JP3317750B2 - ディジタル・データ複写方法および映像記録装置 - Google Patents

ディジタル・データ複写方法および映像記録装置

Info

Publication number
JP3317750B2
JP3317750B2 JP20641293A JP20641293A JP3317750B2 JP 3317750 B2 JP3317750 B2 JP 3317750B2 JP 20641293 A JP20641293 A JP 20641293A JP 20641293 A JP20641293 A JP 20641293A JP 3317750 B2 JP3317750 B2 JP 3317750B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
error
error correction
codeword
flag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20641293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07141798A (ja
Inventor
辰男 山崎
育雄 大熊
健 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP20641293A priority Critical patent/JP3317750B2/ja
Publication of JPH07141798A publication Critical patent/JPH07141798A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3317750B2 publication Critical patent/JP3317750B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮された映像データの
記録および再生、特にそのようなデータを複写する記録
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報の伝送や処理に際して、伝送や処理
の過程で色々な劣化が発生する。従って、この様な種々
の劣化を軽減する為に伝送路の利用法や信号処理方式の
面で多くの検討が行われている。その一手段として情報
処理や伝送のディジタル化があり、近年の半導体の進歩
にも助けられこの手法が急速に発展しつつある。
【0003】信号の伝送および処理に当てはまること
は、映像信号の記録および再生にも当てはまる。従来は
アナログ映像信号をアナログ的方法で処理を施した後ア
ナログ信号として記録媒体に記録している。この方式で
は、ダビングや編集のため、記録された映像の複写を繰
返すと、劣化の程度がますます大きくなる。
【0004】映像信号を完全にディジタル的に処理し記
録することにより上記の劣化を防止しようとする研究が
最近積極的に進められている。ディジタル方式を用いる
と、劣化なしに映像をディジタル化し、記録し、再生す
ることが可能であり、また繰返し複写を行なっても劣化
が起こらないはずである。従って、ディジタル的に映像
信号を記録し、再生するシステムが有望視されている。
このようなタイプのシステムの代表例はディジタル・ビ
デオ・テープレコーダ(以下ディジタルVTRと言う)
である。
【0005】しかし、ディジタルVTRも有限の信号対
雑音(S/N)比を有し、これにより再生データにある
数の誤りが発生する。誤りが発生すると、そのデータに
対応する画素が正常な色あるいは明るさのレベルとは大
きく異なってしまうことがある。従って、誤り訂正のた
めの誤り訂正符号化が必要となる。
【0006】データを圧縮することも必要である。例え
ばNTSC方式の信号は、色副搬送波の周波数(fsc=
3.58MHz)の3ないし4倍の周波数で標本化され
てディジタル信号に変換される。標本化周波数が3fsc
であり、各サンプルが8ビットで表わされるとすると、
データ・レートは86Mbits/s (8 x 3 x 3.58 MHz)とな
り、元のアナログ信号の帯域の20倍の帯域が必要とな
る。映像信号のディジタル化は劣化の防止に有効である
が、伝送または記録すべき情報の量が著しく増大する。
データ・レートを減少させるために、データ圧縮が行な
われる。このデータ圧縮は誤り訂正符号化に先立って行
なわれる。
【0007】ディジタルVTRにおいては、さらに第3
の符号化、即ちチャンネル符号化、が行なわれる。これ
はデータを磁気テープに記録するために必要なものであ
る。従って、ディジタルVTRは3つの符号器を持つ。
即ち、映像信号をディジタル化し、圧縮するソース符号
器と、圧縮されたデータに誤り訂正符号を付加する誤り
訂正符号器と、誤り訂正符号器の出力を磁気的記録に適
した形に変換するチャンネル符号器である。記録された
映像を再生するには、ディジタルVTRは3つの復号器
が必要である。即ち、磁気テープから読み出された信号
を変換するチャンネル復号器と、データ信号内の誤りを
訂正する誤り訂正復号器と、訂正されたデータ信号に対
し復号化即ちソース符号器における圧縮の逆変換を行な
って、アナログ信号に戻すソース復号器である。
【0008】誤り訂正符号器および復号器の誤り訂正能
力には当然ながら限界があり、訂正不能の誤りが起こる
こともある。複写において、再生されたデータをソース
復号器で復号してアナログ信号に変換した後、再びディ
ジタル信号に変換し、圧縮して、その後記録を行なう。
このため、訂正不能の誤りの影響が大きくなり、他のデ
ータに誤りが伝搬し、重大な画質の劣化につながる。こ
の問題の解決法として、特開昭60-133573号公報には圧
縮されたデータを複写することが示されている。 即
ち、第1のVTRから第2のVTRにテープの複写を行
なうとき、第1のVTRの誤り訂正復号器の出力(圧縮
されたデータと誤り訂正符号を含む)は、第2のVTR
のチャンネル符号器に供給される。このとき第1のVT
Rのソース復号器ならびに第2のVTRのソース符号器
および誤り訂正符号器はバイパスされる。従って、訂正
できなかった誤りは、そのままにされ、復号化(圧縮の
逆変換)および再圧縮による誤りの伝搬が起こらない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにしても尚誤りの伝搬を完全になくすことはできな
い。映像データに訂正不能の誤りが発生すると、複写の
際さらに他の誤りが発生し、誤り訂正復号器において本
来訂正可能の誤りが訂正不能となる。訂正不能の誤りが
増えると、誤り訂正復号器が誤りを検出できなかった
り、誤訂正して新たな誤りを生じさせることがある。ま
た、誤り訂正復号器がソース復号器に対し、誤りの存
