JP3317037B2 - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JP3317037B2
JP3317037B2 JP19566194A JP19566194A JP3317037B2 JP 3317037 B2 JP3317037 B2 JP 3317037B2 JP 19566194 A JP19566194 A JP 19566194A JP 19566194 A JP19566194 A JP 19566194A JP 3317037 B2 JP3317037 B2 JP 3317037B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原稿から画像データを取
り込むための画像入力装置にかかり、とくに2段変倍で
画像データを取り込むために光学系を作動させる機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】画像入力装置、すなわちイメージスキャ
ナでは、原稿画像のより細かな情報を得るために光学的
な解像度を上げて取り込むべき場合がある。このため
に、従来たとえば特開平5-56217 号公報に開示されてい
る技術では、図10に示すようにレンズとミラーとを一
体的に移動させるようにしておき、これら両者の移動に
よる光路の変更に対応するために少なくとも2組のミラ
ーを設けて2種の倍率に対応した光路を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方式では
レンズとミラーとを一体移動させる機構の設計が煩雑で
ある。何故ならば、可動ミラーとレンズとの相対位置が
固定されるため、設計の自由度が減ると共に、移動のた
めの空間をキャリッジ内に確保する必要が生じ、キャリ
ッジが大きくなるという欠点を有する。
【0004】また、この方式では、解像度を確保するこ
とが困難である。何故ならば、拡大および縮小時のミラ
ーとレンズとの停止位置を規定する手段は、モータの回
転数に頼らざるを得ない。一般に、CCDとレンズとの
距離の許容誤差として、数十μm 程度に止めることが要
求される。
【0005】しかるに、この種の方式でこのような精度
を出すためには、工作機械並みの高い精度の送りネジを
必要とするだけでなく、1ステップ当たりの回転角度の
小さいモータを使用するか、ギアにより減速する必要が
ある。ギアを含む駆動系は必ずバックラッシュを含み、
移動方向の位置の再現性は低くなる。
【0006】また、製品出荷時のレンズとミラーの位置
合わせも非常に困難である。
【0007】更に、この方式での倍率変更時のレンズの
光軸のズレは、送りネジの直進性に依存する。光軸とC
CDのセンサー配列方向との直交性は、角度にして30
分の1度の精度が要求され、もし送りネジの直進性精度
が低い場合には、レンズの光軸がズレてしまい、期待す
る解像度が得られなくなる。
【0008】以上より、特開平5-56217 号公報の方式で
は、製品を量産した際に満足な解像度が得られない。解
像度を確保できたとしても非常に高価な製品とせざるを
得ない。
【0009】本発明は、上述の点を考慮してなされたも
ので、簡単な構成で画像の読み取り解像度が高く、小型
で、設計の自由度が高く、かつ出荷時の光学部品の調整
が容易な、2段階の倍率変更が可能な画像入力装置の変
倍機構を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、本発明に係る画像入力装置は、原稿台にセット
した原稿に光を照射する光源部と、前記原稿で反射した
反射光を、可動ミラーと固定ミラーにより反射して、光
路を形成する、光学機構手段と、前記光路上に位置し
て、前記反射光を所定位置に結像する、結像手段と、前
記所定位置に結像した反射光を画像信号に変換する、受
光手段と、を有する光学ユニットを備え、原稿画像を第
1の倍率で取り込む第1モードと、第1の倍率とは異な
る第2の倍率で取り込む第2モードとを有し、原稿画像
