JP2002370846A - シート供給搬送装置とこの装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

シート供給搬送装置とこの装置を備えた画像形成装置

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JP2002370846A
JP2002370846A JP2001180593A JP2001180593A JP2002370846A JP 2002370846 A JP2002370846 A JP 2002370846A JP 2001180593 A JP2001180593 A JP 2001180593A JP 2001180593 A JP2001180593 A JP 2001180593A JP 2002370846 A JP2002370846 A JP 2002370846A
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sheet
conveying
roller
pair
feeding
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Eiji Wakiyama
英司 脇山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 速度検知センサや速度検知フラグ等を使用す
ることなく、シートの搬送速度を一定にする。 【解決手段】 シート供給搬送装置20は、シートを供
給する給送装置8と、給送装置8によって供給されたシ
ートを給送装置8によるシート搬送速度よりも速いシー
ト搬送速度で搬送するシート搬送装置10と、を備えて
いる。シートは、常時、シート搬送装置10のシート搬
送速度で搬送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートを供給搬送
するシート供給搬送装置と、この装置を本体に備えた画
像形成装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シートに画像を形成する画像形成
装置は、シート供給搬送装置を備えている。シート供給
搬送装置は、シートを収納したシート収納装置からシー
ト搬送ローラ対によって、シート搬送装置に供給し、そ
して、そのシート搬送装置によってシートを画像形成部
に供給するようになっている。
【0003】この場合、シート供給搬送装置は、シート
搬送ローラ対によるシート搬送速度と、シート搬送装置
によるシート搬送速度とを等しくなるように速度制御を
行っていた。これにより、シート搬送装置がシート搬送
ローラ対からシートを引き抜くための引き抜き力を低減
させることができて、画像形成部が、シート搬送装置に
よって搬送されるシートの所定の位置に画像を形成する
ことができるようになっていた。
【0004】特に、画像形成装置が多色カラー画像形成
装置の場合、多色カラー画像形成装置は、上記のシート
供給搬送装置を備えていると、各色の重ね合わせ精度を
向上させて、色ずれが生じないカラー画像をシートに形
成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシート
供給搬送装置において、シート搬送ローラ対によるシー
ト搬送速度とシート搬送装置によるシート搬送速度とを
等しくする速度制御には、速度検知センサや速度検知フ
ラグ等を、シート搬送ローラ対やシート搬送装置に備え
る必要があった。このため、従来のシート供給搬送装置
はコスト高であった。
【0006】また、従来のシート供給搬送装置を本体に
備えた多色カラー画像形成装置においては、各色の重ね
合わせ精度を向上させる程度の速度検知を行うことが困
難であった。
【0007】本発明は、速度検知センサや速度検知フラ
グ等を使用することなく、シートの搬送速度をほぼ一定
にしてシートを供給搬送するシート供給搬送装置と、こ
のシート供給搬送装置を装置本体に備えた画像形成装置
とを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のシート供給搬送装置は、シートを供給する
シート供給手段と、前記シート供給手段によって供給さ
れたシートを前記シート供給手段によるシート搬送速度
よりも速いシート搬送速度で搬送するシート搬送手段
と、を備えている。
【0009】本発明のシート供給搬送装置は、さらに、
前記シート供給手段と前記シート搬送手段とのシート搬
