JPS6221300Y2 - - Google Patents

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JPS6221300Y2
JPS6221300Y2 JP1984149724U JP14972484U JPS6221300Y2 JP S6221300 Y2 JPS6221300 Y2 JP S6221300Y2 JP 1984149724 U JP1984149724 U JP 1984149724U JP 14972484 U JP14972484 U JP 14972484U JP S6221300 Y2 JPS6221300 Y2 JP S6221300Y2
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container
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は潮解性吸湿剤(例えば塩化カルシウ
ム、塩化マグネシウムなどの潮解性塩類)を用い
た除湿用容器の改良に関するものである。 [従来の技術] 塩化カルシウムなどの潮解性吸湿剤を用いた従
来の除湿用容器の主要構造は、例えば第8図に示
すように吸湿剤aを収納する薬剤容器bと、吸湿
剤aが空中の湿分を吸収することによつて生成し
た潮解液cを溜める貯留容器dの二つ部分によつ
て構成され、吸湿剤aは各容器b,dの内部空間
を上下に仕切る板状の分離体eによつて支持され
ており、この分離体eに潮解液cを流下させるた
めの流下口f(例えば孔、網目またはスリツトな
ど)が多数設けられている。なお分離体eは第8
図に示すように各容器b,dに対し独立した部品
として作られるか、あるいは後に本考案の実施例
に示すように各容器の一または両方と一体に形成
される場合がある。 [考案が解決しようとする問題点] しかし、従来の除湿用容器には、分離体eの
流下口fが吸湿剤の結晶によつて閉塞したり、
吸湿剤を無駄に消費する問題点があつた。すなわ
ち潮解液が流下口fを通過する際、潮解液の溶解
度がほぼ飽和状態にあるため結晶が析出しやす
く、とくに外気温度が降下すると結晶化が促進さ
れ、結晶した吸湿剤が流下口fを閉塞する。そし
てこの結果、潮解液が薬剤容器b内に溜まり、場
合によつては潮解液が薬剤容器bから溢れ出すお
それがあつた。 また、吸湿剤は、通常、粉状、顆粒状または粒
状につくられているので、流下口fを通過して貯
留容器d内に落下しやすく、落下した吸湿剤は潮
解液によつて湿潤され、除湿機能が低下する。こ
の無駄を排除するため、従来、製造中に少量の霧
状水を吸湿剤に吹きかけ、吸湿剤を塊状に成形し
たのち出荷していた。しかしこのようにすると製
品輸送中の衝撃などのため折角成形した吸湿剤の
塊りが崩れ、崩れた細粒が流下口fを通つて貯留
容器d内に落下し、吸湿剤の無駄な損失を招いて
いた。この欠点を取り除くには流下口fの孔径を
小さくしたり、スリツトの幅を狭くすればよい
が、反面、最初に述べた潮解液の結晶化現象が促
進され、好ましくない。 [問題点を解決するための手段] 本考案は前述の問題点を解決するためになした
もので、水および潮解液に不溶の素材で内部に無
数の細孔若しくは流路が相互に連通して三次元的
に展開されるよう所要の厚さに構成した層状フイ
ルターを吸湿剤と分離体の間に配置し、前記分離
体を目の粗い受け部材で構成したものである。 [作用] (i) フイルターを繊維状素材または多孔性素材で
内部に無数の細孔若しくは流路が相互に連通し
て三次元的に展開されるよう所要の厚さに構成
することにより、潮解液が、層状フイルターを
通過して流下する際多方向に流れ得るため、一
部に結晶が析出しても迂回流路が多数あり、従
来のように分離体の孔、網目などを通過する際
に見られる潮解液の流れの急激な変化がなく、
層状フイルター全体の目詰まりを生ずるおそれ
がない。 (ii) 第(i)項の層状フイルターを構成する繊維状組
織または多孔性組織のすき間が三次元的に展開
されており、従来の分離体の孔、網目の如く上
下方向に直線的に連通していないので、移動中
など容器が衝撃を受けることがあつても吸湿剤
が貯留容器内に落下するおそれがない。 [実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図イおよび第1図ロは本考案の第1の実
施例を示すもので、図中、符号1は椀形に形成さ
れ空気を自由に流通させるためスリツト状の窓2
を多数設けた薬剤容器、3は円筒形に形成した貯
留容器、4は約1.5cm四方の流下口5を格子状に
配列した分離体、6は透湿、防水性素材でつくつ
た膜状の囲い7を介して薬剤容器1内に収納した
粒状の吸湿剤、9は潮解液であり、本実施例では
約600gの塩化カルシウムが収納されている。 本考案の除湿用容器は、吸湿剤6と分離体4の
間に次に述べる層状フイルター8を配置したもの
である。層状フイルター8に要求される特性は、
水および潮解液に溶解しないこと、粘性を有
し且つ溶解度がほぼ飽和状態にある潮解液が通過
でき、しかも結晶化しないこと、粉末、顆粒あ
るいは粒状の吸湿剤が落ちこぼれないことであ
り、上記特性を満足する本考案の層状フイルター
8は次のように構成されている。 層状フイルター8はある程度以上の厚みが必要
であり、内部に無数の細孔若しくは流路が相互に
連通するよう三次元的に展開されていればよく、
例えばナイロン・ポリエステルなどの合成繊維、
麻・綿・羊毛などの天然繊維、海綿・へちまなど
の天然多孔性物、合成樹脂、木、草、ゴム、ガラ
ス、セラミツクス、金属、紙、再生セルロースな
どを素材とし、これらの素材をそのままの状態
で、まには多孔状、網目状又は繊維状に加工した
状態で、更には積層状、塊状又は不織布状に加工
成形した状態にて使用する。層状フイルター8の
厚みは、素材の種類および構造の相違、容器の大
きさ、吸湿剤の充填量などによつて異なるが、本
実施例におけるごとく、塩化カルシウム600gを
含み、全高約15cm、直径約14cmの円筒形除湿用容
器の場合、自由寸法を0.5cm〜3cmに設定すると
好都合である。また層状フイルターの枚数は1枚
に限定することなく、複数枚重ねて使用するよう
にしてもよい。 次に、本実施例に示す寸法の容器を用い、種
類、構造、厚みを異にする四種類の層状フイルタ
ーをそれぞれ使用した4つの容器A,B,C,D
および層状フイルターを使用しない容器E,Fに
ついて吸湿試験を行つた結果を述べる。 容器Aにはポリ塩化ビニル製繊維塊(商品名:
塩ビロン)でつくつた厚さ約1cmの層状フイルタ
ーを、容器Bには厚さ1cmのポリエステル製不織
布(商品名:テトロン)を二枚重ねた層状フイル
ターを、容器Cには平均孔径2mmのウレタンフオ
ーム製(商品名:ソフラン)の層状フイルター
を、容器Dにはステンレス鋼製の繊維状塊を厚さ
1cmに加工した層状フイルターをそれぞれ使用す
る。また、容器Eは、第1図に示す層状フイルタ
ー8を、取り外し分離体として網目の大きさが2
mm四方の流通口を有するものを用い、容器Fは、
容器AないしDより層状フイルターを取り外し分
離体として網目の大きさが1.5cm四方の流通口を
有するものを用いる。なお、容器Fの吸湿剤には
少量の霧状水を吹きかけ塊状にしたものを収納す
る。 吸湿試験の方法は、これらの容器A〜Fを相対
湿度75%、温度25℃の恒温恒湿室内に収容して8
時間保ち、そののち相対湿度75%、温度5℃の恒
温恒湿室内に移して16時間放置する操作を交互に
繰り返し、塩化カルシウムが完全に潮解して潮解
液が貯留容器3内に落下しなくなるまで試験を続
行し、その間5日目ごとに貯留した潮解液の量
(ml)(累積量)を測定する。容器A〜DおよびF
に対する試験結果を表に示す。
【表】 試験中、容器AないしDについては塩化カルシ
ウムの貯留容器内への落下および層状フイルター
部分での結晶化現象は見られなかつた。 また、容器Eは1日目にして流通口部分で結晶
化現象を起こし、潮解液が貯留容器内に流下しな
いようになつた。容器Fは試験開始後5日間のう
ちにかなりの量の塩化カルシウム粒が流通口を通
つて貯留容器内に落下し、初期の液量が多めに計
量された。また落下した塩化カルシウム粒は貯留
容器内の潮解液によつて湿潤され、除湿能の低下
が観察された。 次に本考案の第2、第3、第4、第5、第6、
第7の実施例をそれぞれ第2図イ,ロ、第3図
イ,ロ、第4図イ,ロ、第5図、第6図、第7図
に示す。上記各図に示す除湿用容器の各構成部
品、部材など第1図と同じ機能を果すものには同
じ符号を流用して示し、個々の実施例に対する説
明を省略する。なお、第1図に示されていない符
号10は外蓋または抑え枠、11は除湿用容器不
使用時に使用する密封シール、12はガスケツト
である。 また、ここには図示しないが第4図イ,ロにお
いて同図に示す透湿、防水性素材でつくつた膜状
の囲い7を取り除いた構造の除湿用容器も本考案
の中に含まれる。 なお、本考案は前述の実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば分離体は平面形状を格子状
に形成する替わりに網状、スリツト状、ハニカム
状その他の形状に形成してもよいこと、また、側
面形状を平板状に形成する替わりに所要の深さを
有する桁状に構成してもよいことなど、その他本
考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更
を加え得ることは勿論である。 [考案の効果] 以上に述べたごとく、本考案の除湿用容器は次
の優れた効果を発揮する。 (i) 繊維状素材または多孔性素材で内部に無数の
細孔若しくは流路が相互に連通して三次元的に
展開されるよう所要の厚さに構成したので、層
状フイルターの一部に結晶が析出しても多数の
迂回流路のため潮解液の流下は妨げられず、潮
解液は滞留することなく排出される。従つて、
常に飽和濃度の潮解液が排出されるため、従来
のように潮解液の滞留及び温度変化によつて生
ずる過飽和潮解液から、結晶が析出する現象も
防止され、層状フイルターに目詰りを生ずるお
それがない。 (ii) 第(i)項と同じ理由により吸湿剤の貯留容器内
への落下を防止できる。 (iii) 従来のように霧状水を吹きかけ塊状にする操
作が不要となり製造コストを低減できる。 (iv) 第(i)項、第(ii)項、第(iii)の結果、吸湿剤を最

限に有効利用することができる。 (v) 従来のように分離体に多数の孔を設けたり、
あるいは目の細かい網状、スリツト状に構成す
る必要がないので、分離体の製造が容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図イおよび第1図ロは本考案の第1の実施
例を示し第1図イは除湿用容器の一部切断側面
図、第1図ロは第1図イに示す分離体の平面図、
第2図イおよび第2図ロは第2の実施例を示し第
2図イは使用状態に組み立てた除湿用容器の一部
切断側面図、第2図ロは不使用状態に組み立てた
一部切断側面、第3図イおよび第3図ロは第3の
実施例を示し第3図イは一部切断側面図、第3図
ロは第3図イにおける−方向からの矢視図、
第4図イおよび第4図ロは第4の実施例を示し第
4図イは切断側面図、第4図ロは分離・組立要領
を示す斜視図、第5図は第5の実施例を示す切断
側面図、第6図および第7図はそれぞれ第6およ
び第7の実施例を示す切断斜視図、第8図は従来
の除湿用容器の一部切断側面図である。 図中、1は薬剤容器、3は貯留容器、4は分離
体、6は吸湿剤、8は層状フイルターを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 潮解性吸湿剤を収納する薬剤容器と、潮解した
    吸湿剤が生成する潮解液を溜める貯留容器とを上
    下に重ね、前記各容器内部を連通可能に仕切る分
    離体の上方に吸湿剤を支持するようにした除湿用
    容器において、水および潮解液に不溶の素材で内
    部に無数の細孔若しくは流路が相互に連通して三
    次元的に展開されるよう所要の厚さに構成した層
    状フイルターを吸湿剤と分離体の間に配置し、前
    記分離体を目の粗い受け部材で構成したことを特
    徴とする除湿用容器。
JP1984149724U 1984-10-03 1984-10-03 Expired JPS6221300Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1984149724U JPS6221300Y2 (ja) 1984-10-03 1984-10-03

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JP1984149724U JPS6221300Y2 (ja) 1984-10-03 1984-10-03

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JPS6164322U JPS6164322U (ja) 1986-05-01
JPS6221300Y2 true JPS6221300Y2 (ja) 1987-05-29

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ID=30707893

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JP1984149724U Expired JPS6221300Y2 (ja) 1984-10-03 1984-10-03

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58100026U (ja) * 1981-12-28 1983-07-07 科研製薬株式会社 除湿器

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JPS6164322U (ja) 1986-05-01

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