JP3320348B2 - 薄膜磁気ヘッドの磁極の形成方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドの磁極の形成方法

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JP3320348B2 JP30378597A JP30378597A JP3320348B2 JP 3320348 B2 JP3320348 B2 JP 3320348B2 JP 30378597 A JP30378597 A JP 30378597A JP 30378597 A JP30378597 A JP 30378597A JP 3320348 B2 JP3320348 B2 JP 3320348B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜磁気ヘッドの
磁極をフレームめっき法により形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録における高密度化が進め
られている。これに伴ない、磁極として軟磁性薄膜を用
いる薄膜磁気ヘッドや、磁気抵抗効果を利用して再生を
行う磁気抵抗効果型磁気ヘッド(MRヘッド)の開発が
盛んに進められている。MRヘッドは、磁性材料を用い
た読み取りセンサ部の抵抗変化により外部磁気信号を読
み出すものである。MRヘッドでは再生出力が記録媒体
に対する相対速度に依存しないことから、線記録密度の
高い磁気記録においても高い出力が得られるという特長
がある。MRヘッドは再生用ヘッドであるため、記録を
行うための誘導型ヘッド部をMRヘッド部と一体化した
MR誘導型複合ヘッドが一般に用いられている。この誘
導型ヘッド部は、薄膜磁気ヘッドと同様な構造とされ
る。
【0003】薄膜磁気ヘッドは、絶縁性基板上に、下部
磁極、ギャップ層、絶縁膜に囲まれたコイル、上部磁
極、保護膜等を順次積層することにより製造される。こ
れらのうち磁極の形成には、通常、フレームめっき法と
いう手法が用いられる。フレームめっき法については、
例えば特公昭56−36706号公報に記載されてい
る。フレームめっき法は、薄膜磁気ヘッドの磁極などの
ように寸法許容誤差の小さい部材の形成に利用されるめ
っき法である。フレームめっき法では、まず、被めっき
物にめっきフレームを形成する。磁極を形成する場合、
めっきフレームは、磁極形状に対応するスペース(穴
部)を持つようにレジスト膜をパターニングして形成さ
れる。
【0004】最近の磁気ヘッドでは、高密度化に伴う記
録トラック幅の減少に対応して、磁極先端部の幅が例え
ば2μm 以下と狭くなっており、要求される寸法精度も
極めて厳しいものとなっている。一方、上部磁極の厚さ
(磁極長)は例えば3μm以上とする必要がある。薄膜
磁気ヘッド製造の際に上部磁極用として形成しためっき
膜は、以降の工程におけるエッチング等の影響により厚
さが減少する。また、磁極先端部形成のためのめっきフ
レームは、後述するようにレジスト膜の膜厚トレース性
の悪さから、必要とされるめっき膜の厚さより厚くする
必要がある。これらの理由により、厚さ3μm 以上の上
部磁極を形成するためには、めっき膜は少なくとも4μ
m の厚さが必要である。このため、めっきフレームの高
さも4μm 以上とする必要がある。したがって、このよ
うな狭トラック用磁極形成の際には、レジスト膜に深さ
/幅が2以上である狭く相対的に深いスペースを精度よ
く形成する必要がある。
【0005】めっきフレームの材料には、従来、一般的
なポジ型レジストが用いられてきた。この場合の一般的
なポジ型レジストとは、アルカリ可溶性フェノール樹脂
と感光剤(例えばナフトキノンジアジド)との混合物で
ある。薄膜磁気ヘッドの磁極形成に用いる場合、めっき
フレーム用ポジ型レジストに主として要求される性能と
しては、 解像度が高いこと、 段差上に塗布したとき、段差の上側と下側とで膜厚の
違いが小さいこと(膜厚トレース性がよいこと)、 耐めっき性(耐薬品性、耐圧縮性、耐熱性)が良好で
あること、 などである。従来のポジ型レジストでは、上記、の
各性能が不十分であるため、次に説明するように、寸法
精度の高いことが要求される狭トラック用磁極の形成に
は不向きであった。
【0006】狭トラック用磁極形成の際には、上述した
ように狭く相対的に深いスペースを有するめっきフレー
ムを形成する必要がある。しかし、従来のポジ型レジス
トを用いて、レジスト膜に狭く相対的に深いスペースを
形成した場合、解像度不足のために図5のようにスペー
ス底部付近に裾引きが生じてしまう。このようなスペー
ス断面形状の乱れのために、スペースの幅が深さ方向で
不均一となってしまう。
【0007】膜厚トレース性が良好でないと、以下のよ
うな問題が生じる。図2(a)に示されるように、薄膜
磁気ヘッドの上部磁極は、コイル24を内蔵する絶縁膜
23上に、導電性のシード膜3を介して形成される。コ
イル24付近は、ギャップ(絶縁膜22の図中左側部
分)付近に対して10μm 程度盛り上がっており、両者
間には段差が存在する。このため、上部磁極形成用のめ
っきフレームは、段差を跨いで形成されることになる。
めっきフレームとなるレジスト膜41は、通常、スピン
コートにより形成されるが、レジストの膜厚トレース性
が悪いと、段差を忠実にトレースできず、図2(b)に
示されるように段差の下側のギャップ部付近ではレジス
ト膜41が厚くなりすぎてしまう。レジスト膜が厚くな
りすぎると、パターニングの際に寸法精度の良好なスペ
ースを形成することが困難となる。段差の下側のめっき
フレームは、磁極先端部を形成するためのものなので、
この部分のスペースの寸法精度が悪いと、狭トラック用
磁極の形成の際に問題が生じる。これを避けるために、
レジスト膜の厚さが段差の下側において最適となるよう
に形成条件を設定すると、図2(c)に示されるよう
に、段差の上側ではレジスト膜41が薄くなりすぎる。
このため、段差の上に形成される磁極のヨーク部が、め
っきフレームを乗り越えてしまう現象(オーバーハング
現象)が生じてしまう。この場合、オーバーハング量の
制御は実質的に不可能であるため、磁極のヨーク部の体
積が安定しない。このため、特性の揃った磁気ヘッドの
生産が困難となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、薄膜
磁気ヘッドの磁極をフレームめっき法により形成する際
に、幅が狭く相対的に深くかつ寸法精度の良好なスペー
スを有するめっきフレームを形成可能とすることであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)の構成により達成される。 (1) 薄膜磁気ヘッドの磁極をフレームめっき法によ
り形成する方法であって、幅2μm 以下0.8μm 以上
かつ深さ4μm 以上10μm 以下の断面をもつスペース
を有するめっきフレームの形成に、下記式(1)で表さ
れる1または2以上の繰り返し単位を有しポリスチレン
換算重量平均分子量が2000〜6000であるノボラ
ック樹脂の水酸基の水素原子を、水素1原子当たり0.
12〜0.22モルの1,2−ナフトキノンジアジドス
ルホニル基で置換して得たノボラック樹脂を、アルカリ
可溶性樹脂および感光剤として含有するレジスト組成物
を用いる薄膜磁気ヘッドの磁極の形成方法。
【0010】
【化2】
【0011】[式(1)中、nは1〜4の整数、mは0
〜3の整数である。]
【0012】
【作用および効果】本発明では、薄膜磁気ヘッドの狭ト
ラック用磁極を形成するためのフレームめき法におい
て、上記した特定のレジスト組成物を用いる。
【0013】このレジスト組成物は、ポジ型レジストと
しての作用および感光剤としての作用を有する置換ノボ
ラック樹脂を含有する一成分系のものであるため、均一
なレジスト膜を形成できる。
【0014】この置換ノボラック樹脂では、被置換ノボ
ラック樹脂のポリスチレン換算重量平均分子量と、1,
2−ナフトキノンジアジドスルホニル基の置換率とを、
上記所定の範囲に設定してある。このため、狭く相対的
に深いスペースを形成する場合にスペース底部付近の裾
引きや括れが生じず、かつ、レジスト膜を形成する際の
膜厚トレース性が良好となるため、寸法精度の良好なス
ペースを形成することができる。また、このレジスト組
成物は、感度も良好である。
【0015】なお、特開平6−242602号公報に
は、ポリスチレン換算重量平均分子量が1000〜10
000のノボラック樹脂の水酸基の水素原子を、水素1
原子当たり0.03〜0.27モルの1,2−ナフトキ
ノンジアジドスルホニル基で置換したノボラック樹脂を
含有するレジスト組成物が記載されている。本発明で用
いるノボラック樹脂は、重量平均分子量および置換率が
同公報記載の発明で限定された範囲内にある。しかし、
同公報には一成分系レジスト組成物自体がもつ効果が記
載されているだけであり、このレジスト組成物の具体的
適用分野についての記載はなく、具体的な用途における
格別な効果についての記載も一切ない。本発明で用いる
レジスト組成物は、同公報に記載されたレジスト組成物
について特定範囲の重量平均分子量と特定範囲の置換率
とを選択することにより、薄膜磁気ヘッドの磁極形成に
