JP3328510B2 - トリガ型アナログ情報コントロールユニット - Google Patents

トリガ型アナログ情報コントロールユニット

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JP3328510B2
JP3328510B2 JP14014796A JP14014796A JP3328510B2 JP 3328510 B2 JP3328510 B2 JP 3328510B2 JP 14014796 A JP14014796 A JP 14014796A JP 14014796 A JP14014796 A JP 14014796A JP 3328510 B2 JP3328510 B2 JP 3328510B2
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博幸 長野
智巳 小野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トリガ型アナログ
情報コントロールユニット、特にコンピュータゲーム機
などにおいて、ハンドリングによるトリガの出退動作を
通じてアナログ情報を出力することのできるトリガ型ア
ナログ情報コントロールユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータゲーム機に用いられるコン
トローラは、ハンドリングによって押釦型あるいは引金
型などのトリガを出退動作させることができるようにな
っており、そのようなトリガ型コントローラは、デジタ
ル情報としてのみ利用することのできるスイッチのオン
オフ信号を出力し得るようになっていた。この点は、実
開平3−90583号公報にも記載されている。すなわ
ち、この公報には上記コンピュータゲーム機に用いられ
るリモートコントローラについての記載がある。このリ
モートコントローラはハンドリングケースに押釦型のト
リガが取り付けられており、そのハンドリングケースを
両手で持ってそのトリガを押し込んだり後退させたりす
ることによって上記ハンドリングケースに収容されてい
る基板に搭載されたキースイッチやラバースイッチのス
イッチ接点がオンオフ制御されるようになっている。
【0003】これに対し、従来においても、コントロー
ラの中には、アナログ情報を出力することのできるもの
もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなデジタル情報としてのみ利用することのできる
オンオフ信号を出力するようにしたトリガ型のコントロ
ーラは、耐用性の点で優れているけれども、アナログ情
報を得ることができないという問題があった。その一方
で、上記したアナログ情報を出力することのできるコン
トローラは、その操作手段としてボリュームを採用して
いたので、満足のいく耐用性が得られなかった。
【0005】また、近時では、コンピュータゲーム機の
リモートコントローラとして、アナログ情報を出力する
ことのできるトリガ型コントローラを採用したいという
要求がある。
【0006】本発明は、以上の状況のもとでなされたも
のである。
【0007】すなわち、本発明は、引金や押釦といった
出退動作されるトリガをハンドリングすることによって
アナログ情報を出力できるようにする、という要望を満
たすことのできるトリガ型アナログ情報コントロールユ
ニットを提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、上記コンピュータゲーム
機のハンドリングケースに収容し、そのハンドリングケ
ースに設けられた左操作用引金や右操作用引金をトリガ
として操作することのできるトリガ型アナログ情報コン
トロールユニットを提供することを目的とする。
【0009】さらに、本発明は、上記トリガの出退動作
を、限られた狭い範囲で行うことができるに過ぎなくて
も、その割りに多くのアナログ情報を出力することので
きるトリガ型アナログ情報コントロールユニットを提供
することを目的とする。
【0010】さらに、本発明は、コンピュータゲーム機
のハンドリングケースに組み付けるときの組付性を向上
させることのできるトリガ型アナログ情報コントロール
ユニットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のト
リガ型アナログ情報コントロールユニットは、正方向お
よび逆方向に軸心周りに回転可能に支持されたシャフト
と、このシャフトに設けられてそのシャフトの正方向回
転により定位置を始点として正方向に回転されかつその
シャフトの逆方向回転により上記始点に向けて逆方向に
回転される駆動側歯車と、この駆動側歯車よりも径小で
この駆動側歯車に噛み合う従動側歯車を同心状に有しか
つその従動側歯車と共に回転する円板体と、その円板体
の回転量を検出するセンサと、押込位置と復帰位置との
間で出退可能なトリガの押込動作を上記シャフトを介し
て上記駆動側歯車の正方向の回転運動に変換しかつその
駆動側歯車の逆方向の回転運動を上記シャフトを介して
トリガの後退動作に変換する伝動機構と、上記駆動側歯
車を上記始点に向けて常時付勢するばね体と、上記トリ
ガが上記復帰位置に後退しているときに上記ばね体によ
り上記始点に向けて付勢されている上記駆動側歯車をそ
の始点に保持しかつ上記トリガが上記押込位置に押し込
まれたときに上記駆動側歯車がその始点から正方向に回
転することを許容する初期位置規制機構と、からなるア
ナログ情報制御機構を備え、上記伝動機構が、上記トリ
ガーが結合されて上記シャフト2に対する偏心箇所で回
転自在に支持され回転軸部と、その回転軸部の一端側に
直交して設けられた内側レバー 部と、上記シャフトの外
端部に一体に設けられて上記クランク部が交差して重ね
られたクランク部とによって構成され、上記トリガの押
込動作に伴う上記内側レバー部の最大揺動角度よりも、
その内側レバー部に押されて揺動する上記クランク部の
揺動角度が大きくなるようにしてある、というものであ
る。
【0012】この発明において、上記トリガを押し込む
と、そのトリガの押込動作が、上記伝動機構により、上
記シャフトを介して上記駆動側歯車の正方向の回転運動
に変換される。そして、この駆動側歯車が正方向に回転
運動を行うと、上記円板体が上記従動側歯車と共に回転
し、そのような円板体の回転量がセンサによって検出さ
れる。このため、上記トリガを上記復帰位置から上記押
込位置まで押し込む過程での上記円板体の回転量をアナ
ログ情報として出力することができる。したがって、た
とえば上記トリガの押込量を多くしたときには上記円板
体の回転量がそれに見合って多くなるので出力されるア
ナログ情報量が多くなり、逆に、上記トリガの押込量を
少なく抑えたときには上記円板体の回転量がそれに見合
って少なくなるので、出力されるアナログ情報量が少な
くなる。
【0013】また、上記従動側歯車は上記駆動側歯車よ
りも径小であるので、上記駆動側歯車の回転量が増幅さ
れて上記円板体に伝達される。このため、上記センサに
よって検出される上記円板体の回転量が多くなり、上記
トリガの押込動作量の割に出力され得るアナログ情報量
が多くなる。さらに、トリガの押込動作に伴う上記伝動
機構の内側レバー部の最大揺動角度よりも、クランク部
の揺動角度を大きくなるようにしてあるので、トリガの
復帰位置から押込位置までの押込量が小さくても、シャ
フトや駆動側歯車の回転量を多くして、出力されるアナ
ログ情報量を多くすることが可能である。
【0014】上記トリガの押込動作によって正方向に回
転された上記駆動側歯車は、そのトリガの押込力を解除
することによって、上記ばね体の付勢によって逆方向に
回転運動を行い、そのような回転によって上記駆動側歯
車が上記始点に達すると、上記初期位置規制機構によっ
てその駆動側歯車が上記始点に保持される。そして、こ
のように上記駆動側歯車が逆方向に回転すると、その回
転運動が上記伝動機構により上記シャフトを介して上記
トリガの後退動作に変換されるので、そのトリガが復帰
位置まで後退する。
【0015】請求項2に係る発明のトリガ型アナログ情
報コントロールユニットは、請求項1に記載のものにお
いて、上記アナログ情報制御機構が、左右に振り分けて
一対配備されている、というものである。
【0016】この発明によると、左側に配備された一方
