JP3327967B2 - 医療用挿入案内具 - Google Patents

医療用挿入案内具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば腹腔内に内視鏡や
処置具等の医療器具を挿入するための医療用挿入案内具
に関する。
【0002】
【従来の技術】腹腔内に内視鏡や処置具等を挿入するた
めの医療用挿入案内具、いわゆるトラカール装置が、例
えば特開平4-206422号公報に示されている。近年、特
に、この種のトラカール装置を用いて、開腹せずに内視
鏡の観察下で腹腔内の処置を行なう手術が行なわれるよ
うになってきた。
【0003】一般に、トラカール装置は、図12で示す
ように、外套管aとこれに挿通される内針とから構成さ
れており、その外套管aの手元端にはその外套管aの開
口を閉塞して腹腔内の気密を保つための気密保持用の弁
部材bが設けられている。この弁部材bを設ける理由は
次の通りである。
【0004】すなわち、内視鏡を用いる腹腔内手術で
は、まず、内視鏡で見ることのできる様な空間を作るた
め、腹腔にガスを送り込んで充填させて腹壁と内臓との
間に空間を作る。次に、内視鏡や処置具の挿脱を自在に
行なうための医療用挿入案内管、つまり、トラカール装
置の外套管aを腹壁に貫通させる。この際、外套管aに
は、内針をセットして腹壁に刺入する。
【0005】そして、この刺入後、内視鏡を挿通させる
場合には、その内針を抜いた外套管aを用いる。このと
き、内針を抜いた外套管aを通じて腹腔内に充填されて
いるガスが漏れ出さないように外套管aの手元側端に弁
部材bを設ける必要がある。外套管aに何も挿通されて
いない時、この弁部材bは、自動的に閉じるように、ば
ね等で付勢されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、腹腔内手術
に用いられる内視鏡は、挿入部が全て硬性である硬性鏡
が多かったが、最近では挿入部が軟性であったり先端の
みを見たい方向に向けることのできる湾曲機構付内視鏡
を用いることも考えられている。この種の内視鏡の挿入
部は湾曲できるように構成され、ゴムなどの軟質部材で
覆われている。したがって、図13で示すように、その
内視鏡の挿入部cを挿脱する際、閉じる方向に付勢され
ている弁部材bにしごかれて軟質部材が破損したり、挿
入性を損なわせたりすることがあった。
【0007】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、体腔内に医療器具を案内
する外套管の挿通路を通じて内視鏡等の破損しやすい物
を挿脱する際において、外套管の挿通路に挿入される物
の破損を防ぐと共に、内視鏡等の物の挿通性が損なわれ
ないようにした医療用挿入案内具を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の医療用挿入案内
具は、体腔内に医療器具を案内するための挿通路を有
し、前記体腔内に挿入可能な挿入部と、前記挿入部の手
元側に連結され、操作者が把持可能な把持部と、前記把
持部の手元側に設けられ、前記医療器具を前記挿通路に
挿入可能に連通する開口部と、前記開口部を遮蔽可能な
遮蔽部を有する弁部材と、前記弁部材を、前記開口部を
遮蔽する位置と前記開口部を開放する位置との間で移動
自在に枢支する、前記把持部に設けられた枢支部と、前
記枢支部で枢支された前記弁部材を遮蔽方向に付勢する
付勢手段と、前記開口部より突き出て前記弁部材を開放
する位置まで前記把持部の軸方向へ移動する移動自在に
設けられた移動部材と、前記把持部に設けられ、前記把
持部の軸に対して交差方向に進退自在な操作部材と、前
記操作部材の進退に応じて前記移動部材を駆動可能に前
記操作部材に係合する、前記移動部材に設けられた係合
部と、を具備したことを特徴とする。
【0009】
【実施例】図1ないし図4は本発明の第1の実施例に係
るトラカール装置(医療用挿入案内具)を示すものであ
る。図1はその外套管の全体的な構成を示しており、同
図中1は外套管の挿入部、2はその挿入部1の手元側に
設けられる把持部である。挿入部1は直管状部材からな
