JP3246118B2 - 飽和ポリエステル系容器及びプリフォ−ムの首部加熱処理装置 - Google Patents
飽和ポリエステル系容器及びプリフォ−ムの首部加熱処理装置Info
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- JP3246118B2 JP3246118B2 JP23027193A JP23027193A JP3246118B2 JP 3246118 B2 JP3246118 B2 JP 3246118B2 JP 23027193 A JP23027193 A JP 23027193A JP 23027193 A JP23027193 A JP 23027193A JP 3246118 B2 JP3246118 B2 JP 3246118B2
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- heating
- container
- preform
- heat
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C49/00—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
- B29C49/42—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C49/64—Heating or cooling preforms, parisons or blown articles
- B29C49/6409—Thermal conditioning of preforms
- B29C49/6436—Thermal conditioning of preforms characterised by temperature differential
- B29C49/6445—Thermal conditioning of preforms characterised by temperature differential through the preform length
- B29C49/6452—Thermal conditioning of preforms characterised by temperature differential through the preform length by heating the neck
Landscapes
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】飽和ポリエステル樹脂系容器及び
プリフォ−ムの首部を加熱処理する装置に関するもので
ある。
プリフォ−ムの首部を加熱処理する装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】二軸延伸されたブロー容器は、ポリエチ
レンテレフタレートを中心として広く利用されているが
首部を普通に加熱処理する場合、精度的な品質が劣化し
てしまい開封トルク等のネジ部品質が確保出来ず液漏れ
を起こしたり、ネジをキャッピングする機械に掛からな
くなってしまう等の不具合を引き起こす可能性が有る
為、加熱処理時に首部品質を確保する事が不可欠とな
る。
レンテレフタレートを中心として広く利用されているが
首部を普通に加熱処理する場合、精度的な品質が劣化し
てしまい開封トルク等のネジ部品質が確保出来ず液漏れ
を起こしたり、ネジをキャッピングする機械に掛からな
くなってしまう等の不具合を引き起こす可能性が有る
為、加熱処理時に首部品質を確保する事が不可欠とな
る。
【0003】従来より首部を加熱する方法として下記形
態が出願されている。 イ)首部を遠赤外、赤外等のヒーターにより加熱処理す
る。(輻射熱、対流熱の利用) ロ)首部にキャップをかぶせ、埋め込みヒーターまたは
高周波誘導等により加熱処理する。(伝導加熱の利用)
態が出願されている。 イ)首部を遠赤外、赤外等のヒーターにより加熱処理す
る。(輻射熱、対流熱の利用) ロ)首部にキャップをかぶせ、埋め込みヒーターまたは
高周波誘導等により加熱処理する。(伝導加熱の利用)
【0004】イ)の方法に於いて、断熱無しの状態で加
熱した場合、加熱部と非加熱部との境が明確で無い為特
にプリフォームにて処理を行った場合には、首下付近の
延伸ブローが不均一になり、肉厚や曇度にアンバランス
を生じ品質が低下する。また、成形後の容器首部を処理
する場合に於いても、首部と胴部との境目が加熱される
事で首部が傾いたり、容器全体の高さが低下したりして
