JP3328961B2 - リラクタンスモータ - Google Patents

リラクタンスモータ

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JP3328961B2
JP3328961B2 JP22933092A JP22933092A JP3328961B2 JP 3328961 B2 JP3328961 B2 JP 3328961B2 JP 22933092 A JP22933092 A JP 22933092A JP 22933092 A JP22933092 A JP 22933092A JP 3328961 B2 JP3328961 B2 JP 3328961B2
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剛 麻生
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良されたリラクタン
スモータの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリラクタンスモータは、図6に示
すように、励磁コイル94により励磁される励磁極92
を備えるリング状のステータ90を有し、このステータ
内に回転可能にロータ100が設けられている。ロータ
は、図7のように、電磁鋼板等を積層して、円形基部の
外周に複数の突極110(110a、…、110d)を
設けたロータコア150を形成し、その中心に積層方向
に軸200を貫挿させてある。この軸200はロータコ
ア材とは異なる材質としてある。これは、上記電磁鋼板
等はロータに及ぼされる磁束を有効に作用させるため透
磁率を高くしまた渦流損を低下させることを目的として
Siその他を含有させてあるが、そのために比較的機械
強度が低いものとなっているので、したがって軸200
には強度の高い材料が用いられているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなリラクタン
スモータにおいて、ステータの内側方向に突出した複数
の励磁極が励磁されると、これによって生起される磁束
がロータ内を流れようとする。しかしながら、上記従来
のリラクタンスモータはそのロータの軸200が上述の
ように強度が高い材質としてあるかわりに透磁率が悪い
ため、図8に示すように、一方の突極110aから突極
110cに向かう磁束Iは、軸200の内部を流れるの
を避けてその周囲を迂回して対向する突極110cに流
れる。このため、平均磁路長が長くなり、磁気抵抗が大
きくなるという問題があった。したがって、本発明は上
記の問題点に鑑み、ロータにおける平均磁路長を短かく
し、磁気抵抗を減少させることによって、磁束の増加を
図り、出力トルクを増大させたリラクタンスモータを提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、リング状のステータ内にロータを回転可
能に配設したリラクタンスモータにおいて、ロータが、
ロータコア本体と該ロータコア本体にその軸方向両側か
ら嵌合される支持部材からなり、ロータコア本体はコア
部と、該コア部の外周に所定の角度間隔で突出する複数
の突極を有して、その突極の相互間に凹部が形成され、
前記の支持部材は支持板と、支持板から記コア部の軸と
同方向に延びそれぞれ前記凹部に嵌合する複数の支持片
と、支持板からロータコア本体の軸と同軸に支持片と反
対方向に延びる支持軸とで構成されているものとした。
【0005】
【作用】ステータの励磁極が励磁されると、これによっ
て生起される磁束は、ロータにおいて一方の突極からロ
ータコア本体を通って対向する突極に流れる。この際、
透磁率の低い軸などがコア部中心を貫通していないか
ら、磁束の流れが妨げられず、その主流は大きく迂回す
ることなく直線的に滑らかに流れる。これにより、平均
磁路長が短くなり、磁気抵抗が減少して磁束の増加が図
られ、出力トルクも増大する。
【0006】
【実施例】図1、図2および図3は、本発明の実施例を
示す。ロータ1がロータコア本体10と一対の対向する
支持部材20、20’とにより構成され、図示省略した
従来例と同様のリング状ステータの内部に配設されてい
る。ロータコア本体10は、高い電気抵抗をもたせた薄
い電磁鋼板を互いの層間が絶縁するように積層して形成
され、それぞれが円形基部とその円形基部外周に90度
間隔で突出する同心の扇形状の突部を有している。これ
により、ロータコア本体10は、全体形状として中心軸
Zを有する円柱状のコア部11と、このコア部11の外
周に延び、断面がコア部と同心の扇形状をなす4本の突
極12(12a、…、12d)とを有し、それらの各突
極間にコア部11の外周面の一部を底面とする凹部15
が形成されている。
【0007】嵌合支持部材20、20’は同一形状とさ
れ、ロータコア本体10の軸方向両側からロータコア本
体10に嵌合される。図1はとくに支持部材20の嵌合
前を示し、図2は支持部材20、20’がともに嵌合さ
れている状態を示す。支持部材20、20’は、それぞ
れ円形の支持板21とこの支持板21の外周に90度間
隔でロータコア本体10方向に向けて軸方向に突設され
た支持片22を設けている。この支持片22は、円形支
持板21と同一半径の円弧状外周面23と、ロータコア
本体10のコア部11の円周に接する内周面24を有し
て、断面円弧状に形成されている。また、円形支持板2
1の外表面25の中心には、支持片22と反対方向に延
びた支持軸26が突設されている。
【0008】支持部材20、20’はそれぞれその複数
の支持片22をロータコア本体10の各凹部15に軸方
向両側から嵌合させ、凹部の底面と密着するようして取
付けられる。この嵌合された状態で、支持部材20、2
0’の支持軸26、26はロータコア本体10の中心軸
Zと同軸となる。そして、ロータコア本体10を支持部
材20、20’で支持してなるロータ1は、この支持軸
26、26によってステータの内部に軸支配設されてい
る。各支持片22の幅寸法は凹部15の幅と合致させ
て、回転方向において支持片とロータコア本体10との
間にガタがないようにされる。
【0009】実施例は以上のように構成され、従来例に
おけるような透磁率の低い軸がコア部11の中心を貫通
していないから、磁束の流れを妨げるものがなく、図4
に示されるように、磁束Iは一方の突極12aから対向
する突極12cに向かって滑らかに直線的に流れる。こ
れによりロータにおける平均磁路長が短くなる。また、
ロータの回転軸となる支持軸がロータコア本体の断面と
同等の径の広い面積を有する円形支持板をベースとして
これから延びているから、ロータ回転に際して高い支持
剛性を有している。なお、モータの使用目的に応じて所
定の支持剛性が得られる範囲で、円形支持板を肉抜きし
たり、あるいは円形支持板を小径として図5のように支
持片22’を円形支持板21’からL字状に延ばすこと
もできる。
【0010】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、ロータの回転
のための支持軸をロータコア本体内部に挿通することな
く、突極間すなわちロータコア本体の外周部に両側から
嵌合される支持部材に設けたから、ステータの励磁極か
らの磁束が磁気抵抗の大きい軸の妨げによって大きく迂
回するようなことがなく、一方の突極から対向する突極
への磁束は直線的に滑らかに流れる。したがって平均磁
路長が短くなり、磁気抵抗が減少して、磁束の増加が図
られ、出力トルクが増大する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す分解斜視図である。
【図2】実施例におけるロータの組み立て状態を示す斜
視図である。
【図3】図2のA矢視図である。
【図4】磁束の流れを示す説明図である。
【図5】支持部材の変形例を示す斜視図である
【図6】従来例を示す図である。
【図7】従来例におけるロータを示す斜視図である。
【図8】従来のロータの磁束の流れを示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ロータ 10 ロータコア本体 11 コア部 12 突極 15 凹部 20、20’ 支持部材 21 支持板 22 支持片 23 外周面 24 内周面 25 外表面 26 支持軸 90 ステータ 92 励磁極 94 励磁コイル 100 ロータ 110 突極 150 ロータコア 200 軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 1/24 H02K 1/28 H02K 19/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状のステータ内にロータを回転可
    能に配設したリラクタンスモータにおいて、前記ロータ
    は、ロータコア本体と該ロータコア本体にその軸方向両
    側から嵌合される支持部材からなり、前記ロータコア本
    体はコア部と、該コア部の外周に所定の角度間隔で突出
    する複数の突極を有して、該突極の相互間に凹部が形成
    され、前記支持部材は支持板と、該支持板から前記コア
    部の軸と同方向に延びそれぞれ前記凹部に嵌合する複数
    の支持片と、前記支持板から前記ロータコア本体の軸と
    同軸に前記支持片と反対方向に延びる支持軸とで構成さ
    れていることを特徴とするリラクタンスモータ。
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GB9507391D0 (en) * 1995-04-10 1995-05-31 Switched Reluctance Drives Ltd Method and apparatus for reducing winding failures in switched reluctance machines
US5892306A (en) * 1997-03-24 1999-04-06 Emerson Electric Co. Method and apparatus for balancing a load with a salient pole rotor machine
US5780945A (en) * 1997-03-24 1998-07-14 Emerson Electric Co. Switched reluctance machine balancing system: material removal approach and material addition approach

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