の上記アナログ情報制御機構を押釦などで構成される左
操作用トリガに割り当て、右側に配備された他方の上記
アナログ情報制御機構を押釦などで構成される右操作用
トリガに割り当てることができる。
【0017】請求項3に係る発明のトリガ型アナログ情
報コントロールユニットは、請求項2に記載のものにお
いて、一対の上記アナログ情報制御機構の構成部材であ
る一対の上記シャフトと、一対の上記駆動側歯車と、一
対の上記従動側歯車を有する上記円板体と、一対の上記
センサと、一対の上記ばね体と、上記初期位置規制機構
とが、共通のハウジングに収容されており、一対の上記
アナログ情報制御機構の他の構成部材である一対の上記
伝動機構が上記ハウジングから左右に振り分けて導出さ
れている、というものである。
【0018】この発明によると、上記ハウジングから左
右に振り分けて導出された一対の上記伝動機構の導出距
離を長くしたり短くしたりすることにより、上述した左
操作用トリガと右操作用トリガとの間隔を広くしたり狭
くしたりすることが可能になる。このため、左右の上記
操作用トリガの間隔を使い勝手のよい間隔に定めやすく
なる。
【0019】請求項4に係る発明のトリガ型アナログ情
報コントロールユニットは、請求項3に記載のものにお
いて、上記ハウジングに支持枠体が収容され、この支持
枠体に設けられた第1軸受機構によって上記シャフトが
正方向および逆方向に軸心周りに回転可能に支持され、
上記支持枠体に設けられた第2軸受機構によって上記円
板体が回転可能に支持され、上記初期位置規制機構が、
上記支持枠体に設けられかつ上記駆動側歯車に設けられ
た当り部が当接してその駆動側歯車を上記始点に保持す
る受部でなる、というものである。
【0020】この発明によると、上記支持枠体を介し
て、その第1軸受機構に支持された上記シャフトとその
第2軸受機構に支持された上記円板体とが一体化される
ので、それらのシャフトや円板体の取扱性が向上し、当
該トリガ型アナログ情報コントロールユニットを、コン
ピュータゲーム機のハンドリングケースに組み付けると
きの組付性が向上する。
【0021】請求項5に係る発明のトリガ型アナログ情
報コントロールユニットは、請求項4に記載のものにお
いて、上記駆動側歯車が上記シャフトからその径方向に
突出した扇形歯車でなり、その扇形歯車における周方向
の一端面が上記当り部となされている、というものであ
る。この発明によっても、上記して請求項4に係る発明
と同様の作用が奏される。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るトリガ型アナ
ログ情報コントロールユニット(以下「ユニット」とい
う)Aの構造を示す平面図、図2は上記ユニットAのア
ナログ情報制御機構1と支持枠体6とを示す分解斜視
図、図3は支持枠体6の平面図、図4は図1のIV−I
V線に沿う部分の概略断面図、図5は図1のV−V線に
沿う部分の概略断面図、図6は図1のVI−VI線に沿
う部分の概略断面図、図7は図1のVII−VII線に
沿う部分の概略断面図、図8は上記ユニットの外観を示
す概略斜視図、図9は上記ユニットAの概略側面図、図
10は上記ユニットAを組み付けたコントローラCを概
略的に示した平面図、図11は図10のXI−XI線に
沿う上記コントローラCの非操作時の概略断面図、図1
2は図10のXI−XI線に沿う上記コントローラCの
操作時の概略断面図である。
【0023】図1や図2で判るように、この実施形態の
上記ユニットAにおいては、一対の上記アナログ情報制
御機構1,1が用いられており、それらのアナログ情報
制御機構1,1が左右に振り分けて略対称に配備されて
いる。そして、図1の符号Lで示した範囲に配備されて
いる左側のアナログ情報制御機構1が、図10に示した
コンピュータゲーム機のハンドリング用コントローラC
の左操作用トリガ110に対応され、図1の符号Rで示
した範囲に配備されている右側のアナログ情報制御機構
1が、図10に示したコンピュータゲーム機のハンドリ
ング用コントローラCの右操作用トリガ120に対応さ
れている。左右の上記操作用トリガ110,120と左
右のアナログ情報制御機構1,1との対応関係について
はさらに後述する。
