JP3331512B2 - 金網フエンス - Google Patents
金網フエンスInfo
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Description
ものである。
例えば本出願人に係る実開昭63−184957号公報
に記載される如く、多数本の金属製縦線材と横線材が格
子状に溶接された金網パネルと、長さ方向に沿って開口
部を有する金属製胴縁とからなり、前記胴縁の開口部の
相対向する少なくとも一方の開口縁が外方に曲折され、
該胴縁の開口部内に金網パネルの端部が挿入されると共
に、前記曲折開口縁に縦線材の端部が溶接されてなるも
のがある。なお前記胴縁は一般的には強度を確保するた
めに、鉄鋼材が使用されている。
スは、縦線材の端部が胴縁の曲折開口縁に溶接されて金
網パネルと胴縁とが一体化されることにより、高強度と
することができると共に、施工性を向上させることがで
きる等の特長を有している。しかしこの金網フエンスで
は、胴縁の反り(曲がり)が発生しているものがあり、
その胴縁の反っているものについては、金網パネルもそ
れにつれて歪んでおり、それらの金網フエンスを複数個
連結して設置すると、すっきりと直線状に設置すること
ができず、美観に欠けることがあった。特に縦線材と横
線材とからなる格子状の金網パネルについては、横線材
がすっきりと直線状に設置できないと極めて見苦しいも
のである。この胴縁の反りの発生原因は色々考えられる
が、その一つとしては、工場製造時において縦線材の端
部を胴縁に溶接する際、その溶接面の温度が通常は15
00度程度に上昇されるため、開口縁の溶接面とその裏
面との温度差による熱膨張の差により、胴縁が溶接面
側、すなわち縦線材側に反る傾向があり、その反りが矯
正されずに残っているものと考えられる。この反りの発
生は、胴縁に溶接される縦線材のピッチにも関係され、
特にピッチが細かく縦線材の数が多くなればなる程、胴
縁全体が高温に加熱されるため、その反りの発生は顕著
であり、そのためこの反りの発生を防ぐため、縦線材の
数を少なくしたり、反りを矯正しながら溶接したりする
ことも行われているが充分ではなかった。
胴縁の反りの発生を防止した金網フエンスを提供せんと
するものである。
に、本発明は次のような構成としている。すなわちこの
発明に係る金網フエンスは、多数本の金属製縦線材と横
線材が格子状に溶接されてなる金網パネルと、該金網パ
ネルの上端部に配設された金属製胴縁とを有し、前記胴
縁は長手方向に沿って支持壁が垂下され、該支持壁に縦
線材の上端部の一面側が溶接されると共に、溶接箇所が
外観に露出され、該縦線材の他面側には少なくとも一本
の補強用横線材が、前記支持壁と概ね相対する位置範囲
内で溶接されていることを特徴とするものである。
支持壁に縦線材の上端部の一面側が溶接されると共に縦
線材の他面側には、少なくとも一本の補強用横線材が前
記支持壁と概ね相対する位置範囲内で溶接されているの
で、縦線材の溶接により胴縁が縦線材側に反ろうとする
力またはそれにより発生する反りを、縦線材の他面側に
溶接されている補強用横線材が支え、または矯正するこ
とにより胴縁の反りが防止されている。従って胴縁の反
りの発生が防止されることにより、金網パネルの歪みも
解消され、それらの金網フエンスを複数個連結して設置
しても、すっきりと直線状に設置することができ、美観
に優れる。また補強用横線材が溶接されていても、胴縁
の支持壁と縦線材との溶接箇所が外観に露出されている
ので、溶接の良、不良がすぐ分かり、溶接作業において
も確実な溶接を行うことができることから、溶接作業が
容易である。
し、具体的に説明する。図1は本発明の一実施例を示す
一部切欠断面図、図2は本発明の一実施例を示す一部切
欠背面図、図3は本発明の他の実施例を示す一部切欠断
面図、図4はさらに他の実施例を示す一部切欠断面図で
ある。
である。金網パネル1は、多数本の金属製縦線材2と横
線材3が格子状に溶接されて形成された網状バネルとな
されている。該縦線材2と横線材3とは好適には直径が
3〜5mmの亜鉛メッキ鋼線よりなり、それらが電気抵
抗溶接により溶接されている。また縦線材2及び横線材
3のピッチは、本発明では従来の如く胴縁4の反りの発
生に大きく影響を及ぼさないので、特に限定されるもの
ではないが、本実施例では縦線材2の間隔が約55m
m、横線材3の間隔が約130mmとされている。なお
金網パネル1の下端部については、本実施例では胴縁4
が取付けられていないので、狭間隔で横線材3が2本溶
接され、下端部の強度を確保している。
設され、その胴縁4の下部には長手方向に沿って支持壁
41が垂下されている。該胴縁4は、好適には亜鉛メッ
キ鋼材からなる金属製長尺体から形成され、その断面形
状は特に限定されるものではなく、断面が方形、円形、
楕円形、多角形等、適宜形状の中空体や棒体であっても
よく、また前記支持壁41も、この中空体や棒体からな
る長尺体の下部に長尺の板状体等を溶接等で取付けるこ
とにより形成してもよいが、本実施例では長尺の一枚の
板状体を長手方向に沿って上部をほぼ楕円状に折曲げ、
さらに下部を開口する如くその一側端部を下方に折曲げ
て支持壁41を形成することにより、支持壁41を含め
た胴縁4を一体的に形成している。なお前記の如く上部
をほぼ楕円状に折曲げているのは、胴縁4の曲げ強度を
高めるためと、角張った部分を無くすることにより、手
の当たりをよくし、またその上に塗装を施しやすくする
ためである。
4の支持壁41に、金網パネル1の縦線材2の上端部の
一面側が溶接されて、胴縁4と金網パネル1が一体化さ
れていると共に、該縦線材2の他面側には、少なくとも
一本の補強用横線材3aが前記支持壁41と概ね相対す
る位置範囲内で溶接されており、胴縁4が縦線材2側に
反ろうとする力を、この補強用横線材3aが支え、また
胴縁4の反りを矯正している。なお本実施例では金網パ
ネル1を構成する横線材3の一つをそのまま補強用横線
材3aとしている。すなわち金網パネル1を製作するに
際し、胴縁4が金網パネル1の上端部に配設されたとき
に、横線材3の最上段が支持壁41と概ね相対する位置
範囲内になるような位置関係にして横線材3を縦線材2
に溶接し、その最上段の横線材3を補強用横線材3aと
している。このようにすると補強用横線材3aとして別
個の線材を追加して溶接する必要がないので、製作が容
易であり、また補強用横線材3aの存在に違和感を生じ
ない。この実施例の如く、予め補強用横線材3aが溶接
されている縦線材2を支持壁41に溶接してもよいし、
逆に縦線材2が支持壁41に溶接された後に補強用横線
材3aが溶接されていてもよい。すなわち予め補強用横
線材3aが溶接されている場合は、縦線材2の溶接時の
胴縁4の反りの発生自体が防止され、また縦線材2が支
持壁41に溶接された後に補強用横線材3aが溶接され
る場合は、縦線材2の溶接により発生した胴縁4の反り
が、補強用横線材3aの溶接により補強用横線材3aが
縦線材2側に反ろうとする力によって矯正される。
囲内で、縦線材2の他面側に溶接されている補強用横線
材3aは、一本でもよいし、多数本でもよく、また本実
施例では金網パネル1を構成する他の横線材3と同一で
あるが、これらの横線材3と異なった別個の線材で溶接
されていてもよい。
溶接でもよいが、溶接箇所のみ局所的に加熱される電気
抵抗溶接の方が溶接効率がよく、また胴縁4の反りが少
なくなるので好ましい。この電気抵抗溶接を効果的に行
うには、図1の如く縦線材2に溶接される支持壁41の
溶接面が平坦でもよいが、図3〜4の如く支持壁41に
長手方向に沿って突条42を形成し、該突条42に縦線
材2を溶接するようにすれば、より効率的に溶接するこ
とができ、また胴縁4も突条42のリブ効果により反り
の程度が減じられるので好ましい。
一本の補強用横線材3aが、支持壁41と概ね相対する
位置範囲内で溶接されていることにより胴縁4の反りが
効果的に防止されるのであり、従って横線材3の全てが
支持壁41からはるか離れた位置で溶接されていると、
胴縁4の反る力をそれらの横線材3では効果的に支える
ことができない。また支持壁41と相対する位置範囲内
であっても、特に縦線材2と支持壁41との溶接位置に
丁度相対する合致位置で補強用横線材3aが溶接されて
いるのが、胴縁4の反る力を効果的に支える観点から言
えば最も好ましい。すなわち図3と図4に示した実施例
を比較すると、縦線材2が溶接された支持壁41の突条
42と離れた位置で補強用横線材3aが溶接されている
図4に較べ、突条42に丁度相対する合致位置で、補強
用横線材3aが溶接されている図3の方が好ましい。ま
た図3によれば、別の効果として、溶接されている又は
溶接する補強用横線材3aを支持壁41の突条42に沿
う如く位置させればよいので、金網パネル1と胴縁4の
溶接作業における位置決めが容易であり、またその位置
決めが一定することから、本実施例による金網フエンス
を複数個連結して設置しても、各々の金網フエンスにお
いて補強用横線材3aや他の横線材3の位置にばらつき
を生じることがなく、従って各々の金網フエンスの補強
用横線材3aや他の横線材3がすっきりと直線状に位置
することとなり、美観良く設置することができる。
パネル1とが溶接により一体化されているので、防錆及
び防傷を目的として、溶接後に表面全体が塗料により塗
装されているのが好ましい。この塗装はアクリル樹脂や
ウレタン樹脂等の液状塗料を使用してもよいが、液状塗
料は1回の塗装で形成される塗膜の厚みが薄く、且つピ
ンホールが生成されやすいため、通常はエポキシ樹脂、
アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等の粉体塗料を粉体塗
装するのが好ましい。この粉体塗装によれば、1回の塗
装で厚い塗膜が形成されるため、その厚い塗膜により各
溶接部分が滑らかに覆われるため美観に優れ、また溶接
部分も剥離しにくくなる等の効果がある。
胴縁の支持壁に縦線材の上端部の一面側が溶接されると
共に縦線材の他面側には、少なくとも一本の補強用横線
材が前記支持壁と概ね相対する位置範囲内で溶接されて
いるので、縦線材の溶接により胴縁が縦線材側に反ろう
とする力またはそれにより発生する反りを、縦線材の他
面側に溶接されている補強用横線材が支え、または矯正
することにより胴縁の反りが防止されている。従って胴
縁の反りの発生が防止されることにより、金網パネルの
歪みが解消され、それらの金網フエンスを複数個連結し
て設置しても、すっきりと直線状に設置することがで
き、美観に優れる。また補強用横線材が溶接されていて
も、胴縁の支持壁と縦線材との溶接箇所が外観に露出さ
れているので、溶接の良、不良がすぐ分かり、溶接作業
においても確実な溶接を行うことができることから、溶
接作業等の製作が容易である。
る。
る。
る。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 多数本の金属製縦線材と横線材が格子状
に溶接されてなる金網パネルと、該金網パネルの上端部
に配設された金属製胴縁とを有し、前記胴縁は長手方向
に沿って支持壁が垂下され、該支持壁に縦線材の上端部
の一面側が溶接されると共に、溶接箇所が外観に露出さ
れ、該縦線材の他面側には少なくとも一本の補強用横線
材が、前記支持壁と概ね相対する位置範囲内で溶接され
ていることを特徴とする金網フエンス。 - 【請求項2】 前記補強用横線材が、金網パネルを構成
する横線材からなることを特徴とする請求項1記載の金
網フエンス。 - 【請求項3】 支持壁に長手方向に沿って突条が形成さ
れ、該突条に縦線材の上端部の一面側が溶接されると共
に、該縦線材の他面側に少なくとも一本の補強用横線材
が前記支持壁と概ね相対する位置範囲内で溶接されてい
ることを特徴とする請求項1又は2記載の金網フエン
ス。 - 【請求項4】 縦線材の他面側に溶接されている前記補
強用横線材が、突条と相対する位置で溶接されているこ
とを特徴とする請求項3記載の金網フエンス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04393295A JP3331512B2 (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 金網フエンス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04393295A JP3331512B2 (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 金網フエンス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08240040A JPH08240040A (ja) | 1996-09-17 |
JP3331512B2 true JP3331512B2 (ja) | 2002-10-07 |
Family
ID=12677469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04393295A Expired - Fee Related JP3331512B2 (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 金網フエンス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3331512B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3073541B1 (fr) * | 2017-11-10 | 2019-10-18 | Sncf Reseau | Grillage et cloture de securite comprenant un tel grillage |
-
1995
- 1995-03-03 JP JP04393295A patent/JP3331512B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH08240040A (ja) | 1996-09-17 |
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