JP3319558B2 - 指示計器のピン端子保持構造 - Google Patents

指示計器のピン端子保持構造

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JP3319558B2
JP3319558B2 JP00292796A JP292796A JP3319558B2 JP 3319558 B2 JP3319558 B2 JP 3319558B2 JP 00292796 A JP00292796 A JP 00292796A JP 292796 A JP292796 A JP 292796A JP 3319558 B2 JP3319558 B2 JP 3319558B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指示計器のピン端
子保持構造に係り、特にクロスコイル型指示計器に用い
られ交差コイルの一端が接続される指示計器のピン端子
保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、互いに直交する磁界を発生す
る一対のコイルにそれぞれ測定量に応じて変換する電流
を流し、前記一対のコイルがそれぞれ発生する磁界を合
成した合成磁界の方向にマグネットロータ(回転子)を
回動させ、このマグネットロータとともに回動する指針
により測定量の表示を行なうようにしたクロスコイル型
の指示計器が知られている。
【0003】図9(a)に一般的なクロスコイル型指示
計器の外観図を示す。指示計器のムーブメント101
は、上端部が開放された円筒状のシールドケース102
を有しており、このシールドケース102の内部にはコ
イルボビン103が収容されている。
【0004】このコイルボビン103には、図示しない
二つのコイルが互いに直交するように導線Rが巻回され
るとともに、図示しない円盤状のマグネットロータの中
心に取り付けられた回転軸104が回転自在に配設され
ており、この回転軸104の先端部には、図示しない指
針が取り付けられることとなる。
【0005】また、このコイルボビン103の周縁部の
直径方向の対称位置には、シールドケース102より外
方に突出する一対の保持フランジ106が一体に形成さ
れており、各保持フランジ106には、上端部107A
に各コイルを構成する導線Rの一端が接続されるととも
に、シールドケース2の周面に沿って上下方向に延在す
るピン端子107が嵌挿されている。
【0006】このピン端子107は、大別すると、図9
(b)に示すように、上端部107Aに交差コイルの導
線Rが絡げられ、半田付けされる先端部108と、HP
C(Hard Printed Circuit)基板120に設けられたピ
ン端子121(オス側端子)に嵌合するための嵌合部1
09(メス側端子)を終端部に有する本体部110と、
を備えて構成されている。
【0007】先端部108には、交差コイルを構成する
導線が絡げられる絡げ部108Aが設けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のムーブメン
ト101を製造する際には、コイルボビン103に導線
Rを巻回した後、保持フランジに嵌挿されたピン端子1
07の先端部108の絡げ部108Aに導線Rの一端を
絡げた後、半田付けし、さらに先端部108を回転軸1
04側に折曲げて完成品としている。
【0009】ところで、ピン端子107の保持フランジ
106に対する固定は、ピン端子107と保持フランジ
106とを嵌合する際の接触抵抗に頼っており、使用状
態によっては保持力が低下し、ガタが生じてしまい、疲
労等により先端部107Aに半田付けされた導線Rが断
線してしまう可能性があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、保持フランジに
嵌挿されているピン端子のガタつきを抑制し、導線の断
線を防止することが可能な指示計器のピン端子保持構造
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、導線を巻回して交差コイル
を形成するためのコイルボビン本体の周縁部に形成され
た保持フランジに設けられた貫通孔に嵌挿されると共
に、前記嵌挿方向側にある当接部が、前記貫通孔に設け
られた前記当接部と対向する当接面に、当接した状態を
保持し、前記導線の一端が固定されるピン端子を保持す
るピン端子保持構造において、前記ピン端子は、前記貫
通孔に嵌挿された後に当該ピン端子の前記当接面と当接
する前記当接部が、前記貫通孔の当接面に向かうような
付勢力を与える付勢部材を備えて構成する。
【0012】請求項1記載の発明によれば、ピン端子の
付勢部材は、貫通孔に嵌挿された後に当該ピン端子の当
接部が、前記貫通孔内の当接面に向かうような付勢力を
与える。従って、ピン端子は、貫通孔内で常時保持フラ
ンジに当接して固定保持されることとなり、ガタつきの
発生を抑制することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記付勢部材は前記ピン端子の先端部と一
体的に形成され、前記ピン端子の先端部を前記貫通孔へ
挿入し、前記先端部を前記コイルボビン本体の中心方向
に所定角度折曲げることにより前記付勢部材が前記保持
フランジに当接し、当該ピン端子の当接部が、前記貫通
孔内の当接面に向かうための付勢力を与えるように構成
する。
【0014】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、ピン端子の先端部を前記貫通
孔へ挿入し、先端部をコイルボビン本体の中心方向に所
定角度折曲げることにより付勢部材が保持フランジに当
接し、当該ピン端子の当接部が、貫通孔内の当接面に向
かうための付勢力を与えるので、簡易な構成にもかかわ
らず、ピン端子は、貫通孔内で常時保持フランジに当接
することとなり、ガタつきの発生を抑制することができ
る。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明において、前記付勢部材は、所定の弾性
を有する弾性材料で構成されているように構成する。請
求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項2記載
の発明の作用に加えて、付勢部材は、所定の弾性を有す
る弾性材料で構成されているので、その弾性力により確
実に付勢力を与えることができる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の発明において、前記付勢部材
は、前記ピン端子の先端部に略コの字状の切欠部を設
け、この切欠部の内側のピン端子部分を所定方向に折り
曲げることにより形成する。請求項4記載の発明によれ
ば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明にお
いて、付勢部材は、ピン端子の先端部に略コの字状の切
欠部を設け、この切欠部の内側のピン端子部分を所定方
向に折り曲げることにより形成されているので、製造工
程が簡略化される。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の発明において、前記付勢部材
は、断面略への字状を有し、前記ピン端子の先端部に接
着あるいは接合するように構成する。請求項5記載の発
明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
発明において、付勢部材は、断面略への字状を有し、ピ
ン端子の先端部に接着あるいは接合するようにしている
ので、ピン端子先端部とは異なる材料で形成することも
可能であり、ピン端子先端部の材料の影響をあまり受け
ることなく、確実に付勢力を与える材料を選択すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態を説明する。第1実施形態 図1(a)及び図1(b)にコイルボビンの保持フラン
ジに取り付ける前のピン端子の外観図を示す。図1
(a)は側面図、図1(b)は正面図である。
【0019】ピン端子1は、大別すると、交差コイルの
導線が絡げられ、半田付けされる先端部2と、先端部2
と一体に形成され、先端部2をコイルボビンの回動軸側
に折曲げることにより保持フランジに当接するバネ部材
3と、HPC(Hard PrintedCircuit)基板に設けられ
たピン端子(オス側端子)に嵌合するための嵌合部4
(メス側端子)を終端部に有する本体部5と、を備えて
構成されている。
【0020】先端部2には、交差コイルを構成する導線
が絡げられる絡げ部2Aが設けられている。次に図2を
参照してクロスコイル型指示計器の組立方法について説
明する。図2に一般的なクロスコイル型指示計器の組立
途中の外観図を示す。
【0021】指示計器のムーブメント11は、上端部が
開放された円筒状のシールドケース12を有しており、
このシールドケース12の内部にはコイルボビン13が
収容されている。このコイルボビン13には、図示しな
い二つのコイルが互いに直交するように導線R(図2
(c)参照)が巻回されるとともに、図示しない円盤状
のマグネットロータの中心に取り付けられた回転軸14
が回転自在に配設されており、この回転軸14の先端部
には、図示しない指針が取り付けられることとなる。
【0022】また、このコイルボビン13の周縁部の直
径方向の対称位置には、シールドケース12より外方に
突出する一対の保持フランジ16が一体に形成されい
る。この保持フランジ16には、図2(a)に示すよう
に、ピン端子1を嵌挿するための貫通孔16Aが設けら
れている。
【0023】この保持フランジ16の貫通孔16Aの下
方開口16A1 側から上方開口16A2 側に向かってピ
ン端子1の先端部2側を挿入し、ピン端子1の当接部2
Bを貫通孔16A内の当接面16Bに当接させる。図2
(b)に、ピン端子1の当接部2Bが貫通孔16A内の
当接面16Bに当接した状態を示す。
【0024】この状態で、絡げ部2Aに交差コイルを構
成する導線Rの一端を絡げて、半田付けを行なう。そし
て、図2(c)に示すように、ピン端子1の先端部2を
回転軸14側に折曲げ、バネ部材3を保持フランジ16
の上面16Cに当接させる。
【0025】この結果、バネ部材の弾性力により図2
(c)中、矢印X方向にピン端子1は押し上げられ、ピ
ン端子1の当接部2Bが保持フランジ16の貫通孔16
A内の当接面16Bに当接した状態を保持することとな
る。従って、ピン端子1の保持フランジ16に対するガ
タつきを抑制することができ、絡げ部2Aに半田付けさ
れた導線Rの断線を防止することが可能となる。
【0026】図3に上記ムーブメント11をHPC基板
に取り付けた場合を示す。図3に示すように、ムーブメ
ント11の嵌合部4がHPC基板20に立設されている
ピン端子21に嵌合されることにより、交差コイルの導
線Rは、HPC基板20側の図示しない電気回路にピン
端子1を介して電気的に接続されることとなり、各種表
示を行なえることとなる。
【0027】上記ムーブメント11を車載用機器として
搭載した場合には、HPC基板20を介してムーブメン
ト11に伝達される車両の振動等によっても、保持フラ
ンジ16とピン端子1との間のガタつきの発生を抑制す
ることができ、導線Rの断線を抑制して、ムーブメント
11の装置寿命を延ばすことが可能となる。
【0028】以上の説明のように、本実施形態によれ
ば、ムーブメントを構成するピン端子及び保持フランジ
の間のガタつきを抑制して導線の断線を抑制することに
より、クロスコイル型指示計器の信頼性を向上させ、寿
命を延ばすことが可能となる。 第2実施形態 上記第1実施形態においては、ピン端子の嵌合部はメス
型端子を構成していたが、本第2実施形態は、ピン端子
の嵌合部をオス型端子として構成した場合の実施形態で
ある。
【0029】図4に第2実施形態のピン端子の外観図
(側面図)を示す。ピン端子31は、大別すると、交差
コイルの導線が絡げられ、半田付けされる先端部32
と、先端部32と一体に形成され、先端部32をコイル
ボビンの回動軸側に折曲げることにより保持フランジに
当接するバネ部材33と、HPC基板に設けられたメス
側端子に嵌挿するための嵌挿部34(オス側端子)を終
端部に有する本体部35と、を備えて構成されている。
【0030】先端部32には、交差コイルを構成する導
線が絡げられる絡げ部32Aが設けられている。図5に
上記ピン端子31を用いてムーブメント41を構成し、
このムーブメント41をHPC基板に取り付けた場合を
示す。
【0031】図5に示すように、ムーブメント41を構
成するピン端子31の嵌挿部34がHPC基板50に立
設されているメス端子51に嵌合されることにより、交
差コイルの導線Rは、HPC基板50側の図示しない電
気回路にメス端子51を介して電気的に接続されること
となり、各種指示が行なえることとなる。
【0032】この場合においても、第1実施形態の場合
と同様に、ムーブメント41を車載用機器として搭載し
た場合には、HPC基板50を介してムーブメント41
に伝達される車両の振動等によっても、保持フランジ4
2の上面42Aにピン端子31のバネ部材33が当接す
ることにより、ピン端子31の当接部32Bを保持フラ
ンジ42の貫通孔内の当接面42Bに当接させて保持フ
ランジ42とピン端子31との間で発生するガタつきを
抑制することができ、導線Rの断線を抑制して、ムーブ
メント41の装置寿命を延ばすことが可能となる。
【0033】以上の説明のように、本第2実施形態によ
れば、ムーブメントを構成するピン端子及び保持フラン
ジの間のガタつきを抑制して導線の断線を抑制すること
により、クロスコイル型指示計器の信頼性を向上させ、
寿命を延ばすことが可能となる。第3実施形態 上記第1及び第2実施形態においては、ピン端子の先端
部とバネ部材とを一体に形成していたが、本第3実施形
態は、ピン端子とバネ部材とを別部材として構成した場
合の実施形態である。
【0034】図6に第3実施形態のピン端子の外観図を
示す。ピン端子61は、大別すると、ピン端子本体62
と、断面形状が略への字状であり、ピン端子本体62に
溶接あるいは接着され、保持フランジに当接させるため
のバネ部材63と、を備えて構成されている。
【0035】ピン端子本体62は、交差コイルの導線が
絡げられ、半田付けされる先端部64と、HPC基板に
設けられたピン端子(オス側端子)に嵌合するための嵌
合部65(メス側端子)と、を備え、先端部64には、
交差コイルを構成する導線が絡げられる絡げ部64Aが
設けられている。
【0036】このピン端子61を用いてムーブメントを
構成する場合においても、第1及び第2実施形態と同様
に、バネ部材63を保持フランジの上面に当接させるこ
とにより、ピン端子61の当接部64Bを保持フランジ
の貫通孔内の当接面に当接させてピン端子及び保持フラ
ンジの間のガタつきを抑制して導線の断線を抑制するこ
とができ、クロスコイル型指示計器の信頼性を向上さ
せ、寿命を延ばすことが可能となる。
【0037】さらにバネ部材63は、ピン端子61の先
端部64に接着あるいは接合するようにしているので、
ピン端子先端部64とは異なる材料で形成することも可
能であり、ピン端子先端部64の材料の影響をあまり受
けることなく、確実に付勢力を与える材料を選択するこ
とができ、より確実に付勢力を与えることができ、確実
にガタつきの発生を抑制することができる。
【0038】上記各実施形態においては、バネ部材は、
略棒形状としていたが、保持フランジ(コイルボビン)
の上面側に当接し、ピン端子に対して保持フランジへの
挿入方向と同方向の力を付勢できる構造であれば、様々
な形状とすることが可能である。第4実施形態 上記各実施形態においては、ピン端子を図中、下方から
保持フランジへ挿入していたが、本第4実施形態は、ピ
ン端子を上方から保持フランジに挿入する場合の実施形
態である。
【0039】図7(a)及び図7(b)にコイルボビン
の保持フランジに取り付ける前のピン端子の外観図を示
す。図7(a)は側面図、図7(b)は正面図である。
ピン端子71は、大別すると、交差コイルの導線が絡げ
られ、半田付けされる先端部72と、先端部72と一体
に形成され、先端部72をコイルボビンの回動軸側に折
曲げることにより保持フランジに当接するバネ部材73
と、HPC基板に設けられたピン端子(オス側端子)に
嵌合するとともに、保持フランジに係止するための嵌合
係止部74(メス側端子)を終端部に有する本体部75
と、を備えて構成されている。
【0040】先端部72には、交差コイルを構成する導
線が絡げられる絡げ部72Aが設けられている。嵌合係
止部74は、後述の保持フランジ内の係合用凹部に係止
して脱落を防止する係止部74Aと、HPC基板に設け
られたピン端子に嵌合する嵌合部74Bと、を備えて構
成されている。
【0041】図8にピン端子71を有するムーブメント
11AをHPC基板に取り付けた場合を示す。ムーブメ
ント11Aのコイルボビン13の周縁部の直径方向の対
称位置には、シールドケース12より外方に突出する一
対の保持フランジ76が一体に形成されいる。
【0042】この保持フランジ76には、ピン端子71
を嵌挿するための貫通孔76Aが設けられている。この
保持フランジ76の貫通孔76Aの上方開口76A1 側
から下方開口76A2 側に向かってピン端子71の嵌合
係止部74側を係止部74Aを回転軸14側に押込みつ
つ挿入し、ピン端子71の一端を貫通孔76A内の当接
面76Bに当接させる。
【0043】この結果、ピン端子71の係止部74A
は、その弾性力により貫通孔76A内の側面に設けられ
た係合用凹部76Cでもとの形状に復帰し、係合用凹部
76Cの当接面(図面上側)76C1 に当接することと
なる。そして、ピン端子71の先端部72を回転軸14
側に折曲げ、バネ部材73を保持フランジ76の上面7
6Dに当接させると、バネ部材73の弾性力により図8
中、矢印X1方向にピン端子71は押し上げられ、ピン
端子71の係止部74Aをより確実に当接面76C1 に
当接させることができる。
【0044】従って、ピン端子71の保持フランジ76
に対するガタつきを抑制することができ、絡げ部72A
に半田付けされた導線Rの断線を防止することが可能と
なる。以上の説明のように、本第4実施形態によれば、
ムーブメントを構成するピン端子及び保持フランジの間
のガタつきを抑制して導線の断線を抑制することによ
り、クロスコイル型指示計器の信頼性を向上させ、寿命
を延ばすことが可能となる。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、付勢部材
は、貫通孔に嵌挿された後に当該ピン端子の当接部が、
前記貫通孔内の当接面に向かうような付勢力を与えるの
で、ピン端子は、貫通孔内で常時保持フランジに当接す
ることとなり、ガタつきの発生を抑制することができ、
ピン端子に固定された導線に対するガタつきの影響を抑
制し、断線を防止して、ムーブメントひいてはクロスコ
イル型指示計器の信頼性を向上し、寿命を長くすること
ができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、ピン端子の先端部を貫通孔へ
挿入し、先端部をコイルボビン本体の中心方向に所定角
度折曲げることにより付勢部材が保持フランジに当接
し、当該ピン端子の当接部が、貫通孔内の当接面に向か
ための付勢力を与えるので、簡易な構成にもかかわら
ず、ピン端子は、貫通孔内で常時保持フランジに当接す
ることとなり、ガタつきの発生を抑制し、導線の断線を
防止して、ムーブメントひいてはクロスコイル型指示計
器の信頼性を向上し、寿命を長くすることができる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は請求項2記載の発明の作用に加えて、付勢部材は、所
定の弾性を有する弾性材料で構成されているので、その
弾性力により確実に付勢力を与えることができ、確実に
ガタつきの発生を抑制することができる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載の発明において、付勢部材
は、ピン端子の先端部に略コの字状の切欠部を設け、こ
の切欠部の内側のピン端子部分を所定方向に折り曲げる
ことにより形成されているので、部品点を増加させるこ
となく、製造工程を簡略化することができる。
【0049】請求項5記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載の発明において、付勢部材
は、断面略への字状を有し、ピン端子の先端部に接着あ
るいは接合するようにしているので、ピン端子先端部と
は異なる材料で形成することも可能であり、ピン端子先
端部の材料の影響をあまり受けることなく、確実に付勢
力を与える材料を選択することができ、より確実に付勢
力を与えることができ、確実にガタつきの発生を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のピン端子の外観説明図である。
【図2】ムーブメントの組立工程説明図である。
【図3】第1実施形態のムーブメントの取付状態説明図
である。
【図4】第2実施形態のピン端子の外観説明図である。
【図5】第2実施形態のムーブメントの取付状態説明図
である。
【図6】第3実施形態のピン端子の外観説明図である。
【図7】第4実施形態のピン端子の外観説明図である。
【図8】第4実施形態のムーブメントの取付状態説明図
である。
【図9】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 ピン端子 2 先端部 2A 絡げ部 2B 当接部 3 バネ部材 4 嵌合部 5 本体部 11 ムーブメント 12 シールドケース 13 コイルボビン 14 回転軸 16 保持フランジ 16A 貫通孔 16B 当接面 16C 保持フランジの上面 31 ピン端子 32 先端部 32A 絡げ部 32B 当接部 33 バネ部材 34 嵌挿部 35 本体部 61 ピン端子 62 ピン端子本体 63 バネ部材 64 先端部 64A 絡げ部 64B 当接部 65 嵌合部 71 ピン端子 72 先端部 72A 絡げ部 73 バネ部材 74 嵌合係止部 75 本体部 76 保持フランジ 76A 貫通孔 76C 係合凹部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導線を巻回して交差コイルを形成するた
    めのコイルボビン本体の周縁部に形成された保持フラン
    ジに設けられた貫通孔に嵌挿されると共に、前記嵌挿方
    向側にある当接部が、前記貫通孔に設けられた前記当接
    部と対向する当接面に、当接した状態を保持し、前記導
    線の一端が固定されるピン端子を保持するピン端子保持
    構造において、 前記ピン端子は、前記貫通孔に嵌挿された後に当該ピン
    端子の前記当接面と当接する前記当接部が、前記貫通孔
    の当接面に向かうような付勢力を与える付勢部材を備え
    たことを特徴とする指示計器のピン端子保持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の指示計器のピン端子保持
    構造において、 前記付勢部材は前記ピン端子の先端部と一体的に形成さ
    れ、前記ピン端子の先端部を前記貫通孔へ挿入し、前記
    先端部を前記コイルボビン本体の中心方向に所定角度折
    曲げることにより前記付勢部材が前記保持フランジに当
    接し、当該ピン端子の当接部が、前記貫通孔内の当接面
    に向かうための付勢力を与えることを特徴とする指示計
    器のピン端子保持構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の指示計器の
    ピン端子保持構造において、 前記付勢部材は、所定の弾性を有する弾性材料で構成さ
    れていることを特徴とする指示計器のピン端子保持構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の指示計器のピン端子保持構造において、 前記付勢部材は、前記ピン端子の先端部に略コの字状の
    切欠部を設け、この切欠部の内側のピン端子部分を所定
    方向に折り曲げることにより形成されていることを特徴
    とする指示計器のピン端子保持構造。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の指示計器のピン端子保持構造において、 前記付勢部材は、断面略への字状を有し、前記ピン端子
    の先端部に接着あるいは接合されていることを特徴とす
    る指示計器のピン端子保持構造。
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