JP2539932Y2 - 着磁ヨーク - Google Patents

着磁ヨーク

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JP2539932Y2
JP2539932Y2 JP5032992U JP5032992U JP2539932Y2 JP 2539932 Y2 JP2539932 Y2 JP 2539932Y2 JP 5032992 U JP5032992 U JP 5032992U JP 5032992 U JP5032992 U JP 5032992U JP 2539932 Y2 JP2539932 Y2 JP 2539932Y2
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magnet
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magnetized yoke
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peripheral surface
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通夫 角谷
丞二 松本
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ステッピングモータを
始めとする小型モータのマグネットを着磁するための着
磁ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】自動焦点カメラのレンズ駆動等に使用さ
れる小型モータとしては、従来より例えば図5に示すよ
うな構造のものが知られている。図5において、符号
1,1aは円筒状に並ぶ複数の極歯1b,1eおよび平
板部1c,1dからなる一対の内部ヨークで、これら内
部ヨーク1,1aは、平板部1c,1dで互いに面接合
されている。また、これら内部ヨーク1,1aの外周に
はボビン部2,2が取り付けられ、このボビン部2,2
にはそれぞれコイル3が巻回されている。
【0003】内部ヨーク1,1aの中央に形成された空
間には内部ヨーク1,1aと同軸をなし、かつ図示しな
い軸受により回転自在に支持された回転軸4aと、その
周囲に形成されたマグネット4bからなるロータ4が設
置されている。このマグネット4bには、極歯1b,1
e,5b,5cのピッチに対応して均一の磁力を有する
磁極が、ロータ4の軸線方向に沿って一定幅で形成され
ている。
【0004】更に、ロータ4は、円筒状をなし、周方向
に並ぶ複数の極歯5b,5cを有する一対の外部ヨーク
5,5aにより上下から覆われている。この場合、内部
ヨーク1,1aの極歯1b,1eと外部ヨーク5,5a
の極歯5b,5cの形状および寸法はいずれも等しく、
また、内部ヨーク1,1aの極歯1b,1eと外部ヨー
ク5,5aの極歯5b,5cは、ロータ4の周囲におい
て、ロータ4から等距離の位置に互い違いに離間して配
置されている。
【0005】そして、コイル3,3に通電すると、内部
ヨーク1,1aの極歯1b,1eと外部ヨーク5,5a
の極歯5b,5cとが互いに異なる磁極を形成し、これ
らの磁極とマグネット4bに形成された磁極との作用に
より、ロータ4がその回転軸4aを中心に回転する。
【0006】考案者らは、マグネット4bに、外部ヨー
ク5,5aとの接合面とマグネット4が交わる面Bを中
心として、上下方向に一定の幅で相対的に磁力を低下さ
せた領域(磁力低下域4c)を設けることにより、ロー
タ4の回転中、符号1,5で示すヨークまたは符号1
a,5aで示すヨークとマグネット4bとが、前記磁力
低下域4cを挟み、マグネット4bの径方向に沿って互
いに独立した磁界を形成することを見いだした。すなわ
ち、磁力低下域4cの存在により、モータ回転中、磁力
低下域4cを介してヨーク1,1a,5,5aとマグネ
ット4bとの間で作用する磁力が相対的に低下するので
ある。
【0007】その結果、ロータ4とヨーク1,1a,
5,5a間に作用する磁力のうち特にロータ4の軸線方
向の成分が減少し、ロータ4とヨーク1,1a,5,5
a間における磁気的なバランスが向上する。すなわち、
マグネット4bに磁力低下域4cを設けることにより、
モータ回転中におけるロータ4の軸線方向への移動およ
びそれに伴うロータ4の振動が防止され、ロータ4の振
動に起因するモータ回転時の騒音が低減するという効果
が得られる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来、マグ
ネット4bに磁力低下域4cを設ける場合には、マグネ
ット4b製造時に、磁力低下域4cに相当する部位に非
磁性体製のリングを挟みこんだ後マグネット4bに着磁
したり、予めマグネット4bに着磁後、マグネット4b
の磁力低下域4cに相当する部位を切削により縮径させ
る等の方法が採られていた。しかしながら、これらの方
法では、マグネット4bへの着磁と磁力低下域4cの形
成が別工程にて行われるため、マグネット4bの製造工
程が複雑化するという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記事実に鑑
みてなされたもので、円筒状をなす磁性体製の本体内中
央部に同じく円筒状をなすマグネットを設置し、前記本
体内に形成された磁界により前記マグネットの外周面に
周方向に沿って複数の磁極を形成させる着磁ヨークであ
って、前記本体の内周面に、径方向外方を向き、かつ前
記本体の軸線に沿って延びる複数個の溝部を等間隔で設
け、この溝部に、前記溝部を介して隣接する前記内周面
間に磁界を形成させるコイルを挿通するとともに、前記
内周面に、着磁力が相対的に低下した領域を、前記軸線
方向の中点を中心として周方向に一定の幅で設けたもの
である。
【0010】ここで、前記内周面の前記領域に相当する
範囲を非磁性体で構成してもよく、また、前記内周面の
前記領域に相当する範囲に、径方向外方に向けて一定深
さの凹部を形成してもよい。
【0011】
【作用】本考案の着磁ヨークにおいては、着磁ヨーク本
体の内周面に、相対的に着磁力が低下した領域が、前記
本体の軸線方向の中点を中心として周方向に一定の幅で
設けられている。従って、この着磁ヨークを用いて前記
マグネットを着磁した場合には、着磁と同時に、前記マ
グネット外周面の前記領域に対向する部位に相対的に磁
力が低下した領域が形成される。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づき、本考案の実施例につい
て更に詳しく説明する。本考案に係る着磁ヨークの例を
図1および図2に示す。ここで、図1は着磁ヨークの上
方斜視図、図2は同じく正面図である。なお、以下の説
明で用いる上下および内外の関係は全てこの図に準ずる
ものとする。
【0013】図1および図2において、符号11は磁性
体製の本体で、この本体11は円筒状をなし、その中央
部には本体11の軸線を中心とする貫通孔12が形成さ
れている。貫通孔12には、本体11の径方向外方を向
き、かつ前記軸線に沿って延びる複数個の凹部13が等
間隔で設けられている。更に、凹部13の前記径方向外
方側の先端部は拡径され、正面視して円形状をなす円筒
部14を形成し、凹部13と円筒部14とで、溝部15
を構成している。なお、溝部15の数は、ロータ4のマ
グネット4bに形成される磁極数に等しい。
【0014】円筒部14の中央には、前記軸線に沿って
コイル16が挿通されている。この場合、本体11の端
面にて円筒部14から突出したコイル16は、図1に示
すように隣接する円筒部14に再度挿通され、これが繰
り返される結果、図2に示すように、各円筒部14には
いずれも同一のコイル16が挿通される。また、コイル
16の両端は図示しない電源に接続されている。
【0015】更に、本実施例の着磁ヨークにおいては、
図3に示すように、本体11は、その軸線方向の中点A
を中心として本体上部11aと本体下部11bとに分割
可能とされ、かつ本体上部11aの下端と本体下部11
bの上端との接合面の内周側には、リング状をなし、そ
の内径が貫通孔12と同一径とされた環状部材17が、
前記中点Aを中心として周方向に沿って一定の幅ではめ
込まれ、本体上部11aおよび本体下部11bにより上
下から支持されている。ここで、環状部材17の材質
は、非磁性体とされている。
【0016】マグネット4bへの着磁を行う場合には、
まず、貫通孔12内に、着磁されていないマグネット4
bを、貫通孔12と同軸かつマグネット4bの軸線方向
の中点が前記中点Aと同一平面をなすように設置した
後、コイル16に通電する。すると、溝部15を介して
隣接する本体11の内周面の間で、前記軸線に沿って延
びる図2中符号Cで示すような磁界が形成され、この磁
界を形成する磁力線がマグネット4bの外周面を通過す
