JP3323488B2 - 外用木酢液組成物および皮膚貼付用シート - Google Patents

外用木酢液組成物および皮膚貼付用シート

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚疾患の改善、
消炎、血行促進等に用いられる外用木酢液組成物とそれ
を用いた皮膚貼付用シート、ならびに、外用剤を含浸保
持させる外用剤用基剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、皮膚疾患の改善、消炎、健康維
持、疲労回復など様々な目的で、植物性抽出液に対する
注目が高まっている。なかでも、木酢液は、古くより人
畜に安全な民間薬として飲用、塗布用として幅広く利用
されており、また、食品添加物、燻製食品の加工用とし
ても用いられている。
【0003】木酢液は、樹木を炭化するときに抽出され
る樹液、または、樹木の熱分解により発生する白煙を水
溶液として集めたものであり、pH3程度の弱酸で、淡
黄色から淡紅色の透明な液体である。その含有成分につ
いては、200種以上の化合物が含有されていることが
知られており、主要成分の酢酸をはじめとする10数種
の有機酸類が最も多く、アルコール類、ポリフェノール
類、アルデヒド類なども多く含まれている。最近では、
アトピー性皮膚炎の治療に有効であることが示され、ま
た、木酢液に含まれているフェノール系化合物(特に、
4−エチル−2−メトキシフェノール、2,6−ジメト
キシフェノール)に水虫の治療に有効な抗真菌性がある
こともわかってきて、皮膚疾患改善用としての外用の用
途が高まっている。
【0004】木酢液を外用として用いる場合、通常は、
木酢液の原液または希釈液を手指で、または、コットン
などに含ませて、直接患部に塗布することが行われてい
る。また、木酢液を希釈して綿布などの保水性を有する
基材に含浸させ、湿布剤として用いる技術(特開平8−
310962号公報)、さらに、木酢液を乾燥・粉末化
した粉体を袋状シートに充填して用いる技術(実用新案
登録第3069710号公報)も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、外用剤では、
その効果をより発揮させるには、外用剤を患部に長時間
接触させ続けることが求められる。木酢液の場合も同様
であるが、木酢液を手指等で塗布した場合、木酢液がす
ぐに乾いてしまうため、その効用を長く維持させること
ができず、充分な効用が得られないという問題がある。
綿布等に含浸させても、やはり木酢液の乾燥を充分に防
止することができず、一方、乾燥・粉末化した木酢液
は、液状のものに比べその効果が低いという点で問題が
あった。
【0006】そこで、本発明は、外用として使用した場
合に、長時間木酢液を患部に適用することができ、優れ
た効用が得られる木酢液組成物ならびに皮膚貼付用シー
トを提供することを目的とする。また、別の本発明は、
植物性抽出液等を有効成分とする様々な外用剤を安全に
長時間含浸保持して、外用剤を長時間患部に適用させる
ことができる外用剤用基剤を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る外用木酢液組成物は、有効成分として
木酢液を液状で含有するものであって、デキストリンと
粉炭とを含むことを特徴とするものである。また、本発
明に係る皮膚貼付用シートは、非滲出性基材上に上記本
発明に係る外用木酢液組成物の層が形成されてなること
を特徴とするものである。このように、本発明の外用木
酢液組成物では、デキストリンと粉炭の双方が含まれて
いるので、木酢液の含浸性および保持性が非常に良好で
ある。したがって、本発明の外用木酢液組成物および皮
膚貼付用シートを患部等へ適用した場合は、長時間にわ
たり木酢液を患部等に作用させて、その効用を充分に発
揮させることができる。
【0008】次に、本発明に係る外用剤用基剤は、液状
外用剤を含浸保持させるための外用剤用基剤であって、
デキストリンと粉炭とを含むことを特徴とするものであ
る。このように、本発明の外用剤用基剤では、デキスト
リンと粉炭とが含まれているので、液状外用剤の含浸性
および保持性が非常に良好であり、外用剤を安全に、長
時間にわたり安定して患部等に作用させて、その効用を
充分に発揮させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る外用木酢液組成物
(以下、単に「組成物」と記す)は、必須の成分とし
て、木酢液、デキストリン、粉炭を含むものである。
【0010】有効成分である木酢液は、樹木を炭化する
際に抽出されるものであり、一般に市販されているもの
を用いることができる。具体的には、原料木は、ナラ、
カシ、シイ、クヌギ、ブナ等の広葉樹が好ましく選ば
れ、なかでもナラ材が好ましい。特に、樹齢25〜35
年のナラ材であって、冬季に伐採し、伐採から1〜2か
月以内に採取したものが最も好ましい。また、炭窯の排
煙口の温度が80〜120℃の間に採取されたものが特
に好ましい。採取後の木酢液は、濾過・静置により懸濁
物・沈殿物を取り除き、さらに、蒸留等によりタール分
を除いて精製して用いることが好ましい。木酢液は、そ
の効果の観点から原液のまま用いることが好ましいが、
水等で希釈して用いることもできる。
【0011】基剤となるデキストリンは、デンプンの加
水分解生成物の総称であり、デンプンをわずかに加水分
解した高分子量のものから、ヨウ素デンプン反応を呈し
ないような低分子量のものまで含まれるが、本発明にお
いては、木酢液の含浸保持性、粉炭との相互作用性、粘
着性等の観点から、平均分子量が小さく、老化しにく
く、浸透力が強く、接着力が大きいものを用いることが
好ましい。また、粘着力の観点から、分岐度が高いもの
を用いることも好ましい。市販品であれば、白色デキス
トリンを好ましく用いることができる。
【0012】粉炭は、粉末化された木炭であり、上記木
酢液を採取する際に製造される木炭を粉炭機で粉体加工
したものを用いることができる。その平均粒径は、1m
m以下程度の細粒であることが好ましく、0.1〜0.
5mm程度であることが適切である。本発明では、デキ
ストリンのみならず木炭粉も含まれているので、デキス
トリンだけの場合よりも木酢液の含浸保持性が格段に向
上する。
【0013】以上の各必須成分は、木酢液100重量部
に対し、デキストリン:100〜350重量部、粉炭:
10〜50重量部の割合で配合されていることが好まし
い。これにより、木酢液の含浸保持性に優れたペースト
状の組成物が得られる。ここで、ペーストとは液体中に
細かな固体粒子を大量に懸濁させたものであり、粘稠液
状のものから粘土状のものまで、様々な性状のものを含
んでいる。
【0014】上記必須成分の他に、組成物には、木酢液
の効果を高めるために、有機酸がさらに含まれているこ
とが好ましい。有機酸としては、たとえば、クエン酸、
イソクエン酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、オキサ
ロ酢酸、およびそれらの塩(ナトリウム塩、カリウム塩
等)を好ましく用いることができ、これらは単独で用い
てもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。特に、
クエン酸またはその塩を用いることが好ましく、木酢液
の持つ皮膚疾患改善、消炎、血行促進等の効用を一層高
めることができると共に、木酢液の持つ特有な臭いを抑
えることができる。有機酸の配合量は、木酢液100重
量部に対し20〜50重量部であることが好ましい。
【0015】本発明の組成物には、さらに、その他の成
分として、ウコン、ヨモギ、ドクダミ、ビワ、クコの実
等の生薬成分を、粉末またはエキスとして、本発明の効
果を妨げない範囲内で任意に含んでいてもよい。また、
必要に応じて、香料、着色剤等の公知の添加剤を配合し
てもよい。
【0016】本発明の組成物は、これらの化合物をミキ
サー等の公知の混合機を用いて混合して、通常の方法に
より製造することができる。得られた組成物は、外用と
して、皮膚疾患(水虫、アトピー性皮膚炎、肌荒れ、切
り傷、すり傷、虫さされ、かゆみ、日焼けによる炎症、
湿疹、乾燥、痔など)の改善、肩こりの改善、下肢冷感
の改善、神経痛や関節炎の痛みの改善等の目的に好まし
く用いられる。適用方法としては、患部の部位に応じ
て、そのまま塗り薬として用いてもよいし、以下に示す
ように、貼付用のシートとして用いてもよい。また、適
用部位は、症状に応じ、患部であってもよいし、原因と
なる部位の足のツボに貼ることも好ましい。
【0017】次に、本発明に係る皮膚貼付用シート、す
なわち、非滲出性基材上に上記本発明に係る組成物の層
が形成されてなるシートについて、図面を参照しつつ説
明する。図1は、本発明の皮膚貼付用シートの一実施形
態を模式的に示したものであり、図1(a)は断面図、
(b)はその平面図である。この皮膚貼付用シート1
は、非滲出性基材2、その内側領域に形成された組成物
層3、組成物層と基材との間に形成された粘着層4、組
成物層の上面に形成された非通気性表面保護材5とから
構成されている。なお、(b)の平面図は、基材2と組
成物層3の位置関係をわかりやすく示したものであり、
粘着層3と表面保護材5の記載は省略されている。
【0018】このシート1は、組成物層3側が患部と接
触するようにして貼付される。したがって、組成物層3
の基材(支持体)2としては、患部に貼付した状態での
木酢液の滲出を防止するため、非滲出性のシート状のも
のが用いられる。たとえば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のプラスチックフ
ィルムを好ましく用いることができ、特にポリエチレン
を用いることが好ましい。フィルムの厚みについては、
使用性の観点から、数十μm程度(20〜40μm程
度)であることが適切であるが、これに限定されること
はない。そのサイズについても、特に限定されることは
なく、患部の大きさや貼付部位等に応じて適切なサイズ
を選択すればよい。シートの貼付使用時には、この基材
2により木酢液の蒸散も防止され、湿潤性を一層良好に
保つことができる。
【0019】非滲出性基材上への組成物層3の形成方法
は、通常の塗布・展延方法により行われる。組成物層
は、その周辺に10〜20mm程度の余白を残し、図1
に示すように基材の内側領域に形成されることが好まし
く、それにより、基材で組成物層を充分にカバーして貼
付性を向上させることができる。その場合、たとえば、
形成される組成物層に対応する大きさ・形状の枠を用い
て、その枠内に組成物を塗布・展延するようにすればよ
い。組成物層の厚みは、患部の部位等に応じ適宜設定さ
れればよいが、木酢液の効能の持続性の観点から、1m
m以上であることが好ましく、使用性の観点から、3m
m以下程度であることが好ましい。
【0020】デキストリンを含む組成物は、それ自身で
粘着性を有するため、上記のようにして基材上に直接、
組成物層3を形成することができるが、組成物の性状に
よっては、つまり組成物が流動性を有する場合は、組成
物を含浸させるための含浸層(図示せず)を基材1上に
別途設け、この含浸層に組成物を含浸させることにより
組成物層3を形成してもよい。このときの含浸層として
は、綿布、脱脂綿、ガーゼ等の保水性を有する公知のも
のが用いられる。このような含浸層付きの基材として、
たとえば、市販のパット付防水フィルム(キズあて材付
き粘着テープ)を好ましく用いることができる。
【0021】上記組成物層は、含有されているデキスト
リンが粘着性(接着力)を有することから、基材上に直
接形成することができるが、組成物層と基材との接着性
(非剥離性)をさらに高めるために、組成物層と基材と
の間に任意の粘着層4を設けてもよい。粘着層4として
は、アクリル系の接着剤が好ましく用いられる。図1に
示すように、基材の内側領域に形成された組成物層3の
周辺の基材部分にまで粘着層4が設けられていると、以
下に述べる表面保護材を組成物層の周囲で固定すること
ができるとともに、皮膚に貼付したときに皮膚へのシー
トの貼付性を高めることもできる。
【0022】木酢液組成物層の上部に、その表面を保護
し且つ使用時までの間の木酢液の蒸散を防止するため
に、非通気性表面保護材5が設けられていてもよい。こ
の表面保護材としては、上記基材と同様に各種のプラス
チックフィルムを用いることができるが、その厚みは、
基材フィルムよりも薄いものでよい。たとえば、ポリ塩
化ビニリデンフィルムを好ましく用いることができる。
また、この表面保護材は貼付時に除去されることから、
剥離性のよいものを用いることが好ましい。
【0023】さらに、組成物層上(表面保護材を設ける
場合は、組成物層と表面保護材との間)に不織布等の通
気性シート(図示せず)を積層して組成物層をカバー
し、使用時にはこの通気性シートを患部に直接当てるよ
うにすることも好ましい。それにより、組成物が患部に
付着・残留することがなく、また、表面保護材を設ける
場合の表面保護材の剥離性を高めることができる。
【0024】本発明の皮膚貼付用シートは、たとえば、
アルミラミネートフィルムなどで密封包装することによ
り、使用するまでの間の木酢液の蒸散を防ぐことができ
る。
【0025】このようにして得られたシートは、皮膚に
貼付された状態でほぼ24時間まで木酢液の湿潤性を保
つことが判明しており、1日1回貼り替えることによ
り、木酢液を皮膚に適用し続けることができる。なお、
粉炭を含まないデキストリンのみに木酢液を含浸・保持
させたシートでは、その湿潤性を維持できる時間は7〜
8時間程度に低下することも判明している。
【0026】次に、本発明に係る外用剤用基剤は、上述
のように木酢液をはじめとして、樹液等の各種植物性抽
出液、エキス、その他の有効成分を含む、液状の外用剤
を含浸保持するための基剤であって、デキストリンと粉
炭とを含むものである。たとえば、有効成分が粉末の場
合は、任意の溶剤に溶解または分散させて、本発明の基
剤を好ましく用いることができる。
【0027】デキストリンおよび粉炭は、上述した木酢
液組成物で用いられるものと同様である。また、外用剤
との混合割合や外用剤を含浸させた場合の使用形態等
も、上記木酢液の場合と同様である。デキストリンと粉
炭は、共に、化学的な作用を及ぼすことなく安定に種々
の外用剤を含浸・保持できるものであり、また、皮膚に
対しても安全な、刺激性の低い基剤を構成できる。
【0028】
【実施例】以下に、実施例により本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明の技術思想を逸脱しない限り、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0029】(1)木酢液組成物の含浸保持性評価 木酢液(北部産業(株)製)、白色デキストリン(オル
ガノ(株)製SR−25)、粉炭(北部産業(株)製)
を用い、表1に示した実施例および比較例1、2の試験
サンプルを調製した。得られたサンプルを30mm×3
0mm×1mmのテスト板凹部内に充填し、室温約20
℃、湿度約80%の室内に放置して、サンプルが乾燥・
固化するまでの時間を測定した。なお、試験開始から1
時間経過した後は、1時間ごとに観察を行った。得られ
た結果を、表1に示す。
【0030】
【表1】 表1より、デキストリンと粉炭の双方を用いた実施例で
は、比較例に比べ、有意に長時間、木酢液の湿潤性を維
持できることが示された。
【0031】同様にして、木酢液50重量部、デキスト
リン50重量部、粉炭5重量部を含む組成物;木酢液5
0重量部、デキストリン50重量部を含む組成物;木酢
液20重量部、デキストリン50重量部、粉炭5重量部
を含む組成物;木酢液20重量部、デキストリン50重
量部を含む組成物、をそれぞれ調製して各々の含浸保持
性を調べた結果、上記と同様、デキストリンと粉炭とを
含む組成物では、デキストリンのみを含むものに比べ、
有意に良好な含浸保持性を有することが判明した。
【0032】(2)木酢液組成物および皮膚貼付用シー
トの使用例 木酢液(北部産業(株)製)40重量部、白色デキスト
リン(オルガノ(株)製SR−25)100重量部、粉
炭(北部産業(株)製)10重量部をミキサーにより混
合し、木酢液組成物(PV膏)を調製した。また、この
PV膏をそのまま、または、使用時に市販のパット付防
水フィルムにPV膏を含浸させてPVシートとして、さ
まざまな症状を有するモニターが使用した。その結果を
以下に示す。
【0033】A.痔の改善 75才、男性:30年来の痔病で、様々な薬でも改善さ
れなかったが、PV膏を患部に塗布したところ、2〜3
回目で改善がみられ、3ヶ月経過後も症状の悪化はみら
れなかった。 B.膝痛の改善 66才、女性:膝痛のため市販の湿布薬を使用し、改善
がみられなかったが、膝の患部に毎日PVシートを貼付
した結果、1ヶ月程度で改善された。 C.水虫の改善 53才、男性:水虫の患部にPVシートを毎日貼付した
ところ、軽症の部分は2日で、重症の部分は10日で改
善がみられた。 D.肩こりの改善 70才、男性:眼精疲労に基づく左肩の肩こりにPV貼
付シートを適用したところ、半日でこりが改善された。 E.股関節痛の改善 65才、男性:股関節痛のため、腰の患部と足首にある
股関節のツボにPVシートを毎日貼付したところ、1ヶ
月で改善がみられた。 F.残尿感等の改善 71才、男性:約1年前より頻尿傾向と残尿感を自覚し
ており、毎日両足の踵の内側にある前立腺のツボの部分
にPVシートを毎日貼付したところ、2〜3日で尿の回
数が減少し、10日ほどで残尿感も改善した。 G.冷え性の改善 55才、女性:冷え性のため夜よく眠れなかったが、就
寝前に両足裏の土踏まず部分にPVシートを貼付したと
ころ、血行が良くなり、夜もよく眠ることができるよう
になった。
【0034】次に、上記のPV膏にさらにクエン酸10
重量部を加えた組成物(PVH膏)を同様に調製して、
両足に水虫を有するモニター(58才、男性)に、右足
にPVシート、左足にPVHシートを使用させた結果、
PVHシートではPVシートに比べ、さらに症状の改善
が早まるという使用感が得られた。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る外用木酢液組成物は、木酢
液を含有し、デキストリンと粉炭とを含む構成となって
いるので、長時間にわたり木酢液を患部に適用し続ける
ことができ、優れた効用を得ることができる。また、本
発明に係る外用剤用基剤は、デキストリンと粉炭とを含
み、外用剤を長時間にわたり安定に含浸保持することが
できるので、外用剤の有効成分のもつ効用を、安全かつ
充分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の皮膚貼付用シートの一実施例
を示す模式図である。
【符号の説明】
1 皮膚貼付用シート 2 非滲出性基材 3 木酢液組成物層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 9/00 A61P 9/00 17/00 17/00 19/02 19/02 25/04 25/04 29/00 29/00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 35/78 A61K 9/70 401 A61K 31/19 A61K 47/04 A61K 47/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分として木酢液を液状で含有する
    外用木酢液組成物であって、デキストリンと粉炭とを含
    むことを特徴とする外用木酢液組成物。
  2. 【請求項2】 前記木酢液100重量部に対し、前記デ
    キストリンが100〜350重量部、前記粉炭が10〜
    50重量部、それぞれ含まれている請求項1記載の外用
    木酢液組成物。
  3. 【請求項3】 有機酸をさらに含む請求項1または2記
    載の外用木酢液組成物。
  4. 【請求項4】 非滲出性基材上に請求項1〜3のいずれ
    か一に記載の外用木酢液組成物の層が形成されてなる皮
    膚貼付用シート。
  5. 【請求項5】 液状外用剤を含浸保持させるための外用
    剤用基剤であって、デキストリンと粉炭とを含むことを
    特徴とする外用剤用基剤。
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