JP3326522B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3326522B2 JP28234698A JP28234698A JP3326522B2 JP 3326522 B2 JP3326522 B2 JP 3326522B2 JP 28234698 A JP28234698 A JP 28234698A JP 28234698 A JP28234698 A JP 28234698A JP 3326522 B2 JP3326522 B2 JP 3326522B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に実装され
て、基板の回路にコンタクトを接続するコネクタに属す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のコネクタは、図6に示すように、
基板31に対向する対向面1aをもつ接続体1と、接続
体1の複数個を並列に組み合わせ、図示しない相手側コ
ネクタに接続するように接続体1の複数個を一体に設け
た絶縁体3とを有している。
【0003】複数個の接続体1は、複数の導電性コンタ
クト5と、これらのコンタクト5を保持した絶縁性の保
持部材7とを有している。コンタクト5は保持部材7に
保持されている保持部5aと、保持部5aの一側から対
向面1aの外へのびている端子部5bと、保持部5aの
他側から保持部材7の外へのびて絶縁体3に位置してい
る接触部5cとを有していいる。絶縁体3には、その前
面に複数の貫通穴3aが形成されている。貫通穴3aに
は相手側コネクタの相手コンタクトが挿入される。この
とき、、絶縁体3内に位置している接触部5cには相手
コンタクトが接触するものである。
【0004】なお、このようなコネクタは、コンタクト
5の保持部5aが曲げられたおり、端子部5bが基板3
1に打ち込まれるものであり、アングルタイプのプレス
フィットコネクタと呼ばれている。
【0005】コネクタは、端子部5bを基板31のスル
ーホール31aへプレスフィットによって圧入すること
により基板31の回路と端子部5bとを電気的にかつ基
板31に機械的に接続するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コネクタでは、図7に示すように、端子部5bを基板3
1のスルーホール31aに圧入する際に、接続体1の列
ごとに上下の振れ(図7に示す矢印X方向の振れ)がで
るため、端子部5bの整列性及び打ち込む時に必要な平
坦度が得られないという問題がある。したがって基板3
1への固定の悪さと打ち込む時の端子部5bの変形等に
よって不良が発生するという問題がある。
【0007】また、基板31への打ち込む失敗によりコ
ネクタを基板31から取り外す(リペア)際には、図8
に示すように上方から力Fを受けるための受台41をコ
ネクタの後側に置いて基板31から取り外す。この場合
には、端子部5bを上方から力Fで押すとA点にストレ
スが集中し基板を痛めてしまうという問題がある。
【0008】それ故に本発明の課題は、端子部の整列性
および端子部を打ち込むときに必要な平坦度の向上が可
能なコネクタを提供することにある。
【0009】また、本発明の課題は、端子部を基板へ打
ち込む際の失敗によってコネクタを基板から取り外す作
業時に、基板へ無理なストレスをかけることなく、取り
外すことができるコネクタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基板に
対向する対向面をもつ接続体と、該接続体の複数個を並
列に組み合わせ、相手コネクタに接続するよう前記接続
体の複数個を一体に設けた絶縁体とを含み、前記接続体
は導電性のコンタクトと、該コンタクトを保持した絶縁
性の保持部材とを有し、前記コンタクトは前記保持部材
に保持した保持部と、該保持部の一側から前記対向面の
外へのびている端子部と、該保持部の他側から前記保持
部材の外へのびて前記絶縁体に位置している接触部とを
有し、前記端子部を前記基板のスルーホールへ圧入する
ことにより前記基板の回路と前記端子部とを電気的にか
つ基板に機械的に接続するコネクタにおいて、複数個の
前記接続体は並列に組み合わせた相互間にかつ前記対向
面を交差する方向に複数の空間部をもって前記絶縁体に
一体に設けられており、複数の該空間部に挿入されて
記保持部材に着脱可能に取り付ける複数のロケータ歯部
をもつロケータを具備しており、該ロケータは前記対向
面とは反対側の反対面側から前記ロケータ歯部が挿入さ
れるものであり、前記空間部に前記ロケータ歯部が挿入
されたときに、少なくとも前記ロケータ歯部の先端面が
前記空間部に位置し、前記ロケータ歯部の先端面が前記
空間部に取り付けられたときに前記対向面とは反対側の
前記反対面に当接しかつ前記ロケータ歯部のそれぞれを
所定間隔をもって並列に接続しているベース部を有し、
更に、前記ロケータは前記基板へ圧入されている前記端
子部を前記基板から打ち抜く際に、前記ロケータ歯部の
先端面が前記基板面に接し、前記ベース部及び前記ロケ
ータ歯部が前記基板を受ける受台の代わりとなることを
特徴とするコネクタが得られる。
【0011】
【作用】本発明のコネクタでは、端子部を基板のスルー
ホールに圧入する際に、接続体の列ごとに上下の振れが
でるのを防止するために、コネクタの打ち込み時に必要
な平坦度をロケータにより得る。
【0012】基板にコネクタを取り付けた後、基板へ
固定の悪さと打ち込む時の端子部の変形等によって不良
が発生した場合、基板へ圧入されている端子部を基板か
ら打ち抜く際に、ロケータのロケータ歯部の先端面が基
板面に接し、ベース部及びロケータ歯部が基板を受ける
受台の代わりとなる。
【0013】したがって、ロケータはコネクタの修理時
において、受台の代わりとしての機能を合わせ持たせる
ことができ、さらに、ロケータをシールド材によって作
ることによって、各接続体間のクロストークを防ぐこと
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明のコネクタの一実施
の形態例を図面に基づいて説明する。図1及び図2はコ
ネクタの第1の実施の形態例を示している。なお、図6
において説明した従来のコネクタと同じ要素部分には同
じ符号を付して説明する。
【0015】図1及び図2を参照して、コネクタは、基
板31に対向する設置側面である対向面1aをもつ接続
体1と、接続体1の複数個を並列に組み合わせ、図示し
ない相手側コネクタに接続するように接続体1の複数個
を一体に設けた絶縁体3と、接続体1に着脱可能に取り
付けられるロケータ9とを有している。
【0016】複数個の接続体1は、複数の導電性コンタ
クト5と、これらのコンタクト5を保持した絶縁性の保
持部材7とを有している。コンタクト5は保持部材7に
保持されている保持部5aと、保持部5aの一側から対
向面1aの外へのびている端子部5bと、保持部5aの
他側から保持部材7の外へのびて絶縁体3に位置してい
る接触部5cとを有している。
【0017】接続体1と絶縁体3との固定は、接触部5
cに一部に形成した圧入部を絶縁体3に内壁部に圧入し
て保持させることができる。絶縁体3には、その前面に
複数の貫通穴3aが形成されている。貫通穴3aは接触
部5cの軸方向に貫通している。貫通穴3aには相手側
コネクタの相手コンタクトが挿入される。このとき絶縁
体3内に位置している接触部5cには相手コンタクトが
接触するものである。
【0018】コネクタは、端子部5bを基板31のスル
ーホール31aへプレスフィットによって圧入すること
により基板31の回路と端子部5bとを電気的にかつ基
板31に機械的に接続するものである。
【0019】複数個の接続体1は並列に組み合わせた相
互間にかつ対向面1aを交差する方向に複数の空間部S
をもって絶縁体3に一体に設けられている。ロケータ9
は複数の空間部Sに挿入されて保持部材7に着脱可能に
取り付ける複数のロケータ歯部9aをもっている。ロケ
ータ歯部9aは板形状を呈しており、互いに所定間隔を
もって板面が対向している。
【0020】接続体1の保持部材7は、樹脂モールド部
材によって作ることができる。この際、コンタクト5は
保持部材7にモールドイン成形によって保持部5aを保
持するようにしている。
【0021】また、図1に示したように接続体1の他の
例としての構成は、保持部材7が2枚の樹脂モールド部
材7a,7bであって、保持部5aが2枚の樹脂モール
ド部材7a,7bに挟み込まれて組み付けられている。
一方の樹脂モールド部材7aには、他方の樹脂モールド
部材7bに対向する面に保持部5aを組み込む溝部7e
が形成されている。
【0022】さらに、接続体1の保持部材7には隣合う
保持部材7間に空間部Sを形成するように保持部材7の
隣合う一面へ突出して、対向している保持部材7の一面
に当接する突起部7cが形成されている。
【0023】ロケータ9は対向面1aとは反対側の反対
面1b側からロケータ歯部9aが挿入され、ロケータ歯
部9aの先端面が対向面1aに対して平行な位置となる
寸法を有している。なお、ロケータ歯部9aの寸法は、
対向面1aに対して平行な位置となる寸法に限定される
ものではなく、空間部S内に入り込む長さ寸法であって
もよい。
【0024】さらにロケータ9はロケータ歯部9aが空
間部Sに挿入されて接続体1に取り付けらたときに、対
向面1aとは反対側の反対面1bに当接しかつロケータ
歯部9aを所定間隔をもって並列に接続しているベース
部9bを有している。
【0025】ロケータ歯部9a及びベース部9bは、端
子部5bを基板31のスルーホール31aへ打ち込むと
きに、端子部5bの整列性及び打ち込む時に必要な接続
体1の平坦度を向上させる役目を果たす。
【0026】また、ロケータ9は基板31へ圧入されて
いる端子部5bを基板31から打ち抜く際に、ロケータ
歯部9aの先端面が基板31面に接し、ベース部9b及
びロケータ歯部9aが基板31を受ける受台の代わりと
することできる。
【0027】さらに、ロケータ9はシールド材によって
作ることによって、各接続体1間のクロストークを防ぐ
こともできる。
【0028】図3はコネクタの第2の実施の形態例を示
している。なお、図1において説明したコネクタと同じ
要素部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0029】第2の実施の形態例においては、第1の実
施の形態例によって説明した接続体1に形状が異なって
いる。図3を参照して、第2の実施の形態例の接続体1
は、接続体1の保持部材7が1枚の樹脂モールド部材7
aであって、コンタクト5をモールドイン成形によって
保持している。樹脂モールド部材7aの一方面には保持
部5aを組み込む溝部7eが形成されている。そして、
溝部7eにはコンタクト5の保持部5aが組み付けられ
ている。
【0030】上記第1及び第2の実施の形態例のおける
コネクタでは、いずれも、接続体1の列ごとの端子部5
bのバラツキを防ぎ、かつ端子部5bを基板31のスル
ーホール31aへの打ち込み時に必要な平坦度がロケー
タ9によって得られる。
【0031】図4及び図5は、図3に示した第2の実施
の形態例におけるコネクタにおいて、端子部5bを基板
31のスルーホール31aに圧入した状態で、ロケータ
9の機能をもたない受台部材の例を示している。なお、
図4ではコネクタに受台部材を取り付ける前の状態を示
している。
【0032】図4に示すように、基板31にコネクタを
取り付けた後、基板31への固定の悪さと打ち込む時の
端子部5bの変形等によって不良が発生したときには、
ロケータ9がある場合、このロケータ9を取り外して列
ごとの空間部Sに複数の受台歯部20aをもつ受台部材
20を入れる。こうすることにより、端子部5bを抜く
ため、図5に示すように、端子部5bを押すとき、真下
で力Fをうけられるので、基板31に無理なストレスを
掛けることなくコネクタをリペアできる。なお、受台部
材20は、ロケータ9とほぼ同じ形状であるが、受台と
しての機能を果たす目的から、接続体1の対向面1aと
反対面1bとの間の寸法よりも少し長い寸法の受台歯部
20aとしている。
【0033】なお、図1乃至図3に示したロケータ9は
コネクタの修理時において、上述した受台部材20を用
いずに、受台部材20としての機能を合わせ持たせるこ
とができる。即ち、ロケータ9は基板31へ圧入されて
いる端子部5bを基板31から打ち抜く際に、ロケータ
歯部9aの先端面が基板31面に接し、ベース部9b及
びロケータ歯部9aが基板31を受ける受台部材20に
よる受台の代わりとすることができるので、基板31に
無理なストレスを掛けることなくコネクタをリペアする
ことできる。
【0034】
【発明の効果】以上、実施の形態例によって説明したよ
うに、本発明のコネクタによれば、ロケータを設けるこ
とにより、端子部の整列性およびコネクタを打ち込むと
きに必要な接続体の反対面を上にして、基板側への対向
面を下面とした場合の平坦度を向上することができる。
【0035】また、基板への打ち込み失敗によるコネク
タを基板から取り外す作業において、ロケータもしくは
受台部材を用いることによって、基板へ無理なストレス
をかけることなく、コネクタをリペアすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタの第1の実施の形態例を示す
分解斜視図である。
【図2】図1のコネクタにロケータを取り付けた状態を
示す斜視図である。
【図3】本発明のコネクタの第2の実施の形態例を示す
分解斜視図である。
【図4】図2に示したコネクタを基板に対向した状態
で、受台を取り付ける前の状態を示す斜視図である。
【図5】図4に示したコネクタを基板に対向した状態か
らコネクタを取り外すときの作業を説明すための側面図
である。
【図6】従来のコネクタを示す斜視図である。
【図7】図6に示したコネクタを基板に対向する状態を
説明した側面図である
【図8】図6に示したコネクタを基板から取り外す状態
を説明した側面図である
【符号の説明】
1 接続体 1a 対向面 1b 反対面 3 絶縁体 5 コンタクト 5a 保持部 5b 端子部 5c 接触部 7 保持部材 7a,7b 樹脂モールド部材 7c 突起部 7e 溝部 9 ロケータ 9a ロケータ歯部 9b ベース部 20 受台部材 20a 受台歯部 31 基板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−233879(JP,A) 特開 平7−78660(JP,A) 特開 平3−226979(JP,A) 特開 平8−288019(JP,A) 実開 平7−8963(JP,U) 特表 平6−507267(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 12/22 H01R 12/20 H01R 13/514

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に対向する対向面をもつ接続体と、
    該接続体の複数個を並列に組み合わせ、相手コネクタに
    接続するよう前記接続体の複数個を一体に設けた絶縁体
    とを含み、前記接続体は導電性のコンタクトと、該コン
    タクトを保持した絶縁性の保持部材とを有し、前記コン
    タクトは前記保持部材に保持した保持部と、該保持部の
    一側から前記対向面の外へのびている端子部と、該保持
    部の他側から前記保持部材の外へのびて前記絶縁体に位
    置している接触部とを有し、前記端子部を前記基板のス
    ルーホールへ圧入することにより前記基板の回路と前記
    端子部とを電気的にかつ基板に機械的に接続するコネク
    タにおいて、 複数個の前記接続体は並列に組み合わせた相互間にかつ
    前記対向面を交差する方向に複数の空間部をもって前記
    絶縁体に一体に設けられており、複数の該空間部に挿入
    されて前記保持部材に着脱可能に取り付ける複数のロケ
    ータ歯部をもつロケータを具備しており、 該ロケータは前記対向面とは反対側の反対面側から前記
    ロケータ歯部が挿入されるものであり、前記空間部に前
    記ロケータ歯部が挿入されたときに、少なくとも前記ロ
    ケータ歯部の先端面が前記空間部に位置し、前記ロケー
    タ歯部の先端面が前記空間部に取り付けられたときに前
    記対向面とは反対側の前記反対面に当接しかつ前記ロケ
    ータ歯部のそれぞれを所定間隔をもって並列に接続して
    いるベース部を有し、 更に、前記ロケータは前記基板へ圧入されている前記端
    子部を前記基板から打ち抜く際に、前記ロケータ歯部の
    先端面が前記基板面に接し、前記ベース部及び前記ロケ
    ータ歯部が前記基板を受ける受台の代わりとなるこ とを
    特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタにおいて、前記
    ロケータが前記接続体間のクロストークを防ぐシールド
    材によって作られていることを特徴とするコネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコネクタにおいて、前記
    接続体の前記保持部材が樹脂モールド部材であって、前
    記コンタクトをモールドイン成形によって保持している
    ことを特徴とするコネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のコネクタにおいて、前記
    接続体の前記保持部材が樹脂モールド部材であって、該
    樹脂モールド部材の一方面に前記保持部を組み込む溝部
    を有し、前記保持部が前記樹脂モールド部材に組み付け
    られていることを特徴とするコネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のコネクタにおいて、前記
    接続体の前記保持部材が2枚の樹脂モールド部材であっ
    て、2枚の該樹脂モールド部材が対向する面の少なくと
    も一方面に前記保持部を組み込む溝部を有し、前記保持
    部が2枚の前記樹脂モールド部材に組み付けられている
    ことを特徴とするコネクタ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のコネクタにおいて、前記
    接続体の前記保持部材は隣合う前記保持部材間に前記空
    間部を形成するよう前記保持部材の隣合う一面へ突出し
    て該一面に当接する突起部を有していることを特徴とす
    るコネクタ。
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