り、その手元端は把持部2のケーシング3に嵌入した状
態で固定されている。ケーシング3はプラスチックなど
の成型品であり、挿入部1の中心線に沿った面で2分割
される。このケーシング3の内部空間には直管状のスラ
イダ4が配設されている。なお、挿入部1を可撓性の樹
脂チューブによって形成した場合にはその壁部内に金属
製の線材や板材、フープ材等をインサートして補強する
用にしてもよい。このようにすれば縮みにくい挿入部1
とすることができる。
【0010】スライダ4はガイド孔6を有しており、こ
のガイド孔6の中心軸は前記挿入部1の内孔5の中心軸
と直線的に一致する。そして、この両孔5,6によって
内視鏡や処置具等の医療器具の挿入部を案内する挿通路
を形成している。また、その挿通路には図示しない内針
も挿入されるようになっている。ケーシング3の手元側
(上端側)の壁部にはスライダ4の上端を貫通させる挿
通孔7が形成される。この挿通孔7の内面にはスライダ
4の手元側基端部の外径と同じ内径を持ち、ゴム等の弾
性を持つ材質からなるシール材8が固着されている。
【0011】また、スライダ4の下端部はケーシング3
に形成された案内孔9に摺動自在に嵌合されている。案
内孔9は挿入部1の内孔5より若干大きな内径で形成さ
れている。そして、スライダ4はケーシング3に対して
スライド自在であり、スライド中、そのガイド孔6と挿
入部1の内孔5の中心軸とは、常に、一直線に維持され
る。
【0012】図3はそのスライダ4を取り出してこれを
手元側から見た図であり、図4はそのスライダ4を取り
出してこれを挿入部側から見た図である。スライダ4の
手元側開口端部の内面には、このトラカールに挿入する
物の内径よりもやや小さい内径を持ち、ゴム等の弾性を
持つ材質で作られたシール材11が固着されている。ま
た、このスライダ4は、前述したようにシール材8と案
内孔9によってその長手軸方向へ直線的にスライド自在
に支持される。
【0013】スライダ4の上端部外周には圧縮ばね12
が巻装され、この圧縮ばね12はケーシング3の上壁内
面とばね受け13との間に介在する。ばね受け13はス
ライダ4の外周に突出して一体的に形成されており、圧
縮ばね12の外径よりも大きな外径を持つ。さらに、ス
ライダ4には、ばね受け13に連設して上端側に位置し
て、圧縮ばね12の内径に略等しく、シール材8の外径
よりも大きい係止部14が設けられている。そして、圧
縮ばね13はスライダ4を下方へ向けて付勢しており、
通常、スライダ4はその挿入部1側の端面を、案内孔9
に形成した段差部15に突き当て、スライダ4をケーシ
ング3側に引き込む位置に保持する。また、そのとき、
スライダ4の手元側開口端はケーシング3の上面位置に
略一致し、後述するバルブ20のシール部22によって
閉塞される。
【0014】また、スライダ4には、案内孔9の内面に
その案内孔9の中心軸と平行な一直線に形成されたガイ
ド溝16に係合する突起部17が設けられている。そし
て、その突起部17が、スライダ4が移動するとき、ガ
イド溝16に係合したまま摺動するため、スライダ4は
回転することなく、直線的に移動する。
【0015】一方、ケーシング3の上壁部には、前記ス
ライダ4の手元側開口端を閉塞するためのバルブ(気密
用弁部材)20が設けられている。このバルブ20は、
四角形の板状部材21の一面にシール部22を取り付け
てなり、その板状部材21の支持部23はケーシング3
の上壁面に設けた軸受24における軸25に枢着されて
いる。図2で示すように軸受24は一対の突起部からな
り、その間に軸25を架設する。さらに、軸受24には
板状部材21を閉塞する向きに付勢するばね(付勢手
段)26が設けられている。シール部22は、少なくと
も前述したシール材11の内径よりも大きな半径を持つ
球面の一部形状で構成されている。
【0016】次に、スライダ3を移動操作するスライド
操作機構(弁部材開放操作手段)30について説明す
る。まず、スライダ4の側壁には、そのスライダ4の中
心軸から挿入部側程低く、手元側程高く突出する直線的
な傾斜面31を有する突出部32が一体的に形成されて
いる。一方、この突出部32に対向してケーシング3の
側壁部分には操作釦33が装着されている。この操作釦
33は軸部35を有し、この軸部35はケーシング3の
側壁部分に前記スライダ4の中心軸に直角な方向に貫通
する孔34に対して移動自在に挿通される。なお、孔3
4の内面にはその軸部35の外径と同じ内径を持ち、ゴ
ム等の弾性を持つ材質からなるシール材34aが固着さ
れている。
【0017】この軸部35の内端にはスライダ4の突出
部32における傾斜面31に当たる直方体形状のヘッド
36が設けられている。このヘッド36の突当て端面3
7は、前記傾斜面31の傾斜角度に対応一致して図1で
示すように両者は接合する。軸部35の外端部分は、ケ
ーシング3の把持部外面から常に突出している。
【0018】操作釦33の軸部35に対応してケーシン
グ3の内壁面にはその軸部35を直線的にスライド案内
させるための円筒状のガイド部38が設けられており、
その内方端面の一部には、引張コイルばね39の一端を
固定するための穴を有した突起部40が設けられてい
る。なお、このばね39の他端は前記ヘッド36の一部
に形成した突起部41の穴に固定されている。つまり、
前記ヘッド36はスライダ3の突出部32における傾斜
面31から退避する向きに常に付勢されている。
【0019】また、スライダ4がそのスライド操作機構
によって、図1で示すように上端がケーシング3の上面
より大きく最大に突き出させられたとき、手元側端は開
状態のバルブ20のシール部22の頂点を越えており、
一方、挿入部側端は案内孔9から外れない位置にある。
【0020】ここで、各部の長さ関係を示す。スライダ
4がケーシング3の上面よりの突出量aにケーシング3
の上壁面の肉厚bを足した量(a+b)が、スライダ4
の移動量xである。よって、スライダ4の挿入部側端面
から、案内孔9における段差部15の突当て端面までの
距離dは、スライダ4の移動量xと同じであり、スライ
ダ4の円筒部分と突出部32における傾斜面31との接
点から、案内孔9の入口端までの距離cはスライダ4の
移動量xよりも大きい。さらに、図1のように操作釦3
3が最大に押し込まれた状態において、ヘッド36の突
当て端面37が傾斜面31と重なっていない部分の長手
方向成分の長さeと突当て端面37の長手方向成分の長
さfを足した量は、突出量aよりも長い。また、長手方
向と垂直な成分gは、操作釦33の移動できる範囲、つ
まり、ばね39が最も縮んだ状態から操作釦33が最大
に押し込まれた状態までの移動量よりも小さい。これら
を図1に付した各記号に基づいて示すと、a<d<a+
b≦c の関係になる。
【0021】次に、このトラカール装置の作用について
説明する。これの元の状態、つまり、何も操作していな
い状態では、操作釦33は引張コイルばね39が最も縮
んだ状態で軸部35が突出しており、スライダ4はケー
シング2よりも突出しておらず、バルブ20のシール部
22はシール材11にあるスライダ4の開口端縁上で密
着している。
【0022】そこで、術者が内視鏡等を挿入しようとし
て操作釦33を押すと、ヘッド36の突当て端面37が
スライダ4の突出部32における傾斜面31とすべり合
うため、スライダ4を長手方向に垂直な方向に移動す
る。スライダ4が長手方向手元側に移動するため、その
手元側端部がバルブ20を押し上げながらケーシング3
より突き出し、図1で示すようにバルブ20を開放して
挿通路を確保する。ここで、内視鏡等を挿入し、操作釦
33を放すと、その操作釦33とスライダ4は元の位置
に戻り、バルブ20は挿入した物に当たるものの、開い
たままになる。しかし、シール材11がスライダ4の内
面と挿入物との隙間を密封するため、腹腔内に充填され
たガスが漏れることはない。挿入物を引き抜く時には、
再度、操作釦33を押し込めば、スライダ4はバルブ2
0を押し開けるため、挿入物とバルブ20が擦れること
なく抜くことができる。完全に引き抜いた後、操作釦3
3を放すと、元の状態に戻りバルブ20は挿通路を塞
ぐ。
【0023】しかして、この実施例の構成によれば、バ
ルブ20を強制的に開き、しかも、挿入した内視鏡等を
出し入れするために、その把持部をつかむという自然な
動作によって開かれることができ、内視鏡等を破損させ
ることなく挿脱でき、術者は余計な気を使うことなく、
スムーズな手術を実現できる。
【0024】図5ないし図6は前述したトラカール装置
に使用する内針50の一例を示す。この内針50の内針
本体51は円柱状に形成されており、その内針本体51
の先端部52は図5で示す通り、断面形状が台形の頂点
部分がない円錐形状に形成されている。先端部52には
内針本体51の中心軸に垂直な方向に沿った溝53が設
けられている。この溝53に垂直な方向で、この溝53
の端の近傍には、先端部52及び溝53を貫通するピン
孔54が開けられている。
【0025】前記内針本体51の先端部52には、円錐
形状とするには欠けていたその頂点部分の形状をした穿
刺針55が設けられる。この穿刺針55は円錐形状をし
ており、その底面には前記ピン孔54に貫通されるピン
56によって軸支される。このピン56に支持される穿
刺針55の軸支部57は図5や図6に示すように直方体
に切欠き58を入れた形状に形成されており、軸支部5
7の端部には前記ピン56を通す孔59が設けられてい
る。
【0026】切欠き58の段差端は斜面61として形成
されており、この斜面61は、端側で底面の中心方向に
向いており、ピン56に巻装したねじりばね62の一端
が当たり、その付勢力で押されている。ねじりばね62
の他端は内針本体51の溝53の底面に形成した孔63
に差し込まれて埋設されている。また、溝53の一端側
には溝を切っていない部分があり、この部分は軸支部5
7の肩と当接する。つまり、ねじりばね62により内針
本体51に対し、外側に付勢された穿刺針55を止める
ストッパ64を構成している。
【0027】しかして、この内針50をトラカール装置
の外套管に差し込んでセットしておく。穿刺する際に
は、ねじりばね62の付勢力により、倒れている穿刺針
55を指などで押さえ、内針本体51の先端部52に接
合する。つまり、図5での一点鎖線で示す位置とし、内
針本体51の中心軸と穿刺針55の中心軸を一致させ
る。体表面に押し当てる。そのまま、図7で示すように
体表面に対し垂直に当て押し付ける。このとき、内針5
0とともにトラカール装置の挿入部を押し込んで、穿刺
針55の底面と内針本体51の先端面が強く当接するた
め、穿刺針55は倒れることなく、トラカール装置の挿
入部1は体壁を貫通する。
【0028】図8で示すように、体壁を貫通すると、穿
刺針55はねじりばね62の付勢力で倒れ、穿刺針55
の鋭利な先端は側方へ向きトラカール進行方向から外れ
る。このため、体壁を貫通する際に、万一勢い余ってト
ラカール先端が内臓物に達してもその内臓を傷付けるこ
とはない。この内針50の構成によれば、簡単な構造
で、安全な穿刺ができ、術者の負担を軽減できる。
【0029】図9ないし図11は本発明の第2の実施例
に係るトラカール装置を示すものである。同図中70は
そのトラカール外套管を示し、この外套管本体71の手
元側部分の周部にはリング状の突起部72が設けられて
いる。外套管本体71の先端部73は外径が僅かに小さ
くなっており、その先端部73の先端縁角部は滑らかに
落としてある。
【0030】さらに、外套管本体71の外周には気密弁
74が被嵌されている。この気密弁74はゴム等の弾性
素材で一体に作られており、外套管本体71の先端部7
3を覆う部分とこれから導出する十字状の部分とによっ
て形成されている。すなわち、先端部73を覆う部分か
ら突起部72まで覆うとともに、先端部73から突起部
72までの部分を図11で示すように十字状の部分を残
して不完全な円錘状の把持部75を形成している。
【0031】そして、先端部73で緩やかに締着され
る。外套管本体71の先端部73より先の部分は、把持
部75等の部分よりも肉厚が薄く、再度、円錘状になっ
た弁76を形成している。円錘形の弁76の先端には小
さな円柱状の突起部77が形成してあり、この突起部7
7の中心先端は伸縮により円形に開き、収縮時には閉じ
ている開口部78となっている。つまり、弁76を構成
する円錘の綾線の長さaは、外套管本体71と把持部7
5の断面が囲む直角三角形の斜辺の長さbと他の2辺を
足した長さcの差よりも若干長い(a>c−b)。
【0032】図9は弁76が閉じた状態であり、この状
態で、術者が、把持部75を把持すると、図10で示す
ように把持部75が内側にへこみ外套管本体71の周面
に略当接する。すると、{(c−b)−a}だけ、弁7
6が手元側へ引っ張られることになる。すると、図10
で示すように開口部78は広げられ、挿通路が確保でき
る。逆に、開口部78を閉じる場合には、その把持した
手を放せば、把持部75は、円錘の一部であるため、外
向に凸に成形されており、その付勢力で戻るため、開口
部78は閉じる。しかして、部品点数2点で、構造が簡
単なため、コストを安くすることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、把
持部の軸方向へ移動可能な移動部材を設け、挿通路を通
じて体腔内に内視鏡等の医療器具を挿脱する際、移動部
材を挿通路の長軸方向へ移動操作させることにより、付
勢手段の付勢力に抗して予め弁部材を強制的に開放させ
ることができる。このため、医療器具を挿脱する際に弁
部材により医療器具の破損を防ぐと共に、内視鏡等の医
療器具の挿脱性能が損なわない。さらに、本発明は把持
部の軸に対して交差方向に進退自在な操作部材を把持部
に設けているので、操作者の把持力で操作部材を操作す
ることができ、挿通路の開口部における弁部材の開放操
作が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るトラカール装置の
断面図。
【図2】前記トラカール装置の平面図。
【図3】前記トラカール装置におけるスライダの平面
図。
【図4】前記トラカール装置におけるスライダの底面
図。
【図5】前記トラカール装置に使用する内針の先端部の
側面図。
【図6】(a)は前記トラカール装置に使用する内針に
おける穿刺針の側面図、(b)はその内針本体の先端部
の側面図。
【図7】前記トラカール装置に使用状態の説明図。
【図8】前記トラカール装置に使用状態の説明図。
【図9】本発明の第2の実施例のトラカール装置におけ
るスライダの断面図。
【図10】同じく本発明の第2の実施例のトラカール装
置におけるスライダの断面図。
【図11】同じく本発明の第2の実施例のトラカール装
置におけるスライダの底面図。
【図12】従来方式のトラカール装置の断面図。
【図13】従来方式のトラカール装置の使用状態の断面
図。
【符号の説明】
1…挿入部、2…把持部、4…スライダ、20…バル
ブ、30…スライド操作機構、33…操作釦。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−148332(JP,A) 特開 昭62−144630(JP,A) 実開 平3−112388(JP,U) 実開 平4−45758(JP,U) 実開 昭62−28752(JP,U) 実開 平4−3704(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に医療器具を案内するための挿通
    路を有し、前記体腔内に挿入可能な挿入部と、 前記挿入部の手元側に連結され、操作者が把持可能な把
    持部と、 前記把持部の手元側に設けられ、前記医療器具を前記挿
    通路に挿入可能に連通する開口部と、 前記開口部を遮蔽可能な遮蔽部を有する弁部材と、 前記弁部材を、前記開口部を遮蔽する位置と前記開口部
    を開放する位置との間で移動自在に枢支する、前記把持
    部に設けられた枢支部と、 前記枢支部で枢支された前記弁部材を遮蔽方向に付勢す
    る付勢手段と、 前記開口部より突き出て前記弁部材を開放する位置まで
    前記把持部の軸方向へ移動する移動自在に設けられた移
    動部材と、 前記把持部に設けられ、前記把持部の軸に対して交差方
    向に進退自在な操作部材と、 前記操作部材の進退に応じて前記移動部材を駆動可能に
    前記操作部材に係合する、前記移動部材に設けられた係
    合部と、 を具備したことを特徴とする医療用挿入案内具。
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