JP3329558B2 - 熱現像処理装置 - Google Patents

熱現像処理装置

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JP3329558B2
JP3329558B2 JP01373394A JP1373394A JP3329558B2 JP 3329558 B2 JP3329558 B2 JP 3329558B2 JP 01373394 A JP01373394 A JP 01373394A JP 1373394 A JP1373394 A JP 1373394A JP 3329558 B2 JP3329558 B2 JP 3329558B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周面が所定温度に加熱
されたヒートローラに潜像が形成された熱現像感光材料
を巻き掛けながら搬送して可視画像を得る熱現像処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱現像感光材料を加熱現像する手段とし
て、ヒートローラを用いる熱現像処理装置が一般化して
いる。この熱現像処理装置では、潜像が形成された熱現
像感光材料を、周面を所定の温度に加熱したヒートロー
ラに巻き掛けて、熱現像感光材料を加熱して、画像を顕
像化している。
【0003】この熱現像感光材料では、熱現像感光材料
をヒートローラに直接接触させているため、温風や赤外
線ヒータ等の他の加熱手段よりも極めて熱効率が良く短
時間で熱現像感光材料を現像処理することができるのに
加えて、装置をコンパクトにすることができると言う利
点がある。
【0004】ところで、熱現像感光材料をヒートローラ
に巻き掛けて均一に加熱現像するときには、熱現像感光
材料とヒートローラとの間に浮きが生じないように、熱
現像感光材料をヒートローラの周面へ密着させる必要が
ある。このため、ヒートローラの周面にガイド部材を設
けて、このガイド部材によって熱現像感光材料をヒート
ローラの周面へ向けて付勢押圧するようにしたものがあ
る。
【0005】一般に、このガイド部材は、弾性変形可能
な板状の部材の熱現像感光材料と接触する側の面にガラ
スクロス等の所定の粗さのガイド面材を貼付して、熱現
像感光材料をヒートローラの周面へ密着させて加熱する
ときに、例えば熱現像感光材料から放出した水分が付着
しても熱現像感光材料がガイド部材に貼り付いてしまう
ことがないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガイド
部材がヒートローラに加熱されると、ガイド面材とこの
ガイド面材が接着されている板状の部材との膨張率の違
いなどから、ガイド面材の熱現像感光材料と接触する面
に皺が生じたり、ガイド面材を板状の部材に接着すると
きにガイド面材と板状の部材との間に僅かに生じていた
気泡が成長してガイド面材の表面に大きな凹凸を形成し
たりすることがある。このようなガイド面材の熱現像感
光材料と接触する面に生じた気泡や皺による凹凸は、ヒ
ートローラへの熱現像感光材料の押圧ムラを生じさせ
て、均一に密着させることができなかったり、接触する
熱現像感光材料の表面を傷めてしまう等の問題を生じ
る。
【0007】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、ガイド部材の表面に凹凸の生じるのを防止し
て、熱現像感光材料を均一にヒートローラへ密着させて
加熱現像することができる熱現像処理装置を提供するこ
とを目的する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の熱現像処理装置
は、熱源によって外周部が所定の温度に加熱されたヒー
トローラの周面に沿って熱現像感光材料を案内して巻き
掛け、前記熱現像感光材料を前記ヒートローラの周面へ
密着させて加熱現像する熱現像処理装置であって、前記
熱現像感光材料を前記ヒートローラの周面に沿って案内
可能であり、かつ、付勢力によって熱現像感光材料をそ
の幅方向に沿って均一に押圧して密着可能とする支持部
材と、前記支持部材と前記ヒートローラの周面との間に
支持部材に対して摺動可能に配置され支持部材の前記熱
