JP3330819B2 - 他励式ブザー駆動回路 - Google Patents

他励式ブザー駆動回路

Info

Publication number
JP3330819B2
JP3330819B2 JP14004096A JP14004096A JP3330819B2 JP 3330819 B2 JP3330819 B2 JP 3330819B2 JP 14004096 A JP14004096 A JP 14004096A JP 14004096 A JP14004096 A JP 14004096A JP 3330819 B2 JP3330819 B2 JP 3330819B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
buzzer
switch circuit
sound
capacitor
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14004096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09325781A (ja
Inventor
直樹 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP14004096A priority Critical patent/JP3330819B2/ja
Publication of JPH09325781A publication Critical patent/JPH09325781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3330819B2 publication Critical patent/JP3330819B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブザーの駆動回路
に関するものであり、特に、他励式ブザーの駆動回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年では種々の家庭用電化製品に簡易な
ブザーが備えられ、動作終了時の報知音や誤動作、誤操
作に対する警告音を発する手段として利用されている。
家電機器に備えられるブザーとしては他励式のものが多
く、例えば、「ピッ」、「ピー」、「ピ、ピ、ピ」のよ
うに音の長さや発音回数を変えることによって、また、
駆動電圧の周波数を変化させて音程を変化させることに
よって情報を表している。
【0003】この種のブザーの代表的な駆動回路の構成
を図8に示す。駆動回路は、所定電位VCCの電源ライン
31とトランジスタ35を備えており、ブザー32の駆
動電圧入力端子は、一方が電源ライン31に接続され、
他方がトランジスタ35を介して接地されている。ま
た、駆動回路はブザー32と並列に接続されたインピー
ダンス整合用の抵抗36を備えている。駆動回路制御用
のマイクロコンピュータ33から矩形波信号を与えてト
ランジスタ35の動作と非動作を短い周期で繰り返し、
これによって抵抗36の両端に矩形波の電圧を生じさせ
て、この電圧によってブザー32を駆動する。
【0004】図9にマイクロコンピュータ33の出力信
号、駆動回路内の電圧およびブザー32の音形の関係を
示す。図9において、(a)はマイクロコンピュータ3
3からトランジスタ35のベースに出力される矩形波信
号であり、(b)はブザー32のトランジスタ35に接
続された端子の電位VCC’である。電源ライン31に接
続された端子とこの端子の電位差VCC−VCC’がブザー
32の駆動電圧となる。(c)はブザーの音形であり、
その幅は音量を表す。
【0005】駆動電圧はマイクロコンピュータ33の出
力信号と同周期で変化し、ブザー32はこれと同周期の
音を発する。したがって、ブザー32の発音の周波数は
マイクロコンピュータ33の出力信号の周波数と同じで
あり、マイクロコンピュータ33の矩形波出力の周波数
に応じて、ブザー32の発音の音程が変化する。音程を
変化させることでメロディーが表現され、単に音長や発
音数を変える場合に比べてブザー音でより多くの情報が
表される。例えば、1つの動作の終了を告げる報知音と
他の動作の終了を告げる報知音とで、メロディーを異な
るものにすることができる。
【0006】図9より明らかなように、ブザー32は、
矩形波の駆動電圧が印加されている期間は一定量の音量
で発音し、矩形波の駆動電圧が与えられない期間すなわ
ち駆動電圧が変化しない期間は発音しない。このため、
駆動開始前から駆動終了後までの音の変化は、無音の状
態から突然に大きな音が現れて、その後再び突然に無音
の状態に戻るという急激なものとなる。また、音量は駆
動の全期間に亙って一定不変になっている。
【0007】一定音量の後に次第に音量が減衰する期間
を付加した余韻のあるブザー音を発生させる駆動回路
が、公開実用新案公報・昭63−66899号に提案さ
れている。この回路構成を図10に示す。自励式ブザー
41と並列にコンデンサー42が配設されており、スイ
ッチ43を閉じると、電源44からの電力によってブザ
ー41が一定音量で発音するとともにコンデンサー42
が充電される。スイッチ43を開放すると、ブザー41
はコンデンサー42の蓄積電力によって発音を継続する
が、コンデンサー42の電力の消費とともに発音量は減
衰していき、最後に発音は停止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した従来のブ
ザー音は音量が急激に変化する。このような音の変化は
人の聴覚にとって衝撃的であり、危険等を告げる緊急時
の警告音としては適するが、動作終了等を知らせる通常
時の報知音としては好適なものではない。ブザー音が急
激な変化をすると人によっては不快感や苦痛を感じるこ
とがあり、特に、日常生活で多用される家電機器では好
ましくない。
【0009】また、このブザー音は突然開始し突然停止
するため硬い印象を与え、しかも発音中に音量変化がな
いため単調に響く。したがって、ブザー音自体が質感に
乏しく、このブザーを備えた家電機器の印象も損なわれ
てしまう。駆動電圧の周波数を変化させて高さの異なる
音を発音させ、ブザー音でメロディーを表現する場合で
も、発音中の音量は常に一定であるからメロディーは不
自然な響きとなり、ブザー音から高級な印象は得られな
い。
【0010】さらに、図8に示した従来の駆動回路で
は、駆動電圧を変化させることができないため発音量は
一定であり、使用環境に応じた音量設定をすることは困
難である。例えば、使用者が夜間のブザー音を小さくす
ることを望むときでも、音量調節ができなければ、昼間
と同じ大きなブザー音のままにするか、あるいは夜間は
ブザーを発音させないようにするかの選択しかできな
い。後者を選択する場合、ブザーの機能を利用できない
ことになり、機器にブザーを備える意味が半減する。
【0011】電源ラインに供給される電圧VCCを変える
または駆動電圧を直接変える等の手段を講じれば発音量
を調節することは可能になるが、このためには新たな回
路の付加が必要になる。しかも、たとえそのような回路
を付加したところで、細かな音量調節をすることは容易
ではない。警告音は昼夜にかかわらず大音量で発音させ
報知音は昼夜に応じて発音量を変化させるという設定
や、報知音ごとに発音量を違えるという設定をするため
には、回路構成が極めて複雑になってしまう。
【0012】前記公報の駆動回路はブザー音に余韻を付
加することができ、柔らかいブザー音を提供することが
できる。しかしながら、このブザーは自励式であり、発
音の周波数すなわち音程は一定である。このため、メロ
ディーを表現することができず、ブザー音が提供する情
報量に限度がある。また、余韻以外の期間の発音量は一
定であり、発音量を細かく調節することはできない。
【0013】本発明は、情報量が多く、音質が柔らか
く、しかも音量の調節が容易なブザー音を発する駆動回
路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、他励式ブザーの駆動回路において、一
定電圧を出力する電源とコンデンサーとを備え、電源を
コンデンサーに接続した状態でコンデンサーの電圧をブ
ザーの駆動電圧として供給する第1のモードと、電源と
コンデンサーの接続を切った状態でコンデンサーの電圧
をブザーの駆動電圧として供給する第2のモードとを有
