JP2863943B2 - 建築用部材

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【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は建築物の開口部に施す、庇に関するものであ
る。

（従来の技術）従来、建築物の開口部に設ける庇としては、躯体組立
後、造作工程で主に工事業者が行なうものであった。

その構造は、躯体に固定されたタルキとタルキ上に施
された外装材、さらにタルキ下面を覆う軒天によるもの
であった。

（発明が解決しようとする問題点）上述の庇には以下のような欠点があった。

イ、庇の設置工事は、壁面工事の終了後できない。

ロ、庇の設置工事は、専門の業者でなければできない。

ハ、タルキを躯体に固定するため、庇は壁面から突出す
ることになり、積載できず、重ねて運搬するパネルによ
る組立ハウス等の建築物には庇を設けることは不可能で
ある。

（問題点を解決するための手段）上記の問題点を解決するため、外皮板のみによる構造とし、極端な軽量化を図り、壁面
工事後、壁面に対して取り付けても脱落しないようにし
た。また、固定具のみによる取り付けとし、取り付け作業を簡素化
し、専門の業者でなくとも工事が出来るようにした。

（実施例）この発明の適切な実施例を、図面によって説明する。

第１図は本願発明に係わる庇で、（Ａ）が庇上部材、
（Ｂ）が庇下部材、（Ｃ）が庇上部材、庇下部材を組合
せたところを示す断面図である。

構造的には、各々の固定辺と、Ｓ字型係止部とが支点
となって庇を強固にたもつ。

これら部材は、金属板、プラスチック板等の、強靱
で、軽量な板材をロール等による塑性加工によって製造
可能である。

（考案の効果）この発明は、次のような優れた効果をもたらす。

壁面工事の終了後であっても庇を取り付けられる。

不可能とされていたパネルハウスへの庇の取り付けを
可能にした。

庇を取り付ける作業は、簡便で、専門業者でなくとも
施工できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本願発明に係わる庇の部材、組立を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) E04F 10/08

(57)【特許請求の範囲】