【0024】図2に示したように、左側に配備された上
記アナログ情報制御機構1は、シャフト2と、駆動側歯
車26と、従動側歯車31を同心状に有する円板体3
と、その円板体3の回転量を検出するセンサ38と、伝
動機構4と、ばね体35と、上記支持枠体6に設けられ
ている初期位置規制機構51と、からなる。右側に配備
された上記アナログ情報制御機構1も上記した各部材ま
たは各機構に相応する部材または相応する機構によって
構成されているので、それらの部材や機構には左側に配
備された上記アナログ情報制御機構1についてのそれら
と同一符号を付して説明を簡略化することとする。
【0025】なお、上記シャフト2の具体的構造につい
ては、左右の上記アナログ情報制御機構1,1の間で微
細な相違点が存在するので、この点については後述する
けれども、左右の上記アナログ情報制御機構1,1につ
いてのその他の上記各部材や各機構の具体的構造につい
ては、主に左側の上記アナログ情報制御機構1の上記各
部材や機構についてのみそれらの具体的構造を説明し、
右側の上記アナログ情報制御機構1の上記各部材や機構
については同一または相応する部分に同一符号を付して
説明を簡略化することとする。
【0026】また、図3に示したように、上記支持枠体
6は、上記シャフト2を支持するための左右一対の第1
軸受機構6A,6Aと、上記円板体3を支持するための
左右一対の第2軸受機構6B,6Bと、上記初期位置規
制機構51とを有している。この支持枠体6について
も、同じ部材や機構や左右に振り分けて設けられている
ので、その細部の具体的構造については、主に左側に振
り分けられた機構や部材について説明することとし、右
側に振り分けられた機構や部材については、左側に振り
分けられた機構や部材と同一または相応する部分に同一
符号を付して説明を簡略化することとする。
【0027】左側の上記アナログ情報制御機構1につい
て以下に説明する。図1や図2に示したように、このア
ナログ情報制御機構1の上記シャフト2は、ねじりコイ
ルばねでなる上記ばね体35が遊嵌合された径大なばね
体嵌合部21と、このばね体嵌合部21に同心状に内向
きに延出された中間軸部22と、この中間軸部22にさ
らに同心状に内向きに突出された径小な内端部23と、
上記ばね体嵌合部21に同心状に外向きに延出された外
端部24とを一体に有する。
【0028】右側の上記アナログ情報制御機構1の上記
シャフト2の構造は、上記した左側の上記アナログ情報
制御機構1の上記シャフト2の構造とはわずかに相違し
ている。すなわち、図1や図2に示したように、右側の
上記アナログ情報制御機構1の上記シャフト2において
は、ねじりコイルばねでなる上記ばね体35が遊嵌合さ
れた径大なばね体嵌合部21に同心状に内向きに内端部
23が延出され、そのばね体嵌合部21に同心状に外向
きに中間軸部22が延出され、この中間軸部22に同心
状に外向きに外端部24が延出されている。
【0029】上記駆動側歯車26は扇形歯車でなる。こ
の駆動側歯車26は上記ばね体嵌合部21にその径方向
に突出されていると共に、その扇形の駆動側歯車26の
周方向の一端縁部が凹入状に欠除されており、その欠除
箇所が、上記初期位置規制機構51に対応して設けられ
た当り部27となされている。なお、この駆動側歯車2
6と上記シャフト2とは合成樹脂で一体に成形されてい
る。
【0030】図1〜図5で判るように、上記支持枠体6
の上記第1軸受機構6Aは、上記シャフト2の内端部2
3が嵌合された凹入状の軸受部61と、この軸受部61
に嵌合された上記内端部23を上から押さえている押え
爪62と、上記シャフト2の外端部24が嵌合された凹
入状の軸受部63と、上記した2箇所の軸受部61,6
3の相互間で上記シャフト2の中間軸部22を上から押
さえている押え爪64とを備えており、上記した2箇所
の押え爪62,64の押付け作用によって、上記シャフ
ト2の内端部23や外端部24が上記軸受部61,63
から浮き上がったり離脱したりすることを防いでいる。
また、上記シャフト2は、この第1軸受機構6Aによっ
て支持されていることにより、正方向および逆方向に軸
心周りに回転可能になっている。なお、左右のシャフト
