JP3319941B2 - 転写材搬送装置 - Google Patents

転写材搬送装置

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JP3319941B2
JP3319941B2 JP08972596A JP8972596A JP3319941B2 JP 3319941 B2 JP3319941 B2 JP 3319941B2 JP 08972596 A JP08972596 A JP 08972596A JP 8972596 A JP8972596 A JP 8972596A JP 3319941 B2 JP3319941 B2 JP 3319941B2
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晴雄 西山
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  • Handling Of Sheets (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,プリン
タ,印刷機等に用いられ、転写材の搬送路の少なくとも
一部に位置して転写材を湾曲して案内する湾曲案内部
と、該湾曲案内部の搬送上流側に配置した上流側搬送手
段と、上記湾曲案内部の搬送下流側に配置され上記上流
側搬送手段の転写材の搬送速度よりも速い搬送速度で転
写材を搬送する下流側搬送手段とを備えた転写材搬送装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機,プリンタ,印刷機等に用
いられている転写材搬送装置として図20のように構成
されたものがあった。このような転写材搬送装置は、搬
送ローラと給紙ローラとの間に制振部材を配置し、給紙
動作中に転写材である転写紙が引き伸ばされる際に、転
写紙の表面が制振部材に当接し、転写紙が搬送路に衝接
して発生する転写紙の振動騒音を吸収するようにしたも
のであった。
【0003】この転写紙搬送装置では、給紙台31上に
積層されている転写紙Pを1枚ずつ分離して前方に送り
出すための給紙ローラ32と、給紙ローラ32と所定の
間隔で配置されている搬送ローラ33と、転写紙Pを案
内するガイド板34a,34bと、ガイド板34a,3
4bに取り付けられた制振部材である弾性体35により
構成されており、この弾性体35はスポンジのような発
泡体35aの表面を硬質ゴム35bで被覆した構造とな
っていた。
【0004】このような構造の転写紙搬送装置は、ま
ず、給紙ローラ32の回転により給紙台31から送り出
された転写紙P1は、ガイド板34a,34bの間を通
って、その先端が搬送ローラ33間に受け止められる。
転写紙P1が給紙ローラ32と搬送ローラ33との間で
弛みを与えられた状態となったとき、給紙ローラ32が
回転を停止し、続いて搬送ローラ33が回転を開始し転
写紙P1の弛みを引き伸ばしつつ転写紙P1を次工程に
搬送する。
【0005】この際、転写紙P1は実線で示す状態から
破線で示す状態に急激に変化するが、この変化の途中に
おいて転写紙P1の表面が弾性体35に衝接し、発泡体
35aが弾性変形することにより転写紙P1の振動が吸
収されて騒音の発生が抑制されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の構造の転写材搬
送装置では、転写材P1の弛みが急激に解消されたと
き、転写材P1の表面が弾性体35に衝接し、発泡体3
5aが弾性変形することにより、転写材P1の振動が吸
収され騒音の発生が抑制される。次に、転写材P1は硬
質ゴム35bに接触したまま、つまり、発泡体35aを
圧縮したまま搬送される。このとき、転写材P1と硬質
ゴム35bとの間に摩擦力が発生し、硬質ゴム35bは
転写材P1の搬送方向下流側に引きずられ、発泡体35
bには「せん断応力」がかかる。これが繰り返し行われ
ることにより、発泡体35bは搬送方向下流側に変形突
出し、転写材P1にへこみ等のダメージを与える虞れが
ある。
【0007】本発明の転写材搬送装置は上記の課題に鑑
みなされたものであり、転写材が下流側搬送ローラによ
り搬送されると、上流側搬送ローラを転写材の搬送に従
動回転させることにより、転写材へ加わる応力を低減し
て弾性体への衝接時の力を低減し、騒音の発生を抑える
とともに転写材へのすじやへこみ等のダメージを防ぐこ
とを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の転写材搬
送装置は、転写材の搬送路の少なくとも一部に位置して
転写材を湾曲して案内する湾曲案内部と、該湾曲案内部
の搬送上流側に配置した駆動源により下流側搬送ローラ
へ転写材を搬送するよう回転駆動される上流側搬送ロー
ラと、上記湾曲案内部の搬送下流側に配置され上記上流
側搬送ローラの転写材の搬送速度よりも速い搬送速度で
転写材を搬送する駆動源により駆動される下流側搬送ロ
ーラと、上記湾曲案内部の上記上流側搬送ローラと上記
下流側搬送ローラとにより転写材に搬送力が加わったと
きに当該転写材が接触する部分に配置した弾性体とを備
え、上記上流側搬送ローラを上記駆動源により回動され
る駆動軸に自由に回動するように設け、上記上流側搬送
ローラに上記駆動軸の回転を伝達する伝達手段を設け、
上記転写材の上記下流側搬送ローラの搬送による搬送速
度が上記上流側搬送ローラの回転速度を越えたときに、
上記伝達手段による上記上流側搬送ローラへの上記駆動
軸の回転の伝達を解除し、上記上流側搬送ローラが上記
転写材に引かれ従動回転させる伝達解除手段を設け、上
記伝達解除手段は、上記上流側搬送ローラを転写材の搬
送方向に直角の方向でかつ2個の搬送ローラを各々外側
に移動させる
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明の転写
材搬送装置の構成を説明する。また、以下の実施例にお
いては、転写材搬送装置として複写装置を例に説明する
が、このような装置に限定されるものではない。つま
り、転写材を搬送するための搬送路及びローラにより転
写材を搬送する機構をもつもの、特に搬送の2カ所以
上に転写材搬送手段を有する転写材搬送装置すべてにお
いて適用可能である。
【0013】図1は本発明の基本例1における転写材搬
送装置の側面断面図である。
【0014】図1において、駆動源にて駆動される上流
側搬送ローラ1aと該上流側搬送ローラ1aに従動する
上流側搬送ローラ1bに挟持された転写材Pは、搬送ガ
イド(内側湾曲案内部)3a,搬送ガイド3b,3cに
より形成される搬送路内を搬送ガイド3b,3cに沿っ
て進み、駆動源にて上記上流側搬送ローラ1aよりも速
い速度で回転駆動される下流側搬送ローラ2aと該下流
側搬送ローラ2bとに挟持される。下流側搬送ローラ2
aは、上流側搬送ローラ1aと比較して速い周速を持っ
ているため、上流側搬送ローラ1及び下流側搬送ローラ
2の両方に挟持された転写材Pは、下流側搬送ローラ2
に挟持され始めた状態P1からP2の状態へと速やかに
変化する。このとき、転写材Pは、搬送ガイド3aの転
写材通過側に張り付けられた弾性体4に衝突する。
【0015】ところで、上流側搬送ローラ1と下流側搬
送ローラ2間の距離は、この搬送路を通過する最も短い
転写材の長さ以下の距離に配置されている。従って、転
写材Pは、弾性体4に衝突した後も、しばらくの間は上
流側搬送ローラ1及び下流側搬送ローラ2の両方に挟持
されており、先に述べた双方の周速の差のため、転写材
PはP2の状態で弾性体4を圧縮しながら下流側に搬送
されることとなる。
【0016】上記上流側搬送ローラ1a及び下流側搬送
ローラ2aは駆動源からの駆動力が伝達される駆動軸5
に複数個設けられている。上記上流側搬送ローラ1b及
び下流側搬送ローラ1bも従動軸6に複数個設けられて
いる。
【0017】上記上流側搬送ローラ1は駆動軸5に自由
に回動するように設けられ、上記駆動軸5には当該駆動
軸5の回転を該上流側搬送ローラ1に伝達するための伝
達ピン7が設けられ、上記上流側搬送ローラ1の側面に
上記伝達ピン7と係合し上記駆動軸5の回転が伝達され
る係合ピン8が設けられ、上記伝達ピン7と係合ピン8
とで伝達手段を構成している。
【0018】上記構成の転写材搬送装置においては、駆
動軸5が回転すると当該駆動軸5の伝達ピン7と上流側
搬送ローラ1の係合ピン8とが係合し、上記駆動軸5の
回転が上記上流側搬送ローラ1に伝達され、当該上流側
搬送ローラ1は上記駆動軸5と同じ速度で回転して(上
記伝達ピン7が係合ピン8を押して上記上流側搬送ロー
ラ1を回転させる)転写材Pを搬送する。
【0019】その後、転写材Pの先端が下流側搬送ロー
ラ2により挟持されて該下流側搬送ローラ2の搬送力が
伝達されると、下流側搬送ローラ2の回転速度が上記上
流側搬送ローラ1の回転速度よりも速いため、転写材P
は図1の実線で示すP1の状態から破線で示すP2の状
態になり転写材Pの搬送速度が速くなると、上記上流側
搬送ローラ1は転写材Pにより引かれて上記駆動軸5の
回転速度よりも速い回転速度で回転することになり、上
記伝達ピン7からの上記係合ピン8への駆動力(回転)
の伝達が解除され、上記上流側搬送ローラ1は上記転写
材Pに引かれて従動回転する。
【0020】この従動回転により、転写材Pに加わる張
力が低減されて転写材Pが弾性体4へ衝接する際の衝撃
騒音の発生を緩和抑制する。しかも、転写材Pの搬送を
繰り返した場合においても、弾性体4へ加わる力が低減
され弾性体4が搬送路内に変形突出せず、転写材Pに対
してすじやへこみといったダメージを与えることがな
い。
【0021】次に、本発明の基本例2を図4及び図5に
おいて説明すると、上流側搬送ローラ1が駆動軸5に自
由に回動するように取り付けられ、該上流側搬送ローラ
1の側面にローラ側ラチェット噛合部9aが取り付けら
れ、該ローラ側ラチェット噛合部9aに噛合する軸側ラ
チェット噛合部9bを上記駆動軸5に軸方向に摺動自在
に設け、該軸側ラチェット噛合部9bに係合溝10を設
け、該係合溝10に係合して上記駆動軸5の回転を軸側
ラチェット噛合部9bに伝達する伝達ピン11を上記駆
動軸5に設け、上記軸側ラチェット噛合部9bを上記駆
動軸5と同期して回転するが軸方向に摺動自在になるよ
う設けている。上記軸側ラチェット噛合部9bを常時上
記ローラ側噛合部9aと噛合する方向へ付勢するバネ1
2を設け、該バネ12を上記駆動軸5に設けられた取付
板13に固着している。
【0022】尚、図中14は上記駆動軸5に固着された
上記上流側搬送ローラ1の図示左方向への摺動を規制す
る規制板である。
【0023】上記構成の転写材搬送装置においては、駆
動軸5が図示矢印A方向に回転すると、軸側ラチェット
噛合部9bがバネ12によりローラ側ラチェット噛合部
9aとが噛合した状態で回転するので、駆動軸5の回転
が上流側搬送ローラ1に伝達され、当該上流側搬送ロー
ラ1は上記駆動軸5と同じ速度で回転して転写材Pを搬
送する。
【0024】その後、転写材Pの先端が下流側搬送ロー
ラ2により挟持されて該下流側搬送ローラ2の搬送力が
伝達されると、下流側搬送ローラ2の回転速度が上記上
流側搬送ローラ1の回転速度よりも速いため、転写材P
は図1の実線で示すP1の状態から破線で示すP2の状
態になり転写材Pの搬送速度が速くなると、上記上流側
搬送ローラ1は転写材Pにより引かれて上記駆動軸5の
回転速度よりも速い回転速度で回転することになり、上
記ローラ側ラチェット噛合部9aが上記軸側ラチェット
噛合部9bよりも速く回転し、上記軸側ラチェット噛合
部9bが図示矢印B方向へ移動して両者の噛合が解除さ
れ、上記上流側搬送ローラ1は上記転写材Pに引かれて
従動回転する。
【0025】この従動回転により、転写材Pに加わる張
力が低減されて転写材Pが弾性体4へ衝接する際の衝撃
騒音の発生を緩和抑制する。しかも、転写材Pの搬送を
繰り返した場合においても、弾性体4へ加わる力が低減
され弾性体4が搬送路内に変形突出せず、転写材Pに対
してすじやへこみといったダメージを与えることがな
い。
【0026】そして、転写材Pの搬送方向下流側の端部
(後端)が上記上流側搬送ローラ1から離れると、当該
上流側搬送ローラ1に加わっていた転写材Pからの力が
なくなり、上流側搬送ローラ1の回転速度が低下すると
上記ローラ側ラチェット噛合部9aの回転速度も低下
し、該ローラ側ラチェット噛合部9aと上記軸側ラチェ
ット噛合部9bとの噛合が再度行われ、上記駆動軸5の
回転が伝達されて当該駆動軸5と同期して上記上流側搬
送ローラ1が回転する。
【0027】このとき、上記上流側搬送ローラ1の転写
材Pへの従動回転が解除されてから上記駆動軸5により
回転が行われるまでの間が、上記ラチェット噛合部9の
働きにより短くなり、次転写材Pの搬送を行うまでの時
間を短縮することが可能となる。
【0028】本発明の基本例3を図6において説明する
と、ローラ側ラチェット噛合部9a若しくは軸側ラチェ
ット噛合部9bの噛合部分にゴム等の弾性体15を貼着
することにより、上記上流側搬送ローラ1が転写材Pに
より引かれて上記駆動軸5の回転速度よりも速い回転速
度で転写材Pに従動回転すると、上記ローラ側ラチェッ
ト噛合部9aが上記軸側ラチェット噛合部9bよりも速
く回転し、上記軸側ラチェット噛合部9bが図示矢印B
方向へ移動し、そして、図示矢印C方向へバネ12の付
勢力で戻るが、この際のラチェット噛合部9の両者が衝
突する衝撃を弾性体15で吸収緩和して騒音の発生を防
止している。
【0029】尚、上記の基本例ではローラ側ラチェット
噛合部9a若しくは軸側ラチェット噛合部9bに弾性体
15を貼着しているが、ラチェット噛合部9自身を衝撃
吸収効果のある材料で形成してもよい。
【0030】本発明の基本例4を図7において説明する
と、上流側搬送ローラ1は駆動軸5に自由に回動及び摺
動自在に設けられ、駆動軸5には当該駆動軸5の回転を
該上流側搬送ローラ1に伝達するための伝達ピン7が設
けられ、上記上流側搬送ローラ1の側面に上記伝達ピン
7と係合し上記駆動軸5の回転が伝達される係合ピン8
が設けられ、上記伝達ピン7と係合ピン8とで伝達手段
を構成している。
【0031】上記上流側搬送ローラ1の上記係合ピン8
を形成した反対側の側面に円板16を設け、上記駆動軸
5に固着された取付板17に上記円板16を介して上記
上流側搬送ローラ1を付勢するバネ18を設けている。
【0032】そして、上記円板16と先端部が係合する
アーム19を回動自在に設け、該アーム19の上記円板
16と係合する先端部と反対側の他端を図示矢印Dへ移
動させるソレノイド20を設けている。
【0033】上記構成の転写材搬送装置においては、駆
動軸5が回転すると当該駆動軸5の伝達ピン7と上流側
搬送ローラ1の係合ピン8とが係合し、上記駆動軸5の
回転が上記上流側搬送ローラ1に伝達され、当該上流側
搬送ローラ1は上記駆動軸5と同じ速度で回転して(上
記伝達ピン7が係合ピン8を押して上記上流側搬送ロー
ラ1を回転させる)転写材Pを搬送する。
【0034】その後、転写材Pの先端が下流側搬送ロー
ラ2により挟持されたのを図示しない検知手段で検知す
ると、ソレノイド20が動作してアーム19を矢印D方
向へ移動させる。すると、アーム19の先端部が円板1
6と係合されているので、上流側搬送ローラ1は図示矢
印E方向へバネ18の付勢力に抗して移動し、伝達ピン
7と係合ピン8との係合が解除され、上記上流側搬送ロ
ーラ1は上記転写材Pに引かれて従動回転する。
【0035】従って、伝達ピン7と係合ピン8との距離
を両者が係合しない距離に離すため、基本例1における
上流側搬送ローラ1の従動可能回転角の制限や基本例2
におけるラチェット機構による騒音の発生をも確実に防
止することができる。
【0036】この従動回転により、転写材Pに加わる張
力が低減されて転写材Pが弾性体4へ衝接する際の衝撃
騒音の発生を緩和抑制する。しかも、転写材Pの搬送を
繰り返した場合においても、弾性体4へ加わる力が低減
され弾性体4が搬送路内に変形突出せず、転写材Pに対
してすじやへこみといったダメージを与えることがな
い。
【0037】尚、上記の基本例4においては複数個の上
流側搬送ローラ1を全て同方向へ移動させるように構成
している。
【0038】本発明の基本例5を図8において説明する
と、上流側搬送ローラ1を転写材Pの搬送方向に直角の
方向で且つ2個の搬送ローラ1を夫々内側(図示矢印F
方向)へ移動させる構成としている。
【0039】従って、上記基本例4においては複数個の
上流側搬送ローラ1を全て同一方向へソレノイド20に
より移動させていたが、全て同一方向へ移動させると、
転写材Pに搬送方向に対して直角の方向に力が加わるた
め、転写材Pの斜め送りが発生していたが、基本例5に
よれば、転写材Pに搬送方向に対する同一の直角方向の
力が加わることがなく、転写材Pの斜め送りの発生を防
止している。
【0040】本発明の実施例を図9において説明する
と、上流側搬送ローラ1を転写材Pの搬送方向に直角の
方向で且つ2個の搬送ローラ1を夫々外側(図示矢印G
方向)へ移動させる構成としている。
【0041】従って、上記基本例5においては複数個の
上流側搬送ローラ1を内側へソレノイド20により移動
させていたが、内側へ移動させると、転写材Pが内側へ
よりこの部分に波打ちが生じていたが、実施例によれ
ば、転写材Pに内側への力が加わることがなく、転写材
Pの内側部分での波打ちの発生を防止している。
【0042】本発明の応用例1を図10乃至図12にお
いて説明すると、上流側搬送ローラ1に当該上流側搬送
ローラ1と同期回転するが駆動軸5の軸方向へ摺動自在
な伝達板21を設け、該伝達板21に駆動軸5の伝達ピ
ン7と係合する係合ピン8を設け、上記上流側搬送ロー
ラ1と伝達板21との間に当該伝達板21を上記伝達ピ
ン7側へ付勢するバネ22を設け、上記伝達板21と先
端部が係合するアーム19を回動自在に設け、該アーム
19の上記伝達板21と係合する先端部と反対側の他端
を図示矢印Hへ移動させるソレノイド20を設けてい
る。
【0043】上記構成の転写材搬送装置においては、駆
動軸5が回転すると当該駆動軸5の伝達ピン7と上流側
搬送ローラ1の係合ピン8とが係合し、上記駆動軸5の
回転が上記上流側搬送ローラ1に伝達され、当該上流側
搬送ローラ1は上記駆動軸5と同じ速度で回転して(上
記伝達ピン7が係合ピン8を押して上記上流側搬送ロー
ラ1を回転させる)転写材Pを搬送する。
【0044】その後、転写材Pの先端が下流側搬送ロー
ラ2により挟持されたのを図示しない検知手段で検知す
ると、ソレノイド20が動作してアーム19を矢印H方
向へ移動させる。すると、アーム19の先端部が伝達板
21と係合されているので、上流側搬送ローラ1は図示
矢印I方向へバネ22の付勢力に抗して移動し、伝達ピ
ン7と係合ピン8との係合が解除され、上記上流側搬送
ローラ1は上記転写材Pに引かれて従動回転する。
【0045】従って、伝達ピン7と係合ピン8との距離
を両者が係合しない距離に離すため、基本例1における
上流側搬送ローラ1の従動可能回転角の制限や基本例2
におけるラチェット機構による騒音の発生をも確実に防
止することができ、しかも、上流側搬送ローラ1を移動
させず伝達板21を移動させているので、搬送中の転写
材Pに搬送方向に対する直角方向の力が全く加わること
がないので、転写材Pの斜め送りや波打ち等を確実に防
止することができ、ジャムの発生を防止することができ
る。
【0046】この従動回転により、転写材Pに加わる張
力が低減されて転写材Pが弾性体4へ衝接する際の衝撃
騒音の発生を緩和抑制する。しかも、転写材Pの搬送を
繰り返した場合においても、弾性体4へ加わる力が低減
され弾性体4が搬送路内に変形突出せず、転写材Pに対
してすじやへこみといったダメージを与えることがな
い。
【0047】本発明の応用例2を図13及び図14にお
いて説明すると、上流側搬送ローラ1に係合ピン8を設
け、駆動軸5の軸方向へ摺動自在に伝達板23を設け、
該伝達板23に係合ピン8と係合する伝達ピン7を設
け、上記伝達板23に係合溝24を設け、該係合溝24
と係合する伝達ピン25を駆動軸5に設けている。
【0048】上記伝達板23を上記上流側搬送ローラ1
側へ付勢するバネ26を設け、上記伝達板23と先端部
が係合するアーム19を回動自在に設け、該アーム19
の上記伝達板23と係合する先端部と反対側の他端を図
示矢印Jへ移動させるソレノイド20を設けている。
【0049】上記構成の転写材搬送装置においては、駆
動軸5が回転すると当該駆動軸5の回転が伝達ピン2
5,係合溝24,伝達板23,伝達ピン7,係合ピン8
を介して上記上流側搬送ローラ1に伝達され、当該上流
側搬送ローラ1は上記駆動軸5と同じ速度で回転して
写材Pを搬送する。
【0050】その後、転写材Pの先端が下流側搬送ロー
ラ2により挟持されたのを図示しない検知手段で検知す
ると、ソレノイド20が動作してアーム19を矢印J方
向へ移動させる。すると、アーム19の先端部が伝達板
23と係合されているので、伝達板23は図示矢印K方
向へバネ26の付勢力に抗して移動し、伝達ピン7と係
合ピン8との係合が解除され、上記上流側搬送ローラ1
は上記転写材Pに引かれて従動回転する。
【0051】従って、伝達ピン7と係合ピン8との距離
を両者が係合しない距離に離すため、基本例1における
上流側搬送ローラ1の従動可能回転角の制限や基本例2
におけるラチェット機構による騒音の発生をも確実に防
止することができ、しかも、上流側搬送ローラ1を移動
させず伝達板21を移動させているので、搬送中の転写
材Pに搬送方向に対する直角方向の力が全く加わること
がないので、転写材Pの斜め送りや波打ち等を確実に防
止することができ、ジャムの発生を防止することができ
る。
【0052】本発明の応用例3を図15及び図16にお
いて説明すると、駆動軸5に駆動源(図示せず)の駆動
力を伝達するための駆動源側ギア26aと噛合する駆動
軸側ギア26b内に一方向クラッチ27を設けている。
【0053】上記構成の転写材搬送装置においては、駆
動源からの駆動力(回転)が駆動源側ギア26a,駆動
軸側ギア26bを介して駆動軸5が回転し上流側搬送ロ
ーラ1は上記駆動軸5と同じ速度で回転して写材Pを
搬送する。
【0054】その後、転写材Pの先端が下流側搬送ロー
ラ2により挟持されて該下流側搬送ローラ2の搬送力が
伝達されると、下流側搬送ローラ2の回転速度が上記上
流側搬送ローラ1の回転速度よりも速いため、転写材P
の搬送速度が速くなり上記上流側搬送ローラ1は転写材
Pにより引かれて上記駆動軸5の回転速度よりも速い回
転速度で回転する。
【0055】すると、上記駆動軸側ギア26bの一方向
クラッチ27の働きにより上記駆動軸5が駆動軸側ギア
26bの回転速度に関係なく回転し、上記上流側搬送ロ
ーラ1(駆動軸5)は上記転写材Pに引かれて従動回転
する。
【0056】従って、本応用例3は駆動軸5に複雑な構
成を設けることなく、ギアの構成のみで上流側搬送ロー
ラ1を従動回転可能にすることができる。
【0057】本発明の応用例4を図17において説明す
ると、駆動軸5の駆動源(図示せず)側に上記実施例で
説明した伝達手段及び伝達解除手段(ピンによるもの、
ラチェットによるもの、一方向クラッチによるもの)2
8を設けている。
【0058】従って、本応用例4は上流側搬送ローラ1
に複雑な構成を設けることなく、駆動軸5に伝達手段及
び伝達解除手段の構成を追加するのみで上流側搬送ロー
ラ1を従動回転可能にすることができる。
【0059】本発明の応用例5を図18及び図19にお
いて説明すると、駆動軸5に下流側搬送ローラ2と同じ
回転速度で上流側搬送ローラ1を回転駆動する高速側ク
ラッチ28a及び下流側搬送ローラ2よりも遅い回転速
度で上流側搬送ローラ1を回転駆動する低速側クラッチ
28bを設け、該クラッチ28a,28bを介して駆動
源に接続されている。
【0060】そして、転写材Pの搬送路の上流側に上流
側転写材検知センサ29を設け、下流側に下流側転写材
検知センサ30を設けている。
【0061】上記構成の転写材搬送装置においては、駆
動源からの駆動力(回転)が低速側クラッチ28bを介
して駆動軸5に伝達され上流側搬送ローラ1が回転す
る。そして、転写材Pが搬送路を搬送させれて当該転写
材Pの先端(搬送方向下流側端部)を下流側転写材検知
センサ30が検知すると、低速側クラッチ28bから高
速側クラッチ28aにクラッチを切り換え、駆動軸5の
回転速度を速くして上流側搬送ローラ1の回転速度を下
流側搬送ローラ2の回転速度を同じ速度に切り換え、転
写材Pの搬送を行う。
【0062】従って、転写材Pは同じ回転速度の上流側
搬送ローラ1と下流側搬送ローラ2とで搬送が行われる
ので、転写材Pの弛み急激に解消されることがなくな
り、転写材Pの内側湾曲案内部への衝接時の衝突力を低
減させ、騒音の発生を防止している。しかも、転写材P
に強い張力が加わることがないので、張力による転写材
Pの悪影響を確実に防止することができる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、転写材が弾性体に衝突
する際に張力低減手段が転写材に加わる張力を低減する
ことができので、転写材に加わる張力のピーク値が緩
和され、単に弾性体を設けたものに比べ、転写材が弾性
体へ衝接する際の衝撃騒音の発生を緩和抑制することが
でき、しかも、転写材の破損を防止することができる。
【0064】また、転写材の搬送を繰り返した場合にお
いても、弾性体へ加わる力が低減され弾性体が搬送路内
に変形突出せず、転写材に対してすじやへこみといった
ダメージを与えることがなくなる。
【0065】さらに転写材Pに内側への力が加わること
がなく、転写材Pの内側部分での波打ちの発生を防止で
きる。
【0066】またさらに、上流側搬送ローラの従動可能
回転角の制限やラチェット機構による騒音の発生をも確
実に防止することができる。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写材搬送装置の基本となる構造を示
す側面断面図である。
【図2】本発明の基本例1の上流側搬送ローラを示す平
面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】本発明の基本例2の上流側搬送ローラを示す平
面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】本発明の基本例3の上流側搬送ローラを示す平
面図である。
【図7】(a)は本発明の基本例4の上流側搬送ローラ
を示す平面図、(b)は(a)の側面図である。
【図8】本発明の基本例5の上流側搬送ローラを示す平
面図である。
【図9】本発明の実施例の上流側搬送ローラを示す平面
図である。
【図10】本発明の応用例1の上流側搬送ローラを示す
平面図である。
【図11】図10の上流側搬送ローラを示す側面図であ
る。
【図12】図10の伝達板を示す側面図である。
【図13】本発明の応用例2の上流側搬送ローラを示す
平面図である。
【図14】図13の伝達板を示す側面図である。
【図15】本発明の応用例3の上流側搬送ローラを示す
平面図である。
【図16】図15の上流側搬送ローラを示す側面図であ
る。
【図17】本発明の応用例4の上流側搬送ローラを示す
平面図である。
【図18】本発明の応用例5の転写材搬送装置を示す側
面断面図である。
【図19】図18の上流側搬送ローラを示す側面図であ
る。
【図20】従来の転写材搬送装置の一例を示す側面断面
図である。
【符号の説明】
1 上流側搬送ローラ 2 下流側搬送ローラ 3a 内側湾曲案内部 4 弾性体 5 駆動軸 6 従動軸 7 伝達ピン 8 係合ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綿世 茂 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 森本 潤 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 山本 平長 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−336350(JP,A) 特開 昭57−85737(JP,A) 特開 平3−23150(JP,A) 特開 昭59−182141(JP,A) 特開 平1−203129(JP,A) 実開 平3−85335(JP,U) 実開 昭62−81943(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写材の搬送路の少なくとも一部に位置
    して転写材を湾曲して案内する湾曲案内部と、 該湾曲案内部の搬送上流側に配置した駆動源により下流
    側搬送ローラへ転写材を搬送するよう回転駆動される上
    流側搬送ローラと、 上記湾曲案内部の搬送下流側に配置され上記上流側搬送
    ローラの転写材の搬送速度よりも速い搬送速度で転写材
    を搬送する駆動源により駆動される下流側搬送ローラ
    と、 上記湾曲案内部の上記上流側搬送ローラと上記下流側搬
    送ローラとにより転写材に搬送力が加わったときに当該
    転写材が接触する部分に配置した弾性体とを備えた転写
    材搬送装置において、 上記上流側搬送ローラを上記駆動源により回動される駆
    動軸に自由に回動するように設け、 上記上流側搬送ローラに上記駆動軸の回転を伝達する伝
    達手段を設け、 上記転写材の上記下流側搬送ローラの搬送による搬送速
    度が上記上流側搬送ローラの回転速度を越えたときに、
    上記伝達手段による上記上流側搬送ローラへの上記駆動
    軸の回転の伝達を解除し、上記上流側搬送ローラが上記
    転写材に引かれ従動回転させる伝達解除手段を設け、 上記伝達解除手段は、上記上流側搬送ローラを転写材の
    搬送方向に直角の方向でかつ2個の搬送ローラを各々外
    側に移動させることを特徴とする転写材搬送装置。
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