JP3317472B2 - 緑化工法と可撓性護岸材 - Google Patents
緑化工法と可撓性護岸材Info
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Description
池等の岸辺(例えば、堤体の法面,河川の低水位敷き等
である。)を植生護岸する緑化工法とそれに使用する可
撓性護岸材に関するものである。
ては、従来より、石張り工法、コンクリートの張りブロ
ック工法、法枠工法、ブロックマット工法、布製型枠モ
ルタル注入工法、蛇かご工等々、多くの工法が用いられ
て来た。しかしながら、洪水に対する安全度や維持管理
の容易性を過度に重視したために、三面張り水路に代表
されるように、河川,湖沼等が本来有していた動植物の
生育環境や自然景観を損なう結果となっている。
と共に、植生による水際の積極的な緑化を行って、水生
動植物の棲息環境の創出や水質の浄化機能を持たせた多
自然型水路・護岸の構築が種々、試みられている。
筒状袋体の内部にヤシ繊維を高密度に充填してなる可撓
性護岸材を河川,湖沼,調整池等の岸辺に敷設して、こ
れを水生植物の生育基盤とする一方、圃場で十分に成長
させた植物を、前記可撓性護岸材に植栽することによ
り、水辺の緑化や生態系の復元・修復を行う緑化工法で
ある。
法では、植栽する植物の維持管理や運搬に多大の手間が
必要である上、工事現場において、植物を可撓性護岸材
に植栽するため、施工性が悪い。しかも、筒状袋体にヤ
シ繊維を充填した可撓性護岸材であるが故に、比重が小
さくて、急流部や砂質土壌の河岸においては、可撓性護
岸材の固定が困難であり、ナイロンネットに石を充填し
た蛇かご状の護岸材と組み合わせて使用することが必要
とされ、二種類の護岸材を準備して組み合わすので、施
工が非常に面倒である。また、植物が植栽された可撓性
護岸材と蛇かご状の護岸材とを交互に敷設した場合、蛇
かご状の護岸材には植生が無く、縞状の緑化となって、
不自然な印象を与えることになる。
ふまえてなされたものであって、堤体の法面や河川の低
水位敷き等を被覆保護すると共に、植生による水際の積
極的な緑化を行って、水生動植物の棲息環境の創出や水
質の浄化機能を持たせた多自然型水路・護岸を能率良く
構築できるようにした緑化工法とそれに好適に使用でき
る可撓性護岸材を提供することを目的としている。
ために、本発明が講じた技術手段は、次のとおりであ
る。即ち、請求項1に記載の可撓性護岸材は、筒状袋体
の内部に、石と、植物生育用土壌と、植物種子,茎葉
部,根株のうち、任意の一種類又は二種類又は三種類と
の混合物を充填してなる可撓性護岸材であって、前記筒
状袋体が、外袋体と内袋体とからなる二重構造とされ、
外袋体は、ナイロン,ポリエステル,アラミド,カーボ
ン,ガラス,ポリアセタール樹脂のいずれかを芯材と
し、当該芯材にPVCやアクリル樹脂による樹脂コーテ
ィングを施してなる引張強度が高くて耐久性に富む繊維
で構成された布帛からなり、布帛目合いは、前記石を保
持し得る大きさで且つ植物の生育に妨げとならない大き
さに設定され、一方、内袋体は、易劣化性のセルロー
ス,スフ繊維、ポリビニールアルコールからなる水溶性
繊維のいずれかを有して構成された布帛からなり、初期
の布帛目合いは、植物生育用土壌や植物種子,茎葉部,
根株の流出を阻止できる大きさに設定され、水分に接し
た状態においては、時間の経過につれて、繊維の腐蝕,
目ずれ等により布帛目合いが植物の生育に妨げとならな
い大きさに拡大するように構成されていることを特徴と
している。
川,湖沼,調整池等の岸辺に敷設する(請求項2)にあ
たっては、可撓性護岸材を、1本ずつ又は複数本ずつ、
直接、岸辺に敷設してもよく、予め、岸辺に基布を敷設
し、その上に可撓性護岸材を取り付けるようにしてもよ
いが、請求項3に記載の緑化工法のように、前記可撓性
護岸材が基布を介して複数列一体的に配設されてなる護
岸材ユニットを、河川 ,湖沼,調整池等の岸辺に敷設す
ることが、施工性のより一層の向上を図る上で、望まし
い。
としては、砕石や砂利である。植物生育用土壌として
は、バーク堆肥,ピートモス等の人工客土,焼却灰を原
料にした園芸用土,現場発生土等や、それらに肥料や活
性炭等の水質浄化材を混合したものが任意に選択して使
用される。植物種子としては、例えば、ケンタッキー3
1フェスク,バミューダグラス,リードキャナリーグラ
ス、イタチハギ等が使用され、茎葉部あるいは根株とし
ては、セリ,ヨシ,イタチハギ,ヤナギ等が使用され
る。
に基づいて説明する。図1、図2は、本発明に係る緑化
工法の一例を示す。この緑化工法は、筒状袋体1の内部
に、粒径50〜70mm程度の石(砕石を使用している
が、砂利でもよい。)2と、バーク堆肥,ピートモス等
の人工客土,焼却灰を原料にした園芸用土,現場発生土
等や、それらに肥料や活性炭等の水質浄化材を混合した
ものから任意に選択して使用される植物生育用土壌3
と、植物種子4,茎葉部5a,根株5b(植物種子,茎
葉部,根株の三種類でも良く、それらのうち、任意の一
種類又は二種類でも良い。植物種子としては、例えば、
ケンタッキー31フェスク,バミューダグラス,リード
キャナリーグラス等、植物種子のうち、木本種子として
はイタチハギ等が使用され、萌芽性茎葉あるいは根株と
しては、セリ,ヨシ,イタチハギ,ヤナギ等が使用され
る。)との混合物を充填してなる可撓性護岸材Aを、河
川,湖沼,調整池等の岸辺の一例である堤体6の法面に
敷設して、堤体6の法面を被覆保護すると共に、前記植
物生育用土壌3を培地として、植物種子4,茎葉部5
a,根株5b等を発芽・発根させ、成長させることによ
り、植生による水際の積極的な緑化を行って、水生動植
物の棲息環境の創出や水質の浄化機能を持たせた多自然
型水路・護岸を構築するものである。筒状袋体1に充填
する混合物の配合は、設置場所、河川水位、気象条件等
により、任意に調整できる。
10〜30cmの範囲で、任意に設定すればよいが、トラ
ック輸送や現場での小運搬等を勘案すると、長さ4m、
袋径15cm程度が好ましい。
に、石2と、植物生育用土壌3と、植物種子4,茎葉部
5a,根株5bのうち、任意の一種類又は二種類又は三
種類との混合物を充填してなる可撓性護岸材Aを使用す
るので、法面等の地形に合わせて任意に湾曲させた状態
に敷設できるばかりでなく、充填物の骨材となる石2の
重量によって、可撓性護岸材Aを安定良く敷設すること
ができる。
においても、可撓性護岸材Aの固定が容易であり、法面
の角度等によって、必要であれば、図2に示すように、
杭7を用いて、所々を補助的に固定すればよい。
久性に富む繊維で構成された格子状の補強帯と、当該補
強帯の格子間に細かな目合いに織り込まれ、時間の経過
に伴い腐蝕や溶解によって、補強帯だけが残るようにし
た一重の布帛で構成することも可能であるが、この実施
形態では、図3に示すような、外袋体1Aと内袋体1B
とからなる二重構造の筒状袋体1を使用している。
岸材Aの吊り込み等の施工時に作用する荷重、水制等に
必要な強度を負担するものであって、例えば、ナイロ
ン,ポリエステル,アラミド,カーボン,ガラス,ポリ
アセタール樹脂のいずれかを芯材とし、当該芯材にPV
Cやアクリル樹脂による樹脂コーティングを施してなる
引張強度が高くて耐久性に富む繊維で構成された布帛か
らなり、布帛目合いは、前記石を保持し得る大きさで且
