JP3330316B2 - ボールジョイント - Google Patents

ボールジョイント

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JP3330316B2
JP3330316B2 JP36963797A JP36963797A JP3330316B2 JP 3330316 B2 JP3330316 B2 JP 3330316B2 JP 36963797 A JP36963797 A JP 36963797A JP 36963797 A JP36963797 A JP 36963797A JP 3330316 B2 JP3330316 B2 JP 3330316B2
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裕典 古賀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の懸架装
置等に使用されるボールジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の懸架装置の連結部には、以前よ
りボールジョイントが頻繁に使用されていた。このよう
なボールジョイントは、図8に示す如く、一般に球状の
球頭部105とその球頭部105から突出する柄部10
3を有するボールスタッド102と、ボールスタッド1
02の球頭部105を包持するベアリング107と、ベ
アリング107を支持するハウジング110とを備えて
いる。この場合のハウジング110は、一体に突出する
アーム部131を有し、鍛造成形により形成されてい
た。このようにハウジング110を鍛造成形により形成
したボールジョイント101としては、実開平2−72
811号公報、特公平5−13741号公報等多数あ
る。
【0003】上記ボールジョイント101のようにハウ
ジング110を鍛造成形により形成すると、強度が高
く、歩留りが良好等の利点がある。しかしその反面、鍛
造成形は素材から複数回の鍛造工程を経てハウジング1
10が形成され、更に必要に応じ切削加工が施されるた
め、ハウジング110形成に多大な時間がかかってしま
うということがある。
【0004】そこで図9に示す如く、ハウジング210
を板金成形により形成することがよく行なわれる。この
板金成形は板材を折り曲げてハウジング210を形成す
るため、鍛造成形に比べて比較的容易に加工が可能であ
り、加工時間も短い。このようなボールジョイント20
1としては、特公平6−70442号公報等多数ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記板金成形のハウジ
ング210を備えたボールジョイント201は、上下二
分割されたハウジング210の一方下ハウジング210
bが他方上ハウジング210aをかしめ固定している。
ここでハウジング210は板材を折り曲げて形成されて
いるため、かしめ部に高い強度は得られにくい。そのた
め、板材を厚くしてハウジング210を形成することも
考えられるが、板材が厚くなると板金加工の時間が延び
るとともに重量も増加してしまうということがある。こ
れは二分割型のハウジング210に限定されることでは
なく、一体型のハウジングを備えるボールジョイント、
つまりカップ状に形成されるハウジングの開口からボー
ルスタッドの球頭部を包持したベアリングを挿入し、ハ
ウジングの開口側端部をかしめてベアリングを固定する
ボールジョイントにおいても同様である。
【0006】従って、本発明は上述の如き課題を解決
し、強度が高く、加工が容易で、更に軽量化にすぐれる
ボールジョイントを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は以下の通
りである。
【0008】ハウジングは、一端を閉口する底部と、底
部から連続して立上がる立壁部と、立壁部の開口側端部
から外周側に折曲して、立壁部をバックアップするフラ
ンジ部とを有し、立壁部とフランジ部との開口側端部
に、内周側に延出する内周突部及び外周側に突出する外
周突部を設け、以てハウジング外周に周状突状のブーツ
取付部を形成した。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図1乃至図7に基づい
て説明する。
【0010】図1は本発明の実施例によるボールジョイ
ント1を表す。図において、2はボールスタッドで、球
状の球頭部5とその球頭部4から突出する柄部3とを有
し、この柄部3には外周に雄ネジ4が形成される。この
雄ネジ4にはナット6を螺合して、所定位置にナット6