を取り込む際には前記光学ユニットが移動することによ
り、前記光学機構手段と前記受光手段とが一体に移動す
る、画像入力装置であって、前記固定ミラーは、前記光
学ユニットに固定された第1固定ミラーと第2固定ミラ
ーと第3固定ミラーとを備えて構成されており、前記光
学ユニットは、前記第1モードの際に、前記結像手段
を、前記受光手段に近づける方向に移動させた第1モー
ドの位置に位置決めをする、第1結像位置決め手段と、
前記第2モードの際に、前記結像手段を、前記受光手段
から遠ざける方向に移動させた第2モードの位置に位置
決めをする、第2結像位置決め手段と、前記第1モード
の際に、前記可動ミラーで反射された前記原稿からの前
記反射光が、前記第1固定ミラーと前記第2固定ミラー
と前記第3固定ミラーの順に反射されて、前記第1モー
ドの位置にある前記結像手段に到達して、前記所定位置
に結像する第1モードの位置に、前記可動ミラーを位置
決めをする、第1可動ミラー位置決め手段と、前記第2
モードの際に、前記可動ミラーで反射された前記原稿か
らの前記反射光が、前記第3固定ミラーで反射されて、
前記第2モードの位置にある前記結像手段に到達して、
前記所定位置に結像する第2モードの位置に、前記可動
ミラーを位置決めをする、第2可動ミラー位置決め手段
と、前記第1モード及び第2モードの切り替えに応じ
て、回転力を生成する駆動源と、前記駆動源からの回転
力を直線運動に変換する、変換機構と、前記変換機構の
直線運動を、前記結像手段及び前記可動ミラーに伝達す
る、回転レバー機構であって、前記第1モードの際に
は、前記結像手段を移動させて前記第1結像位置決め手
段により位置決めさせるとともに、前記可動ミラーを前
記結像手段とは独立して移動させて前記第1可動ミラー
位置決め手段により位置決めさせ、前記第2モードの際
には、前記結像手段を移動させて前記第2結像位置決め
手段により位置決めさせるとともに、前記可動ミラーを
前記結像手段とは独立して移動させて前記第2可動ミラ
ー位置決め手段により位置決めさせる、回転レバー機構
と、を備えることを特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【実施例】図7(a)、および図7(b)は、それぞれ
本発明による実施例における縮小モード、および拡大モ
ードの光学系設計を示す原理図である。原稿61の像
は、レンズ7により受光素子であるCCD200 に結像さ
れる。同一のレンズ7を用いて、原稿−レンズ間の距
離、およびレンズ−CCD間の距離を変えることによ
り、拡大率を光学的に変更する方法は既知の技術であ
る。
【0014】この場合の、原稿−レンズ間の距離a1 、
およびレンズ−CCD間の距離b1は、レンズの焦点距
離fにより決定され、下式の関係を持つ。 1/f−1/a1 +1/b1
【0015】すなわち、図7(a)に示した縮小モード
の結像系に対して、図7(b)に示した拡大モードでの
結像系は、原稿−レンズ間の距離a2 をa1 よりも小さ
くし、またレンズ−CCD間の距離b2 をb1 よりも大
きくすることにより、同一の原稿61の像を同一のレン
ズ7を用いてCCD200 上にて拡大投影することが可能
となる。具体的には、縮小モードにおいてCCD200 上
にある原稿61の結像201 aは、拡大モードにおいてC
CD200 上にて拡大された結像201 bとなる。
【0016】具体的な設計値を例として以下に挙げる。
7μmピッチの画素配置を持つリニア・イメージセンサ
CCD200 、および焦点距離(f)37mmのレンズ7
を用いて、原稿61上の画像を400dpi(63.5
μm)の解像度にて読み取りを行う縮小モードの場合
は、レンズ−原稿間の距離(a1 )370mm、レンズ
−CCD間の距離(b1 )41mm、となる。また、拡
大モード時には、レンズ−原稿間の距離(a2 )203
mm、レンズ−CCD間の距離(b2 )45mm、とな
り、原稿61上の解像度は800dpi(31.8μ
m)となる。
【0017】上述した設計値から明らかなように、レン
