JP3325085B2 - 再充填可能な二軸延伸ブロー成形ボトルおよびその再利用方法 - Google Patents

再充填可能な二軸延伸ブロー成形ボトルおよびその再利用方法

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JP3325085B2 JP16970493A JP16970493A JP3325085B2 JP 3325085 B2 JP3325085 B2 JP 3325085B2 JP 16970493 A JP16970493 A JP 16970493A JP 16970493 A JP16970493 A JP 16970493A JP 3325085 B2 JP3325085 B2 JP 3325085B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内容物の再充填可能な
二軸延伸ブロー成形ボトルおよびその再利用方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、飲料水などを収容したボトルと
してはガラスビンが多用されている。しかし、ガラスビ
ンは、破損した場合の危険が大きいことや重量が大きい
等の理由によって、比較的軽量かつ耐久性もある程度確
保できる合成樹脂製のボトルに置き換えられることが多
くなってきている。このようなボトルとしては、例え
ば、内容物の目視ができる透明度を安定して得られるポ
リエチレンテレフタレート(PET)樹脂製ボトルがあ
る。
【0003】ところで、近年、このようなボトルは、材
料費の節約や環境保全等の要求により、回収して内容物
を再充填できる、所謂、R−R(returnable
−refillable)ボトルが用いられるようにな
ってきている。
【0004】そこで、このようなボトルは、例えば、回
収された後、苛性ソーダ等を用いた高温の苛性アルカリ
洗浄が行なわれ、乾燥後、汚染物の検査を経て再度、内
容物を再充填されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような苛
性アルカリ洗浄をPETボトルに適用した場合には次の
ような問題があり、R−Rボトルには適さないのが現状
であった。
【0006】すなわち、PETボトルの場合には高温度
の環境下におかれると熱変形が生じやすくなる。このた
め、ガラスビンの場合に比べ、低温で洗浄工程を実施す
ることになり、殺菌効果が十分でなくなる虞れがある。
また、このような苛性ソーダを用いた洗浄では、PET
材料との化学分解によりストレスクラックが生じやすく
なったり、あるいは、苛性ソーダ等の不純物が内部に浸
透した場合には経時的に析出物が発生することもある。
ストレスクラックが発生すると、胴部の強度が確保でき
なくなったりする場合があり、また、析出物が発生した
場合には、再充填された内容物内に混入する場合があ
る。殊に、高温下での洗浄が行なえないPETボトルで
は、苛性ソーダの濃度を上げて殺菌作用を促すことが多
いので、上記した問題が生じやすい。
【0007】また、再利用されるボトルは、回収前に内
容物検査を受けるが、現状の検査機では、完璧に内容物
を確認することが難しい場合がある。このため、例え
ば、消費者が空きボトル内に入れた内容物と再充填され
る内容物とで極端に異なる場合には、洗浄した後の再充
填された内容物に悪影響を及ぼすこともある。つまり、
極端な例では、回収前に消費者が空きボトル内にガソリ
ンを入れ、回収後、このボトルに飲料水を充填するよう
な場合には、仮に汚染物がないとして検査工程を経た段
階で僅かでも先に充填された内容物が残っていると衛生
上の安全性を確保できない状態を招く虞れがある。
【0008】そこで、本発明の目的とするところは、上
述した従来の二軸延伸ブロー成形ボトルの再利用方法に
おける問題に鑑み、衛生上の安全性を確保できるととも
に、効率的なリサイクルが可能な再利用方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明に係る二軸延伸ブロー成形ボト
ルの再利用方法は、搬送時の衝撃および落下衝撃等の耐
える強度の胴部を有する外層ボトルと、 前記外層ボトル
内に配置され、前記外層ボトルよりも薄肉でかつ前記外
層ボトルの開口より引出し可能に収縮変形する胴部を有
し、前記内容物の包装用の内層ボトルと、 から成る二軸
延伸ブロー成形ボトルを市場より回収する工程と、 前記
内層ボトルを前記外層ボトル内より引出す工程と、 前記
外層ボトルを洗浄する工程と、 前記外層ボトル内にて新
たなプリフォームを用いて内層ボトルを二軸延伸ブロー
成形する工程と、 前記内層ボトル内に内容物を再充填す
る工程と、 を含むことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記外層ボトルは、市場に提供された成形品を回収
した後に再利用されるリサイクル材料を全部若しくは一
部用いて成形されたものであることを特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2におい
て、前記外層ボトルは、市場に提供された前記内層ボト
ルを回収した後に再利用されるリサイクル材料を全部若
しくは一部用いて成形されたものであることを特徴とし
ている。
【0012】
【0013】
【作用】本発明によれば、外層ボトルから引き出された
内層ボトルは、再度、内容物と接触するために提供され
ることがなく、内容物と接触する内層ボトルは新しい成
形ボトルであるので、衛生上の安全が確保しやすい。し
かも、市場より回収された二軸延伸ブロー成形ボトル
は、内容物包装用の内層ボトルが外層ボトルより引出さ
れることにより、内容物と接触しない外層ボトルを比較
的簡単な洗浄のみで再利用することができる。
【0014】また、本発明においては、市場より回収さ
れた成形品あるいは引出された内層ボトルをリサイクル
することで外層ボトルの二軸延伸ブロー成形用材料とし
て用いることが可能である。従って、外層ボトル用とし
て、リサイクル材料を成形性を損ねないで用いることに
より、回収された成形品あるいは内層ボトルの再利用価
値を高めることが可能になる。
【0015】
【実施例】以下、図によって本発明による再充填可能な
二軸延伸ブロー成形ボトルおよびその再利用方法につい
て説明する。
【0016】図1は、本発明による再利用方法の工程を
模式的に示した図であり、同図において、成形装置10
によって二軸延伸ブロー成形されることで完成品とされ
たボトル20は、外層ボトル22とこの内側に位置する
内層ボトル24とを備えた二重壁ボトルで構成されてい
る。外層ボトル22は、繰返し回収されて再利用される
ボトルであり、搬送時での衝撃や落下衝撃に耐えること
ができる強度を有する胴部を備えている。また、内層ボ
トル24は、吸引力あるいは引き出し力等により外層ボ
トル22の開口から引出すための収縮変形が可能な程度
に薄肉を設定された胴部を備えている。このような二重
壁ボトル20を成形するための成形装置10は、一例と
して、射出成形工程と二軸延伸ブロー成形工程とを同じ
基台上で実行することができるホットパリソン方式ある
いは1ステージ方式と称される型式が用いられる。
【0017】完成品とされた二重壁ボトル20は、例え
ば飲料水などの内容物を充填されて市場に提供されて消
費者の手に渡る。
【0018】一方、市場から回収された二重壁ボトル2
0は、内層ボトル24が外層ボトル22から引出されて
分離される。つまり、内層ボトル24は、吸引力あるい
は引き出し力によって外層ボトル22の開口から引出す
ことができる程度に収縮変形可能であるので、外層ボト
ル22から引出される。なお、このような収縮変形は、
例えば、PETボトルの場合、内層ボトル24のみを加
熱収縮させるようにしてもよい。このためには、例え
ば、加熱コア等を内層ボトル24内に挿入することが考
えられる。
【0019】このようにして互いに分離された外層ボト
ル22と内層ボトル24とのうち、外層ボトル22は、
洗浄工程を実行される。一方、内層ボトル24は、例え
ば粉砕されてペレット化され、このペレット化された樹
脂を外層ボトル22の成形材料とされる。また、外層ボ
トル22の成形材料としては、勿論、バージン材料であ
ってもよく、リサイクル材料を用いる場合には、内層ボ
トル24をペレット化したもののみでなく、例えば、他
の使用目的に用いられたPET樹脂による成形ボトルを
ペレット化して用いてもよい。さらに、外層ボトル22
の材料としては、ペレット化だけでなくフレーク状のも
のや回収したボトル等をナフサまで還元したものを用い
ることもある。なお、ペレット化やフレーク状のものを
材料として用いる場合には、それ自体での成形性が劣る
ので、バージン材料とのブレンドやバージン材料との間
にはさみこんで、多層成形することにより、成形性を向
上させる。
【0020】回収された外層ボトル22あるいは新たに
成形された外層ボトル22は、成形装置10における二
軸延伸ブロー成形工程に準備され、二重壁ボトル20の
外層ボトル22として用いられる。この場合の内層ボト
ル24は、成形装置10において新たに射出成形された
プリフォームが用いられるが、特に、飲料用の包装容器
として用いる場合には、バージン材料とすることが好ま
しい。
【0021】上記実施例によれば、外層ボトル22をリ
サイクル材料で構成することができ、そして、内層ボト
ル24は、その都度、射出成形されるプリフォームによ
って構成される。このため、外層ボトル22は、再充填
される内容物との接触を避けることが必要になる。そこ
で、本実施例では、外層ボトル22と内層ボトル24と
の開口部の構造が図2に示す構造とされている。
【0022】すなわち、外層ボトル22のリップ部に内
層ボトル24のリップ部が重合されて一体化されてい
る。そして、内層ボトル24のリップ部24Aは、外周
面にキャップ装着用のネジ部が形成されるとともに、基
部にフランジ部24Bが形成されていて、このフランジ
部24Bが外層ボトル22のリップ部上端に形成されて
いるフランジ部22Aの上面に重合される。従って、内
層ボトル24は、内容物を充填するための開口から内容
物が充填される底部までの全域で外層ボトル22の内部
を覆っていることになり、外層ボトル22が内容物と接
触することがない。
【0023】また、これら開口部同士を重合している外
層ボトル22と内層ボトル24とは、抜け止めがされて
いる。すなわち、図2において、内層ボトル24のリッ
プ部24Aから連続する胴部の外径は外層ボトル22の
開口径よりも大きくされ、これにより、内層ボトル24
のフランジ部24Bと胴部とで外層ボトル22のフラン
ジ部22Aおよび胴部を挟み込むことができる。
【0024】一方、外層ボトル22に対して、内層ボト
ル24は、内容物と接触する関係上、常に新しい材料で
成形されることが重要である。そこで、本実施例では、
図1に示した成形装置10における射出成形工程では、
内層ボトル24を成形するためのプリフォームが成形さ
れ、このプリフォームが、例えば、温調工程を設けるこ
とで延伸適温に温度調整された後、延伸ブロー成形工程
に搬入された時に外層ボトル22内に挿填されて二軸延
伸ブロー成形される。従って、外層ボトル22の内壁面
をキャビティ面として内層ボトル24が成形され、成形
された内層ボトル24は外層ボトル22の内壁面に密着
する。なお、この二軸延伸ブロー成形時には、内層ボト
ル24の膨張を可能にするための排気構造が必要となる
が、この構造としては、例えば、特開平5ー31791
号に記載されているように、外層リップ部に形成したエ
アベント構造や、外層ボトル22の壁面に形成した排気
孔を設けた構造などが用いられる。
【0025】ところで、以上の説明は、一旦成形された
外層ボトル22に対して内層ボトル24を挿填して二軸
延伸ブロー成形することで二重壁ボトルを構成する場合
を説明したが、もっとも、初期の段階では、内外層いず
れのボトルもバージン材料を用いて射出成形によるプリ
フォームから二軸延伸ブロー成形する必要がある。
【0026】図3および図4は、1ステージ方式で外層
および内層ボトルを成形する場合の例が示されている。
【0027】すなわち、この場合に用いられるブロー成
形装置100は、基台102を備えている。そして、こ
のブロー成形装置100は、2箇所に設置された射出装
置104、106を備え、2段階の射出成形により外層
と内層との二層構造からなるプリフォームを成形する構
成を備えている。機台102には回転盤108が設けら
れており、この回転盤108は、図示矢印方向に間欠的
に回転することができる。そして、回転盤108は、間
欠回転する過程で、次の各ステーションにおいて停止す
る。すなわち、図3に示した構造でのステーションは、
内層プリフォームを射出成形する工程を実施する第1の
射出成形ステーション110、外層プリフォームを射出
成形する工程を実施する第2の射出成形ステーション1
12、上記各ステーションで成形された積層プリフォー
ムを延伸適温に調整する温調ステーション114、積層
プリフォームの二軸延伸ブロー成形工程を実施する延伸
ブロー成形ステーション116および延伸ブロー成形さ
れた成形品、この場合には、二重壁ボトルの取出し工程
を実施するエジェクトステーション118が設けられて
いる。本実施例では、上記第1および第2の射出成形ス
テーション110、112で成形されるプリフォーム
は、次の関係を設定されている。つまり、第1の射出成
形ステーション110で成形される内層プリフォームは
第2の射出成形ステーション112で成形される外層プ
リフォームよりも薄肉に設定され、互いに分離が可能な
関係をもたせてある。このようなプリフォームは、図4
において実線で示す内層プリフォーム120が第1の射
出成形ステーション110において、このリップ部の形
状出しを行なうリップ型122と胴部外形の形状出しを
行なう射出キャビティ型124と胴部内面を規定する射
出コア型126とによって成形される。また、外層プリ
フォーム130は、第2の射出成形ステーション106
において、図4中、二点鎖線で示すように、リップ部お
よび胴部の形状出しができる隙間を設定された射出キャ
ビティ型132を用いて成形される。
【0028】さらに、これら各層のプリフォームは互い
に溶着しない関係が必要である。これは、内層ボトル2
4を外層ボトル22の内部から引出せるようにするため
である。このため、内層プリフォーム120の表面層が
完全に冷却硬化してから外層プリフォーム130の射出
成形が行なわれる。なお、プリフォーム同士を射出成形
する場合には、射出金型内に樹脂が流れ込むゲート部の
温度がきわめて高くなる。このため、内層、外層の各プ
リフォーム同士が溶着することも予想されるが、このよ
うな溶着に関しては、ゲート、プリフォームの形状設定
により回避することができる。
【0029】成形時、上記リップ型122は、リップ型
移送プレート140(図3参照)によって同時成形個数
分を保持され、各ステーションを移送される。
【0030】一方、温調ステーション114には、周知
構造からなる温調ポットおよび温調コアが配備されてい
て、外層プリフォームおよび内層プリフォームが共に同
じ延伸適温に調整される。また、延伸ブロー成形ステー
ション116には、周知構造のブローキャビティ型の開
閉機構が設けられ、外層プリフォームおよび内層プリフ
ォームのいずれをも同時に二軸延伸ブロー成形する。
【0031】このような構成からなる成形装置100に
おいては、第1の射出成形ステーション104におい
て、図4に示した射出金型を用いて内層プリフォーム1
20が射出成形される。この内層プリフォーム120
は、リサイクル材料ではなく、所謂、バージン材料に相
当するPET樹脂が用いられる。そして、この内層プリ
フォーム120の表面層が完全に冷却硬化した時点で内
層プリフォーム120は第2の射出成形ステーション1
06に移送される。第2の射出成形ステーション106
では、外層プリフォーム130を形成するための射出キ
ャビティ型が用いられ、この射出キャビティ型内に内層
プリフォーム120が挿填される。この外層プリフォー
ム130の材料としては、内層プリフォーム120と異
なり、所謂、リサイクル材料に相当するPET樹脂が用
いられる。そして、外層プリフォーム130は、内層プ
リフォーム120が射出コア型の冷却機構によって冷却
硬化を維持されているので、内層プリフォーム120と
の境界部で溶着することなく成形される。
【0032】また、外層プリフォームの材料によって
は、それ自体での成形性が劣ることもあるので、バージ
ン材料とのブレンドやバージン材料間にはさみ込んで多
層成形することにより、成形性を改善することもある。
【0033】次いで、積層された内層プリフォーム12
0および外層プリフォーム130は、温調ステーション
114において延伸適温に調整された後、延伸ブロー成
形ステーション116において二軸延伸ブロー成形さ
れ、ボトル形状に成形されて取り出される。
【0034】ところで、上記した工程によって成形され
たボトルは、図2に示すように、外層ボトル22のリッ
プ部上端が内層ボトル24のリップ部に有するフランジ
24Bよりも下方に位置し、換言すれば、内容物を注ぐ
開口位置から底部までの間の内壁面が内層ボトル24の
壁面によって構成されている。従って、内容物はリサイ
クル材料で構成された外層ボトル22に接触することが
ないので、このボトルつまり二層壁ボトル20が回収さ
れた場合の苛性アルカリ洗浄をさほど重要視しなくて
も、衛生上安全性を確保することができる。
【0035】このような成形工程を実施することで、射
出成形を2段階に区分して内層および外層の各プリフォ
ームを成形するにあたり、互いに溶着することがないよ
うに、一方のプリフォームの表面層が完全に冷却硬化し
てから他方のプリフォームの射出成形を行なう。従っ
て、内層および外層の各ボトルはプリフォームの段階で
分離可能な状態を設定されているので、外層ボトル内部
からの内層ボトルの分離引出を容易に行なうことができ
る。
【0036】なお、図3に示した成形装置では、2段階
の射出成形によって有底プリフォームを成形する場合を
前提としたが、例えば、射出成形時以外に底部を形成す
る場合がある押し出し成形による二層プリフォーム、所
謂、多層プリフォームによる二層ボトルを対象とするこ
とも可能である。この場合には、当然のことではある
が、内層と外層とのプリフォーム同士が境界部で溶着し
ないように工夫することが必要になる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
二重壁ボトルのうちの内層ボトルを引出すことができ
る。
【0038】従って、内容物は回収された外層ボトルに
接することがないので、衛生上安全であり、なおかつ、
内層ボトルが薄肉に形成されているので、毎回、バージ
ン材料で成形した場合でも、コストを低くすることが可
能である。また、二重壁ボトル内に位置した内層ボトル
は、高温の苛性アルカリ洗浄を行なう必要がないので、
苛性アルカリ洗浄を行なった場合の問題を全てなくすこ
とができる。しかも、苛性アルカリ洗浄は、内容物と接
触しない外層ボトルに対して実行されるので、高温下で
の洗浄を要しない。従って、外層ボトルでのストレスク
ラックや洗浄液の内部への浸透などの問題も解決され
る。
【0039】さらに本発明によれば、外層ボトルから引
出された内層ボトルは、ペレット化やフレーク状とされ
たりあるいはナフサまで還元されることで外層ボトルの
成形材料として用いることができるので、リサイクル効
率を向上させることが可能になる。
【0040】そして、外層ボトルは、内容物と接触しな
いので、上記した内層ボトルからのペレット化材料だけ
でなく、他で回収されたPET樹脂によって成形するこ
とができるので、飲料水用のみならず他の使用目的で用
いられたPET樹脂のリサイクル効率も向上させること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法による再充填のためのボトル再利用
工程を説明する工程図である。
【図2】図1に示した再使用工程に用いられるボトルの
局部断面図である。
【図3】本発明方法による再利用可能なボトルの成形装
置の一例を示す模式図である。
【図4】図3に示した成形装置の射出成形ステーション
で用いられる射出金型およびこの型によって成形される
プリフォームの形状を示す断面図である。
【符号の説明】
10、100 成形装置 20 二重壁ボトル 22 外層ボトル 24 内層ボトル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送時の衝撃および落下衝撃等に耐える
    強度の胴部を有する外層ボトルと、 前記外層ボトル内に配置され、前記外層ボトルよりも薄
    肉でかつ前記外層ボトルの開口より引出し可能に収縮変
    形する胴部を有し、前記内容物の包装用の内層ボトル
    と、 から成る二軸延伸ブロー成形ボトルを市場より回収する
    工程と、 前記内層ボトルを前記外層ボトル内より引出す工程と、 前記外層ボトルを洗浄する工程と、 前記外層ボトル内にて新たなプリフォームを用いて内層
    ボトルを二軸延伸ブロー成形する工程と、 前記内層ボトル内に内容物を再充填する工程と、 を含むことを特徴とする二軸延伸ブロー成形ボトルの再
    利用方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記外層ボトルは、市場に提供された成形品を回収した
    後に再利用されるリサイクル材料を全部若しくは一部用
    いて成形されたものであることを特徴とする二軸延伸ブ
    ロー成形ボトルの再利用方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記外層ボトルは、市場に提供された前記内層ボトルを
    回収した後に再利用されるリサイクル材料を全部若しく
    は一部用いて成形されたものであることを特徴とする
    軸延伸ブロー成形ボトルの再利用方法。
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