するようにして、ブザーの駆動電圧の周期を変化させる
とともに、ブザーの駆動電圧の周期を一定に保つ期間毎
に、第1のモードと第2のモードでブザーを駆動する。
【0015】他励式ブザーは駆動電圧に応じた音量を発
する。上記駆動回路においては、コンデンサーの電圧を
ブザーの駆動電圧として供給する。第1のモードでは電
源がコンデンサーに接続されており、コンデンサーの充
電が完了していなければ、コンデンサーは充電される。
ブザーへの駆動電圧の供給は充電と並行して行われるこ
とになり、駆動電圧は低いものとなるが、コンデンサー
の充電が進むにつれてブザーの駆動電圧は増大し、ブザ
ーの発音量も増大する。コンデンサーの充電完了後は、
ブザーの駆動電圧は一定になりブザーの発音量も一定に
なる。これらがブザーの最大駆動電圧であり最大発音量
である。
【0016】第2のモードではコンデンサーには電源が
接続されず、充電はなされない。コンデンサーの電力は
ブザーを駆動することによって消費され、このためブザ
ーに供給される駆動電圧は次第に低下し、ブザーの発音
量も次第に低下していく。コンデンサーの電力が全て消
費されると、ブザーの駆動電圧はなくなってブザーは発
音しなくなる。
【0017】上記駆動回路において、第1のモードでブ
ザーを駆動し続いて第2のモードでブザーを駆動する。
第1のモードでブザーを駆動する前にコンデンサーが完
全に充電されている場合は、第1のモードにおいてブザ
ーは最初から最大音量で発音し、これに続く第2のモー
ドで、ブザーの発音量は低下していく。第1のモードで
ブザーを駆動する前にコンデンサーが完全に充電されて
いない場合は、第1のモードにおいてブザーは次第に発
音量を増す。コンデンサーが完全に充電された後も第1
のモードが続けば、ブザーの発音量は最大音量となる。
これに続く第2のモードで、ブザーの発音量は低下して
いく。コンデンサーが完全に充電される前に第1のモー
ドが終了すれば、ブザーの発音量は増大の途中から低下
し始める。
【0018】いずれの場合も、第2のモードに対応する
期間にブザーの発音量は低下するため、ブザー音には余
韻が付加されることになる。第2のモードでブザーを駆
動した後、再度第1のモードでブザーを駆動すれば、一
連のブザー音の途中に音量の低下する期間が挿入される
ことになる。
【0019】第1のモードと第2のモードを短時間に交
互に切り換えてブザーを駆動してもよい。コンデンサー
は第1のモードで充電され第2のモードで放電するが、
第1のモードと第2のモードを短時間に交互に切り換え
ると、コンデンサーの充電と放電が時間平均される。こ
のとき、ブザーに供給される駆動電圧も時間平均されて
略一定になり、ブザーの発音量も略一定になる。このと
きの駆動電圧は最大駆動電圧よりも低く、発音量も最大
音量よりも低くなる。第1のモードと第2のモードの持
続時間の比を調節することにより、任意の駆動電圧が得
られ、ブザーの発音量を任意に設定することが可能であ
る。
【0020】前記駆動回路に、コンデンサーを放電させ
る放電手段を備えてもよい。ブザー駆動開始時の駆動電
圧はコンデンサーの充電量に依存して変わり、ブザーの
発音量も変わる。第1のモードでブザーを駆動する前に
放電手段によってコンデンサーを完全に放電させておけ
ば、駆動開始時の駆動電圧が一定になってブザーの発音
量が安定する。第2のモードでのブザーの駆動によって
もコンデンサーの蓄積電力をなくすことはできるが、そ
の放電ではブザーが発音するのに対し、放電手段による
放電はブザーの発音を伴わない。
【0021】本発明では、また、断続する駆動電圧を印
加されて発音するブザーの駆動回路において、所定の電
位差を有する第1および第2の電源ラインと、ブザーの
第1の端子と第1の電源ラインとの間に設けられ第1の
端子と第1の電源ラインを閉結時に接続し開放時に切断
する第1のスイッチ回路と、ブザーの第2の端子と第2
の電源ラインとの間に設けられ第2の端子と第2の電源
ラインを閉結時に接続し開放時に切断し、閉結と開放を
短い周期で反復する第2のスイッチ回路と、一端をブザ
ーの第1の端子に接続され他端をブザーの第2の端子に
接続された抵抗と、一端をブザーの第1の端子に接続さ
れ他端を第2の電源ラインに接続されたコンデンサーと
を備える。
【0022】第1のスイッチ回路が閉結しているとき、
コンデンサーは第1および第2の電源ラインに接続され
て充電される。このときさらに第2のスイッチ回路を閉
結すると、第1の電源ラインと第2の電源ラインが抵抗
を介して接続され、抵抗に電流が流れてブザーの第1お
よび第2の端子間に電圧が生じる。第2のスイッチ回路
を反復して開閉すると、抵抗には断続して電流が流れる
ことになり、ブザーに断続する駆動電圧が印加されてブ
ザーは発音する。第1のスイッチ回路を開放していると
き、第2のスイッチ回路を閉結すると、コンデンサーの
蓄積電力によって抵抗に電流が流れる。第2のスイッチ
回路を反復して開閉すると、抵抗には断続して電流が流
れることになり、ブザーに断続する駆動電圧が印加され
てブザーは発音する。したがって、この駆動回路は2つ
の駆動電源を備えたものとなっている。
【0023】第1のスイッチ回路を閉結して電源ライン
からの電力によってブザーを発音させるとき、コンデン
サーの充電が完了していれば、ブザーの駆動電圧は電源
ライン間の電位差や抵抗の抵抗値によって決まる一定値
になり、ブザーの発音量も一定になる。このときの駆動
電圧がブザーの最大駆動電圧であり、その発音量がブザ
ーの最大発音量である。コンデンサーの充電が完了して
いなければ、電源ラインからの電力は一部コンデンサー
の充電に充てられる。このとき、抵抗を流れる電流は少
なくなり、ブザーの駆動電圧も低くなってブザーの発音
量も小さくなる。コンデンサーの充電が進むにつれて、
ブザーの駆動電圧は増大し、発音量も次第に増大して最
後に最大音量に到達する。
【0024】第1のスイッチ回路を開放してコンデンサ
ーからの電力によってブザーを発音させるとき、ブザー
の駆動電圧は抵抗の抵抗値およびコンデンサーの静電容
量ならびに第2のスイッチ回路の閉結および開放の時間
比によって決まる関数に従って低下していく。ブザーの
発音量も次第に低下していくことになる。
【0025】本発明では、上記構成のブザー駆動回路を
以下のように動作させる。
【0026】第1のスイッチ回路を閉結し第2のスイッ
チ回路の開閉を反復した後、第1のスイッチ回路を開放
し第2のスイッチ回路の開閉の反復を継続する。第1の
スイッチ回路を閉結し第2のスイッチ回路の開閉を反復
することにより、ブザーは電源ラインからの電力によっ
て発音する。前もってコンデンサーが完全に充電されて
いる場合はブザーは最初から最大音量で発音し、完全に
充電されていない場合はブザーは次第に発音量を増す。
第1のスイッチ回路を開放し第2のスイッチ回路の開閉
の反復を継続すると、ブザーはコンデンサーの電力によ
って発音を継続することになる。この後のブザーの発音
量は低下していくから、一定音量の後または増大しつつ
ある音量の後に減衰する余韻が付加されたブザー音とな
る。
【0027】第1のスイッチ回路を閉結し第2のスイッ
チ回路の開閉を反復した後、第1のスイッチ回路を開放
し第2のスイッチ回路を閉結させる。第1のスイッチ回
路を閉結した状態で第2のスイッチ回路の開閉を反復す
ることにより、ブザーが発音するとともにコンデンサー
が充電されるのは前述のとおりである。その後、第1の
スイッチ回路を開放すると、電源ラインからの電力供給
が断たれ、ブザーにはコンデンサーから電力が供給され
る状態となる。このときさらに第2のスイッチ回路を閉
結させると、ブザーの駆動電圧は断続しないからブザー
は発音しない。ブザーの発音全体としては、一定音量の
まま突然終了することになる。
【0028】第2のスイッチ回路を閉結したとき、コン
デンサーの両端子は抵抗を介して接続されることになっ
てコンデンサーは放電し、残存電力は次第に減少して消
滅する。各回の発音において、第1のスイッチ回路を閉
結したときにブザーに供給される初期の駆動電圧はコン
デンサーの残存電力に影響されるため、残存電力が一定
でなければブザー音の先頭の音量は変動することにな
る。しかしながら、上記のように発音終了後にコンデン
サーの残存電力を消滅させると、ブザーに供給される初
期の駆動電力が毎回同じになり、ブザー音の先頭の音量
が安定する。
【0029】第1のスイッチ回路を閉結するとともに第
2のスイッチ回路を開放しておき、その後第2のスイッ
チ回路の開閉の反復を開始する。第1のスイッチ回路を
閉結し第2のスイッチ回路を開放した状態では、コンデ
ンサーの充電がなされブザーは駆動されない。この間に
コンデンサーを完全に充電することができる。その後に
第2のスイッチ回路の開閉を反復してブザーを駆動させ
ると、駆動開始時からブザーは最大音量を発することに
なる。
【0030】第1のスイッチ回路を開放するとともに第
2のスイッチ回路を閉結しておき、その後第1のスイッ
チ回路を閉結すると同時に第2のスイッチ回路の開閉の
反復を開始する。第1のスイッチ回路を開放し第2のス
イッチ回路を閉結した状態では、コンデンサーの放電が
なされブザーは駆動されない。この間にコンデンサーの
残存電力を皆無にすることができる。その後に第1のス
イッチ回路を閉結しこれと同時に第2のスイッチ回路の
開閉の反復を開始すると、電源ラインからの電力による
ブザーの駆動が始まる。このとき、コンデンサーの充電
もなされるから、発音量は最初小さく次第に増大してい
く。コンデンサーの残存電力を皆無にしておけば、無音
の状態から音量が増大する。
【0031】第2のスイッチ回路の開閉を反復している
ときに、第1のスイッチ回路の閉結と開放を短い周期で
反復する。第2のスイッチ回路の開閉を反復していると
きは第1および第2の電源ライン間に電流が流れ得る状
態であり、このとき第1のスイッチ回路の開閉を短い周
期で反復すると、抵抗とコンデンサーの積分作用によっ
て抵抗を流れる電流が平滑化される。したがって、ブザ
ーの駆動電圧が略一定になって、発音量も略一定にな
る。このときの駆動電圧は最大駆動電圧よりも低く、発
音量も最大音量よりも低くなる。第1のスイッチ回路の
開閉の時間比を調節することによりブザーの駆動電圧を
調節することができ、ブザーの発音量を任意に設定する
ことが可能である。
【0032】第1のスイッチ回路を閉結し第2のスイッ
チ回路の開閉を反復している間に、第1のスイッチ回路
を少時開放し再び閉結させる。この場合の第1のスイッ
チ回路の開放時間は人が感知し得る最低限程度以上とす
る。第1のスイッチ回路を閉結し第2のスイッチ回路の
開閉を反復するとき、電源ラインからの電力によってブ
ザーは駆動される。このときのブザーの発音量は、前述
のように、コンデンサーの充電状態に応じて一定になる
かまたは増大する。この間に第1のスイッチ回路を開放
するとコンデンサーの電力によるブザー駆動がなされ、
発音量が減少する。第1のスイッチ回路を再び閉結する
とブザーの発音量は元に戻る。したがって、ブザー音の
途中に一時的に減衰する期間が現れることになる。第1
のスイッチ回路の開放は任意の間隔で複数回行ってもよ
く、このときは連続したブザー音にリズムが現れること
になる。
【0033】第2のスイッチ回路の開閉の反復周期を変
化させる。第2のスイッチ回路の開閉の反復周期はブザ
ーの駆動電圧の断続周期に等しいから、これを変化させ
るとブザーが発音する周波数すなわち音程が変化する。
第2のスイッチ回路の開閉の反復周期は複数回変化させ
てよく、各周期の持続時間も任意に設定してよい。音程
の変化によりブザー音にメロディーが現れ、各音程の持
続時間の変化によりメロディーにリズムが加わる。
【0034】さらに、第1のスイッチ回路を閉結してお
き、第2のスイッチ回路の開閉の反復周期を変化させる
前に第1のスイッチ回路を開放し、反復周期を変化させ
た時に第1のスイッチ回路を閉結する。第1のスイッチ
回路を開放するとコンデンサーの電力によるブザー駆動
がなされるから、反復周期を変化させる前のブザー音の
末尾が減衰する。反復周期を変化させた時に第1のスイ
ッチ回路を閉結することにより、反復周期変化後のブザ
ー音は元の音量に略等しい音量で始まる。したがって、
メロディー音に強弱が付けられることになる。
【0035】上記駆動回路にマイクロコンピュータを備
えて、マイクロコンピュータによって第1のスイッチ回
路の開閉および第2のスイッチ回路の開閉を制御すると
よい。この駆動回路は第1および第2のスイッチ回路の
設定のみによって動作が決定されるから、マイクロコン
ピュータは回路全体を制御することになり、ブザーの発
音はマイクロコンピュータのプログラムによって制御さ
れる。第1のスイッチ回路の開閉の制御によりブザーへ
の駆動電力の供給源が決定され、また、コンデンサーの
充電が調節される。第2のスイッチ回路の開閉によりブ
ザーの発音が制御され、その開閉の周期を変化させるこ
とによってブザーの発音の音程を変化させることもでき
る。第1のスイッチ回路と第2のスイッチ回路の開閉時
期を制御することにより、余韻を付加することや連続音
の途中に減衰音を挿入することが可能になる。このマイ
クロコンピュータは駆動回路専用に設けてもよく、ブザ
ーを搭載する装置に備えられているものを兼用してもよ
い。
【0036】また、ブザーの第1の端子と第1の電源ラ
インとの間に、第1のスイッチ回路と直列に接続された
抵抗を備えてもよい。ブザー、コンデンサーおよび前述
の抵抗はそれぞれこの抵抗と直列に接続されることにな
る。この抵抗によって、第1の電源ラインと第2の電源
ライン間を流れる電流が制限され、第1のスイッチ回路
を閉結したときや開放したときの急激な電流変化が防止
される。この抵抗は第1のスイッチ回路閉結時のコンデ
ンサーの充電速度を決定し、したがって、第1のスイッ
チ回路を閉結して第2のスイッチ回路の開閉を反復する
ときのブザーの発音量の増大率を決定することになる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明のブザー駆動回路の構成を
図1に示す。このブザー駆動回路1が駆動するブザー2
は他励式のブザーである。駆動回路1は定電圧を供給す
るための電源ライン11、12を備えており、一方の電
源ライン11の電位はVCCであり、他方の電源ライン1
2は接地されている。
【0038】ブザー2と電源ライン11の間にはpnp
形のトランジスタ13と電流制限用の抵抗14が直列に
設けられている。トランジスタ13のエミッタは電源ラ
イン11に接続され、コレクタは抵抗14を介してブザ
ー2の第1の端子2aに接続されている。ブザー2と電
源ライン12との間にはnpn形のトランジスタ15が
設けられており、そのコレクタはブザー2の第2の端子
2bに接続され、エミッタは電源ライン12に接続され
ている。
【0039】ブザー2に対して並列にインピーダンス整
合用の抵抗16が設けられており、抵抗16の両端子は
それぞれブザー2の端子2a、2bに接続されている。
また、ブザー2と電源ライン12の間にはコンデンサー
17が設けられており、ブザー2は第1の端子2aに接
続されたこのコンデンサー17を介して電源ライン12
に接続されている。
【0040】トランジスタ13および15のベースはそ
れぞれマイクロコンピュータ3の出力端子3aおよび3
bに接続されている。このマイクロコンピュータ3は、
ブザー2およびブザー駆動回路1を搭載する機器に備え
られたものであり、その機器の制御を行うとともに、駆
動回路1を介してブザー2の発音を制御する。ブザー2
の発音の制御のみを行う専用のマイクロコンピュータを
備えてもよいが、ここでは、ブザー搭載機器の制御とブ
ザーの制御を連動して効率よく行うために、機器制御用
のマイクロコンピュータ3をブザー制御に兼用する構成
としている。
【0041】ここで、電源ライン11の電位VCCは12
Vとする。マイクロコンピュータ3の出力端子3aは、
12Vの電源ラインに接続されたトランジスタ13を制
御するため、オープンドレイン出力とし、2つの状態の
信号SPが出力される。以下、この信号SPを電源制御
信号という。電源制御信号SPが低レベル(以下、Lレ
ベルという)のときトランジスタ13は動作し、高イン
ピーダンス状態のときトランジスタ13は動作しない。
【0042】一方、出力端子3bからは、ブザー2に矩
形波の駆動電圧を印加するために、2レベルの信号SD
が出力される。以下、この信号SDを駆動制御信号とい
う。駆動制御信号SDが高レベル(以下、Hレベルとい
う)のときトランジスタ15は動作し、Lレベルのとき
トランジスタ15は動作しない。ブザー2を発音させる
とき、その発音周波数に応じた周期で駆動制御信号SD
のレベルを変化させる。
【0043】上記構成のブザー駆動回路1の動作につい
て説明する。マイクロコンピュータ3が電源制御信号S
Pとして出力端子3aにLレベルを出力しているとき、
トランジスタ13が動作し、電源ライン11から電源ラ