現像感光材料側の面を覆って熱現像感光材料と接触する
ガイド面材と、前記ガイド面材の前記熱現像感光材料の
案内方向の上流側を前記支持部材に係止する係止手段
と、を備えたガイド部材を有することを特徴とする熱現
像処理装置。
【0009】
【作用】本発明の熱現像処理装置は、ヒートローラの周
面に巻き掛けた熱現像感光材料をガイド部材によってヒ
ートローラの周面へ密着させて加熱現像する。
【0010】このガイド部材は、支持部材にガイド面材
を貼付したものではなく、係止手段によって支持部材の
熱現像感光材料の案内方向(熱現像材料感光材料の搬送
方向)上流側端部に係止したものであり、ガイド面材の
熱現像感光材料と接触する領域が支持部材に貼付されて
おらず、支持部材のヒートローラ側の面に対して摺動可
能としている。
【0011】このため、ガイド面材の熱現像感光材料と
接触する領域では、支持部材とガイド面材との間に空気
等が入り込んでも抜け易く、ガイド面材に皺が生じても
簡単に復旧し、凹凸が生じることがなく所定の平面性を
維持することができる。したがって、熱現像処理装置で
は、ヒートローラの周面へ緊密に熱現像感光材料を密着
させることができ、熱現像感光材料を傷めることなく、
加熱現像を施すことができる。
【0012】なお、支持部材は、それ自体が有する弾性
力によって熱現像感光材料をヒートローラの表面へ密着
させるものであってもよく、また、バネ等の付勢手段の
付勢力によって熱現像感光材料をヒートローラへ密着さ
せるものであってもよい。
【0013】
【実施例】図1及び図2には、本実施例に適用した熱現
像装置10を示している。
【0014】図1に示されるように、この熱現像装置1
0は、一対の脚部12に支持台14が掛け渡された架台
16の支持台14上に載置されてされている。また、こ
の架台16には、一対の脚部12の間に受け籠18が取
付けられており、熱現像装置10によって現像処理の終
了した熱現像感光材料が収容される。
【0015】図2に示されるように、この熱現像装置1
0は、ケーシング20の一方の面に挿入口22が形成さ
れており、この挿入口22の下側周縁から略水平に挿入
テーブル24が突設されている。この挿入テーブル24
の上面のケーシング20側の先端部24Aは、挿入口2
2からケーシング20の内部へ延設されており、この挿
入テーブル24に載せられた熱現像感光材料(以下「感
光材料26」と言う)が、挿入テーブル24の上面に沿
って挿入口22からケーシング20の内部へ挿入される
ようになっている。
【0016】この感光材料26には、例えば、Y(イエ
ロー)版、M(マゼンタ)版、C(シアン)版及びBK
(スミ)版に色分解された各原稿フィルムを用いて、そ
れぞれの色分解画像の原稿フィルムを1枚づつ位置決め
し、それぞれの原稿フィルムに記録された画像を露光し
て潜像を形成している。熱現像装置10は、この感光材
料26を加熱して、潜像を顕像化する。なお、このよう
な処理は、例えば、各色分解した原稿フィルムを用いて
実際の印刷を行なう前に、原稿フィルムのレイアウトに
間違いがないか、色違いや文字の間違いがないか等を検
査する検版作業をするためのカラープルーフの作成に用
いられる。
【0017】熱現像装置10のケーシング12の内部に
は、挿入口22に除電ブラシ28が設けられており、挿
入口22から挿入される感光材料26の上面と接触する
ようになっている。また、挿入テーブル24の先端部2
4Aの近傍には、一対の搬送ローラ30が配置されてい
る。この先端部24Aの上方には、搬送ローラ30側が
先端部24Aに接近するように傾斜されたガイド板32
が設けられており、ケーシング20内に挿入された感光
材料26の先端を一対の搬送ローラ30の間へ案内する
ようになっている。
【0018】搬送ローラ30の下流側(図2の紙面右
側)には、ガイド板34、ヒートローラ36が順に配置
されており、搬送ローラ30を通過した感光材料26の
先端が、ヒートローラ36の外周面へ案内されるように
なっている。
【0019】このヒートローラ36の周囲には、複数個
のバックアップローラ38が設けられており、ヒートロ
ーラ36の外周面にバックアップローラ38の外周面が
接触している。本実施例では、一例としてヒートローラ
36の上下に2個づつのバックアップローラ38を設け
ている。
