JP3330677B2 - 成形方法およびその成形装置 - Google Patents

成形方法およびその成形装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリフォームを再加熱
するための方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、二軸延伸吹込成形容器と称され
る合成樹脂製の薄肉の容器は、例えば射出成形によって
得られたプリフォームをブロー型のキャビティ内に位置
させ、容器の軸方向に延伸させるとともに内部に吹き込
んだ気体の圧力によって軸方向と直角な方向に膨張させ
ることで得られる。
【0003】ところで、このような成形工程を実施され
る樹脂材料にあっては、大きな熱収縮を起こすものがあ
る。一例として、スチロール樹脂のなかのHIPS(ハ
イ・インパクト・スチロール)と称される耐衝撃性を有
するスチロール樹脂、あるいは高密度、低密度PE(ポ
リエチレン)樹脂などがある。通常、樹脂材料によって
成形されるプリフォームは、射出キャビティ型内にて冷
却されることで離型可能な温度に設定される。しかし、
これらの樹脂は、プリフォームを延伸ブローの適温にす
るために多くの熱量を必要とする。このため、プリフォ
ームを射出成形金型から早く離型してプリフォームを高
温に保とうとすると、成形されたプリフォームに熱収縮
変形が発生しやすくなる。従って、熱収縮変形した場合
には、単に形状が小さくなるだけでなく、プリフォーム
の縦軸方向および周方向での収縮率が均一でないことに
よる彎曲等の形状変化も含まれる。また、この収縮によ
り、次の工程である温調工程部では、温調が不均一とな
り、ボトル偏肉の原因となる。
【0004】発明者は、この現象について観察したとこ
ろ、樹脂中に含有する成分の種類によって固有であるこ
と、プリフォームの成形時に樹脂の持っている温度分布
により樹脂の充填状態が周方向あるいは縦軸方向で偏る
こと等が原因して熱収縮変形が発生することを確認し
た。
【0005】このため、二軸延伸吹込成形工程では、プ
リフォームの段階で設定されている所定の形状寸法を基
にした延伸量を確保できなくなり、湾曲したプリフォー
ムによる不均一温度分布の助長によって容器の肉厚分布
の適正化を難しくしてしまう。また、プリフォーム内に
挿入される延伸ロッドによって彎曲しているプリフォー
ムの周壁が突き破られてしまう危険もあった。
【0006】そこで、射出成形時でのプリフォームは、
熱収縮変形を抑制するための十分な冷却が必要とされ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な樹脂材料を用いた場合、十分な冷却によって熱収縮を
抑えると、プリフォームの温度が延伸適温よりも低くな
ることが多い。例えば、上記高密度ポリエチレン樹脂の
場合でいうと、結晶化速度が比較的早いことに起因し
て、冷却時間が短くても離型することができるが、離型
したプリフォームは延伸適温にないことが観測されてい
る。また、低密度ポリエチレン樹脂の場合では、この樹
脂材料が高密度ポリエチレンと比べて比較的低い曲げあ
るいは座屈強度を有し、所謂、腰の弱い材料である関係
上、離型時の温度が高いと射出金型、特に射出コア型に
密着したままになることがあり、射出コア型の上昇に伴
って形状反転を引起こすことがある。従って、この樹脂
材料では、十分に固化するまで冷却しなければならなか
った。さらに、HIPSの場合は、ゴム成分を有してい
るので、射出金型からの離型時の温度が高いと収縮が大
きくなってしまう。このように、射出成形後、二軸延伸
吹込の際に要求される延伸適温にないプリフォームは、
延伸吹込成形する前に再加熱等の温度調整が必要にな
る。
【0008】そこで、射出成形後のプリフォームを延伸
適温に設定するため温度調整工程では、一例として、図
5あるいは図6に示す構造を用いてプリフォームが温度
調整される。
【0009】図5においては、プリフォームPが、温調
ポットA内あるいは加熱部材(図示されず)と対向した
状態で配置され、プリフォームPの外側層が温調ポット
Aの加熱面からの輻射熱によって加熱される。一方、プ
リフォームの内側層は次のような構造を用いて温調され
る。例えば、温調ポットAを用いる場合でいうと、延伸
吹込成形時に最も早くキャビティ面に接触するネック部
直下の保有熱を高めるために、この位置に対向する加熱
ピースBを配置した構造、あるいは、図6に示すよう
に、プリフォームPの内部で縦軸方向全域に亘って加熱
することができるヒータロッドCを配置した構造があ
る。
【0010】プリフォームPの内部を温度調整する構造
では、いずれも、プリフォームPの内壁面に近接する熱
源を備えている。そして、この熱源および温調ポットA
によって加熱されるプリフォームPは、上記した射出成
形後と同様に熱収縮変形を来す。このため、プリフォー
ムPは、熱源との間の近接距離を周方向で異ならせてし
まうことがある。この場合には、プリフォームPの周方
向で温度分布が均一にならないことが多い。このため、
延伸吹込成形時、周方向での延伸率が変化してしまい、
均一な肉厚分布が得られなくなる。また、熱源に向け熱
収縮変形して熱源と接触してしまうこともある。この場
合には、熱源に接触した箇所が高温になり、溶融して破
損してしまうことになる。このような不具合は、ホット
パリソン方式によく用いられる温調工程、あるいはコー
ルドパリソン方式に用いられるブロー成形前の加熱工程
において発生する。
【0011】そこで、本発明の目的とするところは、上
記従来の成形方法における問題、特に、射出成形後、延
伸適温にないプリフォームを延伸適温に設定するために
再加熱を行なう場合の問題に鑑み、二軸延伸吹込成形に
供されるプリフォームとしての所定形状を維持させると
共に、延伸吹込成形のための所定温度分布を確保するこ
とのできる成形方法および成形装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、射出成形されたプリフォー
ムを二軸延伸吹込成形することで中空体の容器を成形す
成形装置において、上記プリフォームの外周面を延伸
適温に達するまで加熱する温調ポットと、 上記プリフォ
−ムの内部に配置可能であって、延伸適温に達していな
いプリフォームの内側形状寸法よりも小さく、非接触な
状態で挿入可能な寸法により外形を形成され、上記温調
ポット内で熱収縮するプリフォームの胴部および底部の
各内壁面に密着して収縮変形を規定する温度調整手段と
を有し、 上記温度調整部材は、上記プリフォームの縦軸
方向で少なくとも底部と胴部との間で温度分布を設定す
る構造を備えていることを特徴としている。
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】本発明による成形装置では、延伸適温にないプ
リフォームを延伸適温に設定するために再加熱する場
合、その加熱によって熱収縮するプリフォームの底部お
よび胴部の内壁面をプリフォームの内側形状よりも小さ
い外形寸法に形成されて、非接触状態で挿入されている
温度調整手段に密着させることできる。このため、プリ
フォームは、内壁面の変形を規定されて所定形状に維持
されるとともにこの状態で延伸適温を設定される。ま
た、温度調整手段は、挿入時、プリフォーム内壁面と接
触しないので、プリフォームの内壁面を摺擦して傷付け
ることがない。
【0016】
【0017】また、本発明による成形装置では、プリフ
ォームの再加熱時、縦軸方向での温度分布、特に、底部
と胴部との間に温度分布を設定することができる。これ
により、射出成形後、比較的温度が高い状態にあるプリ
フォームの底部の温度が上昇するのを抑えられ、容器の
肉厚分布に影響するゲート痕を含めた底部からの延伸量
を安定化させることができる。
【0018】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。
【0019】図1は、本発明による成形方法に用いられ
る温調装置10を示す断面図である。
【0020】すなわち、温調装置10は、射出成形後に
実施される二軸延伸吹込成形前にプリフォームを延伸適
温に設定するためのものであり、温調ポット12と温度
調整手段14とを備えている。温調ポット12は、プリ
フォームPの縦軸方向でゾーン化された複数の加熱部1
6を備え、図示しない熱源によって所定温度を維持され
るようになっている。この場合の所定温度とは、プリフ
ォームPの底部および胴部が延伸適温を設定される温度
に相当している。
【0021】一方、プリフォームPの内部には、温度調
整手段14が配置される。すなわち、温度調整手段14
は、コア部材(以下、温度調整コア14という)で構成
されている。この温度調整コア14は、温調ポット内で
再加熱されるプリフォームPの内壁面の温度分布を設定
すると共に温度調整のために加熱されるプリフォームP
が熱収縮した際の形状寸法を規定するために設けられて
いる。このため、温度調整コア14は、プリフォームP
の底部および胴部に対向する位置の外形寸法が、射出成
形後、延伸適温以下にあるプリフォームPの内側形状寸
法よりも小さく設定されている。従って、温度調整コア
14は、非接触の状態でプリフォームに挿入することが
できる。また、温度調整コア14の表面には、テフロン
(商品名)等のフッ素樹脂やカニフロン等を用いた離型
層が設けられている。これにより、温調ポット12によ
って加熱されたプリフォームPは、縦軸方向での温度分
布を調整されるとともに、縦軸方向および周方向で熱収
縮した場合に温度調整コア14の外周面に密着する。こ
のため、プリフォームPは、二軸延伸吹込成形に必要と
される形状寸法に規定された状態で延伸適温に達するま
で加熱される。また、プリフォームPの内壁面が温度調
整コア14の外周面に密着した際には、プリフォームP
の内壁面が融け出すことがある。これにより、温度調整
コア14が離脱する場合に表面が引き摺られて平面性が
変化することもあるが、このような現象は離型層によっ
て防止される。また、プリフォームPの内壁面が引き擦
られるときとしては、温度調整コア14の挿入時がある
が、本実施例では、挿入時、非接触であるので、プリフ
ォーム内壁面の平面性を損ねることがない。
【0022】一方、温度調整コア14は、プリフォーム
Pの縦軸方向で底部と胴部との温度分布を設定する構造
とされている。
【0023】すなわち、温度調整コア14は、縦軸方向
に沿って、先端側から第1のコア部14Aおよび第2の
コア部14Bを備えている。第1のコア部14Aは、延
伸適温に達していないプリフォームPの底部内壁面に対
向してこの部分の温度を設定する部材であり、第2のコ
ア部14Bは、プリフォームPの胴部内壁面と対向して
この部分の温度を設定する部材である。第1のコア部1
4Aと第2のコア部14Bとは、その間に介在させた断
熱材18により連結されて一体化されている。
【0024】断熱材18は、第2のコア14Bからの熱
伝導を阻止するために設けられている。つまり、プリフ
ォームPの底部は、射出成形時に樹脂の導入位置に相当
している関係上、その部分が他の部分に比較して温度が
高いことが多い。従って、この部分を再加熱によってさ
らに温度上昇させると、ゲート痕を含めたこの部分での
延伸率が変化してしまことがある。このため、二軸延伸
吹込成形時に設定されるべき容器での肉厚分布が異なっ
てしまう虞れがある。そこで、この部分を他の部分から
の温度の影響を受けない状態、つまり、温度が上昇しな
い状態に維持することで、ゲート痕を含む底部から胴部
に向けた樹脂の延伸量を規制することが必要になる。こ
のため、第1のコア部14Aと対峙する第2のコア部1
4Bの先端部には内部に空胴が形成され、その空胴部
に、例えば、セラミックス等からなる断熱材18が挿填
されている。そして、この断熱材18の下端側には、第
1のコア部14Aが取付けられている。従って、第2の
コア部14Bから第1のコア部14Aに向けての熱伝達
が空洞部内に位置する断熱材18によって遮断されるの
で、第1のコア14Aの外周面に密着しているプリフォ
ームPは、底部の温度が上昇しない状態を維持される。
また、コア部14Aを断熱材料等で構成してもよい。
【0025】なお、断熱材18は、図1に示した第2の
コア部14Bの空胴部内に挿填する代りに、図2に示す
ように、第1のコア部14Aと第2のコア部14Bとの
間に挟み込まれ、外周面を露呈させた積層構造としても
よい。また、第1のコア部全体を断熱材で構成してもよ
い。そして、温度調整コア14の先端から断熱材18の
上端位置までの距離(L)あるいは断熱材18の厚さ
は、プリフォームPの底部での延伸特性を考慮してこの
部分での熱保有量を確保できるように設定されることが
必要である。つまり、この距離が長過ぎたりあるいは断
熱材18が厚過ぎる場合には、プリフォームPの底部で
の延伸量が少なくなり過ぎて、肉厚分布を適正化できな
くなる。本実施例では、上記距離(L)を5〜20mm
に設定されている。但し、この値は、プリフォームPの
形状や長さあるいは肉厚によって変更可能である。
【0026】次に、上記成形装置の構成を基に成形方法
を説明する。
【0027】上記樹脂材料によって射出成形されたプリ
フォームPは、温調ポット12内に配置される。このと
きのプリフォームPは、熱収縮変形を抑える目的で、射
出成形時に冷却されて二軸延伸吹込成形時の延伸適温以
下に維持されている。そして、温調ポット12内に配置
されたプリフォームPの内部に温度調整コア14が挿入
される。このときの温度調整コア14の位置は、第1の
コア部14AがプリフォームPの底部内壁面に近接する
位置とされ、また、温度調整コア14の外形寸法が延伸
適温以下にあるプリフォームPの内側形状寸法よりも小
さくされていることで第2のコア部14Bもプリフォー
ムPの胴部内壁面に近接している。従って、形状寸法の
違いにより、温度調整コア14は、プリフォームPの内
壁面と接触することなく挿入される。これにより、プリ
フォームPの内壁面が摺擦されるようなことがない。
【0028】一方、温調ポット12によって加熱される
と、プリフォームPは熱収縮変形を起こす。そして、熱
収縮変形することでプリフォームPは温度調整コア14
の外周面に密着し、それ以上の収縮変形を規制される。
また、温調ポット12では、温度調整コア14の外周面
に密着しているプリフォームPに対し、延伸適温に達す
るまでの間加熱が継続される。このとき、温度調整コア
14の外周面に密着しているプリフォームPの内壁面は
加熱されることで溶融することもある。このため、温度
調整コア14が離脱する際に粘着した状態で引き摺られ
ることもあるが、この場合には、温度調整コア14に有
する離型層によって表面の摩擦抵抗を極小にされている
ので、引き摺りが抑えられることになる。従って、引き
摺られることによりプリフォームの面が粗らくなってし
まうような事態が防止される。
【0029】また、プリフォームPの縦軸方向では、底
部と胴部との間に温度分布が設定される。つまり、温調
ポット12では、プリフォームPの縦軸方向でゾーン化
された温度分布が設定されており、プリフォームの胴部
が底部よりも高温となるように加熱温度が設定されてい
る。従って、プリフォームPが密着している温度調整コ
ア14においても、この温度分布が設定されることが好
ましい。このため、第1および第2のコア部14A、1
4Bの間に位置する断熱材18は、第2のコア部14で
の保有熱を第1のコア部14Aに伝達させないようにな
っている。従って、プリフォームPの底部は、異常な温
度上昇を招かないように独自の延伸適温に設定されるの
で、二軸延伸吹込時での極端な薄肉化が防止され、延伸
ロッドによる突き破り等の事故が防止される。この温度
分布に関しては、例えば、上記ポリスチロール樹脂の場
合、延伸適温が110〜150℃に設定されていると
き、本実施例では、温調コアの胴部温度が230℃に達
しているのに対し、底部が130℃でほぼ一定した温度
となる分布が得られた。
【0030】通常、プリフォームPを温度調整のために
加熱する場合には、プリフォームPの外側層が温調ポッ
トからの輻射熱によって加熱され、内側層が単一の加熱
部材によって加熱されることが多く、単一の加熱部材で
は底部と胴部との間の温度分布を設定することが難し
い。これに対して本実施例によれば、上記両部での温度
分布を容易に設定することができるので、底部での異常
な温度上昇を防止することができる。従って、底部の温
度が上昇した場合に発生しがちな容器の肉厚分布が不均
一になることを未然に防止することが可能になる。つま
り、底部の温度が上昇すると、この部分での保有熱量が
増加することで胴部に向け延伸される樹脂の量が不均一
化し、容器の肉厚も不均一になりやすいが、この部分の
温度を適正温度に維持することで、このような不具合を
解消することができる。
【0031】温度調整コア14における縦軸方向で底部
と胴部との温度分布を設定する構造としては、胴部に対
向する第2のコア部14Bからの熱伝導を遮断する構造
に限らない。
【0032】図3は、温度調整コア14の縦軸方向での
温度分布を設定するための構造の変形例を示している。
図3に示した構造では、図1に示した温度調整コア14
の構造として、プリフォームPの底部に対向する第1の
コア部14CにプリフォームPの胴部よりも低い温度を
設定するための温調部を構成し、プリフォームPの胴部
に対向する第2のコア部14Dには、加熱部および温度
均衡部を構成したことを特徴としている。すなわち、温
度調整コア14の内部には、その径方向中心に、縦軸方
向に沿って形成された冷媒通路20が設けられている。
この冷媒通路20は、第1のコア部14Cの内部に形成
された空胴部に連通している。そして、冷媒通路20に
は、水あるいは油などの冷媒が循環している。従って、
第1のコア部14Cは、冷媒によって積極的に冷却され
る。
【0033】また、第2のコア部14Dには、冷媒通路
20の周囲に、複数の棒状加熱部材22が周方向に沿っ
て配置されており、さらに、この棒状加熱部材22の外
周囲には、第2のコア部14Dの表面近傍で温度均衡部
をなすヒートパイプ24が周方向に沿って複数配列され
ている。ヒートパイプ24は、棒状加熱部材22が位置
していない箇所に重点的に配置され、第2のコア部14
Dの表面温度の分布を均一化する。この場合において
も、温度調整コア14の位置の外形寸法は、図1に示し
た実施例の場合と同様に、プリフォームPの底部および
胴部に対向する外形寸法が、射出成形後、延伸適温以下
にあるプリフォームPの内径寸法よりも小さく設定され
ている。
【0034】この構造においては、温度調整のために加
熱される延伸適温以下のプリフォームP内に温度調整コ
ア14が挿入される。そして、プリフォームPの内部に
挿填された温度調整コア14は、その外形寸法がプリフ
ォームPの内径寸法よりも小さくされていることで、容
易に挿入されるとともにプリフォームPの内壁面を摺擦
するようなことがない。
【0035】一方、温度調整コア14は、第1のコア部
14Cが冷媒によって冷却され、第2のコア部14Dが
棒状加熱部材22によって加熱されることでプリフォー
ムPの縦軸方向の底部および胴部の間に温度分布を設定
する。従って、温調ポット12からの輻射熱によって加
熱されるプリフォームPは、熱収縮変形することで温度
調整コア14の第1のコア部14Cおよび第2のコア部
14Dに対して底部および胴部をそれぞれ密着させ、そ
の後の熱収縮変形を規制される。このため、プリフォー
ムPは、二軸延伸吹込成形に供されるプリフォームとし
ての所定形状を維持したままで延伸適温に達するまで加
熱を継続されることになる。
【0036】このような構造によれば、第2のコア部1
4Dの内部にヒートパイプ24を抜き差し可能に配置し
たので、プリフォームPの周方向での温調を行うことも
できる。このため、二軸延伸吹込成形時、周方向での延
伸量が適性化されることで、周方向での肉厚分布を均一
化することが可能になる。また、第2のコア部14Dで
は、積極的に加熱することで、プリフォームPの胴部を
含む縦軸方向全域が延伸適温に達するまでの時間を短縮
することができる。
【0037】なお、本発明に係る成形方法および成形装
置は、ホットパリソン方式およびコールドパリソン方式
のいずれを対象としてもよいこと勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明による成形装
置では、延伸適温にないプリフォームを延伸適温に設定
するために再加熱する場合、その加熱によって熱収縮す
るプリフォームの底部および胴部の内壁面をプリフォー
ムの内側形状よりも小さい外形寸法に形成されて、非接
触状態で挿入されている温度調整手段に密着させること
できる。このため、プリフォームは、内壁面の変形を規
定されて所定形状に維持されるとともにこの状態で延伸
適温を設定される。しかも、規制のための手段をプリフ
ォームに挿入する際には、非接触とすることで、プリフ
ォーム内壁を傷付けない。
【0039】
【0040】さらに、プリフォームの熱収縮変形を規制
する温度調整手段がプリフォームの縦軸方向で底部と胴
部との間の温度分布を設定することができるので、延伸
適温に設定するまでのサイクルタイムを短縮化して各部
で必要な肉厚分布が得られる温度を設定することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形方法に用いられる成形装置の構成
を示す断面図である。
【図2】図1に示した成形装置における一部の変形例を
示す断面図である。
【図3】図1に示した成形装置の要部の変形例を示す断
面図である。
【図4】図3中、符号CーCで示す方向の断面図であ
る。
【図5】温調構造の一例を示す模式図である。
【図6】温調構造の他の例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 再加熱用温調装置 12 温調ポット 14 温度調整手段をなす温御調整コア 14A、14C 第1のコア部 14B、14D 第2のコア部 18 断熱材 20 冷媒通路 22 加熱部材 24 ヒートパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−39226(JP,A) 特開 平1−258929(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/64 - 49/68

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形されたプリフォームを二軸延伸
    吹込成形することで中空体の容器を成形する成形装置
    おいて、上記プリフォームの外周面を延伸適温に達するまで加熱
    する温調ポットと、 上記プリフォ−ムの内部に配置可能であって、延伸適温
    に達していないプリフォームの内側形状寸法よりも小さ
    く、非接触な状態で挿入可能な寸法により外形を形成さ
    れ、上記温調ポット内で熱収縮するプリフォームの胴部
    および底部の各内壁面に密着して収縮変形を規定する温
    度調整手段とを有し、 上記温度調整部材は、上記プリフォームの縦軸方向で少
    なくとも底部と胴部との間で温度分布を設定する構造を
    備えている ことを特徴とする成形装置。
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