用いるめっきフレーム製造に最適化したものである。本
発明における前記重量平均分子量と前記置換率とは、幅
2μm 以下かつ深さ4μm 以上の断面をもつスペースを
有するめっきフレームを形成するために選択されたもの
であり、重量平均分子量および置換率を前記特定の範囲
内とすることによって初めて、前記スペースの断面形状
を括れや裾引きのない状態とすることができるのであ
る。
【0016】上記特開平6−242602号公報には、
本発明において限定する範囲内に重量平均分子量および
置換率がある実施例が記載されている。重量平均分子量
Mwが本発明範囲内にあるのは表1の原料ノボラックB
〜Gであり、そのうち置換率が本発明範囲内にあるのは
表2の生成物B’〜F’(表3の固形分B’〜F’)で
ある。しかし、表3に示されるように、固形分B’〜
F’を含有する組成物溶液を用いて形成されたレジスト
膜の厚さは0.8〜3μmである。したがって、このレ
ジスト膜に形成されたスペースの深さは0.8〜3μm
となり、本発明範囲を下回る。また、同公報の実施例に
は、「5μm L/Sで、最適焦点位置においてライン&
スペースのボトム位置での1:1の寸法比となるところ
をEOPと定めた」という記載がある。この記載における
L/Sとは、ライン/スペースのことである。したがっ
て、同公報実施例においてレジスト膜に形成されたスペ
ースの幅は5μm であり、本発明範囲を上回る。幅5μ
m で深さ3μm 以下のスペースは、幅に対する深さの比
率が0.6以下と相対的に浅い形状となる。これに対し
本発明におけるスペースは、幅2μm 以下かつ深さ4μ
m 以上であり、幅に対する深さの比率は2以上であっ
て、相対的に深い形状である。このように相対的に深い
形状のスペースを形成する場合、その断面に括れや裾引
きが発生しやすいが、上述したように、本発明で用いる
レジスト組成物は、このような相対的に深い形状のスペ
ース形成の際に、括れや裾引きの発生を防ぐ。
【0017】
【発明の実施の形態】レジスト組成物 本発明で用いるレジスト組成物は、上記式(1)で表さ
れる1または2以上の繰り返し単位を有するノボラック
樹脂の水酸基の水素原子を、1,2−ナフトキノンジア
ジドスルホニル基で置換したノボラック樹脂を含有す
る。1,2−ナフトキノンジアジドスルホニル基が導入
されたノボラック樹脂は、アルカリ可溶性樹脂および感
光剤として作用する。
【0018】上記式(1)中、nは1〜4の整数、mは
0〜3の整数である。式(1)で表される1または2以
上の繰り返し単位を有するノボラック樹脂のポリスチレ
ン換算重量平均分子量は、2000〜6000、好まし
くは4000〜5000とする。前記重量平均分子量が
小さすぎると、めっきフレームのスペース底部に括れが
入りやすくなり、逆に大きすぎると、解像度が不十分と
なってめっきフレームのスペース底部に裾引きが発生し
やすくなり、いずれの場合も寸法精度に優れたスペース
を形成することができない。なお、この場合のめっきフ
レームのスペースとは、幅が2μm 以下、特に1.5μ
m 以下であって、かつ深さが4μm 以上である特定の断
面をもつスペースのことである。また、スペースの深さ
は、通常、10μm 以下、特に8μm 以下とする。磁極
形成にはこの範囲を超える深さは不要であり、また、ス
ペースが深すぎると、本発明による効果が不十分とな
り、特にスペース底面付近の裾引きが発生しやすくな
る。
【0019】水素1原子当たりの1,2−ナフトキノン
ジアジドスルホニル基の置換率、すなわちエステル化率
は、0.12〜0.22モル、好ましくは0.16〜
0.18モルである。ノボラック樹脂と感光剤のナフト
キノンジアジドとの混合物である従来のポジ型レジスト
では、現像時のレジスト表面において未感光の感光剤が
アゾカップリングするといわれている。本発明で用いる
一体型ポジ型レジストでは、感光剤がノボラック樹脂の
一部となっているため、上記アゾカップリング反応の際
にノボラック樹脂同士も結合し、分子量が増大する。一
体型ポジ型レジストにおいて上記置換率を高くすると、
結合(架橋)点が多くなるため、アゾカップリング反応
に伴う分子量増大がより顕著になり、かつ結合が複雑と
なる。したがって、上記置換率を高くすると、耐熱性や
耐圧縮性などの耐めっき性が向上する。しかし、置換率
が高すぎると、パターニングの際に露光光のレジスト膜
による吸収が大きくなりすぎるため、感度が低くなる
他、前記特定の断面をもつスペースを裾引きや括れなし
に形成することができなくなる。一方、置換率が低すぎ
ると、耐めっき性が不十分となる。
【0020】本発明では、ポリスチレン換算重量平均分
子量が比較的小さいノボラック樹脂を用いるにもかかわ
らず、低分子カット等の追加工程を設けなくても耐熱性
に優れたレジスト膜を形成できる。これは、ノボラック
樹脂を直接1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸で
部分エステル化する際に、ノボラック樹脂の低分子成分
が優先的にエステル化され、これが感光剤となるためと
考えられる。これにより、本発明で用いる一体型レジス
ト組成物では、低分子カットしたノボラック樹脂を感光
剤と混合した場合と同等以上の耐熱性が得られるものと
考えられる。
【0021】本発明で用いるレジスト組成物では、ノボ
ラック樹脂と感光剤とが一体となっており、露光するま
では平均分子量が小さいため、高解像度が得られる。そ
して、現像時にアゾカップリング反応等により架橋反応
が生じて高分子量化するため、形成されためっきフレー
ムは非常に高い耐熱性を有している。このように、本発
明では露光時の高解像度と現像後の耐熱性とを同時に実
現できる。
【0022】また、本発明で用いるレジスト組成物にお
いて、感光剤の母核はノボラック樹脂そのものなので、
露光光の波長を変更した場合でも感光剤を変える必要は
ない。このため、波長の異なる光源を有する各種露光機
に対応可能である。
【0023】また、本発明で用いるレジスト組成物は、
レジスト膜の構造成分であるノボラック樹脂と感光剤と
が一体化された一成分系レジスト組成物なので、調製時
のノボラック樹脂と感光剤との配合比の振れによる性能
のばらつきがなく、品質安定化の点でも優れている。
【0024】レジスト組成物の製造方法 上記式(1)で表されるノボラック樹脂は、常法に従
い、フェノール類とアルデヒド類とを重縮合することに
よって得ることができる。
【0025】ここで用いるフェノール類は、m−クレゾ
ール、p−クレゾールまたはその混合物が好適である
が、これらに限定されるものではなく、フェノール、各
種異性体キシレノール、各種異性体トリメチルフェノー
ルまたはこれらの混合物などを用いることもできる。
【0026】これらフェノール類と重縮合させるアルデ
ヒド類としてはホルムアルデヒドが好適であるが、これ
に限定されることはなく、アセトアルデヒド、プロピル
アルデヒド、ブチルアルデヒド等の炭素数4以下のアル
デヒドやこれらの混合物を用いることもできる。これら
のアルデヒド類の使用量は、目的とするノボラック樹脂
の重量平均分子量に応じて適宜決定すればよいが、本発
明では、通常、フェノール類1モルに対しアルデヒド類
を0.3〜1.5モル使用することが好ましい。
【0027】上記重縮合において用いる触媒は酸性触媒
であり、例えばシュウ酸、酢酸、ギ酸が好ましいが、塩
酸、硝酸、硫酸なども用いることができる。反応溶媒に
はメタノール、ジオキサンなどの親水性溶媒を用い、5
0〜150℃の温度で重縮合させることが好ましい。重
縮合終了後は、未反応原料や触媒を除去するため、13
0〜250℃で減圧ストリップするか、水洗後、ECA
(エチルセロソルブアセテート)等の溶媒で抽出した
後、130〜250℃で減圧ストリップし、原料となる
ノボラック樹脂を得ることが好ましい。
【0028】このようにして合成されたノボラック樹脂
は、その水酸基の水素原子の一部が、1,2−ナフトキ
ノンジアジドスルホニル基で置換される。この基の導入
に用いる1,2−キノンジアジド化合物としては、例え
ば1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エス
テル、1,2−ナフトキノンアジド−5−スルホン酸エ
ステルなどが挙げられる。1,2−キノンジアジド化合
物による部分エステル化は、常法にしたがって行えばよ
い。
【0029】本発明で用いるレジスト組成物中には、さ
らに、染料、顔料、界面活性剤等の各種配合剤を添加す
ることができる。また、他の感光剤を必要に応じて配合
してもよい。界面活性剤としては、例えば商品名フロラ
ードFC−430、FC−431(住友スリーエム社
製)などが挙げられるが、このような界面活性剤の配合
量は、1,2−ナフトキノンジアジドスルホニル基を導
入したノボラック樹脂100重量部に対し2重量部以下
とすることが好ましい。
【0030】本発明で用いるレジスト組成物は、1,2
−ナフトキノンジアジドスルホニル基を導入したノボラ
ック樹脂を溶剤に溶解し、必要に応じて上記各種配合剤
を添加することにより調製する。レジスト組成物中の上
記ノボラック樹脂の濃度は、15〜60重量%程度とす
ることが好ましい。調製の際に用いる溶剤は、ECA
(エチルセロソルブアセテート)が最も一般的で好まし
いが、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、メチルセロソルブア
セテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレン
グリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリ
コールプロピルエーテルアセテート、エチルラクテー
ト、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−ジヒ
ドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピオン酸エチル、EL−BA(エチルラクテー
ト−n−ブチルアセテート)等も用いることができる。
【0031】薄膜磁気ヘッドの構成 本発明は、通常の誘導型薄膜磁気ヘッドやMR誘導型複
合ヘッドの磁極形成に適用される。MR誘導型複合ヘッ
ドは、再生用のMRヘッド(磁気抵抗効果型ヘッド)部
と記録用の誘導型ヘッド部とを有する。以下、誘導型薄
膜磁気ヘッドの例として、MR誘導型複合ヘッドの構成
について説明する。
【0032】MR誘導型複合ヘッドの一例を、図1に示
す。この複合ヘッドは、MRヘッド部10と誘導型ヘッ
ド部20とが積層一体化された構造である。MRヘッド
部10は、基板11上に絶縁膜12、下部シールド膜1
3、絶縁膜14、MR膜(磁気抵抗効果膜)15、MR
リード膜(MR膜用電極膜)16および絶縁膜17が順
次積層された構成である。誘導型ヘッド部20は、下部
磁極21、磁極間のギャップとして働く絶縁膜22、絶
縁膜23、コイル24、上部磁極25および保護膜26
が順次積層された構成である。
【0033】基板11には、通常、AlTiC等のセラ
ミックス材料を用いる。
【0034】絶縁膜12は、厚さが1〜20μm 程度、
構成材料がAl2 3 、SiO2 等であることが好まし
く、形成にはスパッタ法などを用いることが好ましい。
【0035】下部シールド膜13は、厚さが0.1〜5
μm 程度、構成材料がFeAlSi、NiFe、CoF
e、CoFeNi、FeN、FeZrN、FeTaN、
CoZrNb、CoZrTa等であることが好ましく、
形成にはスパッタ法やめっき法などを用いることが好ま
しい。
【0036】絶縁膜14は、厚さが100〜2000A
程度、構成材料がAl2 3 、SiO2 等であることが
好ましく、形成にはスパッタ法などを用いることが好ま
しい。
【0037】MR膜15は、磁性膜1層で構成してもよ
いが、通常、磁性膜と非磁性膜とを積層した多層膜構造
とすることが好ましい。磁性膜の材料としては、例え
ば、NiFe、NiFeRh、FeMn、NiMn、C
o、Fe、NiO、NiFeCr等が好ましい。また、
非磁性膜の材料としては、例えば、Ta、Cu、Ag等
が好ましい。上記多層膜構造としては、例えば、NiF
eRh/Ta/NiFeの3層構造や、NiFe/Cu
/NiFe/FeMn、NiFe/Cu/Co/FeM
n、Cu/Co/Cu/NiFe、Fe/Cr、Co/
Cu、Co/Agといった複数層構造を1ユニットとし
て複数ユニットを繰り返し積層した構造とすることが好
ましい。さらに、このような多層膜構造とする場合、磁
性膜の膜厚は、5〜500A 、特に10〜250A とす
ることが好ましい。非磁性膜の膜厚は、5〜500A 、
特に10〜250A とすることが好ましい。上記ユニッ
トの繰り返し数は、1〜30回、特に1〜20回が好ま
しい。そして、MR膜全体の厚さは、50〜1000A
、特に100〜600A であることが好ましい。MR
膜の形成には、スパッタ法やめっき法などを用いること
が好ましい。
【0038】MRリード膜16は、厚さが100〜50
00A 、特に500〜3000A 程度、構成材料がW、
Cu、Au、Ag、Ta、Mo、CoPt等であること
が好ましく、形成にはスパッタ法やめっき法などを用い
ることが好ましい。
【0039】絶縁膜17は、厚さが50〜5000A 、
特に100〜2000A 、構成材料がAl2 3 、Si
2 等であることが好ましく、形成にはスパッタ法など
を用いることが好ましい。
【0040】MRヘッド部を構成する各膜は、レジスト
パターンを用いた通常のリフトオフ法やミリングパタニ
ング法、あるいはこれらを併用する方法などによりパタ
ーニングすることができる。
【0041】誘導型ヘッド部20の下部磁極21および
上部磁極25は、NiFe、CoFe、CoFeNi等
の軟磁性材料から構成される。下部磁極の厚さは、0.
5〜4μm 程度であり、上部磁極の厚さは、3〜5μm
程度である。図示例の構造では、下部磁極21はMR膜
に対する磁気シールド膜としても働くため、上部磁極2
5に比べ幅広とする。下部磁極の形成には、めっき法や
スパッタ法などを用いればよい。上部磁極の形成には、
本発明にしたがってフレームめっき法を用いる。なお、
各磁極は、媒体対向面(図中左側)側の先端部と、これ
に続く幅広のヨーク部とから構成され、先端部とヨーク
部とは、通常、一体のめっきフレームにより形成される
が、これらを別体のめっきフレームによりそれぞれ形成
してもよい。別体のめっきフレームを用いる場合、少な
くとも磁極先端部形成用のめっきフレームは本発明に基
づいて形成する。
【0042】絶縁膜22は厚さが0.01〜0.5μm
程度、絶縁膜23は厚さが3〜20μm 程度、保護膜2
6は厚さが5〜50μm 程度であることが好ましい。な
お、絶縁膜23の厚さは、上部磁極25が跨ぐ段差の高
さである。絶縁膜22および保護膜26の構成材料は、
Al2 3 、SiO2 等であることが好ましく、これら
の形成にはスパッタ法などを用いることが好ましい。ま
た、絶縁膜23は、フォトレジスト材料を熱硬化させて
形成することが好ましい。
【0043】コイル24は、Cu等の導電性材料から構
成される。コイルの厚さは、2〜5μm 程度であること
が好ましい。コイルの形成には、フレームめっき法を用
いることが好ましい。
【0044】フレームめっき法による磁極の形成 フレームめっき法により磁極を形成する方法について、
図1に示される上部磁極25を形成する場合を例に挙げ
て説明する。
【0045】図2(a)に示されるように、コイル24
を包む絶縁膜23までを形成した後、この上にシード膜
3を形成する。シード膜は、電気めっきのための導電性
下地として働く。シード膜は、NiFe、CoFe、C
oFeNi等で構成すればよく、好ましくは磁極構成材
料と同じもので構成する。シード膜は、スパッタ法や蒸
着法等により形成すればよい。シード膜の厚さは、0.
01〜0.1μm 程度とする。
【0046】次に、シード膜3の上に、上記したレジス
ト組成物を用いてレジスト膜41を形成する。まず、ス
ピンコート法やスプレーコート法によりレジスト組成物
の塗膜を形成する。スプレーコートには、例えば特開平
3−215931号公報に記載されているような静電ス
プレー方法を利用することが好ましい。次いで、プリベ
ークを行って、乾燥させる。プリベークは、80〜12
0℃程度で30〜300秒間程度行えばよい。プリベー
ク後のレジスト膜41の厚さは、ヘッドのギャップ付
近、すなわち絶縁膜22と接するシード膜3上におい
て、4〜10μm 、好ましくは4〜8μm である。
【0047】本発明で用いるレジスト組成物は、前述し
たように膜厚トレース性が良好なので、絶縁膜23上で
のレジスト膜41の厚さを、ギャップ付近での厚さの3
0〜50%程度とすることができる。このように、レジ
スト膜41を絶縁膜23上においても十分な厚さとでき
るので、前述した磁極ヨーク部のオーバーハング現象の
発生を防止できる。なお、従来のレジスト組成物、特
に、ノボラック樹脂と感光剤とが一体化されていない二
成分系のレジスト組成物は、膜厚トレース性が悪いの
で、図2(b)や図2(c)に示されるように、段差の
下側(絶縁膜22上)と段差の上側(絶縁膜23上)と
でレジスト膜41の厚さに著しい違いが生じてしまう。
具体的には、従来のレジスト組成物を用いた場合、絶縁
膜23上でのレジスト膜41の厚さはギャップ付近での
厚さの5%程度以下にすぎないので、絶縁膜23上にお
いてめっき膜がめっきフレームを乗り越えるオーバーハ
ング現象が必ず発生してしまう。
【0048】次いで、レジスト膜をパターニングし、上
部磁極形状に対応するめっきフレームを形成する。パタ
ーニング工程では、通常のポジ型レジストからなるレジ
スト膜のパターニングと同様に、マスクパターンを介し
た露光、露光後ベーク、現像、リンスを行い、必要に応
じて乾燥のための現像後ベークを行えばよい。露光光に
は、紫外線、エキシマレーザー等のレーザー光、X線、
電子線などのいずれを用いてもよいが、i線(波長36
5nm)、g線(波長436nm)、i線カットの広帯域
光、広帯域光などを用いるのが一般的である。好ましい
露光量は、露光機の種類や露光光の波長分布などにより
異なるので、適宜決定すればよい。露光後ベークは、8
0〜120℃で30〜300秒間程度行うことが好まし
い。現像液には、アルカリ性水溶液、例えばリン酸塩
(NanH3 −nPO4 )の1〜3%水溶液やTMAH
(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド)水溶液など
を用い、現像温度は室温(20〜25℃)程度とし、現
像時間は60〜600秒間程度とすることが好ましい。
リンス液には超純水を用いればよく、リンス温度は室温
(20〜25℃)程度とし、リンス時間は10〜180
秒間程度とすることが好ましい。
【0049】図3(a)に、レジスト膜のパターニング
により形成されためっきフレーム42の端面図を示す。
めっきフレーム42は、シード膜3上に形成されてい
る。この端面図は、図2(a)に示す絶縁膜23による
段差の下側付近(磁極先端部形成領域)の端面を表し、
切断面は紙面に垂直である。
【0050】めっきフレーム形成後、図3(b)に示さ
れるように、電気めっきにより上部磁極構成材料からな
る磁性膜51を形成する。次いで、溶剤等によりめっき
フレーム42をいったん除去し、めっきフレームの下に
あったシード膜3をケミカルエッチング等により除去す
る。次いで、図3(c)に示されるように、めっきフレ
ームが存在していた空間と磁性膜51の上部磁極に相当
する部分の上とに、保護レジスト膜43を形成する。次
いで、磁性膜51のうち不必要な部分とその下にあるシ
ード膜3とをケミカルエッチング等により除去する。こ
のとき、保護レジスト膜43に被覆された領域の磁性膜
が残ることになる。次いで、保護レジスト膜43を溶剤
等により除去して、図3(d)に示されるような所定形
状の上部磁極25を得る。
【0051】なお、図3(b)の状態とした後、めっき
フレーム42とその下にあるシード膜3とを除去せず
に、めっきフレーム上に直接保護レジスト膜を形成して
もよい。この場合、磁性膜51のうち不必要な部分とそ
の下にあるシード膜3とを除去し、さらにめっきフレー
ムとその上の保護レジスト膜を除去した後、めっきフレ
ームの下にあったシード膜を除去することになる。
【0052】
【実施例】以下に説明する手順で、表1に示すめっきフ
レームサンプルを作製した。
【0053】まず、フェノール類としてm−クレゾール
とp−クレゾールとを用い、アルデヒド類してホルムア
ルデヒドを用い、これらの配合比率を変えて、表1に示
す重量平均分子量(Mw)を有するノボラック樹脂を得
た。
【0054】次に、これらのノボラック樹脂の水酸基の
水素原子の一部を、1,2−ナフトキノンジアジドスル
ホニル基で置換し、置換ノボラック樹脂を得た。1,2
−ナフトキノンジアジドスルホニル基の導入には、1,
2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロライド
を用いた。これらの置換ノボラック樹脂のエステル化率
を、表1に示す。
【0055】これらの置換ノボラック樹脂をそれぞれE
CAに溶解して、レジスト組成物を得た。
【0056】これらのレジスト組成物を用いて、平面基
板上にめっきフレームを形成した。平面基板には、Si
を用いた。まず、平面基板上に、スピンコート法により
各レジスト組成物の塗膜を形成した後、90℃で90秒
間プリベークを行い、厚さ5μm のレジスト膜とした。
次いで、マスクパターンを通してi線露光を行った。な
お、マスクパターンは、幅1μm の帯状の透過部と幅1
μm の帯状の不透過部とが交互に並んだものである。露
光後、110℃で90秒間露光後ベークを行い、続いて
現像、リンスおよび現像後ベークを行った。現像液に
は、2.38%TMAH水溶液を用いた。以上の工程に
より、基板表面に達する多数の溝状スペースが平行に並
んだめっきフレームサンプルを得た。
【0057】各サンプルのスペース断面形状の評価と、
スペースの開口幅および底面幅の測定とを、走査型電子
顕微鏡により行った。
【0058】また、各サンプルを130℃で30分間加
熱し、加熱後のサンプルのスペース断面形状の鈍り具合
を観察することにより、耐熱性を評価した。なお、めっ
きフレームに耐熱性が要求されるのは、下地に対するめ
っきフレームの密着性を向上させるために、めっき前に
フレームに130℃程度で熱処理を施すことがあるため
である。めっきフレームの耐熱性が低いと、この熱処理
の際にめっきフレームが変形してしまい、目的とする形
状の磁極が得られなくなる。
【0059】これらの結果を表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】表1に示される結果から、本発明の効果が
明らかである。すなわち、Mwおよびエステル化率が本
発明範囲内にあるレジスト組成物を用いた場合には、ス
ペース断面形状がほぼ良好であり、スペースの開口幅と
底面幅とがほぼ一致している。また、耐熱性も良好であ
る。これに対し、Mwまたはエステル化率が本発明範囲
を外れるレジスト組成物を用いた場合には、スペース断
面に括れや裾引きがみられ、開口幅と底面幅との違いも
大きくなる傾向にある。スペース断面形状の例として、
本発明によるサンプルNo. 3、裾引きがみられるサンプ
ルNo. 8および括れがみられるサンプルNo. 13の走査
型電子顕微鏡写真を、それぞれ図4、図5および図6に
示す。
【0062】また、サンプルNo. 4に使用したレジスト
組成物と、透過部の幅および不透過部の幅がいずれも
0.8μm であるマスクパターンとを用いて、高さ5μ
m のめっきフレームサンプルを作製した。このめっきフ
レームサンプルの走査型電子顕微鏡写真を図7に示す。
このサンプルでも、サンプルNo.3と同様に形状の整っ
たスペースが得られている。
【0063】次に、高さ12μm の段差を設けた基板を
用いた以外は上記各サンプルと同様にしてめっきフレー
ムを形成したところ、本発明に基づくサンプルは、段差
の上側での高さが約2.8μm 、段差の下側での高さが
約6.0μm となり、膜厚トレース性に優れることが確
認できた。
【0064】表1に示されるサンプルNo. 3の作製に使
用したレジスト組成物を用いて、薄膜磁気ヘッドを作製
した。上部磁極先端部に相当する部分のめっきフレーム
の高さは6μm 、スペースの幅は1.8μm とし、前記
部分におけるめっき膜の厚さは4μm とした。この薄膜
磁気ヘッドの上部磁極の磁極長は、約3.5μm となっ
た。この薄膜磁気ヘッドの上部磁極先端部の断面形状
は、めっきフレームのスペース断面形状に応じた長方形
状であった。これに対し、サンプルNo. 8の作製に使用
したレジスト組成物を用いた以外は同様にして作製した
薄膜磁気ヘッドでは、上部磁極先端部の断面形状が図5
に示すスペースと同様に逆台形状であった。このように
磁極断面がギャップ側を下に逆台形状であると、書き込
みの効率が悪くなってしまう。また、サンプルNo. 13
の作製に使用したレジスト組成物を用いた以外は同様に
して作製した薄膜磁気ヘッドでは、上部磁極先端部の断
面が不規則形状であった。このヘッドの上部磁極形成に
用いためっきフレームのスペース断面形状は、図6に示
されるような括れをもつものであった。この括れ部分は
極めて微細な凹凸をもつため、めっき膜のつきが悪くな
って気泡等が混入し、これにより磁極断面が不規則形状
になったと考えられる。なお、この不規則形状には再現
性がなかったので、量産時に磁気特性のばらつきを抑え
ることは困難である。
【0065】以上の実施例の結果から、本発明の効果が
明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】MR誘導型複合ヘッドの構成例を示す断面図で
ある。
【図2】薄膜磁気ヘッドの磁極をフレームめっき法によ
り形成する過程におけるレジスト膜41形成後の状態を
示す断面図であり、(a)は本発明におけるレジスト組
成物を用いた場合のもの、(b)および(c)は従来の
レジスト組成物を用いた場合のものである。
【図3】(a)〜(d)は、図2(a)に示す状態に続
く工程を説明するための端面図であり、いずれも図2
(a)に示す絶縁膜23による段差の下側付近(磁極先
端部形成領域)の端面を表す。
【図4】基板上に形成された微細なパターンを表す図面
代用写真であって、本発明に基づいて形成されためっき
フレームの走査型電子顕微鏡写真である。
【図5】基板上に形成された微細なパターンを表す図面
代用写真であって、本発明範囲を外れるレジスト組成物
を用いて形成されためっきフレームの走査型電子顕微鏡
写真である。
【図6】基板上に形成された微細なパターンを表す図面
代用写真であって、本発明範囲を外れるレジスト組成物
を用いて形成されためっきフレームの走査型電子顕微鏡
写真である。
【図7】基板上に形成された微細なパターンを表す図面
代用写真であって、本発明に基づいて形成されためっき
フレームの走査型電子顕微鏡写真である。
【符号の説明】
10 MRヘッド部 11 基板 12 絶縁膜 13 下部シールド膜 14 絶縁膜 15 MR膜(磁気抵抗効果膜) 16 MRリード膜 17 絶縁膜 20 誘導型ヘッド部 21 下部磁極 22 絶縁膜(ギャップ) 23 絶縁膜 24 コイル 25 上部磁極 26 保護膜 3 シード膜 41 レジスト膜 42 めっきフレーム 43 保護レジスト膜 51 磁性膜

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜磁気ヘッドの磁極をフレームめっき
    法により形成する方法であって、 幅2μm 以下0.8μm 以上かつ深さ4μm 以上10μ
    m 以下の断面をもつスペースを有するめっきフレームの
    形成に、 下記式(1)で表される1または2以上の繰り返し単位
    を有しポリスチレン換算重量平均分子量が2000〜6
    000であるノボラック樹脂の水酸基の水素原子を、水
    素1原子当たり0.12〜0.22モルの1,2−ナフ
    トキノンジアジドスルホニル基で置換して得たノボラッ
    ク樹脂を、アルカリ可溶性樹脂および感光剤として含有
    するレジスト組成物を用いる薄膜磁気ヘッドの磁極の形
    成方法。 【化1】 [式(1)中、nは1〜4の整数、mは0〜3の整数で
    ある。]
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