JP2862854B1 - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JP2862854B1
JP2862854B1 JP10000317A JP31798A JP2862854B1 JP 2862854 B1 JP2862854 B1 JP 2862854B1 JP 10000317 A JP10000317 A JP 10000317A JP 31798 A JP31798 A JP 31798A JP 2862854 B1 JP2862854 B1 JP 2862854B1
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Abstract

【要約】 【課題】 1つの受信データに基づいて、安定して高精
度な目標観測を行なうことが可能なレーダ装置を提供す
る。 【解決手段】 目標検出回路5は、送信タイミング信号
に基づき受信データから目標までの距離を求める。受信
データ記憶回路6は、各アンテナ素子の受信データを記
憶する。測角処理部7は、複数の異なる演算処理によっ
て目標測角を行なう演算処理部で、受信データ記憶回路
6の受信データ、目標検出回路5にて求めた距離、およ
び測角制御回路9から入力されるパラメータに基づき、
測角制御回路9より制御信号を通じて指定される測角処
理により目標測角処理を行なう。測角制御回路9は、距
離情報と仰角情報に応じた観測用のパラメータを記憶す
る記憶部を備えており、測角処理部7における測角処理
の選択制御と、この選択した処理において用いるパラメ
ータの設定制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アレイアンテナ
を用いて受信ビーム形状を可変して、飛翔体などの目標
の存在する位置を観測するレーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、アレイアンテナを用いた
従来のレーダ装置は、受信データに対して、予め設定し
た観測パラメータを用いて所定の形状の受信ビームを形
成して目標の存在する位置を求めていた。
【0003】このように従来のレーダ装置では、受信デ
ータに基づいて、一意な測角処理を行なっているため、
必ずしも目標の存在する高度に適した測角方法や観測パ
ラメータに基づいて測角処理が行なわれるとは限らず、
例えばマルチパスなどの環境変化によって観測精度が大
きく変化してしまい、安定した高精度な観測を行なうこ
とができないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーダ装置で
は、観測環境や目標の存在する高度に適した測角方法や
観測パラメータに基づいて測角処理が行なわれるとは限
らず、安定した高精度な観測を行なうことができないと
いう問題があった。
【0005】この発明は上記の問題を解決すべくなされ
たもので、安定した高精度な観測を行なうことが可能な
レーダ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係わるレーダ装置は、複数の素子を配
列したアレイアンテナを備えるレーダ装置において、ア
レイアンテナの各素子にて受信した信号を、それぞれ記
憶する素子信号記憶手段と、アレイアンテナにて受信し
た信号に基づいて目標を検出し、この目標までの距離を
求める目標検出手段と、素子信号記憶手段に記憶した信
号と、目標検出手段にて求めた距離とに基づいて、複数
の異なる測角処理を繰り返して目標の仰角を求める測角
処理手段とを具備して構成するようにした。
【0007】上記構成のレーダ装置では、目標までの距
離と、素子信号記憶手段に記憶した同じ受信信号とに基
づき、複数の異なる測角処理を繰り返して行ない、目標
の仰角を求めるようにしている。
【0008】したがって、上記構成のレーダ装置によれ
ば、複数の異なる測角処理によって目標仰角の測角を行
なうため、種々の観測環境に対応でき、安定した高精度
な観測を行なうことができる。
【0009】また、この発明では、測角処理手段が、こ
の手段の測角処理にて求めた仰角と、目標検出手段にて
求めた距離とに応じて、複数の異なる測角処理のいずれ
かを選択して測角処理を行なうことを特徴とする。この
構成のレーダ装置によれば、求めた仰角や距離に応じた
測角処理を選択的に用いて目標仰角を求めるため、目標
の存在する位置に応じた測角処理によって高精度な観測
を安定して行なうことができる。
【0010】さらに、この発明では、測角処理手段が、
複数の異なる測角処理を、予め設定した順序で行なっ
て、目標の仰角を求めることを特徴とする。この構成の
レーダ装置によれば、複数の異なる測角処理の順序とし
て、例えば観測初期には広範囲の目標検出に有効な処理
を行ない、その後狭範囲を高精度で観測可能な処理を行
なうように設定すれば、高精度な観測を迅速に行なうこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施形態について説明する。図1は、この発明の一
実施形態に係わるレーダ装置の構成を示すものである。
このレーダ装置は、主たる構成として、送信回路1、サ
ーキュレータ2、アレイアンテナ部3、受信回路4、目
標検出回路5、受信データ記憶回路6、測角処理部7、
判定回路8、測角制御回路9を備えている。
【0012】送信回路1は、所定の周期で送信RF信号
を生成し、この送信RF信号をサーキュレータ2を介し
てアレイアンテナ部3に入力する。また、送信回路1
は、上記送信RF信号の送信タイミングを示す送信タイ
ミング信号を、後述の目標検出回路5に入力する。
【0013】アレイアンテナ部3は、多数のアンテナ素
子がアレイ配列されたアレイアンテナで、サーキュレー
タ2を介して入力される送信RF信号を空間に放射す
る。そして、空間から上記送信RF信号の反射エコーを
各アンテナ素子で受信し、各アンテナ素子にて受信した
信号を、各々サーキュレータ2を介して受信回路4に入
力する。
【0014】受信回路4は、サーキュレータ2を介して
入力される各アンテナ素子の受信信号をそれぞれ低雑音
増幅したのち検波し、送信回路1にて生成した送信RF
信号の周波数の受信信号を抽出する。そして、この検波
結果に対してパルス圧縮処理を施して、各アンテナ素子
にて受信された信号に基づく受信データを得る。
【0015】目標検出回路5は、例えばチャープ処理や
ステップドFM処理などの高い距離分解能を有する処理
であって、前述の送信回路1からの送信タイミング信号
に基づいて、受信回路4にて得た受信データから目標が
存在するレンジセルを求め、このレンジセルを距離情報
として受信データ記憶回路6、測角処理部7、判定回路
8および測角制御回路9に出力する。
【0016】受信データ記憶回路6は、上記受信回路4
にて得られた、各アンテナ素子の受信データが入力さ
れ、この入力される受信データのうち、上記目標検出回
路5から通知される距離情報に対応する、すなわち目標
近傍の受信データのみを記憶する。そして、後述の測角
制御回路9からの指示に応じて上記記憶した受信データ
を測角処理部7に出力する。
【0017】測角処理部7は、複数の異なる演算処理に
よって目標測角を行なう演算処理部で、受信データ記憶
回路6より入力される受信データ、目標検出回路5にて
求めた距離情報、および後述の測角制御回路9から入力
されるパラメータに基づき、測角制御回路9より制御信
号を通じて指定される測角処理により目標測角処理を行
なう。ここで求められた測角値は、判定回路8に入力さ
れる。
【0018】図2は、測角処理部7の構成の一例を示す
もので、第1の切換器71と、ペンシルビーム測角処理
回路72と、振幅比較測角処理回路73と、位相モノパ
ルス測角処理回路74と、第2の切換器75とからな
る。
【0019】第1の切換器71は、受信データ記憶回路
6からの受信データ、目標検出回路5にて求めた距離情
報、および測角制御回路9からのパラメータが入力さ
れ、これらのデータを測角制御回路9からの制御信号に
応じて、ペンシルビーム測角処理回路72、振幅比較測
角処理回路73、あるいは位相モノパルス測角処理回路
74に選択的に出力する。
【0020】ペンシルビーム測角処理回路72は、上記
受信データおよびパラメータに基づいて、上記パラメー
タを通じて測角制御回路9から指定される仰角範囲に複
数のペンシルビームを形成し、振幅値が最大(設定によ
っては極大)となる仰角を求めることにより、目標の存
在する仰角を求める演算処理を行なうものである。
【0021】振幅比較測角処理回路73は、上記受信デ
ータ、距離情報およびパラメータに基づいて、上記パラ
メータを通じて測角制御回路9から指定される仰角範囲
に対する振幅比較測角処理を行ない、目標の存在する仰
角を求める演算処理を行なうものである。
【0022】位相モノパルス測角処理回路74は、上記
受信データ、距離情報およびパラメータに基づいて、上
記パラメータを通じて測角制御回路9から指定される仰
角範囲に対する位相モノパルス測角処理を行ない、目標
の存在する仰角を求める演算処理を行なうものである。
【0023】第2の切換器75は、ペンシルビーム測角
処理回路72、振幅比較測角処理回路73、および位相
モノパルス測角処理回路74にてそれぞれ求められる仰
角の測角値が入力され、第1の切換器71と同様に測角
制御回路9からの制御信号に応じて、上記測角値を選択
的に判定回路8に出力する。
【0024】判定回路8は、測角処理部7にて求めた測
角値の有効性を判定するもので、例えば1回の受信デー
タに基づいて上記測角処理部7にて順次求められる測角
値を記憶し、1回の受信データに基づく測角値の算出回
数、測角値の推移、および各測角値に対応する上記距離
情報から、最後に求めた測角値の有効性を判定する。
【0025】ここで、求めた測角値で測角処理の終了と
判定した場合には、最後に求めた測角値を目標の存在す
る仰角値として出力する。一方、測角処理の続行と判定
した場合には、上記測角値を測角制御回路9に出力す
る。
【0026】測角制御回路9は、距離情報と仰角情報に
応じた観測用の複数のパラメータ(以下、パラメータセ
ットと称する)を記憶する記憶部を備えており、目標検
出回路5にて求めた距離情報が入力されるとともに、そ
れに対応する仰角情報(測角値)が判定回路8から入力
される。
【0027】そして、測角制御回路9は、これらの入力
情報に基づいて、測角処理部7における測角処理の選択
制御と、この選択した処理において用いるパラメータセ
ットの設定制御を行なう。
【0028】次に、上記構成のレーダ装置の動作を以下
に説明する。図3は、その動作の一例を説明するための
フローチャートである。この例では、予め1回目の測角
処理として、ペンシルビーム測角処理を行なうように設
定した場合を示している。
【0029】まず、送信回路1にて生成された送信RF
信号がサーキュレータ2を介してアレイアンテナ部3に
入力され、空間に放射される。また、この送信に応動し
て送信回路1より送信タイミング信号が目標検出回路5
に入力される。
【0030】やがて、上記送信信号の反射エコーがアレ
イアンテナ部3の各アンテナ素子で受信される。そし
て、各アンテナ素子の受信信号は、サーキュレータ2を
介して受信回路4に入力されて上述の処理が施され、そ
れぞれ受信データとして目標検出回路5および受信デー
タ記憶回路6に入力される。
【0031】これに対して目標検出回路5では、上記受
信データに基づいて目標の距離の検出を行ない、検出結
果(距離情報)を受信データ記憶回路6、測角処理部
7、判定回路8および測角制御回路9に出力する。
【0032】一方、受信データ記憶回路6では、受信回
路4から入力される各アンテナ素子の受信データのう
ち、目標検出回路5にて検出した距離に対応する受信デ
ータのみを記憶する。
【0033】測角制御回路9は、目標検出回路5から距
離情報が入力されると、1回目の測角処理(ステップ3
a)として、受信データ記憶回路6に記憶される受信デ
ータ、および所定の仰角範囲に複数のペンシルビームを
形成させるためのパラメータセットを、第1の切換器7
1を介してペンシルビーム測角処理回路72に入力す
る。
【0034】すると、ペンシルビーム測角処理回路72
は、上記受信データおよびパラメータセットに基づい
て、上記パラメータセットを通じて測角制御回路9から
指定される仰角範囲に複数のペンシルビームを形成し、
振幅値が最大となる仰角を求め、この仰角を1回目の測
角値θ1として第2の切換器75を介して判定回路8に
出力する。判定回路8は、上記測角値(θ1)が1回目
の測角値であることより、上記測角値θ1を測角制御回
路9に出力する。
【0035】次にステップ3bとして、測角制御回路9
は、上記1回目の測角値θ1と、前述の目標検出回路5
にて求めた距離情報とから、目標の存在する領域を判定
する。
【0036】ここで、図4に示すように、1回目の測角
値θ1が所定値φ1以上であって領域1に目標が存在す
る場合には、ステップ3cに移行する。一方、上記測角
値θ1が所定値φ1未満であって領域2に目標が存在す
る場合には、ステップ3dに移行する。
【0037】ステップ3cでは、測角制御回路9が、受
信データ記憶回路6の受信データ、および自回路内の記
憶部よりパラメータセットとしてパラメータセットa1
を読み出し、第1の切換器71を介して振幅比較測角処
理回路73に入力する。
【0038】これに対して、振幅比較測角処理回路73
は、上記受信データおよびパラメータセットa1に基づ
いて、測角制御回路9から指定される仰角範囲に対する
振幅比較測角処理を行ない、目標の存在する仰角を求
め、この仰角を2回目の測角値θ2として第2の切換器
75を介して判定回路8に出力する。判定回路8は、上
記測角値θ2が2回目の測角値であることより、上記測
角値θ2を測角制御回路9に出力して、ステップ3eに
移行する。
【0039】一方、ステップ3dでは、測角制御回路9
が、受信データ記憶回路6の受信データ、および自回路
内の記憶部よりパラメータセットとしてパラメータセッ
トa2を読み出し、ステップ3cと同様に、第1の切換
器71を介して振幅比較測角処理回路73に入力する。
【0040】なお、パラメータセットa1とパラメータ
セットa2との違いとしては、例えばΣlower ,Σuppe
r ビームのスクイント角、オフボアトラッキングのオフ
ボア角などがあり、それぞれ仰角に応じた値が設定され
ている。
【0041】振幅比較測角処理回路73は、上記受信デ
ータおよびパラメータセットa2が入力されると、これ
らのデータに基づいて、測角制御回路9から指定される
仰角範囲に対する振幅比較測角処理を行ない、目標の存
在する仰角を求める。
【0042】そして、振幅比較測角処理回路73は、求
めた仰角を2回目の測角値θ2として第2の切換器75
を介して判定回路8に出力する。判定回路8は、上記測
角値θ2が2回目の測角値であることより、上記測角値
θ2を測角制御回路9に出力して、ステップ3eに移行
する。
【0043】ステップ3eでは、測角制御回路9が、ス
テップ3cあるいはステップ3dにて求めた測角値θ2
と、目標検出回路5にて求めた距離情報とから、目標の
存在する領域を判定する。
【0044】この領域判定では、図5に示すように、測
角値θ2が所定値φ2以上で、なおかつ距離がR1未満
であって領域Aに目標が存在する場合には、ステップ3
fに移行する。
【0045】また、測角値θ2が所定値φ2以上で、な
おかつ距離がR1以上であって領域Bに目標が存在する
場合には、ステップ3gに移行する。一方、上記測角値
θ2が所定値φ2未満であって領域Cに目標が存在する
場合には、ステップ3hに移行する。
【0046】ステップ3fでは、測角制御回路9が、受
信データ記憶回路6の受信データ、および自回路内の記
憶部よりパラメータセットとしてパラメータセットb1
を読み出し、第1の切換器71を介して位相モノパルス
測角処理回路74に入力する。
【0047】これに対して、位相モノパルス測角処理回
路74は、上記受信データおよびパラメータセットb1
に基づいて、測角制御回路9から指定される仰角範囲に
対する位相モノパルス測角処理を行ない、目標の存在す
る仰角を求め、この仰角を3回目の測角値θ3として第
2の切換器75を介して判定回路8に出力する。
【0048】一方、ステップ3gでは、測角制御回路9
が、受信データ記憶回路6の受信データ、および自回路
内の記憶部よりパラメータセットとしてパラメータセッ
トb2を読み出し、ステップ3fと同様に、第1の切換
器71を介して位相モノパルス測角処理回路74に入力
する。
【0049】これに対して、位相モノパルス測角処理回
路74は、上記受信データおよびパラメータセットb2
に基づいて、測角制御回路9から指定される仰角範囲に
対する位相モノパルス測角処理を行ない、目標の存在す
る仰角を求め、この仰角を3回目の測角値θ3として第
2の切換器75を介して判定回路8に出力する。
【0050】なお、パラメータセットb1とパラメータ
セットb2とは、それぞれ仰角に応じた値が設定されて
いるため、異なるデータとなっている。。
【0051】また、ステップ3hでは、測角制御回路9
が、受信データ記憶回路6の受信データ、および自回路
内の記憶部よりパラメータセットとしてパラメータセッ
トa3を読み出し、第1の切換器71を介して振幅比較
測角処理回路73に入力する。
【0052】振幅比較測角処理回路73は、上記受信デ
ータおよびパラメータセットa3が入力されると、これ
らのデータに基づいて、測角制御回路9から指定される
仰角範囲に対する振幅比較測角処理を行ない、目標の存
在する仰角を求める。
【0053】そして、振幅比較測角処理回路73は、求
めた仰角を3回目の測角値θ3として第2の切換器75
を介して判定回路8に出力する。なお、上記パラメータ
セットa3は、領域Cの仰角に応じて、パラメータセッ
トa1やパラメータセットa2とは異なる値が設定され
ている。
【0054】判定回路8は、ステップ3f、3g、ある
いは3hにて求められた仰角(測角値θ3)が、3回目
の測角値であることより、最終的な測角値として、この
データを後段の指示装置や高度検出回路(ともに図示し
ない)に、目標検出回路5の距離情報とともに出力す
る。
【0055】以上のように、上記構成のレーダ装置で
は、同じ受信データに基づく測角処理を繰り返してお
り、また測角処理を繰り返すにあたり、目標の仰角に適
した測角処理を選択するとともに、各処理に適したパラ
メータ設定を行なって測角処理を行なうため、上記繰り
返し処理が進むに連れ、図6に示すように順次求められ
る測角値θ1,θ2,θ3…が真値θ0に近付く。
【0056】すなわち、上記構成のレーダ装置によれ
ば、各アンテナ素子によって得られた1回の受信データ
に基づいて、複数の異なる測角処理のうち、目標の存在
する仰角に適した測角処理とパラメータ設定によって、
上記仰角を求め、これを繰り返するようにしているた
め、目標の存在する仰角によらず、高精度な観測を安定
して行なうことができる。
【0057】尚、この発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施の形態では、その動
作説明において、ペンシルビーム測角処理、振幅比較測
角処理、および位相モノパルス測角処理を、恰もこの順
序で行なうかの如く説明した。
【0058】しかしながら、上記動作説明はあくまでも
その一例にすぎず、上記の順序で繰り返し処理を行なう
構成に限定されるものではなく、上記レーダ装置は、前
回の処理で求まった目標の位置情報(仰角と距離)に適
した測角処理を繰り返し行なう構成であって、測角制御
回路9によって選択される測角処理の順序は一様なもの
ではない。
【0059】また逆に、測角制御回路9が予め設定した
順序で、複数の測角処理を行なうようにしてもよいこと
はいうまでもない。このような制御を測角制御回路9が
行なう場合、例えば観測初期には広範囲の目標検出に有
効な測角処理を行ない、その後狭範囲を高精度で観測可
能な測角処理を行なうように設定すれば、高精度な観測
を迅速に行なうことができる。
【0060】さらにまた、上記実施の形態では、1回の
受信データに対する処理について述べたが、このような
処理を繰り返すことにより、目標の移動を追随すること
ができることはいうまでもなく、また次の送信RF信号
が放射されるまでの間に上記処理を行ない上記処理を繰
り返せば、高精度な目標の観測を迅速に行なうことがで
きる。
【0061】その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはい
うまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、この発明では、目標
までの距離と、素子信号記憶手段に記憶した同じ受信信
号とに基づき、複数の異なる測角処理を繰り返して行な
い、目標の仰角を求めるようにしている。
【0063】したがって、この発明によれば、複数の異
なる測角処理によって目標仰角の測角を行なうため、種
々の観測環境に対応でき、安定した高精度な観測を行な
うことが可能なレーダ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるレーダ装置の一実施形態の構
成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示したレーダ装置の測角処理部の構成の
一例を示す回路ブロック図。
【図3】図1に示したレーダ装置の測角処理動作を説明
するためのフローチャート。
【図4】距離情報および1回目の測角値に基づいて、2
回目の測角処理にて用いるパラメータを決定する処理を
説明するための図。
【図5】距離情報および2回目の測角値に基づいて、3
回目の測角処理にて用いるパラメータを決定する処理を
説明するための図。
【図6】図1に示したレーダ装置の繰り返し測角処理に
よって得られる測角値が真値に近付く様子を示す図。
【符号の説明】
1…送信回路 2…サーキュレータ 3…アレイアンテナ部 4…受信回路 5…目標検出回路 6…受信データ記憶回路 7…測角処理部 71…第1の切換器 72…ペンシルビーム測角処理回路 73…振幅比較測角処理回路 74…位相モノパルス測角処理回路 75…第2の切換器 8…判定回路 9…測角制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 3/00 - 3/76 G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の素子を配列したアレイアンテナを
    備えるレーダ装置において、 前記アレイアンテナの各素子にて受信した信号を、それ
    ぞれ記憶する素子信号記憶手段と、 前記アレイアンテナにて受信した信号に基づいて目標を
    検出し、この目標までの距離を求める目標検出手段と、 前記素子信号記憶手段に記憶した信号と、前記目標検出
    手段にて求めた距離とに基づいて、複数の異なる測角処
    理を繰り返して目標の仰角を求める測角処理手段とを具
    備することを特徴とするレーダ装置。
  2. 【請求項2】 前記測角処理手段は、この手段の測角処
    理にて求めた仰角と、前記目標検出手段にて求めた距離
    とに応じて、前記複数の異なる測角処理のいずれかを選
    択して測角処理を行なうことを特徴とする請求項1に記
    載のレーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記測角処理手段は、前記複数の異なる
    測角処理を、予め設定した順序で行なって、目標の仰角
    を求めることを特徴とする請求項1に記載のレーダ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記測角処理手段は、前記複数の異なる
    測角処理として、少なくともペンシルビーム測角処理
    と、振幅比較測角処理と、位相モノパルス測角処理とを
    備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載のレーダ装置。
  5. 【請求項5】 前記測角処理手段は、この手段の測角処
    理にて求めた仰角と、前記目標検出手段にて求めた距離
    とに応じたパラメータを用いて測角処理を行ない、目標
    の仰角を求めることを特徴とする請求項1乃至請求項4
    のいずれかにに記載のレーダ装置。
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