を固定する。また7は合成樹脂製のベアリングで、その
内側内球面9がボールスタッド2の球頭部5を包持す
る。この内球面9には、潤滑油を供給する溝8が形成さ
れている。ベアリング7の外側には板金製のハウジング
10が配置され、このハウジング10は、一端を口す
る底部11と、底部11から連続して立上がる環状の立
壁部12と立壁部12の開口14側端部から外周側に折
曲して、立壁部12をバックアップするフランジ部13
とを有し、立壁部12とフランジ部13との開口14
端部に、内周側に延出する内周突部20a及び外周側に
突出する外周突部20bが設けられており、フランジ部
13は外周突部20bから連続して内周側に屈曲した部
分を周状に有しており、この屈曲した部分は後記するブ
ーツ16のブーツ取付部13aを成しており、立壁部1
2とフランジ部13との間に空間Sが形成される。そし
て16はゴム弾性体よりなる釣鐘状のブーツで、一端に
小開口部17、他端に大開口部18を有し、小開口部1
7はナット6の球頭部側端面6aに当接するようボール
スタッド2の柄部3外周に装着され、大開口部18は、
ハウジング10のフランジ部13外周のブーツ取付部1
3aに装着され、大開口部18の外周にはサークリップ
19が圧入される。
【0011】次に、上記ボールジョイント1の製造方法
を図1乃至図5に基づいて説明する。
【0012】このボールジョイント1を組立てる場合、
予め図2に示す如く、板材41からハウジング10を板
金成形する。この板金工程を図に基づいて説明すると、
図2の(ア)に示す如き平板状の板材41の中心部及び
外周部を折曲させ、図2の(イ)に示す如き中心部にハ
ウジング10の底部11及び立壁部12より小型の予備
カップ44、外周部に板材41に対し垂直方向に折曲す
る予備フランジ45を成形した予備成形材42を形成す
る。続いて、予備成形材42の予備フランジ45と予備
カップ44との間を折曲させ、図2の(ウ)に示す如き
所望するフランジ部13に成形した中間成形材43を形
成する。最後に、中間成形材43の予備カップ44を押
圧してフランジ部13内周と予備カップ44外周との間
に隙間S’を形成させるとともに、予備カップ44より
大型の所望する底部11及び立壁部12を有する次の予
備ハウジング材50を形成する。
【0013】この予備ハウジング材50を用いボールジ
ョイント1を組立てると、まず図3に示す如く、ボール
スタッド2の球頭部5を包持するベアリング7を予備ハ
ウジング材50の開口47から挿入し、図4に示す如
く、ベアリング7を予備ハウジング材50の内球面15
に着座させる。次に図5に示す如く、上面に予備ハウジ
ング材50を配置させる保持部62を有するダイ61
と、ダイ61の上部に配置され、所望するハウジング1
0の外周形状と略同一のガイド面67を有する左右一対
のガイド部66と、ダイ61に対向する円筒状のリング
パンチ71とからなるプレス装置51によりプレス加工
を行なう。このプレス加工は、まずダイ61の保持部6
2に予備ハウジング材50を配置し、次に予備ハウジン
グ材50の両側からガイド部材66をスライドさせて予
備ハウジング材50の外周を保持する。最期に予備ハウ
ジング材50に対し、リングパンチ71を下降させ、予
備ハウジング材50開口47側端部を押圧し、立壁部1
2とフランジ部13との開口14側端部に、内周側に延
出する内周突部20a及び外周側に突出する外周突部2
0bと周状突状のブーツ取付部13aを有したハウジン
グ10を形成する。その後、図1に示す如く、ブーツ1
6の小開口部17をボールスタッド2の柄部3外周に、
大開口部18をハウジング10の外周のブーツ取付部1
3aに装着し、次にサークリップ19を大開口部18の
外周に圧入し、更にボールスタッド2の雄ネジ4にナッ
ト6を所定位置まで螺合して、ボールジョイント1の組
立が完了する。
【0014】このようにして組立てられるボールジョイ
ント1は、立壁部12とフランジ部13とでボールスタ
ッド2及びベアリング7を支持するため、ボールスタッ
ド2の引っ張り荷重がかかる開口14側端部の強度を高
くでき、また、荷重が比較的かからない他の部分につい
ては、板一枚で形成できる。特にこのハウジング10
は、単純な板金加工のみで形成できるので、ブーツ取付
部13aを容易に加工することができる。
【0015】尚、上記実施例では、ハウジング10を単
体で形成したが、図6に示す如く、ハウジング10のフ
ランジ部13に連続して、一体に延出するアーム部31
を設けても良い。つまり、アーム部31をハウジング1
0と一体に形成することにより、別途ハウジングにアー
ムを装着する必要が無く、生産性が向上する。