在、不存在について誤った情報を与えることがある。こ
のように、映像データが繰返し複写されと、誤りが伝
搬し、著しい映像劣化が発生することがある。
【0010】この発明は以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、映像データが一つの媒体から他
の媒体に複写される際の画質の劣化を抑制することを目
的とする。
【0011】
【0012】この発明の他の目的は、複写の際の総合的
な誤り訂正能力を高めることにある。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【課題を解決するための手段】 請求項に記載の発明
は、第1の媒体から第2の媒体へ圧縮されたディジタル
・データを複写する方法であって、 (a)上記第1の媒体から、符号語の形態をなし、チェ
ック情報を備えた圧縮ディジタルデータを読取るステ
ップと、 (b)上記チェック情報を用いて上記第1の媒体からの
上記ディジタル・データの再生に用いられる装置内に設
けられた第1の誤り訂正復号器にて、上記符号語内の誤
りを訂正し、訂正不能の誤りを検出するステップと、 (c)上記誤り訂正・検出された符号語に対し、上記第
2の媒体への上記ディジタル・データの記録に用いられ
る装置内に設けられた第2の誤り訂正復号器にて、再び
誤りの訂正及び訂正不能の誤りの検出を行うステップ
と、 (d)上記第2の媒体用の誤り訂正復号器の出力である
符号語を、上記第2の媒体に記録するステップとを含む
方法を提供するものである。
【0018】
【0019】
【0020】請求項に記載の発明は、記録媒体に映像
を記録し、記録された映像を再生する映像記録装置であ
って、アナログ映像信号を入力するための映像入力端子
(4)と、アナログ映像信号を出力するための映像出力
端子(6)と、ディジタル・データを入力するための編
集入力端子(8)と、ディジタル・データを出力するた
めの編集出力端子(10)と、チャンネル・データを上
記記録媒体(31、32)に記録し、また上記記録媒体
(31、32)に記録されたデータを読取る書き込み/
読み出しヘッド(20)と、上記書き込み/読み出しヘ
ッド(20)により上記記録媒体から読み出されたデー
タを復号化して、第1の符号語データを発生するチャン
ネル復号器(22)と、上記第1の符号語データまたは
上記編集入力端子(8)に入力されるディジタル・デー
タを選択する第1のデータ選択器(76)と、上記第1
のデータ選択器(76)により選択されたデータ内の誤
りの訂正および訂正不能の誤りの検出を行ない、これに
より第2の符号語データを発生し、上記第2の符号語デ
ータを上記編集出力端子(10)に供給する誤り訂正復
号器(24)と、上記誤り訂正復号器(24)に結合さ
れ、上記第2の符号語データを復号化して、映像データ
を発生し、この映像データをアナログ映像信号に変換し
上記映像出力端子(6)に出力するソース復号器(2
8)と、上記映像入力端子(4)に入力されたアナログ
映像信号をディジタル信号に変換し、このディジタル・
データを圧縮符号化して、圧縮されたデータを発生する
ソース符号器(12)と、上記圧縮されたデータにチェ
ック情報を付加して符号化し、第3の符号語データを発
生する誤り訂正符号器(14)と、上記第2の符号語デ
ータまたは上記第3の符号語データを選択する第2のデ
ータ選択器(74)と、上記第第2のデータ選択器(7
4)で選択された符号語データを符号化して上記チャン
ネル・データを発生し、上記書き込み/読み出しヘッド
に供給するチャンネル符号器(18)とを備えた装置
提供するものである
【0021】
【0022】
【作用】 請求項の発明によれば、再生に用いられてい
る装置の誤り訂正復号器と記録に用いられている装置の
誤り訂正符号器においてそれぞれ一度ずつ誤り訂正を行
なうことにより、誤り訂正を繰返すので、総合的な誤り
訂正能力が高まり、誤り率を低下させることができる。
【0023】
【0024】
【0025】請求項の発明の装置を2台接続して、そ
れぞれを再生および記録に用いれば、再生に用いている
装置と記録に用いている装置の双方の誤り訂正復号器に
おいて同じ誤り訂正を繰返すことができ、再生側の装置
の誤り訂正復号器では訂正不能であってもその誤り検出
の結果を記録側の装置の誤り訂正復号器における誤り訂
正に利用することができ、全体として誤り訂正能力を向
上させることができる。
【0026】
【実施例】以下添付の図面を参照して、本発明の実施例
を説明する。
【0027】実施例1 図1は二つの同一のディジタルVTR1および2を示
す。VTR1および2の各々は、映像入力端子4、映像
出力端子6、編集入力端子8、編集出力端子10、ソー
ス符号器12、誤り訂正符号器14、データ選択器1
6、チャンネル符号器18、磁気ヘッド20、チャンネ
ル復号器22、誤り訂正復号器24、ID変更回路2
6、およびソース復号器28を備えている。図示のよう
に接続された状態では、第1のディジタルVTR1の編
集出力端子10は、第2のディジタルVTR2の編集入
力端子8にケーブル30を介して接続されている。この
状態では、第1のディジタルVTR1にセットされてい
る第1の磁気テープ31から第2のディジタルVTR2
にセットされている第2の磁気テープ32に映像データ
の複写を行なうことが可能である。
【0028】映像入力端子4および映像出力端子6は、
アナログ映像信号の入力および出力に用いられる。編集
入力端子8および編集出力端子10はディジタルデータ
の入力および出力に用いられる。
【0029】ソース符号器12は、映像入力端子4で受
信されたアナログ映像信号をディジタルに変換し、周知
の方法でディジタル信号を圧縮(高能率符号化)して圧
縮映像データを発生する。圧縮データとともに、ソース
符号器12は誤りの有無を示すフラグを出力する。これ
らのフラグはソース符号器12により初期化され、その
状態で誤りがないことを示す。誤り訂正符号器14は圧
縮されたデータおよびフラグを再配列し、誤り訂正を可
能にするためのチェック情報を付加する。
【0030】図2は、誤り訂正符号器14により用いら
れる符号化の一例を示す。データは例えばバイト・シリ
アルな形態で入力および出力されるが、便宜上図示のよ
うに矩形のブロックで表現することができる。各ブロッ
クはIDフィールド34、データ・フィールド36、C
1チェック・フィールド38およびC2チェック・フィ
ールド40を有する。IDフィールド34はアドレス情
報および上記のフラグを含む。データ・フィールド36
は60x30バイトの矩形をなすもので、ソース符号器
12からの1,800バイトの圧縮されたデータを含
む。誤り訂正て慣用されている用語法により、1バイト
のデータをシンボルと呼ぶ。
【0031】C1チェック・フィールド38は、データ
・フィールド36の、60の水平に並べられたシンボル
毎に、4つのチェック・シンボルを有する。この4つの
チェック・シンボルは60のデータ・シンボルと組合わ
せられて、周知のReed-Solomon形式のC1符号語を構成
する。C1符号語のパラメータは(64,60,5)と
表わされる。これは各符号語が、60のデータ・シンボ
ルを含む64のシンボルから成り、2つの異なる符号語
間の距離が少なくとも5シンボルであることを意味す
る。この符号は位置が不明の、2つ以下の誤ったシンボ
ルを含む符号語を訂正することができ、またより多くの
誤ったシンボルを含む符号語を検出することができる。
さらに、位置が分かっている、4つ以下の誤ったシンボ
ルを含む(ただし、位置が不明の誤ったシンボルを含ま
ない)符号語を訂正することができる。
【0032】C2チェック・フィールド40は、データ
・フィールド36の、30の垂直に並べられたシンボル
毎に、2つのチェック・シンボルを有する。この2つの
チェック・シンボルは、30のデータ・シンボルと組合
わせられて、C2符号語を形成する。C2符号語のパラ
メータは(32,30,3)である。C2符号語は、位
置が不明の1つの誤りを訂正することができ、位置が分
かっている2つ以下の誤りを訂正することができ、また
より多くの誤りを含む符号語を検出することができる。
【0033】再び、図1を参照し、データ選択器16は
誤り訂正符号器14から出力された符号語データまたは
編集入力端子8から入力されたディジタル・データのい
ずれかを選択し、選択されたデータをチャンネル符号器
18に供給する。放送されている番組の録画を行なうと
きのように、映像入力端子チャンネル4に入力された映
像信号を記録する場合には、データ選択器16は誤り訂
正符号器14から出力された符号語データを選択し、複
写を行なう際には、編集入力端子8から入力されたディ
ジタル・データを選択する。
【0034】符号器18は、データ選択器16からのデ
ータを、磁気テープ、磁気ヘッドの特性に合わせ、磁気
テープ上に記録するのに適した形に符号化して、チャン
ネル・データを生成する。チャンネル符号としては、周
知のNRZ(non-return-to-zero)あるいはNRZI
(non-return-to-zero change on 1)を用いること
ができる。磁気ヘッド20はチャンネル・データを磁気
テープに記録し、また再生モードでは磁気テープの記録
データを読取る。
【0035】再生モードでは、チャンネル復号器22は
磁気ヘッド20により磁気テープから読取られたデータ
を復号化し、図2に示すブロックで表わされるデータを
発生する。誤り訂正復号器24はこれらのブロック内の
誤りを以下のようにして訂正する。
【0036】誤り訂正復号器24はまず、図2における
水平の(C1)符号語の各々およびIDフィールド34
内の対応するフラグ情報を調べる。C1符号語のフラグ
がセットされていれば、訂正できなかった誤りを含むこ
とを意味し、誤り訂正復号器24は対応する消失フラグ
(図示しない)をセットし、その符号語については訂正
を行なわない。符号語のフラグがセットされていない場
合には、誤り訂正復号器24は60のデータ・シンボル
と4つのC1チェック・シンボルとに対して誤り訂正処
理を行なう。この処理において次の3つの事態が生じ得
る。(イ)誤りが検出されなかった。(ロ)1つまたは
2つの誤りが検出され、訂正された。(ハ)1つまたは
2以上の誤りが検出されたが、訂正できなかった。
(ハ)の場合には、誤り訂正復号器24は再び消失フラ
グをセットし、訂正できなかった誤りがあることを示
す。消失フラグは誤り訂正復号器24内にあり、IDフ
ィールド34内にはまだ記録されていない。
【0037】次に、消失フラグおよびC2チェック・シ
ンボルを用いて垂直(C2)符号語を調べる。フラグの
数が2のときには、誤り(訂正されずに残っているも
の)が、フラグのセットされている位置にあるものと推
定し、誤り訂正復号器24は2つの誤りを含むC2符号
語を訂正する。C2符号語内の誤りが1つのときには消
失フラグを用いなくても、誤り訂正復号器24はその訂
正を行ない得る。C2符号語の各々に対する訂正を行な
うと、C1符号語の場合と同様、次の3つの事態が生じ
得る。(ニ)誤りが検出されなかった。(ホ)1つまた
は2つの誤りが検出され、訂正された。(ト)誤りが検
出されたが、訂正できなかった。
【0038】C1およびC2誤り訂正において、検出さ
れて訂正できない誤りが残らないとき、図1のID変更
回路26は、誤り訂正復号器24からのデータをそのま
ま(変更を加えることなく)通過させる。訂正できない
誤りが残ったときには、変更回路26は、誤り訂正復号
器24によりセットされた消失フラグに応じて、図2の
IDフィールド34のフラグを変更する。変更されたフ
ラグは、C1符号語が訂正できなかった誤りを含むこと
が示すものとなる。変更回路26から出力されたデータ
は編集出力端子10およびソース復号器28に送られ
る。
【0039】図3は、誤り訂正復号器24および変更回
路26の処理動作を示すフローチャートである。最初の
ステップ42で、誤り訂正復号器24はC1符号語を読
む。次のステップ44で、IDフィールド内の対応する
フラグがチェックされる。このフラグがセットされてい
ないときには、次のステップ46で、C1誤り訂正処理
が行なわれる。上記のステップ42、44、46はそれ
ぞれのC1符号語について繰返される。最後のC1符号
語が処理されると、これがステップ48で検出され、次
にステップ50においてC2誤り訂正処理が行なわれ
る。以上のステップの処理は誤り訂正復号器24で行な
われる。次のステップ52は変更回路26で行なわれ
る。このステップ52において、C1およびC2誤り訂
正で訂正できなかった誤りが残っていないときには、処
理は終了する。訂正できない誤りが残っているときに
は、最後のステップ54でIDフラグがセットされ、こ
れらの誤りが表示される。
【0040】図1のソース復号器28は、変更回路26
からの訂正された符号を受信し、IDフィールド34を
チェックし、データ・フィールド36のデータを復号化
する。この復号化の処理は、ソース符号器12における
処理の逆変換である。IDフィールドのフラグが、デー
タに訂正不能の誤りがないことを示しているときにのみ
データのソース復号器における復号化を行なうのが望ま
しい。フラグが訂正不能の誤りの存在を示しているとき
には、ソース復号器28が、誤ったデータについては、
復号化ではなく、補正処理を行なうのが望ましい。この
補正処理としては、一つ前のフレームおよび一つ後のフ
レームのデータに基づいて補間を行なうことにより得ら
れたデータで置き換える。最後に、ソース復号器28
は、復号化されたデータまたは補間されたデータをアナ
ログ信号に変換する。このアナログ信号は映像出力端子
