JP2009034854A - インクジェット記録装置、ヘッド駆動方法 - Google Patents

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恵 清水
Takahisa Ikeda
高久 池田
Isao Suzuki
伊左雄 鈴木
Masashi Shimozato
正志 下里
Hideaki Nishida
英明 西田
Takashi Kikuchi
隆 菊地
Yoshiro Eto
義郎 江藤
Minoru Koyada
実 古谷田
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Abstract

【課題】画像パターンに応じて、濃度むらの量が変化する場合であっても、効率的に濃度むらの発生を抑止することができるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置11は、インクジェットヘッド13と、制御部14と、を具備する。インクジェットヘッド13は、複数のノズル34と、複数のノズル34に対応するとともに、複数のノズル34からインクを吐出させる複数の支柱37と、を有する。制御部14は、複数のノズル34のうち、インク滴を吐出させる第1の群34Aに対応した支柱37に駆動パルスを印加するとともに、複数のノズル34のうち、第1の群34Aに隣接する第2の群34Bに対応した支柱37に、駆動パルスよりも電圧値の小さい補正パルスを印加する。制御部14は、複数のノズル34の第1の群34Aから吐出されたインクの濃度むらの程度に応じて、第2の群34Bに含まれるノズル数を増減させる。
【選択図】図10

Description

本発明は、印刷画像に濃度むらが生ずるのを抑止したインクジェット記録装置およびこれに用いられるヘッド駆動方法に関する。
例えば、プリンタ等に使用されるインクジェットヘッドの駆動方法として、以下のものが知られている。このインクジェットヘッドの駆動方法が用いられるインクジェットヘッドは、シェアモードタイプのものであり、圧電部材を有し、この圧電部材は、多数の溝をくし歯状に有している。これらの多数の溝は、インクジェットヘッドの圧力室として機能する。また、圧力室の両側には、加圧手段となる圧電部材の壁部が形成される。
このようなインクジェットヘッドでは、複数の圧力室から同時にインク滴を吐出させると、両端部に位置する圧力室から吐出されるインク滴に体積差、すなわち濃度差を生ずる。これは、インク滴を吐出させる圧力室からの圧力波が他の圧力室にリークすることに起因するものと考えられている。このインクジェットヘッドでは、インク滴を吐出させる圧力室の壁部にのみパルス電圧を印加するだけでなく、この圧力室に隣接する他の圧力室の壁部に対しても、補正パルス電圧を印加する。これにより、インク滴を吐出させる圧力室が一つの場合と、インク滴を吐出させる圧力室が複数の場合との間で、吐出されるインク滴に濃度差が生ずることを防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−141638号公報
上記従来のインクジェットヘッドの駆動方法では、濃度むらの発生をある程度一律に抑止することが可能である。しかしながら、濃度むらの量は、印刷された画像のパターンによって変化することがある。このため、上記従来のインクジェットヘッドの駆動方法では、濃度むらの抑止が十分でなく、改良の余地があった。
本発明の目的は、画像パターンに応じて、濃度むらの量が変化する場合であっても、効率的に濃度むらの発生を抑止することができるインクジェット記録装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るインクジェット記録装置は、複数のノズルと、前記複数のノズルに対応するとともに、前記複数のノズルからインクを吐出させる複数の駆動素子と、を有するインクジェットヘッドと、前記複数のノズルのうち、インク滴を吐出させる第1の群に対応した前記駆動素子に駆動パルスを印加するとともに、前記複数のノズルのうち、前記第1の群に隣接する第2の群に対応した前記駆動素子に、前記駆動パルスよりも電圧値の小さい補正パルスを印加する制御部と、を具備し、前記制御部は、前記複数のノズルの前記第1の群から吐出されたインクの濃度むらの程度に応じて、前記第2の群に含まれるノズル数を増減させる。
前記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るヘッド駆動方法は、複数のノズルと、複数のノズルからインクを吐出させる駆動素子と、を有するインクジェットヘッドと、前記複数のノズルのうち、インク滴を吐出する第1の群に対応する前記駆動素子に駆動パルスを印加するとともに、前記複数のノズルのうち、前記第1の群に隣接する第2の群に対応する前記駆動素子に、前記駆動パルスよりも電圧値の小さい補正パルスを印加する制御部と、を具備するインクジェット記録装置に用いられ、入力画像信号を前記制御部に設けられる記憶部に仮想画像として展開し、前記仮想画像において画像端部の有無を判定し、前記画像端部が有る場合に、前記画像端部の画像パターンを解析し、前記画像パターンに基づいて第2の群に含まれるノズル数を決定し、決定された前記第2の群に対応する前記駆動素子に前記補正パルスを印加する。
本発明によれば、画像パターンに応じて、濃度むらの量が変化する場合であっても、効率的に濃度むらの発生を抑止することができるインクジェット記録装置を提供できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。実施形態に係るインクジェット記録装置は、紙などのシート状記録媒体に対してインク滴を吐出して、この記録媒体上に文字や画像を印刷する。
インクジェット記録装置11は、装置の外郭となる本体ケース12を備えている。インクジェット記録装置11は、本体ケース12の内部に、インクジェットヘッド13と、インクジェットヘッド13の印刷を制御する制御部14と、シート状記録媒体15が収納される給紙カセット16と、給紙カセット16とは独立に設けられる手差しトレイ17と、を備えている。また、インクジェット記録装置11は、インクジェットヘッド13にインクを供給するためのインクタンクを備えているが、本実施形態ではインクタンクの図示を省略している。
紙送り機構21は、回転可能に設けられるとともにシート状記録媒体15が巻きつけられるドラム22と、シート状記録媒体15をドラム22に吸着させる帯電ローラ23と、給紙カセット16中のシート状記録媒体15をドラム22に向けて送る第1の送りローラ24と、手差しトレイ17に差し込まれたシート状記録媒体15をドラム22に向けて送る第2の送りローラ25と、第1の送りローラ24のシート送りと第2の送りローラ25のシート送りとを切り替えることができる切替機構26と、を有している。
インクジェットヘッド13は、図2に示すように、いわゆるラインヘッドで構成されている。インクジェットヘッド13は、シート状記録媒体15の幅寸法よりも大きい幅寸法を有している。インクジェットヘッド13は、シート状記録媒体15の搬送方向と直交する方向に延びている。
インクジェットヘッド13は、いわゆるシェア(せん断)モードサイドシュータタイプのもので構成される。図3に示すように、インクジェットヘッド13は、複数の溝部31Aを有する基板31と、基板31に張り合わされた天板32と、基板31と天板32とにまたがって接着されたノズルプレート33と、ノズルプレート33に形成された複数のノズル34と、を有している。基板31は、板厚方向に分極した板状の圧電部材35を2枚張り合わせて形成されている。圧電部材35は、互いに分極方向が逆向きになるように接着されている。
基板31に形成された溝部31Aは、圧力室36に対応している。2個の溝部31Aの間に、駆動素子である支柱37が形成されている。支柱37は、各ノズル34に対応して圧力室36の両壁部として一対に形成されており、ノズル34からインク滴を吐出させることができる。支柱37の側面と、溝部31Aの底面とにわたるように、支柱37を駆動するための電極38が形成されている。
このインクジェットヘッド13では、隣接する圧力室36において、駆動素子である支柱37が共有されているため、隣接する2つのノズル34を同時に駆動することはできない。本実施形態のインクジェットヘッド13では、いわゆる3分割駆動を行う。3分割駆動は、圧力室36を2つおきに駆動し、微少時間経過後に、これらに隣接する圧力室36を2つおきに駆動する。この作業を繰り返し行うことで、すべての圧力室36からインクの吐出を行う。
具体的には、図3に示すように、インクジェットヘッド13に圧力室36A、36B、36C、36D、36E、36F、36Gが配置されていた場合には、まず、圧力室36A、36D、36Gを駆動し、次に圧力室36B、36Eを駆動し、次に圧力室36C、36Fを駆動する。
このインクジェットヘッド13において、圧力室36A、36D、36Gに駆動パルス電圧を印加すると、圧力室36A、36D、36Gの両側の支柱37は、図4に示すように、圧力室36の容積が大きくなるように変形する。その後、圧力室36A、36D、36Gの両側の支柱37は、圧力室36の容積が小さくなるように変形する。この変形動作によって、圧力室36A、36D、36Gの内部に圧力波が発生し、圧力室36の容積が小さくなったときにノズル34からインク滴が吐出される。
図6に示すように、制御部14は、例えば、パーソナルコンピュータ41から送られる入力画像信号に基づいてインクジェットヘッド13に指令を与えて、インクジェットヘッド13の印刷動作を制御する。
制御部14は、前記入力画像信号が展開されるページメモリを有する第1のメモリ42と、ページメモリ上の仮想画像43に画像端部55Aがあるか否かを判定する判定部である画像端部判定部44と、補正パルスを印加する支柱37(ノズル34)の数を画像パターンごとに記憶している第2のメモリ45と、画像端部55Aがない場合のデータに基づいて、駆動電圧を決定する駆動電圧印加部46と、画像端部55Aが有る場合に、画像端部55Aの画像パターンを解析するとともに、どの支柱37に補正パルスを印加するかを決定する補正パルス電圧印加部47と、駆動電圧印加部46と補正パルス電圧印加部47とから送られた駆動データが格納されるレジスタ48と、レジスタ48に格納されたデータに基づいてインクジェットヘッド13を駆動するドライバ回路49と、を有している。
第1のメモリ42は、本発明の第1の記憶部に相当し、ページメモリは、例えばA4サイズの紙媒体に対応する大きさを有している。第2のメモリ45は、本発明の第2の記憶部に相当する。
補正パルス電圧印加部47は、画像端部55Aの画像パターンを解析する解析部53と、解析された画像パターンに応じて、第2のメモリ45から支柱37の数を取得する取得部54と、を有している。第2のメモリ45は、実際にインク滴を吐出した際に濃度むらが大きくなる画像パターンを記憶している。第2のメモリ45は、さらに、この濃度むらが大きくなる画像パターンと関連付けて、補正パルスを印加する支柱37の数を記憶している。この場合、支柱37に補正パルスを印加する数としては、例えば、3〜5である。
一方、第2のメモリ45は、実際にインク滴を吐出した際に濃度むらが小さくなる画像パターンを記憶している。また、第2のメモリ45は、この画像パターンと関連付けて補正パルスを印加する支柱37の数を記憶している。この場合、支柱37に補正パルスを印加する数としては、例えば、1である。同様に、第2のメモリ45は、濃度むらが中程度になる画像パターンを記憶している。第2のメモリ45は、濃度むらが中程度になる画像パターンと関連付けて補正パルスを印加する支柱37の数を記憶している。この場合、支柱37に補正パルスを印加する数としては、例えば、2である。
続いて、図7を参照して、両端部のノズル34から吐出されたインクに濃度むらを生ずる原理について説明する。インクジェットヘッド13には、例えば、1番から27番までのノズル34が設けられている。このインクジェットヘッド13の10番から18番のノズル34に対して、入力画像信号が付与されるものとする。
上記構成を有するシェアモード型のインクジェットヘッド13は、隣接する圧力室36を同時に駆動できない。このため、インクジェットヘッド13は、まず、図7の濃度特性C1に示すように、10番、13番、16番のノズル34を同時に駆動する。このとき、これらの両端部にあたる10番と16番のノズル34から吐出されるインクは、液量が多くなり濃度むらが発生する。この濃度むらは、13番のノズル34の圧力が、両端部にある10番、16番のノズル34に影響してこれらのノズル34から吐出されるインクの体積が増大することによって生じる。
上記ノズル34の駆動をして微小時間経過した後、図7の濃度特性C2に示すように、11番、14番、17番のノズル34を同時に駆動する。このとき、これらの両端部にあたる11番と17番のノズル34から吐出されるインクは、液量が多くなり濃度むらが発生する。そして、これからさらに微小時間経過後、図7の濃度特性C3に示すように、12番、15番、18番のノズル34を同時に駆動する。このとき、これらの両端部にあたる12番と18番のノズル34から吐出されるインクは、液量が多くなり濃度むらが発生する。
以上の吐出駆動から、10番から18番のノズル34を駆動すると、図7の濃度特性C1+C2+C3に示すようになる。つまり、10番から12番のノズル34と16番から18番のノズル34から吐出されるインクの液量は、13番から15番のノズル34から吐出されるインクの液量よりもΔDだけ大きくなる。もっとも、この濃度むらは、ベタパターンなどを連続して印刷する場合に目視で確認できる程度のものであり、写真等の画像を印刷する以外には、実際に補正が必要となることはない。
続いて、図6、図8、図9を参照して、この濃度むらの発生を防止するヘッド駆動方法を適用した印刷駆動について説明する。このヘッド駆動方法では、複数のノズル34(支柱37)のうち、駆動パルスを印加して実際にインク滴を吐出させるものを第1の群34Aとし、第1の群34Aに隣接するノズル34(支柱37)を第2の群34Bとして補正パルスを印加する。また、本実施形態において制御部14は、第1の群34Aのノズル34から吐出されたインクの濃度むらの程度に応じて、第2の群34Bに含まれるノズル34(支柱37)の数を適宜に増減する。
図6と図9に示すように、ステップS1において、パーソナルコンピュータ41からインクジェット記録装置11に送られる入力画像信号は、第1のメモリ42のページメモリ上に仮想画像43として展開された上で、各画素に対応する領域に格納される。図8に示すように、仮想画像43には、例えば、いわゆるベタパターンとして印刷される写真領域55と、それ以外の文字等に対応した文字領域56と、が含まれる。写真領域55には、その両端側部に画像端部55Aが含まれている。
図6と図9に示すように、ステップS2において、画像端部判定部44において、仮想画像43に写真領域55の画像端部55Aが含まれるか否かが判定される。より具体的には、画像端部判定部44は、仮想画像43内で、写真の画像端部55Aを含む領域のデータと、写真の画像端部55Aを含まない領域のデータとを識別する。画像端部55Aを含まない領域の仮想画像43のデータは、駆動電圧印加部46に送られ、レジスタ48に格納される。画像端部55Aを含む領域の仮想画像43のデータは、補正パルス電圧印加部47に送られる。
ステップS3に示すように、補正パルス電圧印加部47では、解析部53において、仮想画像43の画像端部55Aの画像パターンを解析する。ステップS4に示すように、補正パルス電圧印加部47の取得部54は、この画像パターンに対応する補正パルスを印加するノズル数を第2のメモリ45から取得して決定する。ここで、図10を参照して、1番から27番のノズル34を有し、入力画像信号が10番から18番にある場合のインクジェットヘッドを例に説明する。10番から18番のノズル34が、第1の群34Aのノズル34に相当する。
図10の波形ノズル数例1に示すように、濃度むらが小さくなる画像パターンである場合には、取得部54は、第2のメモリ45からこの画像パターンに対応する補正パルスの印加数1を取得する。補正パルス電圧印加部47は、7番と19番のノズル34に補正パルスを印加することを決定し、この指令をレジスタ48に送る。
図10の波形ノズル数例2に示すように、濃度むらが中程度の画像パターンである場合には、取得部54は、第2のメモリ45からこの画像パターンに対応する補正パルスの印加数2を取得する。これに従い、補正パルス電圧印加部47は、4番と7番、および19番と22番のノズル34に補正パルスを印加することを決定し、この指令をレジスタ48に送る。
図10の波形ノズル数例3に示すように、濃度むらが大きくなる画像パターンである場合には、取得部54は、第2のメモリ45からこの画像パターンに対応する補正パルスの印加数3を取得する。補正パルス電圧印加部47は、1番と4番と7番、および19番と22番と25番のノズル34に補正パルスを印加することを決定し、その指令をレジスタ48に送る。このように、補正パルス電圧印加部47では、濃度むらの程度の異なる画像パターンに応じて、補正パルスの印加を指示するデータを生成し、レジスタ48に送るようにする。
このように、制御部14は、第1の群34Aに含まれるノズル34から吐出されたインクについて、濃度むらが大きい場合には、第2の群34Bに含まれるノズル数を増大させる制御を行う。制御部14は、第1の群34Aに含まれるノズル34から吐出されたインクについて、濃度むらが小さい場合には、第2の群34Bに含まれるノズル数を減少させる制御を行う。
なお、仮想画像43の画像パターンに対応する補正パルスの印加数は、次のように決定される。まず、仮想画像43において所定の画像パターンを有するデータを元に、実際にシート状記録媒体15に印刷し、写真等の画像端部55Aにおいて濃度むらの有無を検出する。異なる画像パターンを有するものについても同様に、実際にシート状記録媒体15に印刷して濃度むらの有無を検出する。取り得るすべての画像パターンについて実験を繰り返し行い、得られた濃度むらの大小を数値化する。この数値化した実験結果を統計的に処理し、各画像パターンに対応する補正パルスの印加数を決定する。こうして決定された補正パルスが印加される支柱37の数は、第2のメモリ45内に、各画像パターンに対応して記憶されている。
また、補正パルスの電圧値は、駆動パルスの電圧値よりも小さいものに設定される。図11に、上記波形ノズル数例1における電圧波形を示している。図11に示すように、4番と19番のノズル34に加えられる補正パルスは、Vpになっている。また、10番、13番、16番のノズル34に加えられる駆動パルスは、Vになっている。そして、補正パルスの電圧値Vpは、駆動パルスの電圧値Vに比して小さいものになっている。
レジスタ48では、駆動電圧印加部46と補正パルス電圧印加部47とから送られたデータを結合し、ドライバ回路49に送り、ドライバ回路49がインクジェットヘッド13を直接駆動する。ドライバ回路49は、図10の波形ノズル数例1に示すように、複数のノズル34(支柱37)のうち、インク滴を吐出させる第1の群34Aに対応したノズル34に駆動パルスを印加する。ドライバ回路49は、複数のノズル34(支柱37)のうち、第1の群34Aに隣接する第2の群34Bに対応したノズル34に駆動パルスよりも電圧値の小さい補正パルスを印加する。こうして、濃度むらを抑制するための補正がなされたインクの吐出がなされる。
次に、補正を行わないで印刷した場合と、図10に示す波形ノズル数例1の補正を行って印刷した実験結果を図12と図13に示す。図12に示すように、補正パルスを印加しない場合には、端部にある2番のノズル34において、ΔDだけインクの濃度が大きくなる濃度むらを生じた。一方、図13に示すように、補正パルスの印加を行った場合には、端部にある2番のノズル34からのインクの吐出液量が改善され、濃度むらの発生を低減されることが確認できた。図10に示す波形ノズル数例2、および波形ノズル数例3の実験においても、同様の結果が得られた。
以上が、インクジェット記録装置11の実施形態である。本実施形態によれば、インクジェット記録装置11は、複数のノズル34と、複数のノズル34に対応するとともに、複数のノズル34からインクを吐出させる複数の支柱37と、を有するインクジェットヘッド13と、複数のノズル34のうち、インク滴を吐出させる第1の群34Aに対応した支柱37に駆動パルスを印加するとともに、複数のノズル34のうち、第1の群34Aに隣接する第2の群34Bに対応した支柱37に、駆動パルスよりも電圧値の小さい補正パルスを印加する制御部14とを具備し、制御部14は、複数のノズル34の第1の群34Aから吐出されたインクの濃度むらの程度に応じて、第2の群34Bに含まれるノズル数を増減させる。
また、本実施形態によれば、ヘッド駆動方法は、複数のノズル34と、複数のノズル34からインクを吐出させる支柱37と、を有するインクジェットヘッド13と、複数のノズル34のうち、インク滴を吐出する第1の群34Aに対応する支柱37に駆動パルスを印加するとともに、複数のノズル34のうち、第1の群34Aに隣接する第2の群34Bに対応する支柱37に補正パルスを印加する制御部14と、を具備するインクジェット記録装置11に用いられ、入力画像信号を制御部14に設けられる第1のメモリ42に仮想画像43として展開し、仮想画像43において画像端部55Aの有無を判定し、画像端部55Aが有る場合に、画像端部55Aの画像パターンを解析し、画像パターンに基づいて第2の群34Bに含まれるノズル数を決定し、決定された第2の群34Bに対応する支柱37に補正パルスを印加する。
これらの構成によれば、インクの濃度むらの量に対応して、第2の群34Bに含まれるノズル34の数を変動させることで、濃度むらを抑制するための補正量を変化させることができる。これにより、印刷される画像のパターンに応じて適切な補正をかけることができ、ベタパターンの印刷等で生ずる濃度むらの補正をより高精度に行うことができる。
この場合、制御部14は、第1の群34Aから吐出されたインクの濃度むらが大きい場合には、第2の群34Bに含まれるノズル数を増大させるとともに、第1の群34Aから吐出されたインクの濃度むらが小さい場合には、第2の群34Bに含まれるノズル数を減少させる。
一般に、両端部にあるノズル34が濃度むらを生ずるのは、中央寄りのノズル34の圧力室36からリークした圧力波によって、両端部のノズル34の圧力室36の圧力が高くなるためと考えられる。この構成によれば、インクの濃度むらが大きい場合には、補正パルスをかけるノズル数を増大させる。これにより、補正パルスがかけられた圧力室36からリークする圧力波が増大する。こうして、両端部にあるノズル34の圧力室36に影響する圧力波を同等にして相殺させることで、両端部のノズル34の濃度むらを低減することができる。一方、インクの濃度むらが小さい場合には、補正パルスをかけるノズル34数を少なくして、第2の群34Bに対応する圧力室36の圧力を微小な量増大させる。これにより、両端部にあるノズル34の圧力室36に生じている圧力を相殺して、濃度むらを低減できる。
この場合、制御部14は、所定の大きさの紙媒体に対応するページメモリを有するともに、入力画像信号がページメモリ上に仮想画像43として展開される第1のメモリ42と、ページメモリ上の仮想画像43において画像端部55Aの有無を判定する画像端部判定部44と、画像端部55Aの画像パターンを解析する解析部53と、補正パルスを印加する支柱37の数を画像パターンごとに記憶している第2のメモリ45と、解析された画像パターンに応じて、第2のメモリ45から支柱37の数を取得する取得部54と、を具備する。
この構成によれば、仮想画像43に含まれる画像端部55Aの画像パターンに応じて、補正パルスを印加する支柱37の数を適宜に変更することができる。すなわち、画像端部55Aの画像パターンが、例えば、濃度むらが目立ちやすいベタパターンである場合には、補正パルスを印加する駆動素子(支柱37)の数を多くして、濃度むらの発生を防止することができる。逆に、画像端部55Aの画像パターンが、若干の濃度むらを生ずるものである場合には、少ない支柱37にのみ補正パルスを印加して、濃度むらを微調整することができる。
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではない。本発明は、実施例のインクジェットヘッドの吐出方式に限定されるものではなく、複数のノズルを分割駆動するタイプのインクジェットヘッドであれば実施可能である。このほか、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
実施形態に係るインクジェット記録装置を示す側面模式図。 図1に示すインクジェット記録装置のインクジェットヘッドを示す上面図。 図2に示すインクジェットヘッドを示す正面図。 図3に示すインクジェットヘッドの支柱に正電荷を印加した状態を示す正面図。 図3に示すインクジェットヘッドの支柱に負電荷を印加した状態を示す正面図。 図1に示すインクジェット記録装置の制御部を示すブロック図。 図1に示すインクジェットヘッドから吐出されるインクの濃度特性を示す図。 図6に示す第1のメモリのページメモリ上に展開された仮想画像を示す模式図。 図6に示す制御部において、補正パルスを印加するノズルを決定する過程を示すフローチャート。 図1に示すインクジェットヘッドから吐出されるインクの濃度むらと、印加される補正パルスの関係を示す図。 図10に示す波形ノズル数例1に対応する電圧波形を示す図。 濃度むらの補正を行わないで印刷を行った印刷結果を示すグラフ。 濃度むらの補正を行って印刷を行った印刷結果を示すグラフ。
符号の説明
11…インクジェット記録装置、13…インクジェットヘッド、14…制御部、34…ノズル、34A…第1の群、34B…第2の群、37…支柱、42…第1のメモリ、43…仮想画像、44…画像端部判定部、45…第2のメモリ、53…解析部、54…取得部、55A…画像端部

Claims (4)

  1. 複数のノズルと、前記複数のノズルに対応するとともに、前記複数のノズルからインクを吐出させる複数の駆動素子と、を有するインクジェットヘッドと、
    前記複数のノズルのうち、インク滴を吐出させる第1の群に対応した前記駆動素子に駆動パルスを印加するとともに、前記複数のノズルのうち、前記第1の群に隣接する第2の群に対応した前記駆動素子に、前記駆動パルスよりも電圧値の小さい補正パルスを印加する制御部と、
    を具備し、
    前記制御部は、前記複数のノズルの前記第1の群から吐出されたインクの濃度むらの程度に応じて、前記第2の群に含まれるノズル数を増減させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記制御部は、前記第1の群から吐出されたインクの濃度むらが大きい場合には、前記第2のノズル群に含まれるノズル数を増大させるとともに、前記第1の群から吐出されたインクの濃度むらが小さい場合には、前記第2のノズル群に含まれるノズル数を減少させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記制御部は、
    所定の大きさのシート状記録媒体に対応するページメモリを有するとともに、入力画像信号が前記ページメモリ上に仮想画像として展開される第1の記憶部と、
    前記ページメモリ上の仮想画像において画像端部の有無を判定する判定部と、
    前記画像端部の画像パターンを解析する解析部と、
    前記補正パルスを印加する前記駆動素子の数を前記画像パターンごとに記憶している第2の記憶部と、
    解析された前記画像パターンに応じて、前記第2の記憶部から前記駆動素子の数を取得する取得部と、
    を具備することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 複数のノズルと、前記複数のノズルからインクを吐出させる駆動素子と、を有するインクジェットヘッドと、
    前記複数のノズルのうち、インク滴を吐出する第1の群に対応する前記駆動素子に駆動パルスを印加するとともに、前記複数のノズルのうち、前記第1の群に隣接する第2の群に対応する前記駆動素子に、前記駆動パルスよりも電圧値の小さい補正パルスを印加する制御部と、を具備するインクジェット記録装置に用いられるヘッド駆動方法において、
    入力画像信号を前記制御部に設けられる記憶部に仮想画像として展開し、
    前記仮想画像において画像端部の有無を判定し、
    前記画像端部が有る場合に、前記画像端部の画像パターンを解析し、
    前記画像パターンに基づいて第2の群に含まれるノズル数を決定し、
    決定された前記第2の群に対応する前記駆動素子に前記補正パルスを印加することを特徴とするヘッド駆動方法。
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