JP3327117B2 - 記録紙搬送制御装置 - Google Patents

記録紙搬送制御装置

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JP3327117B2
JP3327117B2 JP11188196A JP11188196A JP3327117B2 JP 3327117 B2 JP3327117 B2 JP 3327117B2 JP 11188196 A JP11188196 A JP 11188196A JP 11188196 A JP11188196 A JP 11188196A JP 3327117 B2 JP3327117 B2 JP 3327117B2
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙搬送制御装
置に関し、特に、レジストロールの入切動作による画像
形成の乱れを防止することができる記録紙搬送制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ装置等の画像形成に使用される
感光ドラムと該感光ドラムの転写位置へ記録紙を給紙す
る搬送装置とは単一のモータで駆動されることが多い。
図3は前記感光ドラム等の駆動系統の概要を示す図であ
る。同図において、感光体1の点Aには画像データに応
じて変調されたレーザービームを照射するスキャナ2で
画像に対応した静電潜像が形成される。そして、感光ド
ラム1が矢印R方向へ回転し、図示しない現像器で前記
静電潜像がトナー現像され、さらに感光ドラム1が回転
して、転写位置Bで転写ロール3により記録紙Pへ画像
が転写される。なお、記録紙Pの概念には紙に限らずオ
ーバヘッドプロジェクタで画像投影用に使用されるシー
ト部材等も含まれる。
【0003】前記転写位置Bの前段には2個のロールが
対となっているレジストロール(以下、「レジロール」
という)4が設けられていて、該レジロール4は前記ス
キャナ2の書き込みタイミングに合わせて、記録紙Pを
転写位置Bに給送する。記録紙Pの位置は該記録紙Pの
先端が記録紙検出センサ(以下、「レジセンサ」とい
う)5を通過した時点を基準にして特定されている。該
レジセンサ5としては、例えば、フォトダイオードとフ
ォトトランジスタとからなる光センサが使用される。
【0004】レジロール4および感光ドラム1の駆動ギ
ヤ6はともに共通のモータ7によってチェーン8を介し
て駆動される。レジロール4には前記タイミングに合わ
せて記録紙を給送するための電磁クラッチ(以下、「レ
ジクラッチ」という)9を介してチェーン8で動力が伝
達される。なお、チェーン8に代えて歯車装置で前記レ
ジロール4、駆動ギヤ6およびモータ7等を連結するよ
うに構成した装置もある。チェーンによる駆動装置を使
用した電子写真装置の一例が、特開昭59−12454
号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置には次
のような問題点がある。図9は、従来の記録紙搬送制御
のタイミングチャートである。なお、このタイミングチ
ャートは前記書き込み位置Aと転写位置Bまでの感光ド
ラム1円周上での距離L1がレジロール4から転写位置
Bまでの距離距離L2よりも長い場合の例である。同図
において、記録紙Pの先端が前記レジセンサ5を通過し
た時点T0から予定時間の経過後、時点T4でスキャナ
2による書き込み動作が開始される。そして、前記距離
L1とL2との差に対応した長さ分だけ記録紙を給送す
る時間の経過後、時点T1でレジクラッチ9を繋いでレ
ジロール4を回転させる。この時点T1まで、記録紙P
は該レジロール4の位置で待機していて、時点T1でレ
ジロール4でニップされ、転写位置Bへ向けて給送され
る。
【0006】このように、従来の装置では、感光ドラム
1に画像を書き込んでいる最中にレジクラッチ9のオン
動作が行われる。したがって、このときのレジクラッチ
9の動作による衝撃がチェーン8ないし歯車装置を経由
して駆動ギヤ6に伝達される。その結果、画像が乱れ、
線状の画像の抜けや重複つまりスキップやバンディング
が発生するという問題点がある。前記衝撃の大きさは、
記録紙の挟み込み(ニップ)に必要なトルクの大きさに
も影響される。
【0007】このような影響を軽減するため、前記公報
に記載された電子写真装置では、レジクラッチのオン時
に供給する電圧を段階的にまたは徐々に増大させてい
き、クラッチが繋がるときの衝撃を緩和するようにして
いる。しかし、このような構成では、電圧を変化させる
ことができる複雑な電源装置を準備する必要があるとい
う別な問題点がある。
【0008】また、前記距離L1が距離L2よりも短い
場合は、次のような問題点がある。図10は距離L1が
距離L2よりも短い場合のタイミングチャートである。
同図に示すように、記録紙Pの先端がレジセンサ5を通
過した時点T0の後、時点T5でスキャナ2側の準備が
できて印刷開始が可能となると、レジクラッチ9がオン
動作し、記録紙Pの給送が開始される。その後、時点T
4でスキャナ2により実際に画像書き込みが開始され
る。前記時点T5からT4までの時間としては、距離L
1と距離L2との差に相当する距離だけ記録紙Pを給送
するのに要する時間が設定される。
【0009】このように、距離L1が距離L2よりも短
い場合は、印刷準備終了後、まず、レジロール4を回転
させて予定量だけ記録紙を給送した後に、感光ドラム1
への画像書き込みが開始される。したがって、距離L2
に応じて1枚あたりの印刷時間が長くなるという問題点
がある。
【0010】この問題点を解決するためには、印刷準備
が完了するのに先立って記録紙を予定量だけ給送してお
くことが考えられる。しかし、このようにした場合に
は、次のような別の問題点が生じる。すなわち、あらか
じめ記録紙を給送させるようにした場合、先行ページの
ための感光ドラム1への書き込みが終了する前に、次の
記録紙の給送を開始するためレジクラッチ9をオン動作
させることがあるので、該先行ページの画像に乱れが生
じるという問題点がある。先行ページの画像に影響を与
える場合の例を図11のタイミングチャートにより説明
する。なお、この図ではセンサ信号s1の状態は図9お
よび図10と同様のタイミングであるため省略してあ
る。同図において、時点T6およびT7で記録紙の給送
を開始するためレジクラッチ9がオン動作されるが、こ
のとき、スキャナ2は先行ページの書き込みを時点T8
およびT9まで継続しているので、時点T6およびT7
では、画像の書き込み途中である。したがって、この時
点T6およびT7で先行ページの画像に乱れを生じさせ
る。
【0011】本発明は、上記問題点を解消し、レジクラ
ッチの動作が画質に影響を与えないようにすることと、
印刷時間を短縮することができる記録紙搬送制御装置を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、前記レジセンサによる記
録紙の先端検出信号に基づき、前記レジロールに記録紙
先端が到達したと判断される時点で記録紙先端を噛み込
ませるため予定の短時間だけ前記レジロールを回動さ
せ、その後、前記感光体に形成された画像が前記転写位
置で記録紙に正しく転写されるように、前記スキャナに
よる画像書き込み時期に関して予め設定された時期に前
記レジロールを再び回動させて前記記録紙の給送を開始
する制御手段を具備した点に第1の特徴がある。
【0013】また、本発明は、前記制御手段が、前記距
離L1よりも前記距離L2の方が短い場合は、前記レジ
ロールの再回動を前記感光体への画像書き込み開始後に
開始させるように構成された点に第2の特徴がある。
【0014】また、本発明は、前記制御手段が、前記距
離L1よりも前記距離L2の方が長い場合は、前記レジ
ロールの再回動を前記感光体への画像書き込み開始前に
開始させるように構成された点に第3の特徴がある。
【0015】第1ないし第3の特徴によれば、転写位置
に記録紙を給送する際に、まず、記録紙の先端だけがニ
ップされてその状態でレジロールは一旦停止される。そ
の後、画像の書き込み時期に関して記録紙の給送が開始
される。このように、記録紙の給送が分割されて実行さ
れるので、記録紙給送開始時の衝撃が緩和される。
【0016】また、前記距離L1よりも前記距離L2の
方が短い場合に、第2の特徴によって画像書き込みを先
に開始して、該画像書き込み途中でレジロールの回転が
開始されても、そのときの衝撃は緩和されているので画
像への影響をなくすることができる。
【0017】また、前記距離L1よりも前記距離L2の
方が長い場合に、第3の特徴によって画像書き込み準備
が完了するのに先行して記録紙の給送を開始させるの
で、画像書き込み準備完了後に記録紙が給送されるまで
画像書き込みを待機する必要がなくなり、印刷時間が長
くなるのを回避できる。
【0018】さらに、本発明は、前記制御手段が、前記
記録紙先端を噛み込ませるための前記短時間のレジロー
ルの回動を実行しないプレフィード禁止手段と、前記記
録紙の種類に応じて該プレフィード禁止手段の有効およ
び無効の設定を行う手段とを具備した点に第4の特徴が
ある。この第4の特徴によれば、記録紙の種類によって
前記短時間のレジロールの回動を実行するかしないかを
選択できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明を
詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態に係る記録
紙搬送制御装置で給紙制御される画像形成装置を含むレ
ーザビームプリンタを示す断面図である。同図におい
て、手差トレイを有する第1給紙装置10a、ならびに
該第1給紙装置10aより下段に設けられた第2および
第3の給紙装置10b,10cには記録紙Pが収容され
ている。該記録紙Pは、それぞれ給紙ロール11、1
2、13によってレジロール4に送り出され、該レジロ
ール4の直前に配置されたレジセンサ5の検出信号を基
準にタイミングを調整した後、転写ロール3の位置つま
り転写位置Bまで給送される。
【0020】転写ロール3と対向している感光ドラム1
には、レーザビーム走査装置(スキャナ)2によって画
像が形成されていて、該画像は記録紙Pに転写される。
転写された画像は定着ロール14で定着され、排出ロー
ル15によって排出トレイ16に排出される。なお、レ
ジロール4および感光ドラム1の駆動系統の構成および
配置等は図3の構成と同様である。
【0021】次に、記録紙搬送制御装置の動作を、図4
ないし図6のタイミングチャートを参照して説明する。
まず、距離L1が距離L2より長い場合、すなわち画像
書き込み位置Aおよび転写位置B間がレジロール4およ
び転写位置B間より長い場合の動作を説明する。図4に
おいて、記録紙Pが第1給紙装置10a等から引き出さ
れ、該記録紙Pの先端がレジセンサ5に到達するとセン
サ信号s1が立ち上がる(時点T0)。記録紙Pの先端
は停止しているレジロール4に突き当たり、その結果、
該記録紙先端の縁はレジロール4の表面に沿い、斜行
(スキュー)が補正される。該記録紙Pはレジロール4
が回転し始めるまでその位置で停止している。
【0022】時点T0から予定時間経過した後、時点T
1でレジクラッチ9に電圧を供給するクラッチ信号s2
が立ち上がる。時点T0からT1までの時間は、少なく
とも記録紙Pがレジセンサ5を通過してレジロール4に
到達するまでの時間に相当するように決定する。前記ク
ラッチ信号s2が立ち上がると、レジクラッチ9が付勢
されて記録紙Pはレジロール4に噛み込まれる。
【0023】しかし、本実施形態では、このまま記録紙
Pの給送を継続しないで、時点T1から短時間tが経過
した時点T2でクラッチ信号s2を立ち下げてレジクラ
ッチ9を切る。すなわち、瞬間だけレジロール4を回転
させて記録紙の先端だけを噛み込んだ位置でレジロール
4を停止させる。
【0024】その後、画像書き込みの準備ができると、
時点T4でスキャナ2による画像書き込み動作を開始す
るためにスキャナ2の動作開始信号s3を立ち上げる。
前記時点T0から、距離L1およびL2の差によって決
定される時間の経過後、レジクラッチ9を付勢するた
め、時点T3で再びクラッチ信号s2を立ち上げる。そ
うすると、記録紙Pはレジロール4で転写位置Bヘ搬送
される。時点T4とT3との間隔は、距離L1と距離L
2との差に相当する距離だけ記録紙Pを給送するのに要
する時間である。
【0025】次に、距離L1が距離L2より短い場合、
すなわち画像書き込み位置Aおよび転写位置B間がレジ
ロール4および転写位置B間より短い場合の動作を説明
する。図5において、記録紙Pが第1の給紙装置10a
等から引き出され、該記録紙Pの先端がレジセンサ5に
到達してセンサ信号s1が立ち上がる(時点T0)。記
録紙Pの先端は停止しているレジロール4に突き当た
り、スキュー補正される。該記録紙Pはレジロール4が
回転し始めるまでその位置で停止している。
【0026】時点T0から予定時間が経過した後、時点
T1でレジクラッチ9に電圧を供給するクラッチ信号s
2が立ち上がる。時点T0からT1までの時間は、少な
くとも記録紙Pがレジセンサ5を通過してレジロール4
に到達するまでの時間に相当するように決定する。前記
クラッチ信号s2が立ち上がると、レジクラッチ9が付
勢されて記録紙Pは給送される。
【0027】そして、時点T1から短時間tが経過した
時点T2でクラッチ信号s2を立ち下げてレジクラッチ
9を切る。すなわち、瞬間だけレジロール4を回転させ
て記録紙の先端を噛み込んだ位置でレジロール4を停止
させる。続いて、レジクラッチ9を付勢するため、時点
T3で再びクラッチ信号s2を立ち上げる。そして、再
び時点T11でクラッチ信号s2を立ち下げる。時点T
3から時点T11までの時間は、距離L1および距離L
2の差に相当する距離分だけ記録紙を給送するのに要す
る時間に設定する。
【0028】そして、印刷開始準備が完了した時点T5
で、スキャナ2による画像書き込み動作を開始するため
にスキャナ2の動作開始信号s3を立ち上げ、同時に、
記録紙の給送を開始するため、信号s2を立ち上げる。
【0029】なお、図5に示した例では、印刷開始準備
が完了した時点T5で、直ちにスキャナ2による書き込
みを開始しており、印刷時間の短縮に関しては最も能率
的である。しかし、印刷準備完了までに必要な時間は実
績等により概ね予測ができるので、この予測に基づい
て、画像書込み開始時点を予め決定しておき、この画像
書込み開始時点に合わせてレジクラッチ9を入り切りす
るようにしてもよい。そうすれば、レジクラッチ9の入
り切りの繰り返し回数を減らすことができる。
【0030】図6はレジクラッチ9の入り切りの繰り返
し回数を減らした例であり、センサ信号s1は図示を省
略してある。同図において、時点T1でレジクラッチ9
に電圧を供給するクラッチ信号s2を立ち上げる。前記
クラッチ信号s2が立ち上がると、レジクラッチ9が付
勢されて記録紙Pは給送される。
【0031】そして、時点T1から短時間tが経過した
時点T2でクラッチ信号s2を立ち下げてレジクラッチ
9を切る。続いて、レジクラッチ9を付勢するため、時
点T3で再びクラッチ信号s2を立ち上げる。そのま
ま、レジクラッチ9の付勢を継続し、時点T4において
スキャナ動作の開始信号s3を立ち上げてスキャナ2に
よる画像の書き込みを開始する。ここで、前記時点T4
は時点T0を基準としてあらかじめ決定しておく。
【0032】レジクラッチ9に電圧を供給するための信
号s2の立ち上げおよび立ち下げのタイミングは、時点
T1から時点T4までの間に、距離L1および距離L2
の差に相当する距離分だけ記録紙が給送されるように決
定すればよい。
【0033】次に、記録紙を給送するために必要なトル
クについて説明する。図7は、従来の装置における記録
紙の給送開始時に必要なトルクを示す図であり、横軸は
時間軸である。同図に示すように、必要なトルクは記録
紙を給送するために必要な摩擦分のトルクTAと、停止
しているレジロール4の慣性トルクTBと、記録紙Pの
噛み込みに必要なトルクTCとからなる。トルクTCは
記録紙の厚さによって変動する。これらのトルクのう
ち、起動時に必要なトルクTBおよびTCは時間の経過
に応じて、ピークTMAX を過ぎた後は、ほとんど無視で
きる程度に小さくなり、後は摩擦分のトルクTAだけで
記録紙Pは給送される。このように、記録紙Pの給送開
始時には、特に大きいトルクが必要とされ、その分、レ
ジクラッチ9のオン動作時の衝撃が大きいことになる。
【0034】一方、本実施形態では、記録紙Pの噛み込
みと、その後の給送とを分割して行うようにした。すな
わち、レジクラッチ9を瞬時だけオンにして記録紙Pの
先端だけを噛み込むようにし、その動作の後、継続的に
レジクラッチ9をオン動作させるようにした。
【0035】このように、レジクラッチ9の動作を分け
た本実施形態では、記録紙Pの給送に必要なトルクは図
8のようになる。図8において、最初のレジクラッチ9
のオン動作ではレジロール4はわずかしか回転させない
ので、摩擦分のトルクTAと慣性トルクTBとをともに
従来の装置による起動時よりも小さくすることができ
る。そして、一旦、記録紙Pを噛み込んだ後の、2回目
のレジクラッチ9のオン動作では、記録紙Pの噛み込み
時のトルクTCは必要がなくなり、摩擦トルクTAおよ
びレジロール4の慣性トルクTBだけが必要となる。こ
うして、本実施形態では、必要なトルクの最大値TMAX
を小さくすることができる。
【0036】このように、記録紙Pの噛み込み時のトル
クを小さくできるので、先行している記録紙への画像書
き込み時に、後続の記録紙の給送動作を開始しても、そ
のときの衝撃を小さくすることができる。したがって、
画像への影響をほとんどなくすることができる。
【0037】なお、前記記録紙噛み込み時のトルクTC
は、はがきや封筒等の厚紙に印刷する場合に特に大きく
なるので、上述のような分割したレジクラッチ9の動作
を実行するか否かを、印刷対象となる記録紙の種類に応
じて設定することができるようにしてもよい。
【0038】次に、上述の動作を実行するための制御部
の要部機能を図1のブロック図を参照して説明する。同
図において、レジクラッチ制御部17はレジクラッチ9
のオン・オフ指示を出力し、スキャナ制御部18はスキ
ャナ2に書き込み指示を出力する。レジクラッチ制御部
17およびスキャナ制御部18にはレジセンサ5から記
録紙検出信号が入力される。また、レジクラッチ制御部
17には、前記時点T0を基準とする時点T1,T2,
T3ないしT11に対応するタイマ値が設定されてい
て、スキャナ制御部18には、時点T4に対応するタイ
マ値が設定されている。なお、前記時点T5は、スキャ
ナ制御部18自身が画像データの準備状態等により判断
する。
【0039】レジクラッチ制御部17およびスキャナ制
御部18は、前記レジセンサ5から入力される記録紙検
出信号に基づいて、タイマを起動し、各タイマ値のタイ
ムアップ時にレジクラッチ9をオンまたはオフ動作させ
たり、スキャナ2による書き込みを開始させたりする。
【0040】プレフィード禁止部19により、分割した
レジクラッチ9の動作を実行させるか否かを設定でき
る。すなわち、レジクラッチ制御部17はプレフィード
禁止部19が「有効」に設定されている場合、レジクラ
ッチ9に分割されたオン・オフ動作をさせないで、1回
のオン動作で記録紙を給送するように制御を行う。プレ
フィード禁止部19の設定は、オペレータによるスイッ
チ等の選択によって直接指示をできるようにしても良い
し、記録紙の種類等の選択によって間接的に指示できる
ようにしてあってもよい。例えば、はがきと普通紙の区
別は、記録紙サイズの入力や指示に基づいて自動的に判
断できるので、比較的厚いはがきへの印刷指示があれ
ば、プレフィード禁止部19は「無効」にする。なお、
図1の機能はCPUやROM,RAM等の記憶装置、な
らびに操作スイッチ等からなるマイクロコンピュータに
よって実現できる。前記プレフィード禁止部19を有効
および無効に設定するための入力手段は、前記操作スイ
ッチに機能を割り当てることで実現できる。
【0041】また、以上は、感光ドラムに形成された画
像の転写に関して説明したが、画像が形成される感光体
は筒状の感光ドラムに限らず、ベルト状の感光体であっ
ても本発明を同様に適用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1ないし請求項3の発明によれば、転写位置に記録紙を
給送する際に、記録紙の先端のニップとその後の給送と
を分割できる。したがって、一度にニップと給送とを実
行する場合に比べてレジロールの必要駆動トルクを低減
でき、記録紙給送開始時の衝撃が緩和される。その結
果、駆動系統を介して感光体へ伝わる衝撃が低減され、
画像形成の乱れを防止することができる。
【0043】また、前記距離L1よりも前記距離L2の
方が短い場合に、画像書き込みを先に開始して、該画像
書き込み途中でレジロールの回転が開始されても、その
ときの衝撃は緩和されているので画像への影響をなくす
ることができる。
【0044】また、前記距離L1よりも前記距離L2の
方が長い場合にも、画像書き込み準備が完了するのに先
行して記録紙の給送を開始させるので、画像書き込み準
備完了後に記録紙が給送されるまで画像書き込みを待機
する必要がなくなり、印刷時間が長くなるのを回避でき
る。
【0045】さらに、請求項4の発明によれば、記録紙
の種類によって前記短時間のレジロールの回動を実行す
るかしないかを選択でき、記録紙の種類に対応した最適
の給送を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る記録紙搬送制御装置
の要部機能を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係る記録紙搬送制御装置を含む画像
記録装置の断面図である。
【図3】 給紙装置の駆動系統を示す模式図である。
【図4】 本発明の実施形態に係る記録紙搬送制御装置
の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】 本発明の実施形態に係る記録紙搬送制御装置
の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】 本発明の実施形態に係る記録紙搬送制御装置
の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】 従来装置に係るレジロールの必要トルクを示
す図である。
【図8】 本発明の実施形態に係る記録紙搬送制御装置
を使用した場合のレジロールの必要トルクを示す図であ
る。
【図9】 従来装置の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図10】 従来装置の動作を示すタイミングチャート
である。
【図11】 従来装置の動作を示すタイミングチャート
である。
【符号の説明】
1…感光ドラム、 2…スキャナ、 3…転写ロール、
4…レジロール、5…レジセンサ、 6…駆動歯車、
7…モータ、 8…チェーン、 9…レジクラッチ、
17…レジクラッチ制御部、 18…スキャナ制御
部、 19…プレフィード禁止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−117857(JP,A) 特開 平1−299139(JP,A) 特開 昭63−176241(JP,A) 特開 平3−46946(JP,A) 特開 昭63−143140(JP,A) 実開 平4−46041(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成用の感光体と、 前記感光体上に画像を書き込むため画像データに応じて
    変調されたレーザービームを前記感光体に照射するスキ
    ャナと、 前記感光体上に書き込まれた画像を記録紙に転写する転
    写装置と、 前記転写装置による転写位置に記録紙を給送するレジス
    トロールと、 前記感光体およびレジストロールを駆動するための共通
    の駆動源と、 前記レジストロールの上流に配置され、記録紙を検出す
    るレジストセンサと、 前記レジストセンサによる前記記録紙の先端検出信号に
    基づき、前記レジストロールに記録紙先端が到達したと
    判断される時点で記録紙先端を噛み込ませるため予定の
    短時間だけ前記レジストロールを回動させ、その後、前
    記感光体に形成された画像が前記転写位置で記録紙に正
    しく転写されるように、前記スキャナによる画像書き込
    み時期に関して予め設定された時期に前記レジストロー
    ルを再び回動させて前記記録紙の給送を開始するように
    構成された制御手段とを具備したことを特徴とする記録
    紙搬送制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記画像書き込み位置
    および転写位置間の距離よりも前記転写位置および前記
    レジストロール位置間の距離の方が短い場合は、前記レ
    ジストロールの再回動を前記感光体への画像書き込み開
    始後に開始させるように構成されたことを特徴とする請
    求項1記載の記録紙搬送制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、前記画像書き込み位置
    および転写位置間の距離よりも前記転写位置および前記
    レジストロール位置間の距離の方が長い場合は、前記レ
    ジストロールの再回動を前記感光体への画像書き込み開
    始前に開始させるように構成されたことを特徴とする請
    求項1記載の記録紙搬送制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が、前記記録紙先端を噛み
    込ませるための前記短時間のレジストロールの回動を実
    行しないプレフィード禁止手段と、 前記記録紙の種類に応じて該プレフィード禁止手段の有
    効および無効の設定を行う手段とを具備したことを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の記録紙搬送
    制御装置。
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