JPH0585534A - 易切断帯を備えた樹脂ボトルとその製法 - Google Patents
易切断帯を備えた樹脂ボトルとその製法Info
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- JPH0585534A JPH0585534A JP27500491A JP27500491A JPH0585534A JP H0585534 A JPH0585534 A JP H0585534A JP 27500491 A JP27500491 A JP 27500491A JP 27500491 A JP27500491 A JP 27500491A JP H0585534 A JPH0585534 A JP H0585534A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
- B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
- B65D1/0223—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
- B65D1/0292—Foldable bottles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D2501/00—Containers having bodies formed in one piece
- B65D2501/0009—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures designed for pouring contents
- B65D2501/0054—Lines of weakness
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- Ceramic Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 手指によって容易にボトルを２分割すること
ができ、ボトルの容積を縮小し、積み重ね回収ができる
ようにした樹脂ボトル並びにその製造法を提案する。 【構成】 延伸ブロー成形されたボトル本体のほぼ中央
部を実質的に横断または縦断する線上に、部分的に薄肉
に形成され、せん断強度を弱めたウイークラインを設け
る。ウイークラインはブロー型の型締め操作時に、所定
の割型の間に若干のスキマが形成された状態で割型の型
締め作動を一旦止め、しかる後、圧縮空気を前記割型の
間に配設されたパリソンに吹き込んで当該パリソンを割
型に密着させつつ、前記割型のスキマに向かって局部的
に膨出した膨出部を形成し、ついで前記割型を閉じるこ
とにより前記膨出部を偏平に押し潰して形成する。
ができ、ボトルの容積を縮小し、積み重ね回収ができる
ようにした樹脂ボトル並びにその製造法を提案する。 【構成】 延伸ブロー成形されたボトル本体のほぼ中央
部を実質的に横断または縦断する線上に、部分的に薄肉
に形成され、せん断強度を弱めたウイークラインを設け
る。ウイークラインはブロー型の型締め操作時に、所定
の割型の間に若干のスキマが形成された状態で割型の型
締め作動を一旦止め、しかる後、圧縮空気を前記割型の
間に配設されたパリソンに吹き込んで当該パリソンを割
型に密着させつつ、前記割型のスキマに向かって局部的
に膨出した膨出部を形成し、ついで前記割型を閉じるこ
とにより前記膨出部を偏平に押し潰して形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、易切断帯を備えた樹脂
ボトルとその製法に関する。さらに詳しく述べると、本
発明は清涼飲料、アルコール飲料その他の食品、薬品な
どの液体を収容する延伸ブローボトルとその製法に関す
るものであって、特に空ボトルを回収する際、はさみ、
カッタの類を使用せずに、手指によって容易にボトルを
２分割することができ、ボトルの容積を縮小し、積み重
ね回収ができるようにした延伸ブローボトルとその製法
に関する。
ボトルとその製法に関する。さらに詳しく述べると、本
発明は清涼飲料、アルコール飲料その他の食品、薬品な
どの液体を収容する延伸ブローボトルとその製法に関す
るものであって、特に空ボトルを回収する際、はさみ、
カッタの類を使用せずに、手指によって容易にボトルを
２分割することができ、ボトルの容積を縮小し、積み重
ね回収ができるようにした延伸ブローボトルとその製法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、清涼飲料、アルコール飲料などの
液体を収容する容器として、ガラス瓶や缶に代わってＰ
ＥＴボトル等の樹脂ボトルが多用されている。ところが
この種のボトルは、ほとんどのものが使い捨てのワンウ
エイ型であり、使用後再利用のための回収は行われてお
らず、ごみとしてそのまま処分されているのが実状であ
る。しかし、樹脂ボトルは、廃棄した場合にはかさばる
ので、集積場のスペースをとり、運搬時の取扱にも不便
をきたすことが多い。またそれらの回収、焼却、あるい
は埋立処理に当たっても高額な経費がかかる。
液体を収容する容器として、ガラス瓶や缶に代わってＰ
ＥＴボトル等の樹脂ボトルが多用されている。ところが
この種のボトルは、ほとんどのものが使い捨てのワンウ
エイ型であり、使用後再利用のための回収は行われてお
らず、ごみとしてそのまま処分されているのが実状であ
る。しかし、樹脂ボトルは、廃棄した場合にはかさばる
ので、集積場のスペースをとり、運搬時の取扱にも不便
をきたすことが多い。またそれらの回収、焼却、あるい
は埋立処理に当たっても高額な経費がかかる。
【０００３】とこで今日、家庭や事業所等からでる上記
のようなうプラスチックごみが急増し、それらによる地
球環境の破壊、汚染等が大きな社会問題となっている。
そこで、このようなプラスチックごみを減量化し、また
それらのごみを再生資源としていかに効率よく回収し、
再利用するかが今日の重要なニーズになっている。
のようなうプラスチックごみが急増し、それらによる地
球環境の破壊、汚染等が大きな社会問題となっている。
そこで、このようなプラスチックごみを減量化し、また
それらのごみを再生資源としていかに効率よく回収し、
再利用するかが今日の重要なニーズになっている。
【０００４】かかる事情に鑑み、さきに本出願人は、Ｐ
ＥＴボトル等の樹脂ボトルを使用後に２分割して、再生
資源として回収運搬することのできるボトルを提案した
（実願平３−４６７５０号、実願平３−５２２３７号参
照）。しかし、上記先願に係る考案ではボトルを分割す
る際に、はさみ、カッタの類を用いる必要があるという
手間を要した。
ＥＴボトル等の樹脂ボトルを使用後に２分割して、再生
資源として回収運搬することのできるボトルを提案した
（実願平３−４６７５０号、実願平３−５２２３７号参
照）。しかし、上記先願に係る考案ではボトルを分割す
る際に、はさみ、カッタの類を用いる必要があるという
手間を要した。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記先願の難
点というべき空ボトルを回収する際、はさみ、カッタの
類を使用する点を改善し、手指によって容易にボトルを
２分割することができ、ボトルの容積を縮小し、積み重
ね回収ができるようにした樹脂ボトルを提案するもので
ある。また本発明は、上記のような手指で簡単に分割で
きる樹脂ボトルを延伸ブロー成形法を利用して容易に製
造することのできる新規な方法を提案しようとするもの
である。
点というべき空ボトルを回収する際、はさみ、カッタの
類を使用する点を改善し、手指によって容易にボトルを
２分割することができ、ボトルの容積を縮小し、積み重
ね回収ができるようにした樹脂ボトルを提案するもので
ある。また本発明は、上記のような手指で簡単に分割で
きる樹脂ボトルを延伸ブロー成形法を利用して容易に製
造することのできる新規な方法を提案しようとするもの
である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のボトルは、延伸ブロー成形されたボトル本
体のほぼ中央部を実質的に横断または縦断する線上に、
部分的に薄肉に形成され、せん断強度を弱めたウイーク
ラインまたは帯をリング状ないし連続状に設けたことを
特徴としている。また本発明の易切断帯を備えた樹脂ボ
トルの製法は、射出成形された有底パリソンを、延伸ブ
ロー成形法により、軸方向に延伸させたのち、あるいは
延伸させながら圧縮空気を吹き込んでブロー型内で横方
向に延伸ブロー成形する延伸ブローボトルの製法におい
て、複数個の割型に形成されたブロー型を用いて、当該
ブロー型の型締め操作時に、所定の割型の間に若干のス
キマが形成された状態で割型の型締め作動を一旦止め、
しかる後、圧縮空気を前記割型の間に配設されたパリソ
ンに吹き込んで、当該パリソンを割型に密着させつつ、
前記割型のスキマに向かって局部的に膨出した膨出部を
形成し、ついで前記割型を閉じることにより前記膨出部
を偏平に押し潰してせん断強度を弱めたウイークライン
または帯をリング状ないし連続状に設けた後、冷却し成
形品を脱型し取出す工程からなるものである。
め、本発明のボトルは、延伸ブロー成形されたボトル本
体のほぼ中央部を実質的に横断または縦断する線上に、
部分的に薄肉に形成され、せん断強度を弱めたウイーク
ラインまたは帯をリング状ないし連続状に設けたことを
特徴としている。また本発明の易切断帯を備えた樹脂ボ
トルの製法は、射出成形された有底パリソンを、延伸ブ
ロー成形法により、軸方向に延伸させたのち、あるいは
延伸させながら圧縮空気を吹き込んでブロー型内で横方
向に延伸ブロー成形する延伸ブローボトルの製法におい
て、複数個の割型に形成されたブロー型を用いて、当該
ブロー型の型締め操作時に、所定の割型の間に若干のス
キマが形成された状態で割型の型締め作動を一旦止め、
しかる後、圧縮空気を前記割型の間に配設されたパリソ
ンに吹き込んで、当該パリソンを割型に密着させつつ、
前記割型のスキマに向かって局部的に膨出した膨出部を
形成し、ついで前記割型を閉じることにより前記膨出部
を偏平に押し潰してせん断強度を弱めたウイークライン
または帯をリング状ないし連続状に設けた後、冷却し成
形品を脱型し取出す工程からなるものである。
【０００７】
【実施例】次に、この発明の一実施例である易切断帯を
備えた樹脂ボトル並びにその製法を図面を参照しながら
具体的に説明する。なお以下の記述において、ボトル本
体の成形に使用する材料樹脂の具体例として、ＰＥＴ
（ポリエチレンテレフタレート）を挙げたが、ＰＥＴ以
外にも例えばＰＡＮ（ポリアクリロニトリル系樹脂）Ｐ
ＥＮ（ポリエチレンナフタレート）等が使用できる。し
かし本発明は、勿論これらの樹脂に限定するものではな
く、延伸ブロー成形用合成樹脂として従来より知られて
いる樹脂を使用することができる。図１はＰＥＴを使用
して延伸ブロー成形した本発明樹脂ボトルの斜視図、図
２は同上ボトルの縦断面図である。上記ボトルは、図示
のように、ボトル本体１のほぼ中央部の周長を、ボトル
肩部および底部より大きく形成し、かつこの周長の大な
る部分２（以下大径部という）の下方に、細くくびれた
部分を形成することを可とする。このくびれた箇所に、
せん断強度を弱めたウイーク（ＷＥＡＫ）ラインまたは
帯３をリング状ないし連続状に設ける。上記したように
ウイークラインまたは帯３をボトル大径部２の下方のく
びれた位置に設けた場合には、平素、前記ウイークライ
ンにさわる頻度が少なくなるので、この部分は平常使用
状態において破損され難くなる。なお必要に応じて図５
に示すように、このウイークラインまたは帯３の上に保
護紙または樹脂フイルム製のバンド４等を巻き付け、該
ウイークラインまたは帯を補強することも可能である。
さらに図示省略したが、上記ボトルの外側に紙箱などの
外容器を組み合わせ複合容器として用いることも可能で
あり、このようにした場合は、ボトル自体ならびにウイ
ークラインまたは帯の補強作用と同時に日光によるボト
ル内容物の変質を防ぐ作用が発揮される。
備えた樹脂ボトル並びにその製法を図面を参照しながら
具体的に説明する。なお以下の記述において、ボトル本
体の成形に使用する材料樹脂の具体例として、ＰＥＴ
（ポリエチレンテレフタレート）を挙げたが、ＰＥＴ以
外にも例えばＰＡＮ（ポリアクリロニトリル系樹脂）Ｐ
ＥＮ（ポリエチレンナフタレート）等が使用できる。し
かし本発明は、勿論これらの樹脂に限定するものではな
く、延伸ブロー成形用合成樹脂として従来より知られて
いる樹脂を使用することができる。図１はＰＥＴを使用
して延伸ブロー成形した本発明樹脂ボトルの斜視図、図
２は同上ボトルの縦断面図である。上記ボトルは、図示
のように、ボトル本体１のほぼ中央部の周長を、ボトル
肩部および底部より大きく形成し、かつこの周長の大な
る部分２（以下大径部という）の下方に、細くくびれた
部分を形成することを可とする。このくびれた箇所に、
せん断強度を弱めたウイーク（ＷＥＡＫ）ラインまたは
帯３をリング状ないし連続状に設ける。上記したように
ウイークラインまたは帯３をボトル大径部２の下方のく
びれた位置に設けた場合には、平素、前記ウイークライ
ンにさわる頻度が少なくなるので、この部分は平常使用
状態において破損され難くなる。なお必要に応じて図５
に示すように、このウイークラインまたは帯３の上に保
護紙または樹脂フイルム製のバンド４等を巻き付け、該
ウイークラインまたは帯を補強することも可能である。
さらに図示省略したが、上記ボトルの外側に紙箱などの
外容器を組み合わせ複合容器として用いることも可能で
あり、このようにした場合は、ボトル自体ならびにウイ
ークラインまたは帯の補強作用と同時に日光によるボト
ル内容物の変質を防ぐ作用が発揮される。
【０００８】図６ないし図９は、本発明製法の要部並び
に本製法で使用する開閉自在なブロー型１０の一例を示
している。図示のブロー型１０は、左右方向に分割可能
な胴型１１ａ，１１ｂと、胴型下部と接するように上下
動可能に配設された底型１２とから構成されている。こ
の底型も割型に構成することができる。前記胴型と底型
との境界面には、ウイークライン３を成形するため、深
さ３ｍｍ程度の溝（凹部）１３がキャビテイ１４と隣接
するように形成されている。また前記胴型の上部には、
有底パリソン１６を保持するネックリング１７がセット
できる嵌合部１５が形成されている。有底パリソン１６
は従来周知のインジェクション成形法によりボトルの口
元部５を一体成形した後、前記ネックリング１７で保持
して胴型内に導入される。
に本製法で使用する開閉自在なブロー型１０の一例を示
している。図示のブロー型１０は、左右方向に分割可能
な胴型１１ａ，１１ｂと、胴型下部と接するように上下
動可能に配設された底型１２とから構成されている。こ
の底型も割型に構成することができる。前記胴型と底型
との境界面には、ウイークライン３を成形するため、深
さ３ｍｍ程度の溝（凹部）１３がキャビテイ１４と隣接
するように形成されている。また前記胴型の上部には、
有底パリソン１６を保持するネックリング１７がセット
できる嵌合部１５が形成されている。有底パリソン１６
は従来周知のインジェクション成形法によりボトルの口
元部５を一体成形した後、前記ネックリング１７で保持
して胴型内に導入される。
【０００９】以下本発明による延伸ブローボトルの製法
の特徴を説明すると、図６及び７に示したように、当該
ブロー型の型締め操作時に、胴型と底型とを完全に閉じ
ず、両者の間に若干のスキマｔが形成された状態で型締
め動作を一旦止め、この状態で、胴型に導入した前記の
パリソン１６を所定の温度条件下において、延伸ロッド
１８を用いて軸方向に延伸した後、その延伸ロッドより
圧縮空気を吹き出してパリソン１６を横方向にブロー成
形する。この延伸ブロー成形法自体は、従来ＰＥＴボト
ルの製法に用いられている方法である。 本発明の場合
上記の型締めに際して、一例として前記胴型と底型との
間に約３ないし５ｍｍのスキマｔを形成させた後、圧縮
空気を前記割型の間に配設されたパリソン１６に吹き込
んで当該パリソンを割型のキャビテイ１４に密着させつ
つ、前記胴型と底型のスキマｔに向かって局部的に膨出
した膨出部１８を形成する。この場合、樹脂温度、厚
さ、ブロー圧力等の成形条件の影響を受けるものの、前
記の膨出部１８は薄肉化される（図７、図８参照）。こ
うして成形されたボトル本体はその全周横方向に、リン
グ状の薄肉膨出部が形成されることとなる。つぎに、前
記底型１２を胴型に向かって突き上げることにより、胴
型と底型のスキマｔを閉じ（図９参照）、前記膨出部１
８をほぼ偏平となるように押し潰して局部歪を与えてせ
ん断強度を弱めたウイークラインまたは帯３をリング状
ないし連続状に設ける。そして以上のような工程を経た
後成形品を冷却し、割型を開いて成形品を脱型する。
の特徴を説明すると、図６及び７に示したように、当該
ブロー型の型締め操作時に、胴型と底型とを完全に閉じ
ず、両者の間に若干のスキマｔが形成された状態で型締
め動作を一旦止め、この状態で、胴型に導入した前記の
パリソン１６を所定の温度条件下において、延伸ロッド
１８を用いて軸方向に延伸した後、その延伸ロッドより
圧縮空気を吹き出してパリソン１６を横方向にブロー成
形する。この延伸ブロー成形法自体は、従来ＰＥＴボト
ルの製法に用いられている方法である。 本発明の場合
上記の型締めに際して、一例として前記胴型と底型との
間に約３ないし５ｍｍのスキマｔを形成させた後、圧縮
空気を前記割型の間に配設されたパリソン１６に吹き込
んで当該パリソンを割型のキャビテイ１４に密着させつ
つ、前記胴型と底型のスキマｔに向かって局部的に膨出
した膨出部１８を形成する。この場合、樹脂温度、厚
さ、ブロー圧力等の成形条件の影響を受けるものの、前
記の膨出部１８は薄肉化される（図７、図８参照）。こ
うして成形されたボトル本体はその全周横方向に、リン
グ状の薄肉膨出部が形成されることとなる。つぎに、前
記底型１２を胴型に向かって突き上げることにより、胴
型と底型のスキマｔを閉じ（図９参照）、前記膨出部１
８をほぼ偏平となるように押し潰して局部歪を与えてせ
ん断強度を弱めたウイークラインまたは帯３をリング状
ないし連続状に設ける。そして以上のような工程を経た
後成形品を冷却し、割型を開いて成形品を脱型する。
【００１０】以上に述べた本発明の製法によると、ボト
ル本体は吹き込み成形後、樹脂温が結晶化温度近くまで
下がり、かつ前記の薄肉膨出部を押しつぶして該部をさ
らに薄くしてその樹脂の結晶に局部歪が与えられるか
ら、この部分のせん断強度は低下する。従ってこのよう
な方法で製造された本発明のボトルは、図３に示すよう
に、ウイークラインまたは帯３をはさみボトルの上下を
掴んで、それぞれ反対方向につよく捻ると、前記ウイー
クラインは破壊され、ボトル本体は上下に容易に分断さ
れることとなる。
ル本体は吹き込み成形後、樹脂温が結晶化温度近くまで
下がり、かつ前記の薄肉膨出部を押しつぶして該部をさ
らに薄くしてその樹脂の結晶に局部歪が与えられるか
ら、この部分のせん断強度は低下する。従ってこのよう
な方法で製造された本発明のボトルは、図３に示すよう
に、ウイークラインまたは帯３をはさみボトルの上下を
掴んで、それぞれ反対方向につよく捻ると、前記ウイー
クラインは破壊され、ボトル本体は上下に容易に分断さ
れることとなる。
【００１１】ところで、上記実施例の説明ではボトル本
体のほぼ中央部を横断する線上に、ウイークラインまた
は帯をリング状ないし連続状に設けているが、図１０に
示したようにボトル本体のほぼ中央部を実質的に縦断す
る線上に、ウイークラインまたは帯３を設けることがで
きる。なお、図１０に示すボトルに設けるウイークライ
ンまたは帯３は、ボトル肩部ならびに底部において傾斜
している。
体のほぼ中央部を横断する線上に、ウイークラインまた
は帯をリング状ないし連続状に設けているが、図１０に
示したようにボトル本体のほぼ中央部を実質的に縦断す
る線上に、ウイークラインまたは帯３を設けることがで
きる。なお、図１０に示すボトルに設けるウイークライ
ンまたは帯３は、ボトル肩部ならびに底部において傾斜
している。
【００１２】図１１は図１０に示すボトルを成形する際
使用する開閉自在なブロー型２０の一例を示している。
図示のブロー型２０は、左右方向に分割可能な胴型２１
ａ，２１ｂと、前記両胴型と接離できるように、上下動
ならび左右動可能に配設された合わせ型２１ｃとから構
成されている。上記のブロー型２０を使用してボトルを
成形する場合も、当該ブロー型の型締め操作時に、胴型
と合わせ型とを完全に閉じず、両者の間に若干のスキマ
ｔが形成された状態で型締め動作を一旦止め、この状態
で、胴型に導入したパリソンを所定の温度条件下におい
て、延伸ロッドを用いて軸方向に延伸した後、その延伸
ロッドより圧縮空気を吹き出してパリソンを横方向にブ
ロー成形させる。
使用する開閉自在なブロー型２０の一例を示している。
図示のブロー型２０は、左右方向に分割可能な胴型２１
ａ，２１ｂと、前記両胴型と接離できるように、上下動
ならび左右動可能に配設された合わせ型２１ｃとから構
成されている。上記のブロー型２０を使用してボトルを
成形する場合も、当該ブロー型の型締め操作時に、胴型
と合わせ型とを完全に閉じず、両者の間に若干のスキマ
ｔが形成された状態で型締め動作を一旦止め、この状態
で、胴型に導入したパリソンを所定の温度条件下におい
て、延伸ロッドを用いて軸方向に延伸した後、その延伸
ロッドより圧縮空気を吹き出してパリソンを横方向にブ
ロー成形させる。
【００１３】なお図１２は、本発明の樹脂ボトルを２分
割して回収する際の積み重ね状態の一例を示している。
割して回収する際の積み重ね状態の一例を示している。
【００１４】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、樹
脂ボトルを回収する際、はさみ、カッタの類を使用する
ことなく、手指によって容易に２分割することができ、
かつ前記のボトルを比較的簡単な手段により製造するこ
とができる。従って本発明によるボトルは、使用後の回
収効率を高めることができるものであり、今日大きな問
題になっているプラスチック包装ごみの減量化が可能と
なり、省資源、省エネルギのため廃棄ボトルの回収再利
用に寄与するところ大なるものがある。
脂ボトルを回収する際、はさみ、カッタの類を使用する
ことなく、手指によって容易に２分割することができ、
かつ前記のボトルを比較的簡単な手段により製造するこ
とができる。従って本発明によるボトルは、使用後の回
収効率を高めることができるものであり、今日大きな問
題になっているプラスチック包装ごみの減量化が可能と
なり、省資源、省エネルギのため廃棄ボトルの回収再利
用に寄与するところ大なるものがある。
【図１】本発明樹脂ボトルの斜視図である。
【図２】同上ボトルの縦断面図である。
【図３】同上ボトルを分割する際の操作説明図である。
【図４】同じく同上ボトルを分割する際の操作説明図で
ある。
ある。
【図５】ウイークライン上に保護紙をはりつけた状態を
示した部分図である。
示した部分図である。
【図６】本発明の製法並びに本製法で使用するブロー型
の一例を示す概要図である。
の一例を示す概要図である。
【図７】圧縮空気を前記割型の間に配設されたパリソン
に吹き込んで当該パリソンを割型のキャビテイに密着さ
せつつ、前記胴型と底型のスキマｔに向かって局部的に
膨出した膨出部を形成させた状態を示した説明図であ
る。
に吹き込んで当該パリソンを割型のキャビテイに密着さ
せつつ、前記胴型と底型のスキマｔに向かって局部的に
膨出した膨出部を形成させた状態を示した説明図であ
る。
【図８】胴型と底型のスキマｔに向かって局部的に膨出
した膨出部を形成させた状態を示した拡大説明図であ
る。
した膨出部を形成させた状態を示した拡大説明図であ
る。
【図９】胴型と底型のスキマｔを閉じ、前記膨出部をほ
ぼ偏平となるように押し潰した状態を示した拡大説明図
である。
ぼ偏平となるように押し潰した状態を示した拡大説明図
である。
【図１０】本発明ボトルの他の実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図１１】本製法で使用するブロー型の他の例を示す概
要図である。
要図である。
【図１２】本発明の樹脂ボトルを２分割して回収する際
の積み重ね状態を示した斜視図である。
の積み重ね状態を示した斜視図である。
１ ボトル本体 ２ 大径部 ３ ウイークライン ４ 保護紙 ５ 口金部 10a ブロー型 11a 胴型 11b 胴型 12 底型 13 溝（凹部） 14 キャビテイ 15 嵌合部 16 有底パリソン 17 ネックリング 18 延伸ロッド 20 ブロー型 21a 胴型 21b 胴型 21c 合わせ型 ｔ スキマ
Claims (4)
- 【請求項１】 延伸ブロー成形されたボトル本体のほぼ
中央部を実質的に横断または縦断する線上に、部分的に
薄肉に形成され、せん断強度を弱めたウイークラインま
たは帯をリング状ないし連続状に設けたことを特徴とす
る易切断帯を備えた樹脂ボトル。 - 【請求項２】 延伸ブロー成形されたボトル本体のほぼ
中央部の周長を肩部および底部より大きく形成し、かつ
この周長の大なる大径箇所に、せん断強度を弱めたウイ
ークラインまたは帯をリング状ないし連続状に設けたこ
とを特徴とする易切断帯を備えた樹脂ボトル。 - 【請求項３】 請求項１または２記載の樹脂ボトルにお
いて、少なくともせん断強度を弱めたウイークラインま
たは帯の上から、該ウイークラインまたは帯を保護する
ための保護紙またはフイルム製のバンドあるいは箱を取
付けたことを特徴とする易切断帯を備えた樹脂ボトル。 - 【請求項４】 射出成形された有底パリソンを、延伸ブ
ロー成形法により、軸方向に延伸させたのち、圧縮空気
を吹き込んでブロー型内で横方向に延伸ブロー成形する
延伸ブローボトルの製法において、複数個の割型に形成
されたブロー型を用いて、当該ブロー型の型締め操作時
に所定の割型の間に若干のスキマが形成された状態で割
型の型締め作動を一旦止め、しかる後、圧縮空気を前記
割型の間に配設されたパリソンに吹き込んで当該パリソ
ンを割型に密着させつつ、前記割型のスキマに向かって
局部的に膨出した膨出部を形成し、ついで前記割型を閉
じることにより前記膨出部を偏平に押し潰してせん断強
度を弱めたウイークラインまたは帯をリング状ないし連
続状に設けた後、冷却し成形品を脱型し取出すことを特
徴とする易切断帯を備えた樹脂ボトルの製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27500491A JPH0585534A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 易切断帯を備えた樹脂ボトルとその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27500491A JPH0585534A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 易切断帯を備えた樹脂ボトルとその製法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0585534A true JPH0585534A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17549550
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27500491A Pending JPH0585534A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 易切断帯を備えた樹脂ボトルとその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0585534A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0667310U (ja) * | 1993-02-23 | 1994-09-22 | 節子 金田 | ペット・ボトル |
| US8141732B2 (en) | 2005-10-18 | 2012-03-27 | The Coca-Cola Company | Bottle and cup/lid combination |
| WO2020206016A3 (en) * | 2019-04-01 | 2020-11-12 | Re-Fold, Llc. | Thermoplastic container comprising an integrated separating component, system therewith and method for converting a thermoplastic container from a first configuration to a second configuration |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP27500491A patent/JPH0585534A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0667310U (ja) * | 1993-02-23 | 1994-09-22 | 節子 金田 | ペット・ボトル |
| US8141732B2 (en) | 2005-10-18 | 2012-03-27 | The Coca-Cola Company | Bottle and cup/lid combination |
| WO2020206016A3 (en) * | 2019-04-01 | 2020-11-12 | Re-Fold, Llc. | Thermoplastic container comprising an integrated separating component, system therewith and method for converting a thermoplastic container from a first configuration to a second configuration |
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