JP2923636B2 - 入眠装置 - Google Patents

入眠装置

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JP2923636B2
JP2923636B2 JP8269761A JP26976196A JP2923636B2 JP 2923636 B2 JP2923636 B2 JP 2923636B2 JP 8269761 A JP8269761 A JP 8269761A JP 26976196 A JP26976196 A JP 26976196A JP 2923636 B2 JP2923636 B2 JP 2923636B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、使用者に入眠を
促す入眠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】入眠を促す医学上公知の理論として、光
駆動脳波理論というものが存在する。この光駆動脳波理
論は、強度やオン・オフの周波数などを適当に変調した
光で人に刺激を与えると、それに相当する脳波の成分が
出現することから、この光駆動脳波を用いて、平常脳波
を睡眠脳波に引き込むことにより入眠を促すことができ
るというものである。
【0003】このような光駆動脳波理論を利用した従来
の入眠装置として、たとえば、特開昭58−17356
3号公報に記載されているように、アイマスクにLED
などの光源を設置し、この光源を駆動制御して変調光を
発生させる構成のものが提案されている。
【0004】しかし、このような従来の入眠装置では、
使用者はアイマスクを頭部に装着した状態で床に就かな
ければならないので、特に不眠症者にとっては、違和感
が大きいという難点があった。
【0005】すなわち、不眠症が他の病気と異なる点
は、不眠症自体もさることながら、それに伴って、不眠
恐怖症というものが派生することである。具体的に述べ
ると、不眠症者の場合、ある期間不眠が続くと、「不
眠」ということに対する恐怖感が出てくることであり、
それは例えば、大事なことを翌日に控えた様なとき、一
層強く現れ、一定期間不眠が続いたばかりに、「今夜も
眠れなかったらどうしよう、今夜は絶対寝なければ駄目
だぞ」といった脅迫観念みたいな状態になり、そのこと
が一層不眠に拍車をかけることとなる。したがって、正
常に眠りに就くためには、不眠恐怖症的な要素を取り去
ることが先決条件となる。そのために一番必要なのは、
「如何に自然体であるか」ということであり、逆に一番
悪いのは、入眠それ自体のために「構える」ことであっ
て、覚醒時と全然違ったことをして、身体に「今から眠
るぞ」と覚悟させるような種類のことである。
【0006】したがって、上記従来の入眠装置のよう
に、就寝前に使用者がアイマスクを装着するという特殊
な状態を作り出すということ自体が、逆に不眠恐怖症に
一層拍車をかけ、それを加速させるような性質を持って
おり、その結果、光駆動脳波理論による入眠効果を阻害
してしまう。
【0007】一方、連続的でかつ単調な一定のリズムを
持つことを特徴とする環境協和音と呼ばれる音が、人間
の交感神経を抑制し、リラックスさせる鎮静作用を持つ
ことが知られている。
【0008】たとえば、1/fリズムとか、単調なある
種の機械の作動音、子守歌などに共通の音程およびメロ
ディー、あるいは癒しの場で使用された呪術的リズムな
どが環境協和音の代表例である。逆に、人間の交感神経
を興奮させ、人々に不快の念を与える音を環境不協和音
といい、電車の中や会議中に使用される携帯電話の呼び
出し音、ならびにそれに続く話し声などがその代表例と
言える。
【0009】1/f特性を利用した従来の入眠装置とし
て、たとえば特開昭62−266076号公報に記載さ
れているように、枕にスピーカを組み込み、1/f特性
を有するピンクノイズによりスピーカを駆動する構成の
ものが提案されている。
【0010】しかし、このような従来の入眠装置では、
枕にスピーカを組み込んでいるので、スピーカの振動が
枕を介して使用者の頭に直接伝搬し、使用者に違和感を
与えるという難点があった。
【0011】なお、光と音との双方を出力する入眠装置
として、たとえば実開昭58−30405号公報に記載
されているように、人の脳波を検出して、その脳波に基
づいて覚醒度合いを判別し、それに応じて音や照明を調
整する構成のものが提案されているが、入眠用の光駆動
脳波を発生させる光と環境協和音との双方を出力する点
については何ら具体的に開示されておらず、単に覚醒度
合いに応じて光と音とを制御するだけでは、十分な入眠
効果を発揮できないと考えられる。しかもこの従来の入
眠装置では、脳波を検出するために使用者の頭部に電極
を装着するものであり、違和感が大きいという難点があ
った。
【0012】
【発明の開示】本願発明は、上記した事情のもとで考え
出されたものであって、強度の不眠症者に対しても不眠
恐怖症を派生させることなく、迅速かつ快適に入眠させ
ることができる入眠装置を提供することを、その課題と
する。
【0013】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0014】本願発明の第1の側面によれば、使用者に
入眠用の光駆動脳波を発生させる光として、所定周期で
点滅する所定波長の光を、所定時間の出力状態とそれに
続く一定時間の非出力状態とを1周期として繰り返し出
力する光源を有する光出力装置と、環境協和音として、
均質かつ単調な音を連続的に出力するスピーカを有する
音出力装置とを備え、使用時に使用者の身体に一切接触
することなく使用可能な構成としたことを特徴とする、
入眠装置が提供される。
【0015】この入眠装置によれば、使用者に入眠用の
光駆動脳波を発生させる光と環境協和音との双方を同時
に出力できるので、光駆動脳波理論と環境協和音理論と
の相乗効果により、使用者に迅速かつ快適に入眠を促す
ことができる。具体的に述べれば、光の点滅および断続
により使用者に入眠用の光駆動脳波を良好に発生させる
ことができ、連続的に出力される均質かつ単調な環境協
和音との相乗効果により、入眠を迅速かつ快適にでき
る。すなわち、光は点滅および断続させることにより使
用者に入眠用の光駆動脳波を良好に発生させることがで
きるが、環境協和音は連続的に出力する方が入眠を妨げ
ることがないので好ましいのである。しかも、使用時に
使用者の身体に一切接触することなく使用可能であるの
で、使用者は寝床に入ったままの状態でごく自然に就寝
できることから、使用者に違和感を全く感じさせず、し
たがって不眠恐怖症を派生させることがない。この結
果、強度の不眠症者に対しても不眠恐怖症を派生させる
ことなく、迅速かつ快適に入眠させることができる。
【0016】光出力装置は、たとえば発光ダイオードを
マイクロコンピュータにより駆動制御することにより実
現できるが、このような構成に限定されるものではな
い。
【0017】音出力装置は、たとえばマイクロコンピュ
ータを利用して、ROMに記憶させたディジタルの音響
データを読み出してアナログの音響信号に変換し、その
音響信号に基づいてスピーカを駆動することを繰り返す
ことにより実現できるが、このような構成に限定される
ものではなく、カセットテープレコーダなどを用いて、
エンドレステープを再生するように構成してもよい。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】好ましい実施の形態によれば、光出力装置
は、使用者が光源の作動時間を設定するための光出力装
置作動時間設定手段と、光出力装置作動時間設定手段に
設定された作動時間に応じて光源を作動させる光出力装
置作動手段と、使用者が光源による光の点滅周期、およ
び所定時間の出力状態とそれに続く一定時間の非出力状
態との周期を設定するための光出力周期設定手段と、光
出力周期設定手段に設定された周期に応じて、光源によ
る光の点滅周期および所定時間の出力状態とそれに続く
一定時間の非出力状態との周期を可変させる周期変更手
段とを有し、音出力装置は、使用者がスピーカの作動時
間を設定するための音出力装置作動時間設定手段と、音
出力装置作動時間設定手段に設定された作動時間に応じ
てスピーカを作動させる音出力装置作動手段とを有す
る。
【0022】このようにすれば、使用者が光出力装置や
音出力装置の作動時間を任意に設定でき、しかも光出力
装置による光の点滅周期ならびに所定時間の出力状態と
それに続く一定時間の非出力状態との周期を任意に設定
できるので、好みに応じた作動時間や光の点滅および断
続周期を使用者が所望に応じて選択できる。また、使用
を継続することにより、経験的に自己に適した作動時間
や光の点滅および断続周期を使用者が見出すことも可能
になる。
【0023】光出力装置作動時間設定手段は、たとえば
キースイッチなどにより実現できる。光出力装置作動時
間は、時間自体を使用者が入力できるようにしてもよい
し、あるいは複数種類の作動時間から使用者が選択でき
るようにしてもよい。
【0024】光出力周期設定手段は、たとえばキースイ
ッチなどにより実現できる。光出力周期は、周期自体を
使用者が入力できるようにしてもよいし、あるいは複数
種類の周期から使用者が選択できるようにしてもよい。
また、光の点滅周期と断続周期とを個別に設定あるいは
選択できるようにしてもよいし、光の点滅周期と断続周
期とのうちの一方を設定あるいは選択すれば他方が自動
的に設定されるようにしてもよい。
【0025】音出力装置作動時間設定手段は、たとえば
キースイッチなどにより実現できる。音出力装置作動時
間は、時間自体を使用者が入力できるようにしてもよい
し、あるいは複数種類の作動時間から使用者が選択でき
るようにしてもよい。
【0026】光出力装置作動手段、周期変更手段、およ
び音出力装置作動手段は、たとえばマイクロコンピュー
タにより実現できるが、このような構成に限定されるも
のではなく、たとえばタイマー装置などの各種の電子部
品を組み合わせたディスクリート回路、あるいは各種の
論理回路などにより実現してもよい。
【0027】他の好ましい実施の形態によれば、音出力
装置は、基台に設置され、光出力装置の光源は、基台に
可動支持部を介して位置調整可能に支持された可動台に
設置されている。
【0028】このようにすれば、基台を枕元付近の適所
に配置し、可動支持部により可動台の位置を調整するこ
とにより、基台や可動台のいずれの部分をも使用者の身
体に一切接触させることなく、音および光を使用者の好
みに応じた所望の位置から出力させることができ、入眠
時の快適さが一層向上し、より優れた入眠効果が得られ
る。
【0029】基台、可動支持部、および可動台は、光出
力装置や音出力装置をマイクロコンピュータやLEDな
どを用いて構成することにより、必要に応じて任意に極
小化できる。
【0030】可動支持部は、たとえばフレキシブルパイ
プにより構成できるが、これに限るものではなく、複数
のアームとばねとの組合せにより可動台を任意の位置で
保持できるように構成してもよいし、複数のアームとね
じとの組合せにより可動台を任意の位置で保持できるよ
うに構成してもよい。あるいは、複数のアームとねじと
の組合せなどにより、可動台を予め決められた複数種類
の保持姿勢のうち、使用者により選択された姿勢で保持
するように構成してもよい。
【0031】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0033】図1は、本願発明に係る入眠装置の概略外
観斜視図であって、略直方体状の基台1の正面には、環
境協和音を出力するスピーカ2が設置されている。基台
1の上面には、フレキシブルパイプからなる可動支持部
3と、入眠装置の作動時間などの各種の設定を行うため
の操作表示部4とが設置されており、可動支持部3の先
端には、略円柱状の可動台5が取り付けられている。可
動支持部3は屈曲自在であり、可動支持部3を屈曲させ
ることにより、可動台5の位置および角度を任意に調整
可能である。
【0034】図2は、操作表示部4の正面図であって、
操作表示部4には、LCDからなり入眠装置の作動時間
などの各種の設定項目を表示する表示装置7と、電源を
オン・オフするための電源キー8、入眠装置の作動時間
を選択するためのタイマキー9、使用者に入眠用の光駆
動脳波を発生させる光の点滅周期やオン・オフ周期を選
択するための周期キー10、入眠装置の作動を開始させ
るためのスタートキー11、環境協和音の音量を選択す
るための音量キー12a、および使用者に入眠用の光駆
動脳波を発生させる光の光量を選択するための光量キー
12bの6個のキースイッチとが設置されている。これ
ら6個のキースイッチは、バックライト照明が施されて
おり、暗所でも視認可能である。
【0035】図3は、可動台5の下面図であって、可動
台5の内部には、使用者に入眠用の光駆動脳波を発生さ
せる光を出力するたとえば橙色のLED13が設置され
ており、可動台5の下面は、LED13からの光を適度
に散乱させ、かつ紫外線などの有害電磁波の通過を阻止
する円板状のフィルタ14により覆われている。
【0036】図4は、本願発明に係る入眠装置の制御系
の回路ブロック図であって、この回路は基台1の内部に
設置されている。この回路は、入眠装置全体を制御する
CPU21、CPU21を動作させるためのプログラム
や環境協和音の音響信号をディジタル符号化した音響デ
ータなどを記憶しているROM22、各種の設定内容な
どを記憶するEEPROM23、音響データを復号化す
るデコーダ24、入出力インターフェイス25、表示装
置7を駆動するLCDドライバ回路26、スピーカ2を
駆動するスピーカドライバ回路27、およびLED13
を駆動するLEDドライバ回路28を備えている。
【0037】CPU21、ROM22、EEPROM2
3、デコーダ24、および入出力インターフェイス25
は、バス線により相互に接続されている。バス線には、
アドレスバス、データバス、および制御信号線が含まれ
る。入出力インターフェイス25には、LCDドライバ
回路26、スピーカドライバ回路27、LEDドライバ
回路28、電源キー8、タイマキー9、周期キー10、
スタートキー11、音量キー12a、および光量キー1
2bが接続されている。デコーダ24にはスピーカドラ
イバ回路27が接続されている。LCDドライバ回路2
6には表示装置7が接続されており、スピーカドライバ
回路27にはスピーカ2が接続されている。LEDドラ
イバ回路28には、端子29、電線30、および端子3
1を介してLED13が接続されており、電線30は可
動支持部3の内部に配線されている。
【0038】すなわち、LED13、LEDドライバ回
路28、入出力インターフェイス25、およびCPU2
1は、使用者に入眠用の光駆動脳波を発生させる光を出
力する光出力装置を構成している。スピーカ2、スピー
カドライバ回路27、入出力インターフェイス25、デ
コーダ24、ROM22、およびCPU21は、環境協
和音を出力する音出力装置を構成している。タイマキー
9は、使用者が光出力装置の作動時間を設定するための
光出力装置作動時間設定手段を構成している。CPU2
1は、光出力装置作動時間設定手段に設定された作動時
間に応じて光出力装置を作動させる光出力装置作動手段
を構成している。周期キー10は、使用者が光出力装置
による光の点滅周期、および所定時間の出力状態とそれ
に続く一定時間の非出力状態との周期を設定するための
光出力周期設定手段を構成している。CPU21は、光
出力周期設定手段に設定された周期に応じて、光出力装
置による光の点滅周期および所定時間の出力状態とそれ
に続く一定時間の非出力状態との周期を可変させる周期
変更手段を構成している。タイマキー9は、使用者が音
出力装置の作動時間を設定するための音出力装置作動時
間設定手段を構成している。CPU21は、音出力装置
作動時間設定手段に設定された作動時間に応じて音出力
装置を作動させる音出力装置作動手段を構成している。
LED13は、光出力装置の光源を構成している。
【0039】次に動作の概略を説明する。上記入眠装置
の使用に際しては、基台1を使用者の枕元付近の適所に
配置し、可動支持部3を屈曲させて、可動台5のLED
13からの光が就寝状態の使用者の目に照射されるよう
に調整する。そして、基台1の上面に設置された操作表
示部4の電源キー8を押下すれば、操作表示部4の表示
画面上に各種設定項目が表示される。すなわち、スピー
カ2からの環境協和音の出力およびLED13からの光
の出力を行う時間である作動時間、LED13から出力
される光の点滅周期および点滅の継続・休止周期、スピ
ーカ2から出力される環境協和音の音量、およびLED
13から出力される光の光量が、それぞれタイトルとと
もに表示される。これらの表示は、前回の設定時に選択
された内容がEEPROM23に記憶されているので、
それをそのまま表示したものである。ただし、初回の使
用時には、工場出荷段階で予め設定されている標準的な
設定内容が表示される。したがって、使用者は、電源キ
ー8を押下したときに表示装置7の表示画面に表示され
る設定内容を変更する必要がなければ、何らの選択操作
をも行うことなく、直ちにスタートキー11を押下すれ
ばよいのである。
【0040】作動時間は、たとえば1時間以内の時間を
5分単位で選択可能になされており、タイマキー9を1
回押下する毎に表示装置7の表示画面に表示される作動
時間が5分ずつ増加する。タイマキー9を押下し続けた
場合は、たとえば数分の1秒程度の所定時間毎に表示装
置7の表示画面に表示される作動時間が5分ずつ増加す
る。
【0041】周期は、たとえば数種類の組合せから1つ
を選択可能になされており、周期キー10を1回押下す
る毎に表示装置7の表示画面に表示される周期が異なる
種類の組合せに切り替わる。すなわち、LED13の点
滅周期が1秒で、その点滅を10分間継続した後に10
秒間停止するというパターンと、LED13の点滅周期
が0.1秒で、その点滅を5分間継続した後に5秒間停
止するというパターンと、LED13の点滅周期が0.
01秒で、その点滅を1分間継続した後に1秒間停止す
るというパターンとが、周期キー10を1回押下する毎
に順次切り替わる。これらのパターンは、EEPROM
23に予め記憶されている。
【0042】音量は、たとえば10段階のうちのいずれ
かを選択可能になされており、音量キー12aを1回押
下する毎に表示装置7の表示画面に表示される音量が1
段階ずつ増加する。
【0043】光量は、たとえば10段階のうちのいずれ
かを選択可能になされており、光量キー12bを1回押
下する毎に表示装置7の表示画面に表示される光量が1
段階ずつ増加する。
【0044】そして、各種設定項目の選択が終了してス
タートキー11を押下すると、設定内容がEEPROM
23に記憶され、その記憶内容に基づいてスピーカ2お
よびLED13が駆動される。すなわち、CPU21が
ROM22から環境協和音の音響データを読み出してデ
コーダ24に復号化させ、デコーダ24により復号化さ
れた音響信号がスピーカドライバ回路27により増幅さ
れて、スピーカ2に供給される。このときスピーカドラ
イバ回路27は、CPU21からの指示に応じた増幅率
で音響信号を増幅する。これによりスピーカ2からは、
音量キー12aにより設定された音量で、環境協和音が
出力される。この環境協和音は、たとえばある種の機械
の作動音のように、高低、強弱、速さなどの変化が単調
でかつ均質な音であることが望ましく、音楽的な音は適
当でない。また、自然界の流水や風の音などを用いても
よいが、自然界の音は不規則に刺激音が混ざる場合があ
るので、このような刺激音の混入した音は避けた方が好
ましい。
【0045】一方、CPU21が入出力インターフェイ
ス25を介してLEDドライバ回路28を制御し、LE
Dドライバ回路28がLED13を発光させる。この発
光は、使用者に入眠用の光駆動脳波を発生させるもので
あって、周期キー10の押下操作により選択された点滅
周期および点滅の継続・休止周期に応じて、たとえばL
ED13が0.1秒の点滅周期で点滅し、かつその点滅
を5分間継続した後に5秒間停止するという動作を繰り
返す。
【0046】かくして使用者は、寝床に就いたまま、ス
ピーカ2からの環境協和音を聞き、閉眼状態でLED1
3からの光の刺激を受けることにより、環境協和音理論
と光駆動脳波理論との相乗効果によって、迅速かつ快適
に入眠できる。すなわち、使用者は、スピーカ2からの
環境協和音により交感神経を抑制され、十分にリラック
スした状態になる。そして、それと同時にLED13か
らの光の刺激により、平常脳波から睡眠脳波に引き込ま
れ、迅速かつ快適に入眠する。このように、環境協和音
により交感神経を抑制された状態で、光の刺激を受ける
ことにより、入眠用の光駆動脳波がきわめて良好に発生
するようになり、環境協和音と光刺激とを各別に使用者
に与えることによる入眠効果の総和と比較して、格段に
優れた入眠効果を得られる。
【0047】しかも、上記入眠装置はいかなる部分も使
用者に接触せずに使用可能であるので、使用者に全く違
和感を与えることがない。したがって、使用者に不眠恐
怖症を派生させることがなく、自然な状態で迅速かつ快
適に入眠できる。すなわち、上記入眠装置は、環境協和
音と光刺激と不眠恐怖症除去との3つの要素の相乗的効
果により入眠を迅速かつ快適に促すことができる画期的
な装置であって、強度の不眠症者の場合でも容易に入眠
できる。
【0048】さらに述べれば、国内はもとより全世界的
に見て不眠症者の数は多く、国や文化の違いによってそ
の数は異なるが、学説によると25%〜30%の人々が
不眠に悩まされているといわれる。上記のように強度の
不眠症者の場合でも容易に入眠できる本願発明は、それ
ら多数の人々に福音をもたらすものと確信する。
【0049】なお、使用者は閉眼状態でLED13から
の光を受けるのが通常であるが、ときには開眼状態にな
ることもある。そこで、念のために可動台5の下面にフ
ィルタ14を設けて、LED13からの光を適度に散乱
させるとともに、仮に紫外線などの有害電磁波が含まれ
ていたとしても、それらを除去するようにしている。
【0050】次に、上記動作を実現するためのCPU2
1の処理手順の概略について、図5に示すフローチャー
トを参照しながら説明する。
【0051】電源キー8が押下されると、CPU21
が、EEPROM23に記憶されている各種の設定内容
を表示装置7の表示画面上に表示させる(S1)。そし
てCPU21が、タイマキー9が押下されたか否かを判
断する(S2)。タイマキー9が押下されていれば(S
2:YES)、CPU21が、タイマ表示を変更する
(S3)。具体的には、入眠装置の作動時間を5分間増
加させて表示する。そしてCPU21が、周期キー10
が押下されたか否かを判断する(S4)。周期キー10
が押下されていれば(S4:YES)、CPU21が、
周期表示を変更する(S5)。具体的には、LED13
の点滅周期および点滅の継続・休止周期を他の組合せに
変更して表示する。そしてCPU21が、音量キー12
aが押下されたか否かを判断する(S6)。音量キー1
2aが押下されていれば(S6:YES)、CPU21
が、音量表示を変更する(S7)。具体的には、スピー
カ2からの環境協和音の出力レベルを1段階上げて表示
する。もちろん、第10段階の次には第1段階を表示す
る。そしてCPU21が、光量キー12bが押下された
か否かを判断する(S8)。光量キー12bが押下され
ていれば(S8:YES)、CPU21が、光量表示を
変更する(S9)。具体的には、LED13からの光の
出力レベルを1段階上げて表示する。もちろん、第10
段階の次には第1段階を表示する。
【0052】そしてCPU21が、スタートキー11が
押下されたか否かを判断する(S10)。スタートキー
11が押下されていれば(S10:YES)、CPU2
1が、表示装置7に表示されている各種の設定内容をE
EPROM23に記憶させる(S11)。具体的には、
既にEEPROM23に記憶されている内容と異なる内
容すなわち設定変更された内容については、EEPRO
M23の記憶内容を書換え、既にEEPROM23に記
憶されている内容と同一の内容すなわち設定変更されな
かった内容については、EEPROM23の記憶内容を
そのままにしておく。そしてCPU21が、タイマを起
動させる(S12)。このタイマは、入眠装置を自動的
に停止させるためのものであって、EEPROM23に
記憶されている作動時間がセットされる。このタイマ
は、たとえばCPU21に内蔵されているダウンカウン
タを利用して実現することができる。そしてCPU21
が、環境協和音および光を出力させる(S13)。具体
的には、ROM22に記憶されている音響データを読み
出してデコーダ24に音響信号に変換させ、その音響信
号をスピーカドライバ回路27に供給してスピーカ2を
駆動させる。このとき、EEPROM23に記憶されて
いる音量の設定段階に応じて、スピーカドライバ回路2
7の増幅率を制御する。なお、ROM22からの音響デ
ータの読出は、繰り返し実行される。また、これと同時
に、入出力インターフェイス25を介してLEDドライ
バ回路28を制御し、LED13を駆動させる。このと
き、EEPROM23に記憶されている点滅周期および
点滅の継続・休止周期にしたがって、LED13を発光
させる。しかも、EEPROM23に記憶されている光
量の設定段階に応じて、LED13の発光光量を制御す
る。このようなLED13の制御のための時間管理を全
てCPU21により行ってもよいが、CPU21の負荷
が重たくなり過ぎる場合には、LEDドライバ回路28
にタイマ回路などを設けて、点滅制御の時間管理をLE
Dドライバ回路28で行うようにしてもよい。
【0053】そしてCPU21が、S12でスタートさ
せたタイマがタイムアップしたか否かを判断する(S1
4)。すなわち、EEPROM23に記憶されている作
動時間が経過したかどうかを調べる。タイマがタイムア
ップしていれば(S14:YES)、使用者により選択
された作動時間が経過したということなので、スピーカ
2およびLED13の駆動を停止して電源を遮断し、こ
のルーチンを終了する。
【0054】S14において、S12でスタートさせた
タイマがタイムアップしていなければ(S14:N
O)、使用者により選択された作動時間が経過していな
いということなので、S13に戻ってスピーカ2および
LED13の駆動を継続する。
【0055】S10において、スタートキー11が押下
されていなければ(S10:NO)、S2に戻る。すな
わち、スタートキー11が押下されるまでは、使用者に
よる各種設定項目の選択操作が完了していないというこ
となので、選択操作用の各種キースイッチの監視を継続
する。
【0056】S8において、光量キー12bが押下され
ていなければ(S8:NO)、光量表示を変更する必要
がないのでS10に進む。
【0057】S6において、音量キー12aが押下され
ていなければ(S6:NO)、音量表示を変更する必要
がないのでS8に進む。
【0058】S4において、周期キー10が押下されて
いなければ(S4:NO)、周期表示を変更する必要が
ないのでS6に進む。
【0059】S2において、タイマキー9が押下されて
いなければ(S2:NO)、タイマ表示を変更する必要
がないのでS4に進む。
【0060】なお、入眠装置の作動中に電源キー8が押
下されれば、CPU21が終了処理を実行した後に、電
源を遮断するようになされている。
【0061】もちろん、本願発明の入眠装置は上記実施
形態に限定されるものではなく、実施に際しては既述の
事項を含めて各種の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る入眠装置の概略外観斜視図であ
る。
【図2】図1に示す入眠装置に備えられた操作表示部の
正面図である。
【図3】図1に示す入眠装置に備えられた可動台の下面
図である。
【図4】図1に示す入眠装置の制御系の回路ブロック図
である。
【図5】図1に示す入眠装置に備えられたCPUの処理
手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 基台 2 スピーカ 3 可動支持部 4 操作表示部 5 可動台 7 表示装置 8 電源キー 9 タイマキー 10 周期キー 11 スタートキー 12a 音量キー 12b 光量キー 13 LED 14 フィルタ 21 CPU 22 ROM 23 EEPROM 24 デコーダ 25 入出力インターフェイス 26 LCDドライバ回路 27 スピーカドライバ回路 28 LEDドライバ回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者に入眠用の光駆動脳波を発生させ
    る光として、所定周期で点滅する所定波長の光を、所定
    時間の出力状態とそれに続く一定時間の非出力状態とを
    1周期として繰り返し出力する光源を有する光出力装置
    と、 環境協和音として、均質かつ単調な音を連続的に出力す
    スピーカを有する音出力装置とを備え、 使用時に使用者の身体に一切接触することなく使用可能
    な構成としたことを特徴とする、入眠装置。
  2. 【請求項2】 前記光出力装置は、 使用者が前記光源の作動時間を設定するための光出力装
    置作動時間設定手段と、 前記光出力装置作動時間設定手段に設定された作動時間
    に応じて前記光源を作動させる光出力装置作動手段と、 使用者が前記光源による光の点滅周期、および所定時間
    の出力状態とそれに続く一定時間の非出力状態との周期
    を設定するための光出力周期設定手段と、 前記光出力周期設定手段に設定された周期に応じて、前
    光源による光の点滅周期および所定時間の出力状態と
    それに続く一定時間の非出力状態との周期を可変させる
    周期変更手段とを有し、 前記音出力装置は、 使用者が前記スピーカの作動時間を設定するための音出
    力装置作動時間設定手段と、 前記音出力装置作動時間設定手段に設定された作動時間
    に応じて前記スピーカを作動させる音出力装置作動手段
    とを有する、請求項1に記載の入眠装置。
  3. 【請求項3】 前記音出力装置は、基台に設置され、 前記光出力装置の前記光源は、前記基台に可動支持部を
    介して位置調整可能に支持された可動台に設置されてい
    、請求項1または2に記載の入眠装置。
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