JP3319820B2 - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JP3319820B2
JP3319820B2 JP15576393A JP15576393A JP3319820B2 JP 3319820 B2 JP3319820 B2 JP 3319820B2 JP 15576393 A JP15576393 A JP 15576393A JP 15576393 A JP15576393 A JP 15576393A JP 3319820 B2 JP3319820 B2 JP 3319820B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水道水等を電気分解して
アルカリイオン水と酸性イオン水とを連続的に生成する
電解水生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より図25に示すような電解水生成
器が提供されている。これは活性炭からなる濾材31と
中空糸膜にて形成された濾材32とを備えた浄水器3
と、電解槽2とからなるもので、電解槽2内には2種の
電極21,22が電解隔膜20で仕切られた状態で配設
されている。
【0003】水道水の蛇口に取り付けられた切換ユニッ
ト8から浄水器3へと送られた水は、浄水器3内におい
て浄化された後、直流電圧が電極21,22に印加され
ている電解槽2へ送られて、陰極となっている電極側に
アルカリイオン水が、陽極となっている電極側に酸性イ
オン水が生成される。この両種イオン水のうち、主利用
水(一般には飲料に供されるアルカリイオン水)は吐出
口23から送り出され、副利用水(酸性イオン水)は吐
出口24から排水口64へと送られる。
【0004】なお、電解槽2の電極21,22への電圧
印加開始は、切換ユニット8と浄水器3との間をつなぐ
水路に設置されたダイアフラム68を有する圧力検知用
スイッチPSによってなされる。また、浄水器3と電解
槽2とをつなぐ水路は、上記排水口64にもつながって
いるが、ボール弁66が水圧によって閉じているため
に、電解槽2へと向かう水が排水口64へ直接流れてし
まうことはない。
【0005】切換ユニット8からの水供給を止めたなら
ば、圧力検知用スイッチPSがオフとなって電解槽2の
電極21,22への通電が遮断されるとともに、電解槽
2内にある水は、前後に水圧差がないために開いている
ボール弁66を通じて排水口64へと排出される。ま
た、電解槽2においては、長時間にわたる電解で電極2
1,22の表面にスケール(炭酸カルシウム等)が析出
してしまうとともに、このスケールが電気分解能力を低
下させてしまうことから、上記の水供給を止めた際に、
電解槽2の電極21,22への電圧印加を直ちに停止す
るのではなく、たとえば30秒間ほど、それまでとは逆
極性の電圧を電極21,22に印加する逆極性電解を行
うことで、スケールを溶出させてしまうこともなされて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のもので
は、水供給を止めた時に圧力検知スイッチPSがオフと
なってしまうことについては電気的に処理することでス
ケール除去のための極性の切換と電圧の印加とは行える
ものの、水供給を止めると同時に、電解槽2内の滞留水
の排水が開始されてしまうことが問題となる。つまり、
逆極性電圧の印加開始時には排水が始まっており、しか
も電解槽内の水位がどんどん低くなってしまうために、
電極21,22における水面上に出た部分に付着してい
るスケールは、逆極性電圧を印加しているにもかかわら
ず除去することができない。このために、電解槽への逆
電圧印加の開始の後に排水手段を開いて電解槽内の滞留
水を排出するようにしたものが提案されている。この場
合、スケール除去については有効であるが、逆電圧印加
処理が終了してから滞留水の排出を行うために、この排
出完了までに時間がかかってしまい、再度電解水を使用
したい場合に待ち時間が長くなってしまう。
【0007】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その主たる目的とするところは逆極性電圧の印
加による電解槽の電極に付着したスケールの除去が確実
になされる上に電解槽内の滞留水の排出を速やかに行う
ことができる電解水生成装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、電解
にてアルカリイオン水と酸性イオン水とを生成してこれ
ら電解水を各別に吐出する電解槽と、電解槽への給水停
止に応じて電解槽に逆電圧を所定時間だけ印加する制御
装置と、電解槽への逆電圧印加の開始の後に開いて電解
槽内の滞留水を排出する排水手段とを備えるとともに、
排水手段による排水に連動して開く空気取り入れ口を両
電解水の吐出経路中の最も高い位置に備えていることに
特徴を有している。
【0009】
【作用】本発明によれば、スケール除去のための逆極性
電圧の印加開始時点では電解槽内の滞留水の排水が開始
されていないために、電極上部に付着したスケールも除
去することができる上に排水時は空気取り入れ口からの
空気の流入で速やかに排水を行うことができる。
【0010】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、この電解水生成器1は、図1に示すように、ハウ
ジング10内に電解槽2と逆洗ユニット4と切換弁5と
マニホールドブロック6とを納めるとともに、カートリ
ッジ型の浄水器3をハウジング10に着脱自在としたも
のとして形成されている。
【0011】電解槽2は前記従来例と同様に、2種の電
極21,22とこの両者を仕切る電解隔膜20とを備え
たもので、底部側に流入口25を、上部側に一方の電極
22を囲む空間に連通する吐出口23と、他方の電極2
1を囲む空間に連通する吐出口24とを備えており、吐
出口23はハウジング10の上部に回動自在に取り付け
られたプラグ15を通じてフレキシブルに形成されると
ともに先端にノズル18が取り付けられた吐出管17に
接続されている。
【0012】なお、プラグ15の外面とハウジング10
との間に配されたOリング16は、漏水防止のためのも
のではなく、プラグ15の回動に対して適切な抵抗を与
えるためのものである。また、フレキシブルに形成され
た吐出管17は、流し台のシンクからの跳ね返り等によ
る外部汚染による内部滞留水中の雑菌繁殖を極力抑える
ために、たとえばステンレスのような金属管で形成する
とともにノズル18も金属製としているのであるが、こ
のままでは冬場に管内滞留水の凍結を招くことがあるた
めに、ここでは金属製フレキシブル管の外側を非金属製
のフレキシブル管で覆ったものを用いている。フレキシ
ブル管ベース17aと、ノズル18を螺合させている保
持部材17bも非金属製としている。
【0013】カートリッジ型とされた浄水器3は、ケー
ス30内部に活性炭からなる濾材31と中空糸膜からな
る濾材32とを納めたもので、ハウジング10に超音波
溶着等の手段で固着された収納ケース11内に納めら
れ、収納ケース11の上端に螺合する蓋33で固定され
る。図中12はハウジング10に対して着脱自在とされ
たカバー12である。このようにハウジング10におけ
る収納ケース11に納められた浄水器3は、その下端に
設けられた2つの開口部が、収納ケース11の底部に設
けられた2つのプラグ13,14に夫々水密的に連通す
る。収納ケース11の底部で上端が開口するとともにハ
ウジング10の下面で下端が開口する排水管39は、上
記カバー12と蓋33とを外して浄水器3を取り出す時
に、浄水器3内から出た水を排出して、この水が電解槽
2側に流れることを防ぐ。
【0014】逆洗ユニット4は、浄水器3内の濾材3
1,32の目詰まりを、いったん浄水器3を通すことで
濾過した浄水を浄水器3に逆流させる逆洗を行うことで
解消するためのもので、図3に示すように、シリンダー
40と、シリンダー40内に配されたピストン41、ピ
ストン41にスライド自在に係合するとともに、ピスト
ン41の下降に伴って弁体43をばね45に抗して引き
下げる連動ピン42とからなるもので、シリンダー40
の上端には上記浄水器3にプラグ13を介してつながる
ポート46と、弁体43の下降で開くとともに弁体43
の上昇で閉じられる吐出口44とが設けられており、シ
リンダー40におけるピストン41の下方空間は、次に
述べる切換弁5のポート55に連通している。
【0015】上記逆洗ユニット4の下方に取り付けられ
た切換弁5は、両端にポート51,54を有するととも
に、周面における軸方向にずれたところに3つのポート
52,53,55を備えて、内蔵する可動体56が水圧
で移動することで、図3に示すポート51,52間が連
通するとともに、ポート55,53が可動体56の外周
空間57を通じて連通する状態と、図4に示すように、
ポート54,55間が連通するとともに、外周空間57
を通じてポート52,53間が連通する状態とに切り換
える。なお、ポート52は上記浄水器3にプラグ14を
介してつながっている。
【0016】そしてマニホールドブロック6は、上記逆
洗ユニット4のポート44につながっているポート60
と、上記電解槽2の流入口25につながっているポート
61と、上記切換弁5のポート53につながっているポ
ート62と、電解槽2の吐出口24につながっているポ
ート63とを備えているとともに、2つの排水口64,
65を備えたもので、排水口64はポート62に連通
し、排水口65はポート63に連通している。また、両
排水口64,65の間には、排水口65側の水圧が所定
圧以上である時に排水口64側への水の流入を許す逆止
弁67が設けられており、互いに連通しているポート6
0,61と、排水口64との間にはボール弁66が設け
られている。さらに、ポート60,61に連通する部分
には、水圧でダイアフラム68がたわむ時に接点が切り
替わる圧力検知用スイッチPSが設けられ、電解槽2の
流入口25とポート61とを接続している流路途中には
電磁弁からなる常開型の排水弁70が設けられている。
電解槽2の吐出口24とポート63とをつなぐ水路に設
置された放熱器7は、後述の電解用電源回路D2 (特に
全波整流器)の水冷用である。
【0017】このように形成された電解水生成器1は、
上記切換弁5における両端に位置した2つのポート5
1,54が夫々接続管97,98を介して水道の蛇口に
取り付けられる切換ユニット8に接続される。この切換
ユニット8は、図6に示すように、上端部が蛇口の放水
管の先端への固着部89となっているとともに内部に弁
室81を備えた本体80と、本体80の下面開口部に取
り付けられたカバー87、上記弁室81に納められたロ
ータリー弁82、そしてロータリー弁82を回転させる
ためのレバー83とからなるもので、ロータリー弁82
には3つの水路84,85,86が形成されており、図
に示す水路84が固着部89で囲まれた流入口90に連
通する時、放水管からの水は、流入口90と水路84と
を経て上記接続管98がつながれた吐出口91に流れ、
水路85を流入口90に連通させれば、水は上記接続管
97がつながれた吐出口92に流れ、さらに水路86が
流入口に連通する時、水は弁室81側面に穿たれた孔9
3からカバー87に設けられた吐出口88へと流れる。
そして、ロータリー弁82における水路84,85,8
6が開口していない部分で流入口90を閉じる時、蛇口
からの水はここで止められる。
【0018】次に動作について説明する。まず電解水を
取り出す場合であるが、これは切換ユニット8におい
て、水を接続管97へと流せばよい。接続管97から電
解水生成器1の切換弁5におけるポート51に至った水
は、図1及び図3に示すように、その水圧で可動体56
を図中左方に押圧して、ポート52からプラグ14を経
て浄水器3に入り、濾材30,31による濾過を受けた
後、逆洗ユニット4のポート46に至る。そしてポート
46からシリンダー40内に入った水は、水圧によって
まずピストン41を押し下げて、それまで弁体43で閉
じられていた吐出口44を開き、この吐出口44からマ
ニホールドブロック6のポート60,61及び開いてい
る排水弁70を通じて電解槽2の流入口25に至り、電
解槽2内において電解される。なお、電解槽2への通電
は、逆洗ユニット4からマニホールドブロック6にポー
ト60から入った水の水圧を圧力検知用スイッチPSが
検知することで開始される。
【0019】そして電解槽2における2種の電極21,
22のうち、電極21が陽極に、電極22が陰極となる
ように直流電圧を印加しておれば、吐出口23に連通す
る吐出管17にはアルカリイオン水が吐出されるもので
あり、吐出口24に連通する排水管65には酸性イオン
水が吐出される。切換ユニット8において、水を接続管
98へと流せば、図2及び図4に示すように、この水は
切換弁5におけるポート54に至ってその水圧で可動体
56を図中右方に押圧し、ポート55から逆洗ユニット
4におけるピストン41の下方空間に流入し、ピストン
41を押し上げて、弁体43で吐出口44を閉じるとと
もに、ピストン41の上方空間に溜まっていた濾過済み
の浄水をポート46から浄水器3側に逆流させる。この
逆流水は、濾材32,31を逆洗して濾材32,31に
付着していた不純物を洗い流した後、プラグ14から切
換弁5のポート52,53とマニホールドブロック6の
ポート62とを経て排水口64から排出される。なお、
接続管98から電解水生成器1への水の流入は、逆洗ユ
ニット4におけるピストン41を上死点まで移動させた
時点で終了する。
【0020】そして、上記逆洗を開始すると圧力検知用
スイッチPSがオフになるが、これをうけて、排水弁7
0が閉じられるとともに電解槽2の電極21,22には
それまでと逆極性の電圧が印加されるものであり、この
結果、電極21,22に付着したスケールの除去がなさ
れる。また、上記排水弁70が閉じられているために、
電解槽2内には水が滞留したままであり、電極21,2
2全面のスケール除去が効果的になされる。
【0021】なお、圧力検知用スイッチPSは、切換ユ
ニット8において止水を行った時にもオフとなるため
に、逆極性電圧の印加は、これを行うように設定してい
る時だけなされるようになっているとともに、所定時間
だけなされるものであり、所定時間経過後は、逆極性電
圧の印加の停止と排水弁70の開放とがなされ、電解槽
2内の水は、流入口25からポート61を通じてマニホ
ールドブロック6に入り、水圧差が無いために開いた状
態にあるボール弁66を経て排水口64から排出され
る。電解槽2内の滞留水の排水が完了した後に電界槽2
への逆電圧印加を終了するようにしてもよい。
【0022】ここにおいて、電解水の吐出時に使用され
る排水口65とは異なる排水口64から浄水器3の逆洗
水や電解槽2内の滞留水の排出を行うために、これら排
水によって排水口65から吐出される電解水のpH値が
低下したり汚染されたりすることがないものであり、排
水口65から吐出される電解水(通常、酸性イオン水)
も利用する場合、有効な電解水を得ることができる。
【0023】なお、逆洗ユニット4内の浄水を押し出す
ために逆洗ユニット4のピストン41の下方空間に入っ
た水は、次の電解水生成時におけるピストン41の下降
で、切換弁5のポート55とポート53及びマニホール
ドブロック6のポート62を経て排水口64から排出さ
れる。排水口65から吐出される電解水を利用しないの
であれば、排水口65を封栓するとよい。この場合、電
解水生成時にポート63からマニホールドブロック6に
入った電解水は、逆止弁67を通じて排水管64側に流
れる。従って、不要な水の処理を一括して排水管64で
行うことができる。
【0024】図5は上記電解水生成器1における回路図
であって、図中Cはマイクロコンピュータにて構成され
たコントローラであり、前記圧力検出用スイッチPSが
接続されたコントローラCには、電源スイッチSW1
電極21,22への印加電圧を手動反転させるための切
換スイッチSW2 、急速電解動作を行わせるためのスイ
ッチSW3 、通常の電解動作時における電解電圧を選択
するための選択スイッチSW4 、浄水器3の使用時間の
積算値を設定するためのスイッチSW5 、吐出管17か
ら吐出される電解水がアルカリイオン水である時と酸性
イオン水である時とで異なる報知音を出すコントローラ
C内蔵の報知回路のオンオフ用のスイッチSW6 等が接
続されているとともに、これらスイッチSW1 〜SW6
の操作に応じて点灯・点滅する発光表示部L1 〜L9
接続されている。
【0025】またコントローラCには、トランスT1
2次巻線側の異なる電圧を取り出すことができる複数の
タップと電極21,22との接続切換用のリレーRy2
〜Ry6 や、極性切換用のリレーRy7 ,Ry8 、電解
動作のオンオフ用のリレーRy1 ,排水弁70の開閉用
のリレーDR1 が接続されている。図中T2 はコントロ
ーラC用の電源を取り出すためのトランス、D1 はコン
トローラC用の電源回路、D2 はトランスT1 の二次出
力から電極21,22に印加するための直流電源を取り
出す電源回路であり、この電源回路D2 における発熱が
大である全波整流器は、前述のように、放熱器7によっ
て水冷されている。このように水冷しているとはいえ、
副利用水である電解水で冷却を行うために、主利用水が
吐出される吐出管17からの電解水の温度が上昇してし
まうことはない。
【0026】電源回路D2 中に挿入された低抵抗値の抵
抗Rの両端電圧が入力されるコンパレータCPは、抵抗
Rでの電圧降下に応じて通電電流の大きさを規定の上限
値と比較するためのもので、通電電流が電極21,22
への印加電圧に応じて規定された上限値を越えた時には
コントローラCへ過電流検知信号を出力し、コントロー
ラCはこれを受けてリレーRy2 〜Ry6 を切り換える
ことで、前記選択スイッチSW4 で選択された電圧より
も低い電圧を電極21,22に印加する。前述の急速電
解のためのスイッチSW3 は、pH値が11程度の飲用
には適さないものの野菜の灰汁抜き等に適しているアル
カリイオン水や、pH値が2.7程度のまな板の殺菌に
適した酸性イオン水を得たい時に使用するもので、この
スイッチSW3 が投入されれば、電極21,22への印
加電圧が最も高い状態となる。
【0027】電源スイッチSW1 が投入された状態で、
前述のように切換ユニット8から接続管97を通じて電
解水生成器1に水が供給されれば、浄水による圧力検知
用スイッチPSのオンでコントローラCは選択スイッチ
SW4 で選択されている電圧を、切換スイッチSW2
設定されている極性で電極21,22に印加して電解動
作を行わせ、その後の圧力検知用スイッチPSのオフに
より、上記極性とは逆極性の電圧を電極21,22に短
時間だけ印加して、電極21,22に生じたスケールの
除去を行う。浄水器3を通過した後の浄水の水圧で電解
槽2の動作を制御するために、浄水器3の目詰まりの影
響を受けることがないものであり、また電解槽2の電極
のスケール除去動作が自動的になされるものである。
【0028】ここにおいて、上記スケール除去のための
逆極性電圧の印加時の電圧は、できるだけ高い方が好ま
しく、このために上記急速電解を行う場合と同じ電圧を
使用するようになっているのであるが、この電圧は長時
間通電時の温度上昇等のこともあるために、さほど高く
はない。一方、スケール除去のための逆極性電圧の印加
は上述のようにタイマーで管理された短時間だけなされ
るものであって、長時間通電のおそれがないことから、
図5に示すように、逆極性電圧印加によるスケール除去
のための専用の最も高圧となるタップ及びこの電圧を利
用するためのリレーRy9 を設けてもよい。
【0029】図7に示す電解水生成器1は、電解槽2の
上部もしくは両電解水の吐出経路中の最も高い位置に空
気取り入れ口71,71を設けるとともにこの空気取り
入れ口71を開閉する電磁弁72,72を設けたもの
で、スケール除去のための逆極性電圧の印加が終了した
時点で行う排水弁70の開放による電解槽2内の滞留水
の排水の開始と同時に、電磁弁72,72を開いて空気
取り入れ口71,71を開くことで、電解槽2内の滞留
水の排水を速やかに行えるようにしたものを示してい
る。
【0030】また図8に示す電解水生成器1は、排水弁
70が設けられた排水路を電解槽2の底面に開口させる
ことで、電解槽2内の滞留水をすべて排水できるよう
に、また排水路を複数設けることで速やかに排水できる
ようにしたものを示している。排水後は内部滞留水が殆
ど無くなるために、残水による菌の発生や水のいたみ等
を少なくすることができる。
【0031】図9及び図10に示す電解水生成器1は、
図1〜図6に示したものとほぼ同じ構成をもつが、ここ
では電解槽2の吐出口24とマニホールドブロック6の
ポート63とをつなぐ水路に抵抗弁73を介在させてい
る。この抵抗弁73は、吐出口24から流出する電解水
(通常、酸性イオン水)で引っ張られることによるサイ
ホン現象によって、スケール除去のための逆極性電圧の
印加時に電極21側に生じる他方の電解水(アルカリイ
オン水)が吐出口24から流出してしまうことを防ぐ。
排水口65から得られる電解水のpH値が逆性の電解水
の混入で低下したりスケールを含む水によって汚染され
てしまったりすることを抵抗弁70が防いでいるわけで
ある。
【0032】また、図示例のものでは、排水口64と排
水口65との間に設けた逆止弁67を、下方に向けて開
口している排水口65の直上に配している。この場合、
排水口65を閉じて吐出口24からの電解水を排水口6
4側から排出させるにあたり、排水口65を閉じるため
の栓74によって、図11に示すように、逆止弁67を
強制的に開くことができるようになるために、排水口6
5に至った水を排水口64から排出することをスムーズ
に行うことができるようになり、従って排水口65を閉
じた時に浄水器3等の目詰まりが原因で逆止弁67を押
し開くために必要な水圧が得られないために吐出口24
からの電解水の排水が阻害されてしまうようなことが生
じないものとなる。
【0033】図12に示す電解水生成器1は、飲用に供
されるアルカリイオン水にカルシウム添加を行えるよう
にしたもので、浄水器3から電解槽2におけるアルカリ
イオン水生成側の電極22側の部分に至る流路にバイパ
ス路を設けて、このバイパス路に、カルシウム剤を納め
たカルシウム添加用ケース75とポンプ76とを設ける
とともに、このバイパス路の出入り口のところに夫々電
磁弁77,77を設けている。図中Rya、Rybは電
磁弁77,77開閉用のリレーである。
【0034】このものにおいては、電極22側でアルカ
リイオン水を生成する時にだけ電磁弁77が開くととも
にポンプ12が作動して、電極22側へと送られる水の
一部がカルシウム添加用ケース75内を通過してカルシ
ウム剤と接触するものであり、この結果、電極22側で
生成されるアルカリイオン水は、カルシウムイオン濃度
の高いものとなり、また電解槽2に供給される水が地下
水のようにpH強度の増加の妨害物質である炭酸成分を
多く含むものであっても、電解槽2に入る前にカルシウ
ムで中和(Ca2++CO3 2-→CaCO3↓)させてしま
うことができるために、アルカリイオン水の生成が阻害
されてしまうことがないものとなる。また、電解を行わ
ない時や、電極21,22に印加する電圧極性を切り換
えて電極22側で酸性イオン水を生成する場合には、電
磁弁77が閉じられたままであるために、カルシウム添
加用ケース75に納めたカルシウム剤の無駄な消費がな
いものである。
【0035】ポンプ12はカルシウム剤に接触する水の
量を多くしたり、調節したりすることができるようにす
るために設けたものである。この調節は、電解槽2に供
給される水中の炭酸ガス成分の多少に応じて行うものと
しておくとよい。なお、図では炭酸ガス成分の検出手段
は示していない。なお、カルシウム剤を納めたカルシウ
ム添加用ケース75内には、図に示すように、電位を与
えることができるようにしたり、無機系抗菌材料、たと
えば銀添着不織布等を納めておくとよい。カルシウム剤
は栄養価の高い物質であるために、カルシウム添加用ケ
ース75内に黴や細菌類が発生しやすいのであるが、こ
れを防ぐことができる。
【0036】図13に示す電解水生成器1は、浄水器3
から電解槽2における両電極21,22に分岐するまで
の流路の途中にバイパス路を設けて、ここにカルシウム
添加用ケース75とポンプ76と電磁弁77,77とを
設けたものを示している。このものでは、電解槽2にお
いて電解を行って電解水を生成する場合にのみ、電磁弁
77を開く。
【0037】図14に示す電解水生成器1は、圧力検知
用スイッチPSのオンで電解を開始するのではなく、電
解槽2の吐出側に配した水流検知スイッチFSで電解を
開始するようにしてある。一対の対向する金属小片から
なる水流検知スイッチFSは、この部分が水で満たされ
ないことにはオンにならないために、電解槽2内に水が
無い状態で電解が開始されてしまうことがない。
【0038】図15〜図17に示す電解水生成器1は、
逆洗ユニット4と、水流の方向によって切り換えを行う
切換弁5とを備えて、浄水器3の逆洗を供給される原水
の水圧の利用して行えるようにしたものにおいて、切換
弁5に入る水流の方向を変更する電磁三方弁からなる流
路変更弁77をハウジング10内に納めることで、蛇口
との接続を単一のホース99で行えるようにしたもので
あり、また流路変更弁77の切換は、ハウジング10表
面に配したスイッチSWaで行えるようにしたものであ
る。図中Ryfは流路変更弁77用のリレーである。
【0039】図18〜図20に示すように、蛇口に取り
付けられる切換ユニット8側に水圧検知スイッチPSa
を設けて、この水圧検知スイッチPSaとリレーRyf
とをホース99に付設した電気コード78で接続し、レ
バー83が2位置のいずれにおいてもホース99側に送
水が可能となっている切換ユニット8の上記2位置によ
る内部水路の違いで、一方の送水位置でのみ水路検知ス
イッチPSaがオンとなるようにすれば、切換ユニット
8と電解水生成器1とを単一のホース99で接続してい
るにもかかわらず、切換ユニット8側で逆洗動作を指示
することができる。
【0040】図21〜図24に示すように、切換ユニッ
ト8側にレバー83の位置の検出用スイッチSLとこの
スイッチSLのオンで赤外線発光を行う発光部LTとを
設けるとともに、電解水生成器1側に上記発光部LTか
ら出る赤外線を検知してリレーRyfを作動させる受光
部LRを設けて、切換ユニット8と電解水生成器1とを
ワイヤレスで接続してもよい。なお、切換ユニット8に
おける発光部LTは、電解水生成器1が切換ユニット8
から見てどの方向に設置されてもいいように、切換ユニ
ット8に設けた回転自在となっている回転部95に配し
て、発光方向を可変としておくことが望ましい。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明においては、電解槽
への給水停止に応じて電解槽に逆電圧を所定時間だけ印
加する制御装置と、電解槽内の滞留水を排出する排水手
段とを備えたものにおいて、電界槽への逆電圧印加の開
始の後に排水手段による排水を開始するために、スケー
ル除去のための逆極性電圧の印加開始時点では電解槽内
の滞留水の排水が開始されておらず、従って電極上部に
付着したスケールも除去することができるものであり、
しかも逆極性電圧印加後電解槽内の滞留水の排出時には
空気取り入れ口からの空気の流入によって速やかに排水
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の電解水生成時を示す断面図である。
【図2】同上の逆洗及び止水時を示す断面図である。
【図3】同上の逆洗ユニットと切換弁の電解水生成時を
示す断面図である。
【図4】同上の逆洗ユニットと切換弁の逆洗及び止水時
を示す断面図である。
【図5】同上の回路図である。
【図6】切換ユニットを示すもので、(a)は横断面図、
(b)は縦断面図である。
【図7】他の電解水生成器の概略断面図である。
【図8】別の電解水生成器の概略断面図である。
【図9】さらに他の電解水生成器の電解水生成時を示す
断面図である。
【図10】同上の逆洗及び止水時を示す断面図である。
【図11】同上の排水口の封栓時を示す部分断面図であ
る。
【図12】他の電解水生成器の概略断面図である。
【図13】別の電解水生成器の概略断面図である。
【図14】更に他の電解水生成器の概略図である。
【図15】更に別の電解水生成器の電解水生成時を示す
概略図である。
【図16】同上の逆洗時を示す概略図である。
【図17】同上の斜視図である。
【図18】他例の斜視図である。
【図19】同上の部分概略図である。
【図20】(a)(b)(c)(d)は同上の切換ユニットの動作説
明図である。
【図21】別の例の斜視図である。
【図22】同上の部分概略図である。
【図23】(a)(b)(c)(d)は同上の切換ユニットの動作説
明図である。
【図24】(a)(b)(c)(d)は同上の切換ユニットの動作説
明図である。
【図25】従来例の概略断面図である。
【符号の説明】
1電解水生成器 2電解槽 3浄水器 70 排水弁
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 徹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−138170(JP,A) 特開 平3−207486(JP,A) 実開 平3−123595(JP,U) 実開 平6−29692(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解にてアルカリイオン水と酸性イオン
    水とを生成してこれら電解水を各別に吐出する電解槽
    と、電解槽への給水停止に応じて電解槽に逆電圧を所定
    時間だけ印加する制御装置と、電解槽への逆電圧印加の
    開始の後に開いて電解槽内の滞留水を排出する排水手段
    とを備えるとともに、排水手段による排水に連動して開
    く空気取り入れ口を両電解水の吐出経路中の最も高い位
    置に備えていることを特徴とする電解水生成装置。
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