6から出力される。
【0041】次に映像データの記録、再生、複写につい
て説明する。
【0042】例えば、放送されたテレビ番組を記録する
には、映像入力端子4で受信されたアナログ映像信号は
ソース符号器12で、圧縮されたディジタルデータに変
換される。誤り訂正符号器14は図2のようにC1およ
びC2チェック・シンボルを付加する。この時点では、
IDフィールドのフラグはすべてクリアされる。これは
訂正不能のデータが存在しないことを意味する。誤り訂
正符号器14からのデータはデータ選択器16で選択さ
れてチャンネル符号器18に供給され、ここで、チャン
ネル符号化が行なわれる。次に磁気ヘッド20により磁
気テープ31上に記録される。
【0043】記録された番組を再生する際は、磁気テー
プに記録されたデータを磁気ヘッド20が読む。チャン
ネル復号器22はデータを復号化して、図2に示す形に
戻す。誤り訂正復号器24は例えばテープ欠陥による誤
りを検出し、訂正する。訂正できない誤りがあるときに
は、変更回路26は、IDフィールド34のフラグをセ
ットする。ソース復号器28は、誤りのないデータを復
号化し、一方誤りのあるデータを補間する。そして、結
果として得られた映像データをアナログ映像信号に変換
する。このアナログ映像信号は、映像出力端子6を介し
て、図示しない映像表示装置に送られる。
【0044】図1の第1の磁気テープ31から第2の磁
気テープ32に映像データを複写するには、第1および
第2のディジタルVTR1および2がケーブル30で接
続される。第1のディジタルVTR1の磁気ヘッド2
0、チャンネル復号器22、誤り訂正復号器24、変更
回路26は、第1の磁気テープ31から映像データを読
取り、復号化し、上記のようにIDフィールドのフラグ
を変更する。結果として得られる符号語データ(尚も図
2の形である)は第1のディジタルVTR1の編集出力
端子10からケーブル30を介して第2のディジタルV
TR2の編集入力端子8に伝えられる。このデータは、
第2のディジタルVTR2のデータ選択器16で選択さ
れて、チャンネル符号器18を経て磁気ヘッド20によ
り第2の磁気テープ32上に記録される。
【0045】編集は、上記の再生と複写を組合せであ
り、第1の磁気テープ31で所望の映像の位置を見付
け、これを読取って、第2の磁気テープ32上の所望の
位置に記録する。複雑な編集では、一つのテープから他
のテープへの映像の複写が繰返し行なわれる場合があ
る。単純な複写(ダビング)であっても、一つのテープ
から他のテープへ、さらに第3のテープなどと繰返し行
なわれることがある。このようなプロセスにおいても、
本発明は誤りの伝搬を防ぐことができるので、有効であ
る。
【0046】例えば図4を参照し、圧縮された映像デー
タのあるブロックが複写され、誤りが文字「e」の箇所
で発生したと仮定しよう。上記の符号化を採用している
ものとすると、3つの誤りを含むC1符号語56および
C2符号語58は訂正できない。しかし、訂正不能の誤
りの存在は確認される。即ち誤りは検出される。3つの
C1符号語56にはIDフラグがセットされ、訂正不能
の誤りを含むことが示される。
【0047】図5を参照し、同じブロックが再び複写さ
れたときにさらに4つの点(文字「e」で示される)で
誤りが発生したと仮定しよう。C1符号語56にはすで
にフラグがセットされているので、これらの符号語を訂
正しようとする試みは為されない。第4のC1符号語5
9もまた訂正不能の誤り「e」を含むものと判定され、
消失フラグがセットされる。これらの誤りのうち二つは
C2誤り訂正のステップで訂正される。C2誤り訂正に
おいては、一つのC2符号語内の位置が不明の一つの誤
りを訂正することができるからである。しかし、C2符
号語60内の二つのあらたな誤りは訂正することができ
ない。これは、消失フラグがセットされている4つのC
1符号語のうちのいずれにおいてこれらの誤りが生じて
いるのかは知ることができないからである。C2誤り訂
正において、新たな訂正不能の誤りが残ったので、ID
フラグが変更され、4つのすべてのC1符号語56およ
び59に訂正できなかった誤りが含まれることを示され
る。
【0048】本発明によるIDフラグがなければ、誤り
訂正復号器24は図5のすべてのC1符号語(4つの誤
りを含む符号語を含む)の訂正を行なおうとする。4つ
の誤りを含む符号語に対し誤り訂正の処理を行なうと、
誤訂正を行なってしまう可能性が高い。この結果、正し
くない符号語が正しいと認識されたり、またさらに誤り
を生じさせたりするおそれがある。誤訂正された符号語
には、フラグがセットされないから、そのような誤訂正
はC2誤り訂正に悪影響を与える。C2誤り訂正処理で
訂正される誤りの数が減ると、記録されるデータ中の誤
りが多くなる。データの複写が繰返される場合には、誤
訂正が誤り伝搬の重大な原因となる。さらに、誤訂正に
よる悪化したデータにより映像が再生されると、ソース
復号器28は欠陥のあるデータを正しいとして扱い、そ
の欠陥のあるデータを復号化し、劣化の著しい映像を再
生してしまう可能性がある。
【0049】実施例2 図6は本発明の他の実施例の、ディジタルVTR61お
よび62の組合せを示す。図1との違いは、データ選択
器と誤り訂正符号器の位置が交換されていることであ
る。また、IDフラグの使用法が異なる。各VTRのデ
ータ選択器64は、編集入力端子8またはソース符号器
12から入力されたデータを選択し、選択したデータを
誤り訂正符号器14に供給する。誤り訂正符号器14の
出力はチャンネル符号器18に直接結合されている。誤
り訂正復号器24は、誤りの訂正および検出の後、C1
およびC2チェック・シンボルを除去する。この結果、
データ・フィールド、IDフィールドおよび消失フラグ
のみがID変更回路26に送られる。このようにするこ
とにより、複写中に第1のディジタルVTR61から第
2のディジタルVTR62に転送されるデータの量を減
らすことができる。
【0050】図6のディジタルVTRは、図1のVTR
と同様に動作する。ただし、データは常に正しいチェッ
ク・シンボルとともに記録され、C1誤り訂正は訂正不
能な誤りを含むことを示すフラグがセットされている符
号語についても行なわれる。第1の磁気テープ31から
第2の磁気テープ32に映像が複写されると、第2のデ
ィジタルVTR62の誤り訂正符号器14は新たなチェ
ック・シンボルを発生し、正しいチェック情報を用いて
映像データ・シンボル(それ自体は誤っているかも知れ
ない)の符号化をする。従って、新たなチェック・シン
ボルはデ−タは正しいとの表示をし、訂正されなかった
データ誤りはIDフラグによってのみ特定される。
【0051】変更回路26は、上記と同様に動作する。
誤り訂正符号器24がブロック内のすべての誤りを訂正
することができないときには、そのブロック内のC1符
号語に対応してセットされた消失フラグはすべてIDフ
ィールド34に転写される。C1符号語についてIDフ
ィールド内のフラグがセットされており、これにより訂
正できない誤りがあることが示されていれば、誤り訂正
復号器24が訂正できない誤りを検出しなくても、変更
回路26はIDフラグをセットしたままにする。このよ
うなことは、チェック・シンボルを再発生したために起
こり得る。
【0052】図6のディジタルVTR61および62の
利点は、複写の度にチェック・シンボルを再発生するこ
とにより、チェック・シンボルが誤り訂正符号が本来持
っている誤り訂正能力を完全に発揮し得ることである。
訂正不能の誤りについてはIDフィールド内のフラグが
セットされ、正しいものとして扱われる。従って、その
後の複写に際して発生する誤りに対する誤り訂正復号器
24の能力を害することがない。
【0053】図4および図5を再び参照し、VTR61
および62を用いて映像データを複写したときに図4と
同じ内容の誤りが起こったとすれば、誤りは訂正できな
い。しかし、実際のシンボル・データに適合するように
チェック・シンボルが調整される。すると、もし次の複
写の際、図5に示す新たな誤りが発生すると、これらの
新たな誤りは訂正可能である。C2符号語60と第1の
C1符号語56の交点の新たな誤りは、そのC1符号語
56内の唯一の誤りであるとして処理されるので、C1
誤り訂正ステップで訂正される。C1符号語59内の3
つの誤りは、それぞれC2符号語内の唯一の誤りとして
処理され、C2誤り訂正ステップで訂正される。第2の
複写で発生する誤りはこのようにして訂正される。
【0054】C1符号語56とC2符号語58の交点に
ある古い(前からある)誤りはそのまま残される。第2
の複写においては、誤り訂正復号器24はこれらを正し
いとみなすからである。ただし、C1符号語56のID
フラグはセットされたままであり、ソース復号器28は
これに基づいてそのデータを欠陥あるものと認識し、映
像の再生の際、適切な誤り補正を行なう。
【0055】図6の構成において、一度複写する間に訂
正不能の誤りが発生する確率(誤り率)をPとすると、
2度複写する間の誤り率は2P、N回複写する間の誤り
率はNPである。従って、10回複写を行なっても、誤
り率は高々一桁大きくなるに過ぎない。許容しうる誤り
率に一桁程度の余裕が生じるよう誤り訂正符号を設計す
ることは容易である。
【0056】実施例3 図7は、本発明の他の実施例におけるディジタルVTR
71および72を示す。図1および図6と共通の部材に
は同一の参照符号が付されている。図1および図6の変
更回路26の代りに、図7のディジタルVTRは付加的
なデータ選択器74を備えている。このデータ選択器7
4は、誤り訂正符号器14とチャンネル符号器18の間
に挿入されており、以下の説明では第2のデータ選択器
と呼ぶ。これに対し、チャンネル復号器22と誤り訂正
復号器24の間のデータ選択器76は第1のデータ選択
と呼ぶ。
【0057】第1のデータ選択器76は、編集入力端子
8に入力されたディジタル・データまたはチャンネル復
号器22から出力された符号語を選択して、誤り訂正復
号器24に供給する。誤り訂正復号器24からの訂正さ
れた符号語データは編集出力端子10、ソース復号器2
8および第2のデータ選択器74に供給される。第2の
データ選択器74は、誤り訂正復号器24からの符号語
データまたは誤り訂正符号器14からの符号語データを
選択してチャンネル符号器18に供給する。
【0058】図7の誤り訂正復号器24は、図1および
図6のものと同様に動作する。しかし、訂正できなかっ
た誤りを示すIDフラグを利用しない。符号のフォーマ
ットは例えば図8に示す如くであり、データ・フィール
ド36、C1チェック・フィールド38およびC2チェ
ック・フィールド40を有する。図8にはさらに、誤り
訂正復号器24内部のC1消失フラグを含む消失フィー
ルド78が示されている。
【0059】図7の構成を用いた場合の映像記録および
再生は図1および図6の場合と同様である。ただし、こ
の場合、第1のデータ選択器76はチャンネル復号器2
2の出力を選択し、第2のデータ選択器74は誤り訂正
符号器14の出力を選択している。
【0060】第1の磁気テープ31から第2の磁気テー
プ32に複写を行なうには、第1のディジタルVTR7
1の編集出力端子10は、ケーブル30を介して第2の
ディジタルVTR72の編集入力端子8に結合され、第
1のディジタルVTR71の第1のデータ選択器76は
チャンネル復号器22の出力を選択し、第2のディジタ
ルVTR72の第1のデータ選択器76は編集入力端子
8の入力を選択し、第2のディジタルVTR72の第2
のデータ選択器74は誤り訂正復号器24の出力を選択
する。第1のディジタルVTR71において、複写され
るデータは磁気ヘッド20からチャンネル復号器22、
第1のデータ選択器76、および誤り訂正復号器24を
介して編集出力端子10に至る。第2のディジタルVT
R72においては、データは編集入力端子8から、第1
のデータ選択器76、誤り訂正復号器24、第2のデー
タ選択器74およびチャンネル符号器18を介して磁気
ヘッド20に至る。この結果、誤り検出および訂正が2
度繰返される。即ち、第1のディジタルVTR71の誤
り訂正復号器24および第2のディジタルVTR72の
誤り訂正復号器24によってそれぞれ一度ずつ行なわれ
る。これらは同じチェック・シンボルを用いて行なわれ
る。この2重の処理によって、誤り訂正能力が高まる。
以下、これを説明する。
【0061】図9(a)において、第1のディジタルV
TR71において磁気テープ31から読み出されたデー
タが、文字「e」および「E」の箇所に誤りを有するも
のとする。さらに「e」で示される誤りは、第1のディ
ジタルVTR71内の誤り訂正復号器24においてC1
誤り訂正ステップで検出されたものであり、一方「E」
で示される誤りは、検出されなかったものである。誤り
検出に失敗がおこるのは、誤りパターンが元の符号語と
同じである場合があるからである。この結果、C1誤り
訂正ステップにおいては、「e」および「E」で示され
る誤りはいずれも訂正されない。C1符号語80には消
失フィールド78内の消失フラグがセットされる。一方
C1符号語82についてはそのような消失フラグのセッ
トがされない。
【0062】2つのC2符号語84はそれぞれ2つ誤り
を有する。これらの誤りはC2誤り訂正ステップにおい
て訂正される。この際、C1消失フラグ78により与え
られる情報は、誤りの位置を示すものとして利用され
る。C2符号語86は、3つの誤りを有するので訂正不
能である。
【0063】図9(b)は、第1のディジタルVTR7
1の出力を示す。3つのC1符号語80および82がそ
れぞれ一つの誤りを有する。これらの誤りはC2符号語
86内にある。図9(a)において存在した他の誤りは
すでに訂正されている。
【0064】図9(b)のデータは、第2のディジタル
VTR72の編集入力端子8および第2のデータ選択器
76を介して誤り訂正復号器24に入力され、そこでC
1およびC2誤り訂正処理を受ける。C1誤り訂正ステ
ップにおいて、3つのC1符号語80および82は訂正
される。それらは各々誤りを一つしか含まないからであ
る。この結果、次のC2誤り訂正で訂正を必要とする誤
りは残らない。
【0065】図9(c)は、第2のディジタルVTR7
2の誤り訂正復号器24の出力を示す。すべての誤りは
除去されており、従って第2のディジタルVTR72の
チャンネル符号器18は誤りのないデータを第2の磁気
テープ32に記録することができる。
【0066】誤り「E」が、第1のディジタルVTR7
1で見逃されたものではなく、誤訂正の結果生じたもの
である場合にも同じ効果が得られる。また、第1および
第2のディジタルVTRの誤り訂正復号器を用いて、C
1およびC2誤り訂正を2度繰返すことにより完全に訂
正される誤り(の組合わせ)としては、上記のほかにも
色々なものが想定される。さらに、第2のディジタルV
TR72で実施される第2のC1−C2誤り訂正によっ
て誤りを減らす(完全になくすことができないまでも)
ことができる場合もある。いずれにしろ、第2の誤り訂
正処理によりディジタルVTR71および72による複
写による映像の劣化を著しく減らすことができる。
【0067】実施例4 上記の誤り訂正能力をさらに高めるために、第1のディ
ジタルVTR71の誤り訂正復号器24から第2のディ
ジタルVTR72の誤り訂正復号器24に、訂正不能の
誤りを含むC2符号語を示す情報を送るようにしても良
い。第2のディジタルVTR72の誤り訂正復号器24
は、C1誤り訂正を行なうに当たり、この情報を用いる
ことができる。図10(a)において、誤り訂正復号器
24はC1消失フィールド78に加えて、C2消失フィ
ールド87を備えており、C2消失フィールド87の内
容を、データおよびチェック・シンボルとともに、編集
出力端子10に供給する。
【0068】第1のディジタルVTR71において第1
の磁気テープ31から読み出されたが図10(a)の
「e」の箇所に誤りを有するものとする。すでに説明し
たように、第1のディジタルVTR71の誤り訂正復号
器24はこれらの誤りを訂正することができないが、こ
れら3つのC1符号語88について消失フィールド78
内の消失フラグをセットするとともに、3つのC2符号
語90について消失フィールド87内の消失フラグをセ
ットする。
【0069】第2のディジタルVTR72の誤り訂正復
号器24は、図10(a)に示されるデータを受け取る
とき、併せてC2消失フィールド87内のフラグをも受
け取る。C1誤り訂正ステップは、4つ以下の、位置が
知られている誤りを訂正する能力がある。各C1符号語
88は3つの誤りを含み、これらの位置はC2消失フラ
グによって知られているから、これらの誤り「e」は訂
正可能である。
【0070】図10(b)は、第2のディジタルVTR
72におけるC1誤り訂正の後のデータを示す。図示の
ようにすべての誤りが訂正され、C2誤り訂正において
は、誤りの訂正や検出が必要とされない。第2のディジ
タルVTR72のチャンネル符号器18は誤りのないデ
ータを記録することになる。図10(a)および(b)
は、第1のディジタルVTR71から第2のディジタル
VTR72に消失フィールド87を供給することによ
り、誤り(もしそうでなければ訂正されない誤り)を訂
正する例の一つを示しているのに過ぎない。
【0071】実施例5 図10(a)のC2消失フィールド87は、他の方法に
より利用することもできる。例えば、C2消失フィール
ド87のすべてのフラグがクリアされており、これによ
り、すべての誤りが第1のディジタルVTR71で訂正
されたことが示されていれば、第2のディジタルVTR
72における誤り訂正を省略することができる。このよ
うにすれば、複写の速度を高めることができる。また、
一つ以上の誤りがあるときに限ってC2消失フィールド
87の内容を編集出力端子10に出力することとしても
良い。第2のディジタルVTR72がC2消失フィール
ドの内容が送られてこなかったら、誤りがなく、従っ
て、誤り訂正を省略し得ることを知る。
【0072】図8に示されたフォーマットでは、IDフ
ィールドが省略されているが、図7のディジタルVTR
71および72において、磁気テープに図2のIDフィ
ールド34と同様のものを記録し、このIDフィールド
のフラグを誤りの補正に利用することができる。この場
合、第2のデータ選択器74をソース符号器12と誤り
訂正符号器14の間に配置し、一度複写を行なう毎にチ
ェック・シンボルを再発生することとしてもよい。ま
た、図6の構成において、C1およびC2チェック・シ
ンボルの除去を誤り訂正復号器24ではなく、データ選
択器64で行なうこととしても良い。このようにすれば
従来のディジタルVTRとの互換性の点で有利である。
【0073】
【0074】
【0075】
【発明の効果】上述した本発明の説明から明らかなよう
に、 再生に用いられている装置と記録に用いられている
装置の双方において誤り訂正を行なうこと、即ちデータ
の読取りから書込み間での間に誤り訂正を2度繰返すこ
とにより誤り訂正能力を一層高めることができる。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のディジタルVTRを2台接
続した状態を示すブロック図である。
【図2】図1のディジタルVTRで用いられるブロック
誤り訂正符号を示す図である。
【図3】図1の装置を用いて実施される誤り訂正および
フラグ変更の手順を示すフローチャートである。
【図4】圧縮されたディジタル映像の読取りに際に発生
する誤りの一例を示す図である。
【図5】図4のデータがさらに記録され再生されたとき
に起こり得る誤りの一例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例のディジタルVTRを2台
接続した状態を示すブロック図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例のディジタルVTR
を2台接続した状態を示すブロック図である。
【図8】図7のディジタルVTRで用いられるブロック
誤り訂正符号を示す図である。
【図9】誤りおよびその訂正の過程を示す図である。
【図10】誤りおよびその訂正の過程を示す図である。
【符号の説明】
4:映像入力端子 6:映像出力端子 8:編集入力端子 10:編集出力端子 12:ソース符号器 14:誤り訂正符号器 16:データ選択器 18:チャンネル符号器 20:磁気ヘッド 22:チャンネル復号器 24:誤り訂正復号器 26:変更回路 28:ソース復号器 31、32:記録媒体 64、74、76:データ選択器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−116587(JP,A) 特開 平3−116586(JP,A) 特開 平4−61070(JP,A) 特開 昭62−177768(JP,A) 特開 昭60−133573(JP,A) 特開 昭64−73560(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/18,20/10 H04N 5/91,5/92

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の媒体から第2の媒体へ圧縮された
    ディジタル・データを複写する方法であって、 (a)上記第1の媒体から、符号語の形態をなし、チェ
    ック情報を備えた圧縮ディジタルデータを読取るステ
    ップと、 (b)上記チェック情報を用いて上記第1の媒体からの
    上記ディジタル・データの再生に用いられる装置内に設
    けられた第1の誤り訂正復号器にて、上記符号語内の誤
    りを訂正し、訂正不能の誤りを検出するステップと、 (c)上記誤り訂正・検出された符号語に対し、上記第
    2の媒体への上記ディジタル・データの記録に用いられ
    る装置内に設けられた第2の誤り訂正復号器にて、再び
    誤りの訂正及び訂正不能の誤りの検出を行うステップ
    と、 (d)上記第2の媒体用の誤り訂正復号器の出力である
    符号語を、上記第2の媒体に記録するステップとを含む
    ディジタル・データ複写方法。
  2. 【請求項2】 さらに、上記ステップ(b)で検出され
    た、訂正不能の誤りを示すフラグをセットするステップ
    を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記フラグを、上記ステップ(c)にお
    ける誤り訂正能力を高めるために利用することを特徴と
    する請求項に記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記フラグに基づいて、上記ステップ
    (c)を実施するかどうかを決めることを特徴とする請
    求項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記符号語はC1符号語とC2符号語と
    を含み、上記C2符号語内の誤りを訂正、検出の前に上
    記C1符号語内の誤りを訂正、検出し、上記フラグは訂
    正できなかった誤りを含むC2符号語を示すことを特徴
    とする請求項ないしのいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 上記第1および第2の媒体が磁気テープ
    であることを特徴とする請求項ないしのいずれかに
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 記録媒体に映像を記録し、記録された映
    像を再生する映像記録装置であって、 アナログ映像信号を入力するための映像入力端子(4)
    と、 アナログ映像信号を出力するための映像出力端子(6)
    と、 ディジタル・データを入力するための編集入力端子
    (8)と、 ディジタル・データを出力するための編集出力端子(1
    0)と、 チャンネル・データを上記記録媒体(31、32)に記
    録し、また上記記録媒体(31、32)に記録されたデ
    ータを読取る書き込み/読み出しヘッド(20)と、 上記書き込み/読み出しヘッド(20)により上記記録
    媒体から読み出されたデータを復号化して、第1の符号
    語を第1の符号語データを発生するチャンネル復号器
    (22)と、 上記第1の符号語データまたは上記編集入力端子(8)
    に入力されるディジタル・データを選択する第1のデー
    タ選択器(76)と、 上記第1のデータ選択器(76)により選択されたデー
    タ内の誤りの訂正および訂正不能の誤りの検出を行な
    い、これにより第2の符号語データを発生し、上記第2
    の符号語データを上記編集出力端子(10)に供給する
    誤り訂正復号器(24)と、 上記誤り訂正復号器(24)に結合され、上記第2の符
    号語データを復号化して、映像データを発生し、この映
    像データをアナログ映像信号に変換し上記映像出力端子
    (6)に出力するソース復号器(28)と、 上記映像入力端子(4)に入力されたアナログ映像信号
    をディジタル信号に変換し、このディジタル・データを
    圧縮符号化して、圧縮されたデータを発生するソース符
    号器(12)と、 上記圧縮されたデータにチェック情報を付加して符号化
    し、第3の符号語データを発生する誤り訂正符号器(1
    4)と、 上記第2の符号語データまたは上記第3の符号語データ
    を選択する第2のデータ選択器(74)と、 上記第第2のデータ選択器(74)で選択された符号語
    データを符号化して上記チャンネル・データを発生し、
    上記書き込み/読み出しヘッドに供給するチャンネル符
    号器(18)とを備えた映像記録装置。
  8. 【請求項8】 上記誤り訂正復号器(24)は、訂正不
    能の誤りを示すフラグを発生し、該フラグを上記編集出
    力端子(10)に供給することを特徴とする請求項
    記載の装置。
  9. 【請求項9】 上記編集入力端子(8)に入力される上
    記ディジタル・データはフラグを含み、上記誤り訂正復
    号器(24)はこのフラグを用いてその誤り訂正能力を
    高めることを特徴とする請求項またはに記載の装
    置。
  10. 【請求項10】 上記編集入力端子(8)に入力される
    上記ディジタル・データはフラグを含み、上記誤り訂正
    復号器(24)は、これに基づいて誤り訂正、検出を行
    なうかどうかを決めることを特徴とする請求項ないし
    のいずれかに記載の装置。
  11. 【請求項11】 上記符号語はC1符号語とC2符号語
    とを含み、上記C2符号語内の誤りの訂正、検出の前
    に、上記C1符号語内の誤りの訂正、検出を行ない、上
    記フラグは訂正できなかった誤りを含むC2符号語を示
    すことを特徴とする請求項ないし10のいずれかに記
    載の装置。
  12. 【請求項12】 上記第記録媒体が磁気テープであるこ
    とを特徴とする請求項ないし11のいずれかに記載の
    装置。
JP20641293A 1992-08-21 1993-08-20 ディジタル・データ複写方法および映像記録装置 Expired - Fee Related JP3317750B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20641293A JP3317750B2 (ja) 1992-08-21 1993-08-20 ディジタル・データ複写方法および映像記録装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-222493 1992-08-21
JP22249392 1992-08-21
JP20849493 1993-07-29
JP5-208494 1993-07-29
JP20641293A JP3317750B2 (ja) 1992-08-21 1993-08-20 ディジタル・データ複写方法および映像記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07141798A JPH07141798A (ja) 1995-06-02
JP3317750B2 true JP3317750B2 (ja) 2002-08-26

Family

ID=27328637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20641293A Expired - Fee Related JP3317750B2 (ja) 1992-08-21 1993-08-20 ディジタル・データ複写方法および映像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3317750B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005065214A (ja) * 2003-07-30 2005-03-10 Sanyo Electric Co Ltd コンテンツ再生装置
US9383938B2 (en) 2006-04-18 2016-07-05 International Business Machines Corporation Method, system, and apparatus for re-conveying input/output operations utilizing a sequential-access data storage device secondary communication port
CN115188013B (zh) * 2022-09-14 2023-06-30 泰豪信息技术有限公司 一种判决书的风险防控方法、系统、存储介质及设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07141798A (ja) 1995-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5731922A (en) Image recording system performing error correction repeatedly with the same check fields
JPH0746536A (ja) データ符号化方法及び装置
US5440432A (en) Dubbing system for digital information
US5532837A (en) Digital video signal processing apparatus
US6055664A (en) Encoding device and decoding device suitable for dubbing
US5587803A (en) Digital signal recording and reproducing apparatus and error-correcting apparatus
US5381422A (en) Device for correcting code error
US5740187A (en) Data processing using interpolation of first and second information based on different criteria
JP3317750B2 (ja) ディジタル・データ複写方法および映像記録装置
US6208803B1 (en) Recording and/or reproducing apparatus which produces main information and historical information with respect to signal processing performed on the main information
US6192182B1 (en) Digital information signal recording apparatus and method thereof
JP3009900B2 (ja) 符号化データ処理装置
US5483388A (en) Information recording and reproducing apparatus forming plural kinds of error detection or correction codes
JPH07121999A (ja) 信号符号化装置、信号復号化装置、信号符号化方法および信号復号化方法
KR200151025Y1 (ko) 디지탈 영상기록재생장치
JP3259359B2 (ja) データ再生装置及び方法
JP2857427B2 (ja) 情報データ処理装置
KR100224806B1 (ko) 디지탈영상재생시스템의 에러정정 장치
JP2626527B2 (ja) ディジタル映像信号の処理方法及び処理装置
JPS6412127B2 (ja)
JP2903577B2 (ja) 画像データ処理装置
JPS6366097B2 (ja)
JPH0756735B2 (ja) 誤り訂正符号の復号方法
JPH04271071A (ja) 誤り修整方法
JPH10199163A (ja) ディジタル信号再生装置及びディジタル信号記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020604

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080614

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080614

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120614

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees