JP3931532B2 - 多方向操作型電子部品及びそれを用いた電子機器 - Google Patents

多方向操作型電子部品及びそれを用いた電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として携帯電話等の電子機器に使用され、機器の操作面から突出した操作部の中央部または端部を押圧操作して所定の電気信号が生成できる多方向操作型電子部品及びそれを用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の多方向操作型電子部品としては、プッシュオンスイッチ付回転型エンコーダがよく知られており、その使用時には別の電子部品である二回路プッシュオンスイッチを組み合わせて用いられていることが多く、そのプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダと二回路プッシュオンスイッチを用いた構成を例として以下に図面を用いて説明する。
【0003】
図17は、従来の多方向操作型電子部品であるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの外観斜視図、図18は同側面断面図である。
【0004】
同図に示すように、従来のプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダ1は、接点付取付基板2に、回転操作型部品部としての回転型エンコーダ部3と押圧操作型部品部としてのプッシュオンスイッチ部4が所定の位置に配設され、回転型エンコーダ部3は一定の範囲で上下方向(図17及び図18に示す矢印V方向)に移動できるように、またプッシュオンスイッチ部4は動かないように固定されている。
【0005】
この回転型エンコーダ部3は、接点付取付基板2に対して一定の範囲で上下方向に動きうるように保持されたスライド接点体5と、その中央に固定された軸部6により回転可能に保持された回転体7と、この回転体7を回転操作できるように軸部6を介して取り付けられた円板状の円形操作つまみ8とにより構成され、スライド接点体5の下端から突出した板ばね9が接点付取付基板2前面のピン状突起10に弾接することにより、通常状態において回転型エンコーダ部3はプッシュオンスイッチ部4から離れた位置にあるように付勢されている。
【0006】
また、プッシュオンスイッチ部4は図18に示すように、その操作釦11が回転型エンコーダ部3の軸部6後方の押圧部6Aに当接するように、接点付取付基板2の回転型エンコーダ部3が配設された面とは反対側の部分に固定されている。
【0007】
このように構成された従来のプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダ1の動作は、まず円形操作つまみ8の外周上面8Aに接線方向(図17に示す矢印H方向)の力を加えて円形操作つまみ8を回転させることにより、回転体7が軸部6を中心として回転して回転型エンコーダ部3からの電気信号を導出できるものであった。
【0008】
また回転型エンコーダ部3を押し上げている板ばね9の付勢力に逆らって、円形操作つまみ8の外周上面8Aにその中心に向かう下方向(図17及び図18に示す矢印V方向)の押し力を加えて回転型エンコーダ部3全体を下方に動かすことにより、軸部6の押圧部6Aで操作釦11を押してプッシュオンスイッチ部4を作動させることができ、その円形操作つまみ8に加えていた押し力を除くと、板ばね9の弾性復元力によって回転型エンコーダ部3が押し戻されて元の状態に復帰するものであった。
【0009】
そして、このプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダ1が使用機器である携帯電話12に使用される場合には、図19の携帯電話の外観斜視図に示すように、別の電子部品である二回路プッシュオンスイッチ13と組み合わせて使用されることが多かった。
【0010】
この二回路プッシュオンスイッチ13は図20の部分断面正面図に示すように、スイッチ基板14の上に所定の間隔をあけて配置された二つの自力復帰型のプッシュオンスイッチ15A、15Bがスイッチ基板14中央の支持部14Aで回動可能に支持された操作釦16の上面16Aまたは16Bを押圧操作することにより、それぞれ個別に作動できるように構成されたものである。
【0011】
次に、この携帯電話12の使用方法について説明すると、その携帯電話12の使用開始時に、操作面12Aに配された表示部19に複数の機能項目メニューが所定の配列関係で表示された状態において、まず操作者は、プッシュオンスイッチ付回転型エンコーダ1の円形操作つまみ8の操作面12Aから突出した部分に接線方向の力を加え、円形操作つまみ8を所定方向に回転させる。
【0012】
この円形操作つまみ8の回転に伴って、図19に図示していない回転型エンコーダ部3からの信号が導出され、携帯電話12の内部に配された回路部がこの信号を検出・制御して表示画面中の機能項目メニューを希望する項目のある行まで前後方向に移動させる。
【0013】
続いて、操作者は、二回路プッシュオンスイッチ13の操作釦16の上面16A、16Bのいずれかを押圧操作して所定のプッシュオンスイッチ15Aまたは15Bを作動させ、表示画面中の機能項目メニューを目的とする項目のある列まで左右方向に移動させて目的の項目を選択する。
【0014】
最後に、操作者は、再度プッシュオンスイッチ付回転型エンコーダ1の円形操作つまみ8を下方に押圧操作して、図19には図示していないプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダ1のプッシュオンスイッチ部4を作動させ、選択した機能項目メニューを決定するものであった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の多方向操作型電子部品としてのプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダ1を二回路プッシュオンスイッチ13と共に携帯電話12等に搭載した場合には、操作者はプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダ1の円形操作つまみ8と二回路プッシュオンスイッチ13の操作釦16の間を指を大きく移動させながら操作しなければならないので操作性に劣ると共に、それらの電子部品の広い装着面積が必要となるため、急激に小型化が進展している電子機器においては使用し難くなってきており、電子機器メーカーからは前記両操作が可能な小型の電子部品への開発要望が高まってきていた。
【0016】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、操作部の中央部または端部を押圧操作した際に、それぞれに対応する所定信号が得られる良好な操作性を備えた小型の多方向操作型電子部品及びそれを用いた電子機器を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
【0018】
本発明の請求項1に記載の発明は、二つの自力復帰型の第一及び第二押圧操作型部品部と、その中間位置に配置された第三押圧操作型部品部に対して、それらを押圧操作する三つの押圧部ならびに操作部が設けられた支持枠とからなり、前記操作部の中央部を押圧操作することにより、前記支持枠の前記押圧部の三つで前記第一〜第三押圧操作型部品部を押圧操作できると共に、前記操作部の両端部のいずれかを押圧操作することにより、前記押圧部の内の二つで第一押圧操作型部品部と第三押圧操作型部品部、若しくは第二押圧操作型部品部と第三押圧操作型部品部を押圧操作できる多方向操作型電子部品としたものであり、操作部の中央及び両端部をそれぞれ押圧操作して、所定の第一〜第三押圧操作型部品部からの信号が得られる操作性に優れた小型の多方向操作型電子部品を実現できるという作用を有する。
【0019】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、操作部が、支持枠に対して所定方向に可動するように配設され、前記操作部を可動させた時に所定信号が得られるものであり、一つの操作部に対して、より複数の操作及びそれに伴う信号出力が可能となるため、さらに良好な操作性を備えたものにできるという作用を有する。
【0020】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、操作部への押圧操作に伴って、支持枠が回動若しくは傾動動作して、第一〜第三押圧操作型部品部の内の所定のものが押圧操作できるものであり、操作部の中央又は両端部の押圧操作時に、支持枠が回動又は傾動して所定の押圧操作型部品部をスムーズに押圧操作することができるものであるため、良好な操作性を有するものにできるという作用を有する。
【0021】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、第一〜第三押圧操作型部品部が、使用される電子機器の配線板上に配置され、その上方に基台部及び支持枠が重ねて設けられると共に、前記支持枠が前記基台部に対して回動及び傾動可能となるように、前記基台部の上方位置規制手段によって上方への移動規制がなされ、かつ前記基台部の位置決め保持部で位置決めされて前記基台部上に載せられて配されたものであり、第一〜第三押圧操作型部品部を使用される電子機器の配線板上に個別に配置するものであるため、その操作力、ストローク等を適宜設定したり変更することができると共に、上方位置規制手段によって支持枠の傾動範囲が規制されているため、過度な支持枠の傾動をなくせて第一〜第三押圧操作型部品部を保護することができるという作用を有する。
【0022】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項4記載の発明において、支持枠と基台部との対向面のいずれか一方に支持突起を設け、その支持突起を中心として前記支持枠が回動及び傾動可能に配されたものであり、簡単な構成で支持枠の確実かつスムーズな回動動作を実現することができ、操作性に優れたものを容易に得ることができるという作用を有する。
【0023】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5記載の発明において、支持突起が、第一及び第二押圧操作型部品部の中点位置に対して、等距離の位置に設けられたものであり、請求項5記載の発明による作用に加えて、基台部に対する支持枠の動作時の安定性を向上させることができると共に、支持枠の傾動動作時の左右の傾動角度が同一なものを容易に得ることができるという作用を有する。
【0024】
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項4記載の発明において、基台部の位置決め保持部が、上方に突出形成された規制用突部で構成され、前記規制用突部に、支持枠の後部に設けられた規制孔が挿通されて前記支持枠の前後左右の位置決めが図られると共に、前記基台部の上方位置規制手段が、前記基台部に設けられた上方に突出した弾性爪で構成され、前記弾性爪が前記支持枠の前端上面に係止されたものであり、簡単な構成で、支持枠を基台部に対して前後左右方向の位置ずれを少なく、かつ、基台部に対する支持枠の上方へのガタツキを少なく組み合わすことができ、しかも支持枠の回動または傾動後の復帰位置を弾性爪で規制できるため、所定の操作を行っていない通常状態において、操作部を常に所定位置に維持させることができるものにできるという作用を有する。
【0025】
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項4記載の発明において、基台部に、支持枠を上方に押し上げる弾性部が設けられたものであり、支持枠の回動または傾動復帰時に、支持枠の後端と基台部の底面との接触を容易に防止することができ、それに起因する音の発生を低減できるという作用を有する。
【0026】
本発明の請求項9に記載の発明は、請求項3記載の発明において、第一及び第二押圧操作型部品部を押圧操作するための押圧部が弾性を有するものであり、操作部の両端部のいずれかを押圧操作することによって支持枠を傾動させた際に、所定の押圧部で第一又は第二押圧操作型部品部の状態を切り換えた以降も支持枠が安定的に傾動するものにでき、第三押圧操作型部品部に対しても良好な押圧操作が可能なものにできるという作用を有する。
【0027】
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項3記載の発明において、第一及び第二押圧操作型部品部に対して、それに対応する押圧部を当接させて配すると共に、その状態で第三押圧操作型部品部とそれに対応する押圧部の間には所定の隙間が設けられたものであり、操作部の中央部または両端部のいずれかを押圧操作して支持枠を所定方向に回動又は傾動させた際に、まず第一または第二押圧操作型部品部の状態が切り換わり、その後第三押圧操作型部品部の状態が確実に切り換わるものにできるという作用を有する。
【0028】
本発明の請求項11に記載の発明は、請求項4記載の発明において、操作部が支持枠に対して回転操作可能に保持された円柱状操作つまみであり、基台部に設けられた支持部により回転可能に保持された支持体の一端と前記基台部との間で回転操作型部品部が構成され、その支持体の他端側が前記円柱状操作つまみと共回りするように結合されたものであり、円柱状操作つまみの回転操作、つまり操作部である円柱状操作つまみを可動させることにより作動する回転操作型部品部を備えたものを少ない部品点数で安価に構成することができるという作用を有する。
【0029】
本発明の請求項12に記載の発明は、請求項11記載の発明において、円柱状操作つまみと共回り可能に結合される支持体の他端側が弾性を有するものであり、円柱状操作つまみの中央部または両端部のいずれかを押圧操作することによって発生する円柱状操作つまみの所定方向への移動距離を、弾性を有する支持体の他端側が変形することによって吸収させることができ、支持体の一端側に構成される回転操作型部品部に対する前記押圧操作時の影響を低減できるという作用を有する。
【0030】
本発明の請求項13に記載の発明は、請求項11記載の発明において、円柱状操作つまみの回転操作時に節度感を発生する節度機構を備えたものであり、円柱状操作つまみの回転操作時の操作フィーリングが良好で、かつ、円柱状操作つまみに対する押圧操作時に、不用意に円柱状操作つまみが回転して回転操作型部品部から誤信号が発せられることを防止できるという作用を有する。
【0031】
本発明の請求項14に記載の発明は、請求項11記載の発明において、基台部の支持部に回転可能に保持された支持体の一端側の外周面に可動接点部が設けられると共に、その可動接点部に係合する固定接点部が前記基台部に設けられたものであり、円柱状操作つまみの回転操作に伴って所定信号を生成できる回転操作型部品部をコンパクトに構成でき、かつその可動接点部及び固定接点部は共に基台部を中心として配されたものであるため、両者を高精度に係合させ、精度の高い出力が得られるものにできるという作用を有する。
【0032】
本発明の請求項15に記載の発明は、請求項14記載の発明において、可動接点部が、支持体の一端側の円柱状部の外周面に設けられたリング状接点部及びこれと導通した導通部と絶縁部が所定の角度ピッチで交互に配された櫛歯部で形成され、また基台部の固定接点が、そのリング状接点部及び櫛歯部にそれぞれ弾接する弾性接点脚で形成されたものであり、円柱状操作つまみの所定方向への回転操作によって、所定のパルス信号が生成できる回転型エンコーダを備えたものにできると共に、この回転型エンコーダは円柱状操作つまみの外径よりも小さい径の中で容易に構成できるため、全体の製品外形が小型で薄形のものを容易に実現することができるという作用を有する。
【0033】
本発明の請求項16に記載の発明は、請求項4記載の発明において、支持枠が、導電性材料により形成され、この支持枠に対する静電気対策手段が基台部に設けられたものであり、操作部に流入する静電気は、その表皮部分を介して操作部に最も近接的に配置される導電部分に流れていく性質を持っているため、前記静電気をこの支持枠及び基台部の静電気対策手段を介して確実に装着された配線板のアース部分等に逃がすことができ、使用される機器の静電気に起因する誤作動を容易に低減できるという作用を有する。
【0034】
本発明の請求項17に記載の発明は、請求項4記載の発明において、第一〜第三押圧操作型部品部が、基台部上面に構成されたものであり、各押圧操作型部品部と押圧部との位置関係を容易に高精度に組み合わせて保つことができるという作用を有する。
【0035】
本発明の請求項18に記載の発明は、請求項1記載の発明において、第一〜第三押圧操作型部品部の全てが、押圧操作に伴う節度感を有するものであり、操作部の所定の押圧操作時に、個別の第一〜第三押圧操作型部品部から確実に節度感が得られるものにできるという作用を有する。
【0036】
本発明の請求項19に記載の発明は、請求項1記載の発明において、第三押圧操作型部品部のみが、押圧操作に伴う節度感を有するものであり、操作部の所定の押圧操作時に常に一回だけしか節度感が発生しないため、操作者がその操作状態を明確に判別可能なものにできるという作用を有する。
【0037】
本発明の請求項20に記載の発明は、請求項19記載の多方向操作型電子部品が搭載された電子機器であって、搭載される機器のマイコン等で、第三押圧操作型部品が節度感を伴ってオン状態となった時点での、第一及び第二押圧操作型部品部の電気的な作動状態を読取り、その情報の判別結果によって所定機能を作動させる電子機器としたものであり、操作者が節度感を感じた時の操作部の押圧操作位置を確実に判別して判定機能を作動させることができる小型・薄形のものを容易に実現することができるという作用を有する。
【0038】
本発明の請求項21に記載の発明は、請求項2記載の多方向操作型電子部品が搭載された電子機器であって、この多方向操作型電子部品の操作部を、所定の方向に可動することによって得られる所定信号で、表示部に表示された項目を第一方向に移動させ、前記操作部の両端部のいずれかを押圧操作することによって得られる第一押圧操作型部品部と第三押圧操作型部品部、若しくは第二押圧操作型部品部と第三押圧操作型部品部からの信号で、前記表示部に表示された項目を前記第一方向とは異なる方向に移動させて、希望する項目を選択するようにした電子機器としたものであり、一つの操作部に対する所定操作のみで表示部に表示された項目を二方向に対して容易に移動させて、希望する項目を迅速に選択することができる操作性に優れたものを実現できるという作用を有する。
【0039】
請求項22に記載の発明は、請求項2記載の多方向操作型部品が搭載された電子機器であって、この多方向操作型電子部品の操作部の中央部を押圧操作することによって得られる三つの第一〜第三押圧操作型部品部からの信号で、表示部に表示された項目を決定・確定または実行するようにした電子機器としたものであり、上記押圧操作時の操作力は、各押圧操作型部品部の押圧操作力の合計値という大きい押圧操作力が必要となるため、誤操作の少ない良好な操作性を有するものにできるという作用を有する。
【0040】
【発明の実施の形態】
(実施の形態)
以下に本発明による請求項1〜22記載の発明について図面を用いて説明するが、まず、本発明による多方向操作型電子部品について、従来と同様にプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダを例として説明する。
【0041】
図1は、本発明の一実施の形態による多方向操作型電子部品としてのプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの前方からの外観斜視図であり、図2は同後方からの外観斜視図、図3は同分解斜視図、図4は同正面断面図である。
【0042】
同図において、31〜33は、第一〜第三押圧操作型部品部としての単体の第一〜第三プッシュオンスイッチで、使用機器の配線板34上の三箇所に直線的に並べて配されている。
【0043】
そして、その配置状態は、第一及び第二プッシュオンスイッチ31及び32は所定の間隔をあけて配置され、第三プッシュオンスイッチ33は第一及び第二プッシュオンスイッチ31及び32の中間位置に配置されている。
【0044】
これらのプッシュオンスイッチ31〜33のそれぞれは、図5の部分断面図に示すように、使用機器の配線板34の上面に配設された一対の中央固定接点31A(32A、33A)及びその外側の外側固定接点31B(32B、33B)に対して、弾性金属薄板からなるドーム状可動接点31C(32C、33C)を、その中央頂点部下面が中央固定接点31A(32A、33A)と所定の距離を持って対峙するように外周下端を外側固定接点31B(32B、33B)上に載せると共に、そのドーム状可動接点31C(32C、33C)上面を覆うように可撓性を有する絶縁フィルム31D(32D、33D)で配線板34上に貼り付けられて構成されたものとなっている。
【0045】
つまり、これらのプッシュオンスイッチ31〜33は、簡素な構成の自力復帰型のものに構成されている。
【0046】
また、この第三プッシュオンスイッチ33は、押圧操作時に節度感を有するものとして構成されているが、第一及び第二プッシュオンスイッチ31及び32は、押圧操作時に節度感が無い構成のものとなっている。
【0047】
すなわち、第三プッシュオンスイッチ33のドーム状可動接点33Cには、上方から押圧した際に反転動作するものが用いられ、一方、第一及び第二プッシュオンスイッチ31及び32のドーム状可動接点31C及び32Cには、押圧された際に反転動作せず、つまり節度感を伴わずに弾性変形するものが用いられている。
【0048】
なお、第一〜第三押圧操作型部品部としては、前記構成の第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33の代わりに、一つの電子部品として完成されたスイッチ完成品を配するようにしてもよく、また、そのスイッチ完成品以外にも、押圧されて出力状態が切り換わるもの、例えば圧電素子や感圧素子等を配設してもよい。
【0049】
そして、35は、配線板34上に配された基台部で、その底面35Aの左側端部には、前記底面35Aに対して斜め上方に突出するように、弾性金属板製の接点付端子36の一端に形成された弾性接点脚37が、互いに電気的独立状態に三本並べて配されている。
【0050】
この弾性接点脚37は、回転操作型部品部である回転型エンコーダ部を構成するための固定接点として設けられたものである。
【0051】
そして、この接点付端子36は、図6の基台部の上面図に示すように、中間部分が基台部35の底面35Aに埋設固定されており、上述のごとく一端側は基台部35から突出する弾性接点脚37となり、他端側は基台部35の後端から突出した端子部38となっている。
【0052】
そして、この端子部38は、図7の側面断面図に示すように、基台部35の後部側方から水平に突出して所定距離、離れた位置でU字状に下方に屈曲形成され、その下方のアーム部は基台部35下面に設けられた逃げ溝39内に延出収容されると共に、その先端部が圧接用弾性端子部40として機能するものとなっており、配線板34に装着された際に、圧接用弾性端子部40が配線板34上の所定パターン(図示せず)に圧接されて所定信号の導出が可能となっている。
【0053】
また、基台部35の底面35Aには、前記三つの弾性接点脚37を挟むようにして対向した壁部41、42が設けられていると共に、この壁部41、42には、底面35Aと水平な同軸的に支持部となる取付部41A、42Aがそれぞれ設けられており、この取付部41A、42Aに外形が棒状の支持体43が基台部35の底面35Aと平行な回転中心軸を持つように回転可能に保持されている。
【0054】
そして、この支持体43の一端側となる壁部41、42との間の円柱状部43A外周には、可動接点部44が構成されており、この可動接点部44に前記弾性接点脚37が弾接して両者で回転操作型部品部である回転型エンコーダ部が構成されている。
【0055】
一方、支持体43の他端側は、所定の弾性を有する軸部43Bに形成されており、この軸部43Bが、外周面を操作される操作部としての円柱状操作つまみ45に、共廻り可能に円柱状操作つまみ45の中間位置で結合されている。
【0056】
そして、46は、底面部46Aの左右両側に連結した右側部46Bと左側部46Cとの間で、支持体43に結合された円柱状操作つまみ45を回転可能に保持する略四角形状の支持枠であるが、この支持枠46は図3の分解斜視図に示すように、その右側部46B及び底面部46Aを構成する駆動部材47と、その左側部46Cを構成する蓋部材48とが結合されて構成されたものとなっている。
【0057】
そして、この駆動部材47は、図8の駆動部材の裏面側の斜視図に示すように、下面側の前部中間に、第三プッシュオンスイッチ33に対応する凸状の押圧部49が設けられていると共に、その押圧部49の根元をカシメられることにより側面視で下方が開口した略V字状の弾性押圧部材50が固着され、押圧部49を中心として両側に延びた弾性押圧部材50の弾性腕部50A、50Bの先端には、第一及び第二プッシュオンスイッチ31及び32にそれぞれ対応する押圧部51、52が具備され、これらの押圧部51,52及び49は、第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33に合わせて直線的に配設されている。
【0058】
また、駆動部材47の後部には、前記三つの押圧部49及び51、52を繋ぐ直線に平行な位置関係で、かつ、その中間に位置する押圧部49から等距離の位置に二つの支持突起53が設けられている。
【0059】
そして、前記支持枠46は、駆動部材47の後部下面に設けられた支持突起53を前記基台部35の底面35Aの後部上に当接させるようにして基台部35上に載せられている。
【0060】
このとき、図5の部分断面図に示すように、駆動部材47の前部下面に装着された弾性押圧部材50の押圧部51、52は、基台部35の底面35Aに設けられた貫通孔35B、35Cから下方に突出して、配線板34上に設けられた第一及び第二プッシュオンスイッチ31及び32にそれぞれ当接している。
【0061】
また、上記状態で中央の押圧部49は、基台部35の底面35Aに設けられた貫通孔35Dに挿通されており、その下端と第三プッシュオンスイッチ33の上面とは所定の隙間を有するようになっている。
【0062】
このときに、円柱状操作つまみ45の回転中心軸、つまり支持体43の軸部43Bは第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33を繋ぐ直線と平行な位置関係になっている。
【0063】
また、前記二箇所に設けられた支持突起53も、前記押圧部49及び51、52を繋ぐ直線に対して平行関係に設けられているため、支持突起53どうしを繋ぐ直線、第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33を繋ぐ直線、及び円柱状操作つまみ45の回転中心軸は、互いに平行関係になっている。
【0064】
なお、この支持突起53を前記の二箇所の位置に設ける代わりに、その位置を端部とする連結した一つの形状のものに形成してもよいし、それを支持枠46側に設けずに基台部35上面に設けてもよい。
【0065】
そして、図2の後方からの外観斜視図に示すように、支持枠46の駆動部材47の後部には、二つの規制孔54が設けられており、この規制孔54に基台部35の底面35Aに形成された二つの規制用突部55がそれぞれ挿入されて、支持枠46は基台部35に対して前後左右方向への移動規制がなされて位置決めされている。
【0066】
なお、この規制孔54と規制用突部55との係合位置どうしを繋ぐ線も、前記第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33を繋ぐ直線に対して平行、つまり円柱状操作つまみ45の回転中心軸と平行な位置関係になっている。
【0067】
さらに、前記状態で基台部35上に配された支持枠46の上方への位置規制手段として、円柱状操作つまみ45の回転中心軸と平行な支持枠46の前部上面には、第一と第二プッシュオンスイッチ31と32よりも少し内側位置に対応する基台部35の底面35A上に突出形成されている二つの弾性爪56の爪部が係止されている。
【0068】
なお、このときの支持枠46の上方停止位置は、支持枠46の移動のない通常状態時に、前記押圧部51、52、49が第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33を作動させることがない位置に設定されている。
【0069】
さらに、上記状態の支持枠46に対して、図7の側面断面図に示すように、支持枠46を構成する駆動部材47の後部側中央下面には、基台部35の規制用突部55の中間位置後方に設けられた弾性部であるばね体57が当接している。
【0070】
このようにして基台部35上に配された支持枠46は、基台部35に対して対角位置関係にある弾性爪56と支持突起53を繋ぐ線を支持軸として傾動可能で、かつ前記円柱状操作つまみ45の回転中心軸と平行な支持突起53どうしを繋ぐ線を支持軸として回動可能となり、前記支持枠46の傾動及び回動動作に伴って所定の第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33を押圧部51、52、49によって押圧できるものとなる。
【0071】
一方、上記に説明した支持体43の軸部43Bが結合されている円柱状操作つまみ45は、図4の正面断面図に示すように、支持枠46の左側部46Cを構成する蓋部材48と右側部46Bを構成する駆動部材47によって、両側端を回転可能、つまり可動可能に保持されて配されている。
【0072】
その円柱状操作つまみ45の左側の保持状態は、円柱状操作つまみ45が回転可能になるように、円柱状操作つまみ45の左側端に設けられた外周面と同軸の窪み45Aに、その窪み45Aと同軸に設けられた蓋部材48の突起48Aがはめ込まれると共に、前記支持体43の軸部43Bは、この蓋部材48の突起48A中央に設けられて中央貫通孔48Bに挿通されている。
【0073】
そして、同図に示すように、この円柱状操作つまみ45の左側の窪み45Aの底部には、さらに外周面と同軸的に形成された逃げ穴45Bが円柱状操作つまみ45の中央位置まで設けられており、この逃げ穴45Bの細径に形成された底部に前記支持体43の軸部43Bの先端が共廻り可能に結合されている。
【0074】
また、円柱状操作つまみ45の右側の保持状態は、円柱状操作つまみ45の右側端に設けられた外周面と同軸の窪み45Cの底部に形成された円形穴45Dに、駆動部材47の右側部に内側方向に突出形成された円柱支持部47Aが、円柱状操作つまみ45が回転可能となるように嵌め込まれている。
【0075】
なお、上記のごとく駆動部材47及び蓋部材48からなる支持枠46が基台部35上に配された際に、駆動部材47の円柱支持部47A、蓋部材48の中央貫通孔48B、及び基台部35に構成した支持体42の取付部41A、42Aは、全て同軸上に配されるようになっており、このときには、軸部43Bを含めた支持体43の全体が、その基台部35の底面35Aと平行関係の軸線上に位置している。
【0076】
このようにして円柱状操作つまみ45は、その中間位置を支持体43の軸部43Bに結合された状態で、駆動部材47と蓋部材48とで構成される支持枠46に回転可能に保持されると共に、支持枠46の前後辺に対して平行な回転中心軸をもつものになる。
【0077】
そして、支持体43の円柱状部43Aに形成された可動接点部44と三つの弾性接点脚37によって構成される回転型エンコーダ部の周囲は、基台部35の底面35Aにカシメ固定されたカバー部材58で覆われている(図1及び図4参照)。
【0078】
ここで、この回転操作型部品部である回転型エンコーダ部について詳しく説明すると、可動接点部44は、図3の分解斜視図に示すように、支持体43の導電基材により形成された円柱状部43Aの周回する外周面で形成されるリング状接点部59及び、円柱状部43Aの外周面に所定の角度ピッチで絶縁部60が設けられ、この絶縁部60と前記リング状接点部59に一体に形成されてそれと導通している導通部61が交互に配された櫛歯部62とから構成されている。
【0079】
そして、基台部35の底面35Aから延出された接点付端子36の弾性接点脚37の一つは、リング状接点部59に弾接しているコモン弾性接点となり、その他の二つは櫛歯部62上に僅かに接触位置をずらせて弾接している信号用弾性接点として機能するようになっている。
【0080】
つまり、この回転型エンコーダ部は、前記可動接点部44の回転に伴って、前記コモン弾性接点及び二つの信号用弾性接点が可動接点部44の所定部分上を弾接摺動して、その回転方向に対応した二種類の電気信号(パルス信号)が生成できるインクリメンタルタイプのものとなっており、その出力は、それぞれの接点付端子36の端子部38の圧接用弾性端子部40を介して導出される。
【0081】
なお、この可動接点部44および弾性接点脚37は、共に基台部35を中心として配されるものであるため、両者を容易に高精度に係合させることができ、精度の高い出力が容易に得られるものにできる。
【0082】
そして、63は、円柱状操作つまみ45と共廻り可能に円柱状操作つまみ45の右側の窪み45C内に収容保持された節度ばねであり、この節度ばね63の弾性ダボ部63Aは、駆動部材47の円柱支持部47A周囲に設けられた放射状凹凸部47Bに弾接している。
【0083】
なお、放射状凹凸部47Bと前記可動接点部44の櫛歯部62との角度ピッチは、互いに対応させてある。
【0084】
この節度ばね63と放射状凹凸部47Bにより構成される節度機構部は、円柱状操作つまみ45の回転時に所定の節度感触を発生させる機能を備えると共に、円柱状操作つまみ45が回転していない時には節度ばね63の弾性ダボ部63Aが放射状凹凸部47Bの凹部内にはまり込んで円柱状操作つまみ45を所定位置で停止状態に維持させる機能を果たすものである。
【0085】
また、円柱状操作つまみ45の停止状態のときには、弾性接点脚37の内の信号用弾性接点は、櫛歯部62の絶縁部60上で停止するように構成されている。
【0086】
なお、前述した支持枠46を導電性材料で形成するようにすると、その後部下面に当接しているばね体57は、図6の上面図に示すように、弾性接点脚37の内のリング状接点部59に常時弾接したコモン弾性接点と一体形成されているために、それに対応する端子部38を使用機器のアース回路に接続することによって、容易に静電気対策手段を講じたものにできる。
【0087】
すなわち、円柱状操作つまみ45に流入する静電気は、円柱状操作つまみ45の表皮部分を介して最も近接的に配置された導電部分に流れていく性質を持っているため、前記構成の場合には、円柱状操作つまみ45に流入する静電気はこの支持枠46に流れていくこととなり、それと当接した基台部35のばね体57を介してその静電気を装着された機器の配線板のアース部分等に確実に逃がすことができ、静電気に起因する誤作動を容易に低減させることができるものとなる。
【0088】
本実施の形態における多方向操作型電子部品であるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダは、前記のごとく構成されるものであり、円柱状操作つまみ45を採用すると共に、回転型エンコーダ部の可動接点部44を支持体43の小径の円柱状部43Aの外周に形成して弾性接点脚37を弾接させたものであるために、回転型エンコーダ部をコンパクトに構成できて円柱状操作つまみ45の細形化を容易に図ることができ、全体の製品外形が小型で薄形のものを容易に実現することができるものである。
【0089】
なお、第一〜第三押圧操作型部品部としての第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33を、配線板34に設ける代わりに、前記基台部35の底面35A上に設けた構成としてもよく、この場合には、上記と同様に製品外形を小型で薄形のものを容易に実現することができる上、第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33とそれに対応する押圧部51、52、49との位置関係を容易に高精度に組み合わせて保つことができるものにできる。
【0090】
また、上記には弾性腕部50A、50Bに押圧部51、52を有する弾性押圧部材50を有するものを説明したが、その押圧部をゴム材や弾性樹脂等の弾性体によって形成してもよい。
【0091】
次に、本実施の形態による多方向操作型電子部品としてのプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの動作について説明する。
【0092】
まず図5に示す通常状態であるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダにおいて、円柱状操作つまみ45に接線方向の力を加えると、支持枠46の右側部46Bを構成する駆動部材47と左側部46Cを構成する蓋部材48とによって回転可能に保持された円柱状操作つまみ45が回転し、これに伴い軸部43Bが結合されている支持体43、及びその右側の窪み45C内に収容保持された節度ばね63が共廻りし、節度ばね63の弾性ダボ部63Aが駆動部材47の放射状凹凸部47B上を弾接摺動して所定の節度感が発せられる。
【0093】
また、前記の支持体43の回転に伴って、三つの弾性接点脚37は、支持体43の円柱状部43Aに設けられた可動接点部44上の所定位置を弾接摺動する。
【0094】
つまり、この操作により回転型エンコーダ部が作動し、弾性接点脚37のコモン弾性接点と二つの信号用弾性接点との間で回転方向に対応した二種類の電気信号(パルス信号)が生成されて、接点付端子36の端子部38からその電気信号が導出される。
【0095】
なお、この回転操作時において、円柱状操作つまみ45には、下方に押し下げる力も少し加わるが、その力よりも支持体43の軸部43Bの弾性力と第一または第二プッシュオンスイッチ31または32の作動時における動作力の合計値を大きく設定しておくことにより、第一及び第二プッシュオンスイッチ31及び32の誤作動を防止することができる。
【0096】
一方、円柱状操作つまみ45の中央部に下方(図9(a))に矢視するV1方向)への押圧操作力を加えると、円柱状操作つまみ45を保持している駆動部材47と蓋部材48とで構成される支持枠46が、基台部35に対して駆動部材47の支持突起53どうしを繋ぐ線を回動軸として前方に回動し、その前部下面の押圧部51、52、49が各々対応した配線板34上の第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33をそれぞれの絶縁フィルム31D、32D、33D上から押圧していく。
【0097】
このときに、前記支持枠46の回動に伴って、円柱状操作つまみ45内部に結合された支持体43も移動することとなるが、この支持体43は、円柱状操作つまみ45に結合されている軸部43Bに弾性を有したものであるため、基台部35の壁部41、42間の円柱状部43Aの位置は変わらず、その軸部43Bのみが、内側の壁部42の取付部42Aに支持された部分を中心として同方向に撓み、上記の支持枠46の回動はスムーズに行われる。
【0098】
また、支持突起53どうしを繋ぐ回動軸線は、円柱状操作つまみ45の回転中心軸と平行関係で、かつそれよりも後方位置となっているため、前記押圧操作力は円柱状操作つまみ45の全体に均等に働き、それを保持する支持枠46は基台部35に対して安定した状態で前方に回動することとなる。
【0099】
そして、上記に説明したように押圧部51及び52は初期状態において、各々対応する第一及び第二プッシュオンスイッチ31、32上に当接しているが、押圧部49は対応する第三プッシュオンスイッチ33上との間に所定の隙間が設けられているため、前記押圧操作による第一及び第三プッシュオンスイッチ31〜33の動作は、前半動作と後半動作の二動作からなされるものとなる。
【0100】
まず、その前半動作では、図9に示すように、第一及び第二プッシュオンスイッチ31及び32の各々に対応する押圧部51、52の押圧力がそれぞれのドーム状可動接点31C及び32Cの動作力よりも大きくなると、各ドーム状可動接点31C及び32Cは節度感を伴わずに弾性変形して、中央部裏面がそれぞれの中央固定接点31A及び32Aに接触した状態となる。
【0101】
つまり、第一プッシュオンスイッチ31は、ドーム状可動接点31Cを介して中央固定接点31Aと外側固定接点31Bとの間が短絡され、第二プッシュオンスイッチ32は、ドーム状可動接点32Cを介して中央固定接点32Aと外側固定接点32Bとの間が短絡されて、共にオン状態となる。
【0102】
なお、この時点では、第三プッシュオンスイッチ33は、押圧部49との間に設けられた隙間の影響によってオフ状態を維持している。
【0103】
上記状態からさらに押圧操作力を加えていくと後半動作に入り、図10に示すように、押圧部51、52を有する弾性押圧部材50の弾性腕部50A、50Bが撓むことによって、第一及び第二プッシュオンスイッチのオン状態を維持しつつ押圧部49が下方に移動して第三プッシュオンスイッチ33を押圧していき、その押圧力がドーム状可動接点33Cの反転動作力よりも大きくなると、ドーム状可動接点33Cは節度感を伴いながら反転動作して、その中央部裏面が中央固定接点33Aに接触し、中央及び外側固定接点33A及び33B間を短絡させることにより第一及び第二プッシュオンスイッチ31及び32に加えて第三プッシュオンスイッチ33がオン状態になる。
【0104】
なお、上記の前半動作及び後半動作に分けて、第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33の状態を切り換えるようにしたのは、本実施の形態によるものは第一及び第二プッシュオンスイッチ31及び32として押圧時に節度感を持たずに切り換わるものを用いているためである。
【0105】
つまり、前記押圧操作時に、操作者には第三プッシュオンスイッチ33の節度感しか伝わらないものであるため、前記動作状態を実現させたことによって第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33が、その一つの節度感で確実に切り換わったことを容易に判別することができるようになる。
【0106】
また、前記構成ならびに動作とすると、第一〜第三プッシュオンスイッチのそれぞれに節度感を持たせて、それらの節度発生タイミングを統一するよりも、はるかに容易に押圧操作時の節度感が明確で、かつ第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33の全ての確実な切り換わり状態を容易に保証することが可能である。
【0107】
なお、この押圧操作時には、円柱状操作つまみ45は、節度ばね63の弾性ダボ部63Aが駆動部材47の放射状凹凸部47Bの凹部内にはまり込んだ状態を維持しつつ回動するために、円柱状操作つまみ45が回転することはない。
【0108】
また、円柱状操作つまみ45に結合された支持体43は、軸部43Bのみが前記円柱状操作つまみ45の移動に伴って撓むのみであるため、弾性接点脚37と支持体43の円柱状部43Aに形成された可動接点部44との接触位置は変わらず回転型エンコーダ部からの誤信号は発生しない。
【0109】
そして、前記押圧操作力を除くと、それぞれのドーム状可動接点31C、32C、33Cが元の形状に復元して、第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33が全てオフ状態に戻ると共に、支持枠46及びそれに保持された円柱状操作つまみ45が元の位置まで押し戻され、支持体43の軸部43Bが基台部35の底面35Aと平行な図5に示す通常状態に戻る。
【0110】
なお、支持枠46の後端には、ばね体57の上方への付勢力が加わっているため、前記支持枠46の復帰時に、支持枠46の後端は基台部35の底面35A上面とは接触せず、両者の接触に起因する音の発生を防止できる。
【0111】
また、支持枠46は、基台部35の弾性爪56の爪部に前端上面が当接して停止するようになるため、常に所定位置に復帰する。
【0112】
次に、図11に示す右側の弾性爪56と右側の支持突起53を直線的に結ぶX−X線よりも右側近傍の円柱状操作つまみ45の右端部を、下方(図12に矢視するV2方向)に押し下げると、支持枠46は、左側の弾性爪56とそれと対角線上に位置する右側の支持突起53を結ぶ直線を傾動軸として傾動し、右側の押圧部52が第二プッシュオンスイッチ32を押圧していく。
【0113】
そして、押圧部52による押圧力が、第二プッシュオンスイッチ32のドーム状可動接点32Cの動作力よりも大きくなると、図12に示すように、ドーム状可動接点32Cが節度感を伴わずに弾性変形して第二プッシュオンスイッチ32のみがオン状態である前半動作状態となる。
【0114】
この状態から円柱状操作つまみ45の前記位置をさらに押圧していくと、図13に示すように、第二プッシュオンスイッチ32のオン状態を維持しつつ弾性押圧部材50の右側の弾性腕部50Bが撓んでいき、押圧部49が下方に移動して第三プッシュオンスイッチ33を押圧する。
【0115】
そして、その押圧力が第三プッシュオンスイッチ33のドーム状可動接点33Cの反転動作力よりも大きくなると、ドーム状可動接点33Cは節度感を伴いながら反転動作して、その中央及び外側固定接点33A及び33B間を短絡させ、第二プッシュオンスイッチ32に加えて第三プッシュオンスイッチ33もオン状態となった後半動作状態となる。
【0116】
このとき支持枠46は、左側の支持突起53が基台部35上から離れると共に、駆動部材47前方下面に設けた中央の押圧部49が第三プッシュオンスイッチ33を押し切った状態で確実に停止する。
【0117】
つまり、この場合の傾動角度も所定角度になるため、操作ストロークが常に一定にでき、しかも第二及び第三プッシュオンスイッチ32及び33には、過度の力が加わり難くできるため、それらを容易に保護することができる。
【0118】
上記状態において、第三プッシュオンスイッチ33による節度感で第二及び第三プッシュオンスイッチ32及び33が確実にオン状態に切り換わったことが判別できるのは、前記の円柱状操作つまみ45の中央部を押圧した際と同じである。
【0119】
そして、前記操作力を除くと、ドーム状可動接点32C、33Cが復元して第二及び第三プッシュオンスイッチ32及び33はオフ状態に戻ると共に、その復元力によって支持枠46及びそれに保持された円柱状操作つまみ45等は元の位置に押し戻されて図5に示す通常状態に戻る。
【0120】
一方、円柱状操作つまみ45の左側の端部を押し下げた場合については、前記動作とは対照的な同様の動き、つまり円柱状操作つまみ45が左側に傾動して、第一及び第三プッシュオンスイッチ31及び33のみを作動させることができる。
【0121】
なお、前記の支持枠46の傾動動作時には、円柱状操作つまみ45と、それを支持する支持体43の軸部43Bとの間に、円柱状操作つまみ45の傾きに伴うひねりが加わることとなるが、前述のごとく軸部43Bは弾性を有しているために、支持枠46は滑らかに移動し、良好な操作性を有するものとなる。
【0122】
また、前記傾動操作時にも、支持体43の円柱状部43Aの位置は変わらず、弾性接点脚37と円柱状部43Aに形成された可動接点部44との位置関係は変わらないため、回転型エンコーダ部からの誤信号が発せられないことは、円柱状操作つまみ45の中央部を押圧した場合と同じである。
【0123】
なお、第一及び第二プッシュオンスイッチ31及び32にも節度感を持たせた構成のものとすると、前記傾動操作時に、それぞれの傾動方向に対して、各々二段の節度感触が得られるものにもできる。
【0124】
このように本実施の形態による多方向操作型電子部品であるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダは、円柱状操作つまみ45を回転操作して可動させることにより回転型エンコーダ部から所定信号を得ることができると共に、円柱状操作つまみ45の両端部近傍のいずれかを下方に押圧操作することにより、それに対応する方向に支持枠46が基台部35に対して安定的に傾動し、その傾動方向に対応する所定の第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33の所定の二つを作動させることができるものである。
【0125】
さらに、円柱状操作つまみ45の中央部を下方に押圧操作すると、支持枠46が基台部35に対して回動し、第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33を全て作動状態にできるものである。
【0126】
なお、前記には支持体43の軸部43Bに弾性を備えたものを説明したが、軸部先端と円柱状操作つまみの逃げ穴との間に所定の隙間を設定して結合すると、軸部に弾性を備えていなくとも前記同様の動作をするものに構成できる。
【0127】
また、その際に図14に示すように、支持体70の軸部70Aの先端を、その中心位置の外形が多角形状部70Bで、その先端側及び根元側に向かうにつれて順次その多角形状部70Bと相似形で多角形状部70Bよりも小さくなっていくものとし、これを多角形状部70Bと同形状の筒形に形成された円柱状操作つまみ71の逃げ穴71Aの底部に結合させると安定的に動作するものとなる。
【0128】
つまり、この構成のものは、円柱状操作つまみ71を回転操作した場合には、逃げ穴71Aの底部側壁と軸部70Aの多角形状部70Bとの嵌合部分により、円柱状操作つまみ71と支持体70とが、ガタツキなく共廻りするものとなる。
【0129】
また、円柱状操作つまみ71を押圧操作した場合には、支持体70の軸部70Aが撓むことなく、逃げ穴71Aの底部と軸部70Aの多角形状部70Bとの嵌合が外れて円柱状操作つまみ71のみが傾動するようにできるため、押圧操作型部品部に対して直接操作力が伝達されて、押圧操作型部品部の良好な操作性及び明確な節度感触等が得られるものにできる。
【0130】
なお、前記のいずれの場合にも、回転操作型部品部としては、回転型エンコーダ部以外のもの、例えば回転式スイッチ等の構成であってもよい。
【0131】
また、支持体は、基台部の固定接点に弾接する可動接点部を一端側に備えると共に、他端側が円柱状操作つまみに結合され、その中間部分を基台部の支持部で回転可能に支持されたものであればよく、例えば図15に示すように支持体80の可動接点部として円板状接点板81が設けられ、その接点面に対して固定接点である弾性接点脚82を弾接させるものであってもよい。
【0132】
このように、本発明による多方向操作型電子部品は、一つの円柱状操作つまみに対する回転操作、及びその中央部といずれかの端部を押圧操作が可能で、しかもそれぞれの操作に対応した異なる所定の電気信号が得られる小型・薄形のものにできるものである。
【0133】
なお、上記には支持枠に対して可動する操作部として円柱状操作つまみを用いたものを説明したが、操作部としては、その中央部の押圧操作に伴い支持枠の三つの押圧部で第一〜第三押圧操作型部品部が押圧でき、またその両端部のいずれかの押圧操作に伴い支持枠の所定の二つの押圧部で第一及び第三押圧操作型部品部または第二及び第三押圧操作型部品部を押圧できるように支持枠に保持されたものとしてもよい。
【0134】
しかしながら、好ましくは操作部が支持枠に対して上述の回転運動以外にも例えばシーソー運動やスライド運動等ができるように配設され、その操作部を可動させた場合に、上記第一〜第三押圧操作型部品部以外の電子部品部を作動させて所定信号が得られる構成のものとすると、所定操作によって少なくとも異なる四種類の出力が得られるものにできるため、それらを複数の機能に割り当てることにより使用機器の操作性を向上させることができるものとなる。
【0135】
次に、本実施の形態によるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダが電子機器である携帯電話に装着された状態等について、図16の携帯電話の外観斜視図を用いて簡単に説明する。
【0136】
同図に示すように、携帯電話90の操作面90Aとなる上面には、本実施の形態によるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダが、円柱状操作つまみ45の上端部分を所定量突出させるようにして装着されている。
【0137】
そして、この携帯電話90の使用方法は、操作面90Aの表示部91に複数の機能項目メニューが所定の配列関係で表示された状態において、まず操作者は、円柱状操作つまみ45の突出部分に対して接線方向の力を加え、円柱状操作つまみ45を所定方向に回転させて本実施の形態によるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの回転型エンコーダ部を作動させ、その導出信号に基づき、表示画面中の機能項目メニューを希望する項目のある行まで前後方向に移動させる。
【0138】
続いて、操作者は、円柱状操作つまみ45の突出した部分の左右端部のいずれかを押圧操作して、図14には図示していない同方向に対応する本実施の形態によるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33のいずれか二つを作動させて表示画面中の機能項目メニューを目的とする項目のある列まで左右方向に移動させて目的の項目を選択する。
【0139】
最後に、操作者は、円柱状操作つまみ45の突出部分の中央部を押圧操作して図16には図示していない本実施の形態によるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33を全て作動させ、選択した機能項目メニューの項目を決定・確定または実行する。
【0140】
また、上記の押圧操作時のいずれの場合においても、操作者は押圧した箇所の判別方法としては、携帯電話90に搭載されたマイコン等で、第三プッシュオンスイッチ33がオン状態になった時点での、第一及び第二プッシュオンスイッチ31及び32の電気的な作動状態を読み取る判別回路を構成して、その判別結果で所定機能を作動させるようにしておけばよい。
【0141】
この判別方法を用いたのは、本実施の形態によるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダが、押圧操作時に、第一及び第二プッシュオンスイッチ31及び32の一方または両方がオン状態に切り換わった後に、その状態を維持しつつ第三プッシュオンスイッチ33が節度感をもってオン状態に切り換わる構成のものであるためである。
【0142】
上記のごとく押圧操作時の判別を行う構成とすると、操作者においては、第三プッシュオンスイッチ33からの節度感で所定機能を作動させた状態が容易に認識できて、しかも携帯電話90は、その第三プッシュオンスイッチ33のオン状態を基準として押圧操作箇所を判別するため、それに対応する所定機能を確実に作動させることができるものとなる。
【0143】
それに加えて、円柱状操作つまみ45の中央部を押圧操作して所定機能を作動させる際の押圧操作力は、第一〜第三プッシュオンスイッチ31〜33全ての押圧操作力の合計値という大きい押圧操作力が必要となるため、誤操作も少なくでき、良好な決定・確定または実行操作ができるものとなる。
【0144】
このように、本実施の形態によるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダである多方向操作型電子部品が搭載された携帯電話90等の電子機器は、一つの円柱状操作つまみ45に対する所定操作、つまり指を大きく移動させることなく簡単かつ迅速に希望する項目の選択及び決定等ができる良好な操作性を備えたものである。
【0145】
また、本実施の形態によるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダである多方向操作型電子部品は前述のごとくコンパクトに構成されているものであるため、使用機器の入力デバイスとしての設置面積範囲が小さくて済み、電子機器の小型化及び薄形化等にも容易に対応することができる。
【0146】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、一つの操作部に対して複数箇所に対する押圧操作が可能な操作性に優れた小型で薄形の多方向操作型電子部品を得ることができるという有利な効果が得られる。
【0147】
また、この多方向操作型電子部品は、コンパクトに構成できるものであるため、電子機器における装着面積を低減でき、使い易くて小形・薄形の電子機器を容易に実現できるという効果も得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による多方向操作型電子部品としてのプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの前方からの外観斜視図
【図2】同後方からの外観斜視図
【図3】同分解斜視図
【図4】同正面断面図
【図5】同部分断面図
【図6】同要部である基台部の上面図
【図7】同側面断面図
【図8】同要部である駆動部材の裏面側の斜視図
【図9】同円柱状操作つまみの中央部を押圧操作した状態における前半動作状態を示す部分断面図
【図10】同後半動作状態を示す部分断面図
【図11】同円柱状操作つまみの右端部の押圧操作範囲を示す上面図
【図12】同円柱状操作つまみの右端部を押圧操作した状態における前半動作状態を示す部分断面図
【図13】同後半動作状態を示す部分断面図
【図14】同要部である支持体と円柱状操作つまみとの他の結合形態のものを示す図
【図15】同他の形態の支持体を備えたものを示す図
【図16】同多方向操作型電子部品としてのプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダが装着された携帯電話の外観斜視図
【図17】従来の多方向操作型電子部品であるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの外観斜視図
【図18】同側面断面図
【図19】同従来の多方向操作型電子部品であるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダが搭載された携帯電話の外観斜視図
【図20】同携帯電話に搭載された二回路プッシュオンスイッチの部分断面正面図
【符号の説明】
31 第一プッシュオンスイッチ
31A、32A、33A 中央固定接点
31B、32B、33B 外側固定接点
31C、32C、33C ドーム状可動接点
31D、32D、33D 絶縁フィルム
32 第二プッシュオンスイッチ
33 第三プッシュオンスイッチ
34 配線板
35 基台部
35A 底面
35B、35C、35D 貫通孔
36 接点付端子
37、82 弾性接点脚
38 端子部
39 逃げ溝
40 圧接用弾性端子部
41、42 壁部
41A、42A 取付部
43、70、80 支持体
43A 円柱状部
43B、70A 軸部
44 可動接点部
45、71 円柱状操作つまみ
45A、45C 窪み
45B、71A 逃げ穴
45D 円形穴
46 支持枠
46A 底面部
46B 右側部
46C 左側部
47 駆動部材
47A 円柱支持部
47B 放射状凹凸部
48 蓋部材
48A 突起
48B 中央貫通孔
49、51、52 押圧部
50 弾性押圧部材
50A、50B 弾性腕部
53 支持突起
54 規制孔
55 規制用突部
56 弾性爪
57 ばね体
58 カバー部材
59 リング状接点部
60 絶縁部
61 導通部
62 櫛歯部
63 節度ばね
63A 弾性ダボ部
70B 多角形状部
81 円板状接点板
90 携帯電話
90A 操作面
91 表示部

Claims (22)

  1. 所定の間隔をあけて配置された二つの自力復帰型の第一及び第二押圧操作型部品部と、前記第一及び第二押圧操作型部品部の中間位置に配置された第三押圧操作型部品部と、前記第一〜第三押圧操作型部品部を押圧操作するための三つの押圧部が設けられた支持枠と、前記支持枠に配設された操作部からなり、前記操作部の中央部を押圧操作することにより、前記支持枠に設けた前記三つの押圧部で前記第一〜第三押圧操作型部品部を押圧操作できると共に、前記操作部の両端部のいずれかを押圧操作することにより、前記押圧部の内の二つで前記第一押圧操作型部品部と前記第三押圧操作型部品部、若しくは前記第二押圧操作型部品部と前記第三押圧操作型部品部を押圧操作できる多方向操作型電子部品。
  2. 操作部が、支持枠に対して所定方向に可動するように配設され、前記操作部を可動させた時に所定信号が得られる請求項1記載の多方向操作型電子部品。
  3. 操作部への押圧操作に伴なって、支持枠が回動若しくは傾動動作して、第一〜第三押圧操作型部品部の内の所定のものが押圧操作できる請求項1記載の多方向操作型電子部品。
  4. 第一〜第三押圧操作型部品部が、使用される電子機器の配線板上に配置され、その上方に基台部及び支持枠が重ねて設けられると共に、前記支持枠が前記基台部に対して回動及び傾動可能となるように、前記基台部の上方位置規制手段によって上方への移動規制がなされ、かつ前記基台部の位置決め保持部で位置決めされて前記基台部上に載せられて配された請求項3記載の多方向操作型電子部品。
  5. 支持枠と基台部との対向面のいずれか一方に支持突起を設け、その支持突起を中心として前記支持枠が回動及び傾動可能に配された請求項4記載の多方向操作型電子部品。
  6. 支持突起が、第一及び第二押圧操作型部品部の中点位置に対して、等距離の位置に設けられた請求項5記載の多方向操作型電子部品。
  7. 基台部の位置決め保持部が、上方に突出形成された規制用突部で構成され、前記規制用突部に、支持枠の後部に設けられた規制孔が挿通されて前記支持枠の前後左右の位置決めが図られると共に、前記基台部の上方位置規制手段が、前記基台部に設けられた上方に突出した弾性爪で構成され、前記弾性爪が前記支持枠の前端上面に係止された請求項4記載の多方向操作型電子部品。
  8. 基台部に、支持枠を上方に押し上げる弾性部が設けられた請求項4記載の多方向操作型電子部品。
  9. 第一及び第二押圧操作型部品部を押圧操作するための押圧部が弾性を有する請求項3記載の多方向操作型電子部品。
  10. 第一及び第二押圧操作型部品部に対して、それに対応する押圧部を当接させて配すると共に、その状態で第三押圧操作型部品部とそれに対応する押圧部の間には所定の隙間が設けられた請求項3記載の多方向操作型電子部品。
  11. 操作部が支持枠に対して回転操作可能に保持された円柱状操作つまみであり、基台部に設けられた支持部により回転可能に保持された支持体の一端と前記基台部との間で回転操作型部品部が構成され、その支持体の他端側が前記円柱状操作つまみと共回りするように結合された請求項4記載の多方向操作型電子部品。
  12. 円柱状操作つまみと共回り可能に結合される支持体の他端側が弾性を有する請求項11記載の多方向操作型電子部品。
  13. 円柱状操作つまみの回転操作時に節度感を発生する節度機構を備えた請求項11記載の多方向操作型電子部品。
  14. 基台部の支持部に回転可能に保持された支持体の一端側の外周面に可動接点部が設けられると共に、その可動接点部に係合する固定接点部が前記基台部に設けられた請求項11記載の多方向操作型電子部品。
  15. 可動接点部が、支持体の一端側の円柱状部の外周面に設けられたリング状接点部及びこれと導通した導通部と絶縁部が所定の角度ピッチで交互に配された櫛歯部で形成され、また基台部の固定接点が、そのリング状接点部及び櫛歯部にそれぞれ弾接する弾性接点脚で形成された請求項14記載の多方向操作型電子部品。
  16. 支持枠が、導電性材料により形成され、この支持枠に対する静電気対策手段が基台部に設けられた請求項4記載の多方向操作型電子部品。
  17. 第一〜第三押圧操作型部品部が、基台部上面に構成された請求項4記載の多方向操作型電子部品。
  18. 第一〜第三押圧操作型部品部の全てが、押圧操作に伴う節度感を有する請求項1記載の多方向操作型電子部品。
  19. 第三押圧操作型部品部のみが、押圧操作に伴う節度感を有する請求項1記載の多方向操作型電子部品。
  20. 請求項19記載の多方向操作型電子部品が搭載された電子機器であって、搭載される機器のマイコン等で、第三押圧操作型部品が節度感を伴ってオン状態となった時点での、第一及び第二押圧操作型部品部の電気的な作動状態を読取り、その情報の判別結果によって所定機能を作動させる電子機器。
  21. 請求項2記載の多方向操作型電子部品が搭載された電子機器であって、この多方向操作型電子部品の操作部を、所定の方向に可動することによって得られる所定信号で、表示部に表示された項目を第一方向に移動させ、前記操作部の両端部のいずれかを押圧操作することによって得られる第一押圧操作型部品部と第三押圧操作型部品部、若しくは第二押圧操作型部品部と第三押圧操作型部品部からの信号で、前記表示部に表示された項目を前記第一方向とは異なる方向に移動させて、希望する項目を選択するようにした電子機器。
  22. 請求項2記載の多方向操作型部品が搭載された電子機器であって、この多方向操作型電子部品の操作部の中央部を押圧操作することによって得られる三つの第一〜第三押圧操作型部品部からの信号で、表示部に表示された項目を決定・確定または実行するようにした電子機器。
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