ズ−原稿間の距離の大幅な短縮(370mmから203
mm)、およびレンズ−CCD間の距離の微小な伸長
(41mmから45mm)を同時に実現し、しかも、C
CD面上での結像公差20μmの精度を再現性よく実現
する必要がある。
【0018】図1は、本発明の一実施例の光学ユニット
であるキャリッジ300 の主要平面図であり、縮小モード
における配置構成を示す。本発明による変倍機構は、レ
ンズ鏡筒の移動とこれに伴うミラーの移動による光路の
短絡からなり、これら両者を同一の駆動源、すなわち一
つのモータで駆動する。
【0019】図2は、図1におけるIV-IV 線断面図であ
り、縮小モードにおける配置構成を示す。光源100 によ
って照射された光は、原稿61の読み取り位置L1 を主
に照明する。原稿61からの拡散反射光は、光源100 の
中央位置を通り抜けて、可動ミラー14に達したあと、
固定ミラー15、16、および17を経てレンズ7に至
り、受光素子であるCCD200 面に結像される。
【0020】図3は、図2に対応する、拡大モードにお
ける断面図である。光源100 の中央位置を通り抜けた原
稿61からの拡散反射光は、可動ミラー14に達したあ
と、固定ミラー17を経てレンズ7に至り、受光素子で
あるCCD200 面に結像される。すなわち固定ミラー1
5、16を使わずに光路が形成され、原稿61とレンズ
7の距離が短絡される。
【0021】次に、レンズ移動手段、レンズ位置決め手
段、ミラー移動手段、ミラー位置決め手段、レンズ移動
手段およびミラー移動手段のモータ駆動との連結手段、
モータ駆動量制御手段に変倍機構を分類し順に説明す
る。 (i)レンズ移動手段 図1において、1は駆動源としてのDCモータであり、
変速手段であるギア2および3を介して変換機構4に連
結されている。この変換機構4は、回転運動を直線運動
に変換するものであり、ギア3からの回転運動入力を直
線運動に変換して一組のコイルバネ4Cにはさまれた受
動子上のピン5Aを介して回動するものであり、他端に
設けられたピン6Aがスリーブ70の溝に係合してい
る。
【0022】拡大モードに変更する場合、レンズ7は、
回動レバー6の先端6Aから回動作用力が与えられると
CCD200 からレンズ7を遠ざける方向に移動する。
【0023】なお、レンズ7は、後述するようにその光
軸方向に移動可能に支持されている。 (ii)レンズ位置決め手段 レンズ位置は、拡大モード、縮小モード切り替えにおい
て、数十μm の位置再現精度が要求される。レンズ位置
決め手段は、更に光軸方向のレンズ変位量制御手段と、
光軸とは垂直な面内での光軸ズレ抑制手段からなる。
【0024】(iia)レンズ変位量制御手段 レンズ7の光軸方向の変位量は、レンズ7を固定するス
リーブ70と変位規定部材との接触により限定される。
具体的に図に沿って説明する。縮小モードの断面図、図
2において、スリーブ70の右端部がブロック部材8の
度当て面8Aに突き当たって位置決めされる。レンズ7
は、レンズ固定ネジ71によりスリーブ70に固定し一
体化している。レンズ7のスリーブ70への固定は、後
述するレンズ調整作業により行う。
【0025】拡大モードの断面図、図3において、スリ
ーブ70に設けた溝70Aの端部が、限界規定要素9の
先端に設けられたボス9Aと係合する。
【0026】縮小モードと拡大モードという、光軸上に
て、2つのレンズ位置を決定する作業は、一般に独立し
て調整を行うことが困難であり、何度もモードを切り替
えて確認をする作業が必要であったのに対し、上述した
スリーブ70内にレンズ7をネジ71により固定する方
法は、縮小モード時の調整と、拡大モード時の調整と各
1度づつの調整作業で確実な位置調整を終了することが
可能である。
【0027】すなわち、縮小モード時の光軸方向のレン
ズ位置調整は、拡大モード時の調整の影響を受けず完全
に独立して行えるため作業性が飛躍的に高まるという利
点を有する。
【0028】(iib)光軸ズレ抑制手段 前述した通り、光軸とCCDのセンサー配列方向との直
交性は、角度にして30分の1度の精度が要求される。
従って、レンズの光軸方向の位置再現性もさることなが
ら、光軸が移動時にズレない機構が要求される。
【0029】図6は、図1におけるIII-III 線方向から
図1の実施例を見た状態を示している。レンズ7を内包
するスリーブ70は、一対の対向する摺動面10、10
上に載置されていて軸方向(紙面に垂直方向)に移動し
得るようになっている。摺動面10は、平滑な面から成
りその面法線は、レンズ7の光軸に対して、充分な角度
精度にて垂直に形成してある。スリーブ70の円筒の真
円度と、摺動面の平滑度を管理することにより、スリー
ブ70を光軸方向に移動した際のレンズ光軸のズレを、
目的とする精度内に押さえることが可能となる。
【0030】また、摺動面10に、摺動性の高いシート
(例えばフッ素系フィルム)を貼ることによって表面摩
擦を減ずれば、駆動用のモータ1の最高トルクを下げる
ことが可能となり、小型化を図れるという長所を有す
る。
【0031】また、摺動面10の形状は必ずしも平面で
ある必要はなく、スリーブ70を搭載した時のレンズ7
の光軸が原稿上の読み取り位置とCCDとを結ぶ設計上
の光軸に対し充分な精度内に収めることができるような
3点の突起物による支持でも良い。 (iii)ミラー移動手段 図4はミラー移動手段を説明する主要平面図であり、図
1に示した要部を除去した状態を示したものである。変
換機構4によって図示しないモータ1の回転運動から変
換された直線運動は、一組のコイルバネ4Cに挟まれた
受動子上のピン5Bを介して回動レバー11の一端に伝
達される。回動レバー11は、ピンP2を中心に回動す
るものであり、他端に設けられたピン12Aを持つスラ
イドレバー12と係合している。スライドレバー12
は、可動ミラー14の両端位置に、ミラー移動作用力を
伝えるものであり、両端で回動レバー13を介して可動
ミラー14に固定されたミラーホルダ14A、14Bに
連結されている。
【0032】図5は、図1におけるV-V 線断面図であ
り、特に変換機構4による回転運動から直線運動への変
換と、変換された直線運動のうち可動ミラー14の位置
変更のための、ピン5Bから可動ミラー14に至る機構
を示している。
【0033】モータ1から与えられた回転力によりギア
3が回転すると、回転軸4Aが回転し、その周面に一部
設けられたネジ40が本体4Bのネジ4Eとかみあって
本体4Bを送る。この本体4Bの回転軸4Aに沿う移動
がコイルバネ4Cを介して受動子4Dに伝えられ、ピン
5A、5Bを介して図示しないレンズおよび可動ミラー
14を駆動するために用いられる。
【0034】そして、可動ミラー14を作動させるため
に、ピン5Bから回動レバー11に伝わった作用力は、
その回転量に応じたスライド量としてスライドレバー1
2の運動が行われ、ほぼL字上の回動レバー13を回動
させ、回動レバー13の先端に取り付けられている可動
ミラー14を回動させる。 (iv)ミラー位置決め手段 図4に示した可動ミラー14は、ミラーホルダ14A、
14Bによって、その両端部を固定されている。ミラー
ホルダ14A、14Bはそれぞれミラーの位置決めを行
う重要な部品である。
【0035】まず、縮小モードにおける可動ミラー14
の配置を説明する。図2において、ミラーホルダ14B
はキャリッジ300 に設けられたホルダ固定部300 Bに接
触し、かつ、後述するバネ力により押し付けられてい
る。対するミラーホルダ14Aは、図8(a) に示すよう
にホルダ接点部300 Aと1箇所の接触点にて接触し、押
し付けられている。これにより、ミラーホルダ14A,
14Bに固定された可動ミラー14の配置は、ホルダ固
定部300 B、およびホルダ接点部300 Aの位置により一
意的に決まる。
【0036】次に拡大モードにおける可動ミラー14の
配置を説明する。図3において、ミラーホルダ14Bは
キャリッジ300 に固定されたミラー角度調整バー310 の
固定部310 Bに接触し、かつ、押し付けられている。対
するミラーホルダ14Aは、図8(b) のようにホルダ接
点部300 Cと1箇所の接触点にて接触し、かつ、押し付
けられている。これにより、ミラーホルダ14A,14
Bに固定された可動ミラー14の配置は、一意的に決ま
る。
【0037】図3に示したミラー角度調整バー310 は、
ピン311 を中心に回動可能となっており、固定ネジ312
を締めることにより、キャリッジ300 に固定される。
【0038】次に、レンズ7、および可動ミラーの調整
作業について説明する。レンズ−CCD間の距離は数十
μm の精度が要求されるため、製品組み立て時にレンズ
とCCDの距離を調整する作業が必要となる。以下図
2、および図3を用いて説明する。
【0039】まず、縮小モードとするために、上述した
モータの回転を行い、レンズ7を内包するスリーブ70
を図2右端に移動すると共に、可動ミラー14をホルダ
固定部300 Bとミラーホルダ14Bとが接触する位置に
移動する。スリーブ70の右端部をブロック部材8の度
当て面8Aに突き当たらさせる。次にスリーブ70に設
けられたレンズ固定ネジ71を緩めスリーブ70は固定
したまま、レンズ7を独立して光軸方向に微調整する。
この際、原稿61として、周期的な縞模様のパターンを
置き、図示しない制御手段により光源100 を点灯し、C
CD200 を適度な周期にて光蓄積し、その出力をオシロ
スコープ等でモニタリングし、原稿61の結像に相当す
るパターンが最もコントラスト良く現れる状態にて、レ
ンズ固定ネジ71を締めつける。
【0040】次に、拡大モードとするために、モータを
先程とは逆に回転させ、レンズ7を内包するスリーブ7
0を図3にてCCD200 から遠ざかる方向に一体移動す
ると共に、可動ミラー14をミラー角度調整バーの固定
部310 Bとミラーホルダ14Bとが接触する位置に移動
する。
【0041】可動ミラー14の角度のズレは、そのまま
拡大モードと縮小モードにおける読み取り位置のズレに
影響する。そこで、図2に示した縮小モード時の原稿上
での読み取りラインL1 と拡大モードにおける読み取り
ラインが一致するように、組み立て時の調整が必要とな
る。そこで、ミラー角度調整バー310 を、ピン311 を中
心に回動させ、CCD200 に原稿61上の読み取りライ
ンL1 が結像したら、固定ネジ312 を締め付ける。
【0042】CCD200 に、読み取りラインL1 が結像
したことを容易に判定するためには、例えば、原稿61
上の周期的な縞模様のパターンを読み取りラインL1 の
みに配置し、他の領域は、全て反射率の低いパターンと
すると都合が良い。
【0043】一方、レンズは図3にてCCD200 から遠
ざかる方向に移動し、スリーブ70に設けた溝70Aの
端部を、限界規定要素9に設けられたボス9Aに当て
る。限界規定要素9は、CCD200 が固定されるブロッ
ク部材8に設けられたネジ8Bの締め込み量によって図
3におけるレンズ光軸方向に移動可能となっている。縮
小モード同様、オシロスコープ等でモニタし、限界規定
要素9のボス9Aの位置を決定して限界規定要素9の固
定ネジ9Bを締める。
【0044】(v)レンズ移動手段およびミラー移動手
段の、モータ駆動との連結手段 画像入力装置を実際に使用する上で、使用者が、画像の
一部を拡大して読み取ったり、また逆に縮小して読み取
ったりする作業の需要は頻繁に発生する。そこで、各モ
ードの切り替え動作は、迅速かつ確実に行われる必要が
ある。以下、縮小モード、拡大モードを切り替える際の
駆動手段について説明する。モータ1で生じた回転力
は、図1に示すように変換機構4で直線運動に変換さ
れ、一方は回転レバー6からレンズ7に伝えられ、他方
は図4に示したように回動レバー11から回転レバー1
3を介して可動ミラー14に伝えられる。この結果、単
一の駆動源であるモータ1によってレンズ7と可動ミラ
ー14とが同時駆動される。
【0045】ただし、ここで同一駆動源とするために、
モード切り替えの際、可動ミラー14と、レンズ7の移
動距離の設計自由度が制限されると同時に、各モード切
り替えの際、連動する部品の寸法に高い精度が要求され
ることが問題となる。
【0046】本発明では、この課題を一対のバネ4Cに
より解決した。図5において、モータ1の回転量に応じ
て回転軸4Aは回転する。回転軸4Aの回転量は、その
周面の一部に設けられたネジ部40により本体4Bのネ
ジと噛み合って本体4Bの変位量に対応する。しかし、
ここでコイルバネ4Cを介在させることにより本体4B
の変位量は、受動子4Dにバネ力として伝えられること
となる。このバネ力は、ピン5A、5Bを介してレンズ
7および可動ミラー14を同時駆動するために用いられ
る。
【0047】モータ1の回転量をバネ4Cを介してバネ
力に変換することにより2つの長所が生まれる。一つ目
の長所は、上述したモード切り替え時のレンズ7と可動
ミラー14との移動距離の設計自由度が増すと同時に、
連動する部品の寸法精度が低くてすむことである。2つ
目の長所は、どちらのモードにおいても、レンズ7や可
動ミラー14を常に一方向に押し付ける力が働き続ける
ことである。(ii)レンズ位置決め手段、および(i
v)ミラー位置決め手段の頁にて述べた通り、各可動部
品は、突き当てにより位置出しが行なわれる。繰り返
し、各モードの切り替えを行った際にも、バネ力が加わ
ることにより、位置の再現性が著しく高くなると同時
に、画像入力装置として、読み取り動作のためにキャリ
ッジ300 を移動させて読み取りを行う際にも、振動によ
る画質の劣下を防ぐ有効な手段となる。 (vi)モータ駆動制御手段 ただし、ここでモータ1の回転量をバネ4Cを介してバ
ネ力に変換することにより一つの課題が発生する。すな
わち、モードの切り替えの終了を判定する手段として、
モータ1の回転量を利用できない点である。各可動部品
の寸法精度を低くした分、モード切り替え時に必要とな
るモータ1の回転量は、製造する製品毎にバラつくこと
となり、統一した制御方法が採れなくなる。
【0048】そこで、本発明では図5に示したように、
回転軸4Aの周面に一部だけネジ部40を設けることに
より、この課題を解決した。このクラッチ機構により、
モータ1が回転し過ぎた場合にも、可動部への負荷が増
す事態は発生しないため、可動部品の寸法公差を考慮し
た充分な回転量にてモータ1を駆動すれば良く、時間に
よるモータ1の回転量管理が可能となる。その結果、駆
動パルスによる正確な回転を約束するステッピングモー
タのような高精度な駆動源である必要はなく、DCモー
タのような駆動源でも実用上差し支えなくなり、安価な
構成が可能となる。すなわち、モータ駆動制御手段のそ
の1として、モータの回転時間管理により、切り替え終
了を判断する。
【0049】モータ駆動制御手段のその2としては、変
換機構にリミットスイッチを設けておき、リミットスイ
ッチの作動によりモータの回転を停止するようにするこ
とも可能である。この場合、最短の時間でモードの切り
替えを行うことができるという利点を有する。
【0050】モータ駆動制御手段のその3として、CC
D200 の出力信号を用いる方法がある。
【0051】画像入力装置は、拡大モードか、縮小モー
ドのいずれかの状態においては、図2、図3に示した原
稿61上の読み取りラインL1 の像を受光手段としての
CCD200 上に結像する。そこで、本発明による変倍機
構を有する画像入力装置の一部、例えば特公昭61ー1470
2 号公報に開示されているシェーディング補正用の白基
準板をキャリッジ待機位置の直上に配置し、ランプ100
を点灯して光照射を行い、CCD200 の読み出し動作を
行えば、常にCCD出力が規定の出力となる状態を得ら
れる。
【0052】図9は、CCD出力のレベルとモータ駆動
との関係を示したもので、CCD出力が規定値に達して
いる間をレベル検出により取り出してモータ駆動信号を
形成し、このモータ駆動信号に応じてモータの駆動を行
う。
【0053】その状態にてランプ100 を点灯したまま、
モード切り替えを行う。すると、図5に示した、回動レ
バー13とミラーホルダ14Bとの連結ピン13Aの位
置は、可動ミラー14の重心よりも上に配置してあるた
め、図5に示した可動ミラー14の反射面の角度は、重
力の影響でほぼ水平の向きを保つ。その結果、ランプ10
0 により照射された白色の原稿からの反射光は、水平の
向きとなった可動ミラーにより再び原稿側に反射され、
CCD200 側には光を導くことは無い。すなわち、ラン
プ100 を点灯したまま、CCD200 の出力信号の読み取
り動作を行うことにより、モード切り替え終了の判断が
可能となる。この方法は、画像入力装置が一般的に備え
ている既存の部品を使うことができるという点と、スイ
ッチを取り付ける場合と同様の短い時間で拡大モード、
縮小モードの切り替えが可能となる。
【0054】
【発明の効果】本発明は以上のような構成により、簡単
な構成で画像の読み取り解像度が高く、小型で設計の自
由度が高く、かつ出荷時の光学部品の調整が容易で2段
階の倍率変更が可能な画像入力装置の変倍機構装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光学ユニットであるキャリ
ッジ300 の主要平面図。
【図2】図1におけるIV-IV 線断面図。
【図3】図2に対応する拡大モードにおける断面図。
【図4】ミラー移動手段を説明する主要平面図。
【図5】図1におけるV-V 線断面図。
【図6】図1のIII-III 線方向から図1の実施例を見た
状態を示している図。
【図7】実施例における縮小モード、および拡大モード
の光学系設計を示す原理図。
【図8】ミラーホルダ14とホルダ接点部300 との接触
状態を示している図。
【図9】モード切り替えのためのCCD出力とモータの
オンオフ動作との関係を示す説明図。
【図10】従来例の構成を説明する図。
【符号の説明】
1 DCモータ 2 ギア 3 ギア 4 変換機構 4A 回転軸 4B 本体 4C コイルバネ 4D 受動子 4E ネジ 5A ピン 5B ピン 6 回動レバー 6A ピン 7 レンズ 8 ブロック部材 9 限界規定要素 10 摺動面 11 回動レバー 12 スライドレバー 13 回動レバー 14 可動ミラー 14A ミラーホルダ 14B ミラーホルダ 40 ネジ 61 原稿 70 スリーブ 70A 溝 71 レンズ固定ネジ 100 光源 200 CCD 300 キャリッジ 310 ミラー角度調整バー 311 ピン 312 固定ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207 G03B 27/34 - 27/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿台にセットした原稿に光を照射する光
    源部と、 前記原稿で反射した反射光を、可動ミラーと固定ミラー
    により反射して、光路を形成する、光学機構手段と、 前記光路上に位置して、前記反射光を所定位置に結像す
    る、結像手段と、 前記所定位置に結像した反射光を画像信号に変換する、
    受光手段と、 を有する光学ユニットを備え、原稿画像を第1の倍率で
    取り込む第1モードと、第1の倍率とは異なる第2の倍
    率で取り込む第2モードとを有し、原稿画像を取り込む
    際には前記光学ユニットが移動することにより、前記光
    学機構手段と前記受光手段とが一体に移動する、画像入
    力装置であって、前記固定ミラーは、前記光学ユニットに固定された第1
    固定ミラーと第2固定ミラーと第3固定ミラーとを備え
    て構成されており、 前記光学ユニットは、 前記第1モードの際に、前記結像手段を、前記受光手段
    に近づける方向に移動させた第1モードの位置に位置決
    めをする、第1結像位置決め手段と、 前記第2モードの際に、前記結像手段を、前記受光手段
    から遠ざける方向に移動させた第2モードの位置に位置
    決めをする、第2結像位置決め手段と、 前記第1モードの際に、前記可動ミラーで反射された前
    記原稿からの前記反射光が、前記第1固定ミラーと前記
    第2固定ミラーと前記第3固定ミラーの順に反射され
    て、前記第1モードの位置にある前記結像手段に到達し
    て、前記所定位置に結像する第1モードの位置に、前記
    可動ミラーを位置決めをする、第1可動ミラー位置決め
    手段と、 前記第2モードの際に、前記可動ミラーで反射された前
    記原稿からの前記反射光が、前記第3固定ミラーで反射
    されて、前記第2モードの位置にある前記結像手段に到
    達して、前記所定位置に結像する第2モードの位置に、
    前記可動ミラーを位置決めをする、第2可動ミラー位置
    決め手段と、前記 第1モード及び第2モードの切り替えに応じて、回
    転力を生成する駆動源と、 前記駆動源からの回転力を直線運動に変換する、変換機
    構と、 前記変換機構の直線運動を、前記結像手段及び前記可動
    ミラーに伝達する、回転レバー機構であって、前記第1
    モードの際には、前記結像手段を移動させて前記第1結
    像位置決め手段により位置決めさせるとともに、前記可
    動ミラーを前記結像手段とは独立して移動させて前記第
    1可動ミラー位置決め手段により位置決めさせ、前記第
    2モードの際には、前記結像手段を移動させて前記第2
    結像位置決め手段により位置決めさせるとともに、前記
    可動ミラーを前記結像手段とは独立して移動させて前記
    第2可動ミラー位置決め手段により位置決めさせる、回
    転レバー機構と、 を備えることを特徴とする画像入力装置。
  2. 【請求項2】前記変換機構は、 前記駆動源の回転量に応じて回転する回転軸と、 前記回転軸の回転により前記回転軸に沿って直線的に変
    位する変位本体と、 前記変位本体の変位を緩衝的に受動子に伝達し、この受
    動子を介して前記回転レバー機構に前記直線運動を伝達
    するための、コイルバネと、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像入力装
    置。
  3. 【請求項3】前記結像手段は、 前記反射光の結像を行うためのレンズと、 前記レンズがその内部に固定されたスリーブと、 を備え、前記受光手段は、前記光学ユニット内に設けられたブロ
    ック部材に固定されており、 前記第1結像位置決め手段は、前記回転レバー機構が前
    記結像手段を前記受光手段に近づける方向に移動させた
    際に、前記結像手段における前記スリーブの受光手段側
    端部が、前記ブロック部材の一部に設けられた端部に
    突き当たることにより実現され、前記ブロック部材には、ネジを用いて規定部材が取り付
    けらており、前記規定 部材にはこの規定部材から突出す
    るボスが設けられており、前記ネジの締め込み量によっ
    て前記規定部材はレンズ光軸方向に移動調整可能であ
    り、その結果、ボスの位置を前記レンズ光軸方向に移動
    調整することが可能であり、 前記第2結像位置決め手段は、前記回転レバー機構が前
    記結像手段を前記受光手段から遠ざける方向に移動させ
    た際に、前記スリーブに設けられた溝の内側の端部が、
    この溝の内側に突出している前記ボスと係合することに
    より実現され、その結果、前記ネジの締め込み量を調整
    することにより、前記第2モードにおける前記結像手段
    の位置を調整可能である、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像入
    力装置。
  4. 【請求項4】前記レンズは前記スリーブにレンズ固定ネ
    ジを用いて固定されており、 前記レンズ固定ネジを緩めることにより、前記レンズは
    前記スリーブ内を前記レンズ光軸方向に移動調整可能で
    あり、その結果、 前記スリーブ内における前記レンズの
    位置は、前記スリーブの位置を固定したまま独立して調
    整することが可能である、 ことを特徴とする請求項3に記載の画像入力装置。
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