2,2は同心配置されている。
【0031】上記第1軸受機構6Aによって上記シャフ
ト2が回転可能に支持されていると、図7に示したよう
に、扇形の上記駆動側歯車26の上記当り部27が、上
記支持枠体6のベース板65に設けられた受部66に対
向される。この受部66は上記初期位置規制機構51を
形成しており、この受部66に上記当り部27が当たっ
て保持されているときの上記駆動側歯車26の定位置が
その駆動側歯車26の回転の始点(回転始点)となる。
したがって、上記駆動側歯車26は、この始点から正方
向(上方)へは回転することができるが、この始点を越
えて逆方向(下方)へは回転することができない。ま
た、上記ばね体35は、その一端部36が上記駆動側歯
車26に設けられたばね受け突起28に係止され、その
他端部37が、図7に示したように後述する下ハウジン
グ71によって支持されている。したがって、このばね
体35によって上記駆動側歯車26が上記始点に向けて
常時付勢されている。
【0032】図2や図7に示したように、上記円板体3
は、その外周部で周方向に一定間隔おきに並べられた多
数のスリット32を備えていると共に、その中心部の両
側に支軸33,34が突出されている。これに対し、図
1〜図3および図6で判るように、上記支持枠体6の上
記第2軸受機構6Bは、上記支軸33が嵌合された丸孔
状の軸受部67と、上記支軸34が嵌合された凹入状の
軸受部68と、この軸受部68に嵌合された上記支軸3
4を上から押さえている押え爪69とを備えており、上
記軸受部67による支軸保持作用と上記押え爪69の押
付け作用とによって、上記支軸33,34が上記軸受部
67,68から浮き上がったり離脱したりすることを防
いでいる。また、上記円板体3は、この第2軸受機構6
Bによって支持されていることにより、正方向および逆
方向に軸心周りに回転可能になっている。なお、左右の
円板体3,3は同心配置されている。
【0033】上記第2軸受機構6Bによって支持された
上記円板体3の従動側歯車31は、図1や図7に示した
ように、上記駆動側歯車26と噛み合っている。このた
め、上記駆動側歯車26が上記始点から正方向に回転さ
れたときには、その回転角度に見合う量だけ上記円板体
3がその駆動側歯車26とは反対向きに回転し、その逆
に、上記駆動側歯車26が上記始点に向けて逆方向に回
転されたときには、その回転角度に見合う量だけ上記円
板体3もその駆動側歯車26とは反対向きに回転する。
そして、上記駆動側歯車26の当り部27が上記受部6
6に当たって始点に保持されているときには、図7に実
線で示したようにその駆動側歯車26の周方向の一端部
が上記従動側歯車31に噛み合っている。なお、図7に
示したように、後述する上ハウジング75には、上記駆
動側歯車26が上記始点から正方向に回転したときにそ
の駆動側歯車26の端面29に当たってその回転限を規
制する突起76が設けられている。したがって、上記端
面29が上記突起76に当たっているときの上記駆動側
歯車26の位置が終点(回転終点)となる。
【0034】ここで、上記従動側歯車31は上記駆動側
歯車26よりも径小であり、駆動側歯車26の歯数Nが
N=90であるのに対し従動側歯車31の歯数nがn=
12になっている。そのため、上記駆動側歯車26の正
方向への回転量が少なくても、上記円板体3の回転量は
上記駆動側歯車26の回転量の割に格段に大きくなる。
【0035】上記センサ38は、回路基板39に設けら
れている。このセンサ38には、たとえばフォトインタ
ラプタのような光学部品を使用できるほか、上記円板体
3の回転量を検出し得る種々のエンコーダを用い得る。
このセンサ38に上記フォトインタラプタを用いた場合
には、上記円板体3の回転に伴ってそのスリット32の
通過数がカウントされ、それによって円板体3の回転量
が検出される。
【0036】上記伝動機構4としては、たとえば、図1
に示したようなもの、すなわち、左右方向に長い回転軸
部41と、その回転軸部41の一端側に直交して設けら
れた内側レバー部42と、上記シャフト2の外端部24
に一体に設けられたクランク部45とによって構成した
ものを用いることができ、この場合には、上記回転軸部
41にトリガー110が結合される。このように構成さ
れた伝動機構4においては、図8および図9のように上
記内側レバー部42が上記クランク部45に交差して重
ねられ、上記回転軸部41が上記シャフト2に対する偏
心箇所で回転自在に支持される。このような伝動機構4
によると、押込位置と復帰位置との間で出退可能な上記
トリガ110(図1参照)の押込動作が上記シャフト2
を介して上記駆動側歯車26の正方向の回転運動に変換
され、また、その駆動側歯車26の逆方向の回転運動が
上記シャフト2を介して上記トリガ110の後退動作に
変換される。
【0037】以上説明した左右一対のアナログ情報制御
機構1,1を構成している一対の上記シャフト2,2
と、一対の上記駆動側歯車26,26と、一対の上記円
板体3,3と、一対の上記センサ38,38と、一対の
上記ばね体35,35と、上記初期位置規制機構51,
51とが、上記した支持枠体6に組み付けられてその支
持枠体6と共に、図8や図9に示した共通のハウジング
7に収容されている。このハウジング7は、上記下ハウ
ジング71と上記上ハウジング75とを上下に重ねて結
合することにより中空箱形に形成されている。また、一
対の上記伝動機構4,4は、そのハウジング7から左右
に振り分けて導出されている。
【0038】なお、上記支持枠体6には、位置決め用の
筒状ボス60が設けられており、この筒状ボス60を、
図1や図4のように上記ハウジング7の下ハウジング7
1に設けられた位置決め用の支柱72に嵌合してその支
持枠体6を上記下ハウジング71に嵌め込むことによっ
て下ハウジング71に取り付けられている。
【0039】以上説明した上記ユニットAにおいて、図
2に示した引金でなるトリガ110を押し込むと、その
トリガ110の押込動作が上記伝動機構4により上記シ
ャフト2を介して上記駆動側歯車26の正方向の回転運
動に変換される。そして、この駆動側歯車26が正方向
に回転運動を行うと、上記円板体3が上記従動側歯車3
1と共に回転し、そのような円板体3の回転量がセンサ
38によって検出される。このため、上記トリガ110
を上記復帰位置から上記押込位置まで押し込む過程での
上記円板体3の回転量をアナログ情報として出力するこ
とができる。したがって、たとえば上記トリガ110の
押込量を多くしたときには上記円板体3の回転量がそれ
に見合って多くなるので、出力されるアナログ情報量が
多くなり、逆に、上記トリガ110の押込量を少なく抑
えたときには上記円板体3の回転量がそれに見合って少
なくなるので、出力されるアナログ情報量も少なくな
る。
【0040】また、上記従動側歯車31は上記駆動側歯
車26よりも径小であるので、上記駆動側歯車26の回
転量が増幅されて上記円板体3に伝達される。このた
め、上記センサ38によって検出される上記円板体3の
回転量が多くなり、上記トリガ110の押込動作量の割
に出力され得るアナログ情報量が多くなる。なお、図9
には、上記トリガ110の押込動作に伴う上記伝動機構
4の内側レバー部42の最大揺動角度をθ1としたとき
に、上記クランク部45の揺動角度θ2が上記θ1より
も大きくなることを表している。これは、上記伝動機構
4の上記回転軸部41が上記シャフト2に対する偏心箇
所で回転自在に支持されていることによるのであり、そ
の偏心量を加減することによってθ1とθ2との差を増
減させることが可能である。このため、上記トリガ11
0の復帰位置から押込位置までの押込量が小さくても、
上記シャフト2や上記駆動側歯車26の回転量を多くし
て、出力されるアナログ情報量を多くすることが可能で
ある。
【0041】上記トリガ110の押込動作によって正方
向に回転された上記駆動側歯車26は、そのトリガ11
0の押込力を解除すると、上記ばね体35の付勢によっ
て逆方向に回転運動を行い、そのような上記駆動側歯車
26の逆方向の回転によってその駆動側歯車26が上記
始点に達すると、その駆動側歯車26の当り部27が上
記支持枠体6の受部66に当たってその駆動側歯車26
が上記始点に保持される。このように上記駆動側歯車2
6の逆方向の回転運動が上記伝動機構4により上記シャ
フト2を介して上記トリガ110の後退動作に変換され
るので、そのトリガ110が復帰位置まで後退される。
【0042】図示した実施形態の上記ユニットAは、上
記アナログ情報制御機構1,1が、左右に振り分けて一
対配備されているので、図10〜図12に示したコンピ
ュータゲーム機に採用されているハンドリングケースC
1に収容してハンドリング用コントローラCを構成する
ことが可能である。その場合に、左側に配備された一方
の上記アナログ情報制御機構1を図10に示した左操作
用トリガ110に割り当て、右側に配備された他方の上
記アナログ情報制御機構1を図10に示した右操作用ト
リガ120に割り当てることができる。図10〜図12
で判るように、左右の上記トリガ110,120はハン
ドリングケースC1の上面から突出する形に設けられて
いる。そして、図11のように、非操作時にはトリガー
110が上記ばね体35の付勢によって立ち上がってお
り、このようなトリガー110を図12に矢符で示した
ように手で掴んで押し込んで操作するようになってい
る。また、上記ハンドリングケースC1の上面には図示
していない十字キーや押釦キーなどを配備することがで
きる。
【0043】上記実施形態において、上記ハウジング7
から左右に振り分けて導出された一対の上記伝動機構
4,4の導出距離を長くしたり短くしたりすることによ
り、図10で説明した左右の上記トリガ110,120
の相互間隔を広くしたり短くしたりすることが可能にな
る。このため、左右の上記トリガ110,120の間隔
を使い勝手のよい間隔に定めやすくなる。
【0044】
【発明の効果】請求項1に係る発明によると、操作部が
トリガ型であるにもかかわらず、アナログ情報を出力さ
せることができるようになり、そのために、冒頭で説明
した矜持の要求に応え得る耐用性に優れたトリガ型アナ
ログ情報コントロールユニットを提供することができる
ようになる。また、上記トリガの押込動作量の割に多く
のアナログ情報を出力させることのできるトリガ型アナ
ログ情報コントロールユニットを提供することができる
ようになる。
【0045】請求項2に係る発明によると、左操作用ト
リガと右操作用トリガとが不可欠であるようなコンピュ
ータゲーム機のハンドリング用コントローラに使用可能
なトリガ型アナログ情報コントロールユニットを提供す
ることができるようになる。
【0046】請求項3に係る発明によると、上記ハンド
リング用コントローラの左操作用トリガと右操作用トリ
ガとの間隔を任意の広さに定めてそのコントローラの使
い勝手を容易に向上させることが可能になる。
【0047】請求項4や請求項5に係る発明によると、
コンピュータゲーム機のハンドリング用コントローラに
おけるハンドリングケースに当該トリガ型アナログ情報
コントロールユニットを組み付けるときの組付性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトリガ型アナログ情報コントロー
ルユニットの構造を示す平面図である。
【図2】上記ユニットのアナログ情報制御機構と支持枠
体とを示す分解斜視図である。
【図3】上記支持枠体の平面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う部分の概略断面図で
ある。
【図5】図1のV−V線に沿う部分の概略断面図であ
る。
【図6】図1のVI−VI線に沿う部分の概略断面図で
ある。
【図7】図1のVII−VII線に沿う部分の概略断面
図である。
【図8】上記ユニットの外観を示す概略斜視図である。
【図9】上記ユニットの概略側面図である。
【図10】上記ユニットを組み付けたコントローラの説
明図である。
【図11】図10のXI−XI線に沿う上記コントロー
ラの非操作時の概略断面図である。
【図12】図10のXI−XI線に沿う上記コントロー
ラの操作時の概略断面図である。
【符号の説明】