る。その結果、前記外周面の前記磁力線の通過域には、
それぞれ前記軸線に沿って伸びる磁極が形成される。
【0017】一方、環状部材17は非磁性体製であるた
め、コイル16に通電しても、環状部材17の内周面に
は、前記符号Cのような磁界は形成されない。従って、
マグネット4bのうち、環状部材17と対向する部分で
は、コイル16への通電によるマグネット4bへの着磁
が防止される。
【0018】その結果、本実施例の着磁ヨークでは、マ
グネット4bに対する着磁と同時に、マグネット4bの
軸線方向の中点を中心として周方向に一定の幅で無着磁
領域(磁力低下域4c)が形成される。すなわち、本実
施例の着磁ヨークを用いることにより、磁力低下域4c
を有するマグネット4bを一工程で製造することが可能
となり、マグネット4bの製造工程が簡略化される。
【0019】図4は、本体11の内周面に、前記中点A
を中心として周方向に一定の幅で、径方向外方に向けて
一定深さの凹部18を形成した場合の例である。この場
合、マグネット4bの外周面と、本体11の内周面との
距離が凹部18において増大するため、マグネット4b
のうち、凹部18と対向する部分では、コイル16への
通電によりマグネット4bと本体11との間で作用する
磁力が相対的に低下し、その結果、マグネット4bの凹
部18と対向する部分に磁力低下域4cが形成される。
すなわち、本実施例においても、さきに図1ないし図3
とともに示した実施例と同様の効果が得られる。
【0020】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案の着磁ヨーク
を用いることにより、マグネットへの着磁と同時に、マ
グネットの外周面に相対的に磁力が低下した領域(磁力
低下域)が形成される。その結果、前記磁力低下域を有
するマグネットを一工程で製造することが可能となるた
め、前記磁力低下域を有するマグネットの製造工程が簡
略化され、前記マグネットの製造が容易となるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例における着磁ヨークを示す
上方斜視図である。
【図2】本考案の第一実施例における着磁ヨークの構造
を示す正面図である。
【図3】本考案の第一実施例における着磁ヨークの構造
を示すX−X線に沿った断面図である。
【図4】本考案の第二実施例における着磁ヨークの構造
を示すX−X線に沿った断面図である。
【図5】従来のステッピングモータの構造の例を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1,1a 内部ヨーク 1b,1e,5b,5c 極歯 1c,1d 平板部 2 ボビン部 3,16 コイル 4 ロータ 4a 回転軸 4b マグネット 4c 磁力低下域 5,5a 外部ヨーク 11 本体 11a 本体上部 11b 本体下部 12 貫通孔 13 凹部 14 円筒部 15 溝部 17 環状部材 18 凹部 A 本体の軸線方向の中点 B 平板部の接合面 C 本考案の着磁ヨークに形成される磁界

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状をなす磁性体製の本体内に同じく
    円筒状をなすマグネットを設置し、前記本体内に形成さ
    れた磁界により前記マグネットの外周面に周方向に沿っ
    て複数の磁極を形成させる着磁ヨークであって、 前記本体の内周面に、径方向外方を向き、かつ前記本体
    の軸線に沿って延びる複数個の溝部を等間隔で設け、こ
    の溝部に、前記溝部を介して隣接する前記内周面の間で
    磁界を形成させるコイルを挿通するとともに、前記内周
    面に、着磁力が相対的に低下した領域を、前記軸線方向
    の中点を中心として周方向に沿って一定の幅で設けたこ
    とを特徴とする着磁ヨーク。
  2. 【請求項2】 前記領域が、非磁性体で構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の着磁ヨーク。
  3. 【請求項3】 前記内周面の前記領域に相当する範囲
    に、径方向外方に向けて一定深さの凹部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の着磁ヨーク。
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