つ植物の生育に妨げとならない大きさ、つまり、10〜
50mm(標準は20mm)程度に設定されている。
生育用土壌や種子分が抜け出すのを防止するものであっ
て、易劣化性のセルロース,スフ繊維、ポリビニールア
ルコールからなる水溶性繊維のいずれかを有して製作し
た布帛からなり、初期の布帛目合いは、植物生育用土壌
3や植物種子4,茎葉部5a,根株5bの流出を阻止で
きる大きさ(具体的には、0.1〜2mm)に設定されて
いる。そして、水分に接した状態においては、時間の経
過につれて、上記の目合いが、繊維の腐蝕や溶解、目ず
れ等により植物の生育の妨げとならない大きさに拡大す
るようになっている。図3の実施形態では、最終的に
は、内袋体1Bの全体が溶失し、外袋体1Aだけが残る
ようになっている。
に、堤体6の法面に可撓性護岸材Aが敷設されると、法
面が可撓性護岸材Aによって被覆保護され、法面表層土
壌のエロージョンが防止されることになる。また、可撓
性護岸材Aが排水路としても機能するので、法面の表面
水の排除が速やかに行われる。
期間が経過すると、筒状袋体1に充填された植物種子
4,茎葉部5a,根株5bは、河川や湖沼の水、雨水、
植物生育用土壌3に含まれる養分等を吸収することによ
り、植物生育用土壌3を培地として発芽・発根し、これ
らの植物の成長により、図4の(B)に示すように、法
面の緑化が行われ、自然景観に近い堤体6の被覆護岸が
構築されることになる。従って、圃場で成長させた植物
を工事現場に搬入して可撓性護岸材に植栽するといった
手間は、一切不要である。
適な棲息環境を提供すると共に、水質浄化に係わる有用
微生物の棲息場所ともなり、河川等の直接浄化に寄与す
ることになる。また、筒状袋体1の充填物の骨材となる
石2の重量によって、可撓性護岸材Aを安定良く敷設す
ることができるので、可撓性護岸材Aによる水制の効果
も期待できる。
例えば、次のようにして行われる。即ち、図1に示すよ
うに、架台8に対し水平面内で互いに直角な二方向に往
復移動可能なパレット台9の上に複数本の筒状袋体1を
セットし、架台8に対して固定された充填機10のガイ
ドパイプ11を一つの筒状袋体1に挿入して、当該筒状
袋体1の最遠端から徐々に充填する。ガイドパイプ11
は、パレット台9を充填機10から離れる方向へ移動さ
せることにより、充填スピードに合わせて引き抜かれ
る。充填が完了するとパレット台9を横移動させて隣の
筒状袋体1に同様な手順により繰り返し充填して行き、
各筒状袋体1の充填口は、接着、縫着、ステープル止め
等の手段により閉塞する。
いて行ってもよい。何れにしろ、上記の通り、植物種子
4のような粒径の小さな軽量のものから、砕石や砂利の
ように大きくて重い石2までの混合物を充填することに
なるから、混合物供給ホッパー12に装備されたエアー
コンプレッサーから送られる圧搾空気に乗せて粉粒物を
気送する一般的な充填機では、充填が困難である。
に改良された充填機10を使用している。即ち、図5に
示すように、ガイドパイプ11と充填機10本体との間
に、内径がガイドパイプ11の内径と同じ105mmの外
側シリンダー13aと、内径が90mmの内側シリンダー
13bとからなる長さ30〜50cmの二重シリンダー1
3を介装すると共に、外側シリンダー13aにエアーコ
ンプレッサー14から送られる圧搾空気の注入口15を
設け、当該注入口15から注入された圧搾空気を内側シ
リンダー13bの先端外周部と前記ガイドパイプ11の
元端との間に形成した環状スリット16から充填方向に
沿ったジェット気流として噴出させ、当該ジェット気流
によるコアンダ効果により、内側シリンダー13bの内
部を気送される混合物を吸引して、土砂詰まりを防止す