【0020】ガイド板34によってヒートローラ36の
周面に案内された感光材料26は、ヒートローラ36の
周面に沿ってヒートローラ36の回転方向(図2に示す
矢印方向)の下流側に設けられたバックアップローラ3
8の間へ案内される。また、このバックアップローラ3
8を通過した感光材料26は、次のバックアップローラ
38へ向けてヒートローラ36の周面上側をその周面に
沿って搬送される。
【0021】また、ヒートローラ36とバックアップロ
ーラ38は、上下に配置された遮熱板40、42によっ
て周囲が囲われている。上側の遮熱板40は、ヒートロ
ーラ36の周面上側部分とこの部分に接触している2個
のバックアップローラ38を覆い、下側の遮熱板42
は、ヒートローラ36の周面下側部分とこの部分に接触
する2個のバックアップローラ38を覆っており、上下
の遮熱板40、42の間を感光材料26が通過するよう
になっている。また、感光材料26と接触する上側のバ
ックアップローラ38の周面には除電ブラシ44の先端
が接触しており、感光材料26がこれらのバックアップ
ローラ38と接触したときに帯電してしまうのを防止し
ている。
【0022】一方、それぞれのバックアップローラ38
の軸方向の一端部には、スプロケット46が取付けられ
ており、これらのスプロケット46には、無端ベルト4
8が巻き掛けられている。この無端ベルト48は、前記
した搬送ローラ30の一方のローラの軸端に設けられた
スプロケット50、スプロケット50とスプロケット4
6の間に設けられたアイドルスプロケット52及びモー
タ54の駆動軸54Aに取付けられたスプロケット56
にも巻き掛けられている。
【0023】このため、モータ54が駆動されると搬送
ローラ30が感光材料26をヒートローラ36へ向けて
送り出す方向へ回転されると共に、ヒートローラ36を
矢印方向へ回転するようにバックアップローラ38が回
転される。これらの搬送ローラ30、ヒートローラ36
及びバックアップローラ38の回転によって感光材料2
6が所定の速度(例えば10〜100mm/sec)で搬送さ
れる。
【0024】このヒートローラ36の軸心部には、熱源
となるハロゲンランプ58が設けられている。このハロ
ゲンランプ58は、ヒートローラ36の外周部を軸方向
に沿って均一に加熱するようになっている。また、下側
のバックアップローラ38の間には、ヒートローラ36
の周面に近接してサーミスタ60が設けられており、ヒ
ートローラ36の外周部の表面温度を検出できるように
なっている。熱現像装置10では、このサーミスタ60
の検出温度からハロゲンランプ58をオン・オフ制御し
て、ヒートローラ36の表面温度を所定の温度に維持す
るようになっている。なお、本実施例では、ヒートロー
ラ36の周面の温度を125°C〜130°Cに維持す
るようになっているが、この温度は感光材料26の特性
に応じて設定するものであってよい。
【0025】一方、上側のバックアップローラ38の間
には、バックアップローラ38の間で感光材料26をヒ
ートローラ36の周面に沿って案内するターンガイド6
2が設けられている。
【0026】図3及び図4に示されるように、このター
ンガイド62は、略L字状のブラケット64からポリエ
チレンテレフタレート(PET)等の弾性力を有する樹
脂を略矩形の薄板状に成形した支持部材66を突設して
いる。支持部材66は、ブラケット64側の端部が、ブ
ラケット64の周縁に沿って屈曲されている。また、図
4に示すように、細繊維で表面が所定の粗さに仕上げら
れたガイド面材68を筒状に形成して、この筒状のガイ
ド面材68の中に支持部材66を挿入して支持部材66
の表面をガイド面材68によって覆っている。
【0027】このガイド面材68としては、細繊維、例
えばガラスクロス(ガラス繊維による織物)等にテフロ
ンコーティングしたものを用いることができる。このテ
フロンコーティングされたガラスクロスは、表面が周期
的な凹凸によって適度な粗さを形成しており、非親水性
である。このため、このガイド面材68が親水性の高い
軟質感光層である感光材料26の乳剤面に接触しても、
貼り付きやスティックスリップ(貼り付きや剥離が繰り
返される現象)がなく、感光材料26のスムーズな搬送
を可能とし、感光材料26の高い通過性を確保すること
ができる。また、感光材料26の乳剤面の傷つきも防止
することができる。
【0028】なお、ガイド面材68としては、ガラスク
ロスに限らず、アラミド繊維フェルト、アラミド繊維織
物等の樹脂の細繊維による織物を用いてもよく、さらに
この細繊維の織物の表面をテフロンコーティング等によ
って仕上げたものでもよい。このように、非親水性の材
質でその表面を所定の粗さに仕上げることにより、感光
材料26の表面に接触したときに、感光材料26の表面
を傷めることがないと共に感光材料26が貼り付くこと
のないものであればよく、好ましい。
【0029】支持部材66は、表面をガイド面材68に
よって覆われた状態でガイド面材68と共に、ブラケッ
ト64にリベットやネジ等によって固定される押さえ金
具80との間に挟まれて、ブラケット64に取付けられ
ている。なお、押さえ金具80は、ガイド面材68に所
定の張力を付与するように締め付け固定し、ガイド面材
68が支持部材66の表面を緊密に覆うと共にガイド面
材68の表面に撓み等が生じないようにしている。この
とき、支持部材66の表面に対してガイド面材68が貼
着されていないため、ガイド面材68は僅かながら支持
部材66の表面に沿ってずれるようになっている。
【0030】図2に示されるように、このターンガイド
62は、ブラケット64側が、上流側のバックアップロ
ーラ38の近傍に配置され、支持部材66が下流側のバ
ックアップローラ38へ向けて延設されている。また、
下流側のバックアップローラ38の近傍には、支持部材
66の中間部をヒートローラ36の周面へ向けて押さえ
付けるように、支持部材66のブラケット64と反対側
の端部を係止するブラケット70が設けられている。こ
れによって、ターンガイド62は、支持部材66の中間
部が弾性変形された状態で取付けられ、支持部材66の
ヒートローラ36側のガイド面材68を所定の復元力で
ヒートローラ36の周面へ向けて付勢している。
【0031】このため、上流側のバックアップローラ3
8を通過してターンガイド62とヒートローラ36の周
面との間へ案内された感光材料26は、ターンガイド6
2によってヒートローラ36の周面へ向けて付勢されて
ヒートローラ36の表面に緊密に接触し、効率的にヒー
トローラ36から熱が伝えられて加熱現像が促進される
ようになっている。
【0032】なお、ヒートローラ36の周面には、加熱
した感光材料26から放出される水蒸気等を排出するた
めの溝等の凹凸を形成し、感光材料26から放出した水
蒸気によって感光材料26がヒートローラ36の周面か
ら浮き上がるのを防止したものが好ましい。また、ガイ
ド面材68をヒートローラ36の周面に向けて付勢する
方法としては、ブラケット70にバネやゴム等の付勢手
段を設けて、このブラケット70によって支持部材66
をヒートローラ36の周面へ向けて付勢するようにして
もよく、支持部材66の付勢力とこのブラケット70に
設けた付勢手段によって付勢するものでもよい。
【0033】上部下流側のバックアップローラ38の下
方には、スクレーパ72が設けられている。このスクレ
ーパ72は、例えばPET等の薄肉(厚さ約350μ
m)の合成樹脂性のプレートによって形成され、一端が
バックアップローラ38の下方でヒートローラ36の周
面に接触し、他端がケーシング20に形成された排出口
74へ向けられて前記遮熱板42の上縁に達している。
【0034】ヒートローラ36に巻き掛けられて下流側
のバックアップローラ38を通過した感光材料26は、
このスクレーパ72によってヒートローラ36の周面か
ら剥離されて、排出口74へ案内される。なお、この排
出口74には、除電ブラシ76が設けられており、感光
材料26の上面と接触して静電気を除去している。
【0035】熱現像処理が終了して排出口74から排出
された感光材料26は、前記した架台16の一対の脚部
12の間に設けられている受け籠18に収容されるよう
になっている。
【0036】次に本実施例の作用を説明する。この熱現
像装置10では、感光材料26の加熱現像処理に先立っ
て、ハロゲンランプ58を点灯して、ヒートローラ36
を所定の温度に加熱する。このとき、熱現像装置10で
はサーミスタ60によって、ヒートローラ36の周面の
温度を検出して、この検出温度がヒートローラ36によ
って感光材料26を最適な状態に加熱現像できる温度に
達すると、図示しない操作表示部に設けた「処理可能」
状態を示すランプを点灯し、熱現像装置10の立ち上げ
処理が完了したことを告知する。
【0037】熱現像装置10の立ち上げ処理が完了する
とモータ54をオンすると共に、Y版、C版、M版及び
BK(スミ)版に記録された画像を順次重ねて画像露光
された感光材料26を挿入テーブル24に載置して処理
を開始する。
【0038】挿入テーブル24に載置された感光材料2
6が、挿入テーブル24の表面に沿って挿入口22から
ケーシング20内へ送り込まれて搬送ローラ30の間に
達すると、搬送ローラ30によってケーシング20内へ
引き入れられると共に、ヒートローラ36へ向けて送り
出される。ヒートローラ36は、この感光材料26を周
面に沿って矢印C方向へ沿って搬送し、上流側のバック
アップローラ38、ターンガイド62及び下流側のバッ
クアップローラ38の間で巻き掛ける。
【0039】ハロゲンランプ58によって所定温度に加
熱されて維持されているヒートローラ36に巻き掛けら
れた感光材料26は、接触しているヒートローラ36の
周面からの熱伝導によって加熱現像される。
【0040】ここで、ターンガイド62は、感光材料2
6と接触するガイド面材68を支持部材66の付勢力に
よってヒートローラ36の周面へ向けて付勢しているた
め、ターンガイド62とヒートローラ36の周面との間
に達した感光材料26は、ターンガイド62によってヒ
ートローラ36の周面へ向けて押し付けられてヒートロ
ーラの周面に密着される。これによって、感光材料26
は、確実にヒートローラ36から熱を受けて加熱現像が
促進される。
【0041】ヒートローラ36によって加熱処理が行わ
れた感光材料26は、下流側のバックアップローラ38
を通過すると、スクレーパ72によってヒートローラ3
6の周面から剥離されて、排出口74へ案内されて、ケ
ーシング20の外へ送り出される。ケーシング20の外
に送り出された感光材料26は、架台16の一対の脚部
12の間に設けた受け籠18へ順次収容される。
【0042】この熱現像装置10では、ヒートローラ3
6の周囲に設けたターンガイド62もヒートローラ36
からの熱を受けてしまうため、ターンガイド62の支持
部材66、ガイド面材68も僅かながら伸縮するが、そ
れぞれの伸縮量は僅かながら異なる。このとき、ガイド
面材68を支持部材66に貼着していないため、異なる
収縮率で支持部材66とガイド面材68が収縮しても、
ガイド面材68が弛んだりして皺が生じることがない。
【0043】また、このガイド面材68が感光材料26
の搬送方向の上流側端部を搬送幅方向に沿って支持部材
66に係止され、支持部材66とヒートローラ36の周
面との間に挟まれているため、ガイド面材68に皺等が
生じてもヒートローラ36の搬送方向(矢印C方向)の
回転によってガイド面材68が押し広げられて、皺等の
凹凸が消される。
【0044】また、支持部材66とガイド面材68との
間に空気が入り込んだ状態でヒートローラ36によって
加熱されると、この空気が膨張して気泡となってガイド
面材68に凹凸を生じさせる恐れがある、このとき、ガ
イド面材68と支持部材66とを貼着していないため、
例えば、感光材料26をヒートローラ36へ向けて付勢
しながら案内したときに、この空気がガイド面材68と
支持部材66の間から絞り出される。このため、ターン
ガイド62は、実質的にガイド面材68と支持部材66
の間で気泡が生じた状態で、感光材料26をヒートロー
ラ36の周面へ向けて付勢し、感光材料26が搬送幅方
向に沿って不均一に押圧することがない。
【0045】このように、熱現像装置10では、ヒート
ローラ36へ感光材料26を密着させるターンガイド6
2の表面に皺や気泡による凹凸を生じさせることがない
ため、感光材料26をヒートローラ36の表面へ均一に
付勢して密着させることができる。また、ターンガイド
62の表面に生じた凹凸によって感光材料26を傷める
ことがなく、感光材料26に損傷や濃度ムラ等の仕上が
り不良を生じさせることがない。
【0046】なお、支持部材66の表面をガイド面材6
8によって覆う方法には、種々の適用が可能である。例
えば図5(A)に示すパーパーガイド90のように、ガ
イド面材68は支持部材66の表面全域を覆う必要はな
く、少なくとも感光材料26に対向する側の面に、感光
材料26の搬送方向上流側が係止された状態で設けられ
たものでよい。このとき、ガイド面材68は、感光材料
26の搬送方向下流側端部で折り返したものであっても
よく、単に支持部材66のヒートローラ36側の面を覆
う大きさのものであってもよい。
【0047】また、図5(B)に示すターンガイド92
のように、支持部材66のブラケット64と反対側の端
部に屈曲部66Aを形成して、この屈曲部66Aをさら
に弾性変形するように折り曲げながらガイド面材68に
よって支持部材66を覆うようにしている。これによっ
て、ガイド面材68は、支持部材66の屈曲部66Aの
復元力によって、感光材料26の搬送方向に沿って張力
を付与することになり、ガイド面材68が搬送方向に沿
って撓みが生じるのを防止することができる。さらに、
この屈曲部66Aによって付与される張力によってガイ
ド面材68の感光材料26の搬送幅方向に沿った皺の発
生を抑えることができる。このとき、感光材料26の搬
送方向のみならず、感光材料26の搬送幅方向に沿って
もガイド面材68に張力を付与する構造であってもよ
い。
【0048】さらに、本実施例では、ターンガイド62
の弾性力によって感光材料26をヒートローラ36の周
面へ密着させるようにしたが、支持部材66へバネ等の
一般的な付勢手段によって付勢して感光材料26をヒー
トローラ36へ密着させるようにしたものであってもよ
い。
【0049】なお、本実施例の熱現像装置10は、本発
明を適用した熱現像感光材料の一例を示すものであり、
本発明は、ヒートローラに巻き掛けた熱現像感光材料を
ガイド部材によってヒートローラの表面へ密着させる構
造の一般的な熱現像処理装置に適用が可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の熱現像処理
装置では、ヒートローラへ熱現像1光材料を密着させる
ガイド部材の熱現像感光材料と接触する面に、気泡や皺
による凹凸が生じることがないため、ヒートローラへ熱
現像感光材料を密着させて均一で効率の良い加熱現像を
可能とすると共に、熱現像感光材料を傷めることがない
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用した熱現像装置の外観を示す概
略斜視図である。
【図2】本実施例の熱現像装置の概略構成を示す側面図
である。
【図3】本実施例に適用したターンガイドを感光材料と
接触する側から見た要部斜視図である。
【図4】ターンガイドの分解側面図である。
【図5】(A)及び(B)はそれぞれ、本実施例に適用
可能なターンガイドの変形例を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10 熱現像装置(熱現像処理装置) 26 感光材料(熱現像感光材料) 36 ヒートローラ 38 バックアップローラ 58 ハロゲンランプ(熱源) 62 ターンガイド(ガイド部材) 64 ブラケット(係止手段) 66 支持部材 68 ガイド面材 80 押さえ金具(係止手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源によって外周部が所定の温度に加熱
    されたヒートローラの周面に沿って熱現像感光材料を案
    内して巻き掛け、前記熱現像感光材料を前記ヒートロー
    ラの周面へ密着させて加熱現像する熱現像処理装置であ
    って、 前記熱現像感光材料を前記ヒートローラの周面に沿って
    案内可能であり、かつ、付勢力によって熱現像感光材料
    をその幅方向に沿って均一に押圧して密着可能とする
    持部材と、 前記支持部材と前記ヒートローラの周面との間に支持部
    材に対して摺動可能に配置され支持部材の前記熱現像感
    光材料側の面を覆って熱現像感光材料と接触するガイド
    面材と、 前記ガイド面材の前記熱現像感光材料の案内方向の上流
    側を前記支持部材に係止する係止手段と、 を備えたガイド部材を有することを特徴とする熱現像処
    理装置。
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