JP3322859B2 - カシメダイス装置 - Google Patents
カシメダイス装置Info
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- pipe
- press
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Description
カシメ機に取り付けられるカシメダイス装置に関する。
詳しくは、一対のダイスの互いに対向して開口するプレ
ス面の間に、剛性材料製のカシメパイプが被された弾性
材料成形品を挟み込み、これらダイスのプレス面を接近
移動させてプレスすることにより、このカシメパイプが
カシメられて弾性材料成形品に連結されるカシメダイス
装置に関する。
て、例えば実公平4−44270号公報に開示される如
く両ダイスのプレス面が、それらの接近移動によるプレ
ス終了時に例えば略正八角形などの略正多角形となるよ
うに夫々形成され、これらプレス面の間にカシメパイプ
の軸方向中間部を挟み込み、手動油圧式カシメ機で両プ
レス面を接近移動させてプレスすることにより、カシメ
パイプの軸方向中間部が略正八角形などの略正多角形に
カシメられ(潰され)、ホースなどの弾性材料成形品に
連結されるものがある。このプレス終了後は、作業者が
上記プレス面を反対方向へ移動して離し、これらプレス
面のどちらか一方に挟まり込んだカシメパイプ付き弾性
材料成形品を抜き取っている。
な従来のカシメダイス装置では、カシメパイプの軸方向
中間部の一ヶ所しかカシメていないため、これら剛性材
料製のカシメパイプと、ホースなどの弾性材料成形品と
の連結強度が弱いという問題があった。そこで、これを
解決するため、カシメパイプの軸方向2ヶ所と対向し
て、ダイスにプレス面を2個配設すると共に、これらプ
レス面の間に、カシメパイプの外周面と対向する谷状の
非プレス面を隣接して形成することにより、カシメパイ
プの軸方向2ヶ所をカシメることが考えられる。しか
し、このものの場合には、プレスによりカシメられた
(潰された)時の反発応力が谷状の非プレス面に集中し
てカシメパイプの外周面の一部が谷状の非プレス面内に
入り込むため、その後にカシメが完成したカシメパイプ
及び弾性材料成形品をプレス面から取り外そうとして
も、カシメパイプが谷状の非プレス面に固く挟まって容
易に抜き取れず、ハンマーなどの工具を使用しなければ
外れないことがあり、この場合には作業性が低下すると
いう問題がある。特にホースなどの弾性材料成形品は、
プレス中にカシメパイプと共に圧縮されて、その弾性反
発によりプレス終了後に膨らむため、その外周に位置す
るカシメパイプには、該弾性材料成形品の膨張による押
し付け力がプレス面へ向けて追加されることも、カシメ
パイプ及び弾性材料成形品を更に抜き取り難くしている
原因として考えられる。
ス中におけるカシメパイプの損傷及び押し出し手段の破
損を防止ながらプレス終了後のカシメパイプをダイスか
ら容易に取り外すことを目的としたものである。請求項
2記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加え
て、ボールとカシメパイプとの接触面積を最小にするこ
とを目的としたものである。
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、カシメパ
イプの軸方向複数ヶ所と対向して、ダイスにプレス面を
複数個配設すると共に、これらプレス面の間に、カシメ
パイプの外周面と対向する谷状の非プレス面を隣接して
形成し、この非プレス面の互いに対向する底部の少なく
ともどちらか一方に、プレス終了時にカシメパイプの外
周面と当接してその中心方向へ押圧する押し出し手段を
設けたことを特徴とするものである。請求項2記載の発
明は、請求項1記載の発明の構成に、前記押し出し手段
が、カシメパイプの放射方向へ往復動自在に支持された
ボールと、これをカシメパイプの外周面へ向けて押動す
る弾性体とからなる構成を加えたことを特徴とする。
押し出し手段を設けることにより、プレス中の大きなカ
シメ力が押し出し手段に直接作用しなくて、これら押し
出し手段とカシメパイプの外周面とが大きな圧力で押し
付けられず、プレス終了後は押し出し手段がカシメパイ
プの外周面に当接してこれを底部から開口側へ押し出す
ものである。請求項2の発明は、請求項1記載の構成に
対して、前記押し出し手段が、カシメパイプの放射方向
へ往復動自在に支持されたボールと、これをカシメパイ
プの外周面へ向けて押動する弾性体とからなる構成を追
加したので、弾性体によりボールがカシメパイプの外周
面と点接触する。
づいて説明する。この実施例は、図1〜図3に示す如く
本発明のカシメダイス装置Dを構成する一対のダイス
1,2が、手動油圧式カシメ機Hの先端に夫々対向して
取り付けられ、これらダイス1,2のプレス面1a,2
aの間に、剛性材料製のカシメパイプAが被された弾性
材料成形品Bを挟み込み、上記手動油圧式カシメ機Hを
手動操作して、両ダイス1,2のプレス面1a,2aを
接近移動させ両者でプレスすることにより、該カシメパ
イプAの軸方向2ヶ所が同時にカシメられて、弾性材料
成形品Bである合成樹脂製ホースを管継手Cのニップル
部C1に連結した場合を示すものである。
す如くそれらの接近移動によるプレス終了時に例えば正
面略正八角形などの略正多角形となるように互いに対向
して開口するプレス面1a,2aを夫々形成する。図示
例の場合には、一方のプレス面1aが正八角形の五面部
分に相当し、他方のプレス面2aが正八角形の三面部分
に相当するように夫々形成されている。
メパイプAの軸方向へ複数ヶ所、本実施例の場合には2
ヶ所に配設し、これら両プレス面1a,2aの間には、
カシメパイプAの外周面A1と対向する谷状の非プレス
面1b,2bを隣接して形成する。そして、上記非プレ
ス面1b,2bの互いに対向する底部1c,2cの少な
くともどちらか一方、図示例の場合には正八角形の五面
部分に相当する一方のプレス面1aの底部1cに、プレ
ス終了時にカシメパイプAの外周面A1と当接してその
中心方向へ押圧する押し出し手段3を設ける。
方向へ往復動自在に支持されたボール3aと、これをカ
シメパイプAの外周面A1へ向けて押動する例えばスプ
リングなどの弾性体3bとからなる。本実施例の場合に
は、これらボール3a及び弾性体3bを調整ネジ3cの
先端部に配設したボールプランジャーである。この調整
ネジ3cは、前記ダイス1に対してカシメパイプAの放
射方向へ往復動自在に螺着され、プレス中及びプレス終
了時には、弾性体3bを圧縮させながらボール3aを底
部1cから突出してカシメパイプAの外周面A1に圧接
するように、ドライバーなどの工具により調整移動す
る。
70号公報に開示される如く前記プレス面1a,2aの
複数面、図示例の場合には、ダイス1,2の互いに対向
する底部1c,2cを凸状面とすることにより、プレス
終了時に両底部1c,2cの凸状面と夫々当接するカシ
メパイプAの外周部分A2,A3が、それらに沿って凹
状に加工され、その結果、プレスによりカシメパイプA
に生じる歪み(シワ)が吸収されて均一なカシメ形状が
確立されるようにする。
上の力で圧縮すると変形可能な例えばアルミニウムなど
の剛性材料で円筒状に形成される。本実施例の場合に
は、図2に示す如く前記弾性材料成形品Bである合成樹
脂製ホースに挿入された管継手Cのニップル部C1の軸
方向長さ寸法と略同じか又はそれより若干長い円筒状に
構成し、更に必要に応じて、その先端A4を上記合成樹
脂製ホースBの先端面B1に沿って内方へ折り曲げても
良い。
ば実公平4−44270号公報に記載された構造と同じ
ものである。詳しくは、図3に示す如くその先端部が正
面略コの字形に形成された本体H1に対して一端が揺動
自在に軸着された正面略コの字形のヨークH2と、この
ヨークH2の他端を本体H1の先端に対して着脱自在に
支持するスライドピンH3と、ハンドルH5の開閉操作
を繰り返すことにより油圧が上昇して上記ヨークH2へ
向け徐々に前進する油圧ピストンH4とからなり、上記
ヨークH2の内側に固定側のダイス1を、油圧ピストン
H4の先端に移動側のダイス2を、夫々のプレス面1
a,2aが対向するように装着している。
ついて説明する。先ず、図3の二点鎖線に示す如く手動
油圧式カシメ機HのヨークH2が開いた初期状態で、作
業者は合成樹脂製ホースBにカシメパイプAを被せ、管
継手Cのニップル部C1が挿入されたものを、移動側の
ダイス2にセットする。この初期状態において押し出し
手段3のボール3aは、弾性体3bにより谷状の非プレ
ス面1bの底部1cから突出している。
ヨークH2を閉じ、スライドピンH3を差し込んでヨー
クH2が開かないようにする。この状態で、手動油圧式
カシメ機HのハンドルH5の開閉操作を繰り返して、油
圧ピストンH4及び移動側のダイス2を、固定側のダイ
ス1へ向けて徐々に前進させる。それにより、固定側の
ダイス1と移動側のダイス2が徐々に接近移動する。
如くプレス面1a,2aでカシメパイプAをプレスす
る。それにより、カシメパイプAの軸方向2ヶ所が同時
に正八角形にカシメられて、合成樹脂製ホースBが管継
手Cのニップル部C1に連結されると同時に、このカシ
メによる反発応力が谷状の非プレス面1bに集中して、
カシメパイプAの外周面A1の一部が谷状の非プレス面
1b内に入り込み、正八角形にカシメられた部分に比べ
て膨らむ。
内に入り込んだカシメパイプAの外周面A1の一部は、
該非プレス面1bの底部1cから突出している押し出し
手段3のボール3aに対し、点状に突き当たって弾性体
3bを圧縮させる。それにより、該ボール3aは固定側
のダイス1内に押し込まれる。
レス面1bの底部1cに設けたので、プレス中の大きな
カシメ力は、カシメパイプAの外周面A1のプレス面1
a,2aと夫々当接する部分のみに作用するだけで、押
し出し手段3には直接作用せず、点状に接触したボール
3aとカシメパイプAの外周面A1の一部とが大きな圧
力で押し付けられない。その結果、プレス中における押
し出し手段3の破損及びカシメパイプAの損傷を防止で
きる。
とカシメパイプAの外周面A1の一部は点状に接触して
両者の接触面積は最小なので、ボール3aとの接触に伴
ってカシメパイプAの外周面A1に傷が付いたとしても
点状であり、機能的にも外観的に悪影響を与えることは
ない。
定値以上に達した時点で、油圧ピストンH4が最も前進
してプレスが終了し、その後は、ハンドルH5が軽くな
って使用者にカシメが完了したことを知らせる。これに
伴って、作業者が手動油圧式カシメ機Hに設けたリリー
スバルブ(図示せず)を開けば、油圧ピストンH4が後
退し始めて移動側ダイス2と固定側ダイス1が徐々に離
れる。
(b)の実線に示す如く押し出し手段3の弾性体3bが
伸長し、これにより、ボール3aが突出してカシメパイ
プAの外周面A1をその中心方向へ押圧する。その結
果、プレス面1aの底部1cからカシメパイプAが開口
側へ押し出される。
如くスライドピンH3を引いてヨークH2を開けば、固
定側ダイス1からプレス後のカシメパイプAが簡単に取
り外せる。それ以降、上述した操作を繰り返せば、カシ
メパイプAのプレスが連続して行える。
移動によってカシメパイプAの軸方向2ヶ所を同時にカ
シメたが、これに限定されず、カシメパイプAの軸方向
3ヶ所以上を同時にカシメても良い。更に、前記押し出
し手段3は、ボール3a及び弾性体3bを調整ネジ3c
の先端部に配設したボールプランジャーに限定されず、
プレス終了時にカシメパイプAと当接して押圧できれ
ば、例えばダイス1,2に開穿された貫通孔に操作手段
を往復動自在に設けたり、ダイス1,2の溝部に例えば
ゴムなどの弾性体を固定しても良い。
のホースに限定されず、他の弾性材料によるカシメパイ
プ付き成形品でも同様の結果が得られ、また更に本発明
のカシメダイス装置Dを手動油圧式カシメ機に取り付け
たが、これに限定されず、モーターなどの駆動源で作動
する自動カシメ機に取り付ければ、プレス面からカシメ
パイプ付き弾性材料成形品を取り出すための機構が簡素
化ができるという利点がある。
項1記載の発明は、谷状の非プレス面の底部に押し出し
手段を設けることにより、プレス中の大きなカシメ力が
押し出し手段に直接作用しなくて、これら押し出し手段
とカシメパイプの外周面とが大きな圧力で押し付けられ
ず、プレス終了後は押し出し手段がカシメパイプの外周
面に当接してこれを底部から開口側へ押し出すので、プ
レス中におけるカシメパイプの損傷及び押し出し手段の
破損を防止ながらプレス終了後のカシメパイプをダイス
から容易に取り外せる。従って、プレスによりカシメら
れた時の反発応力が谷状の非プレス面に集中してカシメ
パイプの外周面の一部が谷状の非プレス面内に入り込む
と共に、弾性材料成形品の弾性反発による押し付け力が
プレス面へ向けて追加されるものに比べ、ハンマーなど
の工具を使用しなくてもカシメパイプが谷状の非プレス
面から簡単に外れて、作業能率が向上する。また、プレ
ス中に押し出し手段が破損しないから、押し出し手段を
耐圧構造にする必要がなく簡単な構造で良く、製作コス
トを低減できる。
に加えて、弾性体によりボールがカシメパイプの外周面
と点接触するので、ボールとカシメパイプとの接触面積
を最小にできる。従って、ボールとの接触によりカシメ
パイプの外周面に傷が付いたとしても点状であり、機能
的にも外観的に悪影響を与えず、商品価値が低下しな
い。
縦断正面図であり、(a)はプレス中の状態を示し、
(b)はプレス終了後の状態を示している。
である。
メ機に取り付けた場合の縮小正面図で、プレス開始前の
状態を示している。
Claims (2)
- 【請求項1】 一対のダイス(1,2)の互いに対向し
て開口するプレス面(1a,2a)の間に、剛性材料製
のカシメパイプ(A)が被された弾性材料成形品(B)
を挟み込み、これらダイス(1,2)のプレス面(1
a,2a)を接近移動させてプレスすることにより、こ
のカシメパイプ(A)がカシメられて弾性材料成形品
(B)に連結されるカシメダイス装置において、 前記カシメパイプ(A)の軸方向複数ヶ所と対向して、
ダイス(1,2)にプレス面(1a,2a)を複数個配
設すると共に、これらプレス面(1a,2a)の間に、
カシメパイプ(A)の外周面(A1)と対向する谷状の
非プレス面(1b,2b)を隣接して形成し、この非プ
レス面(1b,2b)の互いに対向する底部(1c,2
c)の少なくともどちらか一方に、プレス終了時にカシ
メパイプ(A)の外周面(A1)と当接してその中心方
向へ押圧する押し出し手段(3)を設けたことを特徴と
するカシメダイス装置。 - 【請求項2】 前記押し出し手段(3)が、カシメパイ
プ(A)の放射方向へ往復動自在に支持されたボール
(3a)と、これをカシメパイプ(A)の外周面(A
1)へ向けて押動する弾性体(3b)とからなる請求項
1記載のカシメダイス装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35789399A JP3322859B2 (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | カシメダイス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35789399A JP3322859B2 (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | カシメダイス装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001179367A JP2001179367A (ja) | 2001-07-03 |
JP3322859B2 true JP3322859B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=18456485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35789399A Expired - Lifetime JP3322859B2 (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | カシメダイス装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3322859B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005155828A (ja) * | 2003-11-27 | 2005-06-16 | Maezawa Kyuso Industries Co Ltd | 柔軟管継手方法と継手コネクタ及びかしめ加工工具 |
-
1999
- 1999-12-16 JP JP35789399A patent/JP3322859B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001179367A (ja) | 2001-07-03 |
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