るように構成している。尚、図示のように、外側シリン
ダー13aに通気口17を形成して、外側シリンダー1
3aと内側シリンダー13bの間に自由空気を取り込む
ように構成する方が、上記のコアンダ効果が高まる。
の一例を示す。この緑化工法は、前記可撓性護岸材Aが
基布18を介して複数列一体的に配設されてなる護岸材
ユニットBを作製し、この護岸材ユニットBを河川,湖
沼,調整池等の岸辺に敷設する点に特徴がある。基布1
8としては、織布、不織布、樹脂シート等を任意に採用
できる。筒状袋体1の構成や筒状袋体1に充填する混合
物等、他の構成は、先の実施形態と同じであるため、説
明を省略する。
岸材Aが基布18によって一体化された護岸材ユニット
Bを用いるため、可撓性護岸材Aを1本ずつ敷設する場
合に比して施工性が良い。また、杭7を用いて護岸材ユ
ニットBを法面等に補助的に固定する場合、基布18の
部分に杭7を打ち込めばよいので、可撓性護岸材Aを貫
通させる場合に比して杭打ち作業が容易である。
を特に連結する必要はないが、基布18を適当な長さに
わたってラップさせ、このラップ部分を杭7で固定した
り、専用のファスナーで連結してもよい。
は、それらの筒状袋体1の内部に、先の実施形態で述べ
た混合物を、全体にわたって均一な分布状態に充填して
もよいが、図7に示す実施形態では、低水位LWLより
下方の常時水中に没する部位Xには、砕石,砂利等の石
2だけを充填し、水位の定期的な変動によって水中に没
することがある低水位LWLと高水位HWLとの間に位
置する部位Yには、石2と、植物生育用土壌3と、セ
リ,ヨシ,イタチハギ,ヤナギ等の茎葉部5aあるいは
根株5bを充填し、高水位HWLよりも上方に位置する
部位Zには、石2と、植物生育用土壌3と、ケンタッキ
ー31フェスク,ドミューダグラス,リードキャナリー
グラス等の植物種子4を充填してある。
Bを横向きにして吊り上げる場合、護岸材ユニットBに
対応する長さの鋼材19aと、当該鋼材19aの複数箇
所を吊り下げ支持する吊り具19bとからなるトラバー
サー19を使用することが望ましい。
て一体化された護岸材ユニットBとしては、図8に示す
ように、基布18の所定箇所に設けられたバンド20で
可撓性護岸材Aを締付け固定したものでよく、図9に示
すように、前記筒状袋体1を予め、所要枚数基布18に
縫着しておき、当該筒状袋体1の内部に前記混合物を充
填して構成したものであってもよい。
施形態を示す。この実施形態は、護岸材ユニットBを、
河川の底面から両側の堤体6の法面にわたって連続する
長さとした点に特徴がある。その他の構成は、図6〜図
9の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
Aや護岸材ユニットBを岸辺に敷設するにあたって、筒
状袋体1の敷設方向(長手方向)は、法面では傾斜方向
に沿わせ、低水位敷き内に敷設する場合は、流れ方向に
対し平行・直角方向の何れかを、目的や地域特性に応じ
て選択することになる。
材ユニットBの敷設態様を例示している。図11に示す
敷設態様は、堤体6の法面に傾斜方向に沿わせて敷設し
た筒状袋体1の傾斜下端部を川底に埋め込み、その周囲
に転石等の根固め部材21を埋設した点に特徴がある。
図12に示す敷設態様は、堤体6の法面に筒状袋体1を
傾斜方向に沿わせて敷設し、川底には、流れ方向と平行
に筒状袋体1を敷設した点に特徴がある。川底に筒状袋
体1を流れ方向と平行に敷設するにあたっては、図13
に示すように、筒状袋体1の一部が互いに重なりあった
状態に敷設することが望ましい。また、普段、水が全く
ない低水位敷き内に敷設する場合は、筒状袋体1を適当
間隔(例えば、15〜30cm)おきに敷設して、筒状袋
体1間に植物生育用土壌3と植物種子4,茎葉部5a,
根株5bを入れ、この部分でも植物が生育するように構
成してもよい。
部に、石と、植物生育用土壌と、植物種子,茎葉部,根
株のうち、任意の一種類又は二種類又は三種類との混合
物を充填して成る可撓性護岸材を使用するので、地形に
合わせて湾曲させた状態に敷設できるばかりでなく、充
填物の骨材となる石の重量によって、可撓性護岸材が安
定良く敷設され、水流のある場所や砂質土壌の河岸でも
可撓性護岸材の固定が容易であり、ナイロンネットに石
を充填した蛇かご状のものと組み合わせる必要がない。
また、可撓性護岸材が敷設されて、所定の期間が経過す
ると、筒状袋体に充填された植物種子,茎葉部,根株
は、河川や湖沼の水、雨水、植物生育用土壌に含まれる
養分等を吸収することにより、植物生育用土壌を培地と
して発芽・発根し、これらの植物の成長により、法面や
水際の緑化が行われることになる。従って、圃場で成長
させた植物を工事現場に搬入して可撓性護岸材に植栽す
るといった手間は、一切不要であり、ナイロンネットに
石を充填した蛇かご状のものと組み合わせる必要もない
ので、堤体の法面や河川の低水位敷き等を被覆保護する
と共に、植生による水際の積極的な緑化を行って、水生
動植物の棲息環境の創出や水質の浄化機能を持たせた多
自然型水路・護岸を能率良く構築できる。
は、外袋体が、石の保持、可撓性護岸材の吊り込み等の
施工時に作用する荷重、水制等に必要な強度を負担し、
内袋体が、充填時や施工中に植物生育用土壌や種子分が
抜け出すのを防止し、それでいて、施工後は、時間の経
過と共に、内袋体の布帛目合いが拡大するので、植物の
生育を妨げることがない。
構成説明図である。
である。
全体構成説明図である。
す要部の縦断側面図である。
例示する縦断側面図である。
例示する縦断側面図である。
例示する平面図である。
例示する縦断正面図である。
体、1A…外袋体、1B…内袋体、2…石、3…植物生
育用土壌、4…植物種子、5a…茎葉部、5b…根株。
Claims (3)
- 【請求項1】 筒状袋体の内部に、石と、植物生育用土
壌と、植物種子,茎葉部,根株のうち、任意の一種類又
は二種類又は三種類との混合物を充填してなる可撓性護
岸材であって、前記筒状袋体が、外袋体と内袋体とから
なる二重構造とされ、外袋体は、ナイロン,ポリエステ
ル,アラミド,カーボン,ガラス,ポリアセタール樹脂
のいずれかを芯材とし、当該芯材にPVCやアクリル樹
脂による樹脂コーティングを施してなる引張強度が高く
て耐久性に富む繊維で構成された布帛からなり、布帛目
合いは、前記石を保持し得る大きさで且つ植物の生育に
妨げとならない大きさに設定され、一方、内袋体は、易
劣化性のセルロース,スフ繊維、ポリビニールアルコー
ルからなる水溶性繊維のいずれかを有して構成された布
帛からなり、初期の布帛目合いは、植物生育用土壌や植
物種子,茎葉部,根株の流出を阻止できる大きさに設定
され、水分に接した状態においては、時間の経過につれ
て、繊維の腐蝕,目ずれ等により布帛目合いが植物の生
育に妨げとならない大きさに拡大するように構成されて
いることを特徴とする可撓性護岸材。 - 【請求項2】 請求項1に記載された可撓性護岸材を、
河川,湖沼,調整池等の岸辺に敷設することを特徴とす
る緑化工法。 - 【請求項3】 請求項1に記載された可撓性護岸材が基
布を介して複数列一体的に配設されてなる護岸材ユニッ
トを、河川,湖沼,調整池等の岸辺に敷設することを特
徴とする緑化工法。
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