JP3318569B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3318569B2 JP35784798A JP35784798A JP3318569B2 JP 3318569 B2 JP3318569 B2 JP 3318569B2 JP 35784798 A JP35784798 A JP 35784798A JP 35784798 A JP35784798 A JP 35784798A JP 3318569 B2 JP3318569 B2 JP 3318569B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力室に連通する
小さい吐出口からインク滴を吐出して印字を行うオンデ
マンド型のインクジェット記録装置に関する。本発明
は、均一な印字を行うための改良に関する。特に、イン
ク滴を吐出させる繰り返し時間が高速にかつ多様に変化
するときにも、つねに吐出口から一定量のインクを吐出
させるための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置では、壁面に小
さい吐出口を設けた圧力室にインクを導入し、この圧力
室に配置された電気機械変換素子に駆動回路から電気信
号を印加することにより、この圧力室を加圧してインク
滴を吐出させるように構成されている。駆動回路は、一
定のクロック・タイミングにしたがって、情報源から到
来する印刷情報に吐出データが有るときには加圧を行
い、吐出データが無いときには加圧を行わないことによ
り、その吐出口から所望のタイミングで、すなわちこの
加圧に同期して相対的に移動する印字紙面の所望の位置
にインク滴を吐出させて印字を行う。
【0003】このとき、印刷情報によりクロック・タイ
ミングの連続位置でインク滴の吐出を行う場合と、クロ
ック・タイミングのある期間にわたり吐出を休止する場
合とがあり、連続的にインク滴の吐出を行う場合と、し
ばらく休止した後にインク滴の吐出を行う場合とでは、
等しい電気信号により電気機械変換素子を駆動しても、
一回の加圧により吐出されるインクの量に変化が生じる
ことが知られている。一回の加圧により吐出されるイン
クの量が多いと、その吐出により印刷されたドットは濃
く見え、インクの量が少ないと、その吐出により印刷さ
れたドットは薄く見えるから、一回の加圧により吐出さ
れるインクの量が不用意に変化すると印刷された文字や
図形にムラが生じることになる。
【0004】これを改良する技術として、吐出を休止し
た後に吐出を行う場合には、圧力室に予備変形を与える
技術が知られている(特公昭62−9432号公報)。
これは、吐出を休止した後の最初の吐出を行う前から、
圧力室に設けられた電気機械変換素子に時間の経過とと
もにしだいに上昇するバイアス電圧を印加するものであ
る。
【0005】またこれを改良する別の従来技術として、
圧力室に設けられた電気機械変換素子に印加する波形を
工夫し、圧力室の圧力をいったん減圧にしてから吐出用
の加圧を行うようにする技術が知られている(特公平5
−43508号公報)。
【0006】これらは、いずれも吐出口に形成されるイ
ンクのメニスカスを顕微鏡的に観察した結果から、吐出
用の加圧を行う時点でメニスカスの状態が均一になるよ
うに工夫して改良されたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは、このよう
な従来技術を繰り返し試験した結果、これらにもなお問
題があることがわかった。その第一の問題点は、上記公
報開示の技術は、いずれも吐出用の電気信号を与えると
きに、電気機械変換素子の端子にバイアス電圧が印加さ
れていたり、あるいは瞬時的に負圧を与えるために負の
電圧が印加されているなどの現象がある。これは、吐出
用の電気信号を印加するたに、余分のエネルギを必要と
する、あるいは吐出用の電気信号の波形(吐出波形)を
均一にすることができない、などの不都合がある。これ
は駆動回路の構成を複雑にするとともに、余分のエネル
ギを発生するために印字用の記録ヘッドを小型化できな
いなどの原因となる。
【0008】その第二の問題点は印字を高速化するため
の問題である。上記従来例技術により高速印字を実現し
ようとすると、印刷結果にムラが生じてしまうことがわ
かった。さらに試験検討を繰り返し図11に示す現象を
発見した。すなわち、図11(a)に示すように電気機
械変換素子に、インクを適量だけ吐出させる短い電気信
号パルスを1個だけ印加すると、吐出口に形成されるメ
ニスカスの位置は図11(b)に示すように、その後し
ばらくの時間にわたり、減衰振動を繰り返すことが観察
された。これは、吐出により圧力室から失われたインク
を補給するために、インクタンクからインクが導入され
ることにより生じる振動であると考えられる。そして、
高速印字を行うと次の吐出タイミングがこの振動が減衰
する前に到来してしまい、おおよそ図12に示すような
現象となる。
【0009】すなわち、図12(a)に示すような吐出
波形による電気信号の周期Tが、高速印字を行うために
図11に示した振動周期と同等程度の短い時間になる
と、吐出口に形成されるメニスカス位置は、図12
(b)に示すような状態となる。その結果、1回の吐出
によるインク滴の量が変化して、紙面に印字される1回
のインク吐出によるドットは図12(c)に示すよう
に、大きさの違いが生じてしまいムラになってしまう。
【0010】図12の状態をさらに分析すると、インク
滴の吐出により吐出口のメニスカス位置がいったん凹状
になり、これがインクの補給により回復して平坦状態に
達するまでの時間Tr(インクリフィル時間という)
が、繰り返し周期の回数によりムラになることが分かっ
た。すなわち、連続する周期毎のインクリフィル時間T
1 、Tr2 、Tr3 、・・・を吐出回数にしたがって
プロットすると、図13に示すように振動していること
がわかる。インクリフィル時間が短ければ圧力室に多量
のインクが補充され、長ければ圧力室に十分なインクが
補充されないものと考えると、これは印字状態のムラと
一致することになる。
【0011】さらに分析するために、メニスカス位置の
変位速度を求めてみると図14に示すようになる。図1
4(a)および(b)は図12の(a)および(b)と
同じであり、図14(b)に示すメニスカス位置を時間
微分してその変位速度を求めると図14(c)のように
なる。この分析結果から、インク吐出の繰り返しにわた
り、つねにメニスカス位置を等しくすることも重要であ
るが、メニスカスの変位速度を等しくすることが均一な
印字を行うためにきわめて重要であることに気づいた。
【0012】本発明はこのような背景に行われたもので
あり、インク滴を吐出させる繰り返し時間が多様に変化
するときにも、つねに吐出口から一定量のインクを吐出
させることができるインクジェット記録装置を提供する
ことを目的とする。本発明はインクジェット記録装置の
高速化を目的とする。本発明は、インク滴を吐出するた
めの吐出波形の立ち上がり時点で、圧力室の電気機械変
換素子にはバイアス電圧などの残余の電圧が印加されて
いることがなく、独立に設定できる最も合理的な吐出波
形で圧力室の圧力を効率的に変化させることができるイ
ンクジェット記録装置を提供することを目的とする。本
発明は、圧力室の電気機械変換素子に印加するエネルギ
が効率的にインク滴の吐出に利用できるインクジェット
記録装置を提供することを目的とする。本発明は、イン
ク滴吐出のために供給するエネルギの小さいインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクの吐出
を休止するタイミングが長くなるときに、その休止後の
最初の吐出波形の印加に先立って吐出口からインクを吐
出するに至らない小さい電圧の予波形を電気機械変換素
子に与え、はじめの数回の吐出時における吐出口のメニ
スカスの変位速度を安定な状態に制御することを特徴と
する。本発明は、メニスカスの状態だけでなく、メニス
カスの変位速度に着目して制御を行うところに上記従来
例技術との違いがある。また、本発明は、吐出を休止し
た後の最初の吐出波形の立ち上がる時点で、電気機械変
換素子にバイアス電圧や減圧用の信号が実質的に印加さ
れていないことも上記従来技術と異なる。
【0014】すなわち、本発明は、圧力室と、この圧力
室に導入路を介してインクを供給するインクタンクと、
この圧力室に連通するインク吐出口と、前記圧力室内に
圧力変化を与える電気機械変換素子と、この電気機械変
換素子に電気信号を与える駆動回路とを備えたインクジ
ェット記録装置において、前記駆動回路は、前記吐出口
から適量のインク滴が吐出する圧力変化を与える吐出波
形による電気信号の休止時間が長くなるときに、その吐
出波形による電気信号に先立って前記吐出口からインク
滴が吐出するに至らない小さい圧力変化を与える予波形
による電気信号を与える手段を含むことを特徴とする。
そして、この予波形は、それに続く前記吐出波形の立ち
上がり時点でその電気信号レベルがほとんど零値となる
波形であることを特徴とする。
【0015】この予波形は吐出波形に先立って1回だけ
与えてもよいが、複数回にわたり繰り返し与えることが
望ましい。すなわち、予波形をクロック・タイミングに
したがって繰り返し与えることにより、圧力室の振動は
吐出が繰り返されるときと同等な定常的な状態となり、
最初の数回の吐出タイミングにおけるメニスカスの変位
速度を等しくすることができる。
【0016】この予波形を与えるために、前記駆動回路
は、前記吐出波形および前記予波形のパターンを記憶す
るメモリ手段と、周期的なクロック・タイミングにした
がって印刷情報に吐出データが有るときに前記メモリ手
段から吐出波形のパターンを読出し吐出データが無いと
きに前記メモリ手段から予波形のパターンを読出す手段
と、前記メモリ手段から読出されたパターンを電気信号
に変換して前記電気機械変換素子に供給する手段とを備
えた構成とすることが望ましい。
【0017】この読出す手段は、前記吐出データの無い
状態が複数のクロック・タイミングにわたり連続すると
き、その連続するクロック・タイミングの最後の1回な
いし数回のクロック・タイミングで前記予波形のパター
ンを読出し、休止状態が連続するクロック・タイミング
では必ずしも繰り返して予波形を読出さないように構成
することもできる。これにより、予波形により圧力室に
むだなエネルギを供給することがないようにできる。
【0018】そして、この予波形のパターンは、クロッ
ク・タイミングからその立ち上がり点が吐出波形のパタ
ーンの立ち上がり点よりやや遅れるように設定すること
がよい。これは、予波形はエネルギが小さいので、その
開始点をやや後ろにずらすことにより、次の吐出波形の
開始点でメニスカスの変位速度を一定にするために有利
になる。
【0019】このような構成により、高速印字を行う場
合にも、インク滴を吐出させる繰り返し時間が多様に変
化するときにも、つねに吐出口から一定量のインクを吐
出させることができる。さらに、吐出用の加圧を行う波
形の立ち上がり時点で圧力室の電気機械変換素子にバイ
アス電圧または残余の電圧が印加されることをなくすこ
とができるので、小さいエネルギにより効率的にインク
室の圧力を変化させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
【0021】
【実施例】次に、本発明実施例装置を図面に基づいて説
明する。図1は本発明実施例装置のハードウェア全体構
成図、図2は本発明実施例装置の記録ヘッドの構造を示
す概念図、図3は本発明実施例装置の電気回路構成図で
ある。
【0022】本発明実施例装置は、記録ヘッド1と、イ
ンクが蓄積されたインクタンク2と、記録ヘッド1に電
気信号を供給し駆動する電子回路3とが備えられる。
【0023】記録ヘッド1は、一部に小さいインク吐出
口4が形成された壁面で囲まれインクを充満する圧力室
5と、この圧力室5の壁面の内側に設けられその内部の
圧力を変動させる電気機械変換素子6とにより構成され
る。圧力室5は導入路7を介してインクタンク2に連通
され、電気機械変換素子6は可動信号線8により電子回
路3に接続される。
【0024】この記録ヘッド1は、記録紙21が巻きつ
けられたプラテン22の軸に沿って設けられたレール2
3に左右可動自在に取付けられ、記録ヘッド駆動モータ
24によりワイヤ25を介して駆動され位置制御され
る。例えば、記録ヘッド1が記録紙21に沿って左から
右に移動しながらインク吐出口4からインクを吐出す
る。インク吐出口4は例えば48個配列されていて、こ
の各々にインクを加圧する圧力室5およびこの圧力室5
の圧力を加圧する電気機械変換素子6が配備される。プ
ラテン22はその行の印字が終了すると図外のプラテン
駆動モータにより回動され、記録ヘッド1は記録ヘッド
駆動モータ24により次の行の左側に移動される。
【0025】電子回路3には、図3に示すように、CP
U10と、このCPU10の制御にしたがってインク吐
出口4から適量のインク滴を吐出させるために圧力変化
を与える吐出波形による電気信号を発生する吐出波形発
生回路11と、電気機械変換素子6に与える電気信号の
休止時間が所定値を越えたときにCPU10の制御にし
たがって吐出波形による電気信号に先立ってインク吐出
口4からインク滴が吐出するに至らない小さい圧力変化
を与える予波形による電気信号を発生する予波形発生回
路12と、この吐出波形および予波形の時間の経過に対
する駆動電圧のパターンを記憶するメモリ手段13と、
電気機械変換素子6それぞれに個別に接続され吐出波形
発生回路11および予波形発生回路12の出力信号をC
PU10の制御にしたがって切替えるスイッチ回路14
とが備えられる。このスイッチ回路14は多数の半導体
スイッチ素子により構成される。
【0026】さらに、CPU10には、周期的なクロッ
ク・タイミング毎に吐出データがあるときにメモリ手段
13から吐出波形のパターンを読出し吐出データがない
ときにダミーデータを発生してメモリ手段13から予波
形のパターンを読出す手段と、この読出す手段により読
出されたパターンを電気信号として電気機械変換素子6
に供給する手段と、吐出データのない状態が複数のクロ
ック・タイミングで連続するときその連続するクロック
・タイミングの最後のクロック・タイミングでダミーデ
ータを読出す手段とが含まれる。
【0027】予波形発生回路12が発生する予波形は、
それに続く吐出波形の立ち上がり時点で十分に零値を示
す波形が用いられ、この予波形のパターンはその立ち上
がり点が最後に印加された吐出波形のパターンの立ち上
がり点よりやや遅れるように設定される。
【0028】次に、このように構成された本発明実施例
装置によるインク吐出動作について説明する。
【0029】まず、第一の駆動パターンによるインク吐
出動作について説明する。この第一の駆動パターンは、
長い時間にわたり休止状態がありその後に吐出を行うと
きの駆動パターンである。図4は本発明実施例装置の第
一の駆動パターンによるインク吐出動作の流れを示すフ
ローチャートである。
【0030】CPU10は、吐出波形による電気信号が
休止したときに、その休止時間が所定値を越えたか否か
を判定する。所定値を越えていれば圧力室5は長時間加
圧されない状態にあって、インク吐出口4におけるメニ
スカスの状態が図5(a)または(b)に示す凹状また
は平坦状になっているので、ダミーデータを発生してメ
モリ手段13から予波形のパターンを読出し、この予波
形のパターンを予波形発生回路12により電気信号とし
て電気機械変換素子6に供給する。
【0031】次いで、印字情報入力にしたがって、メモ
リ手段13から吐出波形のパターンを読出し、この吐出
波形のパターンを吐出波形発生回路11により電気信号
として周期的なクロック・タイミングにしたがって電気
機械変換素子6に供給しインクの吐出を行う。図6
(a)にこの予波形および吐出波形のパターンの一例を
示す。この予波形および吐出波形による電気信号の電気
機械変換素子6への供給はCPU10の制御にしたがっ
たスイッチ回路14の切換えにより行われる。
【0032】このように、いったんインクの吐出が休止
状態となり、インク吐出口4におけるメニスカスの状態
が図6(a)および(b)に示すような凹状もしくは平
坦状にあるときに予波形を電気信号として供給すること
により、メニスカスの変化速度が常に同じとなる図5
(c)および図6(b)に示す凸状の近傍で圧力室5を
加圧することができ、この予波形による初期加圧により
以降の連続吐出時のメニスカス状態およびメニスカスの
変化速度をほぼ一定にすることができる。
【0033】インク吐出後はインクタンク2からインク
が圧送されて圧力室5内に充満し、図6(b)に示すよ
うにメニスカスが凸状態の近傍で次の吐出が行われ、以
降このタイミングでインクの吐出および充填が繰り返し
行われる。これにより圧力室5内に充填されるインクの
量は常にほぼ一定となり、図6(c)に示すようにその
印字状態はほぼ一様になる。
【0034】本実施例では、予波形として図6(a)に
示すような台形波を用いて説明したが、インク吐出口4
におけるメニスカスの変化速度およびメニスカスの位置
を一定にすることができる波形であれば、どのような波
形であってもよく、例えば、正弦波あるいは吐出波形と
逆極性の波形を用いることによっても同様の効果を得る
ことができる。
【0035】本発明実施例では、メニスカス状態および
メニスカスの変化速度がほぼ一定になる例として、メニ
スカス形状が凸の状態での吐出を示したが、メニスカス
形状は凸である必要がなく、凹状もしくは平坦状でも、
吐出時におけるメニスカス形状とメニスカスの変化速度
が一定になればよい。
【0036】次に、本発明実施例装置の第二の駆動パタ
ーンによるインク吐出動作について説明する。この第二
の駆動パターンは、吐出のないクロック・タイミングが
あるときにすべて行われるパターンである。図7(a)
は本発明実施例装置の第二の駆動パターンによる印字状
態を示す図、(b)はその波形を示す図である。
【0037】このように吐出のないクロック・タイミン
グがあるときは、一連の画像データの先頭にダミーデー
タとしてインク滴を吐出しないデータを付加し記録ヘッ
ド1の駆動データとする。
【0038】図8は本発明実施例装置の第二の駆動パタ
ーンによるインク吐出動作の流れを示すフローチャート
である。
【0039】CPU10は、吐出データによりインク滴
を吐出するか否かを判定し、インク滴を吐出する場合に
はメモリ手段13から吐出波形のパターンを読出し、そ
の吐出波形のパターンを吐出波形発生回路11から電気
信号としてスイッチ回路14を介して電気機械変換素子
6に印加する。
【0040】インク滴を吐出しない場合には、ダミーデ
ータにしたがって順次メモリ手段13から予波形のパタ
ーンを読出し、その予波形のパターンを予波形発生回路
12から電気信号としてスイッチ回路14を介して電気
機械変換素子6に印加する。
【0041】このような処理を行うことにより、吐出を
行わない静止状態にあるときにも必ず予波形の印加が行
われ、これにより静止状態から吐出が行われるときに
は、図7(b)に示すように、必ずその直前に予波形に
よる電気信号が印加され、図6(b)に示すようにイン
ク吐出口4におけるメニスカスが凸の状態で、しかもそ
の変化速度を一定にして吐出が行われる。したがって以
降に静止状態からの吐出があっても同様のパターンで一
定した印字が行われる。
【0042】さらに、吐出タイミングが連続しないとき
には、次の吐出タイミングまで予波形の印加を一時的に
中断する第三の駆動パターンにより印字を行う。
【0043】図9(a)は本発明実施例装置の第三の駆
動パターンによる印字状態を示す図、(b)はその波形
を示す図である。
【0044】このように吐出タイミングが連続しないと
きには、一連の画像データの先頭にダミーデータとして
インク滴を吐出しないデータを付加して記録ヘッド1の
駆動データとし、次に吐出タイミングが発生したときに
予波形を発生して印字を行う。
【0045】図10は本発明実施例装置の第三の駆動パ
ターンによるインク吐出動作の流れを示すフローチャー
トである。CPU10は、吐出データによりインク滴を
吐出するか否かを判定し、インク滴を吐出する場合には
メモリ手段13から吐出波形のパターンを読出し、その
吐出波形のパターンを吐出波形発生回路11から電気信
号としてスイッチ回路14を介して電機機械変換素子6
に印加する。
【0046】インク滴を吐出しない場合には、次に吐出
を行うか否かを判定し、次に吐出を行うときはメモリ手
段13から予波形のパターンを読出し、その予波形のパ
ターンを予波形発生回路12から電気信号としてスイッ
チ回路14を介して電気機械変換素子6に印加する。次
に吐出を行わないときは予波形による電気信号の印加を
吐出データが発生するまで停止する。
【0047】これにより、吐出を行わない静止状態が連
続しているときにもダミーデータを付加して記録ヘッド
1を駆動し、吐出を行う場合には必ず予波形による電気
信号を印加して一様な印字を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録ヘッドからインク滴を吐出させる繰り返し時間が多様
に変化するときにも、高速印字を行う場合にも、つねに
吐出口から一定量のインクを吐出させることができる。
また、吐出用の加圧を行う波形の立ち上がり時点で、圧
力室の電気機械変換素子にバイアス電圧または残余の電
圧を印加することをなくし、独立の吐出用波形で圧力室
の圧力を変化させることができるので、小さいエネルギ
で効率的にインク滴の吐出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例装置のハードウェア全体構成図。
【図2】本発明実施例装置の記録ヘッドの構成を示す概
念図。
【図3】本発明実施例装置の電気回路構成図。
【図4】本発明実施例装置の第一の駆動パターンによる
インク吐出動作の流れを示すフローチャート。
【図5】(a)〜(c)は本発明実施例装置のインク吐
出口におけるメニスカス状態を説明する図。
【図6】(a)は本発明実施例装置における予波形およ
び吐出波形を示す図、(b)はインク吐出口におけるメ
ニスカス位置の変化を示す図、(c)は印字状態を示す
図。
【図7】(a)は本発明実施例装置の第二の駆動パター
ンによる印字状態を示す図、(b)はその波形を示す
図。
【図8】本発明実施例装置の第二の駆動パターンによる
インク吐出動作の流れを示すフローチャート。
【図9】(a)は本発明実施例装置の第三の駆動パター
ンによる印字状態を示す図、(b)はその波形を示す
図。
【図10】本発明実施例装置の第三の駆動パターンによ
るインク吐出動作の流れを示すフローチャート。
【図11】(a)は吐出波形による電気信号を示す図、
(b)は電気信号によるインク吐出後のメニスカス位置
の変化を示す図。
【図12】(a)は吐出波形による電気信号が連続的に
印加された状態を示す図、(b)は電気信号によるイン
ク吐出後のメニスカスの状態を示す図、(c)はその印
字状態を示す図。
【図13】吐出回数毎の圧力室内へのインクのリフィル
時間を示す図。
【図14】(a)は吐出波形による電気信号が連続的に
印加された状態を示す図、(b)は電気信号によるイン
ク吐出後のメニスカスの状態を示す図、(c)はメニス
カスが変化する速度の変化を示す図。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 インクタンク 3 電子回路 4 インク吐出口 5 圧力室 6 電気機械変換素子 7 導入路 8 可動信号線 10 CPU 11 吐出波形発生回路 12 予波形発生回路 13 メモリ手段 14 スイッチ回路 21 記録紙 22 プラテン 23 レール 24 記録ヘッド駆動モータ 25 ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−143549(JP,A) 特開 平7−132599(JP,A) 特開 平5−169664(JP,A) 特開 昭57−178766(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/045 B41J 2/055 B41J 2/175

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力室と、この圧力室に導入路を介して
    インクを供給するインクタンクと、この圧力室に連通す
    るインク吐出口と、前記圧力室内に圧力変化を与える電
    気機械変換素子と、この電気機械変換素子に電気信号を
    与える駆動回路とを備えたインクジェット記録装置にお
    いて、 前記駆動回路は、前記吐出口から適量のインク滴が吐出
    する圧力変化を与える吐出波形による電気信号の休止時
    間が長くなるときに、その吐出波形による電気信号に先
    立って前記吐出口からインク滴が吐出するに至らない小
    さい圧力変化を与える予波形による電気信号を与える手
    段を含み、前記駆動回路は、この手段として、前記吐出波形および
    前記予波形のパターンを記憶するメモリ手段と、周期的
    なクロック・タイミングにしたがって印刷情報に吐出デ
    ータが有るときに前記メモリ手段から吐出波形のパター
    ンを読出し吐出データが無いときに前記メモリ手段から
    予波形のパターンを読出す手段と、前記メモリ手段から
    読出されたパターンを電気信号に変換して前記電気機械
    変換素子に供給する手段とを備え、 前記予波形は、その立ち上がり点は前記吐出波形の立ち
    上がり点よりやや遅れるように設定された波形のパター
    ンであり、続く前記吐出波形の立ち上がり時点でその電
    気信号レベルがほぼ零となる波形のパターンである ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記読出す手段は、前記吐出データの無
    い状態が複数のクロック・タイミングにわたり連続する
    とき、その連続する吐出データの無いクロック・タイミ
    ングの最後の部分で前記予波形のパターンを読出す手段
    を含む請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動回路は、前記吐出波形による電
    気信号に先立って前記予波形による電気信号を複数回に
    わたり繰り返し与える手段を含む請求項1または2記載
    のインクジェット記録装置。
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