【0016】また、図7に示す如く、アーム部31の両
端に連続して、夫々一体にハウジング10,10を設け
ても良い。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、 ハウジ
ングは、一端を閉口する底部と、底部から連続して立上
がる立壁部と、立壁部の開口側端部から外周側に折曲し
て、立壁部をバックアップするフランジ部とを有し、立
壁部とフランジ部との開口側端部に、内周側に延出する
内周突部及び外周側に突出する外周突部を設け、以てハ
ウジング外周に周状突状のブーツ取付部を形成したの
で、ボールスタッドの引っ張り荷重がかかる開口側端部
の強度を高くでき、ボールスタッドがハウジングから抜
けることを防止する。また、荷重が比較的かからない他
の部分については、板一枚で形成できるので、軽量化が
可能となる。更に、ハウジングは、単純なプレス加工の
みで形成できるので、容易に加工することができ、生産
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるボールジョイントを表す
部分断面平面図である。
【図2】本発明の実施例によるボールジョイントの構成
部品であるハウジングの製造工程を表す断面平面図であ
る。
【図3】本発明の実施例によるボールジョイントの組立
て工程における、ボールスタッドの球頭部を包持するベ
アリングのハウジングへの挿入前の状態を表す部分断面
平面図である。
【図4】図3のベアリング挿入後の状態を表す部分断面
平面図である。
【図5】本発明の実施例によるボールジョイントの組立
て工程における、開口側端部のかしめ工程を表す部分断
面平面図である。
【図6】本発明の他の実施例によるボールジョイントを
表す部分断面平面図である。
【図7】本発明の更なる他の実施例によるボールジョイ
ントを表す部分断面平面図である。
【図8】従来のボールジョイントを表す部分断面平面図
である。
【図9】従来の他のボールジョイントを表す部分断面平
面図である。
【符号の説明】
2 ボールスタッド 3 柄 部 5 球頭部 7 ベアリング 10 ハウジング 11 底 部 12 立壁部 13 フランジ部 14 開 口 16 ブーツ 17 (ブーツ)小開口部 18 (ブーツ)大開口部 19 サークリップ 20a 内周突部 20b 外周突部 31 アーム部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 11/06 - 11/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球状の球頭部(5)と該球頭部(5)か
    ら突出する柄部(3)を有するボールスタッド(2)
    と、該ボールスタッド(2)の球頭部(5)を支持し一
    端に開口(14)を有する板金製のハウジング(10)
    と、一端に小開口部(17)、他端に大開口部(18)
    を有し、前記小開口部(17)は前記ボールスタッド
    (2)の柄部(3)外周に、前記大開口部(18)は前
    記ハウジング(10)の外周に装着され、前記大開口部
    (18)外周にサークリップ(19)が装着されている
    ゴム弾性体のブーツ(16)とを備えるボールジョイン
    トにおいて、前記ハウジング(10)は、一端を閉口す
    る底部(11)と、該底部(11)から連続して立上が
    る立壁部(12)と、該立壁部(12)の開口(14)
    側端部から外周側に折曲して、該立壁部(12)をバッ
    クアップするフランジ部(13)とを有し、前記立壁部
    (12)と前記フランジ部(13)との開口(14)側
    端部に、内周側に延出する内周突部(20a)及び外周
    側に突出する外周突部(20b)を設け、以てハウジン
    グ(10)外周に周状突部のブーツ取付部(13a)を
    形成したことを特徴とするボールジョイント。
  2. 【請求項2】 前記内周突部(20a)及び外周突部
    (20b)は、立壁部(12)とフランジ部(13)と
    の開口(14)側端部を、その内部に空間(S)を有す
    るようにボールスタッド軸線方向に押圧成形したことを
    特徴とする請求項1記載のボールジョイント。
  3. 【請求項3】 前記ハウジング(10)のフランジ部
    (13)に連続して、一体に延出するアーム部(31)
    を備えることを特徴とする請求項1及び2記載のボール
    ジョイント。
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