送速度の速度差を吸収する速度差吸収手段を備えてい
る。
【0010】本発明のシート供給搬送装置の前記シート
供給手段は、前記シートを挟持して回転搬送するローラ
対を有し、前記速度差吸収手段は、前記ローラ対のロー
ラに回転力を伝達し、かつ前記シート搬送手段によって
前記シートが引っ張られたとき、該シートに追従して前
記ローラが回転するのを許容する一方向回転伝達機構で
ある。
【0011】本発明のシート供給搬送装置の前記一方向
回転伝達機構は、複数のラチェット爪を有するラチェッ
ト機構であり、前記シートの長さをLs、前記ラチェッ
ト爪1ピッチ分で前記シート搬送速度の速度差を吸収で
きるシート搬送距離をLrとして、Ls<Lrに設定し
てある。
【0012】本発明のシート供給搬送装置の前記シート
供給手段は、前記シートを挟持して回転搬送するローラ
対を有し、前記ローラ対のローラの直径をDr、前記ロ
ーラを回転させるのに必要なトルクをTr、前記シート
搬送手段が前記ローラ対から前記シートを引き抜く力を
Feとして、Dr>(2Tr/Fe)に設定してある。
【0013】本発明のシート供給搬送装置の前記シート
供給手段と前記シート搬送手段は、前記シートを挟持し
て回転搬送するローラ対を各々有し、前記各々のローラ
対のシート搬送方向を異ならしめて、前記シート供給手
段のローラ対によって搬送される前記シートを前記シー
ト搬送手段のローラ対に案内するシート案内手段を前記
各々のローラ対の間に備えてある。
【0014】本発明のシート供給搬送装置は、さらに、
前記シート案内手段が備えられた側に位置するローラに
対向するローラ側に、前記ローラ対のニップより上流側
の位置で前記シートの先端を受け止めて下流側に回転可
能なシート先端揃えシャッタを備えている。
【0015】上記目的を達成するため、本発明の画像形
成装置は、上記いずれか1つのシート供給搬送装置と、
前記シート供給搬送装置によって搬送されるシートに画
像を形成する画像形成手段と、を備えている。
【0016】上記目的を達成するため、本発明の画像形
成装置は、上記いずれか1つのシート供給搬送装置と、
前記シート供給搬送装置によって搬送されるシートに複
数色の画像を形成するカラー画像形成手段と、を備えて
いる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態のシート
供給搬送装置と、このシート供給搬送装置を装置本体に
備えた画像形成装置であるカラープリンタとを図に基づ
いて説明する。
【0018】シート供給搬送装置は、カラープリンタの
他に、他の画像形成装置である複写機、ファクシミリ、
及びこれらの複合機等にも設けられるようになってお
り、カラープリンタのみに設けられるものではない。
【0019】また、シートには、普通紙、普通紙の代用
品である樹脂製の薄いもの、厚紙、オーバーヘッドプロ
ジェクタ用の用紙等がある。
【0020】(カラープリンタの全体構成)図1に示す
カラープリンタ19は、4個の感光体ドラム1a,1
b,1c,1d(以下、符号を単に「1」とする)を備
えている。それぞれの感光体ドラム1の周囲には、その
回転方向に従って順に、感光体ドラム1の表面を均一に
帯電する帯電器2a,2b,2c,2d(以下、符号を
単に「2」とする)、画像情報に基づいてレーザービー
ムを照射して感光体ドラム1上の静電潜像を形成する露
光器3a,3b,3c,3d(以下、符号を単に「3」
とする)、静電潜像にトナーを付着させてトナー像とし
て顕像化する現像器4a,4b,4c,4d(以下、符
号を単に「4」とする)、感光体ドラム1上のトナー像
をシートSに転写させる転写器としての転写ローラ5
a,5b,5c,5d(以下、符号を単に「5」とす
る)、及び転写後の感光体ドラム1表面に残った転写後
トナーを除去するクリーナ6a,6b,6c,6d(以
下、符号を単に「6」とする)等が配設されて、感光体
ドラム1とともに画像形成部(画像形成手段)18を構
成している。
【0021】ここで、感光体ドラム1と帯電器2、現像
器4、トナーを除去するクリーナ6は一体的にカートリ
ッジ化されプロセスカートリッジ7a,7b,7c,7
d(以下、符号を単に「7」とする)を形成している。
なお、クリーナ6は、必ずしも必要としない。
【0022】給送装置8から給送されたシートSは、静
電吸着搬送ベルト101を有するシート搬送装置10に
よって画像形成部18へ搬送され、各色のトナー像が順
次転写されてカラー画像が記録される。その後、シート
Sは、定着器11でトナー像が定着されて排出ローラ対
12によって排出部13へ排出される。
【0023】また、両面印字のとき、シートSは、定着
器11でトナー像が定着された後、シート排出ローラ対
12によって排出部13へ排出される前に、逆転するシ
ート排出ローラ対12によって、両面搬送経路14に搬
送される(矢印A方向)。両面搬送経路14に搬送され
たシートSは、装置本体21の正面にある斜送ローラ対
15を通過し、Uターンローラ対85まで垂直下方向に
搬送され、Uターンローラ対85、及びレジストローラ
対82によって、再度、シート搬送装置10まで搬送さ
れる。
【0024】(シート給送搬送装置)次に、シート供給
搬送装置20を説明する。シート供給搬送装置20は、
給送装置(シート供給手段)8とシート搬送装置(シー
ト搬送手段)10と手差しトレイ付きシートカセット装
置9とを備えている。図1に示すカラープリンタ19に
おいて、シートを供給する部分は、給送装置8と、手差
しトレイ付きシートカセット装置9によって構成されて
いる。
【0025】手差しトレイ付きシートカセット装置9の
シート収納桶91に収納された複数枚のシートSは、カ
セットピックアップローラ81によって1枚ずつ分離搬
送されて、カセット中間搬送ローラ対92、及びレジス
トローラ対(ローラ対)82によってシート搬送装置1
0まで搬送される。シートを手差しによって供給する場
合、手差しトレイ93にセットされた複数枚のシートS
は、手差しピックアップローラ94によって1枚ずつ分
離搬送され、手差し中間搬送ローラ対95、及びレジス
トローラ対82によってシート搬送装置10まで搬送さ
れる。
【0026】レジストローラ対82の同軸上には、シー
トの先端を揃えるシャッタである後述するレジシャッタ
83を備えてある。レジシャッタ83は、シートSが通
過すると回転するようになっている。レジストローラ対
82とシート搬送装置10との間には、シート案内ガイ
ド(シート案内手段)84を備えてある。シート案内ガ
イド84は、シートSにループを形成するようになって
いる。
【0027】シート搬送装置10は、静電吸着搬送ベル
ト101と、駆動ローラ102と、従動ローラA103
と、従動ローラB104と、従動ローラ対(ローラ対)
105等から構成されている。従動ローラ対105と駆
動ローラ102との間には、各色のプロセスカートリッ
ジ7を直線的に配列してある。
【0028】ここで、各色ごとのシートSに画像を形成
するときのシート搬送速度が、静電吸着搬送ベルト10
1によるシート搬送速度Veと常に等しければ、カラー
プリンタ19は、色の重ね合わせ精度の良い印字ができ
る。
【0029】しかし、レジストローラ対82によるシー
ト搬送速度Vrが、静電吸着搬送ベルト101によるシ
ート搬送速度Veよりも速い場合(Vr>Ve)、シー
トSと静電吸着搬送ベルト101との間に滑りが発生し
たり、駆動ローラ102の駆動源(DCモータ)にブレ
ーキ機能がないため、シート搬送速度Vrが、シート搬
送速度Veに影響を及ぼしたりして、カラープリンタ1
9の色の重ね合わせ精度が低下する。
【0030】逆に、シート搬送速度Vrがシート搬送速
度Veよりも遅く(Vr<Ve)、かつ静電吸着搬送ベ
ルト101の吸着力Feがレジストローラ対82によっ
て搬送されているシートSを引き抜くのに必要な力Fr
よりも大きければ、シート搬送速度Vrがシート搬送速
度Veに影響を及ぼさないため、カラープリンタ19
は、色の重ね合わせ精度の良い印字ができる。
【0031】したがって、色の重ね合わせ精度の良い印
字を行うための条件としては、次の(1)式と(2)式
の内、少なくとも(1)式が成立する必要がある。 Vr<Ve・・・・・(1)式 ただし、Vr:レジストローラ対82のシート搬送速
度、 Ve:静電吸着搬送ベルト101のシート搬送速度とす
る。
【0032】Fr<Fe・・・・・(2)式 ただし、Fr:レジストローラ対82からシートSを引
き抜くための力、 Fe:静電吸着搬送ベルト101のシート吸着力とす
る。
【0033】(1)式の条件を満たす実施形態として
は、レジストローラ対82と駆動ローラ102の駆動源
が共通の場合には、それぞれの減速比やローラ径を異に
する構成が考えられる。また、レジストローラ対82と
駆動ローラ102の駆動源が異なる場合には、それぞれ
の駆動源の回転数を異にする構成が考えられる。
【0034】(2)式の条件を満たす第1の実施形態と
しては、図2に示すように、レジストローラ軸823上
にラチェット機構を用いたワンウェイ機構を備えた構成
が考えられる。ここで、ワンウェイ機構(速度差吸収手
段、一方向回転伝達機構)16について説明する。
【0035】ワンウェイ機構16は、レジストローラ軸
823の一端に設けられて、ラチェットベース861
と、ラチェット歯車862と、ストッパ863と、クラ
ッチバネ864とで形成されている。
【0036】ラチェットベース861は、図3に示すよ
うに、180度間隔に2つの爪部(ラチェット爪)86
5を有して、レジストローラ軸823と一体に回転する
ようになっている。ラチェット歯車862は、図4に示
すように、レジストローラ軸823のボス部868に回
転自在に、かつスラスト方向に移動自在に設けられてい
る。ラチェット歯車862は、ラチェットベース861
の爪部865に係合する90度間隔の4つの爪部(ラチ
ェット爪)866と、駆動源からの駆動力を受ける歯8
67とを有している。
【0037】爪部865と爪部866は、ラチェットベ
ース861とラチェット歯車862とが一方向の回転の
み伝達できるように、斜面865a、866aと、係合
面865b、866bとによって直角三角形に形成され
ている。
【0038】ストッパ863は、レジストローラ軸82
3のボス部868に装着されて、クラッチバネ864を
ラチェット歯車862とで挟み、ラチェット歯車862
とクラッチバネ864がボス部868から抜け出ないよ
うにしている。ストッパ863は、弾性爪863aをボ
ス部868の溝868aに着脱自在に係合して、ボス部
868からの抜け止めをされている。クラッチバネ86
4は、スラスト方向にラチェット歯車862をラチェッ
トベース861に押し付けて爪部865,866同士の
係合保持している。
【0039】ワンウェイ機構16は、図2において、ラ
チェット歯車862が矢印A方向(手前方向)に回転し
たとき、ラチェットベース861とラチェット歯車86
2との係合面865b、866b同士が当接して、ラチ
ェット歯車862からレジストローラ軸823に回転力
を伝達するようになっている。
【0040】しかし、ラチェット歯車862が矢印Aと
は反対方向に回転したとき、あるいはレジストローラ軸
823を矢印A方向に回転させたとき、ラチェットベー
ス861の斜面865aとラチェット歯車862の斜面
866aとが当接する。このため、ラチェット歯車86
2は、クラッチばね864に抗して、スラスト方向(矢
印B方向)に移動して、互いの爪部865,866を乗
り越えて空回転する。この場合、ワンウェイ機構16
は、ラチェット歯車862とレジストローラ軸823と
の間で、回転力を伝達しないようになっている。
【0041】したがって、ワンウェイ機構16は、レジ
ストローラ対82に駆動源からの駆動力を伝達して、レ
ジストローラ対82によってシートSを搬送できるよう
にし、かつシート搬送装置10の静電吸着搬送ベルト1
01がレジストローラ対82によって搬送されているシ
ートSを軽い力で引き抜くことができるようにしてい
る。
【0042】ここで、レジストローラ対82が空回転す
るときに爪部865,866を1つ乗り越えるまでに、
シート1枚を搬送しなければならないため、シートSの
搬送方向の長さをLs、爪部8661つ分でシート搬送
速度差を吸収できるシート搬送距離をLrとすると、色
の重ね合わせ精度に影響を与えない条件としてLs<L
rを満たすことが必要になる。ただし、爪部865,8
661つ分でシート搬送速度差を吸収できるシート搬送
距離をLrは、レジストローラ821のローラ径をD
r、ラチェット機構の爪数をN、レジストローラ対82
とシート搬送装置10とのシート搬送速度差をVp
(%)とすると、Lr=(100π・Dr)/(N・V
p)になる。
【0043】したがって、シート搬送装置10がシート
を引っ張っても、ラチェット機構タイプのワンウェイ機
構16によって、常に、レジストローラ対82が滑らか
に空転するため、カラープリンタは、シート長さLsに
関係なくレジストローラ対82とシート搬送装置10と
のシート搬送速度差を吸収して、色の重ね合わせ精度を
保つことができるようになっている。
【0044】(2)式の条件を満たす第2の実施形態と
して、針状ころタイプのワンウェイクラッチを使用した
ワンウェイ機構(速度差吸収手段、一方向回転伝達機
構)17について説明する。図5に示すように、このワ
ンウェイ機構17は、レジストローラ軸823の一端に
設けられて、ワンウェイクラッチベース871と、歯車
872と、ストッパ873とで構成されている。
【0045】ワンウェイクラッチベース871、及び歯
車872は一体化されており、レジストローラ軸823
上で一体に回転するようになっている。ストッパ873
は、ワンウェイクラッチベース871、及び歯車872
のスラスト止めである。ワンウェイクラッチベース87
1内には、不図示の針状ころが収納されている。ワンウ
ェイ機構17は、歯車872の一方向の回転のみ伝達し
て、他方向の回転を伝達しないようになっている。この
ため、ワンウェイクラッチベース871、及び歯車87
2は空回転するようになっている。
【0046】つまり、ワンウェイ機構17は、レジスト
ローラ対82でシートSを搬送するときには、レジスト
ローラ対82に駆動源からの駆動力が加わるようにし、
また、シート搬送装置10がレジストローラ対82によ
って搬送されているシートSを軽い力で引き抜くことが
できるようにしている。
【0047】このように、カラープリンタは、シート搬
送装置10がシートを引っ張っても、ワンウェイクラッ
チベース871に含まれている針状ころタイプのワンウ
ェイ機構によって、常に、レジストローラ対82が滑ら
かに空転するため、シート長さLsに関係なくレジスト
ローラ対82とシート搬送装置10とのシート搬送速度
差を吸収して、色の重ね合わせ精度を保つことができる
ようになっている。
【0048】次に、(2)の条件を満たす第3の実施形
態は、レジストローラ821のゴムローラ直径を大きく
してある。レジストローラ821のゴムローラ直径をD
r、レジストローラ821を回転させるために必要なト
ルクをTr、シート搬送装置10のシート引き抜き力を
Feとすると、重ね合わせ精度に影響を与えない条件と
して、(Fe・Dr/2)>Trが成り立つ。つまり、
Dr>(2Tr/Fe)となり、レジストローラ821
のゴムローラ直径Drを(2Tr/Fe)以上の大きさ
にすることによって、画像の重ね合わせ精度に影響を与
えないようにして、印字することができる。
【0049】次に、(1)式のレジストローラ対82と
シート搬送装置10とのシート搬送速度差を吸収する方
法の他の実施形態を説明する。
【0050】図6に示すように、レジストローラ軸82
3上にはレジシャッタ(シート先端揃えシャッタ)83
を設けてある。レジシャッタ83は、反時計方向に回転
付勢されている。レジシャッタ83には、シートを受け
止めるシート受け部83aを形成してある。レジシャッ
タ83は、通常、シート受け部83aがレジストローラ
821と従動ころ822とのニップNよりも上流側にく
るようになっている。レジシャッタ83は、シートSが
通過するとき、シートに押されて時計の回転方向に回動
するようになっている。
【0051】レジストローラ対82とシート搬送装置1
0との間にはシート案内ガイド84を備えてある。シー
ト案内ガイド84は、レジストローラ821と従動ころ
822とのニップNにやや向き合っている。レジストロ
ーラ対82と従動ローラ対105とのシート搬送方向の
向きが異なっている。
【0052】シートがレジストローラ対82に搬送され
てくると、レジシャッタ83は、シート受け部83aで
受け止めて、シートが斜行している場合、シートを真っ
直ぐに矯正し、シートの先端に押されて、時計方向に回
転する。レジストローラ対82は、ニップNの部分でシ
ートを受け入れて下流側に送り、シートの先端をシート
案内ガイド84に沿わせて搬送する。このとき、シート
受け部83aは、シートの先端をシート案内ガイド84
に案内して、シートの先端がシート案内ガイド84に確
実に当接するのを助けている。このため、シートSにル
ープが確実に形成される。
【0053】このようにして、シートに形成されたルー
プによって、レジストローラ対82とシート搬送装置1
0とのシート搬送速度差を吸収することができる。すな
わち、静電吸着搬送ベルト101にシートが送り込まれ
たとき、最もループ量が多く、静電吸着搬送ベルト10
1のシート搬送速度がレジストローラ対82のシート搬
送速度よりも速いため、ループ量が少なくなっていき、
シートの下流端がレジストローラ対82を抜けるとき
に、ループが殆んどなくなっている。このように、シー
トにループを形成することによって、シート搬送速度差
を吸収することができる。
【0054】レジシャッタ83は、シートの先端をシー
ト案内ガイド84に案内して、シートの先端がシート案
内ガイド84に確実に当接するのを助けようになってい
るため、シート案内ガイド84をレジストローラ821
側に設けた場合には、従動ころ822に同軸的に回転自
在に設ける必要がある。
【0055】以上のように、シート供給搬送装置は、給
送装置8のレジストローラ対82によるシート搬送速度
が、シート搬送装置10の静電吸着搬送ベルト101に
よるシート搬送速度以下になるように設定してあり、シ
ート搬送ローラ軸823上にワンウェイ機構を備えた
り、レジストローラ821の直径を大きくしたり、レジ
ストローラ対82とシート搬送装置10の従動ローラ対
105との間にシートにループを形成するシート案内ガ
イド84を設けたりして、シート搬送装置10のシート
搬送速度でシートを搬送するようになっているので、シ
ートの搬送速度を一定にすることができる。
【0056】また、シート供給搬送装置は、速度検知セ
ンサや速度検知フラグ等をレジストローラ対や、シート
搬送装置に備えることなく、シートの搬送速度を一定に
することができるので、コストを下げることができる。
【0057】さらに、カラープリンタ19はシートの搬
送速度を一定にすることのできるシート供給搬送装置を
装置本体に備えているので、色ずれを起こさずに多色の
画像をシートに形成することができる。
【0058】また、画像形成装置がカラープリンタでな
く、1色の画像形成装置であっても、画像をシートの所
定の位置に正確に形成することができる。
【0059】
【発明の効果】本発明のシート供給搬送装置は、シート
搬送手段のシート搬送速度でシートを搬送するようにな
っているので、シートの搬送速度を正確に一定にするこ
とができる。
【0060】また、本発明のシート供給搬送装置は、速
度検知センサや速度検知フラグ等をレジストローラ対
や、シート搬送装置に備えることなく、シートの搬送速
度を一定にすることができるので、コストを下げること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のシート供給搬送装置を本体
に備えたカラープリンタの全体構成を示す概略正面断面
図である。
【図2】シート供給装置のレジストローラ軸上に設けた
ラチェット機構を用いたワンウェイ機構をシート搬送方
向から見た図である。 (a) ワンウェイ機構の分解図である。 (b) ワンウェイ機構の組み立て図である。
【図3】ラチェット機構におけるラチェットベースの斜
視図である。
【図4】ラチェット機構におけるラチェット歯車の斜視
図である。
【図5】レジストローラ軸上に針状ころタイプのワンウ
ェイクラッチを用いたワンウェイ機構をシート搬送方向
から見た図である。
【図6】他の実施形態のシート供給搬送装置において、
レジストローラ対とシート搬送装置との間のシート案内
ガイドとレジシャッタを備えた部分の図である。
【符号の説明】
S シート N レジストローラ対のニップ Vr レジストローラ対のシート搬送速度 Ve 静電吸着搬送ベルトのシート搬送速度 Fr レジストローラ対からシートSを引き抜くた
めの力 Fe 静電吸着搬送ベルトのシート吸着力(シート
搬送装置の引抜き力) Ls シートの搬送方向の長さ Lr ラチェットの爪一つ分でシート搬送速度差を
吸収できるシート搬送距離 Dr レジストローラのローラ径 N ラチェット機構の爪数 Vp(%) レジストローラ対とシート搬送装置と
のシート搬送速度差 Tr レジストローラを回転させるために必要なト
ルク 1(1a,1b,1c,1d) 感光体ドラム 8 給送装置(シート供給装置) 82 レジストローラ対(ローラ対) 821 レジストローラ 822 従動ころ 83 レジシャッタ(シート先端揃えシャッタ) 83a シート受け部 84 シート案内ガイド(シート案内手段) 861 ラチェットベース 862 ラチェット歯車 863 ストッパ 863a 弾性爪 864 クラッチばね 865 ラチェットベースの爪部(ラチェット爪) 865a 斜面 865b 係合面 866 ラチェット歯車の爪部(ラチェット爪) 866a 斜面 866b 係合面 867 ラチェット歯車の歯 871 ワンウェイクラッチベース 872 歯車 873 ストッパ 9 手差しトレイ付きシートカセット装置 10 シート搬送装置(シート搬送手段) 101 静電吸着搬送ベルト 105 従動ローラ対(ローラ対) 16 ワンウェイ機構(速度差吸収手段、一方向回
転伝達機構) 17 ワンウェイ機構(速度差吸収手段、一方向回
転伝達機構) 18 画像形成部(画像形成手段) 19 カラー画像形成装置(画像形成装置) 20 シート供給搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H072 AB09 CA01 JA02 JA08 3F049 AA10 CA33 DA12 EA02 EA12 LA02 LB03 3F101 FA01 FA02 FB02 FC07 FD02 FE22 LA02 LB03 3F102 AA02 AB01 BB02 DA05 EA03 FA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを供給するシート供給手段と、 前記シート供給手段によって供給されたシートを前記シ
    ート供給手段によるシート搬送速度よりも速いシート搬
    送速度で搬送するシート搬送手段と、 を備えたことを特徴とするシート供給搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記シート供給手段と前記シート搬送手
    段とのシート搬送速度の速度差を吸収する速度差吸収手
    段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のシート供
    給搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記シート供給手段は、前記シートを挟
    持して回転搬送するローラ対を有し、前記速度差吸収手
    段は、前記ローラ対のローラに回転力を伝達し、かつ前
    記シート搬送手段によって前記シートが引っ張られたと
    き、該シートに追従して前記ローラが回転するのを許容
    する一方向回転伝達機構であることを特徴とする請求項
    2に記載のシート供給搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記一方向回転伝達機構は、複数のラチ
    ェット爪を有するラチェット機構であり、前記シートの
    長さをLs、前記ラチェット爪1ピッチ分で前記シート
    搬送速度の速度差を吸収できるシート搬送距離をLrと
    して、Ls<Lrに設定したことを特徴とする請求項3
    に記載のシート供給搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記シート供給手段は、前記シートを挟
    持して回転搬送するローラ対を有し、前記ローラ対のロ
    ーラの直径をDr、前記ローラを回転させるのに必要な
    トルクをTr、前記シート搬送手段が前記ローラ対から
    前記シートを引き抜く力をFeとして、Dr>(2Tr
    /Fe)に設定したことを特徴とする請求項1乃至3の
    内、いずれか1項に記載のシート供給搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記シート供給手段と前記シート搬送手
    段は、前記シートを挟持して回転搬送するローラ対を各
    々有し、前記各々のローラ対のシート搬送方向を異なら
    しめて、前記シート供給手段のローラ対によって搬送さ
    れる前記シートを前記シート搬送手段のローラ対に案内
    するシート案内手段を前記各々のローラ対の間に備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート供給搬送装
    置。
  7. 【請求項7】 前記シート案内手段が備えられた側に位
    置するローラに対向するローラ側に、前記ローラ対のニ
    ップより上流側の位置で前記シートの先端を受け止めて
    下流側に回転可能なシート先端揃えシャッタを備えたこ
    とを特徴とする請求項6に記載のシート供給搬送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の内、いずれか1項に記
    載のシート供給搬送装置と、 前記シート供給搬送装置によって搬送されるシートに画
    像を形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7の内、いずれか1項に記
    載のシート供給搬送装置と、 前記シート供給搬送装置によって搬送されるシートに複
    数色の画像を形成するカラー画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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