JP3323653B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JP3323653B2
JP3323653B2 JP17070494A JP17070494A JP3323653B2 JP 3323653 B2 JP3323653 B2 JP 3323653B2 JP 17070494 A JP17070494 A JP 17070494A JP 17070494 A JP17070494 A JP 17070494A JP 3323653 B2 JP3323653 B2 JP 3323653B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴イメージング
装置に係り、特に生体のケミカルシフトに関する情報の
体内分布を高速測定するのに好適な装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】生体のケミカルシフトに関する情報の体
内分布を高速に測定する磁気共鳴スペクトロスコピック
イメージング法(マグネティック レゾナンス スペク
トロスコピック イメージング( Magnetic Resonance S
pectroscopic Imaging )、以下、MRSIと略す。)と
して、マグネティック レゾナンス イン メディスン
( Magnetic Resonance in Medicine )第1巻、第37
0ー386頁(1984年)等に記載されたマンスフィー
ルド( Mansfield )による提案のEPSM法およびP
REP法や、ジャーナル オブ マグネティック レゾ
ナンス( Journal of Magnetic Resonance )第67
巻、第476−490頁(1985年)等に記載された
松井( Matsui )による提案の多重エンコード法が知ら
れている。これらの方法では、傾斜磁場の勾配極性を周
期的に反転させ、連続的に発生するエコー信号(以下、
エコートレイン信号と呼ぶ)を用いて高速化を行ってお
り、観測可能なスペクトル帯域は傾斜磁場の反転周期の
逆数で決まる。このスペクトル帯域を拡げるためには、
より短い傾斜磁場の反転周期が必要となる。しかし、ス
ペクトル帯域を拡げるため単に傾斜磁場の反転周期を短
くすると、傾斜磁場の有限なスイッチング時間によっ
て、得られるケミカルシフト画像の空間分解能が低下し
てしまう。言い替えれば、ケミカルシフト画像の空間分
解能を向上させると、測定可能なスペクトル帯域が狭ま
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の高速MRSI法
では、ケミカルシフト画像の空間分解能を向上させる
と、測定可能なスペクトル帯域が狭まるため、空間分解
能、測定可能なスペクトル帯域のそれぞれを独立に設定
できないという問題点があった。仮りに将来、傾斜磁場
のスイッチング時間が技術の進歩により現在のスイッチ
ング時間よりはるかに速くなり、傾斜磁場の反転周期が
短縮できるようになったとしても、生体中に発生する渦
電流が増加し生体の生理機能に与える影響が無視できな
くなるという問題が予想されるため、単にスペクトル帯
域を拡大するには問題があると考えられる。本発明の目
的は、高速MRSI法において上記の問題点を解決し、
空間分解能とスペクトル帯域を独立に設定できる磁気共
イメージング装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成の特
徴は、静磁場、互いに異なる三方向に傾斜磁場が印加さ
れる空間に置かれた被検体に高周波パルスを照射するこ
とにより前記被検体中の核スピンを励起し、これにより
生じる磁気共鳴信号を計測し、計測された磁気共鳴信号
にフーリエ変換を行い、ケミカルシフトスペクトル、ケ
ミカルシフト画像、原子核密度画像の少なくともいずれ
かを得る磁気共鳴イメージング装置において、計測対象
とする複数のケミカルシフトのうち、最も離れている2
種類のケミカルシフトの周波数差以下の値に、観測スペ
クトル帯域を設定することにある。さらに、観測スペク
トル帯域の帯域幅、観測スペクトル帯域の中心周波数の
少なくともいずれかを設定し、観測スペクトル帯域内の
ピークと、観測スペクトル帯域外にある磁気共鳴信号の
ピークが観測スペクトル帯域内に折り返して生じた磁気
共鳴信号のピークとが、重畳しないようにすることに特
徴がある。例えば、静磁場が印加された空間に置かれた
被検体にスライスを選択するための第1方向の傾斜磁場
を印加するとともに核スピンを励起するための高周波パ