A トリガ型アナログ情報コントロールユニット 1 アナログ情報制御機構 2 シャフト 3 円板体 4 伝動機構 6 支持枠体 6A 第1軸受機構 6B 第2軸受機構 7 ハウジング 26 駆動側歯車 27 当り部 31 従動側歯車 35 ばね体 38 センサ 51 初期位置規制機構 66 受部 110,120 トリガ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−108254(JP,A) 特開 平8−47581(JP,A) 国際公開95/32459(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/033 330 A63F 13/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正方向および逆方向に軸心周りに回転可
    能に支持されたシャフトと、このシャフトに設けられて
    そのシャフトの正方向回転により定位置を始点として正
    方向に回転されかつそのシャフトの逆方向回転により上
    記始点に向けて逆方向に回転される駆動側歯車と、この
    駆動側歯車よりも径小でこの駆動側歯車に噛み合う従動
    側歯車を同心状に有しかつその従動側歯車と共に回転す
    る円板体と、その円板体の回転量を検出するセンサと、
    押込位置と復帰位置との間で出退可能なトリガの押込動
    作を上記シャフトを介して上記駆動側歯車の正方向の回
    転運動に変換しかつその駆動側歯車の逆方向の回転運動
    を上記シャフトを介してトリガの後退動作に変換する伝
    動機構と、上記駆動側歯車を上記始点に向けて常時付勢
    するばね体と、上記トリガが上記復帰位置に後退してい
    るときに上記ばね体により上記始点に向けて付勢されて
    いる上記駆動側歯車をその始点に保持しかつ上記トリガ
    が上記押込位置に押し込まれたときに上記駆動側歯車が
    その始点から正方向に回転することを許容する初期位置
    規制機構と、からなるアナログ情報制御機構を備え 上記伝動機構が、上記トリガーが結合されて上記シャフ
    ト2に対する偏心箇所で回転自在に支持され回転軸部
    と、その回転軸部の一端側に直交して設けられた内側レ
    バー部と、上記シャフトの外端部に一体に設けられて上
    記クランク部が交差して重ねられたクランク部とによっ
    て構成され、上記トリガの押込動作に伴う上記内側レバ
    ー部の最大揺動角度よりも、その内側レバー部に押され
    て揺動する上記クランク部の揺動角度が大きくなるよう
    にしてある ことを特徴とするトリガ型アナログ情報コン
    トロールユニット。
  2. 【請求項2】 上記アナログ情報制御機構が、左右に振
    り分けて一対配備されている請求項1に記載のトリガ型
    アナログ情報コントロールユニット。
  3. 【請求項3】 一対の上記アナログ情報制御機構の構成
    部材である一対の上記シャフトと、一対の上記駆動側歯
    車と、一対の上記従動側歯車を有する上記円板体と、一
    対の上記センサと、一対の上記ばね体と、上記初期位置
    規制機構とが、共通のハウジングに収容されており、一
    対の上記アナログ情報制御機構の他の構成部材である一
    対の上記伝動機構が上記ハウジングから左右に振り分け
    て導出されている請求項2に記載のトリガ型アナログ情
    報コントロールユニット。
  4. 【請求項4】 上記ハウジングに支持枠体が収容され、
    この支持枠体に設けられた第1軸受機構によって上記シ
    ャフトが正方向および逆方向に軸心周りに回転可能に支
    持され、上記支持枠体に設けられた第2軸受機構によっ
    て上記円板体が回転可能に支持され、 上記初期位置規制機構が、上記支持枠体に設けられかつ
    上記駆動側歯車に設けられた当り部が当接してその駆動
    側歯車を上記始点に保持する受部でなる請求項3に記載
    のトリガ型アナログ情報コントロールユニット。
  5. 【請求項5】 上記駆動側歯車が上記シャフトからその
    径方向に突出した扇形歯車でなり、その扇形歯車におけ
    る周方向の一端面が上記当り部となされている請求項4
    に記載のトリガ型アナログ情報コントロールユニット。
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