JP3320198B2 - シート積載装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート積載装置及び画像形成装置

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JP3320198B2
JP3320198B2 JP09639094A JP9639094A JP3320198B2 JP 3320198 B2 JP3320198 B2 JP 3320198B2 JP 09639094 A JP09639094 A JP 09639094A JP 9639094 A JP9639094 A JP 9639094A JP 3320198 B2 JP3320198 B2 JP 3320198B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリンター,複
写機,ワープロ,パーソナルコンピュータ,ファクシミ
リ等の画像形成装置に着脱可能に装備される給紙カセッ
ト等のシート積載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンター,複写機,ワープロ,
パーソナルコンピュータ,ファクシミリ等の画像形成装
置の給紙部には、積載収容したシートを分離給送する給
紙カセットが着脱可能に装備されている。この給紙カセ
ットの中には、1個の分離爪と装置本体側に設けた1個
の給送手段とからなる片側分離方式が用いられている。
以下、上記片側分離方式の給紙カセットについて具体例
をあげて説明する。
【0003】図7において、51はシートカセットであ
り、筐体状のカセット容器52の底部に、シートを積載す
るための中板53が一端(固定端)53aを回動可能に取り
付けられている。また上記中板53の自由端53b側のコー
ナー部には、該中板53に積載されたシートを1枚ずつ分
離するための分離爪54が取り付けられている。55は上記
中板53に積載されたシートを幅方向及び後端を規制する
ためのシート規制部材である。56a,56bは前記中板53
の裏面側であって自由端53bよりを加圧する加圧バネで
ある。57は分離パッドであり、図示しない装置本体側の
給送ローラに対向する中板53上の位置に設けられてい
る。
【0004】上記分離爪54はカセット容器52に回動可能
に取り付けられており、この分離爪54がが設けられてい
る側を、シートの搬送基準としている(以下『基準側』
という)。図8は上記シートカセット51の断面を示すも
ので、装置本体側に設けた給送ローラ58は、基準側に配
置されており、上記分離爪54と共にカセット内のシート
Pを1枚ずつ分離する、いわゆる片側分離方式が採用さ
れている。
【0005】また上記シートカセット51は、シート規制
部材55がカセット容器52に対して移動固定可能に設けら
れており、該シート規制部材55を移動することによりサ
イズの異なるシートに対応できる、いわゆるユニバーサ
ルカセットが用いられている。図9はA4サイズのシー
トPを積載した時のシート規制部材55の位置決め状態を
示すものであり、図10はB5サイズのシートPを積載し
た時のシート規制部材55の位置決め状態を示すものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来のシートカセット51においては、シート給送性能
を考慮すると、図11(a)に示すように、中板53に積載
されたシートPがカセット容器52の底部より幅方向に均
等な高さを保つことが理想であるが、実際は湿度等の環
境条件の変化によってシートPが膨らんでしまうことが
あり、中板53と分離爪54で挟まれている基準側は上下方
向を規制されるために決まった高さを保てるが、高さを
規制するものが何もない反基準側は、図11(b)に示す
ように、中板53が水平であるにもかかわらず、シート最
上面が基準側より高くなってしまうおそれがある。
【0007】またシートPの積載量が少ない場合には、
該シートPの膨らみ量が少ないので、最上側のシートP
の傾きも少なく、給送性能に影響は少ないが、例えばシ
ート積載量が100枚を越えて多くなった場合には、シ
ートPの膨らみが累積して全体の膨らみが大きくなりす
ぎ、最上面を傾きが大きくなり正常な給送性能が得られ
ないおそれがある。
【0008】上記シートPの膨らみが大きくなり最上側
のシートPの傾きが大きくなった状態を図12に示す。基
準側のシートPの先端位置Aに対して、反基準側のシー
トPの先端位置Bが図12に示すような傾きを有する状態
においては、同じシート搬送量であっても、基準側は給
送ガイド59に沿って先端位置A1まで搬送されるが、反
基準側は高い位置から給送ガイド59に沿って先端位置B
1まで先行して搬送されてしまう。上記シートPの多少
の先行や遅れは、その後のシート姿勢補正機構(例え
ば、レジストローラ対、側面突き当てのための斜めロー
ラ等)により画像のずれが生じないように補正される。
しかしながら、図8に示す先端位置A1とB1のように
大きく位置がずれた場合には、先端位置の補正が効か
ず、シートPが斜行したまま画像形成部に搬送されて斜
めに記録が行なわれるおそれがあった。上記シート先端
位置A1とB1は図12の断面においてずれない状態で搬
送されることが理想であり、そのためにはシートカセッ
ト51内の基準側のシート先端位置Aと反基準側のシート
先端位置Bの傾きが少なく、好ましくは水平であること
が理想である。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、シート積載手段に積載された最上側のシートの姿
勢を水平に保ち、片側基準で給送されるシートの給送性
能を良好に維持することが可能なシート積載装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記従来技術の課題を解
決し、以下に述べる実施例に適用される本発明の代表的
な手段は、装置本体側に設けた給送手段を用いて片側基
準で供給するシートを積載収容するためのシート積載装
置において、カセット容器と、前記カセット容器内でシ
ートの給送方向の後端側の固定端を前記カセット容器に
回動自在に取り付けられ、シートを積載するためのシー
ト積載手段と、前記シート積載手段に積載されているシ
ートのシート搬送基準側に配置され、前記シート搬送基
準側に配置されている前記給送手段により送り出される
シートを分離するための分離手段と、前記シート積載手
段を前記給送手段側へ付勢する加圧手段と、を備え、前
記シート積載手段の前記シート搬送基準側で前記給送手
段に対応する位置に水平部を形成し、反基準側に、前記
シート積載手段の反基準側の側端に向かうに連れて下が
るように斜面部を形成し、前記カセット容器の底面から
シート積載手段までの高さhのうち、シート搬送基準側
の前記水平部の高さをha 、反基準側の前記斜面部の最
低高さをhb とすると、ha >hb であることを特徴と
する。
【0011】
【作用】上記手段によれば、前記シート積載手段の前記
シート搬送基準側に水平部を形成し、反基準側に、前記
シート積載手段の反基準側の側端に向かうに連れて下が
るように斜面部を形成し、前記カセット容器の底面から
シート積載手段までの高さhのうち、シート搬送基準側
の前記水平部の高さをha 、反基準側の前記斜面部の最
低高さをhb とすると、ha >hb に設定することよ
り、前記シート積載手段に積載された最上側のシートの
姿勢を水平に保持することが可能となる。
【0012】
【実施例】
〔第1実施例〕
【0013】次に図面を参照して本発明に係るシート積
載装置の一実施例について説明する。本実施例では画像
形成装置としてレーザービームプリンタを用い、該レー
ザービームプリンタに装備されたシートカセットを用い
て説明する。図1はシートカセットの要部を示す正面図
及び上面図、図2は中板の形状を示す説明図、図3はレ
ーザービームプリンタの概略構成を示す断面図である。
【0014】先ず図3を参照してレーザービームプリン
タの概略構成について説明する。1はシート積載装置と
してのシートカセットであり、装置本体より引き出し可
能に装着されている。上記シートカセット1としては、
筐体状のカセット容器1a内に様々なサイズのシートP
を積載収容可能なユニバーサルカセットが用いられてい
る。上記シートカセット1は、シートPをいわゆる片側
基準で供給するものであり、上記シートPは幅方向一側
端を基準位置として給送される。上記シートカセット1
内にはシート積載手段としての中板2が固定端2aをカ
セット容器に回動自在に固定されており、自由端2b側
の裏面より加圧手段としての加圧バネ3a,3bによっ
て上方に押圧されている。上記カセット容器1aのシー
ト搬送基準側には分離手段としての分離爪5が回動可能
に設けられており、上記中板2に積載されたシートPの
先端角部は分離爪5との間で基準側が挟持される。また
上記シートカセット1には、上記中板2に積載されたシ
ートPを幅方向及び後端を規制するためのシート規制部
材(図示せず)が移動可能に設けられている。また上記
中板2上の後述する給送ローラ6に対向する位置には、
分離パッド4(図1参照)が設けられている。
【0015】6は給送手段としての給送ローラであり、
装置本体側の基準側に対応する位置に配置され、駆動力
を伝達されて回転駆動する。上記給送ローラ6及び分離
爪5により分離給送されたシートPは、カセット1に形
成された給送ガイド1bに沿って搬送され、図示しない
駆動源により回転駆動される搬送ローラ7及びその周囲
に圧接する搬送コロ8a,8b,8cに挟持されて、該
搬送ローラ7に巻き付くように反転して搬送される。
【0016】9はプロセスカートリッジであり、感光ド
ラム10の周囲に帯電器,現像器クリーニング器等の公知
の作像ユニットを配置して一体化したものである。この
プロセスカートリッジ9と装置本体の上面カバーを開放
することにより交換可能に装着されている。11はレーザ
ー露光装置であり、画像信号に応じて変調されたレーザ
ー光を発振して感光ドラム10のドラム面に母線方向に走
査露光して潜像を形成する。
【0017】12は転写ローラであり上記感光ドラム10に
押圧しており、前記搬送ローラ7によって上記感光ドラ
ム10及び転写ローラ12間に送り込まれたシートPは、該
感光ドラム9よりトナー像が転写される。画像転写後の
シートPは、搬送ガイド13に沿って搬送され、定着器14
へ導かれる。シートPは上記定着器14を通過する際に、
熱及び圧力が印加されて転写画像が定着され、排出ロー
ラ対15,16によって反転して搬送され、装置上面側に設
けられた排出トレイ17にフェースダウン(画像面を下側
にして)で排出される。尚、上記搬送ガイド13の下方で
前記シートカセット1の真上にはシールド板18を介して
装置本体の電装基板19が装備されている。
【0018】次に前記シートカセット1の特徴について
図1及び図2を参照して具体的に説明する。図1におい
て、中板2としては、金属板(例えばステンレススチー
ル,アルミ等)が用いられており、該中板2に曲げ加工
を施すことにより反基準側(図面右側)を基準側(図面
左側)より低くなるように成形されている。即ち、カセ
ット容器1aの底面から中板2までの高さhのうち、該
中板2のシート搬送基準側の水平部Cの高さをha 、反
基準側の斜面部Dの高さをhb とすると、ha>hb
なるように成形されている。これによって、シート積載
枚数の増加や環境条件の変化等により、上記中板2に積
載されたシートPの反基準側に膨らみが生じても、シー
トPは中板2の形状にならって反基準側が低くなるた
め、中板2に積載された最上側のシートPがほぼ水平方
向に保持される。
【0019】また上記中板2に積載されたシートPの先
端部の幅方向半分以上が曲げ加工を施した斜面部Dより
浮き上がってしまうとシートPの有効な積載姿勢が得ら
れない。またユニバーサルカセットであることから、積
載可能な全てのシートサイズに対してシート積載時の姿
勢を有効なものに保つ必要がある。このため、図1に示
すように、上記中板2の自由端2b側の曲げ位置fを、
該中板2に積載可能な最小サイズのシートサイズの中心
と分離パッド4の間に設けることによって、シート先端
側の水平部Cより斜面部Dの割合を大きくすることによ
り、積載可能な全てのシートサイズに対してシート底面
側を中板2に沿ってならわすことができ、積載姿勢が安
定する。
【0020】上記構成によれば、片側基準のシートカセ
ット1において中板2を折り曲げ加工することにより反
基準側を基準側より低することによって、上記中板2に
積載されたシートPの最上側の積載姿勢をほぼ水平に維
持することができ、シートPを給送しても斜行や給送不
良の生じない安定したシート給送性能を維持することが
できる。
【0021】尚、上記中板2の形状は、図1に示すもの
に限らず、例えば図2に示すように、基準側の水平部
C,斜面部Dに連続する反基準側の低くなった部分に、
前記水平部Cに平行な水平部Eを設けても良い。これに
より、寸法管理がしやすくなり、量産時における生産性
を向上させることができる。
【0022】また前記図2において、給送ガイド1bの
ガイド面(曲面)最下点dからカセット容器1aの底面
までの距離をhd とした時、hb >hd であれば、カセ
ット1から送り出されたシートP先端が上記給送ガイド
1bの垂直部eに突き当たることなくガイド面に到達
し、滑らかに搬送される。
【0023】〔第2実施例〕
【0024】次に前記シート積載装置の他例について図
4を参照して説明する。尚、レーザービームプリンタの
概略構成は前記第1実施例と同様であり、同一部材には
同一番号を付して説明を援用するものとし、以下シート
カセットの構成を中心に説明する。
【0025】本実施例は、ほぼ水平な中板20を用い、該
中板20を加圧する加圧バネ3a,3bのバネ圧Pa ,P
b のうち、反基準側の加圧バネ3bのバネ圧Pb を基準
側の加圧バネ3aのバネ圧Pa より低くする(Pa >P
b )とすることにより、中板20のカセット容器1aの底
面からの高さを基準側より反基準側を低くする(ha
b )となるように構成したものである。具体的には以
下に述べる3つの構成が考えられる。
【0026】(1)バネ定数の異なるものを使用する
(反基準側にバネ定数の低いものを使用する)。図4
(a)に示すように、加圧バネ3a,3bにおいて反基
準側の加圧バネ3bに基準側の加圧バネ3aよりもバネ
定数の低いバネを用いることで反基準側のバネ圧を下げ
ると、シートPの重量により中板20の反基準側は基準側
に比べて下がり、シートPは反基準側が膨らむためこれ
らが相殺して最上側のシートPはほぼ水平に保たれる。
このカセット1にシートPを満載にして給送すると、満
載時はシートPの重量が最大でバネ定数の異なるバネの
変位の差は最大となり、中板20の傾きも最大となるが、
シートPの積載量が減るつれてシートPの重量も減り、
中板20の傾きも減ってくるのでシートPの最上面が水平
に近づき、図11(a)に示す理想状態に近づく。尚、上
記加圧バネ3a,3bは自然状態(中板20上にシートP
を積載しない状態)で中板20をほぼ水平に支持するよう
にバネ定数が設定されている。
【0027】(2)バネの自由長が異なるものを使用す
る(反基準側の自由長が短いバネを用いる)。図4
(b)に示すように、加圧バネ3a,3bは、バネ定数
が同じでも反基準側の加圧バネ3bが基準側の加圧バネ
3aよりバネの自然長が短くなるようにして使用した場
合には、反基準側のバネ圧は常に基準側のバネ圧より小
さくなるので、前記(1)と同様に中板20に積載された
最上側のシートPはほぼ水平に保たれる。
【0028】(3)バネの作用位置の異なるものを用い
る(作用位置の低いバネを反基準側に設ける)。図4
(c)に示すように、反基準側の加圧バネ3bの台座の
高さを基準側の加圧バネ3aの台座の高さより低くする
ことにより、自由長やバネ定数が等しい2本のバネを使
用した場合においても、中板20を加圧するバネ圧の差が
得られ、前記(1)(2)と同様に中板20に積載された
最上側のシートPはほぼ水平に保たれる。
【0029】上記(1)〜(3)の方法は夫々単独でも
効果が得られるが、これらを組み合わせて使用しても十
分な効果が得られる。
【0030】〔第3実施例〕
【0031】次に前記シート積載装置の他例について図
5及び図6を参照して説明する。尚、レーザービームプ
リンタの概略構成は前記第1実施例と同様であり、同一
部材には同一番号を付して説明を援用するものとし、以
下シートカセットの構成を中心に説明する。
【0032】本実施例は、図5に示すように、弾性を有
する中板21(例えばプラスチック板材,薄いバネ性鋼板
等)を用い、該中板21を付勢する加圧バネを基準側の加
圧バネ3aのみとし、上記中板21に積載されるシートP
の重量により反基準側を撓ませて該中板21のカセット容
器1aの底面からの高さを基準側より反基準側を低くす
る(ha >hb )となるように構成したものである。上
記中板21の弾性変形量はシートPの満載時に最大となり
累積するシートの膨らみ量も最大となる。また、シート
Pが給送されて積載量が減って行くにつれて累積してい
る膨らみ量も減り、同時に中板21の弾性変形量も減って
行くので、該中板21上のシートPの最上面はほぼ水平に
維持される。
【0033】また中板にスリットや切欠を設けて、部分
的に剛性を低下させて変形し易くすることによって、通
常の鋼板を用いても同様の効果が得られる。例えば、図
6に示すように、中板22は1又は複数のスリット22aが
形成され部分的に剛性を低下させて変形し易い領域を設
け、反基準側が積極的に弾性変形できるようにしたもの
である。また上記スリット22aの幅方向の形成位置gは
積載可能な最小サイズのシートPの幅方向中心と分離パ
ッド4との間に設けることで、シート先端側の弾性変形
の割合を大きくすることにより、積載可能な全てのシー
トサイズに対してシート底面側を中板22に沿ってならわ
すことができ、積載姿勢が安定する。
【0034】前記各実施例は、それぞれ単独で効果が得
られるが、必要に応じて組み合わせて実施することによ
り、より効果的なものにすることができる。また前記各
実施例は、画像形成装置としてレーザービームプリンタ
を用いたが、これに限定されるものではなく、複写機,
ファクシミリ装置等の他の装置であっても良い。
【0035】
【発明の効果】本発明は前述したように、前記シート積
載手段の前記シート搬送基準側に水平部を形成し、反基
準側に、前記シート積載手段の反基準側の側端に向かう
に連れて下がるように斜面部を形成し、前記カセット容
器の底面からシート積載手段までの高さhのうち、シー
ト搬送基準側の前記水平部の高さをha 、反基準側の前
記斜面部の最低高さをhb とすると、ha >hb に設定
する。また、前記シート積載手段に対するシート搬送基
準側の加圧手段の加圧力をPa 、反基準側の加圧手段の
加圧力をPb としたとき、 シート積載時に前記カセッ
ト容器の底面からシート積載手段までの高さhのうち、
前記シート積載手段のシート搬送基準側の高さをha 、
反基準側の高さをhb とすると、ha >hb となるよう
に、前記加圧力をPa >Pbに設定する。また、前記加
圧手段をシート搬送基準側の1箇所に配置し、前記シー
ト積載手段を積載されるシートの重量で反基準側が変形
可能な弾性材より構成し、シートを積載したときに前記
カセット容器の底面からシート積載手段までの高さhの
うち、前記シート積載手段のシート搬送基準側の高さを
ha 、反基準側の最低高さをhb とすると、ha >hb
となるようにする。これより、前記シート積載手段に積
載された最上側のシートの姿勢を水平に保持することが
可能となる。従って、片側基準でシートを給送しても斜
行や給送不良の生じない安定したシート給送性能を維持
することができる。
【0036】また本発明は、追加部品を全く必要とせ
ず、シート積載手段の形状の変更や、加圧手段の加圧力
の変化により、上記効果が得れるため製造コストを低減
することができる。
【0037】また本発明は、簡略化した構成で低コスト
かつ操作性に優れた片側基準のシート積載装置の給送性
能を安定させるものであり、特にシートサイズ変化によ
るシート積載重量の変化が大きいユニバーサルカセット
において、小サイズ軽量シートを扱う場合に有効であ
り、給送性能の安定した片側基準方式のユニバーサルカ
セットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るシートカセットの要部を示す
正面図及び上面図である。
【図2】中板の形状を示す説明図である。
【図3】レーザービームプリンタの概略構成を示す断面
図である。
【図4】第2実施例に係るシートカセットの要部を示す
正面図である。
【図5】第3実施例に係るシートカセットの要部を示す
正面図である。
【図6】中板の構成を示す平面図である。
【図7】従来のシートカセットの上面図である。
【図8】従来のシートカセットの正面図である。
【図9】従来のシートカセットにA4サイズのシートを
積載した上面図である。
【図10】従来のシートカセットにB5サイズのシート
を積載した上面図である。
【図11】従来のシート積載姿勢が理想状態を示す説明
図及び従来のシート積載姿勢の課題を示す説明図であ
る。
【図12】従来のシートカセットにおけるシート給送時
の課題を示す説明図である。
【符号の説明】
P…シート 1…シートカセット 1a…カセット容器 1b…給送ガイド 2,20,21,22…中板 2a…固定端 2b…自由端 3a,3b…加圧バネ 4…分離パッド 5…分離爪 6…給送ローラ 7…搬送ローラ 8a,8b,8c…搬送コロ 9…プロセスカートリッジ 10…感光ドラム 11…レーザー露光装置 12…転写ローラ 13…搬送ガイド 14…定着器 15,16…排出ローラ対 17…排出トレイ 18…シールド板 19…電装基板 22a…スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/12 320 B65H 1/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体側に設けた給送手段を用いて片
    側基準で供給するシートを積載収容するためのシート積
    載装置において、 カセット容器と、 前記カセット容器内でシートの給送方向の後端側の固定
    端を前記カセット容器に回動自在に取り付けられ、シー
    トを積載するためのシート積載手段と、 前記シート積載手段に積載されているシートのシート搬
    送基準側に配置され、前記シート搬送基準側に配置され
    ている前記給送手段により送り出されるシートを分離す
    るための分離手段と、 前記シート積載手段を前記給送手段側へ付勢する加圧手
    段と、を備え、 前記シート積載手段の前記シート搬送基準側で前記給送
    手段に対応する位置に水平部を形成し、反基準側に、前
    記シート積載手段の反基準側の側端に向かうに連れて下
    がるように斜面部を形成し、前記カセット容器の底面か
    らシート積載手段までの高さhのうち、シート搬送基準
    側の前記水平部の高さをha 、反基準側の前記斜面部の
    最低高さをhb とすると、ha >hb であることを特徴
    とするシート積載装置。
  2. 【請求項2】 前記シート積載手段は、金属板に曲げ加
    工を施して前記シート搬送基準側に前記水平部、反基準
    側に前記斜面部を夫々形成したことを特徴とする請求項
    1記載のシート積載装置。
  3. 【請求項3】 前記シート積載手段の前記水平部と前記
    斜面部との接続部分が、前記シート積載手段の前端側か
    ら前記反基準側の端部側に向かうように前記給送手段に
    よるシートの給送方向に対して斜めに位置していること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート積載
    装置。
  4. 【請求項4】 前記シート積載手段における前記反基準
    側の端部側に、前記斜面部から連続して前記シート搬送
    基準側の水平部とは異なる水平部を設けたことを特徴と
    する請求項3に記載のシート積載装置。
  5. 【請求項5】 装置本体側に設けた給送手段を用いて片
    側基準で供給するシートを積載収容するためのシート積
    載装置において、 カセット容器と、 前記カセット容器内に設けられ、シートを積載するため
    のシート積載手段と、 前記シート積載手段に積載されているシートのシート搬
    送基準側に配置され、前記シート搬送基準側に配置され
    ている前記給送手段により送り出されるシートを分離す
    るための分離手段と、 前記シート積載手段を前記給送手段側へ付勢するため
    に、前記シート積載手段のシート搬送基準側及び反基準
    側のそれぞれに設けた加圧手段と、を備え、 前記シート積載手段に対するシート搬送基準側の加圧手
    段の加圧力をPa 、反基準側の加圧手段の加圧力をPb
    としたとき、 シートを積載した時に前記カセット容器
    の底面からシート積載手段までの高さhのうち、前記シ
    ート積載手段のシート搬送基準側の高さをha 、反基準
    側の高さをhb とすると、ha >hb となるように、前
    記加圧力をPa >Pb としたことを特徴とするシート積
    載装置。
  6. 【請求項6】 装置本体側に設けた給送手段を用いて片
    側基準で供給するシートを積載収容するためのシート積
    載装置において、 カセット容器と、 前記カセット容器内に設けられ、シートを積載するため
    のシート積載手段と、 前記シート積載手段に積載されているシートのシート搬
    送基準側に配置され、前記シート搬送基準側に配置され
    ている前記給送手段により送り出されたシートを分離す
    るための分離手段と、 前記シート積載手段を前記給送手段側へ付勢する加圧手
    段と、を備え、 前記給送手段に対向させて前記加圧手段をシート搬送基
    準側の1箇所に配置し、前記シート積載手段を変形可能
    な弾性材で形成し、且つ前記シート搬送基準側と反基準
    側との間にスリットを設けることにより、前記シート積
    載手段が積載されるシートの重量で反基準側が変形可能
    に構成し、シートを積載したときに前記カセット容器の
    底面からシート積載手段までの高さhのうち、前記シー
    ト積載手段のシート搬送基準側の高さをha 、反基準側
    の最低高さをhb とすると、ha>hb となるようにし
    たことを特徴とするシート積載装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のうち何れか1項
    に記載のシート積載装置と、 前記シート積載装置に積載されたシートを給送するため
    の給送手段と、 前記給送手段により給送されたシートに画像情報に応じ
    て像を形成するための画像形成手段と、を備えた画像形
    成装置。
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