JP2002321395A - インク吐出制御方法およびインク吐出装置 - Google Patents

インク吐出制御方法およびインク吐出装置

Info

Publication number
JP2002321395A
JP2002321395A JP2001128847A JP2001128847A JP2002321395A JP 2002321395 A JP2002321395 A JP 2002321395A JP 2001128847 A JP2001128847 A JP 2001128847A JP 2001128847 A JP2001128847 A JP 2001128847A JP 2002321395 A JP2002321395 A JP 2002321395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ejection
period
discharge
gradations
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001128847A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3648598B2 (ja
Inventor
Naozumi Ueno
直純 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001128847A priority Critical patent/JP3648598B2/ja
Publication of JP2002321395A publication Critical patent/JP2002321395A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3648598B2 publication Critical patent/JP3648598B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 階調数によるインク吐出速度のばらつきや印
字ドットの位置ずれを極力小さくすることができるイン
ク吐出制御方法を提供する。 【解決手段】 圧電部材よりなる隔壁9を介して並設さ
れたインク加圧室Iに対し、加圧室Iごとに複数種類の駆
動パルスを選択的に印加することにより加圧室Iごとに
インクの吐出・非吐出を制御し、各駆動周期ごとに、吐
出対象インク加圧室から印字データの階調数分の液滴を
吐出する。駆動周期を、単滴吐出制御期間の最大階調数
分に相当する最大液滴吐出期間とし、駆動周期中の複数
の単滴吐出制御期間について、階調数により、階調数分
の吐出期間と、残りの非吐出期間とを予め定めておき、
各駆動周期ごとに、吐出対象インク加圧室について、吐
出期間にインクを吐出し、非吐出期間にはインクを吐出
しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ等におけるインク吐出制御方法およびインキ吐出
装置に関し、さらに詳しくは、電歪素子によりインク吐
出圧力を発生する剪断モード型のインクジェットヘッド
を用いて、階調数分のインクの液滴を吐出することによ
り1画素(ドット)を形成するマルチドロップ方式のイ
ンク吐出制御方法およびインキ吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、印刷しよう
とする画像に対して2以上の多値化を行い、多値化の結
果として得られたドットのオン・オフ信号に基づいて、
インクジェットヘッドの各インク吐出ノズルによる記録
用紙等の記録媒体へのドットの形成を制御している。
【0003】インクジェットプリンタには、記録媒体上
にインクを吐出するためのインク吐出装置が設けられ
る。
【0004】インク吐出装置におけるインク吐出の手法
は、基本的には、インク吐出ノズルに至るインク通路に
おいて、きわめて短時間、インクを加圧することによ
り、加圧されたインクがノズル先端から液滴となって吐
出されるというものであり、インクに加える圧力の発生
メカニズムの相違により、電歪素子の圧電剪断歪み効果
を用いて圧力を発生する方法や、熱により発生する気泡
を用いて圧力を加える方法等が知られている。
【0005】電歪素子を用いてインク加圧力を発生する
インク吐出装置として、たとえば特開昭63−2470
51号公報に記載されているように、圧電材料を利用し
た剪断モード型のものがある。
【0006】剪断モード型のインク吐出装置は、図1に
示すように、複数のインク加圧室(I)が並設されたイン
クジェットヘッド(2)と、各加圧室(I)ごとに複数の駆動
パルスを選択的に印加することにより各加圧室(I)ごと
にインクの吐出・非吐出を制御する吐出制御手段である
吐出制御装置(3)とを備えている。
【0007】インクジェットヘッド(2)の1例が、図2
および図3に示されている。
【0008】ヘッド(2)は圧電材料製の直方体状のヘッ
ド本体(4)を備えており、本体(4)には、その底壁のみを
残して、多数のみぞ(スリット)(5)が1方向に等間隔
をおいて形成されている。本体(4)の上面に、天板(6)が
接着により固着されて、みぞ(5)の上部が塞がれてい
る。本体(4)の前面(図2の左側の面)にノズル板(7)が
固着されて、みぞ(5)の前部が塞がれている。各みぞ(5)
の後部(図2の右側部)は、共通インク室(8)に連通し
ている。そして、みぞ(5)の部分により、みぞ(5)の間の
隔壁(9)で隔てられた加圧室(I)が形成されている。ま
た、各加圧室(I)に対応するノズル板(7)の部分に、それ
ぞれ、インク吐出ノズル(10)が形成されている。
【0009】各加圧室(I)において、両側の隔壁(9)面の
約上半部に板状の駆動電極(11)が設けられ、これら2つ
の駆動電極(11)が天板(6)の後面に設けられた接続電極
(12)に接続されている。ヘッド(2)は、制御装置(3)が設
けられた図示しない基板に取り付けられ、各接続電極(1
2)がそれぞれ制御装置(3)に接続されている。これによ
り、各加圧室(I)の両側の駆動電極(11)が接続電極(12)
を介して制御装置(3)に接続され、制御装置(3)から各加
圧室(I)ごとに個別に駆動パルスが印加される。
【0010】本体(4)を構成する圧電材料は上下方向に
分極処理されており、隔壁(9)の両側の駆動電極(11)間
に電位差を与えることにより、分極方向と垂直な方向に
電界が発生し、圧電剪断歪み効果により隔壁(9)が変形
する。この隔壁(9)の変形により、加圧室(I)中に圧力波
が発生し、ノズル(10)からインクが吐出される。
【0011】上記のような剪断モード型のインクジェッ
トヘッド(2)は、その構造上、隣接する加圧室(I)から同
時にインクを吐出することができない。隣接する加圧室
(I)は隔壁(9)を共有しており、隣接する加圧室(I)から
同時にインクを吐出しようとすると、クロストークが発
生するからである。そのため、加圧室(I)を3つ以上の
グループに分け、各グループから順次インクを吐出する
ヘッド(2)のインク吐出制御方法が提案されている。
【0012】次に、図12および図13を参照して、加
圧室(I)をA、B、Cの3つのグループに分けた場合の
インクの吐出制御動作について説明する。図12はイン
クを吐出するときの隔壁(9)および加圧室(IA)(IB)(IC)
の状態変化を示し、図13はそのときに加圧室(IA)(IB)
(IC)に印加される駆動パルスおよび駆動パルスにより発
