JP3323418B2 - 電源装置用ケース - Google Patents

電源装置用ケース

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JP3323418B2
JP3323418B2 JP08433097A JP8433097A JP3323418B2 JP 3323418 B2 JP3323418 B2 JP 3323418B2 JP 08433097 A JP08433097 A JP 08433097A JP 8433097 A JP8433097 A JP 8433097A JP 3323418 B2 JP3323418 B2 JP 3323418B2
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hollow body
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正男 加藤岡
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Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接機、充電器、
無停電電源装置、メッキ用電源装置等の様々な電源容量
を必要とする機器に対する電源装置のケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような電源装置は、まず商用
交流電圧を整流及び平滑回路によって直流電圧に変換す
る。この直流電圧が、インバータによって高周波電圧に
変換される。この高周波電圧が高周波変圧器によって別
の電圧値の高周波電圧に変換される。この変圧された高
周波電圧が、再び整流及び平滑回路によって直流電圧に
変換される。この直流電圧が負荷に供給される。この電
源装置は、大型の変圧器や大型の平滑用チョークコイル
が不要であるので、この電源装置全体を小型にできる。
【0003】この電源装置は、使用する部品の数が多
く、またそれの回路構成が複雑である。各部品の中に
は、大量の熱を放出する発熱部品と、余り熱を放出しな
い非発熱部品とがある。電源装置全体が小型であるの
で、発熱部品と非発熱部品とが混在することがある。こ
のとき、発熱部品からの熱が非発熱部品に伝導され、非
発熱部品が誤動作する可能性がある。
【0004】そこで、本願の出願人は、特公平2−41
876号公報に開示されている電源装置を提案した。こ
の電源装置では、図4に示されているように、間隔を隔
てて配置した。正面パネル60及び背面パネル61が、
複数の桟62を介して結合されている。これら桟62上
に、プリント基板63が取り付けられている。このプリ
ント基板63には、発熱部品(例えば整流及び平滑回
路、インバータ回路)が形成された領域64と、非発熱
部品(例えばインバータの制御回路)が形成された領域
65とが設けられている。これら領域64、65の境界
部に放熱フィン67が設けられている。このように放熱
フィン67によって発熱部品と非発熱部品とが混在する
ことを防止している。さらに、正面形状が共にU字状の
上板68と下板69とによって、正面パネル60と背面
パネル61との間の空間を上下から覆っている。上板6
8と下板69とは、共に板金加工されたものである。即
ち電源装置のケースが、正面パネル60、背面パネル6
1、上板68及び下板69によって形成されている。
【0005】また、本願の出願人は、特開平8−140
349号公報に開示されている電源装置も提案した。こ
の電源装置は、図5に示されているように、互いに間隔
を隔ててほぼ並行して配置された正面パネル70及び背
面パネル(図示せず)間に、これらの上下方向のほぼ中
央間に、これらと直交するように中シャーシ72が配置
されている。中シャーシ72の下方の部屋に、変圧器
や、インバータに含まれている半導体素子の放熱用フィ
ン、平滑回路の直流リアクトル等の発熱部品が配置され
ている。中シャーシ72の上部の部屋には、インバータ
の制御回路等の非発熱部品が配置されている。このよう
に中シャーシ72の上下に別々に発熱部品と非発熱部品
とを配置することによって、両者が混在することを防止
している。また、正面パネル70と、背面パネルとの間
の空間の周囲を包囲するため、正面形状が概略U字状の
合成樹脂製の側壁75、76が、正面パネル70、背面
パネルの両側からそれらの脚部の先端が接触するように
配置されている。このように、この電源装置のケース
は、正面パネル70、背面パネル及び側壁75、76に
よって構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の両電源装置に
は、これらの電源容量の相違によって種々のタイプがあ
る。各タイプごとに使用される部品の規格が異なる。使
用される部品の規格が電源容量ごとに異なるので、ケー
スの長さ寸法、即ち、特公平2−41876号公報では
上板61、下板62の長さ寸法、特開平8−14034
9号公報では、側壁75、76の長さ寸法が異なるもの
を、各電源装置のタイプごとに準備する必要がある。特
に、特開平8−140349号公報のように合成樹脂製
の側壁75、76を使用している場合、各タイプごとに
金型を準備しなければならない。従って、各タイプの受
注量が少ない場合、かなり高コストとなる。
【0007】さらに、これらケースを製造する場合、上
板61、下板62を結合する工程、側壁75、76を結
合する工程が、それぞれ必要であり、製造工程数が多
い。
【0008】また、特開平8−140349号公報のよ
うに、樹脂製の側壁75、76を使用している場合、イ
ンバータが発生する高周波ノイズが、ケースの外部に放
射され、外部の機器に影響を与えることがある。また、
逆に、外部からの高周波ノイズをインバータが受けて、
インバータが誤動作する可能性がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、中空体を有
し、これは、底壁と、この底壁の両側縁からそれぞれ立
ち上がった両側壁と、これら両側壁の先端間に跨った天
井壁とを、備えている。両側壁の内面の中途の互いに対
応する位置に、前記中空体の内部を向いて開口した溝を
それぞれ有する1対の第1の溝付きリブが設けられてい
る。これら1対の第1の溝付きリブよりも下方の、前記
両側壁の内面に、前記中空体の内部を向いて開口した溝
をそれぞれ有する1対の第2の溝付きリブが設けられて
いる。第2の溝付きリブと一体に、これらよりも長く前
記中空体の中心側に突出した1対の第3のリブが設けら
れている。前記底壁の内面に、予め定めた間隔ごとに複
数の吸熱リブが設けられている。
【0010】本発明によれば、第1の溝付きリブと第2
の溝つきリブとが設けられているので、一方の溝付きリ
ブに絶縁板を挿入することによって、中空体の内部を上
下に仕切り、他方の溝付きリブにプリント基板を挿入す
ることによって、仕切られた上下いずれかの空間内にプ
リント基板を取り付けることができる。特に第2の溝付
きリブと一体に形成された第3のリブと、複数の吸熱リ
ブとを使用すると、これらの寸法にほぼ等しい高さ寸法
の部品を、第3のリブを位置決めとして収容することが
できるし、第3のリブは、第2のリブと一体に形成され
ているので、絶縁板またはプリント基板を確実に保持す
ることができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】図1及び図2に第1の実施の形態
を示す。第1の実施の形態は、図1に示す中空体1を有
している。この中空体1は、図2に示すように前面開口
2と後面開口(図示せず)を有する中空の直方体状に形
成されている。この中空体1は、アルミニウムまたはこ
れの合金、即ち導電性を有し、かつ熱伝導度が高い材料
製で、押し出し成型によって製造されている。
【0016】この中空体1は、図1に示すように、矩形
の底壁3と、これの両側縁からほぼ直角に伸延した矩形
の側壁4、6とを、有している。これら側壁4、6の先
端間に、これらと直角に、矩形の天井壁8が結合されて
いる。この中空体1は、上述したように押し出し成型に
よって製造されているので、底壁3と側壁4、6とは、
ねじ等の結合手段によって結合されていない。同様に、
側壁4、6と天井壁8も、ねじ等の結合手段によって結
合されていない。
【0017】底壁3の内面には、それの長さ方向に沿っ
て前面開口2から後面開口まで複数の吸熱リブ12が形
成されている。各吸熱リブ12は、それぞれ予め定めた
一定間隔ごとに形成されている。また、側壁4、6の外
面には、その上下方向に一定の間隔ごとに微小な凹部1
4aと凸部14bが形成されている。これら凹部14
a、14bも側壁4、6の長さ方向に沿って前面開口2
から後面開口まで形成されている。これら凸部14bが
放熱リブとして機能する。
【0018】側壁4、6の内面における上下方向のほぼ
中央に、前面開口2から後面開口まで、側壁4、6の長
さ方向に沿って、対向するように、溝付きリブ16、1
6が形成されている。これらリブ16、16には、溝1
8、18が対向するように形成されている。これら溝1
8、18も前面開口2から後面開口まで、側壁4、6の
長さ方向に沿って形成されている。これら溝18、18
に、絶縁板20を挿入することによって、中空体1の内
部を上下に仕切ることができる。或いは、プリント基板
を、これに取り付けることもできる。
【0019】リブ16、16の下方にも、溝22を有す
る溝付きリブ24、24が同様に形成されている。この
溝付きリブ24、24の下部には、これらと一体にリブ
24、24よりも中空体1の中心側に突出したリブ26
が形成されている。これらリブ26も、前面開口2から
後面開口まで、側壁4、6の長さ方向に沿って伸延して
いる。絶縁板20を溝付きリブ16、16に挿入した状
態では、溝付きリブ24、24の溝26、26に、例え
ばプリント基板を挿入して、これを支持することができ
る。
【0020】或いは絶縁板20を、溝付きリブ16、1
6に挿入せずに、溝付きリブ24、24に挿入すること
によって、中空体1の内部を上下に仕切ることもでき
る。このとき、溝付きリブ16、16は、例えばプリン
ト基板を支持するのに使用できる。また、リブ26と吸
熱リブ12との間の寸法にほぼ等しい高さ寸法を有する
部品を、リブ26と吸熱リブ12との間に収容する場合
には、リブ26を位置決め部材として使用することがで
きる。
【0021】また、底壁3と側壁4、6との接合部、側
壁4、6と天井壁8との接合部にも、それぞれ溝付きリ
ブ28が形成されている。これら溝付きリブ28も、前
面開口2から後面開口まで、側壁4、6の長さ方向に沿
って形成されている。これらリブ28に形成されている
溝30も、側壁4、6の長さ方向に沿って前面開口2か
ら後面開口まで伸延している。これら溝付きリブ28
は、後述するように、前面開口2、後面開口にそれぞれ
正面パネル32、背面パネル34を取り付ける際に、使
用される。
【0022】この中空体1は、押し出し成型機から押し
出された長尺体を、各電源装置のタイプに応じて必要と
される長さに切断することによって、製造される。従っ
て、電源装置のタイプに応じて、それぞれ個別に中空体
を製造する必要はない。
【0023】正面パネル32、背面パネル34は、図2
に示すように前面開口2及び後面開口にそれぞれ対応す
る大きさの矩形に形成されている。そして、正面パネル
32の4隅には、溝付きリブ26の溝とほぼ同一の大き
さの突起36が形成されている。また、背面パネル34
の4隅にも、溝付きリブ26の溝とほぼ同一の大きさの
突起38が形成されている。
【0024】各突起36を前面開口2において溝付きリ
ブ28の溝30に挿入することによって、溝30と突起
36とが係合して、正面パネル32が位置決めされる。
同様に、各突起38を後面開口において溝付きリブ28
の溝30に挿入することによって、溝30と突起38と
が係合して、背面パネル34が位置決めされる。これら
突起36、38と溝30との係合によって、正面パネル
32を前面開口2に、背面パネル34を後面開口にそれ
ぞれ結合することができる。
【0025】しかし、より強固に結合する場合、正面パ
ネル32と前面開口2との間、背面パネル34と後面開
口との間に、それぞれ適切な係脱自在の係合手段を設け
てもよい。例えば、正面パネル32、背面パネル34か
ら前面開口2、後面開口に向かう爪を形成し、底壁3、
側壁4、6または天井壁8における前記爪に対応する位
置に、爪が係脱可能な開口を形成すればよい。
【0026】正面パネル32には、通気窓40が形成さ
れ、これらに対応するように背面パネル32にも通気窓
42が形成されている。これら窓40、42は、絶縁板
20の下方の部屋に設けられたファンによって、この部
屋内を空冷するために使用する。
【0027】また、正面パネル32には、出力調整器4
3、44、表示器45が設けられている。また、背面パ
ネル34には、開閉器46、入力コード挿入孔47が設
けられ、この入力コード挿入孔47には、電源入力コー
ド48が挿入される。
【0028】絶縁板20上には、半導体モジュール49
が設けられている。これの内部には、インバータや整流
回路を構成する半導体素子が設けられている。さらに、
制御回路が構成されたプリント基板等の非発熱部品が設
けられている。
【0029】絶縁板20の下面には、半導体モジュール
49と機械的に結合され、半導体モジュール49が発生
した熱が伝導されている放熱用フィンが、取り付けられ
ている。また、絶縁板20の下方の部屋には、例えばア
ーク溶接機や切断機の場合、高周波変圧器や、整流回路
に使用する直流リアクトル等の発熱部品が配置されてい
る。また無停電電源装置の場合、シール電池等の重量物
が配置されている。
【0030】なお、正面パネル32、背面パネル34の
各電気部品と、中空体1内の電気部品とは、図示してい
ないリード線によって接続されている。また、中空体1
は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製であるの
で、中空体1はシールドケースとして機能する。従っ
て、制御回路等から高周波のスイッチング信号が漏洩し
ても、中空体1の外部に漏れることはない。また、外部
からのノイズが、制御回路等に入力されることもない。
【0031】図3に第2の実施の形態の中空体1aを示
す。この中空体1aでは、側壁4、6及び天井壁8の内
面にも、その長さ方向に沿って前面開口2から後面開口
まで、所定間隔ごとに、吸熱リブ12aが形成されてい
る。さらに、側壁4、6及び天井壁8の外面に、その長
さ方向に沿って前面開口2から後面開口まで、所定間隔
ごとに、放熱リブ50が設けられている。他は、第1の
実施の形態と同様に構成されているので、同等部分には
同一符号を付して、その説明を省略する。
【0032】このように構成した中空体1aを用いた場
合、内部に配置された発熱部品が発生した熱が、中空体
1aの吸熱リブ12、12aによって吸熱される。この
熱は、中空体1aの外面に伝導され、放熱リブ50から
空気中に放射される。従って、第1の実施の形態より
も、より効率的に放熱が行われる。
【0033】上記の各実施の形態では、絶縁板20を取
り付けるための溝付きリブ16を、側壁4、6に設けた
が、天井壁8、底壁3にそれぞれ設けてもよい。また、
上記の各実施の形態では、中空体1、1aを内部が空洞
である直方体状に形成したが、例えば内部が空洞である
五角柱、六角柱状のような多角柱状としてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、中空体
を上下2つに仕切りことができ、発熱部品と非発熱部品
とを別々の空間に収容する事が容易にできる上に、一方
の空間内にプリント基板を容易に取り付けることができ
る。さらに、吸熱リブと第3のリブとを使用することに
よって、吸熱リブと第3のリブとの寸法にほぼ等しい高
さ寸法の物品をこれらの間に収容するとき、第3のリブ
を位置決めとして使用することができるし、第3のリブ
によって、中空体を仕切るための絶縁板またはプリント
基板を強固に保持することができる。
【0035】
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電源装置のケースの第1の実施の
形態の縦断正面図である。
【図2】同第1の実施の形態の分解斜視図である。
【図3】同第2の実施の形態の縦断正面図である。
【図4】従来の電源装置の一例の斜視図である。
【図5】従来の電源装置の他の例の正面図である。
【符号の説明】
1 1a 中空体 2 底壁 4 6 側壁 8 天井壁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−23184(JP,A) 特開 平8−204368(JP,A) 特開 平10−92528(JP,A) 実開 昭52−137240(JP,U) 実公 昭55−33646(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 5/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁と、この底壁の両側縁からそれぞれ
    立ち上がった両側壁と、これら両側壁の先端間に跨った
    天井壁とを、有する中空体と、 前記両側壁の内面の中途の互いに対応する位置に、前記
    中空体の内部を向いて開口した溝をそれぞれ有する1対
    の第1の溝付きリブと、 これら1対の第1の溝付きリブよりも下方の、前記両側
    壁の内面に、前記中空体の内部を向いて開口した溝をそ
    れぞれ有する1対の第2の溝付きリブと、 第2の溝付きリブと一体に、これらよりも長く前記中空
    体の中心側に突出した1対の第3のリブと、 前記底壁の内面に、予め定めた間隔ごとに設けられた複
    数の吸熱リブとを、 具備する電源装置用ケース。
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