JP3323327B2 - サーボスロープ方式fm−cwレーダ - Google Patents
サーボスロープ方式fm−cwレーダInfo
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Description
M−CWレーダに係り、特に複数の目標が存在する場合
のスロープ制御方式に関する。
ーダは、例えば図2に示すように、変調器1と送信回路
2と方向性結合器3とサーキュレータ4と送受信用アン
テナ5とミキサ6と受信回路7とトラッキングディスク
リミネータ8とコントロールディスクリミネータ9と信
号切替器10とサーチ電圧発生回路11と距離データ検
出回路12とを基本的に備える。
(イ)に示すように、一定幅の周波数偏位ΔFの範囲内
で時間Tの期間内周波数がほぼ直線状に連続して変化す
る鋸歯状FM送信信号を一定の繰り返し周期で発生する
が、この鋸歯状信号のスロープ長に対応する時間幅Tは
目標13までの距離Dを対応し、そのスロープ時間幅T
を規定する時定数が信号切替器10から送られて来る電
圧信号のレベルに応じて変化する。従って、時間幅Tは
変調幅ということになる。
指令またはコントロールディスクリミネータ9からの指
令に従って、サーチモードではサーチ電圧発生回路11
の出力を変調器1に与え、トラックモードではトラッキ
ングディスクリミネータ8の出力を変調器1に与える。
遠距離用までの各種レベルのサーチ電圧信号を所定の順
序及び周期で繰り返し発生する。一方トラッキングディ
スクリミネータ8の出力信号は、後述するように所定レ
ベルの電圧信号(誤差信号)である。
定とする鋸歯状のFM送信信号を一定の繰り返し周期で
発生するが、そのスロープ時間幅Tが、サーチモードで
はサーチ電圧発生回路11からのサーチ電圧信号に従っ
て近距離用(遠距離用)から遠距離用(近距離用)まで
順々に変化し、トラックモードではトラッキングディス
クリミネータ8が出力する誤差信号の電圧レベルに対応
した所定距離用のものとなる。
信号(鋸歯状FM送信信号)は、送信回路2で適宜レベ
ルまで電力増幅され、方向性結合器3、サーキュレータ
4を介して送受信用アンテナ5へ供給され、レーダ覆域
の一定方位方向の空間へ電波放射される。同時に方向性
結合器3が取り出した送信信号の一部がミキサ6のLO
ポートへ供給されている。
用アンテナ5で受信され、サーキュレータ4で送信波と
分離され、受信信号としてミキサ6のRFポートへ入力
する。ミキサ6では、方向性結合器3からの送信信号と
サーキュレータ4からの受信信号との混合操作により両
者の周波数差の信号(ビート信号)を生成し、それをI
Fポートから出力する。
線で示す送信信号に対し受信信号は破線で示すようにレ
ーダ電波が送受信用アンテナ5と目標13の間の距離D
を往復伝搬するに要する時間τだけ遅れるので、送信信
号と受信信号との間では、遅れ時間τに相当するfb な
る周波数差が生ずる。ミキサ6では、混合操作によりこ
の周波数fb のビート信号を生成する。
路7で適宜な電圧レベルまで増幅され、トラッキングデ
ィスクリミネータ8とコントロールディスクリミネータ
9とに供給される。
ディスクリの中心周波数f0 とビート信号の周波数fb
との差に比例した誤差信号を出力する。即ち、このトラ
ッキングディスクリミネータ8では、ビート信号の周波
数fb の中心周波数f0 からの変化を検出する。
では、入力したビート信号のレベル及びS/Nを検定
し、レベルまたはS/Nが所定値以上であれば、目標が
検出できたとしてサーチ電圧発生回路11の出力を選択
している信号切替器10に対しトラッキングディスクリ
ミネータ8の出力を選択し変調器1に供給させる指令を
出力する。
器1では、トラックモード用の送信信号(鋸歯状FM送
信信号)を発生する動作に移行する。具体的には、先の
例で言えば、コントロールディスクリミネータ9がトラ
ックモードへの切替指令を発したタイミングでは変調器
1は、距離Dに対応したスロープ時間幅Tの鋸歯状FM
送信信号を発生しているので、トラッキングディスクリ
ミネータ8から距離Dを指定する誤差信号の入力に伴い
変調器1は、距離Dに対応したスロープ時間幅Tの鋸歯
状FM送信信号の発生のみを行う動作に円滑に移行す
る。
ディスクリミネータ8においてビート信号の周波数変化
が検出され、その周波数変化が一定値に近づくような誤
差信号が生成される、という動作が繰り返され、鋸歯状
FM送信信号のスロープ時間幅Tが正しく距離Dに対応
したものとなるように制御される。
ドにおいては変調器1が発生する各鋸歯状FM送信信号
のスロープ時間幅を常時検出し粗精度の距離計測をして
いるが、このサーボループの形成により鋸歯状FM送信
信号のスロープ時間幅がほぼ一定値に制御されることか
ら、距離Dを正確に計測できることになる。
程で例えば目標がレーダ覆域の外へ移動した、或いは、
激しい降雨があった等によりコントロールディスクリミ
ネータ9においてビート信号のレベルまたはS/Nが所
定値以下に低下したことが検出されると、コントロール
ディスクリミネータ9は、信号切替器10に対しサーチ
電圧発生回路11の出力を選択させる指令を出力し、サ
ーボループを開成してサーチモードへ移行させる処置を
取る。
方式FM−CWレーダでは、以上の説明から明らかなよ
うに、サーチ動作で1つの目標が検出されると直ちにト
ラックモードへ移行し距離計測を実施するようになって
いるので、複数の目標が存在する場合にその中の1つの
目標を選択してトラックし距離計測をすることができな
いという問題がある。
合にその中の1つの目標を任意に選択してトラックし距
離計測をすることができるサーボスロープ方式FM−C
Wレーダを提供することにある。
め、本発明のサーボスロープ方式FM−CWレーダは次
の如き構成を有する。即ち、本発明のサーボスロープ方
式FM−CWレーダは、周波数が鋸歯状に変化するFM
送信信号のスロープ時間幅を捜索距離に応じて変化させ
るサーチモードの動作を1つの目標検出後の所定期間継
続させる手段と; 検出された1つの目標及びその後の
所定期間内で検出される目標それぞれについて検出時の
スロープ時間幅に相当する距離を距離計測手段から取得
し記憶させる手段と; 記憶させた距離が複数個のとき
はそのうち任意の1つの距離に相当するスロープ時間幅
を持つ鋸歯状FM送信信号の発生タイミングにおいて距
離計測を行うトラックモードへ移行させる手段と; を
備えたことを特徴とするものである。
ロープ方式FM−CWレーダの作用を説明する。本発明
では、1つの目標検出後もサーチモードの動作を継続し
て行い複数の目標を検出できるようにし、検出した目標
毎の距離を記憶し、記憶した複数の目標毎の距離の中か
ら任意に選択した1つの目標の距離に対応したスロープ
時間幅の鋸歯状FM送信信号の発生タイミングにおいて
トラックモードへ移行するようにしてある。従って、距
離計測が必要な複数の目標が存在する場合にそれらの中
の1つを任意に選択して距離計測を行うことができる。
する。図1は本発明の一実施例に係るサーボスロープ方
式FM−CWレーダを示す。本実施例では、図2に示す
レーダにおいて、コントロールディスクリミネータ9と
信号切替器10との間にサーチ/トラックコントローラ
21及び記憶装置22を設けてある。以下、本発明に係
る部分を中心に説明する。
の処理回路からの指令により信号切替器10がサーチ電
圧発生回路11の出力を変調器1に与えることで実現し
ているとしたが、本実施例では、サーチ/トラックコン
トローラ21が図外の処理回路からの指令に基づき信号
切替器10を操作して当該レーダをサーチモードに設定
する。
ィスクリミネータ9で目標の検出が前述した手順で行わ
れ、検出信号がサーチ/トラックコントローラ21に与
えられる。一方、距離データ検出回路12は前述したよ
うに常時粗精度の距離計測を行っている。
コントロールディスクリミネータ9から検出信号が入力
すると、距離データ検出回路12から距離データを取得
し、記憶装置22に格納することを、図外の処理回路か
ら指定された所定期間内繰り返し行う。即ち、サーチモ
ードの動作を1つの目標検出後も所定期間継続して行わ
せ、その期間内に検出された全ての目標についてそれら
の検出時の距離を記憶装置22に格納する。
は、所定期間経過後に記憶装置22の記憶内容を調査
し、複数の距離が格納されている場合は、図外の処理回
路からの指定に従ってその中の1つを選択し、選択した
距離を確認する。そして、図外の処理回路から与えられ
る変調器1の送信信号発生タイミング情報を参照して、
サーチ/トラックコントローラ21では、選択した距離
に対応するスロープ時間幅の鋸歯状FM送信信号を変調
器1が発生するタイミングに合わせて信号切替器10に
対しトラックモードへの移行指令を出力し、前述した距
離計測のサーボループを形成させる。
個の場合は、選択する余地はなく、単にその距離に対応
するスロープ時間幅の鋸歯状FM送信信号を変調器1が
発生するタイミングに合わせて信号切替器10に対しト
ラックモードへの移行指令を出力する。
ロープ方式FM−CWレーダでは、1つの目標検出後も
サーチモードの動作を継続して行い複数の目標を検出で
きるようにし、検出した目標毎の距離を記憶し、記憶し
た複数の目標毎の距離の中から任意に選択した1つの目
標の距離に対応したスロープ時間幅の鋸歯状FM送信信
号の発生タイミングにおいてトラックモードへ移行する
ようにしてあるので、距離計測が必要な複数の目標が存
在する場合にそれらの中の1つを任意に選択して距離計
測を行うことができる効果がある。
M−CWレーダの構成ブロック図である。
構成ブロック図である。
作の説明図であり、(イ)は鋸歯状FM送信信号の説明
図、(ロ)は目標検出時の送信信号と受信信号の周波数
・時間関係図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 周波数が鋸歯状に変化するFM送信信号
のスロープ時間幅を捜索距離に応じて変化させるサーチ
モードの動作を1つの目標検出後の所定期間継続させる
手段と; 検出された1つの目標及びその後の所定期間
内で検出される目標それぞれについて検出時のスロープ
時間幅に相当する距離を距離計測手段から取得し記憶さ
せる手段と; 記憶させた距離が複数個のときはそのう
ち任意の1つの距離に相当するスロープ時間幅を持つ鋸
歯状FM送信信号の発生タイミングにおいて距離計測を
行うトラックモードへ移行させる手段と; を備えたこ
とを特徴とするサーボスロープ方式FM−CWレーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12970594A JP3323327B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | サーボスロープ方式fm−cwレーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12970594A JP3323327B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | サーボスロープ方式fm−cwレーダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07311262A JPH07311262A (ja) | 1995-11-28 |
JP3323327B2 true JP3323327B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=15016170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12970594A Expired - Fee Related JP3323327B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | サーボスロープ方式fm−cwレーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3323327B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-19 JP JP12970594A patent/JP3323327B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07311262A (ja) | 1995-11-28 |
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