生する各隔壁(9)における駆動電極(11)間の電位差すな
わち隣接する加圧室(IA)(IB)(IC)間の電位差を示してい
る。
【0013】図12において、加圧室を表す符号「I」の
後の「A」、「B」および「C」は、グループ名を表している。
加圧室は符号(I)で総称し、区別する必要があるとき
は、「I」の後に、グループ名を表す「A」、「B」あるいは「C」
を付けることにする。図12には、3つの加圧室(IA)(I
B)(IC)だけが示されているが、各グループは、等間隔を
おいて配置された複数の加圧室(I)よりなり、複数の加
圧室(I)が、図12の左から右に、(IA)(IB)(IC)(IA)(I
B)(IC)………の順に並んでいる。そして、A、B、C、
A、B、C、………の順に各グループの加圧室(I)から
繰り返しインクが吐出される。
【0014】図12および図13は、Bグループの加圧
室(IB)からインクを吐出する場合を示しており、図13
には、加圧室(IB)に印加される駆動パルス、加圧室(IA)
(IC)に印加される駆動パルス、および加圧室(IB)とこれ
に隣接する加圧室(IA)(IC)との間の電位差が示されてい
る。
【0015】この場合、図13に示すように、1滴のイ
ンクの吐出を制御する期間である単滴吐出制御期間tの
最初に、加圧室(IB)に第1駆動パルスP1が印加され、そ
の後に、加圧室(IA)(IC)に第3駆動パルスP3が印加され
る。第1駆動パルスP1の立ち下がりと、第3駆動パルス
P3の立ち上がりとは、同時であり、第3駆動パルスP3の
パルス幅(印加時間)τ3は、第1駆動パルスP1のパル
ス幅τ1の2倍である。
【0016】3つの加圧室(IA)(IB)(IC)のいずれにも駆
動パルスが印加されていない場合は、加圧室(IB)と隣接
する加圧室(IA)(IC)との間の電位差は0であり、図12
(a)に示すように、隔壁(9)は変形のない正立状態であ
り、インク室(IB)は通常状態(自然状態)になってい
る。加圧室(IB)に第1駆動パルスP1が印加されると、加
圧室(IB)と隣接する加圧室(IA)(IC)との間に正の電位差
が生じるため、図12(b)に示すように、加圧室(IB)の
両側の隔壁(9)に隣接する加圧室(IA)(IC)側への変形が
生じ、加圧室(IB)が拡張状態になる。加圧室(IB)に対す
る第1駆動パルスP1がなくなって、加圧室(IA)(IC)に第
3駆動パルスP3が印加されると、加圧室(IB)と隣接する
加圧室(IA)(IC)との間に負の電位差が生じるため、図1
2(c)に示すように、加圧室(IB)の両側の隔壁(9)に加圧
室(IB)側への変形が生じ、加圧室(IB)が収縮状態にな
る。第3駆動パルスP3がなくなると、加圧室(IB)と隣接
する加圧室(IA)(IC)との間の電位差が0になり、図12
(a)に示すように、隔壁(9)が変形のない正立状態になっ
て、インク室(IB)が通常状態に戻る。そして、このよう
に加圧室(IB)が通常状態から拡張状態および収縮状態に
所定時間保持された後に通常状態に戻ることにより、加
圧室(IB)からノズル(10)を通して1滴のインクが吐出さ
れる。この場合、第1駆動パルスP1の立ち上がり時に加
圧室(IB)が拡張することにより発生する共通インク室
(8)からのインク流入による圧力波と、第3駆動パルスP
3の立ち上がり時にインク室(IB)が拡張状態から急激に
収縮することにより発生する圧力波により、インク吐出
力が得られる。
【0017】インクの吐出速度(吐出力)は、加圧室(I
B)を拡張状態にするときの駆動パルス(第1駆動パルス
P1)のパルス幅(印加時間)τ1によって変わり、パル
ス幅τ1が、上記の圧力波が加圧室(IB)の長さ方向(図
2の左右方向)を片道伝播する時間と等しい場合に、吐
出速度が最大となる。たとえば、加圧室(IB)の長さを
L、インク中の音速をUとすると、パルス幅τ1が(L
/U)のときに、吐出速度が最大となる。
【0018】上記のようにBグループのある加圧室(IB)
からインクを吐出する場合、Bグループの中でインクの
吐出を行わない加圧室(IB)については、それに隣接する
加圧室(IA)(IC)と同様に、第3駆動パルスP3が印加され
る。このため、加圧室(IB)と隣接する加圧室(IA)(IC)と
の間の電位差は0であり、加圧室(IB)の両側の隔壁(9)
に変形が生じず、加圧室(IB)の状態の変化も生じない。
また、AグループまたはCグループの加圧室(IA)(IC)か
らインクを吐出する場合についても、上記と同様であ
る。
【0019】上記のインク吐出装置では、同一の加圧室
(I)から印字データの階調数分の液滴を連続して吐出す
ることによって1画素を形成するいわゆるマルチドロッ
プ方式のインク吐出制御が行われる。
【0020】そのため、従来は、図13に示す単滴吐出
制御期間tを駆動周期とし、インクを吐出するグループ
の所定の加圧室(I)について、図12および図13に示
す同じ動作を階調数分繰り返すようになっている。印字
データの階調は、通常、0〜7の8階調であり、最大の
階調数7の場合、図12および図13の動作が7回繰り
返される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなマルチド
ロップ方式のインク吐出制御においては、インク吐出周
波数を高くすると、周波数によっては、ノズル内でのメ
ニスカス振動の影響や、インク加圧室内での残留圧力波
の影響により、インクの吐出が不安定になりやすい。そ
のため、たとえば、連続吐出時の液滴の吐出速度や体積
が変動して不均一となり、印字品質が低下するといった
問題があった。
【0022】とくに上記の従来のインク吐出装置および
インク吐出制御方法では、単滴吐出制御期間を駆動周期
として、印字データの階調数分、同じ駆動周期を繰り返
すため、次に説明するように、階調数によって、インク
吐出速度のばらつきおよび印字ドットの位置ずれが生じ
るという問題がある。
【0023】マルチドロップ方式によりインクの液滴量
を制御するには、液滴が記録用紙の紙面に到達する時
点、もしくは、それ以前に、複数の液滴が合体し、一体
となっていることが望ましく、そのためには、1発目の
液滴の吐出速度よりも後続の液滴の吐出速度の方が速く
なるように制御することが必要である。理想的には、n
発目の吐出速度Vは、1発目の吐出速度をV、吐出
周期(駆動周期)をt、インクジェットヘッドから紙面
までの距離をLとすると、次の式の値になるように制御
するとよい。 V=V/{1−V・t・(n−1)/L} 個々の液滴の吐出速度は、第1駆動パルスのパルス幅で
制御が可能であるが、インク加圧室が収縮状態から通常
状態に戻ることにより発生した負圧がインク吐出後のイ
ンク加圧室の残留振動に影響を与え、また、個々の液滴
の吐出周期が次の液滴吐出時のメニスカスの初期状態に
影響を与え、結果として、様々なパラメータが吐出速度
に影響を与えることになる。したがって、従来のよう
に、単滴吐出制御期間を駆動周期として、印字データの
階調数分、同じ駆動周期を繰り返すだけでは、小液滴か
ら大液滴の吐出速度を上記のように制御することは不可
能である。このため、従来の方法では、連続して吐出す
る液滴数、すなわち、階調数によって、インク吐出速度
や印字ドットの位置にばらつきが生じる。
【0024】図14は、吐出液滴数による吐出速度の変
化を示すグラフであり、横軸は吐出液滴数を、縦軸は吐
出速度を表している。
【0025】1、2、3、4、5、6および7の液滴数
における理想的な吐出速度を、前記の式を用いて求める
と、それぞれ、8、8.31、8.64、9、9.4、9.
81および10.31(m/s)となり、これをプロッ
トすると、図14に破線で示すようになる。ところが、
実際には、図14に実線で示すように、前の液滴の残留
振動の影響が小さい最初の液滴と前の液滴の残留振動の
影響が大きい後続の液滴との吐出速度の差が大きく、理
想的な吐出速度の制御は不可能である。
【0026】本発明の目的は、上記の問題を解決し、階
調数によるインク吐出速度のばらつきや印字ドットの位
置ずれを極力小さくすることができるインク吐出制御方
法およびインク吐出装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
によるインク吐出制御方法は、圧電部材よりなる隔壁を
介して並設された複数のインク加圧室を有するインクジ
ェットヘッドと、各インク加圧室ごとに両側の隔壁面に
複数種類の駆動パルスを選択的に印加することにより各
インク加圧室ごとにインクの吐出・非吐出を制御する吐
出制御手段とを備えたインク吐出装置において、各駆動
周期ごとに、所定の吐出対象インク加圧室から印字デー
タの階調数分の液滴を吐出するインク吐出制御方法であ
って、駆動周期を、単滴吐出制御期間の最大階調数分に
相当する最大液滴吐出期間とし、駆動周期中の複数の単
滴吐出制御期間について、階調数により、インクを吐出
する階調数分の吐出期間と、インクを吐出しない残りの
非吐出期間とを予め定めておき、各駆動周期ごとに、吐
出対象インク加圧室について、吐出期間である単滴吐出
制御期間にインクを吐出し、非吐出期間である単滴吐出
制御期間にはインクを吐出しないことを特徴とするもの
である。
【0028】本発明のインク吐出制御方法によれば、駆
動周期を、単滴吐出制御期間の最大階調数分に相当する
最大液滴吐出期間とし、駆動周期中の複数の単滴吐出制
御期間について、階調数により、インクを吐出する階調
数分の吐出期間と、インクを吐出しない残りの非吐出期
間とを予め定めておき、各駆動周期ごとに、吐出対象イ
ンク加圧室について、吐出期間である単滴吐出制御期間
にインクを吐出し、非吐出期間である単滴吐出制御期間
にはインクを吐出しないようにすることにより、階調数
ごとに、所望の吐出速度に制御することが可能となり、
階調数による吐出速度のばらつきや、インクの着弾位置
すなわち印字ドットの位置のずれを極力小さくすること
ができる。
【0029】本発明によるインク吐出制御方法は、ま
た、圧電部材よりなる隔壁を介して並設された複数のイ
ンク加圧室を有するインクジェットヘッドと、各インク
加圧室ごとに両側の隔壁面に複数種類の駆動パルスを選
択的に印加することにより各インク加圧室ごとにインク
の吐出・非吐出を制御する吐出制御手段とを備えたイン
ク吐出装置において、各駆動周期ごとに、所定の吐出対
象インク加圧室から印字データの階調数分の液滴を吐出
するインク吐出制御方法であって、インク加圧室を、等
間隔をおいて配置された複数のインク加圧室よりなる所
定組数のグループに分け、連続する駆動周期において、
各駆動周期について1組のグループのみを該駆動周期に
インクの吐出を行う吐出対象グループとするとともに、
各駆動周期ごとに各組のグループを順に吐出対象グルー
プとし、各駆動周期ごとに、吐出対象グループのうちの
所定のインク加圧室を、該駆動周期にインクの吐出を行
う吐出対象インク加圧室とするインク吐出制御方法にお
いて、駆動周期を、単滴吐出制御期間の最大階調数分に
相当する最大液滴吐出期間とし、駆動周期中の複数の単
滴吐出制御期間について、階調数により、インクを吐出
する階調数分の吐出期間と、インクを吐出しない残りの
非吐出期間とを予め定めておき、各駆動周期ごとに、吐
出対象インク加圧室について、吐出期間である単滴吐出
制御期間にインクを吐出し、非吐出期間である単滴吐出
制御期間にはインクを吐出しないことを特徴とするもの
である。
【0030】本発明のインク吐出制御方法によれば、複
数のグループのインク加圧室から順次インクを吐出する
ことができ、しかも、駆動周期を、単滴吐出制御期間の
最大階調数分に相当する最大液滴吐出期間とし、駆動周
期中の複数の単滴吐出制御期間について、階調数によ
り、インクを吐出する階調数分の吐出期間と、インクを
吐出しない残りの非吐出期間とを予め定めておき、各駆
動周期ごとに、吐出対象インク加圧室について、吐出期
間である単滴吐出制御期間にインクを吐出し、非吐出期
間である単滴吐出制御期間にはインクを吐出しないよう
にすることにより、階調数ごとに、所望の吐出速度に制
御することが可能となり、階調数による吐出速度のばら
つきや、インクの着弾位置すなわち印字ドットの位置の
ずれを極力小さくすることができる。
【0031】本発明によるインク吐出制御方法におい
て、たとえば、各単滴吐出制御期間ごとに、吐出対象グ
ループのうちのインクを吐出するインク加圧室に対して
第1駆動パルスを印加し、吐出対象グループのうちのイ
ンクを吐出しないインク加圧室に対して第2駆動パルス
を印加し、吐出対象グループ以外のインク加圧室に対し
て第3駆動パルスを印加する。
【0032】たとえば、第3駆動パルスの立ち上がり
は、第1駆動パルスの立ち下がりと同時である。第2駆
動パルスと第3駆動パルスのパルス幅(印加時間)は、
同じである。また、第2駆動パルスの立ち上がりは、第
3駆動パルスの立ち上がりと同時にしてもよいし、少し
異ならせてもよい。
【0033】上記のようにすれば、所望のインク加圧室
から確実にインクを吐出し、所望のインク加圧室からイ
ンクを吐出しないようにすることができる。
【0034】上記のインク吐出制御方法において、たと
えば、駆動周期中に吐出される最後発の液滴が記録媒体
に着弾する時間が階調数によらずにほぼ同時となるよう
に、駆動周期中の単滴吐出制御期間の周期および第1駆
動パルスのパルス幅を予め定めておく。
【0035】駆動周期中の単滴吐出制御期間の周期およ
び第1駆動パルスのパルス幅は、たとえば、インク加圧
室内のインクに作用する圧力波がインク加圧室を片道伝
播する時間等を考慮して、決定される。
【0036】上記のようにすれば、駆動周期中に吐出さ
れる最後発の液滴が記録媒体に着弾する時間が階調数に
よらずにほぼ同時となり、インクの着弾位置のずれを極
力小さくすることができる。
【0037】上記のインク吐出制御方法において、たと
えば、駆動周期中に吐出される最後発の液滴が記録媒体
に着弾する時間が階調数によらずにほぼ同時となるよう
に、階調数ごとに、最後発の液滴を吐出する吐出期間を
予め定めておく。
【0038】マルチドロップ方式のインク吐出制御にお
いて、複数の液滴で1画素を形成して階調を表現するた
めには、後発の液滴が紙面に到達する瞬間あるいはその
前に先発の液滴に衝突し、1つの液滴となって紙面に着
弾するのが望ましく、先発の液滴より後発の液滴の吐出
速度が速くなるように吐出速度を調整することが必要と
なる。その場合、最後発の液滴は、吐出のタイミングが
最も遅く、しかも吐出速度が最も速いため、合体した液
滴の吐出速度を決定するのは、最後発の液滴ということ
になる。
【0039】したがって、上記のように、階調数ごと
に、最後発の液滴を吐出する吐出期間を予め定めておく
ことにより、駆動周期中に吐出される最後発の液滴が記
録媒体に着弾する時間が階調数によらずにほぼ同時とな
り、インクの着弾位置のずれを極力小さくすることがで
きる。
【0040】上記のインク吐出制御方法において、たと
えば、各単滴吐出制御期間において、第3駆動パルスの
パルス幅を、直前の第1駆動パルスのパルス幅のほぼ2
倍とし、第3駆動パルスの立ち上がりを、直前の第1駆
動パルスの立ち下がりとほぼ同時とする。
【0041】これによれば、吐出期間の吐出対象インク
加圧室を拡張状態および収縮状態に変化させて、このイ
ンク加圧室から確実にインクを吐出することができる。
【0042】上記のインク吐出制御方法において、たと
えば、各単滴吐出制御期間において、第2駆動パルスと
第3駆動パルスの位相を異ならせる。
【0043】これによれば、吐出対象グループのうちの
インクを吐出しないインク加圧室に、第2駆動パルスと
第3駆動パルスの位相がずれた短い期間、液滴が吐出さ
れない程度の圧力波を生じさせて、発熱を生じさせるこ
とができる。したがって、吐出対象グループのうちの連
続してインクを吐出するインク加圧室と、連続してイン
クを吐出しないインク加圧室との間の発熱量の差を小さ
くして、これらの間に温度差が生じることによる不具合
を解消することができる。
【0044】上記のインク吐出制御方法において、たと
えば、第1、第2および第3駆動パルスの電圧値が一定
である。
【0045】これによれば、吐出制御手段において、駆
動パルス印加のために1つの共通の電源を用いることが
でき、コスト低減が可能である。
【0046】本発明によるインク吐出装置は、圧電部材
よりなる隔壁を介して並設された複数のインク加圧室を
有するインクジェットヘッドと、各インク加圧室ごとに
両側の隔壁面に複数種類の駆動パルスを選択的に印加す
ることにより各インク加圧室ごとにインクの吐出・非吐
出を制御する吐出制御手段とを備え、吐出制御手段が、
各駆動周期ごとに、所定の吐出対象インク加圧室から印
字データの階調数分の液滴を吐出するようにしたインク
吐出装置において、駆動周期が、単滴吐出制御期間の最
大階調数分に相当する最大液滴吐出期間とされ、駆動周
期中の複数の単滴吐出制御期間について、階調数によ
り、インクを吐出する階調数分の吐出期間と、インクを
吐出しない残りの非吐出期間とが予め定められており、
吐出制御手段が、各駆動周期ごとに、吐出対象インク加
圧室について、吐出期間である単滴吐出制御期間にイン
クを吐出し、非吐出期間である単滴吐出制御期間にはイ
ンクを吐出しないようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0047】本発明のインク吐出装置によれば、駆動周
期が、単滴吐出制御期間の最大階調数分に相当する最大
液滴吐出期間とされ、駆動周期中の複数の単滴吐出制御
期間について、階調数により、インクを吐出する階調数
分の吐出期間と、インクを吐出しない残りの非吐出期間
とが予め定められており、吐出制御手段が、各駆動周期
ごとに、吐出対象インク加圧室について、吐出期間であ
る単滴吐出制御期間にインクを吐出し、非吐出期間であ
る単滴吐出制御期間にはインクを吐出しないようにした
から、階調数ごとに、所望の吐出速度に制御することが
可能となり、階調数による吐出速度のばらつきや、イン
クの着弾位置すなわち印字ドットの位置のずれを極力小
さくすることができる。
【0048】本発明によるインク吐出装置は、また、圧
電部材よりなる隔壁を介して並設された複数のインク加
圧室を有するインクジェットヘッドと、各インク加圧室
ごとに両側の隔壁面に複数種類の駆動パルスを選択的に
印加することにより各インク加圧室ごとにインクの吐出
・非吐出を制御する吐出制御手段とを備え、吐出制御手
段が、各駆動周期ごとに、所定の吐出対象インク加圧室
から印字データの階調数分の液滴を吐出するようにした
インク吐出装置であって、インク加圧室が、等間隔をお
いて配置された複数のインク加圧室よりなる所定組数の
グループに分けられ、連続する駆動周期において、各駆
動周期について1組のグループのみが該駆動周期にイン
クの吐出を行う吐出対象グループとされるとともに、各
駆動周期ごとに各組のグループが順に吐出対象グループ
とされ、各駆動周期ごとに、吐出対象グループのうちの
所定のインク加圧室が、該駆動周期にインクの吐出を行
う吐出対象インク加圧室とされるインク吐出装置におい
て、駆動周期が、単滴吐出制御期間の最大階調数分に相
当する最大液滴吐出期間とされ、駆動周期中の複数の単
滴吐出制御期間について、階調数により、インクを吐出
する階調数分の吐出期間と、インクを吐出しない残りの
非吐出期間とが予め定められており、吐出制御手段が、
各駆動周期ごとに、吐出対象インク加圧室について、吐
出期間である単滴吐出制御期間にインクを吐出し、非吐
出期間である単滴吐出制御期間にはインクを吐出しない
ようにしたことを特徴とするものである。
【0049】本発明のインク吐出装置によれば、複数の
グループのインク加圧室から順次インクを吐出すること
ができ、しかも、駆動周期が、単滴吐出制御期間の最大
階調数分に相当する最大液滴吐出期間とされ、駆動周期
中の複数の単滴吐出制御期間について、階調数により、
インクを吐出する階調数分の吐出期間と、インクを吐出
しない残りの非吐出期間とが予め定められており、吐出
制御手段が、各駆動周期ごとに、吐出対象インク加圧室
について、吐出期間である単滴吐出制御期間にインクを
吐出し、非吐出期間である単滴吐出制御期間にはインク
を吐出しないようにしたから、階調数ごとに、所望の吐
出速度に制御することが可能となり、階調数による吐出
速度のばらつきや、インクの着弾位置すなわち印字ドッ
トの位置のずれを極力小さくすることができる。
【0050】上記のインク吐出装置において、たとえ
ば、吐出制御手段が、各単滴吐出制御期間ごとに、吐出
対象グループのうちのインクを吐出するインク加圧室に
対して第1駆動パルスを印加し、吐出対象グループのう
ちのインクを吐出しないインク加圧室に対して第2駆動
パルスを印加し、吐出対象グループ以外のインク加圧室
に対して第3駆動パルスを印加するようにする。
【0051】これによれば、インク吐出もしくは非吐出
時の隣接インク加圧室へのクロストークの状態をほぼ同
等とすることができる。
【0052】上記のインク吐出装置において、たとえ
ば、駆動周期中に吐出される最後発の液滴が記録媒体に
着弾する時間が階調数によらずにほぼ同時となるよう
に、駆動周期中の単滴吐出制御期間の周期および第1駆
動パルスのパルス幅が予め定められている。
【0053】これによれば、上記同様、駆動周期中に吐
出される最後発の液滴が記録媒体に着弾する時間が階調
数によらずにほぼ同時となり、インクの着弾位置のずれ
を極力小さくすることができる。
【0054】上記のインク吐出装置において、たとえ
ば、駆動周期中に吐出される最後発の液滴が記録媒体に
着弾する時間が階調数によらずにほぼ同時となるよう
に、階調数ごとに、最後発の液滴を吐出する吐出期間が
予め定められている。
【0055】これによれば、上記同様、駆動周期中に吐
出される最後発の液滴が記録媒体に着弾する時間が階調
数によらずにほぼ同時となり、インクの着弾位置のずれ
を極力小さくすることができる。
【0056】上記のインク吐出装置において、たとえ
ば、各単滴吐出制御期間において、第3駆動パルスのパ
ルス幅が、直前の第1駆動パルスのパルス幅のほぼ2倍
とされ、第3駆動パルスの立ち上がりが、直前の第1駆
動パルスの立ち下がりとほぼ同時とされている。
【0057】これによれば、上記同様、吐出期間の吐出
対象インク加圧室から最も効率的にインクを吐出するこ
とが可能となると同時に、残留振動を最も効率的にキャ
ンセルすることができる。
【0058】上記のインク吐出装置において、たとえ
ば、各単滴吐出制御期間において、第2駆動パルスと第
3駆動パルスの位相が異なっている。
【0059】これによれば、上記同様、吐出対象グルー
プのうちの連続してインクを吐出するインク加圧室と、
連続してインクを吐出しないインク加圧室との間の発熱
量の差を小さくして、これらの間に温度差が生じること
による不具合を解消することができる。
【0060】上記のインク吐出装置において、たとえ
ば、第1、第2および第3駆動パルスの電圧値が一定で
ある。
【0061】これによれば、上記同様、吐出制御手段に
おいて、駆動パルス印加のために1つの共通の電源を用
いることができ、コスト低減が可能である。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11を参照して、
本発明の実施形態について説明する。
【0063】インク吐出装置の全体構成は、既に説明し
た図1のものと同じであり、吐出制御装置(3)の動作が
従来例と異なる。また、インクジェットヘッド(2)の構
成も、既に説明した図2および図3のものと同じであ
る。
【0064】インクジェットヘッド(2)の1具体例を挙
げると、次のとおりである。
【0065】各インク加圧室(I)の高さは300μm、
幅(図3における左右幅)は71μm、長さ(図2にお
ける左右長さ)は1mm、隔壁(9)の幅は70μm、加
圧室(I)のピッチは180dpiである。ヘッド本体(4)
に加圧室(I)を構成するみぞ(5)を形成して、隔壁(9)を
形成した後、隔壁(9)の上半部(高さ150μm)にア
ルミニウムを斜め真空蒸着により形成し、蒸着後、隔壁
(9)上面に付着したアルミニウムを研磨して除去するこ
とにより、隔壁(9)の両側に、互いに分離した駆動電極
(11)を形成し、その後、適宜な手段により接続電極(12)
を形成した天板(6)を隔壁(9)の上面に接着し、各みぞ
(5)の両側の駆動電極(11)を天板(6)の対応する接続電極
(12)に電気的に接続する。ヘッド本体(4)に対する天板
(6)の接着層の厚さは、1μm以下である。ノズル板(7)
に形成されたノズル(10)の吐出側の内径は20μmであ
る。ノズル板(7)を構成するポリイミドフィルムに撥水
膜を塗布した後、エキシマレーザでスルーホールを形成
することにより、ノズル(10)を形成する。ノズル(10)の
ピッチは、加圧室(I)のピッチと同じ180dpiであ
る。
【0066】次に、図4〜図11を参照して、制御装置
(3)の動作すなわちインク吐出制御方法の1例について
説明する。
【0067】図4は、図12と同様、インクを吐出する
ときのインクジェットヘッド(2)における隔壁(9)および
インク加圧室(I)の状態変化を示している。この場合
も、従来例と同様、加圧室(I)はA、B、Cの3つのグ
ループに分けられている。図4において、各グループの
加圧室を表す符号「IA」、「IB」、「IC」の後の数字「1」、
「2」、「3」、………は、各グループの加圧室の番号を表し
ている。各グループの加圧室は符号(IA)(IB)(IC)で総称
し、区別する必要があるときは、「IA」、「IB」、「IC」の後
に、番号を表す数字を付けることにする。
【0068】この例では、従来のように単滴吐出制御期
間を駆動周期とするのではなく、図5あるいは図6に示
すように、単滴吐出制御期間tの最大階調数分に相当す
る最大液滴吐出期間を駆動周期Tとし、各駆動周期Tご
とに、1組のグループの所定の加圧室(I)から印字デー
タの階調数分の液滴を吐出するようになっている。印字
データの階調は、従来例と同様、0〜7の8階調であ
り、最大階調数は7である。図5および図6において、
C1、C2、C3、C4、C5、C6およびC7は、各駆動周期におけ
る単滴吐出制御期間tの番号を表している。
【0069】また、この場合も、駆動周期Tごとに、
A、B、C、A、B、C、………の順に各グループの加
圧室(I)から繰り返しインクが吐出される。つまり、連
続する駆動周期Tにおいて、各駆動周期について1組の
グループのみをその駆動周期にインクの吐出を行う吐出
対象グループとするとともに、各駆動周期ごとに各組の
グループを順に吐出対象グループとする。そして、各駆
動周期Tごとに、吐出対象グループのうちの所定の加圧
室(I)を、その駆動周期にインクを吐出する吐出対象イ
ンク加圧室とする。なお、各駆動周期において、吐出対
象グループ以外の2組のグループを非吐出対象グループ
といい、吐出対象グループのうち、吐出対象インク加圧
室以外のインク加圧室(I)を非吐出対象インク加圧室と
いう。また、駆動周期Tの7つの単滴吐出制御期間tに
ついて、階調数により、インクを吐出する階調数分の吐
出期間と、インクを吐出しない残りの非吐出期間とが予
め定められ、各駆動周期Tごとに、吐出対象インク加圧
室について、吐出期間である単滴吐出制御期間tにイン
クを吐出し、非吐出期間である単滴吐出制御期間tには
インクを吐出しないようになっている。なお、このよう
に、駆動周期Tの7つの単滴吐出制御期間tについて、
階調数によってどの単滴吐出制御期間tを吐出期間とし
てどの期間を非吐出期間とするかを予め定めたものを、
吐出制御パターンと呼ぶことにする。
【0070】図5は、階調数ごとに予め定められた吐出
制御パターンの1例を示している。
【0071】図5において、階調数が1の場合、第1単
滴吐出制御期間C1が吐出期間で、他は非吐出期間であ
る。階調数が2の場合、第2および第3単滴吐出制御期
間C2、C3が吐出期間で、他は非吐出期間である。階調数
が3の場合、第3、第4および第5単滴吐出制御期間C
3、C4、C5が吐出期間で、他は非吐出期間である。階調
数が4の場合、第3、第4、第5および第6単滴吐出制
御期間C3、C4、C5およびC6が吐出期間で、他は非吐出期
間である。階調数が5の場合、第3、第4、第5、第6
および第7単滴吐出制御期間C3、C4、C5、C6およびC7が
吐出期間で、他は非吐出期間である。階調数が6の場
合、第2、第3、第4、第5、第6および第7単滴吐出
制御期間C1、C2、C3、C4、C5、C6およびC7が吐出期間
で、他は非吐出期間である。階調数が7の場合、7つの
単滴吐出制御期間C1〜C7全てが吐出期間である。
【0072】図6は、駆動周期Tの7つの単滴吐出制御
期間tにおける、吐出対象インク加圧室に印加する駆動
パルス、それに隣接する非吐出対象グループのインク加
圧室に印加する駆動パルス、および吐出対象インク加圧
室とその両側の非対象グループのインク加圧室との間の
電位差を示している。なお、図6は、階調数が5の場合
を示している。
【0073】図4は、Bグループが吐出対象グループと
なっており、Bグループの駆動対象加圧室(IB1)(IB2)(I
B3)のうち、第2および第3加圧室(IB2)(IB3)が吐出期
間で、第1加圧室(IB1)が非吐出期間である状態を示し
ている。また、図7は、吐出期間であるBグループ第2
および第3加圧室(IB2)(IB3)に印加される駆動パルス、
これらに隣接する非吐出対象グループである加圧室(IA)
(IC)に印加される駆動パルス、および加圧室(IB2)(IB3)
とそれらの両側の加圧室(IA)(IC)との間の電位差を示
し、図8は、非吐出期間であるBグループ第1加圧室(I
B1)に印加される駆動パルス、これらに隣接する非吐出
対象グループである加圧室(IA)(IC)に印加される駆動パ
ルス、および加圧室(IB1)とその両側の加圧室(IA)(IC)
との間の電位差を示している。
【0074】インクジェットヘッド(2)におけるインク
の吐出原理は、従来例と同様であるが、加圧室(I)に印
加する駆動パルスが従来例の場合と異なっている。
【0075】次に、図7および図8を参照して、加圧室
(I)に印加する駆動パルスと、それによるインクの吐出
動作について説明する。
【0076】図7に示すように、吐出期間である加圧室
(IB2)(IB3)には、単滴吐出制御期間tの最初に、第1駆
動パルスP1が印加され、その後に、その両側にある非吐
出グループの加圧室(IA)(IB)に第3駆動パルスP3が印加
される。第1および第3駆動パルスP1、P3は、従来例の
ものと同様であり、第1駆動パルスP1の立ち下がりと、
第3駆動パルスP3の立ち上がりは、同時である。また、
第3駆動パルスP3のパルス幅τ3は、第1駆動パルスP1
のパルス幅τ1の2倍である。そして、これにより、従
来例の場合と同様に、加圧室(IB2)(IB3)から1滴のイン
クが吐出される。
【0077】図8に示すように、非吐出期間である加圧
室(IB1)には、第2駆動パルスP2が印加され、その両側
にある非吐出グループの加圧室(IA)(IB)には、第3駆動
パルスP3が印加される。第2駆動パルスP2と第3駆動パ
ルスP3は、パルス幅τ2、τ3が互いに等しく、位相が互
いに少しずれている。このため、位相がずれた部分で、
加圧室(IB1)と加圧室(IA)(IC)との間に電位差が生じる
が、その時間が短いため、インクの吐出は行われない。
【0078】上記の制御装置(3)において、階調数ごと
の吐出制御パターン、単滴吐出制御期間tの周期、第1
駆動パルスP1のパルス幅τ1等は、駆動周期T中に吐出
される最後発の液滴が記録媒体に着弾する時間が階調数
によらずにほぼ同時となるように、定められる。また、
吐出制御パターンを定める際に、駆動周期T中に吐出さ
れる最後発の液滴が記録媒体に着弾する時間が階調数に
よらずにほぼ同時となるように、階調数ごとに、最後発
の液滴を吐出する吐出期間を予め定めておくのが望まし
い。
【0079】上記のようなインク吐出装置では、個々の
液滴の吐出速度は、第1駆動パルスP1のパルス幅τ1に
よって制御することが可能である。
【0080】図9は、第1駆動パルスP1のパルス幅τ1
と、一定の吐出速度を得る電圧値との関係を実験により
求めた結果を示すグラフであり、横軸はパルス幅τ1
を、縦軸は電圧値を表している。第1駆動パルスP1の電
圧値が一定であるとすれば、図9のグラフにおいて電圧
値の低い部分の方が吐出速度が大きいことになる。図9
に示すような関係を利用して、たとえば、吐出速度が速
すぎる場合は、吐出速度の小さいパルス幅を選択し、逆
に吐出速度が遅すぎる場合は、吐出速度の大きいパルス
幅を選択することにより、個々の液滴の吐出速度を制御
することが可能である。
【0081】図10は、液滴の連続吐出周期すなわち単
滴吐出制御期間tの周期と、液滴の吐出速度との関係を
実験により求めた結果を示すグラフであり、横軸は図6
の吐出期間あるいは図7における第3駆動パルスP3の立
ち下がりから次の第1駆動パルスP1の立ち上がりまでの
休止時間を、縦軸は液滴の吐出速度を表している。図1
0より、休止時間によって吐出速度が周期的に変化して
いることがわかる。休止時間を変えると、単滴吐出制御
期間(T)の周期が変わる。したがって、連続する液滴の
吐出周期すなわち単滴吐出制御期間tの周期を変えるこ
とにより、液滴の吐出速度を制御することが可能であ
る。
【0082】上記の結果より、第1駆動パルスP1のパル
ス幅あるいは単滴吐出制御期間tの周期を変えることに
より、液滴の吐出速度を制御することが可能である。
【0083】さらに、図5に示すような吐出制御パター
ンを用いて、階調数ごとに液滴の吐出タイミングを変え
ることにより、記録媒体に対する液滴の着弾位置を制御
して、着弾位置のずれを小さくすることが可能である。
【0084】図11は、従来の吐出制御方法と上記の実
施形態における吐出制御方法について、階調数に対する
液滴の着弾位置のずれを比較した実験結果を示すグラフ
であり、横軸は階調数すなわち吐出液滴数を、縦軸は液
滴の着弾位置ずれを表している。また、破線は、単滴吐
出制御期間tを駆動周期とし、階調数分の液滴を連続し
て吐出する従来の吐出制御方法による結果を、実線は、
吐出制御パターンを用いて、階調数ごとに吐出タイミン
グを変えた上記の実施形態における吐出制御方法による
結果を示している。図11より、従来の吐出制御方法で
は、階調数によって液滴の着弾位置にかなり大きなずれ
が生じているが、上記の実施形態における吐出制御方法
によれば、階調数による液滴の着弾位置のずれを小さく
できることがわかる。
【0085】また、上記の実施形態における吐出制御方
法によれば、図8に示すように、非吐出期間である吐出
対象加圧室(IB1)に印加する第2駆動パルスP2のパルス
幅τ2と、その両側の非吐出対象グループの加圧室(IA1)
(IC1)に印加する第3駆動パルスP3の周期τ3とを互いに
等しくし、かつ第2および第3駆動パルスP2、P3の位相
を互いに少し異ならせているので、次に説明するよう
に、加圧室(I)の間の発熱量の差を小さくして、加圧室
(I)の間に温度差生じることによる不具合を解消するこ
とができる。
【0086】マルチドロップ方式の吐出制御において
は、圧電材料よりなる加圧室(I)間の隔壁(9)を高周波数
で変形させるため、ヒステリシス損による発熱が無視で
きない。とくに、前記の従来の吐出制御方法では、前記
のように、吐出対象グループであっても、吐出を行わな
い加圧室(I)については、隔壁(9)に変形が生じないの
で、最大階調数分の吐出を繰り返す加圧室(I)と、吐出
を行わない加圧室(I)との間の発熱量の差が大きく、こ
れらの間に大きな温度差が生じる。とくに粘度等のイン
クの特性は温度によって変化し、加圧室(I)の間の温度
差は、インクの吐出速度、吐出体積のばらつき等の不具
合の原因となる。これに対し、上記の実施形態における
吐出制御方法では、第2駆動パルスP2と第3駆動パルス
P3の位相が少しずれていることにより、図8について前
に説明したように、非吐出期間である吐出対象加圧室(I
B1)の両側の隔壁(9)が変形し、ヒステリシス損による発
熱が生じる。したがって、最大階調数分の吐出を繰り返
す加圧室(I)と、吐出を行わない加圧室(I)との間の発熱
量の差が小さく、これらの間の温度差も小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態を示すインク吐出装
置の構成図である。
【図2】図2は、インクジェットヘッドの1例を示す垂
直断面図である。
【図3】図3は、図2のIII線の断面図である。
【図4】図4は、インク吐出時のインクジェットヘッド
の動作を示す説明図である。
【図5】図5は、階調数ごとに定めた吐出制御パターン
の1例を示す説明図である。
【図6】図6は、1駆動周期における駆動パルスおよび
隔壁の電位差の1例を示す説明図である。
【図7】図7は、吐出期間である吐出対象インク加圧室
とその両側の非吐出対象グループのインク加圧室に印加
する駆動パルスおよび隔壁の電位差の1例を示す説明図
である。
【図8】図8は、非吐出期間である吐出対象インク加圧
室とその両側の非吐出対象グループのインク加圧室に印
加する駆動パルスおよび隔壁の電位差の1例を示す説明
図である。
【図9】図9は、第1駆動パルスのパルス幅と、一定の
吐出速度を得る電圧値との関係を実験により求めた結果
を示すグラフである。
【図10】図10は、液滴の連続吐出周期と、液滴の吐
出速度との関係を実験により求めた結果を示すグラフで
ある。
【図11】図11は、従来の吐出制御方法と本発明の実
施形態における吐出制御方法について、階調数に対する
液滴の着弾位置のずれを比較した実験結果を示すグラフ
である。
【図12】図12は、従来のインク吐出制御方法におけ
るインク吐出時のインクジェットヘッドの動作を示す説
明図である。
【図13】図13は、従来のインク吐出制御方法におい
て、インク吐出時に各インク加圧室に印加する駆動パル
スおよび隔壁の電位差を示す説明図である。
【図14】図14は、従来のインク吐出制御方法におけ
る吐出液滴数による吐出速度の変化を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
(2) インクジェットヘッド (3) 制御装置 (9) 隔壁 (I) インク加圧室

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電部材よりなる隔壁を介して並設された
    複数のインク加圧室を有するインクジェットヘッドと、
    各インク加圧室ごとに両側の隔壁面に複数種類の駆動パ
    ルスを選択的に印加することにより各インク加圧室ごと
    にインクの吐出・非吐出を制御する吐出制御手段とを備
    えたインク吐出装置において、各駆動周期ごとに、所定
    の吐出対象インク加圧室から印字データの階調数分の液
    滴を吐出するインク吐出制御方法であって、 駆動周期を、単滴吐出制御期間の最大階調数分に相当す
    る最大液滴吐出期間とし、 駆動周期中の複数の単滴吐出制御期間について、階調数
    により、インクを吐出する階調数分の吐出期間と、イン
    クを吐出しない残りの非吐出期間とを予め定めておき、 各駆動周期ごとに、吐出対象インク加圧室について、吐
    出期間である単滴吐出制御期間にインクを吐出し、非吐
    出期間である単滴吐出制御期間にはインクを吐出しない
    ことを特徴とするインク吐出制御方法。
  2. 【請求項2】圧電部材よりなる隔壁を介して並設された
    複数のインク加圧室を有するインクジェットヘッドと、
    各インク加圧室ごとに両側の隔壁面に複数種類の駆動パ
    ルスを選択的に印加することにより各インク加圧室ごと
    にインクの吐出・非吐出を制御する吐出制御手段とを備
    えたインク吐出装置において、各駆動周期ごとに、所定
    の吐出対象インク加圧室から印字データの階調数分の液
    滴を吐出するインク吐出制御方法であって、 インク加圧室を、等間隔をおいて配置された複数のイン
    ク加圧室よりなる所定組数のグループに分け、 連続する駆動周期において、各駆動周期について1組の
    グループのみを該駆動周期にインクの吐出を行う吐出対
    象グループとするとともに、各駆動周期ごとに各組のグ
    ループを順に吐出対象グループとし、 各駆動周期ごとに、吐出対象グループのうちの所定のイ
    ンク加圧室を、該駆動周期にインクの吐出を行う吐出対
    象インク加圧室とするインク吐出制御方法において、 駆動周期を、単滴吐出制御期間の最大階調数分に相当す
    る最大液滴吐出期間とし、 駆動周期中の複数の単滴吐出制御期間について、階調数
    により、インクを吐出する階調数分の吐出期間と、イン
    クを吐出しない残りの非吐出期間とを予め定めておき、 各駆動周期ごとに、吐出対象インク加圧室について、吐
    出期間である単滴吐出制御期間にインクを吐出し、非吐
    出期間である単滴吐出制御期間にはインクを吐出しない
    ことを特徴とするインク吐出制御方法。
  3. 【請求項3】各単滴吐出制御期間ごとに、吐出対象グル
    ープのうちのインクを吐出するインク加圧室に対して第
    1駆動パルスを印加し、吐出対象グループのうちのイン
    クを吐出しないインク加圧室に対して第2駆動パルスを
    印加し、吐出対象グループ以外のインク加圧室に対して
    第3駆動パルスを印加することを特徴とする請求項2の
    インク吐出制御方法。
  4. 【請求項4】駆動周期中に吐出される最後発の液滴が記
    録媒体に着弾する時間が階調数によらずにほぼ同時とな
    るように、駆動周期中の単滴吐出制御期間の周期および
    第1駆動パルスのパルス幅を予め定めておくことを特徴
    とする請求項3のインク吐出制御方法。
  5. 【請求項5】駆動周期中に吐出される最後発の液滴が記
    録媒体に着弾する時間が階調数によらずにほぼ同時とな
    るように、階調数ごとに、最後発の液滴を吐出する吐出
    期間を予め定めておくことを特徴とする請求項3のイン
    ク吐出制御方法。
  6. 【請求項6】各単滴吐出制御期間において、第3駆動パ
    ルスのパルス幅を、直前の第1駆動パルスのパルス幅の
    ほぼ2倍とし、第3駆動パルスの立ち上がりを、直前の
    第1駆動パルスの立ち下がりとほぼ同時とすることを特
    徴とする請求項3〜5のいずれか1項のインク吐出制御
    方法。
  7. 【請求項7】各単滴吐出制御期間において、第2駆動パ
    ルスと第3駆動パルスの位相を異ならせることを特徴と
    する請求項3〜6のいずれか1項のインク吐出制御方
    法。
  8. 【請求項8】第1、第2および第3駆動パルスの電圧値
    が一定であることを特徴とする請求項3〜7のいずれか
    1項のインク吐出制御方法。
  9. 【請求項9】圧電部材よりなる隔壁を介して並設された
    複数のインク加圧室を有するインクジェットヘッドと、
    各インク加圧室ごとに両側の隔壁面に複数種類の駆動パ
    ルスを選択的に印加することにより各インク加圧室ごと
    にインクの吐出・非吐出を制御する吐出制御手段とを備
    え、吐出制御手段が、各駆動周期ごとに、所定の吐出対
    象インク加圧室から印字データの階調数分の液滴を吐出
    するようにしたインク吐出装置において、 駆動周期が、単滴吐出制御期間の最大階調数分に相当す
    る最大液滴吐出期間とされ、 駆動周期中の複数の単滴吐出制御期間について、階調数
    により、インクを吐出する階調数分の吐出期間と、イン
    クを吐出しない残りの非吐出期間とが予め定められてお
    り、 吐出制御手段が、各駆動周期ごとに、吐出対象インク加
    圧室について、吐出期間である単滴吐出制御期間にイン
    クを吐出し、非吐出期間である単滴吐出制御期間にはイ
    ンクを吐出しないようにしたことを特徴とするインク吐
    出装置。
  10. 【請求項10】圧電部材よりなる隔壁を介して並設され
    た複数のインク加圧室を有するインクジェットヘッド
    と、各インク加圧室ごとに両側の隔壁面に複数種類の駆
    動パルスを選択的に印加することにより各インク加圧室
    ごとにインクの吐出・非吐出を制御する吐出制御手段と
    を備え、吐出制御手段が、各駆動周期ごとに、所定の吐
    出対象インク加圧室から印字データの階調数分の液滴を
    吐出するようにしたインク吐出装置であって、 インク加圧室が、等間隔をおいて配置された複数のイン
    ク加圧室よりなる所定組数のグループに分けられ、 連続する駆動周期において、各駆動周期について1組の
    グループのみが該駆動周期にインクの吐出を行う吐出対
    象グループとされるとともに、各駆動周期ごとに各組の
    グループが順に吐出対象グループとされ、 各駆動周期ごとに、吐出対象グループのうちの所定のイ
    ンク加圧室が、該駆動周期にインクの吐出を行う吐出対
    象インク加圧室とされるインク吐出装置において、 駆動周期が、単滴吐出制御期間の最大階調数分に相当す
    る最大液滴吐出期間とされ、 駆動周期中の複数の単滴吐出制御期間について、階調数
    により、インクを吐出する階調数分の吐出期間と、イン
    クを吐出しない残りの非吐出期間とが予め定められてお
    り、 吐出制御手段が、各駆動周期ごとに、吐出対象インク加
    圧室について、吐出期間である単滴吐出制御期間にイン
    クを吐出し、非吐出期間である単滴吐出制御期間にはイ
    ンクを吐出しないようにしたことを特徴とするインク吐
    出装置。
  11. 【請求項11】吐出制御手段が、各単滴吐出制御期間ご
    とに、吐出対象グループのうちのインクを吐出するイン
    ク加圧室に対して第1駆動パルスを印加し、吐出対象グ
    ループのうちのインクを吐出しないインク加圧室に対し
    て第2駆動パルスを印加し、吐出対象グループ以外のイ
    ンク加圧室に対して第3駆動パルスを印加するようにし
    たことを特徴とする請求項10のインク吐出装置。
  12. 【請求項12】駆動周期中に吐出される最後発の液滴が
    記録媒体に着弾する時間が階調数によらずにほぼ同時と
    なるように、駆動周期中の単滴吐出制御期間の周期およ
    び第1駆動パルスのパルス幅が予め定められていること
    を特徴とする請求項11のインク吐出装置。
  13. 【請求項13】駆動周期中に吐出される最後発の液滴が
    記録媒体に着弾する時間が階調数によらずにほぼ同時と
    なるように、階調数ごとに、最後発の液滴を吐出する吐
    出期間が予め定められていることを特徴とする請求項1
    1のインク吐出装置。
  14. 【請求項14】各単滴吐出制御期間において、第3駆動
    パルスのパルス幅が、直前の第1駆動パルスのパルス幅
    のほぼ2倍とされ、第3駆動パルスの立ち上がりが、直
    前の第1駆動パルスの立ち下がりとほぼ同時とされてい
    ることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項の
    インク吐出装置。
  15. 【請求項15】各単滴吐出制御期間において、第2駆動
    パルスと第3駆動パルスの位相が異なっていることを特
    徴とする請求項11〜14のいずれか1項のインク吐出
    装置。
  16. 【請求項16】第1、第2および第3駆動パルスの電圧
    値が一定であることを特徴とする請求項11〜15のい
    ずれか1項のインク吐出装置。
JP2001128847A 2001-04-26 2001-04-26 インク吐出制御方法およびインク吐出装置 Expired - Fee Related JP3648598B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001128847A JP3648598B2 (ja) 2001-04-26 2001-04-26 インク吐出制御方法およびインク吐出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001128847A JP3648598B2 (ja) 2001-04-26 2001-04-26 インク吐出制御方法およびインク吐出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002321395A true JP2002321395A (ja) 2002-11-05
JP3648598B2 JP3648598B2 (ja) 2005-05-18

Family

ID=18977483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001128847A Expired - Fee Related JP3648598B2 (ja) 2001-04-26 2001-04-26 インク吐出制御方法およびインク吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3648598B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017105132A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 ローランドディー.ジー.株式会社 液体吐出装置及びこれを備えたインクジェット式記録装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4815364B2 (ja) 2006-05-24 2011-11-16 株式会社リコー 液体吐出装置、画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017105132A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 ローランドディー.ジー.株式会社 液体吐出装置及びこれを備えたインクジェット式記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3648598B2 (ja) 2005-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4247043B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動装置
JP3130291B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動方法
US6488349B1 (en) Ink-jet head and ink-jet type recording apparatus
JP3920596B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP5593353B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動方法及び駆動装置
JP6307945B2 (ja) 液体吐出装置及び液体吐出ヘッドの駆動方法
JP2002137390A (ja) インクジェット画像形成装置及びインクジェット画像形成方法
JP4313388B2 (ja) インクジェット記録装置の駆動方法および駆動装置
JP2785727B2 (ja) インクジェット式プリントヘッド及びその駆動方法
JP3986910B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動方法およびその駆動方法を用いたインクジェット印刷装置
JPH05169664A (ja) インクジェット記録方法
JP3648598B2 (ja) インク吐出制御方法およびインク吐出装置
JP4763418B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動方法、インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置
JPH11157056A (ja) インクジェットプリンタ、ならびにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法
JP4117152B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置
JP5411830B2 (ja) インクジェット記録装置のインクジェットヘッドの駆動方法および駆動装置
JP3260351B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置
JP4748895B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置
JPH05338165A (ja) 液体噴射記録ヘッドの駆動方法
JP5432627B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH04361045A (ja) 液体噴射記録ヘッドの駆動方法
JP3800805B2 (ja) インクジェットヘッド駆動方法及びインクジェットプリンタ
JP2012011635A (ja) インクジェットヘッドの駆動方法及びその装置
JP3302401B2 (ja) インクジェットの駆動装置及びインクジェットの駆動方法
JP4379963B2 (ja) オンデマンド型マルチノズルインクジェットヘッドの駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040831

A521 Written amendment

Effective date: 20041028

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Effective date: 20041028

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

A521 Written amendment

Effective date: 20041028

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20050131

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees