JP3324780B2 - 紫外線顕微鏡 - Google Patents

紫外線顕微鏡

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JP3324780B2
JP3324780B2 JP11492292A JP11492292A JP3324780B2 JP 3324780 B2 JP3324780 B2 JP 3324780B2 JP 11492292 A JP11492292 A JP 11492292A JP 11492292 A JP11492292 A JP 11492292A JP 3324780 B2 JP3324780 B2 JP 3324780B2
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    • G02B21/241Devices for focusing
    • G02B21/244Devices for focusing using image analysis techniques

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は一般的に紫外線顕微鏡
の技術分野に関する。更に詳しくは、この発明は被検体
の可視域から紫外域に亘る観察のための顕微鏡と、被検
体の紫外画像と可視カラー画像とを重畳させて表示する
ための顕微鏡と、被検体の紫外像のみを観察するための
顕微鏡とに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスのソリグラフィー工程に
おいては、顕微鏡検査により露光状態が確認される。可
視光源を用いた光学顕微鏡による検査では、0.8μm
程度以上の構造の観察、及びレジスト膜の干渉色の検査
が可能である。また、微細構造の観察のためには、走査
型電子顕微鏡(SEM)や紫外線顕微鏡が使用されてい
る。
【0003】近年の微細加工技術の発展に伴い、半導体
デバイスの構造は一層に微細化する傾向にある。例えば
16MダイナミックRAMでは、線幅が0.5μm程度
である。このような微細構造のデバイスに対しては、光
学顕微鏡は解像力が不充分であるために、線幅の測定や
欠陥の検出が不可能である。一方、SEMや紫外線顕微
鏡は、解像力は充分であるものの、それにより形成可能
な表示画像はモノクローム画像のみであり、検査の重要
な項目の一つである色の情報は得られない。更に、SE
Mは観察時に真空環境を必要とするので、操作が容易で
ない。
【0004】光学顕微鏡の解像力の限界は、その光源の
光の波長に起因している。一般に光学顕微鏡に使用され
る光の波長λは、人間の目の比視感度のピ−クとしての
可視光の平均波長550nmに固定されている。このよう
にλが一定の場合、光学顕微鏡の解像力εを小さくする
ためには、対物レンズ系の開口数NAを大きくせねばな
らないことが下式より明らかである。 ε=K・λ/NA …(i) (ここで、Kは1以下の比例定数、λは光の波長、NA
は対物レンズ系の開口数)
【0005】特に高拡大力の可視光顕微鏡においては、
対物レンズ系の開口数NAを高めるために、液浸対物レ
ンズ系が使用されている。しかしながら、被検体及び対
物レンズ系を液体に浸漬することは作業が煩雑である。
特に油浸対物レンズ系では、被検体が汚染されてしま
う。液浸対物レンズ系は、倒立型顕微鏡に対しては、被
検体の配置位置の都合により適用しにくい。
【0006】一方、(i) 式から明らかなように、高解像
力を得るためには、可視光源よりも波長の短い紫外光源
の使用が有利である。例えば水銀ランプの紫外スペクト
ル線の波長は275nmであるから、可視光光源(平均波
長550nm)に対して、2倍の解像力が得られる。
【0007】紫外線を効率よく透過する光学材料として
は、石英と蛍石がよく知られている。例えば特開昭64
−62609号公報に開示された紫外線顕微鏡では、光
源として水銀ランプが用いられ、この水銀ランプからの
紫外線の光路における対物レンズ系、アイピース系等の
全てのレンズ系が石英により形成されている。
【0008】しかしながら、石英と蛍石は、紫外域から
可視域に亘る色収差補正ができない。例えば特開昭61
−189515号公報に開示された顕微鏡では、実質的
に単色光源であるエキシマレーザ光源を用いることによ
り、色収差の問題を回避している。
【0009】何れにしても観察に用いる照明光は単波長
に限定されるので、広い波長域での観察には対応できな
い。例えば可視域から紫外域に亘る観察は不可能であ
り、また、可視光下での被検体の位置合わせ作業ができ
ない。更に、上述の二つの公報に開示された顕微鏡は、
それぞれ一つの観察光路しか有していないため、複数の
観察装置による同時観察はできない。反射対物レンズを
使用した紫外線反射顕微鏡も公知である。これは、反射
が波長に依存しないことから、広い波長域の光源に対応
できる。しかしながら、反射対物レンズは、曲率を持つ
2つの反射面のみで形成されているため、像面湾曲が補
正できず、視野周辺では良好な像が得られない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、この発明の目
的は、被検体の可視カラー画像と紫外画像とを重畳させ
て表示できる乾燥系の紫外線顕微鏡を提供することであ
る。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明の一つの観点に
よれば、 被検体を保持すべきステージと、可視域から近
紫外域の波長域を有する光を出射する光源と、光源から
の光により、ステージに保持された被検体を照明する照
明レンズ系と、被検体からの光により被検体の拡大光学
像を結像させるべき対物レンズ系を有する像形成レンズ
系とを備え、そのうちの少なくとも照明レンズ系と対物
レンズ系とは、少なくとも可視域から近紫外域に亘る波
長域の光を透過可能な光学材料から形成され、且つその
波長域の光に対して像位置の色収差及び倍率の色収差が
補正されてなる光学レンズ系と、
【0022】対物レンズ系により結像されるべき被検体
の光学像を可視像と紫外像とに分離する分離手段と、紫
外像を入力として高解像のモノクローム画像信号を出力
する紫外撮像手段と、前記紫外像と同時に形成される
視像を入力としてカラー画像信号を出力する可視カラー
撮像手段と、紫外撮像手段の高解像のモノクローム画像
信号出力と可視カラー撮像手段の前記紫外像と同時に形
成されるカラー画像信号出力とを重畳させる重畳手段
と、重畳された出力信号に基づいて、被検体の画像を
解像度の疑似カラーで表示する表示手段と、を備える紫
外線顕微鏡が提供される。
【0023】
【0024】好ましくは、紫外撮像手段と可視カラー撮
像手段とのうちの少なくとも一方を、その光軸に対して
垂直な面内で平行移動及び回転移動させる移動手段を更
に備える。
【0025】
【0026】本願明細書において、「レンズ系」若しく
は「…レンズ系」とは、単数または複数の光学レンズを
含んでなる系を意味する。また、「アイピース系」と
は、肉眼による観察のために、アイレンズ、視野レンズ
等を含んでなる系を意味する。
【0027】
【作用】本発明の一つの観点によれば、可視域から近紫
外域に亘る波長域の光を透過する光学材料の採用によ
り、高倍率且つ高解像度の紫外像の観察と共に、可視像
の観察が可能である。この場合、上述の光学材料からな
るレンズ系は、可視域から近紫外域に亘る波長域の光に
対して色収差が補正されているので、可視域から近紫外
域に亘って良好に色補正された像が得られる。
【0028】本発明の他の観点によれば、被検体の光学
像が紫外像と可視像とに分離され、前者はモノクローム
画像として、後者は可視カラー画像としてそれぞれ撮像
される。これらモノクローム画像と可視カラー画像とを
重畳させることにより、被検体の高倍率且つ高解像度の
カラー画像を形成できる。
【0029】本発明の更に他の観点によれば、多波長の
紫外線を出射する光源と、多波長の紫外線を透過可能な
光学材料との採用により、多波長の紫外線を含む光学像
を形成可能である。この光学像は、それぞれ異なる波長
域を有する複数の光学像に分離されるので、単波長の紫
外線に限定されない観察が可能である。
【0030】
【実施例】図1に示した紫外線顕微鏡は、鏡脚14にア
ーム16を介して支持された鏡筒12を備える。鏡筒1
2は、光源18と、その光路に沿って配置された照明レ
ンズ系20、対物レンズ系22及び結像レンズ系24等
からなる光学レンズ系とを備える。
【0031】光学レンズ系のうち、少なくとも照明レン
ズ系20及び対物レンズ系22を形成する全てのレンズ
は、可視域から近紫外域に亘る波長域(330nm乃至
600nm)の光を良好に透過できる光学用材料から形
成され、しかも可視域から近紫外域に亘る波長域の光に
対して像位置の色収差及び倍率の色収差が良好に補正さ
れている。
【0032】この光学用材料は、厚さ10mmの光学用
材料の内部において、波長350nmの光に対する透過
率が70%以上であることが好ましく、更に可視域から
近紫外域に亘る波長域の光に対して自家蛍光を発しない
ことが好ましい。
【0033】一般に、上述の光学用材料は、例えば紫外
線励起型蛍光顕微鏡の照明レンズ系に使用されているi
線用ガラスを使用できる。更に具体的には、株式会社オ
ハラにより供給されているクラウンガラスとしてのBS
L7Y、LAL61、ZSL7(何れも商品名)、また
はフリントガラスとしてのPBM8Y(何れも商品名)
等を使用できる。これらは可視域から330nmまで像
位置の色収差及び倍率の色収差を補正可能である。
【0034】以下の説明において、「可視−近紫外域」
とは、可視域から近視外域に亘る波長域を意味するもの
とする。また、「i線用ガラス」とは、上述の製品に限
らず、可視−近紫外域の光を良好に透過できる非石英、
非蛍石の光学用材料を意味するものとする。更に、「色
収差」とは、特に断らない限り、可視−近紫外域の光に
対する像位置の色収差及び倍率の色収差を意味するもの
とする。
【0035】上述のi線用ガラスの使用及び色収差の補
正は、可視−近紫外域の光を発する光源18の使用を可
能とする。この光源18は、例えば水銀ランプ、キセノ
ンランプ、水銀−キセノンランプ及び類似物である。光
源18からの光路に沿って、紫外線顕微鏡の光学的配置
の概略について説明する。光源18の光を適宜に収束さ
せるための照明レンズ系20は、例えばコレクタレンズ
20aとコンデンサレンズ20bとからなる。
【0036】レンズ20a,20bにより収束された光
源18の光は、ハーフミラー26で反射して、対物レン
ズ系22により合焦されて被検体、例えば半導体デバイ
ス28へ入射する。
【0037】紫外線の採用により、対物レンズ系22は
高解像度のものを使用可能である。更に対物レンズ系2
2は、複数のレンズからなり、視野周辺の像が良好なも
のが好ましい。
【0038】被検体28で反射した光は、対物レンズ系
22により拡大され、ハーフミラー26及び結像レンズ
系24を透過する。結像レンズ系24の結像光路は、ダ
イクロイックミラー30aにより紫外線の光路と可視光
の光路とに分離される。
【0039】ここで紫外線はダイクロイックミラー30
aで反射し、更に反射ミラー、または全反射プリズム3
2で反射して、紫外線テレビカメラ34aの撮像面(図
示せず)に結像される。
【0040】紫外線テレビカメラ34aは、高解像力
で、且つ近紫外域に対応した撮像デバイス、例えば、C
CD、CID、CMD、SITなどの固体撮像素子また
はビディコンなどの撮像管が使用された形式のものであ
る。
【0041】このテレビカメラ34aは、その撮像面に
結像された入力像(紫外像)を、電気的な画像信号に変
換し、好ましくは画像処理装置36aを通じて、ディス
プレィ38aへ与える。ディスプレィ38aは、モノク
ロームディスプレィである。ディスプレィ38aは、テ
レビカメラ34aからの入力信号に基づいて、被検体2
8の紫外域像に対応するモノクローム画像をリアルタイ
ムに表示する。i線用ガラスの使用により対物レンズ系
22の開口数を大きくできるので、ディスプレィ38a
には高解像力のモノクローム画像が表示される。例えば
光源18として、365nmの輝線スペクトルを有する
水銀ランプを使用し、対物レンズ系22の開口数を0.
85とすると、約0.26μmの解像力が得られる。
【0042】一方、可視光はダイクロイックミラー30
aを透過して、反射ミラー、または全反射プリズム40
及び42により反射して、カラーテレビカメラ34bの
撮像面(図示せず)に結像される。
【0043】テレビカメラ34bは、カラー対応の撮像
デバイスが使用された形式のものである。このテレビカ
メラ34bは、その撮像面に結像された入力像(可視
像)を、電気的なカラー画像信号に変換し、好ましくは
画像処理装置36bを通じて、カラーディスプレィ38
bへ与える。ディスプレィ38bは、カラーテレビカメ
ラ36bからの入力信号に基づいて、被検体28の可視
像に対応するカラー画像をリアルタイムに表示する。
【0044】以上により、ディスプレィ38aにより被
検体28の微小領域の高解像力の紫外画像を観察できる
と同時に、ディスプレィ38bにより被検体28の微小
領域の色を観察できる。これは例えば16Mダイナミッ
クRAMの欠陥検査に対応可能である。
【0045】更に、アルゴンレ−ザ(波長351nm)
及びi線(波長365nm)から可視光(波長約600
nm)に至るまで色収差が良好に補正された像が得られ
るため、半導体デバイスの検査に限らず、可視−近紫外
域における検鏡分析、及び蛍光検鏡分析にも有益であ
る。紫外線顕微鏡の光学的構成及び画像形成のための構
成について更に詳しく説明する。
【0046】図1のダイクロイックミラー30aは、同
様な波長選択特性を有するダイクロイックプリズムに置
き換えることができる。また、反射ミラーを適宜に追加
したり、ダイクロイックミラー30aの透過及び反射特
性を変えてもよい。
【0047】これら波長選択特性を有する光学要素30
aにより、結像レンズ系24による被検体28の光学像
を紫外像と可視像とに分離させる光学的配置によれば、
紫外像と可視域像とで撮像面の位置及び倍率を異ならせ
ることが可能である。従って、結像レンズ系24は、必
ずしも可視−近紫外域の光に対して色収差が補正されて
いる必要はない。
【0048】テレビカメラ34a,34bには、それぞ
れ入力像を変倍するための拡大レンズ系若しくは撮像レ
ンズ系44a,44bを備えることが可能である。これ
ら拡大レンズ系44a,44bは、それぞれ近紫外域、
可視域で色収差が補正されていればよい。これら拡大レ
ンズ系44aと44bとは、互いに独立に倍率設定可能
とすることにより、被検体28の紫外画像とカラー画像
とを互いに異なる倍率で同時に観察できる。
【0049】例えば、高倍率の紫外画像を観察すると同
時に、カラーテレビカメラ30abを低倍率として、デ
ィスプレィ38bによる可視画像を参照しながら焦点合
わせ及び被検体の位置合わせを実行できる。この場合、
可視域についても像位置の色収差が補正されているの
で、可視光画像の視認が容易である。
【0050】或いは、テレビカメラ34a,34bの各
々の撮像面位置を同焦の位置に設定可能とすると、紫外
テレビカメラ34aによる紫外像とカラーテレビカメラ
34bによる可視像とは、同時に焦点が合う。特に紫外
テレビカメラ34aによる画像は、以下に述べるような
画質改善を図ることが好ましい。図1において、テレビ
カメラ34aからディスプレィ38aへ出力される画像
信号は、画像処理装置36aにより信号処理されてい
る。
【0051】コントローラ46により制御される画像処
理装置36aは、画像処理技術において公知の画像処理
機能を有する。例えば、テレビカメラ34aの固定パタ
ーンノイズを除去するための画像間演算機能、ランダム
ノイズの除去または画像の明度向上のための積算機能、
画像輝度分布を部分的に強調するためのγ補正機能、テ
