JP3323946B2 - 除湿器 - Google Patents

除湿器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気中の水分を捕捉し
て、内部に溜める除湿器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、除湿器としては、例えば、図1に
示すように、上部が開口する容器本体21の内部の上下
方向中央部に中棚22を設け、該中棚22の上方に塩化
カルシウムに代表される潮解性塩類を用いた除湿剤23
を収納し、容器本体21の上部の開口部を透湿性非透水
性シート24で覆うことで、容器本体21内部の除湿剤
22で吸湿して内部下方部21aに潮解液として溜めて
いくと共に、透湿性非透水性シート24により内部の潮
解液が漏洩しないようにしている。また、容器本体21
は透過性の材料を用いることで、潮解液の溜まり状態を
目視にて確認可能となり、使用者が容易に吸湿効果を確
認することができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の除湿器である
と、吸湿初期においては、除湿剤23が吸湿はするもの
の、除湿剤23の内部に結晶水として保持したまま潮解
液として下方に垂れないので、容器本体21の内部下方
部21aに潮解液として溜まらず、結晶水として保持で
きなくなると潮解液として溜ることで、吸湿初期に目視
による吸湿効果の確認ができないという問題が生じてい
た。このことは特に冬時期の低温時において顕著であっ
た。本発明は、この問題を解消することをその課題とし
ている。
【0004】
【課題を解決するたの手段】本発明は、底壁と、該底壁
の周囲より立設する周壁とより上方が開口する容器本体
を備え、該容器本体の上部開口箇所を覆うように透湿性
非透水性シートを設け、前記容器本体の内部に前記底壁
1と所要の空間を形成するように複数個の小孔を有する
中棚を設けると共に、潮解性能力の異なる2種以上の潮
解性塩類単独よりなる除湿剤を容器本体内部の中棚の上
に各々分離して収納する除湿器、又は、底壁と、該底壁
の周囲より立設する周壁2とより上方が開口する容器本
体を備え、該容器本体の上部開口箇所を覆うように透湿
性非透水性シートを設け、前記容器本体の内部に前記底
壁と所要の空間を形成するように複数個の小孔を有する
中棚を設けると共に、潮解性能力の異なる2種以上の潮
解性塩類を混合した除湿剤と潮解性能力の異なる2種以
上の潮解性塩類単独よりなる除湿剤とを容器本体内部の
中棚の上に各々分離して収納した除湿器である。
【0005】
【作用】前述のように、潮解性能力の異なる2種以上の
潮解性塩類を除湿剤として用いることで、潮解性能力の
高い潮解性塩類の作用により吸湿初期においても除湿剤
の内部に結晶水として保持する期間を短くすることによ
り、容器本体の内部下方部に潮解液として溜めて、吸湿
初期に目視による吸湿効果の確認を行えるようにする。
【0006】
【実施例】まず最初に、実験例を図2、図3により説明
する。平行となる2直線を有してほぼ細長の円形となる
底壁1と、該底壁1の周縁部より上方に向かって若干拡
開するように立設する周壁2とから上方が開口するよう
に容器本体3を構成し、該容器本体3の上部開口箇所を
覆うように容器本体3上端の周縁部全体にわたって透湿
性非透水性シート4を固着し、該透湿性非透水性シート
4は湿気は通り抜け可能であるが、水は通さないように
なっている。そして、前記容器本体3の内部において、
周壁2の上下方向中間部に水平に中棚5を設け、該中棚
5は上下に貫通する複数個の小孔6を有し、前記容器本
体3の内部の中棚5の上に除湿剤7を収納している。な
お、使用前は、図示しないアルミシートが容器本体3の
上端に透湿性非透水性シート4を覆うように取り付けら
れており、使用時、アルミシートを取り外して使用する
ようになっている。
【0007】前記除湿剤7としては、塩化カルシウム、
塩化マグネシウム等の潮解性塩類において、潮解性能力
の異なる2種の潮解性塩類を種々組み合わせたものを用
いていおり、使用時、容器本体3内部の中棚5の上に収
納した潮解性塩類の表面に透湿性非透水性シート4を介
して空気が触れると、空気中の水分が潮解性塩類と化学
反応を起し、潮解液となって中棚5の小孔6を通り抜け
容器本体3内下部に落下し溜まっていくようになってい
る。
【0008】ここで、潮解性能力について述べると、潮
解性能力は潮解性塩類の含水率によって決定されるもの
で、含水率の低い潮解性塩類は、吸湿初期に吸湿効果が
低いが徐々に吸湿効果が上がり長期間安定して吸湿効果
を維持するという潮解性能力を持つものであり、含水率
の高い潮解性塩類は、吸湿初期より高い吸湿効果を発揮
して徐々に吸湿効果が下がるという潮解性能力を持つも
のである。そして、本実験例においては、含水率の低い
潮解性塩類として塩化カルシウム2水塩を、含水率の高
い潮解性塩類として塩化マグネシウム6水塩をそれぞれ
用いて、これらを組み合わせて混合したものを容器本体
3の内部の中棚5の上に除湿剤7として収納する。
【0009】次に除湿剤7の除湿作用について説明する
と、塩化マグネシウム6水塩は含水率が高いので、吸湿
初期の固化が発生しづらく、吸湿しようとする空気の流
通を良好にして、吸湿初期の吸湿効果の低下を防止する
と共に、吸湿するとすぐに内部が飽和状態となるので、
潮解液となって容器本体3内下部に落下し容器本体3内
下部に溜まり、目視により容易に吸湿効果を確認するこ
とができるようになる。また、塩化カルシウム2水塩は
含水率が低いので、徐々に吸湿を行うことで、長期にわ
たって吸湿を行うようになっている。以上のように、除
湿剤7として塩化カルシウム2水塩と塩化マグネシウム
6水塩とを組み合わせたものを用いることで、初期の吸
湿効果の低下を防止し、かつ目視による吸湿効果の確認
を行うことができると共に、長期間にわたって安定して
吸湿効果を発揮することができる。
【0010】次に実験例による試験として塩化カルシウ
ム2水塩と塩化マグネシウム6水塩を種々混合して組み
合わせたものの吸湿効果について示す。試験方法は、除
湿器(プラスチック製、底面積55cm2 、高さ9c
m、中棚の位置は底より5cm)を用いて、内部の中棚
5の上に塩化カルシウム2水塩と塩化マグネシウム6水
塩とが150gとなるように種々混合して組み合わせて
収納する。そして、除湿器を恒温室(室温20℃、湿度
80%)内に置いて、除湿器の容器本体3内の水位と吸
湿量を測定する。なお、比較例として塩化カルシウム2
水塩と塩化マグネシウム6水塩のそれぞれ単独のものも
測定する。その結果について下記の表1、表2に示すも
ので、各条件において5個ずつ測定し、その平均を表示
している。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】上記表1、表2に示す結果から明らかなよ
うに、吸湿開始初期は塩化マグネシウム6水塩の配合割
合が全体の50〜90%の範囲内で吸湿効果が良好とな
り、吸湿開始後日数が経過すると塩化マグネシウム6水
塩の配合割合が全体の5〜60%の範囲内で顕著に吸湿
効果が良好となる。
【0014】そして、次に本発明による第一実施例につ
いて図4、図5を用いて説明する。容器本体3と透湿性
非透水性シート4と中棚5は前述した実験例と同様の構
成となるが、以下の点で少々異なる。前記容器本体3内
の中棚5の上面に6個の円筒状の仕切り体8が上方の透
湿性非透水性シート4付近まで立設している。該仕切り
体8は水平に貫通する複数個の小孔9を有している。そ
して、中棚5の上面の仕切り体8内に塩化マグネシウム
6水塩mを収納し、中棚5の上面の仕切り体8内以外の
部分に塩化カルシウム2水塩cを収納する。このように
構成することで、塩化マグネシウム6水塩mが吸湿初期
の吸湿を良好に行うと共に、潮解液となって容器本体3
内下部に落下し溜まっていく。そして、塩化カルシウム
2水塩cが徐々に吸湿を行い長期にわたって吸湿を行う
ようになる。また、この時、吸湿初期に塩化マグネシウ
ム6水塩mが吸湿し潮解液となることで、仕切り体8内
に空間が発生し、これにより、塩化カルシウム2水塩c
側の空気と触れる部分が当初は上端面部のみであったの
を塩化マグネシウム6水塩mの潮解により発生する空間
により、空気と触れる部分が増加して、空気の流通量が
増し、塩化カルシウム2水塩cも良好に吸湿を行うよう
になる。
【0015】次に第一実施例による試験として塩化カル
シウム2水塩と塩化マグネシウム6水塩を種々分離して
組み合わせたものの吸湿効果について示す。試験方法
は、除湿器(プラスチック製、底面積55cm2 、高さ
9cm、中棚の位置は底より5cm)を用いて、中棚5
の上面の円筒状の仕切り体8内に塩化マグネシウム6水
塩を、そして、中棚5の上面の仕切り体8内以外の部分
に塩化カルシウム2水塩を、計150gとなるように種
々組み合わせて分離し収納する。そして、除湿器を恒温
室(室温20℃、湿度80%)内に置いて、除湿器の容
器本体3内の水位と吸湿量を測定する。なお、比較例と
して塩化カルシウム2水塩と塩化マグネシウム6水塩の
それぞれ単独のものも測定する。その結果について下記
の表3、表4に示すもので、各条件において5個ずつ測
定し、その平均を表示している。
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】上記表3、表4に示す結果から明らかなよ
うに、前述の実験例による試験と同様の効果が生じるこ
とが認められており、吸湿効果は実験例による試験より
もさらに良好となっている。
【0020】次に本発明による第二実施例について図
6、図7を用いて説明する。容器本体3と透湿性非透水
性シート4は前述した実験例と同様の構成となるが、以
下の点で少々異なる。前記容器本体3内の上下方向中間
部に逆皿状となる中棚5aを設けており、該中棚5aの
上面の容器本体3中心側に容器本体3の周壁2と同形状
の環状となる第一仕切り体10が上方の透湿性非透水性
シート4付近まで立設し、さらに、該第一仕切り体10
と周壁2との間の中棚5aの上面に第一仕切り体10と
同形状の環状となる第二仕切り体11が上方の透湿性非
透水性シート4付近まで立設している。なお、前記中棚
5a、第一仕切り体10、第二仕切り体11には、各空
間を連通する複数個の小孔12を有している。そして、
中棚5aの上面の第一仕切り体10の内部に塩化マグネ
シウム6水塩mを収納し、第一仕切り体10と第二仕切
り体11との間に塩化カルシウム2水塩と塩化マグネシ
ウム6水塩との混合物wを収納し、第二仕切り体11と
周壁2の間に塩化カルシウム2水塩cを収納する。この
ように構成することで、第一仕切り体10と第二仕切り
体11とよって仕切られた各空間に収納された塩化マグ
ネシウム6水塩m或いは塩化カルシウム2水塩と塩化マ
グネシウム6水塩との混合物w或いは塩化カルシウム2
水塩cが吸湿初期より順序よく吸湿し、潮解液となって
容器本体3内下部に溜まっていき、長期にわたって安定
して吸湿を行うことができる。
【0021】次に第二実施例による試験として塩化マグ
ネシウム6水塩、塩化カルシウム2水塩と塩化マグネシ
ウム6水塩との混合物、塩化カルシウム2水塩を分離し
て組み合わせたものの吸湿効果について示す。試験方法
は、除湿器(プラスチック製、底面積55cm2 、高さ
9cm、中棚の位置は底より5cm)を用いて、中棚5
aの上面の第一仕切り体10の内部に塩化マグネシウム
6水塩を50g収納し、第一仕切り体10と第二仕切り
体11との間に塩化カルシウム2水塩と塩化マグネシウ
ム6水塩とを重量比1対1で混合したものを50g収納
し、第二仕切り体11と周壁2の間に塩化カルシウム2
水塩を50g収納する。そして、除湿器を恒温室(室温
25℃、湿度80%)内に置いて、吸湿量を測定する。
なお、比較例として塩化カルシウム2水塩と塩化マグネ
シウム6水塩のそれぞれ単独のもの150gも測定す
る。その結果について下記の表5に示す。
【0022】
【表5】
【0023】上記表5に示す結果から明らかなように、
吸液効果が塩化カルシウム2水塩或いは塩化マグネシウ
ム6水塩を単独で用いたものに対して吸湿効果は良好な
ものとなることがわかる。
【0024】また、この第二実施例による別の試験とし
て塩化マグネシウム6水塩、塩化カルシウム2水塩と塩
化マグネシウム6水塩との混合物、塩化カルシウム2水
塩を分離して組み合わせた他のものの吸湿効果について
示す。前述の第二実施例による試験の試験方法と同様の
方法で行うが、塩化マグネシウム6水塩、塩化カルシウ
ム2水塩と塩化マグネシウム6水塩との混合物、塩化カ
ルシウム2水塩の収納位置を前述の試験と異ならせて、
中棚5aの上面の第一仕切り体10の内部に塩化カルシ
ウム2水塩を50g収納し、第一仕切り体10と第二仕
切り体11との間に塩化カルシウム2水塩と塩化マグネ
シウム6水塩とを重量比1対1で混合したものを50g
収納し、第二仕切り体11と周壁2の間に塩化マグネシ
ウム6水塩を50g収納し、吸湿量を測定する。その結
果について下記の表6に示す。
【0025】
【表6】
【0026】上記表6に示す結果から明らかなように、
吸液効果が塩化カルシウム2水塩或いは塩化マグネシウ
ム6水塩を単独で用いたものに対して吸湿効果は良好な
ものとなることがわかる。
【0027】次に本発明による第三実施例について図
8、図9を用いて説明する。容器本体3と透湿性非透水
性シート4と中棚5aとは第二実施例と同様の構成と
るが、以下の点で少々異なる。前記中棚5aの上面にお
いて、容器本体3中心側に容器本体3の周壁2と同形状
の環状となる第一仕切り体13が上方の透湿性非透水性
シート4付近まで立設し、該第一仕切り体13の外周に
第一仕切り体13とほぼ同様の第一仕切り体13より若
干大きくなる第二仕切り体14、該第二仕切り体14の
外周に第二仕切り体14とほぼ同様の第二仕切り体14
より若干大きくなる第三仕切り体15、該第三仕切り体
15の外周に第三仕切り体15とほぼ同様の第三仕切り
体15より若干大きくなる第四仕切り体16をそれぞれ
設けている。なお、前記中棚5a、第一仕切り体13、
第二仕切り体14、第三仕切り体15、第四仕切り体1
6には、各空間を連通する複数個の小孔12を有してい
る。そして、中棚5aの上面の第一仕切り体13の内部
に塩化マグネシウム6水塩mのみを収納し、第一仕切り
体13と第二仕切り体14との間に塩化マグネシウム6
水塩と塩化カルシウム2水塩とを混合比3対1で混合し
た混合物xを収納し、第二仕切り体14と第三仕切り体
15との間に塩化マグネシウム6水塩と塩化カルシウム
2水塩とを混合比1対1で混合した混合物yを収納し、
第三仕切り体15と第四仕切り体16との間に塩化マグ
ネシウム6水塩と塩化カルシウム2水塩とを混合比1対
3で混合した混合物zを収納し、第四仕切り体16と周
壁2の間に塩化カルシウム2水塩cのみを収納する。こ
のように構成することで、吸湿初期より塩化マグネシウ
ム6水塩m、塩化マグネシウム6水塩と塩化カルシウム
2水塩とを混合した各混合物x,y,z、塩化カルシウ
ム2水塩cが順序よく吸湿を開始し、常に安定して吸湿
を行うことができる。
【0028】また、本発明においては、除湿剤として用
いた塩化カルシウム2水塩、塩化マグネシウム6水塩等
の潮解性塩類において、潮解性塩類の形状によっても、
吸液効果が異なることがある。これは潮解性塩類を容器
内に収納した際、収納部内に空間が生じやすい形状のも
のを用いると、空気の流通量が増すことで、潮解性塩類
による吸湿を良好に行うことができるもので、例えばフ
レーク状等が考えられる。ここで、潮解性塩類の形状に
よる吸液効果の違いについて試験を行う。試験方法とし
ては、前述した実験例による試験と同様の除湿器、およ
び恒温室を用いて、内部にフレーク状の塩化マグネシウ
ム6水塩、或いは粒状の塩化マグネシウム6水塩、或い
は粉末状の塩化マグネシウム6水塩を150g収納し、
それぞれの除湿器の容器本体内の水位を測定して、それ
ぞれの形状の塩化マグネシウム6水塩を比較する。その
結果について下記の表7に示すもので、各形状において
5個ずつ測定し、その平均を表示している。
【0029】
【表7】
【0030】上記表7に示す結果から明らかなように、
吸湿効果はフレーク状の塩化マグネシウム6水塩が最も
良好であることがわかる。
【0031】なお、前述した各実施例において、除湿剤
として塩化カルシウム2水塩、塩化マグネシウム6水塩
を用いているが、これに限定されずに他の潮解性塩類で
もよい。また、潮解性能力の異なる2種の潮解性塩類を
用いているが、2種以上の複数種でもよい。
【0032】
【発明の効果】潮解性能力の異なる2種以上の潮解性塩
類で、含水率の低い潮解性塩類と含水率の高い潮解性塩
類とを除湿剤としたことで、吸湿初期には含水率の高い
潮解性塩類により、潮解性塩類が吸湿するとすぐに内部
が飽和状態となるから、吸湿した水が除湿剤内部に保持
されずに下方に垂れて容器本体内下部に溜まり、吸湿初
期に目視により容易に吸湿効果を確認することができ
る。また、吸湿初期に潮解性の高い潮解性塩類を有して
いることで、除湿剤が吸湿初期に固化するのを減少し、
吸湿しようとする空気の流通を良好にして、初期の吸湿
効果の低下を防止することができる。そして、含水率の
低い潮解性塩類が徐々に吸湿を開始して、長期間にわた
って安定して吸湿を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の除湿器の側面断面図である。
【図2】実験例による除湿器の側面断面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明による除湿器の側面断面図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】本発明による他の除湿器の側面断面図である。
【図7】図6のC−C断面図である。
【図8】本発明による他の除湿器の側面断面図である。
【図9】図8のD−D断面図である。
【符号の説明】
1…底壁、2…周壁、3…容器本体、4…透湿性非透水
性シート、5,5a…中棚、6…小孔、7…除湿剤、8
…仕切り体、9…小孔、10…第一仕切り体、11…第
二仕切り体、12…小孔、13…第一仕切り体、14…
第二仕切り体、15…第三仕切り体、16…第四仕切り
体、21…容器本体、22…中棚、23…除湿剤、24
…透湿性非透水性シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−219918(JP,A) 特開 昭61−174921(JP,A) 特開 平3−30814(JP,A) 実開 昭58−86235(JP,U) 化学大辞典1 縮刷版,日本,共立出 版,1963年7月1日,第1029〜1030頁、 第1074頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁1と、該底壁1の周囲より立設する
    周壁2とより上方が開口する容器本体3を備え、該容器
    本体3の上部開口箇所を覆うように透湿性非透水性シー
    ト4を設け、前記容器本体3の内部に前記底壁1と所要
    の空間を形成するように複数個の小孔6を有する中棚5
    を設けると共に、潮解性能力の異なる2種以上の潮解性
    塩類単独よりなる除湿剤7を容器本体3内部の中棚5の
    上に各々分離して収納したことを特徴とする除湿器。
  2. 【請求項2】 底壁1と、該底壁1の周囲より立設する
    周壁2とより上方が開口する容器本体3を備え、該容器
    本体3の上部開口箇所を覆うように透湿性非透水性シー
    ト4を設け、前記容器本体3の内部に前記底壁1と所要
    の空間を形成するように複数個の小孔6を有する中棚5
    を設けると共に、潮解性能力の異なる2種以上の潮解性
    塩類を混合した除湿剤7と潮解性能力の異なる2種以上
    の潮解性塩類単独よりなる除湿剤7とを容器本体3内部
    の中棚5の上に各々分離して収納したことを特徴とする
    除湿器。
  3. 【請求項3】 前記潮解性能力の異なる2種以上の潮解
    性塩類を混合した除湿剤7において、混合比を徐々に異
    ならせたもの複数個を容器本体3内部の中棚5の上に収
    納したことを特徴とする請求項2記載の除湿器。
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化学大辞典1 縮刷版,日本,共立出版,1963年7月1日,第1029〜1030頁、第1074頁

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JPH05337321A (ja) 1993-12-21

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