ルスを照射し、次いで位相をエンコードするための第2
方向の傾斜磁場を印加し、所定の時間の後、第1方向の
傾斜磁場を印加するとともに前記励起された核スピンを
反転させるための高周波パルスを印加し、第3方向の傾
斜磁場の勾配極性を周期的に反転させて印加して生じる
磁気共鳴信号を計測し、計測された磁気共鳴信号にフー
リエ変換を行い、ケミカルシフトスペクトル、ケミカル
シフト画像、原子核密度画像の少なくともいずれかを得
る磁気共鳴イメージング装置において、計測対象とする
複数のケミカルシフトのうち、最も離れている2種類の
ケミカルシフトの周波数差以下の値に、観測スペクトル
帯域を設定し、観測スペクトル帯域の帯域幅、観測スペ
クトル帯域の中心周波数の少なくともいずれかを設定
し、観測スペクトル帯域内のピークと、観測スペクトル
帯域外にある磁気共鳴信号のピークが観測スペクトル帯
域内に折り返して生じた磁気共鳴信号のピークとが、重
畳しないようにする。即ち、1回のエコートレイン信号
の計測で観測するスペクトル帯域を、所定の帯域を有す
るスペクトルの全域ではなく、その全域よりも狭いある
制限された帯域とし、傾斜磁場の勾配極性を反転させる
周期の逆数によって決定される観測スペクトル帯域を、
分離して計測する対象とするn種類のケミカルシフトの
うち、最も離れている2種類のケミカルシフトの周波数
差より小さい値に設定し、その設定値及び観測帯域の中
心周波数を調整することにより、画像再構成処理後のケ
ミカルシフトスペクトルにおいて、観測スペクトルの帯
域外にあるピークが観測帯域内に折り返し、観測帯域内
のピークに重畳しないようにする。さらに、磁気共鳴信
号の検出においては、複数方向の傾斜磁場のうち、少な
くとも一方向の傾斜磁場の勾配極性を周期的に反転させ
て印加することに特徴がある。
【0005】本発明の第2の構成の特徴は、第1の構成
で説明した観測スペクトル帯域内のピークと、観測スペ
クトル帯域外にある磁気共鳴信号のピークが観測スペク
トル帯域内に折り返して生じた磁気共鳴信号のピークと
が重畳する磁気共鳴信号のピークを演算処理により分離
することに特徴がある。演算処理の例としては、クウォ
ータリィ オブ アプライド マスマティックス( Qua
rterly of Applied Mathmatics )第2巻、第2号、第
164−168頁(1944年)等に記載のリーベンバ
ーグ( Levenberg )による提案のダンプド リースト
スクエアーズ( Damped Least Squares )法等を用い
ることによって重畳波形を分離することができる。
【0006】本発明の第3の構成の特徴は、静磁場、互
いに異なる三方向の第1、第2、第3方向の傾斜磁場が
印加される空間に置かれた被検体に高周波パルスを照射
することにより前記被検体中の核スピンを励起し、これ
により生じる磁気共鳴信号を計測し、計測された磁気共
鳴信号にフーリエ変換を行い、ケミカルシフトスペクト
ル、ケミカルシフト画像、原子核密度画像の少なくとも
いずれかを得る磁気共鳴イメージング装置において、計
測対象とする複数のケミカルシフトのうち、最も近接し
ている2種類のケミカルシフトの周波数差以下の値に、
高周波パルスの帯域を設定し、中心周波数を所定のケミ
カルシフトの周波数に設定し、前記のいずれかの方向の
傾斜磁場により選択された前記被検体のスライス中の所
定の種類の核スピンを前記中心周波数をもつ前記高周波
パルスにより励起状態に、前記スライスの近傍のスライ
スの核スピンを飽和状態にそれぞれすることに特徴があ
る。
【0007】とくに、計測対象とする複数のケミカルシ
フトのうち、最も近接している2種類のケミカルシフト
の周波数差以下の値に、高周波パルスの帯域を設定し、
中心周波数が所定のケミカルシフトの周波数に設定さ
れ、所定の核スピンを励起するための高周波パルスを、
被検体内のスライスを選択するための第1方向の傾斜磁
場を印加のもとに前記被検体に照射する第1のステップ
と、勾配を反転させた第1方向の傾斜磁場を印加のもと
に、第1のステップにおいて照射した高周波パルスの位
相を180°反転させて被検体に照射し、所定の核スピ
ン以外の核スピンを励起する第2のステップと、第1、
第2、第3方向の傾斜磁場のうち少なくとも1つを印加
して、第1および第2のステップにおいて励起された所
定の核スピン以外の核スピンを擬似飽和させる第3のス
テップと、第1方向の傾斜磁場を印加のもとに、前記第
1のステップ又は第2のステップで印加した高周波パル
スを照射して、所定の核スピンを励起するステップ4
と、第4のステップの結果生じた磁気共鳴信号を計測す
る第5のステップとを有することに特徴がある。詳細に
いうと、計測対象とする複数のケミカルシフトのケミカ
ルシフトの種類毎に第1のステップから第5のステップ
を繰り返すこと、核の磁化が回復するのを待つための期
間内に、計測対象とする複数のケミカルシフトのケミカ
ルシフトの種類毎に第1のステップから第5のステップ
を繰り返すこと、第1のステップから第5のステップを
繰り返す、繰り返しの時間間隔を、計測対象とする核ス
ピンの縦緩和時間に比べて短くすること、第5のステッ
プにおいて、複数方向の傾斜磁場のうち、少なくとも一
方向の傾斜磁場の勾配極性を周期的に反転させて印加す
ること、に特徴がある。
【0008】本発明では、ある帯域を有するスペクトル
全域を1度に計測するのではなく、計測対象とするピー
クの存在する領域だけを個々に測定する。なお、磁気共
鳴信号を検出するさい、観測するスペクトル帯域を、計
測対象とするピークのピーク幅の値まで任意に設定でき
る。これまで説明した第1から第3の構成において、プ
レスキャン、即ち、本測定を行う以前に空間情報を付与
する傾斜磁場の印加を排除したパルスシーケンスを用い
た測定を行うことにも特徴がある。
【0009】
【作用】第1の構成の特徴により、傾斜磁場の勾配極性
を反転させる周期の逆数によって決定される観測スペク
トル帯域を、計測対象とするn種類のケミカルシフトの
うち、最も離れている2種類のケミカルシフトの周波数
差より小さい値に設定することにより、空間分解能を向
上させることができる。1回のエコートレイン信号の計
測で観測するスペクトル帯域を、所定の帯域を有するス
ペクトルの全域ではなく、その全域よりも狭いある制限
された帯域とする。観測スペクトル帯域を狭めたさい、
画像再構成処理後のケミカルシフトスペクトルにおい
て、観測スペクトルの帯域外にあるピークは観測帯域内
に折り返し重畳する場合が生じるが、観測帯域外のピー
クがナイキストのサンプリング定理に従って観測帯域内
に折り返し重畳する位置は、観測帯域の大きさおよび観
測帯域の中心周波数により変化させることができ、帯域
内のピークとの重畳を避けるように調整することができ
る。従って、実質的な観測スペクトル範囲を拡大するこ
とが可能となる。すなわち、空間分解能とスペクトル帯
域を独立に設定することが可能となる。第1の構成にお
いて、観測帯域内のピークへの重畳を避ける調整ができ
ない場合には、第2の構成で説明したように、演算処理
によって重畳波形を分離することができ、実質的な観測
スペクトル範囲を拡大することが可能となる。すなわ
ち、空間分解能とスペクトル帯域を独立に設定すること
が可能となる。
【0010】第3の構成の特徴により、ある帯域を有す
るスペクトル全域を1度に計測するのではなく、計測対
象とするピークの存在する領域だけを個々に測定するの
で、有用なピークの存在しない領域を計測するという無
駄を省くことができ、さらに得られたピークをケミカル
シフト軸方向に連ねることにより、実質的な観測スペク
トル範囲を拡大することができる。また1つのケミカル
シフトに相当するピークを観測するさいのスペクトル帯
域は、そのピークのピーク幅の値まで任意に設定するこ
とができ、空間分解能を向上させることができる。従っ
て、実質的な観測スペクトル範囲と空間分解能を独立に
設定することができる。しかし、計測対象とするピーク
の存在する領域だけを個々に測定するためには、言い替
えれば、計測対象とするケミカルシフトを有する原子核
の核スピン毎の励起およびその信号計測を行うために
は、計測対象以外のケミカルシフトを有するその他の原
子核の核スピンを選択的に擬似飽和させる必要がある。
なぜなら、擬似飽和を行わなかった場合、スライス選択
用の傾斜磁場を印加するとともに帯域制限した高周波パ
ルスを照射して、選択スライス内の計測対象とするケミ
カルシフトを有する原子核の核スピンだけを励起しよう
としても、いわゆる「ケミカルシフトによるスライスず
れ」の分だけ、選択スライスとは位置が異なるスライス
に含まれる計測対象外のケミカルシフトを有する原子核
の核スピンも、同時に励起されてしまうからである。
【0011】第3の構成では、複数のケミカルシフトを
有する原子核を含む被検体に対して、印加する高周波パ
ルスの周波数帯域を、分離対象とするn種類のケミカル
シフトのうち、最も近接している二種類のケミカルシフ
トの周波数差以下に設定し、また高周波パルスの中心周
波数を所定のケミカルシフトの周波数に設定し、スライ
スを選択するための傾斜磁場を印加するとともに高周波
パルスを照射することにより、異なるケミカルシフトを
有する原子核毎に互いに重複しないスライス内の核スピ
ンが選択励起されることになる。続けて、勾配反転させ
たスライスを選択するための傾斜磁場を印加するととも
に位相を180°反転させた高周波パルスを照射するこ
とにより、高周波パルスの中心周波数に対応するケミカ
ルシフトを有する原子核の核スピンに関しては熱平衡状
態に戻し、それ以外のケミカルシフトを有する原子核の
核スピンに関しては、先に選択されたスライスとは別の
スライス内の核スピンが選択励起されることになる。さ
らに、ディフェイズ用の傾斜磁場を印加することによ
り、励起状態にある、高周波パルスの中心周波数に対応
するケミカルシフトを有する原子核以外の原子核の核ス
ピンを擬似飽和させる。さらに続けて、スライスを選択
するための傾斜磁場を印加するとともに高周波パルスを
照射することにより、高周波パルスの中心周波数に対応
するケミカルシフトを有する原子核の核スピンだけを励
起することができる。そして、2次元的な空間情報とケ
ミカルシフト情報が付与された磁気共鳴信号を検出し、
画像再構成処理を施すことにより、複数のケミカルシフ
トのうちの所定のケミカルシフトを有する原子核の空間
分布画像が得られる。なお、磁気共鳴信号を検出するさ
い、観測するスペクトル帯域を、観測対象となるピーク
のピーク幅の値まで任意に設定することができるため、
傾斜磁場の反転周期を長くするができ、空間分解能を向
上させることができる。以上、説明した1連の操作を、
高周波パルスの中心周波数を各ケミカルシフトの周波数
に設定して行うことにより、n種類のケミカルシフト画
像、あるいはn種類のケミカルシフト画像の少なくとも
一部を積算した原子核密度画像を得られる。またこの
時、得られたピークをケミカルシフト軸方向に連ねるこ
とにより、実質的な観測スペクトル帯域を拡大すること
ができる。従って、空間分解能とスペクトル帯域を独立
に設定することが可能となる。
【0012】また第3の構成において、n種類の異なる
ケミカルシフトを有する原子核の核スピンの種類を変え
て、n種類の異なるケミカルシフトに関する励起および
磁気共鳴信号計測を続けて行い、さらに、n種類の異な
るケミカルシフト毎に磁化の回復を待って、励起および
磁気共鳴信号計測を複数回繰り返す。この複数回繰り返
して行う各ケミカルシフト毎の励起の時間間隔を、計測
対象とする核スピンの種類の縦緩和時間に比べて十分短
くすることにより、計測時間を延長させることなく空間
分解能とスペクトル帯域を独立に設定することが可能と
なる。
【0013】また以上の各構成において、プレスキャ
ン、すなわち本測定を行う以前に空間情報を付与する傾
斜磁場の印加を排除したパルスシーケンスを用いた測定
により、被検体内に含まれるケミカルシフトスペクトル
を、予め計測しておくことにより、効率のよいケミカル
シフトに関する情報の体内分布を得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1に、本発明が適用される磁気共鳴イメージング
装置の構成を示す。被検体1は、静磁場発生マグネット
2により生成された一様な静磁場中に配置される。異な
る三方向で傾斜磁場発生させるための傾斜磁場発生コイ
ル3を用いてスライス選択用の傾斜磁場を印加するとと
もに、プローブ4により高周波パルスを被検体1に照射
する。これにより、観測対象とするスライスを選択励起
し磁気共鳴現象を生じさせて、被検体1内から発生する
磁気共鳴信号をプローブ4により検出する。計算機5を
用いて磁気共鳴信号から画像情報を生成し、ディスプレ
イ6に表示する。なお、傾斜磁場発生コイル3用の駆動
用電源部7、送信器8および受信器9は、シーケンス制
御装置10により制御される。
【0015】図2は、本発明の適用対象となる、生体の
ケミカルシフトに関する情報の体内分布を高速に測定す
る高速MRSI法のパルスシーケンス例であり、スピン
エコーを用いた従来例である多重エンコード法の例を示
す。このシーケンスについて以下、簡単に説明を行う。
スライス選択用の傾斜磁場GZにGs1を印加するととも
にSINC波形等を有した高周波パルスRF1を照射す
ることにより、観測対象とするスライス内の核スピンを
90°倒し励起状態にする。次に、位相エンコード用の
傾斜磁場Gyを印加することにより、励起により生じた
磁気共鳴信号にY軸方向の空間情報の付与を行う。さら
に、RF1の照射から時間、Te/2後に、スライス選
択用の傾斜磁場GZにGs2を印加するとともにSINC
波形等を有した高周波パルスRF2を照射することによ
