持部材の支持部分が接
触しない。その結果、ウエハ外周縁部を支持する従来の
縦型ボートにみられた欠点が解消される。例えば、半導
体ウエハをボートの所定位置に積載した状態で、ウエハ
の重心がウエハの挿入始端側に位置する対向する2つの
支持部材の支持部分間から相当に挿入側に位置するの
で、ウエハの挿入始端側に位置する支持部材への荷重負
担が軽減される。換言すれば、全ての支持部材に荷重が
適当に分散されるのである。それゆえウエハがスリップ
を起こす危険が確実に回避される。
【0017】また、この発明の縦型ボートによれば、支
持突起がウエハの外周縁部を超えてウエハの中央寄りの
部分を支持するので、ウエハの外周縁部を支持する従来
例に比較して、ウエハの重量による撓み量を抑制する。
この効果は特にウエハが大きな寸法のものになるにつれ
て顕著になる。その結果、ウエハが変形したりスリップ
したりして結晶転移が発生することが防止でき、製品歩
留まりが向上する。
【0018】さらに、支持突起がウエハの外周縁部を超
えてウエハの中央寄りの部分を支持するので、棒形状の
支持部材に形成された複数の溝のところからのウエハへ
の伝熱がなくなり、局部的なウエハ内部の温度分布が極
力押えられ、熱処理時にボートの支持部材の支持部分と
ウエハの外周部分との温度差による熱応力の発生が効果
的に抑制される。したがって、ウエハ自重及び熱的温度
分布による熱応力が原因となるウエハのスリップ転移が
なくなり、ウエハの熱処理歩留まりが向上する。
【0019】この発明の製造方法によれば、前述のよう
に顕著な効果を奏する縦型ボートを極めて容易にかつ高
い精度で作ることができる。特に高精度のスリット幅及
びスリット間隔を有する縦型ボートを多量生産するとき
に、この発明の製造方法は抜群の効果を発揮する。
【0020】さらに、好ましくは、従来の縦型ボートと
比較して、支持部材の断面係数を大きくすることにより
強度を向上させる。好ましい断面係数の範囲は0.3〜
3.0cm3 (特に好ましくは0.5〜2.5cm3 )であ
る。
【0021】
【実施例】図1〜7はこの発明の第1実施例による縦型
ボートを示しており、図8はこの発明の第2実施例によ
る縦型ボートを示している。いずれの実施例において
も、縦型ボートは、多数のウエハ1を積載するものであ
り、上下一対の板状固定手段2の間に3本以上(代表的
には4本)の支持部材3、4、104が縦方向に配列さ
れている。それらの支持部材3、4、104に所定の間
隔で縦方向に沿って形成された複数のスリット7、8、
108にそれぞれ複数のウエハ1を積載するようになっ
ている。支持部材3、4、104は、いずれも細長い板
の形状をしている。
【0022】スリット7、8、108が板状支持部材
3、4、104の幅の約2/3以上(好ましくは3/4
以上)にわたって切り込んで形成してある。しかも、ス
リット7、8、108によって画成された支持部分の所
定部分(例えば先端部分)に狭い面積の支持突起11、
12、112を設けて、支持突起11、12、112が
ウエハ1の外周縁部を超えてウエハ1の中央寄りの部分
を支持するようになっている。例えば、これらの支持突
起11、12、112によるウエハ1の支持ポイントが
ウエハ1の中心1aから同心円状に配置され、しかもウ
エハ1の半径の50〜90%の領域Pに来てウエハ1の
外周縁部を超えてウエハ1の中央寄りの部分を支持する
ように配置するのが好ましい。
【0023】板状支持部材3、4、104はいろいろな
板形状が採用できるが、図1〜7に示された第1実施例
の縦型ボートにおいては、板状支持部材3、4は円管の
一部分を切断した断面アーク形状又は円弧形状のものが
使用されている。この他の非直線状のものとしては
「く」の字、「L」字、「J」字、ブーメラン形、その
他のわん曲数面形状のものが好ましい。厚みを先にいく
にしたがって少しずつ細くすることもできる。図8の実
施例においては、支持部材104は、全体が円菅になっ
た板形状である。これらの板状支持部材3、4、104
は、図示しなかった形状を含めて、いろいろと組み合わ
せて使用できる。
【0024】支持突起を設けることにより、ウエハ外周
縁部での支持接触を避け、ウエハ外周縁部での応力集中
及びボートからの熱伝導を避けることができる。
【0025】支持突起の高さはウエハ外周縁部が触れな
い程度で良いが、ガス置換を考えると0.3〜3mm程
高い方が望ましい。更に図に示すように複数の第1スリ
ットを設けることによりボートからウエハへの熱伝導
と、ウエハと支持部分間のガス滞留を防ぐことができ
る。
【0026】ウエハ支持位置はウエハのたわみ量および
荷重応力の少ない位置が望ましい。
【0027】ボートの材質は、石英ガラス、炭化珪素、
炭素、単結晶、多結晶シリコン、Si含浸炭化珪素等が
挙げられ、純度、耐熱性、耐腐食性の高いものが望まし
い。石英ガラスの場合、溶接が容易であるが、他の材質
の場合は組立式も考えられる。
【0028】また、図示した実施例では4本の支持部材
が使用されているが、本発明はこれに限定されない。
【0029】以下、第1および第2の実施例の各々を詳
細に説明する。
【0030】図1〜7の第1実施例 まず、図1〜7に示された第1実施例の縦型ボートを説
明すると、この第1実施例においては、曲率の異なる2
種類の断面半円弧状の板状支持部材3、4が使用されて
いる。ウエハ1の挿入始端側に位置する2つの対向する
支持部材3は、曲率の大きい断面半円弧状の板状支持部
材であり、多数のスリット7が所定の間隔D1(図4〜
5)ごとに板状支持部材3の幅の約5/6まで切り込ん
で形成してある。スリット7によって画成された支持部
分の先端部に狭い面積(例えば10〜150mm2 )の
支持突起11を設けて、支持突起11がウエハ1の外周
縁部を超えてウエハ1の中央寄りの部分Pを支持するよ
うになっている。
【0031】他方、ウエハ1の挿入後端側に位置する2
つの対向する支持部材4は、曲率の小さい断面半円弧状
の板状支持部材であり、多数のスリット8が所定の間隔
D2(図6〜7)ごとに板状支持部材3の幅の約4/5
まで切り込んで形成してある。スリット7によって画成
された支持部分の先端部分に狭い面積(例えば10〜5
0mm2 )の支持突起12を設けて、支持突起12がウ
エハ1の外周縁部を超えてウエハ1の中央寄りの部分P
を支持するようになっている。
【0032】前述のスリット7、8は、それぞれ幅の比
較的広い第1スリット7a、7bと、幅の比較的狭い第
2スリット7b、8bとからなる。
【0033】好ましくは、ウエハ1をボートの所定位置
に積載した状態で、前述の支持突起11、12によるウ
エハ1の支持ポイントは、ウエハ1の中心1aから同心
円状に配置される。しかも、その同心円はウエハ1の半
径の50〜90%(さらに望ましくは65〜85%)の
領域Pに来るようにし、ウエハ1の支持ポイントが全て
ウエハ1の外周縁部を超えるように配置するのが好まし
い。
【0034】また、これらの支持突起11、12による
ウエハ1の支持ポイントの好ましい配置方法あるいは分
配方法を述べると、ウエハ1の挿入始端側に位置する支
持部材3の突起11と、ウエハ1の中心1aと、ウエハ
1の挿入方向Xとのなす角度Aが約75〜180度(好
ましくは95〜140度)になるように配置する。他
方、ウエハ1の挿入後端側に位置する2つの対向する支
持部材4の突起12と、ウエハ1の中心1aと、ウエハ
1の挿入方向Xとのなす角度Bが約30〜120度(好
ましくは30〜80度)になるように配置する。
【0035】これとは違った支持ポイントの配置方法あ
るいは分配方法の考え方を採用して、ウエハ1をボート
の所定位置に積載した状態で、ウエハ1の挿入始端側に
位置する2本の支持部材3の突起11と、他方の、ウエ
ハ1の挿入後端側に位置する2つの対向する2本の支持
部材4の突起12とが、ウエハ1の中心1aを通りかつ
ウエハ1の挿入方向Xと平行な線Mに対して線対称にな
っていると共に、ウエハ1の中心1aを通りかつウエハ
1の挿入方向Xと直角方向の線Nに対しても線対称にな
っていると、すべての支持ポイントに等しい荷重がかか
り、4本の突起の荷重バランスが良好になる。
【0036】図1〜7の実施例で使用されている支持部
材3の製造方法の一例を説明すると、まず図4に示すよ
うに、曲率の大きい断面半円弧状の板状支持部材3を得
るように円菅を所定の幅に切断する。例えば、外径R1
が40mmで、内径R2が34mmである円菅を切断し
て、中心O1と断面半円弧状の板状支持部材3の両側端
との成す角度が約100度になるようにする。続いて、
このような断面半円弧状の板状支持部材3に所定の間隔
D1(例えば12.7mm)毎に幅W1(例えば7m
m)を有しかつ中心O1からの角度60〜80度(図4
における距離L1、例えば30mmに相当する角度)の
範囲にわたって第1スリット7aをレーザー加工機、高
圧ジェット流、フライス、旋盤、ダイヤモンドカッター
等の手段を使って開ける。そのとき、断面半円弧状の板
状支持部材3の一方の側端面3aのところに中心O1か
ら数度の残部3bを残す。他端側の残部3cは支柱とし
て機能する。
【0037】次は、その板状支持部材3の残部3bに側
端面3aから第1スリット7aまで幅W2(例えば3.
2mm)の第2スリット7bをダイヤモンドカッターで
切り込むことにより、図5に示すようにウエハ支持部分
の先端部に狭い面積のウエハ用の支持突起11を形成す
る。突起11の高さHは、例えば1.9mmである。
【0038】次は、図1〜7の実施例で使用されている
曲率の小さい方の断面半円弧状の板状支持部材4の製造
方法の一例を説明する。まず曲率の小さい円菅を所定の
幅に切断する。例えば、外径R3が17.5mmで、内
径R4が10mmである円菅を切断して、中心O2と断
面半円弧状の板状支持部材4の両側端との成す角度が約
225度になるようにする。続いて、前述の断面半円弧
状の板状支持部材3に設定した所定の間隔D1(例えば
12.7mm)に合わせて、このような断面半円弧状の
板状支持部材4に所定の間隔D2(例えば12.7m
m)毎に幅W3(例えば7mm)及び中心O2からの角
度180度の第1スリット8aをレーザー加工機、高圧
ジェット流、フライス、旋盤、ダイヤモンドカッター等
の手段を使って開ける。そのとき、両方の側端に中心O
2から見て約20度の残部4bと約40度の残部4cが
残る。次に、約20度の方の残部4bに断面半円弧状の
板状支持部材4の側端面4aから第1スリット8aまで
幅W4(例えば3.2mm)の第2スリット8bをダイ
ヤモンドカッターで切り込むことにより、図7に示すよ
うにウエハ支持部分の先端部分に狭い面積のウエハ用の
支持突起12を形成する。突起12の高さは、例えば
1.9mmであり、突起12の幅W5は、例えば約3m
mである。
【0039】断面半円弧状の板状支持部材3、4の4本
はスリット7、8を含めてウエハ1の挿入方向Xに対し
て線対称に配置されている。ただし、この発明は、その
ような配置例に限定されるものではない。
【0040】図8の第2実施例 図8は、この発明の第2実施例を示している。
【0041】4本の断面円管状の支持部材104を縦方
向に互いに平行に配置している。これらの支持部材10
4の上方端部と下方端部にはそれぞれ図1の実施例と同
様に固定手段が設けられているが、図示を省略してい
る。これらの支持部材104は同一直径のものを使用し
てもよいが、ウエハ1の挿入始端側に位置する2本の対
向する支持部材104は、ウエハ1の通路を確保するた
めに大きな直径のものを使用し、ウエハ1の挿入後端側
に位置する2本の対向する支持部材104は、できるだ
け軽量化を図るために小さな直径のものを使用する。機
械的強度を考慮して厚みの異なる板状支持部材104を
使用してもよい。いずれにしても、支持部材104は数
面係数0.3〜3.0cm3 (好ましくは0.5〜2.5
cm3 )のものを使用する。
【0042】両支持部材104には所定の同一間隔で複
数のスリット108を形成する。例えば、まずウエハ1
の挿入始端側に位置する2つの対向する支持部材は、多
数の第1スリットを所定の間隔ごとに円管状支持部材5
の両側からそれぞれ幅の約2/3まで切り込んで形成す
る。他方、ウエハ1の挿入後端側に位置する2つの対向
する支持部材にも、多数の第1スリットを前述のウエハ
1の挿入始端側に位置する2つの対向する支持部材10
4と同一のやり方で支持部材の両側から幅の約3/4ま
で切り込んで形成する。そのとき2か所に残部を残す。
次に、各々の支持部材の一方の端面から第1スリットま
で所定の幅(例えば3.2mm)の第2スリットをダイ
ヤモンドカッターで切り込むことにより、ウエハ支持部
分の先端部に狭い面積のウエハ用の支持突起112を形
成する。突起112の高さは、例えば1.9mmであ
り、突起12の幅は、例えば約3mmである。
【0043】これらのスリット108によって画成され
た支持部分の先端部に狭い面積(例えば5〜50m
2 )の支持突起112がウエハ1の外周縁部を超えて
ウエハ1の中央寄りの部分を支持するように構成する。
好ましくは、ウエハ1をボートの所定位置に積載した状
態で、前述の支持突起112によるウエハ1の支持ポイ
ントは、ウエハ1の中心1aから同心円状に配置され、
その同心円はウエハ1の半径の50〜90%の領域Pに
来るようにし、ウエハ1の支持ポイントが全てウエハ1
の外周縁部を超えるように配置する。
【0044】また、これらの支持突起112によるウエ
ハ1の支持ポイントの好ましい配置方法あるいは分配方
法は、前述の図1〜7の第1実施例と同様である。
【0045】なお、図1〜7の実施例でも、また図8の
実施例でも、支持部材の製造方法において、第1スリッ
トを形成した後、全ての支持部材を固定手段に固定し、
その後で、第2スリットを形成すると、加工面積が少な
くなり又、後で加工する為にスリット全体の精度が向上
する。
【0046】また、第1スリット形成後にSiを含浸し
て、そのあと第2スリットを形成することも好ましい。
【0047】図1〜7に示した直径8インチウエハ用縦
型ボートをシリコン単結晶より作製して特性を測定し
た。
【0048】表1に示すウエハのたわみ量は、計算機に
よるシミュレーションとレーザマイクロ計による測定で
求めたものである。支持部材を4本使った従来の対応す
るタイプのボートが30μm以上たわむのに対し、本発
明品では5μm以下であり、たわみ量が大幅に少ないこ
とが分かった。
【0049】また、熱処理を行い、ウエハそり、スリッ
プ発生具合も調べた。表2に1000℃、100時間酸
化後のウエハそり量をレーザマイクロ計で測定した結果
を示す。
【0050】また、表3に熱処理後のスリップ発生具合
を示す。いずれも本発明により、改善されているのが分
かる。
【0051】このように、本発明品は従来のボートと比
較してウエハのたわみ、そりおよびスリップ発生の低減
に効果が認められた。特にスリップ発生の抑制効果は大
きく、突起を有することによってボート支柱との接触を
避けたことが大きな要因となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例による縦型ボートの概略
を示す、図2のIーI線に沿った断面図。
【図2】図1の縦型ボートの概略を示す正面図。上方領
域と下方領域のスリットのみが代表的に示してあるだけ
で、中間領域のスリットは図の簡略を図るために省略し
てある。
【図3】図1の縦型ボートの概略を示す左側面図。図2
と同様に、上方領域と下方領域のスリットのみが代表的
に示してあるだけで、中間領域のスリットは図の簡略を
図るために省略してある。
【図4】図1の縦型ボートの曲率の大きい支持部材の製
造過程を示す図であり、(A)は支持部材の一部を
(B)の左側から見た図であり、(B)は(A)のIV
ーIV線に沿った断面図である。
【図5】図1の縦型ボートの支持部材を示す図であり、
(A)は支持部材の一部を(B)の左側から見た図であ
り、(B)は(A)のVーV線に沿った断面図である。
【図6】図1の縦型ボートの曲率の小さい支持部材の製
造過程を示す図であり、(A)は支持部材の一部を
(B)の左側から見た図であり、(B)は(A)のVI
ーVI線に沿った断面図である。
【図7】図1の縦型ボートの曲率の小さい支持部材を示
す図であり、(A)は支持部材の一部を(B)の左側か
ら見た図であり、(B)は(A)のVIIーVII線に
沿った断面図である。
【図8】この発明の第2実施例による縦型ボートの一部
を示す、図1の該当部分の図に対応する断面図。
【符号の説明】
1 ウエハ 1a ウエハの中心 3、4、104 支持部材 7、8、108 スリット 7a、8a 第1スリット 7b、8b 第2スリット 11、12、112 支持突起 ◆
【表1】
【表2】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清野 勝 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番 地 東芝セラミックス株式会社 小国製 造所内 (72)発明者 中西 秀夫 神奈川県秦野市曽屋30番地 東芝セラミ ックス株式会社開発研究所内 (72)発明者 田中 隆 神奈川県秦野市曽屋30番地 東芝セラミ ックス株式会社開発研究所内 審査官 柴沼 雅樹 (56)参考文献 特開 平1−272112(JP,A) 特開 昭60−257132(JP,A) 実開 昭55−29518(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/68 H01L 21/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハの挿入始端側に位置する2
    本の支持部材と、半導体ウエハの挿入後端側に位置する
    2本の支持部材とを縦方向に配列して、それらの4本の
    支持部材に所定の間隔で形成された複数のスリットにそ
    れぞれ複数の半導体ウエハを積載するための縦型ボート
    において、 いずれの支持部材も支持部分に支持突起を有し、該支持
    突起がウエハの半径の50%の同心円及び90%の同心
    円の間の環状スペースに位置し、 半導体ウエハの挿入始端側に位置する2本の支持部材の
    支持突起が、ウエハの中心とウエハ挿入方向とのなす角
    度が挿入方向の左右線対称に30〜80度となるように
    配置されており、かつ、半導体ウエハの挿入後端側に位
    置する2本の支持部材の支持突起が、ウエハの中心とウ
    エハ挿入方向とのなす角度が95〜140度となるよう
    に配置されていることを特徴とする縦型ボート。
  2. 【請求項2】 複数の支持部材を縦方向に配置して、そ
    れらの支持部材に所定の間隔で形成された複数のスリッ
    トにそれぞれ複数の半導体ウエハを配置するための縦型
    ボートの製造方法において、1対の側端面を有する板の
    幅方向に板の幅の約2/3以上にわたって両方の側端部
    に達しないように第1スリットを形成し、その後、板の
    一方の側端面から第1スリットに連通するように第2ス
    リットを形成することにより支持部分の先端部分に支持
    突起を形成することを特徴とする縦型ボートの製造方
    法。
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