レビカメラの出力信号に基づいて画像の振動が検出され
た際に、その振動検出以前の画像を静止画像としてディ
スプレィ38aに表示させる像ぶれ防止機能、特徴抽出
機能、フィルタリング機能等である。
【0052】紫外像の観察は、数百乃至数千倍の高倍率
で実行される場合が多いが、光量は光学系の倍率の二乗
に反比例するために、画像改善を施さなければ非常に暗
い画像となる。これは、画像処理装置36aの積算機能
やγ補正機能により画像の明るさを上げたり、暗部を強
調させることにより改善できる。
【0053】テレビカメラ34aの感度のゲインを上げ
て使用した場合には、画像信号のノイズが増大する。こ
のノイズを除去するためには、画像処理装置36aの画
像間演算機能や積算機能が有効である。カラーテレビカ
メラ34bにも、画像処理装置36aと同様な装置36
bを備えてもよい。
【0054】画像の保存可能なハ−ドコピ−を形成する
目的で、画像処理装置36a,36bの出力画像を、そ
れぞれビデオプリンタ48a,48bに出力させてもよ
い。この場合、紫外画像のためのビデオプリンタ48a
は高解像度対応、可視画像のためのビデオプリンタ48
bはカラー対応であることが好ましい。図1の紫外線顕
微鏡における主として機械的な構成について説明する。
【0055】可視−紫外域に対応した光源の多くは、頻
繁な点灯/消灯ができない。従って、光源18を消灯す
ることなく、光源18の光を遮断できる機械的シャッタ
50を鏡筒12内に配置することが望ましい。紫外線に
弱い被検体を観察する場合には、シャッタ50により非
観察時の紫外線の照射を防ぎ、被検体の損傷を最小限に
抑えることができる。
【0056】この光源用シャッタ50の開閉は、手動で
もよいが、むしろコントローラ46により制御されるこ
とが好ましい。この場合、紫外線顕微鏡における交換可
能または取り外し自在なアセンブリー(例えば対物レン
ズ系)の使用状態を監視するセンサ(図示せず)を備え
ることが有益である。各アセンブリーが外されている状
態や、交換中の状態がセンサにより検出されると、コン
トローラ46はシャッタ50を閉じて光源18の光を自
動的に遮断させる。これにより紫外線の周囲への散乱が
防止される。
【0057】紫外テレビカメラ34aが画像処理装置3
6aを備えている場合、拡大レンズ系44aは、テレビ
カメラ34aの撮像面への入光量を零とするためのシャ
ッタ52aを備えてもよい。シャッタ52aを閉じてテ
レビカメラ34aにより無入光状態における撮像をする
と、バックグラウンド像としての像が得られる。
【0058】シャッタ52aを解放した状態における実
際の画像から、画像処理装置36aにより、バックグラ
ンド像を差し引くことにより、テレビカメラ34aの有
する固定パタ−ンのノイズが除去される。従って、SN
比の改善された良好な像が得られる。カラーテレビカメ
ラ34aの拡大レンズ系44bにも同様なシャッタ52
bを備えてもよい。シャッタ52a,52bの開閉は、
コントローラ46により制御してもよく、手動でもよ
い。紫外線顕微鏡のアーム16には、被検体28を保持
すべき機械的ステ−ジ54が支持されている。
【0059】図1の実施例における機械的ステ−ジ54
は、アーム16に支持されたZステ−ジ54zと、この
Zステ−ジ54zに順次に取り付けられたYステ−ジ5
4y及びXステ−ジ54xを備えている。
【0060】Zステ−ジ54zは、焦点合わせのために
被検体20と対物レンズ系22との相対位置を変える目
的で、対物レンズ3の光軸(Z軸)に沿って微小移動可
能である。
【0061】Xステ−ジ54xは、高倍率観察時におい
ても、被検体の微小な観察対象領域を視野内に容易に収
める目的で、Z軸に垂直なX軸に沿って微小移動可能で
ある。同様にYステ−ジ54yは、X軸及びZ軸に対し
て垂直な方向へ微小移動可能である。
【0062】このようなX,Y,Zステ−ジ54a,5
4y,54zは、それぞれ調節ねじ56x,56y,5
6zにより手動駆動されてもよく、コントローラ46に
より駆動制御されてもよい。
【0063】床58から伝わる振動を機械的に防止する
ため、紫外線顕微鏡の鏡脚14が除振台60上に設置さ
れていることが好ましい。この除振台60は、空気ばね
式等のパッシブ方式、または振動を検知し、この振動を
打ち消すようなアクィブ方式の除振機構などが使用でき
る。このような除振台60の使用は、僅かな振動も像ぶ
れの原因となる高倍率観察時において特に有益である。
【0064】符号62で概略的に示されるレボルバは、
複数の対物レンズ系22を支持し、その回転により、対
物レンズ系を選択的に切換え可能である。同様に、符号
64a,64bで示されるタ−レットは、複数の拡大レ
ンズ系44aまたは44bを支持し、その回転により、
拡大レンズ系を選択的に切換え可能である。これら対物
レンズ系22及び/または拡大レンズ系44a,44b
の切換えにより、紫外線顕微鏡の変倍力が可変とされ
る。
【0065】レボルバ62及びタ−レット64a,64
bは、数百〜数千倍の高倍率の観察時においては、レン
ズ系の切換えの際に、光軸の相対的な偏心によりレンズ
系の光軸がずれ、像が視野から外れる恐れがある。この
ような光軸ずれの許容精度は、通常の機械加工精度では
得られない。従ってこれらレボルバ62及びタ−レット
64a,64bは、芯出し機構を有することが望まし
い。
【0066】図2及び図3を参照すると、この実施例に
おけるレボルバ62に組み込まれるべき芯出し機構の一
例が示されている。レボルバ62の内部の複数の所定位
置(一個所のみ図示)には、凹面66が形成され、この
凹面66には装着穴68が位置している。装着穴68に
は、環状の保持部材70が遊嵌されている。保持部材7
0の内周面には雌捩子70aが形成され、ここには、対
物レンズ系22のスリーブ72の上部外周に形成された
雄捩子72aが螺合されている。
【0067】保持部材70の外周と装着穴68の内周と
の間には間隙74が介在し、更に、保持部材70の上端
部70bの外径は装着穴62aの内径よりも大きい。従
って保持部材70は、上端部70bの底面が凹面66に
接触しながら、対物レンズ系22の光軸22aに垂直な
面内で移動可能である。
【0068】保持部材70の上端部70bの外周には、
テーパー面70cが形成されている。このテーパー面7
0cの周囲には、二つの位置決め部材76a及び一つの
ボール76bがほぼ等間隔に配置されている。二つの位
置決め部材76aは、テーパー面70cに当接するよう
に固定されている。ボール76bは、保持部材70を位
置決め部材76aへ弾性的に押圧するように、スプリン
グ76cにより支持されている。これら位置決め部材7
6a及びボール76bにより、対物レンズ系22の光軸
22aが芯出しされる。このような芯出し機構は、タ−
レット64a,64bにも備えることができる。
【0069】紫外線顕微鏡の総合倍率をコントローラ4
6により制御する目的で、レボルバ62及びタ−レット
64a,64bは、コントローラ46により制御される
電気モータ(図示せず)で回転駆動させることは、当業
者には容易である。電気モータを備えたレボルバまたは
タ−レットとしては、例えば特開平2−501863号
公報(米国特許第4,961,636号公報に対応)に
開示されたものを使用できる。総合倍率を変えながら観
察する場合には、コントローラ46により総合倍率を段
階的に上下させることにより、倍率の急激な変化が生じ
ず、観察が容易である。
【0070】同一の総合倍率に対して、対物レンズ系2
2と拡大レンズ系44aまたは44bとの倍率の組み合
わせが複数ある場合には、コントローラ46は、対物レ
ンズ系22の開口数の大きい組み合わせを優先的に選択
することが望ましい。表Iは、対物レンズ系22の倍率
が×10、×50、×100、拡大レンズ系44aまた
は44bの倍率が×1、×2、×4である場合の倍率の
組み合わせを示す。
【0071】 表I 対物レンズ系の倍率 拡大レンズ系の倍率 総合倍率 10 1 10 10 2 20 10 4 40 50 1 50 100 1 100 100 2 200 100 4 400 ここで×100の対物レンズ系の開口数は、×50のそ
れよりも大きいものとする。総合倍率100倍のための
組み合わせとしては、対物レンズ系の倍率が×50、拡
大レンズ系の倍率が×2の組み合わせも可能ではある。
しかし、それよりも対物レンズ系の開口数が大きい組み
合わせである対物レンズ系の倍率が×50、拡大レンズ
系の倍率が×2の組み合わせが選択されることにより、
一層に高解像力の観察が可能である。
【0072】代替的に、各々のタ−レット64a,64
bに支持された拡大レンズ系の一つをシャッタ(図示せ
ず)に置き換えてもよい。この場合、タ−レットの切換
により光路を遮断できるので、上記シャッタ52a,5
2bは不要である。更に、複数の拡大レンズ系44a,
44bを支持したタ−レット64a,64bは、それぞ
れ一つのズームレンズ系に置き換えてもよい。図1の紫
外線顕微鏡の焦点合わせについて説明する。
【0073】対物レンズ系22の焦点深度は波長に比例
して浅くなるので、紫外像観察時は焦点合せが困難とな
る。この困難を解消するために、図1に示す実施例にお
いては、紫外テレビカメラ34aのための自動合焦装置
78が備えられている。
【0074】コントローラ46により制御される自動合
焦装置78は、テレビカメラ34aの焦点ずれ量を検出
する。この検出された焦点ずれ量に基づいて、コントロ
ーラ46がZステ−ジ54zを駆動し、焦点合せを実行
する。これにより適格な焦点合せが容易に実行でき、焦
点が良好に合った像が得られる。
【0075】高倍率観察時には必然的に光量が減少する
ために、自動合焦装置78の入力信号としては、テレビ
カメラ34aの出力信号を用いることが適切である。具
体的には、テレビカメラ34aの画像信号の高周波成分
を抽出し、これを評価するパッシブ方式により焦点ずれ
量を検出できる。
【0076】代替的に、低倍率観察時や被検体の反射率
が高くて充分な光量が得られる場合には、テレビカメラ
34aとは別個に自動合焦用センサ(図示せず)を設
け、その出力信号を自動合焦装置78に与えてもよい。
この場合、高速な自動合焦が可能となる。
【0077】図4はこの発明の第2の好適実施例を示
す。第1実施例と同様な構成要素は同様な参照符号を付
して示す。図4の紫外線顕微鏡の第1実施例との主要な
差異は、近紫外域画像の観察と同時に、アイピース系に
よる可視像の眼視観察が可能なことである。図4におい
て、光源18から結像レンズ系24に至る光学系は第1
実施例と同様である。
【0078】結像レンズ系24の結像光路は、ダイクロ
イックミラー30bにより紫外線の光路と可視光の光路
とに分離される。ダイクロイックミラー30bの波長選
択特性は、第1実施例のダイクロイックミラー30aと
全く逆であり、紫外域を透過させ、可視域を反射させ
る。
【0079】ダイクロイックミラー30bを透過した光
路においては、結像レンズ系24による紫外像が拡大レ
ンズ系44aにより変倍され、紫外テレビカメラ34a
の撮像面(図示せず)に投影される。テレビカメラ34
aにより撮像された紫外像は、ディスプレィ38aに表
示される。
【0080】一方、ダイクロイックミラー30bで反射
した光路においては、結像レンズ系24による可視像が
アイピース系80へ導かれる。このアイピース系80の
中間像位置(図示せず)とテレビカメラ34aの撮像面
位置とは同焦の位置とされている。従ってテレビカメラ
34aによる紫外像とアイピース系80による可視像と
は同時に焦点を合わせることができる。
【0081】アイピース系80の下方における鏡筒12
には、紫外カバ−82が突出されている。この紫外カバ
−82は、観察中の被検体28から反射した紫外線の顕
微鏡外部への漏洩を防止するためのものである。これに
より紫外線に対する観測者の目の保護が高められる。こ
の紫外カバ−82の材質は、このカバ−82を介して被
検体28を肉眼で視認できるように、可視光を透過する
材質であることが好ましい。
【0082】このような紫外線顕微鏡によれば、ダイク
ロイックミラー30bの波長選択性により、可視光がア
イピース80系へ、紫外線がテレビカメラ34aへそれ
ぞれ導かれる。従って、アイピース80系ひいては観察
者の目への紫外線の入射が防止される。
【0083】また、アイピース80系による被検体28
の微小領域の眼視と同時に、ディスプレィ38aにより
被検体28の微小領域の高解像力の紫外線画像を観察で
きる。更に、アイピース系80により可視像を参照しな
がら、焦点合わせ及び位置合わせを実行することも可能
である。アイピース系80は単眼型のものを図示した
が、双眼型であってもよい。図5はこの発明の第3の好
適実施例を示す。図において、第1及び第2実施例と同
様な構成要素については同一の参照符号を付して示す。
図5の紫外線顕微鏡と第2実施例との差異は、テレビカ
メラ34aに代えて、写真撮影装置84が配置されてい
ることである。
【0084】この写真撮影装置84は、少なくとも近紫
外域に対して有感なフィルムのための銀塩式が好まし
い。銀塩写真は解像度が優れるため、高解像度の紫外線
像の撮影に適している。写真撮影装置84は、35mm
用フィルムバックでもよく、ポロライド社の大判フィル
ム用でもよい。また写真撮影装置84に使用されるべき
フィルムは、例えばパンクロマチックフィルム、オルソ
フィルム、または近紫外域に感度を有するモノクローム
フィルムでもよい。パンクロマチックフィルムは、可視
光に対しても使用できるので、入手が容易である。
【0085】アイピース系80の中間像位置80aと、
写真撮影装置84のフィルム面84aとは同焦の位置に
あり、フィルム面84aの紫外像とアイピース系80の
可視域像とは同時に焦点が合う。
【0086】写真を撮影する場合には、焦点合せと被検
体28の位置合せとが必要である。先ずアイピース系8
0の視野がフィルム面82上での視野を含むように、ア
イピース系80の倍率を選択する。このアイピース系8
0の中間像位置80aに焦点板86を配置し、写真上の
視野枠を投影する。この状態で、X及びYステ−ジ54
x,54yの駆動により、被検体28の特定の領域を視
野枠に位置合せさせる。
【0087】次に、アイピース系80により焦点合せを
実行する。像位置での焦点深度は波長に比例して浅くな
る。従って、写真撮影装置84によるフィルム面84a
における紫外線の深度は浅く、アイピース系80による
中間像位置80aにおける可視光の深度は深い。このた
め、アイピース系80が合焦しているとしても、写真撮
影装置84は合焦していない可能性がある。
【0088】ここで焦点深度は総合倍率の二乗に反比例
することに着目すると、次のことが解る。即ち、アイピ
ース系の焦点深度が写真撮影装置84の深度に対して等
しくまたは浅くなるように、アイピース系80を適宜な
倍率のアイピース系80′に交換することにより、アイ
ピース系80′で合焦させれば写真撮影装置84も合焦
させることができる。
【0089】図6はこの発明の第4の好適実施例を示
す。これは、第2実施例(図4)及び第3実施例(図
5)の光学系の変形例であり、分光フィルタにより可視
域と近紫外域とを分離させるものである。
【0090】図において、被検体からの反射光の光路を
二分割するための光学要素30cとしては、ダイクロイ
ックミラー30bに代えて、波長選択性を有さない要
素、例えばハ−フミラ−、またはビームスプリッターが
使用されている。
【0091】第1の分光フィルタ88が照明レンズ系2
0とハーフミラー26との間に配置され、第2の分光フ
ィルタ90がハーフミラー26と結像レンズ系24との
間に配置されている。これら分光フィルタ88,90は
交換取り外しが可能であり、観察目的に応じた最適の波
長域のみを透過させるフィルタ特性を持つものが選択さ
れる。
【0092】結像レンズ系24を透過した被検体28か
らの反射光の光路は、光路分割用光学要素30cにより
アイピース系80側の光路と、拡大レンズ系44a側の
光路とに分離される。
【0093】光学要素30cが波長選択性を有さないの
で、分光フィルタ88,90の選択により、拡大レンズ
系44a側の光路においては、可視像と近紫外像とを選
択的に観察できる。
【0094】例えば、第2実施例のテレビカメラ34a
として可視−近紫外域に対応したテレビカメラを用いる
と、分光フィルタ88,90として可視光透過フィルタ
が選択された場合には、ディスプレィ38aにより可視
画像を観察でき、分光フィルタ88,90として紫外透
過フィルタが選択された場合には、ディスプレィ38a
により紫外画像を観察できる。
【0095】同様に、第3実施例の写真撮影装置84
は、可視−近紫外域に対して有感なフィルムを用いる
と、分光フィルタ88,90の選択により、可視像と紫
外像とを選択的に撮影できる。
【0096】何れの場合にも、結像レンズ系24及び拡
大レンズ系44aは、近紫外線のみならず可視光も透過
させる必要があるため、これら結像レンズ系24及び拡
大レンズ系44aもi線ガラスから形成され、且つ可視
−近紫外域に対して色収差が補正されている必要があ
る。
【0097】また、眼視観察の際には、紫外線がアイピ
ース系80を通じて観察者の目に入射しないように配慮
する必要がある。例えば、図示のようにアイピース系8
0側の光路内に紫外線カットフィルタ92を常時配置す
るか、或いは、眼視観察の際に、第1分光フィルタ88
として紫外線カットフィルタを用いる。または、アイピ
ース系80として紫外線を透過しないものを使用する。
【0098】代替的に、光学要素30cは、切り換えミ
ラーに置き換えることができる。この切り換えミラー
は、被検体からの反射光の光路を、拡大レンズ系44a
側の光路とアイピース系80側の光路とに選択的に切り
換える。この場合、上記シャッタ52aの使用に代え
て、テレビカメラ34aまたは写真撮影装置84への透
過光を零にするためのシャッタを切り換えミラーに組み
込んでもよい。切り換えミラーの切り換えは、手動また
はコントローラ46により実行される。
【0099】図7はこの発明の第5の好適実施例を示
す。第1乃至第4実施例と同様な構成要素については同
一の参照符号を付して示す。図7の紫外線顕微鏡は、第
2実施例のアイピース系80に代えて、被検体28の微
小領域の顕微分光測定をするための顕微分光装置94を
備えている。
【0100】照明レンズ系20により収束された光源1
8の光は、ハーフミラー26で反射して、対物レンズ系
22により合焦されて被検体28の測定対象領域へ入射
する。被検体28で反射した光は、対物レンズ系22に
より変倍され、ハーフミラー26及び結像レンズ系24
を透過して光路切換えミラー30dに入射する。光路切
換えミラー30dは、結像レンズ系24の結像光路を反
射ミラー96とテレビカメラ34aとへ選択的に切換え
る。反射ミラー96へ導かれた光は、ここで反射して顕
微分光装置94へ入射する。テレビカメラ34aは必ず
しも近紫外域対応である必要はなく、可視光用でもよ
い。
【0101】画像処理装置36aは、第1実施例の画像
処理装置38aの機能に加えて、テレビカメラ34aか
らの画像信号に、測定対象領域の指標を重畳させてディ
スプレィ38aに表示させる機能をも有する。図7の紫
外線顕微鏡の操作について説明する。
【0102】被検体28の顕微分光を実行するに先立っ
て、光路切換えミラー30dにより結像レンズ系24の
結像光路をテレビカメラ34aへ導く。この状態で、X
及びYステ−ジ54x,54yにより被検体28を移動
し、被検体28の測定対象領域をディスプレィ38a上
の指標に合わせる。次に、光路切換えミラー30dの結
像光路を顕微分光装置94へ切り換え、顕微分光を実行
する。
【0103】顕微分光中は、被検体28の測定対象領域
の像がテレビカメラ38aに入力されないために、画像
処理装置48aは顕微分光開始以前の画像を静止画像と
してディスプレィ38aに表示させる。上述のように、
図7の実施例によれば、可視−近紫外域で被検体28の
測定対象領域を確認しながら顕微分光を実行できる。
【0104】図8は、この発明の第6の好適実施例に係
る紫外線顕微鏡を概略的に示す。第1及び第3実施例と
同様な構成要素については同一の参照符号を付して示
す。図8の紫外線顕微鏡は、落射照明系の他に透過照明
系を有すると共に、三つの観測手段を有する。光源18
からの光により被検体28を落射照明するための系10
0の構成は、第1実施例の照明系と同様である。
【0105】被検体28で反射した光は、対物レンズ系
22a、ハーフミラー26、及び結像レンズ系24を透
過して、紫外線ハーフミラー96aに入射する。紫外線
ハーフミラー96aを透過した光は、紫外域用拡大レン
ズ系44aを透過して、紫外テレビカメラ34の撮像面
に結像される。テレビカメラ34により撮像された被検
体28の紫外線画像は、ディスプレィ36aに表示され
る。
【0106】一方、紫外線ハーフミラー96aで反射し
た光はダイクロイックミラー96bにより可視光と紫外
線とに分離される。ダイクロイックミラー96bで反射
した紫外線は、紫外域用拡大レンズ系44aを透過して
写真撮影装置84へ導かれ、ダイクロイックミラー96
bを透過した可視光はアイピース系80へ導かれる。従
ってテレビカメラ34による紫外像の撮像と、写真撮影
装置84による紫外像の写真撮影と、アイピース系80
による可視像の観測とを同時に実行できる。代替的に、
写真撮影装置84により可視像を写真撮影する目的で、
紫外線ハーフミラー96aをダイクロイックミラーに、
ダイクロイックミラー96bを紫外線ハーフミラーに、
写真撮影装置84の紫外域用拡大レンズ系44aを可視
域用拡大レンズ系44bに、それぞれ交換してもよい。
この結果、写真撮影装置84には可視光が導かれる。こ
のような交換を自動的に実行可能とすることにより、写
真撮影装置84は、装填されるべきフィルムの感光特性
に応じて、紫外像と可視像とを選択的に写真撮影でき
る。
【0107】透過照明系110は、光源18と同様な光
源112に沿って順次に配置されたコレクタレンズ11
4、シャッタ116、反射ミラー118、コンデンサレ
ンズ120を備えている。コレクタレンズ114とコン
デンサレンズ120とは照明レンズ系をなしている。こ
のような系110によれば、光源112からの光は、コ
レクタレンズ114及びコンデンサレンズ120によ
り、ステージ122上の被検体28に適宜に集光され
る。被検体28を保持するステージ122は、光源11
2からの光を透過可能な材料、例えばi線用ガラスから
形成されている。
【0108】被検体28を透過した光は、落射照明系1
00において被検体28で反射した光と同様に、テレビ
カメラ34、写真撮影装置84、アイピース系80にそ
れぞれ導かれる。
【0109】透過照明系110のシャッタ116は落射
照明系100のシャッタ50と同様であり、これらシャ
ッタ50,116は、被検体28が透過物体であるか否
かに応じて何れか一方が閉止される。被検体28の種類
によっては、二つのシャッタ50,116を共に開放し
ても良く、また、観察期間外には、二つのシャッタ5
0,116を共に閉止してもよい。尚、シャッタ116
は、実線で示される位置に代えて、点線で示すように、
反射ミラー118とコンデンサレンズ120との間に配
置してもよい。代替的に、図8の配置構成から落射照明
系100を取り外し、照明系として透過照明系110の
みを有する紫外線顕微鏡としてもよい。
【0110】図9は、この発明の第7の好適実施例を示
す。第1実施例と同様な構成要素については同一の参照
符号を付して示す。図9の顕微鏡と第1実施例との重要
な相違は、画像処理装置130が、紫外テレビカメラ3
4aによるモノクローム画像と、可視カラーテレビカメ
ラ34bによるカラー画像とを重畳させて疑似的なカラ
ー画像を形成し、これを一つのRGBモニタ140に表
示させることである。図10は、図9における画像処理
装置130の内部の回路のブロックダイアグラムを示
す。カラーテレビカメラ34bは、カラー信号処理系1
31bの周期分離回路132bと、アナログ/ディジタ
ル変換器133bとにアナログ入力を与える。アナログ
/ディジタル変換器133bは、それぞれR(赤),G
(緑),B(青)に対応した三つのアナログ/ディジタ
ル変換器を有する。同期信号分離回路132bは、カラ
ーテレビカメラ34bの出力信号に含まれる同期信号を
分離して、位相同期ループ(PLL)回路134bに与
える。PLL回路134bは、同期信号に基づいて、ア
ナログ/ディジタル変換器134bの出力のタイミング
と、FIFO(first in first out)レジスタ135bの
入力のタイミングとを合わせる。FIFOレジスタ13
5bは、それぞれR(赤),G(緑),B(青)に対応
した三つのFIFOレジスタを有する。FIFOレジス
タ135bは、タイミング回路136から発生されたタ
イミング信号に従って、アナログ/ディジタル変換器1
33bの三つのディジタル出力を、第1のフレームメモ
リー137bに与える。フレームメモリー137bは、
R,G,Bのディジタル画像信号を記憶する。
【0111】同様に、紫外テレビカメラ34aは、同期
信号分離回路132a、アナログ/ディジタル変換器1
33a、PLL回路134a、FIFOレジスタ135
bを有するモノクローム信号処理系131aを通じて、
第2のフレームメモリー137aにディジタル入力を与
える。即ち、紫外テレビカメラ34aのアナログ出力
は、その同期信号に従ってディジタル変換される。次い
で、タイミング回路136のタイミング信号に従って第
2のフレームメモリー137aに与えられ、ここで記憶
される。
【0112】上述のように、二つのテレビカメラ34
a,34bの出力は、各々の同期信号及びタイミング回
路136のタイミング信号に従って、互いに独立にFI
FO方式によりフレームメモリー137a,137bへ
与えられる。従って、二つのテレビカメラ34a,34
bが画像処理装置130へ入力を与えるタイミングは、
非同期でよい。
【0113】第1と第2のフレームメモリー137a,
137bは、格納されたディジタル画像信号を、タイミ
ング回路136のタイミング信号に従って出力する。こ
の四つの出力信号(R,G,B,モノクローム)の各々
の情報量は、例えば8ビットである。これら計32ビッ
ト(8ビット×4)のディジタル画像信号は、擬似カラ
ー画像を形成するための色参照テーブル(Look Up Tabl
e:LUT) 回路138へ与えれる。
【0114】LUT回路138は、モノクローム信号と
RGB信号とを重畳させて、ディジタル/アナログ変換
器139に与える。この重畳は、紫外テレビカメラ34
aによるモノクローム信号を、R,G,Bのうちの何れ
か一つの信号に変換するか、或いは、モノクローム信号
の濃淡レベルに応じて、カラーテレビカメラ34bによ
るRGB信号の濃淡レベルレベルを変化させることによ
り実行される。ディジタル/アナログ変換器139は、
モノクローム信号が重畳されたRGBアナログ入力をR
GBモニタ140に与える。タイミング回路136は、
LUT回路138の出力タイミングとディジタル/アナ
ログ変換器139の入力タイミングとを同期させ、且つ
ディジタル/アナログ変換器139の出力タイミングと
RGBモニタ40の入力タイミングとを同期させる。以
上により、RGBモニタ140は、紫外テレビカメラ3
4aによる高解像度のモノクローム画像を、カラーテレ
ビカメラ34bによるRGB画像に基づいて、擬似カラ
ー表示させる。LUT回路138による信号変換を更に
詳細に説明する。図11は、紫外テレビカメラ34aと
カラーテレビカメラ34bとの波長特性を示す。
【0115】図9の紫外線顕微鏡の照明レンズ系20及
び対物レンズ系22は、330nm乃至600nmの波
長域で色収差補正されているので、赤色の結像性能は、
緑色、青色、紫外線に比べて若干低い。そこで、仮に、
LUT回路138が、B,G入力信号をそのままB,G
出力信号とし、モノクローム入力信号をR出力信号に変
換するならば、赤色、緑色、青色共に結像性能を満足し
たRGB画像が形成される。この場合のR,G,B出力
信号の波長特性は図12(A)に示されている。
【0116】代替的に、人間の目にとって最も感度が高
く、解像の判断に供されるのは緑色であるから、LUT
回路138は、モノクローム入力信号をG出力信号に変
換出力してもよい。この場合のR,G,B出力信号の波
長特性は図12(B)に示されている。
【0117】更に代替的に、LUT回路138が、モノ
クローム及びB入力信号をB出力信号に、B及びG入力
信号をG出力信号に、G及びR入力信号をR出力信号
に、それぞれ対応させて出力し、赤色、緑色、青色の各
々の波長領域を実際の波長領域よりも拡大してもよい。
その結果、紫外線画像をRGB画像のB成分に含めるこ
とができる。この場合のR,G,B出力信号の波長特性
は図12(C)に示されている。
【0118】更に代替的に、画像処理装置130は、R
GB画像の色、即ち色相及び彩度を変えずに、RGB画
像の明るさを紫外線画像の明るさに変換出力してもよ
い。この場合、画像処理装置130のLUT回路138
は、初段と後段との処理行程を有する。そのうち初段の
行程では、R,G,B入力信号が色相(H)、彩度
(C)、明るさ(V)に変換されると共に、モノクロー
ム入力信号がその明るさに変換される。次に、後段の処
理行程では、明るさがモノクローム入力信号の明るさに
置き換えられたR,G,B信号が出力される。
【0119】LUT回路138が実行すべき処理行程
は、LUT回路138のプログラム上で書き替え可能で
あるから、上述した例に限らず、被検体28に応じた適
切な信号変換を採用できる。
【0120】紫外線画像とカラー画像とを重畳させて表
示する際には、画像の縁部分に偽信号が発生しないよう
に、紫外テレビカメラ34aとカラーテレビカメラ34
bとは、各々の倍率、焦点、撮像範囲、像の向き等の撮
像条件が一致していることが要請される。二つのテレビ
カメラ34a,34bの倍率を等しくするためには、変
倍レンズ系44a,44bの倍率を一致させればよい。
【0121】図9の紫外線顕微鏡は、二つのテレビカメ
ラ34a,34bの撮像面を同時に合焦させるために、
鏡筒12の寸法が適切に設定されている。また、図9の
紫外線顕微鏡は、二つのテレビカメラ34a,34bの
撮像範囲、像の向きを正確に一致させる目的で、コント
ローラ46により制御される電動微調整機構150a,
150bを有する。この電動動機構150a,150b
は、それぞれテレビカメラ34a,34bを、その光軸
に対して垂直な面内で平行移動及び回転させるためのも
のである。
【0122】図13を参照すると、電動微調整機構15
0aは、テレビカメラ34aの光軸151aに垂直な面
内で回転可能な中空の回転ステージ152aと、回転ス
テージ152aに取り付けられて光軸151a(Z軸)
に垂直なX軸に沿って移動可能な中空のXステージ15
3aと、Xステージ153aに取り付けられて、光軸1
51a及びX軸に垂直なY軸に沿って移動可能な中空の
Yステージ154aとを含む。回転ステージ152aは
ターレット64aのケーシング64a′上に取り付けら
れ、Yステージ154aはテレビカメラ34aを支持し
ている。各ステージ152a,153a,154aは、
コントローラ46により制御される好ましくはステッピ
ングモータによって駆動される。図においては、それぞ
れX駆動用、Y駆動用のステッピングモータ156a,
157bが示され、回転駆動用のステッピングモータは
図示が省略されている。
【0123】電動微調整機構150aによるテレビカメ
ラ34aの向き及び位置の調整方法について説明する。
ここで画像処理装置130のフレームメモリー137
a,137bの各々の画像信号値は、コントローラ46
の内部のCPU(図示せず)に与えられているものとす
る。
【0124】この調整方法には、図14に示す基準試料
28′が使用される。基準試料28′の表面28a′に
は、基準点Pと、この基準点Pで互いに直交する基準線
x,yが描かれている。基準試料28′は、紫外画像と
RGB画像とで基準線x,yのコントラストが相違しな
いような材料から形成されていることが望ましい。
【0125】先ずテレビカメラ34a,34bにより基
準試料28′を撮像する。コントローラ46のCPU
は、画像処理装置130のフレームメモリー137a,
137bの各々の画像信号値に基づいて基準線xと基準
線yとの傾きの差を計算し、この差が零になるように回
転ステージ152aを回転させる。これによりテレビカ
メラ34aの向きが調整される。
【0126】次いで、コントローラ46のCPUは、基
準線xと基準線yとの交点(基準点P)について、フレ
ームメモリー137a上の座標値とフレームメモリー1
37137b上の座標値とを計算し、両者が一致するよ
うにXステージ153a及びYステージ154aを駆動
させる。これによりテレビカメラ34aの水平位置が調
整される。
【0127】このような電動微調整機構150aによれ
ば、テレビカメラ34aの向きと水平位置とを互いに独
立に調整でき、しかもコントローラ46により自動的に
調整できるので、調整操作が容易である。
【0128】カラーテレビカメラ34bの電動微調整機
構150bの構成は、紫外テレビカメラ34aの電動微
調整機構150aと全く同様である。これら微調整機構
150a,150bは、必ずしも一対を備える必要はな
く、テレビカメラ34a,34bのの何れか一方のみに
備えてもよい。また基準試料28′の形状は、画像の向
きとずれを計算可能なものであれば、図14に示すもの
に限定されない。
【0129】図15は、この発明の第8の実施例を示
す。この実施例と前述の第7実施例との差異は、電動微
調整機構150a,150bに代えて、一つまたは一対
の手動微調整機構を用いていることである。テレビカメ
ラ34aと34bとの手動微調整機構の構造は全く同様
であるから、図15には、テレビカメラ34a用の手動
微調整機構160aのみが示されている。紫外テレビカ
メラ34aは、回転リング161aにほぼ同軸に嵌合さ
れ、例えば捩子(図示せず)により、回転リング161
aに固定されている。
【0130】保持部材162aは、リング状の上部部分
163aと、円錐台状の下部部分164aとを有する。
そのリング状部分163aには、回転リング161aが
嵌合されている。回転リング161aは、保持部材16
2aのリング状部分163aとの嵌合面に沿って摺動可
能である。その結果、テレビカメラ34aをその光軸1
51aの回りに回転させ、その向きを調整できる。回転
リング161aは、その外周面に沿って形成された環状
の溝165aを有し、保持部材162aのリング状部分
163aは、回転リング161aの溝165aに対応す
る捩子穴166aを有する。テレビカメラ34aの向き
が調整された後は、捩子穴166aに捩子軸を挿通され
た捩子167aを、その尖端が回転リング161aの溝
165aを押圧するように締め付けることにより、テレ
ビカメラ34aの向きが固定される。
【0131】保持部材162aの円錐台状部分164a
は、図9の顕微鏡のターレット64aのケーシング64
a′上に取り付けられたカメラ装着部材168aに遊嵌
されている。
【0132】円錐台状部分164aの外周面、即ちテー
パー面169aには、装着部材168aの二つの捩子穴
170aにそれぞれ螺合された捩子状の位置決め部材1
71aが当接されている。捩子穴170aと位置決め部
材171aは、共に一つのみ図示されている。テーパー
面179aには更に、装着部材168aの内面の凹部1
72aに配置されたスプリング173aにより、ボール
174aが弾性的に押圧されている。これら位置決め部
材171a、スプリング173a、ボール174aは、
図2及び図3に示したと同様な位置決め機構をなしてい
る。この位置決め機構により、テレビカメラ34aをそ
の光軸151aに垂直な面内で平行移動させ、所定の位
置に固定することができる。このようなテレビカメラ3
4aの向き及び位置の手動調整は、紫外線顕微鏡の据付
の際に実行される。
【0133】図16は、この発明の第9の実施例を示
す。第1実施例と同一の参照符号を付した構成要素は、
特に断らない限り、同様の構成要素を示す。この実施例
の紫外線顕微鏡と第1実施例との重要な差異は、400
nmの紫外域のみを観測対象とし、可視域の観測には適
応されていないことである。
【0134】従って、全てのレンズ系は、400nm以
下の波長域を透過可能な光学材料から形成され、しかも
400nm以下の波長域に対して像位置の色収差及び倍
率の色収差が補正されている。このような条件を満たす
光学材料は、例えば石英、蛍石である。
【0135】図16の紫外線顕微鏡は、第1実施例のダ
イクロイックミラー30aに対応する位置に、ダイクロ
イックミラー30eを有し、これは330乃至400n
mの近紫外線を反射させ、330nm未満の波長域の紫
外線を透過させる。
【0136】ダイクロイックミラー30eで反射した近
紫外域像は、第1実施例と同様に、紫外線テレビカメラ
34aにより撮像される。ダイクロイックミラー30e
を透過した紫外線は、反射ミラーまたは反射プリズム4
0,42で反射して、第2の紫外線テレビカメラ34c
により撮像される。第2の紫外線テレビカメラ34c
は、330nm未満の波長域に対応した形式であるが、
一般には、第1の紫外線テレビカメラ34aと同一の製
品を使用することができる。同様に、第2の紫外線テレ
ビカメラ34cに接続された画像処理装置36c、ディ
スプレィ38c、ビデオプリンタ48は、それぞれ第1
の紫外線テレビカメラ34aに接続されたものと同一の
製品を使用できる。第2の紫外線テレビカメラ34cの
ための拡大レンズ系44cは、少なくとも330nm未
満の波長域を透過可能であり、且つその波長域に対し
て、像位置の色収差及び倍率の色収差が補正されてい
る。拡大レンズ系44cを支持するターレット64c、
及び拡大レンズ系44cの入射側に配置されたシャッタ
52bは、それぞれターレット64a,シャッタ52b
と同様である。
【0137】図16の紫外線顕微鏡によれば、第1の紫
外線テレビカメラ34a側の観測系で近紫外画像を観察
できる共に、第2の紫外線テレビカメラ34a側の観測
系で330nm未満の波長域の紫外画像を観察できる。
【0138】図17は、この発明の第10の好適実施例
に係る紫外線顕微鏡を概略的に示す。第6及び第9実施
例と同一の参照符号を付した構成要素は、特に断らない
限り、同様の構成要素を示す。以下、第6実施例(図
8)との相違点についてのみ説明する。図17の紫外線
顕微鏡は、第6実施例と同様に、落射照明系100及び
透過照明系110を有するが、400nm以下の紫外域
のみを観測対象としている。これに起因して、全てのレ
ンズ系の材料及び色収差の補正は、第10実施例と同様
に400nm以下の紫外域に適用されている。落射照明
系100の光源18と透過照明系110の光源112と
は、何れも400nm以下の波長光を発生可能な光源で
ある。
【0139】観測手段としては、それぞれ近紫外域に限
らず、400nm以下の紫外域に対応した紫外線テレビ
カメラ34c及びそれに接続されたディスプレィ36c
と、例えば400nm以下の波長域に感度を有する各種
紫外用フィルムを用いる紫外線専用撮影装置84とが使
用されている。アイピース系は用いられていないので、
符号96′で示されるのは反射ミラーである。結像光路
上において、ハーフミラー26,96は、共に紫外線ハ
ーフミラーである。被検体28を保持するステージ12
2は、透過照明系110からの400nm以下の紫外線
を透過可能な材料、例えば石英、蛍石から形成されてい
る。図17の紫外線顕微鏡によれば、紫外線テレビカメ
ラ34aによる紫外像の撮像と同時に写真撮影装置84
による紫外像の写真撮影が可能である。
【0140】代替的に、ハーフミラー96は、しきい値
が330nmの波長選択性を有するダイクロッイックミ
ラー、ダイクロッイックプリズム等の波長選択要素に置
き換えてもよい。この場合、紫外線テレビカメラ34c
により近紫外域の撮像、写真撮影装置84により330
nm未満の紫外域の写真撮影、またはその逆が可能とな
る。第1実施例の表Iに示した対物レンズと拡大レンズ
系との倍率の組み合わせは、図16及び図17の紫外線
顕微鏡にも適用可能である。この発明は上述した各実施
例に限定されるものではない。例えば、明視野観察に限
らず暗視野観察も可能である。
【0141】また、各実施例では、像形成レンズ系とし
て、対物レンズ系22と結像レンズ系24とからなり、
これらの間が平行光束となる無限遠設計のレンズ系を用
いた。しかし、これに代えて、結像レンズ系24を取り
除き、対物レンズ系22のみで像を結ぶ有限設計のレン
ズ系を用いてもよい。
【0142】
【0143】
【発明の効果】この発明の紫外線顕微鏡によれば、被検
体の近紫外画像と可視カラー画像とを重畳させて表示可
能であるので、高倍率、高解像力の近紫外画像を疑似カ
ラー表示させることができる。従って、被検体の微小構
造の観測と同時に、被検体の色を視認することができ
る。
【0144】また、これらの紫外線顕微鏡によれば、可
視−近紫外域の光を透過する光学材料の採用により、対
物レンズ系の開口数を大きくすることが可能であり、高
倍率、高解像力の近紫外像が得られる。また、可視−近
紫外域における倍率及び像位置の色収差の補正により、
可視像についても色収差のない良好な像が得られる。こ
の発明の更に他の紫外線顕微鏡によれば、紫外線を透過
する光学材料の採用により、対物レンズ系の開口数を大
きくすることが可能であり、高倍率、高解像力の紫外像
が得られる。また、紫外線に対する倍率及び像位置の色
収差の補正により、色収差のない良好な像が得られる。
更に、紫外像の光路が分割されているので、異なる形式
の複数の観測手段による同時観測が可能である。上述し
た紫外線顕微鏡は、何れも乾燥系であり、しかも大気中
で観測可能であるから、取扱いが容易であり、且つスル
ープットにも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係り、紫外画像とカラ
ー画像とを同時に表示するための紫外線顕微鏡を概略的
に示す図である。
【図2】図1におけるレボルバの芯出し機構を示す縦断
面図である。
【図3】図2の芯出し機構を示す上面図である。
【図4】この発明の第2実施例に係り、紫外画像の表示
と眼視観察とのための紫外線顕微鏡を概略的に示す図で
ある。
【図5】この発明の第3実施例に係り、写真撮影システ
ムとしての紫外線顕微鏡を概略的に示す図である。
【図6】この発明の第4実施例に係り、フィルタにより
可視域と紫外域とを分離するための光学的配置を部分的
に示す図である。
【図7】この発明の第5実施例に係り、顕微分光システ
ムとしての紫外線顕微鏡を概略的に示す図である。
【図8】この発明の第6実施例に係り、落射照明系と透
過照明系とを有し、可視域から近紫外域のための紫外線
顕微鏡の光学系を概略的に示す図である。
【図9】この発明の第7実施例に係り、紫外画像とカラ
ー画像とを重畳させて表示するための紫外線顕微鏡を概
略的に示す図である。
【図10】紫外画像とカラー画像とを重畳させるため
に、図9における画像処理装置に使用された回路設計の
ブロック図である。
【図11】図9における紫外線テレビカメラとカラーテ
レビカメラとの波長−強度特性を示すグラフである。
【図12】(A),(B),(C)を含み、(A)は青
色画像信号に紫外線画像信号を重畳させた場合の波長−
強度特性を示すグラフ、(B)は(A)に対応して赤色
画像信号に紫外線画像信号を重畳させた場合のグラフ、
(C)は(A)に対応して緑色画像信号に紫外線画像信
号を重畳させた場合のグラフである。
【図13】図9の紫外線顕微鏡の一台のテレビカメラの
ための電動微調整機構を示す側面図である。
【図14】図13の電動微調整機構によるテレビカメラ
の調整のために使用されるべき基準試料を示す上面図で
ある。
【図15】この発明の第8実施例に係り、一台のテレビ
カメラのための手動微調整機構を示す縦断面図である。
【図16】この発明の第9実施例に係り、近紫外域と3
30nm未満の波長域とを互いに独立に観察するための
紫外線顕微鏡を概略的に示す図である。
【図17】この発明の第10実施例に係り、紫外線写真
撮影と紫外線画像表示とのための紫外線顕微鏡の光学系
を概略的に示す図である。
【符号の説明】
18…光源、20…照明レンズ系、22…対物レンズ
系、24…結像レンズ系、28…被検体、30a…ダイ
クロイックミラー(分離手段、分割手段)、30d…切
り換えミラー(切り換え手段)、34a…紫外テレビカ
メラ(紫外撮像手段)、34b…カラーテレビカメラ
(可視カラー撮像手段)、38a…ディスプレィ(紫外
表示手段)、36b…画像処理装置(画像処理手段)、
38b……カラーディスプレィ(カラー表示手段)、4
4a…拡大レンズ系(変倍レンズ系)、54…ステ−
ジ、54x…Xステ−ジ(二次元移動手段)、54y…
Yステ−ジ(二次元移動手段)、54z…Zステ−ジ
(垂直移動手段)、80,80′…アイピース系(観察
手段)、84…写真撮影装置(観察手段)、94…顕微
分光装置(顕微分光手段)、130…画像処理装置(重
畳手段)、137b…第1フレームメモリー(第1記憶
手段)、137a…第2フレームメモリー(第2記憶手
段)、138a…LUT回路(変換手段)、140…B
GRモニタ(表示手段)、136…タイミング発生器。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−62609(JP,A) 特開 昭50−68350(JP,A) 特開 平1−308531(JP,A) 実公 昭51−34303(JP,Y1) 「顕微鏡の使い方」(第9版)田中克 己著 昭和43年5月15日 裳華房発行 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 19/00 - 21/00 G02B 21/06 - 21/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体を保持すべきステージと、 可視域から近紫外域の波長域を有する光を出射する光源
    と、 光源からの光により、ステージに保持された被検体を照
    明する照明レンズ系と、被検体からの光により被検体の
    拡大光学像を結像させるべき対物レンズ系を有する像形
    成レンズ系とを備え、そのうちの少なくとも照明レンズ
    系と対物レンズ系とは、少なくとも可視域から近紫外域
    に亘る波長域の光を透過可能な光学材料から形成され、
    且つその波長域の光に対して像位置の色収差及び倍率の
    色収差が補正されてなる光学レンズ系と、対物レンズ系により結像されるべき被検体の光学像を可
    視像と紫外像とに分離する分離手段と、 紫外像を入力として高解像のモノクローム画像信号を出
    力する紫外撮像手段と、 前記紫外像と同時に形成される可視像を入力としてカラ
    ー画像信号を出力する可視カラー撮像手段と、 紫外撮像手段の高解像のモノクローム画像信号出力と可
    視カラー撮像手段の前記紫外像と同時に形成されるカラ
    ー画像信号出力とを重畳させる重畳手段と、 重畳された出力信号に基づいて、被検体の画像を高解像
    度の疑似カラーで表示する表示手段と、を備えることを
    特徴とする紫外線顕微鏡。
  2. 【請求項2】紫外撮像手段と可視カラー撮像手段とのう
    ちの少なくとも一方を、その光軸に対して垂直な面内で
    平行移動及び回転移動させる移動手段を更に備えること
    を特徴とする請求項1記載の紫外線顕微鏡。
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