り、励起状態にある核スピンを180°反転させる。そ
して、磁気共鳴信号(Sig)を計測するさいに、傾斜磁
場Gxの勾配極性を周期的に反転させて印加し、X軸方
向の空間情報を含んだエコー信号を連続的に発生させる
(以下、この信号をエコートレイン信号と呼ぶ)。な
お、Gs1’は励起された核スピンの位相を戻すために
印加している。以上説明した操作を、エンコード用の傾
斜磁場Gyの印加強度を段階的に変化させ、Y軸方向の
ピクセル数に相当する回数分、繰り返し時間Trの間隔
で繰り返す。得られた3次元データ配列に、3次元フー
リエ変換を施すことにより、ケミカルシフト画像を構成
することができる。しかし、上記で説明した方法には、
先に述べたように、空間分解能とスペクトル帯域を独立
に設定できないという問題点がある。
【0016】本発明の磁気共鳴イメージング装置におい
ては、上記の問題点を解決するために、1回のエコート
レイン信号の計測で観測可能なスペクトル帯域を、観測
対象とするある帯域を有するスペクトルの全域ではな
く、その全域よりも狭いある制限された所定の帯域とす
る。これにより、空間分解能を向上させることができ
る。しかし、観測スペクトル帯域を狭めたさい、観測帯
域外にあるピークが、ナイキストのサンプリング定理に
従って観測帯域内に折り返し、観測帯域内のピークに重
畳してくる場合がある。この時、前記観測帯域外のピー
クが観測帯域内に折り返し重畳する位置は、観測帯域の
大きさおよび観測帯域の中心周波数により変化させるこ
とができるので、両者のうち少なくともいずれかを調整
することにより帯域内のピークとの重畳を避けることが
できる。これにより、実質的な観測スペクトル範囲を拡
大することが可能となる。即ち、空間分解能と観測スペ
クトル帯域を独立に設定することが可能となる。
【0017】(第1の実施例)第1の実施例を以下に説
明する。一例として、プレスキャン、即ち予め本測定を
行う以前に、図2から傾斜磁場GxおよびGyを排除し
たパルスシーケンスを用いた計測を行うことによって、
被検体内に図3(a)に示す3つのピークを含むスペク
トルを有する物質が存在することが判明している場合に
ついて説明する。なお、ピークAを示す物質A、ピーク
Bを示す物質BおよびピークCを示す物質Cの共鳴周波
数をそれぞれfa〔Hz〕、fb〔Hz〕およびfc〔Hz〕と
する。図2に示した多重エンコード法のシーケンスにお
いて、傾斜磁場Gxの勾配極性を反転させる周期を長く
することにより、この反転周期の逆数によって決定され
る観測スペクトル帯域を(fa−fc)〔Hz〕より小さい
値に設定し、磁気共鳴信号の計測および画像再構成処理
を行う。図3(b)に示すスペクトルは、画像再構成処
理後のあるピクセルのケミカルシフトスペクトルであ
る。このように観測帯域を狭めた場合、観測帯域外のピ
ークAが、ナイキストのサンプリング定理に従って観測
帯域内に折り返しピークCに重畳する。この時、ピーク
Aが観測帯域内に折り返し重畳する位置は、観測帯域の
大きさおよび観測帯域の中心周波数により変化させるこ
とができるため、例えば図3(c)のように観測帯域を
設定した場合には、ピークの重畳を避けることができ
る。従って、物質A、物質Bおよび物質C各々の空間分
布像を得ることができる。また、複数個(N個)のピー
クを含むスペクトルを有する物体の測定を行う場合に
も、同様の操作を行うことにより、観測スペクトル範囲
と空間分解能を独立に設定することが可能となる。
【0018】(第2の実施例)第1の実施例では、観測
スペクトル帯域を狭めると、観測帯域外にあるピーク
が、ナイキストのサンプリング定理に従って折り返し、
観測スペクトル帯域内に重畳することがある。この場合
には、クウォータリィ オブ アプライド マスマティ
ックス( Quarterly of Applied Mathmatics )第2
巻、第2号、第164−168頁(1944年)等に記
載のリーベンバーグ( Levenberg )による提案のダン
プド リースト スクエアーズ( Damped Least Square
s )法等を用いることによって重畳波形を分離すること
ができる。これにより、実質的な観測スペクトル範囲を
拡大することが可能となる。即ち、空間分解能と観測ス
ペクトル帯域を独立に設定することが可能となる。この
方法を具体的に以下に示す。一例として、プレスキャ
ン、即ち予め本測定を行う以前に、図2から傾斜磁場G
xおよびGyを排除したパルスシーケンスを用いた計測
を行うことによって、被検体内に図4(a)に示す3つ
のピークを含むスペクトルを有する物質が存在すること
が判明している場合について説明する。なお、ピークA
を示す物質A、ピークBを示す物質BおよびピークCを
示す物質Cの共鳴周波数をそれぞれfa〔Hz〕、fb〔H
z〕およびfc〔Hz〕とする。図2に示した多重エンコー
ド法のシーケンスにおいて、傾斜磁場Gxの勾配極性を
反転させる周期を長くすることにより、この反転周期の
逆数によって決定される観測スペクトル帯域を(fa−
fc)〔Hz〕以下の値に設定し、磁気共鳴信号の計測お
よび画像再構成処理を行う。図4(b)に示すスペクト
ルは、画像再構成処理後のあるピクセルのケミカルシフ
トスペクトルである。このように観測帯域を狭めた場
合、観測帯域外のピークAが、ナイキストのサンプリン
グ定理に従って観測帯域内に折り返しピークCに重畳す
る可能性が有る。ここで、ダンプド リースト スクエ
アーズ( Damped LeastSquares )法等を用いることに
よって、図4(c)に示すように重畳波形の分離を行
い、折り返していたピークAを本来の位置に戻すことに
より図4(a)と同等のスペクトルを得ることができ
る。さらに、重畳波形の分離を各ピクセルのスペクトル
毎に行うことによって、物質A、物質Bおよび物質C各
々の空間分布像を得ることができる。また、複数個(N
個)のピークを含むスペクトルを有する物体の測定を行
う場合にも、同様の操作を行うことにより、観測スペク
トル範囲と空間分解能を独立に設定することが可能とな
る。また第1および第2の実施例に記載した方法を、従
来技術であるEPSM法およびPREP法などの、その
他の高速MRSI法に適用することにより、同様の効果
を得ることができる。
【0019】(第3の実施例) また、本発明の磁気共鳴イメージング装置においては、
観測対象とするある帯域を有するスペクトル全域を1度
に計測するのではなく、計測対象とするピークの存在す
る領域だけを個々に測定する。これにより、有用なピー
クの存在しない領域を計測するという無駄を省くことが
でき、さらに得られたピークをケミカルシフト軸方向に
連ねることにより、実質的な観測スペクトル範囲を拡大
することができる。また1つのケミカルシフトに相当す
るピークを観測するさいのスペクトル帯域は、そのピー
クのピーク幅の値まで任意に狭めることが可能となり、
この方法を具体的に以下に示す。一例として、プレスキ
ャン、即ち予め本測定を行う以前に、図2から傾斜磁場
GxおよびGyを排除したパルスシーケンスを用いた計
測を行うことによって、被検体内に図5に示す2つのピ
ークを含むスペクトルを有する物質が存在することが判
明している場合について説明する。なお、ピークAを示
す物質AおよびピークBを示す物質Bの共鳴周波数をそ
れぞれfa〔Hz〕およびfb〔Hz〕〕とする。ピー
クAおよびピークBの存在する領域だけを個々に測定す
るためには、言い替えれば、物質Aに含まれる原子核の
核スピンの励起およびその信号計測と、物質Bに含まれ
る原子核の核スピンの励起およびその信号計測とを、そ
れぞれ独立に行うためには、物質Aに含まれる原子核の
核スピンの励起およびその信号計測のさいには物質Bに
含まれる原子核の核スピンを選択的に擬似飽和させ、物
質Bに含まれる原子核の核スピンの励起およびその信号
計測のさいには物質Aに含まれる原子核の核スピンを選
択的に擬似飽和させる必要がある。
【0020】物質Bに含まれる原子核の核スピンを選択
的に擬似飽和させ、物質Aに含まれる原子核の核スピン
だけを励起するために、図6(a)に示す3段階から成
るシーケンスを従来の高速MRSI法シーケンス、例え
ば図2に示した多重エンコード法のシーケンスの前段に
追加する。第1段階として、中心周波数fa〔Hz〕の高
周波磁場(例として、位相を+xとしておく)と、スラ
イス選択用の傾斜磁場Gz(例として、勾配極性を正と
しておく)とを同時に印加する。図6(b)は、追加シ
ーケンスによって励起および飽和させる領域を物質毎に
表したものである。第1段階の操作により、観測スライ
ス内の物質Aの核スピンだけではなく、観測スライス外
の物質Bの核スピンも励起される(斜線で示す領域)。
これは、高周波磁場の周波数帯域を(fb−fa)〔Hz〕に
設定することにより、「ケミカルシフトによるスライス
ずれ」が丁度スライス厚1枚分になるようにしているた
めである。第2段階として、位相を実質的に180°反
転させた高周波磁場(位相は−xとなる)と、勾配極性
を反転させたGz(勾配極性は負となる)とを同時に印
加する。この操作により、観測スライス内の物質Aの核
スピンは強制的に元の熱平衡状態に回復させられ、物質
Bでは観測スライス外の別の領域の核スピンが励起状態
になる。第3段階では、スポイル用の傾斜磁場Gz、Gx
およびGyを同時に印加する。この操作により、励起状
態であった物質Bの核スピンが擬似飽和状態となる(黒
く塗りつぶした領域)。この後に続く従来の高速MRS
I法シーケンス、例えば図2に示した多重エンコード法
シーケンスにおいて、第1段階もしくは前記第2段階と
同じ高周波磁場(位相は、+xと−xのどちらでも良
い)およびGz(勾配極性は、正負どちらでも良い)を
用いて励起を行うことにより、観測スライス内の物質A
の核スピンだけを実質的に励起することができる。この
時、物質Bの核スピンは飽和状態であるため実質的に励
起されない。
【0021】従って、選択飽和シーケンスンスに引き続
き高速MRSI法シーケンス、例えば図2に示した多重
エンコード法シーケンスを実行することにより、物質A
の信号だけを計測することが可能となる。高周波磁場の
中心周波数をfb〔Hz〕に設定して同様の操作を行うこ
とにより、物質Bの信号だけを計測することも可能とな
る。これらの2種類の操作をそれぞれ、位相エンコード
の回数分だけ繰り返し行うことにより、物質Aだけの画
像および物質Bだけの画像を、それぞれ単独に取得する
ことが可能となる。しかし、物質Aだけの画像取得およ
び物質Bだけの画像取得を順次行っていたのでは、従来
の2倍の測定時間が必要となる。そこで図7(a)に示
す測定手順で信号計測を行う。即ち、物質Aだけの信号
の計測および物質Bだけの信号の計測という2回の信号
計測を従来と同じ繰り返し時間Tr内に行い、この操作
を位相エンコードの回数分だけ繰り返す。観測スライス
内の核スピンに注目すると、やはり従来と同じ繰り返し
時間Trでの励起・計測が繰り返される(図7
(b))。これはすでに述べたように、選択飽和を行う
さいに「ケミカルシフトによるスライスずれ」が丁度ス
ライス厚1枚分になるようにしているためである。これ
により、一方の核スピンが熱平衡状態に自然に回復する
のを待つ時間(即ち、繰り返し時間Trから信号計測に
要する時間を差し引いた時間に等しい)に、すでに熱平
衡状態付近まで回復(磁化の回復)した他方の核スピン
からの磁気共鳴信号の計測を行うことが可能となる。従
って、従来と同じ測定時間で物質Aおよび物質Bの空間
分布像を得ることができる。
【0022】同様にして、複数個(N個)のピークを含
むスペクトルを有する物体の測定を行う場合にも、各物
質毎の信号計測を従来と同じ繰り返し時間Tr内に行
い、この操作を位相エンコードの回数分だけ繰り返す。
これにより、従来の測定時間でN個の物質毎の空間分布
像を得ることができる。即ち、実質的なスペクトル帯域
を任意に拡げることが可能となる。なお擬似飽和シーケ
ンスとして、ラジオロジー( Radiology )第156
巻、第441−444頁(1985)等に記載されたチ
ェス( CHESS )法や、ジャーナル オブ マグネティ
ック レゾナンス( Journal of Magnetic Resonance
)第55巻、第283頁(1983)等に記載された2
項式パルス法を用いることもできる。ただしこの場合、
N個のピークを含むスペクトルを有する物体の測定を行
うさいには、従来のN倍の測定時間が必要となる。
【0023】また、第3の実施例に記載した方法を、従
来の技術であるEPSM法およびPREP法などの、そ
の他の高速MRSI法に適用することにより、同様の効
果を得ることができる。また、第3の実施例に記載した
方法を、ジャーナル オブマグネティック レゾナンス
( Journal of Magnetic Resonance )第29巻、第3
55−373頁(1978)等に記載されたエコープラ
ナー( Echo Planar)法に適用することにより、ある一
つの物質の空間分布像だけを高速に得ることが可能とな
る。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、高速MRSIにおい
て、空間分解能とスペクトル帯域を独立に設定可能な磁
気共鳴イメージング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される磁気共鳴イメージング装置
の構成図。
【図2】従来法の多重エンコード法のパルスシーケン
ス。
【図3】実施例1が適用される3つのピークを含むスペ
クトルの例。
【図4】実施例2が適用される3つのピークを含むスペ
クトルの例。
【図5】実施例3が適用される2つのピークを含むスペ
クトルの例。
【図6】本発明における選択擬似飽和させるためのシー
ケンス。
【図7】計測時間を短縮するための計測手順を示す図。
【符号の説明】
RF…高周波磁場、RF1…90°パルス、RF2…18
0°パルス、Gz…Z軸方向の傾斜磁場、Gy…Y軸方
向の傾斜磁場、Gx…X軸方向の傾斜磁場、Gs1…90
°スライス磁場、Gs2…180°スライス磁場、Gs1'
…スライス位相戻し磁場、Ge1及びGe2…位相エンコー
ド用傾斜磁場、Sig…磁気共鳴エコートレイン信号、Te
…エコー時間、Tr…測定繰り返し時間、ピークA…物
質Aから発生する信号、ピークB…物質Bから発生する
信号、ピークC…物質Cから発生する信号、fa…物質
Aの磁気共鳴周波数、fb…物質Bの磁気共鳴周波数、
fc…物質Cの磁気共鳴周波数、F、F1及びF2…観測
スペクトル帯域、L、L1及びL2…ピークAの折り返し
位置、f0及びf1…観測スペクトル帯域の中心周波数。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 悦治 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 平3−184527(JP,A) 特開 平3−149032(JP,A) 特開 平2−131746(JP,A) 特開 昭61−205853(JP,A) 特開 昭61−13143(JP,A) 特開 昭61−4951(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/055 G01R 33/20 - 33/64 G01N 24/00 - 24/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静磁場,傾斜磁場及び高周波磁場の各磁場
    発生手段と,検査対象からの核磁気共鳴信号を検出する
    信号検出手段と,前記信号検出手段による検出信号の演
    算を行なう計算機と,前記計算機による演算結果を出力
    する出力手段と,パルスシーケンスの制御を行なうシー
    ケンス制御装置とを有し,前記シーケンス制御装置は,
    (1)符号が周期的に反転する少なくとも一方向の傾斜
    磁場を含む3方向の傾斜磁場を印加すること,(2)前
    記傾斜磁場の印加により生成する核磁気共鳴信号を計測
    すること,及び,(3)測定すべき複数のケミカルシフ
    トの間で最も離れた周波数を持つ2つの前記ケミカルシ
    フトの間の周波数の差よりも大きくない値に測定スペク
    トル帯域を設定することの制御を行ない,前記測定スペ
    クトル帯域は,符号が周期的に反転する前記傾斜磁場の
    反転周期の逆数により決定されることを特徴とする磁気
    共鳴イメージング装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装
    置に於いて,シーケンス制御装置は,前記測定スペクト
    ル帯域の内部のピークと,前記測定スペクトル帯域の外
    部に位置する前記核磁気共鳴信号が前記測定スペクトル
    帯域の内部に折り返して生じる核磁気共鳴信号のピーク
    とが重複しないように,前記測定スペクトル帯域の帯域
    幅,前記測定スペクトル帯域の中心周波数の少なくとも
    何れかを設定することを特徴とする磁気共鳴イメージン
    グ装置。
  3. 【請求項3】静磁場,傾斜磁場及び高周波磁場の各磁場
    発生手段と,検査対象からの核磁気共鳴信号を検出する
    信号検出手段と,前記信号検出手段による検出信号の演
    算を行なう計算機と,前記計算機による演算結果を出力
    する出力手段と,パルスシーケンスの制御を行なうシー
    ケンス制御装置とを有し,前記シーケンス制御装置は,
    (1)符号が周期的に反転する少なくとも一方向の傾斜
    磁場を含む3方向の傾斜磁場を印加すること,(2)前
    記傾斜磁場の印加により生成する核磁気共鳴信号を計測
    すること,及び,(3)前記測定スペクトル帯域の内部
    のピークと,前記測定スペクトル帯域の外部に位置する
    前記核磁気共鳴信号が前記測定スペクト ル帯域の内部に
    折り返して生じる核磁気共鳴信号のピークとが重複しな
    いように,測定スペクトル帯域の帯域幅,前記測定スペ
    クトル帯域の中心周波数の少なくとも何れかを設定する
    ことの制御を行なうことを特徴とする磁気共鳴イメージ
    ング装置。
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