イン12に向けて電流が流れ、コンデンサー17が充電
される。このとき、マイクロコンピュータ3が駆動制御
信号SDとして出力端子3bにLレベルを出力すると、
トランジスタ15は動作しないため、抵抗16には電流
が流れない。
【0044】トランジスタ13動作中に、マイクロコン
ピュータ3が駆動制御信号SDをHレベルにすると、ト
ランジスタ15が動作して抵抗16に電流が流れる。こ
れによりブザー2の両端子2a、2b間に電位差が生
じ、これがブザー2の駆動電圧となる。ただし、駆動電
圧が短期間に反復して変化しなければブザー2は発音し
ない。コンデンサー17の充電が完了していなければ、
充電は継続され、駆動電圧の大きさはコンデンサー17
の充電量が増大するにつれて増大する。コンデンサー1
7が完全に充電されると、抵抗16を流れる電流は一定
になり、駆動電圧も一定になる。
【0045】マイクロコンピュータ3が電源制御信号S
Pを高インピーダンス状態にすると、トランジスタ13
は動作せず、電源ライン11、12間は遮断されて電源
ラインからの電力供給はなされない。コンデンサー17
が充電されている場合、駆動制御信号SDをHレベルと
すると、トランジスタ15が動作して抵抗16にコンデ
ンサーからの電流が流れる。これによりブザー2の両端
子2a、2b間に駆動電圧が印加される。
【0046】トランジスタ13の非動作時において、コ
ンデンサー17が全く充電されていない場合や駆動制御
信号SDがLレベルでトランジスタ15が動作しないと
きは、抵抗16に電流が流れないため、ブザー2の駆動
電圧は生じない。
【0047】本発明ではブザー2を2つのモードで駆動
する。第1のモードは、トランジスタ13を動作させた
状態で、トランジスタ15の動作と非動作を短い周期で
反復するものである。第2のモードは、トランジスタ1
3を動作させない状態で、トランジスタ15の動作と非
動作を短い周期で反復するものである。ブザー2の駆動
電力は、第1のモードでは電源ライン11、12から供
給され、第2のモードではコンデンサー17から供給さ
れるが、いずれのモードにおいても、ブザー2の端子2
aの電位Vaはコンデンサー17の充電電位に等しいか
ら、ブザー2にはコンデンサーの電圧に応じた駆動電圧
が印加されることになる。
【0048】駆動モードの切り換えは電源制御信号SP
によってなされ、矩形波の駆動電圧の生成は駆動制御信
号SDによってなされる。駆動制御信号SDがHレベル
のとき、前述のように、抵抗16の両端には電位差が生
じ、駆動制御信号SDがLレベルのとき、抵抗16の両
端の電位差は0になる。マイクロコンピュータ3が駆動
制御信号SDのレベルを短い周期で変化させると、抵抗
16の両端の電位差も同一周期で変化し、これにより矩
形波の駆動電圧が発生する。ブザー2はこの矩形波の駆
動電圧によって同一周期で励起され、その結果駆動制御
信号SDと同一周波数の音を発する。
【0049】第1のモードにおける駆動電圧のピーク値
は、コンデンサー17が完全に充電されているときは一
定になり、コンデンサー17が完全に充電されていない
ときは充電量の増大につれて増大する。このときの駆動
電圧のピーク値の増大速度は、コンデンサー17の静電
容量、抵抗14の抵抗値、抵抗16の抵抗値およびトラ
ンジスタ15の動作と非動作の時間比によって決まる第
1の関数f1に従う。
【0050】第2のモードにおける駆動電圧のピーク値
の減少速度は、コンデンサー17の静電容量、抵抗16
の抵抗値およびトランジスタ15の動作と非動作の時間
比によって決まる第2の関数f2に従う。第2の関数f
2に抵抗14は関与しない。なお、トランジスタ13、
15の抵抗が無視し得ないほど大きいときやブザー2の
抵抗が無視し得ないほど小さいときには、これらの抵抗
値も関数f1やf2に影響することになる。
【0051】以下、マイクロコンピュータ3によるブザ
ー駆動回路1の制御について図2〜7を参照して説明す
る。図2は第1の制御例を示したものである。図2にお
いて横軸は時間の経過を表しており、ここでは、時期T
1から時期T3までの期間にブザー2を発音させる。ブ
ザー2は期間T1〜T2において第1のモードで駆動さ
れ、期間T2〜T3において第2のモードで駆動され
る。
【0052】(a)はトランジスタ15に与えられる駆
動制御信号SD、(b)はトランジスタ13の動作と非
動作、(c)はブザー2の第1の端子2aにおける電位
Va、(d)はブザー2の第2の端子2bにおける電位
Vb、(e)はブザー2の音形を表している。第1の端
子2aと第2の端子2b間の電位差(Va−Vb)がブ
ザー2の駆動電圧である。駆動制御信号SDは人の可聴
周波数帯域内の周波数であり、実際は発音時間長に比べ
て極めて短い周期であるが、(a)では周期を拡大して
模式的に示している。端子2bの電位Vbは駆動制御信
号SDのレベル変化に応じて変化するものであるが、こ
れも同様に周期を拡大して模式的に(d)に示してい
る。
【0053】マイクロコンピュータ3は駆動制御信号S
Dを、時期T1以前はLレベルに設定し、時期T1から
時期T4までの期間はH、L両レベルが交互に現れる一
定周波数の矩形波とし、時期T4以後は再びLレベルに
設定する。また、マイクロコンピュータ3は、トランジ
スタ13を時期T1以前に動作させ期間T1〜T3中の
所定時期T2に停止させる。コンデンサー17はブザー
2の発音に先だってあらかじめ充電された状態となる。
【0054】時期T1以前は、駆動制御信号SDはLレ
ベルでありトランジスタ15は動作しないため、駆動電
圧は0となってブザー2は発音しない。時期T1におい
て矩形波の駆動制御信号SDの供給が開始されると、ト
ランジスタ15の断続的な動作が開始し、駆動電圧も同
周波数の矩形波となって、ブザー2が同周波数を発音す
る。このとき、トランジスタ13は動作中であり、端子
2aは電源ライン11に接続されているから、その電位
Vaはコンデンサー17の最大充電時の電位VCC’に一
定に保たれ、駆動電圧のピーク値も一定に保たれる。
【0055】時期T2においてトランジスタ13は動作
を停止し、ブザー2の端子2aと電源ライン11との接
続は遮断される。このとき矩形波の駆動制御信号SDの
供給は継続されており、ブザー2はコンデンサー17か
ら供給される電力によって発音を続ける。コンデンサー
17の電力消費につれて駆動電圧は低下していき、これ
に応じてブザーの発音量も低下していく。この低下速度
は、前述のように、第2の関数f2に従う。コンデンサ
ー17の蓄積電力が消費し尽くされた時期T3でブザー
2は発音を停止する。この後少時経過した時期T4で駆
動制御信号SDはLレベルとなり、トランジスタ15は
動作を停止する。
【0056】(e)に示した音形の幅はブザー2の発音
量を表す。コンデンサー17の充電があらかじめ完了し
ているから、ブザー2は時期T1における発音の開始か
ら最大音量で発音する。この発音量はトランジスタ13
の動作が停止する時期T2まで持続する。時期T2以降
ブザー2の発音量は次第に減衰し、時期T3において消
滅する。したがって、上記の制御では一定量での発音の
後に余韻が付加されたブザー音となっており、一定音量
のまま突然終了するブザー音に比べ、柔らかい響きの印
象を与える。
【0057】マイクロコンピュータ3はその後時期T5
で、次回の発音に備えるために、トランジスタ13を動
作させてコンデンサー17を充電する。なお、ブザー2
を長期間発音させないときには、トランジスタ13を動
作停止状態に保ち、コンデンサー17の充電は行わな
い。
【0058】図3は第2の制御例を示したものである。
この制御では第1のモードでの駆動と第2のモードでの
駆動を交互に行うとともに、駆動電圧の周波数を変えて
ブザー2にメロディー音を発音させる。図3において、
(f)はメロディーを表す楽譜である。ここでは4分音
符1拍の長さを0.6秒とし、ブザー2を4分音符4拍
分の期間すなわち2.4秒間発音させる。
【0059】(a)はトランジスタ15に与えられる駆
動制御信号SDを表している。マイクロコンピュータ3
は駆動制御信号SDの周波数を(f)に示した音符に対
応して変化させる。その周波数は、譜のB、G、A、
B、G、C、C(ハ調のシ、ソ、ラ、シ、ソ、ド、ド)
の音程に対応して、987、783、880、987、
783、1046、1046Hzである。また、各周波
数の持続時間は、最後の音を除いて、譜の8分、16
分、16分、8分、8分、4分の音符に対応して、0.
3、0.15、0.15、0.3、0.3、0.6秒で
ある。最後の音については4分音符に対応する0.6秒
よりも少し長く0.8秒に設定している。
【0060】(b)はトランジスタ13の動作を示して
いる。マイクロコンピュータ3は、ブザー2の発音開始
に先だってトランジスタ13を動作させておき、駆動制
御信号SDとして同一周波数を0.15秒以上出力する
場合はその時点でトランジスタ13の動作を停止させ、
新たな音を発する時点で再び動作させる。(c)はブザ
ー2の第1の端子2aにおける電位Vaを表し、(e)
はブザー2の音形を表している。
【0061】コンデンサー17があらかじめ充電されて
いることにより、ブザー2は発音開始当初から最大音量
で発音する。最初の987Hzの発音開始後、0.15
秒が経過した時点でトランジスタ13が動作を停止する
ためブザー2の発音量は減衰する。さらに0.15秒経
過した時点で、駆動制御信号SDの周波数変化に応じて
ブザーの発音周波数は783Hzとなり、これと同時に
トランジスタ13の動作再開によって発音量は略最大音
量に復帰する。2番目、3番目の音は最大音量で発音さ
れ、その後、4番目の発音の途中で発音量は再度減衰す
る。以下同様に、3つの周波数を最大音量とそれに続く
減衰する音量で発音させる。最後の音を発している間に
コンデンサー17の蓄積電力がなくなって、発音は停止
する。
【0062】この制御では、最後の音に余韻が付加され
るのみならず、途中の音の末尾も音量が減衰し、メロデ
ィーに合わせて音の強弱のリズムが表現される。最後の
2つの音のように駆動制御信号SDの周波数を変化させ
なければ、一定の高さの音でリズムを表現することにな
る。なお、ここでは各音の発音を開始してから一定時間
が経過した時に発音量を減衰させているが、発音量を減
衰させる時期を音ごとに違えてもよい。
【0063】このようにメロディーを表現することによ
り、ブザー音で多くの情報を表すことができる。例え
ば、1つの動作の終了を告げる報知音と他の動作の終了
を告げる報知音とを異なるメロディーにすることや、通
常時の報知音と危険等を知らせる緊急時の警告音を異質
のメロディーにして報知音と警告音とを明瞭に区別する
ことが可能になる。また、音の強弱をメロディーに合わ
せて変化させることにより、メロディーは自然な響きと
なってブザー音の質感が向上する。
【0064】第3の制御例を図4に示す。(a)〜
(e)の表すところは図2と同様である。図2に示した
第1の制御例では、ブザーの発音開始前にトランジスタ
13を動作させてコンデンサー17をあらかじめ充電し
ておいたが、第3の制御ではコンデンサー17に蓄積電
力がない状態で発音を開始する。マイクロコンピュータ
3は、駆動制御信号SDをLレベルからH、L両レベル
が交互に現れる矩形波に変化させると同時に、トランジ
スタ13の動作を開始させる。
【0065】トランジスタ13の動作によってコンデン
サー17の充電が開始されるとともに、矩形波の駆動制
御信号SDによってトランジスタ15の断続する動作が
開始されて矩形波の駆動電圧が生成され、充電と発音が
並行して行われる。発音開始時期T1においてブザー2
の第1の端子2aの電位Vaは0であり駆動電圧(不図
示)も0であるが、コンデンサー17の充電が進むにつ
れて電位Vaは上昇し駆動電圧のピーク値も上昇する。
したがって、ブザー2の発音量は最初0であるが、次第
に増大していき、コンデンサー17の充電が完了した時
点で最大音量となる。発音量の増大速度は、前述のよう
に、第1の関数f1に従う。
【0066】最大音量での発音を暫時継続させた後、時
期T2においてマイクロコンピュータ3はトランジスタ
13の動作を停止させる。これにより第1のモードから
第2のモードに切り換わって、コンデンサー17の蓄積
電力によるブザー2の駆動が開始される。モード切り換
え時にコンデンサー17の最大充電時の電位VCC’に等
しかった端子2aの電位Vaは電力消費とともに低下し
ていき、駆動電圧も次第に低下する。これに応じてブザ
ーの発音量も最大音量から次第に減衰して、コンデンサ
ー17の充電電力がなくなった時点で発音は停止する。
【0067】上記制御では、最大音量での発音の後に余
韻が付加されるとともに、最大音量での発音の前に発音
量が次第に増大する期間が付加される。このため、ブザ
ー音の先頭が(e)に示したように丸くなり、単に余韻
が付加されただけで発音開始当初から最大音量で発音す
る第1の制御例のブザー音に比べて、一層柔らかな響き
のブザー音となっている。
【0068】発音開始時の音量および音量増大の期間長
はコンデンサー17の蓄積電力の残存量に依存するた
め、発音開始初期のブザー2の発音量はコンデンサー1
7の残存電力に応じて発音ごとに変動して不安定にな
る。しかしながら、上記のようにコンデンサー17の残
存電力をなくした状態で発音を開始することにより、発
音開始初期の音量を常時一定にすることができる。
【0069】第4の制御例を図5に示す。(a)〜
(c)および(e)の示すところは図2と同じである。
本制御例では、ブザー2を第1のモードで駆動した後第
2のモードで駆動するが、第2のモードでの駆動の途中
でブザー2の発音を打ち切る。
【0070】マイクロコンピュータ3が行う制御動作
は、時期T2においてトランジスタ13の動作を停止す
るまでは、図2に示した第1の制御例と同じである。マ
イクロコンピュータ3は、時期T2以後、コンデンサー
17の蓄積電力によってブザー2を駆動している途中、
時期T3’において駆動制御信号SDをHレベルにして
暫時この状態を保ち、時期T4において駆動制御信号S
DをLレベルにする。
【0071】時期T3’においてトランジスタ15は連
続して動作する状態になり、駆動電圧(不図示)は矩形
波ではなくなって、ブザー2の発音は停止する。このと
きコンデンサー17には蓄積電力が残存するが、これは
期間T3’〜T4において抵抗16およびトランジスタ
15を介して放電され、時期T4以降コンデンサー17
の蓄積電力はなくなる。
【0072】この制御では、ブザー2の発音が減衰の途
中で打ち切られるため、ブザー音は第1の制御例よりも
多少硬い響きになる。前述のように、第2の駆動モード
での発音量は、コンデンサー17の静電容量、抵抗16
の抵抗値およびトランジスタ15の動作と非動作の時間
比によって決まる関数f2に従って低下する。この関数
f2は一定であり変えることはできないが、発音量の減
衰が遅いとき、ブザー2の発音を所望の期間内のみで行
うために本制御は有用である。
【0073】時期T3’において、駆動制御信号SDを
Lレベルにすることによって、発音を打ち切ることも可
能である。しかしながら、その場合はコンデンサー17
に蓄積電力が残存することになり、次の発音を前述の第
3の制御例に従って行うときに、発音開始初期の発音量
が不安定になる。また、ブザー2を長期間発音させない
場合、コンデンサー17の残存電力による回路の劣化や
感電事故の恐れがある。本制御例のように駆動後コンデ
ンサー17を強制的に放電させることにより、これらの
不都合が回避される。
【0074】図6に第5の制御例を示す。(a)〜
(c)および(e)が表すものは図2と同じである。こ
の制御では第1のモードのみでブザー2を駆動する。マ
イクロコンピュータ3は、第1の制御例および上記第5
の制御例と全く同様にしてブザー2の駆動を開始し、発
音を停止する時期T3”において駆動制御信号SDをH
レベルにするとともにトランジスタ13の動作を停止さ
せ、暫時経過後、時期T4において駆動制御信号SDを
Lレベルにする。
【0075】駆動制御信号SDがHレベルに固定される
ことにより、時期T3”においてトランジスタ15は連
続して動作する状態になり、駆動電圧(不図示)は矩形
波ではなくなって、ブザー2の発音は時期T3”で停止
する。また、時期T3”においてコンデンサー17は完
全に充電された状態にあるが、この残存電力は期間T
3”〜T4に抵抗16およびトランジスタ15を介して
放電されて消滅する。
【0076】上記制御では、一定音量の後に余韻は付加
されず、ブザー音は従来と同様に突然終了する硬い音に
なる。また、発音開始当初から最大音量となる。このよ
うな硬い音は、単なる報知音ではなく、使用者の注意を
是非とも引くための緊急時の警告音に使用するのに好適
である。ブザー駆動後、コンデンサー17を強制的に放
電させることで、残存電力に起因する前述の不都合は回
避される。なお、期間T3”〜T4におけるコンデンサ
ー17の放電に伴ってブザー2が発音することはなく、
確実にブザー音を一定音量のままで打ち切ることができ
る。
【0077】第1、第3および第4の制御例では第1の
モードでの駆動後に第2のモードでの駆動を行ってブザ
ー音に余韻を付加させていた。第1のモードでの駆動の
期間中のブザーの発音量は、第3の制御例の発音開始初
期を除いて、一定であり最大音量であった。また、第2
の制御例では、リズムを表すために第1のモードでの駆
動の途中に第2のモードでの駆動を行ってブザー音の途
中で音量を変化させていた。この場合の第1のモードの
持続時間と第2のモードの持続時間は、人が音の強弱の
変化を識別できる程度であり、具体的には0.1秒程度
以上であった。
【0078】第6の制御例では、第1のモードでの駆動
と第2のモードでの駆動を10ミリ秒程度の短周期で反
復する。第1のモードと第2のモードを交互に切り換え
てブザー2を駆動するとき、コンデンサー17の蓄積電
力は第2のモードで消費され、これが第1のモードで補
われることになる。モードの切り換えを短周期で行う
と、回路の積分作用によってコンデンサー17の放電と
充電とが平滑化され、コンデンサー17の充電量は略一
定になり、その電圧も略一定になる。このときの充電量
や電圧は、コンデンサー17の静電容量、抵抗14の抵
抗値、抵抗16の抵抗値、トランジスタ15の動作と非
動作の時間比およびトランジスタ13の動作と非動作の
時間比によって決まる。
【0079】第6の制御例を図7に示す。(a)はトラ
ンジスタ15に与えられる駆動制御信号SD、(b)は
トランジスタ13の動作、(c)はブザー2の第1の端
子2aにおける電位Va、(e)はブザー2の音形を表
している。駆動制御信号SDは実際は可聴周波数帯域内
の周波数であるが、(a)では周期を拡大して表示して
いる。モード切り換えを行うトランジスタ13の動作と
非動作の変化も周期を拡大して模式的に(b)に表示し
ている。(c)の電位Vaは、厳密にはトランジスタ1
3の動作と非動作の変化に応じて鋸歯状の微小な変化を
示すが、その変化を除去して表示している。
【0080】マイクロコンピュータ3は、ブザー2の発
音に先だって、駆動制御信号SDとしてLレベルを出力
し、トランジスタ13を動作させている。トランジスタ
13の動作によりコンデンサー17は充電済みの状態に
ある。このとき、第1の端子2aの電位Vaは最大充電
時の電圧VCC’になっている。
【0081】時期T1において、マイクロコンピュータ
3は駆動制御信号SDのレベル変化を開始してブザー2
を発音させる。また、マイクロコンピュータ3は、トラ
ンジスタ13を第1の所定時間t1の間動作させ第2の
所定時間t2の間停止させることを開始する。トランジ
スタ13の動作と非動作の切り換えの反復は時期T2’
まで継続される。トランジスタ13の動作と非動作の切
り換え周期(t1+t2)は上述のように10ミリ秒程
度である。
【0082】トランジスタ13の停止と動作に応じて、
コンデンサー17の蓄積電力の消費と充電とが交互に短
周期で行われ、時期T1において最大充電時の電位VC
C’であった第1の端子2aの電位Vaは低下して、略
一定値Vmになる。これに伴い、駆動電圧(不図示)の
ピーク値も最大電圧よりも低い略一定値になって、
(e)に示したようにブザーの発音量も最大音量よりも
小さい略一定量になる。
【0083】時期T2’において、マイクロコンピュー
タ3はトランジスタ13を停止させて、その状態に保
つ。これにより第2のモードでの駆動が行われ、ブザー
の発音量は減衰して時期T3で消滅する。暫時経過後、
時期T4においてマイクロコンピュータ3は駆動制御信
号SDをLレベルにして、駆動制御を終了する。
【0084】トランジスタ13の動作と非動作の切り換
えによって得られる電位Vaの一定値Vmは、第1の所
定時間t1と第2の所定時間t2の比r(=t1/t
2)によって定まる。時間比rが大きいとき値Vmは大
きくなり、時間比rが小さいとき値Vmは小さくなる。
駆動電圧も同様に時間比rに応じて定まるため、時間比
rを調節することでブザーの発音量を最大音量以下の任
意の量に略一定にすることが可能である。なお、第1お
よび第2の所定時間の和である動作切り換えの周期は、
値Vmを決定する要因とはならず、電位Vaの一定値V
mからの変動の大きさに影響する。周期が長くなると電
位Vaの変動は大きくなる。
【0085】上記制御では、使用する環境や条件に応じ
て、ブザー2の発音量を所望の一定値にすることができ
る。しかも、ブザーを発音させるごとにその音量を違え
ることが可能であり、例えば、緊急時の警告音は最大音
量で通常時の報知音は比較的小音量で発音させる、ある
いは複数種類の報知音を発する場合に報知音ごとに音量
を変える、さらには報知音の夜間の音量を昼間の音量よ
りも小さくする等の、細かな調節を容易に行うことがで
きる。発音の途中で前記時間比rを変化さて音量を変化
させることも可能である。
【0086】また、ブザー駆動回路1に駆動電圧を変化
させるための回路を組み込むことなく音量調節をするこ
とができる。駆動電圧はトランジスタ13の動作と非動
作の時間比rのみによって決定されるものであり、その
制御は電源制御信号SPのレベルそのものを変動させて
行うものではないから、マイクロコンピュータ3にも出
力電圧調節用の回路を設ける必要がない。したがって、
ブザーを搭載する機器の用途や使用条件に応じてマイク
ロコンピュータ3のプログラムを変更するだけで、同一
のブザー駆動回路1を種々の機器に搭載して最適の音量
で発音させることが可能である。
【0087】なお、上記制御では、発音開始時のブザー
の発音量は最大音量であり、微少時間経過後に略一定の
発音量となっているが、これはあらかじめコンデンサー
17を完全に充電しておいたことによる。発音開始当初
の音量を最大音量ではなく後続の略一定の音量に近くす
ることは、発音開始前のコンデンサー17の充電量を調
節しておくことにより容易に行うことができる。このた
めには、蓄積電力のない状態から充電を始めて充電時間
を適宜調節するか、あるいは第5の制御例で示したよう
に、コンデンサー17を充電しておき、駆動制御信号S
Dを適当な時間Hレベルに設定することによって適当量
放電させればよい。このようなコンデンサー17の充電
量の調節に加えて、前述の時間比rを発音開始時から次
第に変化させる制御を行えば、発音開始当初からブザー
の音量を略一定にすることが可能である。
【0088】以上、本発明のブザー駆動回路1について
説明したが、その制御は上述した6つの制御例に限られ
るものではなく、これらを組み合わせて行えばよい。例
えば、第2の制御例と第6の制御例を組み合わせれば、
メロディーを所望の音量で発することができる。この場
合、トランジスタ13の動作と非動作を10ミリ秒程度
の所定周期で切り換えている間に、0.15秒程度の動
作休止期間を複数回設けることになる。
【0089】図1に示したブザー駆動回路1に、トラン
ジスタ15の動作を制御するためのパルス発生回路を備
え、マイクロコンピュータ3からパルス発生回路に制御
信号を与えてブザー2の駆動を行う構成とすることも可
能である。ただし、通常のパルス発生回路は一定周波数
を発生するものであるから、第2の制御例に示したトラ
ンジスタ15の動作と非動作の周期を変えることによっ
てブザー音の周波数を変えるという制御はできなくな
る。
【0090】コンデンサー17を容量可変コンデンサー
としてもよい。コンデンサーの静電容量を変化させるこ
とにより、充電および放電に要する時間を調節できる。
したがって、第1のモードでの発音量が次第に増大する
期間や、第2のモードでの発音量が次第に低下する期間
の長さを調節することが可能になる。また、第6の制御
例に示したようにブザー2の駆動電圧を最大電圧よりも
低い略一定の電圧にする場合には、トランジスタ13の
動作と非動作の時間比rのみならず、コンデンサー17
の静電容量の調節によっても、駆動電圧の設定が可能に
なる。
【0091】
【発明の効果】請求項1のブザー駆動回路によるとき
は、他励式ブザーの発音量を変えることができ、警告音
として適した一定音量の単調で鋭いブザー音のほか、音
量が徐々に増大しあるいは減少する柔らかく耳触りのよ
いブザー音を発することが可能である。このようなブザ
ー音は音環境を損なうことがなく、例えば家電機器の報
知装置としてブザーを使用する場合、長期間の使用によ
っても使用者は不快感や苦痛を受けることがない。ま
た、間接的に、ブザー音を発する家電機器に高級感が備
わる。
【0092】請求項2のブザー駆動回路では、ブザー音
に余韻を付加することができて、耳触りのよいブザー音
となる。また、一連の動作を繰り返せば、ブザー音の途
中に音量の低下する期間が挿入されて、リズムを表現す
ることが可能になる。
【0093】請求項3のブザー駆動回路では、発音量を
調節できるため、使用する環境や状況に応じた音量設定
が可能になる。例えば、家電機器にブザーを備える場合
夜間に大きなブザー音を発するのは好ましくないが、夜
間に適した小音量に設定することができる。固定音量の
ブザーでは夜間に停止する必要が生じる場合もあるが、
音量調節をすることでブザーの機能を常時利用すること
ができる。
【0094】請求項4のブザー駆動回路では、駆動初期
にブザーの音量を次第に増大させることが可能であり、
ブザー音を柔らかい響きにすることができる。しかも、
毎回の発音量を揃えることができて、安定したブザー音
となる。また、ブザー駆動終了後にコンデンサーを放電
させることにより、ブザーを使用しない期間に、残留電
荷に起因して回路の劣化や感電事故等の不都合が発生す
ることを防止することができる。
【0095】請求項5のブザー駆動回路によるときは、
一定音量のブザー音のほか、音量が徐々に増大しあるい
は減少する柔らかく耳触りのよいブザー音を発すること
が可能である。しかも、回路構成が簡単なため、家電機
器等に用いられる簡易なブザーの駆動回路として適して
いる。
【0096】請求項6のブザー駆動回路では、余韻を付
加した柔らかいブザー音が得られる。このブザー音は日
常的な報知音として使用するのに適している。例えば、
家電機器では運転の進行状況や運転終了の報知は頻繁に
行われるが、柔らかいブザー音は使用者に不快感や苦痛
を与えない。
【0097】請求項7のブザー駆動回路では、余韻のな
い硬いブザー音となる。このブザー音は、危険を招きか
ねない異常が発生したときのような、緊急時の警報音と
して適する。
【0098】請求項8のブザー駆動回路では、音量にば
らつきのない常に安定したブザー音を得ることができ
る。また、最初から最大音量を発することができ、この
ブザー音は警報音として使用するのに適する。
【0099】請求項9のブザー駆動回路では、最初小さ
く次第に大きくなって一定音量となる先頭の柔らかいブ
ザー音を提供することができる。このブザー音は日常的
な報知音として使用するのに適している。しかも、駆動
開始時の音量を常に最低音量にすることができ、音量に
ばらつきがないブザー音が得られる。
【0100】請求項10のブザー駆動回路では、ブザー
の発音量を調節することができ、使用する環境や状況に
応じた音量設定、例えば夜間の音量を昼間の音量よりも
小さくすること、が可能になる。しかも、最大発音量以
下の範囲内で任意の音量に設定することができ、音量を
細かく調節することができる。
【0101】請求項11のブザー駆動回路では、連続音
の中に音量が低下する期間が挿入されるため、ブザー音
が単調でなくなる。しかも、音量が低下する期間を所望
の間隔で複数設定すれば、リズムを表現することがで
き、ブザー音を一層単調でなくすことができる。
【0102】請求項12のブザー駆動回路では、メロデ
ィーを発音することができ、ブザー音が表現豊かなもの
になる。しかも、音程の持続時間を調節することにより
メロディーに合わせたリズムを加えることができ、一層
表現豊かなブザー音を提供することができる。
【0103】請求項13のブザー駆動回路では、各音程
の末尾を減衰させることができるため、一定音量ではな
い強弱を有するメロディーとなる。したがって、ブザー
音は音楽に近いものとなり、ブザーを幅広い用途に使用
することができる。
【0104】請求項14のブザー駆動回路によるとき
は、マイクロコンピュータのプログラムによってブザー
の発音を変えることができ、様々なブザー音を表現する
ことが可能になる。しかも、プログラムを変更するだけ
でブザー音が変わるから、他の回路構成に何等変更を加
えることなく同一の駆動回路を種々の用途に使用するこ
とが可能である。
【0105】請求項15のブザー駆動回路では、回路を
流れる電流の急激な変化が防止され、回路の動作の安定
性が向上するとともに、コンデンサーをはじめとする電
気部品の劣化が抑制される。また、ブザーの発音量の減
衰率がブザーの内部抵抗およびブザーの両端子間に接続
された抵抗の値ならびにコンデンサーの容量によって決
定されるのに対し、発音量の増加率はこれらに加えて第
1のスイッチ回路に直列に接続された抵抗の値によって
も決定されるから、発音量の減衰率と増加率を個別に設
定することが可能になる。したがって、例えばブザー音
を次第に大きくしその後次第に小さくする場合等におい
て、ブサー音が与える印象を違えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の他励式ブザー駆動回路の構成を示す
図。
【図2】 第1の制御例における制御信号とブザー音の
関係を示す図。
【図3】 第2の制御例における制御信号とブザー音の
関係を示す図。
【図4】 第3の制御例における制御信号とブザー音の
関係を示す図。
【図5】 第4の制御例における制御信号とブザー音の
関係を示す図。
【図6】 第5の制御例における制御信号とブザー音の
関係を示す図。
【図7】 第6の制御例における制御信号とブザー音の
関係を示す図。
【図8】 従来のブザー駆動回路の構成を示す図。
【図9】 従来のブザー駆動回路の制御信号とブザー音
の関係を示す図。
【図10】 従来の他のブザー駆動回路の構成を示す
図。
【符号の説明】
1 ブザー駆動回路 2 他励式ブザー 2a ブザーの第1の端子 2b ブザーの第2の端子 3 マイクロコンピュータ 11 第1の電源ライン 12 第2の電源ライン 13 トランジスタ (第1のスイッチ回路) 14 抵抗 15 トランジスタ (第2のスイッチ回路) 16 抵抗 17 コンデンサー SP 電源制御信号 SD 駆動制御信号
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 9/12 103 G08B 21/00 G10K 11/02 H02J 1/00 304 H02J 1/00 306

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他励式ブザーの駆動回路において、一定
    電圧を出力する電源とコンデンサーとを備え、前記電源
    を前記コンデンサーに接続した状態で前記コンデンサー
    の電圧をブザーの駆動電圧として供給する第1のモード
    と、前記電源と前記コンデンサーの接続を切った状態で
    前記コンデンサーの電圧をブザーの駆動電圧として供給
    する第2のモードとを有し、ブザーの駆動電圧の周期を
    変化させるとともに、ブザーの駆動電圧の周期を一定に
    保つ期間毎に、第1のモードと第2のモードでブザーを
    駆動することを特徴とする他励式ブザー駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記第1のモードでブザーを駆動し続い
    て前記第2のモードでブザーを駆動することを特徴とす
    る請求項1に記載の他励式ブザー駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記第1のモードと第2のモードを短時
    間に交互に切り換えてブザーを駆動することを特徴とす
    る請求項1に記載の他励式ブザー駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記コンデンサーを放電させる放電手段
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の他励式ブザ
    ー駆動回路。
  5. 【請求項5】 断続する駆動電圧を印加されて発音する
    ブザーの駆動回路において、 所定の電位差を有する第1および第2の電源ラインと、 ブザーの第1の端子と前記第1の電源ラインとの間に設
    けられ、前記第1の端子と前記第1の電源ラインを、閉
    結時に接続し開放時に切断する第1のスイッチ回路と、 ブザーの第2の端子と前記第2の電源ラインとの間に設
    けられ、前記第2の端子と前記第2の電源ラインを、閉
    結時に接続し開放時に切断し、閉結と開放を短い周期で
    反復する第2のスイッチ回路と、 一端をブザーの前記第1の端子に接続され、他端をブザ
    ーの前記第2の端子に接続された抵抗と、 一端をブザーの前記第1の端子に接続され、他端を前記
    第2の電源ラインに接続されたコンデンサーとを備える
    ことを特徴とするブザー駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記第1のスイッチ回路を閉結し前記第
    2のスイッチ回路の開閉を反復した後、前記第1のスイ
    ッチ回路を開放し前記第2のスイッチ回路の開閉の反復
    を継続することを特徴とする請求項5に記載のブザー駆
    動回路。
  7. 【請求項7】 前記第1のスイッチ回路を閉結し前記第
    2のスイッチ回路の開閉を反復した後、前記第1のスイ
    ッチ回路を開放し前記第2のスイッチ回路を閉結させる
    ことを特徴とする請求項5に記載のブザー駆動回路。
  8. 【請求項8】 前記第1のスイッチ回路を閉結するとと
    もに前記第2のスイッチ回路を開放しておき、その後前
    記第2のスイッチ回路の開閉の反復を開始することを特
    徴とする請求項5に記載のブザー駆動回路。
  9. 【請求項9】 前記第1のスイッチ回路を開放するとと
    もに前記第2のスイッチ回路を閉結しておき、その後前
    記第1のスイッチ回路を閉結すると同時に前記第2のス
    イッチ回路の開閉の反復を開始することを特徴とする請
    求項5に記載のブザー駆動回路。
  10. 【請求項10】 前記第2のスイッチ回路の開閉を反復
    しているときに、前記第1のスイッチ回路の閉結と開放
    を短い周期で反復することを特徴とする請求項5に記載
    のブザー駆動回路。
  11. 【請求項11】 前記第1のスイッチ回路を閉結し前記
    第2のスイッチ回路の開閉を反復している間に、前記第
    1のスイッチ回路を少時開放し再び閉結させることを特
    徴とする請求項5に記載のブザー駆動回路。
  12. 【請求項12】 前記第2のスイッチ回路の開閉の反復
    周期を変化させることを特徴とする請求項5に記載のブ
    ザー駆動回路。
  13. 【請求項13】 前記第1のスイッチ回路を閉結してお
    き、前記第2のスイッチ回路の開閉の反復周期を変化さ
    せる前に前記第1のスイッチ回路を開放し、前記反復周
    期を変化させた時に前記第1のスイッチ回路を閉結する
    ことを特徴とする請求項12に記載のブザー駆動回路。
  14. 【請求項14】 前記第1のスイッチ回路の開閉および
    前記第2のスイッチ回路の開閉を制御するマイクロコン
    ピュータを備えることを特徴とする請求項5に記載のブ
    ザー駆動回路。
  15. 【請求項15】 ブザーの前記第1の端子と前記第1の
    電源ラインとの間に、前記第1のスイッチ回路と直列に
    接続された抵抗を備えることを特徴とする請求項5ない
    し請求項14のいずれかに記載のブザー駆動回路。
JP14004096A 1996-06-03 1996-06-03 他励式ブザー駆動回路 Expired - Fee Related JP3330819B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14004096A JP3330819B2 (ja) 1996-06-03 1996-06-03 他励式ブザー駆動回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14004096A JP3330819B2 (ja) 1996-06-03 1996-06-03 他励式ブザー駆動回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09325781A JPH09325781A (ja) 1997-12-16
JP3330819B2 true JP3330819B2 (ja) 2002-09-30

Family

ID=15259578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14004096A Expired - Fee Related JP3330819B2 (ja) 1996-06-03 1996-06-03 他励式ブザー駆動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3330819B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5263486B2 (ja) * 2008-04-15 2013-08-14 日本精機株式会社 車両用警報駆動装置
JP5406807B2 (ja) * 2010-09-01 2014-02-05 リンナイ株式会社 鳴動素子駆動装置
CN105096930A (zh) * 2014-04-30 2015-11-25 鸿富锦精密工业(武汉)有限公司 蜂鸣器电路

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09325781A (ja) 1997-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050275508A1 (en) Handheld electronic device including vibrator having different vibration intensities and method for vibrating a handheld electronic device
US20050152223A1 (en) Timekeeping apparatus
US4670864A (en) Voice interruptible alarm device
EP1600907B1 (en) Handheld electronic device including vibrator having different vibration intensities and method for vibrating a handheld electronic device
JP3330819B2 (ja) 他励式ブザー駆動回路
CN101404971A (zh) 按摩机
US2644153A (en) Acoustic sleep-inducing apparatus
JP3084392B2 (ja) 振動報知機能付き電子機器
CN101738932A (zh) 一种苏醒器
JP3466022B2 (ja) 洗濯機の制御装置
JPH09187512A (ja) 入眠覚醒器
JP3558535B2 (ja) 時計体の時報音形成回路
JP3070630B2 (ja) 擬音発生装置付便所装置
KR970004175B1 (ko) 전자레인지의 에코효과음 발생장치 및 방법
KR100239126B1 (ko) 전자레인지의 알람 효과음 구동 장치와 구동 제어방법
JPS6239911B2 (ja)
JP2008267964A (ja) 目覚まし時計
JPH11328553A (ja) 火災警報器
JP2773388B2 (ja) シャワー装置
JP2923636B2 (ja) 入眠装置
JP2501053Y2 (ja) 音響機器
JP3460929B2 (ja) スヌーズ機能付時計
JP3185092B2 (ja) アラーム時計
JPS6230078Y2 (ja)
KR0154451B1 (ko) 부저구동제어장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070719

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100719

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees