JPH11157056A - インクジェットプリンタ、ならびにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ、ならびにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法

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JPH11157056A
JPH11157056A JP32785297A JP32785297A JPH11157056A JP H11157056 A JPH11157056 A JP H11157056A JP 32785297 A JP32785297 A JP 32785297A JP 32785297 A JP32785297 A JP 32785297A JP H11157056 A JPH11157056 A JP H11157056A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のノズル間に生ずるクロストーク現象を
抑制して高品位の印刷画像を得ることを可能とするイン
クジェットプリンタ、ならびにインクジェットプリンタ
用記録ヘッドの駆動装置および方法を提供する。 【解決手段】 インク滴を吐出するための複数のノズル
118と、各ノズルごとに設けられ対応するノズルから
インク滴を吐出させるためのエネルギーを発生する圧電
素子116とを備える。駆動波形生成部142は、イン
ク滴の大きさを変調するための駆動信号と他のノズルの
インク滴吐出動作に伴って生ずる影響を打ち消すための
補助駆動信号とを含む複数種類の駆動信号145a〜1
45dを出力する。波形選択部141−〜141−n
は、それぞれ、駆動波形生成部142から出力される駆
動信号145a〜145dの中からいずれかを選択し
て、対応する圧電素子116に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のノズル部を
備えると共にこれらの各ノズル部からインク滴を吐出し
て記録用紙に記録を行うインクジェットプリンタ、なら
びにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置お
よび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インク室に連通したノズル開口部
からインク滴を吐出して記録用紙に記録を行うインクジ
ェットプリンタが普及している。特に、最近では、印画
速度を向上させるために、複数のノズル部を備えたいわ
ゆるマルチノズルヘッドを有するインクジェットプリン
タが登場している。
【0003】図13は従来のインクジェットプリンタに
おけるマルチノズルヘッドおよびその駆動回路の概略構
成を表すものである。この図に示したように、このマル
チノズルヘッド500は、複数のノズル501−1〜5
01−nと、これらの各ノズルに対応して設けられた圧
電素子502−1〜502−nとを備えている。各圧電
素子502−1〜502−nは、図示しないインク流路
を介してインクが供給される複数のインク室(図示せ
ず)の各一壁面に固設されている。これらの圧電素子5
02−1〜502−nには、それぞれ、オンオフスイッ
チ503−1〜503−nを介して、所定波形の駆動信
号504が選択的に入力されるようになっている。具体
的には、オンオフスイッチ503−1〜503−nのう
ち、オン状態となったオンオフスイッチに接続された圧
電素子に駆動信号504が入力される。そして、駆動信
号504が入力された圧電素子は、その対応するインク
室の容積を縮小させる方向にたわみ、これにより、ノズ
ルからインク滴を吐出させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種のインクジェッ
トプリンタにおいては、複数のノズルからの吐出動作を
同時にコントロールするようになっていることから、あ
るノズルにおけるインク吐出動作が他のノズルにおける
インク吐出動作に影響を与えてしまい、予定した通りの
インク滴サイズ等が得られなくなる可能性がある。この
ようなクロストーク現象は、特に、相互に隣接するノズ
ル同士において大きくなることが予想される。
【0005】しかしながら、図13に示した従来のマル
チノズルヘッドの駆動回路では、すべての圧電素子に対
してただ1種類の駆動信号504が入力されるようにな
っており、各ノズルごとに単に吐出を行うか吐出を行わ
ないかという制御を行っているに過ぎなかった。このた
め、各ノズル間において上記したクロストーク現象が生
じたとしても、これを抑制する手立てがなく、結果とし
て、予定した通りの印字品質を得ることができなくなる
おそれがあった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、複数のノズル間に生ずるクロストー
ク現象を抑制して高品位の印刷画像を得ることを可能と
するインクジェットプリンタ、ならびにインクジェット
プリンタ用記録ヘッドの駆動装置および方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るインクジェ
ットプリンタは、インク滴を吐出するための複数のノズ
ル部と、各ノズル部ごとに設けられ対応するノズル部か
らインク滴を吐出させるためのエネルギーを発生する吐
出エネルギー発生手段と、インク滴の大きさを変調する
ための駆動信号と他のノズル部のインク滴吐出動作に伴
って生ずる影響を打ち消すための補助駆動信号とを含む
複数種類の駆動信号を出力する駆動信号出力手段と、各
吐出エネルギー発生手段ごとに設けられ駆動信号出力手
段から出力される駆動信号の中からいずれかを選択して
対応する吐出エネルギー発生手段に供給する選択手段と
を備えている。
【0008】本発明に係るインクジェットプリンタ用記
録ヘッドの駆動装置は、インク滴を吐出するための複数
のノズル部と、各ノズル部ごとに設けられ対応するノズ
ル部からインク滴を吐出させるためのエネルギーを発生
する吐出エネルギー発生手段とを備えたインクジェット
プリンタ用記録ヘッドを駆動する装置であって、インク
滴の大きさを変調するための駆動信号と他のノズル部の
インク滴吐出動作に伴って生ずる影響を打ち消すための
補助駆動信号とを含む複数種類の駆動信号を出力する駆
動信号出力手段と、各吐出エネルギー発生手段ごとに設
けられ駆動信号出力手段から出力される駆動信号の中か
らいずれかを選択して対応する吐出エネルギー発生手段
に供給する選択手段とを備えている。
【0009】本発明に係るインクジェットプリンタ用記
録ヘッドの駆動方法は、インク滴を吐出するための複数
のノズル部と、各ノズル部ごとに設けられ対応するノズ
ル部からインク滴を吐出させるためのエネルギーを発生
する吐出エネルギー発生手段とを備えたインクジェット
プリンタ用記録ヘッドを駆動する方法であって、インク
滴の大きさを変調するための駆動信号と他のノズル部の
インク滴吐出動作に伴って生ずる影響を打ち消すための
補助駆動信号とを含む複数種類の駆動信号を生成し、各
吐出エネルギー発生手段ごとに複数種類の駆動信号の中
からいずれかを選択して、対応する吐出エネルギー発生
手段に供給するようにしたものである。
【0010】本発明に係るインクジェットプリンタ、な
らびにインクジェットプリンタ用記録ヘッドの駆動装置
および方法では、インク滴の大きさを変調するための駆
動信号と他のノズル部のインク滴吐出動作に伴って生ず
る影響を打ち消すための補助駆動信号とを含む複数種類
の駆動信号が生成される。そして、各吐出エネルギー発
生手段ごとに、上記の生成された複数種類の駆動信号の
中からいずれかが選択されて、対応する吐出エネルギー
発生手段に供給される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図2は本発明の一実施の形態に係るインク
ジェットプリンタの要部の概略構成を表すものである。
なお、本発明の実施の形態に係るインクジェットプリン
タ用記録ヘッドの駆動装置および方法は本実施の形態に
係るインクジェットプリンタによって具現化されるの
で、以下併せて説明する。
【0013】このインクジェットプリンタ1は、記録用
紙2に対してインク滴を吐出して記録を行う記録ヘッド
11と、この記録ヘッド11にインクを供給するインク
カートリッジ12と、記録ヘッド11の位置と記録用紙
2の紙送りとを制御するヘッド位置・紙送りコントロー
ラ13と、駆動信号21により記録ヘッド11のインク
滴吐出動作を制御するヘッドコントローラ14と、入力
される画像データに所定の画像処理を行い、印画データ
22としてヘッドコントローラ14に供給する画像処理
部15と、制御信号23,24,25によってそれぞれ
ヘッド位置・紙送りコントローラ13、ヘッドコントロ
ーラ14および画像処理部15を制御するシステムコン
トローラ16とを備えている。
【0014】図3は図2における記録ヘッド11の斜視
断面構造を表し、図4は図3における記録ヘッド11を
矢印Z(図3)の方向から見た断面構造を表し、図5は
図3における記録ヘッド11を矢印W(図3)の方向か
ら見た断面構造を表す。これらの図に示したように、記
録ヘッド11は、薄いノズルプレート板111と、ノズ
ルプレート111上に積層された流路プレート112
と、流路プレート112上に積層された振動プレート1
13とを備えて構成されている。これらの各プレート
は、例えば、図示しない接着剤により相互に貼り合わさ
れている。
【0015】流路プレート112の上面側には選択的に
凹部が形成されており、これらの凹部と振動プレート1
13とによって、複数のインク室114とこれらのイン
ク室に連通する共同流路115とを構成している。共同
流路115と各インク室114との連通部分は挟路とな
っており、ここから各インク室114の方向に向かうに
従って流路幅が拡がるような構造となっている。各イン
ク室114の真上部分の振動プレート113上には、そ
れぞれ、例えばピエゾ素子等からなる圧電素子116が
固着されている。各圧電素子116上には、図示しない
電極がそれぞれ積層配置されており、これらの電極にヘ
ッドコントローラ14(図2)からの駆動信号を印加す
ることによって各圧電素子116、ひいては振動プレー
ト113を矢印P(図5)の方向にたわませ、インク室
114の容積を増大(膨張)させたり減少(収縮)させ
ることができるようになっている。ここで、圧電素子1
16が本発明における「吐出エネルギー発生手段」に対
応する。
【0016】各インク室114における共同流路115
に連通した側と反対側の部分は、流路幅が次第に狭まっ
ていく構造になっており、その終端部の流路プレート1
12には、厚み方向に穿たれた流路孔117が設けられ
ている。そして、この流路孔117は、最下層のノズル
プレート111に形成された微小なノズル118へと連
通しており、このノズル118からインク滴が吐出され
るようになっている。本実施の形態では、記録ヘッド1
1には、記録用紙2(図2)の紙送り方向(図3の矢印
X)に沿って、複数のノズル118が等間隔で1列に形
成されているが、その他の配列(例えば千鳥状に2列)
としてもよい。ここで、ノズル118が本発明における
「ノズル部」に対応する。
【0017】共同流路115は、図2に示したインクカ
ートリッジ12(図3および図4では図示せず)に連通
している。そして、このインクカートリッジ12から共
同流路115を経て各インク室114に常時一定速度で
インクが供給されるようになっている。このインクの供
給は、例えば毛細管現象を利用して行うことができる
が、そのほか、インクカートリッジ12に所定の加圧機
構を設けて加圧することで行うようにしてもよい。
【0018】記録ヘッド11は、図示しないキャリッジ
駆動モータおよびこれに付随するキャリッジ機構によっ
て記録用紙2の紙送り方向Xと直交する方向Yに往復移
動しながらインク滴を吐出することにより、記録用紙2
に画像を記録するようになっている。
【0019】図1は図2におけるヘッドコントローラ1
4の回路構成を表すものである。この図に示したよう
に、ヘッドコントローラ14は、複数の波形選択部14
1−1〜141−nと、互いに異なる波形からなる4個
の駆動信号145a〜145dを生成する駆動波形生成
部142と、波形選択部141−1〜141−nの動作
を制御する駆動波形選択制御部143とを備えている。
ここで、nは正の整数である。
【0020】駆動波形生成部142から出力される駆動
信号145a〜145dはそれぞれn個ずつに分岐され
て、それぞれ波形選択部141−1〜141−nに入力
されるようになっている。駆動波形選択制御部143
は、波形選択部141−1〜141−nに選択信号14
6−1〜146−nをそれぞれ対応するように入力し、
この選択信号に応じて、各波形選択部141−1〜14
1−nがそれぞれ駆動信号145a〜145dのいずれ
か一つを選択するように制御を行う。波形選択部141
−1〜141−nは、それぞれ、駆動信号145a〜1
45dの中から選択した駆動信号21−1〜21−nを
記録ヘッド11に供給するようになっている。なお、駆
動信号21−1〜21−nは図1の駆動信号21に相当
する。ここで、波形選択部141−1〜141−nがそ
れぞれ本発明における「選択手段」に対応する。
【0021】駆動波形生成部142は、例えば、いずれ
も図示しないが、マイクロプロセッサと、このマイクロ
プロセッサが実行するプログラムが格納されたROM
(ReadOnly Memory)と、マイクロプロセッサによる所
定の演算や一時的なデータ記憶等に用いられるワークメ
モリとしてのRAM(Random Access Memory)と、不揮
発性メモリからなる駆動波形記憶部と、駆動波形記憶部
から読み出されたディジタルデータをアナログに変換す
るためのディジタルアナログ(D/A)コンバータと、
D/Aコンバータの出力を増幅するアンプとを備えて構
成される。ここで、駆動波形記憶部は、記録ヘッド11
に供給する駆動信号145a〜145dの電圧波形を示
す波形データを記憶しており、この波形データが、マイ
クロプロセッサによって読み出されてD/Aコンバータ
でアナログ信号に変換されたのちアンプで増幅され、駆
動信号145a〜145dとして出力されるようになっ
ている。ただし、この駆動波形生成部142は、上記の
ような構成に限られることはなく、これと異なる構成と
することも可能である。
【0022】図6は駆動波形生成部142から出力され
る駆動信号145a〜145dの波形の一例を表すもの
である。この図で(a)〜(d)はそれぞれ駆動信号1
45a〜145dを表している。これらのうち、駆動信
号145aは、実際にインク吐出動作を行うのに用いら
れる信号波形であり、駆動信号145b,145cは、
ノズル相互間のクロストークの影響を抑制するための信
号波形である。駆動信号145dはインク滴を吐出させ
ることのない一定電圧(V1)の波形となっている。こ
こで、駆動信号145b,145cが本発明における
「補助駆動信号」に対応する。
【0023】次に、図7を参照して、駆動信号145a
の波形の意義について詳しく説明する。
【0024】図7は、駆動信号145aの波形と、圧電
素子116の挙動と、ノズル118内におけるインクの
先端部の位置(以下、メニスカス位置という。)の変化
との関係を表すものである。この図の(a)は駆動信号
145aの1周期分の波形を表している。(b)はイン
ク室114の状態を表し、(c)はノズル118内にお
けるメニスカス位置の変化を表す。なお、(a)では、
説明の便宜上、同一波形の駆動信号の繰り返しを描いて
いる。この図で、符号tsは周期ごとの信号切替タイミ
ングを表し、符号teはインク滴の吐出開始タイミング
を表す。
【0025】図6(a)において、まず、駆動電圧を第
1の電圧V1(=一定)から電圧0に変化させる行程
(AからBまで)を第1行程とし、これに要する時間を
t1とする。また、電圧0を保持して待機する行程(B
からCまで)を第2行程とし、これに要する時間をt2
とする。さらに、電圧0から第2の電圧V2に変化させ
る行程(CからDまで)を第3行程とし、これに要する
時間をt3とする。なお、以下の説明では、第1の電圧
V1を引込電圧といい、第2の電圧V2を吐出電圧とい
う。
【0026】この記録ヘッド11は、一定の周波数(例
えば1〜10kHz程度)で駆動されるようになってお
り、この駆動周波数に対応してインク滴の吐出周期Tが
定まる。第3行程の開始時点である時点Cおよび時点G
等は、吐出が開始されるタイミングであり、この吐出開
始に先立って第1および第2行程が行われるようになっ
ている。
【0027】まず、時点Aおよびそれ以前においては、
図6(b)の状態PA のように、圧電素子122への電
圧V1の印加により振動プレート113は内側にわずか
にたわんだ状態で静止し、インク室114は収縮状態と
なっている。時点Aにおいて、ノズル118内のメニス
カスの位置は、図6(c)の状態MA に示したように、
ノズル118の開口端とほぼ同位置になっているものと
する。
【0028】次に、時点Aの電圧V1から時点Bの電圧
0Vへと駆動電圧を減少させる第1行程を行うと、圧電
素子116への印加電圧が0になるので振動プレート1
13のたわみがなくなり、インク室114は膨張する
(図6(b)の状態PB )。このため、ノズル118内
におけるメニスカスはインク室114の方向に引き込ま
れ、時点Bでは、例えば図6(c)のMB の状態にまで
後退する(すなわち、開口端から遠ざかる)。
【0029】ここで、時点Aと時点Bとにおける電位差
(引き込み電圧V1)の大きさを変更することにより第
1行程におけるメニスカスの引き込み量を変えることが
できるので、間接的に、次の第2行程の終了時点、すな
わち第3行程の開始時点におけるメニスカス位置を調整
することが可能である。このメニスカス位置、すなわち
開口端からメニスカスまでの距離は、第3行程において
吐出されるインク滴のサイズに大きく影響するので、こ
れを調整することでインク滴のサイズを制御することが
できる。すなわち、この第1行程におけるメニスカスの
引き込み量(より具体的には、引き込み電圧V1)を変
えることによってインク滴のサイズを制御することが可
能である。
【0030】次に、時点Bから時点Cまでの時間t2の
間、駆動電圧を0に固定して振動プレート113cをた
わみがない状態に維持することでインク室114の容積
を一定に保つ第2行程を行う。ところが、この間もイン
クカートリッジ12からのインク供給は連続的に行われ
ているので、ノズル118内におけるメニスカス位置は
開口端に向かって変位し、時点Cでは、例えば図6
(c)のMC の状態にまで前進する。
【0031】ここで、第2行程の所要時間t2を変更す
ることによりメニスカス位置の前進量が変わり、第3行
程の開始時点におけるメニスカス位置を調整することが
できるので、結果として、インク滴のサイズを制御する
ことが可能である。具体的には、第2行程の所要時間t
2を短くするほどインク滴のサイズを小さくすることが
できる。
【0032】次に、時点Cの電圧0Vから時点Dの吐出
電圧V2へと駆動電圧を急激に増大させる第3行程を行
う。ここで、時点Cは、上記したように、吐出を開始す
るタイミングである。この場合、時点Dでは圧電素子1
22に大きな吐出電圧V2が印加されるので、振動プレ
ート113は図6(b)の状態PD に示したように内側
に大きくたわみ、インク室114は急激に収縮する。こ
のため、図6(c)の状態MD に示したように、ノズル
118内のメニスカスは開口端に向かって一気に押さ
れ、ここからインク滴として吐出される。吐出されたイ
ンク滴は空気中を飛翔し、記録用紙2(図2)上に着弾
する。ここで、吐出電圧V2の大きさを変えることでイ
ンク滴のサイズを制御することが可能である。
【0033】その後、駆動電圧を再びV1まで減少させ
て振動プレート113を僅かに内側にたわませて初期状
態にし(図6(b)の状態PE )、この状態を次の吐出
動作の第1行程開始時点Fまで維持する。駆動電圧を再
びV1に減少させた直後の時点Eにおいては、図6
(c)の状態ME に示したように、吐出されたインク滴
量にほぼ対応する分だけメニスカス位置が後退した状態
となるが、その後も行われるインクの充填(リフィル)
により、次の吐出動作の第1行程開始時点Fのメニスカ
ス位置は、図6(c)の状態MF に示したように、開口
端と同じ位置にまで回復し、時点Aにおける状態MA
同じになる。
【0034】このようにして1回の吐出動作が終了す
る。以下、このようなサイクル動作を各ノズル118ご
とに並行してそれぞれ繰り返し行うことで、記録用紙2
(図2)への画像記録が連続的に行われる。
【0035】なお、駆動波形145aは、以下の条件を
満たすように作成される。すなわち、第2行程の所要時
間t1はメニスカスを引き込んでからメニスカスがノズ
ル先端部に到達するまでの所要時間以下であること、吐
出電圧V2はインク滴を吐出し得るだけの大きさを有す
ること、および第3行程における電圧変化の傾きは一定
であること、の3つの条件である。
【0036】さて、再び図6に戻って、駆動信号145
b,145cの特徴について説明する。上記したよう
に、駆動信号145b,145cは、ノズル相互間のク
ロストークの影響を抑制するための信号波形である。こ
のうち、駆動信号145bは、駆動信号145aとほぼ
同位相の波形形状を有しており、駆動信号145aの第
2工程期間中は引込電圧V1よりも僅かに小さい電圧V
3を保持すると共に、駆動信号145aが吐出電圧V2
に保持されている期間中は引込電圧V1よりも僅かに大
きい電圧V4を保持するようになっている。それ以外の
期間は引込電圧V1を保持している。一方、駆動信号1
45cは、駆動信号145aとほぼ逆位相の波形形状を
有しており、駆動信号145aの第2工程期間中は引込
電圧V1よりも僅かに大きい電圧V5を保持すると共
に、駆動信号145aが吐出電圧V2に保持されている
期間中は引込電圧V1よりも僅かに小さい電圧V6を保
持するようになっている。それ以外の期間は引込電圧V
1を保持している。
【0037】次に、図8を参照して、図1のインクジェ
ットプリンタ1の全体動作を説明する。ここで、図7は
ヘッドコントローラ14(図1)における1吐出動作の
要部を表すものである。
【0038】図1において、図示しないパーソナルコン
ピュータ等の情報処理装置から印刷データがインクジェ
ットプリンタ1に入力されると、画像処理部15は、こ
の入力データに対して所定の画像処理(例えば圧縮され
たデータの伸長等)を行ったのち、これを印画データ2
2としてヘッドコントローラ14に送出する。
【0039】ヘッドコントローラ14の駆動波形選択制
御部143は、記録ヘッド11のノズル数に対応したn
ドット分の印画データ22が入力されると(図8ステッ
プS101、これらの印画データ22を基に、各ノズル
118ごとに、ドット形成の有無とクロストーク抑制措
置の要否とを判定し、この判定結果から、各波形選択部
141−1〜141−nにおいて選択すべき駆動信号波
形を決定する。より具体的には、変数jを“1”から
“n”まで順次インクリメントしながら、波形選択部1
41−jが選択すべき駆動信号波形を決定する(ステッ
プS102〜S105)。
【0040】n個の波形選択部141−1〜141−n
のすべてについて、選択すべき駆動信号の決定を終了す
ると(ステップS105;Y)、駆動波形選択制御部1
43は、所定の切り替えタイミングts(図7)が到来
した時点で(ステップS106;Y)、波形選択部14
1−1〜141−nに対して、それぞれ、決定された波
形の駆動信号を選択するための波形選択信号146−1
〜146−nを出力する(ステップS107)。
【0041】波形選択部141−1〜141−nは、そ
れぞれ、入力された波形選択信号146−1〜146−
nに基づき、駆動信号145a〜145dの中から該当
するものを選択し、これを出力する。これにより、例え
ば図6(a)〜(d)に示したような波形の駆動信号1
45a〜145dが記録ヘッド11の各ノズルの圧電素
子116に供給される。記録ヘッド11の各ノズルで
は、各駆動信号の電圧波形に基づいて、図7で説明した
ような3つの行程によるインク滴吐出や、後述するよう
なクロストーク抑制動作が行われる。
【0042】次に、図9〜図12を参照して、本実施の
形態に係るインクジェットプリンタの特徴的な作用につ
いて具体的に説明する。
【0043】図9は、特段のクロストーク対策を講じな
い場合における駆動中の記録ヘッド11の状態の一例を
表すもので、図5と同じ方向から見た状態を表してい
る。ここでは、例えば図の中央のインク室114−3に
対応して設けられた圧電素子116−3に図6の駆動信
号145aが印加されてインク滴の吐出が行われたとき
の状態を示している。このとき、他の圧電素子116−
1,116−2,116−4,116−5には一定電圧
波形(図6の駆動信号145d)が印加されており、イ
ンク滴吐出は行われていないものとする。
【0044】この図において、インク室114−3の圧
電素子116−3に駆動信号145aが印加されてその
インク室114−3の振動プレート113が内側にたわ
んだときには、その振動が他のインク室114−1,1
14−2,114−4,114−5の振動プレート11
3にも伝わる。このため、ある条件の下では、図示のよ
うに他の圧電素子116−1,116−2,116−
4,116−5の下の振動プレート113が交互に逆位
相となる形で変位し、それぞれのインク室の容積も変化
する。特に、隣接するインク室114−2,114−4
の振動プレート113は大きく外側にたわむので、これ
らのインク室114−2,114−4の容積増加量は大
きい。ところが、このような振動プレート113の変位
が生ずると、吐出を行った圧電素子116−3に対応す
るインク室114−3内のインクが共通流路115を経
て隣接するインク室114に流入してしまい、インク室
114−3内の圧力が所期の状態にまで至らなくなる。
このため、予定したサイズのインク滴が得られなくなる
等の問題が生ずる。
【0045】本実施の形態に係るインクジェットプリン
タでは、このようなクロストークによる影響を軽減する
ため、例えば図10に示したような組み合わせによっ
て、インク滴吐出を行った圧電素子116−3以外の圧
電素子に対して、補助駆動信号を印加するようにしてい
る。なお、図10は、図9に示した各圧電素子116−
1〜116−5に印加する駆動信号の組み合わせの時系
列的変化を表すものである。また、この図の“a”,
“b”,“c”は、それぞれ、駆動信号145a,14
5b,145cを印加することを示す。
【0046】この具体例では、例えば、ある吐出タイミ
ングにおいて圧電素子116−3に駆動信号145a
が印加されてインク的吐出が行われる場合、その両隣の
圧電素子116−2,116−4に対しては駆動信号1
45aと同位相の駆動信号145bを印加し、また、圧
電素子116−3からみてそれぞれ1つずつ隔てた圧電
素子116−1,116−5に対しては、駆動信号14
5aと逆位相の駆動信号145cを印加する。この場
合、外側に変位しようとする圧電素子116−2,11
6−4には、それぞれ、基準の電圧V1よりやや大きい
電圧V4が印加され、振動プレート113の変位が抑制
される。一方、内側に変位しようとする圧電素子116
−1,116−5には、基準の電圧V1よりやや小さい
電圧V6が印加され、振動プレート113の変位が抑制
される。
【0047】また、これに続く吐出タイミング〜に
おいても同様であり、吐出動作を行う圧電素子に隣接す
る圧電素子には同位相の駆動信号145bを印加すると
共に、吐出動作を行う圧電素子からそれぞれ1つずつ隔
てた圧電素子には、逆位相の駆動信号145cを印加す
る。
【0048】このように、本具体例では、吐出動作を行
った圧電素子以外の圧電素子に対して、それぞれのイン
ク室の容積変位を抑制し得るような補助駆動信号を印加
するようにしたことにより、あるノズル118における
吐出動作によって他のノズルに対応するインク室の容積
が変位するということがなくなり、予定したサイズのイ
ンク滴が得られるようになる等、印字品質のばらつきを
なくすことが可能となる。
【0049】次に、他の具体例を説明する。
【0050】図11は、特段のクロストーク対策を講じ
ない場合における駆動中の記録ヘッド11の他の状態を
表すもので、図5と同じ方向から見た状態を表してい
る。ここでは、例えば図の中央のインク室114−3に
対応して設けられた圧電素子116−3に図6の駆動信
号145aが印加されてインク滴の吐出が行われたとき
の状態を示している。このとき、他の圧電素子116−
1,116−2,116−4,116−5には一定電圧
波形(図6の駆動信号145d)が印加されており、イ
ンク滴吐出は行われていないものとする。
【0051】ここに示した例では、圧電素子116−3
に駆動信号145aが印加されてそのインク室114−
3の振動プレート113が内側にたわんだときに、その
振動が他のインク室114−1,114−2,114−
4,114−5の振動プレート113にも伝わり、図示
のように他の圧電素子116−1,116−2,116
−4,116−5の下の振動プレート113がすべて同
位相となる形で内側に変位している。したがって、上記
の例の場合と同様の理由により、予定したサイズのイン
ク滴が得られなくなる等の問題が生ずる。
【0052】本具体例では、このようなクロストークに
よる影響を軽減するため、例えば図12に示したような
組み合わせによって、インク滴吐出を行った圧電素子1
16−3以外の圧電素子に対して、補助駆動信号を印加
するようにしている。なお、図12は、図11に示した
各圧電素子116−1〜116−5に印加する駆動信号
の組み合わせの時系列的変化を表すものであり、また、
“a”,“c”は、それぞれ、駆動信号145a,14
5cを印加することを示す。
【0053】本具体例では、例えば、ある吐出タイミン
グにおいて圧電素子116−3に駆動信号145aが
印加されてインク的吐出が行われる場合、それ以外のす
べての圧電素子116−1,116−2,116−4,
116−5に対して駆動信号145aと逆位相の駆動信
号145cを印加する。この場合、内側に変位しようと
する圧電素子116−1,116−2,116−4,1
16−5には、それぞれ、基準の電圧V1よりやや小さ
い電圧V6が印加されるので、振動プレート113の変
位が抑制される。
【0054】また、これに続く吐出タイミング〜に
おいても同様であり、吐出動作を行う圧電素子以外のす
べての圧電素子に、逆位相の駆動信号145cを印加す
る。
【0055】このように、本具体例では、吐出動作を行
った圧電素子以外のすべての圧電素子に対して、それぞ
れのインク室の容積変位を抑制し得るような補助駆動信
号を印加するようにしたことにより、あるノズル118
における吐出動作によって他のノズルに対応したインク
室の容積が変位するということがなくなり、予定したサ
イズのインク滴が得られるようになる等、印字品質のば
らつきをなくすことが可能となる。
【0056】ところで、図9および図11において、イ
ンク滴吐出を行わない他のインク室における振動プレー
ト113の変位量は、インク滴吐出を行ったインク室か
ら離れるほど小さくなると考えられる。そこで、クロス
トーク抑制用の補助駆動信号として、それぞれ異なる波
高値(電圧値V3〜V6)を持った複数種類の補助駆動
信号を用意しておき、これらをそれぞれ対応する圧電素
子に印加するようにしてもよい。このようにすることに
より、よりきめの細かいクロストーク抑制制御が可能と
なる。
【0057】また、図9〜図12で説明した例では、あ
る1つの圧電素子でのみインク滴吐出動作を行い、他の
圧電素子ではインク滴動作を行わないものとして説明し
たが、より一般的に、隣接する複数の圧電素子、あるい
はいくつか隔てた複数の圧電素子が同時にインク滴吐出
を行う場合には、次のようにすればよい。
【0058】例えば、図9において圧電素子116−3
および116−4によって同時にインク滴吐出を行うも
のとすると、これらの圧電素子116−3,116−4
については次のようにする。すなわち、圧電素子116
−3のみによってインク滴吐出を行うこととした場合に
隣接する圧電素子116−4に印加すべき補助駆動信号
の波形(ここでは駆動信号145bまたは145c)
と、本来のインク滴吐出用波形(ここでは駆動信号14
5a)とを重畳して得られる波形の駆動信号を予め用意
しておき、これを圧電素子116−3および116−4
に印加する。
【0059】一方、インク滴吐出を行わない圧電素子1
16−1,116−2,116−5については、次のよ
うにする。すなわち、圧電素子116−3のみによって
インク滴吐出を行うこととした場合に圧電素子116−
1,116−2,116−5のそれぞれに印加すべき補
助駆動信号の波形(ここでは駆動信号145bまたは1
45c)と、圧電素子116−4のみによってインク滴
吐出を行うこととした場合に圧電素子116−1,11
6−2,116−5のそれぞれに印加すべき補助駆動信
号の波形(ここでは駆動信号145bまたは145c)
とを、互いに対応付けて重畳して得られる波形の駆動信
号を予め用意しておき、これらをそれぞれ適宜選択して
圧電素子116−1,116−2,116−5に印加す
る。
【0060】その他の組み合わせによって2つの圧電素
子を同時駆動する場合や、さらに、3以上の圧電素子を
任意の組み合わせで同時駆動する場合についても同様で
ある。すなわち、それぞれ単独で駆動したときに他の圧
電素子に印加すべき波形の補助駆動信号を互いに重畳し
て得られるすべての波形パターンの駆動信号を予め用意
しておき、圧電素子の駆動パターンに応じて対応する駆
動信号を印加するようにすればよいのである。このよう
にすることにより、複数のノズルによって同時にインク
滴吐出を行う場合においても、ノズル間相互のクロスト
ークによる影響を軽減することができる。
【0061】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明はこの実施の形態に限定されず、種々変更
可能である。例えば、上記実施の形態では、図6に示し
たように、吐出動作には1種類の駆動信号しか用いてお
らず、インク滴サイズは1種類となるが、本発明はこれ
に限定されることはなく、例えば引込電圧V1や第2工
程所要時間t2あるいは吐出電圧V2を適宜に設定した
様々な波形の駆動信号を複数用意して各ドットごとに選
択的に切り替えて各ノズルの圧電素子に供給するように
すれば、多くのサイズのインク滴を吐出することも可能
となる。
【0062】また、上記実施の形態(図6)では、同位
相クロストーク抑制用および逆位相クロストーク抑制用
の補助駆動信号としてそれぞれ1種類ずつの駆動信号し
か用意していないが、本発明はこれに限定されることは
なく、既に述べたように、例えば電圧値V3〜V6を適
宜に設定した様々な波形の補助駆動信号を用意し、これ
らを必要に応じて選択的に各ノズルの圧電素子に供給す
るようにすれば、よりきめの細かいクロストーク対策が
可能となる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るインク
ジェットプリンタ、インクジェットプリンタ用記録ヘッ
ドの駆動装置またはインクジェットプリンタ用記録ヘッ
ドの駆動方法によれば、インク滴の大きさを変調するた
めの駆動信号と他のノズル部のインク滴吐出動作に伴っ
て生ずる影響を打ち消すための補助駆動信号とを含む複
数種類の駆動信号を生成し、各吐出エネルギー発生手段
ごとに、上記の生成した複数種類の駆動信号の中からい
ずれかを選択して、対応する吐出エネルギー発生手段に
供給するようにしたので、複数のノズル相互間に生ずる
クロストークの影響を抑制することができる。これによ
り、複数のノズルにおけるインク滴吐出状態のばらつき
を少なくすることができ、安定した高品質の印刷出力を
得ることが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るインクジェットプ
リンタ用記録ヘッドの駆動装置の概略構成を表すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るインクジェットプ
リンタの概略構成を表すブロック図である。
【図3】記録ヘッドの一構造例を表す斜視断面図であ
る。
【図4】記録ヘッドの一構造例を表す断面図である。
【図5】記録ヘッドの一構造例を表す他の断面図であ
る。
【図6】図1における駆動波形生成部から出力される駆
動信号の波形の一例を表す図である。
【図7】吐出用の駆動信号波形とインク室の状態および
ノズル内のメニスカス位置の変化との関係を説明するた
めの図である。
【図8】ヘッドコントローラの主な動作を説明するため
の流れ図である。
【図9】特段のクロストーク対策を講じない場合におけ
る駆動中の記録ヘッドの状態を表す断面図である。
【図10】図9に示した変位モードにおいて各圧電素子
に印加する駆動信号の組み合わせを表す図である。
【図11】特段のクロストーク対策を講じない場合にお
ける駆動中の記録ヘッドの他の状態を表す断面図であ
る。
【図12】図11に示した変位モードにおいて各圧電素
子に印加する駆動信号の組み合わせを表す図である。
【図13】従来のインクジェットプリンタにおけるマル
チノズルヘッドおよびその駆動回路の概略構成を表すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1…インクジェットプリンタ、2…記録用紙、11…記
録ヘッド、12…インクカートリッジ、14…ヘッドコ
ントローラ、21…駆動信号、22…印画データ、11
3…振動プレート、114…インク室、115…共同流
路、116…圧電素子、118…ノズル、141−1〜
141−n…波形選択部、142…駆動波形生成部、1
43…駆動波形選択制御部、145a〜145d…駆動
信号、146−1〜146−n…波形選択信号、V1…
引込電圧、V2…吐出電圧、t1…第1行程の所要時
間、t2…第2行程の所要時間、t3…第3行程の所要
時間、ts…切替タイミング、te…吐出開始タイミン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出するための複数のノズル
    部と、 前記各ノズル部ごとに設けられ、対応するノズル部から
    インク滴を吐出させるためのエネルギーを発生する吐出
    エネルギー発生手段と、 インク滴の大きさを変調するための駆動信号と、他のノ
    ズル部のインク滴吐出動作に伴って生ずる影響を打ち消
    すための補助駆動信号とを含む複数種類の駆動信号を出
    力する駆動信号出力手段と、 前記各吐出エネルギー発生手段ごとに設けられ、前記駆
    動信号出力手段から出力される駆動信号の中からいずれ
    かを選択して、対応する吐出エネルギー発生手段に供給
    する選択手段とを備えたことを特徴とするインクジェッ
    トプリンタ。
  2. 【請求項2】 インク滴を吐出するための複数のノズル
    部と、前記各ノズル部ごとに設けられ、対応するノズル
    部からインク滴を吐出させるためのエネルギーを発生す
    る吐出エネルギー発生手段とを備えたインクジェットプ
    リンタ用記録ヘッドを駆動する装置であって、 インク滴の大きさを変調するための駆動信号と、他のノ
    ズル部のインク滴吐出動作に伴って生ずる影響を打ち消
    すための補助駆動信号とを含む複数種類の駆動信号を出
    力する駆動信号出力手段と、 前記各吐出エネルギー発生手段ごとに設けられ、前記駆
    動信号出力手段から出力される駆動信号の中からいずれ
    かを選択して、対応する吐出エネルギー発生手段に供給
    する選択手段とを備えたことを特徴とするインクジェッ
    トプリンタ用記録ヘッドの駆動装置。
  3. 【請求項3】 インク滴を吐出するための複数のノズル
    部と、前記各ノズル部ごとに設けられ、対応するノズル
    部からインク滴を吐出させるためのエネルギーを発生す
    る吐出エネルギー発生手段とを備えたインクジェットプ
    リンタ用記録ヘッドを駆動する方法であって、 インク滴の大きさを変調するための駆動信号と、他のノ
    ズル部のインク滴吐出動作に伴って生ずる影響を打ち消
    すための補助駆動信号とを含む複数種類の駆動信号を生
    成し、 前記各吐出エネルギー発生手段ごとに、前記複数種類の
    駆動信号の中からいずれかを選択して、対応する吐出エ
    ネルギー発生手段に供給することを特徴とするインクジ
    ェットプリンタ用記録ヘッドの駆動方法。
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