JP3318848B2 - デジタル画像信号の伝送装置 - Google Patents

デジタル画像信号の伝送装置

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JP3318848B2
JP3318848B2 JP20730193A JP20730193A JP3318848B2 JP 3318848 B2 JP3318848 B2 JP 3318848B2 JP 20730193 A JP20730193 A JP 20730193A JP 20730193 A JP20730193 A JP 20730193A JP 3318848 B2 JP3318848 B2 JP 3318848B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低ビットレートでの
伝送が可能な、デジタル画像信号の伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像のデジタル画像データは、非常に
多量の情報を含んでおり、これをそのまま伝送しようと
すると、伝送ビットレートが非常に高くなってしまう。
このため、磁気テープや光磁気ディスクなどを用いてデ
ジタル画像データを記録再生する場合のように、伝送ビ
ットレートが制限された低いレートの記録媒体を用いて
記録するようにする場合には、従来は、一般的に、画像
が時空間の情報であることを利用してデータ圧縮するよ
うにしている。
【0003】例えば、デジタル画像データのフレーム間
の差を取り、その差をDCT(ディスクリート・コサイ
ン・トランスフォーム(離散コサイン変換))を用いて
データ圧縮するなど、デジタル画像データを圧縮して伝
送するようにすることが、従来から行なわれている。さ
らには、テレビ会議などでは、画像が動きが少ないもの
であることに鑑み、フルフレームを伝送するのではな
く、片フィールドのデータのみを伝送するようにするな
ど、情報量を間引いて伝送することなども行なわれてい
る。
【0004】片フィールドではなく、さらに伝送するフ
ィールド数を少なくして時間情報を犠牲にし、空間情報
は確保することにより、画像は綺麗であるが、動きがギ
クシャクするような場合もある。
【0005】しかし、このように動きがギクシャクした
のでは、動画の良さが損なわれるので、1フレームあた
りの画像データを、できるだけデータ圧縮してフルフレ
ームを伝送し、空間解像度を犠牲にするが、動画として
フルモーションで再生できるようにする方法も考えられ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のデジタル画像信号の伝送方法は、画像データを、時間
方向、あるいは空間方向にデータ圧縮して伝送レートを
下げるように工夫している。
【0007】しかしながら、データ圧縮のみにより伝送
ビットレートを下げるようにした場合、例えば、時間方
向に圧縮した場合には、動画像の動きが、ギクシャクと
したものとなり不自然な画像となってしまう。また、空
間方向に圧縮した時は、空間解像度がそれだけ劣化する
ため、再生画像が劣化してしまう。
【0008】すなわち、従来の方法は、データ圧縮のみ
によりビットレートを下げるようにしているため、時間
方向あるいは空間方向のデータの一方を犠牲、あるいは
両方を犠牲にしており、再生画像として満足のゆくもの
を得ることは、なかなかできなかったのである。
【0009】この発明は、伝送レートが低くても、でき
るだけ美しい再生画が得られると同時に、動きがスムー
ズにできるように工夫した、デジタル画像信号の伝送装
置を提供することを目的としている。
【0010】上記課題を解決するため、請求項1に記載
のこの発明によるデジタル画像信号の伝送装置は、予
め、背景画の静止画情報と、この背景画上を動く動き物
体の情報とに分ける手段と、上記背景画の静止画情報を
記憶するものであって、基準画面に対してずれた画面領
域を含む1画面分よりも大きい静止画の情報を記憶可能
な背景メモリ手段と、入力デジタル画像信号から1画面
分の大きさの背景画の静止画を分離する手段と、上記分
離した最初の静止画を、上記基準画面の静止画として、
上記背景メモリ手段に記憶する手段と、上記分離した背
景画の静止画の、上記基準画面に対する画枠位置の変化
を検出する手段と、上記分離した静止画と、上記背景メ
モリ手段に記憶されている静止画との不一致部分である
画像変化情報を求める手段と、上記画像変化情報に基づ
いて、上記背景メモリ手段の上記静止画情報を更新する
手段と、上記背景メモリ手段の上記更新された静止画情
報と、上記基準画面に対する画枠位置の変化の情報と、
上記動き物体の情報とを伝送する伝送手段とを備えてな
ることを特徴とする。
【0011】また、請求項2に記載のこの発明によるデ
ジタル画像信号の伝送装置は、後述の実施例の参照符号
を対応させると、入力デジタル画像信号から、予め、そ
の画面を構成する背景画の静止画からなる背景プレーン
情報と、上記背景画上を動く動き物体のそれぞれの静止
画からなる1〜複数個の動物体プレーン情報とを分離す
る分離手段22と、上記分離された背景プレーン情報及
び各動物体プレーン情報をそれぞれ個別に記憶するメモ
リ手段23BG及び23A1〜23Anと、上記入力デ
ジタル画像信号及び上記メモリ手段の出力に基づいて、
上記背景プレーン情報及び動物体プレーン情報として記
憶された静止画に対する変化情報を検出する変化情報検
出手段22と、この変化情報検出手段の出力を圧縮符号
化する符号化手段26と、上記変化情報検出手段の出力
により上記メモリ手段のプレーン情報を更新する手段
と、上記メモリ手段の上記更新された複数のプレーン情
報の静止画情報と、上記符号化手段からの変化情報とを
伝送する伝送手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
【作用】上記の構成のこの発明においては、例えば、特
定の画像内容からなる1つのシーンについて考えた時、
そのシーンの画像は、固定の静止画と考えられる背景画
と、動き物体とに分けてとらえる。特に、請求項2の発
明においては、動き物体も、その静止画と、その動き変
化などの変化情報に分けて伝送する。この請求項2の発
明の作用について、以下説明する。
【0013】すなわち、この請求項2の発明において
は、動画の1フレームの二次元画像を、背景及び複数個
の動き物体のそれぞれの静止画からなる二次元プレーン
の重なりと捕らえる。そして、動き物体については、そ
の動き物体の動き方向、移動距離、物体の形状変化など
の変化情報を抽出する。そして、動画データとして、上
記の背景画プレーン及び動き物体プレーンを伝送すると
共に、動き物体プレーンについての変化情報を伝送す
る。
【0014】受信側では、背景プレーンの背景画の上
に、動き物体プレーンの動き物体を、その変化情報に応
じて重ねることにより、動画を再生するようにする。
【0015】この場合、それぞれの背景プレーン及び動
き物体の動きプレーンは1枚の静止画であって、この静
止画の情報は、1つのシーンについて、それぞれ1枚だ
け、伝送すれば足りる。数秒以上からなる1シーンにつ
いて、それぞれ1枚の静止画を伝送すればよいから、こ
れは、低い伝送レートであっても、大量のデータ量を伝
送することができる。したがって、高画質となる。そし
て、変化情報は、高々、数ビットでよいので、1シーン
の内の静止画情報を伝送した残りの時間であっても、余
裕を持ってリアルタイムで伝送することも可能である。
【0016】ところで、背景プレーン及び動物体プレー
ンのそれぞれを分離する場合に、例えば背景画について
は、動き物体により隠れた部分は、動き物体がその部分
から完全に移動してしまわないと現れない。また、動き
物体も、その物体分の移動量が無いと、当該動き物体を
1物体として分離することができない。
【0017】そこで、この発明の伝送装置においては、
初期的に背景プレーンメモリ及び動物体プレーンメモリ
に記憶された背景プレーン情報及び動物体プレーン情報
は、それに対する変化分を伝送しながら変更して更新す
る。そして、初期的な背景プレーン情報、動物体プレー
ン情報は伝送せずに、更新されて、最適となった状態の
背景プレーン情報及び動物体プレーン情報を伝送するよ
うにする。
【0018】
【実施例】以下、この発明によるデジタル画像信号の伝
送装置の一実施例を、光磁気ディスクを記録媒体として
用いるディスク装置に適用した場合について、図を参照
しながら説明する。
【0019】この例の装置は、例えばCCD固体撮像素
子を用いるビデオカメラ部を備え、このビデオカメラ部
1で撮影して得た画像信号を、A/Dコンバータによ
り、デジタル画像信号に変換して、光磁気ディスクに記
録するものである。そして、この例では、後述する再生
装置の部分を記録装置と共に備えるものである。
【0020】[デジタル画像信号のディスク記録装置の
説明]図1は、この例の装置のディスク駆動系及びブロ
ック図を示し、この例の装置は、ビデオカメラ部1と、
記録信号系2と、全体の制御を行うためのシステムコン
トローラ3と、ディスク駆動系10とからなり、ビデオ
カメラ部1の撮像出力信号が、記録信号系2を介して記
録されるようにされている。
【0021】ディスク駆動系10において、11は光磁
気ディスクである。この光磁気ディスク11は、カート
リッジ11A内に収納されて構成されている。また、デ
ィスク11には、予め、光スポット制御用(トラッキン
グ制御用)のプリグルーブが形成されていると共に、こ
の例の場合には、このプリグルーブにトラッキング用の
ウォブリング信号に重畳して絶対アドレスデータが記録
されている。この絶対アドレスデータは、この記録時の
記録トラック位置制御、また、後述する再生時の再生走
査トラック位置制御のために用いられる。
【0022】ディスク11は、スピンドルモータ12に
より回転される。スピンドルモータ12の回転は、サー
ボ制御回路15により制御され、ディスク11が、例え
ば線速度一定の状態で回転するように制御される。
【0023】ディスク11にはシャッターが設けられて
おり、ディスク11がディスク装着トレイ上に載置さ
れ、装置に装填されると、シャッターが開かれる。そし
て、ディスク11のシャッター開口部の上部には記録用
の磁気ヘッド13が対向して配置され、ディスク11の
シャッター開口部の下部には光ピックアップ14が対向
して配置される。
【0024】光ピックアップ14は発光部と受光部とを
有し、送りモータ16により、ディスク11の径方向に
移動制御される。また、サーボ制御回路15により、光
ピックアップ14のフォーカス及びトラッキング制御が
なされる。
【0025】システムコントローラ3は、マイクロコン
ピュータを搭載して構成されており、全体の動作を管理
している。このシステムコントローラ3には、キー群4
からキー入力信号が与えられる。キー群4には、撮像録
画スタンバイキー、撮像録画スタートキー、再生キー、
停止キーなどが含まれる。
【0026】[記録動作の説明]この例の場合、ビデオ
カメラ部1で撮影した動画像は、固定背景部と、その背
景上で動く動き部分とに分けて記録する。固定背景部
は、後述する背景プレーンメモリ23BGに登録して、
静止画として記録する。
【0027】動き部分は、各々の動き物体にそれぞれ分
離し、後述する動物体プレーンメモリ23A1〜23A
nのそれぞれに登録して、その動き物体の静止画を記録
すると共に、各動物体プレーンの動き物体についての変
化情報を記録する。ビデオカメラでパン、チルト、ズー
ムなどの操作をした場合には、背景画も変化するので、
その変化分の画像情報も記録する。
【0028】撮像画像が例えば図2に示すような2次元
画像30の場合、図に示すように、動きのない建造物な
どからなる固定の静止画が背景プレーン31として抽出
される。そして、動き物体としては、図2の例では、飛
行機と、猿と、自動車とが認識されて、それぞれ動物体
プレーン32、33、34として分離される。分離され
たプレーン情報は、背景プレーンメモリ23BG及び動
物体プレーンメモリ23A1〜23Anに書き込まれ
る。上記の変化情報は、入力画像信号とメモリ23B
G、23A1〜23Anに記憶されたプレーン情報とか
ら生成される。
【0029】そして、この例においては、図3に示すよ
うに、1シーンの記録を、静止画のプレーン情報の分離
期間Raと、変化情報の生成及び記録並びにプレーン情
報の更新期間Rbと、プレーン情報の記録期間Rcとに
分けて行う。
【0030】分離期間Raでは、プレーン情報の記録は
行わず、後述するように、プレーン情報の分離と、その
分離したプレーン情報のプレーンメモリ23BG、23
A1〜23Anへの書き込みを行う。
【0031】期間Rbでは、プレーンメモリ23BG、
23A1〜23Anのプレーン情報と入力画像信号とか
ら変化情報を後述するように生成し、その変化情報の記
録を行う。これと同時に、その変化情報を用いて各メモ
リ23BG、23A1〜23Anのプレーン情報の更新
を行い、メモリのプレーン情報を更新したものに書き直
す。
【0032】期間Rcは、1シーンの画像信号の終了後
の期間である。つまり、期間Rbで入力画像信号に合わ
せてほぼリアルタイムで変化情報が記録されるものであ
る。そして、期間Rcで、変化情報の記録終了後に、プ
レーンメモリに記憶されている更新後の各プレーン情報
を記録する。この期間Rcは、入力信号のリアルタイム
記録の後の期間であるので、その記録は十分に時間をか
けて行うことができる。このため、プレーン情報は、圧
縮せずに、あるいは低圧縮率で記録することができる。
【0033】[期間Raでのプレーン分離の説明]この
場合、1画面分のプレーン情報は、例えば図4に示すよ
うに、480ライン×720画素で構成し、また、1画
素のデータを、輝度信号Y(8ビット)及び色情報U、
V(8ビット)とで構成する。この例の場合、動物体プ
レーンメモリ23A1〜23Anは、この1画面分の静
止画情報を書き込むことができる容量のメモリで構成可
能である。
【0034】しかし、背景プレーンメモリ23BGは、
カメラのパン、チルト、ズームを考慮して、図5に示す
ように、1画面分の画素情報以上の、この例では複数画
面分の画素情報を記憶可能な大容量メモリの構成とされ
る。すなわち、例えば背景プレーンメモリ23BGは、
図5に示すように、垂直方向に(480×a)ライン、
水平方向に(720×b)画素の画素サンプルデータを
書き込むことができる容量を備える。a及びbは、1以
上の数値である。
【0035】なお、動物体プレーンメモリ23A1〜2
3Anも、大きな動き物体を想定した場合には、背景プ
レーンと同様に1画面分以上の静止画素情報を記憶可能
な大容量メモリの構成としてもよい。しかし、以下の例
では、説明の簡単のため、動物体プレーンメモリ23A
1〜23Anは、1画面分の容量のメモリとする。
【0036】背景プレーンメモリ23BGが上述のよう
な大容量を有しているので、背景画は、例えば、図5の
中央位置の画枠BGsの背景画BGsを中心としたと
き、この中央の背景画の周囲にカメラをパンニング、チ
ルトなどカメラ撮影画枠位置を変更したときに画枠内に
入ってくる背景をこの背景プレーンメモリ23BGに書
き込むことができる。つまり、この背景プレーンメモリ
23BGの全エリアに書き込まれた背景画は、1画面と
して表示される画枠に対して、垂直方向にはa倍、水平
方向にはb倍の範囲の広い範囲のものとなる。
【0037】このため、この背景プレーンメモリ23B
Gの全範囲に背景画が書き込まれているときに、その中
央位置の1画面分の画枠の背景画のところで、カメラを
ズーミングして、広角側にしたときでも、上記a、bの
値に応じた広角範囲内であれば、そのズーム範囲の背景
画のすべてが背景プレーンメモリ23BGに書き込まれ
ている。
【0038】期間Raでは、後述するように、背景プレ
ーンメモリ23BGのほぼ中央のアドレスの画枠BGs
の位置に、分離されて得られた1画面分の背景画の情報
が、図5に示すように、書き込まれ(以下、これを初期
背景プレーンという)、また、動物体プレーンメモリ2
3A1〜23Anのそれぞれには、分離されて得られた
それぞれの動き物体の1画面分の静止画が書き込まれ
る。
【0039】次に、図1について、この期間Raのプレ
ーン分離及び記憶動作について説明する。
【0040】カメラ部1からの撮像信号は、A/Dコン
バータ21に供給されて、例えば1画素サンプルが8ビ
ットのデジタル画像信号に変換されて、信号処理回路2
2に供給される。この信号処理回路22では、カメラ部
1により撮像されたシーンの画像を、動きのない固定の
背景の静止画からなる背景プレーン(初期背景プレー
ン)と、この背景上で動くそれぞれの動き物体の静止画
からなる動物体プレーンとに分離する。
【0041】そして、信号処理回路22では、分離した
初期背景プレーンは、背景プレーンメモリ23BGの図
5に示した中央のアドレスに書き込む。また、分離した
n個の動物体プレーンは、それぞれ動物体プレーンメモ
リ23A1〜An(nは自然数)に書き込む。以上の背
景プレーン及び動物体プレーンの分離のための具体実施
例について説明する。
【0042】[プレーン分離処理回路の実施例]図6
は、信号処理回路22における背景プレーン及び複数個
の動物体プレーンに分離するためのプレーン分離処理回
路の、一実施例のブロック図である。
【0043】すなわち、入力端子41を通じたA/Dコ
ンバータ21からの1画素8ビットの画像データは、フ
レームメモリ42に供給されるとともに、減算回路44
及び減算回路45に供給される。また、入力画像データ
は、アンドゲート61を介して動物体プレーン分離回路
62に供給される。
【0044】フレームメモリ42は、1画素8ビットの
データを1フレーム分記憶し、減算回路44において、
入力画素データから前のフレームの同一サンプリング位
置に対応する画素データが減算される。この減算回路4
4の差出力は、絶対値化回路46に供給されて、絶対値
とされ、比較回路47に供給される。
【0045】比較回路47には、端子48を通じて、し
きい値θ1が供給され、絶対値化回路46からの差出力
の絶対値がしきい値θ1未満の時には「1」となり、し
きい値θ1以上の時には「0」となる判定出力が得られ
る。この判定出力は、重み係数制御回路49に供給され
る。
【0046】図6において、23BGsは、1画面分の
背景画(720画素×480ライン)を、記憶できる容
量の背景プレーンメモリであって、後述するように、初
期状態を経過すると、この背景プレーンメモリ23BG
sに背景プレーン画像(静止画)が格納される。
【0047】また、50は、1フレームの重み係数が格
納される重み係数メモリである。この重み係数メモリ5
0には、例えば、3ビットの重み係数が記憶される。
【0048】フレームメモリ42、背景メモリ23BG
s及び重み係数メモリ50は、アドレス制御回路43の
出力により、共通にアドレス制御され、同一のアドレス
が指定されるようにされている。
【0049】減算回路45では、入力画素データから背
景プレーンメモリ23BGsよりの画像データが減算さ
れ、この減算回路45の差出力が絶対値化回路51に供
給され、差出力の絶対値が求められる。この絶対値化回
路51からの差の絶対値は、比較回路52に供給され、
端子53を通じたしきい値θ2と比較され、入力画素デ
ータと背景画素データの差出力の絶対値が、しきい値θ
2未満の時に「1」となり、しきい値θ2以上の時に
「0」となる判定出力が、この比較回路52から得られ
る。この比較回路52よりの判定出力は、重み係数制御
回路49に供給される。
【0050】減算回路45からの入力画素データと背景
画素データとの差出力は、また、乗算回路54に供給さ
れ、重み係数制御回路49から発生する重み係数αが乗
じられる。この乗算回路54の乗算出力は、加算回路5
5に供給されて、背景プレーンメモリ23BGsからの
背景画素データと加算され、その加算出力が背景プレー
ンメモリ23BGsに書き込まれる。
【0051】重み係数制御回路49からの重み係数が、
重み係数メモリ50に書き込まれるとともに、この重み
係数メモリ50から読み出された重み係数が重み係数制
御回路49に供給される。
【0052】重み係数制御回路49は、比較器47及び
52の判定出力から画素データが動き画素かどうかの判
定を行なっている。
【0053】以上の構成において、背景プレーンメモリ
23BGs、減算回路45、乗算回路54及び加算回路
55は、背景プレーンメモリ23BGsを1フレーム遅
延素子として用いたデジタルフィルタを構成している。
すなわち、重み係数をαとし、kフレーム目の入力画素
データをZkとし、背景プレーンメモリ23BGsから
読み出された背景画像データをX(k−1)とするとk
フレーム目の背景画素データ(推定値)Xkは、次式で
示されるものとなる。
【0054】 Xk=α・(Zk−X(k−1))+X(k−1) =(1−α)・X(k−1)+α・Zk この例においては、背景が変化しない1シーンの間で
は、αを例えば、1/16に固定している。入力画像中に
含まれるホワイト雑音は、上の式で表わされる演算を複
数フレームにわたって繰り返すことにより除去され、背
景プレーンメモリ23BGsに蓄えられている背景画像
のS/Nが改善される。
【0055】また、シーンが変わる時などのように、背
景が切り替わる時には、つまり、撮像シーンが、別の撮
像シーンに変わった場合には、応答時間を短くするとと
もに有色雑音の影響を受けないように、重み係数αを1
/16から1フレームごとに2倍ずつ乗算してゆく。つま
り、1/16→1/8→1/4→1/2→1と指数関数的
に増加する重み係数αを用い、徐々に背景画像の更新を
行なうようにしている。したがって、重み係数αは、5
種類あり、それぞれが3ビットにより表現されている。
重み係数αを2のべき乗にしているのは、乗算回路54
をシフトレジスタあるいはセレクタによって実現するた
めである。
【0056】この例においては、初期状態を経過する
と、背景プレーンメモリ23BGsに背景静止画データ
が格納される。減算回路45及び絶対値化回路51によ
り、現画素と背景画素の差の絶対値が検出される。この
差の絶対値と、しきい値θ2が比較回路52により比較
され、差の絶対値が、しきい値θ2未満の時に、現画素
が背景画像のものであると判定されて、次のような処理
が行なわれる。
【0057】すなわち、このときは、重み係数αが2-4
(=1/16)に固定される。そして、乗算回路54にお
いて、減算回路45の出力に、この重み係数αが乗じら
れ、背景プレーンメモリ23BGsの出力と加算回路5
5において加算される。そして、その加算出力が背景プ
レーンメモリ23BGsの同一アドレスに書き込まれ、
背景プレーンメモリの更新が行なわれる。このときの重
み係数は、重み係数メモリ50に書き込まれる。
【0058】現画素と背景画素の差の絶対値が、しきい
値θ2以上であると比較回路52において判定されたと
きには、減算回路44及び絶対値化回路46により検出
された現画素と、前フレームの対応する画素との差の絶
対値が、しきい値θ1未満か、または、しきい値θ1以
上かが比較回路47の出力として調べられる。この比較
回路47の出力が、しきい値θ1未満の時には、次のよ
うな処理が行なわれる。
【0059】以上のようにして、背景プレーン及び複数
個の動物体プレーンに分離されて、プレーンメモリ23
BG及び23A1〜23Anに書き込まれた各静止画の
画像情報は、前述の図3に示したように、また、図6A
のタイムチャートに示すように、実際にビデオカメラに
よって撮像録画を開始する前の準備期間で、予めディス
ク11に記録される。
【0060】すなわち、しきい値θ1未満である場合に
は、シーンチェンジなどにより、背景が切り替わった時
のもので、最初に重み係数メモリ50に記憶されている
重み係数α(=1/16)が読み出され、乗算器54によ
って、この重み係数αが減算回路45の出力信号に対し
て乗じられる。したがって、このフレームでなされる背
景画素の更新は、 Xk=15/16・X(k−1)+1/16・Zk で示される上述と同様のものである。
【0061】背景画素の更新がなされると、重み係数制
御回路49において、αが2倍にされるとともに、この
2倍にされた新たな重み係数が1より大きいかどうかが
判定され、1より小さければ、この2倍された重み係数
αが、重み係数メモリ50に格納される。1/16の重み
係数からスタートすると、(1/8→1/4→1/2→
1)と1フレームごとに重み係数αが変化する。
【0062】背景が切り替わって、上述のように重み係
数αが変化し、α=1となる5フレーム後まで、上述と
同様の背景画素の更新の処理には移行しない。したがっ
て、有色雑音が誤って新たな背景画素として検出され
て、重み係数を変更させる処理を受ける場合でも、正し
い背景画素が保存されることになる。この重み係数αの
変化の仕方は、背景画素の更新時の応答性を良くすると
ともに、有色雑音を除去できるように設定される。
【0063】比較回路47において、現画素と前フレー
ム画素との差の絶対値が、しきい値θ1以上であると判
定された時には、これは、現画素が動き画素であると判
定されるもので、この場合には、背景プレーンメモリ2
3BGsの更新は行なわれない。この動き画素について
は、以下に述べるようにして、動きプレーンの分離の処
理が行なわれる。
【0064】重み係数制御回路49においては、比較回
路52において、現画素と背景画素との絶対値が、しき
い値θ2以上であると検出され、かつ、比較回路47の
出力から、現画素と前フレーム画素との差の絶対値が、
しきい値θ1以上である場合に、動き画素として検出さ
れるものである。
【0065】重み係数制御回路49からの動き画素の検
出信号は、アンドゲート61に供給され、このアンドゲ
ートに入力されている入力端子41からの入力デジタル
画素データがゲート制御される。このアンドゲート61
は、現画素が動き画素の時に、ハイレベルになって開に
なる。したがって、入力画素(現画素)が動き画素でな
いときには、アンドゲート61の出力は「0」となり、
入力画素が動き画素のときには、その画素データ(これ
は「0」ではないデータである。以下これをノンゼロの
データという)が、このアンドゲート61から出力され
る。
【0066】62は、動物体プレーン分離回路で、1フ
レーム分の画素データを記憶可能な差分メモリ(フレー
ムメモリ)62Mを備え、アンドゲート61の出力がこ
のメモリ62Mに入力される。このメモリ62Mは、ア
ドレス制御回路43からのアドレス制御信号により、前
述のフレームメモリ42、背景プレーンメモリ23BG
s及び重み係数メモリ50と同じアドレス制御を受け
る。
【0067】したがって、差分メモリ62Mには、背景
画が現画像から除去されて、ノンゼロのデータからなる
動き画素の集合からなる複数個の動き物体の画像のみか
らなる差分画像が蓄えられることになる。そして、図7
に示すように、動き物体のノンゼロ画素データ以外の画
素のデータとしては、「0」データが、メモリ62Mに
書き込まれている。
【0068】こうして差分メモリ62Mには、1枚の2
次元画像中の複数個の動き物体の画素のデータが、
「0」でないレベルを有するノンゼロ画素データとして
書き込まれ、動き物体の画素以外の背景画の静止画部分
の画素データはオール「0」のデータとして記憶される
ものである。したがって、複数個の動き物体が互いに重
なり合っていないとすれば、差分メモリ62Mの画素デ
ータを順次走査して、近接画素同志で、「0」でないノ
ンゼロ画素データを関連付けてマージ(統合)すること
により、各動き物体のそれぞれのみからなる動物体プレ
ーンを分離することが可能になる。
【0069】63は、マイコンであって、動物体プレー
ン分離回路62の差分メモリ62Mを走査し、以下のよ
うにして各動き物体ごとにプレーン分離し、分離した動
き物体プレーンの情報を対応するアドレスにおいて、各
動物体プレーンメモリ23A1〜23Anに書き込むよ
うにするものである。なお、動物体プレーンメモリ23
A1〜23Anのそれぞれのすべてのアドレスには、予
め、オール「0」が書き込まれており、各動き物体の画
素のみが、差分メモリ62Mと同じアドレスにおいて、
いづれかの動物体プレーンメモリに書き込まれるもので
ある。
【0070】図9及び図10は、マイコン63の動物体
プレーンの分離のための処理のフローチャートである。
すなわち、この場合の動き物体の分離の処理は、まず、
ステップ101において、ノンゼロの画素データをサー
チする(動き画素は0でないので、動き画素を探索する
ことになる)。そして、ステップ102で、ノンゼロの
画素データが見つかったならば、ステップ103に進ん
で、その周囲の画素データがノンゼロかどうかをチェッ
クする。この例の場合には、図8に示すように、注目画
素xの周辺の上下左右の8画素a〜hのデータをチェッ
クする。
【0071】そして、次のステップ104において、8
画素a〜hのいづれのデータもノンゼロでなかったとき
には、注目画素xは、孤立点と見做してステップ104
からステップ101に戻って、次の動き画素を探す。
【0072】ステップ104において、8画素a〜hの
内の1つでもノンゼロの画素があったときには、ステッ
プ104からステップ105に進み、注目画素xの左の
画素dと、上(1ライン前)の画素とbがノンゼロの画
素であるか否かをチェックして、次のステップ106に
進む。
【0073】次のステップ106では、左及び上の画素
d及びbが、両方共にノンゼロでないか否か判別され、
共にノンゼロでない、つまり動き画素でないときには、
ステップ107に進んで、動物体プレーンメモリのメモ
リ番号(以下、単にメモリ番号という)として新番号を
設定する。そして、ステップ108に進んで、そのメモ
リ番号を当該画素のアドレスに対応して記憶しておく。
その後、ステップ109に進んで、差分メモリ62Mの
全画素の走査が終了したか否か判別し、全走査を終了し
たときには、この処理ルーチンを終了する。全走査を終
了していないときには、ステップ101に戻って、次の
動き画素の検索を始める。
【0074】また、ステップ106において、左及び上
の画素d及びbのうち少なくともいずれかはノンゼロの
画素であると判別されたときには、ステップ106から
ステップ110に進み、両方共にノンゼロであるか否か
判別される。そして、両方共ノンゼロであると判別され
たときには、ステップ110からステップ111に進
み、両画素d、bについてマイコン63に記憶されてい
るメモリ番号をチェックする。そして、次のステップ1
12に進んで、両画素d、bのメモリ番号が一致してい
るか否か判別する。
【0075】ステップ112における判別の結果、両画
素d、bのメモリ番号が一致しているときには、ステッ
プ112からステップ108に進んで、そのメモリ番号
を当該注目画素xのアドレスに対応して記憶する。
【0076】また、ステップ112における判別の結
果、両画素d、bのメモリ番号が一致していないと判別
されたときには、ステップ112からステップ113に
進んで、左の画素dのメモリ番号を選択して、そのメモ
リ番号を当該注目画素xに関連させて記憶すると共に、
左の画素dのメモリ番号と上の画素bのメモリ番号と
は、関連があり、メモリ番号は異なっても1つの動き物
体の画素であることを示す情報(マージ情報と呼ぶ)を
記憶する。
【0077】これは、動き物体が、ある水平走査ライン
のデータでは飛んだ位置の画素であるが、後のラインの
画素のサーチの結果、同一の動き物体の画素として繋が
っていることが判明する場合を示している。
【0078】ステップ110における判別の結果、両方
共にはノンゼロではないときには、このステップ110
からステップ115に進み、左の画素dがノンゼロであ
るか否か判別する。その判別の結果、左の画素dがノン
ゼロであるときには、ステップ116に進んで、その画
素dのメモリ番号をチェックし、その後、ステップ10
8に進んで、その注目画素xのアドレスに対応して、そ
のメモリ番号を記憶する。
【0079】ステップ115の判別の結果、左の画素d
がノンゼロでない、つまり上の画素bがノンゼロである
と判別されたときには、ステップ117に進んで、上の
画素bのメモリ番号をチェックし、その後、ステップ1
08に進んで、その注目画素xのアドレスに対応して、
そのメモリ番号を記憶する。
【0080】前述したように、ステップ108の次に
は、ステップ109に進んで、差分メモリ62Mのすべ
ての画素についてのサーチを終了したか否か判別して、
終了していなければ、ステップ101に戻って以上の処
理ルーチンを繰り返し、全画素のサーチが終了したら、
この処理ルーチンを終了する。
【0081】以上の差分メモリ62Mの画素サーチによ
り、マイコン63の内蔵メモリには、1つ1つの動き物
体について、各動き物体に含まれる画素のアドレスに対
して、同じメモリ番号及びそれと関連するメモリ番号
が、両メモリ番号を関連付ける情報と共に記憶される。
マイコン63は、同じ動き物体と認識された画素のメモ
リ番号を、1つの動画プレーンメモリのメモリ番号No
と対応付ける。これにより、それぞれの動き物体は、別
々の動画プレーンとして、次のようにして分離すること
ができる。
【0082】すなわち、マイコン63は、差分メモリ6
2Mから、動き画素データを順次読み出す。この差分メ
モリ62Mの読み出し出力は、動画プレーンメモリ23
A1〜23Anのそれぞれに入力される。また、マイコ
ン63は、読み出した画素について上述のようにして設
定し、記憶したメモリ番号Noの動画プレーンメモリに
のみ、書き込み画素アドレス(読み出し画素アドレスと
同じでよい)を供給して、その動き画素を、そのメモリ
番号Noの動画プレーンメモリに書き込んでゆく。
【0083】こうして、動き物体プレーンメモリ23A
1〜23Anのそれぞれには、1つ1つの動き物体が、
分離されて、別々に記憶されるものである。
【0084】以上の動き物体プレーンの分離方法では、
差分メモリ62Mを、テレビジョン走査と同様に水平、
垂直に画素をサーチして、同じ動き物体に含まれる画素
をマージするようにしたが、1つの動き画素を検出した
とき、その周囲の画素を順次サーチしてノンゼロの画素
を追跡して、マージしてゆくと共に、そのマージした画
素データを、1つの動き物体プレーンメモリに同時に順
次書き込んでゆくようにして、1つの動き物体について
の動き物体プレーンメモリを完成するようにしてもよ
い。
【0085】なお、ある時点で、2つの動き物体が重な
り合っているとしても、所定の時間経過した後は、その
動き物体は分離して観察することができるので、後述す
るように、動物体プレーンメモリを、変化情報の記録時
に更新することにより、上記の方法により、それぞれの
動き物体のみからなる動物体プレーン情報を、それぞれ
の動物体プレーンメモリが蓄積することができる。
【0086】ところで、以上のようにして分離された初
期的なプレーン情報は、以下のような問題点がある。
【0087】まず、背景プレーンBGについて考える
と、例えば、図11Aに示すように、ある時点で動き物
体Mにより隠されている背景部分は、その動き物体がそ
の位置を完全に移動したときに現れる。しかし、期間R
aでは、上記の隠されている部分が現れるような動き物
体の完全移動期間としては短いので、動き物体の一部が
初期背景プレーンには含まれている。この問題は、動き
物体Mの動き変化に応じた背景の変化を求め、背景プレ
ーンを更新することで解決できる。そこで、次の期間R
bにおいて、背景プレーンメモリBGの内容を更新した
ものに書き換えるようにする。
【0088】また、動物体プレーンについて考えると、
動き物体Mは、前述のように動き画素の集合として分離
される。このため、動きが遅い場合には、微小時間では
動きが現れない部分が生じる場合がある。すなわち、例
えば図11Bに示すように、動き物体Mが自動車で、こ
れがゆっくり動いて期間Raの期間に実線位置から破線
位置まで動いたとした場合、そのサイドドアsdの斜線
を付して示す部分は動き部分としては捕らえられず、こ
れは背景として捕らえられてしまう。しかし、この問題
も、動き物体の変化に応じて動物体プレーンを書き換え
てゆくことにより解決できる。そこで、次の期間Rbに
おいて、動物体プレーンの内容を更新するようにする。
【0089】[期間Rbの説明]この期間においても、
先ず、上述の期間Raと同様にして、信号処理回路22
では、撮像信号から背景画及び各動き物体の静止画を分
離する。そして、その分離した静止画と、背景プレーン
メモリ23BG及び各動物体プレーンメモリ23A1〜
23Anに登録されている初期背景プレーン及び動物体
プレーン情報とを比較し、変化情報の生成を行う。
【0090】背景静止画については、図5に示したよう
に、初期背景プレーンの静止画の画枠BGsの背景プレ
ーンメモリ23BG上の位置を基準して、これからの変
化方向及び変化量(パン、チルトの方向及び量、さらに
はズーム比など)の情報Vsと背景静止画変化分の画像
情報ΔPsとを、背景プレーンに対する変化情報として
生成する。また、各動き物体については、それぞれの動
き物体の動き方向及び動き量Vm及び回転や形状変化な
どの動き変化による動物体プレーンとの差分の画像情報
ΔPmを生成する。
【0091】そして、以上のようにして生成した変化情
報をリアルタイムでディスク11に記録する処理を行
う。すなわち、上述のようにして生成した変化情報を圧
縮符号化回路26に供給し、適当な圧縮率で圧縮符号化
を行い、記録処理回路25に供給される。この記録処理
回路25では、データをセクタ構造にするなど、ディス
ク11の記録フォーマットに適合するデータ処理が行わ
れる。この記録処理回路25の出力データは、順次、ヘ
ッド駆動回路27を介して記録用磁気ヘッド13に供給
され、ディスク11に光磁気記録される。これにより、
ディスク11には、図12Aのタイムチャートに示すよ
うに、背景画についての変化情報ΔPs及びVsと、各
動き物体についての変化情報ΔPm1〜ΔPmnおよび
Vm1〜Vmnが、記録されるものである。
【0092】この場合、記録される変化情報は、後述も
するように、画像情報をデータ圧縮して伝送する場合に
比べて少ないビット数となり、1.2Mbpsの低記録
伝送レートであっても、リアルタイムで十二分に記録で
きる。上記の変化情報の検出方法の具体的な実施例は後
述する。
【0093】この記録に伴って、信号処理回路22で
は、背景静止画の変化分の画像情報、すなわち、画枠B
Gs内での変化分を求め、この画枠BGs内の静止画情
報の更新補正を行うと共に、パン、チルトなどにより背
景として画枠BGsよりも増加したエリア分を含む画像
情報を背景プレーンメモリ23BGに書き込む処理も行
う。例えば、パン、チルトなどにより画枠位置が変化し
て、撮影した部分の背景静止画が図5の一点鎖線で示す
静止画BGpになると、図5で斜線を付して示す画像情
報がメモリ23BGに書き加えられる。
【0094】また、同様にして、動物体プレーンについ
ての変化分により、各動物体プレーンメモリ23A1〜
23Anの内容を書き換える。
【0095】こうして、背景プレーンメモリ23BG及
び各動物体プレーンメモリ23A1〜23Anの静止画
情報が書き換えられ、背景プレーンメモリ23BGの記
憶内容の背景プレーンの情報は、初期背景プレーンより
も適切なものとなると共に、1画面分よりも広い範囲ま
で広がりを有する背景画の情報となる。
【0096】そして、次の変化情報については、書き換
えられたプレーン情報に基づいて生成が行われる。しか
し、背景についての変化情報を生成する基本となるのは
初期背景プレーンの画枠位置BGsの1画面分の情報と
されている。
【0097】以上の変化情報の生成及び背景プレーンメ
モリ23BG及び各動物体プレーンメモリ23A1〜2
3Anの静止画情報の書き換えが、その1シーンの終了
まで行われる。
【0098】光磁気ディスク11に対するデータの記録
は、次のようにして行われる。すなわち、ヘッド駆動回
路27を介して記録用磁気ヘッド13に供給されること
により、記録データで変調された磁界がディスク11の
所定位置において印加される。また、光ピックアップ1
4からのレーザービームがディスク11の同一位置に照
射される。この記録時は、記録トラックには、再生時よ
り大きな一定のパワーのレーザ光が照射されている。こ
の光照射と、磁気ヘッド13による変調磁界とにより、
ディスク11には熱磁気記録によってデータが記録され
る。磁気ヘッド13と光ピックアップ14とは、共に同
期してディスク11の半径方向に沿って移動できるよう
に構成されている。
【0099】また、記録時においては、光ピックアップ
14の出力がRFアンプ28を介してアドレスデコーダ
29に供給されて、ディスク11のトラックに沿って設
けられたプリグルーブにウォブル記録されている絶対ア
ドレスデータが抽出され、デコードされる。そして、そ
の検出された絶対アドレスデータが、記録処理回路25
に供給され、記録データ中に挿入されて、ディスク11
に記録される。また、絶対アドレスデータは、システム
コントローラ3に供給され、記録位置の認識及び位置制
御に用いられる。
【0100】なお、この記録時、RFアンプ28からの
信号がサーボ制御回路15に供給され、ディスク11の
プリグルーブからの信号からスピンドルモータ12の線
速度一定サーボのための制御信号が形成され、スピンド
ルモータ12が速度制御される。
【0101】[背景画の変化情報及び動き物体について
の変化情報の生成]次に、信号処理回路22での初期背
景プレーンに対する変化情報及び各動き物体についての
変化情報の生成回路の構成例について、図13を参照し
ながら説明する。
【0102】これらの変化情報は、ビデオカメラ部1で
の撮影により得られる現画像情報から、背景プレーンメ
モリ23BG、動物体プレーンメモリ23A1〜23A
nのデータを用いて生成される。図13の回路は、期間
Rbにおいて働く。
【0103】すなわち、A/Dコンバータ21からの撮
像データは、前述した信号処理回路22のプレーン分離
回路で1画面分の背景プレーン情報及び各動き物体毎の
プレーン情報に分離される。そして、背景画及びそれぞ
れの各動き物体の1フレームの情報がフレームメモリ7
1BG及び71A1〜71Anに書き込まれる。このフ
レームメモリ71BG、71A1〜71Anは、2フレ
ームバッファの構成とされ、背景画及び動き物体の情報
の書き込みが一方のフレームメモリに対して行われてい
るとき、他方のフレームメモリからの背景プレーン及び
動物体プレーンの情報データが読み出されて、そのデー
タが変化情報の生成のために使用される。
【0104】すなわち、フレームメモリ71BGからの
背景画の情報は、画枠位置変化検出回路72BGに供給
されると共に、フレームメモリ71A1〜71Anから
の各動き物体の画像情報は、動き変化検出回路72A1
〜72Anに供給される。そして、背景プレーンメモリ
23BGからの初期背景プレーンの静止画情報が画枠位
置変化検出回路72BGに供給されると共に、動物体プ
レーンメモリ23A1〜23Anに準備期間において記
憶されている動物体プレーン情報が、動き変化検出回路
72A1〜72Anに供給される。
【0105】画枠位置変化検出回路72BGでは、初期
背景プレーンの背景画情報と、フレームメモリ71BG
の背景画情報とが比較され、両者のパターンマッチング
処理が行われ、一致する部分を除く図5に示した斜線部
の如き画像情報ΔPsが得られる。この比較処理の際
に、カメラの移動方向及び移動量の情報Vsが参照され
る。この情報Vsにより、マッチングのためのサーチ時
間を短縮することができる。
【0106】この情報Vsは、図示しなかったが、カメ
ラ部1に、カメラをチルトやパンニングしたりして移動
させたとき、その移動方向及び距離を検知するジャイロ
スコープなどのセンサ手段を設け、このセンサ手段で検
知するようにする。また、例えば本装置は撮像装置用の
三脚などに取り付けて撮影を行うものとした場合には、
三脚に、カメラのパン、チルトの方向及び移動量を検知
するためのセンサを設けて、このセンサから上記情報V
sを得るようにしてもよい。
【0107】こうして得られた初期背景プレーンに対す
る変化情報Vs及びΔPsは、圧縮符号化回路26に供
給される。
【0108】動き変化検出回路72A1〜72Anで
は、各動物体プレーンメモリ23A1〜23Anに記憶
されている動き物体と、フレームメモリ71A1〜71
Anからの各動き物体画像とのパターンマッチングによ
り、その動き物体についての動きベクトル、つまり動き
の方向と、動き量とが求められる。
【0109】この場合、動き物体は予め動物体プレーン
としてメモリに蓄えられているので、その形状が変化し
ないとすれば、特定の代表点、あるいは代表ブロックに
着目して、その代表点あるいは代表ブロックについてパ
ターンマッチングを行うことにより、動き物体全体につ
いての動きベクトルを抽出することができ、比較的短時
間でマッチング処理を行うことが可能である。このこと
は、背景画の画枠位置情報を検出する場合においても同
様のことが言える。
【0110】動き物体が向きを変えたり、形状を変えた
りしたとき、パターンマッチングで誤差が大きくなる。
そこで、この例では、動きベクトルと共に、その誤差分
を動き変化情報として伝送するようにする。
【0111】こうして、動き変化検出回路72A1〜7
2Anで得られた各動物体プレーンメモリの動き物体に
ついての、動きベクトルと、マッチング誤差の情報は圧
縮符号化回路26に供給される。
【0112】圧縮符号化回路26では、その入力データ
をデータ圧縮する。前述したように、この圧縮後のデー
タ量は、画像情報に比べて非常に少なく、リアルタイム
でディスクに容易に記録することが可能である。
【0113】なお、カメラがズーミングされたときは、
そのズーム比情報を変化情報に含めると共に、撮像信号
との比較のために、背景プレーン及び動物体プレーンの
情報は、そのズーム比に応じてローパスフィルタ(デー
タ間引き)を通されるものである。
【0114】各動物体プレーンメモリの動き物体の動き
後の位置は、検出された動きベクトルを用いて容易にメ
モリ上のアドレスとして検出することができる。このた
め、動き物体同志の重なりが生じた状態を、複数個の動
き物体の画素のアドレスが同一になることにより認識す
ることができる。このように、複数個の動き物体に重な
りが生じた場合には、現画像で、その部分の画素とし
て、いずれの動き物体の画素が現れているかにより、動
き物体間の奥行きを検出する。そして、その奥行き情報
を、動き情報と共に、伝送するようにする。なお、奥行
き情報は、背景画と、動き物体についても求めるように
する。
【0115】また、動き物体についての動き変化情報と
しては、次の例のような予測動きベクトルと、物体変形
情報を伝送するようにしてもよい。すなわち、図14の
例においては、フレームメモリ71A1〜71Anから
の入力画像情報から抽出された各動き物体のフレーム情
報は、差分演算回路73A1〜73Anに供給される。
【0116】また、動物体プレーンメモリ23A1〜2
3Anの動物体プレーン情報が、予測回路74A1〜7
4Anに供給され、予測動きベクトル発生回路75A1
〜75Anからの予測動きベクトルに基づいて、予測さ
れる現時点での移動後の各動き物体のフレーム画像デー
タがこれより得られる。そして、この予測された各動き
物体のフレーム画像データが、差分演算回路73A1〜
73Anに供給されて、フレームメモリ71A1〜71
Anからの入力画像情報から抽出された各動き物体のフ
レーム情報との差分が演算される。
【0117】差分演算回路73A1〜73Anでは、動
き物体の画像についての差分を、出力データとして圧縮
符号化回路26に出力する。また、差分演算回路73A
1〜73Anは、上記動き物体の画像についての差分か
ら動きベクトルの差分を求め、出力データとして圧縮符
号化回路26に供給すると共に、予測動きベクトル発生
回路75A1〜75Anに供給し、次のフレームに対す
る各動き物体についての予測動きベクトルを生成する。
【0118】なお、以上のいずれの例において、各プレ
ーンメモリの更新は、1シーンの最後まで続けてもよい
が、複数フレーム期間で変化分が所定のスレッショール
ド値より少なくなったときに、更新を停止するようにし
てもよい。これは、特に背景について有効である。つま
り、変化がなくなったときには、動き部分の無い固定の
背景画が得られたと考えられるからである。
【0119】[期間Rcでの記録の説明]以上のように
して、1シーンの変化情報の記録が終了した後、期間R
bにおいて、逐次更新された背景プレーンメモリ23B
G、動物体プレーンメモリ23A1〜23Anの静止画
情報の記録を行う。
【0120】この場合、1画面分のプレーン情報は、図
4に示したように、480ライン×720画素で構成さ
れ、また、1画素のデータが、輝度信号Y及び色情報
U、Vで、16ビットで構成されるので、各1画面分の
静止画情報は、それぞれ約5.6Mビットの情報量を有
する。このまま圧縮せずに、ディスク11に記録するこ
ともできるが、ディスクへのデータの記録レートが、例
えば1.2Mbpsであるとすると、1枚の静止画を記
録するに当たり約5秒掛かかり、例えば4枚のプレーン
では20秒掛かってしまう。
【0121】このため、この例では、各プレーンメモリ
23BG及び23A1〜23Anに書き込まれた画像情
報は、圧縮回路24に供給されて、各プレーン情報が適
当に圧縮されて、記録処理回路25に供給される。この
記録処理回路25では、データをセクタ構造にするな
ど、ディスク11の記録フォーマットに適合するデータ
処理が行われる。この記録処理回路25の出力データ
は、順次、ヘッド駆動回路27を介して記録用磁気ヘッ
ド13に供給され、ディスク11に光磁気記録される。
【0122】圧縮回路24での、データ圧縮率が1/1
0であれば、例えば4枚のプレーン情報は、2秒の準備
時間で記録できる。1.2Mbpsで同じ情報量の動画
データのフルフレームを伝送する場合には、データ圧縮
率は1/100以上になるので、これと比べると、プレ
ーン情報の画質の劣化は非常に少ない。
【0123】以上のようにして、記録されたデータの記
録位置などの情報がディスク11には記録される。すな
わち、各シーンの背景プレーン情報、動物体プレーン情
報及び変化情報が、それぞれどのトラック、さらには、
どのセクタに記録されているかの情報が、ディスク11
の最内周に設けられるTOC(Table Of Contents)領域
と呼ばれるディスク管理エリアに記録される。
【0124】以上の例では、背景画及び動き物体の静止
画の初期プレーンの情報は、入力画像から分離するよう
にしたが、背景画及び動き物体を予め互いに分離した状
態で、カメラで撮影することが可能な場合には、予め、
これをそれぞれ個別に撮像して、背景プレーンメモリ2
3BG及び動物体プレーンメモリ23A1〜23An
に、初期プレーン情報として、書き込んでおくことがで
きる。
【0125】[再記録の説明]以上のようにして、1シ
ーンについて記録を行った後には、背景プレーンメモリ
23BGには、前述したように、パン、チルト、ズーム
により、そのシーンで使用される背景画のすべてが記憶
されている。しかし、ディスク11には、背景プレーン
の変化情報としては、初期背景プレーンの静止画BGs
に対する変化静止画情報(増加情報)が記録されてい
る。
【0126】ここで、背景プレーンの変化情報を求める
基準を初期背景プレーンの代わりに、記録終了後の背景
プレーンメモリ23BGの内容を背景プレーン情報とす
ると、その背景プレーン情報中の画枠位置を示す情報を
各画像フレームの背景情報として記録することにより、
各フレームの背景静止画を再生側で容易に形成すること
が可能である。そのようにした場合には、背景プレーン
の画像変化情報は記録する必要はなく、その分、記録デ
ータ量を削減することができる。しかも、再生画像の劣
化もない。
【0127】この例においては、以上の点に鑑み、ディ
スク11に記録した情報を再生して、再記録を行う。
【0128】すなわち、図12Bに示すように、この再
記録を行う場合には、期間Rcの後に、再記録期間を設
ける。この場合、この再記録期間の前の期間Rcにおい
て、背景プレーン情報としては、記録終了後の背景プレ
ーンメモリ23BGの情報、つまり良好な固定背景画と
して分離され、かつ、この例では拡大された画枠の静止
画情報BGLが記録され、また、1シーンの終了後のn
個の動き物体について適切なものとされた動物体プレー
ンメモリ23A1〜23Anの静止画情報が記録されて
いる。
【0129】再記録期間には、記録された信号(変化情
報)を再生して、後述の再生装置により画像再生を行
う。そして、その再生信号と、メモリ23BG、23A
1〜23Anの情報とから新たな変化情報を生成し、そ
の変化情報を記録する。この記録の際には、背景プレー
ンに対する変化画像情報ΔPsの記録は行わず、初期背
景プレーンの画枠位置BGsに対する変化位置を検出、
生成し、この情報のみを記録する。
【0130】すなわち、先ず、記録した拡大背景プレー
ンBGL上における初期背景プレーンの画枠位置BGs
の情報STを記録する。これは、背景プレーンメモリ2
3BG上の拡大背景プレーンの静止画の例えば左上隅の
アドレス情報でよい。次に、再生した各フレームの背景
画の画枠位置変化方向及び変化量の情報Vsから求めた
変化後の画枠位置情報FLsを、当該フレームの背景画
の情報として記録する。この画枠位置情報FLsも、背
景プレーンメモリ23BG上の拡大背景プレーン上の静
止画における、当該画枠の左上隅のアドレス情報でよ
い。
【0131】もっとも、再生側で、情報Vsから、当該
フレームの背景画の画枠位置情報を求めるように構成し
た場合には、変化方向及び変化量の情報Vsをそのまま
再記録するようにしてもよい。
【0132】以上のようにして、再記録を行うことで、
背景画について、各フレーム(あるいはフィールド)の
画像変化分の情報Psを記録する必要がなくなり、記録
情報量の削減ができる。しかも、再記録であっても、例
えばVTRでの複製の記録と異なり、画像の画質の劣化
はまったくない。
【0133】動物体プレーンについての変化情報も、同
様に、更新されたプレーン情報に基づいて更新して再記
録することにより、さらに、記録データ量を削減するこ
とができる。
【0134】また、動き物体については、静止画プレー
ン情報として、拡大画枠の情報ではなく、画像内容が異
なる複数枚の静止画情報を記録して、動き情報を少なく
することもできる。
【0135】すなわち、例えば自動車が転回する動画を
想定した場合、自動車のフロントビュー、サイドビュ
ー、リアビューの静止画像を自動車プレーンとしてそれ
ぞれ用意し、それぞれにプレーン番号を付与しておく。
そして、撮像されて入力された現画像中の自動車に関す
る変化情報を求めるに当たって、自動車プレーンとの差
分(変化分)が少ないプレーン番号と、その変化分を記
録することで、変化情報としての記録データ量を減らす
ことができる。
【0136】[デジタル画像信号のディスク再生装置の
説明]図15は、この例のディスク再生装置の一実施例
のブロック図である。この例において、図1の例のディ
スク記録装置と共通部分には同一符号を付してその説明
は省略する。
【0137】ディスク11が装置に装填されると、装置
は、先ず、ディスクのTOCエリアを取り込み、システ
ムコントローラ3で、各シーンの背景プレーン及び動物
体プレーンの記録位置と、その動き変化情報の記録位置
を認識する。
【0138】そして、システムコントローラ3は、この
TOCエリア情報から、先ず、再生しようとするシーン
の背景プレーン及び複数個の動物体プレーンの情報の再
生を行う。
【0139】ディスク11から取り出されたこれらの画
像情報は、RF回路28から再生処理回路81に供給さ
れ、セクタ構造などの所定の記録フォーマットのデータ
のデコード処理が行われ、そのデコードデータがデータ
伸長及びプレーン分離回路82に供給される。そして、
この回路82において、低圧縮率で圧縮されている各プ
レーン情報が伸長処理されると共に、それぞれのプレー
ン情報毎に分離され、背景プレーン情報は、背景プレー
ンメモリ83BGに、動物体プレーン情報は、動物体プ
レーンメモリ83A1〜83Anに、それぞれ書き込ま
れる。これにより、動画再生開始準備完了となる。
【0140】次に、当該シーンの、背景画の画枠位置情
報、動き変化情報、奥行き情報等がディスクからTOC
エリア情報を参照して、リアルタイムで抽出され、RF
回路28、再生処理回路81を介してデータ伸長復号化
回路84に供給される。そして、動き変化情報等が、デ
ータ伸長及び復号化され、信号処理回路85に供給され
る。
【0141】また、信号処理回路85には、背景プレー
ンメモリ83BG及び動物体プレーンメモリ83A1〜
83Anからの各静止画情報も供給される。そして、こ
の信号処理回路85においては、背景プレーンメモリ8
3BGから、画枠位置情報に基づいた画枠位置の背景画
が読み出され、この背景画に、動物体プレーンメモリ8
3A1〜83Anからの各動き物体の画像を、伸長復号
化回路84からの、それぞれの動き物体についての動き
変化情報及び奥行き情報を用いて合成する。
【0142】つまり、背景画上に、動き物体が、動き変
化情報に応じた位置、奥行き情報に応じた重なり(背景
画との重なりもある)で、フレームあるいはフィールド
毎に張り付けられるような合成が行われて、元の動画像
が得られる。
【0143】このとき、背景画についての画枠位置は、
キー群4の画枠位置変更キーを操作することにより、記
録された画枠位置情報に対して上下左右方向に変更する
ことができる。すなわち、画枠位置変更キーが操作され
ると、再生された画枠位置情報で定められる画枠位置に
対して、変更キーにより指定された方向に画枠位置が変
更され、その変更された画枠位置の背景画が、背景プレ
ーン83BGから読み出される。つまり、画枠位置変更
キーにより再生時の背景画の画枠位置を背景プレーンの
範囲内で、任意の位置に変更することができる。
【0144】また、再生ズームキーが設けられ、これが
操作されたときには、ズーム比に応じて拡大、縮小され
た画枠の背景画が、メモリ83BGから読み出される。
この際、データは、720画素×480ラインの1画面
のデータに適合するように、ズーム比に応じて補間ある
いは間引き処理される。こうして、撮像時の画枠位置に
関係なく、再生側で、ユーザは、所望の絵づくりを楽し
むこともできる。
【0145】この信号処理回路85からの動画像データ
は、D/Aコンバータ86により元のアナログ信号に戻
され、出力端子87から導出され、この出力端子に接続
される画像モニター装置にその再生画像が映出される。
【0146】以上のようにして、シーン毎に背景プレー
ン、動物体プレーンの情報を、先ず、ディスクから読み
出し、その後、変化情報を順次ディスクから読み出すこ
とで、各シーンの動画の再生を行うことができる。この
場合において、各シーンの変化情報の情報量は非常に少
ないので、1シーンの変化情報を、動画のリアルタイム
に合わせてディスクから取り出すのではなく、バッファ
メモリを設けて、各プレーン情報に続いて動き変化情報
を取り出してバッファメモリに蓄積し、そのバッファメ
モリから順次動き変化情報を動画に合わせて読み出す処
理を行うようにすることもできる。
【0147】そして、そのようにした場合には、動画再
現処理と、ディスクからの再生信号の抽出とを分離する
ことができるので、前のシーンの再生中に、次のシーン
のプレーン情報をディスクから抽出して、別のプレーン
メモリに蓄えるようにすることができる。このようにす
れば、とぎれることなく複数のシーンを連続して再生す
ることが可能である。
【0148】以上のようにして、この発明によれば、入
力画像を背景画及び動物体プレーンに分け、これを高画
質で記録すると共に、背景画の変化や動物体プレーンに
ついての動き変化を共に記録して再生時に合成するよう
にするので、記録伝送レートが低い記録媒体の場合で
も、高画質、かつ、動きのスムースな動画の記録ができ
る。
【0149】例えば、従来、いわゆるMPEGと呼ばれ
る画像データの圧縮方法が知られているが、この方法
は、一番最初に1枚のフレーム(静止画)の画像情報を
送り、その後は、その最初の画像フレームとの差を取
り、その残差をデータ圧縮して記録する方法である。こ
のMPEGで最初の1フレームの画像データのビット数
は、データ圧縮された段階で、例えば400Kビットと
されている。この400Kビットの画像は、比較的画質
の良い画像となっている。
【0150】この400Kビットの画像は、1フレーム
の情報であるので、これをbpsで表わすと、1秒は、
30フレームからなるので、12Mbps相当となる。
したがって、かなり高画質の画像が得られている。MP
EGでは、その後の情報として、残差の情報しか記録し
ないため、再生画像は劣化したものとなってしまうが、
最初の1フレームの画像自体は、程度のよい画質となっ
ているのである。
【0151】これに対し、上述したこの発明の構成によ
れば、背景プレーンと動物体プレーンの複数枚の画像プ
レーンの情報は、MPEGと同等の12Mbps相当の
画像データとして記録するとともに、僅かなビット数で
記録された動き変化情報に基づいて、この画質の良い動
物体のプレーンを移動させて、背景プレーンと合成する
ことにより動画が再現されるものであるので、画質がよ
く、しかも動きベクトルの情報はリアルタイムの情報で
あるので、動きもギクシャクすることなく、良好なもの
となる。
【0152】なお、背景プレーンと分離される動き情報
は、以上の例のように、複数個の動き物体の静止画から
なる動物体プレーンに分けて記録するのではなく、これ
ら複数個の動き物体を含む動き情報をデータ圧縮して背
景プレーンとは分離して記録する装置にも、この発明は
適用できる。
【0153】また、以上の例は、画像データの伝送媒体
として、光磁気ディスクを使用したが、この発明におい
ては、テープやその他の記録媒体を使用できることはい
うまでもない。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、画像を背景の静止画情報(背景プレーン)と、動き
情報とに分けて、背景画の静止画情報を伝送すると共
に、動画の1シーンにおける背景の変化分は、背景静止
画との差分として伝送し、再生側で背景静止画と動き情
報とを合成するようにする。この場合に、この発明で
は、背景画の静止画情報は、1シーンの間に更新した最
適なものをシーン終了後に記録するようにしたので、良
好な固定背景静止画情報を伝送することができる。
【0155】さらに、動きの情報についても、複数個の
動き物体の静止画プレーンと、その変化分との記録を行
うようにした場合には、各動き物体の静止画プレーン
も、順次更新して、最適なものを1シーンの終了後に記
録するようにすることにより、良好な動き物体の静止画
を伝送することができ、受信側で美しい再生画像を得る
ことができる。
【0156】そして、この発明では、画像を背景プレー
ンの静止画及び動物体プレーンの動き物体の静止画に分
け、これら複数枚の静止画プレーンの情報を、圧縮せず
にあるいは高画質を保つことができる低圧縮率で低速で
伝送するとともに、動き変化情報を僅かなビット数で高
速に伝送し、再生側では、動き変化情報に基づいて、画
質の良い動物体のプレーンを移動させて、背景プレーン
と合成することにより動画が再現されるものであるの
で、画質がよく、しかも、動きもギクシャクすることな
く、良好なものとなる再生画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるデジタル画像信号の伝送装置の
一実施例としてのディスク記録装置のブロック図であ
る。
【図2】この発明の要部の説明のための図である。
【図3】図1の例の信号記録タイミングを説明するため
の図である。
【図4】図1の例の説明のための図である。
【図5】この発明の一実施例に用いられる背景プレーン
メモリ23BGの一例を説明するための図である。
【図6】この発明によるデジタル画像信号の伝送装置の
要部の一実施例のブロック図である。
【図7】図6の例の動作の説明のための図である。
【図8】図6の例の動作の説明のための図である。
【図9】図6の例の動作のフローチャートの一部を示す
図である。
【図10】図6の例の動作のフローチャートの一部を示
す図である。
【図11】背景及び動き物体の静止画の変化を説明する
ための図である。
【図12】この発明の一実施例の説明のためのタイムチ
ャートである。
【図13】この発明によるデジタル画像信号の伝送装置
の一実施例の要部のブロック図である。
【図14】この発明によるデジタル画像信号の伝送装置
の要部の他の実施例のブロック図である。
【図15】この発明の一実施例の装置によって記録した
デジタル画像信号の再生装置の一実施例のブロック図で
ある。
【符号の説明】
22 信号処理装置 23BG 背景プレーンメモリ 23A1〜23An 動物体プレーンメモリ 24 圧縮回路 26 圧縮符号化回路 31 背景プレーン 32〜34 動物体プレーンメモリ 62 動物体プレーン分離回路 62M 差分メモリ 72BG 画枠位置変化検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956 G06T 1/00 H04N 7/24 - 7/68

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め、背景画の静止画情報と、この背景画
    上を動く動き物体の情報とに分ける手段と、 上記背景画の静止画情報を記憶するものであって、基準
    画面に対してずれた画面領域を含む1画面分よりも大き
    い静止画の情報を記憶可能な背景メモリ手段と、 入力デジタル画像信号から1画面分の大きさの背景画の
    静止画を分離する手段と、 上記分離した最初の静止画を、上記基準画面の静止画と
    して、上記背景メモリ手段に記憶する手段と、 上記分離した背景画の静止画の、上記基準画面に対する
    画枠位置の変化を検出する手段と、 上記分離した静止画と、上記背景メモリ手段に記憶され
    ている静止画との不一致部分である画像変化情報を求め
    る手段と、 上記画像変化情報に基づいて、上記背景メモリ手段の上
    記静止画情報を更新する手段と、 上記背景メモリ手段の上記更新された静止画情報と、上
    記基準画面に対する画枠位置の変化の情報と、上記動き
    物体の情報とを伝送する伝送手段とを備えてなるデジタ
    ル画像信号の伝送装置。
  2. 【請求項2】入力デジタル画像信号から、予め、その画
    面を構成する背景画の静止画からなる背景プレーン情報
    と、上記背景画上を動く動き物体のそれぞれの静止画か
    らなる1〜複数個の動物体プレーン情報とを分離する分
    離手段と、 上記分離された背景プレーン情報及び各動物体プレーン
    情報をそれぞれ個別に記憶するメモリ手段と、 上記入力デジタル画像信号及び上記メモリ手段の出力に
    基づいて、上記背景プレーン情報及び動物体プレーン情
    報として記憶された静止画に対する変化情報を検出する
    変化情報検出手段と、 上記変化情報検出手段の出力により上記メモリ手段のプ
    レーン情報を更新する手段と、 上記メモリ手段の上記更新された複数のプレーン情報の
    静止画情報と、上記変化情報検出手段からの変化情報と
    を伝送する伝送手段とを備えることを特徴とするデジタ
    ル画像信号の伝送装置
  3. 【請求項3】上記メモリ手段の静止画情報は、圧縮せず
    に、あるいは低圧縮率で伝送すると共に、上記変化情報
    は圧縮して伝送することを特徴とする請求項2に記載の
    デジタル画像信号の伝送装置。
  4. 【請求項4】背景画の静止画情報と、この背景画上を動
    く動き物体の情報とに分けて、デジタル画像信号を伝送
    する装置であって、 予め、上記背景画上を動く動き物体のそれぞれの静止画
    からなる1〜複数個の動物体プレーン情報を分離する分
    離手段と、 上記分離された各動物体プレーン情報を、それぞれ個別
    に記憶する動物体メモリ手段と、 上記入力デジタル画像信号及び上記動物体メモリ手段の
    出力に基づいて、上記動物体プレーン情報として記憶さ
    れた静止画に対する変化情報を検出する変化情報検出手
    段と、 上記変化情報検出手段の出力により上記動物体メモリ手
    段のプレーン情報を更新する手段と、 上記動物体メモリ手段の上記更新された複数のプレーン
    情報の静止画情報と、上記変化情報とを伝送する伝送手
    段とを備えてなるデジタル画像信号の伝送装置。
  5. 【請求項5】上記動物体メモリ手段の静止画情報は、圧
    縮せずに、あるいは低圧縮率で伝送すると共に、上記変
    化情報は圧縮して伝送することを特徴とする請求項4に
    記載のデジタル画像信号の伝送装置。
  6. 【請求項6】上記デジタル画像信号は、ビデオカメラの
    撮像出力をA/D変換したものであると共に、 上記伝送手段は、記録媒体に対する記録である請求項1
    〜請求項5のいずれかに記載のデジタル画像信号の伝送
    装置。
  7. 【請求項7】予め、背景画の静止画情報と、この背景画
    上を動く動き物体の情報とに分ける工程と、 入力デジタル画像信号から1画面分の大きさの背景画の
    静止画を分離する工程と、 上記背景画の静止画情報を記憶するものであって、基準
    画面に対してずれた画面領域を含む1画面分よりも大き
    い静止画の情報を記憶可能な背景メモリ手段に、上記分
    離した最初の静止画を、上記基準画面の静止画として記
    憶する工程と、 上記分離した背景画の静止画の、上記基準画面に対する
    画枠位置の変化を検出する工程と、 上記分離した静止画と、上記背景メモリ手段に記憶され
    ている静止画との不一致部分である画像変化情報を求め
    る工程と、 上記画像変化情報に基づいて、上記背景メモリ手段の上
    記静止画情報を更新する工程と、 上記背景メモリ手段の上記更新された静止画情報と、上
    記基準画面に対する画枠位置の変化の情報と、上記動き
    物体の情報とを伝送する伝送工程とを備えてなるデジタ
    ル画像信号の伝送方法。
  8. 【請求項8】入力デジタル画像信号から、予め、その画
    面を構成する背景画の静止画からなる背景プレーン情報
    と、上記背景画上を動く動き物体のそれぞれの静止画か
    らなる1〜複数個の動物体プレーン情報とを分離する分
    離工程と、 上記分離された背景プレーン情報及び各動物体プレーン
    情報をそれぞれ個別にメモリ手段に記憶する工程と、 上記入力デジタル画像信号及び上記メモリ手段の記憶情
    報に基づいて、上記背景プレーン情報及び動物体プレー
    ン情報として記憶された静止画に対する変化情報を検出
    する変化情報検出工程と、 上記変化情報検出工程で検出した上記変化情報により上
    記メモリ手段のプレーン情報を更新する工程と、 上記メモリ手段の上記更新された複数のプレーン情報の
    静止画情報と、上記変化情報検出工程で検出した上記変
    化情報とを伝送する伝送工程とを備えることを特徴とす
    るデジタル画像信号の伝送方法。
  9. 【請求項9】背景画の静止画情報と、この背景画上を動
    く動き物体の情報とに分けて、デジタル画像信号を伝送
    する方法であって、 予め、上記背景画上を動く動き物体のそれぞれの静止画
    からなる1〜複数個の動物体プレーン情報を分離する分
    離工程と、 上記分離された各動物体プレーン情報を、それぞれ個別
    にメモリ手段に記憶する工程と、 上記入力デジタル画像信号及び上記メモリ手段の記憶情
    報に基づいて、上記動物体プレーン情報として記憶され
    た静止画に対する変化情報を検出する変化情報検出工程
    と、 上記変化情報検出工程で検出された変化情報により上記
    メモリ手段の動物体プレーン情報を更新する工程と、 上記メモリ手段の上記更新された複数の動物体プレーン
    情報の静止画情報と、上記変化情報とを伝送する伝送工
    程とを備えてなるデジタル画像信号の伝送方法。
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