品質が低下する。かりに、断熱板が有った場合でも、断
熱板そのものが加熱される事により首下部も加熱され、
結果として断熱板としての役目を果たさなかったり、温
度的に不安定な断熱板が有る為に断熱板が平衡温度にな
るまでは、安定した条件で加熱処理が出来ないなどの不
具合が有った。
熱した場合、加熱部と非加熱部との境が明確で無い為特
にプリフォームにて処理を行った場合には、首下付近の
延伸ブローが不均一になり、肉厚や曇度にアンバランス
を生じ品質が低下する。また、成形後の容器首部を処理
する場合に於いても、首部と胴部との境目が加熱される
事で首部が傾いたり、容器全体の高さが低下したりして
品質が低下する。かりに、断熱板が有った場合でも、断
熱板そのものが加熱される事により首下部も加熱され、
結果として断熱板としての役目を果たさなかったり、温
度的に不安定な断熱板が有る為に断熱板が平衡温度にな
るまでは、安定した条件で加熱処理が出来ないなどの不
具合が有った。
【0005】ロ)の方法に於いて、加熱部と非加熱部と
の差異は適度に保持可能で有るが、伝導加熱方式を用い
ている為加熱に時間が係り過ぎて経済的とは言えない。
また、加熱プロセス中の収縮を考えるとキャップと容器
本体との密着性を常に保持するのが精度的に非常に難し
い。
の差異は適度に保持可能で有るが、伝導加熱方式を用い
ている為加熱に時間が係り過ぎて経済的とは言えない。
また、加熱プロセス中の収縮を考えるとキャップと容器
本体との密着性を常に保持するのが精度的に非常に難し
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、首部傾きを
防止でき、また首部の変形や径歪を防止しながら、比較
的短時間で高品質に首部を加熱処理できる飽和ポリエス
テル系容器及びプリフォームの首部加熱処理装置を提供
することを課題とする。
防止でき、また首部の変形や径歪を防止しながら、比較
的短時間で高品質に首部を加熱処理できる飽和ポリエス
テル系容器及びプリフォームの首部加熱処理装置を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、飽和ポリエステル樹脂系容器首部を加熱
処理する装置において、前記容器の首部下に断熱板を設
け、該断熱板と容器胴部を冷却するエア−吹付手段を前
記容器の胴部側に備え、前記容器の首部内側に円形のガ
イドを挿入する手段と前記容器首部を加熱する手段を設
け、さらに前記容器を回転する手段を具備する首部加熱
処理装置である。また、飽和ポリエステル樹脂系プリフ
ォ−ム首部を加熱処理する装置において、前記プリフォ
−ムの首部下に断熱板を設け、該断熱板とプリフォ−ム
胴部を冷却するエア−吹付手段を前記プリフォ−ムの胴
部側に備え、前記プリフォ−ムの首部内側に円形のガイ
ドを挿入する手段と前記プリフォーム首部を加熱する手
段を設け、さらに前記プリフォ−ムを回転する手段を具
備する首部加熱処理装置である。さらに、前記首部を加
熱する手段が首部全周に渡って具備されており、前記容
器およびプリフォームを回転する手段を必要としない上
記の首部加熱処理装置である。
決するために、飽和ポリエステル樹脂系容器首部を加熱
処理する装置において、前記容器の首部下に断熱板を設
け、該断熱板と容器胴部を冷却するエア−吹付手段を前
記容器の胴部側に備え、前記容器の首部内側に円形のガ
イドを挿入する手段と前記容器首部を加熱する手段を設
け、さらに前記容器を回転する手段を具備する首部加熱
処理装置である。また、飽和ポリエステル樹脂系プリフ
ォ−ム首部を加熱処理する装置において、前記プリフォ
−ムの首部下に断熱板を設け、該断熱板とプリフォ−ム
胴部を冷却するエア−吹付手段を前記プリフォ−ムの胴
部側に備え、前記プリフォ−ムの首部内側に円形のガイ
ドを挿入する手段と前記プリフォーム首部を加熱する手
段を設け、さらに前記プリフォ−ムを回転する手段を具
備する首部加熱処理装置である。さらに、前記首部を加
熱する手段が首部全周に渡って具備されており、前記容
器およびプリフォームを回転する手段を必要としない上
記の首部加熱処理装置である。
【0008】(詳細な説明)図2に示すような飽和ポリ
エステル系ボトル7の首部9に加熱処理を施す際に首部
下の不要な加熱を防ぐ為、断熱板1を設置し断熱板1よ
り下部をブローエアー等により冷却する事で首部下の変
形、全高さ変化を少なくし、キャッピング適性や容器形
状を確保したり、容器容量変化を最小限に抑えたりする
事を特徴とする。
エステル系ボトル7の首部9に加熱処理を施す際に首部
下の不要な加熱を防ぐ為、断熱板1を設置し断熱板1よ
り下部をブローエアー等により冷却する事で首部下の変
形、全高さ変化を少なくし、キャッピング適性や容器形
状を確保したり、容器容量変化を最小限に抑えたりする
事を特徴とする。
【0009】前記したエアーノズル4から出るブローエ
アーは容器首部下を冷却すると同時に断熱板を冷却する
事で断熱板の過度な温度上昇を防止したり、断熱板を熱
平衡させる事により安定した加熱条件を確保する事も目
的としている。またブローエアーは前記エアーノズル4
のような吹出口から供給され、方向、流量、圧力等が冷
却能力の必要性に応じて自由に調整する事ができる。
アーは容器首部下を冷却すると同時に断熱板を冷却する
事で断熱板の過度な温度上昇を防止したり、断熱板を熱
平衡させる事により安定した加熱条件を確保する事も目
的としている。またブローエアーは前記エアーノズル4
のような吹出口から供給され、方向、流量、圧力等が冷
却能力の必要性に応じて自由に調整する事ができる。
【0010】前記の断熱板1は材質として金属(アル
ミ、鉄、銅等)、熱硬化性樹脂、耐熱性の高い熱可塑性
樹脂、セラミック等が考えられる。加熱環境の熱量分散
性を確保する為に金属表面等にセラミックコーティング
等を行なう事も考えられる。
ミ、鉄、銅等)、熱硬化性樹脂、耐熱性の高い熱可塑性
樹脂、セラミック等が考えられる。加熱環境の熱量分散
性を確保する為に金属表面等にセラミックコーティング
等を行なう事も考えられる。
【0011】本発明は、飽和ポリエステル系ボトル7の
首部1に加熱処理を施す際に首部1の加熱による変形、
歪等を防止する為、図3に示す様なガイド3を首部内径
の全体または一部に挿入する事を特徴とする。
首部1に加熱処理を施す際に首部1の加熱による変形、
歪等を防止する為、図3に示す様なガイド3を首部内径
の全体または一部に挿入する事を特徴とする。
【0012】前記ガイド3は図3に示す様に容器内径と
の片側クリアランス2を0.01〜0.4mm、より望
ましくは0.01〜0.1mmとし、ガイド挿入時の便
宜上先端部にR形状を付けたり、テーパー形状を付けた
りする事も考えられる。
の片側クリアランス2を0.01〜0.4mm、より望
ましくは0.01〜0.1mmとし、ガイド挿入時の便
宜上先端部にR形状を付けたり、テーパー形状を付けた
りする事も考えられる。
【0013】本発明は、首部を加熱する事で結晶化させ
たり、残留応力除去させたり、ヒートセットしたり、前
収縮させる事で首部の開封トルク、液漏れ性を中心とし
た品質を確保する事ができる装置である。
たり、残留応力除去させたり、ヒートセットしたり、前
収縮させる事で首部の開封トルク、液漏れ性を中心とし
た品質を確保する事ができる装置である。
【0014】急速加熱を行なう為、図2に示すに様に一
般ヒーター・赤外線ヒーター・セラミックヒーター等の
加熱手段5を近接設置し、加熱均一性を確保する為、回
転板6で首部を回転させながら処理する。より均一な加
熱を行なう場合には首部からの距離を一定にした金型を
作成し、それをヒーター等により加熱する事も考えられ
る。又局部的な急速加熱を必要とする場合には、加熱源
としてレーザー光等の利用も有り得る。
般ヒーター・赤外線ヒーター・セラミックヒーター等の
加熱手段5を近接設置し、加熱均一性を確保する為、回
転板6で首部を回転させながら処理する。より均一な加
熱を行なう場合には首部からの距離を一定にした金型を
作成し、それをヒーター等により加熱する事も考えられ
る。又局部的な急速加熱を必要とする場合には、加熱源
としてレーザー光等の利用も有り得る。
【0015】適応される樹脂材料は、飽和ポリエステル
系材料に含まれるポリエチレンテレフタレート・ポリエ
チレンイソフタレイト・ポリエチレンナフタレート等が
上げられ、また一部組成としてポリブチレンテレフタレ
ート構造を含む事も可能で有る。
系材料に含まれるポリエチレンテレフタレート・ポリエ
チレンイソフタレイト・ポリエチレンナフタレート等が
上げられ、また一部組成としてポリブチレンテレフタレ
ート構造を含む事も可能で有る。
【0016】加熱処理による効果は樹脂の種類により大
きく左右され、一般に耐熱グレードと呼ばれている収縮
安定性の高い(ヒ−トセットし易い)樹脂材料での効果
は大きく、例えばポリエチレンテレフタレートの場合、
効果の大きい材料はエチレングリコールやテレフタル酸
からなるホモに近い組成で形成されているのに対し、効
果の小さい材料の場合グリコール成分としてジエチレン
グリコール等の第三成分が比較的多く含まれている。
きく左右され、一般に耐熱グレードと呼ばれている収縮
安定性の高い(ヒ−トセットし易い)樹脂材料での効果
は大きく、例えばポリエチレンテレフタレートの場合、
効果の大きい材料はエチレングリコールやテレフタル酸
からなるホモに近い組成で形成されているのに対し、効
果の小さい材料の場合グリコール成分としてジエチレン
グリコール等の第三成分が比較的多く含まれている。
【0017】
【作用】本発明の首部加熱処理装置は、断熱板、該断熱
板と容器胴部を冷却するエアー吹付手段、首部内側に円
形ガイドを挿入する手段および均一に加熱する手段を有
するので、首部傾きを防止でき、また首部の変形や径歪
を防止しながら、比較的短時間で高品質に首部を加熱処
理することを可能にする。
板と容器胴部を冷却するエアー吹付手段、首部内側に円
形ガイドを挿入する手段および均一に加熱する手段を有
するので、首部傾きを防止でき、また首部の変形や径歪
を防止しながら、比較的短時間で高品質に首部を加熱処
理することを可能にする。
【0018】
【実施例】図1はボトルを容器成形した後に、首部を加
熱処理する装置の一実施例で有る。本装置では、加熱時
間20秒でボトルを5秒間に1本処理する能力を持ち、
コンベア上を流れてきたボトルは加熱装置に手渡され円
周上に配置されたヒーターの中を0〜50rpmで回転
しながら加熱処理を行なう装置である。図1では、エア
ー吹出ノズル4と断熱板1は省略してある。図2に示す
様に首部9のフランジに近接した位置で断熱板1がセッ
トされていて、断熱板1とフランジとの隙間は1mmに
設定してある。
熱処理する装置の一実施例で有る。本装置では、加熱時
間20秒でボトルを5秒間に1本処理する能力を持ち、
コンベア上を流れてきたボトルは加熱装置に手渡され円
周上に配置されたヒーターの中を0〜50rpmで回転
しながら加熱処理を行なう装置である。図1では、エア
ー吹出ノズル4と断熱板1は省略してある。図2に示す
様に首部9のフランジに近接した位置で断熱板1がセッ
トされていて、断熱板1とフランジとの隙間は1mmに
設定してある。
【0019】図1において、ヒーター5は、円周上にお
いて5ゾーン等分に分けられていて各ゾーンでは独自に
温度設定を行なう事が可能であり、例えば最初の1〜2
ゾーンを高温加熱して、後3〜5ゾーンを低温加熱しな
がら首部全体に温度を急速になじませてゆく様な処理方
法も可能である。
いて5ゾーン等分に分けられていて各ゾーンでは独自に
温度設定を行なう事が可能であり、例えば最初の1〜2
ゾーンを高温加熱して、後3〜5ゾーンを低温加熱しな
がら首部全体に温度を急速になじませてゆく様な処理方
法も可能である。
【0020】温度制御を行なう為の温度計8は各ゾーン
左右1箇所ずつに取り付けられ、各ゾーン独自に温度制
御する形になっている。温度制御に関しては、PID
(比例積分、微分)方式にてコントロールしている。P
IDの制御には、電圧をコントロールして調整する方式
を用いている。ON/OFF制御の場合、OFF時にサ
ンプル通過した場合加熱が不十分だったり、ON時にサ
ンプル通過した場合加熱が多過ぎて品質が安定しない
為、本装置では採用するのは好ましくない。
左右1箇所ずつに取り付けられ、各ゾーン独自に温度制
御する形になっている。温度制御に関しては、PID
(比例積分、微分)方式にてコントロールしている。P
IDの制御には、電圧をコントロールして調整する方式
を用いている。ON/OFF制御の場合、OFF時にサ
ンプル通過した場合加熱が不十分だったり、ON時にサ
ンプル通過した場合加熱が多過ぎて品質が安定しない
為、本装置では採用するのは好ましくない。
【0021】断熱板1から下はノズル4に示す様な吹出
口からエアーがブローされていて、首部下を中心とした
ボトル本体を冷却したり断熱板そのものを冷却したりす
る仕組みになっている。エアーは、ゾーン別に減圧バル
ブ、流量調整バルブを通過する形で供給され、それぞれ
に圧力、流量を独自調整する事が可能である。
口からエアーがブローされていて、首部下を中心とした
ボトル本体を冷却したり断熱板そのものを冷却したりす
る仕組みになっている。エアーは、ゾーン別に減圧バル
ブ、流量調整バルブを通過する形で供給され、それぞれ
に圧力、流量を独自調整する事が可能である。
【0022】加熱を開始すると同時に、図3に示すよう
にガイド3がボトル首部内径全高さに渡って挿入され
る。ガイド3は加熱時の変形を防止する為、クリアラン
ス2は0.02mm(片肉)とし、耐熱性、滑り性を考
慮して材質はテフロン樹脂にて作成している。また、先
端部は挿入し易い様にコーナー全周にR3の丸め処理が
施されている。
にガイド3がボトル首部内径全高さに渡って挿入され
る。ガイド3は加熱時の変形を防止する為、クリアラン
ス2は0.02mm(片肉)とし、耐熱性、滑り性を考
慮して材質はテフロン樹脂にて作成している。また、先
端部は挿入し易い様にコーナー全周にR3の丸め処理が
施されている。
【0023】図2に示す様な、容量1.5L、口径部2
8mmにて成形したボトルで実際に加熱処理を行い、断
熱板及び冷却機構、首部ガイド等がどの程度の効果を発
揮するものかを実証してみた。評価に使用したボトルは
ポリエチレンテレフタレート樹脂を2軸延伸ブロー成形
したもので、樹脂グレードとしては、日本ユニペット社
製のRT543M樹脂を用いた。本体は、105℃に金
型温度を設定し15秒間保持する事で、有る程度の耐熱
性を付与している。(表1)に評価に用いたボトルの概
要を示す。
8mmにて成形したボトルで実際に加熱処理を行い、断
熱板及び冷却機構、首部ガイド等がどの程度の効果を発
揮するものかを実証してみた。評価に使用したボトルは
ポリエチレンテレフタレート樹脂を2軸延伸ブロー成形
したもので、樹脂グレードとしては、日本ユニペット社
製のRT543M樹脂を用いた。本体は、105℃に金
型温度を設定し15秒間保持する事で、有る程度の耐熱
性を付与している。(表1)に評価に用いたボトルの概
要を示す。
【0024】
【表1】
【0025】(表2)に加熱/冷却装置の設定条件を示
す。
す。
【0026】
【表2】
【0027】(表3)は、(表1)に示したボトルを断
熱板およびブロー冷却((表2)の右)有りの状態にて
加熱処理したものと、断熱板およびブロー冷却無しの状
態で処理したものとを作成し、図2のA,Bの中心位置
でのずれ量を測定し、それぞれの分散値と平均値とを表
にして比較したものである。
熱板およびブロー冷却((表2)の右)有りの状態にて
加熱処理したものと、断熱板およびブロー冷却無しの状
態で処理したものとを作成し、図2のA,Bの中心位置
でのずれ量を測定し、それぞれの分散値と平均値とを表
にして比較したものである。
【0028】
【表3】
【0029】表から明らかな様に、断熱板及び冷却ブロ
ーを設けたものは、設けないものに比較して首部下と首
部先端との中心位置ずれの平均値は、半分以下に収まっ
ている。中心位置でのずれ量は、図2のA,B位置での
外径を三次元測定機にてそれぞれ6点以上プロットして
中心位置を求め、それぞれの中心位置同志の直線距離を
計算により求めたものである。
ーを設けたものは、設けないものに比較して首部下と首
部先端との中心位置ずれの平均値は、半分以下に収まっ
ている。中心位置でのずれ量は、図2のA,B位置での
外径を三次元測定機にてそれぞれ6点以上プロットして
中心位置を求め、それぞれの中心位置同志の直線距離を
計算により求めたものである。
【0030】(表4)は内径にガイドを挿入して処理し
たものとガイドを挿入しないで処理したものとを作成
し、図2のC位置(首部先端)での外径寸法の径歪を測
定して、それぞれの分散値と平均値とを表にして比較し
たものである。
たものとガイドを挿入しないで処理したものとを作成
し、図2のC位置(首部先端)での外径寸法の径歪を測
定して、それぞれの分散値と平均値とを表にして比較し
たものである。
【0031】
【表4】
【0032】表から明らかな様に、ガイドを挿入したも
のは、挿入しないものに比較して分散値は1/3、平均
値は1/2に減少している。径歪は図2のC寸法を、ア
ウトサイドマイクロで等分6箇所測定し、最大値と最小
値との差を計算により求めたものである。
のは、挿入しないものに比較して分散値は1/3、平均
値は1/2に減少している。径歪は図2のC寸法を、ア
ウトサイドマイクロで等分6箇所測定し、最大値と最小
値との差を計算により求めたものである。
【0033】
【発明の効果】本発明の首部加熱処理装置を使用する
と、断熱板および冷却ブローを設けたことにより、首部
下と首部先端との中心位置ずれの平均値は、使用しない
ときの半分以下に収まる。また、首部内側に円形のガイ
ドを挿入することにより、挿入しないものに比較して、
首部先端での外径寸法の径歪の分散値は1/3、平均値
は1/2に減少し、比較的短時間で高品質に首部を加熱
処理することができる。
と、断熱板および冷却ブローを設けたことにより、首部
下と首部先端との中心位置ずれの平均値は、使用しない
ときの半分以下に収まる。また、首部内側に円形のガイ
ドを挿入することにより、挿入しないものに比較して、
首部先端での外径寸法の径歪の分散値は1/3、平均値
は1/2に減少し、比較的短時間で高品質に首部を加熱
処理することができる。
【0034】
【図1】本発明の一実施例を示す容器の首部加熱装置の
概要図である。
概要図である。
【図2】本発明の加熱処理部の部分説明図である。
【図3】本発明の口部のガイドを挿入した状態を示す部
分拡大説明図である。
分拡大説明図である。
1…断熱板 2…クリアランス 3…ガイド 4…ノズ
ル 5…ヒーター 6…回転板 7…容器 8…温度計
9…首部 10…胴部
ル 5…ヒーター 6…回転板 7…容器 8…温度計
9…首部 10…胴部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−173131(JP,A) 特開 昭61−79627(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/00 - 49/80
Claims (3)
- 【請求項1】飽和ポリエステル樹脂系容器首部を加熱処
理する装置において、前記容器の首部下に断熱板を設
け、該断熱板と容器胴部を冷却するエア−吹付手段を前
記容器の胴部側に備え、前記容器の首部内側に円形のガ
イドを挿入する手段と前記容器首部を加熱する手段を設
け、さらに前記容器を回転する手段を具備する事を特徴
とする首部加熱処理装置。 - 【請求項2】飽和ポリエステル樹脂系プリフォ−ム首部
を加熱処理する装置において、前記プリフォ−ムの首部
下に断熱板を設け、該断熱板とプリフォ−ム胴部を冷却
するエア−吹付手段を前記プリフォ−ムの胴部側に備
え、前記プリフォ−ムの首部内側に円形のガイドを挿入
する手段と前記プリフォーム首部を加熱する手段を設
け、さらに前記プリフォ−ムを回転する手段を具備する
事を特徴とする首部加熱処理装置。 - 【請求項3】前記首部を加熱する手段が首部全周に渡っ
て具備されており、前記容器およびプリフォームを回転
する手段を必要としない請求項1又は請求項2記載の首
部加熱処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23027193A JP3246118B2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 飽和ポリエステル系容器及びプリフォ−ムの首部加熱処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23027193A JP3246118B2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 飽和ポリエステル系容器及びプリフォ−ムの首部加熱処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0780924A JPH0780924A (ja) | 1995-03-28 |
JP3246118B2 true JP3246118B2 (ja) | 2002-01-15 |
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ID=16905187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23027193A Expired - Fee Related JP3246118B2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 飽和ポリエステル系容器及びプリフォ−ムの首部加熱処理装置 |
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Country | Link |
---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005001383A (ja) * | 2003-05-20 | 2005-01-06 | Frontier:Kk | プラスチック容器の製造方法、プリフォームの加熱方法およびプラスチック容器の加熱方法 |
DE20311657U1 (de) * | 2003-07-29 | 2004-09-02 | Krones Ag | Vorrichtung zum Erwärmen von Vorformlingen aus thermoplastischem Kunststoff |
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1993
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