JP3323380B2 - エンジンの油槽式エアクリーナ - Google Patents
エンジンの油槽式エアクリーナInfo
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- JP3323380B2 JP3323380B2 JP32278995A JP32278995A JP3323380B2 JP 3323380 B2 JP3323380 B2 JP 3323380B2 JP 32278995 A JP32278995 A JP 32278995A JP 32278995 A JP32278995 A JP 32278995A JP 3323380 B2 JP3323380 B2 JP 3323380B2
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- Japan
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- oil
- oil tank
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- cleaner
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Description
【０００１】
【発明の技術分野】本発明はエンジンの油槽式エアクリ
ーナに関し、さらに詳しくは、オイル消費量が少なく、
ダストの捕獲率が高い油槽式エアクリーナを提供するも
のである。
ーナに関し、さらに詳しくは、オイル消費量が少なく、
ダストの捕獲率が高い油槽式エアクリーナを提供するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】この種の油槽式エアクリーナとしては、
従来より例えば本出願人の提案に係るもので、実開平５
―１４５５７号公報に開示されたものがある。それは、
図２に示すように、ケース本体２とこのケース本体２に
外嵌するケース蓋３とによりクリーナケース１を構成
し、このクリーナケース１内にクリーナエレメント９を
収容して構成されている。
従来より例えば本出願人の提案に係るもので、実開平５
―１４５５７号公報に開示されたものがある。それは、
図２に示すように、ケース本体２とこのケース本体２に
外嵌するケース蓋３とによりクリーナケース１を構成
し、このクリーナケース１内にクリーナエレメント９を
収容して構成されている。
【０００３】上記ケース蓋３とケース本体２との外嵌空
間は大気Ａの上昇通路４に、上記ケース本体２内でクリ
ーナエレメント９の外側空間は上記大気Ａの下降通路５
に、クリーナエレメント９の下側空間は一次分離室６
に、クリーナエレメント９の上側空間は浄気室７に、ク
リーナエレメント９の内側空間は浄気Ｂの下降通路８に
それぞれ形成され、上記一次分離室６の下側でケース本
体２の下部はオイル１０を貯溜する油槽１１に形成され
ている。
間は大気Ａの上昇通路４に、上記ケース本体２内でクリ
ーナエレメント９の外側空間は上記大気Ａの下降通路５
に、クリーナエレメント９の下側空間は一次分離室６
に、クリーナエレメント９の上側空間は浄気室７に、ク
リーナエレメント９の内側空間は浄気Ｂの下降通路８に
それぞれ形成され、上記一次分離室６の下側でケース本
体２の下部はオイル１０を貯溜する油槽１１に形成され
ている。
【０００４】上記油槽１１は、テーパ状の周壁部分１
３′と下部周壁部分１４とにより、下すぼまり状に形成
され、規定油面Ｓを確保するように設定されている。ま
た、この油槽１１には油面Ｓの波立ちを抑制する末広が
り状のバッフルプレート１５が配置されており、テーパ
状周壁部分１３′の上縁は規定油面Ｓと略一致させ、テ
ーパ状周壁部分１３′の下端部は上記バッフルプレート
１５の下端部よりも上位に位置するように設定されてい
る。
３′と下部周壁部分１４とにより、下すぼまり状に形成
され、規定油面Ｓを確保するように設定されている。ま
た、この油槽１１には油面Ｓの波立ちを抑制する末広が
り状のバッフルプレート１５が配置されており、テーパ
状周壁部分１３′の上縁は規定油面Ｓと略一致させ、テ
ーパ状周壁部分１３′の下端部は上記バッフルプレート
１５の下端部よりも上位に位置するように設定されてい
る。
【０００５】上記油槽式エアクリーナによれば、大気Ａ
は上昇通路４から下降通路５を経て一次分離室６に至
り、ここで油槽１１内のオイル１０に大気Ａが衝突して
オイルミストを発生させるとともに、大気Ａ中に含まれ
ているダストの一次分離が行われる。引き続き大気Ａは
オイルミストで湿潤状態にあるクリーナエレメント９内
を通るが、その間にダストの二次分離（濾過）が行われ
て浄化される。浄気Ｂは浄気室７から下降通路８を経て
エンジンの燃焼室に吸入される。
は上昇通路４から下降通路５を経て一次分離室６に至
り、ここで油槽１１内のオイル１０に大気Ａが衝突して
オイルミストを発生させるとともに、大気Ａ中に含まれ
ているダストの一次分離が行われる。引き続き大気Ａは
オイルミストで湿潤状態にあるクリーナエレメント９内
を通るが、その間にダストの二次分離（濾過）が行われ
て浄化される。浄気Ｂは浄気室７から下降通路８を経て
エンジンの燃焼室に吸入される。
【０００６】図２に示すように、上記油槽１１は、テー
パ状周壁部分１３′と下部周壁部分１４とを下すぼまり
状に形成したことから、規定油面Ｓを確保するについ
て、下すぼまり状に形成している分だけ必要な規定油量
を少なくできる。また、図３において、Ｓ2 は油槽１１
の上部周壁部分１２と下部周壁部分１４とを同径とした
場合における仮想油面を示すが、実線で示すように、エ
ンジンの傾斜時の実際の油面Ｓ1 は、テーパ状周壁部分
１３′と下部周壁部分１４を下すぼまり状に形成した分
だけ、仮想油面Ｓ2 よりも低くなる。このことは、エン
ジンの傾斜時の油面Ｓ1 が低くなり、当該油面Ｓ1 がク
リーナエレメント９から遠ざかる分だけ、エンジン傾斜
時のオイルの持ち出しによる消費油量が少なくなり、油
槽式エアクリーナの傾斜性能を高く維持することを意味
する。
パ状周壁部分１３′と下部周壁部分１４とを下すぼまり
状に形成したことから、規定油面Ｓを確保するについ
て、下すぼまり状に形成している分だけ必要な規定油量
を少なくできる。また、図３において、Ｓ2 は油槽１１
の上部周壁部分１２と下部周壁部分１４とを同径とした
場合における仮想油面を示すが、実線で示すように、エ
ンジンの傾斜時の実際の油面Ｓ1 は、テーパ状周壁部分
１３′と下部周壁部分１４を下すぼまり状に形成した分
だけ、仮想油面Ｓ2 よりも低くなる。このことは、エン
ジンの傾斜時の油面Ｓ1 が低くなり、当該油面Ｓ1 がク
リーナエレメント９から遠ざかる分だけ、エンジン傾斜
時のオイルの持ち出しによる消費油量が少なくなり、油
槽式エアクリーナの傾斜性能を高く維持することを意味
する。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では油槽１１のテーパ状周壁部分１３′が油面Ｓ
に近い浅瀬となっていることから、大気Ａが下降通路５
を流下し、一次分離室６で油槽１１内のオイル１０に衝
突した時の油面の波立ちが大きくなる。また、これに伴
ってオイルミストの発生が多くなり、オイルの持ち出し
による消費油量が多くなる。しかも、オイル消費により
油面Ｓが低下すると、テーパ状周壁部分１３′の内側で
は急激に油面Ｓの表面積が減少するため、表面積の減少
に伴ってダストの補足率が低下する。
来技術では油槽１１のテーパ状周壁部分１３′が油面Ｓ
に近い浅瀬となっていることから、大気Ａが下降通路５
を流下し、一次分離室６で油槽１１内のオイル１０に衝
突した時の油面の波立ちが大きくなる。また、これに伴
ってオイルミストの発生が多くなり、オイルの持ち出し
による消費油量が多くなる。しかも、オイル消費により
油面Ｓが低下すると、テーパ状周壁部分１３′の内側で
は急激に油面Ｓの表面積が減少するため、表面積の減少
に伴ってダストの補足率が低下する。
【０００８】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、 油槽内の規定油面を確保しつつ必要な規定油量を少
なくし、かつ、油槽式エアクリーナの傾斜性能を高く維
持しつつ、 油面の波立ちを小さくしてオイルの持ち出しによる
消費油量を抑制し、 油面が低下した場合においても油面の表面積が減少
せず、もってダストの補足率を向上させる、ことを技術
課題とする。
たもので、 油槽内の規定油面を確保しつつ必要な規定油量を少
なくし、かつ、油槽式エアクリーナの傾斜性能を高く維
持しつつ、 油面の波立ちを小さくしてオイルの持ち出しによる
消費油量を抑制し、 油面が低下した場合においても油面の表面積が減少
せず、もってダストの補足率を向上させる、ことを技術
課題とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明に係る油槽式エア
クリーナの基本構成は、ケース本体２とこのケース本体
２に外嵌するケース蓋３とによりクリーナケース１を構
成し、このクリーナケース１内にクリーナエレメント９
を収容し、上記ケース本体２内でクリーナエレメント９
の外側空間を上記大気Ａの下降通路５に、クリーナエレ
メント９の下側空間を一次分離室６に、クリーナエレメ
ント９の上側空間を浄気室７に、クリーナエレメント９
の内側空間を浄気Ｂの下降通路８に、それぞれ形成し、
上記一次分離室６の下側でケース本体２の下部にオイル
１０を貯溜する下すぼまり状の油槽１１を設け、上記油
槽１１に油面Ｓの波立ちを抑制する末広がり状のバッフ
ルプレート１５を配置して構成する。
クリーナの基本構成は、ケース本体２とこのケース本体
２に外嵌するケース蓋３とによりクリーナケース１を構
成し、このクリーナケース１内にクリーナエレメント９
を収容し、上記ケース本体２内でクリーナエレメント９
の外側空間を上記大気Ａの下降通路５に、クリーナエレ
メント９の下側空間を一次分離室６に、クリーナエレメ
ント９の上側空間を浄気室７に、クリーナエレメント９
の内側空間を浄気Ｂの下降通路８に、それぞれ形成し、
上記一次分離室６の下側でケース本体２の下部にオイル
１０を貯溜する下すぼまり状の油槽１１を設け、上記油
槽１１に油面Ｓの波立ちを抑制する末広がり状のバッフ
ルプレート１５を配置して構成する。
【００１０】前記技術課題を達成するために、本発明は
以下の特徴構成を有する。即ち、上記油槽１１は、上部
周壁部分１２と複数段の階段状周壁部分１３と下部周壁
部分１４とにより、下すぼまり状に形成する。上記階段
状周壁部分１３の最上段の水平面位置１３ａは規定油面
Ｓよりも低く、上記バッフルプレート１５の下端部１５
ａと略同じ油深Ｈに設定する。
以下の特徴構成を有する。即ち、上記油槽１１は、上部
周壁部分１２と複数段の階段状周壁部分１３と下部周壁
部分１４とにより、下すぼまり状に形成する。上記階段
状周壁部分１３の最上段の水平面位置１３ａは規定油面
Ｓよりも低く、上記バッフルプレート１５の下端部１５
ａと略同じ油深Ｈに設定する。
【００１１】ここで、油面Ｓの波立ちを抑制するために
設けられる末広がり状のバッフルプレート１５は、オイ
ル消費等により油面Ｓが低下した場合でも、油面低下が
許容限度内であれば、その下端部１５ａが油面上に露出
しない程度の油深レベルに設定されている。また、上記
油槽１１の階段状周壁部分１３の最上段の水平面位置１
３ａの油深レベルも、上記バッフルプレート１５の下端
部１５ａと略同じ油深レベルに設定することが望まし
い。従って「略同じ油深Ｈ」とは、階段状周壁部分１３
の最上段の水平面位置１３ａの油深レベルをバッフルプ
レート１５の下端部１５ａの油深レベルとほぼ一致させ
ることを意味する。
設けられる末広がり状のバッフルプレート１５は、オイ
ル消費等により油面Ｓが低下した場合でも、油面低下が
許容限度内であれば、その下端部１５ａが油面上に露出
しない程度の油深レベルに設定されている。また、上記
油槽１１の階段状周壁部分１３の最上段の水平面位置１
３ａの油深レベルも、上記バッフルプレート１５の下端
部１５ａと略同じ油深レベルに設定することが望まし
い。従って「略同じ油深Ｈ」とは、階段状周壁部分１３
の最上段の水平面位置１３ａの油深レベルをバッフルプ
レート１５の下端部１５ａの油深レベルとほぼ一致させ
ることを意味する。
【００１２】
【発明の作用・効果】本発明は、以下の作用・効果を奏
する。 上記のように階段状周壁部分１３の最上段の水平面
位置１３ａをバッフルプレート１５の下端部と略同じ油
深Ｈに設定したことから、図１（Ｂ）に示すように、大
気Ａの下降通路５の下側では、仮想線で示す従来例のテ
ーパ状周壁部分１３′を設けた場合よりも、浅瀬に起因
する油面の波立ちが小さくなる。これに伴いオイルミス
トの発生が少なくなり、オイルの持ち出しによる消費油
量を抑制することができる。
する。 上記のように階段状周壁部分１３の最上段の水平面
位置１３ａをバッフルプレート１５の下端部と略同じ油
深Ｈに設定したことから、図１（Ｂ）に示すように、大
気Ａの下降通路５の下側では、仮想線で示す従来例のテ
ーパ状周壁部分１３′を設けた場合よりも、浅瀬に起因
する油面の波立ちが小さくなる。これに伴いオイルミス
トの発生が少なくなり、オイルの持ち出しによる消費油
量を抑制することができる。
【００１３】 また、階段状周壁部分１３の最上段の
水平面位置１３ａをバッフルプレート１５の下端部１５
ａと略同じ油深Ｈに設定したことから、オイル消費によ
り油面Ｓが低下しても、上記油深Ｈの範囲内では上部周
壁部分１２の内側の油面Ｓの表面積は減少しないので、
テーパ状周壁部分１３′の内側では急激に油面Ｓの表面
積が減少する従来例よりもダストの補足率が向上する。
水平面位置１３ａをバッフルプレート１５の下端部１５
ａと略同じ油深Ｈに設定したことから、オイル消費によ
り油面Ｓが低下しても、上記油深Ｈの範囲内では上部周
壁部分１２の内側の油面Ｓの表面積は減少しないので、
テーパ状周壁部分１３′の内側では急激に油面Ｓの表面
積が減少する従来例よりもダストの補足率が向上する。
【００１４】 しかも、上部周壁部分１２と階段状の
周壁部分１３と下部周壁部分１４とにより、油槽１１を
下すぼまり状に形成したので、油槽１１内の規定油面Ｓ
を確保しつつ、必要な規定油量を少なくし、かつ、油槽
式エアクリーナの傾斜性能を高く維持することができ
る。以上のように、本発明によれば従来技術と同様の上
記作用・効果を確保しつつ、本発明特有の上記作用・
効果を奏することができる。
周壁部分１３と下部周壁部分１４とにより、油槽１１を
下すぼまり状に形成したので、油槽１１内の規定油面Ｓ
を確保しつつ、必要な規定油量を少なくし、かつ、油槽
式エアクリーナの傾斜性能を高く維持することができ
る。以上のように、本発明によれば従来技術と同様の上
記作用・効果を確保しつつ、本発明特有の上記作用・
効果を奏することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図１は本発明に係る油槽式エアクリ
ーナの実施形態を示し、図１（Ａ）はその右半分を破断
した正面図、図１（Ｂ）は図１（Ａ）中の要部の拡大断
面図である。この油槽式エアクリーナは、従来例と同様
の基本構成を備え、クリーナケース１内にクリーナエレ
メント９を収容して成り、クリーナケース１はケース本
体２とこのケース本体２に外嵌するケース蓋３とにより
構成されている。
基づいて説明する。図１は本発明に係る油槽式エアクリ
ーナの実施形態を示し、図１（Ａ）はその右半分を破断
した正面図、図１（Ｂ）は図１（Ａ）中の要部の拡大断
面図である。この油槽式エアクリーナは、従来例と同様
の基本構成を備え、クリーナケース１内にクリーナエレ
メント９を収容して成り、クリーナケース１はケース本
体２とこのケース本体２に外嵌するケース蓋３とにより
構成されている。
【００１６】そして、上記ケース蓋３とケース本体２と
の外嵌空間は大気Ａの上昇通路４に、上記ケース本体２
内でクリーナエレメント９の外側空間は上記大気Ａの下
降通路５に、クリーナエレメント９の下側空間は一次分
離室６に、クリーナエレメント９の上側空間は浄気室７
に、クリーナエレメント９の内側空間は浄気Ｂの下降通
路８に、それぞれ形成されている。また、上記一次分離
室６の下側でケース本体２の下部にオイル１０を貯溜す
る下すぼまり状の油槽１１が形成され、上記油槽１１に
油面Ｓの波立ちを抑制する末広がり状のバッフルプレー
ト１５が設けられている。なお、上記バッフルプレート
１５には、空気溜まりを逃がすための複数の開口１５ｂ
があけられている。
の外嵌空間は大気Ａの上昇通路４に、上記ケース本体２
内でクリーナエレメント９の外側空間は上記大気Ａの下
降通路５に、クリーナエレメント９の下側空間は一次分
離室６に、クリーナエレメント９の上側空間は浄気室７
に、クリーナエレメント９の内側空間は浄気Ｂの下降通
路８に、それぞれ形成されている。また、上記一次分離
室６の下側でケース本体２の下部にオイル１０を貯溜す
る下すぼまり状の油槽１１が形成され、上記油槽１１に
油面Ｓの波立ちを抑制する末広がり状のバッフルプレー
ト１５が設けられている。なお、上記バッフルプレート
１５には、空気溜まりを逃がすための複数の開口１５ｂ
があけられている。
【００１７】以下、本発明の特徴構成について説明す
る。上記油槽１１は、上部周壁部分１２と、２段に形成
した階段状周壁部分１３と、下部周壁部分１４とにより
下すぼまり状に形成され、規定油面Ｓを確保するように
設定されている。これにより、図２の従来技術と同様に
必要な規定油量を少なくできる。また、図３で説明した
ように、油槽１１を下すぼまり状に形成することにより
規定油量を少なくできるので、エンジンの傾斜時の油面
Ｓ1 が低くなり、当該油面Ｓ1 がクリーナエレメント９
から遠ざかる分だけ、エンジン傾斜時のオイルの持ち出
しによる消費油量が少なくなり、油槽式エアクリーナの
傾斜性能が高く維持される。
る。上記油槽１１は、上部周壁部分１２と、２段に形成
した階段状周壁部分１３と、下部周壁部分１４とにより
下すぼまり状に形成され、規定油面Ｓを確保するように
設定されている。これにより、図２の従来技術と同様に
必要な規定油量を少なくできる。また、図３で説明した
ように、油槽１１を下すぼまり状に形成することにより
規定油量を少なくできるので、エンジンの傾斜時の油面
Ｓ1 が低くなり、当該油面Ｓ1 がクリーナエレメント９
から遠ざかる分だけ、エンジン傾斜時のオイルの持ち出
しによる消費油量が少なくなり、油槽式エアクリーナの
傾斜性能が高く維持される。
【００１８】そして階段状周壁部分１３の最上段の水平
面位置１３ａは、図１（Ｂ）に示すように、規定油面Ｓ
よりも低く、バッフルプレート１５の下端部１５ａと略
同じ油深Ｈとなるように設定されている。これにより、
大気Ａの下降通路５の下側では、仮想線で示す従来例の
テーパ状周壁部分１３′を設けた場合よりも、浅瀬に起
因する油面の波立ちが小さくなる。これに伴いオイルミ
ストの発生が少なくなり、オイルの持ち出しによる消費
油量が抑制される。
面位置１３ａは、図１（Ｂ）に示すように、規定油面Ｓ
よりも低く、バッフルプレート１５の下端部１５ａと略
同じ油深Ｈとなるように設定されている。これにより、
大気Ａの下降通路５の下側では、仮想線で示す従来例の
テーパ状周壁部分１３′を設けた場合よりも、浅瀬に起
因する油面の波立ちが小さくなる。これに伴いオイルミ
ストの発生が少なくなり、オイルの持ち出しによる消費
油量が抑制される。
【００１９】また、階段状周壁部分１３の最上段の水平
面位置１３ａをバッフルプレート１５の下端部１５ａと
略同じ油深Ｈに設定したことから、オイル消費により油
面Ｓが低下しても、上記油深Ｈの範囲内では上部周壁部
分１２の内側の油面Ｓの表面積が減少しないので、従来
例よりもダストの補足率が向上する。
面位置１３ａをバッフルプレート１５の下端部１５ａと
略同じ油深Ｈに設定したことから、オイル消費により油
面Ｓが低下しても、上記油深Ｈの範囲内では上部周壁部
分１２の内側の油面Ｓの表面積が減少しないので、従来
例よりもダストの補足率が向上する。
【００２０】上記実施形態では、ケース蓋３とケース本
体２との外嵌空間を大気Ａの上昇通路４として形成した
ものについて例示したが、本発明はこの上昇通路４の有
無を問わない。また、上記実施形態では、階段状周壁部
分１３の段数を２段としたが、これには限らない。な
お、本発明の油槽式エアクリーナは、ディーゼルエンジ
ン又は火花点火式エンジンのいずれにも適用することが
できる。
体２との外嵌空間を大気Ａの上昇通路４として形成した
ものについて例示したが、本発明はこの上昇通路４の有
無を問わない。また、上記実施形態では、階段状周壁部
分１３の段数を２段としたが、これには限らない。な
お、本発明の油槽式エアクリーナは、ディーゼルエンジ
ン又は火花点火式エンジンのいずれにも適用することが
できる。
【図１】本発明に係る油槽式エアクリーナの実施形態を
示し、図１（Ａ）はその右半分を破断した正面図、図１
（Ｂ）は図１（Ａ）中の要部の拡大断面図である。
示し、図１（Ａ）はその右半分を破断した正面図、図１
（Ｂ）は図１（Ａ）中の要部の拡大断面図である。
【図２】従来例に係る油槽式エアクリーナの縦断面図で
ある。
ある。
【図３】油槽式エアクリーナの傾斜性能を説明ための要
部傾斜図である。
部傾斜図である。
１…クリーナケース、２…ケース本体、３…ケース蓋、
４…大気の上昇通路、５…大気の下降通路、６…一次分
離室、７…浄気室、８…浄気の下降通路、９…クリーナ
エレメント、１０…オイル、１１…油槽、１２…油槽の
上部周壁部分、１３…油槽の階段状周壁部分、１３ａ…
階段状周壁部分の再上段の水平面位置、１４…油槽の下
部周壁部分、１５…バッフルプレート、１５ａ…バッフ
ルプレートの下端部、Ａ…大気、Ｂ…浄気、Ｈ…油深、
Ｓ…油面(規定油面)。
４…大気の上昇通路、５…大気の下降通路、６…一次分
離室、７…浄気室、８…浄気の下降通路、９…クリーナ
エレメント、１０…オイル、１１…油槽、１２…油槽の
上部周壁部分、１３…油槽の階段状周壁部分、１３ａ…
階段状周壁部分の再上段の水平面位置、１４…油槽の下
部周壁部分、１５…バッフルプレート、１５ａ…バッフ
ルプレートの下端部、Ａ…大気、Ｂ…浄気、Ｈ…油深、
Ｓ…油面(規定油面)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B01D 47/02 B01D 50/00 501 F02M 35/026
Claims (1)
- 【請求項１】 ケース本体（２）とこのケース本体
（２）に外嵌するケース蓋（３）とによりクリーナケー
ス１を構成し、このクリーナケース（１）内にクリーナ
エレメント（９）を収容し、 上記ケース本体（２）内でクリーナエレメント（９）の
外側空間を大気（Ａ）の下降通路５に、上記クリーナエ
レメント（９）の下側空間を一次分離室（６）に、クリ
ーナエレメント（９）の上側空間を浄気室（７）に、ク
リーナエレメント（９）の内側空間を浄気（Ｂ）の下降
通路（８）に、それぞれ形成し、 上記一次分離室６の下側でケース本体２の下部にオイル
１０を貯溜する下すぼまり状の油槽１１を設け、上記油
槽（１１）に油面（Ｓ）の波立ちを抑制する末広がり状
のバッフルプレート（１５）を配置して構成したエンジ
ンの油槽式エアクリーナにおいて、 上記油槽（１１）は、上部周壁部分１２と複数段の階段
状周壁部分（１３）と下部周壁部分（１４）とにより、
下すぼまり状に形成し、 上記階段状周壁部分（１３）の最上段の水平面位置（１
３ａ）は、規定油面（Ｓ）よりも低く、上記バッフルプ
レート（１５）の下端部（１５ａ）と略同じ油深（Ｈ）
に設定した、ことを特徴とするエンジンの油槽式エアク
リーナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32278995A JP3323380B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | エンジンの油槽式エアクリーナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32278995A JP3323380B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | エンジンの油槽式エアクリーナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09155136A JPH09155136A (ja) | 1997-06-17 |
| JP3323380B2 true JP3323380B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=18147653
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32278995A Expired - Fee Related JP3323380B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | エンジンの油槽式エアクリーナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3323380B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-12 JP JP32278995A patent/JP3323380B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09155136A (ja) | 1997-06-17 |
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